JP2003150245A - プラント監視システム - Google Patents

プラント監視システム

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JP2003150245A
JP2003150245A JP2001350917A JP2001350917A JP2003150245A JP 2003150245 A JP2003150245 A JP 2003150245A JP 2001350917 A JP2001350917 A JP 2001350917A JP 2001350917 A JP2001350917 A JP 2001350917A JP 2003150245 A JP2003150245 A JP 2003150245A
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JP
Japan
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plant
data
information
alarm
unit
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Application number
JP2001350917A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Yamada
善隆 山田
Hideaki Kaneda
英明 兼田
Tsuguaki Koga
嗣明 古賀
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発電設備の据付,試運転、或いは定期点検の作
業を迅速に行うことができるプラント監視システムを提
供する。 【解決手段】発電設備の各構成機器の状態値を取り込む
データ取込部71と、該データ取込部で取り込んだ複数
の状態値を予め定められた分類毎に分けるプラントデー
タ分類部73と、該プラントデータ分類で分類されたプ
ラントデータを登録するデータベース74と、前記デー
タ取込部で取り込まれたプラントの状態値が所定値を上
回ったときに、構成機器毎に予め対応付けて設定された
送信先に警報情報を発信する警報発信部77と、警報信
号が発生した構成機器の据付,試運転、或いは保守作業
を行う作業員が携帯する携帯端末装置62,63に、作
業員に対する作業の指示情報を発信するプラント情報発
信部75を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業員によるター
ビン発電設備の据付,試運転、或いは定期点検の迅速化
を図るプラント監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現地プラントの据付,試運転時及
び納入後の運転監視,技術支援等においては、現地情報
はFAX等でやり取りが行われ、事業所では現地から送
られた情報を元に検討,試験を実施している。電子情報
に関しては、現地発電所に施設された専用のLANによ
り行われ、当該発電所の運転情報のみを受信し、監視す
るシステムとなっている。また、映像等は電子メール等
によりやり取りされ、送受信にデータ量の制限や、時間
を要している。その為、的確な状況伝達及び迅速な対応
が取れない状況である。
【0003】また、現地とのやり取り結果は、一般的に
書面で行われている為、電子情報としてデータベースに
保存するにも書面を電子化する手間が掛かり、且つ他の
電子情報との互換性が欠落する結果となっている。その
結果、過去に蓄積したデータを容易に検索・抽出する事
が困難で、対策,指示を行う際に時間を要していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】昨今のタービン発電設
備の据付,試運転及び納入後の定期点検,技術支援に関
しては、その重要性と景気環境により、迅速且つ低コス
トで行うことが望まれている。また、タービン発電設備
は多数の部品点数を有している事から、メーカ側はもと
より、需要者側にて実施している管理,メンテナンスに
関しても迅速且つ低コストの対応が必要である。
【0005】これらの作業は、現地発電所におけるもの
と事業所内での作業が錯綜している状況にある。この状
況下において作業を迅速且つ確実,低コストに行うた
め、様々な情報が必要となり事業所,現地,事業所内作
業場との連携に時間と手間を要していた。
【0006】本発明の目的は、発電設備の据付,試運
転、或いは定期点検の作業を迅速に行うことができるプ
ラント監視システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプラント監視システムは、発電設備の各構
成機器の状態値を取り込むデータ取込部と、該データ取
込部で取り込んだ複数の状態値を予め定められた分類毎
に分けるプラントデータ分類部と、該プラントデータ分
類で分類されたプラントデータを登録するデータベース
と、前記データ取込部で取り込まれたプラントの状態値
が所定値を上回ったときに、構成機器毎に予め対応付け
て設定された送信先に警報情報を発信する警報発信部
と、警報信号が発生した構成機器の据付,試運転、或い
は保守作業を行う作業員が携帯する携帯端末装置に、作
業員に対する作業の指示情報を発信するプラント情報発
信部を備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、タービン発電機設備の
建設・試運転及び定期点検・不具合対策・技術改善の作
業の一連を電子情報により整備し、通信ネットワークに
より迅速且つ的確な情報をやり取りすることにより、今
までに費やしていた人員・時間を大幅に削減することを
可能とし、また、事故の未然防止を可能とする。最終的
には、国内外のプラントにおいて、最小人員の技術員の
派遣及び技術支援を容易にすることにより価格の低減,
良質のサービスを提供するものである。
【0009】図1は、本発明の一実施例であるプラント
監視システムを示す。なお、本実施例では、タービン発
電機の保守を例に用いて以下説明する。
【0010】図1に示す本実施例では、需要者側を示す
サイト1には複数のプラント2が設置され、各々のプラ
ント2は通信ネットワークを介して事業所4と通信可能
な状態となっている。また、メーカ側の事業所内作業場
8には複数の作業場が存在し、その各々は事業所内通信
ネットワークを介して事業所4と通信可能な状態となっ
ている。設計や管理部署を有する事業所4には、総合プ
ラント監視システム5,支援システム6,データベース
7が設置される。このように、本実施例では、需要者を
含めたサイト1,事業所4,事業所内作業場8の各々が
事業所4を中心として一連の情報を交信可能に構成して
いる。
【0011】一般的に、運転中のタービン発電機に不具
合が生じた際には、その情報はサイト1から機器の不具
合の情報が電話またはFAXにて事業所4に連絡され、
情報を受け取った事業所4は、その内容の詳細を把握す
るため再度サイト1に問い合わせをするか、事業所4よ
りサイト1に指導員を派遣し、プラント2の状態や不具
合の調査を行う。また、指導員が実施した調査の結果
は、電話,FAX,電子メール等で事業所4に連絡さ
れ、不具合に対する対策指示の依頼が行われる。
【0012】事業所4では、調査結果に関する情報を元
に、過去の記録等を参照して対策の検討が行われる。検
討の結果、サイト1にて対応可能であれば、不具合機器
はサイト1にて修理,調整が行われる。また、サイト1
内では対応できない場合には、事業所内作業場8に返送
し部品の交換,修理,調整等を実施してサイト1(プラ
ント2)へ納める。
【0013】このように、従来では不具合の発生から点
検修理,現地返送に至るまで、1ステップ毎に書面や電
子メールにてやり取りをして、問題を解決する一方向通
信方式のビジネスシステムとなっていた。また、需要者
(サイト)側とメーカ側の各々の連絡,情報が一方向で
あるため、サイトの状態等のデータを共有し、お互いの
誤解を招かないよう確実に情報を把握するために時間と
人手間を要し、不具合発生から解決まで相当の期間とコ
ストを必要としていた。これに対して、本実施例ではサ
イト1,事業所4,事業所内作業場8の各々の情報伝達
は全て通信ネットワーク3により電子情報として相互に
通信可能に構成している。
【0014】図2〜図4は、図1の実施例の詳細例を示
す、プラント監視システムの概要図である。本実施例で
は、プラント2に設置してあるプラント状態監視システ
ム10により、プラント2の状態を通信ネットワーク3
を介して事業所4にて常時監視を行うことができる。そ
して、プラントに異常が発生した際には、監視システム
10から事業所に対して警報を発信し、不具合が発生し
たことをサイト1(プラント2)及び事業所4とで同時
に確認することができる。
【0015】例えば、プラント2を監視する監視システ
ム10から検出したプラント2の各状態の信号19は、
通信ネットワーク3により事業所4内に設置してある総
合プラント監視システム12に伝送され、各プラント2
の状態を常時監視する。図3,図4に示すように、監視
システム10で検出された復水器真空度,軸受油圧力,
タービンケーシング温度,主蒸気温度等の各状態信号1
9は、総合プラント監視システム12にてデータの取り
込み24が行われる。取り込まれたデータは、総合プラ
ント監視システム12内でグラフ加工25が行われ、さ
らに各々設定された項目別に分類・整理26し、一方は
データベース13内のプラントデータ14に保存され
る。また、もう一方の信号は、管理部門16,設計部門
(本体設計)17,設計部門(油圧機器設計)18,製
造部門等の監視用端末20〜23に伝送され、プラント
の状態を常時監視することができる。また、必要に応じ
て各端末20〜23からデータベース13にアクセス
し、過去のデータも参照できる。
【0016】監視中、ある警報値を越えたものは、図5
に示す通りに監視される。総合プラント監視システム1
2にて取り込まれた情報は、一方では上述の通りデータ
ベース13に取り込まれるが、総合プラント監視システ
ム12の機能の一つにより、グラフ加工される前の各プ
ラント状態のデータをしきい値(警報値)を超えていな
いか管理27を行う。しきい値(警報値)を超えるもの
については、しきい値を超える状態量が検出されたプラ
ント対象機器の担当部署33や管理部門31に対して、
警報が発生したことの通知信号28の出力を行い、警報
通知29が行われる。また、しきい値を超える状態量が
検出されたプラント対象機器の関連部署32に対して
は、参考情報としての通知30が行われる。
【0017】例えば、図6に示すプラントの復水器真空
に関する情報19を総合プラント監視システム12のデ
ータ取込部24にてデータを取り込み、グラフ加工2
5,グラフ分別26を行い、上述の通り一方はデータベ
ース13に取り込むと共に各部署監視PC34に伝送さ
れる。取り込まれた情報は、警報管理35部にて正常値
と警報値に分けられ、正常値は警報発信を行わない。警
報値は、警報発信部署分別36部にて担当外部署と担当
部署,管理部門に分けられる。担当外部署の監視PCに
は、参考通知40として発信される。一方、警報発生3
7は担当部署と管理部門に発せられ、受信,確認38さ
れる。
【0018】確認された異常は、即座に事業所4から、
異常個所の推定原因,調査内容・方法をサイト1に向け
て発信し、サイト1はその指示を受けて作業を行う。作
業の際には、サイト−事業所間を結ぶ支援システム6を
用い、リアルタイムで事業所4の指示通りに作業をし、
その作業状況は事業所4にて確認できる。
【0019】例えば、図7に示す構成によりサイト1に
て作業を行う指導員または、需要者等39は、Wearable
Computer等の身に付けられる小型データ処理装置を用
い、不具合機器の調査,修理等を行いながら、その状況
に関する情報を事業所4に送信すると共に、事業所4側
からはリアルタイムで送られてくるサイト1での作業状
況を確認しながら、適切な指示(図面による指示等)を
速やかに送信する事ができる。この結果、不具合を最小
限に抑えるだけでなく、未然に防ぐことも可能となる。
【0020】調査・検討結果、事業所4に返送して部品
の交換,修理、又は調整が必要と判断された場合、それ
らの情報は事業所内の通信ネットワーク3を介し、事業
所内作業場8に返送品の情報として伝達され、作業場は
作業の準備(部品の手配・加工等)を始める。その際に
必要な過去のデータ及び類似プラントのデータは、事業
所内に設置されているデータベース13にアクセスする
ことによって容易に確認することができる。
【0021】例えば、図8に示す通り、サイト1のプラ
ント2における再熱組合せ弁43にて不具合があった場
合、サイト指導員等39は小型データ処理装置を装着
し、サイト通信システム41を介してリアルタイムに再
熱組合せ弁43の状態を逐次送信することができる。サ
イト通信システム41からの情報は、事業所4内の支援
システム6に伝送され、一方では、各データベース13
に保存されると共に、対策会議42,管理部門31,関
係設計部門32等にアクセスされる。このことにより、
サイト指導員等39と事業所内の各部門とがリアルタイ
ムで交信することができる。
【0022】また、支援システム6の情報は事業所内作
業場8の作業員にも伝達され、事業所4内の設計部門等
から指示される情報を逐次受け入れることができ、各作
業場44〜46にて、補修準備等が速やかに行われる。
【0023】この結果、プラント2にて発生している再
熱組合せ弁43の不具合情報収集,対策,管理が速やか
に実施される。
【0024】不具合の機器が事業所4に返送する必要が
発生した場合、不具合品は返送され次第、返送時の状態
確認試験・部品交換・修理等が速やかに実施され、その
作業場での試験結果等の情報も、通信ネットワークを介
して事業所内の設計者等及びサイトにて確認される。こ
の結果、需要者に対しても不具合の内容,試験結果が明
確に伝えられ、作業,不具合対策に対する合意が速やか
に取れることとなる。
【0025】例えば、事業所内作業場8での作業は図8
に示す構成のように、各作業場44〜46での作業員4
0は小型データ処理装置を用い、特殊な作業時及び他部
門との連携を取る必要がある場合には、支援システム6
を介してリアルタイムに各部門に対して作業状況を伝送
する。また、情報を受け取った部門は、即座に各作業員
40に指示を出す事ができる。事業所内作業場8での作
業が終了したら、支援システム6にて作業場での作業報
告,試験結果等がデータベースに格納され、事業所4は
確認の後、速やかにサイト1に電子データとして提出す
ることができる。
【0026】これらの一連の作業が通信ネットワーク3
を介した電子データにてオンタイムで行われるため、作
業の着手から作業報告・試験結果に至るまで、速やかに
需要者に対しても明確にされるため双方の合意がとり易
くなり、メーカ側は需要者の満足を確実に得ることがで
きるようになる。
【0027】本発明の他の実施例として、タービン発電
設備の新規据付・試運転における実施方法を示す。
【0028】一般的にタービン発電設備の新規据付・試
運転においては、着工から運開まで3〜5年の期間が必
要であり、複数プラントが同時に進行して行われる。ま
た、コスト削減の意味からも、短期間の完成を要求され
ている。
【0029】据付時は、サイト1において主に図面での
作業,指示を行っているが、その際に発生する不具合
(機器の配置制限等)は、サイト1の状況をデジタルカ
メラ等で事業所4に電子メール等で送信し、図面と照ら
し合わせて指示(図面訂正等)を行う。また、部品の手
配,設置においても員数の不足等発生した場合、事業所
4にて対策指示を行っている。
【0030】試運転段階は、各機器の単独運転から総合
運転まで、サイト1にて行われている状況を日々単位で
事業所4に連絡し、運転状態,試運転結果のほとんどが
書面にて連絡される。従って、従来ではタービン発電設
備の新規据付から試運転終了までそのほとんどが書面・
電子メールによる一方向通信方式となっていた。本ビジ
ネスシステムは、情報伝達が一方向主体であるため、工
期の短縮,コスト低減に関してある程度の制限があり、
需要者に対してもある程度の期間,コストを要求してき
た。
【0031】本実施例では、前述した実施例と同様にサ
イト1,事業所4,事業所内作業場8の情報伝達が全て
通信ネットワーク3による電子情報の双方向通信方式の
ビジネスシステムとなる。
【0032】タービン発電設備の据付時、建設現地の地
形等の状況により計画していた据付図面では据え付かな
い状況が発生した場合、現地の状況を把握するため通信
ネットワーク3を介してリアルタイムに且つ、可視化し
た情報を事業所4に通信することができる。
【0033】例えば、現地据付指導員が据付現場より据
付実施状況をWearable Computer 等の小型データ処理装
置を用いリアルタイムで通信ネットワーク3を介し、
『事業所』に設置されている支援システム6に接続し、
事業所4にて設計者・指導員等32が受信し、現地指導
員39とコンタクトをとり対策指示を即座に行える。こ
のことにより、短時間のうちに事業所4はサイト1の状
況を確実に把握することができ、またサイト1において
は、作業を無駄に中断することなく据付けを行える。
【0034】その際、現状書面でやり取りしていたもの
が、電子情報として送られるため、改善後の書面訂正や
対策指示も短時間で確実に行える。
【0035】また、部品等の手配において、サイト1に
て至急必要となったもの、破損したもの等が発生した場
合、サイト側から通信ネットワーク3を介して、事業所
4に向け必要事項を電子情報として送信する。送信され
た電子情報は、事業所4の支援システム6で受信され、
データベース13と照合され、在庫の有無,製作が必要
であれば、その製作図等が自動的に検出され、事業所内
の設計者,手配者等に通知される。手配される部品は、
通信ネットワーク3により、事業所内作業場8に転送さ
れ、在庫品の出庫,部品の製作が実施される。その間の
やり取りは、全て電子情報により行われるため短期間で
実施される。また、製作中の部品等についても、通信ネ
ットワーク3を介して事業所4内の支援システム6によ
り、逐次状況が通信され、サイト1側も事業所内の状況
を簡単に確認できる。この結果、部品の納期,据付工程
の調整が簡単に行われる。
【0036】試運転時には、事業所4の支援システム6
に通信ネットワーク3を介してサイト1からアクセスす
ることで、機器単体試運転の際、据付図面,性能図等の
書面を容易に入手できる。また、性能の評価に関して
も、事業所4内のデータベース13にアクセスすること
で、類似品の過去のデータ等が試運転をしている時点で
その場において確認できる。
【0037】試運転結果に関しても、試運転を行いつ
つ、事業所4に通信ネットワーク3を介して伝送される
ため、事業所4内の設計者等も容易に確認でき、対策指
示が発生した場合でも即座に対応できる。
【0038】例えば、図8に示す構成により、試運転対
象機器の状態をWearable Computer等の小型データ処理
装置により、通信システム41を介して、支援システム
6に通信され事業所4においては、試運転の状態をリア
ルタイムで確認できる。その際、指示・確認事項があれ
ば、即座にサイト1に通信される。また、同時に事業所
内作業場8にて作業が必要となった場合においても通信
ネットワーク3を介して事業所内作業場8に指示・確認
することができる。この結果、不必要な書面でのやり取
りがなくなり、時間の節約が図れる。
【0039】ユニット全体の試運転に入ると図2に示す
構成により、サイト1に設置される監視システム10か
ら、通信ネットワーク3を介して事業所4に常時プラン
トの状態が転送され、事業所内において試運転プラント
の状況が常時監視することができる。また、試運転中に
発生する不具合においても、事前にその傾向を事業所内
データベース13に格納されている過去の類似プラント
のデータ14と照合して、対策準備をサイト1に向けて
指示することが可能である。その結果、不具合を未然に
防止でき、拡大を防ぐことができる。
【0040】この結果、試運転終了時には、全てのデー
タが保存され、次プラントへの反映が容易となる。ま
た、全ての情報が電子化されているため、需要者に対す
る報告書,注意書等の作成も容易となる。
【0041】尚、本実施例では、その通信のやり取りを
全て事業所内のデータベース13に保存されるため、使
用者の管理,外部への情報漏洩,部外者の侵入禁止等の
保護は確実に行えるものである。さらに、データベース
に保存されるため、タービン発電設備の保守,据付試運
転の工程の予測,予防保全に対し、容易に計画すること
ができる。
【0042】図9は、プラント監視システムの概要構成
図である。需要者のサイト1には、プラント2の状態を
監視する監視部61(監視システム10)が設置され
る。監視部61で取り込まれたプラントデータは、プラ
ントの状態を示す状態信号として事業所4(サービス提
供者)の総合監視システム12のデータ取込部71で取
り込まれる。取り込んだプラントデータは必要に応じ
て、グラフ加工部72でデータをグラフ化する加工が行
われる。そして、プラントデータ分類部73において対
象プラントの構成機器やデータの種類毎に分類を行っ
て、データベース74に登録が行われる。
【0043】また、プラントに異常や故障が発生した場
合には、データ取込部71で取り込まれたプラントデー
タは警報発信先分別部76に入力される。警報発信先分
別部76では、異常、或いは故障を生じたことにより、
プラントのデータが予め定められた基準値(所定値)を
上回った場合に、異常、或いは故障が発生したプラント
の構成機器に対応付けて予め設定された送信先の選定が
行われる。警報発信部77では、警報発信先分別部76
で選定された送信先に対して警報情報を発信し、事業部
の管理部門や対応する設計部門の警報受信部64にて警
報が受信される。
【0044】なお、警報発信先分別部76は、警報を発
生させる基準となる所定値を故障或いは異常の度合いに
応じて複数段階に設定して、故障或いは異常の段階毎に
警報信号を送信する送信先を設定するようにしても良
い。
【0045】事業所4では、異常や故障に対する対応策
として作業員に指示する情報が支持情報入力部65で入
力される。入力された指示情報は、プラント情報発信部
75からサイト1に駐在する作業員の携帯端末装置62
や事業所内作業場8の携帯端末装置63に送信される。
また、必要に応じて、データベースに登録されている保
守作業に必要な図面等の情報も携帯端末装置62,63
に送信される。なお、作業員が行った作業の情報は、デ
ータ取込部71を介してデータベース74に記録され
る。
【0046】本実施例では、需要者に納入するタービン
発電設備に関して、建設・試運転時及び納入後の保守・
技術支援等を実施する際、納入先発電所の状態信号(潤
滑油系統の温度・圧力・警報,タービンケーシング温度
・伸び等)を常時電子情報にて事業所に伝達し、事業所
内の総合システムで電子情報を分類し、個々の情報に即
した部署が対応・指示を迅速化して、事故対応・建設試
運転等の効率を上げることができる。
【0047】通常タービン発電設備,ボイラ等に設置す
る、又は建設試運転時に設置する制御装置,監視装置の
現地運転データを、通信ネットワークを用いてオンライ
ンで事業所に伝達する事により、システムの状態を常時
一括して監視することができる。
【0048】納入先発電所から送信されるプラント状態
信号が、各々に設定されている管理値を超えた場合、プ
ラント異常の警報を発信する機能を有し、その警報はラ
ンク分け(重故障・軽故障等)されて事業所内の管理部
署並びに各担当部署に即座に発信されるので、管理部署
や各担当部署で異常の内容を確認できる。
【0049】また、現地発電所から送信される情報を分
類別(系統等)にデータベースに保存することができ
る。必要に応じて現地,事業所内各所において情報を閲
覧,抽出できる機能を有することで、作業の迅速化が図
れる。
【0050】異常の警報が発信された場合、運転情報,
定期点検記録等の過去の情報が保存されているデータベ
ースから、事業所内の総合システムが当該異常時に必要
である情報を分類・抽出される。そして、それらの情報
を事業所内の担当部署,製作現場,現地担当者に発信さ
れることで、即座に異常や故障の状態を確認できる。
【0051】現地発電設備の建設,試運転及び納入後の
保守,技術支援等を実施する際、現地作業員に身に付け
られるデータ記憶装置(小型PC・CCDカメラ・マイ
ク・ヘッドフォン等で構成されるWearable Computer
等)を用いることで、作業現場にて大量の図面,資料等
が機器,配管等の前で確認できるようになる。
【0052】データ記憶装置(携帯端末装置)に通信機
能を持たせ、現地の作業対象機器の前で事業所と通信を
可能とする事により、現地での状況をオンタイムで事業
所に伝達し、また、事業所での対策指示をオンタイムで
受信することが可能になる。また、データ記憶装置を事
業所内作業場(製作現場)にも適用することで、事業所
内でのデータの授受及び現地状況,設計等の指示を速や
かに行うことができる。
【0053】また、現地で発生した不具合等の警報情報
を、事業所内に設置される総合システムを介して事業所
内作業場のデータ記憶装置に伝送することで、作業場に
おける現地の状態が把握できるようになる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、発電設備の据付,試運
転、或いは定期点検の作業を迅速に行うことができるプ
ラント監視システムを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信システムサービスの構成。
【図2】プラント監視システムの概要図。
【図3】プラント監視システムの概要図。
【図4】プラント監視システムの概要図。
【図5】警報発生監視概要。
【図6】警報発生監視システムフロー。
【図7】支援システムの概要図。
【図8】支援システムの概要図。
【図9】プラント監視システムの概要構成図。
【符号の説明】
1…サイト、2…プラント、3…通信ネットワーク、4
…事業所、5,12…総合プラント監視システム、6…
支援システム、7,13,74…データベース、8…事
業所内作業場、9…作業場、10…監視システム、61
…監視部、62,63…携帯端末装置、64…警報受信
部、71…データ取込部、72…グラフ加工部、73…
プラントデータ分類部、75…プラント情報発信部、7
6…警報発信先分別部、77…警報発信部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古賀 嗣明 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所火力・水力事業部内 Fターム(参考) 5H223 AA02 BB01 CC01 CC08 CC09 DD03 DD05 DD07 DD09 EE11 EE30 5K048 BA23 BA34 BA35 EB08 EB10 EB12 EB13 FB04 FB05 FB08 FB09 5K067 AA21 BB04 BB21 DD51 EE02 EE12 FF02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発電設備の各構成機器の状態値を取り込む
    データ取込部と、該データ取込部で取り込んだ複数の状
    態値を予め定められた分類毎に分けるプラントデータ分
    類部と、該プラントデータ分類で分類されたプラントデ
    ータを登録するデータベースと、前記データ取込部で取
    り込まれたプラントの状態値が所定値を上回ったとき
    に、構成機器毎に予め対応付けて設定された送信先に警
    報情報を発信する警報発信部と、警報信号が発生した構
    成機器の据付,試運転、或いは保守作業を行う作業員が
    携帯する携帯端末装置に、作業員に対する作業の指示情
    報を発信するプラント情報発信部を備えたことを特徴と
    するプラント監視システム。
  2. 【請求項2】需要者に納入する発電設備を構成する各構
    成機器の状態値を監視するプラント監視部と、該プラン
    ト監視部と通信回線を介して接続され前記プラント監視
    部で検出した各構成機器の状態値を取り込むデータ取込
    部と、該データ取込部で取り込んだ複数の状態値を予め
    定められた分類毎に分けるプラントデータ分類部と、該
    プラントデータ分類で分類されたプラントデータを登録
    するデータベースと、前記データ取込部で取り込まれた
    プラントの状態値が所定値を上回ったときに、構成機器
    毎に予め対応付けて設定された送信先に警報情報を発信
    する警報発信部と警報信号が発生した構成機器の据付,
    試運転、或いは保守作業を行う作業員が携帯する携帯端
    末装置に、作業員に対する作業の指示情報を発信するプ
    ラント情報発信部を備えたことを特徴とするプラント監
    視システム。
  3. 【請求項3】前記プラント情報発信部は、保守作業に関
    連するプラント構成機器の図面情報を送信する機能を有
    するものであることを特徴とする請求項1または2に記
    載のプラント監視システム。
  4. 【請求項4】前記プラントデータ分類部は、前記データ
    取込部にて取り込まれた状態信号を、予め定められたプ
    ラント別,系統別,項目別に分類する機能を有するもの
    であることを特徴とする請求項1または2に記載のプラ
    ント監視システム。
  5. 【請求項5】前記は、前記データ取込部にて取り込まれ
    た状態信号をもとに、発電設備の状態値をグラフ加工す
    るグラフ加工部を備えたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載のプラント監視システム。
  6. 【請求項6】前記警報発信先分別部は、警報を発生させ
    る基準となる所定値を故障或いは異常の度合いに応じて
    複数段階に設定するとともに、故障或いは異常の段階毎
    に警報信号を送信する送信先を設定したものであること
    を特徴とする請求項1または2に記載のプラント監視シ
    ステム。
  7. 【請求項7】発電設備の各構成機器の状態値を取り込
    み、取り込んだ複数の状態値を予め定められた分類毎に
    分けると共に、分類したプラントデータをデータベース
    登録し、前記取り込まれたプラントの状態値が所定値を
    上回ったときに、構成機器毎に予め対応付けて設定され
    た送信先に警報情報を発信し、警報信号が発生した構成
    機器の据付,試運転、或いは保守作業を行う作業員が携
    帯する携帯端末装置に、警報の発生に対して作業員が行
    うべき作業の指示情報を発信することを特徴とする保守
    作業の支援方法。
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