JP2003152776A - データ転送方法および装置 - Google Patents

データ転送方法および装置

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JP2003152776A
JP2003152776A JP2001348479A JP2001348479A JP2003152776A JP 2003152776 A JP2003152776 A JP 2003152776A JP 2001348479 A JP2001348479 A JP 2001348479A JP 2001348479 A JP2001348479 A JP 2001348479A JP 2003152776 A JP2003152776 A JP 2003152776A
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JP2001348479A
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Norito Ienaga
憲人 家永
Rei Saito
玲 斎藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベストエフォート型ネットワークで大容量コ
ンテンツを効率よく転送できるようにする。 【解決手段】 サーバーS11の品質測定部3でパケッ
ト転送ネットワークの通信品質を測定し、分割位置算出
部5でその通信品質に基づき送信データの分割位置を算
出し、コネクション確立部4でこれら分割位置で分割さ
れる各分割データごとにクライアントC11との間で複
数のコネクションCN11を個別に確立し、転送制御部
1でこれら分割位置に基づき送信データを分割して得ら
れた分割データを個々のコネクションCN11を介して
並列的にデータ転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は、データ
転送方法および装置に関し、特にパケット転送ネットワ
ークにおいて複数のコネクションを利用してデータ転送
を行うデータ転送方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日のインターネットにおけるデータ転
送の基盤として、パケット転送ネットワークの1つであ
るIP(Internet Protocol)ネットワークが用いられ
ている。このIPネットワークの特徴としては、ベスト
エフォート型のネットワークであることがあげられる。
ベストエフォート型ネットワークは、制御が簡単であ
る、低コストに構築することができる等の利点を有して
いるが、その一方で、通信品質を保証できない等の課題
もある。特に今日では、ハードウェア技術の進歩に伴っ
て、映像や音声等の実時間での再生が必要なコンテンツ
が急増しつつある。しかし、これら大容量の実時間コン
テンツを快適に利用するためには、各コンテンツの再生
速度に応じた速度でデータを転送することが必要であ
り、ネットワークにもそのような機能が強く求められて
いる。
【0003】しかし、先に述べたようにベストエフォー
ト型であるIPネットワークにおいては、ネットワーク
やサーバーの混雑状況によりユーザー当りの帯域は大き
く変動するため、ネットワークを介して転送された大容
量の実時間コンテンツを再生する際の大きな障害となっ
ている。従来、このような問題を軽減するために、アク
セス頻度の高いサーバーと同じ機能や情報を持つミラー
サーバーやアクセス頻度の高い情報を一時的に保持する
キャッシュサーバーをユーザーの近くに設置する等の方
法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなミラーサーバーやキャッシュサーバー等を設置した
場合においても、なお次のような課題が存在する。第1
に、ユーザーから要求されたコンテンツがミラーサーバ
ーやキャッシュサーバー上に存在しない場合には、その
効果が得られないという問題点がある。これはミラーサ
ーバーやキャッシュサーバーで情報を保持する容量が制
限されるため、インターネット上の全てのコンテンツを
保持できるわけではないからである。第2に、ミラーサ
ーバーを用いた場合にはネットワークが複雑化するとい
う問題点がある。ミラーサーバーを効果的に利用する場
合には、大元のコンテンツに加えられた変更を速やかに
各ミラーサーバーに反映する必要があり、これらの重要
な通信に配信専用の回線を使用しなければならないから
である。
【0005】第3に、ミラーサーバーやキャッシュサー
バーを用いた場合、結果的に利用者の負担の増加を招く
という問題点がある。キャッシュサーバーやミラーサー
バーによってコンテンツのダウンロードを高速化するた
めには、これらのサーバーをユーザーに近い場所に設置
する必要がある。これらのサーバーの設置や管理には多
大なコストがかかるからである。本発明はこのような課
題を解決するためのものであり、ベストエフォート型ネ
ットワークで大容量コンテンツを効率よく転送できるデ
ータ転送方法および装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかるデータ転送方法は、パケット
転送ネットワークを介して接続された相手先へ送信デー
タを転送するデータ転送装置で用いるデータ転送方法に
おいて、パケット転送ネットワークでの実際の通信品質
を測定するステップと、測定されたパケット転送ネット
ワークの通信品質に基づき送信データを複数の分割デー
タへ分割する分割位置を算出するステップと、算出され
た分割位置により分割される各分割データごとに相手先
との間で複数のコネクションを個別に確立するステップ
と、算出された分割位置に基づき送信データを分割し、
得られた各分割データを個々のコネクションを介して相
手先へ並列的にデータ転送するステップとを有するもの
である。
【0007】分割位置を算出する際、所定のオフセット
値y-1を用い、等比数列(y0−y- 1),(y1
-1),(y2−y-1),…で表される、送信データの
先頭からのデータ位置y0,y1,y2,…を、分割位置
として算出するようにしてもよい。このとき、通信品質
を測定する際、送信データをその先頭から部分的に送信
し、そのとき送信した先頭からのデータ位置y0とその
送信に要した送信開始からの経過時間t0とに基づき通
信品質として実際の通信速度w0=y0/t0を算出し、
分割位置を算出する際、相手先での受信データの所望の
復元速度をWとするとともに、等比数列の比をW/(W
−w0)として分割位置として算出するようにしてもよ
い。
【0008】また、通信品質を測定する際、送信データ
をその先頭から部分的に送信し、そのとき送信した先頭
からのデータ位置y0とその送信に要した送信開始から
の経過時間t0とに基づき通信品質として実際の通信速
度w0=y0/t0を算出し、分割位置を算出する際、相
手先での受信データの所望の復元速度をWとするととも
に、所定のオフセット値y-1を用いて、 yn={W/(W−w0)}n×(y0−y-1)+y-1 で求められる送信データの先頭からの位置yn(nは正
整数)を算出するようにしてもよい。
【0009】分割位置を算出する際、送信データをその
先頭からデータ位置y1まで送信するのに要した送信開
始からの経過時間t1をとし、オフセット値y-1とし
て、 y-1=(t1−t0)×(W−w0) を用いるようにしてもよい。コネクションを確立する
際、コネクションを確立する際にTCPを用いるように
してもよい。
【0010】また、本発明にかかるデータ転送装置は、
パケット転送ネットワークを介して接続された相手先へ
送信データを転送するデータ転送装置において、パケッ
ト転送ネットワークでの実際の通信品質を測定する品質
測定部と、この品質測定部により測定されたパケット転
送ネットワークの通信品質に基づき送信データを複数の
分割データへ分割する分割位置を算出する分割位置算出
部と、この分割位置算出部により算出された分割位置に
より分割される各分割データごとに相手先との間で複数
のコネクションを個別に確立するコネクション確立部
と、分割位置算出部により算出された分割位置に基づき
送信データを分割し、得られた各分割データをコネクシ
ョン確立部で確立された個々のコネクションを介して相
手先へ並列的にデータ転送する転送制御部とを備えるも
のである。
【0011】分割位置算出部では、所定のオフセット値
-1を用い、等比数列(y0−y-1),(y1−y-1),
(y2−y-1),…で表される、送信データの先頭から
のデータ位置y0,y1,y2,…を、分割位置として算
出するようにしてもよい。このとき、品質測定部では、
送信データをその先頭から部分的に送信し、そのとき送
信した先頭からのデータ位置y0とその送信に要した送
信開始からの経過時間t0とに基づき通信品質として実
際の通信速度w0=y0/t0を算出し、分割位置算出部
では、相手先での受信データの所望の復元速度をWとす
るとともに、等比数列の比をW/(W−w0)として分
割位置として算出するようにしてもよい。
【0012】また、品質測定部では、送信データをその
先頭から部分的に送信し、そのとき送信した先頭からの
データ位置y0とその送信に要した送信開始からの経過
時間t0とに基づき通信品質として実際の通信速度w0
0/t0を算出し、分割位置算出部では、相手先での受
信データの所望の復元速度をWとするとともに、所定の
オフセット値y-1を用いて、 yn={W/(W−w0)}n×(y0−y-1)+y-1 で求められる送信データの先頭からの位置yn(nは正
整数)を算出するようにしてもよい。
【0013】分割位置算出部では、送信データをその先
頭からデータ位置y1まで送信するのに要した送信開始
からの経過時間t1をとし、オフセット値y-1として、 y-1=(t1−t0)×(W−w0) を用いるようにしてもよい。コネクション確立部では、
コネクションを確立する際にTCPを用いるようにして
もよい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形
態にかかるデータ転送方法が適用されるデータ転送シス
テムを示す概略構成図である。サーバー(データ転送装
置)S11は、映像や音声等の大容量コンテンツを蓄積
するサーバーであり、クライアント(送信先)C11
は、サーバーS11から上記コンテンツをダウンロード
して実時間で再生する端末である。このサーバーS11
とクライアントC11とは、リンクL11によって、そ
れぞれパケット転送ネットワークN11に接続されてい
る。
【0015】以下では、パケット転送ネットワークN1
1はIP(Internet Protocol)ネットワークである場
合を例として説明するが、これに限るものではない。パ
ケット転送ネットワークN11としては、例えばIPX
ネットワークやAppleTalk(登録商標)ネット
ワーク等を利用することができる。また、サーバーS1
1とクライアントC11との間を複数のネットワークを
経由して接続するようにしてもよい。また、同一のネッ
トワークに複数のサーバーS11やクライアントC11
を接続することもできる。
【0016】サーバーS11とクライアントC11と
は、下層レイヤ(例えば、OSI参照モデル第2層ある
いは第1層)で形成されたリンクL11で接続される。
本発明では、その上位レイヤ(例えば、OSI参照モデ
ル第4層)で複数のコネクションCN11を形成し、大
容量コンテンツを分割して得られたデータをそれぞれの
コネクションを介して並列的にデータ転送するようにし
たものである。
【0017】図2にサーバー(データ転送装置)の構成
例を示す。このサーバーS11は、全体として通信機能
を有するコンピュータから構成されており、転送制御部
1、網I/F部2、品質測定部3、コネクション確立部
4、分割位置算出部5およびデータ蓄積部6が設けられ
ている。網I/F部2は、パケット転送ネットワークN
11を介してクライアントC11とデータ転送を行う回
路部である。品質測定部3は、網I/F部2を介したク
ライアントC11とのデータ転送の際、パケット転送ネ
ットワークN11の通信品質を測定する機能部である。
【0018】コネクション確立部4は、クライアントC
11とのデータ転送の際、クライアントC11との間で
複数のコネクションCN11を確立する機能部である。
データ蓄積部6は、大容量コンテンツからなる送信デー
タD11を格納する記憶装置である。分割位置算出部5
は、品質測定部3で測定された通信品質に基づきクライ
アントC11へ転送する送信データD11を分割する分
割位置を算出する機能部である。
【0019】転送制御部1は、サーバーS11全体を制
御する機能部であり、分割位置算出部5で算出された各
分割位置で送信データD11を分割し、得られた分割デ
ータをコネクション確立部4で確立された複数のコネク
ションを用いて並列的にデータ転送する。これら各機能
部は、CPUなどのマイクロプロセッサおよびその周辺
回路からなるハードウェアと、そのマイクロプロセッサ
で実行されるソフトウェアとが協働して実現される。な
お、ハードウェアのみで実現してもよい。
【0020】次に、図3を参照して、送信データの分割
について説明する。図3に送信データの分割の一例を示
す。この例では、サーバーS11のデータ蓄積部6に格
納されている大元の送信データD11が、複数の分割デ
ータD21,D22,D23,D24,D25,D26
に分割されて、途中複数のコネクションCN11を経由
してクライアントC11へ並列的に転送され、そこで元
のデータに復元されD31となる。
【0021】なお、前述した図2では、3つのコネクシ
ョンが示されているが、コネクションの数はこれに限ら
ず、任意の数のコネクションを利用して転送してよい。
また、図3においては元の送信データD11が6つの分
割データD21,D22,D23,D24,D25,D
26に分割されているが、これも任意の数に分割するこ
とができ、分割データのサイズもそれぞれ任意の値を選
択してよい。さらに、各分割データは、他の分割データ
と重複する部分を含むようにしてもよい。それぞれが重
複する部分を含むことにより、いずれかひとつのコネク
ションに障害が発生した場合でも、残りのコネクション
によって転送されたデータから、元のデータを復元でき
る場合がある。
【0022】次に、図4および図5を参照して、本実施
の形態にかかるデータ転送装置の動作について説明す
る。図4は本実施の形態にかかるデータ転送装置でのデ
ータ転送処理を示すフローチャートである。図5は送信
データの分割位置とデータ復元の様子を示す説明図であ
る。一般に、TCP(Transmission Control Protoco
l)を用いた通信で、同一のサーバーS11やリンクL
11を多数のクライアントで共用する場合、クライアン
ト数が十分大きければ、ダウンロードのデータ速度はT
CPのコネクション数におよそ比例すると考えられる。
したがって、各分割データの長さを調節し、ダウンロー
ド先で先頭の分割データから逐次結合して受信データを
復元することにより、目標とする復元速度を実現するこ
とができる。
【0023】図5において、横軸はダウンロード開始か
らの時間であり、縦軸はダウンロードされる送信データ
の先頭からのデータ量(バイト数)である。平行な斜線
は、各コネクションのダウンロード位置の時間変化を示
しており、下からコネクションCN21によるダウンロ
ード位置、CN22によるダウンロード位置、CN23
によるダウンロード位置、…、CN25によるダウンロ
ード位置を示している。
【0024】各コネクションCN21,CN22,CN
23,…によるダウンロードの開始位置は図の縦軸に示
されている0,y0,y1,y2,y3,y4,…であり、
ダウンロードの終了位置は、それぞれy1,y2,y3
4,…である。本実施の形態では、各分割データは重
複する部分を持たない場合の例を示している。ダウンロ
ードされた分割データは先頭から逐次結合され、元の送
信データに復元される。太い斜線で示される最後尾位置
51は、クライアント側で先頭からデータを復元する際
の、復元可能なデータの最後尾の位置を表している。
【0025】サーバーS11の転送制御部1では、パケ
ット転送ネットワークN11および網I/F部2を介し
てクライアントC11からのデータ送信要求を受信した
場合、図4に示すデータ転送処理を開始する。
【0026】このデータ転送処理は、大きく3つのフェ
ーズに分けることができる。まず最初は転送開始から経
過時間t0までの測定(Probe)フェーズS1である。こ
こでは、パケット転送ネットワークN11の通信品質を
測定する。次に経過時間t0から経過時間t1までの準備
(Provisioning)フェーズS2が続く。このフェーズで
は、測定フェーズS1で得られた通信品質に基づき送信
データD11が分割され、それぞれ異なるコネクション
を用いてデータ転送される。そして経過時間t1以降の
進行(Progress)フェーズS3である。ここでは、各コ
ネクションにより順次分割データが転送されて、クライ
アントC11で復元データD31が所望の速度で復元さ
れる。
【0027】まず、測定フェーズS1では、コネクショ
ン確立部4を用いてクライアントC11との間で1つの
コネクションを確立し、データ蓄積部6に格納されてい
る所望の送信データD11の送信を開始する(ステップ
100)。そして、品質測定部3により送信データD1
1のデータ転送からパケット転送ネットワークN11の
通信品質が測定される(ステップ101)。通信品質と
して具体的には、データ転送速度w0であり、経過時間
0までに転送されたデータ量をy0とすると、w0=y0
/t0により求められる。この際、経過時間t0を固定と
してデータ量y0を測定してもよく、この逆でもよい。
【0028】データ転送開始から所定の経過時間t0
経過した時点で、準備フェーズS2へ移行し、転送制御
部1は、送信データD11の分割位置算出を分割位置算
出部5へ指示する。これに応じて、分割位置算出部5で
は、品質測定部3で測定されたパケット転送ネットワー
クN11の通信品質に基づき、送信データD11の分割
位置を算出する(ステップ102)。
【0029】クライアントC11において目標とする復
元速度Wで復元するために必要な各コネクションの分割
位置y0,y1,y2,y3,y4,…は、特定のオフセッ
ト値y-1を用いると、数列(y0−y-1),(y1
-1),(y2−y-1),…が等比数列となり、そのと
きの比がW/(W−w0)であることが条件となる。実
際に、n番目のynの値は、 yn={W/(W−w0)}n×(y0−y-1)+y-1 で求められる。また、オフセット値y-1は、 y-1=y0−(t1−t0)×(W−w0) で求められる。
【0030】その後、転送制御部1では、コネクション
確立部4へ必要なコネクションの確立を指示する。これ
に応じてコネクション確立部4では、分割位置算出部5
で算出された送信データD11の分割数だけクライアン
トC11とのコネクションCN21,CN22,CN2
3,…を確立する(ステップ103)。なお、このよう
な複数のコネクションを確立する方法としては、TCP
を用いた公知の方法を利用すればればよい。そして、転
送制御部1では、データ蓄積部6から残りの送信データ
D11を読み出して分割し、これらコネクションを並列
的に用いて、各分割データのデータ転送を開始する(ス
テップ104)。こうして準備フェーズS2が続行され
る。この段階では、復元した受信データの先頭から連続
したデータ量の単位時間当りの増加率はw0のままであ
る。
【0031】準備フェーズS2でコネクションCN21
により転送される最も小さい分割データ(y0〜y1)が
転送終了する経過時間t1から進行フェーズS3とな
り、クライアントC11では所望の転送速度Wで受信デ
ータの復元が開始される。なお、従来の技術ではデータ
全体をダウンロードする際に1つのコネクションのみを
使用するので、クライアント側でのデータの復元速度は
1つのコネクションのみを用いた際のデータ転送速度w
0を超えることはできない。その後、転送制御部1で
は、各分割データの転送終了に応じてそれぞれのコネク
ションを順次開放し、すべての分割データの転送終了に
応じて、一連のデータ転送処理を終了する。
【0032】このように、サーバーS11の品質測定部
3でパケット転送ネットワークの通信品質を測定し、分
割位置算出部5でその通信品質に基づき送信データの分
割位置を算出し、転送制御部1でその分割位置に基づき
送信データを分割して得られた分割データを複数のコネ
クションを介して個別にデータ転送するようにしたの
で、クライアントC11でこれら分割データを先頭から
結合して受信データを復元することにより、従来のよう
にミラーサーバーやキャッシュサーバーを用いることな
く、大容量コンテンツを効率よく転送することができ
る。
【0033】また、分割位置算出部5では、送信データ
を分割する際、特定のオフセット値y-1を用いて、数列
(y0−y-1),(y1−y-1),(y2−y-1),…が
等比数列となり、そのときの比がW/(W−w0)とな
る分割位置y0,y1,y2,y 3,y4,…を算出するよ
うにしたので、クライアントC11での復元速度と再生
速度との差が小さくでき、目標の復元速度Wに応じた速
度でデータ転送することができる。
【0034】例えば、送信データを等分割した場合、等
比数列を用いた上記の場合と比較してコネクション数が
増加する。また復元速度については、等分割の方が経過
時間t1が長くなり、ダウンロード開始後はしばらくの
間w0でしか復元できず、ある時点から所望の復元速度
Wを上回る速度まで急増する。したがって、復元速度と
再生速度との差が大きく、過剰なコネクション数による
ネットワーク資源への圧迫や、クライアントC11での
受信能力を越えたデータ転送による受信データの欠落な
どが発生する可能性がある。等比数列を用いた場合は、
図5に示したように、適切なコネクション数で所望の復
元速度Wに応じたデータ転送を実現することができ、ネ
ットワーク資源の有効利用や安定したデータ転送を実現
できる。
【0035】なお、図5の最後尾位置51は、あくまで
も平均的に復元速度Wで復元する場合のデータの最後尾
位置を示しており、部分的に復元速度Wを越えて受信デ
ータを復元することも可能である。例えば、経過時間t
1直後では、コネクションCN21でのデータ転送が終
了するとともに、コネクションCN22でのデータ転送
もある程度終了している。したがって、クライアントC
11では、復元速度Wを越えて受信データを復元しても
よい。
【0036】図6にプロキシサーバーを用いたデータ転
送システムを示す。ここでは、サーバーS11にパケッ
ト転送ネットワークN11を介してプロキシサーバーP
11が接続されており、このプロキシサーバーP11か
らパケット転送ネットワークN12を介してクライアン
トC11と接続されている。プロキシサーバーP11と
は、インターネットなど外部のネットワークと内部ネッ
トワークとを接続する際、その中継やセキュリティ管理
を行うサーバーであり、キャッシュサーバーとしても用
いられる。このようなプロキシサーバーP11が設置さ
れている場合は、図6に示すように、サーバー(データ
転送装置)S11とプロキシサーバー(送信先)P11
との間で、本発明にかかるデータ転送方法すなわち分割
データを複数のコネクションで並列的に転送する方法を
適用すればよく、前述と同様の作用効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、送信先
との間のIPネットワークの通信品質に基づき送信デー
タを複数の分割データへ分割する分割位置を算出し、こ
れら分割位置により分割される各分割データごとに相手
先との間で複数のコネクションを個別に確立し、これら
分割位置に基づき分割して得られた各分割データを個々
のコネクションを介して相手先へ並列的にデータ転送す
るようにしたので、送信先でこれら分割データを先頭か
ら結合して受信データを復元することにより、従来のよ
うにミラーサーバーやキャッシュサーバーを用いること
なく、大容量コンテンツを効率よく転送することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態にかかるデータ転送方
法が適用されるデータ転送システムを示す概略構成図で
ある。
【図2】 サーバー(データ転送装置)の構成例を示す
ブロック図である。
【図3】 データ分割の一例である。
【図4】 サーバーでのデータ転送処理を示すフローチ
ャートである。
【図5】 送信データの分割位置とデータ復元の様子を
示す説明図である。
【図6】 プロキシサーバーを用いたデータ転送システ
ムを示す概略説明図である。
【符号の説明】
S11…サーバー(データ転送装置)、C11…クライ
アント、N11,N12…パケット転送ネットワーク、
L11…リンク、CN11,CN12,CN21,CN
22,CN23,CN24,CN25…コネクション、
D11…送信データ、P11…プロキシサーバー、
0,y1,y2,y3,y4…分割位置、y-1…オフセッ
ト値、t0,t1,t2,t3,t4…経過時間、W…所望
の復元速度、w0…データ転送速度、1…転送制御部、
2…網I/F部、3…品質測定部、4…コネクション確
立部、5…分割位置算出部、6…データ蓄積部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GA04 HA04 KA07 5K030 GA03 HA08 LB06 LE14 5K034 AA01 EE11 LL01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット転送ネットワークを介して接続
    された相手先へ送信データを転送するデータ転送装置で
    用いるデータ転送方法において、 前記パケット転送ネットワークでの実際の通信品質を測
    定するステップと、 測定された前記パケット転送ネットワークの通信品質に
    基づき前記送信データを複数の分割データへ分割する分
    割位置を算出するステップと、 算出された前記分割位置により分割される各分割データ
    ごとに前記相手先との間で複数のコネクションを個別に
    確立するステップと、 算出された前記分割位置に基づき前記送信データを分割
    し、得られた各分割データを前記個々のコネクションを
    介して前記相手先へ並列的にデータ転送するステップと
    を有することを特徴とするデータ転送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ転送方法におい
    て、 前記分割位置を算出する際、所定のオフセット値y-1
    用い、等比数列(y0−y-1),(y1−y-1),(y2
    −y-1),…で表される、前記送信データの先頭からの
    データ位置y0,y1,y2,…を、前記分割位置として
    算出することを特徴とするデータ転送方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のデータ転送方法におい
    て、 前記通信品質を測定する際、前記送信データをその先頭
    から部分的に送信し、そのとき送信した先頭からのデー
    タ位置y0とその送信に要した送信開始からの経過時間
    0とに基づき前記通信品質として実際の通信速度w0
    0/t0を算出し、 前記分割位置を算出する際、前記相手先での受信データ
    の所望の復元速度をWとするとともに、前記等比数列の
    比をW/(W−w0)として前記分割位置として算出す
    ることを特徴とするデータ転送方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のデータ転送方法におい
    て、 前記通信品質を測定する際、前記送信データをその先頭
    から部分的に送信し、そのとき送信した先頭からのデー
    タ位置y0とその送信に要した送信開始からの経過時間
    0とに基づき前記通信品質として実際の通信速度w0
    0/t0を算出し、 前記分割位置を算出する際、前記相手先での受信データ
    の所望の復元速度をWとするとともに、所定のオフセッ
    ト値y-1を用いて、 yn={W/(W−w0)}n×(y0−y-1)+y-1 で求められる前記送信データの先頭からの位置yn(n
    は正整数)を算出することを特徴とするデータ転送方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のデータ転送方法
    において、 前記分割位置を算出する際、前記送信データをその先頭
    からデータ位置y1まで送信するのに要した前記送信開
    始からの経過時間t1をとし、前記オフセット値y-1
    して、 y-1=(t1−t0)×(W−w0) を用いることを特徴とするデータ転送方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のデータ転送方法におい
    て、 前記コネクションを確立する際、前記コネクションを確
    立する際にTCPを用いることを特徴とするデータ転送
    方法。
  7. 【請求項7】 パケット転送ネットワークを介して接続
    された相手先へ送信データを転送するデータ転送装置に
    おいて、 前記パケット転送ネットワークでの実際の通信品質を測
    定する品質測定部と、 この品質測定部により測定された前記パケット転送ネッ
    トワークの通信品質に基づき前記送信データを複数の分
    割データへ分割する分割位置を算出する分割位置算出部
    と、 この分割位置算出部により算出された分割位置により分
    割される各分割データごとに前記相手先との間で複数の
    コネクションを個別に確立するコネクション確立部と、 前記分割位置算出部により算出された分割位置に基づき
    前記送信データを分割し、得られた各分割データを前記
    コネクション確立部で確立された個々のコネクションを
    介して前記相手先へ並列的にデータ転送する転送制御部
    とを備えることを特徴とするデータ転送装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のデータ転送装置におい
    て、 前記分割位置算出部は、所定のオフセット値y-1を用
    い、等比数列(y0−y- 1),(y1−y-1),(y2
    -1),…で表される、前記送信データの先頭からのデ
    ータ位置y0,y1,y2,…を、前記分割位置として算
    出することを特徴とするデータ転送装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のデータ転送装置におい
    て、 前記品質測定部は、前記送信データをその先頭から部分
    的に送信し、そのとき送信した先頭からのデータ位置y
    0とその送信に要した送信開始からの経過時間t0とに基
    づき前記通信品質として実際の通信速度w0=y0/t0
    を算出し、 前記分割位置算出部は、前記相手先での受信データの所
    望の復元速度をWとするとともに、前記等比数列の比を
    W/(W−w0)として前記分割位置として算出するこ
    とを特徴とするデータ転送装置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載のデータ転送装置におい
    て、 前記品質測定部は、前記送信データをその先頭から部分
    的に送信し、そのとき送信した先頭からのデータ位置y
    0とその送信に要した送信開始からの経過時間t0とに基
    づき前記通信品質として実際の通信速度w0=y0/t0
    を算出し、 前記分割位置算出部は、前記相手先での受信データの所
    望の復元速度をWとするとともに、所定のオフセット値
    -1を用いて、 yn={W/(W−w0)}n×(y0−y-1)+y-1 で求められる前記送信データの先頭からの位置yn(n
    は正整数)を算出することを特徴とするデータ転送装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載のデータ転送
    装置において、 前記分割位置算出部は、前記送信データをその先頭から
    データ位置y1まで送信するのに要した前記送信開始か
    らの経過時間t1をとし、前記オフセット値y- 1とし
    て、 y-1=(t1−t0)×(W−w0) を用いることを特徴とするデータ転送装置。
  12. 【請求項12】 請求項7記載のデータ転送装置におい
    て、 前記コネクション確立部は、前記コネクションを確立す
    る際にTCPを用いることを特徴とするデータ転送装
    置。
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