JP2003150658A - 半導体集積回路の設計方法およびスキャンテスト方法 - Google Patents

半導体集積回路の設計方法およびスキャンテスト方法

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JP2003150658A
JP2003150658A JP2001348416A JP2001348416A JP2003150658A JP 2003150658 A JP2003150658 A JP 2003150658A JP 2001348416 A JP2001348416 A JP 2001348416A JP 2001348416 A JP2001348416 A JP 2001348416A JP 2003150658 A JP2003150658 A JP 2003150658A
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delay
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Noboru Tanabe
昇 田辺
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常動作時に異なる周波数のクロックで動作
するブロック相互間のデータ信号が、スキャンテストの
キャプチャー動作時にクロックスキューによってミスラ
ッチされないようにする。 【解決手段】 通常動作時に異なる周波数のクロックで
動作するブロック相互間のデータ信号線に遅延調整用バ
ッファを挿入し(11)、一旦レイアウトを行い(1
2)、タイミングデータを抽出し、キャプチャー動作時
のタイミング要求に違反しないようにデータ遅延量を算
出し(13)、算出された遅延調整量に合うように遅延
調整バッファを配線接続する(14)。スキャンテスト
は各クロック端子へ供給するクロックの位相をキャプチ
ャー動作時のタイミング要求に違反しないように調節し
て実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャンテストに
より回路の故障検査を効率的に行う半導体集積回路の設
計方法およびスキャンテスト方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の故障テストは、プロセ
スの微細化、高集積化に伴いますます重要になってお
り、故障テストを容易に行える手段としてスキャンテス
トが一般的になっている。以下、スキャンテストを行う
半導体集積回路の従来の設計方法を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0003】図5は従来の半導体集積回路の設計方法を
示すフロー図である。
【0004】図5において、51はクロック遅延量を通
常動作時に異なる周波数のクロックで動作するブロック
相互間で合わせるために使用する遅延調整バッファを挿
入する工程、52はセルの配置や信号の配線を行ない、
クロック遅延量を抽出するレイアウト工程、53はレイ
アウト工程52で抽出されたクロック遅延量からクロッ
クの遅延調整量を算出する遅延調整量算出工程、54は
遅延調整量算出工程53で算出された遅延調整量に合う
ようにクロック遅延調整バッファを配線接続する工程を
示す。
【0005】各ブロック内のレジスタ間を正常にデータ
授受させるためには、マスクレイアウト時に、クロック
信号のずれであるクロックスキューが最小になるよう
に、ブロック内のクロックバッファの配置、クロックの
配線処理を行うクロックツリーシンセシス法が一般的で
ある。レイアウト工程52において、このクロックツリ
ーシンセシスを実施してクロックバッファーツリーを生
成させる。
【0006】以下、従来の設計方法を実施して得られる
半導体集積回路の動作およびスキャンテスト方法につい
て説明する。
【0007】図6は図5に示す従来の設計方法を実施し
て得られる半導体集積回路を示す概念図である。図6に
おいて、半導体集積回路601にクロックA端子602
とクロックB端子603が有り、通常動作時は異なる周
波数のクロックがそれぞれの端子に与えられる。60
6,607はクロックツリーシンセシスを実施して得ら
れたクロックバッファツリーである。
【0008】クロックツリーシンセシスを行なうと、各
ブロックの回路規模、レイアウト面積、レジスタの数等
によってツリーの階層やバッファの数が異なるクロック
バッファツリー606,607がブロック毎に生成され
る。クロックツリーシンセシスを行ってもクロックスキ
ューをゼロにはできないが、各レジスタの入力端子のホ
ールドタイムを最悪条件でも満足できるレベルまでクロ
ックスキューを抑えこむ方法がとられる。
【0009】ブロックA604内部のレジスタ608,
609,610,611はクロックA端子602に与え
られるクロックにより動作し、ブロックB605内部の
レジスタ612,613,614,615は通常動作時
はクロックB端子603に与えられるクロックにより動
作する。620,621は組み合わせ回路を示す。
【0010】通常動作時、異なる周波数のクロックで動
作するブロック間すなわちブロックA604とブロック
B605との間のデータ授受は、データストローブ信号
の授受等により、論理的にデータの取りこみミスが起こ
らないような回路構成がとられる。
【0011】スキャンテストは、クロックAとクロック
Bを同一周波数にして行なう。セレクタ631を切り換
えてブロックB605に供給するクロックをクロックA
端子602から分配する。クロックA端子602からセ
レクタ631までの間に遅延調整バッファ630を挿入
し遅延量を調整することにより、ブロックA604とブ
ロックB605相互間のデータ授受すなわちキャプチャ
ー動作が正しく行なわれるように、ブロックA604内
部のレジスタに供給されるクロックとブロックB605
内部のレジスタに供給されるクロックのスキューを抑え
こむ方法がとられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導体
集積回路の製造プロセスの微細化による素子や回路の高
速化により、ブロック内部でさえタイミング要求を満足
するレベルまでクロックスキューを抑えこむことが厳し
くなってきている。ブロック相互間のデータの授受にと
っては各ブロックのクロックスキューが合算されるの
で、スキャンテスト時のブロック相互間のキャプチャ動
作のタイミング要求を満足させるのはさらに厳しくなっ
てきている。
【0013】また、クロック遅延調整バッファ630は
精度良く遅延調整できレイアウト面積が小さくて済むよ
うに一般的にクロックバッファツリー606,607を
構成するバッファと異なるタイプのものを使用するの
で、温度や電源電圧の変化による遅延量の変化特性がク
ロックバッファツリーのバッファとは異なり、温度や電
源電圧の条件によっては、クロックA端子602からブ
ロックA604内部の各レジスタまでとブロックB60
5内部の各レジスタまでのクロック遅延量の差がタイミ
ング要求を満足できないレベルまで大きくなることがあ
るので、温度や電源電圧の使用条件全てにおいて、タイ
ミング要求を満足させるのは困難になってきている。
【0014】スキャンテストのキャプチャ動作のタイミ
ング要求すなわちレジスタのデータ入力端子のホールド
タイムを満足しないとデータのミスラッチが起こる。こ
の現象から逃れるために、ブロックA604およびブロ
ックB605相互間のキャプチャ動作を無視して、すな
わちキャプチャ動作で取りこまれたデータを不定にして
検査を行うと、ブロック相互間の信号およびその信号に
関係する回路の故障検出ができず、全体として故障検出
率の低下をまねく。また、温度や電源電圧の条件によっ
て、この現象が起こったり起こらなかったりするとテス
トが不安定になる。
【0015】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、内部に複数種類の周波数のクロック配線がある回路
を有する半導体集積回路のスキャンテスト時において、
通常動作時の異なるクロックで動作するブロック相互間
のデータ授受に対して、クロックスキューの影響をなく
し、故障検出率の高いテストを安定して行える半導体集
積回路の設計方法およびスキャンテスト方法を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体集積回路の設計方法は、内部に複数
種類の周波数のクロック配線がある半導体集積回路にお
いて、通常動作時に異なる周波数のクロックで動作する
ブロック相互間のデータ信号線に遅延調整用バッファを
挿入する遅延調整バッファ挿入工程と、一旦自動配置配
線およびクロックツリーシンセシスを行い、クロックス
キュー量や信号遅延量等のタイミングデータを抽出する
レイアウト工程と、前記レイアウト工程で抽出されたタ
イミングデータから、スキャンテスト時のタイミング要
求に違反しないようにデータ信号線に付加する遅延量を
算出するデータ遅延量算出工程と、前記データ遅延量算
出工程で算出された遅延量に合うように遅延調整バッフ
ァを配線接続する遅延調整バッファ配線接続工程とを含
むことを特徴とする。
【0017】また、本発明の半導体集積回路の設計方法
は、内部に複数種類の周波数のクロック配線がある半導
体集積回路において、通常動作時に異なる周波数のクロ
ックで動作する複数ブロックのうち、一つのブロックを
選ぶブロック選択工程と、前記ブロック選択工程で選ば
れたブロックから出力される信号以外の信号線に遅延調
整用バッファを挿入する遅延調整バッファ挿入工程と、
一旦自動配置配線およびクロックツリーシンセシスを行
い、クロックスキュー量や信号遅延量等のタイミングデ
ータを抽出するレイアウト工程と、前記レイアウト工程
で抽出されたタイミングデータから、スキャンテスト
時、遅延調整用バッファを挿入しなかった信号を出力す
るブロックに供給されるクロックの位相を、他のブロッ
クに供給されるクロックに対して相対的にずらす時間
と、遅延調整用バッファに設定する遅延量を算出するク
ロック位相およびデータ遅延量算出工程と、前記クロッ
ク位相およびデータ遅延量算出工程で算出されたデータ
遅延量に合うように遅延調整バッファを配線接続する遅
延調整バッファ配線接続工程を含むことを特徴とする。
【0018】また、本発明のスキャンテスト方法は、内
部に複数種類の周波数のクロック配線がある半導体集積
回路のスキャンテストにおいて、通常動作時に異なる周
波数のクロックで動作するブロック相互間のデータ信号
線に関して、キャプチャー動作時のタイミング要求に違
反しないように各クロック端子へ供給するクロックの位
相を調節してテストすることを特徴とする。
【0019】上記方法によって、内部に複数種類の周波
数のクロック配線がある半導体集積回路において、通常
動作時に異なる周波数のクロックで動作するブロック相
互間のデータ信号が、遅延調整用バッファを通って遅延
することにより、クロックスキューがたし合わされても
レジスタの入力端子のホールドタイム不足がおきず、キ
ャプチャー動作時のデータのミスラッチをなくすことが
できるため、安定にテストができ、ブロック相互間の信
号を含めて全ブロックを同時にテストできるため、故障
検出率の高いテストができる。
【0020】また、複数ブロックのうちの一つのブロッ
クから出力される信号には遅延調整バッファを挿入せ
ず、他のブロックから出力される信号に遅延調整バッフ
ァを挿入することにより得られる半導体集積回路に対し
て、スキャンテスト時に供給するクロックの位相を調整
する方法によって、遅延調整用バッファの挿入数を減ら
すことができるため、LSIのチップ面積の増大および
消費電力の増大をおさえることができる。なお、テスト
時の供給クロックの位相調整は、LSIテスタで簡単に
精度良く行える。
【0021】 [発明の詳細な説明]以下、本発明の一実施の形態に係
る半導体集積回路の設計方法について、図面を参照しな
がら説明する。
【0022】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法を示すフ
ロー図である。
【0023】図1において、11は通常動作時に異なる
周波数のクロックで動作するブロック相互間のデータ信
号線に遅延調整バッファを挿入する工程、12はセルの
配置や信号の配線およびクロックツリーシンセシスを行
い、クロックスキュー量やクロックおよびデータ遅延量
等のタイミングデータを抽出するレイアウト工程、13
はレイアウト工程12で抽出されたタイミングデータと
回路のタイミング要求値からデータの遅延調整量を算出
する遅延調整量算出工程、14は遅延調整量算出工程1
3で算出された遅延調整量に合うようにデータ遅延調整
バッファを配線接続する工程を示す。
【0024】図2は、図1に示す設計方法を実施して得
られる半導体集積回路を示す概念図である。図2におい
て、201は半導体集積回路、202はクロック周波数
A用のクロックA端子、203はクロック周波数B用の
クロックB端子、204は通常動作時クロック周波数A
で動作するブロックA、205は通常動作時クロック周
波数Bで動作するブロックB、206はクロックツリ−
シンセシスによりブロックA204内に配置配線された
クロックバッファツリー、207はクロックツリーシン
セシスによりブロックB205内に配置配線されたクロ
ックバッファツリーである。
【0025】208,209,210,211は各々ブ
ロックA204内のレジスタ、212,213,21
4,215は各々ブロックB205内のレジスタ、21
6,217,218,219は各々データの遅延調整用
バッファ、220,221はそれぞれ組み合わせ回路、
222,223はそれぞれブロックA204から出てブ
ロックB205へ入るデータ信号線、224,225は
それぞれブロックB205から出てブロックA204へ
入るデータ信号線、226はブロックA204のスキャ
ンイン信号線、227はブロックA204のスキャンア
ウト信号線、228はブロックB205のスキャンイン
信号線、229はブロックB205のスキャンアウト信
号線である。
【0026】以上のように構成された本実施の形態の半
導体集積回路の設計方法および得られる半導体集積回路
について、以下その設計方法、動作を説明する。回路記
述において、レジスタ208,210のQ出力からデー
タ信号線222,223のブロックA204側の出口ま
での間に予め遅延調整用のバッファ216,217を挿
入する。同様にレジスタ213,215のQ出力からデ
ータ信号線224,225のブロックB205側の出口
までの間に予め遅延調整用のバッファ218,219を
挿入する。この回路記述を用いてマスクレイアウト、即
ち配置配線を行う。
【0027】遅延調整用バッファ216,217,21
8,219の出力端子は仮接続とする。クロックツリー
シンセシスはブロックA204とブロックB205とで
クロック系統が別であるので、各ブロック毎に行う。ブ
ロックA204とブロックB205とで回路規模が異な
り、ブロックA204の方が回路規模が大きい場合、ク
ロックツリーシンセシスを行うと、一般的にクロックバ
ッファツリー206の方がクロックバッファツリー20
7よりもツリー構造の階層が多くクロックバッファの数
も多くなる。
【0028】配置配線およびクロックツリーシンセシス
の結果、各データ信号の遅延量およびブロックA20
4、ブロックB205の各内部のクロックスキュー量、
クロックA端子202からレジスタ208,209,2
10,211までのクロック遅延量、クロックB端子2
03からレジスタ212,213,214,215まで
のクロック遅延量が抽出される。
【0029】スキャンテストのクロック周期をTcl
k、レジスタ208のQ出力の配線を含む遅延量をTd
q208、ブロックA204内部のクロックスキュー量
の絶対値をTskwA、クロックA端子202からレジ
スタ208までのクロック遅延量をTdckA、レジス
タ212のD入力のセットアップタイムをTsu21
2、ホールドタイムをThd212、ブロックB205
内部のクロックスキュー量の絶対値をTskwB、クロ
ックB端子203からレジスタ212までのクロック遅
延量をTdckB、クロックA端子202へ入力するク
ロックとクロックB端子203へ入力するクロックとの
相互スキューをTskwAB、遅延調整用バッファ21
6のデータ遅延調整量の最小許容値をTdbuf216
min、最大許容値をTdbuf216maxとする
と、下記の二つの式を満足するTdbuf216mi
n,Tdbuf216maxを求める。
【0030】Thd212<Tdbuf216min+
Tdq208+TdckA−TdckB+TskwA+
TskwB+TskwAB Tclk−Tsu212>Tdbuf216max+T
dq208+TdckA−TdckB+TskwA+T
skwB+TskwAB 温度や電源電圧を変えて最悪条件での値を求める。この
Tdbuf216minとTdbuf216maxの中
間値を目標に遅延調整用バッファ216の出力端子を配
線接続する。
【0031】同様に、遅延調整用バッファ217,21
8,219についても、それぞれ遅延調整量を求め、配
線接続する。ただし、遅延調整バッファ217の遅延調
整量は組み合わせ回路220による信号遅延量を差し引
く必要がある。同様に、遅延調整バッファ219の遅延
調整量は組み合わせ回路221による信号遅延量を差し
引く必要がある。
【0032】ところで、上記のように遅延調整量が算出
された後、データ信号の遅延量を調整する手段として、
レイアウト工程前に遅延調整バッファを挿入せずにレイ
アウト工程後に算出された遅延調整量に見合うバッファ
を挿入する方法が考えられるが、その場合、配置配線や
クロックツリーシンセシスをやり直すことになるので、
設計に要する手間や時間が多く必要になり、効率が悪
い。本発明は配置配線やクロックツリーシンセシスのや
り直しが不要で遅延調整バッファの出力端子をつなぎ替
えるだけで済む。
【0033】以上のように本実施の形態によれば、遅延
調整用バッファ216,217,218,219を挿入
して、通常動作時に異なる周波数で動作するブロックA
204とブロックB205との間の信号線222,22
3,224,225の信号遅延を調整することにより、
スキャンテストのキャプチャー動作時にレジスタ20
8,210,213,215から出力される信号が、レ
ジスタ209,211,212,214に入力する際の
クロックスキューによるミスラッチを無くすことができ
るので、データ信号線222,223,224,225
に関係する回路の故障検出が正しく安定して実施できる
半導体集積回路を設計することができる。
【0034】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法およびス
キャンテスト方法について図面を参照しながら説明す
る。
【0035】図3は、本発明の第2の実施の形態におけ
る半導体集積回路の設計方法を示すフロー図である。図
3において、31は通常動作時に異なる周波数のクロッ
クで動作する複数ブロックのうち、遅延調整バッファを
挿入しないブロックをひとつ選ぶブロック選択工程、3
2はブロック選択工程31で選ばれたブロックから出力
される信号以外の信号線に遅延調整用バッファを挿入す
る工程、33はセルの配置や信号の配線およびクロック
ツリーシンセシスを行い、クロックスキュー量やクロッ
ク及びデータ遅延量等のタイミングデータを抽出するレ
イアウト工程、34はレイアウト工程33で抽出された
タイミングデータと回路のタイミング要求値から、スキ
ャンテスト時、遅延調整用バッファを挿入しなかった信
号を出力するブロックに供給されるクロックの位相を、
他のブロックに供給されるクロックの位相に対して相対
的にずらす時間と、データの遅延調整量を算出するクロ
ック位相およびデータ遅延量算出工程、35はクロック
位相およびデータ遅延量算出工程34で算出されたデー
タ遅延量に合うように遅延調整バッファを配線接続する
工程を示す。
【0036】図4は、図3に示す設計方法を実施して得
られる半導体集積回路を示す概念図である。図4におい
て、401は半導体集積回路、402はクロック周波数
A用のクロックA端子、403はクロック周波数B用の
クロックB端子、404は通常動作時クロック周波数A
で動作するブロックA、405は通常動作時クロック周
波数Bで動作するブロックB、406はクロックツリー
シンセシスによりブロックA404内に配置配線された
クロックバッファツリー、407はクロックツリーシン
セシスによりブロックB405内に配置配線されたクロ
ックバッファツリーである。
【0037】408,409,410,411はそれぞ
れブロックA404内のレジスタ、412,413,4
14,415はそれぞれブロックB405内のレジス
タ、416,417はそれぞれデータの遅延調整用バッ
ファ、420,421はそれぞれ組み合わせ回路、42
2,423はそれぞれブロックA404から出てブロッ
クB405へ入るデータ信号線、424,425はそれ
ぞれブロックB405から出てブロックA404へ入る
データ信号線、426はブロックA404のスキャンイ
ン信号線、427はブロックA404のスキャンアウト
信号線、428はブロックB405のスキャンイン信号
線、429はブロックB405のスキャンアウト信号線
である。
【0038】以上のように構成された本実施の形態の半
導体集積回路の設計方法および得られる半導体集積回路
について、以下、その設計方法、動作、スキャンテスト
方法を説明する。
【0039】出力信号の数が一番多いまたはレイアウト
後のクロックバッファツリーの規模が一番小さくなるの
で、クロック遅延量が一番小さくなると予想される等の
基準により、通常動作時に異なる周波数のクロックで動
作する複数ブロックのうち、遅延調整バッファを挿入し
ないブロックを一つ選ぶ。この実施の形態の場合は、選
ばれたブロックがブロックB405である。回路記述に
おいて、レジスタ408,410のQ出力からデータ信
号線422,423のブロックA404側の出口までの
間に予め遅延調整用のバッファ416,417を挿入す
る。この回路記述を用いてマスクレイアウト、即ち、配
置配線を行う。遅延調整用バッファ416,417の出
力端子は仮接続とする。クロックツリーシンセシスはブ
ロックA404とブロックB405とでクロック系統が
別であるので、各ブロック毎に行う。
【0040】配置配線およびクロックツリーシンセシス
の結果、各データ信号の遅延量およびブロックA40
4、ブロックB405の各内部のクロックスキュー量、
クロックA端子402からレジスタ408,409,4
10,411までのクロック遅延量、クロックB端子4
03からレジスタ412,413,414,415まで
のクロック遅延量が抽出される。
【0041】スキャンテストのクロック周期をTcl
k、ブロックA404内部のクロックスキュー量の絶対
値をTskwA、クロックA端子402からレジスタ4
08,409までのクロック遅延量をTdckA、レジ
スタ409のD入力のセットアップタイムをTsu40
9、ホールドタイムをThd409、レジスタ413の
Q出力の配線を含む遅延量をTdq413、ブロックB
405内部のクロックスキュー量の絶対値をTskw
B、クロックB端子403からレジスタ412,413
までのクロック遅延量をTdckB、スキャンテスト時
クロックA端子402へ入力するクロックとクロックB
端子403へ入力するクロックとの相互スキューをTs
kwAB、スキャンテスト時にクロックA端子402へ
入力するクロックに対してクロックB端子403へ入力
するクロックの位相を遅らせる時間の最小許容値をTp
ckBmin、最大許容値をTpckBmaxとする
と、下記の二つの式を満足するTpckBmin,Tp
ckBmaxを求める。
【0042】Thd409<TpckBmin+Tdq
413+TdckA−TdckB+TskwA+Tsk
wB+TskwAB Tclk−Tsu409>TpckBmax+Tdq4
13+TdckA−TdckB+TskwA+Tskw
B+TskwAB 温度や電源電圧を変えて最悪条件での値を求める。クロ
ックの位相を遅らせる時間TpckBは、求められたT
pckBminとTpckBmaxの中間値をとる。
【0043】そして、レジスタ408のQ出力の配線を
含む遅延量をTdq408、レジスタ412のD入力の
セットアップタイムをTsu412、ホールドタイムを
Thd412、遅延調整用バッファ416のデータ遅延
調整量の最小許容値をTdbuf416min、最大許
容値をTdbuf416maxとすると、下記の二つの
式を満足するTdbuf416min,Tdbuf41
6maxを求める。
【0044】Thd412<Tdbuf416min−
TpckB+Tdq408+TdckA−TdckB+
TskwA+TskwB+TskwAB Tclk−Tsu412>Tdbuf416max−T
pckB+Tdq408+TdckA−TdckB+T
skwA+TskwB+TskwAB 温度や電源電圧を変えて最悪条件での値を求める。この
Tdbuf416minとTdbuf416maxの中
間値を目標に遅延調整用バッファ416の出力端子を配
線接続する。
【0045】同様に、遅延調整用バッファ417につい
ても、遅延調整量を求め、配線接続する。ただし、遅延
調整バッファ417の遅延調整量は組み合わせ回路42
0による信号遅延量を差し引く必要がある。
【0046】スキャンテストは、クロックA端子402
へ入力するクロックの位相に対してクロックB端子40
3へ入力するクロックの位相をTpckBだけ遅らせる
ように位相調節したクロックを入力して実施する。
【0047】以上のように本実施の形態によれば、スキ
ャンテストにおいて、クロックA端子402へ入力され
るクロックの位相に対してクロックB端子403へ入力
されるクロックの位相がTpckBだけ遅れるように調
節して入力されることによって、レジスタ408,40
9,410,411へ供給されるクロックの位相に対し
てレジスタ412,413,414,415へ供給され
るクロックの位相がキャプチャー動作時のホールドタイ
ム要求を満足するように遅れるので、レジスタ413,
415から出力される信号が、レジスタ409,411
へ入力する際のクロックスキューによるミスラッチを無
くすことができる。
【0048】さらに遅延調整用バッファ416,417
を挿入して、通常動作時異なる周波数で動作するブロッ
クA404とブロックB405との間の信号線422,
423の信号遅延量を調整することにより、キャプチャ
ー動作時にレジスタ408,410から出力される信号
が、レジスタ412,414に入力する際のクロックス
キューによるミスラッチを無くすことができるので、デ
ータ信号線422,423,424,425に関係する
回路の故障検出が正常に行なえる半導体集積回路を設計
でき、故障検出率の高いスキャンテストを安定に実施で
きる。
【0049】また、第1の実施の形態に比べて、遅延調
整用バッファの挿入数を少なくすることができるため、
半導体集積回路401のチップ面積を小さくでき、消費
電力を少なくできる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明は、通常動作時に
異なる周波数のクロックで動作するブロック相互間のデ
ータ信号の遅延量を、遅延調整用バッファを挿入して調
整することにより、スキャンテストのキャプチャー動作
時、クロックスキューによるデータのミスラッチをなく
し、テストを安定に行うことができ、故障検出率の低下
を防ぐことができる半導体集積回路を設計できる。
【0051】また、通常動作時に異なる周波数のクロッ
クで動作する複数ブロックのうちの一つのブロックに入
力するクロックの位相を、スキャンテスト時、他のブロ
ックに入力するクロックに対して遅れるように調節して
入力し、他のブロックから出力されるデータ信号の遅延
量を遅延調整用バッファを挿入して調整することによ
り、スキャンテストのキャプチャー動作時のクロックス
キューによるデータのミスラッチをなくし、テストを安
定に行うことができ、故障検出率の低下を防ぐことがで
きるとともに、遅延調整用バッファの挿入数を少なくす
ることができるため、チップ面積を小さくでき、消費電
力を少なくすることができる半導体集積回路を設計で
き、故障検出率が高く安定性の良いスキャンテストを実
施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回
路の設計方法を示すフロー図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回
路の概念図
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回
路の設計方法を示すフロー図
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回
路の概念図
【図5】従来の半導体集積回路の設計方法を示すフロー
【図6】従来の半導体集積回路の概念図
【符号の説明】
201 半導体集積回路 202,203 クロック入力端子 204,205 ブロック 206,207 クロックバッファツリー 208〜215 レジスタ 216〜219 遅延調整バッファ 220,221 組み合わせ回路 222〜225 信号線 226 スキャンイン信号線 227 スキャンアウト信号線 228 スキャンイン信号線 229 スキャンアウト信号線 401 半導体集積回路 402,403 クロック入力端子 404,405 ブロック 406,407 クロックバッファツリー 408〜415 レジスタ 416,417 遅延調整バッファ 420,421 組み合わせ回路 422〜425 信号線 426 スキャンイン信号線 427 スキャンアウト信号線 428 スキャンイン信号線 429 スキャンアウト信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/822 H01L 27/04 A 27/04 21/82 T C Fターム(参考) 2G132 AA01 AB01 AC14 AG08 AK21 AL16 5B046 AA08 BA05 BA06 JA01 5F038 CA03 CD06 CD09 DF01 DT06 EZ09 EZ20 5F064 BB19 BB31 DD02 DD04 DD39 EE02 EE47 EE54 HH06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に複数種類の周波数のクロック配線が
    ある半導体集積回路において、通常動作時に異なる周波
    数のクロックで動作するブロック相互間のデータ信号線
    に遅延調整用バッファを挿入する遅延調整バッファ挿入
    工程と、 一旦自動配置配線およびクロックツリーシンセシスを行
    い、クロックスキュー量や信号遅延量等のタイミングデ
    ータを抽出するレイアウト工程と、 前記レイアウト工程で抽出されたタイミングデータか
    ら、スキャンテスト時のタイミング要求に違反しないよ
    うにデータ信号線に付加する遅延量を算出するデータ遅
    延量算出工程と、 前記データ遅延量算出工程で算出された遅延量に合うよ
    うに遅延調整バッファを配線接続する遅延調整バッファ
    配線接続工程とを含むことを特徴とする半導体集積回路
    の設計方法。
  2. 【請求項2】内部に複数種類の周波数のクロック配線が
    ある半導体集積回路において、通常動作時に異なる周波
    数のクロックで動作する複数ブロックのうち、遅延調整
    バッファを挿入しない一つのブロックを選ぶブロック選
    択工程と、 前記ブロック選択工程で選ばれたブロックから出力され
    る信号以外の信号線に遅延調整用バッファを挿入する遅
    延調整バッファ挿入工程と、 一旦自動配置配線およびクロックツリーシンセシスを行
    い、クロックスキュー量や信号遅延量等のタイミングデ
    ータを抽出するレイアウト工程と、 前記レイアウト工程で抽出されたタイミングデータか
    ら、スキャンテスト時、遅延調整用バッファを挿入しな
    かった信号を出力するブロックに供給されるクロックの
    位相を、他のブロックに供給されるクロックに対して相
    対的にずらす時間と、遅延調整用バッファに設定する遅
    延量を算出するクロック位相およびデータ遅延量算出工
    程と、 前記クロック位相およびデータ遅延量算出工程で算出さ
    れたデータ遅延量に合うように遅延調整バッファを配線
    接続する遅延調整バッファ配線接続工程を含むことを特
    徴とする半導体集積回路の設計方法。
  3. 【請求項3】内部に複数種類の周波数のクロック配線が
    ある半導体集積回路のスキャンテスト方法であって、ス
    キャンテストのキャプチャ動作において、通常動作時に
    異なる周波数のクロックで動作するブロック相互間のデ
    ータ信号線のタイミング要求に違反しないように各クロ
    ック端子へ供給するクロックの位相を調節してテストす
    ることを特徴とするスキャンテスト方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313893A (ja) * 2005-04-08 2006-11-16 Toshiba Corp 半導体集積回路およびその遅延検査方法
JP2006343151A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Toshiba Corp スキャンテスト回路及びその配置方法
US7188288B2 (en) 2003-11-12 2007-03-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor LSI circuit with scan circuit, scan circuit system, scanning test system and method
US7613972B2 (en) 2005-10-25 2009-11-03 Panasonic Corporation Semiconductor integrated circuit, and designing method and testing method thereof

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