JP2003150357A - 画像形成装置、画像形成システム、プロセス間通信情報取得方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム、プロセス間通信情報取得方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム

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JP2003150357A
JP2003150357A JP2001349434A JP2001349434A JP2003150357A JP 2003150357 A JP2003150357 A JP 2003150357A JP 2001349434 A JP2001349434 A JP 2001349434A JP 2001349434 A JP2001349434 A JP 2001349434A JP 2003150357 A JP2003150357 A JP 2003150357A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のプロセスが動作する画像形成装置にお
いて、プロセス間通信情報を取得してデバッグ作業を正
確かつ容易に行うこと。 【解決手段】 アプリケーション130のプロセスまた
はコントロールサービスのプロセスを含む複数のプロセ
ス間で共有される共有メモリ304a,304bと、ア
プリケーション130およびコントロールサービスの各
プロセス内部で起動され、アプリケーション130また
はコントロールサービスのプロセス間通信によって受信
したすべての通信情報から、制御情報305に基づいて
通信情報を抽出して共有メモリに格納するロギングハン
ドラ301と、一定時間ごとに共有メモリ304a,3
04bから通信情報を読み出して通信ログファイル30
7をHD205に生成するログ生成部117と、を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コピー、プリン
タ、スキャナおよびファクシミリなどの画像形成処理に
かかるユーザサービスを提供する際に行われるプロセス
間通信によって各プロセスで受信したされるデータ(プ
ロセス間通信に関する通信情報)をデバッグのために取
得することができる画像形成装置、画像形成システム、
このようなプロセス間通信情報取得方法およびその方法
をコンピュータに実行させるプログラムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタ、コピー、ファクシミ
リ、スキャナなどの各装置の機能を1つの筐体内に収納
した画像形成装置(以下、「複合機」という。)が一般
的に知られている。この複合機は、1つの筐体内に表示
部、印刷部および撮像部などを設けるとともに、プリン
タ、コピーおよびファクシミリ装置にそれぞれ対応する
3種類のソフトウェアを設け、ソフトウェアの切り替え
によって、当該装置をプリンタ、コピー、スキャナまた
はファクシミリ装置として動作させるものである。
【0003】このような複合機では、プリンタ、コピ
ー、ファクシミリ、スキャナなどの各機能単位でプロセ
スとして動作するアプリケーションプログラムを開発し
ているため、各機能単位のプロセスが複合機上で正常に
動作しているか否かを、プロセス単位で調査するデバッ
グ作業を行っていた。
【0004】このような従来の複合機では、コピー、プ
リンタ、スキャナおよびファクシミリなどの大きな機能
単位でプロセスが実行されているため、プロセス間のデ
ータの送受信などはさほど発生せず、従来のようなプロ
セスごとに行うデバッグ作業によって障害原因を容易に
検出することが可能であった。たとえば、コピー動作に
障害が生じた場合には、コピー機能を実現するコピープ
ログラムのプロセスが正常動作しているか否かを、プリ
ンタプログラムなど他の機能を実現するプロセスとは別
個に検証すれば、障害の原因を容易に把握することがで
きた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の複合
機では、プリンタ、コピー、スキャナおよびファクシミ
リ装置に対応するソフトウェアをそれぞれ別個に設けて
いるため、各ソフトウェアの開発に多大の時間を要す
る。このため、出願人は、表示部、印刷部および撮像部
などの画像形成処理で使用されるハードウェア資源を有
し、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの各ユー
ザサービスにそれぞれ固有の処理を行うアプリケーショ
ンを複数搭載し、これらのアプリケーションとハードウ
ェア資源との間に介在して、ユーザサービスを提供する
際に、アプリケーションの少なくとも2つが共通的に必
要とするハードウェア資源の管理、実行制御並びに画像
形成処理を行う各種コントロールサービスからなるプラ
ットホームを備えた画像形成装置(複合機)を発明し
た。この複合機によれば、アプリケーションの少なくと
も2つが共通的に必要とするハードウェア資源の管理、
実行制御並びに画像形成処理を行うプラットホームを備
えた構成とすることによって、ソフトウェア開発の効率
化を図るとともに、装置全体としての生産性を向上させ
ることが可能となる。
【0006】このような新規な複合機では、アプリケー
ションのプロセスが機能ごとに複数存在するばかりか、
アプリケーションの少なくとも2つが共通的に必要とす
るサービスを提供するコントロールサービスのプロセス
が存在し、複合機内部には、従来の複合機に比べて非常
に多くのプロセスが互いにプロセス間通信を行いながら
並列実行されている。また、各プロセス内部には、複数
のスレッドが起動されており、スレッドレベルでの並列
実行を実現しながら他のプロセスとプロセス間通信を行
ってユーザサービスの機能を実現している。さらには、
かかる複合機では、コントロールサービスのプロセス
は、複数のアプリケーションが共通に必要とするサービ
スを提供するという位置づけにあるため、各コントロー
ルサービスは多数のアプリケーションのプロセスとの間
でデータ送受信が発生する。加えて、アプリケーション
のプロセスとの間ばかりではなく、コントロールサービ
ス同士のプロセス間においてもデータの送受信が生じ
る。
【0007】このように、出願人が発明をした新規な複
合機は、多数のプロセスやスレッドが複雑に絡み合って
協働することによりコピー、プリンタ、スキャナ、ファ
クシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを
提供するという特徴的な構成となっている。このため、
従来の複合機のように、各プロセスごとにデバッグ作業
を行うだけでは、プロセス間通信で送受信されるデータ
を正確に把握することができず、デバッグ作業が困難に
なるという問題がある。
【0008】特に、複合機の開発においては、通常のコ
ンピュータ上で動作するソフトウェア開発と異なり、コ
ピー動作、プリンタ動作、スキャナ動作あるいはファク
シミリ送信動作が正常でない場合に、その障害原因がス
キャナエンジン、プリンタエンジンなどのエンジン部分
であるハードウェアにあるのか、このようなエンジン部
分を制御するソフトウェアにあるのかを障害調査の初期
段階で切り分ける必要がある。上述の出願人が発明した
新規な複合機では、かかるエンジン部分の制御は、コン
トロールサービスのプロセスによって行われており、こ
のコントロールサービスはアプリケーションの下位の層
に位置づけらている。このため、複数のコントロールサ
ービスのプロセス間、またはコントロールサービスとア
プリケーションのプロセス間の通信が正常に動作してい
るか否かを正確かつ容易に判断することが、ハードウェ
ア障害とソフトウェア障害の切り分けに必要となるとい
う新規な複合機に特有の問題が生じてくる。
【0009】また、この複合機では、アプリケーション
とコントロールサービスとを別個に設けているため、複
合機の出荷後にユーザもしくは第三者であるサードベン
ダが新規なアプリケーションを開発して複合機に搭載可
能な構成となっている。このため、新規に開発したアプ
リケーションのプロセスが、既存のコントロールサービ
スのプロセスや他の既存のアプリケーションのプロセス
と正常にプロセス間通信を行っているか否かを正確かつ
容易に判断しなければならないという、従来の複合機開
発では問題にならなかった新規な課題が生じている。
【0010】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
多数のプロセスが動作する環境でプロセス間通信情報を
取得して、デバッグ作業を正確かつ容易に行うことがで
きる画像形成装置、画像形成システム、プロセス間通信
情報取得方法およびこれらの方法をコンピュータに実行
させるプログラムを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、画像形成処理で使用され
るハードウェア資源と、画像形成処理にかかるユーザサ
ービスにそれぞれ固有の処理を行うアプリケーション
と、前記アプリケーションと前記ハードウェア資源との
間に介在し、前記ユーザサービスを提供する際に、アプ
リケーションの少なくとも2つが共通的に必要とする前
記ハードウェア資源の獲得要求、管理、実行制御並びに
画像形成処理を行うコントロールサービスとを備え、前
記アプリケーションと前記コントロールサービスはそれ
ぞれプロセスとして動作し、プロセス間通信を行うこと
によって前記ユーザサービスを提供する画像形成装置で
あって、プロセス間通信に関する通信情報の取得条件を
定めた制御情報を格納した記憶手段と、前記アプリケー
ションのプロセスまたは前記コントロールサービスのプ
ロセスを含む複数のプロセス間で共有される共有メモリ
と、前記アプリケーションおよび前記コントロールサー
ビスの各プロセス内部で起動され、前記アプリケーショ
ンまたは前記コントロールサービスのプロセス間通信に
よって受信した通信情報から、前記制御情報に基づいて
前記通信情報を抽出して前記共有メモリに格納する通信
情報取得手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】この請求項1にかかる発明によれば、アプ
リケーションおよびコントロールサービスの各プロセス
内部で起動される通信情報取得手段によって、アプリケ
ーションまたはコントロールサービスのプロセス間通信
によって受信した通信情報から、通信情報の取得条件を
定めた制御情報に基づいて通信情報を抽出して共有メモ
リに格納することで、アプリケーションとコントロール
サービス間、アプリケーション間、およびコントロール
サービス間など、多数のプロセスが複雑に絡み合ってプ
ロセス間通信を行う特徴的な構成の画像形成装置におい
て必要なプロセス間通信情報を取得条件に従って容易に
抽出して取得することができ、プロセス数が少ない従来
の画像形成装置に比べて、デバッグ作業を効率的に行う
ことができる。また、このようなデバッグ作業の効率化
によって結果的に画像形成装置の品質を向上させること
ができる。
【0013】また、この請求項1にかかる発明によれ
ば、通信情報取得手段によって、必要なプロセス間通信
に関する通信情報を容易に取得でき、デバッグ作業を効
率的に行えるので、アプリケーションおよびコントロー
ルサービスの開発ばかりか、サードベンダなどの第三者
による新規アプリケーションの開発を促進することがで
きる。
【0014】さらに、この請求項1にかかる発明によれ
ば、通信情報取得手段によって、取得した通信情報を、
アプリケーションまたはコントロールサービスのプロセ
スを含む複数のプロセスで共有される共有メモリに格納
しているので、他のプロセスから共有メモリを利用した
プロセス間通信によって通信情報を取得することが可能
となる。このため、当該他のプロセスとして、通信情報
からログを生成したり、表示するなどの処理を行うプロ
セスを設け、デバッグ作業の形態に応じた形式で通信情
報を加工することも可能となり、デバッグ作業における
ユーザビリティを向上させることができる。
【0015】加えて、この請求項1にかかる発明によれ
ば、通信情報取得手段がアプリケーションおよびコント
ロールサービスのプロセス内部で起動されており、この
プロセス内部で、受信した通信情報から必要な通信情報
を抽出してから共有メモリに格納しているので、共有メ
モリから通信情報を読み出してログ生成やログ表示など
を行う場合に、ログ生成処理段階またはログ表示処理段
階で通信情報を抽出する場合に比べ、ログ生成やログ表
示時における抽出処理の負荷がかからず、ログ生成また
はログ表示の処理効率を向上させることができる。
【0016】この請求項1の発明における通信情報取得
手段は、アプリケーションおよびコントロールサービス
のプロセス内部で起動されるものであれば良く、プロセ
ス間通信による受信データを監視する監視スレッドの内
部で実行する他、受信データの監視と通信情報の取得と
を並列実行するために、当該監視スレッドと別スレッド
で構成してもよい。
【0017】また、この請求項1の発明における共有メ
モリは、複数のアプリケーションおよび複数のコントロ
ールサービスの各プロセスごとに設ける構成としたり、
資源節約のため、すべてのプロセスで共有可能な単一の
共有メモリとすることもできる。ただし、後者の場合に
は、プロセスの並列実行により通信情報の分断が生じる
可能性があるため、各プロセスに対して共有メモリの排
他制御を行う機構(たとえば、セマフォやクリティカル
・セクションなどの同期メカニズムを利用した共有メモ
リの排他制御)を設けることが好ましい。
【0018】この請求項1の発明における通信情報は、
プロセス間通信に関する情報であればよく、イベントや
通知などのメッセージや、関数呼び出しなどプロセス間
通信を担う情報の他、プロセス識別情報やプロセスの生
成または消滅に関する情報を通信情報に含めることもで
きる。
【0019】この請求項1の発明における制御情報は、
必要とする通信情報を抽出するための取得条件が指定さ
れたものであればよく、具体的な取得条件については本
発明では限定しない。また、制御情報には、このような
取得条件の他、デバッグ作業を行うユーザの便宜を図る
ために、さらにプロセスの生成や消滅などのプロセス自
体に関する情報なども取得条件として含めても良い。ま
た、制御情報は、ハードディスクなどの記憶手段に格納
されていればよく、フラッシュカードなどの記憶媒体か
ら入力した記憶手段に格納する他、オペレーションパネ
ルなどの操作部から入力したり、ネットワーク経由で受
信して記憶手段に格納した場合も含まれる。
【0020】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
に記載の画像形成装置において、前記制御情報は、前記
コントロールサービスまたは前記アプリケーションの中
から前記通信情報の取得対象プロセスを指定したもので
あり、前記通信情報取得手段は、前記取得対象プロセス
における前記通信情報を抽出して前記共有メモリに格納
することを特徴とする。
【0021】この請求項2にかかる発明によれば、通信
情報取得手段によって、制御情報で指定された取得対象
プロセスにおける通信情報を抽出することで、画像形成
装置で動作するアプリケーションおよびコントロールサ
ービスの全てのプロセスにおけるプロセス間通信情報を
希望しない場合に、必要なプロセスのみのプロセス間通
信情報を取得することができ、通信情報取得の処理効率
を向上させることができる。また、新規アプリケーショ
ンを開発した場合など、デバッグ作業に必要なアプリケ
ーションやコントロールサービスにおける通信情報だけ
を得ることができるので、デバッグ作業をより効率的に
行うことができる。
【0022】また、請求項3にかかる発明は、請求項2
に記載の画像形成装置において、前記制御情報は、前記
取得対象プロセスにおけるプロセス間通信の相手先プロ
セスをさらに指定したものであり、前記通信情報取得手
段は、前記相手先プロセスからの通信情報のみを抽出し
て前記共有メモリに格納することを特徴とする。
【0023】この請求項3にかかる発明によれば、通信
情報取得手段によって、制御情報に指定された、取得対
象プロセスにおけるプロセス間通信の相手先プロセスか
らの通信情報のみを抽出することで、アプリケーショ
ン、コントロールサービスの中で、特定のプロセス間通
信の通信情報だけを得ることができる。このため、画像
形成装置のデバッグ作業において、障害が生じていると
予想されるコンポーネント間のプロセス間通信だけを集
中して検証することができ、デバッグ作業をより効率的
に行うことができる。
【0024】また、請求項4にかかる発明は、請求項1
〜3のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前
記制御情報は、前記画像形成処理にかかるユーザサービ
スの中から一または複数のユーザサービスを指定したも
のであり、前記通信情報取得手段は、前記制御情報で指
定された前記ユーザサービスを提供する際に実行される
前記アプリケーションおよび前記コントロールサービス
のすべてのプロセスを選定して、選定されたプロセスで
受信した前記通信情報を抽出して前記共有メモリに格納
することを特徴とする。
【0025】この請求項4にかかる発明における「ユー
ザサービス」とは、コピー、プリンタ、スキャナ、ファ
クシミリなどの画像形成処理にかかるサービスをいい、
例えばアプリケーションを追加することにより新たにサ
ービスが提供可能になった場合には、かかる新たなユー
ザサービスも含まれる。
【0026】この請求項4にかかる発明によれば、通信
情報取得手段によって、制御情報で指定されたユーザサ
ービスを提供する際に実行されるアプリケーションおよ
びコントロールサービスのすべてのプロセスを選定し
て、選定されたプロセスで受信した通信情報を抽出して
共有メモリに格納することで、特定のユーザサービスの
機能だけを検証する際に、当該機能に関連するアプリケ
ーションやコントロールサービスを知らなくても制御情
報にはユーザサービスのみを指定すれば自動的に必要と
されるすべてのプロセスの通信情報を得ることができ
る。このため、デバッグ作業における制御情報の設定が
容易になるとともに、画像形成装置のコンポーネント構
造を熟知していないユーザでもデバッグ作業を容易に行
うことができる。また、デバッグ対象のアプリケーショ
ン、コントロールサービスの指定の漏れをなくして、よ
り確実なデバッグ作業を行うことができる。
【0027】また、請求項5にかかる発明は、請求項1
〜4のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前
記通信情報取得手段は、前記通信情報のデータ種別また
はプロセス情報を含むヘッダ情報のみを前記通信情報と
して抽出して前記共有メモリに格納することを特徴とす
る。
【0028】この請求項5にかかる発明によれば、通信
情報取得手段によって、通信情報のデータ種別またはプ
ロセス情報を含むヘッダ情報のみを通信情報として抽出
することで、画像形成装置のデバッグ作業において、簡
易な検証だけを希望する場合にヘッダ情報だけの通信情
報を取得することができるので、受信データのすべてを
共有メモリに格納する場合に比べ、格納されるデータ量
に制限のある共有メモリ資源の節約を図ることができ
る。
【0029】また、請求項6にかかる発明は、請求項1
〜5のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前
記共有メモリに格納された前記通信情報を一定時間ごと
に取得し、取得した前記通信情報を記録した通信履歴情
報を生成する通信履歴生成手段をさらに備えたことを特
徴とする。
【0030】この請求項6にかかる発明によれば、通信
履歴生成手段によって、共有メモリに格納された通信情
報を一定時間ごとに取得して、この通信情報を記録した
通信履歴情報を生成することで、多数のプロセス間で複
雑に行われるプロセス間通信の状況を把握して障害の原
因究明を行うことができ、デバッグ作業をより効率的に
行うことができる。
【0031】この請求項6にかかる発明における通信履
歴情報は、通信情報を記録したものであればよく、通信
情報を時系列順にソートして通信履歴情報としたり、プ
ロセスごとに分類して通信履歴情報とすることができ
る。
【0032】また、単に通信情報を収集するだけで、ソ
ートや分類などを行わずに通信履歴情報としても良い。
この場合には、デバッグ作業を行うユーザの便宜のため
に、例えば、通信履歴情報を表示または印刷などの出力
処理を行う際に、別プロセスあるいは上記出力処理を行
うPCなどで通信履歴情報の中の通信情報を時系列順に
ソートしたり、プロセスごとに分類するなどの加工処理
を行うようにしても良い。
【0033】また、請求項7にかかる発明は、請求項6
に記載の画像形成装置において、前記通信履歴生成手段
は、さらに前記通信履歴情報を、ネットワークに接続さ
れて複数の画像形成装置を管理する管理装置に送信する
ことを特徴とする。
【0034】この請求項7にかかる発明によれば、通信
履歴生成手段によって、通信履歴情報をネットワークに
接続された、複数の画像形成装置を管理する管理装置に
送信することで、生成された通信履歴情報を管理装置側
で参照したり集計するなどの処理を行うことが可能とな
り、管理装置によって通信履歴情報に基づいた画像形成
装置の適切な管理を行うことができる。
【0035】この請求項7の発明における管理装置に
は、画像形成装置の管理を行う管理サーバの他、複数の
画像形成装置の動作情報や障害情報を収集して一括管理
する遠隔集中管理装置も含まれる。
【0036】また、本発明の他の態様としては、請求項
6または7に記載の画像形成装置において、前記通信履
歴生成手段は、さらに前記通信履歴情報を、ネットワー
クに接続されたクライアント端末に送信することを特徴
とするものがあげられる。
【0037】この態様の発明によれば、通信履歴生成手
段によって、通信履歴情報をネットワークに接続された
クライアント端末に送信することで、生成された通信履
歴情報を画像形成装置内ばかりか、クライアント端末側
で保存しておくことができ、通信履歴情報による集計や
加工などが必要に応じて可能となり、通信履歴情報の有
効利用を図ることができる。
【0038】また、請求項8にかかる発明は、画像形成
処理で使用されるハードウェア資源と、画像形成処理に
かかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うアプ
リケーションと、前記アプリケーションと前記ハードウ
ェア資源との間に介在し、ユーザサービスを提供する際
に、アプリケーションの少なくとも2つが共通的に必要
とする前記ハードウェア資源の獲得要求、管理、実行制
御並びに画像形成処理を行うコントロールサービスとを
備え、前記アプリケーションと前記コントロールサービ
スはそれぞれプロセスとして動作し、プロセス間通信を
行うことによって前記ユーザサービスを提供する画像形
成装置であって、プロセス間通信に関する通信情報の取
得条件を定めた制御情報を格納した記憶手段と、前記ア
プリケーションのプロセスまたは前記コントロールサー
ビスのプロセスを含む複数のプロセス間で共有される共
有メモリと、前記アプリケーションおよび前記コントロ
ールサービスのプロセスの中で起動され、プロセス間通
信により受信した通信情報を前記共有メモリに格納する
通信情報取得手段と、一定時間ごとに、前記共有メモリ
から前記制御情報に基づいて前記通信情報を抽出し、抽
出した前記通信情報を記録した通信履歴情報を生成する
通信履歴生成手段とを備えたことを特徴とする。
【0039】この請求項8にかかる発明によれば、アプ
リケーションおよびコントロールサービスのプロセスの
中で起動される通信情報取得手段によって、アプリケー
ションおよびコントロールサービスにおけるプロセス間
通信により受信した通信情報を共有メモリに格納し、通
信履歴生成手段によって、一定時間ごとに共有メモリか
ら、通信情報の取得条件を定めた制御情報に基づいて、
通信情報を抽出し、抽出した通信情報を記録した通信履
歴情報を生成することで、多数のプロセスが動作してい
る特徴的な構成の画像形成装置において必要なプロセス
間通信情報を取得条件に従って容易に抽出して通信履歴
情報を生成することができ、プロセス間通信の状況を容
易に把握してデバッグ作業を効率的に行うことができ
る。
【0040】また、この請求項8にかかる発明によれ
ば、制御情報に基づいた通信情報の抽出を、共有メモリ
への格納段階ではなく、共有メモリからの読み出し段階
で行っているので、通信履歴情報の生成の際のデータ量
が減少し、データ転送効率を向上させることができる。
【0041】また、請求項9にかかる発明は、請求項8
に記載の画像形成装置において、前記制御情報は、前記
コントロールサービスまたは前記アプリケーションの中
から前記通信情報の取得対象プロセスを指定したもので
あり、前記通信履歴生成手段は、前記取得対象プロセス
における前記通信情報を抽出して前記通信履歴情報を生
成することを特徴とする。
【0042】この請求項9にかかる発明によれば、通信
履歴生成手段によって、制御情報で指定された取得対象
プロセスにおける通信情報を抽出することで、画像形成
装置で動作するアプリケーションおよびコントロールサ
ービスの全てのプロセスにおけるプロセス間通信情報を
希望しない場合に、必要なプロセスのみのプロセス間通
信情報を取得することができ、通信情報取得の処理効率
を向上させることができる。また、新規アプリケーショ
ンを開発した場合など、デバッグ作業に必要なアプリケ
ーションやコントロールサービスにおける通信情報だけ
を得ることができるので、デバッグ作業をより効率的に
行うことができる。
【0043】また、請求項10にかかる発明は、請求項
9に記載の画像形成装置において、前記制御情報は、前
記取得対象プロセスにおけるプロセス間通信の相手先プ
ロセスをさらに指定したものであり、前記通信履歴生成
手段は、前記相手先プロセスからの前記通信情報のみを
抽出して前記通信履歴情報を生成することを特徴とす
る。
【0044】この請求項10にかかる発明によれば、通
信履歴生成手段によって、制御情報に指定された、取得
対象プロセスにおけるプロセス間通信の相手先プロセス
からの通信情報のみを抽出することで、アプリケーショ
ン、コントロールサービスの中で、特定のプロセス間通
信の通信情報だけを得ることができる。このため、画像
形成装置のデバッグ作業において、障害が生じていると
予想されるコンポーネント間のプロセス間通信だけを集
中して検証することができ、デバッグ作業をより効率的
に行うことができる。
【0045】また、請求項11にかかる発明は、請求項
8〜10のいずれか一つに記載の画像形成装置におい
て、前記制御情報は、前記画像形成処理にかかるユーザ
サービスの中から一または複数のユーザサービスを指定
したものであり、前記通信履歴生成手段は、前記制御情
報で指定された前記ユーザサービスを提供する際に実行
される前記アプリケーションおよび前記コントロールサ
ービスのすべてのプロセスにおける前記通信情報を抽出
して前記通信履歴情報を生成することを特徴とする。
【0046】この請求項11にかかる発明によれば、通
信履歴生成手段によって、制御情報で指定されたユーザ
サービスを提供する際に実行されるアプリケーションお
よびコントロールサービスのすべてのプロセスを選定し
て、選定されたプロセスで受信した通信情報を抽出して
通信履歴情報を生成することで、特定のユーザサービス
の機能だけを検証する際に、当該機能に関連するアプリ
ケーションやコントロールサービスを知らなくても制御
情報にはユーザサービスのみを指定すれば自動的に必要
とされるすべてのプロセスの通信情報を得ることができ
る。このため、デバッグ作業における制御情報の設定が
容易になるとともに、画像形成装置のコンポーネント構
造を熟知していないユーザでもデバッグ作業を容易に行
うことができる。また、デバッグ対象のアプリケーショ
ン、コントロールサービスの指定の漏れをなくして、よ
り確実なデバッグ作業を行うことができる。
【0047】また、請求項12にかかる発明は、請求項
8〜11のいずれか一つに記載の画像形成装置におい
て、前記通信履歴生成手段は、前記通信情報のデータ種
別またはプロセス情報を含むヘッダ情報のみを前記通信
情報として抽出して前記通信履歴情報を生成することを
特徴とする。
【0048】この請求項12にかかる発明によれば、通
信履歴生成手段によって、通信情報のデータ種別または
プロセス情報を含むヘッダ情報のみを通信情報として抽
出することで、画像形成装置のデバッグ作業において、
簡易な検証だけを希望する場合にヘッダ情報だけの通信
情報を取得することができるので、受信データのすべて
を通信履歴情報として記録する場合に比べ、ハードディ
スクなどの資源の節約を図ることができる。
【0049】また、請求項13にかかる発明は、請求項
1〜12のいずれか一つに記載の画像形成装置におい
て、通信履歴開始要求があったときに、プロセス間通信
に関する通信情報の取得要求を前記アプリケーションま
たは前記コントロールサービスのプロセスに送信する通
信履歴管理手段をさらに備え、前記通信情報取得手段
は、前記アプリケーションおよび前記コントロールサー
ビスのプロセスが前記取得要求を受信したときに起動さ
れることを特徴とする。
【0050】この請求項13にかかる発明によれば、通
信履歴開始要求があったときに、通信履歴管理手段によ
って、通信情報の取得要求をアプリケーションまたはコ
ントロールサービスのプロセスに送信し、アプリケーシ
ョンおよびコントロールサービスのプロセスがこの取得
要求を受信したときに通信情報取得手段を起動すること
で、通信情報の取得や通信履歴情報の生成を、画像形成
装置の再起動なしに、通信履歴開始要求に応じて動的に
開始することができ、デバッグ作業を効率的に開始する
ことができる。
【0051】この請求項13の発明における通信履歴管
理手段は、実行時のメモリ資源の節約のために、通信履
歴生成手段と兼用した構成とすることができる。
【0052】また、請求項14にかかる発明は、請求項
13に記載の画像形成装置において、前記アプリケーシ
ョンおよび前記コントロールサービスは、前記通信情報
取得手段をプロセス内部で起動する起動関数を有し、前
記通信履歴管理手段は、前記起動関数の呼び出しによ
り、前記取得対象の前記アプリケーションのプロセスお
よび前記コントロールサービスのプロセスに前記取得要
求を行うことを特徴とする。
【0053】この請求項14にかかる発明によれば、通
信履歴管理手段によって、アプリケーションおよびコン
トロールサービスで用意された起動関数呼び出しによ
り、取得対象のアプリケーションのプロセスおよびコン
トロールサービスのプロセスに取得要求を行うことで、
アプリケーションおよびコントロールサービスも起動関
数を用意しておけば、通信履歴管理手段による関数呼び
出しという簡易なプロセス間通信を利用して前記取得要
求を行うことができ、プログラム開発労力の軽減を図る
ことができる。
【0054】また、請求項15にかかる発明は、請求項
13または14に記載の画像形成装置において、前記通
信履歴管理手段は、さらに前記制御情報を受信し、受信
した前記制御情報を前記記憶手段に格納することを特徴
とする。
【0055】この請求項15にかかる発明によれば、通
信履歴管理手段によって、制御情報を受信し、受信した
制御情報を記憶手段に格納することで、制御情報に設定
された取得条件の変更などが生じた場合でも、取得条件
変更に応じて動的に通信情報の取得や通信履歴の生成を
行うことができ、制御情報の変更があるたびに画像形成
装置を再起動させる必要がなく、デバッグ作業をより効
率的に行うことができる。
【0056】また、請求項16にかかる発明は、請求項
13〜15のいずれか一つに記載の画像形成装置におい
て、前記コントロールサービスは、画像形成装置で動作
するプロセスの制御およびオペレーションパネルの制御
を行うシステムコントロールサービスを備え、前記シス
テムコントロールサービスは、前記通信履歴開始要求と
前記制御情報を受信し、受信した前記通信履歴開始要求
と前記制御情報を前記通信履歴管理手段に転送すること
を特徴とする。
【0057】この請求項16にかかる発明によれば、シ
ステムコントロールサービスによって、通信履歴開始要
求と制御情報を受信し、受信した通信履歴開始要求と制
御情報を通信履歴管理手段に転送することで、ユーザ操
作によるオペレーションパネルからの通信履歴開始要求
やネットワーク経由での通信履歴開始要求と制御情報の
変更などを、システムコントロールサービスで一括して
処理することができ、通信履歴開始要求や制御情報の送
信先に応じて別個のコンポーネントを設ける必要がな
く、実行時に必要なリソースの削減を図ることができ
る。
【0058】また、請求項17にかかる発明は、請求項
16に記載の画像形成装置において、前記システムコン
トロールサービスは、前記通信履歴開始要求と前記制御
情報を、ネットワークに接続された複数の画像形成装置
を管理する管理装置から受信することを特徴とする。
【0059】この請求項17にかかる発明によれば、シ
ステムコントロールサービスによって、通信履歴開始要
求と制御情報を、ネットワーク経由で管理装置から受信
することで、管理装置からの要求に応じた通信情報の取
得や通信履歴情報の生成が可能となり、管理装置による
画像形成装置の集中管理に拡張性を持たせることができ
る。
【0060】この請求項17の発明における管理装置に
は、画像形成装置の管理を行う管理サーバの他、複数の
画像形成装置の動作情報や障害情報を収集して一括管理
する遠隔集中管理装置も含まれる。
【0061】また、請求項18にかかる発明は、請求項
16に記載の画像形成装置において、前記システムコン
トロールサービスは、前記通信履歴開始要求と前記制御
情報を、ネットワークに接続されたクライアント端末か
ら受信することを特徴とする。
【0062】この請求項18にかかる発明によれば、シ
ステムコントロールサービスによって、通信履歴開始要
求と制御情報をネットワークに接続されたクライアント
端末から受信することで、デバッグ作業を画像形成装置
から離れた場所で行うことができ、デバッグ作業をより
効率的に行うことができる。
【0063】また、請求項19にかかる発明は、請求項
1〜18のいずれか一つに記載の画像形成装置におい
て、前記共有メモリは、前記通信情報の取得対象である
前記コントロールサービスまたは前記アプリケーション
の各プロセスごとに別個に設けられていることを特徴と
する。
【0064】この請求項19にかかる発明によれば、共
有メモリが通信情報の取得対象であるコントロールサー
ビスまたはアプリケーションの各プロセスごとに別個に
設けられているので、コントロールサービスまたはアプ
リケーションの複数のプロセスの並列実行時にCPUに
占有されるプロセスの切り替えが生じた場合でも、各共
有メモリに格納される通信情報に分断が生じることがな
く、プロセスの並列実行時における通信情報の取得元プ
ロセスの判別が常に可能となる。
【0065】また、請求項20にかかる発明は、画像形
成処理で使用されるハードウェア資源と、画像形成処理
にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うア
プリケーションと、前記アプリケーションと前記ハード
ウェア資源との間に介在し、前記ユーザサービスを提供
する際に、前記アプリケーションの少なくとも2つが共
通的に必要とする前記ハードウェア資源の獲得要求、管
理、実行制御並びに画像形成処理を行うコントロールサ
ービスとを有し、前記アプリケーションと前記コントロ
ールサービスはプロセスとして動作し、プロセス間通信
を行うことによって前記ユーザサービスを提供する画像
形成装置と、前記画像形成装置とネットワークによって
接続され、前記画像形成装置を管理する管理サーバとを
備えた画像形成システムであって、前記画像形成装置
は、プロセス間通信に関する通信情報の取得条件を定め
た制御情報を格納した記憶手段と、前記アプリケーショ
ンおよび前記コントロールサービスの各プロセス内部で
起動され、前記アプリケーションまたは前記コントロー
ルサービスのプロセス間通信によって受信した通信情報
から、前記制御情報に基づいて前記通信情報を抽出する
通信情報取得手段と、前記通信情報取得手段によって抽
出された前記通信情報を、前記管理サーバに送信する送
信手段とを備え、前記管理サーバは、前記画像形成装置
から前記通信情報を受信し、受信した前記通信情報を記
録した通信履歴情報を生成する通信履歴生成手段を備え
たことを特徴とする。
【0066】この請求項20にかかる発明によれば、画
像形成装置の通信情報取得手段によって、受信した通信
情報から制御情報に基づいて通信情報を抽出し、抽出し
た通信情報を、送信手段によって管理サーバに送信し、
管理サーバの通信履歴生成手段によって、画像形成装置
から受信した通信情報から通信履歴情報を生成すること
で、管理サーバ側で複数の画像形成装置のプロセス間通
信情報の通信履歴情報を一括して管理することができ、
複数の画像形成装置の通信状況を一カ所で容易に把握す
ることができる。
【0067】この請求項20の発明において、画像形成
装置の送信手段は、通信情報取得手段と同一プロセス内
に設けてもよい。この場合には、通信情報を取得した時
点で直ちに管理サーバに送信することが可能となる。ま
た、送信手段と通信情報取得手段とを別プロセスとして
設けることも可能である。この場合にはメッセージ送信
や共有メモリを利用したプロセス間通信によって通信情
報を通信情報取得手段から送信手段に受け渡す必要があ
る。
【0068】また、請求項21にかかる発明は、請求項
20に記載の画像形成システムにおいて、前記画像形成
装置は、前記アプリケーションのプロセスまたは前記コ
ントロールサービスのプロセスを含む複数のプロセス間
で共有される共有メモリを備え、前記通信情報取得手段
は、さらに抽出した前記通信情報を、前記共有メモリに
格納し、前記送信手段は、前記共有メモリに格納された
前記通信情報を一定時間ごとに取得して、取得した前記
通信情報を前記管理サーバに送信することを特徴とす
る。
【0069】この請求項21にかかる発明によれば、画
像形成装置がアプリケーションのプロセスまたはコント
ロールサービスのプロセスを含む複数のプロセス間で共
有される共有メモリを備え、通信情報取得手段によって
抽出した通信情報を、共有メモリに格納し、送信手段に
よって共有メモリに格納された通信情報を一定時間ごと
に取得して管理サーバに送信することで、共有メモリを
介したプロセス間通信によって通信情報を通信情報取得
手段から送信手段に受け渡すことができる。このため、
送信手段を通信情報取得手段とは別プロセスとし、収集
した通信情報を一括して管理サーバに送信することがで
き、通信情報を取得するたびに管理サーバに送信する場
合に比べて、ネットワークの負荷を軽減することができ
る。
【0070】また、請求項22にかかる発明は、画像形
成処理で使用されるハードウェア資源と、画像形成処理
にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うア
プリケーションと、前記アプリケーションと前記ハード
ウェア資源との間に介在し、前記ユーザサービスを提供
する際に、前記アプリケーションの少なくとも2つが共
通的に必要とする前記ハードウェア資源の獲得要求、管
理、実行制御並びに画像形成処理を行うコントロールサ
ービスとを有し、前記アプリケーションと前記コントロ
ールサービスはプロセスとして動作し、プロセス間通信
を行うことによって前記ユーザサービスを提供する画像
形成装置と、前記画像形成装置とネットワークによって
接続され、前記画像形成装置を管理する管理サーバとを
備えた画像形成システムであって、前記画像形成装置
は、前記アプリケーションおよび前記コントロールサー
ビスのプロセスの中で起動され、プロセス間通信により
受信した通信情報を取得する通信情報取得手段と、前記
通信情報取得手段により取得した前記通信情報を、前記
管理サーバに送信する送信手段と、を備え、前記管理サ
ーバは、プロセス間通信に関する通信情報の取得条件を
定めた制御情報を格納した記憶手段と、前記画像形成装
置から前記通信情報を受信し、受信した前記通信情報か
ら前記制御情報に基づいて前記通信情報を抽出して通信
履歴情報を生成する通信履歴生成手段とを備えたことを
特徴とする。
【0071】この請求項22にかかる発明によれば、画
像形成装置の通信情報取得手段によって、プロセス間通
信により受信した通信情報を取得して、送信手段によっ
て、取得した通信情報を管理サーバに送信し、管理サー
バのログ生成手段によって受信した通信情報から制御情
報に基づいて通信情報を抽出して通信履歴情報を生成す
ることで、管理サーバ側で複数の画像形成装置のプロセ
ス間通信情報の通信履歴情報を一括して生成することが
でき、複数の画像形成装置の通信状況を一カ所で容易に
把握することができる。
【0072】この請求項22の発明においても、画像形
成装置の送信手段は、通信情報取得手段と同一プロセス
内に設けてもよい。この場合には、通信情報を取得した
時点で直ちに管理サーバに送信することが可能となる。
また、送信手段と通信情報取得手段とを別プロセスとし
て設けることも可能である。この場合にはメッセージ送
信や共有メモリを利用したプロセス間通信によって通信
情報を通信情報取得手段から送信手段に受け渡す必要が
ある。
【0073】また、請求項23にかかる発明は、請求項
22に記載の画像形成システムにおいて、前記画像形成
装置は、前記アプリケーションのプロセスまたは前記コ
ントロールサービスのプロセスを含む複数のプロセス間
で共有される共有メモリをさらに備え、前記通信情報取
得手段は、さらに取得した前記通信情報を前記共有メモ
リに格納し、前記送信手段は、一定時間ごとに、前記共
有メモリから前記通信情報を取得して、取得した前記通
信情報を前記管理サーバに送信することを特徴とする。
【0074】この請求項23にかかる発明によれば、画
像形成装置がアプリケーションのプロセスまたはコント
ロールサービスのプロセスを含む複数のプロセス間で共
有される共有メモリをさらに備え、通信情報取得手段に
よって、取得した通信情報を共有メモリに格納し、送信
手段によって、一定時間ごとに共有メモリから通信情報
を取得して管理サーバに送信することで、共有メモリを
介したプロセス間通信によって通信情報を通信情報取得
手段から送信手段に受け渡すことができる。このため、
送信手段を通信情報取得手段とは別プロセスとし、収集
した通信情報を一括して管理サーバに送信することがで
き、通信情報を取得するたびに管理サーバに送信する場
合に比べて、ネットワークの負荷を軽減することができ
る。
【0075】また、請求項24にかかる発明は、請求項
20〜23のいずれか一つに記載の画像形成システムに
おいて、前記管理サーバは、さらに前記通信履歴情報
を、ネットワークに接続されて前記画像形成装置の動作
情報を管理する遠隔集中管理装置に送信する遠隔送信手
段をさらに備えたことを特徴とする。
【0076】この請求項24にかかる発明によれば、管
理サーバの遠隔送信手段によって、生成された通信履歴
情報をネットワークに接続された遠隔集中管理装置に送
信することで、遠隔集中管理装置は通信履歴情報に基づ
いて画像形成装置の障害情報の詳細を把握することがで
き、遠隔集中管理装置による画像形成装置の障害対応を
的確に行うことができる。
【0077】また、請求項25にかかる発明は、画像形
成処理で使用されるハードウェア資源と、画像形成処理
にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うア
プリケーションのプロセスと、前記アプリケーションと
前記ハードウェア資源との間に介在し、前記ユーザサー
ビスを提供する際に、アプリケーションの少なくとも2
つが共通的に必要とする前記ハードウェア資源の獲得要
求、管理、実行制御並びに画像形成処理を行うコントロ
ールサービスのプロセスとを備えた画像形成装置で行わ
れるプロセス間通信に関する通信情報を取得するプロセ
ス間通信情報取得方法であって、前記アプリケーション
および前記コントロールサービスの各プロセス内部で、
前記アプリケーションまたは前記コントロールサービス
のプロセス間通信による通信情報から、前記通信情報の
取得条件を定めた制御情報に基づいて前記通信情報を抽
出して前記共有メモリに格納する通信情報取得ステップ
を含んだことを特徴とする。
【0078】この請求項25にかかる発明によれば、通
信情報取得ステップによって、アプリケーションまたは
コントロールサービスのプロセス間通信で受信した通信
情報から、通信情報の取得条件を定めた制御情報に基づ
いて通信情報を抽出して共有メモリに格納することで、
アプリケーションとコントロールサービス間、アプリケ
ーション間、およびコントロールサービス間など、多数
のプロセスが複雑に絡み合ってプロセス間通信を行う特
徴的な構成の画像形成装置において必要なプロセス間通
信情報を取得条件に従って容易に抽出して取得すること
ができ、プロセス数が少ない従来の画像形成装置のデバ
ッグ作業に比べて、デバッグ作業を効率的に行うことが
できる。また、デバッグ作業の効率化によって結果的に
画像形成装置の品質を向上させることができる。
【0079】また、この請求項25にかかる発明によれ
ば、必要なプロセス間通信に関する通信情報を容易に取
得でき、デバッグ作業を効率的に行えるので、アプリケ
ーションおよびコントロールサービスの開発ばかりか、
サードベンダなどの第三者による新規アプリケーション
の開発を促進することができる。
【0080】さらに、この請求項25にかかる発明によ
れば、通信情報取得ステップによって、取得した通信情
報を共有メモリに格納しているので、他のプロセスから
共有メモリを利用したプロセス間通信によって通信情報
を取得することが可能となる。このため、通信ログを生
成したり、表示するなどの処理を行うプロセスによって
共有メモリ中の通信情報を利用することも容易に可能と
なり、デバッグ作業の形態に応じた形式で通信情報を利
用することができ、デバッグ作業におけるユーザビリテ
ィを向上させることができる。
【0081】加えて、この請求項25にかかる発明によ
れば、通信情報取得ステップがアプリケーションおよび
コントロールサービスのプロセス内部で実行され、この
プロセス内部で、受信した通信情報から必要な通信情報
を抽出してから共有メモリに格納しているので、共有メ
モリから通信情報を読み出してログ生成やログ表示など
を行う場合に、ログ生成処理段階またはログ表示処理段
階で通信情報を抽出する場合に比べ、ログ生成やログ表
示時における抽出処理の負荷がかからず、ログ生成また
はログ表示の処理効率を向上させることができる。
【0082】また、請求項26にかかる発明は、請求項
25に記載のプロセス間通信情報取得方法において、前
記通信情報取得ステップは、前記制御情報により指定さ
れた前記通信情報の取得対象プロセスにおける前記通信
情報を抽出して前記共有メモリに格納することを特徴と
する。
【0083】この請求項26にかかる発明によれば、通
信情報取得ステップによって、制御情報で指定された取
得対象プロセスにおける通信情報を抽出することで、画
像形成装置で動作するアプリケーションおよびコントロ
ールサービスの全てのプロセスにおけるプロセス間通信
情報を希望しない場合に、必要なプロセスのみのプロセ
ス間通信情報を取得することができ、通信情報取得の処
理効率を向上させることができる。また、新規アプリケ
ーションを開発した場合など、デバッグ作業に必要なア
プリケーションやコントロールサービスにおける通信情
報だけを得ることができるので、デバッグ作業をより効
率的に行うことができる。
【0084】また、請求項27にかかる発明は、請求項
26に記載のプロセス間通信情報取得方法において、前
記通信情報取得ステップは、前記制御情報により指定さ
れた前記取得対象プロセスにおけるプロセス間通信の相
手先プロセスからの前記通信情報のみを抽出して前記共
有メモリに格納することを特徴とする。
【0085】この請求項27にかかる発明によれば、通
信情報取得ステップによって、制御情報に指定された、
取得対象プロセスにおけるプロセス間通信の相手先プロ
セスからの通信情報のみを抽出することで、アプリケー
ション、コントロールサービスの中で、特定のプロセス
間通信の通信情報だけを得ることができる。このため、
画像形成装置のデバッグ作業において、障害が生じてい
ると予想されるコンポーネント間のプロセス間通信だけ
を集中して検証することができ、デバッグ作業をより効
率的に行うことができる。
【0086】また、請求項28にかかる発明は、請求項
25〜27のいずれか一つに記載のプロセス間通信情報
取得方法において、前記通信情報取得ステップは、前記
制御情報で指定された一または複数の前記ユーザサービ
スを提供する際に実行される前記アプリケーションおよ
び前記コントロールサービスのすべてのプロセスにおけ
る前記通信情報を抽出して前記共有メモリに格納するこ
とを特徴とする。
【0087】この請求項28にかかる発明によれば、通
信情報取得ステップによって、制御情報で指定されたユ
ーザサービスを提供する際に実行されるアプリケーショ
ンおよびコントロールサービスのすべてのプロセスを選
定して、選定されたプロセスで受信した通信情報を抽出
して共有メモリに格納することで、特定のユーザサービ
スの機能だけを検証する際に、当該機能に関連するアプ
リケーションやコントロールサービスを知らなくても制
御情報にはユーザサービスのみを指定すれば自動的に必
要とされるすべてのプロセスの通信情報を得ることがで
きる。このため、デバッグ作業における制御情報の設定
が容易になるとともに、画像形成装置のコンポーネント
構造を熟知していないユーザでもデバッグ作業を容易に
行うことができる。また、デバッグ対象のアプリケーシ
ョン、コントロールサービスの指定の漏れをなくして、
より確実なデバッグ作業を行うことができる。
【0088】また、請求項29にかかる発明は、請求項
25〜28のいずれか一つに記載のプロセス間通信情報
取得方法において、前記通信情報取得ステップは、前記
通信情報のデータ種別またはプロセス情報を含むヘッダ
情報のみを前記通信情報として抽出して前記共有メモリ
に格納することを特徴とする。
【0089】この請求項29にかかる発明によれば、通
信情報取得ステップによって、通信情報のデータ種別ま
たはプロセス情報を含むヘッダ情報のみを通信情報とし
て抽出することで、画像形成装置のデバッグ作業におい
て、簡易な検証だけを希望する場合にヘッダ情報だけの
通信情報を取得することができるので、受信データのす
べてを共有メモリに格納する場合に比べ、格納されるデ
ータ量に制限のある共有メモリ資源の節約を図ることが
できる。
【0090】また、請求項30にかかる発明は、請求項
25〜29のいずれか一つに記載のプロセス間通信情報
取得方法において、前記共有メモリに格納された前記通
信情報を一定時間ごとに取得し、取得した前記通信情報
を記録した通信履歴情報を生成する通信履歴生成ステッ
プをさらに含んだことを特徴とする。
【0091】この請求項30にかかる発明によれば、通
信履歴生成ステップによって、共有メモリに格納された
通信情報を一定時間ごとに取得して、この通信情報を記
録した通信履歴情報を生成することで、多数のプロセス
間で複雑に行われるプロセス間通信の状況を把握して障
害の原因究明を行うことができ、デバッグ作業をより効
率的に行うことができる。
【0092】また、請求項31にかかる発明は、請求項
30に記載のプロセス間通信情報取得方法において、前
記通信履歴生成ステップは、前記通信履歴情報を、ネッ
トワークに接続されて複数の画像形成装置を管理する管
理装置に送信する送信ステップを含んだことを特徴とす
る。
【0093】この請求項31にかかる発明によれば、遠
隔送信ステップによって、通信履歴情報をネットワーク
に接続された、複数の画像形成装置の動作情報を収集す
る管理装置に送信することで、生成された通信履歴情報
を管理装置側で参照したり集計するなどの処理を行うこ
とが可能となり、管理装置によって通信履歴情報に基づ
いた画像形成装置の適切な管理を行うことができる。
【0094】本発明の別の態様としては、請求項30ま
たは31に記載のプロセス間通信情報取得方法におい
て、前記通信履歴生成ステップは、前記通信履歴情報
を、ネットワークに接続されたクライアント端末に送信
する端末送信ステップを含んだことを特徴とする。
【0095】この発明によれば、端末送信ステップによ
って、通信履歴情報をネットワークに接続されたクライ
アント端末に送信することで、生成された通信履歴情報
を画像形成装置内ばかりか、クライアント端末側で保存
しておくことができ、通信履歴情報による集計や加工な
どが必要に応じて可能となり、通信履歴情報の有効利用
を図ることができる。
【0096】また、請求項32にかかる発明は、画像形
成処理で使用されるハードウェア資源と、画像形成処理
にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うア
プリケーションのプロセスと、前記アプリケーションと
前記ハードウェア資源との間に介在し、前記ユーザサー
ビスを提供する際に、アプリケーションの少なくとも2
つが共通的に必要とする前記ハードウェア資源の獲得要
求、管理、実行制御並びに画像形成処理を行うコントロ
ールサービスのプロセスとを備えた画像形成装置で行わ
れるプロセス間通信に関する通信情報を取得するプロセ
ス間通信情報取得方法であって、前記アプリケーション
および前記コントロールサービスの各プロセス内部で、
プロセス間通信によって受信した通信情報を共有メモリ
に格納する通信情報取得ステップと、一定時間ごとに、
前記共有メモリから、プロセス間通信に関する通信情報
の取得条件を定めた制御情報に基づいて前記通信情報を
抽出し、抽出した前記通信情報を記録した通信履歴情報
を生成する通信履歴生成ステップとを含んだことを特徴
とする。
【0097】この請求項32にかかる発明によれば、ア
プリケーションおよびコントロールサービスのプロセス
内部で実行される通信情報取得ステップによって、アプ
リケーションおよびコントロールサービスにおけるプロ
セス間通信により受信した通信情報を共有メモリに格納
し、通信履歴生成ステップによって、一定時間ごとに共
有メモリから、通信情報の取得条件を定めた制御情報に
基づいて、通信情報を抽出し、抽出した通信情報を記録
した通信履歴情報を生成することで、多数のプロセスが
動作している特徴的な構成の画像形成装置において必要
なプロセス間通信情報を取得条件に従って容易に抽出し
て通信履歴情報を生成することができ、プロセス間通信
の状況を容易に把握してデバッグ作業を効率的に行うこ
とができる。
【0098】また、この請求項32にかかる発明によれ
ば、制御情報に基づいた通信情報の抽出を、共有メモリ
への格納段階ではなく、共有メモリからの読み出し段階
で行っているので、通信履歴情報の生成の際のデータ量
が減少し、データ転送効率を向上させることができる。
【0099】また、請求項33にかかる発明は、請求項
32に記載のプロセス間通信情報取得方法において、前
記通信履歴生成ステップは、前記制御情報により指定さ
れた前記通信情報の取得対象プロセスにおける前記通信
情報を抽出して、前記通信履歴情報を生成することを特
徴とする。
【0100】この請求項33にかかる発明によれば、通
信履歴生成ステップによって、制御情報で指定された取
得対象プロセスにおける通信情報を抽出することで、画
像形成装置で動作するアプリケーションおよびコントロ
ールサービスの全てのプロセスにおけるプロセス間通信
情報を希望しない場合に、必要なプロセスのみのプロセ
ス間通信情報を取得することができ、通信情報取得の処
理効率を向上させることができる。また、新規アプリケ
ーションを開発した場合など、デバッグ作業に必要なア
プリケーションやコントロールサービスにおける通信情
報だけを得ることができるので、デバッグ作業をより効
率的に行うことができる。
【0101】また、請求項34にかかる発明は、請求項
33に記載のプロセス間通信情報取得方法において、前
記通信履歴生成ステップは、前記制御情報により指定さ
れた前記取得対象プロセスにおけるプロセス間通信の相
手先プロセスからの通信情報のみを抽出して、前記通信
履歴情報を生成することを特徴とする。
【0102】この請求項34にかかる発明によれば、通
信履歴生成ステップによって、制御情報に指定された、
取得対象プロセスにおけるプロセス間通信の相手先プロ
セスからの通信情報のみを抽出することで、アプリケー
ション、コントロールサービスの中で、特定のプロセス
間通信の通信情報だけを得ることができる。このため、
画像形成装置のデバッグ作業において、障害が生じてい
ると予想されるコンポーネント間のプロセス間通信だけ
を集中して検証することができ、デバッグ作業をより効
率的に行うことができる。
【0103】また、請求項35にかかる発明は、請求項
32〜34のいずれか一つに記載のプロセス間通信情報
取得方法において、前記通信履歴生成ステップは、前記
制御情報で指定された一または複数の前記ユーザサービ
スを提供する際に実行される前記アプリケーションおよ
び前記コントロールサービスのすべてのプロセスにおけ
る前記通信情報を抽出して、前記通信履歴情報を生成す
ることを特徴とする。
【0104】この請求項35にかかる発明によれば、通
信履歴生成ステップによって、制御情報で指定されたユ
ーザサービスを提供する際に実行されるアプリケーショ
ンおよびコントロールサービスのすべてのプロセスを選
定して、選定されたプロセスで受信した通信情報を抽出
して通信履歴情報を生成することで、特定のユーザサー
ビスの機能だけを検証する際に、当該機能に関連するア
プリケーションやコントロールサービスを知らなくても
制御情報にはユーザサービスのみを指定すれば自動的に
必要とされるすべてのプロセスの通信情報を得ることが
できる。このため、デバッグ作業における制御情報の設
定が容易になるとともに、画像形成装置のコンポーネン
ト構造を熟知していないユーザでもデバッグ作業を容易
に行うことができる。また、デバッグ対象のアプリケー
ション、コントロールサービスの指定の漏れをなくし
て、より確実なデバッグ作業を行うことができる。
【0105】また、請求項36にかかる発明は、請求項
32〜35のいずれか一つに記載のプロセス間通信情報
取得方法において、前記通信履歴生成ステップは、前記
通信情報のデータ種別またはプロセス情報を含むヘッダ
情報のみを前記通信情報として抽出して、前記通信履歴
情報を生成することを特徴とする。
【0106】この請求項36にかかる発明によれば、通
信履歴生成ステップによって、通信情報のデータ種別ま
たはプロセス情報を含むヘッダ情報のみを通信情報とし
て抽出することで、画像形成装置のデバッグ作業におい
て、簡易な検証だけを希望する場合にヘッダ情報だけの
通信情報を取得することができるので、受信データのす
べてを通信履歴情報として記録する場合に比べ、ハード
ディスクなどの資源の節約を図ることができる。
【0107】また、請求項37にかかる発明は、請求項
25〜36のいずれか一つに記載のプロセス間通信情報
取得方法において、通信履歴開始要求があったときに、
プロセス間通信に関する通信情報の取得要求を前記アプ
リケーションまたは前記コントロールサービスのプロセ
スに送信する通信情報取得要求ステップをさらに備え、
前記通信情報取得ステップは、前記アプリケーションお
よび前記コントロールサービスのプロセスが前記取得要
求を受信したときに実行されることを特徴とする。
【0108】この請求項37にかかる発明によれば、通
信履歴開始要求があったときに、通信情報取得要求ステ
ップによって、通信情報の取得要求をアプリケーション
またはコントロールサービスのプロセスに送信し、アプ
リケーションおよびコントロールサービスのプロセスが
この取得要求を受信したときに通信情報取得ステップが
実行されることで、通信情報の取得や通信履歴情報の生
成を、画像形成装置の再起動なしに、通信履歴開始要求
に応じて動的に開始することができ、デバッグ作業を効
率的に開始することができる。
【0109】また、請求項38にかかる発明は、請求項
37に記載のプロセス間通信情報取得方法において、前
記アプリケーションおよび前記コントロールサービス
は、前記通信情報取得ステップをプロセス内部で実行す
る起動関数を有しており、前記通信情報取得要求ステッ
プは、前記起動関数の呼び出しにより、前記取得対象の
前記アプリケーションのプロセスおよび前記コントロー
ルサービスのプロセスに前記取得要求を行うことを特徴
とする。
【0110】この請求項38にかかる発明によれば、通
信情報取得要求ステップによって、アプリケーションお
よびコントロールサービスで用意された起動関数呼び出
しにより、取得対象のアプリケーションのプロセスおよ
びコントロールサービスのプロセスに取得要求を行うこ
とで、アプリケーションおよびコントロールサービスも
起動関数を用意しておけば、通信情報取得要求ステップ
による関数呼び出しという簡易なプロセス間通信を利用
して前記取得要求を行うことができ、プログラム開発労
力の軽減を図ることができる。
【0111】また、請求項39にかかる発明は、請求項
37または38に記載のプロセス間通信情報取得方法に
おいて、前記通信情報取得要求ステップは、さらに前記
制御情報を受信し、受信した前記制御情報を記憶手段に
格納することを特徴とする。
【0112】この請求項39にかかる発明によれば、通
信情報取得要求ステップによって、制御情報を受信し、
受信した制御情報を記憶手段に格納することで、制御情
報に設定された取得条件の変更などが生じた場合でも、
取得条件変更に応じて動的に通信情報の取得や通信履歴
の生成を行うことができ、制御情報の変更があるたびに
画像形成装置を再起動させる必要がなく、デバッグ作業
をより効率的に行うことができる。
【0113】また、請求項40にかかる発明は、請求項
39に記載のプロセス間通信情報取得方法において、前
記通信情報取得要求ステップは、前記通信履歴開始要求
と前記制御情報を、ネットワークに接続された複数の画
像形成装置を管理する管理装置から受信することを特徴
とする。
【0114】この請求項40にかかる発明によれば、通
信情報取得要求ステップによって、通信履歴開始要求と
制御情報を、ネットワーク経由で管理装置から受信する
ことで、管理装置からの要求に応じた通信情報の取得や
通信履歴情報の生成が可能となり、管理装置による画像
形成装置の集中管理に拡張性を持たせることができる。
【0115】また、請求項41にかかる発明は、請求項
39に記載のプロセス間通信情報取得方法において、前
記通信情報取得要求ステップは、前記通信履歴開始要求
と前記制御情報を、ネットワークに接続されたクライア
ント端末から受信することを特徴とする。
【0116】この請求項41にかかる発明によれば、通
信情報取得要求ステップによって、通信履歴開始要求と
制御情報をネットワークに接続されたクライアント端末
から受信することで、デバッグ作業を画像形成装置から
離れた場所で行うことができ、デバッグ作業をより効率
的に行うことができる。
【0117】また、請求項42にかかる発明は、請求項
25〜41のいずれか一つに記載された方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムであるので、請求項25〜
41のいずれか一つの動作をコンピュータによって実行
することができる。
【0118】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる画像形成装置、画像形成システム、プロセ
ス間通信情報取得方法およびその方法をコンピュータに
実行させるプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明
する。
【0119】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1である画像形成装置(以下、「複合機」とい
う)の機能的構成を示すブロック図である。図1に示す
ように、複合機100は、白黒ラインプリンタ(B&W L
P)101と、カラーラインプリンタ(Color LP)10
2と、スキャナ、ファクシミリ、ハードディスク、メモ
リ、ネットワークインタフェースなどのハードウェアリ
ソース103を有するとともに、プラットホーム120
とアプリケーション130とから構成されるソフトウェ
ア群110とを備えている。
【0120】プラットホーム120は、アプリケーショ
ン130からの処理要求を解釈してハードウェア資源の
獲得要求を発生させるコントロールサービスと、一また
は複数のハードウェア資源の管理を行い、コントロール
サービスからの獲得要求を調停するシステムリソースマ
ネージャ(SRM)123と、汎用OS121と、ログ
生成部117とを有する。
【0121】コントロールサービスは、複数のサービス
モジュールから形成され、SCS(システムコントロー
ルサービス)122と、ECS(エンジンコントロール
サービス)124と、MCS(メモリコントロールサー
ビス)125と、OCS(オペレーションパネルコント
ロールサービス)126と、FCS(ファックスコント
ロールサービス)127と、NCS(ネットワークコン
トロールサービス)128とから構成される。なお、こ
のプラットホーム120は、あらかじめ定義された関数
により前記アプリケーション130から処理要求を受信
可能とするアプリケーションプログラムインタフェース
(API)を有する。
【0122】汎用OS121は、UNIX(登録商標)な
どの汎用オペレーティングシステムであり、プラットホ
ーム120並びにアプリケーション130の各ソフトウ
ェアをそれぞれプロセスとして並列実行する。
【0123】SRM123のプロセスは、SCS122
とともにシステムの制御およびリソースの管理を行うも
のである。SRM123のプロセスは、スキャナ部やプ
リンタ部などのエンジン、メモリ、HDDファイル、ホ
ストI/O(セントロI/F、ネットワークI/F、I
EEE1394 I/F、RS232C I/Fなど)
のハードウェア資源を利用する上位層からの要求にした
がって調停を行い、実行制御する。
【0124】具体的には、このSRM123は、要求さ
れたハードウェア資源が利用可能であるか(他の要求に
より利用されていないかどうか)を判断し、利用可能で
あれば要求されたハードウェア資源が利用可能である旨
を上位層に伝える。また、SRM123は、上位層から
の要求に対してハードウェア資源の利用スケジューリン
グを行い、要求内容(例えば、プリンタエンジンにより
紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を
直接実施している。
【0125】SCS122のプロセスは、アプリ管理、
操作部制御、システム画面表示、LED表示、リソース
管理、割り込みアプリ制御などを行う。
【0126】ECS124のプロセスは、白黒ラインプ
リンタ(B&W LP)101、カラーラインプリンタ(Colo
r LP)102、スキャナ、ファクシミリなどからなるハ
ードウェアリソース103のエンジンの制御を行う。
【0127】MCS125のプロセスは、画像メモリの
取得および解放、ハードディスク装置(HDD)の利
用、画像データの圧縮および伸張などを行う。
【0128】FCS127のプロセスは、システムコン
トローラの各アプリ層からPSTN/ISDN網を利用
したファクシミリ送受信、BKM(バックアップSRA
M)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/
引用、ファクシミリ読みとり、ファクシミリ受信印刷、
融合送受信を行うためのAPIを提供する。
【0129】NCS128のプロセスは、ネットワーク
I/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利
用できるサービスを提供するためのプロセスであり、ネ
ットワーク側から各プロトコルによって受信したデータ
を各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーショ
ンからデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行
う。具体的には、ftpd、httpd、lpd、snmpd、telnetd、
smtpdなどのサーバデーモンや、同プロトコルのクライ
アント機能などを有している。
【0130】OCS126は、オペレータ(ユーザ)と
本体制御間の情報伝達手段となるオペレーションパネル
(操作パネル)210の制御を行う。OCS126は、
オペレーションパネル210からキー押下をキーイベン
トとして取得し、取得したキーに対応したキーイベント
関数をSCS122に送信するOCSプロセスの部分
と、アプリケーション130またはコントロールサービ
スからの要求によりオペレーションパネル210に各種
画面を描画出力する描画関数やその他オペレーションパ
ネル210に対する制御を行う関数などがあらかじめ登
録されたOCS関数ライブラリの部分とから構成され
る。なお、OCS126のすべてをプロセスとして動作
させるように構成しても良く、あるいはOCS126の
すべてをOCS関数ライブラリとして構成しても良い。
【0131】アプリケーション130は、ページ記述言
語(PDL)、PCLおよびポストスクリプト(PS)
を有するプリンタ用のアプリケーションであるプリンタ
アプリ111と、コピー用アプリケーションであるコピ
ーアプリ112と、ファクシミリ用アプリケーションで
あるファックスアプリ113と、スキャナ用アプリケー
ションであるスキャナアプリ114と、ネットワークフ
ァイル用アプリケーションであるネットファイルアプリ
115と、工程検査用アプリケーションである工程検査
アプリ116とを有している。これらのアプリケーショ
ン130はいずれも複合機100の起動時に初期化部
(図示せず)によりプロセスとして生成され、動作す
る。
【0132】各アプリケーション130と各コントロー
ルサービスには、本発明の通信情報取得手段を構成する
ロギングハンドラが設けられている。このロギングハン
ドラは、自プロセスが他のプロセスからメッセージや関
数呼び出しなどのデータを受信した場合、受信データに
応じた処理を実行する前に、後述する制御情報に基づい
て受信データからプロセス間通信情報を抽出して、抽出
した通信情報を各プロセスごとに確保された共有メモリ
に書き込む処理を行う。
【0133】ログ生成部117は、コントロールサービ
ス層でプロセスとして動作し、アプリケーション130
とコントロールサービスにより共有メモリに書き込まれ
た通信情報から、かかる通信情報を記録した通信ログフ
ァイルを生成するものであり、本発明における通信履歴
生成手段を構成する。ここで、通信ログファイルは本発
明における通信履歴情報を構成する。なお、ロギングハ
ンドラとログ生成部117の詳細な動作については後述
する。
【0134】このように、実施の形態1にかかる複合機
100には、複数のアプリケーション130および複数
のコントロールサービスが存在し、いずれもプロセスと
して動作している。そして、これらの各プロセス内部に
は、一または複数のスレッドが生成されて、スレッド単
位の並列実行が行われる。そして、コントロールサービ
スがアプリケーション130に対し共通サービスを提供
しており、このため、これらの多数のプロセスが並列動
作、およびスレッドの並列動作を行って互いに協調動作
を行いながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシ
ミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを提供
するようになっている。
【0135】また、複合機100では、サードベンダー
などの第三者がコントロールサービス層の上のアプリケ
ーション層に新規なアプリケーションを開発して搭載す
ることが可能となっている。
【0136】なお、実施の形態1にかかる複合機100
では、複数のアプリケーション130のプロセスと複数
のコントロールサービスのプロセスとが動作している
が、アプリケーション130とコントロールサービスの
プロセスがそれぞれ単一の構成とすることも可能であ
る。また、アプリケーション130が全く存在せず、コ
ントロールサービスのプロセスと汎用OS121とハー
ドウェア資源だけを設け、アプリケーション130をN
CS128により接続されたネットワークを介して新規
アプリケーションをネットワーク経由で搭載可能な構成
とすることもできる。また、各アプリケーション130
は、アプリケーションごとに追加または削除することが
できる。
【0137】図2は、図1に示した実施の形態1の複合
機100のハードウェア構成図である。図2に示すよう
に、この複合機100は、CPU202、SDRAM2
03、SRAM208、フラッシュメモリ(フラッシュ
ROM)204、フラッシュカードインタフェース部2
06およびHD205などをASIC201に接続した
コントローラボード200と、オペレーションパネル2
10と、ファックスコントロールユニット(FCU)2
20と、USB230と、IEEE1394 240と、プ
リンタ250とから構成されている。オペレーションパ
ネル210はASIC201に直接接続され、FCU2
20、USB230、IEEE1394 240およびプリ
ンタ250はPCIバスを介してASIC201に接続
されている。
【0138】フラッシュカードインタフェース部206
は、フラッシュカード207を挿入して、フラッシュカ
ード207とデータのやりとりを行うインタフェースで
ある。このフラッシュカードインタフェース部206に
よって、プロセス間通信情報の取得条件を設定した制御
情報を記録したフラッシュカード207を読み込むこと
ができるようになっている。
【0139】SDRAM203には、各アプリケーショ
ン130や各コントロールサービスごとに、これらの各
プロセスがログ生成部117のプロセスとの間で、通信
情報の送受信を行う際にアクセスされる共有メモリが確
保される。また、SDRAM203には、ユーザにより
入力された制御情報を、アプリケーション130および
コントロールサービスの各プロセスと、ログ生成部11
7のプロセスから参照される制御情報用の共有メモリが
確保される。
【0140】HD205には、ログ生成部117によっ
てアプリケーション130やコントロールサービスの通
信情報からなる通信ログファイルが生成される。
【0141】オペレーションパネル210は、利用者の
キー入力、ボタン押下などのキー操作を入力する操作部
と、ボタン、ウィンドウ、各種画面などの描画データを
表示する表示部とから構成される。
【0142】図3は、実施の形態1にかかる複合機10
0において、プロセス間通信情報取得処理および通信ロ
グ生成処理を実行するプロセスの全体構成を示したブロ
ック図である。なお、図3は、コピーアプリ112とM
CS125のそれぞれを対象として、各プロセスのプロ
セス間通信による受信データからプロセス間通信情報を
取得し、通信ログファイル307を生成する例を示して
いる。
【0143】図3に示すように、実施の形態1の複合機
100によるプロセス間通信情報の取得および通信ログ
ファイルの生成処理においては、複数の共有メモリ30
3,304a,304bが生成される。共有メモリに
は、ユーザが入力した制御ファイルの内容が制御情報と
して設定される制御情報用の共有メモリ303と、各ア
プリケーション130および各コントロールサービスの
各プロセスごとに生成される通信情報用の共有メモリ3
04a,304bが、ログ生成部117のプロセスによ
って生成される。
【0144】制御情報用の共有メモリ303は、本発明
における記憶手段を構成する。この制御情報用の共有メ
モリ303には、ユーザが入力した制御ファイル302
の設定内容がログ生成部117によって制御情報305
として書きまれる。そして、この制御情報用の共有メモ
リ303に格納された制御情報305がログ生成部11
7と、各アプリケーション130および各コントロール
サービスのプロセスによって参照される。
【0145】図4(a)は、実施の形態1の複合機10
0で使用される制御ファイル302の内容を示す説明図
である。制御ファイル302は、フラッシュカード20
7に記録して、フラッシュカードインタフェース部20
6によってフラッシュカード207から読み込まれる
他、HD205の汎用OS121のシステムディレクト
リに格納するように構成しても良い。
【0146】図4(a)に示すように、制御ファイル3
02は、ログ生成部117による通信情報の取得タイミ
ングを設定した「取得制御」ブロックと、通信情報を取
得する対象プロセスを設定した「取得対象」ブロックと
から構成される。
【0147】図4(a)に示すように、制御ファイル3
02の中の「取得制御」ブロックは、ログ生成部117
による通信情報用の共有メモリ304a,304bへの
アクセスタイミングを指定する「ポーリング間隔」フィ
ールドと、プロセスの生成および消滅情報を取得するた
めに通信情報用の共有メモリ304a,304bにアク
セスするタイミングを指定する「プロセス生成・消滅情
報出力間隔」フィールドと、プロセス名とプロセスID
の対応情報を取得するために通信情報用の共有メモリ3
04a,304bにアクセスするタイミングを指定する
「プロセス名・プロセスID対応情報出力間隔」フィー
ルドと、通信ログファイル307の最大サイズを指定す
る「通信ログファイル最大サイズ」フィールドから構成
される。
【0148】制御ファイル302の取得対象ブロック
は、通信ログファイル307に受信データのヘッダのみ
を記録するか、すべての受信データの情報を記録するか
を指定する「ヘッダ」フィールドと、通信情報を取得す
る対象のプロセスを指定する「対象プロセス」フィール
ドと、この対象プロセスで指定されたプロセスまたは機
能指定で関連するプロセスの受信データから特定のプロ
セスからの受信データのみを抽出する場合にその特定の
プロセスを指定する「相手先プロセス」フィールドと、
通信情報を取得するプロセスを複合機100で提供され
るコピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどのユ
ーザサービス名で指定する「機能指定」フィールドから
構成される。
【0149】「対象プロセス」フィールドは、さらに対
象とするプロセス名(たとえば、図4(a)に示すよう
に、コピーアプリ、MCSなど)と、指定されたアプリ
またはコントロールサービスのプロセスに対して確保さ
れる通信情報用の共有メモリ304a,304bを識別
する共有メモリキーIDと、確保する通信制御用の共有
メモリ304a,304bのサイズとを指定するように
なっている。
【0150】「相手先プロセス」フィールドには、「対
象プロセス」フィールドで指定したプロセスが通信情報
として取得する受信データの送信元のプロセス名を対象
プロセスごとに指定される。図4(a)の例では、コピ
ーアプリ112におけるECS124からの受信データ
を、MCS125におけるECS124からの受信デー
タのみを通信情報として取得することを指定している。
【0151】「機能指定」フィールドには、「コピ
ー」、「プリンタ」、「スキャナ」、「ファクシミリ送
信」、「ファクシミリ受信」、「PCファクシミリ」な
どのユーザサービス名が指定される。
【0152】通信情報用の共有メモリ304a,304
bは、コピーアプリ112やMCS125などの各プロ
セスごとにログ生成部117によってSDRAM203
上に生成され、さらにログ生成部117によって各共有
メモリ内部に、通信情報を格納するFIFO(First-In
First-Out)キュー306a,306bが生成される。
このFIFOキュー306a,306bは、通信情報を
格納順に読み出し可能となっている。このため、FIF
Oキューに格納された通信情報は時系列に読み出される
ことになる。このように共有メモリ304a,304b
を各プロセスごとに生成しているのは、以下の理由によ
る。すべてのプロセスで書き込み可能な単一の共有メモ
リを設けて通信情報を書き込むと、コピーアプリ112
などのアプリケーションのプロセス、MCS125など
のコントロールサービスのプロセスは、汎用OS121
のカーネルの管理下で並列に実行されているため、共有
メモリに書き込まれる通信情報が並列実行の状況によっ
て分断されてしまい、どのプロセスから書き込まれた通
信情報であるかを判別不可能となってしまうからであ
る。実施の形態1の複合機100では、図3に示すよう
に、各プロセスごとに別個の共有メモリ304a,30
4bを設けて通信情報を書き込むように構成しているの
で、通信情報の書き込み元のプロセスを容易に判別する
ことが可能となっている。
【0153】コピーアプリ112のプロセスとMCS1
25のプロセスの内部には、ロギングハンドラ301が
起動される。このロギングハンドラ301は、制御情報
305の設定内容を解析し、その設定内容に従って受信
したデータから通信情報を抽出し、抽出された通信情報
を、各プロセスごとの共有メモリのFIFOキュー30
6a,306bに格納する。
【0154】図5は、実施の形態1にかかる複合機10
0のアプリケーション130およびコントロールサービ
スのプロセス内部の状態を示すブロック図である。アプ
リケーション130およびコントロールサービスのプロ
セスには、ディスパッチャ501と、関数ハンドラ50
2と、メッセージハンドラ503と、エラーハンドラ5
04と、ロギングハンドラ301が動作している。
【0155】ディスパッチャ501は、他のプロセスの
スレッドからの関数呼び出しおよびメッセージの受信を
監視するスレッドである。ディスパッチャ501は、そ
のスレッド上で、関数ハンドラ502、メッセージハン
ドラ503、エラーハンドラ504およびロギングハン
ドラ301を起動する。関数ハンドラ502は、他のプ
ロセスから呼び出された関数の具体的な処理を実行する
ものであり、実際には関数ごとに複数存在する。ディス
パッチャ501は、他のプロセスから関数呼び出しを受
信すると、受信データのデータ種別を判定し、受信デー
タが関数データである場合には、受信した関数に対応す
る関数ハンドラ502を呼び出す。そして、呼び出され
た関数ハンドラ502によって要求された処理を実行
し、その関数戻り値を関数呼び出しを行ったプロセスへ
返信する。
【0156】メッセージハンドラ503は、受信したメ
ッセージに対する処理を行うものである。ディスパッチ
ャ501は、受信データのデータ種別を判定し、受信デ
ータがメッセージの場合には、メッセージハンドラ50
3を呼び出すようになっている。エラーハンドラ504
は、ディスパッチャ501の実行中にエラーが発生した
場合に呼び出され、エラー通知などのエラー処理を行
う。
【0157】ロギングハンドラ301は、プロセスの起
動時に、ログ生成部117のプロセスが存在している場
合にのみ起動される。ロギングハンドラ301が起動さ
れた場合には、ディスパッチャ501が関数呼び出しや
メッセージを受信したときに、上述のように関数ハンド
ラ502またはメッセージハンドラ503を直ちに呼び
出すことはせず、先にロギングハンドラ301を呼び出
して受信した関数呼び出しやメッセージを一旦ロギング
ハンドラ301に受け渡す。このとき、ロギングハンド
ラ301は受け渡された関数呼び出しやメッセージの受
信データから、制御情報305の指定に従って通信情報
を抽出して、共有メモリ304a,304bのFIFO
キュー306a,306bに通信情報を書き込み、ディ
スパッチャ501に復帰する処理を行う。この後、ディ
スパッチャ501により関数ハンドラ502やメッセー
ジハンドラ503が呼び出される。
【0158】ログ生成部117は、ユーザがフラッシュ
カード207により入力した制御情報305を格納する
ための制御情報用の共有メモリ303やアプリケーショ
ン130およびコントロールサービスの各プロセスがプ
ロセス間通信情報を格納するための通信情報用の共有メ
モリ304a,304bをSDRAM203に確保す
る。また、ログ生成部117は、一定時間ごとに各共有
メモリ304a,304b内のFIFOキュー306
a,306bを参照して、通信情報が格納されているか
否かをチェックする。そして、FIFOキュー306
a,306bに通信情報が格納されている場合には、通
信情報を読み出して、HD205に通信ログファイル3
07を生成する。さらに生成された通信ログファイル3
07をNCS128に送信し、これによってLANなど
ネットワークに接続されたPC(Personal Computer)
などのデバッグ作業用のクライアント端末と、公衆回線
などのネットワークに接続された遠隔集中管理装置に送
信する。なお、送信処理は、FTPなどのプロトコルを
利用したファイル転送あるいは電子メールなどによって
NCS128により行われる。
【0159】図9は、通信ログファイル307の一レコ
ードのフォーマットを示すデータ構造図である。図9に
示すように、通信ログファイル307の一レコードは、
取得時刻と、データ種別と、データ長と、発信元プロセ
スIDと、固有データとから構成される。取得時刻は、
後述するようにロギングハンドラ301によって通信情
報として取得した時刻が付与される。データ種別には、
メッセージの識別情報であるメッセージID(Mnn)
または関数の識別情報である関数ID(Fnn)が格納
される。固有データは、具体的なメッセージのデータあ
るいは関数データが格納される。通信ログファイル30
7は、このようなフォーマットの複数のレコードが時系
列に連結されて構成される。
【0160】実施の形態1にかかる複合機100で実行
されるプロセス間通信情報取得および通信ログ生成プロ
グラムは(ロギングハンドラ301およびログ生成部1
17のプログラム)は、ソフトウェア開発キット(SD
K:Software Development Ki
t)などの開発用ツールキットの一部または全部とし
て、CD−ROMまたはFDなどの記憶媒体に実行可能
な形式またはインストール可能な形式のファイルで提供
される。また、このような実行可能な形式またはインス
トール可能な形式のファイルを、ネットワーク経由でN
CS128を介して(あるいはNCS128を介さずに
直接ダウンロードするなど)取得可能な方法で提供する
ようにしても良い。
【0161】次に、以上のように構成された実施の形態
1にかかる複合機100によるプロセス間通信情報取得
処理および通信ログファイル生成処理について説明す
る。図6は、複合機100の起動時におけるプロセス間
通信情報取得のための初期化処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【0162】複合機100のフラッシュカードインタフ
ェース部206に制御ファイル302を記録したフラッ
シュカード207を挿入した状態で、複合機100の電
源を投入すると、ハードウェア資源の診断および初期化
を行った後、初期化部(図示せず)により汎用OS12
1が起動され、その次にログ生成部117が起動され
(ステップS601)、制御はログ生成部117に移行
する。
【0163】ログ生成部117は、まずフラッシュカー
ド207の中の制御ファイル302をオープンして、制
御情報用の共有メモリ303をSDRAM203上に生
成する(ステップS602)。そして、制御ファイル3
02の内容を解析して、制御情報305として制御情報
用の共有メモリ303に設定する(ステップS60
3)。
【0164】ここで、制御ファイル302の解析および
制御情報305の書き込みは次のように行われる。制御
ファイル302の取得制御ブロックすべてと、取得対象
ブロックの「対象プロセス」および「相手先プロセス」
はそのまま制御情報305として共有メモリ303に書
き込まれる。一方、取得対象ブロックの「機能指定」の
設定内容は、指定されたユーザサービスを提供する際に
実行されるアプリケーション130およびコントロール
サービスのプロセス名に展開され、さらに展開されたア
プリケーション130およびコントロールサービスごと
に共有メモリキーID、共有メモリサイズを自動的に決
定して「対象プロセス」フィールドに書き込まれる。プ
ロセス名への展開は、あらかじめユーザサービスに対応
して実行されるプロセス名の一覧を記述した機能別プロ
セスリストを参照して行われる。この機能別プロセスリ
ストは、ログ生成部117で保持しておく。このような
機能別プロセスリストの例としては、たとえば、「コピ
ー:コピーアプリ、ECS、MCS、SRM」、「プリ
ンタ:プリンタアプリ、ECS、MCS、NCS、SR
M」、「ファクシミリ送信:ファックスアプリ、FC
S、ECS、MCS、SRM」などを記録したファイル
などがあげられる。このように、共有メモリ303に設
定された制御情報の一例を図4(b)に示す。図4
(b)に示すように、図4(a)の制御ファイル中の
「機能指定」の設定内容は、制御情報の「対象プロセ
ス」に展開されている。
【0165】次に、ログ生成部117は、HD205に
通信情報を書き込むための通信ログファイル307を生
成し、その先頭レコードにスタートレコードを書き込む
(ステップS604)。このスタートレコードは、通信
ログファイル307の存在を示すものである。
【0166】次に、ログ生成部117は、制御情報用の
共有メモリ303の中の制御情報305に設定されてい
る「対象プロセス」を参照して、対象プロセスごとに指
定された通信情報用の共有メモリ304a,304bを
SDRAM203上に生成し、さらにその中にFIFO
キュー306a,306bを生成する(ステップS60
5)。そして、制御情報305で指定された共有メモリ
キーIDを生成した各共有メモリ303に付与した後、
制御を初期化部に戻す。その後、初期化部は、コントロ
ールサービス、アプリケーション130の各プロセスを
起動する(ステップS606)。
【0167】起動されたコントロールサービスおよびア
プリケーションの各プロセスでは、まずディスパッチャ
501によって関数ハンドラ502、メッセージハンド
ラ503、エラーハンドラ504およびロギングハンド
ラ301を起動する(ステップS607)。そして、ロ
グ生成部117のプロセスが存在するか否かをチェック
する(ステップS608)。そして、ログ生成部117
のプロセスが存在する場合には、制御情報用の共有メモ
リ303に格納されている制御情報305を参照する。
一方、ログ生成部117のプロセスが存在しない場合に
は、通信情報の取得は行わないので、制御情報305の
参照は行わない。
【0168】そして、ログ生成部117のプロセスが存
在する場合には、制御情報305により自プロセスが対
象となっているか否かを判断する(ステップS60
9)。ここで、自プロセスが対象となっているか否か
は、制御情報の「対象プロセス」に自プロセス名が設定
されているか否かで判断する。
【0169】そして、アプリケーション130、コント
ロールサービスにおけるこのような判断の結果、自プロ
セスが対象となっている場合には、制御情報で指定され
たキーIDの共有メモリ303を自プロセスの仮想メモ
リ領域に割り当てることによって、共有メモリ303の
割付けを行う(ステップS610)。一方、自プロセス
が対象となっていない場合には、通信情報の取得は行わ
ないものとする。
【0170】図7は、アプリケーション130およびコ
ントロールサービスのプロセスによる通信情報の取得処
理の手順を示すフローチャートである。ディスパッチャ
501が関数呼び出しやメッセージなどのデータを受信
すると(ステップS701)、ディスパッチャ501は
まずロギングハンドラ301を呼び出す(ステップS7
02)。
【0171】ロギングハンドラ301は、まず制御情報
305を参照し(ステップS703)、自プロセスが
「対象プロセス」として指定されているか否かをチェッ
クする(ステップS704)。そして対象として指定さ
れている場合には、さらに制御情報305の「相手先プ
ロセス」の設定の有無をチェックし(ステップS70
5)、設定されていない場合には制御情報305の「ヘ
ッダ」の設定内容のチェックを行う(ステップS70
7)。
【0172】一方、「相手先プロセス」が設定されてい
る場合には、設定されている相手先プロセスと受信した
データのプロセスIDに対応するプロセス名とを比較し
(ステップS706)、一致する場合にのみ受信データ
から通信情報の取得を行うこととする。
【0173】次に、ロギングハンドラ301は、制御情
報の「ヘッダ」の設定内容をチェックする(ステップS
707)。そして、「ヘッダ」に「ヘッダのみ」が設定
されている場合には、受信データから、データ種別(メ
ッセージまたは関数)、発信元プロセスID、データ長
などのヘッダ情報のみを通信情報として抽出する(ステ
ップS708)。一方、「ヘッダ」に「全部」が設定さ
れている場合には受信データのすべてを通信情報とする
(ステップS709)。そして、現在時刻をシステム関
数などで取得し、抽出した通信情報に取得した現在時刻
を取得時刻として付加する(ステップS710)。そし
て、通信情報を自プロセス用の共有メモリ304a,3
04bのFIFOキュー306a,306bに書き込み
(ステップS711)、ディスパッチャ501に復帰す
る。
【0174】なお、実施の形態1の複合機100では、
現在時刻を取得時刻として付与しているが、デバッグ作
業においてはプロセス間通信により送受信されるデータ
のタイミング(相対時間)がわかればよいため、取得時
刻として通信情報の取得処理開始からの経過時間を取得
時刻として通信情報に付加するように構成してもよい。
【0175】ここで、FIFOキュー306a.306
bへの通信情報の書き込み処理は次のように行われる。
FIFOキュー306a,306bは、読み出し開始位
置を示すリードポインタと、書き込み開始位置を示すラ
イトポインタを有している。FIFOキュー306a.
306bへの書き込み処理では、このライトポインタの
示す位置から通信情報を書き始め、全ての通信情報の書
き込みが終了した後で、ライトポインタを最終の通信情
報を書き込んだ位置に更新する。このため、FIFOキ
ュー306a,306bのリードポインタとライトポイ
ンタの位置が異なっている場合には、FIFOキュー3
06a,306bに通信情報が存在していることにな
る。
【0176】従って、通信情報のFIFOキュー306
a,306bへの書き込み処理中に、アプリケーション
130またはコントロールサービスのプロセスの並列実
行に伴うプロセス切り替えが生じた場合でも、ライトポ
インタはまだ更新されていない。このため、後述するロ
グ生成部117のプロセスがFIFOキュー306a,
306bを参照して通信情報の存在チェックを行った場
合でも、通信情報は格納されていないと判断され、書き
込み途中の不完全な通信情報が読み込まれることはな
く、通信情報の連続性が保証されることになる。
【0177】ディスパッチャ501では、ロギングハン
ドラ301による処理が終了すると、受信データのデー
タ種別に対応したハンドラを呼び出し(ステップS71
2)、各ハンドラにより通常の受信データに応じた処理
が行われる(ステップS713)。たとえば、受信デー
タが関数呼び出しである場合には関数ハンドラ502が
呼び出され、メッセージである場合にはメッセージハン
ドラ503が呼び出されて各ハンドラの処理が実行され
る。
【0178】図8は、ログ生成部117による通信ログ
ファイル生成処理の手順を示すフローチャートである。
ログ生成部117は、共有メモリ304a,304bの
FIFOキュー306a,306bを一定時間ごとにポ
ーリング(参照)し(ステップS801)、FIFOキ
ュー306a,306bに有効な通信情報が格納されて
いるか否かをチェックする(ステップS802)。そし
て、通信情報が格納されている場合にはFIFOキュー
306a,306bに格納されているすべての通信情報
を繰り返し読み込む(ステップS803、S804)。
【0179】ここで、FIFOキュー306a,306
bに有効な通信情報が格納されているか否かの判断は、
上述したリードポインタの位置とライトポインタの位置
が異なっているか否かをチェックすることにより行われ
る。すなわち、FIFOキュー306a,306bのリ
ードポインタの位置とライトポインタの位置が異なって
いる場合には、FIFOキュー306a,306bに有
効な通信情報が格納されていると判断し、両ポインタの
位置が同一である場合には、FIFOキュー306a,
306bに通信情報は格納されていないと判断する。
【0180】そして、ログ生成部117は、読み込んだ
通信情報をHD205の通信ログファイル307に書き
込む(ステップS805)。さらに、このようにして生
成された通信ログファイルをNCS128経由でネット
ワークに接続されたデバッグ作業用PC、遠隔集中管理
装置あるいは管理サーバに送信する(ステップS80
6)。このようなステップS801からS805までの
処理を、プロセスごとに存在するすべての共有メモリ3
04a,304bのFIFOキュー306a,306b
に対して行う(ステップS807)。このようにして生
成された通信ログファイル307の一例を図10に示
す。なお、図10では、通信ログファイル307の理解
の都合上、ログ内容を文字列で示しているが、実際には
数値データとして記録される。
【0181】ここで、PC、遠隔集中管理装置あるいは
管理サーバへの通信ログファイル307の送信について
説明する。図11は、実施の形態1の複合機100を含
む遠隔集中管理システムの構成を示すブロック図であ
る。この遠隔集中管理システムは、遠隔集中管理装置1
100および管理サーバ1110と、複数の複合機10
0とが公衆回線によって接続された構成となっている。
また、遠隔集中管理装置1100と管理サーバ1110
は、LAN1111などのネットワークにより接続され
ている。ここで、管理サーバ1110および遠隔集中管
理装置1100は、本発明における管理装置を構成す
る。
【0182】遠隔集中管理装置1100は、公衆回線に
よって接続された複数の複合機100から通信ログファ
イル307などの動作状況を収集し、一括して管理する
ものである。この遠隔集中管理装置1100は、システ
ム全体の制御を実行するコンピュータ1101と、光磁
気ディスク、磁気テープ、フレキシブルディスク(F
D)、ICカード等の外部記憶装置1102と、多チャ
ネル型の多チャネル通信制御装置(CCU)1103と
により構成されている。
【0183】管理サーバ1110は、公衆回線に接続さ
れた複数の複合機100から通信ログファイル307を
収集して、LAN1111経由で遠隔集中管理装置11
00に送信するものであり、多チャネル通信制御装置
(CCU)1103に接続されている。
【0184】遠隔集中管理装置1100および管理サー
バ1110の各多チャネル通信制御装置1103には、
公衆回線網1104が接続され、通信アダプタ1105
を介して、キーカード装置1106および複合機100
が複数組接続されている。さらに、複合機100には、
LANなどのネットワークによりプリンタクライアント
となるPC(Personal Computer)1107がクライアン
ト端末として接続されている。
【0185】また、キーカード装置1106は、顧客先
に配置された複写機100ごとに接続され、複合機10
0の使用情報、障害情報などを通信アダプタ1105に
出力するように構成されている。この通信アダプタ11
05は、顧客先のキーカード装置1106および複合機
100の近傍に配置されている。さらに、通信アダプタ
1105は、顧客先のファクシミリ装置あるいは一般電
話器と接続され、該ファクシミリ装置あるいは一般電話
器の未使用時(回線の空き状態)に、多チャネル通信制
御装置1103および通信アダプタ1105の間で公衆
回線網1104を介してデータ通信(オフトーク通信方
式)が可能に構成されている。
【0186】従って、ログ生成部117は、生成した通
信ログファイル307を、NCS128によってキーカ
ード装置1106および通信アダプタ1105を経由し
て公衆回線網1104を利用して遠隔集中管理装置11
00または管理サーバ1110に送信するとともに、ク
ライアント端末であるPC1107にLAN経由で送信
する。管理サーバ1110は、通信ログファイル307
を受信した場合には、この通信ログファイル307を遠
隔集中管理装置1100に送信する。
【0187】このように実施の形態1にかかる複合機1
00では、アプリケーション130およびコントロール
サービスの各プロセス内部で起動されるロギングハンド
ラ301によって、アプリケーション130またはコン
トロールサービスのプロセス間通信によって受信したす
べての通信情報から、制御情報305に基づいて通信情
報を抽出して共有メモリ304a,304bに格納して
いるので、多数のプロセスが動作し、かつ複雑に絡み合
ってプロセス間通信を行っている場合でも、必要なプロ
セス間通信情報を制御情報305の設定内容に従って容
易に抽出して取得することができ、プロセス数が少ない
従来の複合機100に比べて、デバッグ作業を効率的に
行うことができる。また、このようにデバッグ作業を効
率的に行えるので、例えばサードベンダなどの第三者が
アプリケーション層に追加する新規アプリケーションの
開発が容易となり、この結果、新規アプリケーション開
発の促進を図ることができる。
【0188】また、実施の形態1にかかる複合機100
では、ログ生成部117によって、共有メモリ304
a,304bに格納された通信情報を一定時間ごとに取
得して、通信ログファイル307をHD205に生成し
ているので、多数のプロセス間で複雑に行われるプロセ
ス間通信の状況を把握することができ、障害の原因究明
を容易に行うことができる。
【0189】さらに、実施の形態1にかかる複合機10
0では、ロギングハンドラ301が受信した通信情報か
ら必要な通信情報を抽出してから共有メモリ304a,
304bに格納しているので、ログ生成部117による
通信ログファイル生成時に抽出処理を行う必要がなく、
処理効率を向上させることができる。
【0190】(実施の形態2)実施の形態1の複合機1
00は、通信情報の抽出および取得処理をアプリケーシ
ョン130およびコントロールサービスのプロセス側で
行っていたが、この実施の形態2にかかる複合機100
は、通信情報の抽出および取得処理をログ生成部117
によって行うものである。
【0191】実施の形態2の複合機100の機能的構
成、ハードウェア構成、プロセス間通信情報取得処理お
よび通信ログ生成処理を実行するプロセスの全体構成
は、実施の形態1の複合機100で説明した図1、図2
および図3に示す構成と同様である。
【0192】実施の形態2にかかる複合機100では、
コントロールサービスおよびアプリケーション130の
プロセス内部で動作するロギングハンドラ301は、実
施の形態1におけるロギングハンドラ301と同様に本
発明における通信情報取得手段を構成し、プロセスの起
動時に、ログ生成部117のプロセスが存在している場
合にのみ起動され、ディスパッチャ501が関数呼び出
しやメッセージを受信したとき、関数ハンドラ502ま
たはメッセージハンドラ503より先に呼び出される。
しかし、実施の形態2では、ロギングハンドラ301は
ディスパッチャ501から受け渡された関数呼び出しや
メッセージの受信データのすべてに現在時刻を付加し
て、共有メモリ304a,304bのFIFOキュー3
06a,306bに書き込み、受信データから通信情報
の抽出処理は行わない。
【0193】一方、実施の形態2の複合機100では、
ログ生成部117は、本発明における通信履歴生成手段
を構成し、実施の形態1と同様に、制御情報用の共有メ
モリ303、通信情報用の共有メモリ304a,304
bの確保、および一定時間ごとに各共有メモリ304
a,304b内のFIFOキュー306a,306bを
参照する。しかし、実施の形態2では、ログ生成部11
7は、FIFOキュー306a,306bから読み出し
た受信データから制御情報305の設定内容に従って通
信情報を抽出して、HD205に通信ログファイル30
7を生成する。なお、ログ生成部117は、実施の形態
1と同様に生成された通信ログファイル307を、LA
N上のリモートPCおよび公衆回線などに接続された遠
隔集中管理装置に送信する。
【0194】次に、このように構成された実施の形態2
にかかる複合機100によるプロセス間通信情報取得処
理および通信ログファイル生成処理について説明する。
実施の形態2の複合機100では、複合機起動時におけ
るプロセス間通信情報取得のための初期化処理は、実施
の形態1と同様の手順で行われるが、アプリケーション
130およびコントロールサービスのプロセスによる通
信情報の取得処理、およびログ生成部117による通信
ログファイル生成処理の手順が実施の形態1の複合機1
00と異なっている。
【0195】図12は、アプリケーション130および
コントロールサービスのプロセスによる通信情報の取得
処理の手順を示すフローチャートである。ディスパッチ
ャ501が関数呼び出しやメッセージなどのデータを受
信すると(ステップS1201)、まずロギングハンド
ラ301を呼び出し、受信データを受け渡す(ステップ
S1202)。
【0196】ロギングハンドラ301は、現在時刻をシ
ステム関数などで取得し、取得時刻として受信データに
付加する(ステップS1203)。そして受信データの
すべてを自プロセス用の共有メモリ304a,304b
のFIFOキュー306a,306bに書き込み(ステ
ップS1204)、ディスパッチャ501に復帰する。
【0197】ディスパッチャ501では、ロギングハン
ドラ301による処理が終了すると、受信データのデー
タ種別に対応したハンドラを呼び出し(ステップS12
05)、各ハンドラにより通常の受信データに応じた処
理が行われる(ステップS1206)。
【0198】図13は、ログ生成部117による通信ロ
グファイル生成処理の手順を示すフローチャートであ
る。ログ生成部117は、まず共有メモリ303から制
御情報305を読み込む(ステップS1301)。そし
て、共有メモリ304a,304bのFIFOキュー3
06a,306bを一定時間ごとに参照し(ステップS
1302)、FIFOキュー306a,306bに有効
な受信データが格納されているか否かをチェックする
(ステップS1303)。そして、受信データが格納さ
れている場合には、その受信データを読み込み(ステッ
プS1304)、現在アクセスしている共有メモリ30
4aを割り付けているプロセスが、制御情報305の
「対象プロセス」として指定されているか否かをチェッ
クする(ステップS1305)。そして対象として指定
されている場合には、さらに制御情報305の「相手先
プロセス」の設定の有無をチェックし(ステップS13
06)、設定されていない場合には制御情報305の
「ヘッダ」の設定内容のチェックを行う。一方、「相手
先プロセス」が設定されている場合には、設定されてい
る相手先プロセスと受信したデータのプロセスIDに対
応するプロセス名とを比較し(ステップS1307)、
一致する場合にのみ受信データから通信情報の取得を行
うこととする。
【0199】次に、ログ生成部117は、制御情報30
5の「ヘッダ」の設定内容をチェックする(ステップS
1308)。そして、「ヘッダ」に「ヘッダのみ」が設
定されている場合には、受信データから、データ種別
(メッセージまたは関数)、発信元プロセスID、デー
タ長などのヘッダ情報のみを通信情報として抽出する
(ステップS1309)。一方、「ヘッダ」に「全部」
が設定されている場合には受信データのすべてを通信情
報とする(ステップS1310)。
【0200】そして、FIFOキュー306a,306
bに格納されているすべての受信データを繰り返し読み
込み(ステップS1311)、全受信データからの通信
情報の取得を完了したら、読み込んだ通信情報をHD2
05の通信ログファイル307に書き込み(ステップS
1312)、さらに生成された通信ログファイル307
をNCS128経由でネットワークに接続されたデバッ
グ作業用PCおよび遠隔集中管理装置に送信する(ステ
ップS1313)。
【0201】このようなステップS1302からS13
13までの処理を、全ての通信情報用の共有ファイル3
04a,304bに対して行い(ステップS131
4)、通信ログ生成処理を完了する。
【0202】このように実施の形態2にかかる複合機1
00では、ロギングハンドラ301によって、アプリケ
ーション130およびコントロールサービスにおけるプ
ロセス間通信により受信したすべての通信情報を共有メ
モリ304a,304bに格納し、ログ生成部117に
よって、一定時間ごとに、制御情報305に基づいて共
有メモリ304a,304bから通信情報を抽出して、
通信ログファイル307を生成しているので、多数のプ
ロセスが動作している複合機100において必要なプロ
セス間通信情報を制御情報305の設定内容に従って容
易に抽出して、プロセス間通信の状況を容易に把握して
デバッグ作業を効率的に行うことができる。
【0203】また、実施の形態2にかかる複合機100
では、制御情報305に基づいた通信情報の抽出を、共
有メモリ304a,304bへの格納段階ではなく、共
有メモリ304a,304bからの読み出し段階で行っ
ているので、通信ログファイル307の生成の際のデー
タ量が減少し、データ転送効率を向上させることができ
る。
【0204】(実施の形態3)実施の形態1および2に
かかる複合機100は、いずれも複合機100の起動時
にログ生成部117およびロギングハンドラ301を起
動させていたが、この実施の形態3にかかる複合機10
0は、起動後のコピー、プリンタ、スキャナ、ファクシ
ミリなどのユーザサービスを実行中に、ロギング開始要
求がユーザなどから通知された場合に、ロギングハンド
ラ301およびログ生成部117を動的に起動させて、
通信情報の取得および通信ログの生成を行うものであ
る。また、実施の形態3にかかる複合機100は、通信
情報の取得処理をコントロールサービス、アプリケーシ
ョン130側で行うものである。
【0205】実施の形態3の複合機100の機能的構
成、ハードウェア構成は、実施の形態1の複合機100
で説明した図1および図2に示す構成と同様である。
【0206】図14は、実施の形態3の複合機100に
おけるプロセス間通信情報取得処理および通信ログ生成
処理を実行するプロセスの全体構成を示すブロック図で
ある。実施の形態3にかかる複合機100では、ログ生
成部117、ロギングハンドラ301の他、SCS12
2、OCS126もプロセス間通信情報取得処理および
通信ログ生成処理を行うために使用される。
【0207】複合機100の稼働中に、ユーザが通信ロ
グファイルの生成を依頼する場合には、ロギング開始要
求と制御情報を複合機100に入力する。ユーザによる
ロギング開始要求および制御情報の入力は、オペレーシ
ョンパネル210から入力する場合と、LAN上のリモ
ートPCからRPC(リモートプロシージャコール)な
どの手段によるネットワーク経由のロギング開始要求お
よびFTPなどのプロトコルを利用した制御情報の送信
を行う場合がある。
【0208】オペレーションパネル210からロギング
開始要求および制御情報が入力される場合には、OCS
126のプロセスで入力したキー操作によるキーイベン
トが取得され、SCS122にロギング開始要求および
制御情報のキーイベントが送信される。また、リモート
PCからロギング開始要求と制御情報を送信した場合に
は、ロギング開始要求と制御情報をNCS128で受信
して、SCS122に送信されるようになっている。
【0209】また、公衆回線などのネットワークに接続
された複数の複合機や複写機あるいはプリンタなどを管
理する管理サーバ、あるいはこれらの複合機などの動作
情報、障害情報などを管理する遠隔集中管理装置から、
ロギング開始要求および制御情報が送信されてくる場合
もある。このような場合には、実施の形態1の複合機1
00で説明した通信アダプタ1105によってロギング
開始要求および制御情報を受信し、さらにNCS128
によってロギング開始要求および制御情報がSCS12
2に送信される。
【0210】SCS122は、このようにOCS126
またはNCS128からロギング開始要求および制御情
報を受信すると、ログ生成部117を起動し、受信した
ロギング開始要求と制御情報をログ生成部117に転送
する。
【0211】ログ生成部117は、本発明における通信
履歴生成手段と通信履歴管理手段とを構成するものであ
り、SCS122からロギング開始要求と制御情報を受
信したときに、実施の形態1の複合機100と同様に、
制御情報の解析を行い、対象プロセスごとに共有メモリ
304a,304bの確保を行う。また、ログ生成部1
17は、通信情報の取得要求のため後述する起動関数の
呼び出しを、対象プロセスとなるコントロールサービス
およびアプリケーション130のプロセスに対して行
う。また、ログ生成部117は、実施の形態1と同様
に、通信ログファイル307の生成および送信処理を行
う。
【0212】ロギングハンドラ301は、本発明におけ
る通信情報取得手段を構成するものであり、コントロー
ルサービスおよびアプリケーション130のプロセスが
ログ生成部117から起動関数呼び出しを受けたとき
に、コントロールサービスおよびアプリケーション13
0のプロセス内部で起動される。すなわち、アプリケー
ション130およびコントロールサービスのそれぞれ
は、起動関数やその他各種関数を登録した関数ライブラ
リとリンク(結合)して生成されている。この関数ライ
ブラリは、他のプロセスをクライアントプロセスとした
サーバプロセスとして、当該クライアントプロセスに対
してAPIを利用して提供する各種サービスを関数とし
て登録したものであり、この関数ライブラリの中に、プ
ロセス内部でロギングハンドラ301を起動する起動関
数が登録されている。従って、ログ生成部117のプロ
セスからアプリケーション130またはコントロールサ
ービスのプロセスに対して、起動関数呼び出しを行うこ
とにより、ロギングハンドラ301が起動される。ま
た、ロギングハンドラ301は、実施の形態1と同様
に、受信データから制御情報の設定内容に従って通信情
報の取得処理を行う。
【0213】次に、このように構成された実施の形態3
の複合機100において、ロギング開始要求があった場
合の通信情報取得の初期化処理について説明する。図1
5は、通信情報取得の初期化処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【0214】ユーザによるオペレーションパネル210
のキー操作により、あるいはリモートPC1107や遠
隔集中管理装置からロギング開始要求および制御情報を
SCS122が受信すると(ステップS1501)、S
CS122は、ログ生成部117のプロセスを生成して
起動する(ステップS1502)。そして、SCS12
2は、受信したロギング開始要求と制御情報をログ生成
部117に送信する(ステップS1503)。
【0215】ログ生成部117では、ロギング開始要求
と制御情報をSCS122から受信すると、HD205
に通信ログファイル307を生成し、この通信ログファ
イル307にスタートレコードを書き込む(ステップS
1504)。そして、SCS122から受信した制御情
報を解析して、制御情報に指定されている「対象プロセ
ス」ごとに、共有メモリ304a,304bを生成し、
各共有メモリ304a,304bにFIFOキュー30
6a,306bを生成する(ステップS1505)。そ
して、「機能指定」の設定内容を、実施の形態1と同様
に該当するプロセス名に展開した形式で制御情報を共有
メモリ303に設定する(ステップS1506)。そし
て、ログ生成部117は、制御情報305に設定されて
いる対象プロセスに対して、起動関数呼び出しを行う
(ステップS1507)。
【0216】制御情報で対象プロセスとして設定されて
いるコントロールサービス、アプリケーション130の
プロセスでは、ログ生成部117から起動関数呼び出し
を受けると、ロギングハンドラ301を起動する(ステ
ップS1508)。そして、ログ生成部117のプロセ
スを存在をチェックし(ステップS1509)、存在し
ている場合には、共有メモリ303の制御情報305を
参照して、自プロセスが「対象プロセス」に指定されて
いるか否かを確認する(ステップS1510)。そし
て、対象プロセスとして指定されている場合には、共有
メモリ304a,304bを自プロセスの仮想メモリ領
域に割り付ける(ステップS1511)。これにより、
初期化処理が完了する。
【0217】なお、ロギングハンドラ301による通信
情報取得処理およびログ生成部117による通信ログフ
ァイル生成処理については、実施の形態1の複合機10
0と同様の手順で行われる。
【0218】次に、通信情報の取得処理および通信ログ
ファイル307の生成処理が行われているときに、ユー
ザのオペレーションパネル210からの操作、またはリ
モートPC1107や遠隔集中管理装置から新たな制御
情報を受信した場合に、新たな制御情報に基づいて現在
の取得条件を動的に変更する処理について説明する。図
16は、新たな制御情報を受信した場合の処理の手順を
示すフローチャートである。
【0219】SCS122は新たな制御情報を受信する
と(ステップS1601)、すべてのコントロールサー
ビスとアプリケーション130のプロセスに条件変更通
知メッセージを送信する(ステップS1602)。そし
て、受信した新たな制御情報を共有メモリ303に上書
きする(ステップS1603)。
【0220】各コントロールサービスおよび各アプリケ
ーション130は条件変更通知を受信し、新たな制御情
報305を共有メモリ303から読み込んで解析を行う
(ステップS1604)。そして、新たな制御情報30
5の設定内容に従って取得条件を変更して、通信情報の
取得を行う(ステップS1605)。例えば、新たな制
御情報305により、自プロセスが対象プロセスでなく
なった場合には、通信情報の取得を開始する。また、新
たな制御情報305により、自プロセスが対象プロセス
となった場合には、通信情報の取得を停止する。あるい
は、制御情報305の「ヘッダ」の設定内容が変更され
た場合には、抽出する通信情報を、「ヘッダ」の設定内
容に従って変更する。
【0221】なお、以降のロギングハンドラ301によ
る通信情報取得処理およびログ生成部117による通信
ログファイル生成処理については、実施の形態1の複合
機100と同様の手順で行われる。
【0222】このように実施の形態3にかかる複合機1
00では、ロギング開始要求があったときに、ログ生成
部117によって、ロギングハンドラ301の起動関数
呼び出しを行ってロギングハンドラ301を起動させて
いるので、通信情報の取得および通信ログファイル30
7の生成を、複合機100の再起動を行うことなく動的
に行うことができ、デバッグ作業を効率的に開始するこ
とができる。
【0223】(実施の形態4)実施の形態3にかかる複
合機100は、稼働中にロギング開始要求、制御情報を
受信した場合に、動的にロギングハンドラ301および
ログ生成部117を起動させ、あるいは動的に制御情報
を更新し、ロギングハンドラ301により通信情報の抽
出および取得処理を行っていたが、この実施の形態4に
かかる複合機100は、稼働中にロギング開始要求、制
御情報を受信した場合に、動的にログ生成部117によ
り通信情報の抽出および取得処理を開始し、または新た
な取得条件で通信情報の抽出および取得処理を行うもの
である。
【0224】実施の形態4の複合機100の機能的構
成、ハードウェア構成は、実施の形態2の複合機100
で説明した図1および図2に示す構成と同様である。ま
た、プロセス間通信情報取得処理および通信ログ生成処
理を実行するプロセスの全体構成は、実施の形態3で説
明した図14に示す構成と同様である。
【0225】実施の形態4にかかる複合機100では、
ログ生成部117は、本発明における通信履歴生成手段
と通信履歴管理手段とを構成し、SCS122から制御
情報を受信したときに、実施の形態2の複合機100と
同様に、制御情報の解析を行い、対象プロセスごとに共
有メモリ304a,304bの確保を行う。また、ログ
生成部117は、起動関数呼び出しを、対象プロセスと
なるコントロールサービスおよびアプリケーション13
0のプロセスに対して行う。また、ログ生成部117
は、実施の形態2と同様に、制御情報の設定内容に従っ
て受信データから通信情報の抽出を行い、通信ログファ
イル307の生成および送信処理を行う。
【0226】ロギングハンドラ301は、本発明におけ
る通信情報取得手段を構成し、コントロールサービスお
よびアプリケーション130のプロセスがログ生成部1
17から起動関数呼び出しを受けたときに、コントロー
ルサービスおよびアプリケーション130のプロセス内
部で起動される。
【0227】次に、通信情報の取得処理および通信ログ
ファイル307の生成処理が行われているときに、ユー
ザのオペレーションパネル210からの操作、またはリ
モートPC1107や遠隔集中管理装置から新たな制御
情報を受信した場合に、新たな制御情報に基づいて現在
の取得条件を動的に変更する処理について説明する。な
お、ロギング開始要求があった場合の通信情報取得の初
期化処理については、実施の形態3にかかる複合機10
0で説明した図15に示す手順と同様である。
【0228】図17は、新たな制御情報を受信した場合
の処理の手順を示すフローチャートである。SCS12
2は新たな制御情報を受信すると(ステップS170
1)、ログ生成部117のプロセスに条件変更通知メッ
セージを送信する(ステップS1702)。そして、受
信した新たな制御情報を共有メモリ305に上書きする
(ステップS1703)。
【0229】ログ生成部117は条件変更通知を受信
し、新たな制御情報305を共有メモリ303から読み
込んで解析を行う(ステップS1704)。そして、新
たな制御情報305の設定内容に従って取得条件を変更
して、通信情報の取得を行う(ステップS1705)。
【0230】なお、以降のログ生成部117による通信
情報取得処理および通信ログファイル生成処理について
は、実施の形態2の複合機100と同様の手順で行われ
る。
【0231】このように実施の形態4にかかる複合機1
00は、ロギング開始要求があったときに、ログ生成部
117によって、ロギングハンドラ301の起動関数呼
び出しを行ってロギングハンドラ301を起動させてい
るので、通信情報の取得および通信ログファイル307
の生成を、複合機100の再起動を行うことなく動的に
行うことができ、デバッグ作業を効率的に開始すること
ができる。
【0232】なお、実施の形態3および4にかかる複合
機100では、ログ生成部117が、本発明における通
信履歴管理手段と通信履歴生成手段とを兼用するように
構成されているが、例えばログ管理部などをログ生成部
117とは別個に設け、このログ管理部を通信履歴管理
手段として構成しても良い。
【0233】(実施の形態5)実施の形態1〜4にかか
る複合機100は、複合機100内のログ生成部117
によって通信ログファイル307を生成した後に、遠隔
集中管理装置1100または管理サーバに送信していた
が、この実施の形態5にかかる複合機1900は、通信
ログファイルの生成処理を管理サーバで行うものであ
る。
【0234】図18は、実施の形態5にかかる複合機1
900を含む画像形成システムの構成を示すブロック図
である。図18に示すように、実施の形態5にかかる画
像形成システムは、管理サーバ1810と複数組の複合
機1900が公衆回線網1104によって接続された構
成となっている。また、管理サーバ1810は、LAN
1111などのネットワークによって遠隔集中管理装置
1800と接続されている。
【0235】管理サーバ1810は、多チャネル通信制
御装置(CCU)1103に接続されており、公衆回線
に接続された複数の複合機100から通信情報を収集し
て、収集した通信情報を記録した通信ログファイル20
07を生成する。そして、管理サーバ1810は、生成
された通信ログファイル2007をLAN1111経由
で遠隔集中管理装置1100に送信する。
【0236】管理サーバ1110の各多チャネル通信制
御装置1103には、公衆回線網1104が接続され、
通信アダプタ1105を介して、キーカード装置110
6および複合機1900が複数組接続されている。ま
た、実施の形態1と同様に、複合機1900には、LA
Nなどのネットワークによりプリンタクライアントとな
るPC1107がクライアント端末として接続されてい
る。
【0237】遠隔集中管理装置1800は、管理サーバ
1810から通信ログファイル2007などの動作状況
を収集し、一括して管理するものである。この遠隔集中
管理装置1800は、システム全体の制御を実行するコ
ンピュータ1801と、光磁気ディスク、磁気テープ、
フレキシブルディスク(FD)、ICカード等の外部記
憶装置1802とにより構成されている。
【0238】なお、多チャネル通信制御装置1803、
キーカード装置1106、通信アダプタ1105のそれ
ぞれの機能は、実施の形態1で説明した多チャネル通信
制御装置、キーカード装置、通信アダプタと同様であ
る。
【0239】図19は、実施の形態5の複合機1900
の機能的構成を示すブロック図である。また、図20
は、実施の形態5にかかる画像形成システムにおける複
合機1900と管理サーバ1810の構成を示すブロッ
ク図である。なお、複合機1900のハードウェア構成
は、実施の形態1の複合機100で説明した図2に示す
構成と同様である。
【0240】図19および図20に示すように、実施の
形態5にかかる複合機1900は、アプリケーション1
30およびコントロールサービスのプロセスの内部で起
動されるロギングハンドラ2001と、ログ管理部19
10のプロセスとを備えている。この複合機1900で
は、実施の形態1〜4の複合機100と異なり、ログ生
成部117が存在せず、このため、複合機1900では
制御情報305の設定内容に従った通信情報の取得のみ
を行い、通信情報からの通信ログファイル2007の生
成は管理サーバ1810で行う。
【0241】ロギングハンドラ2001は、実施の形態
1と同様に、各プロセスにおけるプロセス間通信によっ
て受信した通信情報から、制御情報305の設定内容に
従った通信情報を抽出し、共有メモリ304a,304
bに格納するものである。ロギングハンドラ2001は
本発明における通信情報取得手段を構成する。
【0242】ログ管理部1910は、各共有メモリ30
3、304a、304bの生成、制御ファイル302の
解析、共有メモリ304a、304bからの通信情報の
取得および管理サーバ1810への送信を行うものであ
る。なお、ログ管理部1910とNCS128は、本発
明における送信手段を構成する。
【0243】管理サーバ1810は、ログ生成部200
2とログ送信部2003とHD2004とを備えてい
る。ログ生成部2002は、複数の複合機1900から
通信情報を受信して、通信ログファイル2007を生成
するものであり、本発明における通信履歴生成手段を構
成する。
【0244】このように実施の形態5にかかる画像形成
システムでは、管理サーバ1810のログ生成部210
2によって通信ログファイル2007を生成している。
【0245】ログ送信部2003は、生成された通信ロ
グファイル2007を遠隔集中管理装置にftpなどの
プロトコルによって送信するものであり、本発明におけ
る遠隔送信手段を構成する。
【0246】次にこのように構成された実施の形態5に
かかる画像形成システムによる通信情報の取得および通
信ログファイル2007の生成処理について説明する。
まず、複合機1900の起動時においては、実施の形態
1の複合機100におけるログ生成部117と同様に、
ログ管理部1910が制御ファイル302の設定内容に
従って各共有メモリ303、304a、304bの生成
およびFIFOキュー306a,306bの生成を行
う。そして、制御ファイル302を解析して制御情報3
05として共有メモリ303に格納する。
【0247】アプリケーション130、コントロールサ
ービスの各プロセスでは、ロギングハンドラ2001が
各プロセス内部で起動される。そして、プロセス間通信
によって通信情報を受信すると、受信した通信情報か
ら、制御情報305の設定内容に従って通信情報を抽出
し、各プロセスに対応する共有メモリ304a,304
bのFIFOキュー306a,306bに格納する。
【0248】一方、ログ管理部1910は、一定時間ご
とに共有メモリ304a,304bにアクセスを行い、
FIFOキュー306a,306bに有効な通信情報が
格納されている場合にはその通信情報を読み出す。ただ
し、実施の形態1のログ生成部117と異なり、ログ管
理部1910は、複合機1900内で通信ログファイル
2007を生成しない。その代わりに、ログ管理部19
10は、各共有メモリ304a,304bから収集した
通信情報をNCS128を介して、公衆回線1104に
接続された管理サーバ1810に送信する。
【0249】管理サーバ1810では、ログ生成部20
02によっては、複合機1900から送信された通信情
報を受信する。そして、ログ生成部2002は、受信し
た通信情報を収集して通信ログファイル2007を生成
し、HD2004に格納する。次に、ログ送信部200
3は、ログ生成部2002によって生成された通信ログ
ファイル2007を、ftpなどのプロトコルを利用し
てLAN1111経由で遠隔集中管理装置1800に送
信する。
【0250】なお、複合機1900のログ管理部191
0による制御ファイルの解析、ロギングハンドラ200
1による通信情報の抽出、ログ管理部1910による共
有メモリ304a,304bからの通信情報の取得の各
処理の具体的な手順は、実施の形態1の複合機100で
説明した処理手順と同様である。また、管理サーバ19
00のログ生成部2002による通信ログファイル20
07の生成処理の手順も実施の形態1の複合機100で
説明した処理手順と同様である。
【0251】このように実施の形態5にかかる画像形成
システムでは、複合機1900のロギングハンドラ20
01によって、受信した通信情報から制御情報305に
基づいて通信情報を抽出し、抽出した通信情報を、ログ
管理部1910よって管理サーバ1810に送信し、管
理サーバ1810のログ生成部2002で受信した通信
情報から通信ログファイ2003を生成しているので、
管理サーバ1810側で複数の複合機1900のプロセ
ス間通信情報の通信ログファイル2007を一括して管
理することができ、複数の複合機1900の通信状況を
一カ所で容易に把握することができる。
【0252】なお、実施の形態5にかかる複合機190
0では、抽出した通信情報を共有メモリ304a,30
4bに一旦格納して、ログ管理部1910およびNCS
128によって管理サーバ1810に送信しているが、
図20の破線矢印に示すように、ロギングハンドラ20
01から直接、管理サーバ1810に通信情報を送信す
る構成としても良い。この場合には、ログ管理部191
0のプロセスや共有メモリ304a,304bを生成す
る必要がなくなり、リソースの削減が図られるという利
点がある。
【0253】(実施の形態6)実施の形態5にかかる画
像形成システムでは、制御情報に基づいた通信情報の抽
出処理を複合機1900内で行っていたが、この実施の
形態6にかかる画像形成システムは、制御情報に基づい
た通信情報の抽出処理を管理サーバ1810内で行うも
のである。
【0254】図21は、実施の形態6にかかる画像形成
システムにおける複合機1900と管理サーバ1810
の構成を示すブロック図である。なお、実施の形態6に
かかる画像形成システムの全体構成は、実施の形態5で
説明した図18に示す構成と同様である。また、実施の
形態6にかかる複合機1900の機能的構成は、実施の
形態5で説明した図20に示す構成と同様であり、複合
機1900の機能的構成は、実施の形態1で説明した図
2に示す構成と同様である。
【0255】図21に示すように、実施の形態6にかか
る複合機1900は、アプリケーション130およびコ
ントロールサービスのプロセスの内部で起動されるロギ
ングハンドラ2101と、ログ管理部1910のプロセ
スとを備えている。
【0256】ロギングハンドラ2101は、実施の形態
2と同様に、各プロセスにおけるプロセス間通信によっ
て受信した通信情報を共有メモリ304a,304bに
格納するものである。ロギングハンドラ2101は本発
明における通信情報取得手段を構成する。
【0257】ログ管理部1910は、各共有メモリ30
3、304a、304bの生成、制御ファイル302の
解析、共有メモリ304a、304bからの通信情報の
取得および管理サーバ1810への送信を行うものであ
る。なお、ログ管理部1910とNCS128は、本発
明における送信手段を構成する。
【0258】管理サーバ1810は、ログ生成部210
2とログ送信部2003とHD2004とを備えてい
る。HD2004には、通信情報の取得条件を設定した
制御ファイル2103が格納されている。この制御ファ
イル2103は、例えば管理サーバ1810のシステム
管理者などが作成してHD2004に格納する。また、
この制御ファイル2103は、ログ生成部2102によ
って実施の形態1と同様に解析されて、制御情報210
4としてHD2004に格納される。この制御ファイル
2103および制御情報2104のデータ構造は、実施
の形態1で説明した図4(a)および(b)に示す構造
と同様である。
【0259】ログ生成部2102は、制御ファイル21
03の解析を行って制御情報2104を生成するととも
に、複数の複合機1900から通信情報を受信して、受
信した通信情報の中から制御情報2104の設定内容に
従って通信情報を抽出し、抽出した通信情報から通信ロ
グファイル2007を生成する。このログ生成部210
2は、本発明における通信履歴生成手段を構成する。
【0260】ログ送信部2003は、生成された通信ロ
グファイル307を遠隔集中管理装置1800にftp
などのプロトコルによって送信するものであり、本発明
における遠隔送信手段を構成する。
【0261】このように実施の形態6にかかる画像形成
システムでは、管理サーバ1810のログ生成部210
2によって通信情報の抽出を行っている。
【0262】次にこのように構成された実施の形態6に
かかる画像形成システムによる通信情報の取得および通
信ログファイルの生成処理について説明する。まず、ロ
グ管理部1910は、複合機1900の起動時に、アプ
リケーション130およびコントロールサービスの各プ
ロセスごとに、各共有メモリ303、304a、304
bおよびFIFOキュー306a,306bの生成を行
う。
【0263】アプリケーション130、コントロールサ
ービスの各プロセスでは、ロギングハンドラ2001が
各プロセス内部で起動される。そして、プロセス間通信
によって通信情報を受信すると、受信した通信情報を各
プロセスに対応する共有メモリ304a,304bのF
IFOキュー306a,306bに格納する。
【0264】一方、ログ管理部1910は、一定時間ご
とに共有メモリ304a,304bにアクセスを行い、
FIFOキュー306a,306bに有効な通信情報が
格納されている場合にはその通信情報を読み出す。そし
て、ログ管理部1910は、各共有メモリ304a,3
04bから収集した通信情報をNCS128を介して、
公衆回線1104に接続された管理サーバ1810に送
信する。
【0265】管理サーバ1810では、まず、ログ生成
部2102によってHD2004に格納された制御ファ
イル2103の解析が行われ、制御情報2104として
HD2004に格納される。
【0266】ログ生成部2102が複合機1900から
通信情報を受信すると、ログ生成部2102は、HD2
004の制御情報2104を読み込んで、受信した通信
情報の中から、制御情報2104の設定内容に従って通
信情報を抽出する。そして、抽出した通信情報から通信
ログファイル2107を生成し、HD2004に格納す
る。
【0267】次に、ログ送信部2003は、ログ生成部
2102によって生成された通信ログファイル2107
を、ftpなどのプロトコルを利用してLAN1111
経由で遠隔集中管理装置1800に送信する。
【0268】なお、複合機1900のロギングハンドラ
2101による通信情報の取得、ログ管理部1910に
よる共有メモリ304a,304bからの通信情報の取
得の各処理の具体的な手順は、実施の形態2の複合機1
00で説明した処理手順と同様である。また、管理サー
バ1900のログ生成部2102による制御ファイル2
103の解析処理、通信情報の抽出および通信ログファ
イル307の生成処理の手順は実施の形態2の複合機1
00で説明した処理手順と同様である。
【0269】このように実施の形態6にかかる画像形成
システムでは、複合機1900のロギングハンドラ21
01によって、プロセス間通信により受信した通信情報
を取得してログ管理部1910により管理サーバ181
0に送信し、管理サーバ1810のログ生成部2102
によって受信した通信情報から制御情報2104の設定
内容に従って通信情報を抽出して通信ログファイル20
07を生成しているので、管理サーバ1810側で複数
の複合機1900のプロセス間通信情報の通信履歴情報
を一括して生成することができ、複数の複合機1900
の通信状況を一カ所で容易に把握することができる。
【0270】なお、実施の形態6にかかる複合機190
0では、受信した通信情報を共有メモリ304a,30
4bに一旦格納して、ログ管理部1910およびNCS
128によって管理サーバ1810に送信しているが、
図21の破線矢印に示すように、ロギングハンドラ21
01から直接、管理サーバ1810に通信情報を送信す
る構成としても良い。この場合には、ログ管理部191
0のプロセスや共有メモリ304a,304bを生成す
る必要がなくなり、リソースの削減が図られるという利
点がある。
【0271】また、以上説明した実施の形態1〜6にか
かる複合機100、1900では、コピーアプリ112
のプロセスとMCS125のプロセスを例に挙げて説明
したが、他のアプリケーション130、他のコントロー
ルサービスのプロセス間通信に対しても同様の処理が行
われる。
【0272】また、実施の形態1〜5にかかる複合機1
00、1900では、制御情報305を共有メモリ30
3に格納しているが、HD205にファイルとして格納
する構成としてもよい。
【0273】また、実施の形態1〜6にかかる複合機1
00、1900では、通信情報を格納する共有メモリ3
04a,304bを各プロセスごとに別個に設けている
が、アプリケーション130とコントロールサービスの
すべてのプロセスに共有される単一の共有メモリを通信
情報用として設けても良い。この場合、プロセス並列実
行に伴うCPU占有時間のプロセス切り替えによって、
共有メモリに書き込み中の一レコード分の通信情報が分
断されることを防止するため、セマフォやクリティカル
・セクションなどの同期メカニズムを利用して、共有メ
モリの排他制御を行うように構成する必要がある。
【0274】また、実施の形態1〜6では、通信ログフ
ァイルを生成する際に通信情報に現在時刻を付加してい
るが、さらにこの現在時刻を利用して時系列順にソート
したり、あるいは対象プロセスごとに分類する処理を行
って通信ログファイルを生成しても良い。
【0275】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1にかかる
発明によれば、多数のプロセスが複雑に絡み合ってプロ
セス間通信を行う構成の画像形成装置において必要なプ
ロセス間通信情報を取得条件に従って容易に抽出して取
得することができ、デバッグ作業を効率的に行うことが
できるという効果を奏する。また、これにより画像形成
装置の品質を向上させることができるという効果を奏す
る。
【0276】また、この請求項1にかかる発明によれ
ば、サードベンダなどの第三者による新規アプリケーシ
ョンの開発を促進することができるという効果を奏す
る。
【0277】さらに、この請求項1にかかる発明によれ
ば、他のプロセスから共有メモリを利用したプロセス間
通信によって通信情報を取得することができるので、デ
バッグ作業の形態に応じた形式で通信情報を加工するこ
とも可能となり、デバッグ作業におけるユーザビリティ
を向上させることができるという効果を奏する。
【0278】加えて、この請求項1にかかる発明によれ
ば、共有メモリから通信情報を読み出してログ生成やロ
グ表示などを行う場合の処理効率を向上させることがで
きるという効果を奏する。
【0279】また、請求項2にかかる発明によれば、必
要なプロセスのみのプロセス間通信情報を取得すること
ができ、通信情報取得の処理効率を向上させることがで
きるという効果を奏する。また、デバッグ作業に必要な
アプリケーションやコントロールサービスにおける通信
情報だけを得ることができ、デバッグ作業をより効率的
に行えるという効果を奏する。
【0280】また、請求項3にかかる発明によれば、画
像形成装置のデバッグ作業において、障害が生じている
と予想されるコンポーネント間のプロセス間通信だけを
集中して検証することができ、デバッグ作業をより効率
的に行えるという効果を奏する。
【0281】また、請求項4にかかる発明によれば、デ
バッグ作業における制御情報の設定が容易になるととも
に、画像形成装置のコンポーネント構造を熟知していな
いユーザでもデバッグ作業を容易に行えるという効果を
奏する。また、デバッグ対象のアプリケーション、コン
トロールサービスの指定の漏れをなくして、より確実な
デバッグ作業を行えるという効果を奏する。
【0282】また、請求項5にかかる発明によれば、格
納データ量に制限のある共有メモリ資源の節約を図るこ
とができるという効果を奏する。
【0283】また、請求項6にかかる発明によれば、多
数のプロセス間で複雑に行われるプロセス間通信の状況
を把握して障害の原因究明を行うことができ、デバッグ
作業をより効率的に行えるという効果を奏する。
【0284】また、請求項7にかかる発明によれば、遠
隔集中管理装置によって通信履歴情報に基づいた画像形
成装置の適切な管理を行えるという効果を奏する。
【0285】また、請求項8にかかる発明によれば、多
数のプロセスが動作している構成の画像形成装置におい
て、プロセス間通信の状況を容易に把握でき、デバッグ
作業を効率的に行えるという効果を奏する。
【0286】また、この請求項9にかかる発明によれ
ば、通信履歴情報の生成の際のデータ量が減少し、デー
タ転送効率を向上させることができるという効果を奏す
る。
【0287】また、請求項9にかかる発明によれば、必
要なプロセスのみのプロセス間通信情報を取得すること
ができ、通信情報取得の処理効率を向上させることがで
きるという効果を奏する。また、デバッグ作業に必要な
アプリケーションやコントロールサービスにおける通信
情報だけを得ることができ、デバッグ作業をより効率的
に行えるという効果を奏する。
【0288】また、請求項10にかかる発明によれば、
画像形成装置のデバッグ作業において、障害が生じてい
ると予想されるコンポーネント間のプロセス間通信だけ
を集中して検証することができ、デバッグ作業をより効
率的に行えるという効果を奏する。
【0289】また、請求項11にかかる発明によれば、
デバッグ作業における制御情報の設定が容易になるとと
もに、画像形成装置のコンポーネント構造を熟知してい
ないユーザでもデバッグ作業を容易に行えるという効果
を奏する。また、デバッグ対象のアプリケーション、コ
ントロールサービスの指定の漏れをなくして、より確実
なデバッグ作業を行えるという効果を奏する。
【0290】また、請求項12にかかる発明によれば、
ハードディスクなどの資源の節約を図ることができると
いう効果を奏する。
【0291】また、請求項13にかかる発明によれば、
通信情報の取得や通信履歴情報の生成を、画像形成装置
の再起動なしに、通信履歴開始要求に応じて動的に開始
することができ、デバッグ作業を効率的に開始すること
ができるという効果を奏する。
【0292】また、請求項14にかかる発明によれば、
関数呼び出しという簡易なプロセス間通信を利用して取
得要求を行うことができ、プログラム開発労力の軽減を
図ることができるという効果を奏する。
【0293】また、請求項15にかかる発明によれば、
取得条件の変更に応じて動的に通信情報の取得や通信履
歴の生成を行うことができ、デバッグ作業をより効率的
に行えるという効果を奏する。
【0294】また、請求項16にかかる発明によれば、
通信履歴開始要求や制御情報の送信先に応じて別個のコ
ンポーネントを設ける必要がなく、実行時に必要なリソ
ースの削減を図ることができるという効果を奏する。
【0295】また、請求項17にかかる発明によれば、
遠隔集中管理装置による画像形成装置の集中管理に拡張
性を持たせることができるという効果を奏する。
【0296】また、請求項18にかかる発明によれば、
デバッグ作業を画像形成装置から離れた場所で行うこと
ができ、デバッグ作業をより効率的に行えるという効果
を奏する。
【0297】また、請求項19にかかる発明によれば、
プロセスの並列実行時における通信情報の分断を回避し
て、通信情報の取得元プロセスの判別が常に可能となる
という効果を奏する。
【0298】また、請求項20にかかる発明によれば、
管理サーバ側で複数の画像形成装置のプロセス間通信情
報の通信履歴情報を一括して管理することができ、複数
の画像形成装置の通信状況を一カ所で容易に把握するこ
とができるという効果を奏する。
【0299】また、請求項21にかかる発明によれば、
送信手段を通信情報取得手段とは別プロセスとし、収集
した通信情報を一括して管理サーバに送信することがで
き、ネットワークの負荷を軽減することができるという
効果を奏する。
【0300】また、請求項22にかかる発明によれば、
管理サーバ側で複数の画像形成装置のプロセス間通信情
報の通信履歴情報を一括して生成することができ、複数
の画像形成装置の通信状況を一カ所で容易に把握するこ
とができるという効果を奏する。
【0301】また、請求項23にかかる発明によれば、
送信手段を通信情報取得手段とは別プロセスとし、収集
した通信情報を一括して管理サーバに送信することがで
き、ネットワークの負荷を軽減することができるという
効果を奏する。
【0302】また、請求項24にかかる発明によれば、
遠隔集中管理装置による画像形成装置の障害対応を的確
に行うことができるという効果を奏する。
【0303】また、請求項25にかかる発明によれば、
多数のプロセスが複雑に絡み合ってプロセス間通信を行
う構成の画像形成装置において必要なプロセス間通信情
報を取得条件に従って容易に抽出して取得することがで
き、デバッグ作業を効率的に行うことができるという効
果を奏する。また、これにより画像形成装置の品質を向
上させることができるという効果を奏する。
【0304】また、この請求項25にかかる発明によれ
ば、サードベンダなどの第三者による新規アプリケーシ
ョンの開発を促進することができるという効果を奏す
る。
【0305】さらに、この請求項25にかかる発明によ
れば、他のプロセスから共有メモリを利用したプロセス
間通信によって通信情報を取得することができるので、
デバッグ作業の形態に応じた形式で通信情報を加工する
ことも可能となり、デバッグ作業におけるユーザビリテ
ィを向上させることができるという効果を奏する。
【0306】加えて、この請求項25にかかる発明によ
れば、共有メモリから通信情報を読み出してログ生成や
ログ表示などを行う場合の処理効率を向上させることが
できるという効果を奏する。
【0307】また、請求項26にかかる発明によれば、
必要なプロセスのみのプロセス間通信情報を取得するこ
とができ、通信情報取得の処理効率を向上させることが
できるという効果を奏する。また、デバッグ作業に必要
なアプリケーションやコントロールサービスにおける通
信情報だけを得ることができ、デバッグ作業をより効率
的に行えるという効果を奏する。
【0308】また、請求項27にかかる発明によれば、
画像形成装置のデバッグ作業において、障害が生じてい
ると予想されるコンポーネント間のプロセス間通信だけ
を集中して検証することができ、デバッグ作業をより効
率的に行えるという効果を奏する。
【0309】また、請求項28にかかる発明によれば、
デバッグ作業における制御情報の設定が容易になるとと
もに、画像形成装置のコンポーネント構造を熟知してい
ないユーザでもデバッグ作業を容易に行えるという効果
を奏する。また、デバッグ対象のアプリケーション、コ
ントロールサービスの指定の漏れをなくして、より確実
なデバッグ作業を行えるという効果を奏する。
【0310】また、請求項29にかかる発明によれば、
格納データ量に制限のある共有メモリ資源の節約を図る
ことができるという効果を奏する。
【0311】また、請求項30にかかる発明によれば、
多数のプロセス間で複雑に行われるプロセス間通信の状
況を把握して障害の原因究明を行うことができ、デバッ
グ作業をより効率的に行えるという効果を奏する。
【0312】また、請求項31にかかる発明によれば、
遠隔集中管理装置によって通信履歴情報に基づいた画像
形成装置の適切な管理を行えるという効果を奏する。
【0313】また、請求項32にかかる発明によれば、
多数のプロセスが動作している構成の画像形成装置にお
いて、プロセス間通信の状況を容易に把握でき、デバッ
グ作業を効率的に行えるという効果を奏する。また、こ
の請求項29にかかる発明によれば、通信履歴情報の生
成の際のデータ量が減少し、データ転送効率を向上させ
ることができるという効果を奏する。
【0314】また、請求項33にかかる発明によれば、
必要なプロセスのみのプロセス間通信情報を取得するこ
とができ、通信情報取得の処理効率を向上させることが
できるという効果を奏する。また、デバッグ作業に必要
なアプリケーションやコントロールサービスにおける通
信情報だけを得ることができ、デバッグ作業をより効率
的に行えるという効果を奏する。
【0315】また、請求項34にかかる発明によれば、
画像形成装置のデバッグ作業において、障害が生じてい
ると予想されるコンポーネント間のプロセス間通信だけ
を集中して検証することができ、デバッグ作業をより効
率的に行えるという効果を奏する。
【0316】また、請求項35にかかる発明によれば、
デバッグ作業における制御情報の設定が容易になるとと
もに、画像形成装置のコンポーネント構造を熟知してい
ないユーザでもデバッグ作業を容易に行えるという効果
を奏する。また、デバッグ対象のアプリケーション、コ
ントロールサービスの指定の漏れをなくして、より確実
なデバッグ作業を行えるという効果を奏する。
【0317】また、請求項36にかかる発明によれば、
ハードディスクなどの資源の節約を図ることができると
いう効果を奏する。
【0318】また、請求項37にかかる発明によれば、
通信情報の取得や通信履歴情報の生成を、画像形成装置
の再起動なしに、通信履歴開始要求に応じて動的に開始
することができ、デバッグ作業を効率的に開始すること
ができるという効果を奏する。
【0319】また、請求項38にかかる発明によれば、
関数呼び出しという簡易なプロセス間通信を利用して取
得要求を行うことができ、プログラム開発労力の軽減を
図ることができるという効果を奏する。
【0320】また、請求項39にかかる発明によれば、
取得条件の変更に応じて動的に通信情報の取得や通信履
歴の生成を行うことができ、デバッグ作業をより効率的
に行えるという効果を奏する。
【0321】また、請求項40にかかる発明によれば、
遠隔集中管理装置による画像形成装置の集中管理に拡張
性を持たせることができるという効果を奏する。
【0322】また、請求項41にかかる発明によれば、
デバッグ作業を画像形成装置から離れた場所で行うこと
ができ、デバッグ作業をより効率的に行えるという効果
を奏する。
【0323】また、請求項42にかかる発明によれば、
請求項25〜41のいずれか一つの動作をコンピュータ
によって実行することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる複合機の機能的構成を示
すブロック図である。
【図2】実施の形態1にかかる複合機のハードウェア構
成図である。
【図3】実施の形態1にかかる複合機において、プロセ
ス間通信情報取得処理および通信ログ生成処理を実行す
るプロセスの全体構成を示したブロック図である。
【図4】図4(a)は、実施の形態1の複合機で使用さ
れる制御ファイルの一例を示す説明図である。図4
(b)は、共有メモリに設定された制御情報の一例を示
す説明図である。
【図5】実施の形態1にかかる複合機のアプリケーショ
ンおよびコントロールサービスのプロセス内部の状態を
示すブロック図である。
【図6】実施の形態1にかかる複合機の起動時における
プロセス間通信情報取得のための初期化処理の手順を示
すフローチャートである。
【図7】実施の形態1にかかる複合機のアプリケーショ
ンおよびコントロールサービスのプロセスによる通信情
報の取得処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1にかかる複合機のログ生成部によ
る通信ログファイル生成処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図9】実施の形態1にかかる複合機で生成される通信
ログファイルの一レコードのフォーマットを示すデータ
構造図である。
【図10】実施の形態1にかかる複合機で生成される通
信ログファイルの一例を示す説明図である。
【図11】実施の形態1の複合機を含む遠隔集中管理シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図12】実施の形態2にかかる複合機のアプリケーシ
ョンおよびコントロールサービスのプロセスによる通信
情報の取得処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態2にかかる複合機のログ生成部に
よる通信ログファイル生成処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図14】実施の形態3にかかる複合機のプロセス間通
信情報取得処理および通信ログ生成処理を実行するプロ
セスの全体構成を示すブロック図である。
【図15】実施の形態3にかかる複合機における通信情
報取得の初期化処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図16】実施の形態3にかかる複合機において、新た
な制御情報を受信した場合の処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図17】実施の形態4にかかる複合機において、新た
な制御情報を受信した場合の処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図18】実施の形態5にかかる複合機を含む画像形成
システムの構成を示すブロック図である。
【図19】実施の形態5にかかる複合機の機能的構成を
示すブロック図である。
【図20】実施の形態5にかかる画像形成システムにお
ける複合機と管理サーバの構成を示すブロック図であ
る。
【図21】実施の形態6にかかる画像形成システムにお
ける複合機と管理サーバの構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
100,1900 複合機 101 白黒ラインプリンタ 102 カラーラインプリンタ 103 ハードウェアリソース 110 ソフトウェア群 111 プリンタアプリ 112 コピーアプリ 113 ファックスアプリ 114 スキャナアプリ 115 ネットファイルアプリ 116 工程検査アプリ 117 ログ生成部 120 プラットホーム 121 汎用OS 122 SCS 123 SRM 124 ECS 125 MCS 126 OCS 127 FCS 128 NCS 130 アプリケーション 200 コントローラボード 201 ASIC 202 CPU 203 SDRAM(RAM) 204 フラッシュメモリ(ROM) 205 HD 206 フラッシュカードインタフェース部 207 フラッシュカード 208 SRAM 210 オペレーションパネル 230 USB 240 IEEE1394 250 プリンタ 301,2001,2101 ロギングハンドラ 302,2103 制御ファイル 303 制御情報用共有メモリ 304a,304b 通信情報用共有メモリ 305,2104 制御情報 306a,306b FIFOキュー 307,2007 通信ログファイル 501 ディスパッチャ 502 関数ハンドラ 503 メッセージハンドラ 504 エラーハンドラ 1100,1800 遠隔集中管理装置 1101,1801 コンピュータ 1102,1802 外部記憶装置 1103,1803 多チャネル通信制御装置 1104 公衆回線網 1105 通信アダプタ 1106 キーカード装置 1107 リモートPC 1110,1810 管理サーバ 1111,1811 LAN 1910 ログ管理部 2002,2102 ログ生成部 2003 ログ送信部 2004 ハードディスク(HD)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP01 AP03 AP04 AP07 HH03 HJ06 HQ17 5B021 AA01 BB01 BB10 NN17 NN19

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成処理で使用されるハードウェア
    資源と、画像形成処理にかかるユーザサービスにそれぞ
    れ固有の処理を行うアプリケーションと、前記アプリケ
    ーションと前記ハードウェア資源との間に介在し、前記
    ユーザサービスを提供する際に、アプリケーションの少
    なくとも2つが共通的に必要とする前記ハードウェア資
    源の獲得要求、管理、実行制御並びに画像形成処理を行
    うコントロールサービスとを備え、前記アプリケーショ
    ンと前記コントロールサービスはそれぞれプロセスとし
    て動作し、プロセス間通信を行うことによって前記ユー
    ザサービスを提供する画像形成装置であって、 プロセス間通信に関する通信情報の取得条件を定めた制
    御情報を格納した記憶手段と、 前記アプリケーションのプロセスまたは前記コントロー
    ルサービスのプロセスを含む複数のプロセス間で共有さ
    れる共有メモリと、 前記アプリケーションおよび前記コントロールサービス
    の各プロセス内部で起動され、前記アプリケーションま
    たは前記コントロールサービスのプロセス間通信によっ
    て受信した通信情報から、前記制御情報に基づいて前記
    通信情報を抽出して前記共有メモリに格納する通信情報
    取得手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御情報は、前記コントロールサー
    ビスまたは前記アプリケーションの中から前記通信情報
    の取得対象プロセスを指定したものであり、 前記通信情報取得手段は、前記取得対象プロセスにおけ
    る前記通信情報を抽出して前記共有メモリに格納するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御情報は、前記取得対象プロセス
    におけるプロセス間通信の相手先プロセスをさらに指定
    したものであり、 前記通信情報取得手段は、前記相手先プロセスからの通
    信情報のみを抽出して前記共有メモリに格納することを
    特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御情報は、前記画像形成処理にか
    かるユーザサービスの中から一または複数のユーザサー
    ビスを指定したものであり、 前記通信情報取得手段は、前記制御情報で指定された前
    記ユーザサービスを提供する際に実行される前記アプリ
    ケーションおよび前記コントロールサービスのすべての
    プロセスを選定して、選定されたプロセスで受信した前
    記通信情報を抽出して前記共有メモリに格納することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記通信情報取得手段は、前記通信情報
    のデータ種別またはプロセス情報を含むヘッダ情報のみ
    を前記通信情報として抽出して前記共有メモリに格納す
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記共有メモリに格納された前記通信情
    報を一定時間ごとに取得し、取得した前記通信情報を記
    録した通信履歴情報を生成する通信履歴生成手段をさら
    に備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つ
    に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記通信履歴生成手段は、さらに前記通
    信履歴情報を、ネットワークに接続されて複数の画像形
    成装置を管理する管理装置に送信することを特徴とする
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 画像形成処理で使用されるハードウェア
    資源と、画像形成処理にかかるユーザサービスにそれぞ
    れ固有の処理を行うアプリケーションと、前記アプリケ
    ーションと前記ハードウェア資源との間に介在し、ユー
    ザサービスを提供する際に、アプリケーションの少なく
    とも2つが共通的に必要とする前記ハードウェア資源の
    獲得要求、管理、実行制御並びに画像形成処理を行うコ
    ントロールサービスとを備え、前記アプリケーションと
    前記コントロールサービスはそれぞれプロセスとして動
    作し、プロセス間通信を行うことによって前記ユーザサ
    ービスを提供する画像形成装置であって、 プロセス間通信に関する通信情報の取得条件を定めた制
    御情報を格納した記憶手段と、 前記アプリケーションのプロセスまたは前記コントロー
    ルサービスのプロセスを含む複数のプロセス間で共有さ
    れる共有メモリと、 前記アプリケーションおよび前記コントロールサービス
    のプロセスの中で起動され、プロセス間通信により受信
    した通信情報を前記共有メモリに格納する通信情報取得
    手段と、 一定時間ごとに、前記共有メモリから前記制御情報に基
    づいて前記通信情報を抽出し、抽出した前記通信情報を
    記録した通信履歴情報を生成する通信履歴生成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御情報は、前記コントロールサー
    ビスまたは前記アプリケーションの中から前記通信情報
    の取得対象プロセスを指定したものであり、 前記通信履歴生成手段は、前記取得対象プロセスにおけ
    る前記通信情報を抽出して前記通信履歴情報を生成する
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御情報は、前記取得対象プロセ
    スにおけるプロセス間通信の相手先プロセスをさらに指
    定したものであり、 前記通信履歴生成手段は、前記相手先プロセスからの前
    記通信情報のみを抽出して前記通信履歴情報を生成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記制御情報は、前記画像形成処理に
    かかるユーザサービスの中から一または複数のユーザサ
    ービスを指定したものであり、 前記通信履歴生成手段は、前記制御情報で指定された前
    記ユーザサービスを提供する際に実行される前記アプリ
    ケーションおよび前記コントロールサービスのすべての
    プロセスにおける前記通信情報を抽出して前記通信履歴
    情報を生成することを特徴とする請求項8〜10のいず
    れか一つに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記通信履歴生成手段は、前記通信情
    報のデータ種別またはプロセス情報を含むヘッダ情報の
    みを前記通信情報として抽出して前記通信履歴情報を生
    成することを特徴とする請求項8〜11のいずれか一つ
    に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 通信履歴開始要求があったときに、プ
    ロセス間通信に関する通信情報の取得要求を前記アプリ
    ケーションまたは前記コントロールサービスのプロセス
    に送信する通信履歴管理手段をさらに備え、 前記通信情報取得手段は、前記アプリケーションおよび
    前記コントロールサービスのプロセスが前記取得要求を
    受信したときに起動されることを特徴とする請求項1〜
    12のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記アプリケーションおよび前記コン
    トロールサービスは、前記通信情報取得手段をプロセス
    内部で起動する起動関数を有し、 前記通信履歴管理手段は、前記起動関数の呼び出しによ
    り、前記取得対象の前記アプリケーションのプロセスお
    よび前記コントロールサービスのプロセスに前記取得要
    求を行うことを特徴とする請求項13に記載の画像形成
    装置。
  15. 【請求項15】 前記通信履歴管理手段は、さらに前記
    制御情報を受信し、受信した前記制御情報を前記記憶手
    段に格納することを特徴とする請求項13または14に
    記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記コントロールサービスは、画像形
    成装置で動作するプロセスの制御およびオペレーション
    パネルの制御を行うシステムコントロールサービスを備
    え、 前記システムコントロールサービスは、前記通信履歴開
    始要求と前記制御情報を受信し、受信した前記通信履歴
    開始要求と前記制御情報を前記通信履歴管理手段に転送
    することを特徴とする請求項13〜15のいずれか一つ
    に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記システムコントロールサービス
    は、前記通信履歴開始要求と前記制御情報を、ネットワ
    ークに接続された複数の画像形成装置を管理する管理装
    置から受信することを特徴とする請求項16に記載の画
    像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記システムコントロールサービス
    は、前記通信履歴開始要求と前記制御情報を、ネットワ
    ークに接続されたクライアント端末から受信することを
    特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記共有メモリは、前記通信情報の取
    得対象である前記コントロールサービスまたは前記アプ
    リケーションの各プロセスごとに別個に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜18のいずれか一つに記載
    の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 画像形成処理で使用されるハードウェ
    ア資源と、画像形成処理にかかるユーザサービスにそれ
    ぞれ固有の処理を行うアプリケーションと、前記アプリ
    ケーションと前記ハードウェア資源との間に介在し、前
    記ユーザサービスを提供する際に、前記アプリケーショ
    ンの少なくとも2つが共通的に必要とする前記ハードウ
    ェア資源の獲得要求、管理、実行制御並びに画像形成処
    理を行うコントロールサービスとを有し、前記アプリケ
    ーションと前記コントロールサービスはプロセスとして
    動作し、プロセス間通信を行うことによって前記ユーザ
    サービスを提供する画像形成装置と、前記画像形成装置
    とネットワークによって接続され、前記画像形成装置を
    管理する管理サーバとを備えた画像形成システムであっ
    て、 前記画像形成装置は、 プロセス間通信に関する通信情報の取得条件を定めた制
    御情報を格納した記憶手段と、 前記アプリケーションおよび前記コントロールサービス
    の各プロセス内部で起動され、前記アプリケーションま
    たは前記コントロールサービスのプロセス間通信によっ
    て受信した通信情報から、前記制御情報に基づいて前記
    通信情報を抽出する通信情報取得手段と、 前記通信情報取得手段によって抽出された前記通信情報
    を、前記管理サーバに送信する送信手段と、を備え、 前記管理サーバは、 前記画像形成装置から前記通信情報を受信し、受信した
    前記通信情報を記録した通信履歴情報を生成する通信履
    歴生成手段を備えたことを特徴とする画像形成システ
    ム。
  21. 【請求項21】 前記画像形成装置は、 前記アプリケーションのプロセスまたは前記コントロー
    ルサービスのプロセスを含む複数のプロセス間で共有さ
    れる共有メモリを備え、 前記通信情報取得手段は、さらに抽出した前記通信情報
    を、前記共有メモリに格納し、 前記送信手段は、前記共有メモリに格納された前記通信
    情報を一定時間ごとに取得して、取得した前記通信情報
    を前記管理サーバに送信することを特徴とする請求項2
    0に記載の画像形成システム。
  22. 【請求項22】 画像形成処理で使用されるハードウェ
    ア資源と、画像形成処理にかかるユーザサービスにそれ
    ぞれ固有の処理を行うアプリケーションと、前記アプリ
    ケーションと前記ハードウェア資源との間に介在し、前
    記ユーザサービスを提供する際に、前記アプリケーショ
    ンの少なくとも2つが共通的に必要とする前記ハードウ
    ェア資源の獲得要求、管理、実行制御並びに画像形成処
    理を行うコントロールサービスとを有し、前記アプリケ
    ーションと前記コントロールサービスはプロセスとして
    動作し、プロセス間通信を行うことによって前記ユーザ
    サービスを提供する画像形成装置と、前記画像形成装置
    とネットワークによって接続され、前記画像形成装置を
    管理する管理サーバとを備えた画像形成システムであっ
    て、 前記画像形成装置は、 前記アプリケーションおよび前記コントロールサービス
    のプロセスの中で起動され、プロセス間通信により受信
    した通信情報を取得する通信情報取得手段と、 前記通信情報取得手段により取得した前記通信情報を、
    前記管理サーバに送信する送信手段と、を備え、 前記管理サーバは、 プロセス間通信に関する通信情報の取得条件を定めた制
    御情報を格納した記憶手段と、 前記画像形成装置から前記通信情報を受信し、受信した
    前記通信情報から前記制御情報に基づいて前記通信情報
    を抽出して通信履歴情報を生成する通信履歴生成手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  23. 【請求項23】 前記画像形成装置は、 前記アプリケーションのプロセスまたは前記コントロー
    ルサービスのプロセスを含む複数のプロセス間で共有さ
    れる共有メモリをさらに備え、 前記通信情報取得手段は、さらに取得した前記通信情報
    を前記共有メモリに格納し、 前記送信手段は、一定時間ごとに、前記共有メモリから
    前記通信情報を取得して、取得した前記通信情報を前記
    管理サーバに送信することを特徴とする請求項22に記
    載の画像形成システム。
  24. 【請求項24】 前記管理サーバは、さらに前記通信履
    歴情報を、ネットワークに接続されて前記画像形成装置
    の動作情報を管理する遠隔集中管理装置に送信する遠隔
    送信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項20〜
    23のいずれか一つに記載の画像形成システム。
  25. 【請求項25】 画像形成処理で使用されるハードウェ
    ア資源と、画像形成処理にかかるユーザサービスにそれ
    ぞれ固有の処理を行うアプリケーションのプロセスと、
    前記アプリケーションと前記ハードウェア資源との間に
    介在し、前記ユーザサービスを提供する際に、アプリケ
    ーションの少なくとも2つが共通的に必要とする前記ハ
    ードウェア資源の獲得要求、管理、実行制御並びに画像
    形成処理を行うコントロールサービスのプロセスとを備
    えた画像形成装置で行われるプロセス間通信に関する通
    信情報を取得するプロセス間通信情報取得方法であっ
    て、 前記アプリケーションおよび前記コントロールサービス
    の各プロセス内部で、前記アプリケーションまたは前記
    コントロールサービスのプロセス間通信による通信情報
    から、前記通信情報の取得条件を定めた制御情報に基づ
    いて前記通信情報を抽出して前記共有メモリに格納する
    通信情報取得ステップを含んだことを特徴とするプロセ
    ス間通信情報取得方法。
  26. 【請求項26】 前記通信情報取得ステップは、前記制
    御情報により指定された前記通信情報の取得対象プロセ
    スにおける前記通信情報を抽出して前記共有メモリに格
    納することを特徴とする請求項25に記載のプロセス間
    通信情報取得方法。
  27. 【請求項27】 前記通信情報取得ステップは、前記制
    御情報により指定された前記取得対象プロセスにおける
    プロセス間通信の相手先プロセスからの前記通信情報の
    みを抽出して前記共有メモリに格納することを特徴とす
    る請求項26に記載のプロセス間通信情報取得方法。
  28. 【請求項28】 前記通信情報取得ステップは、前記制
    御情報で指定された一または複数の前記ユーザサービス
    を提供する際に実行される前記アプリケーションおよび
    前記コントロールサービスのすべてのプロセスにおける
    前記通信情報を抽出して前記共有メモリに格納すること
    を特徴とする請求項25〜27のいずれか一つに記載の
    プロセス間通信情報取得方法。
  29. 【請求項29】 前記通信情報取得ステップは、前記通
    信情報のデータ種別またはプロセス情報を含むヘッダ情
    報のみを前記通信情報として抽出して前記共有メモリに
    格納することを特徴とする請求項25〜28のいずれか
    一つに記載のプロセス間通信情報取得方法。
  30. 【請求項30】 前記共有メモリに格納された前記通信
    情報を一定時間ごとに取得し、取得した前記通信情報を
    記録した通信履歴情報を生成する通信履歴生成ステップ
    をさらに含んだことを特徴とする請求項25〜29のい
    ずれか一つに記載のプロセス間通信情報取得方法。
  31. 【請求項31】 前記通信履歴生成ステップは、前記通
    信履歴情報を、ネットワークに接続されて複数の画像形
    成装置を管理する管理装置に送信する送信ステップを含
    んだことを特徴とする請求項30に記載のプロセス間通
    信情報取得方法。
  32. 【請求項32】 画像形成処理で使用されるハードウェ
    ア資源と、画像形成処理にかかるユーザサービスにそれ
    ぞれ固有の処理を行うアプリケーションのプロセスと、
    前記アプリケーションと前記ハードウェア資源との間に
    介在し、前記ユーザサービスを提供する際に、アプリケ
    ーションの少なくとも2つが共通的に必要とする前記ハ
    ードウェア資源の獲得要求、管理、実行制御並びに画像
    形成処理を行うコントロールサービスのプロセスとを備
    えた画像形成装置で行われるプロセス間通信に関する通
    信情報を取得するプロセス間通信情報取得方法であっ
    て、 前記アプリケーションおよび前記コントロールサービス
    の各プロセス内部で、プロセス間通信によって受信した
    通信情報を共有メモリに格納する通信情報取得ステップ
    と、 一定時間ごとに、前記共有メモリから、プロセス間通信
    に関する通信情報の取得条件を定めた制御情報に基づい
    て前記通信情報を抽出し、抽出した前記通信情報を記録
    した通信履歴情報を生成する通信履歴生成ステップと、 を含んだことを特徴とするプロセス間通信情報取得方
    法。
  33. 【請求項33】 前記通信履歴生成ステップは、前記制
    御情報により指定された前記通信情報の取得対象プロセ
    スにおける前記通信情報を抽出して、前記通信履歴情報
    を生成することを特徴とする請求項32に記載のプロセ
    ス間通信情報取得方法。
  34. 【請求項34】 前記通信履歴生成ステップは、前記制
    御情報により指定された前記取得対象プロセスにおける
    プロセス間通信の相手先プロセスからの通信情報のみを
    抽出して、前記通信履歴情報を生成することを特徴とす
    る請求項33に記載のプロセス間通信情報取得方法。
  35. 【請求項35】 前記通信履歴生成ステップは、前記制
    御情報で指定された一または複数の前記ユーザサービス
    を提供する際に実行される前記アプリケーションおよび
    前記コントロールサービスのすべてのプロセスにおける
    前記通信情報を抽出して、前記通信履歴情報を生成する
    ことを特徴とする請求項32〜34のいずれか一つに記
    載のプロセス間通信情報取得方法。
  36. 【請求項36】 前記通信履歴生成ステップは、前記通
    信情報のデータ種別またはプロセス情報を含むヘッダ情
    報のみを前記通信情報として抽出して、前記通信履歴情
    報を生成することを特徴とする請求項32〜35のいず
    れか一つに記載のプロセス間通信情報取得方法。
  37. 【請求項37】 通信履歴開始要求があったときに、プ
    ロセス間通信に関する通信情報の取得要求を前記アプリ
    ケーションまたは前記コントロールサービスのプロセス
    に送信する通信情報取得要求ステップをさらに備え、 前記通信情報取得ステップは、前記アプリケーションお
    よび前記コントロールサービスのプロセスが前記取得要
    求を受信したときに実行されることを特徴とする請求項
    25〜36のいずれか一つに記載のプロセス間通信情報
    取得方法。
  38. 【請求項38】 前記アプリケーションおよび前記コン
    トロールサービスは、前記通信情報取得ステップをプロ
    セス内部で実行する起動関数を有しており、 前記通信情報取得要求ステップは、前記起動関数の呼び
    出しにより、前記取得対象の前記アプリケーションのプ
    ロセスおよび前記コントロールサービスのプロセスに前
    記取得要求を行うことを特徴とする請求項37に記載の
    プロセス間通信情報取得方法。
  39. 【請求項39】 前記通信情報取得要求ステップは、さ
    らに前記制御情報を受信し、受信した前記制御情報を記
    憶手段に格納することを特徴とする請求項37または3
    8に記載のプロセス間通信情報取得方法。
  40. 【請求項40】 前記通信情報取得要求ステップは、前
    記通信履歴開始要求と前記制御情報を、ネットワークに
    接続された複数の画像形成装置を管理する管理装置から
    受信することを特徴とする請求項39に記載のプロセス
    間通信情報取得方法。
  41. 【請求項41】 前記通信情報取得要求ステップは、前
    記通信履歴開始要求と前記制御情報を、ネットワークに
    接続されたクライアント端末から受信することを特徴と
    する請求項39に記載のプロセス間通信情報取得方法。
  42. 【請求項42】 請求項25〜41のいずれか一つに記
    載された方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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