JP2003149067A - 燃焼器における圧力測定装置 - Google Patents

燃焼器における圧力測定装置

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JP2003149067A JP2002212228A JP2002212228A JP2003149067A JP 2003149067 A JP2003149067 A JP 2003149067A JP 2002212228 A JP2002212228 A JP 2002212228A JP 2002212228 A JP2002212228 A JP 2002212228A JP 2003149067 A JP2003149067 A JP 2003149067A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導圧管とダンピングチューブを用いた燃焼器
における圧力測定装置において、ダンピングチューブの
結露を防止し、燃焼器内の圧力を常に正確に測定できる
ようにすることを目的とする。 【解決手段】 燃焼器内に挿入した導圧管を介して燃焼
器内の圧力を測定する圧力センサと、導圧管の音響固有
値に基づいて生じる共鳴を吸収するダンピングチューブ
とを有した燃焼器における圧力測定装置において、前記
圧力センサを燃焼器からの熱で該当圧力における蒸発点
以上となる位置に設置すると共に、前記ダンピングチュ
ーブを前記圧力センサ、または導圧管の周り(外周、内
周を含む)に巻回若しくは延在してしてダンピングチュ
ーブ内の結露を防止するよう構成し更に前記導圧管内側
に耐熱吸音材を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンやロ
ケット推進器等の燃焼器における圧力測定装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンやロケット推進器等の燃焼
器は、例えば図7にガスタービンにおける燃焼器付近の
断面図を示したように、燃焼器11がガスタービンの車
室12に取り付けられている。そしてこの燃焼器11に
は、外筒16内に燃料ノズル13、内筒14、尾筒15
を有し、尾筒15にはバイパスエルボ17が取り付けら
れ、さらにバイパス弁18、バイパス弁可変機構19が
設けられている。そして20は空気圧縮機で、ここで圧
縮された圧縮機吐き出し空気21は車室12に流れ、燃
焼器11の周りを通って矢印で示すように燃料ノズル1
3の上流側から燃焼器11内へ燃焼用空気として導入さ
れる。そして燃焼器11では、燃料ノズル13を経て送
給される燃料が燃焼され、その燃焼ガスはガスタービン
22へ送られてこれを駆動する。
【0003】そしてこのようなガスタービンにおける燃
焼器11においては、内部で燃料が燃焼する際、気柱と
の共鳴により燃焼振動や圧力変動が生じ、燃焼器11の
構成部材、たとえば内筒14、尾筒15、外筒16内部
等で反射され、大きな振動エネルギーとなって燃焼器1
1本体の疲労破損、更にはタービン翼などの周辺部品の
破損事故を起こすことがある。そのため、圧力センサな
どを用いてこういった燃焼振動や圧力変動を検出し、燃
料と空気の配分比率、パイロット比、バイパス弁開度の
などの調節がおこなわれている。
【0004】こういったガスタービンやロケット推進器
等の燃焼器における圧力の測定は、燃焼器内に直接圧力
センサを取り付けておこなうことが好ましいが、圧力セ
ンサが高温の燃焼ガスに直接接することになり、高温に
耐えられる圧力センサは高価であると共に、圧力センサ
の故障或いは破損により、圧力検出不良となるおそれが
ある。そして圧力検出不能になった場合は、その後のガ
スタービンやロケット推進器等の燃焼器の運転に支障を
きたすという問題がある。そのため従来では、図8に示
すように圧力センサ1に導圧管2を取り付け、この導圧
管2の先端を図7における燃焼器外筒16を貫通して内
筒14に挿入し、燃焼ガスから一定の距離を持たせるこ
とで、圧力センサ1が高温にさらされるのを防止して安
価な圧力センサを使えるようにした方法が考えられた。
【0005】しかしながらこのように燃焼器内筒14に
導圧管2を挿入すると、この導圧管2の音響固有値に基
づく気柱共鳴が生じ、燃焼器内では生じていない音が応
答倍率で出てきてしまい、実際の燃焼器内筒14内の圧
力とは異なった圧力を計測してしまうということが生じ
る。
【0006】そのため特開平6−331146号公報に
は、図9に示したようにダンピングチューブ(減衰管)
9を取り付け、このダンピングチューブ9によって前記
導圧管2内に生じる音響固有値に基づく気柱共鳴特性を
吸収、減衰させ、振幅平坦な検出特性域が燃焼振動周波
数を覆うようにして、正確な圧力測定がおこなえるよう
にした装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
9に9で示したようなダンピングチューブは、比較的低
温(100度C以下)の場所に設置するため、例えば運
転して停止させ、しばらくして再運転した場合など、ダ
ンピングチューブ9内に結露が生じて水がたまり、計測
が不可能になってしまうことがあった。本発明は、導圧
管とダンピングチューブを用い、導圧管によって圧力セ
ンサを燃焼器内の燃焼ガスから遠ざけるようにすると共
に、ダンピングチューブによって導圧管の音響固有値に
基づく気柱共鳴を防止するようにした燃焼器における圧
力測定装置において、ダンピングチューブの結露を防止
し、燃焼器内の圧力を常に正確に測定できるようにする
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は、燃焼器内に挿入した導圧管と、該導圧管
の基端側に設け、導圧管を介して燃焼器内の圧力を測定
する圧力センサと、同じく導圧管の基端側に設け、導圧
管の音響固有値に基づいて生じる共鳴を吸収するダンピ
ングチューブとを有した燃焼器における圧力測定装置に
おいて、前記圧力センサを燃焼器からの熱で該当圧力に
おける蒸発点以上となる位置に設置すると共に、前記ダ
ンピングチューブを前記圧力センサと導圧管の少なくと
も一つに周方向若しくは軸方向に延在させて接触させて
ダンピングチューブ内の結露を防止するよう構成したこ
とを特徴とする。
【0009】このような構成は、前記ダンピングチュー
ブを前記圧力センサと導圧管の少なくとも一つの部材の
内側若しくは外側に巻回するか、若しくは前記ダンピン
グチューブを細い管を束にした多孔チューブ管群で構成
し、該チューブ管群を前記道圧管内に内挿したダンピン
グチューブ内の結露を防止するよう構成する事ができ
る。このようにすることで、ダンピングチューブは常時
燃焼器からの熱を受けて該等圧力における蒸発点以上と
なった圧力センサ、または導圧管によって蒸発点以上の
温度に保たれるから内部の結露を防止でき、かつ、ダン
ピングチューブで導圧管の音響固有値に基づいて生じる
共鳴を吸収できるから、常に正確な圧力測定が可能とな
る。そのため、従来のようにダンピングチューブ内に結
露して燃焼器内の圧力測定が不能になることが無く、ガ
スタービンやロケット推進器等の燃焼器の運転に支障を
きたすこともなくなる。
【0010】そして本発明の好ましい実施例において
は、前記ダンピングチューブを導圧管内側に巻回するの
がよい。この場合はダンピングチューブを導圧管内周側
でなくても、導圧管を2重管にしてそのリング状隙間に
巻回するように構成してもよい。このようにダンピング
チューブを、前記の場合よりさらに高温となる導圧管内
側に巻回したため、ダンピングチューブ内の水分は完全
に蒸発し、さらに結露の心配が無くなる。そのため燃焼
器が運転を開始した後運転を停止しても、運転を停止し
たときは高温であるから内部の温度が該等圧力の蒸発点
以下になる前に水蒸気等は蒸発し、再運転に際しても結
露の心配はない。従ってダンピングチューブの結露で測
定が不能になることが無く、また、このダンピングチュ
ーブによって導圧管の音響固有値に基づいて生じる共鳴
も吸収できるから、常に正確な圧力測定が可能となる。
【0011】さらに吸音効果を高めるため、前記導圧管
内側に耐熱吸音材を設け、導圧管の音響固有値に基づい
て生じる共鳴を吸収するようにするのが好ましい。この
ように導圧管内に耐熱吸音材を設けることにより、導圧
管内である程度導圧管の音響固有値に基づいて生じる共
鳴を吸収することができ、さらにダンピングチューブに
よって導圧管の音響固有値に基づいて生じる共鳴を吸収
することで、導圧管の音響固有値に基づいて生じる共鳴
の問題を解消できる。また本発明によれば、吸音材の吸
音周波数レベルの異なる複数の吸音材を用いることで、
導圧管の音響固有値に基づいて生じる共鳴を広範囲にわ
たって吸収することができ、さらに大きな効果を得るこ
とができる。
【0012】そしてさらに本発明は、 前記ダンピング
チューブにドレーンバルブを設け、ダンピングチューブ
内で結露した水を排出できるようにするのがよい。この
ようにダンピングチューブにドレーンバルブを設けるこ
とにより、例えダンピングチューブ内に結露が生じても
容易に排出が可能となり、またダンピングチューブ内に
はガスの流れがあるため、ダンピングチューブ内に水分
がたまることがない。
【0013】そして更に本発明は、燃焼器内に挿入した
導圧管と、該導圧管の基端側に設け、導圧管を介して燃
焼器内の圧力を測定する圧力センサとを有した燃焼器に
おける圧力測定装置において、前記導圧管を、細い導圧
管を束にした導圧管集合体で構成し、導圧管自体にダン
ピング特性を持たせるように構成してもよい。このよう
に導圧管自体を細い導圧管を束にした導圧管集合体であ
る多孔チューブ導圧管で構成することにより、導圧管の
音響固有値そのものが細い導圧管に分散されて共鳴点が
移動すると共に、導圧管によるエネルギーゲインをある
程度のレベルに保ったまま圧力の測定ができ、より正確
な圧力測定が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの
発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる
説明例に過ぎない。
【0015】図1から図6は、本発明における第1から
第6の実施の形態を示した概略構成図である。図中1は
圧力センサ、2は導圧管、3はダンピングチューブ、4
は導圧管2内に巻回したダンピングチューブ(減衰管)、
5は耐熱吸音材、6は5で示した耐熱吸音材とは異なっ
た吸音周波数レベルの耐熱吸音材、7はドレーンバルブ
である。
【0016】尚、圧力センサ1を導圧管の端部に取り付
けた場合のガスタービン燃焼器内の圧力に対する圧力検
出特性は、ガスタービン燃焼器内の圧力変動周波数f
が、導圧管内の気柱共鳴周波数の間に位置したり、ある
いは近接した場合には、ガスタービン燃焼器内の圧力と
全く異なる圧力検出結果となる。 これに対して、導圧
管2にダンピングチューブ(減衰管)を接続した場合の圧
力検出特性は、一部の周波数領域で平坦な周波数特性と
なる。そこで、この平坦な周波数特性領域が、燃焼振動
周波数を覆うような特性をもつ導圧管2およびダンピン
グチューブ(減衰管)4を設定する。このような特性を得
るためには、一般にダンピングチューブ(減衰管)4を導
圧管2よりも長めとすればよい。
【0017】図1は、本発明における第1の実施の形態
を示した概略構成図であり、本発明においてはこの図に
示したように、まず(A)に示すように、直管状の導圧管
2の基端部に圧力センサ1を設け、そして導圧管2の他
端を例えば前記図7に示したようなガスタービン燃焼器
11の外筒16から内筒14に挿入し、導圧管2を介し
て燃焼器11内の圧力を測定できるようにすると共に、
導圧管2の基端部に可撓性細管状のダンピングチューブ
3の端管部3aが圧力センサ本体1bを配置した内部空
間1aと連通するごとく取り付け、そのダンピングチュ
ーブ3の長さを平坦な周波数特性領域が、燃焼振動周波
数を覆うような特性をもつように調整して圧力センサ1
外周に巻回したものである。そしてこの圧力センサ1
は、導圧管2の長さを調節して燃焼器11からの熱によ
り、該当圧力における蒸発点以上(例えば100℃)以
上となる位置に設置してある。
【0018】そのためダンピングチューブ3は、内部に
結露する心配が無くなる。すなわち、例えばガスタービ
ンやロケット推進器等の燃焼器11が運転を開始してし
ばらくすると圧力センサ1付近は該当圧力における蒸発
点以上となり、それに伴ってダンピングチューブ3も該
当圧力における蒸発点以上に加熱されるから結露の心配
はない。また、このような状態から運転を停止して、し
ばらくしてから再運転したとしても、運転を停止したと
きは高温であるから内部の温度が該当圧力における蒸発
点以下になる以前に水蒸気等は蒸発し、そのため再運転
に際しても結露の心配はない。そのためダンピングチュ
ーブ3の結露で測定が不能になることが無く、また、こ
のダンピングチューブ3によって導圧管2の音響固有値
に基づいて生じる共鳴を吸収できるから、常に正確な圧
力測定が可能となる。
【0019】図2は、本発明における第2の実施の形態
を示した概略構成図であり、この第2の実施形態におい
ては導圧管2’の内部に4のように導圧管2’内周に沿
って巻回して、その自由端4aを図1に示す圧力センサ
本体1bを配置した内部空間1aと連通するごとく取り
付け、そのダンピングチューブ3、4の長さを平坦な周
波数特性領域が、燃焼振動周波数を覆うような特性をも
つように調整したものである。そして圧力センサと共に
導圧管2’が、燃焼器11からの熱によって該当圧力に
おける蒸発点以上となる位置に設置してあることは第1
の実施形態と同様である。
【0020】このようにダンピングチューブ4を、第1
の実施形態よりさらに高温となる導圧管2’内部に内周
に沿って巻回したため、ダンピングチューブ4内の水分
は完全に蒸発し、さらに結露への心配が無くなる。その
ため前記第1の実施形態の場合と同様、燃焼器11が運
転を開始した後運転を停止しても、運転を停止したとき
は高温であるから内部の温度が該当圧力における蒸発点
以下になる前に水蒸気等は蒸発し、再運転に際しても結
露の心配はない。従って、ダンピングチューブ4の結露
で測定が不能になることが無く、また、このダンピング
チューブ4によって導圧管2’の音響固有値に基づいて
生じる共鳴も吸収できるから、常に正確な圧力測定が可
能となる。
【0021】図3は、本発明における第3の実施の形態
を示した概略構成図であり、この第3の実施形態では、
ダンピングチューブ3を第1の実施形態と同様に圧力セ
ンサ1周囲に巻回するとともに、第2の実施形態と同様
導圧管2の内側に巻回し、さらに導圧管2とダンピング
チューブ4との間に、A−A’断面図に5で示したよう
な耐熱吸音材を巻回したものである。この耐熱吸音材5
としては、例えば丸拡大図に示すように、焼結金網のよ
うな高温に耐えるものを用いる。圧力センサ1を、燃焼
器11からの熱によって該当圧力における蒸発点以上と
なる位置に設置することは第1の実施形態と同様であ
る。
【0022】このように導圧管2内側に耐熱吸音材5を
全回することにより、導圧管2内である程度導圧管2の
音響固有値に基づいて生じる共鳴を吸収することがで
き、さらにダンピングチューブ3によって導圧管2の音
響固有値に基づいて生じる共鳴を吸収することで、導圧
管2の音響固有値に基づいて生じる共鳴の問題を解消で
きる。またダンピングチューブ3は、前記したように該
当圧力における蒸発点以上の高温域に巻回されているか
ら結露の心配はない。
【0023】図4は本発明における第4の実施の形態を
示した概略構成図であり、この第4の実施形態では、ダ
ンピングチューブ3を第1の実施形態と同様に圧力セン
サ1周囲に巻回するとともに、導圧管2の内側に、第3
の実施形態で説明した耐熱吸音材5に加え、該耐熱吸音
材5の内側にA−A’断面図に6で示すように、この耐
熱吸音材5とは吸音周波数レベルの異なる例えば多孔板
(パンチメタルなど)などで構成した耐熱吸音材6を用
いたものである。すなわち、前記焼結金網のような耐熱
吸音材5は低域の音声の吸収に有効であるのに対し、パ
ンチメタルなどの多孔板で構成した耐熱吸音材6は高域
の音声の吸音に有効であり、両者を併せて用いること
で、導圧管2の音響固有値に基づいて生じる共鳴を広範
囲にわたって吸収することができ、更に大きな効果をも
たらすことができる。
【0024】図5は、本発明における第5の実施の形態
を示した概略構成図であり、この第5の実施形態では、
に圧力センサ1周囲に巻回したダンピングチューブ3の
自由端3bにドレーンバルブ7を設け、ダンピングチュ
ーブ3内で結露した水を排出できるようにしたものであ
る。これ以外の構成は以上述べてきた第1から第4の実
施形態と同様であり、例えばダンピングチューブ3は第
1の実施形態と同様圧力センサ1、または導圧管2に巻
回するか第2の実施形態と同様導圧管2の内側に巻回
し、第3、第4の実施形態のように、導圧管2の内側
に、A−A’断面図に5で示したような耐熱吸音材や6
で示したような吸音周波数レベルの異なる耐熱吸音材な
どを用いるようにしても良い。
【0025】このようにダンピングチューブ3にドレー
ンバルブ7を設けることにより、例えダンピングチュー
ブ3内に結露が生じても容易に排出が可能となり、また
ドレーンバルブ7に連結した自由端3aの反対側のダン
ピングチューブ3の一端は導圧管2と連通する圧力セン
サ1の内部空間と連通しているために、ダンピングチュ
ーブ3内にはガスの流れが出来、ドレーンバルブ7より
水を排出してダンピングチューブ3内に水分がたまるこ
とがない。
【0026】図6は、本発明における第6の実施の形態
を示した概略構成図であり、この第6の実施形態では、
導圧管2内にA−A’断面図に8で示した細いダンピン
グチューブを束にしたダンピングチューブ集合体で構成
し、導圧管2自体にダンピング特性を持たせた。このよ
うに導圧管2を構成することにより、導圧管2の音響固
有値そのものが細いダンピングチューブ管8に分散され
て共鳴点が移動してダンピング効果を持たせることがで
き、またエネルギーゲインはある程度のレベルを保った
ものとすることができる。前記ダンピングチューブ集合
体8の一端を、丸拡大図に示す圧力センサ本体1bを配
置した内部空間1aと連通するごとく取り付け、圧力セ
ンサ1は、燃焼器11からの熱によって該等圧力におけ
る蒸発点以上となる位置に設置する。
【0027】このように構成することにより、導圧管2
によるエネルギーゲインをある程度のレベルに保ったま
ま圧力センサ1で圧力の測定ができると共に、導圧管2
の音響固有値そのものが細いダンピングチューブ8に分
散されて小さな値となってより正確な圧力測定が可能と
なる。
【0028】尚、図示はしていないが、導圧管2を図6
のA−A’断面図のように細い導圧管を束にした導圧管
集合体で構成し、導圧管2自体にダンピング特性を持た
せてもよい。このように導圧管2を構成することによ
り、導圧管2の音響固有値そのものが細い導圧管に分散
されて共鳴点が移動してダンピング効果を持たせること
ができ、またエネルギーゲインはある程度のレベルを保
ったものとすることができる。
【0029】
【発明の効果】以上記載の如く本発明によれば、ダンピ
ングチューブは常時燃焼器からの熱を受けて該等圧力に
おける蒸発点以上となった圧力センサ、または導圧管に
よって蒸発点以上の温度に保たれるから内部の結露を防
止でき、かつ、ダンピングチューブで導圧管の音響固有
値に基づいて生じる共鳴を吸収できるから、常に正確な
圧力測定が可能となる。そのため、従来のようにダンピ
ングチューブ内に結露して燃焼器内の圧力測定が不能に
なることが無く、ガスタービンやロケット推進器等の燃
焼器の運転に支障をきたすこともなくなる。
【0030】又本発明によれば、ダンピングチューブを
高温となる導圧管内側に巻回したためダンピングチュー
ブ内の水分は完全に蒸発し、結露への心配が無くなる。
そのため燃焼器が運転を開始した後運転を停止しても、
運転を停止したときは高温であるから内部の温度が該等
圧力の蒸発点以下になる前に水蒸気等は蒸発し、再運転
に際しても結露の心配はない。従ってダンピングチュー
ブの結露で測定が不能になることが無く、また、このダ
ンピングチューブによって導圧管の音響固有値に基づい
て生じる共鳴も吸収できるので、常に正確な圧力測定が
可能となる。
【0031】更に本発明によれば、導圧管内に耐熱吸音
材を設けることにより、導圧管内である程度導圧管の音
響固有値に基づいて生じる共鳴を吸収することができ、
さらにダンピングチューブによって導圧管の音響固有値
に基づいて生じる共鳴を吸収することで、導圧管の音響
固有値に基づいて生じる共鳴の問題を解消できる。また
本発明によれば、吸音材の吸音周波数レベルの異なる複
数の吸音材を用いることで、導圧管の音響固有値に基づ
いて生じる共鳴を広範囲にわたって吸収することがで
き、さらに大きな効果を得ることができる。
【0032】そして本発明によれば、ダンピングチュー
ブにドレーンバルブを設けることにより、例えダンピン
グチューブ内に結露が生じても容易に排出が可能とな
り、またダンピングチューブ内にはガスの流れがあるた
め、ダンピングチューブ内に水分がたまることがない。
【0033】そして本発明によれば、導圧管自体を細い
導圧管を束にした導圧管集合体である多孔チューブ導圧
管で構成することにより、導圧管の音響固有値そのもの
が細い導圧管に分散されて共鳴点が移動すると共に、導
圧管によるエネルギーゲインをある程度のレベルに保っ
たまま圧力の測定ができ、より正確な圧力測定が可能と
なる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明における第1の実施の形態
を示した概略構成図である。
【図2】 図2は、本発明における第2の実施の形態
を示した概略構成図である。
【図3】 図3は、本発明における第3の実施の形態
を示した概略構成図である。
【図4】 図4は、本発明における第4の実施の形態
を示した概略構成図である。
【図5】 図5は、本発明における第5の実施の形態
を示した概略構成図である。
【図6】 図6は、本発明における第6の実施の形態
を示した概略構成図である。
【図7】 図7は、ガスタービンにおける燃焼器付近
の断面図を示したものである。
【図8】 図8は、従来の圧力測定装置における導圧
管を用いて圧力センサを燃焼器内の燃焼ガスから遠ざけ
るようにした構造の説明図である。
【図9】 図9は、従来の圧力測定装置における導圧
管とダンピングチューブを用いて導圧管の気柱共鳴を防
止するようにした構造の説明図である。
【符号の説明】
1 圧力センサ 2 導圧管 3、4 ダンピングチューブ 5、6 耐熱吸音材 8 ダンピングチューブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器内に挿入した導圧管と、該導圧管
    の基端側に設け、導圧管を介して燃焼器内の圧力を測定
    する圧力センサと、同じく導圧管の基端側に設け、導圧
    管の音響固有値に基づいて生じる共鳴を吸収するダンピ
    ングチューブとを有した燃焼器における圧力測定装置に
    おいて、 前記圧力センサを燃焼器からの熱で該当圧力における蒸
    発点以上となる位置に設置すると共に、前記ダンピング
    チューブを前記圧力センサと導圧管の少なくとも一つに
    周方向若しくは軸方向に延在させて接触させてダンピン
    グチューブ内の結露を防止するよう構成したことを特徴
    とする燃焼器における圧力測定装置。
  2. 【請求項2】 前記ダンピングチューブを前記圧力セン
    サと導圧管の少なくとも一つの部材の内側若しくは外側
    に巻回したことを特徴とする請求項1又は2に記載した
    燃焼器における圧力測定装置。
  3. 【請求項3】 前記導圧管内側に耐熱吸音材を設け、導
    圧管の音響固有値に基づいて生じる共鳴を吸収するよう
    にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載した燃焼
    器における圧力測定装置。
  4. 【請求項4】 前記導圧管内側に吸音周波数レベルの異
    なる複数の耐熱吸音材を設け、導圧管の音響固有値に基
    づいて生じる共鳴を吸収するようにしたことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載した燃焼器における圧力測定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ダンピングチューブの自由端側にド
    レーンバルブを設け、ダンピングチューブ内で結露した
    水を排出できるようにしたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載した燃焼器における圧力測定装置。
  6. 【請求項6】 前記ダンピングチューブを細い管を束に
    した多孔チューブ管群で構成し該チューブ管群を前記導
    圧管内に内挿したダンピングチューブ内の結露を防止す
    るよう構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載
    した燃焼器における圧力測定装置。
  7. 【請求項7】 燃焼器内に挿入した導圧管と、該導圧管
    の基端側に設け、導圧管を介して燃焼器内の圧力を測定
    する圧力センサとを有した燃焼器における圧力測定装置
    において、 前記導圧管を、細い導圧管を束にした導圧管集合体で構
    成し、導圧管自体にダンピング特性を持たせたことを特
    徴とする燃焼器における圧力測定装置。
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