JP2003150799A - 記録媒体処理方法、記録媒体処理装置、記録媒体処理装置の制御方法、記録媒体処理装置の制御装置、記録媒体処理方法をコンピュータに実行させるプログラム、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

記録媒体処理方法、記録媒体処理装置、記録媒体処理装置の制御方法、記録媒体処理装置の制御装置、記録媒体処理方法をコンピュータに実行させるプログラム、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2003150799A
JP2003150799A JP2001352179A JP2001352179A JP2003150799A JP 2003150799 A JP2003150799 A JP 2003150799A JP 2001352179 A JP2001352179 A JP 2001352179A JP 2001352179 A JP2001352179 A JP 2001352179A JP 2003150799 A JP2003150799 A JP 2003150799A
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JP2001352179A
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Kunio Omura
訓郎 大村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視的な記録がなされた記録媒体について、
データ量を圧縮して保存した画像データから必要な情報
が読み取れないという事態を防止する。 【解決手段】 小切手処理装置10のCPU40は、挿
入された小切手の所定部分をスキャナー部50でスキャ
ンして得られた256階調の画像データに基づいて、こ
の所定部分について2値化のための閾値を決定できるか
否かを判定し、決定できると判定されれば、小切手をス
キャナー部50でスキャンして得られた256階調の画
像データを、決定した閾値で2値化したうえでホストコ
ンピュータ28に送って記憶装置30に記録させる。一
方、閾値を決定できないと判定された場合は、その旨を
ホストコンピュータ28に通知し、小切手による決済を
電子的に行うことは適当でない旨をディスプレイ部22
に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小切手や手形など
の可視的な記録がなされた記録媒体を処理するうえで好
適な記録媒体処理方法、記録媒体処理装置、記録媒体処
理装置の制御方法、記録媒体処理装置の制御装置、記録
媒体処理方法をコンピュータに実行させるプログラム、
および、このプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、店舗で小切手による決済が行われ
る場合、店舗側では、買い手である顧客から小切手を受
け取り、その有効性を確認する。そして、有効であるこ
とが確認されると、必要に応じて小切手に表書や裏書を
行ったうえで、銀行等の決済機関へ持ち込む。決済機関
では、持ち込まれた小切手に基づいて、振出人の口座か
ら店舗の口座への振込処理を行うことにより決済を行
う。このように、従来の小切手決済では、店舗から決済
機関へ手形自体が持ち込まれ、これに応じて決済が行わ
れている。
【0003】一方、近年では、小切手による決済処理の
電子化も進んでおり、店舗に設置された端末装置によっ
て小切手に記録された口座番号等のデータを読み出し、
このデータを決済機関のサーバーへ送信して決済するこ
とも行われるようになっている。このように小切手決済
を電子化すると、小切手を決済機関へ持ち込むことが不
要となるため業務効率が向上する。そして、この場合、
決済機関への持込が不要となった小切手は、店舗から買
い手へその場で返却されることになる。しかし、取引で
用いた小切手について何も記録を残さずに返却してしま
うと、店舗側には小切手で買物が行われたことの証拠が
残らず、後に買い手との間で金額の相違や買った・買わ
ないの食い違いなどのトラブルが発生した場合に対応す
ることができない。そこで、小切手決済を電子的に行う
場合、店舗では小切手をスキャナーでスキャンして得ら
れた画像データを取引の証拠として残すようにしてい
る。
【0004】小切手のスキャンにより得られた画像デー
タは、通常、8ビット(256階調)等の比較的大きな
階調数を有しており、そのデータサイズは大きくなる。
そのうえ、店舗側では様々な買い手が振り出した小切手
の画像を相当期間保存する必要があるため、保存すべき
画像データの数も多くなる。したがって、スキャンして
得られた画像データをそのままの階調数で保存したので
は、データ保存に必要な記憶装置の容量が膨大となり、
また、画像データの転送にも長い時間がかかるなどの不
都合が生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような不都合を回
避するには、画像データを2値化することによりデータ
量を減少させたうえで保存することが有効である。しか
しながら、保存した画像データを小切手で買物が行われ
たことの証拠とするためには、小切手に記録された小切
手番号、買い手(振出人)のサイン、金額等の項目が画
像データによって表されていることが必要である。そし
て、小切手の図柄は多種多様であり、色の濃い小切手の
場合や、サインのインクが薄い場合等には、これらの必
要項目が小切手の図柄と紛れてしまうことがある。した
がって、このような場合に画像データを2値化すると、
上記必要項目が読み取れなくなり、2値化画像データを
保存しても、それを小切手で買物が行われたことの証拠
として用いることはできなくなってしまう。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、可視的な記録がなされた記録媒体について、デ
ータ量を圧縮して保存した画像データから必要な情報が
読み取れないという事態を防止することが可能な記録媒
体処理方法、記録媒体処理装置、および記録媒体処理装
置の制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、可視的な記録がなされた記録媒体を処理する方法
であって、前記記録媒体を所定の受付部で受け付ける受
付ステップと、該受け付けた記録媒体の所定部分を表す
第1の圧縮度の画像データを得る第1取得ステップと、
該取得した画像データに基づいて、前記所定部分の画像
で表される情報を、前記第1の圧縮度よりも圧縮の度合
いが大きい第2の圧縮度の画像データによって再現可能
か否かを判定する判定ステップと、該判定ステップにて
再現可能と判定された場合に、前記受け付けた記録媒体
の少なくとも一部分を表す前記第2の圧縮度の画像デー
タを得る第2取得ステップと、該第2取得ステップで得
られた画像データを記憶手段に記録する記録ステップ
と、前記判定ステップにて再現不可能と判定された場合
に、所定の信号を出力する出力ステップと、を備えるこ
とを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載された発明は、請求
項1記載の記録媒体処理方法において、前記受付ステッ
プでは、前記記録媒体として小切手を受け付けることを
特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載された発明は、請求
項2記載の記録媒体処理方法において、前記受け付けた
記録媒体に基づく決済を電子的に行うことの可否につい
ての入力を受けるステップを更に備え、該ステップにて
決済を電子的に行うことは不可である旨の入力がなされ
た場合は、前記第1取得ステップを実行することなく前
記受け付けた記録媒体を所定の排出部から排出すること
を特徴とする。
【0010】また、請求項4に記載された発明は、請求
項2または3記載の記録媒体処理方法において、前記記
録媒体に記録された、支払人口座情報を含む決済情報の
読み取りを試みる決済情報読取ステップを備え、該決済
情報読取ステップで前記決済情報を読み取ることができ
ない場合には、前記第1取得ステップを実行することな
く前記受け付けた記録媒体を所定の排出部から排出する
ことを特徴とする。
【0011】また、請求項5に記載された発明は、請求
項4記載の記録媒体処理方法において、前記決済情報読
取ステップで前記決済情報を読み取ることができた場合
に、該読み取った決済情報に基づいて電子的な決済処理
を行うための信号を出力するステップを備えることを特
徴とする。
【0012】また、請求項6に記載された発明は、請求
項2乃至5のうち何れか1項記載の記録媒体処理方法に
おいて、前記判定ステップにて再現可能と判定された場
合に、前記受け付けた記録媒体に、当該記録媒体は小切
手として無効である旨の印字を行うステップを備えるこ
とを特徴とする。
【0013】また、請求項7に記載された発明は、請求
項2乃至6のうち何れか1項記載の記録媒体処理方法に
おいて、前記受け付けた記録媒体に小切手として必要な
所定項目の印字を行う印字ステップを備えることを特徴
とする。
【0014】また、請求項8に記載された発明は、請求
項7記載の記録媒体処理方法において、前記印字ステッ
プを実行する前に、前記受け付けた記録媒体に前記所定
項目が既に記録されているか否かの入力を受けるステッ
プを備え、前記所定項目が既に記録されている旨の入力
がなされた場合には前記印字ステップの実行を禁止する
ことを特徴とする。
【0015】また、請求項9に記載された発明は、請求
項7または8記載の記録媒体処理方法において、前記印
字ステップが実行される場合には、前記第2取得ステッ
プを前記印字ステップの後に実行することを特徴とす
る。
【0016】また、請求項10に記載された発明は、可
視的な記録がなされた記録媒体を処理するための方法で
あって、所定の受付手段で受け付けられた記録媒体をス
キャンして画像データを生成するスキャナー手段に、前
記受け付けた記録媒体の所定部分をスキャンさせること
により、前記所定部分を表す第1の圧縮度の画像データ
を得る第1取得ステップと、該取得した画像データに基
づいて、前記所定部分の画像で表される情報を、前記第
1の圧縮度よりも圧縮の度合いが大きい第2の圧縮度の
画像データで再現可能か否かを判定する判定ステップ
と、該判定ステップで再現可能と判定された場合に、前
記スキャナー手段に前記記録媒体の少なくとも一部分を
スキャンさせることにより、前記第2の圧縮度の画像デ
ータを得る第2取得ステップと、前記判定ステップで再
現不可能と判定された場合に、所定の信号を出力する出
力ステップと、を備えることを特徴とする。
【0017】また、請求項11に記載された発明は、請
求項10記載の記録媒体処理方法において、前記スキャ
ナー手段は前記第1の圧縮度の画像データを生成し、前
記第2取得ステップでは、前記スキャナー手段にスキャ
ンさせることにより取得した前記第1の圧縮度の画像デ
ータを前記第2の圧縮度の画像データに変換することを
特徴とする。
【0018】また、請求項12に記載された発明は、可
視的な記録がなされた記録媒体を処理するための装置で
あって、前記記録媒体を受け付ける受付手段と、該受け
付けた記録媒体をスキャンするスキャナー手段と、前記
スキャナー手段に前記受け付けた記録媒体の所定部分を
スキャンさせることにより第1の圧縮度の画像データを
得る第1取得手段と、該得られた画像データに基づい
て、前記所定部分の画像で表される情報を、前記第1の
圧縮度よりも圧縮の度合いが大きい第2の圧縮度の画像
データで再現可能か否かを判定する判定手段と、該判定
手段により再現可能と判定された場合に、前記スキャナ
ー手段に前記記録媒体の少なくとも一部分をスキャンさ
せることにより前記第2の圧縮度の画像データを得る第
2取得手段と、前記判定手段により再現不可能と判定さ
れた場合に、所定の信号を出力する出力手段と、を備え
ることを特徴とする。
【0019】また、請求項13に記載された発明は、請
求項12記載の記録媒体処理装置において、前記スキャ
ナー手段は前記第1の圧縮度の画像データを生成し、前
記第2取得手段は、前記スキャナー手段にスキャンさせ
ることにより取得した前記第1の圧縮度の画像データを
前記第2の圧縮度の画像データに変換することを特徴と
する。
【0020】また、請求項14に記載された発明は、可
視的な記録がなされた記録媒体を受け付ける受付手段
と、該受け付けた記録媒体をスキャンして画像データを
生成するスキャナー手段と、該スキャナー手段を制御す
る制御手段とを備える記録媒体処理装置を制御する方法
であって、前記制御手段に対して、前記受付手段が受け
付けた記録媒体の所定部分を前記スキャナー手段にスキ
ャンさせることにより該所定部分を表す第1の圧縮度の
画像データを得るべき旨の指示を送信するステップと、
前記制御手段に対して、前記得られた画像データに基づ
いて、前記所定部分で表される情報を、前記第1の圧縮
度よりも圧縮の度合いの大きい第2の圧縮度の画像デー
タで再現可能か否か判定すべき旨の指示を送信するステ
ップと、該送信した指示に応じてなされた判定の結果を
受信するステップと、前記受信した判定結果に基づき前
記所定の部分を前記第2の圧縮度の画像データで再現可
能な場合に、前記制御手段に対して、前記スキャナー手
段に前記記録媒体の少なくとも一部分をスキャンさせる
ことにより前記第2の圧縮度の画像データを得るべき旨
の指示を送信するステップと、該送出した指示に応じて
得られた画像データを前記制御手段から受信するステッ
プと、該受信した画像データを記憶手段に記録するステ
ップと、前記受信した判定結果に基づき前記所定部分の
画像で表される情報を前記第2の圧縮度の画像データで
再現不可能である場合に、所定の信号を出力するステッ
プと、を備えることを特徴とする。
【0021】また、請求項15に記載された発明は、可
視的な記録がなされた記録媒体を受け付ける受付手段
と、該受け付けた記録媒体をスキャンして画像データを
生成するスキャナー手段と、該スキャナー手段を制御す
る制御手段とを備える記録媒体処理装置を制御する装置
であって、前記制御手段に対して、前記受付手段が受け
付けた記録媒体の所定部分を前記スキャナー手段にスキ
ャンさせることにより該所定部分を表す第1の圧縮度の
画像データを得るべき旨の指示を送信する手段と、前記
制御手段に対して、前記得られた画像データに基づい
て、前記所定部分で表される情報を、前記第1の圧縮度
よりも圧縮の度合いの大きい第2の圧縮度の画像データ
で再現可能か否か判定すべき旨の指示を送信する手段
と、該送信した指示に応じてなされた判定の結果を受信
する手段と、前記受信した判定結果に基づき前記所定の
部分を前記第2の圧縮度の画像データで再現可能な場合
に、前記制御手段に対して、前記スキャナー手段に前記
記録媒体の少なくとも一部分をスキャンさせることによ
り前記第2の圧縮度の画像データを得るべき旨の指示を
送信する手段と、該送出した指示に応じて得られた画像
データを前記制御手段から受信する手段と、該受信した
画像データを記憶手段に記録する手段と、前記受信した
判定結果に基づき前記所定部分の画像で表される情報を
前記第2の圧縮度の画像データで再現不可能である場合
に、所定の信号を出力する手段と、を備えることを特徴
とする。
【0022】また、請求項16に記載された発明は、請
求項1乃至11および14のうち何れか1項記載の記録
媒体処理方法において、前記第1の圧縮度の画像データ
は、第1の階調数で表された画像データであり、前記第
2の圧縮度の画像データは、前記第1の階調数よりも小
さな第2の階調数で表された画像データであることを特
徴とする。
【0023】また、請求項17に記載された発明は、請
求項12および13記載の記録媒体処理装置において、
前記第1の圧縮度の画像データは、第1の階調数で表さ
れた画像データであり、前記第2の圧縮度の画像データ
は、前記第1の階調数よりも小さな第2の階調数で表さ
れた画像データであることを特徴とする。
【0024】また、請求項18に記載された発明は、請
求項10,11,または14記載の方法をコンピュータ
に実行させるプログラムに係るものであり、請求項19
に記載された発明は、請求項18記載のプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に係るもの
である。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態であ
るシステム全体の外観図である。また、図2は、本実施
形態のシステムのブロック構成図である。本実施形態の
システムは、店舗の清算カウンター等に設置されると共
に、互いに通信可能に接続された小切手処理装置10お
よびレジスター装置20により構成されている。
【0026】図1に示す如く、小切手処理装置10は例
えば樹脂製のカバー12で覆われており、その前面部に
小切手を挿入するための挿入口14が設けられていると
共に、上面部に小切手を排出するための排出口16が設
けられている。また、小切手処理装置10の上面部後方
には、ロール紙収納部(図示せず)に収納され、後述す
るロール紙印字部48で印字されたロール紙を排出する
ためのロール紙排出口18が設けられている。一方、レ
ジスター装置20は、タッチパネル機能付きディスプレ
イ部22、クレジットカードリーダー部26、カスタマ
ーディスプレイ27等を含んでいる。
【0027】図2に示す如く、小切手処理装置10は、
中央処理装置(CPU)40を備えている。また、レジ
スター装置20は、ホストコンピュータ28および記憶
装置30を備えている。小切手処理装置10のCPU4
0とレジスター装置20のホストコンピュータ28と
は、有線または無線により相互に通信可能とされてお
り、各種データを授受することができる。
【0028】レジスター装置20において、上記したデ
ィスプレイ部22、クレジットカードリーダー部26、
および記憶装置30はホストコンピュータ28に接続さ
れている。さらに、ホストコンピュータ28は通信回線
32を介して、決済機関のサーバー(決済機関サーバ
ー)34に接続されている。
【0029】なお、決済機関は、例えばいわゆるクリア
リングハウスのような決済代行機関(店舗等からの依頼
に応じて決済処理を代行する機関)であってもよいし、
金融機関自体であってもよい。こうした決済機関は、小
切手振出人の口座番号等に基づいて小切手の有効性を判
定する機能と、小切手による代金決済を実行する機能を
有するが、クリアリングハウスの場合には、その権限に
よっては、小切手の有効性を判定することしかできず、
決済処理を行う機能は有しないようなこともある。その
ような場合には、小切手の有効性の問い合わせはクリア
リングハウスのサーバーへ、決済実行指示は金融機関
(または決済機能を有するクリアリングハウス)へ夫々
送られることもあるが、本実施形態では、決済機関がこ
れら両機能を有するものとして説明する。
【0030】図2に示す如く、小切手処理装置10は、
また、CPU40に接続されたMICR読取部42、表
書印字部44、裏書印字部46、ロール紙印字部48、
スキャナー部50、小切手搬送部52、および小切手位
置検出部54等を備えている。
【0031】MICR読取部42は、小切手の表面に記
録された磁気インク文字の読取処理(MICR:Magnet
ic Ink Character Recognition)を行う機能を有し、そ
の読み取りデータをCPU40へ供給する。後述するよ
うに、CPU40は、MICR読取部42による読み取
りデータに基づいて決済機関サーバー34へ小切手の有
効性を問い合わせる。
【0032】図3は、本実施形態の小切手処理装置10
で処理された小切手の一例を表す概略図である。磁気イ
ンク文字は、図3に示す小切手表面のMICR記録領域
60に記録されており、その記録データには小切手振出
人の口座番号等が含まれている。なお、ここでいう口座
番号とは、銀行コード・営業店コード等を含んで口座を
一意的に特定できる番号を意味するものとする。
【0033】表書印字部44および裏書印字部46は、
夫々、例えばドットインパクト方式等の適宜な方式の印
字ヘッドを含んで構成される。表書印字部44は、CP
U40からの指示に応じて、小切手の表面に、支払先、
日付、金額等の表書き事項を印字し、また、裏書印字部
46は、CPU40からの指示に応じて、小切手の裏面
に買物客の認証番号、日付、使用金額等の店舗側として
必要な裏書事項を印字する。表書事項は図3に示す表書
領域62に印字され、また、裏書事項は小切手裏面の裏
書領域64に印字される。
【0034】ロール紙印字部48は、例えば熱転写方式
等の適宜な方式の印字ヘッドを含んで構成され、CPU
40からの指示に応じて、ロール紙収容部から引き出さ
れたロール紙に同意書(小切手を電子的に処理すること
への同意文書)、レシート、クーポン、領収書等を印字
した後、不図示のオートカッタにより、印字されたロー
ル紙を切断する。
【0035】スキャナー部50は、例えば密着型イメー
ジセンサ等の適宜なイメージセンサを含んで構成され、
CPU40からの指示に応じて小切手の表面をスキャン
し、得られた画像データをCPU40へ供給する。な
お、本実施形態では、スキャナー部50が生成する画像
データの各画素は例えば8ビット256階調(0〜25
5)のグレイスケールで表されるものとする。
【0036】小切手搬送部52は、小切手を搬送経路に
沿って搬送するためのものであり、数組の搬送ローラお
よびローラ駆動部等により構成される。
【0037】小切手位置検出部54は、小切手の上記搬
送経路上での位置を検出するためのものであり、小切手
が、挿入口14から所定量だけ挿入された位置、表書印
字部44・裏書印字部46による印字開始位置、MIC
R読取部42による読み取り開始位置、スキャナー部5
0によるスキャン開始位置、後述するプレスキャン開始
位置等に夫々到達したかどうかを示す信号をCPU40
へ供給する。
【0038】次に、本実施形態において行われる処理の
内容について説明する。
【0039】図4および図5は、本実施形態で実行され
る処理全体の流れを表すフローチャートである。なお、
図4および図5に示す処理は、CPU40およびホスト
コンピュータ28が夫々メモリ装置に記憶されたプログ
ラムを読み出して実行することにより実現される。
【0040】図4に示す如く、ある買物客についてレジ
処理が完了すると、ホストコンピュータ28において、
その買物客についての決済金額が決定される(S10
0)。次に、ディスプレイ部22に決済方法(現金かク
レジットカードが小切手か)を選択するための選択画面
が表示され(S102)、この選択画面で何れの決済方
法が選択されたかが判別される(S104)。その結
果、現金またはクレジットカードが選択された場合に
は、それらに応じて現金またはクレジットカードによる
決済が行われて(S106)、処理は終了する。一方、
決済方法として小切手が選択された場合は、小切手決済
を電子的に行ってよいかどうかを確認するための確認画
面がディスプレイ部22に表示される(S108)。店
員は買物客に対して、小切手決済を電子的に行うことへ
の了承を求め、了承が得られた場合には上記確認画面に
おいて「確認」ボタンを選択し、一方、了承が得られな
い場合には「従来処理」ボタンを選択する。ホストコン
ピュータ28は確認画面で何れのボタンが選択されたか
を判別し(S110)、「確認」ボタンが選択された場
合は、小切手に既に表書が行われているか否かを入力す
るための画面を表示させる(S112)。この画面で入
力された表書の有無は、後述するように、小切手処理装
置10にて表書印字を行うか否かを判断する際に用いら
れる。なお、「従来処理」ボタンが選択された場合の処
理については後述する。
【0041】表書の有無が入力されると、次に、小切手
の挿入を促すメッセージが表示される(S114)。こ
れに応じて店舗の店員が買物客から受取った小切手を小
切手処理装置10の挿入部14へ挿入する。小切手処理
装置10のCPU40は、小切手位置検出部54からの
検出信号に基づいて小切手が挿入されたか否かを判別し
(S116)、挿入されるとその旨の信号をホストコン
ピュータ28へ送信する(S118)。ホストコンピュ
ータ28は、この信号に応じて、小切手の磁気インク文
字を読み取るべき旨の指示をCPU40へ送信する(S
120)。
【0042】CPU40は、この指示に応じて、小切手
搬送部52により小切手をMICR読取部42による読
み取り位置まで搬送させたうえで、MICR読取部42
により小切手の磁気インク文字を読み取らせる(S12
2)。そして、磁気インク文字が正しく読み取られた場
合には読み取って得られた口座番号等のデータを、ま
た、磁気インク文字が読み取られなかった場合はその旨
のデータを、夫々、読み取り結果としてホストコンピュ
ータ28へ送信する(S124)。
【0043】ホストコンピュータ28では、CPU40
から送信されてきた読み取り結果に基づいて、磁気イン
ク文字が正しく読み取られたか否かを判別する(S12
6)。その結果、読み取られていない場合には、磁気イ
ンク文字を読み取ることができない旨のメッセージが表
示され(S128)、小切手を排出すべき旨の指示がC
PU40へ送信された後、処理は終了する。CPU40
はこの指示を受信すると小切手搬送部52により小切手
を排出口16から排出させる(S131)。これによ
り、磁気インク文字の記録のない不正な小切手(あるい
は小切手以外の紙片)を挿入した場合や、小切手を裏向
きに挿入した場合等に、処理が進められるのを防止する
ことができる。
【0044】一方、磁気インク文字が読み取られた場合
には、ホストコンピュータ28は読取データに含まれる
口座番号が正しいか否か(つまり、その口座番号の口座
が存在するか否か)を決済機関サーバー34へ問い合わ
せる(S132,S134)。その結果、口座番号が正
しくない場合には、当該小切手の取扱いは不可である旨
のメッセージが表示され(S136)、小切手の排出指
令がCPU40へ送信(上記S130)された後、処理
は終了する。一方、口座番号が正しい場合には、CPU
40に対して、プレスキャン開始指示が送信される(S
138)。
【0045】CPU40は、プレスキャン開始指示を受
けると、小切手のプレスキャンを行って、画像データを
2値化するための閾値を決定するまでの一連の閾値決定
処理を実行する(S140)。
【0046】図6は本実施形態の閾値決定処理における
閾値決定の原理を説明するための図であり、小切手画像
を構成する各画素のグレイレベルの度数分布の一例を示
している。本実施形態の閾値決定処理では、グレイレベ
ルの度数分布を、小切手の印字または手書きされた文字
部分に相当するグレイレベルの値の小さな部分(つまり
色の暗い部分)のピークP1と、小切手の背景部分に相
当するグレイレベルの値の大きな部分(つまり色の明る
い部分)のピークP2とに分離し、暗い側のピークP1
の上限部の値PMinと明るい側のピークP2の下限部の
値PMaxとの中間の間を閾値THとして決定する。
【0047】図7は、上記の原理に基づいてCPU40
が実行する閾値決定処理の概要を表すフローチャートで
ある。図7に示す如く、先ず、小切手の特定の箇所につ
いてプレスキャンにより画像データが取得される(S2
00)。図8は、プレスキャンによる画像取得の対象と
なる小切手の箇所を示す。図8に示すように、プレスキ
ャンでは、磁気インク文字が記録されたMICR記録領
域60と重なる部分(以下、MICR部という)SMIC
R、および、磁気インク文字部分以外の部分(以下、非
MICR部という)Sb1〜Sb3について画像データを取
得する。本実施形態では、MICR部Smおよび非MI
CR部Sb1〜Sb3を、小切手の幅方向に横並びとなるよ
うに選択している。小切手をスキャンする場合には、小
切手をその長手方向に送りながらスキャナー部50で画
像を読み取る。したがって、上記のようにMICR部S
MICRおよび非MICR部Sb1〜Sb3を選択することで、
小切手をこれら部分の長さ(図8に示すL)だけ送れば
プレスキャンが終了することとなり、プレスキャンに要
する時間を短縮できる。
【0048】ただし、プレスキャンの対象箇所は上記し
たものに限らず、より適切な閾値決定を行えるように適
宜選択すればよい。たとえば、MICR部を1箇所に限
らず2箇所以上としてもよいし、非MICR部を3箇所
に限らず、1〜2箇所、または4箇所以上としてもよ
く、また、夫々の位置や寸法も適宜選択することができ
る。
【0049】上記のプレスキャンが終了すると、次に、
プレスキャンにより得られた画像データについてグレイ
レベルの出現頻度を表す度数分布が作成される(S20
2)。
【0050】図9は、度数分布作成処理の詳細を示すフ
ローチャートである。同図に示すように、先ず、MIC
R部SMICRについての画像データから度数分布Hm
(g)が決定される(S202A)。ただし、gは画素
のグレイレベル(本実施形態では0〜255)であり、
値が大きいほど明るい(白に近い)ことを示す。度数分
布Hm(g)の作成にあたり、MICR部SMICRは小切
手のなかでも特に重要度の高い情報を表す部分であるこ
とから、度数の値を例えば2倍して重み付けする。すな
わち、Hm(g)=2・Hm(g)とする。
【0051】次に、非MICR部Sb1〜Sb3の夫々の画
像データから、各部分の度数分布Hb1(g)、Hb2
(g)、Hb3(g)が求められる(S202B)。
【0052】次に、上記のように求めた度数分布Hm
(g)、Hb1(g)、Hb2(g)、Hb3(g)が以下の
ように、夫々、H'm(g)、H'b1(g)、H'b2
(g)、H'b3(g)に修正される(S202C)。
【0053】g≦BGthの場合 H’m(g)=Hm(g) H’bi(g)=Hbi(g) (i=1,2,3) g>BGthの場合 H’m(g)=0 H’bi(g)=0 (i=1,2,3) ここで、BGthは、スキャナー部50の受光部前方にス
キャン対象が存在せず、背景の画像を撮像した場合に検
出されるグレイレベルの下限値であり、例えば254程
度の値に設定される。すなわち、上記の修正により、小
切手の背部の画像が画像データに含まれてしまった場合
にも、その画像部分についての度数がゼロにクリアされ
ることで、小切手部分のみについての度数分布が正しく
求められることとなる。
【0054】次に、上記のように修正された各度数分布
H'm(g)、H'b1(g)、H'b2(g)、H'b3(g)
の各グレイレベルgの度数について、そのグレイレベル
gの度数と、隣接する2・K個(グレイレベルgより大
きい側のK個と小さい側のK個)のグレイレベルの度数
との、計(2・K+1)個の度数の平均値をとることに
より、各度数分布の平均化処理が行なわれる。(S20
2D)。
【0055】すなわち、MICR部SMICRについて: [数1] によりH''m(g)が計算され、また、非MICR部Sb
1〜Sb3について
【0056】[数2] によりH''b1(g)、H''b2(g)、H''b3(g)が計
算される。なお、Kの値として、例えば4を用いる。
【0057】この平均化処理により、度数分布の雑音部
分が除去され、各部分の画像の特徴が度数分布によって
より正しく表されることとなる。
【0058】そして、非MICR部の度数分布H''b1
(g)、H''b2(g)、H''b3(g)について次式のよ
うに総和をとることで、非MICR部についての統合し
た度数分布H''b(g)が計算される(S202E)。
【0059】H''b(g)=H''b1(g)+H''b2
(g)+H''b3(g) (g=0〜255) 以上により、度数分布作成処理は終了する。
【0060】次に、上記のように作成された度数分布
H''m(g),H''b(g)から、閾値を計算するための
パラメータであるPMin、PMaxを決定する処理が行われ
る(図7のS204)。
【0061】図10は、パラメータPMin,PMaxの決定
処理の詳細を示すフローチャートである。図10に示す
ように、先ず、MICR部SMICRの度数分布H''m
(g)から、パラメータPMinが決定される(S204
A)。このパラメータPMinは、MICR部SMICRの度
数分布H''m(g)の相対度数r(g)(総度数に対す
る比率)について、g=0〜PMinの累積値が所定値R
(例えば0.1)となるような値として求められる(上
記図6の左側部分を参照)。すなわち、PMinは、
【0062】[数3] として、
【0063】[数4] を満足するようなgの最大値として求められる。
【0064】次に、MICR部Smの度数分布H''m
(g)からパラメータPmMaxが求められる(S204
B)。具体的には、度数分布H''m(g)の度数が最大
となるgの値を最頻値nmodとし、度数分布H''m(g)
において、gの値をnmodから1ずつ減少させていった
場合に、H''m(g)の値が初めて所定値M(例えば3
0)を下回った点でのgの値をPmMaxとする(図6の右
側部分を参照)。
【0065】次に、非MICR部の度数分布Hb(g)
から、パラメータPbMaxが求められる(S204C)。
このパラメータPbMaxも、上記したパラメータPmMaxを
求めた場合と同様に、度数分布H''b(g)を最大にす
るgの値nmodを求め、gの値をnmodから1ずつ減少さ
せていった場合に、H''b(g)の値が初めてMを下回
った点でのgの値をPbMaxとする。
【0066】そして、MICR部SMICRについてのPmM
axと、非MICR部についてのPbMaxとを比較し、小さ
い方の値をPMaxとして採用する(S204D)。
【0067】以上のようにしてパラメータPMinおよび
PMaxが求められると、次に、2値化用の閾値を決定す
ることが可能か否かが判定される(図7のS206)。
具体的には、PMaxの値が0である場合に、閾値を決定
することは不可であると判定され、それ以外の場合に、
閾値を決定することは可能であると判定される。すなわ
ち、PMaxの値が0であるということは、MICR部SM
ICRの度数分布H''m(g)または非MICR部Sbの度
数分布H''b(g)の少なくとも一方について、度数が
その最大ピークの下側(グレイレベルが小さい側)にお
いて所定値Mを下回ることがないことを意味する。その
ような場合には、小切手の文字が記録されていない背景
部分に相当する色の明るい側のピークP2が度数分布に
明瞭に表れていないことになるため、閾値の決定は不可
能である(つまり、2値化すると元の画像データで表さ
れていた情報を再現できなくなってしまう)と判定する
のである。
【0068】上記の判定処理の結果、閾値の決定が可能
であると判定された場合にはPmin,Pmaxを用いて閾値
THが計算される(図7のS208)。具体的には、閾
値RをPMinとPMaxとの間のPMin側からTパーセント
(例えば58%)の値とする。すなわち、 TH=PMin+(PMin−PMax)・T/100 により閾値THを計算する。
【0069】ただし、PMin≧PMaxの場合(つまり、色
の暗い側のピークP1と色の明るい側のピークP2とが
重なり合うような場合)には、PMinの値を閾値THと
する。
【0070】CPU40は上記した閾値決定処理が終了
すると、閾値を決定できたか否かの処理結果をホストコ
ンピュータ28へ送信する(図5のS142)。
【0071】ホストコンピュータ28は、CPU40か
ら送信されてきた処理結果を判別する(S144)。そ
の結果、閾値を決定できた場合には、画像データを2値
化しても小切手を特定するための必要事項は再現可能で
あると判断される。この場合、2値化した画像データを
取引の証拠として用いることができるので、S146以
降で小切手決済を電子的に行うことを前提とした処理が
実行される。一方、閾値を決定できなかった場合には、
画像データを2値化すると小切手を特定するための必要
事項を再現できなくなってしまうため、S174以降
で、従前通りの小切手決済を非電子的に行うことを前提
とした処理が実行される。
【0072】すなわち、小切手に基づく決済を電子的に
行う場合、小切手自体は店舗から買手に返却してしまう
ため、店舗側では、小切手で取引したことの証拠として
小切手の画像データを保存する。その際、データ量を圧
縮するため画像データを2値化したうえで保存する。し
かしながら、2値化画像データを取引の証拠として用い
るには、小切手番号、振出人口座番号、振出人署名等の
小切手を特定するのに必要な事項を画像データから読み
取って小切手を特定できることが必須である。そこで、
閾値を決定できなかった場合には、2値化画像データか
らは小切手を特定することができず、取引の証拠として
用いることはできないと判断して、小切手に基づく決済
を電子的に行わないようにするのである。
【0073】画像データを2値化するための閾値THが
決定できた場合には、先ず、ホストコンピュータ28か
らCPU40へ裏書印字の指示が送信される(S14
6)。これに応じて、CPU40は、小切手搬送部52
により小切手を裏書印字開始位置まで搬送させたうえ
で、裏書印字部46により小切手の裏面に裏書印字を行
わせる(S148)。
【0074】ホストコンピュータ28は、CPU40か
ら裏書印字完了の通知を受けると、次に、CPU40へ
小切手無効印字の指示を送信する(S150)。これに
応じて、CPU40は、小切手搬送部52により小切手
を無効印字開始位置まで搬送させたうえで、表書印字部
44により小切手表面に「VOID」等の小切手無効印
字を行わせる(S152)。なお、画像データに小切手
無効印字を読み取らせたくない場合は、別処理として小
切手無効印字を行なうこともある。
【0075】さらに、ホストコンピュータ28は、CP
U40から小切手無効印字完了の通知を受けると、上記
した表書有無入力(S112)の結果に基づいて、小切
手に表書が行われているか否かを判別する(S15
4)。その結果、表書が行われていなければ、表書印字
が必要であると判断され、CPU40に対して、支払
先、日付、金額等を含む表書事項を印字すべき旨の指示
が送信される(S156)。これに応じて、CPU40
は、小切手搬送部52により小切手を表書印字開始位置
まで搬送させ、表書印字部44により小切手へ表書の印
字を行わせる(S158)。ホストコンピュータ28
は、CPU40から表書印字完了の通知を受けるとS1
60へ進む。一方、上記S154で小切手に既に表書が
行われている場合は、表書印字は不要と判断され、表書
印字指令を送信することなくS160へ進む。
【0076】なお、表書項目に含まれる支払先、金額、
日付のうち、支払先は本システムが設置された店舗の名
称であってシステム毎に予め設定されており、金額は上
記S100で決定された決済金額の値が用いられ、日付
はシステム時計から取得される。すなわち、表書印字を
行うにあたり表書項目を改めて入力することは不要であ
る。また、裏書項目は、システム毎に予め設定されてお
り、例えば、店舗内に複数のレジが存在する場合には、
レジ番号を裏書項目として含めておくことなどができ
る。なお、ホストコンピュータ28または小切手処理装
置10において裏書印字を行わないように設定すること
も可能であり、その場合には、S146および後述する
S176での裏書印字指示が省略され(ホストコンピュ
ータ28で設定する場合)またはS148で裏書印字の
指示を受けてもこの指示を無視する(小切手処理装置1
0で設定する場合)。
【0077】S160では、ホストコンピュータ28か
らCPU40へ小切手の本スキャンを行うべき旨の指示
が送信される。CPU40は、この指示を受けると、小
切手搬送部52により小切手を搬送させながらスキャナ
ー部50により画像スキャンを実行させ、スキャンが終
了した小切手を排出口16から排出させる(S16
2)。そして、スキャナー部50によるスキャンにより
得られた256階調の画像データを、上記の閾値決定処
理(S140)で決定した閾値THを用いて2値化し
(S164)、この2値化画像データをホストコンピュ
ータ28へ送信する(S166)。ホストコンピュータ
28は、送信されてきた2値化画像データを、小切手の
口座番号や金額等の情報を含む決済データと共に記憶装
置30へ記録する(S168)。なお、S162での本
スキャンによる画像データの取得は、小切手全面につい
て行ってもよいし、あるいは、小切手番号、口座番号、
振出人署名、金額等の小切手を特定するのに必要な事項
を含む一部分について行ってもよい。
【0078】また、ホストコンピュータ28は、同意書
(小切手を電子的に処理することへの同意書)を印字す
べき旨の指示をCPU40へ送信する(S170)。こ
れに応じて、CPU40はロール紙印字部48に正副2
通の同意文書を印字させる(S172)。
【0079】店舗では、上記S162でスキャンされて
排出された小切手を、上記S172でロール紙に印字さ
れた正副2通の同意文書、および、レジ操作の際にレシ
ート印字部24で印字された詳細レシートと共に買物客
へ渡す。このうち正の同意文書に買物客の署名を受けて
回収し、店舗側で保管する。そして、後述するように、
夜間等にホストコンピュータ28と決済機関サーバー3
4との通信により決済処理が電子的に行われる。
【0080】一方、上記S144において閾値を決定で
きなかったと判別された場合には、ホストコンピュータ
28は小切手の決済を電子的に行うことは適当でない旨
のメッセージをディスプレイ部22に表示させる(S1
74)。そして、閾値を決定できた場合の上記S14
6,S154,S156と同様に、裏書印字指示(S1
76)、表書有無の判定(S178)、表書印字指示
(S180)を行った後、CPU40へ小切手排出指示
を送信し(S182)、これに応じて、CPU40は小
切手を排出口16から排出させる(S184)。
【0081】また、上記S110(図4)にて、決済処
理の電子化についての承諾が得られなかった場合には、
ホストコンピュータ28は、表書・裏書等を印字するた
め小切手を挿入すべき旨のメッセージをディスプレイ部
22に表示させ(S184)、その後、S176以降の
処理を実行する。
【0082】そして、S184で小切手が排出される
と、買物客には詳細レシートのみが渡され、小切手は店
舗側で保管されて従前の非電子的な小切手決済が行われ
ることとなる。
【0083】ホストコンピュータ28は、例えば毎日の
夜間等の適宜なタイミングで、記憶装置30に記録され
た決済データに基づいて、決済機関サーバー34に対し
て決済依頼を送信する。決済機関サーバー34は、この
決済依頼に応じて、小切手口座番号の口座から、依頼元
店舗の口座へ指定された金額を振り込むための処理を行
い、これにより、小切手の決済が完了する。
【0084】以上説明したように、本実施形態では、小
切手のMICR部および非MICR部をプレスキャンし
て得られた256階調の画像データに基づいて、画像デ
ータを2値化するための閾値が決定できたか否かを判定
する。そして、閾値を決定できた場合には、画像データ
を2値化してデータ量を圧縮しても小切手を特定するの
に必要な情報は失われない(つまり2値化した画像デー
タでも必要な情報を再現できる)と判定し、2値化画像
データを記録して電子的な決済処理に備える。したがっ
て、本実施形態によれば、小切手決済を電子的に行う場
合に、取引の証拠としての小切手画像データを小さなデ
ータ量で保存することができる。
【0085】一方、上記の閾値を決定できなかった場合
には、2値化してデータ量を圧縮すると小切手を特定す
るのに必要な情報が失われてしまうと判定し、電子的な
決済処理を禁止して従前通りの処理を行う。したがっ
て、本実施形態によれば、決済を電子的に行うべく小切
手を買い手(振出人)へ返却した後に、保存した2値化
画像データが、小切手で取引したことの証拠として使え
ないことが判明するといった事態を防止することができ
る。また、そのような事態を避けるために2値化画像を
画面に表示させて店員等が目視で2値化の可否を判断す
るといったことが不要となり、業務効率が向上すると共
に、人為的な判断ミスも防止できる。
【0086】このように、画像データを2値化して圧縮
しても必要事項が読み取れると判断できる場合にのみ2
値化して保存するので、保存した画像データから必要な
情報が読み取れないという事態が生ずるのを防止するこ
とができる。
【0087】また、本実施形態では、プレスキャンを行
う前に、買物客が小切手決済を電子的に行うことを承諾
したかを入力し(S110)、承諾があった場合にの
み、プレスキャンして閾値決定処理を行う。このため、
買物客が電子的な決済を望まない場合には、プレスキャ
ンや閾値決定処理等の不必要な処理を行わずに済む。
【0088】また、プレスキャンを行う前に、磁気イン
ク文字の読み取りを行い、小切手から磁気インク文字が
読み取れない場合には、直ちに小切手を排出するので、
上記したように、小切手を裏向きに挿入してしまった場
合等に処理が進んでしまうのを防止できる。一方、磁気
インク文字が読み取れた場合には、その読取データから
口座番号を識別して記憶することで、決済機関サーバー
34との通信により電子決済を自動的に実行することが
できる。
【0089】また、閾値決定処理において閾値が決定で
きた場合には、小切手の無効印字を行うので、使用済み
の小切手が再使用されるのを防止でき、また、そのよう
な再使用を防止するために無効表示を手書きする手間を
不要にできる。一方、閾値が決定できないために電子的
な決済が行われない場合には、無効印字が行われること
がないので、決済処理前の小切手に無効印字がなされて
しまうのを防止できる。
【0090】また、閾値決定処理で閾値が決定できたか
否かにかかわらず(つまり、小切手決済を電子的に行う
か否かにかかわらず)小切手に表書や裏書を行うことが
できるので、人手で表書や裏書を手書きする手間を不要
にできる。その場合、小切手に既に表書がなされている
か否かの入力を受けて(S112)、表書がなされてい
る場合には、小切手処理装置10での表書印字を行わな
いようにしているので、表書が済んだ小切手に重ねて表
書が行われるのを防止できる。
【0091】さらに、小切手決済の電子化処理を行う場
合には、表書を印字した後に小切手をスキャンし、その
画像データを2値化して保存する。したがって、保存さ
れた画像データには表書の内容も含まれることとなり、
画像データの取引証拠としての確実性をより高めること
ができる。
【0092】なお、上記実施形態では、小切手の元の画
像データは256階調のグレイスケールで採取され、こ
れを2値化してデータ量を圧縮するものとして説明し
た。しかしながら、元の画像データは256階調に限ら
ず、例えば、512階調など更に高階調であってもよい
し、あるいは、126階調など低階調であってもよい。
また、データ量の圧縮は2値化に限らず、例えば、4階
調(2ビット)などの低階調数に変換することにより行
ってもよい。
【0093】また、画像データ量の圧縮は、画像データ
のグレイスケールの階調数を減らすことに限らず、他の
適宜な画像データ圧縮手法を用いることとしてもよい。
要するに、何らかの圧縮手法で圧縮した後の画像データ
から必要事項を読み取れる場合に限り、当該圧縮手法に
より圧縮した画像データを保存することとすればよい。
【0094】また、上記実施形態では、閾値が決定でき
ない場合に、ホストコンピュータ28側で決済を電子的
に行うことは不適である旨を表示することとしたが、こ
の表示を小切手処理装置10側に設けた発光素子等の表
示装置で行うようにしてもよい。
【0095】また、上記実施形態では、スキャナー部5
0が小切手をスキャンして生成した256階調の画像デ
ータをCPU40にて2値化するものとしたが、スキャ
ナー部50が、CPU40から指示された閾値で2値化
した画像データを生成する機能を有し、この2値化デー
タをCPU40へ供給する構成としてもよい。この場
合、上記S162,S164(図5)の小切手スキャン
および画像2値化処理に代えて、CPU40からスキャ
ナー部50へ閾値THで2値化した画像データを生成す
べき旨の指示を送ればよい。
【0096】また、上記実施形態では、小切手処理装置
10がホストコンピュータ28からの指示に応じて各処
理を行い、表示や入力等はホストコンピュータ28側で
行うものとしたが、小切手処理装置10およびホストコ
ンピュータ28を一体化した装置として構成してもよ
い。
【0097】また、上記実施形態では、裏書印字、無効
印字、および表書印字をこの順で行うものとしたが、印
字の順序はこれに限らず、各印字部の位置関係等に応じ
て、例えば小切手の搬送距離が最短となるように、適宜
定めればよい。
【0098】また、上記実施形態では、画像データを2
値化するための閾値の決定処理を図7に示す処理で行う
ものとしたが、閾値の決定はこれに限らず、他の適宜な
閾値決定手法を用いてもよい。
【0099】さらに、本発明は、小切手に限らず、各種
書類・書面等の印刷あるいは手書きによる可視的な記録
がなされた記録媒体についてその画像データを圧縮して
保存するような場合にも広く適用が可能である。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、可視的な記録がなされ
た記録媒体について、データ量を圧縮して保存した画像
データから必要な情報が読み取れないという事態が生ず
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるシステム全体の外観
図である。
【図2】本実施形態のシステムのブロック構成図であ
る。
【図3】小切手処理装置で処理された小切手の一例を表
す概略図である。
【図4】本実施形態で実行される処理全体の流れを表す
フローチャート(その1)である。
【図5】本実施形態で実行される処理全体の流れを表す
フローチャート(その2)である。
【図6】本実施形態の閾値決定処理における閾値決定の
原理を説明するための図であり、小切手画像を構成する
各画素のグレイレベルの度数分布の一例を示す。
【図7】小切手処理装置のCPUが実行する閾値決定処
理の概要を表すフローチャートである。
【図8】プレスキャンによる画像取得の対象となる小切
手の箇所を示す図である。
【図9】度数分布作成処理の詳細を示すフローチャート
である。
【図10】パラメータPMin,PMaxの決定処理の詳細な
内容を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10 小切手処理装置 14 挿入口 16 排出口 22 ディスプレイ部 30 記憶装置 34 決済機関サーバー 40 中央処理装置(CPU) 42 MICR読取部 44 表書印字部 46 裏書印字部 50 スキャナー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 BA02 BA30 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB06 CB12 CB16 CC01 CE12 DA17 DB02 DB05 DB09 DC23 5C077 LL17 MP01 PQ19 RR02 RR15 SS01 (54)【発明の名称】 記録媒体処理方法、記録媒体処理装置、記録媒体処理装置の制御方法、記録媒体処理装置の制御 装置、記録媒体処理方法をコンピュータに実行させるプログラム、このプログラムを記録したコ ンピュータ読み取り可能な記録媒体

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視的な記録がなされた記録媒体を処理
    する方法であって、 前記記録媒体を所定の受付部で受け付ける受付ステップ
    と、 該受け付けた記録媒体の所定部分を表す第1の圧縮度の
    画像データを得る第1取得ステップと、 該取得した画像データに基づいて、前記所定部分の画像
    で表される情報を、前記第1の圧縮度よりも圧縮の度合
    いが大きい第2の圧縮度の画像データによって再現可能
    か否かを判定する判定ステップと、 該判定ステップにて再現可能と判定された場合に、前記
    受け付けた記録媒体の少なくとも一部分を表す前記第2
    の圧縮度の画像データを得る第2取得ステップと、 該第2取得ステップで得られた画像データを記憶手段に
    記録する記録ステップと、 前記判定ステップにて再現不可能と判定された場合に、
    所定の信号を出力する出力ステップと、を備えることを
    特徴とする記録媒体処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録媒体処理方法におい
    て、 前記受付ステップでは、前記記録媒体として小切手を受
    け付けることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の記録媒体処理方法におい
    て、 前記受け付けた記録媒体に基づく決済を電子的に行うこ
    との可否についての入力を受けるステップを更に備え、 該ステップにて決済を電子的に行うことは不可である旨
    の入力がなされた場合は、前記第1取得ステップを実行
    することなく前記受け付けた記録媒体を所定の排出部か
    ら排出することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の記録媒体処理方
    法において、 前記記録媒体に記録された、支払人口座情報を含む決済
    情報の読み取りを試みる決済情報読取ステップを備え、 該決済情報読取ステップで前記決済情報を読み取ること
    ができない場合には、前記第1取得ステップを実行する
    ことなく前記受け付けた記録媒体を所定の排出部から排
    出することを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の記録媒体処理方法におい
    て、 前記決済情報読取ステップで前記決済情報を読み取るこ
    とができた場合に、該読み取った決済情報に基づいて電
    子的な決済処理を行うための信号を出力するステップを
    備えることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のうち何れか1項記載の
    記録媒体処理方法において、 前記判定ステップにて再現可能と判定された場合に、前
    記受け付けた記録媒体に、当該記録媒体は小切手として
    無効である旨の印字を行うステップを備えることを特徴
    とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6のうち何れか1項記載の
    記録媒体処理方法において、 前記受け付けた記録媒体に小切手として必要な所定項目
    の印字を行う印字ステップを備えることを特徴とする方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の記録媒体処理方法におい
    て、 前記印字ステップを実行する前に、前記受け付けた記録
    媒体に前記所定項目が既に記録されているか否かの入力
    を受けるステップを備え、 前記所定項目が既に記録されている旨の入力がなされた
    場合には前記印字ステップの実行を禁止することを特徴
    とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の記録媒体処理方
    法において、 前記印字ステップが実行される場合には、前記第2取得
    ステップを前記印字ステップの後に実行することを特徴
    とする方法。
  10. 【請求項10】 可視的な記録がなされた記録媒体を処
    理するための方法であって、 所定の受付手段で受け付けられた記録媒体をスキャンし
    て画像データを生成するスキャナー手段に、前記受け付
    けた記録媒体の所定部分をスキャンさせることにより、
    前記所定部分を表す第1の圧縮度の画像データを得る第
    1取得ステップと、 該取得した画像データに基づいて、前記所定部分の画像
    で表される情報を、前記第1の圧縮度よりも圧縮の度合
    いが大きい第2の圧縮度の画像データで再現可能か否か
    を判定する判定ステップと、 該判定ステップで再現可能と判定された場合に、前記ス
    キャナー手段に前記記録媒体の少なくとも一部分をスキ
    ャンさせることにより、前記第2の圧縮度の画像データ
    を得る第2取得ステップと、 前記判定ステップで再現不可能と判定された場合に、所
    定の信号を出力する出力ステップと、を備えることを特
    徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の記録媒体処理方法に
    おいて、前記スキャナー手段は前記第1の圧縮度の画像
    データを生成し、前記第2取得ステップでは、前記スキ
    ャナー手段にスキャンさせることにより取得した前記第
    1の圧縮度の画像データを前記第2の圧縮度の画像デー
    タに変換することを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 可視的な記録がなされた記録媒体を処
    理するための装置であって、 前記記録媒体を受け付ける受付手段と、 該受け付けた記録媒体をスキャンするスキャナー手段
    と、 前記スキャナー手段に前記受け付けた記録媒体の所定部
    分をスキャンさせることにより第1の圧縮度の画像デー
    タを得る第1取得手段と、 該得られた画像データに基づいて、前記所定部分の画像
    で表される情報を、前記第1の圧縮度よりも圧縮の度合
    いが大きい第2の圧縮度の画像データで再現可能か否か
    を判定する判定手段と、 該判定手段により再現可能と判定された場合に、前記ス
    キャナー手段に前記記録媒体の少なくとも一部分をスキ
    ャンさせることにより前記第2の圧縮度の画像データを
    得る第2取得手段と、 前記判定手段により再現不可能と判定された場合に、所
    定の信号を出力する出力手段と、を備えることを特徴と
    する記録媒体処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の記録媒体処理装置に
    おいて、前記スキャナー手段は前記第1の圧縮度の画像
    データを生成し、前記第2取得手段は、前記スキャナー
    手段にスキャンさせることにより取得した前記第1の圧
    縮度の画像データを前記第2の圧縮度の画像データに変
    換することを特徴とする装置。
  14. 【請求項14】 可視的な記録がなされた記録媒体を受
    け付ける受付手段と、該受け付けた記録媒体をスキャン
    して画像データを生成するスキャナー手段と、該スキャ
    ナー手段を制御する制御手段とを備える記録媒体処理装
    置を制御する方法であって、 前記制御手段に対して、前記受付手段が受け付けた記録
    媒体の所定部分を前記スキャナー手段にスキャンさせる
    ことにより該所定部分を表す第1の圧縮度の画像データ
    を得るべき旨の指示を送信するステップと、 前記制御手段に対して、前記得られた画像データに基づ
    いて、前記所定部分で表される情報を、前記第1の圧縮
    度よりも圧縮の度合いの大きい第2の圧縮度の画像デー
    タで再現可能か否か判定すべき旨の指示を送信するステ
    ップと、 該送信した指示に応じてなされた判定の結果を受信する
    ステップと、 前記受信した判定結果に基づき前記所定の部分を前記第
    2の圧縮度の画像データで再現可能な場合に、前記制御
    手段に対して、前記スキャナー手段に前記記録媒体の少
    なくとも一部分をスキャンさせることにより前記第2の
    圧縮度の画像データを得るべき旨の指示を送信するステ
    ップと、 該送出した指示に応じて得られた画像データを前記制御
    手段から受信するステップと、 該受信した画像データを記憶手段に記録するステップ
    と、 前記受信した判定結果に基づき前記所定部分の画像で表
    される情報を前記第2の圧縮度の画像データで再現不可
    能である場合に、所定の信号を出力するステップと、を
    備えることを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 可視的な記録がなされた記録媒体を受
    け付ける受付手段と、該受け付けた記録媒体をスキャン
    して画像データを生成するスキャナー手段と、該スキャ
    ナー手段を制御する制御手段とを備える記録媒体処理装
    置を制御する装置であって、 前記制御手段に対して、前記受付手段が受け付けた記録
    媒体の所定部分を前記スキャナー手段にスキャンさせる
    ことにより該所定部分を表す第1の圧縮度の画像データ
    を得るべき旨の指示を送信する手段と、 前記制御手段に対して、前記得られた画像データに基づ
    いて、前記所定部分で表される情報を、前記第1の圧縮
    度よりも圧縮の度合いの大きい第2の圧縮度の画像デー
    タで再現可能か否か判定すべき旨の指示を送信する手段
    と、 該送信した指示に応じてなされた判定の結果を受信する
    手段と、 前記受信した判定結果に基づき前記所定の部分を前記第
    2の圧縮度の画像データで再現可能な場合に、前記制御
    手段に対して、前記スキャナー手段に前記記録媒体の少
    なくとも一部分をスキャンさせることにより前記第2の
    圧縮度の画像データを得るべき旨の指示を送信する手段
    と、 該送出した指示に応じて得られた画像データを前記制御
    手段から受信する手段と、 該受信した画像データを記憶手段に記録する手段と、 前記受信した判定結果に基づき前記所定部分の画像で表
    される情報を前記第2の圧縮度の画像データで再現不可
    能である場合に、所定の信号を出力する手段と、を備え
    ることを特徴とする装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至11および14のうち何
    れか1項記載の記録媒体処理方法において、前記第1の
    圧縮度の画像データは、第1の階調数で表された画像デ
    ータであり、前記第2の圧縮度の画像データは、前記第
    1の階調数よりも小さな第2の階調数で表された画像デ
    ータであることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項12または13記載の記録媒体
    処理装置において、前記第1の圧縮度の画像データは、
    第1の階調数で表された画像データであり、前記第2の
    圧縮度の画像データは、前記第1の階調数よりも小さな
    第2の階調数で表された画像データであることを特徴と
    する装置。
  18. 【請求項18】 請求項10,11,または14記載の
    方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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