JP2003150889A - 流動シミュレーション表示システム - Google Patents

流動シミュレーション表示システム

Info

Publication number
JP2003150889A
JP2003150889A JP2001345831A JP2001345831A JP2003150889A JP 2003150889 A JP2003150889 A JP 2003150889A JP 2001345831 A JP2001345831 A JP 2001345831A JP 2001345831 A JP2001345831 A JP 2001345831A JP 2003150889 A JP2003150889 A JP 2003150889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mesh
calculation
map
flow simulation
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001345831A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoichi Okamoto
強一 岡本
Kenji Hotta
健治 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon University
Original Assignee
Nihon University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon University filed Critical Nihon University
Priority to JP2001345831A priority Critical patent/JP2003150889A/ja
Publication of JP2003150889A publication Critical patent/JP2003150889A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡易的に潮流等の流動量と流動方向を表示す
ることのできる流動シミュレーション表示システムを提
供する。 【解決手段】 数値による地理情報を所定の地理データ
形式に変換し、その地理データを地図表示に編集・加工
する地形作成手段4と、前記地形作成手段により作成さ
れた地図表示の必要部分に所定幅のメッシュを生成する
メッシュ作成手段5と、海域の鉛直方向のマップを作成
する水深マップ作成手段6と、画面に表示された内容に
従って値をパラメータとして入力させる演算用データ入
力手段7と、前記メッシュ作成手段と前記水深マップ作
成手段により3次元多層領域について前記演算用データ
入力手段により入力されたパラメータを用いて所定の演
算を行う数値演算手段8と、前記数値演算手段により算
出された各流速値を、そのメッシュの中心位置に流速と
その方向をベクトルとして演算結果表示手段9により前
記表示装置13に表示するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、潮の満ち引き等に
より生ずる海域(閉鎖性内湾等)における潮流の流速を
演算表示する流動シミュレーション表示システムに関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来より、海洋区間の有効利用が唱えら
れ、特に湾内(閉鎖性内湾等)における沿岸海域では浮
遊式海洋構造物の建造計画あるいは建造されている。こ
れは埋立式海洋構造物と比べて周囲の海流の流れに対す
る影響が少なく、停滞域が形成されず海水交換を妨げな
いといった環境面での利点があることによる。また、さ
らに沖合人工島や海上空港といった大型の浮遊式海洋構
造物が出現した場合、その存在によって海流の流れが変
化すると共に日射が遮られ、構造物の周辺海域における
水塊の停滞や水温低下を引き起こすことが予測される。
このような影響は、特に閉鎖性内湾では表層に密度成層
が発達しやすく、貧酸素水塊の形成や青潮の発生など湾
内の水質や生態系に与える影響は大きい。そのため、湾
内に大型の浮遊式海洋構造物が設置された場合、その構
造物が成層期の海況にあたえる影響を予測・評価するこ
とは水質保全や生態系影響を検討の上でも非常に重要と
なる。上記のような水質汚濁や生態系の動態についての
予測・評価を行うに際しては、数値シミュレーションを
行う必要がある。数値シミュレーションを行う為に、特
に流動シミュレーションは非常に重要な役割を演じてい
る。 【0003】そのため従来より潮流の流動を予測するた
めに、以下に説明する所定の手順によって算出し、その
結果を可視化ソフトウエアによりコンピュータ出力して
いた。図12から図15は、従来の潮流の流動を予測す
るための説明図である。このような潮流の流動を求める
手順は、まず、潮流を予測しようとする例えば東京湾に
みられるような閉鎖性内湾の海図に手書きで碁盤状のメ
ッシュを描きマッピングする(図12参照)。そしてマ
ッピングした個々を所定位置から順番にその水深を読み
取る。つぎに、図13に示すように、地形データを設定
する。この地形データは、境界条件を含むように設定さ
れる。まず、時間間隔、x及びy方向メッシュ間隔を入
力する。次に、各メッシュ中央点の水深を順番に読み込
んでいく。この際、例えば陸地はゼロを、開境界は40
00をプラスして、境界条件を含むように設定される。
また、図14に示すように、計算パラメータを決める。
計算パラメータは、(1)渦動粘性係数、海底摩擦係
数、重力加速度、コリオリ、層間摩擦係数及び上述する
ように(2)第1層までの深度、第2層までの深度、第
3層までの深度、・・・第n層までの深度、さらに、
(3)開境界地点1の格子番号、潮位振幅、潮位遅角、
ついで、同様に(4)開境界地点2の格子番号及び当該
格子番号における潮位振幅、潮位遅角、(5)河川の数
m、(6)河川1の格子番号及び流入量・・・河川mの
格子番号及び流入量、(7)計算開始時刻、結果出力時
間間隔、出力開始時刻、さらに、(8)計算終了時刻、
潮位出力倍率、流速出力倍率、平均潮位、cm変換係
数、真北に対する角度、風速、風向、(9)海表面摩擦
係数、風速に関するデータ、x方向拡散係数、y方向拡
散係数、z方向拡散係数などの外、また、(10)10
層分の水温初期値、塩分初期値、(11)時間単位で入
力する計算終了時間を設定する。 【0004】これら地形データと計算パラメータによ
り、コンピュータ等を用いて所定の演算を行うと、図1
5に示すような結果が得られる。すなわち、パラメータ
として、x方向メッシュ数を43,y方向メッシュ数を
61とした場合の9時間経過時(最大下げ潮時)の第1
層のx方向の流速とすると、図15に示すように、各層
についてのマッピング位置の潮流の値が得られる。これ
を例えば可視化ソフトウエア等を用いてベクトルで表し
ていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな潮流予測の方法は、海域をマッピングしたり、水深
を読み取ったり、パラメータの設定等を手作業で行わな
ければならず、非常に大変な作業であった。また、手作
業による設定ミスが生じることもあるといった問題が生
じていた。また、このような潮流等の流動シミュレーシ
ョンを行うコンピュータシステムにより演算すると、上
記図15に示したような各メッシュ毎に正確な数値とし
て結果が得られるものであったが、例えばそれを用紙に
プリントして、どの位置がどのような値かを確認し、そ
の数値によって流速が判るのみであった。そのため、流
動方向を得るためには、その数値を基に別の可視化アプ
リケーションソフト等を用いて方向を記載する等の作業
を要していた。そのため、多量のデータと複雑な演算を
行わなければならず、そのような計算を専門に行ってい
るシステムセンター等に依頼する必要があるとともに、
流動シミュレーションの演算結果を得るまでに時間(数
日)がかかるといった問題があり、さらに莫大な費用を
要していた。 【0006】そこで、本発明は、上記従来の事情に鑑み
てなされ、GIS(Geography Information Systemの
略:地理情報システム)に流動シミュレーションを適用
して、簡易的に潮流等の流速の大きさと方向を表示する
ことのできる流動シミュレーション表示システムを提供
することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る発明
は、流動シミュレーション表示システムにおいて、入力
装置、演算装置および表示装置を備え、GIS(Geogra
phic Information Systemの略)アプリケーションソフ
トウエアに所定の指示をする制御手段を有するコンピュ
ータからなる流動シミュレーション表示システムであっ
て、数値による地理情報を所定の地理データ形式に変換
し、その地理データを地図表示に編集・加工する地形作
成手段と、前記地形作成手段により作成された地図表示
の必要部分に所定幅のメッシュを生成するメッシュ作成
手段と、前記地形作成手段により作成された地理データ
に水深データを付加し、メッシュについての鉛直方向の
マップを作成する水深マップ作成手段と、所定の入力様
式で画面に表示し、少なくともHorizontal Mesh Size
(水平方向メッシュサイズ)、Vertical Mesh(鉛直方
向メッシュサイズ)、Friction Coefficient of Bottom
(海底摩擦係数)、Drag Coefficient(層間摩擦係
数)、Horizontal Eddy Viscosity(水平方向渦動粘性
係数)、Vertical Eddy Viscosity(鉛直方向渦動粘性
係数)、Time Interval(時間間隔)、Coriolis Parame
ter(コリオリ力のパラメータ)、Open Boundary Condi
tion(開境界条件)の各値をパラメータとして入力させ
る演算用データ入力手段と、前記メッシュ作成手段と前
記水深マップ作成手段と、前記演算用データ入力手段に
より入力されたパラメータを用いて、式1 式2 の差分化演算を行う数値演算手段と、前記数値演算手段
により算出された演算結果を、前記メッシュ作成手段に
より作成された各メッシュ毎に、そのメッシュの中心位
置に流速の大きさと方向を可変ベクトルとして前記表示
装置に表示する演算結果表示手段と、からなることを特
徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態にお
ける流動シミュレーション表示システムについて図面を
参照して説明する。図1は、本発明に係る流動シミュレ
ーション表示システム1の概略構成図である。図1中、
2は、当該流動シミュレーション1を実行するためのパ
ーソナルコンピュータ、3は、予測を行う海域の地理情
報を作成、加工、管理、分析等によって編集や管理を行
うGISアプリケーションソフトウエア、4は、地形作
成手段、5は、メッシュ作成手段、6は、水深マップ作
成手段、7は、演算用データ入力手段、8は、数値演算
手段、9は、演算結果表示手段である。また、10は、
測定データや演算結果を記憶する記憶手段、11は、所
定の演算処理を行う制御手段としてのCPUであり、こ
のCPU11にはRAM11aおよびROM11bが設
けられている。また、12は、前記パーソナルコンピュ
ータに接続され、所定のデータ等の入力や処理指示を行
うためのキーボードやマウス等からなる入力装置、13
は、前記パーソナルコンピュータに接続され、データの
入力画面や流動シミュレーションの途中経過や結果を表
示するためのCRTや液晶等からなる表示装置である。 【0009】パーソナルコンピュータ1は、本願発明の
流動シミュレーションシステム1を実行するためのもの
であり、本実施の形態では、ウインドウズ(マイクロソ
フト社の登録商標)が稼動し、つぎに説明するGISア
プリケーションソフトウエア3により求められるもので
ある。GISアプリケーションソフトウエア3は、本実
施の形態では、例えば、ArcView3.x(株式会
社パスコ社製の地理情報システムの製品名)であり、こ
のGIS3を使用して、流動シミュレーションを行う閉
鎖性内湾の地理と測定データ等を編集あるいは加工して
出力するものである。すなわち、地形作成手段4、メッ
シュ作成手段5、水深マップ作成手段6、演算用データ
入力手段7、数値演算手段8、演算結果表示手段9は、
該GISアプリケーションソフトウエア3によりコント
ロールされ、それぞれ実行される。 【0010】ここで、本実施の形態に係る流動シミュレ
ーションの数値モデルについて図2を参照して説明す
る。図2は、所定の閉鎖性内湾の水深を鉛直方向に層分
割し、各層の座標系モデル図である。この流動シミュレ
ーションの数値モデルは、所定の閉鎖性内湾の水深を鉛
直方向に層分割した3次元多層モデルにおいて求められ
るシミュレーションモデルである。図2において、hは
層厚、u、v、wはそれぞれx、y、z方向の流速、t
は時間、fはコリオリ力、ρは海水密度、pは圧力、A
x、Ay、Azは、x、y、z方向の渦動粘性計数、ζ
は、水位である。上記流動シミュレーション数値モデル
は、これらの変数を用いて、基礎方程式として、次の非
圧縮性粘性流体の運動方程式(式1)および連続の式
(式2)によって表される。 【0011】 【式1】 【0012】 【式2】 【0013】このような基礎方程式をもとに、上記GI
Sアプリケーションソフトウエア3(以下、単に「GI
S」として説明する。)を使用して、図3から図9を参
照し、以下の手段によって流動シミュレーションを行
い、その結果を表示する。 【0014】地形作成手段4は、予め設定された所定の
閉鎖性内湾(本実施の形態では東京湾をモデルとする)
の数値地図をGIS3に適合するようにシェープファイ
ル(3次元データとArclnfoダイナミックセグメ
ンテーションに対応)にファイル変換して、地形を生成
する。図3は所定の閉鎖性内湾の地理情報データを表示
したものである。これは、対象とする海域を含むように
標準地域メッシュの2次メッシュ地域を選択する。そし
てこれらを空間結合し、さらに分解処理を行って不要な
境界線等を削除して陸地地形を生成する。 【0015】メッシュ作成手段5は、前記地形作成手段
4により作成された所定海域の地理情報に数値演算用の
メッシュを生成するものである。すなわち対象とする海
域の水平方向のメッシュを、例えば、1km×1kmと
して、最初にメッシュの始点を決定する。つぎにこのメ
ッシュは、開境界を含むこととして、開境界を描画す
る。その後、始点、開境界を通るようにメッシュ(45
×61)を生成する(図4参照)。そして、メッシュと
陸地部分とクリッピングを行い(図5参照)、次に陸地
部分の除去を行う(図6参照)。この図6に示したよう
な所定海域のメッシュを数値演算に適合するメッシュと
するために、GIS3により修正を行い、演算用のメッ
シュとする。この修正作業は、GIS3により、前記図
5、図6に示したようにクリッピングと陸地部分の除去
を繰り返すことにより行う。 【0016】水深マップ作成手段6は、水深データに基
づいてグリッドに変換するものである。図7は、グリッ
ドに変換した水深データをGIS3を用いてコンター図
として表したものである。この図7に示すコンター図
は、コンターが密となる水深が急激に変化する部分があ
るため、数値演算が不可能となるため、GIS3を用い
て修正を行う。その修正を行ったものが図8に示すコン
ター図として表すことができる。 【0017】演算用データ入力手段7は、数値演算を行
うために必要な計算パラメータを入力するものであり、
本実施の形態では、例えば、プログラム言語ソフト(例
えば、「VisualBasic」)を使用して図9
(a)に示すような入力画面により、図9(b)の表
(Table)に示すデータを入力し、データファイルの作
成を行う。そして、データが入力され生成されたデータ
ファイルは、前記記憶手段10に記憶される。図9
(b)の表(Table)に示すデータは、例えば、本実施
の形態における対象海域として、東京湾と岩井袋と城ヶ
島を結ぶ線上を開境界としたものである。入力データと
して、例えば、格子間隔は、1000m、鉛直方向は不
等間隔で10層に分割し、1、2層は、層厚1m、3、
4層は、2m、5、6層は、3m、7、8層は、5m、
9層は10m、10層はそれ以下とする。また、他の計
算条件としてのパラメータは、図9の表に示すように、
Horizontal Mesh Size(水平方向メッシュサイズ)が1
000(m)、Vertical Mesh(鉛直方向メッシュサイ
ズ)が1stLevel=1(m),10Level Division、 Friction
Coefficient of Bottom(海底摩擦係数)が、0.00
26、Drag Coefficient(層間摩擦係数)が0.001
6、Horizontal Eddy Viscosity(水平方向渦動粘性係
数)が300(m/sec)、Vertical Eddy Viscos
ity(鉛直方向渦動粘性係数)が 0.0001(m
sec)、Time Interval(時間間隔)が120(se
c)、Coriolis Parameter(at Tokyo Bay)(東京湾のコ
リオリ力のパラメータ)が8.42×10−5(sec
−1)、Open Boundary Condition(開境界条件)にお
いてJogashima(城ヶ島)のAmplitude(潮位の振幅)が
38(cm)、Phase Delay(位相遅角)が146(d
eg)、Iwaifukuro(岩井袋)のAmplitudeが35(c
m)、Phase Delayが152(deg)を設定する。 【0018】数値演算手段8は、上述した式1の運動方
程式および式2の連続の式に、上記の値が、いわゆるパ
ラメータとして与えられ、それに基づいて、前記CPU
11により予め作成された実行形式演算用プログラムを
用いて演算実行する。演算結果は、前記記憶手段10に
所定の識別可能な名称(例えば日付や作成者の名前等)
を付して記憶しておく。なお、本実施の形態では、例え
ばプログラム言語ソフト(例えば「Visual Fo
rtran」)を使用する。 【0019】演算結果表示手段9は、上記データを数値
演算手段8によって演算を行った結果データを前記記憶
手段10から読み出し、ベクトルを用いて流れの方向と
大きさを表示するものである。すなわち、前記演算結果
は、前記メッシュ作成手段5により作成された所定海域
の各メッシュの中心部を基準としたx方向の流速とy方
向の流速であり、これらから潮流の流速の大きさとその
方向をベクトルに変換する。そして、得られた結果に基
づいて、これを各層について次の隣接する各メッシュに
対して順次行うことにより、各層についての流れの大き
さと方向が得られる。そして、図10に示すように、流
れの大きさとその方向をベクトルに変換して、前記表示
装置13に表示する。操作者は、この表示された結果を
見て、必要に応じて前記演算用データ入力手段7、数値
演算手段8により再演算を行うことができ、その結果を
即座に修正・表示することができる。 【0020】つぎに、上記構成の流動シミュレーション
システム1を実行する手順を図11のフローチャートに
基づいて説明する。予め計測された例えば上記演算用デ
ータ入力手段7により入力するデータ等を用意する(ス
テップS1)。つぎに、パーソナルコンピュータ2に設
定されているGIS3を起動する(ステップS2)。こ
のGIS3を用いて、流動シミュレーションを行う地形
図を地理情報により作成する(ステップS3)。この地
形に対して所定幅の水平方向のメッシュを描き(ステッ
プS4)、演算を行う地形以外に描かれたメッシュを削
除する(ステップS5)。つぎに、水深データに基づい
て水深をコンター図として描く(ステップS6)。描か
れたコンター図を確認し(ステップS7)、急勾配があ
る場合には水深データを修正し(ステップS8)、ステ
ップS6の処理を繰り返して行い、そのままでよい場合
にはつぎの処理を行う。 【0021】地形図に水平方向のメッシュと水深のコン
ターが作成されると、つぎに、計算パラメータを入力す
る入力画面を表示する(ステップS9)。表示された入
力画面に従って所定のパラメータ(あるいはデータ)を
入力する(ステップS10)。計算パラメータの入力が
終わると、数値演算手段8により演算を行う(ステップ
S11)。その演算結果を記憶手段10に記憶し、演算
結果表示手段9により演算結果を前記地理情報(流動シ
ミュレーションを行う海域等の地形図)にベクトル表示
する(ステップS12)。表示された内容に変更がある
場合には(ステップS13)、ステップS9の処理に戻
り、変更が無い場合には、必要に応じてプリンタに出力
するなどを行い処理を終了する。 【0022】このように、GIS3を使用して、予め計
測された計算用のパラメータを入力するのみで容易に流
動シミュレーションを行い、流速とその方向を示すベク
トルを記載した地形図を容易に作成することができる。 【0023】なお、上記実施の形態では、閉鎖性内湾の
海域における潮流の流動シミュレーション表示システム
として説明したが、例えば、上記閉鎖性内湾に浮遊構造
物が設けられた場合には、浮遊構造物の喫水を第一層の
層厚と同じにして浮遊構造物側面では完全反射の条件を
用いて浮遊構造物底面での鉛直流速を求め、水位が変化
しても浮遊構造物自体は上下運動しないと仮定し、上記
連続の式(式1)を用いて浮遊構造物が配置された場合
の潮流の演算結果を表示するようにしてもよい。 【0024】 【発明の効果】本発明の流動シミュレーション表示シス
テムによると、GISが有する地理情報を基に、所定の
パラメータを入力するといった作業のみで容易に所望と
する所定海域(特に閉鎖性内湾等)の流動シミュレーシ
ョン結果として流速と方向を有する3次元多層モデルと
してベクトルで即座に表示することができる。また、表
示された流動シミュレーション結果を視認し、開境界の
潮位高の入力パラメータを再入力することにより、例え
ば天候等の変化による海洋状況にあった流動シミュレー
ションを即座に再度表示することができるといった利点
がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態に係る流動シミュレーシ
ョン表示システムの概略構成図である。 【図2】本発明の一実施の形態に係る流動シミュレーシ
ョン表示システムで使用する海域を鉛直方向に多層分割
した3次元多層モデルの説明図である。 【図3】本発明の一実施の形態に係る流動シミュレーシ
ョン表示システムで使用するための数値地図をGIS用
に変換し表示した地形の説明図である。 【図4】本発明の一実施の形態に係る流動シミュレーシ
ョン表示システムにおける地形にメッシュ作成を行った
様子の説明図である。 【図5】本発明の一実施の形態に係る流動シミュレーシ
ョン表示システムにおける地形の陸地部分とのクリッピ
ングを行う様子の説明図である。 【図6】本発明の一実施の形態に係る流動シミュレーシ
ョン表示システムにおける陸地部分のメッシュの削除を
行う様子の説明図である。 【図7】本発明の一実施の形態に係る流動シミュレーシ
ョン表示システムにおける水深データに基づいたコンタ
ー図である。 【図8】本発明の一実施の形態に係る流動シミュレーシ
ョン表示システムにおける水深を修正したコンター図で
ある。 【図9】本発明の一実施の形態に係る流動シミュレーシ
ョン表示システムにおける計算用パラメータの入力画面
と入力データの説明図である。 【図10】本発明の一実施の形態に係る流動シミュレー
ション表示システムにより流量とその方向が表示された
結果の説明図である。 【図11】本発明の一実施の形態に係る流動シミュレー
ション表示システムを実行する様子のフローチャートで
ある。 【図12】従来の流動シミュレーションを行うためにメ
ッシュを描いた海図の説明図である。 【図13】従来の流動シミュレーションを行うための地
形データの説明図である。 【図14】従来の流動シミュレーションを行う計算パラ
メータの説明図である。 【図15】従来の流動シミュレーションを行った演算結
果の説明図である。 【符号の説明】 1・・流動シミュレーションシステム 2・・パーソナルコンピュータ 3・・GISアプリケーションソフトウエア 4・・地形作成手段 5・・メッシュ作成手段 6・・水深マップ作成手段 7・・演算用データ入力手段 8・・数値演算手段 9・・演算結果表示手段 10・・記憶手段 11・・CPU(制御手段) 12・・入力装置 13・・表示装置 14・・出力装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 入力装置、演算装置および表示装置を備
    え、GIS(Geographic Information Systemの略)ア
    プリケーションソフトウエアに所定の指示をする制御手
    段を有するコンピュータからなる流動シミュレーション
    表示システムであって、 数値による地理情報を所定の地理データ形式に変換し、
    その地理データを地図表示に編集・加工する地形作成手
    段と、 前記地形作成手段により作成された地図表示の必要部分
    に所定幅のメッシュを生成するメッシュ作成手段と、 前記地形作成手段により作成された地理データに水深デ
    ータを付加し、メッシュについての鉛直方向のマップを
    作成する水深マップ作成手段と、 所定の入力様式で画面に表示し、少なくともHorizontal
    Mesh Size(水平方向メッシュサイズ)、Vertical Mes
    h(鉛直方向メッシュサイズ)、Friction Coefficient
    of Bottom(海底摩擦係数)、Drag Coefficient(層間
    摩擦係数)、Horizontal Eddy Viscosity(水平方向渦
    動粘性係数)、Vertical Eddy Viscosity(鉛直方向渦
    動粘性係数)、Time Interval(時間間隔)、Coriolis
    Parameter(コリオリ力のパラメータ)、Open Boundary
    Condition(開境界条件)の各値をパラメータとして入
    力させる演算用データ入力手段と、 前記メッシュ作成手段と前記水深マップ作成手段と、 前記演算用データ入力手段により入力されたパラメータ
    を用いて、 式1 式2 の差分化演算を行う数値演算手段と、 前記数値演算手段により算出された演算結果を、前記メ
    ッシュ作成手段により作成された各メッシュ毎に、その
    メッシュの中心位置に流速の大きさと方向を可変ベクト
    ルとして前記表示装置に表示する演算結果表示手段と、
    からなることを特徴とする流動シミュレーション表示シ
    ステム。
JP2001345831A 2001-11-12 2001-11-12 流動シミュレーション表示システム Pending JP2003150889A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001345831A JP2003150889A (ja) 2001-11-12 2001-11-12 流動シミュレーション表示システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001345831A JP2003150889A (ja) 2001-11-12 2001-11-12 流動シミュレーション表示システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003150889A true JP2003150889A (ja) 2003-05-23

Family

ID=19159108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001345831A Pending JP2003150889A (ja) 2001-11-12 2001-11-12 流動シミュレーション表示システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003150889A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158239A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Kiyoshi Ito 漁場予測装置並びに海況予測装置
JP2006330884A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Chugoku Electric Power Co Inc:The 潮流予測システム
JP2011054144A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Korea Inst Of Energy Research 地形解像度差を考慮した大気流動場シミュレーション方法
JP2015112928A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 五洋建設株式会社 潜水士情報取得方法および潜水士情報取得システム
CN111444465A (zh) * 2020-03-18 2020-07-24 自然资源部第一海洋研究所 底摩擦关系确定方法、装置及电子设备
JP2020135108A (ja) * 2019-02-14 2020-08-31 東京瓦斯株式会社 管理システムおよび管理装置
CN114794035A (zh) * 2022-03-25 2022-07-29 中国水产科学研究院东海水产研究所 一种金枪鱼围网中心渔场范围自动识别算法和渔场探寻路线方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158239A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Kiyoshi Ito 漁場予測装置並びに海況予測装置
JP2006330884A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Chugoku Electric Power Co Inc:The 潮流予測システム
JP2011054144A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Korea Inst Of Energy Research 地形解像度差を考慮した大気流動場シミュレーション方法
JP2015112928A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 五洋建設株式会社 潜水士情報取得方法および潜水士情報取得システム
JP2020135108A (ja) * 2019-02-14 2020-08-31 東京瓦斯株式会社 管理システムおよび管理装置
CN111444465A (zh) * 2020-03-18 2020-07-24 自然资源部第一海洋研究所 底摩擦关系确定方法、装置及电子设备
CN111444465B (zh) * 2020-03-18 2023-06-30 自然资源部第一海洋研究所 底摩擦关系确定方法、装置及电子设备
CN114794035A (zh) * 2022-03-25 2022-07-29 中国水产科学研究院东海水产研究所 一种金枪鱼围网中心渔场范围自动识别算法和渔场探寻路线方法
CN114794035B (zh) * 2022-03-25 2023-01-17 中国水产科学研究院东海水产研究所 一种金枪鱼围网中心渔场范围自动识别算法和渔场探寻路线方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4431545B2 (ja) 氾濫シミュレーション装置及びプログラム
Zelenke et al. General NOAA operational modeling environment (GNOME) technical documentation
Dietrich et al. Real-time forecasting and visualization of hurricane waves and storm surge using SWAN+ ADCIRC and FigureGen
JP6202809B2 (ja) 土石流氾濫域高速シミュレーション方法及び土石流氾濫域高速シミュレーション装置
CN106643754A (zh) 基于三维数字航道图的船舶导航系统
JPWO2003090184A1 (ja) ディジタル地形図の作成方法及び作成装置
CN105159954A (zh) 基于gis与虚拟现实技术的三维电子海图生成方法
JP2005128838A (ja) 簡易型洪水氾濫解析システム
CN115392098B (zh) 基于水沙数值仿真的海上风电海缆裸露预测方法和系统
WO2018116958A1 (ja) リアルタイム浸水ハザードマッピングのための現地情報同化装置及び方法並びにプログラム
JP2008084243A (ja) 氾濫シミュレーション装置およびプログラム
JP2003150889A (ja) 流動シミュレーション表示システム
JP3760439B2 (ja) 河川環境シミュレーション装置およびその方法並びに当該方法をコンピュータに実行させるための手順を当該コンピュータが読取可能に記録した記録媒体
Zhang et al. Three-dimensional waterway system for ship navigation based on integrated virtual waterway and flow simulation
JP2008309632A (ja) 浸水深現地調査補助システム
Büyüksalih et al. Design for 3D city model management using remote sensing and GIS: A case study for the Golden Horn in Istanbul, Turkey
Neumann et al. Comparing the" bathtub method" with Mike 21 HD flow model for modelling storm surge inundation
Guilbert et al. Isobathymetric line simplification with conflict removal based on a B-spline snake model
Young et al. Initialization and setup of the Coastal Model Test Bed: integrated bathymetry
Giannakidis et al. 3D photorealistic scientific visualization of tsunami waves and sea level rise
Herban et al. TECHNOLOGIES AND TECHNIQUES
JP7220276B1 (ja) 浸水シミュレーション装置、浸水シミュレーション方法およびプログラム
JP2004167362A (ja) 物質拡散シミュレーション・システム
KR101494196B1 (ko) 해양 정보 수치조류도 제공 시스템
CN114103127B (zh) 流域地形3d打印方法及装置、电子设备、存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071011

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071113