JP2003145804A - インク集滴器 - Google Patents

インク集滴器

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JP2003145804A
JP2003145804A JP2002321239A JP2002321239A JP2003145804A JP 2003145804 A JP2003145804 A JP 2003145804A JP 2002321239 A JP2002321239 A JP 2002321239A JP 2002321239 A JP2002321239 A JP 2002321239A JP 2003145804 A JP2003145804 A JP 2003145804A
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マイケル・ロング
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの跳ね及び噴霧を低減し、印刷媒体に
衝突する前に滴が飛ばなければならない距離を最小限に
し、インク滴の軌道に影響を与えることなく、収集され
たインク流体の除去を増大させる構造の簡単なインク集
滴器を提供する。 【解決手段】 本発明によるインク集滴器は、印刷装置
において用いられる、多孔材料から成る本体を備えたイ
ンク集滴器である。その本体は、本体にインク滴が衝突
する範囲の限界を定める限界端を備えた第1の部分と、
その限界端から後退させた領域を備える第2の部分と、
その後退させた領域に隣接して位置され、第2の部分と
ともに、インクが堆積する堆積領域を構成する第3の部
分とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に、デジタ
ル制御される印刷装置の分野に関し、特に、連続式イン
クジェットプリンタに関する。そのインクジェットプリ
ンタにおいては、液体インクストリームが滴となり、そ
れらの一部が記録面に到達可能な一方で、他の滴は、集
滴器によって選択的に収集され、記録面への到達が妨げ
られる。
【0002】
【従来の技術】デジタル制御インクジェット印刷は、伝
統的に、2つの技術のうちの1つによって実現される。
両方の技術とも、プリントヘッドに形成されたチャネル
を通してインクを供給する。各々のチャネルは、少なく
とも1つのノズルを含む。インクの滴は、そのノズルか
ら選択的に押し出され、記録面に堆積される。
【0003】第1の技術は、一般に「ドロップオンデマ
ンド」インクジェット印刷と呼ばれる技術であり、加圧
アクチュエータ(熱、圧電及びその他)を用いて、記録
面に衝突させるインク滴を提供する。そのアクチュエー
タを選択的に稼動させることにより、プリントヘッドと
印刷媒体との間の空間を横切り、かつ、印刷媒体に衝突
する飛行インク滴を形成、かつ放出させる。印刷画像の
形成は、インク滴の個々の形成を制御することによって
達成され、それは、所望の画像を生成するために必須で
ある。典型的に、各々のチャネル内の小さな負圧は、イ
ンクが間違ってノズルから飛び出すことを防止し、ま
た、ノズルにおいて、やや凹型の半月形状を形成する。
従って、負圧は、ノズルを清潔に保つことを助ける。
【0004】通常の「ドロップオンデマンド」インクジ
ェットプリンタは、加圧アクチュエータを使用し、プリ
ントヘッドの開口部でインクジェット滴を生成する。典
型的に、熱アクチュエータ及び圧電アクチュエータを含
む2種類のアクチュエータのうち1つが使用される。熱
アクチュエータを用いる場合、ヒータが、都合の良い場
所に設置され、インクを加熱し、多量のインクを、ガス
状の水蒸気の気泡に相変化させる。その水蒸気の気泡
は、インク滴が放出されるまで十分に内部インク圧を上
げる。圧電アクチュエータを用いる場合、圧電材料に電
界が印可される。その圧電材料は、材料内に機械的応力
を生成するという特性を有し、インク滴を放出させる。
最も一般的に作成される圧電材料は、チタン酸ジルコン
酸鉛、チタン酸バリウム、チタン酸鉛及びメタニオブ酸
鉛等のセラミックである。
【0005】第2の技術は、一般に「連続ストリー
ム」、又は「連続式」インクジェット印刷と呼ばれる技
術であり、インク滴の連続ストリームを生成する加圧イ
ンク源を用いる。通常の連続式インクジェットプリンタ
は、複数の帯電素子を用いる。それらの帯電素子は、糸
状の作動流体が個々のインク滴に分離する点の近くに位
置される。インク滴は、電気的に帯電され、その後、大
きな電位差を有する偏向電極によって、適切な位置に向
けられる。印刷が望まれないとき、インク滴は、インク
捕獲機構(集滴器、阻止装置、溝及びその他)に向かっ
て偏向され、再生利用されるか、又は廃棄される。印刷
が望まれるとき、インク滴は偏向されず、印刷媒体に衝
突することが可能となる。あるいは、偏向されないイン
ク滴がインク捕獲機構に収集される一方、偏向されたイ
ンク滴が印刷媒体に衝突してもよい。
【0006】例えば、跳ねや噴霧を最小限に抑えようと
試みる集滴器アセンブリが明らかにされている(例え
ば、特許文献1参照。)。
【0007】また、跳ねや噴霧を最小限に抑えようと試
みる、平坦な多孔カバー部材を組み込んだ集滴器アセン
ブリが明らかにされている(例えば、特許文献2参
照。)。
【0008】さらに、第1のインク滴収集表面の上方に
位置されたインク滴偏向表面を有する溝(両表面は、無
孔材料でできている)を開示するものがある(例えば、
特許文献3参照。)。
【0009】
【特許文献1】米国特許第4460903号明細書
【特許文献2】米国特許第3373437号明細書
【特許文献3】米国特許第4667207号明細書
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特許文献1
(1994年7月17日に、Guenther等が取得
した米国特許第4460903号)などに開示される集
滴器アセンブリは、インク滴がまず集滴器の硬質の表面
に衝突し、その表面上で集まるので、なお、跳ねや噴霧
の潜在能力が存在する。加えて、この集滴器アセンブリ
は、斜めブレードエッジを組み込み、まず、印刷に用い
られないインク滴(以下、「非印刷滴」という。)を捕
らえる。非印刷滴の飛んでくる速度は、斜めブレードエ
ッジに沿った好ましいインク滴の流れ方向を、少なくと
も部分的に妨げ、収集された滴の集まりの少なくとも一
部を、好ましい偏向方向と反対の方向に飛ばす程十分に
速い(典型的に、10m/s近い)。滴の集まりが、斜
めブレードのエッジに向かって上方に飛ぶために、ブレ
ードエッジの効果的な位置は変化し、非印刷滴が捕らえ
られるかどうかに関して不確実さが増す。加えて、集滴
器のブレードエッジ上に集中したインク滴は、プリント
ヘッドの移動によって、記録媒体上に「投げ飛ばされ
る」場合がある。
【0011】また、特許文献2(1968年3月12日
にSweet等が取得した米国特許第3373437
号)などに開示される集滴器アセンブリは、他の点にお
いて印刷品質に影響を与える。集滴器の表面上で電荷を
生成する必要性は、その集滴器の構成を複雑なものと
し、それは、より多くの構成要素を必要とする。この複
雑な集滴器の構成は、プリントヘッドと媒体との間に大
きな空間を必要とし、インク滴の軌道距離を増大させ
る。インク滴の軌道距離の増大は、インク滴の配置の正
確さを減じ、印刷画像の品質に影響を与える。高品質画
像を保証するために、印刷媒体に衝突する前にインク滴
が移動しなければならない距離を最小限にする必要があ
る。
【0012】Sweet等によって開示された電極と溝
との組み合せは、インク滴軌道平面における長い相互作
用領域を生成する。従って、多孔溝は、この平面におい
て、雨樋機能に必要とされる長さよりもずっと長い。こ
れは、望ましくない無関係な空気循環の原因となる。こ
の空気循環は、インク滴の配列の正確さに悪影響を与え
る場合がある。加えて、Sweetの溝が、インク滴の
軌道平面において平坦であるので、インク滴の経路から
除去されたインク滴の収集領域は全くない。収集された
インク滴が、Sweet溝の平坦な表面上に集中するの
で、収集されたインク滴が、収集されないインク滴を妨
害する潜在能力が増す。加えて、収集されたインク滴の
集中は、新しい相互作用表面を生成する。その相互作用
表面は、溝の平坦な表面に関して高さが連続的に変化
し、事実上、印刷滴と非印刷滴との間の判別端をより小
さく生成する。これは、非印刷滴を収集せず、印刷滴を
収集する潜在能力を増大させる。
【0013】さらに、特許文献3(1987年5月19
日にSutera等が取得した米国特許第466720
7号)などに開示される溝において、インク滴と集滴器
表面との間の電荷ポテンシャルを生成する必要性は、集
滴器の構成を複雑にし、その構成は、より多くの構成要
素を必要とする。この複雑な集滴器の構成は、プリント
ヘッドと媒体との間に大きな空間を必要とし、インク滴
の軌道距離を増大させる。インク滴の軌道距離の増大
は、インク滴の配列の正確さを減少させ、印刷画像の品
質に影響を与える。加えて、Sutera等によって開
示される集滴器において、インク滴の経路から除去され
るインク滴の収集領域は全くない。収集された滴は、S
utera等による溝の平坦で傾斜した表面上に集中
し、集滴器の底部エッジに位置された真空チャネルに向
かって下方に移動する。この時点で、インクは、集滴器
の傾斜した表面上に集まり始め、厚いドーム型のインク
表面を有する領域を形成する。この領域において、収集
された滴が、収集されなかった滴を妨げる潜在能力は増
大する。加えて、収集された滴の集中は、新しい相互作
用表面を形成する。その新しい相互作用表面は、溝の表
面に関して高さが連続的に変化し、事実上、印刷滴と非
印刷滴との間の判別端をより小さく生成する。これは、
非印刷滴を収集せずに、印刷滴を収集する潜在能力を増
大させる。
【0014】また、Sweet等やSutera等によ
って開示されるような集滴器アセンブリは、一般に、媒
体に向かって飛ばされるインク量を最小限に抑えるため
に、インク除去チャネルの一端に吸引装置を適用し、集
滴器表面上に集められるインクの除去を助ける。しか
し、その吸引装置によって生成される乱気流は、インク
滴の配列の正確さを低減し、逆に印刷画像の品質に影響
を与える。
【0015】本発明の目的は、インクの跳ね及び噴霧を
低減し、印刷媒体に衝突する前に滴が飛ばなければなら
ない距離を最小限にし、インク滴の軌道に影響を与える
ことなく、収集されたインク流体の除去を増大させる構
造の簡単な集滴器を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のイン
ク集滴器は、印刷装置において用いられる、多孔材料か
ら成る本体を備えたインク集滴器である。このインク集
滴器において、前記の本体は、前記の本体にインク滴が
衝突する範囲の限界を定める限界端を備えた第1の部分
と、前記の限界端から後退させた領域を備える第2の部
分と、前記の後退させた領域に隣接して位置され、前記
の第2の部分とともに、インクが堆積する堆積領域を構
成する第3の部分とを備える。
【0017】本発明に係る第2のインク集滴器は、イン
ク滴が衝突する範囲の限界を定める限界端と、前記の限
界端から後退させた後退領域と、前記の後退領域から突
き出た縁部分とを有する多孔材料から成る本体を備え
る。前記の後退領域は、前記の限界端と前記の縁部分と
の間に位置される。
【0018】本発明に係る印刷装置は、ノズルを備えた
プリントヘッドと、前記のノズルに近接して位置され、
経路に沿ってインク滴を放出するインク滴形成機構と、
前記の経路に近接して位置され、前記の経路に沿って飛
行するインク滴に外力を印可し、前記の外力によって、
前記のインク滴が、印刷に用いられるインク滴の第1の
経路及び印刷に用いられないインク滴の第2の経路のう
ち1つに沿って飛行を始めるインク滴制御機構と、前記
の第2の経路に位置され、かつ、前記のインク滴制御機
構から離れて位置されたインク集滴器とを備える。この
印刷装置において、前記のインク集滴器は、インク滴が
衝突する範囲の限界を定める限界端と、前記の限界端か
ら後退させた後退領域と、前記の後退領域から突き出た
縁部分とを有する多孔材料から成る本体を備え、前記の
後退領域は、前記の限界端と前記の縁部分との間に位置
される。
【0019】本発明に係る製造方法は、本体を備えるイ
ンク集滴器を製造する方法である。その製造方法は、前
記の本体を製造する本体製造ステップを含み、その本体
製造ステップは、本体にインク滴が衝突する範囲の限界
を定める限界端を形成するステップと、前記の限界端に
隣接して、前記の限界端から後退させた後退領域を形成
するステップと、前記の後退領域に隣接して、前記の後
退領域から突き出た縁部分を形成するステップとを含
む。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面を参照して、
本発明の実施の形態について説明する。以下の説明は、
特に、本発明による装置の一部、又は本発明に直接的に
関連する構成要素に対するものである。特に図示、又は
説明されない構成要素は、当業者に周知の種々の形態を
とりうると理解されるべきである。
【0021】図1及び図2を参照すると、インクジェッ
トプリントヘッド10が示される。インクジェットプリ
ントヘッド10は、ベース12を備える。ベース12
は、そのベース12の一端から延びる上部足14と、他
端から延びる下部足16とを有する。ノズル板18は、
上部足14に取り付けられる。ノズル板18は、上部足
14内に内部設置された少なくとも1つのインク輸送チ
ャネル22(図2)を介して、インクマニホールド20
やプリントヘッド10のベース12と流体のやりとりを
行う。加圧インク源24は、インクマニホールド20を
介して、ノズル板18に接続され、ノズル板18と流体
のやりとりを行う。
【0022】限界端36を備える多孔集滴器34は、下
部足16に取付けられる。多孔集滴器34は、少なくと
も1つのインク除去チャネル40(図2)を介して、吸
引マニホールド38に接続され、吸引マニホールド38
と流体のやりとりを行う。吸引源42は、吸引マニホー
ルド38に接続される。以下でより詳細に説明されるよ
うに、後退領域48が、限界端36に近接して位置さ
れ、堆積インク46の収集領域として作用する。
【0023】図3の(1)を参照すると、ノズル板18
は、それに形成された少なくとも1つの穴26を有す
る。加圧源24からのインクは、その穴26を通って放
出され、インクストリーム28を形成する。穴26に近
接して位置されるインク滴形成機構30は、インク源2
4によって供給されるインクからインク滴32を形成す
る。インク滴形成機構30は、熱アクチュエータ、圧電
アクチュエータ、音響アクチュエータ、機械アクチュエ
ータ及びその他を含んでもよい。
【0024】図4及び図5を参照すると、動作中におい
て、インク源24からの加圧インクは、インクマニホー
ルド20及びノズル板18への1以上のインク輸送チャ
ネル22を介して、プリントヘッド10を通り、1以上
の穴26を通って出て行く。インク滴形成機構30は、
1以上の穴26を通って放出されたインクから、インク
滴32,33を形成する。インク滴偏向システムは、印
刷に用いるインク滴(以下、「印刷滴」という。)33
を、印刷に用いられないインク滴(以下、「非印刷滴」
という。)32と分離する。非印刷滴32は、限界端3
6における、又は限界端36近くの多孔集滴器34の斜
面43に衝突して、限界端36を越えて向こう側にイン
クの表面フィルム44を形成し、多孔集滴器34の後退
領域48においてインクの堆積46を形成する。インク
滴偏向システムは、Chwalek等が取得し、一般に
譲渡された米国特許第6079821号に開示されたシ
ステム、すなわち、静電偏向及びその他を含んでもよ
い。
【0025】動作中、実質的に一定の量の堆積インク4
6は、限界端36に沿って留まり、一方、実質的に一定
の量であるが、それがより大きい堆積インク46は、多
孔集滴器34の後退領域48に留まる。堆積インク46
は、多孔集滴器34の複数の穴によって吸収され、イン
クが、1以上のインク除去チャネル40を介して、吸引
マニホールド38まで移動する。そのインク除去チャネ
ル40において、インクは、廃棄、又は再生利用のため
に収集される。わずかな真空(周囲の処理条件に対する
負の気圧)が、インク除去を助けるために適用されても
よい。加えて、インク除去を助けるために、1以上のイ
ンク除去チャネル40の中に、吸収性のある材料41が
位置されてもよい。吸収材料41は、特定の印刷用途に
応じて、1以上のインク除去チャネル40の全ての領
域、又は1以上のインク除去チャネル40の一部の領域
を占めることができる。
【0026】図5の破線に示されるように、吸収材料4
1は、吸収性材料の重さの数倍もの量の流体を吸収でき
る任意の多孔材料であってよく、紙、布及びその他を含
む。あるいは、その吸収材料は、紙綿、又は(一般に、
木材フラッフ(fluff)と呼ばれる)細分された木
材パルプ等の1以上のシート、又は層の、セルロースで
できた材料を含むパッドであってよい。例えば、適当な
吸収材料は、既知のウェットレーイング処理、又はエア
ーレーイング処理のいずれかによって準備されるクレー
プ紙綿及び/又は親水性繊維集合体の複数の重ね合わさ
れた層及び/又は米国特許第3794029号に開示さ
れる親水性の泡を含んでもよい。吸収材料が上方の基準
面側から濡れる場合に、運搬(ウィッキング)シート、
又は運搬層は、湿気を、紙綿の一部の比較的大きな表面
を介して、運ぶ。あるいは、吸収シート、又は吸収層
は、任意の吸収性の高い化学繊維、織布、非織布、又は
多孔材料を含んでもよい。例えば、それは、化学繊維の
マット、又は芯、化学繊維の混じったもの、非織布セル
ロース芯及び/又はオープンセルスポンジのようなシー
トを含む。
【0027】その1以上の吸収層は、代わりに、疎水性
繊維のマット、又は塊を含んでもよい。その疎水性繊維
において、芯の液体保持機能が、繊維の大きな表面領域
に沿って生じる。ダクロン及びナイロン等の水に濡れな
い繊維は、一般的に、水がその繊維に浸透しないという
観点から、水を吸収しないという固有の特性を有する。
しかし、そのような繊維は、流体を、表面に沿って運ぶ
ことを可能にするという特性を有する。そのような繊維
質材料の芯は、典型的に、芯が配列されたとき、その大
きな表面領域上に大量の液体を保持する、すなわち含
む。
【0028】あるいは、吸収材料として、自身の重さの
数倍の量の流体を吸収できる吸水性の高い樹脂が使用さ
れてもよい。そのような吸水性の高い樹脂の例は、ビニ
ルエステル及びエチレン不飽和カルボン酸又はその誘導
体の共重合体の鹸化製品、でんぷん及びアクリル酸のグ
ラフト重合体、架橋重合ポリアクリル酸、ビニルアルコ
ール及びアクリル酸の共重合体、部分的に加水分解され
たポリアクリルニトリル、架橋重合カルボキシメチルセ
ルロース、架橋重合ポリエチレングリコール、キトサン
の塩及びプルランのゲルである。これらの物質の1つが
使用されてよく、又はこれらの物質のうち2以上の物質
が結合されて、混合物の形態で使用されてもよい。
【0029】また、吸収材料として、親水コロイドポリ
マー等の吸収性の高い材料も使用できる。親水コロイド
ポリマー材料は、これらの材料が、その何倍もの重さの
液体を吸収し保持できるので、層、又はシートの所望の
吸収特性及び液体保持特性を増大させる一方、層、又は
シートのかさを減少させることが可能である。これらの
材料は、液体と接触して膨張し、ゼラチン状の塊を形成
する。親水コロイドポリマー材料は、より多くの露出表
面を提供して吸収力を増大させるために、顆粒、又は小
片等の粒子の形態で使用できる。親水コロイドポリマー
材料の例は、(a)米国特許第3661815号に開示
された、アイオワ州マスカティーンのGrain Pr
ocessing社の製品番号35−A−100の加水
分解されたでんぷんポリアクリルニトリル共重合体Hス
パン、(b)ミシガン州ミッドランドのDaw Cor
ning Chemical社の、架橋重合された、製
品番号XD−8587.01L、(c)ミネソタ州ミネ
アポリスのGeneralMills Chemica
l社の製品番号SGP502S、(d)ニューヨーク州
ニューヨークのNational Starch and
Chemical社の製品番号78−3710、
(e)西バージニア州チャールストンのUnion C
arbide社の、ヒドロゲルベースの製品Carbo
wax(商標)、又は(f)米国特許第3425971
号に開示された、イリノイ州ピオリアの米国農務省の、
塩基鹸化されたでんぷんポリアクリロニトリル及びグラ
フト共重合体を含む。
【0030】図6の(1)から図6の(3)を参照する
と、多孔集滴器34の実施の形態が示される。図6の
(1)は、一般的に、菱形断面集滴器52と呼ばれる、
多孔集滴器34の1つの好ましい実施の形態を示す。非
印刷インク滴50は、限界端36で、又はその近くで多
孔集滴器34の斜面43に衝突し、限界端36において
表面インクフィルム44を形成し、多孔集滴器34の後
退領域48において堆積畝46を形成する。後退領域4
8は、実質的に「L」字型で、多孔集滴器34の幅寸法
の少なくとも一部のあらかじめ決められた長さに渡って
存在する。集滴器52の動作は、上述された。加えて、
集滴器52の構造は、以下に述べられるように、より小
さいサイズ(2乃至7μmの穴径)の穴を可能にする。
【0031】図7を参照すると、集滴器52の前面60
は、斜面43まで延びる。斜面43は、限界端36で終
わる。後退領域48は、限界端36から始まり、底部表
面64で終わる。後退領域48の第1の表面66は、角
度70で第2の表面68につづく。典型的には、第1の
表面66は、底部表面64に向かって存在しており、そ
れによって、限界端36を区画する。しかし、第1の表
面66は、底部表面64に向かって垂直でなくてもよ
い。第1の表面66は、任意の適当な角度で、底部表面
64に向かって存在してもよい。好ましい実施の形態に
おいて、角度70は直角であり、集滴器52の多孔材料
に対して容易に機械加工される。しかし、角度70は、
集滴器52の特定の設計に応じて、鋭角、又は鈍角であ
ってよい。底部表面64の一部は、機械加工で除かれ
て、インク除去チャネル40を残す。
【0032】図6の(2)及び図6の(3)を参照する
と、図6の(2)及び図6の(3)は、それぞれ、円筒
型断面を有する集滴器54及び三角形の断面を有する集
滴器56を示す。各々の集滴器は、限界端36と後退領
域48とを有する。集滴器54及び集滴器56の動作
は、実質的に、上述の菱形断面を有する集滴器34の動
作に類似する。
【0033】図6の(2)において、非印刷インク滴5
0は、限界端36で、又は限界端36近くで、多孔集滴
器54の斜面43に衝突し、限界端36において表面イ
ンクフィルム44を形成し、多孔集滴器54の後退領域
48で堆積畝46を形成する。後退領域48は、多孔集
滴器54の幅寸法の少なくとも一部のあらかじめ決めら
れた長さに渡って存在する曲面を有する。図6の(3)
において、非印刷インク滴50は、限界端36で、又は
限界端36近くで、多孔集滴器56の斜面43に衝突
し、限界端36で表面インクフィルム44を形成し、多
孔集滴器56の後退領域48で堆積畝46を形成する。
後退領域48は、多孔集滴器54の幅寸法の少なくとも
一部のあらかじめ決められた長さに渡って存在する、限
界端36に関して平坦な斜面を有する。
【0034】上述したような流体ジェットの厳しい区分
け特性を有する集滴器34は、集滴器34が、インクジ
ェットプリンタのノズル板近くに位置されることを可能
にする。言い換えると、これは、印刷に用いられるイン
ク滴が飛ばなければならない距離を低減し、インク滴の
配列を改善する。従って、集滴器34は、Chwale
k等が取得し、一般に譲渡された米国特許第60798
21号に開示される連続式インクジェットプリンタに組
み込まれることが可能である。あるいは、集滴器34
は、例えば、熱、音響及び圧電のいずれかのインク滴形
成機構、静電偏向及びその他を使用する連続式インクジ
ェットプリンタに組み込まれる場合がある。
【0035】集滴器34は、限界端を覆う薄い安定した
流体フィルムを維持するために、一連の非印刷インク滴
衝突からの流体除去速度を制御することによって、厳格
な区分け手段として動作する。その薄い流体フィルム
は、複数の重要な機能を有する。それは、多孔材料の明
らかな粗さを低減し、それによって、一直線の区分け線
を区画するのに役立つ。それは、集滴器への空気循環速
度を低減し、空気循環による噴出の偏りを低減する。そ
して、それは、インク滴が溝に衝突するときに、二次的
な滴形成、又は噴霧を防ぐことを助ける。薄い流体フィ
ルムの厚さは、安定した限界端の位置を維持するために
一定であるべきだが、その厚さに関連する寸法は、その
用途に応じて変化してよい。
【0036】通常の動作条件下において、集滴器は、衝
突する流体を、供給される速さと同じ速さで除去すべき
である。例えば、速度10m/sで集滴器の平坦な表面
に垂直に衝突する直径約25μmの流体の滴は、特有の
フローキャパシティ、少なくとも0.5ml/s/mm
を有する集滴器を必要とする。この特有の流速は、強
力な吸引力と組み合せて、非常に多くの穴をもつ集滴器
材料を使用することにより達成できる。しかし、強力な
吸引力は多量の空気を吸引し、印刷品質の低下につなが
る場合がある。この状態を避けるために、多孔集滴器3
4は、接線、又は斜めの衝突表面を用いて、その衝突
を、幾何学的に、多孔集滴器34の広い領域に渡って分
布させる。加えて、多孔集滴器34は、毛管作用及び親
水性材料を利用して、その流体を、多孔集滴器34の広
い領域に渡って分布させ、三次元の流体領域を生成す
る。加えて、多孔集滴器34は、低減された吸引を用い
ることにより、分散した流体フローを加速して、衝突領
域から離れさせる。
【0037】多孔集滴器34は、任意の多孔材料で作ら
れていてよい。好ましくは、その多孔材料は、浸透可能
な表面を有する。大部分が開口部であるその浸透表面
は、滴の大きさよりもずっと小さいサイズの複数の穴を
有し、滴を即座に衝突点から流れさせて、衝突エネルギ
ーを最小限にできる。多孔率及び穴の特徴的なサイズ分
類を満足させる多孔セラミック材料、多孔アルミナ材
料、多孔プラスチック材料、多孔ポリマー材料、多孔炭
素材料及び多孔金属材料が存在する。利用可能なセラミ
ック材料は、追加の効果を有する。その追加の効果は、
寸法の安定性、穴を閉じることなく容易く製造されるこ
と、親水性であること、多種類の流体に対して化学的に
不活性なことを含む。これは、特に、陰イオンのインク
が使用されるとき効果がある。陰イオンのインクは、正
に帯電した表面をメッキし、事実上、集滴器を詰まら
せ、流体の排出を妨げるからである。多孔アルミナは、
化学的に不活性で陰イオンである。従って、集滴器を詰
まらせる潜在能力が低減される。この種の材料は、Fe
rros Ceramic Products社やRef
ractron Technologies社から入手
できる。
【0038】あるいは、図7を参照して、異なる多孔率
を有する表面を備えた集滴器34が形成されてもよい。
例えば、集滴器34の前面60及び/又は背面62は、
集滴器34の斜面43及び後退領域48よりも多孔率が
低くてもよい。典型的に、これは、最もインク流速の高
い表面に、吸引力を集中させるためになされる。集滴器
34の特定の表面に対して吸引力を最大限にする一方、
その吸引力を集中させることは、集滴器34の周囲及び
集滴器34への吸引力によって生成される無関係な空気
循環によってインク滴が誤った方向に移動することを低
減する。これらの表面に対する吸引力は低減されるけれ
ども、これらの表面上におけるインク量の制御を助ける
ために、これらの表面が多孔材料から作成されること
は、なお効果的である。異なる多孔率の集滴器表面は、
1以上の表面上に異なる大きさの材料粒子を組み込むこ
と、製造処理中にその材料に多孔ポリマーを組み込むこ
と、1以上の表面を多孔ポリマーでコートすること、1
以上の表面をキャリア内に吊るされた細かいアルミナ粒
子でコートすること及びその他によって達成できる。
【0039】また、図8を参照すると、集滴器34は、
多孔材料シェル74によって覆われた非多孔材料ベース
72で作成されてもよい。非多孔材料ベース72は、多
孔材料シェル74と流体をやり取りする少なくとも1つ
のチャネル76を有する。その多孔材料シェル74は、
堆積インクが、再生利用、又は排出のために、非多孔材
料ベース72を介して、集滴器34の1以上の表面から
除去されることを可能にする。また、インク除去プロセ
スを助けるために、吸引が使用されてもよい。
【0040】また、多孔集滴器34は、二次的な滴形成
(通常、噴霧と呼ばれる)を最小限に押さえる。10m
/s近い速さで飛ぶインク滴が平坦な表面に衝突すると
き、衝突エネルギーは、より小さい霧形態の滴の形成を
引き起こす程十分に高い。多孔集滴器34は、少なくと
も3つの特徴を利用する。その特徴は、印刷滴の軌道に
悪影響を及ぼすことなく、衝突エネルギー及び噴霧の形
成を低減するための薄い流体フィルム、小さい表面の穴
の特徴的サイズ及び吸引アシストフローを含む。
【0041】多孔集滴器34の表面上の薄い流体フィル
ムは、飛んでくる同じ組成のインク滴と高い親和性を持
つ表面を有する。その滴は、親水性表面フィルムを「濡
らし」、強力な表面エネルギーの力によって薄い流体フ
ィルムに引き寄せられる。加えて、その流体フィルム
は、弾性媒体として作用し、インク滴の最大減速力を大
いに減じる。この結果、噴霧形成の潜在能力が大いに低
減される。
【0042】多孔集滴器34の表面の穴の特徴的サイズ
は、インク滴のサイズよりもずっと小さく、従って、よ
り長い時間間隔に渡って衝突を分散し、衝突エネルギー
を実質的に低減する。加えて、吸引アシスト多孔溝の傾
斜した表面は、衝突点において、実質的に、インク滴の
速度ベクトルに平行な内部フロー方向を提供する。この
結果、特に、流体フィルムが形成される前のシステム起
動の間、衝突エネルギーを低減し、噴霧の形成を低減す
る。
【0043】集滴器34と連動して使用される吸引の量
は、他の設計の集滴器で使用される吸引量と比較して、
十分に低減される(ある場合には3の因数)。従って、
吸引アシスト空気循環の量は、集滴器34に適用でき
る。吸引アシスト空気循環の量は、印刷滴の軌道に悪影
響を及ぼすこと、又は不合理な量のノイズを形成するこ
となく、インク滴の衝突エネルギー及び噴霧の形成を低
減するために十分である。
【0044】図9から図11を参照すると、集滴器34
の代替の好ましい実施の形態を組み込むインクジェット
プリントヘッド10が示される。図1及び図2を参照し
て述べられた穴形状に類似する穴形状は、図9から図1
1を参照して、同様の符号を用いて述べられる。
【0045】インクジェットプリントヘッド10は、ベ
ース12を備える。ベース12は、そのベース12の一
端から延びる上部足14と、他端から延びる下部足16
とを有する。ノズル板18は、上部足14に取り付けら
れる。ノズル板18は、上部足14内に内部設置された
少なくとも1つのインク輸送チャネル22を介して、イ
ンクマニホールド20やプリントヘッド10のベース1
2と流体のやりとりを行う。加圧インク源24は、イン
クマニホールド20を介して、ノズル板18に接続さ
れ、ノズル板18と流体のやりとりを行う。
【0046】限界端36を備える多孔集滴器34は、下
部足16に取付けられる。多孔集滴器34は、少なくと
も1つのインク除去チャネル40を介して、吸引マニホ
ールド38に接続され、吸引マニホールド38と流体の
やりとりを行う。吸引源42は、吸引マニホールド38
に接続される。以下でより詳細に説明されるように、後
退領域48が、限界端36に近接して位置され、堆積イ
ンク46の収集領域として作用する。
【0047】動作中において、インク源24からの加圧
インクは、インクマニホールド20及びノズル板18へ
の1以上のインク輸送チャネル22を介して、プリント
ヘッド10を通り、1以上の穴26を通って出て行く。
インク滴形成機構30は、1以上の穴26を通って放出
されたインクから、インク滴32,33を形成する。イ
ンク滴偏向システムは、印刷滴33を、非印刷滴32と
分離する。非印刷滴32は、限界端36における、又は
限界端36近くの多孔集滴器34の斜面43に衝突し
て、限界端36を越えて向こう側にインクの表面フィル
ム44を形成し、多孔集滴器34の後退領域48におい
てインクの堆積46を形成する。
【0048】動作中、実質的に一定の量の堆積インク4
6は、限界端36に沿って留まり、一方、実質的に一定
の量であるが、それがより大きい堆積インク46は、多
孔集滴器34の後退領域48に留まる。堆積インク46
は、多孔集滴器34の複数の穴によって吸収され、イン
クが、1以上のインク除去チャネル40を介して、吸引
マニホールド38まで移動する。そのインク除去チャネ
ル40において、インクは、廃棄、又は再生利用のため
に収集される。わずかな真空(周囲の処理条件に対する
負の気圧)が、インク除去を助けるために適用される。
加えて、インク除去を助けるために、1以上のインク除
去チャネル40の中に、吸収性のある材料41が位置さ
れてもよい。吸収材料41は、特定の印刷用途に応じ
て、1以上のインク除去チャネル40の全ての領域、又
は1以上のインク除去チャネル40の一部の領域を占め
ることができる。吸収材料41は、上述したように、吸
収性材料の重さの数倍もの量の流体を吸収できる任意の
多孔材料であってよい。
【0049】図12の(1)を参照すると、集滴器34
は、底部表面82から延び、斜面48で終わる前面80
を含む。斜面43は、上方に延び、限界端36で終了す
る。限界端36に隣接して位置される後退領域48は、
集滴器34の限界端36から始まり、縁部分86で終わ
る。縁部分86は、背面88を含む。後退領域48は、
限界端36から始まり、底部表面82で終わる。後退領
域48の第1の表面90は、第1の角度94で第2の表
面92につづく。第2の表面92は、第2の角度98で
第3の表面96につづく。典型的に、第1の表面90
は、底部表面82に向かっており、よって、限界端36
を区画する。しかし、第1の表面90は、底部表面82
に向かって垂直である必要はなく、第1の表面90は、
任意の適当な角度で、底部表面82に向かって存在して
もよい。第3の表面96は、限界端36が位置される平
面に対向して存在し、集滴器34の縁部分86で終わ
る。好ましい実施の形態において、第1の角度94及び
第2の角度98は、直角であり、集滴器34の多孔材料
に対して容易く機械加工される。しかし、第1の角度9
4及び第2の角度98は、集滴器34の特定の設計に応
じて、鋭角、又は鈍角であってよい。
【0050】図12の(2)及び図12の(3)を参照
すると、別の実施の形態が示される。図12の(2)に
おいて、後退領域48は、限界端36から始まって、縁
部分86で終わる表面100を含む。断面から見ると、
その表面100は、実質的に、円筒形である。また、図
12の(2)における集滴器34は、底部表面82から
斜面43に延びる前面80を含む。斜面43は、下方に
延び、限界端36で終わる。図12の(3)において、
後退領域48は、角度106で交わる表面102及び表
面104を含む。表面102は、限界端36から始ま
り、表面104は、縁部分86で終わる。断面を見る
と、表面102、表面104及び角度106は、実質的
な三角領域を区画する。また、図12の(3)における
集滴器34は、底部表面82から斜面43の間に存在す
る前面80を含む。斜面43は、下方に延び、限界端3
6で終了する。
【0051】これらの実施の形態において、1つのイン
ク除去チャネル40も、底部表面82に対して機械加工
されない。しかし、吸引力は、集滴器34の全ての表面
において、なお存在する。なぜなら、集滴器34の外形
が、図1及び図2を参照して述べられた集滴器34の外
形と比較して、低減されたからである。あるいは、底部
表面82の一部が、機械加工されて除去され、インク除
去チャネル40を残してもよい。加えて、これらの実施
の形態は、図7を参照して上述されたように、異なる多
孔率を有する表面を組み込んでもよく、図8を参照して
上述されたように、多孔材料シェルを有する非多孔性材
料ベースを組み込んでもよい。
【0052】上述の用途に加えて、多孔性集滴器34
は、他の連続式インクジェットプリンタにおいて用途を
見いだす。図13を参照すると、プリントヘッド10
は、インク滴を、その体積によって印刷経路、又は非印
刷経路に分離するシステム110に結合される。インク
は、プリントヘッド10の表面113に形成されるノズ
ル18を介して放出され、軸Xに沿って表面113に実
質的に垂直に移動する糸状の作動流体114を形成す
る。糸状の作動流体114がそのままの状態である物理
的領域は、rとして示される。典型的にヒータ118
であるインク滴形成機構116は、画像データに従って
種々の周波数で選択的に稼動され、糸状の作動流体11
4を、個々のインク滴120、122のストリームに分
散させる。いくつかのインク滴の凝集が、インク滴12
2の形成途中に発生しうる。この分離及び凝集の領域
は、rとして示される。領域rに続いて、滴形成
は、領域rで完了し、システム110が適用される表
面113から離れたところで、インク滴120、122
が、小滴120及び大滴122(体積及び/又は質量に
よって判断される。)の実質的に2つのサイズ分類に分
けられる。好ましい実施において、システム110は、
軸Xに実質的に垂直な気体循環によって提供される力1
24を含む。その力124は、距離Lに渡って作用す
る。その距離Lは、距離r よりも短いか、又はその距
離rに等しい。典型的に、距離Lは、システム部12
5によって区画される。大滴122は、体積の小さな滴
120よりも質量が大きく、運動量が大きい。ガス力1
24は、インク滴のストリームと相互に作用するので、
個々のインク滴は、各々の滴の体積及び質量に応じて分
離する。従って、気体流速は、小滴の経路Sと大滴の経
路Kとの十分な区別Dに適応され、小滴120が、以下
で述べるようなインク集滴器構造によって捉えられる一
方、大滴122が印刷媒体Wに衝突することを可能にす
る。あるいは、インク集滴器の位置をややずらすことに
よって大滴122が収集され、小滴120が印刷媒体W
に衝突してもよい。
【0053】多孔集滴器34は、特別の印刷用途に応じ
て、体積の大きな滴、又は体積の小さな滴を収集するよ
うに位置される。これは、図示されるように、1つの滴
経路において1つの多孔集滴器のみを位置決めするこ
と、又は2つの多孔集滴器34を位置決めすることを含
む。プリントヘッド10が2つの多孔集滴器34を含む
とき、所望のサイズのインク滴が印刷媒体Wに衝突する
ことができるように、気体流速が適切に調整される。
【0054】大滴122と小滴120との間の分離量D
は、相対的な大きさのみによらず、気体循環生成力12
4の速度、濃度及び粘度、大滴122と小滴120の速
度や濃度及び大滴122と小滴120が、ガスフロー1
24と相互作用する相互作用距離(図3にLとして示さ
れる)にもよる。異なる濃度や粘度を有する空気、窒素
その他を含む気体が使用されても、同様の結果が得られ
る。
【0055】本発明は、特に好ましい実施の形態を参照
して詳細に述べられたが、本発明の範囲内で、特許請求
の範囲及びその法的均等によって包含されることが意図
される種々の変形および改良が可能であることが理解さ
れるべきである。
【0056】
【発明の効果】本発明によるインク集滴器により、イン
クの跳ね及び噴霧を低減し、印刷媒体に衝突する前に滴
が飛ばなければならない距離を最小限にし、インク滴の
軌道に影響を与えることなく、収集されたインク流体の
除去を増大させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プリントヘッドに取付けられた本発明による
インク集滴器の1つの好ましい実施の形態の斜視図。
【図2】 プリントヘッドに取付けられた図1に示され
るインク集滴器の実施の形態の内部流体チャネルを示す
斜視図。
【図3】 (1)は、インク滴形成機構の代替の位置を
示す側面図、(2)は、インク滴形成機構の別の代替の
位置を示す側面図、(3)は、インク滴形成機構のさら
なる別の代替の位置を示す側面図。
【図4】 プリントヘッドに取付けられた図1に示され
るインク集滴器の実施の形態の側面図。
【図5】 プリントヘッドに取付けられた図1に示され
るインク集滴器の実施の形態の内部流体チャネルを示す
側面図。
【図6】 (1)は、図1に示される本発明によるイン
ク集滴器の1つの好ましい実施の形態の側面図、(2)
は、図1に示される本発明によるインク集滴器の代替の
実施の形態の側面図、(3)は、図1に示される本発明
によるインク集滴器の別の代替の実施の形態の側面図。
【図7】 図1に示される本発明によるインク集滴器の
代替の実施の形態の側面図。
【図8】 図1に示される本発明によるインク集滴器の
代替の実施の形態の側面図。
【図9】 プリントヘッドに取付けられた本発明による
インク集滴器の代替の好ましい実施の形態の斜視図。
【図10】 プリントヘッドに取付けられた本発明によ
るインク集滴器の代替の好ましい実施の形態の斜視図。
【図11】 プリントヘッドに取付けられた図9及び図
10に示されるインク集滴器の実施の形態の側面図。
【図12】 (1)は、図9及び図10に示される本発
明によるインク集滴器の代替の好ましい実施の形態の側
面図、(2)は、図12の(1)に示される本発明によ
るインク集滴器の代替の実施の形態の側面図、(3)
は、図12の(1)に示される本発明によるインク集滴
器の代替の実施の形態の側面図。
【図13】 本発明によるインク集滴器及びプリントヘ
ッドの図式的な図。
【符号の説明】
10 プリントヘッド 12 ベース 14 上部足 16 下部足 18 ノズル板 20 インクマニホールド 28 インクストリーム 34 多孔集滴器 36 限界端 38 吸引マニホールド 46 堆積インク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置において用いられる、多孔材料
    から成る本体を備えたインク集滴器であって、 前記本体は、 前記本体にインク滴が衝突する範囲の限界を定める限界
    端を備えた第1の部分と、 前記限界端から後退させた領域を備える第2の部分と、 前記後退させた領域に隣接して位置され、前記第2の部
    分とともに、インクが堆積する堆積領域を構成する第3
    の部分とを備えるインク集滴器。
  2. 【請求項2】 インク滴が衝突する範囲の限界を定める
    限界端と、前記限界端から後退させた後退領域と、前記
    後退領域から突き出た縁部分とを有する多孔材料から成
    る本体を備え、 前記後退領域は、前記限界端と前記縁部分との間に位置
    されることを特徴とするインク集滴器。
  3. 【請求項3】 ノズルを備えたプリントヘッドと、 前記ノズルに近接して位置され、経路に沿ってインク滴
    を放出するインク滴形成機構と、 前記経路に近接して位置され、前記経路に沿って飛行す
    るインク滴に外力を印可し、前記外力によって、前記イ
    ンク滴が、印刷に用いられるインク滴の第1の経路及び
    印刷に用いられないインク滴の第2の経路のうち1つに
    沿って飛行を始めるインク滴制御機構と、 前記第2の経路に位置され、かつ、前記インク滴制御機
    構から離れて位置されたインク集滴器とを備える印刷装
    置であって、 前記インク集滴器は、インク滴が衝突する範囲の限界を
    定める限界端と、前記限界端から後退させた後退領域
    と、前記後退領域から突き出た縁部分とを有する多孔材
    料から成る本体を備え、 前記後退領域は、前記限界端と前記縁部分との間に位置
    されることを特徴とする印刷装置。
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