JP2003148700A - 蓄圧ブロー装置 - Google Patents

蓄圧ブロー装置

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JP2003148700A
JP2003148700A JP2001348403A JP2001348403A JP2003148700A JP 2003148700 A JP2003148700 A JP 2003148700A JP 2001348403 A JP2001348403 A JP 2001348403A JP 2001348403 A JP2001348403 A JP 2001348403A JP 2003148700 A JP2003148700 A JP 2003148700A
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opening
pressure
container
blow device
space
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JP2001348403A
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Shiro Takeshita
志郎 竹下
Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Toru Hirose
徹 廣瀬
Hideki Ono
英樹 大野
Tomohide Matsumoto
朋秀 松本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高圧の気体を噴射する蓄圧ブロー
装置に関するもので、低騒音及びコンパクト化を実現す
る。 【解決手段】 壁面に開口部A13と内部に開閉手段1
1を設けた容器A7と、壁面に開口部B20と内部に加
圧手段18を設けた容器B14とを密接させ、密接され
る壁面に容器A7と容器B14とを連通する開口部C2
1を設け、開口部A13と開閉手段の出口部12と、開
口部C21と加圧手段18の吐出部17とをそれぞれ接
続したもので、蓄圧タンク機能と遮音機能を持たせ低騒
音化と、かつ各部品間接続の簡略化によりコンパクト性
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器に一旦蓄圧し
て高圧の気体を間欠的に噴射させる蓄圧ブロー装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は図11に示すように装置を取付け
る機器の部品配置によって、空気ポンプ等の圧力発生源
1、蓄圧タンク2、開閉弁3、ノズル4は接続ホース5
等によって接続され、圧力発生源1で圧縮加圧された空
気(矢印で示す)は、上記部品を通って先端に設けられ
たノズル4の噴射孔6から被加圧物に対して噴射され
る。又、噴射圧力を高めて噴射流量を多くしたい場合や
安定した噴射量を得るために開閉弁3を閉止し圧力発生
源1から吐出される加圧空気を一旦蓄圧タンク2へ蓄圧
してノズル4から連続的に噴射するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、圧力発生源からノズルまでを含めた各部
品を機器等に組込んだ場合、防振や防音処理を施しても
製品使用上問題とならないレベル迄に低減することが難
しく、また問題ならないレベル迄に低減しようとすると
各部品毎に対応しなければならず、防音、防振のために
大きなスペースが必要となり、また各部品間を連通させ
るために長い接続ホース等が必要で、接続ホースによる
圧損で圧力発生源が大型化すると共に、接続された各部
品が占める占有領域も大きくなリ製品自体がコンパクト
化できないという課題を有していた。
【0004】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、コンパクトで低騒音化が実現できる蓄圧ブロー装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の蓄圧ブロー装置は、壁面に開口部A
と蓄圧空間に開閉手段を設けた容器Aと、壁面に開口部
Bと大気空間に加圧手段を設けた容器Bとを密接させ、
密接される壁面に容器Aと容器Bとを連通する開口部C
を設け、開口部Aと開閉手段の出口部と、開口部Cと加
圧手段の吐出部とをそれぞれ接続したものである。
【0006】これによって、開口部Aと開口部B以外は
完全に密閉された容器A、B内に騒音源である加圧手段
をはじめとしてすべての部品が収納されることになり、
結果として完璧な遮音壁で囲んだ場合と同等の効果が得
られ、また容器Aが蓄圧空間となるため、加圧手段、蓄
圧空間、開閉手段のチューブ等による接続が短くでき、
流路の圧損が低減され加圧手段自体の能力が省力化され
る。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、壁面に
開口部Aと蓄圧空間に開閉手段を設けた容器Aと、壁面
に開口部Bと大気空間に加圧手段を設けた容器Bとを密
接させ、密接される壁面に容器Aと容器Bとを連通する
開口部Cを設け、開口部Aと開閉手段の出口部と、開口
部Cと加圧手段の吐出部とをそれぞれ接続したことによ
り、加圧手段から発生する騒音の一部は開口部Bや容器
Bの壁面を通して外部へ放出されるが、その他の音エネ
ルギーは容器Bや開口部Cから容器Aに入った音も容器
Aや開閉手段で遮音され、それぞれの容器内部で反射を
繰返して熱エネルギーへ変換されるため、加圧手段から
の騒音を大幅に低減することができる。
【0008】また、容器Bが蓄圧空間として作用し、ノ
ズル以外の蓄圧ブローに必要な部品をすべて容器内に収
めたため、無駄な接続のための空間が不用となりコンパ
クト化を実現することができる。さらに加圧手段を収め
た容器B内は大気空間となるため加圧手段に高圧力差が
発生しないため、大気中で使用する通常使用以上のシー
ル性能は不用となる。
【0009】請求項2に記載の発明は、一つの容器C内
に隔壁を設け、隔壁に開口部Cを設けたことにより、一
つの容器で請求項1と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、開閉手段の動作
制御を時間で行うことにより、任意の時間で開閉手段を
オンオフできるため、一定時間内での噴射回数の設定や
ノズルからの噴射圧力を任意に可変することができ、被
加圧物の対象を広げることができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、運転開始から一
定時間は開閉手段を閉止し、停止時から一定時間は開閉
手段を開放したことにより、運転開始時の蓄圧空間内の
圧力上昇速度を速め、所定の噴射圧力になるまでの時間
が短縮でき、また停止時から一定時間開放することによ
り蓄圧空間内の圧力を大気圧迄下げることができるため
使用していない時の安全性の向上を得ることができる。
【0012】請求項5に記載の発明は、蓄圧空間に圧力
を検知する圧力検出手段を設け、圧力検出手段からの信
号を受けて開閉手段を制御することにより、一定圧力で
の蓄圧ブローが可能となり、一定噴射圧力が必要な被加
圧物への対応や、設定圧力相当の加圧手段や容器の板厚
等の選定を容易にすることができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、加圧手段の吸入
部上流側と吐出部下流側に少なくともいずれか一方に消
音手段を設けて連通したことにより、加圧手段の吸気部
や吐出部から直接容器A、容器B内へ放出される音のエ
ネルギーを消音手段で減衰させて放出すことができるた
め、より低騒音化を実現することができる。
【0014】請求項7に記載の発明は、容器内壁に吸音
処理部を設けたことにより、加圧手段等から放射される
騒音成分が容器内で反射を繰返す毎に吸音処理された内
壁で吸音されるため、容器からの透過音レベルが減少で
き、さらに低騒音化することができる。
【0015】請求項8に記載の発明は、開口部Aと開閉
手段の出口部と開口部Cと加圧手段の吐出部とを弾性材
料で連通したことにより、加圧手段や開閉手段からの振
動がそれぞれの容器へ伝達するのが抑制され容器が二次
的な音源になることが防止される。
【0016】請求項9に記載の発明は、加圧手段を弾性
体で固定支持し、加圧手段が容器と直接接しないように
したことにより、さらに振動源からの容器への振動伝達
が遮断される。
【0017】請求項10に記載の発明は、蓄圧空間に圧
力逃し手段を設けたことにより、開閉手段が万一動作し
ない場合でも、異常圧力上昇時に圧力逃し手段が作用す
るため、蓄圧空間内の部品破損やシール性が損なわれる
ことが防止でされ、さらに容器自体が破損するような危
険性がなくなり安全性が向上される。
【0018】請求項11に記載の発明は、洗浄手段を有
した洗浄便座本体内に乾燥用ノズルを設け、開口部Aと
乾燥用ノズルを接続したことにより、用便後洗浄した後
に乾燥用ノズルから噴射される高圧空気により肛門部等
に付着した水滴を吹飛ばすことができ、洗浄便座による
洗浄後の乾燥スピードが向上される。
【0019】請求項12に記載の発明は、加圧手段をモ
ータと伝達機構部とシリンダー及びピストンからなるピ
ストンポンプで構成したことにより、モータの回転数を
上げることにより1回当りのピストン排出量を小さくし
て高圧力を得ることができるため、加圧手段の小型化と
ピストンポンプの最大の問題である騒音に対しても容器
内に密閉収納されているため遮音効果により問題なく使
用することができる。
【0020】請求項13に記載の発明は、モータのみを
蓄圧空間に収納したため蓄圧空間を有効利用でき装置全
体として小型化される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0022】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
における蓄圧ブロー装置の断面図を示すものである。
【0023】図1において、7は容器Aで、本実施例で
は蓄圧空間8にバネ9と弁10等から構成される開閉手
段11が収納され、開閉手段11の出口部12と容器A
7の壁面に設けた開口部A13とが連通されている。一
方14は容器Bで、本実施例では大気空間15に吸引部
16と吐出部17を有したエアポンプ等の加圧手段18
が弾性体19を介して固定され、容器B14の壁面には
大気に開口する開口部B20と容器A7と密接する壁面
に開口部C21が設けられ開口部C21は吐出孔17と
連通し容器A7内に開口している。
【0024】以上のように構成された蓄圧ブロー装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。まず、加圧手
段18の運転により開口部B20より吸い込まれた空気
(実線矢印で示す)は、連通する吸引部16より加圧手
段18の圧縮室22で圧縮加圧されて吐出部17から開
口部C21を介して容器A7の蓄圧空間8へ放出され
る。これにより蓄圧空間8は圧力が上昇し、バネ9によ
る弁10への押圧力以上に圧力が大きくなると一瞬、弁
10が押上げられ入口部23から出口部12を通って開
口部A13から高圧空気が噴射される。それと同時に蓄
圧空間8の圧力は下降し、今度はバネ9の押圧力が大き
くなり弁10が入口部23を閉止し、また蓄圧空間8の
圧力が上昇する。以上の動作が加圧手段18が停止され
るまで繰返す蓄圧断続噴射が行われるものである。加圧
手段18の運転は電源部を有した制御部24で制御され
る。
【0025】以上のように、本実施例においては加圧手
段18により作り出される大気空間15と蓄圧空間8を
二つの容器で構成し、加圧手段18を大気側となる容器
B14内に設置したため、高圧側に設置した場合と比べ
ると吸引部16を容器外の大気に直接開口する必要がな
くなり、騒音源である加圧手段18の吸引部16からの
騒音が容器B14内で一旦拡散されて開口部B20から
放出されるこになる。またピストンポンプのようなシリ
ンダーを有する場合シリンダー壁から高圧側と低圧側が
バイパスするようなことも防止される。さらに容器A7
は蓄圧タンクとしての機能に加えて、圧力差による弊害
がない開閉手段11を収納することにより、各部品間の
接続を大幅に簡略化することができるため、占有領域が
小さいコンパクト性と低騒音化を実現することができ
る。
【0026】(実施例2)図2は、本発明の第2の実施
例の蓄圧ブロー装置の断面図を示すものである。図2に
おいて実施例1の構成と異なるところは一つの容器C2
5内に隔壁26を設けて隔壁26に設けた開口部C21
と加圧手段18の吐出部17を連通して、蓄圧空間8と
大気空間15とを区画したものである。
【0027】動作、作用は請求項1と同等であり説明は
省略するが、部品点数が削減でき組立性の向上が図れ
る。
【0028】(実施例3)図3は、本発明の第3の実施
例の蓄圧ブロー装置の断面図を示すものである。図3に
おいて実施例1または実施例2の構成と異なるところは
開閉手段11の開閉動作をタイマー等による時間制御で
行うようにしたものである。図3では開閉手段11とし
て電磁二方弁を示している。
【0029】なお、実施例1または実施例2と同一符号
のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0030】次に動作と作用を説明する。制御部24に
より加圧手段18の運転開始と共に開閉手段11へも通
電を行い、予め設定した蓄圧時間(開閉手段11閉止状
態)と噴射時間(開閉手段11開口状態)で開閉動作を
開始する。
【0031】以上のように、本実施例においては蓄圧時
間や噴射時間を任意に設定できるため、蓄圧時間を長く
するとより高い圧力の空気噴射が得られ、また短く設定
することにより低圧でも噴射回数を多くすることができ
る等の任意の噴射条件を設定することができる。
【0032】(実施例4)本発明の第4の実施例の蓄圧
ブロー装置は、制御部24により加圧手段18の運転開
始から一定時間は開閉手段11を閉止して、加圧手段1
8の運転停止後は開閉手段11を開放状態にしたことで
ある。
【0033】以上のように、運転開始時に蓄圧空間8の
圧力上昇速度を速め、速く噴射動作を開始することがで
き、また装置使用終了後は蓄圧空間8の圧力を大気圧迄
下げるため、装置を使用しない時の安全性向上と蓄圧空
間8内に収納する部品への圧力負荷を低減することがで
きる。
【0034】(実施例5)図4は、本発明の第4の実施
例の蓄圧ブロー装置の断面図を示すものである。図4に
おいて実施例1〜実施例4と異なるところは、蓄圧空間
8に圧力を検出する圧力検出手段27を設け、制御部2
4に圧力検出手段27の信号を受けて開閉手段11の制
御を行わさせるようにしたことである。
【0035】以上のように、本実施例においては常に一
定圧力での噴射が行われるため、一定圧力での噴射が要
求されるような被加圧物への対応が可能となる。
【0036】(実施例6)図5は、本発明の第6の実施
例の蓄圧ブロー装置の断面図を示すものである。図5に
おいて実施例1〜5と異なるところは、加圧手段18の
吸引部16上流側で、かつ開口部B20に連通する箇所
にマフラー等の消音手段28を設けたことである。
【0037】以上のように、本実施例においては加圧手
段18の吸引部16から開口部B20を通って容器B1
4の外部へ放射される騒音成分が消音手段28で減音さ
れ放出されるため、より低騒音化が図られる。また、図
には示していないが、吐出部17の下流側で開閉手段1
1の出口部12と開口部A13との間に消音手段28を
設けることによりさらに低騒音化が可能となる。
【0038】(実施例7)図6は、本発明の第7の実施
例の蓄圧ブロー装置の断面図を示すものである。図6に
おいて実施例1〜6と異なるところは、容器内壁に吸音
処理部29を設けたことである。
【0039】以上のように、本実施例においては、加圧
手段18等から放射される騒音成分が各容器内部で吸音
減衰されるため、内部音圧レベルが低減し各容器から透
過する透過音レベルを減衰させることができる。
【0040】(実施例8)本発明の第8の実施例の蓄圧
ブロー装置は、図3に示すように開口部C21と加圧手
段18の吐出部17と、開口部A13と開閉手段11の
出口部12とを弾性材料30で連通したことである。
【0041】以上のように、本実施例においては、加圧
手段18や開閉手段11からの振動が直接容器壁に伝播
することが抑制され、その振動に起因する容器からの二
次的騒音が放射されることが防止される。
【0042】(実施例9)本発明の第9の実施例の蓄圧
ブロー装置は、図1に示すように防振ゴム等の弾性体1
9で加圧手段18を固定支持し、加圧手段18が容器B
14内壁と直接接触しないようにしたことである。固定
方法として容器と一体でリブ(図示せず)を形成し、リ
ブ周囲にリング状の防振ゴムを挿入して左右前後を固定
し、上下は板状の防振ゴムで挟み込むようにしたもので
ある。
【0043】以上のように、本実施例においては加圧手
段18が完全に容器から浮き構造にできるため、加圧手
段18の振動が弾性体19に吸収され容器自体を製品に
取付けた時の防振効果が向上される。
【0044】(実施例10)図7は、本発明の第10の
実施例の蓄圧ブロー装置の断面図を示すものである。図
7において実施例1〜9と異なる構成は、容器A7の蓄
圧空間8に予め設定圧力以上の圧力に対して機械的に蓄
圧空間8を開口する圧力逃し手段31を設けたことであ
る。
【0045】以上のように、本実施例においては開閉手
段11が何らかの原因で動作しない時に生じる異常圧力
上昇時にも圧力逃し手段31により圧力異常が解消され
るため、容器A7自体の破損は勿論、蓄圧空間8に収納
する部品の破損やシール性の劣化等が防止され安全性が
確保される。
【0046】(実施例11)図8は、本発明の第11の
実施例の蓄圧ブロー装置を洗浄便座に設置した状態を示
す外観図である。
【0047】洗浄便座32は図8に示すように、便器3
3に載置され、暖房便座34、便蓋35、洗浄手段36
を内蔵する洗浄便座本体37および便器33内に突出し
て人体38の肛門部洗浄を行う洗浄ノズル39より構成
されている。また、40は洗浄便座本体37に内蔵され
る蓄圧ブロー装置で、開口部A13が乾燥用ノズル41
と連通管42で接続されている。本実施例では蓄圧ブロ
ー装置40を洗浄便座本体37に内蔵する場合を示すが
別設でもよい。
【0048】そして上記構成において便器33内でモー
タ等により肛門部下方に位置するように洗浄便座本体3
7内から突出された洗浄ノズル39から噴出される洗浄
水で洗浄した後、乾燥スイッチ(図示せず)の投入によ
り乾燥用ノズル41がステッピングモータ等の駆動部4
2により洗浄便座本体37から洗浄ノズル39同様突出
され、その際白抜き矢印に示すように間欠の高圧風を噴
射させながら実線矢印で示すように前進後退動作が行わ
れる。
【0049】以上のように、本実施例においては洗浄便
座36に蓄圧ブロー装置40を搭載し乾燥用ノズル41
から高圧風を噴射させることができるため、肛門部に付
着した残留付着水を瞬時に吹飛ばすことが出来、さらに
図には示していないが温風乾燥と併用することにより乾
燥時間を大幅に短縮することができる。
【0050】(実施例12)図9は、本発明の第12の
実施例の蓄圧ブロー装置の断面図を示すもので、加圧手
段18としてモータ44の回転を伝達機構部45を介し
てシリンダー46内でピストン47を往復運動させるピ
ストンポンプ48を用いたことである。
【0051】以上のように、本実施例においてはモータ
44を高速駆動させ一回の排出量を少なくして全体量を
確保する制御を行うことにより、加圧手段18自体のコ
ンパクトが可能となり各種製品への実装が可能となり、
かつピストンポンプ48の実装時の課題である騒音振動
もほぼ密閉容器内に防振収納することにより解決され
る。
【0052】(実施例13)図10は、本発明の第13
の実施例の蓄圧ブロー装置の断面図を示すものである。
図10において実施例12と異なる構成は、モータ44
を蓄圧空間8に収納したことである。
【0053】以上のように、本実施例においてはピスト
ンポンプ48の内、モータ44のみは蓄圧タンクの作用
を行う容積が大きい蓄圧空間8に収納しモータ44が占
める占有領域を吸収させて、圧力差により弊害を生じる
シリンダー46とピストン47及び伝達機構部45のみ
を大気空間15に収納させることにより、大気空間15
を有する容器部分がよりコンパクトに構成できるため装
置本体の小型化が実現する。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
に加圧手段から発生する騒音や振動を開口の小さいほぼ
密閉容器と防振構成により遮音、防振できるため、騒音
を大幅に低減することができる。また各容器の空間内に
加圧手段と開閉手段が収納されるため、部品間を接続す
るための無駄な空間が減少し低圧損化による加圧手段の
小型化、ひいては装置本体のコンパクト化が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1及び実施例9における蓄圧ブ
ロー装置の断面図
【図2】本発明の実施例2における蓄圧ブロー装置の断
面図
【図3】本発明の実施例3及び実施例8における蓄圧ブ
ロー装置の断面図
【図4】本発明の実施例5における蓄圧ブロー装置の断
面図
【図5】本発明の実施例6における蓄圧ブロー装置の断
面図
【図6】本発明の実施例7における蓄圧ブロー装置の断
面図
【図7】本発明の実施例10における蓄圧ブロー装置の
断面図
【図8】本発明の実施例11における蓄圧ブロー装置を
設けた洗浄便座の要部断面図
【図9】本発明の実施例12における蓄圧ブロー装置の
断面図
【図10】本発明の実施例13における蓄圧ブロー装置
の断面図
【図11】従来の蓄圧ブロー装置の構成図
【符号の説明】
7 容器A 8 蓄圧空間 11 開閉手段 12 出口部 13 開口部A 14 容器B 15 大気空間 17 吐出部 18 加圧手段 19 弾性体 20 開口部B 21 開口部C 25 容器C 26 隔壁 27 圧力検出手段 28 消音手段 29 吸音処理部 30 弾性材料 31 圧力逃し手段 36 洗浄手段 37 洗浄便座本体 41 乾燥用ノズル 44 モータ 45 伝達機構部 46 シリンダー 47 ピストン 48 ピストンポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大野 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 朋秀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JA00 JC15 JF00 3J071 AA04 BB02 BB14 CC14 CC16 CC25 DD13 EE02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に開口部Aと蓄圧空間に開閉手段を
    設けた容器Aと、壁面に開口部Bと大気空間に加圧手段
    を設けた容器Bとを密接させ、密接される壁面に前記容
    器Aと前記容器Bとを連通する開口部Cを設け、前記開
    口部Aと前記開閉手段の出口部と、前記開口部Cと前記
    加圧手段の吐出部とをそれぞれ接続した蓄圧ブロー装
    置。
  2. 【請求項2】 一つの容器C内に隔壁を設け、前記隔壁
    に開口部Cを設けた請求項1記載の蓄圧ブロー装置。
  3. 【請求項3】 開閉手段の動作制御を時間で行う請求項
    1または請求項2記載の蓄圧ブロー装置。
  4. 【請求項4】 運転開始から一定時間は開閉手段を閉止
    し、停止時から一定時間は開閉手段を開放した請求項3
    記載の蓄圧ブロー装置。
  5. 【請求項5】 蓄圧空間に圧力を検知する圧力検出手段
    を設け、前記圧力検出手段からの信号を受けて開閉手段
    を制御する請求項1または請求項2記載の蓄圧ブロー装
    置。
  6. 【請求項6】 加圧手段の吸入部上流側と吐出部下流側
    の少なくともいずれか一方に消音手段を設けた請求項1
    〜5記載のいずれか1項記載の蓄圧ブロー装置。
  7. 【請求項7】 容器内壁に吸音処理部を設けた請求項1
    〜6のいずれか1項記載の蓄圧ブロー装置。
  8. 【請求項8】 開口部Aと開閉手段の出口部と開口部C
    と加圧手段の吐出部とを弾性材料で接続した請求項1〜
    7のいずれか1項記載の蓄圧ブロー装置。
  9. 【請求項9】 加圧手段を弾性体で固定支持し、前記加
    圧手段が容器と直接接しないようにした請求項1〜8の
    いずれか1項記載の蓄圧ブロー装置。
  10. 【請求項10】 蓄圧空間に圧力逃し手段を設けた請求
    項1〜9記載のいずれか1項記載の蓄圧ブロー装置。
  11. 【請求項11】 洗浄手段を有した洗浄便座本体内に乾
    燥用ノズルを設け、開口部Aと前記乾燥用ノズルを接続
    した請求項1〜10のいずれか1項記載の蓄圧ブロー装
    置。
  12. 【請求項12】 加圧手段をモータと伝達機構部とシリ
    ンダー及びピストンからなるピストンポンプで構成した
    請求項1〜11のいずれか1項記載の蓄圧ブロー装置。
  13. 【請求項13】 モータを蓄圧空間に収納した請求項1
    2記載の蓄圧ブロー装置。
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