JP2003143758A - 電力供給サービスおよび電力供給システム - Google Patents

電力供給サービスおよび電力供給システム

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JP2003143758A
JP2003143758A JP2001336090A JP2001336090A JP2003143758A JP 2003143758 A JP2003143758 A JP 2003143758A JP 2001336090 A JP2001336090 A JP 2001336090A JP 2001336090 A JP2001336090 A JP 2001336090A JP 2003143758 A JP2003143758 A JP 2003143758A
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power supply
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JP2001336090A
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Yoichi Machitani
洋一 町谷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力料金の回収率を向上させるニュービジネス
を提供する。 【解決手段】電力を供給する配電会社1と、需要家への
初期投資を行うサービス提供者2が協力して、電力量計
6を備える複数の需要家3に対して電力供給サービスを
行う。初期投資前の電力料金回収率と、サービス提供者
2が需要家3の一部に自動検針装置22及び遠隔制御電
力供給制限20を導入した場合の電力料金回収率を求
め、その回収率差に基づいて向上した新たな収益金額を
求め、配電会社1とサービス提供者との契約に従って新
たな収益金額の配分を行い、且つ配電会社1の取り分の
全部または一部を再投資に当てる。また、電力料金に未
払いを生じた需要家の電力は、電力量計6の電力供給制
限機能により制限される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力料金の回収率を
向上させる電力供給サービス及びそのシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電力料金の回収は使用した電力に
対する電力料金を後払いする方式が主流となっている。
配電会社が需要家の電力供給口に電力量計を設置し、人
による電力量計の検針を実施し、その検針値に基づいて
電力使用量を算出し、電力料金を課金し徴収を行ってい
る。
【0003】アジアの一部の国では、電力料金の不払い
が続く需要家に対しては、配電会社の作業員が需要家宅
に出向き、電力を供給する電気回路のブレーカを基本的
人権が守ることができる程度の小さな容量のものに交換
している。
【0004】また、プリペイド・カードの読み取り装置
と電力供給を遮断できるブレーカを内蔵した電力量計を
使用して、プリペイドカードの金額分の電力を供給した
後、電力量計に内臓のブレーカで電力供給を停止する方
法で、前払い方式の電力料金の課金・徴収も行われてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の方式では、直接
的に電力料金の回収を向上させることが困難であった。
また、回収率向上のために必要な設備投資の原資をどこ
に求めるかなどについての配慮がなく、料金回収率の向
上が事実上進まないという問題点があった。以下に、従
来のビジネススキームとその問題点を述べる。 (1)後払い方式課金徴収スキームと問題点 従来の後払い方式の課金徴収方法では、長期の電力料金
の未払い者に対して電力を制限する方法が採られてい
る。この対策は電力料金の回収率向上と直接には結びつ
かず、対策を通じて需要家のモラルが向上し、間接的に
電力料金回収率が向上するのを期待するものでしかな
い。その上、電力を制限する方法は、人による需要家宅
に設置された配電会社のブレーカーを小容量のものに交
換するものであり、手間がかかるという問題点があっ
た。 (2)前払い課金徴収スキームと問題点 プリペイドカードの読み取り装置と電力供給を遮断でき
るブレーカを内蔵した電力量計を使用して、プリペイド
カードの購入時に支払った金額分の電力を供給した後、
電力量計に内臓のブレーカで電力供給を停止する方法が
取られている。しかし、この方式の電力量計の導入に係
る投資は、需要家または配電会社が行うものであり、普
及が難しいという問題点があった。また、プリペイドカ
ードの金額分だけ電力を使用した時に無条件に電源供給
が停止されるが、休日や夜間などの場合にはプリペイド
カードの購入が困難になる。この利便性の悪さも、この
方式の普及を妨げている。
【0006】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点に鑑み、配電会社や需要家に初期投資をさせることな
く、電力料金の回収率を向上させる電力供給サービス及
びそのシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は電力料金回収率
の向上を望む配電会社と、初期投資によって回収率が向
上したらその配分を受けられるサービス提供者が、共同
して実現するニュービジネスである。
【0008】すなわち、サービス提供者が一部の需要家
に自動検針機能と遠隔制御の電力制限機能付きの電力量
計を設置し、回収率が向上したらそれによる新たな収益
金額を配電会社との間で配分する。また、サービス提供
者は初期投資を小さくする目的で、対象となる需要家の
うちの一部の需要家に前記電力量計を設置する。それに
よって電力料金の回収率が向上した結果、新たに得た収
益を予め取り決めた契約に基づいて、配電会社とサービ
ス提供者間で分配すると同時に、配電会社はその全部ま
たは一部を他の需要家に電力量計を普及するために投資
する。このようにして、電力料金回収率向上のための設
備投資の原資を創出し、需要家及び配電会社の経済的負
担なしに、段階的に対象となる需要家の全てに対して必
要な設備を普及し、電力料金回収率の向上をはかること
ができる。
【0009】本発明の好適な構成を説明する。電力を供
給する配電会社と、需要家への初期投資を行うサービス
提供者が協力して、電力量計を備える複数の需要家に対
して電力供給を行うサービスにおいて、前記初期投資前
の電力料金回収率と、前記サービス提供者が前記需要家
の一部に自動検針装置および/または遠隔制御の電力制
限機能付き電力量計を設置した場合の電力料金回収率を
求め、その回収率差に基づいて向上した新たな収益金額
を求め、前記配電会社と前記サービス提供者との予め定
めた契約に従って前記新たな収益金額の配分を行い、且
つ前記配電会社の取り分の全部または一部を前記自動検
針装置および/または遠隔制御の電力制限機能付き電力
量計の再投資に当てることを特徴とする。
【0010】また、前記電力制限機能付きの電力量計
は、需要家が使用した電力料金に未払いを生じたとき
に、前記電力制限機能を使用して当該需要家の使用電力
量を制限する。
【0011】また本発明の電力供給システムは、前記需
要家の一部に前記初期投資により自動検針機能と電力制
限機能付きの電力量計を設け、前記配電会社に前記電力
量計の使用電力量データを遠隔受信したり、前記電力制
限機能を遠隔操作する通信手段と、前記使用電力量デー
タの電力料金の全部または一部を支払わない需要家への
電力供給を制限する電力監視手段と、電力料金回収率を
算出する演算手段を設け、前記サービス提供者に、前記
演算手段の電力料金回収率を監視する回収率監視手段を
設けることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例による方法は、
現状の需要家からの電力料金徴収実績と発電量実績また
は配電会社の買電量実績との関係から現状の電力料金回
収率を求め、また、初期投資による自動検針装置を使用
した前払い方式の電力料金の課金・徴収を行った場合の
電力料金徴収実績と発電量実績または配電会社の買電量
実績との関係から電力料金回収率を求め、この回収率差
から回収率向上による新たな収益金額を求め、配電会社
と初期投資を行うサービス提供者の契約に基づいて収益
金額の配分を行う。
【0013】また、サービス提供者は初期投資を小さく
するために、対象となる需要家のうち一部の需要家に対
し前記自動検針装置付きの電力量計を設置する。それに
よって電力料金の回収率が向上したことにより得た収益
金を予め取り決めた契約に基づいて配分するとともに、
配電会社はその全部または一部を新たな需要家への投資
に回す。
【0014】ここで、電力料金の回収率を向上させるサ
ービスを受ける配電会社を契約者甲、また、このサービ
スの提供者を契約者乙と定義する。契約者乙は、データ
収集装置を契約者甲の設備に導入し、現状の電力料金回
収率データを収集する。このデータに基づき契約の前提
条件を作成する。現状の電力料金回収率の測定が困難な
場合には、契約者乙が保有する類似の配電会社における
電力料金回収率のデータからの推測値をもって契約の前
提条件としてもよい。
【0015】契約者甲は、電力料金の回収率向上のサー
ビスを提供する契約者乙との間で、現状の電力料金の回
収率と、設備、機器の改善後の電力料金の回収率との差
に基づく新たな収益金額を考慮して、電力料金の回収率
を向上させるサービスを受けるかどうか検討し、受ける
場合には契約を行う。
【0016】契約者乙は、実際に設備の改善または導入
を行わなくても、前提条件をもとに想定条件による計算
による現状の電力料金の回収率とサービス提供後の回収
率との差に基づく新たな収益金額を求め、これを契約の
前提条件として使用することができる。
【0017】契約にあたっては、電力料金の回収率向上
による新たな収益を契約者甲と契約者乙との間で分配す
る方法および、電力料金の回収率を向上させるための設
備の段階的な導入のために、新たな収益の一部をその設
備投資として使用することおよび設備の段階的導入方法
を契約内容に盛り込む。契約者乙は、契約内容に基づき
電力料金の回収率を向上させるための設備の一部分につ
いて改善または導入行う。
【0018】より具体的には、契約者乙は、対象となる
需要家の内の一部の需要家に対し、電力供給口に設けら
れた自動検針機能と遠隔制御による電力制限装置を備え
た電力量計と、前述の電力量計からの使用電力量データ
を通信ユニットを介して監視装置に送信する手段を導入
するとともに、電力需要家より前払いされる電力料金の
支払いデータを通信ユニットを介して前述の監視装置に
送信する手段と、使用電力の料金の全部または一部を支
払わない需要家に対する電力供給を遠隔制御による電力
制限装置により制限する手段と、実際の電力料金回収率
を算出する演算装置を導入する。
【0019】さらに、自動検針装置を備えない場合の電
力料金回収率の推定値と自動検針を使って回収率向上を
図った場合の電力料金回収率との差に基づいて新な収益
金額を算出する演算装置と、新たな収益金額を反映して
契約者甲に料金請求処理を行う処理装置を初期投資とし
て導入する。
【0020】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は電力供給システムの基本構成を示す業務
フロー図である。配電会社(契約者甲)1とサービス提
供者(契約者乙)2との間で契約を結び、契約者乙2
は、初期設備投資13をして後述の電力料金の回収率を
向上させるための設備を契約者甲1と電力需要家3の一
部に導入する。契約者乙2は,それによって得られた新
たな収益の一部をサービス料10として受領する。
【0021】契約者甲1は、契約者乙2が提供する電力
料金の回収率を向上させるサービスの適用範囲を全範囲
に広げるために、その新たな収益の残りの全部または一
部を設備投資21として、電力需要家3に設置している
電力量計6を後述する機能を具備した電力量計に交換す
る。
【0022】電力料金を向上させるための設備とは、前
述したように、自動検針機能と遠隔制御の電力制限機能
を具備した電力量計6を電力需要家3に設置し、電力料
金未払い者に対して適切な電力制限が簡単に行えるよう
にした物であり、厳密な前払い方式の課金制度を可能に
し、電力料金の回収率を向上させるものである。
【0023】配電会社1は、発電会社5から電力を買電
15し、電力需要家3に対して売電19している。電力
需要家3は、金融機関4を通して電力料金18を支払
う。金融機関4は、需要家3の電力料金をまとめて配電
会社1に対して入金16し、手数料17を受領してい
る。
【0024】サービス提供者2は、まず現状の配電会社
1の電力料金回収率を測定または推定し、契約の前提条
件とする。次にサービス提供者2は、電力料金の回収率
を向上させる設備を導入した場合の新たな収益を算出
し、配電会社1に提示する。配電会社(契約者甲)1が
希望すれば、サービス提供者(契約者乙)2との間で契
約を結び、契約者乙は電力料金の回収率を向上させる設
備を初期投資13として導入する。初期投資13には、
電力需要家3の一部への自動検針と遠隔制御の電力制限
機能を具備した電力量計6の導入を含む。
【0025】契約者甲1は、その電力料金の回収率を向
上させるための設備を使用して、前払い課金制度を適用
して電力料金の回収率向上を図る。契約者乙2は、契約
者甲1から発電量情報と電力需要家からの入金情報を含
む運用情報12を得、契約者甲の運用を監視(11)す
る。契約者乙は、現状の電力料金回収率と本サービス導
入後の電力料金回収率との差に基づく新たな収益金額を
算出し,契約者甲1に通知(14)する。契約者甲1
は、予め契約で取り決めた配分方法に基づき、新たな収
益金額を反映したサービス料10を契約者乙に支払う。
また、契約者甲1は、新たな収益金額の残りの中から、
契約者乙2との契約に基づき、予め取り決めた割合の金
額を電力需要家3に設置する電力量計6の導入に設備投
資(21)する。
【0026】これにより、契約者甲1は初期投資なし
で、且つその後の設備投資のための新たな資金調達も必
要なしに、電力料金の回収率を向上させることができ
る。
【0027】図2は、本発明の実施例の一形態を示すシ
ステム構成図である。配電会社(契約者甲)1は、発電
会社5から電力を買電し、発電会社1の発電設備62で
発電された電力を送電線57を通して送電・変電設備5
4に送電する。変電設備54で変圧された電力は、送電
線58、配電設備55及び配電線59を通して需要家3
に供給される。需要家3が使用した電力は、電力量計6
にて計量され、その計量値データは電力線搬送装置58
により配電線59と配電設備55及び送電線58を介し
て配電会社1に収集される。
【0028】配電会社1のホスト計算機52には、後述
する料金計算装置34と収納管理装置36および顧客情
報データベースを含む。電子計算機51には、後述する
料金回収率演算装置および長期未収管理装置を含む。電
子計算機51の計算結果により電力制限を実施する場合
には、電子計算機51は、所内ローカルエリアネットワ
ーク56を介して電力制限装置31に対して電力制限指
令を送信する。電力制限装置は31は、電力搬送装置5
0と送電線58と配電設備55と配電線59を介して対
象となる需要家3に設置した電力制限機能を有する電力
量計6を遠隔制御して電力を制限する。
【0029】また、自動検針装置30と電力制限装置3
1と電子計算機51及びホスト計算機52は、所内ロー
カルエリアネットワーク56によって接続されており、
相互にデータのやり取りを行うことができる。
【0030】発電会社5内の電子計算機60は、発電設
備62から発電量に関するデータを収集し、専用通信回
線用通信装置61と同53および専用通信回線66を介
して、配電会社1のホスト計算機52にそのデータを送
信する。
【0031】サービス提供者2内の電子計算機39に
は、後述する監視装置39を含む。配電会社1内の電子
計算機51で処理されたデータは、通信ユニット33と
同38および一般公衆電話網65を介してサービス提供
者2内の電子計算機39に送信される。
【0032】金融機関4のホスト計算機63に記憶され
ている需要家3の電力料金支払いに関するデータは、通
信ユニット64と同67および一般公衆電話網65を介
して配電会社1のホスト計算機52に送信される。
【0033】図3は、配電会社とサービス提供者の詳細
な構成を示す実施例である。サービス提供者2は、電力
料金の回収率を向上させるための設備40を導入する。
その設備には、自動検針装置30、電力制限装置31、
料金回収率演算装置32、通信ユニット33、38、長
期未収管理装置35、監視装置39および電力量計6で
ある。
【0034】需要家3に設置された電力量計6で計量さ
れた電力使用量は自動検針装置30により自動的に収集
される。自動検針された検針データは、料金計算装置3
4に送信され、顧客毎の課金データとして顧客データベ
ース37に記憶される。また、需要家3は電力料金を前
払いで金融機関4を通して配電会社1に支払う(1
8)。
【0035】その入金データは、金融機関4から収納管
理装置36に送信され、需要家毎の入金データとして顧
客情報データベース37に記憶される。長期未収管理装
置35は、顧客情報データベース37に記憶されている
顧客毎の課金データと、顧客毎の入金データをもとに長
期未収需要家を判定し、電力制限装置32に対し電力制
限対象需要家の情報を送信する。電力制限装置32は、
需要家3の内、電力制限対象となった需要家宅に設置さ
れている電力量計6に内臓の電力制限装置に、電力制限
制御信号を送り電力を制限する。より具体的には、所定
の期間長期未払いの需要家の電力供給を遮断する。
【0036】自動検針装置30による正確な電力料金の
課金と、電力制限装置32の遠隔制御による電力制限機
能を使用して、電力料金の前払い課金方式を確実に運用
でき、結果として電力料金回収率が向上する。
【0037】料金回収率演算装置32は、顧客情報デー
タベース37に記憶した顧客毎の入金データに基づく料
金回収データと、発電会社5から買電している電力量デ
ータに基づき、電力料金の回収率を算出する。この電力
料金回収率データは、通信ユニット33と38を介して
サービス提供者2の監視装置39に送信され、サービス
提供者2は、これを監視する。なお、料金回収率演算装
置32はサービス提供者2が持つようにしてもよい。
【0038】図4はサービス提供者(契約者乙)による
サービスフローを示す。まず、現状の電力料金の回収率
を調査する(100)。次に、サービス提供者2は、サ
ービスを導入した場合の新たな収益を想定条件による計
算で算出し(101)、電力料金の回収率向上を希望す
る配電会社(契約者甲)に提示する。契約者甲が希望す
れば、サービスのサービス使用契約を締結する(10
2)。
【0039】ここで、電力料金回収率の計算方法を説明
する。サービスを導入する前(以下導入前)の需要家に
対するある期間の電力料金の回収率Raを式(1)により
求める。
【0040】
【数1】 ここで、Ea:導入前の対象需要家に対して当該期間に配
電用変電所から供給した電力量、Ma:導入前の対象需要
家から当該期間の電力量として徴収した電力料金、Tave
-a:導入前の対象需要家に対して当該期間に供給した電
力の平均単価である。平均単価は式(2)より求まる。
【0041】
【数2】 ここで、Ti:電力料金体系における各電力料金単価、Ca
i:電力料金体系における各電力料金に対する対象需要
家の当該期間の電力使用量、N:電力料金体系における
電力料金単価の種類の数である。
【0042】同様に、サービスを導入した後(以下導入
後)の対象となる電力需要家に対するある期間の電力料
金の回収率Rbを式(3)より求める。
【0043】
【数3】 ここで、Eb:導入後の対象需要家に対して当該期間に配
電用変電所から供給した電力量、Mb:導入後の対象需要
家から当該期間の電力量として徴収した電力料金、Tave
-b:導入後の対象需要家に対して当該期間に供給した電
力の平均単価である。同様に、平均単価は式(4)によ
り求める。
【0044】
【数4】 ここで、Ti:電力料金体系における各電力料金単価、Cb
i:電力料金体系における各電力料金に対する対象需要
家の当該期間の電力使用量である。回収率Raと回収率Rb
の差に基づいて電力料金回収率の向上の度合いを測定す
る。その際、電力料金回収率は、対象となる電力需要家
の当該期間における電力使用量を個別に測定することが
できなくても、式(2)または式(4)で表される平均
電力量単価に基づいて推定できる。
【0045】次に契約者乙は、回収率向上のための設備
を設置する(103)。ただし、契約者乙の初期投資
は、対象となる電力需要家の一部を対象とする。契約者
乙は、監視装置39により回収率の向上効果を測定する
(104)。
【0046】次に、対象となる需要家全部に設備導入が
完了しているかどうかを判定し(105)、完了してい
なければ、契約者甲は新たな収益を予め契約で定めた配
分で、対象となる需要家を増加させるための設備投資と
して支出する(106)。新たな収益金額の残りは、契
約に基づき契約者甲と契約者乙間の契約に基づき分配す
る(107)。一方、設備導入が完了している場合は、
新たな収益金額の全てを契約に基づき契約者甲と契約者
乙間で契約に基づき分配する。
【0047】図5は、本発明の適用により、新しい収益
を設備投資へ分配する方法を示すグラフである。グラフ
203は、契約者乙の初期投資と、その後に契約者甲が
新たな収益の一部にて行う設備投資により、対象需要家
の電力量計数が増加して行く様子示している。この図で
は、6年で対象需要家の電力量計への設備投資を完了す
る例を示している。
【0048】グラフ204は、本サービスによる新たな
収益を、設備投資への配分202、契約者甲への配分2
00と契約者乙への配分201にそれぞれ配分する方法
の例を示している。図では、新たな収益金の増大に伴い
契約者甲及び乙の配分額が増加すると共に、契約者甲の
取り分の全てが次の投資に回されている様子を示してい
る。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、配電会社(契約者甲)
は、初期投資なしに、また特別な資金調達なしに、電力
料金の回収率を向上させることができる。サービス提供
者(契約者乙)は、小さい初期投資のみで、サービス料
という形で収益をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力供給サービスの基本構成を示す業
務フロー図。
【図2】本発明の電力供給システムの一実施例を示すシ
ステム構成図。
【図3】配電会社とサービス提供者の構成を示すブロッ
ク図。
【図4】本発明の電力供給サービスの手順を示すフロー
チャート。
【図5】本発明による新しい収益の分配と設備投資への
配分を説明するグラフ。
【符号の説明】
1…配電会社(契約者甲)、2…サービス提供者(契約
者乙)、3…需要家、4…金融機関、5…発電会社、6
…電力量計、30…自動検針装置、31…電力制限装
置、32…料金回収率演算装置、33,38…通信ユニ
ット、34…料金計算装置、35…長期未収管理装置、
36…収納管理装置、37…顧客情報データベース、3
9…監視装置、40…電力料金回収率を向上させるため
の設備、50…電力線搬送装置、51…電子計算機、5
2…配電会社のホスト計算機、53,61…専用通信回
線用通信装置、54…変電および送電設備、55…配電
設備、56…配電会社所内ローカルエリアネットワー
ク、57,58…送電線、59…配電線、60…電子計
算機、62…発電設備、63…金融機関のホスト計算
機、64,67…通信ユニット(モデム)、65…一般
公衆電話網、66…専用通信回線。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を供給する配電会社と、需要家の設
    備に初期投資を行うサービス提供者により、電力量計を
    備える複数の需要家に対して電力供給を行うサービスに
    おいて、 初期投資前の電力料金回収率と、前記サービス提供者が
    前記需要家の一部に自動検針装置を導入した場合の電力
    料金回収率を求め、その回収率差に基づいて増加した収
    益金額を求め、前記配電会社と前記サービス提供者との
    予め定めた契約に従って前記収益金額の分配を行い、前
    記配電会社の取り分の全部または一部を前記自動検針装
    置の再投資に当てることを特徴とする電力供給サービ
    ス。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記電力料金回収率は、電力料金の徴収実績と発電量実
    績または前記配電会社の買電量実績から求めることを特
    徴とする電力供給サービス。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記電力料金回収率は、電力料金の徴収実績と配電用変
    電所の出力電力量実績から求めることを特徴とする電力
    供給サービス。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、 前記自動検針による電力料金回収率は、対象となる需要
    家からの実電力料金回収額または想定データに基づいて
    求めることを特徴とする電力供給サービス。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記需要家の電力料金は前払い方式で行い、使用した電
    力料金が不払い状態になった需要家に対して電力供給を
    制限することを特徴とする電力供給サービス。
  6. 【請求項6】 需要家の電力供給口に設けられた自動検
    針手段と、遠隔制御による電力制限機能付きの電力量計
    と、前記電力量計の使用電力量データを送信する手段
    と、前記使用電力量データを受信するとともに使用した
    電力の電力料金の全部または一部を支払わない需要家へ
    の電力供給を前記制限機能を通じて制限する監視手段を
    備えることを特徴とする電力供給装置。
  7. 【請求項7】 電力を供給する配電会社と、需要家の設
    備に初期投資を行うサービス提供者により、電力量計を
    備える複数の需要家に対して電力供給を行うシステムに
    おいて、 前記需要家の一部に前記初期投資により自動検針装置を
    設け、前記配電会社に前記電力量計の使用電力量データ
    を遠隔受信する通信手段と、前記使用電力量データの電
    力料金の全部または一部を支払わない需要家の監視を行
    う電力監視手段と、前記初期投資前の電力料金回収率と
    前記サービス提供者が前記需要家の一部に自動検針装置
    を導入した場合の電力料金回収率を求める回収率演算手
    段を設け、前記サービス提供者の設備に、前記電力料金
    回収率を監視するサービス監視手段を設けることを特徴
    とする電力供給システム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記需要家の一部に前記初期投資により電力制限機能付
    きの電力量計を設け、前記配電会社の通信手段で前記電
    力制限機能を遠隔操作し、前記使用電力量データの電力
    料金の全部または一部を支払わない需要家への電力供給
    を制限する電力監視手段を設けることを特徴とする電力
    供給システム。
  9. 【請求項9】 請求項7、8において、 前記通信手段は電力線搬送装置により構成されることを
    特徴とする電力供給システム。
  10. 【請求項10】 請求項7、8または9において、 前記配電会社は前記電力料金回収率の向上による収益金
    額から、予め前記サービス提供者との間で定めた契約に
    従って分配された取り分の全部または一部を当て、前記
    需要家の他部に前記自動検針装置を設けることを特徴と
    する電力供給システム。
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