JP2003152710A - 自動車用生体情報登録システム - Google Patents
自動車用生体情報登録システムInfo
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Abstract
体情報を、車外で登録するようにし、車外で登録した生
体情報には、信頼できる機関の電子証明書を付けてIC
カードに記憶することで、生体情報の盗聴や改ざんを防
止し、自動車盗難防止のセキュリティ向上に寄与する。
本発明の目的は、運転者の生体情報を利用してエンジン
動作させるようにした自動車における、生体情報の登録
が安全に行えるシステムの提供にある。 【解決手段】生体情報を獲得する生体センサーと、生体
情報が正しく獲得されたことを保証する電子証明書を発
行する認証サーバーと、個人情報とカードIDと車ID
が記録されたICカードとを有し、上記生体情報と電子
証明書を上記ICカード内に合わせて記録させるように
する。 【効果】本発明によれば、他人による車内での生体情報
の登録防止ならびに生体情報の盗聴や改ざんが防止でき
る。
Description
のため、運転者の生体情報を利用してエンジン動作させ
るようにした自動車における、生体情報の登録システム
に関する。
ンスイッチに鍵を挿入し、鍵を回転させることで自動車
の状態を遷移させエンジンを始動する。このとき鍵を盗
難された場合もしくは鍵穴のピッキング等により、自動
車のオーナ以外の悪意を持った人物に運転されてしまう
可能性がある。ピッキングもしくは複製鍵使用の防止の
ため、鍵の中に埋め込まれたトランスポンダーと呼ばれ
るICが入っているものだけがエンジンを始動すること
ができるイモビライザー機能を搭載した自動車の始動方
法がある。よりセキュリティを高めたエンジンの始動方
法として、生体認証装置を車内に搭載し、予め登録され
た生体情報と入力された生体情報が一致すると判定され
た場合にエンジンを始動させる技術が、最近の自動車の
展示会等で提案されつつある。
認証処理を行い、エンジンを始動する方式では、オーナ
の生体情報を事前に生体認証装置の記憶装置に登録して
おく必要がある。この登録が簡単に行えると、オーナに
とって利便性は高まるが、セキュリティレベルは下が
る。他人がかってに自動車内の生体認証装置を操作し生
体情報が登録できてしまうと、他人が自由にエンジンを
始動できることになる。
してエンジン動作させるようにした自動車における、生
体情報の登録が安全に行えるシステムの提供にある。
センサーと、生体情報が正しく獲得されたことを保証す
る電子証明書を発行する認証サーバーと、個人情報とカ
ードIDと車IDが記録されたICカードとを有し、上
記生体情報と電子証明書を上記ICカード内に合わせて
記録させるようにする。
説明する。
概略ブロック図の一例である。生体情報登録装置100
は、通常、自動車のディーラの事業所等に設置され、コ
ンピュータ108とICカードリーダ・ライタ124と
生体センサー104からなる。
メモリ112に格納されたプログラムに基づき、情報の
入出力を制御する。処理の必要に応じて、表示器11
6,キーボード118,スピーカ120にてユーザに対
する情報の提示および、データやコマンドの入力を行
う。
音声,掌形,顔,筆跡,手の甲の静脈,指静脈などを利
用したセンサーを用いることができる。ここでは指静脈
センサーの例を示している。指102を生体センサー1
04にかざし、生体センサー104が静脈パターンをデ
ジタルデータに変換する。静脈パターンのデジタルデー
タはインタフェース114を介してメモリ112に格納
される。また、自動車のオーナ用のICカード126に
は、氏名,生年月日,住所などの個人情報126−1や、
カードのID番号126−2,車のID番号126−3
が記録されている。これらの情報はICカード発行時に
カード会社によって記録されるが、生体情報は記録され
ていない。ICカード126の情報はICカードリーダ
・ライタ124によって、読み取られ、メモリ112に
一時的に格納される。メモリ112に格納されたICカー
ド126の情報と生体情報は、インタフェース140を
介して、ネットワーク200に接続された認証サーバー
300に送信される。認証サーバーは、生体情報登録装
置100とICカード126の正当性を判断し、正当の
とき生体情報に電子証明書を付けて、コンピュータ10
8に送信する。コンピュータ108では、受信したデー
タをICカード126に、生体情報126−4,電子証
明書126−5として書き込む。電子証明書には、認証
局の名前,生体を登録したディーラ名,認証した日付,
カードID番号,車ID番号,個人情報等が記載され
る。
置されており、送信データはPKIとよばれる公開鍵暗
号基盤の枠組みにより、「秘密鍵」で暗号化しておく。
解読が可能な「公開鍵」はオーナの自動車内の記憶装置
にだけ保存されている。したがって、たとえICカード
自身を盗まれたり、落としたりしても中の生体情報を盗
み見ることは困難である。また、たとえICカードの内
容を不正に改竄しても、自動車内の生体認証装置は電子
証明書の内容に異常が生じるため、そのICカードの生
体情報を受け付けない。したがって、本発明によれば、
他人のICカードを盗んで、盗んだ人の生体情報に書き
換えても、自動車内の生体認証装置に登録することがで
きず、ICカードの不正利用は困難となる。
PU110によって実行されるソフトウェアフローの一
例を示している。
ら、オーナのICカードの提示を要求するメッセージ
「お客様のカードを挿入してください」を流す。
ライタに挿入すると、処理410でICカード内に記録
された、個人情報,カードID番号,車ID番号を読み
込み、メモリ112に格納する。
オーナの指の提示を要求するメッセージ「センサーに指
をかざしてください」を流す。
にかざすと、処理420で生体センサーで生体情報を読
み取り、デジタル化して、メモリ112に格納する。こ
の時、複数の指の生体情報を登録する場合は、キーボー
ド118で指の番号を入力する。
と生体情報をネットワーク200を介して送信し、認証
サーバー300の認証サービスを待つ。
で生体情報と電子証明書を受信する。これらの情報は暗
号化されており、盗聴,改竄が困難になっている。暗号
化の方法は、一般に電子商取引で使われているPKIと
呼ばれる公開鍵基盤の枠組みで行い、この暗号文の解読
は、事前にオーナの車に記録された公開鍵を必要とす
る。
をICカードに書き込み、ICカードへの登録を完了す
る。そして、処理460で、登録に利用したすべての情
報をメモリ上から抹消する。これにより、コンピュータ
に残されたデータを利用した不正行為が未然に防止でき
る。
カードリーダ・ライタから排出し、処理を終える。
証サービスのフローチャートの一例を示している。
0を介して生体情報登録装置100からの認証要求を処
理510で受け付ける。処理510では、送られてきた
個人情報,IDカード番号,車ID番号の正当性を判断
し、正当の場合のみ認証サービスを行う。
履歴を、サーバー内のデータベースに記憶する。そし
て、処理530で電子証明書を発行する。電子証明書に
は、認証サーバーが設置されている認証局の名前,生体
情報登録装置が設置されているディーラ名,認証した日
付,カードID番号,車ID番号,個人情報を記載す
る。
を、認証サーバーだけが保管している「秘密鍵」を用い
て暗号化する。暗号化は、電子商取引で採用されている
「公開鍵暗号基盤」PKIの枠組みを利用する。これに
よれば、第三者が、情報を盗聴したりすることはできな
い。「秘密鍵」に対応する「公開鍵」はオーナの自動車
の中の記憶装置に保管されており、オーナの自動車内で
のみ、情報を閲覧できる。もしオーナの生体情報を第三
者が別人の生体情報にすり替えても、PKIの枠組みに
より検出できる。
書を、生体情報登録装置100へ送信し、一連の認証サ
ービスの処理を終了する。
は、ディーラに設置された生体情報登録装置からの認証
要求の都度実行される。
ICカードからの生体情報を読み込む手順のフローチャ
ートの一例である。
カード内に記録された生体情報を車内の生体認証装置内
の記憶装置に読み込ませる必要がある。処理610で車
内のICカードリーダによりICカード内の情報を読み
込む。そして、読み込んだ車ID番号が自動車の車ID
番号と一致するかどうかを判定し(620)、一致する
場合は次に電子証明書が本物であるかどうかを判定する
(630)。本物であれば処理640で、生体情報を車
載の生体認証装置内の記憶装置に登録する。尚、生体情
報の記憶場所は、生体認証装置内に限定されず、より安
全性の高い場所、例えばエンジンコントロールユニット
内の記憶装置としても良い。この生体情報は次に書き換
えられるまで有効であり、自動車を運転する毎に登録す
る必要はない。したがって日常、運転する場合、ICカ
ードは、家などの安全な場所に保管しておけば良い。も
ちろん、毎回、エンジン始動毎にICカードから生体情
報を登録しても良い。そのような場合は、車内に生体情
報を残す必要はなく、認証処理の終了後に消去するよう
にすれば、生体情報そのものの盗難防止が可能になる。
ードの情報の内容に応じて車内のスピーカから流すメッ
セージである。処理650は正常に登録されたことをオ
ーナに通知し、処理660はデータが改ざんされている
ことを通知し、処理670は別の不正なカードが挿入さ
れたことを通知する。
で必要となる運転者の生体情報を、車外で登録するよう
にしているため、他人による車内での生体情報の登録を
防止できる。また、車外で登録した生体情報には、信頼
できる機関の電子証明書を付けてICカードに記憶する
ことで、生体情報の盗聴や改ざんが防止できる。
図の一例である。
のフローチャートの一例である。
のフローチャートの一例である。
認証装置に読み込む場合の、フローチャートの一例であ
る。
センサー、108…コンピュータ、110…CPU、1
12…メモリ、114…入出力インタフェース、116
…表示器、118…キーボード、120…スピーカ、1
24…ICカードリーダ・ライタ、126…ICカー
ド、126−1…個人情報、126−2…カードID、
126−3…車ID、126−4…生体情報、126−
5…電子証明書、140…ネットワークインタフェー
ス、200…ネットワーク、300…認証サーバー。
Claims (8)
- 【請求項1】生体情報を獲得する生体センサーと、生体
情報が正しく獲得されたことを保証する電子証明書を発
行する認証サーバーと、個人情報とカードIDと車ID
が記録されたICカードとを有し、上記生体情報と電子
証明書を上記ICカード内に合わせて記録させるように
したことを特徴とする自動車用生体情報登録システム。 - 【請求項2】請求項1記載の自動車用生体情報登録シス
テムにおいて、認証サーバーは、ICカードのカードI
Dと車IDが正しいかどうか判定し、正しい場合のみ電
子証明書を発行するようにしたことを特徴とする自動車
用生体情報登録システム。 - 【請求項3】請求項1記載の自動車用生体情報登録シス
テムにおいて、上記生体センサーから獲得された生体情
報は認証サーバーに送られ、電子証明書とともに、PK
Iの秘密鍵で暗号化した後ICカードに記録させるよう
にしたことを特徴とする自動車用生体情報登録システ
ム。 - 【請求項4】請求項3記載の自動車用生体情報登録シス
テムにおいて、秘密鍵の暗号を復号できる公開鍵は、I
Cカードに記載された車IDに一致する自動車内の記憶
装置に、予め記憶させておくことを特徴とする自動車用
生体情報登録システム。 - 【請求項5】請求項1記載の自動車用生体情報登録シス
テムにおいて、ICカード内の生体情報は、車IDが自
動車内に記憶している車IDと一致し、かつ、電子証明
書が本物であることを確認したとき、自動車内の記憶装
置に格納するようにしたことを特徴とする自動車用生体
情報登録システム。 - 【請求項6】請求項5記載の自動車用生体情報登録シス
テムにおいて、自動車内の記憶装置はエンジンコントロ
ールユニット内に設置するようにしたことを特徴とする
自動車用生体情報登録システム。 - 【請求項7】請求項1記載の自動車用生体情報登録シス
テムにおいて、認証サーバーはネットワークを介して、
複数箇所の生体センサーからの電子証明書の発行要求に
対してサービスが行えることを特徴とする自動車用生体
情報登録システム。 - 【請求項8】請求項1ないし7のうち何れか1項記載の
自動車用生体情報登録システムにおいて、生体情報は指
の静脈パターンの情報であることを特徴とする自動車用
生体情報登録システム。
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---|---|---|---|
JP2001348172A JP3885562B2 (ja) | 2001-11-14 | 2001-11-14 | 車載生体認証装置及び生体情報の登録方法 |
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Publications (2)
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JP3885562B2 JP3885562B2 (ja) | 2007-02-21 |
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-
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- 2001-11-14 JP JP2001348172A patent/JP3885562B2/ja not_active Expired - Fee Related
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