JP2003149490A - 光合分波器 - Google Patents

光合分波器

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JP2003149490A JP2001349122A JP2001349122A JP2003149490A JP 2003149490 A JP2003149490 A JP 2003149490A JP 2001349122 A JP2001349122 A JP 2001349122A JP 2001349122 A JP2001349122 A JP 2001349122A JP 2003149490 A JP2003149490 A JP 2003149490A
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知己 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が可能で、挿入損失の波長依存性が小
さく、製造歩留まりが高い光合分波器を提供する。 【解決手段】 光合分波器1は、ポートP0〜P4を有
し、ポートP0より入力した光を分波して、この分波し
た各波長λnの光をポートPnより出力するとともに、各
ポートPnより入力した波長λnの光を合波して、この合
波した光をポートP 0より出力する。光合分波器1は、
レンズL0〜L4および誘電体多層膜フィルタF1〜F4
備え、さらに各誘電体多層膜フィルタFnの位置および
方位を調整する手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多波長の光を合波
または分波する光合分波器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】波長分割多重(WDM: Wavelength Div
ision Multiplexing)光通信システムは、多波長の信号
光を波長多重して伝送するものであって、大容量の情報
を高速に送受信することができる。光合分波器は、この
ようなWDM光通信システムにおいて用いられ、入力し
た多波長の信号光を合波して1つのポートに出力するこ
とができ、或いは、1つのポートより入力した多波長の
信号光を分波して各波長の信号光を互いに異なるポート
に出力することができる。
【0003】従来の光合分波器として図7に示される構
成のものが知られている。この図に示される光合分波器
100は、3つのWDMフィルタモジュール110,1
20および130を備えていて、4波長λ1〜λ4の光を
合波または分波するものである。
【0004】光ファイバ111より入力した4波長λ1
〜λ4の光は、WDMフィルタモジュール110により
波長λ1の光と他の3波長の光とに分波されて、波長λ1
の光が光ファイバ112に出力されるとともに、他の3
波長λ2〜λ4の光が光ファイバ113に出力される。光
ファイバ113と融着接続された光ファイバ121より
入力した3波長λ2〜λ4の光は、WDMフィルタモジュ
ール120により波長λ 2の光と他の2波長の光とに分
波されて、波長λ2の光が光ファイバ122に出力され
るとともに、他の2波長λ3〜λ4の光が光ファイバ12
3に出力される。光ファイバ123と融着接続された光
ファイバ131より入力した2波長λ3〜λ4の光は、W
DMフィルタモジュール130により波長λ3の光と他
の波長λ4の光とに分波されて、波長λ3の光が光ファイ
バ132に出力されるとともに、他の波長λ4の光が光
ファイバ133に出力される。
【0005】このようにして、この光合分波器100
は、光ファイバ111より入力した4波長λ1〜λ4の光
を分波して、波長λ1の光を光ファイバ112に出力
し、波長λ2の光を光ファイバ122に出力し、波長λ3
の光を光ファイバ132に出力し、波長λ4の光を光フ
ァイバ133に出力することができる。逆に、この光合
分波器100は、光ファイバ112より入力した波長λ
1の光、光ファイバ122より入力した波長λ2の光、光
ファイバ132より入力した波長λ3の光、および、光
ファイバ133より入力した波長λ4の光を合波して、
その合波した4波長λ1〜λ4の光を光ファイバ111よ
り出力することができる。
【0006】また、従来の光合分波器として図8に示さ
れる構成のものが知られている。この図に示される光合
分波器200は、透明ガラス平板210、誘電体多層膜
フィルタ211〜214、レンズ220〜224を備え
ていて、4波長λ1〜λ4の光を合波または分波するもの
である。透明ガラス平板210の一方の面に誘電体多層
膜フィルタ211および213が貼り付けられていて、
これに平行な他方の面に誘電体多層膜フィルタ212お
よび214が貼り付けられている。
【0007】光ファイバ230の端面より出射された4
波長λ1〜λ4の光は、レンズ220によりコリメートさ
れて、透明ガラス平板210に入射し、誘電体多層膜フ
ィルタ211に到達する。誘電体多層膜フィルタ211
に到達した4波長λ1〜λ4の光のうち、波長λ1の光
は、誘電体多層膜フィルタ211を透過し、レンズ22
1により集光され、光ファイバ231の端面に入射する
とともに、他の3波長の光は、誘電体多層膜フィルタ2
11で反射され、誘電体多層膜フィルタ212に到達す
る。
【0008】誘電体多層膜フィルタ212に到達した3
波長λ2〜λ4の光のうち、波長λ2の光は、誘電体多層
膜フィルタ212を透過し、レンズ222により集光さ
れ、光ファイバ232の端面に入射するとともに、他の
2波長の光は、誘電体多層膜フィルタ212で反射さ
れ、誘電体多層膜フィルタ213に到達する。誘電体多
層膜フィルタ213に到達した2波長λ3〜λ4の光のう
ち、波長λ3の光は、誘電体多層膜フィルタ213を透
過し、レンズ223により集光され、光ファイバ233
の端面に入射するとともに、他の波長λ4の光は、誘電
体多層膜フィルタ213で反射され、誘電体多層膜フィ
ルタ214に到達する。誘電体多層膜フィルタ214に
到達した波長λ4の光は、誘電体多層膜フィルタ214
を透過し、レンズ224により集光され、光ファイバ2
34の端面に入射する。
【0009】このようにして、この光合分波器200
は、光ファイバ230より入力した4波長λ1〜λ4の光
を分波して、波長λ1の光を光ファイバ231に出力
し、波長λ2の光を光ファイバ232に出力し、波長λ3
の光を光ファイバ233に出力し、波長λ4の光を光フ
ァイバ234に出力することができる。逆に、この光合
分波器200は、光ファイバ231より入力した波長λ
1の光、光ファイバ232より入力した波長λ2の光、光
ファイバ233より入力した波長λ3の光、および、光
ファイバ234より入力した波長λ4の光を合波して、
その合波した4波長λ1〜λ4の光を光ファイバ230よ
り出力することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の光合分波器は以下のような問題点を有している。
すなわち、図7に示された従来の光合分波器100は、
光ファイバ同士を融着接続したものであることから、各
光ファイバの余長処理が必要となり、また、融着接続部
を補強するための補強部材を設けることが必要となっ
て、それ故に全体を小型化するのは困難である。また、
この光合分波器100は、波長によって光路上の融着接
続部の個数が異なるから、波長によって挿入損失が異な
る。
【0011】一方、図8に示された従来の光合分波器2
00は小型化が可能である。しかし、誘電体多層膜フィ
ルタ211〜214の透過特性・反射特性の製造バラツ
キが無視し得ないことから、誘電体多層膜フィルタ21
1〜214の特性を所望のものとすることが困難であ
り、それ故に、全体の合分波特性を所望のものとするこ
とが更に困難であるので、製造歩留まりが低い。また、
誘電体多層膜フィルタ211〜214それぞれは、製造
時の熱歪み等により、所望のサイズに切断されると撓ん
でしまうので、透明ガラス平板210に貼り付けること
が困難であり、この点でも製造歩留まりが低い。
【0012】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、小型化が可能で、挿入損失の波長依存
性が小さく、製造歩留まりが高い光合分波器を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光合分波器
は、(N+1)個のポートP0〜PNを有し、ポートP0
り入力した光を分波して、この分波した各波長λnの光
をポートPnより出力するとともに、各ポートPnより入
力した波長λnの光を合波して、この合波した光をポー
トP0より出力する光合分波器であって、(1) ポートP0
に入力した光をコリメートして、そのコリメートした光
を光路R1に出力するレンズL0と、(2) 光路Rnを経て
到達した光をポートPnに集光するレンズLnと、(3) 光
路Rn1上に設けられ、光路Rn1を経てレンズLn1へ向か
う光を入力して、波長λn1の光を透過させてレンズLn1
へ向けて出力するとともに、波長λn1+1〜λNの光を反
射させて光路Rn1+1へ出力する誘電体多層膜フィルタF
n1と、(4) 各誘電体多層膜フィルタFn1の位置を調整す
る位置調整手段と、を備えることを特徴とする。ただ
し、Nは2以上の整数であり、nは1以上N以下の各整
数であり、n1は1以上(N−1)以下の各整数である。
また、光路RN上に誘電体多層膜フィルタFNを備えて、
この誘電体多層膜フィルタFNにより、光路RNを経てレ
ンズLNへ向かう光を入力して、波長λNの光を透過させ
てレンズLNへ向けて出力するとともに、他の波長の光
を反射させて光路RN+1へ出力してもよい。
【0014】本発明に係る光合分波器は光分波器として
以下のように作用する。ポートP0よりN波長λ1〜λN
の光が入射すると、各波長λnの光は、レンズL0により
コリメートされて光路R1に出力され、誘電体多層膜フ
ィルタF1〜Fn-1により順次に反射されて光路R2〜Rn
を経て、誘電体多層膜フィルタFnを透過し、レンズLn
により集光されてポートPnより出射される。ただし、
波長λ1の光は、レンズL0によりコリメートされて光路
1に出力され、誘電体多層膜フィルタF1を透過し、レ
ンズL1により集光されてポートP1より出射される。
【0015】また、本発明に係る光合分波器は光合波器
として以下のように作用する。各ポートPnより波長λn
の光が入射すると、その波長λnの光は、レンズLnによ
りコリメートされ、誘電体多層膜フィルタFnを透過し
て光路Rnに出力され、誘電体多層膜フィルタFn-1〜F
1により順次に反射されて光路Rn-1〜R1を経て、レン
ズL0により集光されてポートP0より出射される。ただ
し、波長λ1の光は、レンズL1によりコリメートされ、
誘電体多層膜フィルタF1を透過して光路R1に出力さ
れ、レンズL0により集光されてポートP0より出射され
る。
【0016】本発明に係る光合分波器は、各誘電体多層
膜フィルタFnの位置を調整する位置調整手段を備えて
いることにより、各誘電体多層膜フィルタFnの特性の
製造バラツキがあっても、各誘電体多層膜フィルタFn
の位置を調整して、各誘電体多層膜フィルタFnの所望
の特性の部分を光路Rnが通過するようにすることがで
きる。
【0017】また、本発明に係る光合分波器は、各誘電
体多層膜フィルタFn1の方位を調整する方位調整手段を
更に備えるのが好適である。この場合には、この光合分
波器は、各誘電体多層膜フィルタFnが撓んでいても、
各誘電体多層膜フィルタFnの方位を調整して、各誘電
体多層膜フィルタFnに対して所望の角度で光路Rnが通
過するようにすることができる。
【0018】また、本発明に係る光合分波器は、ポート
0とレンズL0との間の光路の光軸と、ポートPnとレ
ンズLnとの間の各光路の光軸とが、互いに平行である
のが好適である。この場合には、ポートP0および各ポ
ートPnそれぞれに接続される光ファイバが互いに平行
になるので、光合分波器の取り扱いが容易である。
【0019】また、本発明に係る光合分波器は、各光路
nを折り返すミラーMnを更に備えるのが好適である。
この場合には、ポートP0および各ポートPnそれぞれに
接続される光ファイバの端面が全て同一方位を向き、こ
れら光ファイバが全て同一の側に存在することから、光
通信システムの光送信器、光中継器または光受信器にお
いて各種光学部品を収納する架への挿入が容易となる。
また、各ミラーMnが集光機能を有しているのが好適で
あり、この場合には、挿入損失の波長依存性を小さくす
ることができる。
【0020】本発明に係る光通信システムは、多波長の
信号光を波長多重して伝送する光通信システムであっ
て、上記の本発明に係る光合分波器を備え、この光合分
波器により多波長の信号光を合波または分波することを
特徴とする。この光通信システムでは、所望の特性を歩
留まりよく実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0022】(第1実施形態)先ず、本発明に係る光合
分波器の第1実施形態について説明する。図1は、第1
実施形態に係る光合分波器1の構成図である。この図に
示される光合分波器1は、5個のポートP0〜P4を有
し、ポートP0より入力した光を分波して、この分波し
た各波長λnの光をポートPnより出力するとともに、各
ポートPnより入力した波長λnの光を合波して、この合
波した光をポートP0より出力するものである(ただ
し、nは1以上4以下の各整数、以下同様。)。
【0023】この光合分波器1は、5個のレンズL0
4および4個の誘電体多層膜フィルタF1〜F4を備え
ている。ポートP0の位置に光ファイバ100の端面があ
り、また、ポートPnの位置に光ファイバ10nの端面が
ある。光ファイバ100,102および104それぞれの
端面と、光ファイバ101および103それぞれの端面と
は、互いに対向している。
【0024】光ファイバ100の端面の前方に配置され
たレンズL0、および、光ファイバ10nの端面の前方に
配置されたレンズLnそれぞれは、光軸(図中において
一点鎖線で示す)が互いに平行である。また、ポートP
0とレンズL0との間の光路の光軸、および、ポートPn
とレンズLnとの間の光路の光軸それぞれは、互いに平
行である。すなわち、光ファイバ100〜104それぞれ
は、各々の端面の近傍では各光軸が互いに平行である。
【0025】レンズL0は、光ファイバ100の端面(ポ
ートP0)より出射された光をコリメートして、そのコ
リメートした光を光路R1に出力することができる。ま
た、レンズLnは、光ファイバ10nの端面(ポート
n)より出射された光をコリメートして、そのコリメ
ートした光を光路Rnに出力することができる。なお、
光路R1は、レンズL0とレンズL1との間の光の経路で
ある。光路R2は、誘電体多層膜フィルタF1とレンズL
2との間の光の経路である。光路R3は、誘電体多層膜フ
ィルタF2とレンズL3との間の光の経路である。また、
光路R4は、誘電体多層膜フィルタF3とレンズL4との
間の光の経路である。
【0026】各誘電体多層膜フィルタFnは、レンズLn
の前方であって光路Rn上に配置されており、4波長λ1
〜λ4の光のうち波長λnの光を選択的に透過させるもの
である。各誘電体多層膜フィルタFnは、レンズLn-1
側より光路Rnを経て光が到達すると、そのうちの波長
λnの光を透過させてレンズLnへ向けて出力するととも
に、波長λn+1〜λNの光を反射させて光路Rn+1へ出力
する。なお、ポートP0より4波長λ1〜λ4の光のみが
入力する場合には、誘電体多層膜フィルタF4は不要で
ある。
【0027】この光合分波器1は、光分波器として以下
のように動作する。光ファイバ10 0の端面より出射さ
れた4波長λ1〜λ4の光は、レンズL0によりコリメー
トされて、光路R1に出力され、誘電体多層膜フィルタ
1に到達する。この誘電体多層膜フィルタF1に到達し
た4波長の光のうち、波長λ1の光は、誘電体多層膜フ
ィルタF1を透過し、レンズL1により集光されて、光フ
ァイバ101の端面に入射するとともに、他の3波長の
光は、誘電体多層膜フィルタF1で反射され、光路R2
出力され、誘電体多層膜フィルタF2に到達する。この
誘電体多層膜フィルタF2に到達した3波長の光のう
ち、波長λ2の光は、誘電体多層膜フィルタF2を透過
し、レンズL2により集光されて、光ファイバ102の端
面に入射するとともに、他の2波長の光は、誘電体多層
膜フィルタF2で反射され、光路R3に出力され、誘電体
多層膜フィルタF3に到達する。この誘電体多層膜フィ
ルタF3に到達した2波長の光のうち、波長λ3の光は、
誘電体多層膜フィルタF3を透過し、レンズL3により集
光されて、光ファイバ103の端面に入射するととも
に、他の波長λ4の光は、誘電体多層膜フィルタF3で反
射され、光路R4に出力され、誘電体多層膜フィルタF4
に到達する。この誘電体多層膜フィルタF4に到達した
波長λ4の光は、誘電体多層膜フィルタF4を透過し、レ
ンズL4により集光されて、光ファイバ104の端面に入
射する。すなわち、光ファイバ100の端面より4波長
λ1〜λ4の光が出射されると、これらの波長の光は分波
されて、各波長λnの光は光ファイバ10nの端面に入射
する。
【0028】また、この光合分波器1は、光合波器とし
て以下のように動作する。光ファイバ101の端面より
出射された波長λ1の光は、レンズL1によりコリメート
されて、光路R1に出力され、誘電体多層膜フィルタF1
を透過し、レンズL0により集光されて、光ファイバ1
0の端面に入射する。光ファイバ102の端面より出射
された波長λ2の光は、レンズL2によりコリメートされ
て、光路R2に出力され、誘電体多層膜フィルタF2を透
過し、誘電体多層膜フィルタF1で反射され、レンズL0
により集光されて、光ファイバ100の端面に入射す
る。光ファイバ103の端面より出射された波長λ3の光
は、レンズL3によりコリメートされて、光路R3に出力
され、誘電体多層膜フィルタF3を透過し、誘電体多層
膜フィルタF2およびF1で順次に反射され、レンズL0
により集光されて、光ファイバ100の端面に入射す
る。また、光ファイバ104の端面より出射された波長
λ4の光は、レンズL4によりコリメートされて、光路R
4に出力され、誘電体多層膜フィルタF4を透過し、誘電
体多層膜フィルタF3〜F1で順次に反射され、レンズL
0により集光されて、光ファイバ100の端面に入射す
る。すなわち、各光ファイバ10nの端面より出射され
た波長λnの光は合波されて光ファイバ10の端面に入
射する。
【0029】次に、各誘電体多層膜フィルタFnの位置
および方位を調整する手段について説明する。図2は、
各誘電体多層膜フィルタFnの位置および方位を調整す
る手段の斜視図である。また、図3は、各誘電体多層膜
フィルタFnの位置および方位を調整する手段の断面図
である。これらの図には、誘電体多層膜フィルタFn
レンズLnおよび光ファイバ10nの他に、誘電体多層膜
フィルタFnの位置および方位を調整する手段を構成す
る部品として、第1部材11n、第2部材12nおよび第
3部材13nが示されている。
【0030】第1部材11n、第2部材12nおよび第3
部材13nそれぞれは、開口を有しており、各開口中に
レンズLnの光軸がある。また、第1部材11nの開口に
はレンズLnが嵌め込まれており、第3部材13nの開口
には誘電体多層膜フィルタF nが嵌め込まれている。第
2部材12nは、第1部材11nに対して相対的に、レン
ズLnの光軸に垂直な方向に移動が可能となっている。
また、第3部材13nと第2部材12nとは、互いの接触
面が球面の一部をなしており、その接触面で互いに摺動
が可能となっている。すなわち、第1部材11nに対し
て相対的に第2部材12nの位置が調整されることで、
誘電体多層膜フィルタFnの位置が調整される。また、
第2部材12nに対して相対的に第3部材13nの方位が
調整されることで、誘電体多層膜フィルタFnの方位が
調整される。
【0031】以上のように構成される第1実施形態に係
る光合分波器1は、図7に示された従来の光合分波器1
00のように光ファイバ同士を融着接続する必要がない
から、小型化が可能であり、挿入損失の波長依存性が小
さい。また、この光合分波器1は、各誘電体多層膜フィ
ルタFnの特性の製造バラツキがあっても、各誘電体多
層膜フィルタFnの位置を調整することで、各誘電体多
層膜フィルタFnの所望の特性の部分を光路Rnが通過す
るようにすることができるので、全体の製造歩留まりが
向上する。さらに、この光合分波器1は、各誘電体多層
膜フィルタFnが撓んでいても、各誘電体多層膜フィル
タFnの方位を調整することで、各誘電体多層膜フィル
タFnに対して所望の角度で光路Rnが通過するようにす
ることができるので、この点でも全体の製造歩留まりが
向上する。
【0032】(第2実施形態)次に、本発明に係る光合
分波器の第2実施形態について説明する。図4は、第2
実施形態に係る光合分波器2の構成図である。この図に
示される第2実施形態に係る光合分波器2は、第1実施
形態に係る光合分波器1と比較すると、各光路Rnを折
り返すミラーMnを更に備える点で相違する。なお、ミ
ラーM1〜M4は一体物であってもよい。
【0033】このように構成される第2実施形態に係る
光合分波器2は、第1実施形態に係る光合分波器1の場
合と略同様に動作し同様の効果を奏することができる。
加えて、この光合分波器2は、ミラーM1〜M4が設けら
れたことにより、光ファイバ100〜104それぞれの端
面が全て同一方位を向き、光ファイバ100〜104が全
て同一の側に存在することから、光通信システムの光送
信器、光中継器または光受信器において各種光学部品を
収納する架への挿入が容易となる。
【0034】(第3実施形態)次に、本発明に係る光合
分波器の第3実施形態について説明する。図5は、第3
実施形態に係る光合分波器3の構成図である。この図に
示される第3実施形態に係る光合分波器3は、第2実施
形態に係る光合分波器2と比較すると、各ミラーMn
集光機能を有している点で相違する。各ミラーMnは、
凹面鏡であってもよいし、フレネルレンズであってもよ
い。
【0035】このように構成される第3実施形態に係る
光合分波器3は、第2実施形態に係る光合分波器2の場
合と略同様に動作し同様の効果を奏することができる。
加えて、この光合分波器3は、ミラーM1〜M4が集光機
能を有していることにより、挿入損失の波長依存性を更
に小さくすることができる。
【0036】(光通信システムの実施形態)次に、本発
明に係る光通信システムの実施形態について説明する。
図6は、本実施形態に係る光通信システム20の構成図
である。この図に示される光通信システム20は、光送
信器30と光受信器40との間に光ファイバ伝送路50
が敷設されたものである。光送信器30内には光源部3
1〜314および光合波器32が設けられている。光送
信器40内には受光部411〜414および光分波器42
が設けられている。光合波器32および光分波器42そ
れぞれは、上述した光合分波器1〜3の何れかの構成を
有するものである。
【0037】光送信器30において、各光源部41n
ら出力された波長λnの信号光は光合波器32により合
波されて、この合波された多波長λ1〜λ4の信号光は光
ファイバ伝送路50に送出される。そして、光ファイバ
伝送路50を経て光受信器40に到達した多波長λ1
λ4の信号光は光分波器42により分波されて、各波長
λ nの信号光は受光部41nにより受光される。この光通
信システム20では、このようにしてWDM通信が行わ
れる。
【0038】この光通信システム20では、上述した光
合分波器1〜3の何れかの構成を有する光合波器32お
よび光分波器42を用いて多波長の信号光を合分波する
ものであるので、所望の特性を歩留まりよく実現するこ
とができる。
【0039】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記の各
実施形態では、合分波する光の波長数Nを4として説明
したが、波長数Nは任意でよい。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る光合分波器は、N波長の光を合分波するものであっ
て、レンズL0〜LNおよび誘電体多層膜フィルタF1
N-1を備え、さらに各誘電体多層膜フィルタFnの位置
を調整する位置調整手段を備えている。したがって、本
発明に係る光合分波器は、小型化が可能で、挿入損失の
波長依存性が小さく、製造歩留まりが高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る光合分波器1の構成図であ
る。
【図2】各誘電体多層膜フィルタFnの位置および方位
を調整する手段の斜視図である。
【図3】各誘電体多層膜フィルタFnの位置および方位
を調整する手段の断面図である。
【図4】第2実施形態に係る光合分波器2の構成図であ
る。
【図5】第3実施形態に係る光合分波器3の構成図であ
る。
【図6】本実施形態に係る光通信システムの構成図であ
る。
【図7】従来の光合分波器の構成図である。
【図8】従来の光合分波器の構成図である。
【符号の説明】
1〜3…光合分波器、100〜104…光ファイバ、20
…光通信システム、30…光送信器、311〜314…光
源部、32…光合波器、40…光受信器、41 1〜414
…受光部、42…光分波器、50…光ファイバ伝送路、
1〜F4…誘電体多層膜フィルタ、L0〜L4…レンズ、
0〜P4…ポート、R0〜R4…光路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 DD09 DD10 DE00 2H048 FA09 FA11 FA24 GA07 GA13 GA32 GA62

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (N+1)個のポートP0〜PNを有し、ポ
    ートP0より入力した光を分波して、この分波した各波
    長λnの光をポートPnより出力するとともに、各ポート
    nより入力した波長λnの光を合波して、この合波した
    光をポートP 0より出力する光合分波器であって(ただ
    し、Nは2以上の整数、nは1以上N以下の各整数、以
    下同様。)、 ポートP0に入力した光をコリメートして、そのコリメ
    ートした光を光路R1に出力するレンズL0と、 光路Rnを経て到達した光をポートPnに集光するレンズ
    nと、 光路Rn1上に設けられ、光路Rn1を経てレンズLn1へ向
    かう光を入力して、波長λn1の光を透過させてレンズL
    n1へ向けて出力するとともに、波長λn1+1〜λ Nの光を
    反射させて光路Rn1+1へ出力する誘電体多層膜フィルタ
    n1と(ただし、n1は1以上(N−1)以下の各整数、
    以下同様。)、 各誘電体多層膜フィルタFn1の位置を調整する位置調整
    手段と、 を備えることを特徴とする光合分波器。
  2. 【請求項2】 各誘電体多層膜フィルタFn1の方位を調
    整する方位調整手段を更に備えることを特徴とする請求
    項1記載の光合分波器。
  3. 【請求項3】 ポートP0とレンズL0との間の光路の光
    軸と、ポートPnとレンズLnとの間の各光路の光軸と
    が、互いに平行であることを特徴とする請求項1記載の
    光合分波器。
  4. 【請求項4】 各光路Rnを折り返すミラーMnを更に備
    えることを特徴とする請求項1記載の光合分波器。
  5. 【請求項5】 各ミラーMnが集光機能を有しているこ
    とを特徴とする請求項4記載の光合分波器。
  6. 【請求項6】 多波長の信号光を波長多重して伝送する
    光通信システムであって、請求項1記載の光合分波器を
    備え、この光合分波器により前記多波長の信号光を合波
    または分波することを特徴とする光通信システム。
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