JP2003143873A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP2003143873A JP2002234295A JP2002234295A JP2003143873A JP 2003143873 A JP2003143873 A JP 2003143873A JP 2002234295 A JP2002234295 A JP 2002234295A JP 2002234295 A JP2002234295 A JP 2002234295A JP 2003143873 A JP2003143873 A JP 2003143873A
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雅之 広田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低ノイズで小形で低コストな電力変換装置を提
供する。 【解決手段】電力配線に平滑用のコンデンサとして接続
されたLC複合素子の陽極と陰極が絶縁紙に固着され、
陽極と陰極を少なくとも絶縁紙の幅より長いフェライト
等の棒状磁性体に重ねて巻廻し、コの字状の磁性体を棒
状磁性体の両端を繋ぐように配置し、トロイダル状の磁
気回路を構成させ、前記コの字状の磁性体に零相コイル
となる第3のコイルを巻き付け、第3のコイルの出力を
所定の抵抗もしくは可変抵抗器で短絡し、漏れ電流経路
に可変抵抗器が挿入でき、可変抵抗器の両端の電圧から
漏れ電流が最小にできる抵抗を計算手段を用いて算出し
漏れ電流をダンピングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ装置や
蓄電装置などの電力変換装置に係り、特に、電力変換装
置から漏れるノイズを低減するLC複合素子を用いた電
力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータ装置は、誘導電動機など交流
電動機の運転に広く用いられ、近年では乗物の動力源の
コントローラとしても用いられるようになり、インバー
タ装置による可変速運転の利点が充分に享受できるよう
になっている。
【0003】図16で示す従来のインバータ装置の制御
には、従来PWM(パルス・ワイド・モジュレーショ
ン:パルス幅変調)制御方式が採用され幅広く用いら
れ、ダイオード整流器からなるコンバータ部(順変換
部)2と、このコンバータ部2から出力される直流電力
が入力されるPWM制御方式のインバータ部(逆変換
部)3、それにコンバータ部2とインバータ部3の間の
直流部に接続された平滑用のコンデンサ(キャパシタ)
4で構成された主回路を備えている。
【0004】そして、コンバータ部2に、電力源となる
商用交流電力1から交流電力が入力されると、コンデン
サ4で平滑化された直流電力がインバータ部3に供給さ
れ、ここで、インバータ部3の半導体スイッチング素子
40がPWM制御されることにより、直流電力が所定の
電圧と所定の周波数の交流電力に変換され、この結果、
誘導電動機などの負荷6に可変電圧可変周波数の電力が
供給されることになる。
【0005】このとき、インバータ部3にある半導体ス
イッチング素子40は、ドライバ回路43を介して、計
算機(コンピュータ)28から送られるPWM信号に従
いオン(導通),オフ(遮断)制御され、負荷6に対し
て矩形波の電圧と負荷電流を出力し、半導体スイッチン
グ素子40が持つ導通抵抗と負荷電流できまる導通損失
とオンオフ時の過渡的な電圧電流変異の際に生じるスイ
ッチング損失が発生する。
【0006】近年、前記したスイッチング損失を低減す
る為に半導体スイッチング素子40の過渡応答性能の改
善が進み、高速なスイッチング特性を持つIGBT(イ
ンシュレーテッド,ゲート,バイポーラ,トランジス
タ)が開発され損失の低減を実現し、装置の冷却器を小
型化に貢献すると共にインバータに代表される電力変換
装置の小形化を実現してきた。
【0007】しかし、前記した矩形波の過渡的電圧変化
が急峻となると、代表的な負荷6である交流電動機から
インバータ装置間を接続する電力ケーブルの漏れ容量7
(対地間容量)や、交流電動機の巻線の漏れ容量7(対
地間容量)を漏れて流れる電流(以下、漏れ電流と呼ぶ)
が増加し、特に時間に対する電圧の変化の割合に比例し
て漏れ電流8のピーク値が上昇し、さらに電力配線の寄
生インダクタンス50等と高周波で共振し、前記漏れ電
流8がインバータ部3やコンバータ部2を通り抜け商用
交流電力1にまで流れ込み、他の機器に誤動作などの悪
影響を与えたり、漏れ電流8と漏れ電流経路の配線電圧
によって作り出される電磁波が他の機器に入り込んだ
り、装置近隣のテレビやラジオアンテナに対して放射ノ
イズ撒き散らすなどの問題が生じている。
【0008】ここまで、従来技術の一例として、ダイオ
ード整流器からなるコンバータ部(順変換部)2を用い
た電力変換装置を取り上げたが、バッテリー等の蓄電部
14(蓄電池)が出力する直流電力をインバータ部3に
供給して成る電力変換装置でも前記と同様インバータ部
3の半導体スイッチング素子40がPWM制御されるこ
とにより、直流電力が所定の電圧と所定の周波数の交流
電力に変換され、この結果、乗物の動力源,冷却装置の
冷却ファン,冷却水の循環用ポンプ駆動電動機,油圧機
具向け油圧ポンプ駆動電動機,エアコン用コンプレッサ
ー駆動電動機などの負荷6に可変電圧可変周波数の電力
が供給され、前記した放射ノイズを出すことは言うまで
もない。
【0009】ここで、ノイズの原因となる漏れ電流8を
流さないように図16に示すような電力ラインに接続さ
れた受動素子であるコモンモードトランス9と電力ライ
ンと対地を接続するX結線及びY型結線用のコンデンサ
10で構成されたラインフィルタ5を電力変換装置の入
力電力ラインへ負荷6や電源に対し直列に挿入すること
で、高周波の漏れ電流8をコモンモードトランス9によ
り遮断し、遮断された漏れ電流8がY型結線コンデンサ
10に流れ対地に帰還することから、入力電力ラインに
流れていた漏れ電流8が大幅に減少でき、他の機器に誤
動作などの悪影響を与えたり、漏れ電流8と漏れ電流経
路の配線電圧によって作り出される電磁波を低減でき、
他の機器に入り込むといった問題を解決してきた。
【0010】さらに、ラインフィルタ5を小形化する
為、特開平6−224045号公報に記載のLC複合素
子15を用いたラインフィルタ5が提案され、図17に
示すようなコンデンサの陽極16と陰極17電極をフェ
ライト等の棒状磁性体19を芯として同心円上に巻き付
け、前記陽極16及び陰極17電極でLC複合素子15
を形成し、形成されたLC複合素子15がその巻廻し方
からコモンモードトランスとして動作し、前記陽極16
及び陰極17電極と対地間にX結線及びY型結線用のコ
ンデンサ10を作り込む為の第3及び第4の電極を前記
陽極16及び陰極17電極と共に巻廻しラインフィルタ
5を構成し、小形で高性能なラインフィルタ5を実現し
入力電力ラインに流れていた漏れ電流8が大幅に減少で
き、他の機器に誤動作などの悪影響を与えたり、漏れ電
流8と漏れ電流経路の配線電圧によって作り出される電
磁波を低減でき、他の機器に入り込むといった問題を解
決してきた。
【0011】一方、漏れ電流8をダンピングする為、漏
れ電流8の流れる経路にダンピングする為の抵抗13を
挿入するといった手法が開発され、電気学会平成7年度
産業応用部門全国大会No93「コモンモードトランス
を用いた高周波漏れ電流抑制効果と設計法」で報告さ
れ、電力ラインに直列に挿入されたコモンモードトラン
ス9に新たに零相コイル26となる同相の巻線を付加し
(以下、同相の巻線を付加したコモンモードトランスを
CMTと呼ぶ。)、電力ラインに流れる漏れ電流8がコ
モンモードトランス9のコア部に作り出す磁束を新たに
付加した零相コイル26に鎖交させ、漏れ電流8の持つ
エネルギーを新たに付加した零相コイル26に伝え、零
相コイル26の出力を抵抗13で短絡することで、漏れ
電流8が抵抗13を流れることになり、コモンモード電
流つまり漏れ電流8が抵抗13を流れることで漏れ電流
8をダンピングできることから、電力ラインに流れてい
た漏れ電流8が大幅に減少でき、他の機器に誤動作など
の悪影響を与えたり、漏れ電流8と漏れ電流経路の配線
電圧によって作り出される電磁波を低減でき、他の機器
に入り込むといった問題を解決してきた。
【0012】さらに特開2000−60107では、前
記した電気学会平成7年度産業応用部門全国大会No9
3「コモンモードトランスを用いた高周波漏れ電流抑制
効果と設計法」で報告されたCMTを電力変換機の電力
の入力段であるコンバータ部と、負荷へ電力を供給する
出力段となるインバータ部の間に平滑用のコンデンサと
並列に且つ、前記コンバータ部と前記インバータ部に直
列に挿入することで、コモンモード電流つまり漏れ電流
8が抵抗13を流れることで漏れ電流8をダンピングで
きることから、電力ラインに流れていた漏れ電流8が大
幅に減少でき、他の機器に誤動作などの悪影響を与えた
り、漏れ電流8と漏れ電流経路の配線電圧によって作り
出される電磁波を低減でき、他の機器に入り込むといっ
た問題を解決してきている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、電力
ラインに接続されたコモンモードトランス9と電力ライ
ンと対地を接続するコンデンサ10で構成されたライン
フィルタ5を用いてノイズの原因となる漏れ電流8の流
れを抑制して対策しているが、特にラインフィルタ5に
用いるコモンモードトランス9には数mHなど比較的大
きな値のインダクタンス特性が必要であり、各相ごとに
大きな磁性体コアに複数回電線を精度良く巻廻し、さら
に巻廻した電線に負荷電流を流すため比較的直径の大き
な電線が必要となることから、コモンモードトランス9
のサイズが大きくなりラインフィルタ5のサイズも大き
くなることから、出力数kWの電力変換装置の場合、電
力変換装置と同サイズにまでラインフィルタ5が大型化
し、電力変換装置と別ケースでラインフィルタ5を構成
せざるをえず、電力変換システムの大型化とラインフィ
ルタ5のコストが高い問題がある。
【0014】さらに、従来のLC複合素子15を用いた
ラインフィルタ5では、パッシブ回路として動作する
為、漏れ電流8を遮断する為のインダクタンス値を大き
くする必要があり、コモンモードトランス9を構成して
いる電極の巻廻しの回数を増やし作られるインダクタン
スを大きくするか、芯となるフェライト等の磁性体を太
くして構成されるインダクタンスを大きくする必要があ
り、電極間に挟み込む絶縁紙の厚さも加わり、サイズを
小形化することが困難であった。
【0015】また、ラインフィルタ5やCMT11の回
路定数は、電力変換装置の実装条件が安全規格等で決め
られた範囲内で漏れ電流8に対してその低減効果が出る
ように決められており、当然、実装条件の一つである電
力変換装置と負荷を接続する電力ケーブルの長さや漏れ
容量7の特性を異なる値、例えば電力ケーブルの長さを
所定値よりも長くすると所定の漏れ電流8の低減特性が
得られなくなったり、特にラインフィルタ5では電力変
換装置内で用いる半導体スイッチング素子40の特性や
半導体スイッチング素子40のドライブ回路43が変わ
ると、半導体スイッチング素子40の過渡的な出力電圧
特性が異なり、当然漏れ電流8の波形が変化し、漏れ電
流8の中に含まれる周波数成分が異なることからライン
フィルタ5での所定のノイズ低減特性が得られなくなる
問題があった。
【0016】本発明の目的は、小形のコモンモードトラ
ンス9を用いて、漏れ電流8を低減すると共に電力変換
装置の実装条件や半導体スイッチング素子40の特性が
変化しても所定の漏れ電流低減効果を発揮できるライン
フィルタ5を電力変換装置内に内蔵し、低ノイズで小形
で低コストな電力変換装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は、インバータ
部3とコンバータ部2及び蓄電部14を接続している電
力配線に平滑用のコンデンサ4としてLC複合素子15
が接続された電力変換装置において、LC複合素子15
の陽極16と陰極17が少なくとも誘電率が空気よりも
大きな絶縁紙18もしくは電解液を浸した絶縁紙18に
固着され、陽極16と陰極17を少なくとも絶縁紙18
の幅より長いフェライト等の棒状磁性体19に重ねて巻
廻しコンデンサを構成させると共に陽極16と陰極17
のそれぞれ両端より電気的に外部と接続する接続電極2
0を固着し、両端が開口した円筒形ケース21内にコン
デンサを内蔵し、樹脂等で作られた封止板22を円筒形
ケース21内の両端へ固着すると共に接続電極20と棒
状磁性体19を円筒形ケース21の外に出す為の穴を封
止板22に設け、円筒形ケース21外側にコの字状の磁
性体23を棒状磁性体19の両端を繋ぐように配置し、
トロイダル状の磁気回路を構成させ、前記コの字状の磁
性体23を円筒形ケース21側面に治具24を用いて固
着させ、前記コの字状の磁性体23に零相コイル26と
なる第3のコイルを巻き付け、零相コイル26の出力を
所定の抵抗13で短絡したことにより、インバータ部3
とコンバータ部2及び蓄電部14間を流れるコモンモー
ドの漏れ電流経路に抵抗13を挿入でき、コモンモード
電流つまり漏れ電流8が抵抗13を流れることで漏れ電
流8をダンピングし、電力ラインに流れていた漏れ電流
8を大幅に減少し、商用交流電力1を介して他の機器に
流れ込む漏れ電流8を低減でき、他の機器への誤動作な
どの悪影響をも低減し、漏れ電流8と漏れ電流経路の配
線電圧によって作り出される電磁波を低減できることか
ら、新たにコモンモードトランス9を内蔵したラインフ
ィルタ5を用いずに漏れ電流8をダンピングできること
から、電力変換装置の低ノイズ化と共に小形化と低コス
ト化が達成される。
【0018】同じく上記目的は、インバータ部3とコン
バータ部2及び蓄電部14を接続している電力配線に平
滑用のコンデンサ4としてLC複合素子15が接続され
た電力変換装置において、LC複合素子15の陽極16
と陰極17が少なくとも誘電率が空気よりも大きな絶縁
紙18もしくは電解液を浸した絶縁紙18に固着され、
陽極16と陰極17を少なくとも絶縁紙18の幅より長
いフェライト等の棒状磁性体19に重ねて巻廻しコンデ
ンサを構成させると共に陽極16と陰極17のそれぞれ
両端より電気的に外部と接続する接続電極20を固着
し、両端が開口した円筒形ケース21内にコンデンサを
内蔵し、樹脂等で作られた封止板22を円筒形ケース2
1内の両端へ固着すると共に接続電極20と棒状磁性体
19を円筒形ケース21の外に出す為の穴を封止板22
に設け、円筒形ケース21外側にコの字状の磁性体23
を棒状磁性体19の両端を繋ぐように配置し、トロイダ
ル状の磁気回路を構成させ、前記コの字状の磁性体23
を円筒形ケース21側面に治具24を用いて固着させ、
前記コの字状の磁性体23に零相コイル26となる第3
のコイルを巻き付け、零相コイル26の出力を可変抵抗
器27で短絡し、インバータ部3とコンバータ部2及び
蓄電部14間を流れるコモンモードの漏れ電流経路に可
変抵抗器27が挿入でき、計算機28を用いて可変抵抗
器27の抵抗値を複数回変えると共に各回毎に可変抵抗
器27の両端の電圧を測り、検出した可変抵抗器27の
電圧を用いてコモンモードの漏れ電流8が最小になる可
変抵抗器27の抵抗値を計算機28で算出し、算出結果
をもとに再度可変抵抗器27の抵抗値を計算機28から
制御し所定の値に設定することで、漏れ電流8を最小に
できる抵抗13を用いて漏れ電流8のダンピングが可能
になり、電力変換装置及び負荷6の実装状態に関わらず
電力ラインに流れていた漏れ電流8を大幅に減少でき、
商用交流電力1を介して他の機器に流れ込む漏れ電流8
を低減し、他の機器への誤動作などの悪影響を低減で
き、漏れ電流8と漏れ電流経路の配線電圧によって作り
出される電磁波を低減できることから、新たにコモンモ
ードトランス9を内蔵したラインフィルタ5を用いずに
漏れ電流8をダンピングできることから、電力変換装置
の低ノイズ化と共に小形化と低コスト化が達成される。
【0019】上記目的は、インバータ部3とコンバータ
部2及び蓄電部14を接続している電力配線に平滑用の
コンデンサ4として第1のLC複合素子33を直流電力
プラス側,第2のLC複合素子34を直流電力マイナス
側として直列に接続された電力変換装置において、第1
のLC複合素子33の陽極35と陰極36が少なくとも
誘電率が空気よりも大きな絶縁紙18もしくは電解液を
浸した絶縁紙18に固着され、陽極35と陰極36を少
なくとも絶縁紙18の幅より長いフェライト等の棒状磁
性体19に例えば陽極35を上側に重ねて巻廻しコンデ
ンサを構成させると共に陽極35と陰極36のそれぞれ
両端より電気的に外部と接続する接続電極20を固着
し、両端が開口した円筒形ケース21内にコンデンサを
内蔵し、樹脂等で作られた封止板22を円筒形ケース2
1内の両端へ固着すると共に接続電極20と棒状磁性体
19を円筒形ケース21の外に出す為の穴を封止板22
に設け、第2のLC複合素子34の電極を第1のLC複
合素子33の電極の重ね方と逆に陰極38を上側に重ね
て巻廻し構成し、第1及び第2のLC複合素子の各棒状
磁性体を円筒形ケース外側に用意した接続用磁性体で接
続し、トロイダル状の磁気回路を構成させ、前記第1の
LC複合素子33の陰極36と第2のLC複合素子34
の陽極37を接続することで第1及び第2のLC複合素
子を直列接続し、前記円筒形ケース外側に用意した接続
用磁性体に零相コイル26を巻き付け、零相コイル26
の出力を所定の抵抗13で短絡したことにより、インバ
ータ部3とコンバータ部2及び蓄電部14間を流れるコ
モンモードの漏れ電流経路に抵抗13を挿入でき、コモ
ンモード電流つまり漏れ電流8が抵抗13を流れること
で漏れ電流8をダンピングし、さらにLC複合素子を直
列に接続する際、第1のLC複合素子33の陽極35と
陰極36の重ね順と逆にした第2のLC複合素子34を
用いて直列接続のLC複合素子を構成したことで、直流
電力プラス側電位となる第1のLC複合素子33の陽極
35と直流電力マイナス側電位となる第2のLC複合素
子34の陰極38部の棒状磁性体19に対する位置を対
象にできることから、電極位置のズレによる誤差磁束を
低減でき高精度なコモンモードトランス9を構成できる
ことから誤検出したコモンモード電流(漏れ電流)で抵
抗13の発熱や破壊を防ぐことができ、電力変換装置や
負荷6の漏れ容量7からの漏れ電流8だけを零相コイル
26に誘導できることから、電力ラインに流れていた漏
れ電流8が大幅に減少し、商用交流電力1を介して他の
機器に流れ込む漏れ電流8を低減し、他の機器への誤動
作などの悪影響を低減でき、漏れ電流8と漏れ電流経路
の配線電圧によって作り出される電磁波を低減できるこ
とから、新たにコモンモードトランス9を内蔵したライ
ンフィルタ5を用いずに漏れ電流8をダンピングでき、
電力変換装置の低ノイズ化と共に小形化と低コスト化が
達成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電力変換装置
について、図示の実施形態により詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の第1の実施形態に係るL
C複合素子の断面の一例であり、図2は図1で示したL
C複合素子の側面図であり、図3は実施形態に係るLC
複合素子を用いた電力変換装置の構成の一例である。一
般的な電力変換装置の構成は、図16で示すように商用
交流電力1を整流するダイオード整流器からなるコンバ
ータ部2と、このコンバータ部2から出力される直流電
力が入力されるPWM制御方式のインバータ部3、それ
にコンバータ部2とインバータ部3の間の直流部に接続
された平滑用のコンデンサ4で構成された主回路を備え
ている。
【0022】一般的に用いられている電力変換装置のラ
インフィルタ5は、前記コンバータ部2の商用交流電力
1側に接続され、負荷6である交流電動機や交流電動機
への電力配線が持つアース間の漏れ容量7から流れ出る
漏れ電流8を商用交流電力1側に伝えないように高周波
特性に優れたチョークコイルで高周波ラインインピータ
ンスを高め漏れ電流8の通過を阻止し、アースに片側が
接続され反対側が電力配線に接続された周波数応答に優
れたY型結線コンデンサ10を通して漏れ電流8をアー
スに流し込む構成とし、商用交流電力1への漏れ電流8
の流出を防いでいる。
【0023】また従来のCMT11は、3相インバータ
の出力電流であるIU,IV,IWを全て足し合わせる
と零になるようにPWM制御された前記インバータ部3
と負荷6間の電力配線に直列に配置され、トロイダルコ
アに同位相で電力線を3本及び零相コイル26含めた4
本を巻廻し、零相コイル26の出力を抵抗13で短絡し
構成され、すると各相を流れる負荷電流が磁束を作り、
それら磁束がトロイダルコア内の磁気回路内で合成され
るが、IU,IV,IWで作られる磁束の和は当然零と
なり、磁気回路内に残る磁束は漏れ電流8による成分だ
けとなり、零相コイル26に漏れ電流8による磁束が誘
起され、零相コイル26の出力を短絡している抵抗13
に漏れ電流8が流れ、つまり漏れ電流8の流れる経路に
抵抗13が直列に挿入されたことと等しく、漏れ電流8
を抵抗13にてダンピングする効果が得られる。
【0024】図1,図2及び図3に示した実施形態が、
図16及び図17の従来技術と異なる点は、インバータ
部3とコンバータ部2及び蓄電部14を接続している電
力配線に平滑用のコンデンサ4としてLC複合素子15
を用いた電力変換装置において、図4に示すように陽極
16と陰極17が少なくとも誘電率が空気よりも大きな
絶縁紙18もしくは電解液を浸した絶縁紙18に固着さ
れ、図5に示すように陽極16と陰極17を少なくとも
絶縁紙18の幅より長いフェライト等の棒状磁性体19
に重ねて巻廻しコンデンサを構成させると共に陽極16
と陰極17のそれぞれ両端より電気的に外部と接続する
接続電極20を固着し、図1に示す両端が開口した円筒
形ケース21内にコンデンサを内蔵し、樹脂等で作られ
た封止板22を円筒形ケース21内の両端へ固着すると
共に接続電極20と棒状磁性体19を円筒形ケース21
の外に出す為の穴を封止板22に設け、円筒形ケース2
1外側にコの字状の磁性体23を棒状磁性体19の両端
に近接するように配置し、トロイダル状の磁気回路を構
成させ、前記コの字状の磁性体23を円筒形ケース21
側面に治具24を用いて固着させ、前記コの字状の磁性
体23にボビン25を取付け零相コイル26となる第3
のコイルを巻き付け、前記ボビン25をLC複合素子1
5の一部で固定し、零相コイル26の出力を所定の抵抗
13で短絡したことにより、図6に示すようにインバー
タ部3とコンバータ部2及び蓄電部14間を流れるコモ
ンモードの漏れ電流経路に抵抗13が挿入でき、抵抗1
3に漏れ電流8が流れることから漏れ電流8をダンピン
グできる点であり、電力ラインに流れていた漏れ電流8
が大幅に減少し、商用交流電力1を介して他の機器に流
れ込む漏れ電流8を低減し、他の機器への誤動作などの
悪影響を低減でき、漏れ電流8と漏れ電流経路の配線電
圧によって作り出される電磁波を低減できることから、
新たにコモンモードトランス9を内蔵したラインフィル
タ5を用いずに漏れ電流8をダンピングできることか
ら、電力変換装置の低ノイズ化と共に小形化と低コスト
化が達成される。
【0025】図7は、本発明の第2の実施形態に係るL
C複合素子を用いた電力変換装置の一例で、この実施形
態が、図1で説明した実施形態と異なる点は、前記コの
字状の磁性体23にボビン25を取付け零相コイル26
となる第3のコイルを巻き付け、前記ボビン25をLC
複合素子15の一部で固定し、零相コイル26の出力を
可変抵抗器27で短絡し、インバータ部3とコンバータ
部2及び蓄電部14間を流れるコモンモードの漏れ電流
経路に可変抵抗器27を挿入し、例えば図8に示すよう
なフローチャートに従い計算機28を用いて可変抵抗器
27の抵抗値を複数回変えると共に各回毎に可変抵抗器
27の両端の電圧を測定し、測定では抵抗両端の電圧を
半波整流回路29で整流した後、ピークホールド回路3
0もしくはサンプル&ホールド回路でホールドし、A/
D変換機31に入力しデジタル量に電圧を変換し、検出
した電圧を用いてコモンモードの漏れ電流8が最小にな
る可変抵抗器27の抵抗値を計算機で算出し、算出結果
をもとに再度可変抵抗器27の抵抗値を計算機28から
抵抗コントローラ32を制御し所定の値に設定すること
で、漏れ電流8を最小にできる抵抗13を用い漏れ電流
8のダンピングを可能にした点である。これによって、
電力変換装置及び負荷6の実装状態に関わらず、電力ラ
インに流れていた漏れ電流8が大幅に減少し、商用交流
電力1を介して他の機器に流れ込む漏れ電流8を低減
し、他の機器への誤動作などの悪影響を低減でき、漏れ
電流8と漏れ電流経路の配線電圧によって作り出される
電磁波を低減できることから、新たにコモンモードトラ
ンス9を内蔵したラインフィルタ5を用いずに漏れ電流
8をダンピングできることから、電力変換装置の低ノイ
ズ化と共に小形化と低コスト化が達成される。
【0026】図9は、本発明の第3の実施形態に係るL
C複合素子の断面の一例であり、図10は図9で示した
LC複合素子15の側面図であり、図11は実施形態に
係るLC複合素子15を用いた電力変換装置の構成の一
例である。図1及び図7で説明した実施形態と異なる点
は、図11に示すようにインバータ部3とコンバータ部
2及び蓄電部14を接続している電力配線に平滑用のコ
ンデンサ4として第1のLC複合素子33を直流電力プ
ラス側,第2のLC複合素子34を直流電力マイナス側
として直列に接続された電力変換装置において、図5同
様に第1のLC複合素子33の陽極35と陰極36が少
なくとも誘電率が空気よりも大きな絶縁紙18もしくは
電解液を浸した絶縁紙18に固着され、陽極16と陰極
17を少なくとも絶縁紙18の幅より長いフェライト等
の棒状磁性体19に例えば陽極35を上側に重ねて巻廻
しコンデンサを構成させると共に陽極35と陰極36の
それぞれ両端より電気的に外部と接続する接続電極20
を固着し、両端が開口した円筒形ケース21内にコンデ
ンサを内蔵し、樹脂等で作られた封止板22を円筒形ケ
ース21内の両端へ固着すると共に接続電極20と棒状
磁性体19を円筒形ケース21の外に出す為の穴を封止
板22に設け、第2のLC複合素子34の陽極37と陰
極38を第1のLC複合素子33の陽極35と陰極36
の重ね方と逆に陰極38を上側に重ねて巻廻して構成
し、第1及び第2のLC複合素子の各棒状磁性体19を
円筒形ケース21外側に用意した2個の接続用磁性体3
9で接続し、トロイダル状の磁気回路を構成させ、前記
第1のLC複合素子33の陰極36と第2のLC複合素
子34の陽極37を接続することで第1及び第2のLC
複合素子を直列接続し、前記円筒形ケース21外側に用
意した2個の接続用磁性体39の何れかにボビン25を
取付け零相コイル26となる第3のコイルを巻き付け、
前記ボビン25をLC複合素子15の一部で固定し、零
相コイル26の出力を所定の抵抗13で短絡した点であ
り、インバータ部3とコンバータ部2及び蓄電部14間
を流れるコモンモードの漏れ電流経路に抵抗13を挿入
でき、抵抗13に漏れ電流が流れることから漏れ電流8
をダンピングでき、さらにLC複合素子15を直列に接
続する際、第1のLC複合素子33の陽極35と陰極3
6の重ね順と逆にした第2のLC複合素子34を用いて
直列接続のLC複合素子15を構成したことで、直流電
力プラス側電位となる第1のLC複合素子33の陽極3
5と直流電力マイナス側電位となる第2のLC複合素子
34の陰極38の棒状磁性体19に対する位置を対象に
でき、電極位置のズレによる誤差磁束を低減でき高精度
なコモンモードトランスを構成し、誤検出したコモンモ
ード電流(漏れ電流)で抵抗13の発熱や破壊を防ぐこ
とができ、電力変換装置や負荷6の漏れ容量7からの漏
れ電流8だけを零相コイル26に誘導できる構成となる
ことから、電力ラインに流れていた漏れ電流8が大幅に
減少し、商用交流電力1を介して他の機器に流れ込む漏
れ電流8を低減し、他の機器への誤動作などの悪影響を
低減でき、漏れ電流8と漏れ電流経路の配線電圧によっ
て作り出される電磁波を低減できることから、新たにコ
モンモードトランス9を内蔵したラインフィルタ5を用
いずに漏れ電流8をダンピングできることから、電力変
換装置の低ノイズ化と共に小形化と低コスト化が達成さ
れる。
【0027】図12は、本発明の第4の実施形態に係る
LC複合素子を用いた電力変換装置の一例で、この実施
形態が、図1及び図7で説明した実施形態と異なる点
は、直流電力ラインに接続された前記LC複合素子15
の陽極16及び陰極17のインバータ部3側もしくはコ
ンバータ部2及び蓄電部14側電極に、LC複合素子1
5と並列となるように一般的な平滑用のコンデンサ4を
接続した点であり、零相コイル26となる第3のコイル
の出力を抵抗13もしくは可変抵抗器27で短絡し、抵
抗13もしくは可変抵抗器27を漏れ電流経路に挿入
し、漏れ電流8が最小になる様に抵抗値に設定すること
で、漏れ電流8のダンピングが可能になると共に、平滑
用のコンデンサ4をLC複合素子15に並列接続したこ
とから平滑用コンデンサの容量を容易に増大させながら
も、電力ラインに流れていた漏れ電流8が大幅に減少
し、商用交流電力1を介して他の機器に流れ込む漏れ電
流8を低減し、他の機器への誤動作などの悪影響を低減
でき、漏れ電流8と漏れ電流経路の配線電圧によって作
り出される電磁波を低減できることから、新たにコモン
モードトランス9を内蔵したラインフィルタ5を用いず
に漏れ電流8をダンピングできることから、電力変換装
置の低ノイズ化と共に小形化と低コスト化が達成され
る。
【0028】図13は、本発明の第5の実施形態に係る
LC複合素子を用いた電力変換装置の一例で、この実施
形態が、前記実施形態と異なる点は、図13に示すよう
にアルミダイキャスト等で作られた電力変換装置の外形
ケース12内にインバータ部3とコンバータ部2用の半
導体スイッチング素子40が内蔵されたパワーモジュー
ル41を配置し、パワーモジュール41の冷却器42が
電力変換装置の外形ケース12にネジ等により固着さ
れ、パワーモジュール41の上部にLC複合素子15,
端子台53,パワー半導体をコントロールするドライブ
回路43,PWM制御を行う計算機28,電力変換装置
の上位コントローラからの信号を計算機28に伝える通
信回路45や電源回路46が実装された制御基板47を
配置すると共に前記パワーモジュール41の電極と半田
等を用いて接続し電力変換装置を構成し、電力変換装置
の外形ケース12と負荷6である交流電動機の外形ケー
ス44を一体化した点であり、一体化に当ってはネジや
ボルトで組み合わせてもよいが一体成形にて構成しても
良く、このように負荷6である交流電動機と電力変換装
置を近接させると漏れ電流8を作り出すインバータ部3
と負荷6を接続する出力電力配線の長さが全ての実装条
件で一定に保たれることから、実装条件の変化で生じる
漏れ電流8の変化も無くなり、漏れ電流8を最小にする
為の零相コイル26の短絡抵抗13も一意的に交流電動
機の漏れ容量7から決められることから、漏れ電流8の
ダンピング効果を精度良く実現し、電力ラインに流れて
いた漏れ電流8が大幅に減少し、商用交流電力1を介し
て他の機器に流れ込む漏れ電流8を低減し、他の機器へ
の誤動作などの悪影響を低減でき、漏れ電流8と漏れ電
流経路の配線電圧によって作り出される電磁波を低減で
きることから、新たにコモンモードトランス9を内蔵し
たラインフィルタ5を用いずに漏れ電流8をダンピング
できることから、電力変換装置の低ノイズ化と共に小形
化と低コスト化が達成される。
【0029】図18は、本発明の第6の実施形態に係る
LC複合素子を用いた電力変換装置の一例で、この実施
形態が、図1及び図2で説明した実施形態と異なる点
は、直流電力ラインに接続された前記LC複合素子15
の各電極を扁平に巻き回し、巻き回し軸に垂直な断面を
楕円状とした点であり、さらに巻き回した電極中心部に
挿入する磁性体をトロイダル状とし磁気回路を構成する
と共に、この磁性体の前記電極の巻き回し軸に垂直な断
面を楕円状もしくは表方形とした点であり、この様にす
るとトロイダル状に形成した磁気回路の実効磁路長を大
きく増加させること無く、前記棒状磁性体19の磁路の
実効断面積を大幅に増加させることができることから、
CMTの励磁インダクタンスを増加させることができ、
零相コイル26と抵抗13もしくは可変抵抗器27の漏
れ電流8へのダンピング効果を向上でき、電力ラインに
流れていた漏れ電流8が大幅に減少し、商用交流電力1
を介して他の機器に流れ込む漏れ電流8を低減し、他の
機器への誤動作などの悪影響を低減でき、漏れ電流8と
漏れ電流経路の配線電圧によって作り出される電磁波を
低減できることから、新たにコモンモードトランス9を
内蔵したラインフィルタ5を用いずに漏れ電流8をダン
ピングできることから、電力変換装置の低ノイズ化と共
に小形化と低コスト化が達成される。
【0030】図19は、本発明の第7の実施形態に係る
LC複合素子を用いた電力変換装置の一例で、この実施
形態が、前記実施例で説明した実施形態と異なる点は、
LC複合素子の各陽極及び陰極16,17の表面に生成
される凹凸粗さが異なる領域を設け、前記領域を各陽極
及び陰極に各2個接続された接続電極20を結ぶ様に帯
状に設けた点であり、これにより表面の凹凸の粗さが少
ない領域16Aの電気抵抗が低下し発熱を抑えることが
でき、LC複合素子の内部発熱を低減でき、一方表面の
凹凸粗さが大きい領域16Bでは電気容量を増加するこ
とが可能となりLC複合素子の容量を増加させることが
でき、低発熱で高容量のLC複合素子を構成できること
から、電力変換装置の低ノイズ化と共に低損失及び高い
変換効率が達成される。
【0031】当然だが、図14に示す様な太陽電池51
と電力変換装置で構成される太陽光発電システムの電源
系統連係用電力変換装置52や、図15で示す内燃機関
48と負荷6の電動機を動力源とし、蓄電部14から供
給される直流電力をLC複合素子15を介してインバー
タ部3に接続しミッション49を通して内燃機関48と
負荷6の電動機の力をタイヤに伝えて移動する乗物及び
乗物に搭載される全てのインバータ装置や、さらに家庭
用及び業務用のエアコンに用いるコンプレッサやファン
用電動機駆動のインバータ装置や洗濯機の洗濯層を回す
電動機や掃除機の吸い込みファンの電動機や電気調理機
の磁界生成用インダクタンス駆動用電力変換装置等にも
前記した実施例の電力変換装置が適用でき低ノイズ化と
共に小形化と低コスト化が達成される。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、コンデンサの陽極16
と陰極17を棒状磁性体19に巻廻し、陽極16及び陰
極17の両端からそれぞれ接続電極20を引出し、棒状
磁性体19の両端を繋ぐように接続用磁性体39を用い
磁気回路を構成し、磁気回路と鎖交する第3のコイルを
持つLC複合素子15を用いて低ノイズ化と共に小形化
と低コスト化が達成される電力変換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるLC複合素子の第1の実施形態を
示す断面図。
【図2】図1の実施形態のLC複合素子の側面図。
【図3】図1の実施形態のLC複合素子を用いた電力変
換装置の構成図。
【図4】図1の実施形態のLC複合素子内部電極の展開
図。
【図5】図1の実施形態のLC複合素子内部電極の構成
図。
【図6】図1の実施形態のLC複合素子を用いた電力変
換装置の漏れ電流経路の簡易等価回路。
【図7】本発明によるLC複合素子の第2の実施形態及
び実施形態のLC複合素子を用いた電力変換装置の構成
図。
【図8】図7の実施形態の電力変換装置おける漏れ電流
の最小化のフローチャート。
【図9】本発明によるLC複合素子の第3の実施形態を
示す断面図。
【図10】図9の第3の実施形態を示す側面図。
【図11】図9で示した第3の実施形態のLC複合素子
を用いた電力変換装置の主回路結線図。
【図12】本発明による第4の実施形態を示すLC複合
素子を用いた電力変換装置の主回路結線図。
【図13】本発明による第5の実施形態を示すLC複合
素子を用いた電力変換装置の構成図。
【図14】本発明によるLC複合素子を用いた電力変換
装置の構成図。
【図15】本発明によるLC複合素子を用いた電力変換
装置の構成図。
【図16】従来のラインフィルタとCMTを用いた電力
変換装置の構成図。
【図17】従来のLC複合素子の構成と等価回路。
【図18】本発明によるLC複合素子の側面図。
【図19】LC複合素子内部電極の展開図。
【符号の説明】
1…商用交流電力、2…コンバータ部、3…インバータ
部、4…平滑用のコンデンサ、5…ラインフィルタ、6
…負荷、7…漏れ容量、8…漏れ電流、9…コモンモー
ドトランス、10…接地用のY型結線コンデンサ、11
…CMT(零相コイル付きコモンモードトランス)、1
2…電力変換装置の外形ケース、13…抵抗、14…蓄
電部、15…LC複合素子、16…陽極、16A…電極
表面凹凸が密な面、16B…電極表面凹凸が粗の面、1
7…陰極、18…絶縁紙、19…棒状磁性体、20…接
続電極、21…円筒形ケース、22…封止板、23…コ
の字状の磁性体、24…治具、25…ボビン、26…零
相コイル、27…可変抵抗器、28…計算機、29…半
波整流回路、30…ピークホールド回路、31…A/D
変換機、32…抵抗コントローラ、33…第1のLC複
合素子、34…第2のLC複合素子、35…第1のLC
複合素子の陽極、36…第1のLC複合素子の陰極、3
7…第2のLC複合素子の陽極、38…第2のLC複合
素子の陰極、39…接続用磁性体、40…半導体スイッ
チング素子、41…パワーモジュール、42…パワーモ
ジュールの冷却器、43…ドライブ回路、44…交流電
動機の外形ケース、45…通信回路、46…電源回路、
47…制御基板、48…内燃機関、49…ミッション、
50…寄生インダクタンス、51…太陽電池、52…電
源系統連係用電力変換装置、53…端子台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井堀 敏 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立産機システム内 (72)発明者 広田 雅之 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立ケーイーシステムズ内 (72)発明者 中嶋 徹 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立産機システム内 Fターム(参考) 5H007 AA08 BB06 CA02 CB02 CB05 EA02

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷に電力を供給する電力配線間にコンデ
    ンサを接続して成る電力変換装置において、箔状の第1
    の電極と第2の電極それぞれが絶縁シートに固着され、
    前記第1の電極と第1の電極用絶縁シート及び前記第2
    の電極と第2の電極用絶縁シートを棒状の第1の磁性体
    に重ねて巻廻してLC複合素子を構成し、前記第1の電
    極と第2の電極のそれぞれ両端に電気的に接続する接続
    電極を固着し、前記第1の磁性体の両端を繋ぐもしくは
    近接するように第2の磁性体を配置し、前記第2の磁性
    体を巻廻した前記第1の電極と第2の電極の外側を通る
    ように配置し、前記第2の磁性体に前記第1の磁性体に
    巻廻した前記第1の電極及び第2の電極と同じ向きにコ
    イルを巻廻し、前記コイルの出力を短絡する抵抗を具備
    したことを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記LC複合素子を両端が開口した円筒形ケースに内蔵
    し、絶縁材で作られた封止板を前記円筒形ケースの両端
    へ固着し開口部を塞ぐと共に前記封止板に設けた穴から
    前記接続電極と第1の磁性体を引出し、円筒形ケース外
    側に第2の磁性体を第1の磁性体の両端を繋ぐように配
    置し、前記第2の磁性体を円筒形ケース側面及び封止板
    に治具や接着剤を用いて固着させたことを特徴とする電
    力変換装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記第2の磁性体を固定すると共に前記LC複合素子を
    配線基板等に固定する治具を前記円筒形ケースに固着し
    たことを特徴とする電力変換装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記第2の磁性体を固定すると共に前記LC複合素子を
    配線基板等に固定する治具を前記封止板に具備したこと
    を特徴とする電力変換装置。
  5. 【請求項5】負荷に電力を供給する電力配線間に複数の
    コンデンサを直列に接続して成る電力変換装置におい
    て、箔状の第1の電極と第2の電極それぞれが絶縁シー
    トに固着され、前記第1の電極と第1の電極用絶縁シー
    ト及び前記第2の電極と第2の電極用絶縁シートを棒状
    の第1の磁性体に常に第1の電極が上層に来るように重
    ねて巻廻して第1のLC複合素子を構成し、同様に第2
    のLC複合素子の第1の電極と第1の電極用絶縁シート
    及び第2の電極と第2の電極用絶縁シートを棒状の第3
    の磁性体に常に第2の電極が上層に来るように巻回すと
    共に第1の磁性体に第1のLC複合素子の前記第1の電
    極と前記第1の電極用絶縁シート及び前記第2の電極と
    前記第2の電極用絶縁シートを巻廻した向きと同じ向き
    に第2のLC複合素子の前記第1の電極と前記第1の電
    極用絶縁シート及び前記第2の電極と前記第2の電極用
    絶縁シートを巻廻し、第1のLC複合素子の前記第2の
    電極と第2のLC複合素子の前記第2の電極を電気的に
    接続し、第1のLC複合素子と第2のLC複合素子を直
    列接続させ、前記第1の磁性体と前記第3の磁性体それ
    ぞれの両端を繋ぐように第4及び第5の磁性体を配置
    し、前記第4もしくは第5の磁性体に前記第1及び第3
    の磁性体に巻廻した第1の電極及び第2の電極と同じ向
    きにコイルを巻廻し、前記コイルの出力を短絡する抵抗
    を具備したことを特徴とする電力変換装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の電力変換装置において、
    前記第1及び第2のLC複合素子を両端が開口した円筒
    形ケースに内蔵し、絶縁材で作られた封止板を前記円筒
    形ケースの両端へ固着し開口部を塞ぐと共に前記封止板
    に設けた穴から前記接続電極と前記第1及び第3の磁性
    体を引出し、円筒形ケース外側に前記第1の磁性体と前
    記第3の磁性体それぞれの両端を繋ぐように第4及び第
    5の磁性体を配置し、前記第4及び第5の磁性体を円筒
    形ケース側面及び封止板に治具や接着剤を用いて固着さ
    せたことを特徴とする電力変換装置。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の電力変換装置において、
    前記第4及び第5の磁性体を固定すると共に前記LC複
    合素子を配線基板等に固定する治具を前記円筒形ケース
    に固着したことを特徴とする電力変換装置。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の電力変換装置において、
    前記第4及び第5の磁性体を固定すると共に前記LC複
    合素子を配線基板等に固定する治具を前記封止板に具備
    したことを特徴とする電力変換装置。
  9. 【請求項9】請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記コイルの出力を可変抵抗器で短絡し、可変抵抗器の
    抵抗値を複数回変えると共に各回毎に可変抵抗器の両端
    の電圧を測る手段と、検出した可変抵抗器の電圧を用い
    てLC複合素子に流れるコモンモードの電流を最小にす
    る可変抵抗器の抵抗値を算出する計算手段を具備したこ
    とを特徴とする電力変換装置。
  10. 【請求項10】請求項5に記載の電力変換装置におい
    て、前記コイルの出力を可変抵抗器で短絡し、可変抵抗
    器の抵抗値を複数回変えると共に各回毎に可変抵抗器の
    両端の電圧を測る手段と、検出した可変抵抗器の電圧を
    用いてLC複合素子に流れるコモンモードの電流を最小
    にする可変抵抗器の抵抗値を算出する計算手段を具備し
    たことを特徴とする電力変換装置。
  11. 【請求項11】請求項1に記載の電力変換装置におい
    て、直流電力を交流電力に変換するパルス幅変調方式を
    用いたインバータ装置を負荷である電動機の側面に固着
    させ一体化すると共に、インバータ部の直流電力の平滑
    用として前記LC複合素子を用いたことを特徴とする電
    力変換装置。
  12. 【請求項12】請求項5に記載の電力変換装置におい
    て、直流電力を交流電力に変換するパルス幅変調方式を
    用いたインバータ装置を負荷である電動機の側面に固着
    させ一体化すると共に、インバータ部の直流電力の平滑
    用として前記LC複合素子を用いたことを特徴とする電
    力変換装置。
  13. 【請求項13】乗物に搭載された直流電力を交流電力に
    変換するパルス幅変調方式を用いて負荷である電動機を
    回転させるインバータ装置を備えた電力変換装置におい
    て、インバータ部の直流電力の平滑用として前記LC複
    合素子を用いたことを特徴とする電力変換装置。
  14. 【請求項14】パルス幅変調方式を用いて太陽電池や蓄
    電池等が供給する直流電力を交流電力に変換し電源系統
    に電力を供給するインバータ装置を備えた電力変換装置
    において、インバータ部の直流電力の平滑用として前記
    LC複合素子を用いたことを特徴とする電力変換装置。
  15. 【請求項15】請求項1に記載の電力変換装置におい
    て、インバータ装置の直流電力を平滑する前記LC複合
    素子の前記第1の電極と第1の電極用絶縁シート及び前
    記第2の電極と第2の電極用絶縁シートを巻き回し、巻
    き回した軸に垂直な断面を扁平になるようにし、扁平に
    巻き回した電極の中心部に棒状の第1の磁性体を挿入し
    たことを特徴とする電力変換装置。
  16. 【請求項16】請求項5に記載の電力変換装置におい
    て、インバータ装置の直流電力を平滑する前記LC複合
    素子の前記第1の電極と第1の電極用絶縁シート及び前
    記第2の電極と第2の電極用絶縁シートを巻き回し、巻
    き回した軸に垂直な断面を扁平になるようにし、扁平に
    巻き回した電極の中心部に棒状の第1の磁性体を挿入し
    たことを特徴とする電力変換装置。
  17. 【請求項17】請求項1に記載の電力変換装置におい
    て、前記LC複合素子の各陽極及び陰極の表面に生成さ
    れる凹凸粗さが異なる領域を設け用いたことを特徴とす
    る電力変換装置。
  18. 【請求項18】請求項5に記載の電力変換装置におい
    て、前記LC複合素子の各陽極及び陰極の表面に生成さ
    れる凹凸粗さが異なる領域を設け用いたことを特徴とす
    る電力変換装置。
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