JP2003143654A - 移動通信方法及び移動通信システム - Google Patents

移動通信方法及び移動通信システム

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JP2003143654A
JP2003143654A JP2001338450A JP2001338450A JP2003143654A JP 2003143654 A JP2003143654 A JP 2003143654A JP 2001338450 A JP2001338450 A JP 2001338450A JP 2001338450 A JP2001338450 A JP 2001338450A JP 2003143654 A JP2003143654 A JP 2003143654A
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JP2001338450A
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Masashi Usuda
昌史 臼田
Takehiro Nakamura
武宏 中村
Kenichi Higuchi
健一 樋口
Sadayuki Abeta
貞行 安部田
Nobuhiko Miki
信彦 三木
Akihito Morimoto
彰人 森本
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NTT Docomo Inc
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NTT Docomo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下り回線及び上り回線を有する移動通信シス
テムにおいて、従来方法に比べ移動機の回路規模をさほ
ど増大させることなく、MCSレベル選択に関して、個
々の移動機の受信性能を反映し、高精度なものとする。 【解決手段】 本発明は、上り回線及び下り回線を通じ
て通信基地局2と移動機1との間で通信を行う移動通信
システムにおいて、移動機1の受信能力に基づいて設定
され、移動機1が受信可能な変調符号化レベルと受信品
質情報とを対応付ける対応情報を符号化レベル情報とし
て、移動機1から通信基地局2へ、呼設定時に送信する
符号化レベル情報送信部(送受信無線部19)と、移動
機1より上り回線を通じて、下り回線における受信品質
に関する受信品質情報を通信基地局2に定期的に通知す
る受信品質通知部(下り品質測定部15)と、通信基地
局2において、移動機1から通知される受信品質情報と
対応情報とに基づいて、下り回線における変調符号化レ
ベルを決定するレベル変更部(下り共有チャネルの送信
信号処理部22)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA等におけ
る高速パケット伝送など、上り回線及び下り回線を通じ
て通信基地局と移動機との間で通信を行う移動通信方法
及び移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動通信システムの下りリンクに
おいては、無線通信基地局と無線端末との間の下りリン
クの無線状態に応じて、無線チャネルの変調方式や符号
化率を制御することにより、無線チャネルの伝送効率を
高める技術が開発されている。
【0003】この技術は、変調方式(QPSK,8PS
K,16QAM,64QAM等)や符号化率を変えるこ
とにより、無線状態が良い場合にはより高い情報速度
(高い変調多値数、高い符号化率)とすることで周波数
帯域を効率的に用いた伝送を行い、無線状態が悪い場合
には、より低い情報速度(低い変調多値数、低い符号化
率)とすることで、信頼性の高い伝送を行うものであ
る。
【0004】具体的には、無線通信基地局が、無線端末
における無線状態を所定の方法で推定し、その推定値に
基づいて、下りリンクの無線チャネルの変調・符号化
(MCS;Modulation Coding Sc
heme)レベルを選択する。このように、受信側(無
線端末)の無線状態に応じて、適応的にMCSを変更す
る制御は、AMCS(Adaptive modula
tion and coding scheme)と呼
ばれる。
【0005】広帯域CDMA無線通信システムの標準化
プロジェクト「3GPP(3xdGeneration
Partnership Project)」におい
て、下りリンク高速パケット伝送方式である「HSDP
A(High speeddownlink pack
et access)」の標準化が行われているが、H
SDPAにおいても「HS−DSCH(High sp
eed downlink shared chann
el)」に、このAMCSが適用される。(文献:3G
PP TR25.858)。
【0006】ここで、HSDPAで用いるチャネル構成
について概説する。HSDPAシステムでは、通信を確
立させるために必要なチャネルとして、下り共有チャネ
ル(HS−DSCH)、下り共通参照チャネル(CPI
CH;Common Pilot Channel)、
関連個別チャネル(A−DPCH;Associate
d Dedicated Physical Chan
nel)がある。HS−DSCHは、複数の移動機で共
通する下り通信チャネルであり、AMCSの対象となる
チャネルである。
【0007】CPICHは、移動機が、下り品質の測定
や、他のCHの同期検波を行う場合の参照シンボルとし
て用いるための下り参照チャネルである。A−DPCH
は、HS−DSCHを用いて通信を行う各々の移動機と
通信基地局間で個別に設定される上下一対のチャネルで
あり、上りでは上り通信データのほかに下り品質情報
や、下りA−DPCH用の送信電力制御ビット、下り品
質情報などが伝送される。一方、下りリンクでは上りA
−DPCHのためのTPCコマンドや呼制御のための情
報が伝送される。
【0008】ところで、前述したとおり、AMCSを実
現するためには、送信側(無線通信基地局)が受信側
(無線端末)の無線状態を推定する必要がある。最も直
接的な方法は上りリンクの無線チャネルを用いて、下り
品質を無線端末から通知する方法である。
【0009】従来、この下り品質通知方法には、大きく
分けて3通りの方法、1)受信可能な変調符号化レベル
を通知する方法、2)下り参照チャネルの受信SIRを
通知する方法、3)A−DPCH用のTPC bitを
通知する方法があり、それぞれの下り品質通知方法に則
したMCSレベル制御方法があった。
【0010】受信可能なMCSレベルを通知する方法で
は、移動機が、CPICHの受信SIRや、CPICH
とHS−DSCHの送信電力比、或いはフエージングの
ドップラー周波数や、当該移動機の受信性能等に基づい
て、受信可能なMCSレベルの適切な対応付けを行い、
そのレベルを無線通信基地局に対して送信する。
【0011】無線通信基地局ではその値に基づいてHS
−DSCHのレベルを設定する。
【0012】下り参照チャネルの時油審SIRを送信す
る方法では、移動機が、CPICHの受信SIRを無線
通信基地局に通知する。無線通信基地局ではこの値に基
づいてMCSレベルの選択を行う。
【0013】A−DPCH用のTPCビットを送信する
方法では、移動機が、下りA−DPCHの受信SIR
と、所要SIRに基づいて、閉ループ送信電力制御のた
めの送信電力制御コマンド(TPCコマンド)を通信基
地局に伝送し、通信基地局ではA−DPCHの下り送信
電力値にそのTPC bitの受信結果を反映する。ま
た、A−DPCHの下り送信電力レベルに基づいてMC
Sレベルの選択を行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た、従来のMCSレベル制御方法にはそれぞれ以下のよ
うな問題点がある。
【0015】受信可能なMCSレベルを送信する方法
は、ネットワークで任意のMCSレベルの組合せを設定
したい場合に、移動機側では、考えられる全てのMCS
レベルの組合せについて、受信SIRとMCSレベルの
対応付けを行う機能を持つ必要がある。この対応付けを
行うテーブルとしては、例えば以下に示すものがある。
【0016】
【表1】
【表2】 例えば、あるネットワークでは、表1のようなMCSレ
ベルを用いるのに対し、別のネットワークでは表2のよ
うなMCSレベルを用いる場合、移動機はどちらの場合
においても受信SIRとMCSレベルとのマッピングを
行える必要がある。
【0017】実際には、符号化率はRate matc
hingによって、1以下のどのような値でもとり得る
ため、ネットワークが設定できるMCSレベルの組合せ
は限りなく多いといえる。このような任意のMCSレベ
ルの組合せに対して受信SIRとMCSレベルとのマッ
ピングを行える機能を、移動機が持った場合、MCSレ
ベル選択精度の劣化や移動機の制御回路の増大を招く。
【0018】さらに、HS−DSCHの送信電力は、他
のチャネルの送信電力に応じて、変化させることができ
るが、このような場合には、移動機が、測定時における
HS−DSCHの送信電力がそのまま変化しないことを
仮定して、MCSレベルを申告しても、実際には送信電
力が変化するため、゜移動機が申告するMCSレベルに
誤差が生じてしまう。
【0019】下り参照チャネルの受信SIRを送信する
方法では、通信基地局において、移動機から通知された
CPICHの受信SIRに基づいてMCSレベルを選択
する必要があるが、通信基地局が移動機の受信性能を知
ることができない場合には、適切な選択ができないとき
がある。
【0020】例えば、移動機が、マルチパス干渉を効果
的に除去できるマルチパス干渉キャンセラ(文献:K.
Higuchi,A.Fujiwara,and M.
Sawahashi,“Multipath Inte
rfarence Canceller for Hi
gh−Speed Packet Transmiss
ion with Adaptive Modulat
ion and Coding Scheme in
W−CDMA Forward Link,”Pro
c.of IEEE VTC2001−Spring.
Rhodes Greece.May 2001.)
や、マルチパスによる干渉成分を含めて送信信号を推定
する適応等化器(例えば文献:A.Klein, K.
Kalehand P. Baier,“Zero F
orcing and Minimum Mean−S
quare−Error Equalization
for Mutiuser Detection in
Code−Division Multiple−A
ccess Channels,”IEE Tran
s.VT,Vol.45,No.2,May 199
6)を備えている場合、マルチパス干渉を除去すること
により、或いはマルチパス等化を行うことにより、実効
的な干渉電力を低くできる。
【0021】キャンセラや等化器を備える移動機と備え
ない移動機では受信SIRと各MCSレベルにおけるブ
ロックエラーレートの対応が大きく異なることもあり得
るため、個々の移動機の受信性能を通信基地局が知らな
い場合には適切なAMCSができずにスループットが劣
化する。
【0022】さらに、受信SIRを送る場合には、その
ダイナミックレンジが問題となる場合がある。上りA−
DPCHで下り品質情報を送信する場合、上り無線容量
を圧迫しないために、或いは移動機の上り送信電力に上
限があるために、ある程度ビット数を少なくする必要が
ある。したがって、MCS制御に十分なステップ幅を確
保すると、表現できるSIRのダイナミックレンジが十
分確保できない場合がある。
【0023】A−DPCH用のTPCビットを用いる方
法においても、通信基地局が、移動機の受信性能を知る
ことができない場合、上述した、受信SIRを送信する
方法と同様、個々の移動機の性能を反映した適切な選択
ができない場合がある。
【0024】そこで、このような問題点に鑑み、本発明
は、従来方法に比べ移動機の回路規模をさほど増大させ
ることなく、MCSレベル選択に関して、個々の移動機
の受信性能を反映し、高精度なものとすることのできる
移動通信方法及び移動通信システムを提供することを目
的とする。更に、本発明は、上り無線容量を増大させ
ず、且つ下り品質情報のステップ幅を増大させず、十分
なダイナミックレンジを持つ下り品質通知方法を実現す
ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、上り回線及び下り回線を通じて通信基地局
と移動機との間で通信を行う際に、前記移動機の受信能
力に基づいて設定される、該移動機が受信可能な変調符
号化レベルと前記受信品質情報とを対応付ける対応情報
を符号化レベル情報として、該移動機から前記通信基地
局へ、呼設定時に送信し、前記移動機より前記上り回線
を通じて、前記下り回線における受信品質に関する受信
品質情報を前記通信基地局に定期的に通知し、前記通信
基地局は、移動機から通知される受信品質情報と前記対
応情報とに基づいて、下り回線における変調符号化レベ
ルを決定することを特徴とする。
【0026】本発明によれば、移動機が、符号化レベル
情報として受信可能な変調符号化レベルと受信能力に基
づく対応情報と、受信品質情報を呼の設定時に通信基地
局に通知することにより、通信基地局は、各移動機の受
信性能や受信状況を把握したうえで、変調符号化レベル
を決定することができる。
【0027】上記発明においては、受信品質の範囲に関
する情報を符号化レベル情報として、該移動機から前記
通信基地局へ呼設定時に送信し、前記通信基地局におけ
る変調符号化レベルの決定は、送信された受信品質の範
囲に基づいて行うことが好ましい。この場合には、各移
動機が取り得る下り回線の受信品質の範囲を移動機自身
が決定して通知することができるため、例えば上りチャ
ネルに十分なビット数を割り当てられないときでも、個
々の移動機の能力に応じてダイナミックレンジを確保す
ることができる。
【0028】上記発明において、前記符号化レベル情報
は、呼設定時後、定期的に前記通信基地局へ送信される
ことが好ましい。また、上記発明において、前記符号化
レベル情報は、呼設定時後、前記受信品質に変更があっ
た場合に前記通信基地局へ送信されることが好ましい。
【0029】この場合には、例えばドップラー周波数や
マルチパス形状の変化等により移動機における受信状況
が変化し、対応情報や受信品質の範囲が変動した場合で
あっても、無線通信基地局は逐次その変動に対応して変
調符号化レベルを決定することができる。この場合に
は、本願の他の発明は、上り回線及び下り回線を通じて
通信基地局と移動機との間で通信を行う際に、前記移動
機より前記上り回線を通じて、前記下り回線の誤り訂正
復号前に移動機が、該移動機の受信能力に基づいて推定
した下り回線における受信品質に関する受信品質情報を
前記通信基地局に定期的に通知し、前記通信基地局は、
通知された受信品質情報に基づいて、下り回線における
変調符号化レベルを決定することを特徴とする。
【0030】この他の発明によれば、下り回線の誤り訂
正復号前の受信品質を、無線通信基地局に通知すること
で、個々の移動機において、誤り訂正の前段階で行われ
る受信信号処理の性能を考慮した変調符号化レベルの決
定を行うことができる。
【0031】上記各発明において、前記移動機の受信能
力には、該移動機の干渉キャンセル能力を含めることが
できる。この場合には、移動機が通知する下り回線の受
信品質と下りパケットチャネルの受信可能な変調符号化
レベルの対応を、移動機の干渉キャンセル能力に応じて
求めることができ、移動機の干渉キャンセル能力を考慮
した変調符号化レベルの調整が可能となる。
【0032】上記各発明において、前記移動機の受信能
力には、該移動機のマルチパス等化能力を含めることが
できる。この場合には、移動機が通知する下り回線の受
信品質と下りパケットチャネルの受信可能な変調符号化
レベルの対応を移動機のマルチパス等化の能力に基づい
て求めることにより、移動機がマルチパス等化手段を備
えている場合には、その能力を考慮して変調符号化レベ
ルを決定することができる。
【0033】上記各発明において、前記受信品質は、下
りチャネルの信号電力対干渉電力比(SIR)とするこ
とができる。この場合には、移動機が通知する下り回線
の受信品質を信号電力対干渉電力比とすることで、より
受信品質に直結した精度のよい変調符号化レベルの制御
が可能となる。
【0034】上記各発明において、前記受信品質は、下
りチャネルの受信信号電力対帯域内信号電力比(Ec/
No)とすることができる。この場合には、移動機が通
知する下り回線の受信品質をEc/Noとすることによ
り、簡易な測定により受信品質の把握が可能となる。
【0035】上記各発明において、前記受信品質は、下
りチャネルの受信信号電力とすることができる。この場
合には、移動機が通知する下り回線の受信品質を下りチ
ャネルの受信電力とすることにより簡易な測定により、
受信品質の把握が可能となる。
【0036】上記各発明において、前記通信基地局によ
る変調符号化レベルの決定は、予め通信基地局で設定さ
れた変調符号化レベルの中から選択することによって行
うことができる。この場合には、移動機は、ネットワー
クで任意に変調符号化レベルが設定された場合において
も、移動機は固定的な変調符号化レベルを仮定して選択
を行うことにより、移動機の受信性能を反映した下り品
質情報としつつ、移動機の選択機能を簡素化することが
できる。
【0037】上記各発明において、前記移動機は、自機
の受信能力に応じて該複数の対応情報を前記通信基地局
に送信し、前記通信基地局は、受信した前記受信品質情
報に基づいて、移動機から受信した複数の対応情報の中
から1または複数の対応情報を選択して、これに基づい
て変調符号化レベルを決定するようにしてもよい。ま
た、前記通信基地局は、移動機から受信した前記受信品
質情報に基づいて、移動機から受信した対応情報に対し
て補正を行い、これに基づいて変調符号化レベルを決定
するようにすることもできる。
【0038】この場合には、複数の対応情報を移動機か
ら取得し、これらの中から適切な対応情報を選択し、或
いはこれらの複数の対応情報に基づいて補正を行うこと
によって、より精度の高い変調符号化レベルの決定を行
うことができる。
【0039】上記各発明において、前記対応情報は、複
数用意され、前記移動機は、自機の受信能力に応じて該
複数の対応情報の中から1または複数の対応情報を選択
し、前記通信基地局に送信するようにしてもよい。ま
た、前記移動機は、自機の受信能力に応じて前記複数の
対応情報の中から複数の対応情報を選択し、選択した対
応情報に基づいて補正された対応情報を生成し、これを
前記通信基地局に送信するようにしてもよい。
【0040】この場合には、移動機側において対応情報
を適宜選択或いは補正することができるため、より移動
機側の受信状況を的確に反映させた対応情報を通信基地
局に通知することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】[実施形態1] (構成)本発明の通信システムの第1実施形態について
説明する。本実施形態に係る移動通信システムは、上り
回線及び下り回線を通じて通信基地局2と移動機1との
間で通信を行ものである。
【0042】図1は、第1実施形態に係る移動機1の構
成を示すブロック図である。同図に示すように、移動機
1は、アプリケーション部11と、通信データ処理部1
2と、通信制御部13と、MCS下り品質対応表蓄積部
14と、下り品質測定部15と、HS−DSCH受信信
号処理部16と、A−DPCH送受信信号処理部17
と、CPICH受信信号処理部18と、送受信無線部1
9とを備えている。
【0043】アプリケーション部11は、移動機1のア
プリケーションを処理するものであり、例えば、通信を
必要とする場合や、通信を終了する場合にはその旨を通
信制御部13に伝え、ユーザデータの送受信を通信デー
タ処理部12との間で執り行う。
【0044】通信データ処理部12は、アプリケーショ
ンを実行する際に必要なデータや実行結果であるデータ
をアプリケーション部11に入出力するものであり、ア
プリケーション部11から入力される上りユーザデータ
をA−DPCH送受信信号処理部17へ送出し、HS−
DSCH受信信号処理部16から入力される下りユーザ
データをアプリケーション部11に入力する。
【0045】通信制御部13は、アプリケーション部1
1におけるアプリケーションの実行に応じて、A−DP
CH送受信信号処理部17の動作を制御するものであ
り、例えば、A−DPCH送受信信号処理部17から入
力される制御情報の処理や、アプリケーション部11か
ら入力される、通信開始や通信終了の要求などに対する
制御を行い、必要に応じて、呼制御情報をA−DPCH
送受信信号処理部17に入力するものである。
【0046】また、本実施形態に係る通信制御部13
は、MCS−下り品質対応表蓄積部14が接続されてお
り、前記移動機の受信能力に基づいて設定される対応情
報を、符号化レベル情報として、無線通信基地局2に送
信する符号化レベル情報送信部の機能を果たす。すなわ
ち、通信制御部13は、MCS−下り品質対応表蓄積部
14から入力された対応情報を、呼の設定時にA−DP
CH送受信信号処理部17に入力する。
【0047】本実施形態における対応情報は、移動機1
が受信可能な変調符号化レベルと受信品質情報とを対応
付けるテーブルデータであり、本実施形態では、当該移
動機1の受信性能に基づいて定められた、移動機1の受
信可能なMCSレベルと下りチャネルの受信SIRとの
対応表である。この対応情報は、MCS−下り品質対応
表蓄積部14に蓄積されており、呼の設定時に通信制御
部13に入力される。
【0048】下り品質測定部15は、下り回線における
受信品質に関する受信品質情報を測定し、測定された受
信品質情報を、A−DPCH送受信信号処理部17及び
送受信無線部19を通じて、通信基地局2に定期的に通
知する受信品質通知部である。具体的には、HS−DS
CH受信信号処理部16及びCPICH受信信号処理部
18から入力される下りチャネルの逆拡散後の信号を用
いて、受信品質情報である受信SIRを測定し、測定結
果をA−DPCH送受信信号処理部17に送出する。
【0049】送受信無線部19は、通信基地局2との間
で、アンテナ19aから電波信号を用いて、上り回線及
び下り回線を通じて、データの送受信を行うものであ
る。この送受信無線部19で送受信される信号は、HS
−DSCH受信信号処理部16、A−DPCH送受信信
号処理部17、及びCPICH受信信号処理部18に入
出力される。例えば、送受信無線部19で、受信された
無線帯域の信号は、周波数変換、ナイキストフィルタリ
ング、及び量子化をされた後、各チャネルの受信信号処
理部16〜18に入力される。また、送受信無線部19
は、A−DPCH送受信信号処理部からの入力信号につ
いて、ナイキストフィルタリング、周波数変換を行いア
ンテナ19aを介して送出する。
【0050】HS−DSCH受信信号処理部16では、
送受信無線部19から入力される受信ベースバンド信号
について、HS−DSCHの逆拡散や、Rake合成、
及び誤り訂正復号等の処理を行うものである。なお、R
ake合成や誤り訂正復号の際には、CPICH受信信
号処理部18より入力される位相・振幅参照値が用いら
れる。このHS−DSCH受信信号処理部16からの出
力信号はユーザデータとして、通信データ処理部12に
入力される。
【0051】A−DPCH送受信信号処理部17では、
送受信無線部19から入力される受信ベースバンド信号
について、A−DPCHの逆拡散、Rake合成、誤り
訂正復号等の処理を行うものである。なお、これらのR
ake合成や誤り訂正復号等の処理が施されたデータ
は、呼制御データとして通信制御部13に入力される。
【0052】また、A−DPCH送受信信号処理部17
では、通信制御部13より出力された上りの呼制御デー
タが入力され、下り品質測定部15からは、下り品質測
定値として、下りチャネルの受信SIRが入力される。
それらのデータをそれぞれ誤り訂正符号化し、拡散を施
して送受信無線部19に入力する。前記下りチャネル
は、CPICH、或いはHS−DSCH等が考えられ
る。
【0053】CPICH受信信号処理部18は、送受信
無線部19から入力される受信ベースバンド信号につい
て、CPICHの逆拡散処理を施すものであり、出力信
号を、HS−DSCH受信信号処理部16及びA−DP
CH送受信信号処理部17に入力するとともに、下り品
質測定部15に入力する。すなわち、CPICH受信信
号処理部18は、送受信無線部19で受信される受信信
号について逆拡散処理を行い、各パスの位相および振幅
の参照値として抽出し、この抽出された参照値を、他の
チャネルの送受信信号処理部17または18に入力する
のと同時に下り品質測定部15に入力する。
【0054】図2は、対応情報である、MCSレベルと
下りチャネルの受信SIRとの対応表T1の一例を示し
たものである。各移動機は同図に示すような対応表を自
身の受信性能に基づいて作成し、呼設定時にネットワー
クに通知する。ここで、自身の受信性能とは、干渉キャ
ンセル能力や、マルチパス等化能力である場合が考えら
れる。もちろんそれ以外の能力が含まれる場合も考えら
れる。
【0055】図3は、本実施形態1に係る無線通信基地
局2の構成を示したブロック図である。同図に示すよう
に、無線通信基地局2は、上位ノードインターフェース
21と、無線回線制御部22と、下り共有CH送信信号
処理部23と、付随個別CH送受信信号処理部24と、
共通パイロットCH送信信号処理部25と、CH送受信
信号処理部26と、送受信無線部27とを備えている。
【0056】無線回線制御部22では、各チャネルの送
受信信号処理部23〜26への命令信号の出力等を行う
と共に、各移動機1の呼制御を行い、制御に必要なデー
タの送受信を付随個別チャネル送受信信号処理部24と
行う。また、無線回線制御部22は、前記対応情報を付
随個別チャネル送受信信号処理部24を介して移動機1
から受け取り、下り共有チャネル送信信号処理部23へ
渡す。また、無線回線制御部22は上位ノードインター
フェース21を制御し、上位ノードから送られるユーザ
情報や制御情報を各チャネルの信号処理部23〜26へ
振り分ける。なお、この無線回線制御部22は、無線通
信基地局2とは別のハードウェアとして構成されること
もあるが、その場合においても本発明を制限するもので
はない。
【0057】各チャネルの送受信信号処理部23〜26
は、上り方向のチャネルについては、逆拡散、Rake
受信、誤り訂正復号やTPCコマンドの復号等の受信信
号処理を行い、下り方向のチャネルについては、誤り訂
正符号化、下り高速送信電力制御のための送信電力調
整、チャネライゼーションコード拡散処理等を行う。な
お、下り共有チャネルについては、スケジューリングも
行う。
【0058】送受信無線部27においては、下りチャネ
ルに関する送信データを送信信号処理部23〜26から
受け取り、それらを、合成、スクランブルコード拡散を
行った後に、ナイキストフィルタリングや、周波数変換
が行われアンテナより送信される。一方、アンテナから
受信された信号は、送受信無線部において、周波数変
換、フィルタリング、標本化、量子化が施された上で、
各チャネルの送受信信号処理部23〜26に入力され
る。
【0059】下り共有チャネルの送信信号処理部23
は、移動機1から通知される受信品質情報と対応情報と
に基づいて、下り回線における変調符号化レベルを決定
するレベル変更部であり、具体的には、各ユーザの付随
個別CH送受信信号処理部24より、上り付随CHを用
いて各移動機から報告された下りCPICHの受信SI
Rが入力される。
【0060】図4は、本実施形態1における、下り共有
チャネル送信信号処理部23の構成を示すブロック図で
ある。同図に示すように、ユーザデータ蓄積部231
と、変調・符号化レベル選択部232と、優先度比較部
234と、選択部235と、変調符号化部236と、送
信電力制御部237とを有する。
【0061】下り共有チャネル送信信号処理部23で
は、上位ノードインターフェース21から送出されるユ
ーザデータD1が、ユーザデータ蓄積部231に蓄積さ
れる。また、付随個別CH送受信信号処理部24から
は、各移動機から付随個別CHを用いて伝送された下り
チャネルの受信SIR報告値D2が、変調・符号化レベ
ル選択部232に入力される。ここで、入力される受信
SIRは、移動機1からA−DPCHを介して通知され
る値に、A−DPCHで行われている送信電力制御のコ
マンド(up/down command)を反映させ
た値となることが考えられる。
【0062】すなわち、移動機1は常にA−DPCHの
送信電力制御のためのコマンドを通信基地局2に送信し
ているが、移動機1が受信SIRを通知した後に送られ
たTPCコマンドを用いて補正することで、より低遅延
の受信SIR情報とすることが可能となる。なお、この
ようなTPCコマンドを用いた補正の有無は本発明を限
定するものではない。
【0063】変調・符号化レベル選択部232では、無
線回線制御部22から、呼設定時において移動機1から
通知される対応情報T1が入力される。そして、変調・
符号化レベル選択部232では、呼設定時に入力される
対応情報T1と、入力された下りチャネルの受信SIR
報告値D2、および送受信電力制御部27より入力され
る送信電力情報に基づいて、変調・符号化レベル選択が
行われる。
【0064】優先度比較部234では、各ユーザの優先
度の比較が行われ、ユーザデータ蓄積部231にデータ
があるユーザのうち、優先度係数がもっとも高いユーザ
ーのユーザーデータを、ユーザデータ蓄積部231か
ら、切替部235を介して、変調符号化部236に入力
する。変調符号化部236では、前記ユーザデータを前
記符号化レベルに基づいて、変調符号化し、送信電力制
御部237を介して、変調後の下り共有チャネル送信デ
ータD4として、送受信無線部27に入力する。
【0065】図5は、本実施形態1における、無線通信
基地局2の変調符号化レベル選択部232の構成例を示
すブロック図である。同図に示すように、変調符号化レ
ベル選択部232は、補正部232aと、MCS・受信
SIR対応表保持部232bとを有している。
【0066】そして、変調符号化レベル選択部232で
は、補正部232aにおいて、下りチャネルの受信SI
R値D22について、HS−DSCH送信電力補正値
(受信SIR測定対象のチャネルの、測定時における送
信電力と、HS−DSCHの送信電力との比)D21を
用いた補正を行ったあと、対応情報を用いて対応付けを
行い、MCSレベルD3を出力する。
【0067】(動作)図6は、実施形態1における、パ
ケット通信開始までの制御を示すシーケンス図である。
同図(a)に示すのは、無線通信基地局2からパケット
通信要求があった場合の例であり、(b)に示すのは、
移動機1からパケット通信要求があった場合の例であ
る。
【0068】同図(a)に示すように、無線通信基地局
2側より、パケット通信開始要求が、移動機1に通知さ
れ、同時にHS−DSCHの割り当てに関する情報(周
波数、拡散符号など)が移動機に通知される(S10
1)。移動機1は、パケット通信開始要求に対する応答
を返し、同時に、対応情報を無線通信基地局2に通知す
る(S102)。無線通信基地局2と、移動機1はこの
あとパケット通信を開始する(S103)。パケット通
信開始後は定期的に下りチャネルの受信品質が移動機1
から無線通信基地局2に通知される(S104)。
【0069】また、移動機1からパケット通信要求があ
る場合には、同図(b)に示すように、移動機1側よ
り、パケット通信開始要求が無線通信基地局2に通知さ
れ(S201)、無線通信基地局2はその要求に対し
て、応答を返すと同時にHS−DSCHに関する割り当
て情報を通知する(S202)。
【0070】その通知を受けて移動機1では、対応情報
を無線通信基地局2に通知する(S203)。無線通信
基地局2と、移動機1はこの後パケット通信を開始する
(S204)。パケット通信開始後は定期的に下りチャ
ネルの受信品質が移動機1から無線通信基地局2に通知
される(S205)。
【0071】(本実施形態1の効果)本実施形態1によ
れば、受信可能なMCSレベルと、下りチャネルの受信
SIRとの対応表を移動機から無線通信基地局2に通知
することにより、個々の移動機1の受信性能に応じたM
CSレベル制御を行うことが可能となる。また、移動機
1から定期的に送られる下り受信品質情報を下りチャネ
ルの受信SIRとすることによって、HS−DSCHの
送信電力が変動した場合においても、その変動を、無線
通信基地局2側で補正することにより、精度の高いMC
Sレベル選択とすることが可能となる。
【0072】(実施形態1の変形例1)本実施形態にお
いて、下り受信品質の基準を、下りチャネルの受信SI
Rとしていたが、これを受信Ec/Noや、受信信号電
力にすることにより、受信SIRに比べ、簡易な制御と
することができる。
【0073】(実施形態1の変形例2)本実施形態にお
いては、図1に示す移動機1内のMCS−下り品質対応
表蓄積部に蓄積されているMCSレベルの組合せと、図
4に示す無線通信基地局2内の下り共有チャネル送信信
号処理部でMCSレベル制御に用いられるMCSレベル
は等しいものと仮定していた。しかしながら、無線通信
基地局2で用いられるMCSレベルの組合せに係わら
ず、移動機は固定のMCSレベルを仮定し、下り受信品
質とマッピング情報を送る構成も考えられる。
【0074】すなわち、例えば無線通信基地局2は表1
のようなMCSレベルを設定している場合でも、移動機
1はMCS−下り品質対応表蓄積部14に蓄積している
表2を無線通信基地局2側に、呼の設定時に、通知す
る。この場合、無線通信基地局2では、図4に示す無線
回線制御部22において、移動機1からの対応表を、当
該無線通信基地局2で用いられているMCSレベルに則
した対応表に置き換える。図9に対応表の変換例を示
す。同補正は、各MCSレベルにおける受信SIR対B
LER特性などによって行うことが考えられるが、補正
方法自体は本発明の請求の範囲を限定するものではな
い。
【0075】このように、移動機1が固定的なMCSレ
ベルを仮定して、それを無線通信基地局2側で補正する
ことにより、移動機1の回路規模を増大させることな
く、移動機1の受信性能に応じたMCS制御を実現する
ことができる。
【0076】(実施形態1の変形例3)本実施形態にお
いては、対応情報をMCS−下り品質対応表蓄積部14
に複数蓄積し、通信制御部13が、自機の受信能力に応
じてこれら複数の対応情報を選択して、通信基地局2に
送信するようにしてもよい。
【0077】この場合、通信基地局1では、下り共有C
H送信信号処理部23において、受信した受信品質情報
に基づいて、移動機1から受信した複数の対応情報の中
から1または複数の対応情報を選択して、これに基づい
て変調符号化レベルを決定する。
【0078】具体的には、移動機1より自機の受信性能
に基づいて定められた、複数の異なる伝搬環境(ジオメ
トリ,パスモデル)における受信可能なMCSレベルと
下りチャネルの受信SIRの対応表を蓄積しておき,そ
れらの全てを、或いは一部を送信するとともに、受信品
質情報として、共通パイロット受信電力(CPICH_
RSCP)と、帯域内前受信電力(RSSI)を通信基
地局2に送信する。ただし、ここでジオメトリとは,当
該通信基地局2からの(全信号の受信信号電力)÷(雑
音電力と他通信局からの干渉電力)であり、移動機1が
キャンセラや等化機を備える場合には,このジオメトリ
やパスモデルによって、受信可能なMCSレベルと下り
チャネルのSIRのマッピングは異なるため、複数のこ
となる対応表を予め持っておく。
【0079】通信基地局2では下り共有CH送信信号処
理部23において、移動機1から送られたCPICH_
RSCP, RSSI,および自局で送信しているCP
ICHの送信電力と全送信電力との比に基づいてジオメ
トリを求めるとともに、このジオメトリと、現在のパス
モデルとに基づいて移動機1から受信した複数の対応情
報の中から適切な対応情報を選択し、この選択した対応
情報に基づいて変調符号化レベルを決定する。
【0080】なお、この変更例3においては、下り共有
CH送信信号処理部23で、移動機1から受信した受信
品質情報に基づいて、移動機1から受信した対応情報に
対して補正を行い、これに基づいて変調符号化レベルを
決定するようにしてもよい。この場合には、受信した複
数の対応情報の平均値を取るなどの補完処理により補正
を行う。
【0081】[実施形態2] (構成)図7(a)は、実施形態2に係る移動機1の構
成例を示したブロック図である。同構成は、既に実施形
態1で説明した図1の構成に、MCS−下り品質対応表
更新部31を追加したものである。他の機能は、実施形
態1と同様であるため、その説明を省略する。
【0082】MCS−下り品質対応表更新部31には、
HS−DSCH受信信号処理部より、HS−DSCHの
CRCチェック結果が入力され、下り品質測定部15か
らは、下りチャネルの品質測定結果が入力され、それら
入力値に基づいて、MCSレベルと受信SIR値の対応
表が更新される。前記品質測定結果には、受信SIR以
外にもドップラー周波数や、ジオメトリ(当該通信基地
局からの全信号の受信電力対雑音・干渉電力)などが考
えられるが、それらどの値を入力値としても本発明を限
定するものではない。
【0083】(動作)図8は、本実施形態2における、
パケット通信開始までの制御を示すシーケンス図であ
る。同図(a)に示すのは、無線通信基地局2からパケ
ット通信要求があった場合の例であり、(b)に示すの
は、移動機1からパケット通信要求があった場合の例で
ある。
【0084】同図(a)に示すように、無線通信基地局
2側より、パケット通信開始要求が移動機に通知され、
同時にHS−DSCHの割り当てに関する情報(周波
数、拡散符号など)が移動機に通知される(S30
1)。移動機1は、パケット通信開始要求に対する応答
を返し、同時に、対応情報を無線通信基地局2に通知す
る(S302)。無線通信基地局2と、移動機1はこの
後パケット通信を開始する(S303)。移動機1は、
パケット通信が開始された後も、終了するまで定期的に
受信品質情報を無線通信基地局2に通知するとともに
(S304)、対応情報を、制御情報として無線通信基
地局2に定期的に通知する(S305a及びS305
b)。
【0085】また、移動機1からパケット通信要求があ
る場合には、同図(b)に示すように、移動機1側よ
り、パケット通信開始要求が無線通信基地局2に通知さ
れ(S401)、無線通信基地局2はその要求に対し
て、応答を返すと同時にHS−DSCHに関する割り当
て情報を通知する(S402)。その通知を受けて移動
機1では、対応情報を無線通信基地局2に通知する(S
403)。無線通信基地局2と、移動機1はこのあとパ
ケット通信を開始する(S404)。移動機1は、パケ
ット通信が開始された後も、下りチャネルの受信品質情
報を定期的に通知するとともに(S405)、終了する
まで定期的に対応情報を、制御情報として無線通信基地
局2に通知する(S406a及びS406b)。
【0086】本実施形態2に係る無線通信基地局2、お
よびその中の下り共有CH送信信号処理部23は、実施
形態1と同じ構成となる(それぞれ図3,図4)。ただ
し、図4に示す下り共有CH送信信号処理部23に入力
されるMCSレベルと受信SIRの対応表は、定期的に
通知される対応表となり、変調符号化レベル選択は、こ
の定期的に通知される対応表の最新のものを用いて行わ
れる。
【0087】(効果)本実施形態によれば、移動機1が
受信可能なMCSレベルと、下りチャネルの受信SIR
との対応表を、下り品質測定結果やCRCチェック結果
を用いて更新し、無線通信基地局2に定期的に通知する
ことにより、無線環境の変化に追従したMCSレベル制
御を実現することができる。
【0088】(実施形態2の変形例1)実施形態2にお
いては、移動機はMCSレベルと下りチャネルの受信S
IRとの対応表を、更新の有無に係わらず、定期的に無
線通信基地局2に通知するが、これを、更新した時のみ
無線通信基地局2に通知するようにすることも考えられ
る。このような変形により、より制御信号の情報量を減
らすことができ、制御負荷の軽減、上り回線容量の節約
となる。
【0089】(実施形態2の変形例2)実施形態2にお
いては、移動機1のMCS−下り品質対応表蓄積部14
に、対応情報を、複数蓄積し、自機の受信能力に応じて
複数の対応情報の中から1または複数の対応情報を選択
して、通信基地局2に送信するようにしてもよい。
【0090】具体的には通信基地局2より、送信電力情
報として送信しているCPICHの送信電力と全送信電
力との比を移動機1に通知し、移動機1では、前記送信
電力情報と、図7(b)に示すように送受信無線部19
から取得されるRSSIとCPICH受信信号処理部1
8から取得されるRSCPとに基づいて、ジオメトリを
求める。次いで、このジオメトリとパスモデルに基づい
て適切な対象情報を選択する。
【0091】このような変形例2によれば,移動機がキ
ャンセラ・等化機等のマルチパス除去手段を有している
場合に,自機においてマルチパスを除去可能な範囲をよ
り正確に加味した上で,対応表を選択或いは更新するこ
とができる。
【0092】なお、この変形例2においては、MCS−
下り品質対応表更新部31において、自機の能力を反映
させるべく、MCS−下り品質対応表蓄積部14に蓄積
されている対応情報を更新することができる。
【0093】詳述すると、MCS−下り品質対応表更新
部31は、取得されたRSSIやRSCPとに基づい
て、MCS−下り品質対応表蓄積部14に蓄積されてい
る複数の対応情報の中から適切な対応情報を複数選択
し、これら選択された複数の対応情報の平均値を求める
などの補正を行い、補正後の対応情報をMCS−下り品
質対応表蓄積部14に記録する。通信制御部13は、必
要に応じて、この更新された対応情報をMCS−下り品
質対応表蓄積部14から取得し、無線通信基地局2に送
信する。
【0094】[実施形態3] (構成)図10は、本実施形態3に係わる移動機1の構
成例を示したブロック図である。本構成は、実施形態1
における移動機1の構成(図1)から、MCS−下り品
質対応表蓄積部14に代えて、下り品質推定部41を設
けた構成となっている。
【0095】下り品質推定部41は、上り回線を通じ
て、下り回線の誤り訂正復号前に移動機1が、自機の受
信能力に基づいて推定した下り回線における受信品質に
関する受信品質情報を通信基地局2に定期的に通知する
受信品質通知部である。すなわち、下り品質推定部41
は、下りチャネルの受信信号処理部16〜17から得ら
れる逆拡散信号と、当該移動機の受信信号処理性能に基
づいて、下りチャネルの誤り訂正復号前SIRを推定
し、この推定値は、無線通信基地局2に送信するために
A−DPCH送受信信号処理部17へと入力される。
【0096】ここで、推定対象となる下りチャネルは、
CPICHや、HS−DSCH等が考えられるが、いず
れの場合においても、本発明を限定するものではない。
また、当該移動機1の受信信号処理性能とは、マルチパ
スキャンセル性能や、マルチパス等化の性能が考えられ
る。もちろん、それ以外の性能が含まれる場合も考えら
れる。
【0097】移動機1に関する他の機能構成は本発明の
実施形態1と同様であるため説明を省略する。また、本
実施形態3に係る無線通信基地局2の構成は実施形態1
に示した構成(図3)と同様である。
【0098】図11は、本実施形態3に係わる無線通信
基地局2中の下り共有チャネル信号処理部23の構成例
を示したブロック図である。同図に示すように、MCS
−SIR対応表蓄積部238には、移動機1から定期的
に通知される前記誤り訂正復号前SIRと、無線通信基
地局2が選択するMCSレベルとの対応表が格納されて
おり、当該対応表と、誤り訂正復号前受信SIRが、変
調・符号化レベル選択部232に入力される。他の機能
構成は実施形態1で説明した図4の構成と同様であるた
め省略する。
【0099】図12は、本実施形態3における変調符号
化レベル選択部232の構成を示したブロック図であ
る。同図に示すように、移動機1から、A−DPCHを
介して入力された、下りチャネルの誤り訂正復号前SI
R値に対し、HS−DSCH送信電力補正値(受信SI
R測定対象のチャネルの、測定時における送信電力と、
HS−DSCHの送信電力との比)を用いて補正をか
け、MCS−SIR対応表を用いてMCSレベルを決定
し、出力する。
【0100】(効果)以上示したように、本実施形態3
においては、移動機1が、自身の受信信号処理性能に基
づいて、誤り訂正復号の前段のSIR値を推定し、無線
通信基地局2に通知することにより、各々の移動機1の
受信性能に応じたMCSレベル制御が可能となる。
【0101】[実施形態4] (構成)図13は、本実施形態4に係る移動機1の構成
を示すブロック図である。本構成は、実施形態1で説明
した図1の構成において、MCS−下り品質対応表蓄積
部14が省かれた形となっている。
【0102】同図において、下り品質測定部15で測定
された下り受信品質値は、通信制御部13へ入力され
る。通信制御部13では入力された下り受信品質値の値
の範囲に基づいて、A−DPCHを用いた下り品質通知
における下り受信品質の値の範囲を決定する。決定した
値の範囲は、制御情報として無線通信基地局2へ通知す
るために、A−DPCH送受信信号処理部17へ入力さ
れる。
【0103】図14は、本実施形態4における、パケッ
ト通信開始までの制御を示すシーケンス図である。同図
(a)に示すのは、無線通信基地局2からパケット通信
要求があった場合の例であり、(b)に示すのは、移動
機1からパケット通信要求があった場合の例である。
【0104】同図(a)に示すように、無線通信基地局
2側より、パケット通信開始要求が、移動機1に通知さ
れ、同時にHS−DSCHの割り当てに関する情報(周
波数、拡散符号など)が移動機1に通知される(S50
1)。移動機1は、パケット通信開始要求に対する応答
を返し、同時に、下りチャネルの受信品質を送信する際
の上限値或いは下限値を無線通信基地局2に通知する
(S502)。無線通信基地局2と、移動機1はこのあ
とパケット通信を開始する(S503)。パケット通信
開始後は、前記上限値或いは下限値の示す範囲で、定期
的に下りチャネルの受信品質が移動機1から無線通信基
地局2に通知される(S504)。
【0105】また、移動機1からパケット通信要求があ
る場合には、同図(b)に示すように、移動機1側よ
り、パケット通信開始要求が無線通信基地局2に通知さ
れ(S601)、無線通信基地局2はその要求に対し
て、応答を返すと同時にHS−DSCHに関する割り当
て情報を通知する(S602)。その通知を受けて移動
機1では、下りチャネルの受信品質を送信する際の上限
値或いは下限値を無線通信基地局2に通知する(S60
3)。無線通信基地局2と、移動機1はこのあとパケッ
ト通信を開始する(S604)。パケット通信開始後
は、前記上限値或いは下限値の示す範囲で、定期的に下
りチャネルの受信品質が移動機1から無線通信基地局2
に通知される(S605)。
【0106】(効果)本実施形態のように、移動機1が
測定した下り受信品質の範囲に基づいて、ダイナミック
レンジを決定することにより、個々の移動機1の下り品
質が大きく異なる場合においても適切なダイナミックレ
ンジを決定することすることができる。これにより、M
CSレベル制御の精度が向上する。
【0107】(実施形態4の変形例)図15は、本実施
形態4の変形例1における、パケット通信開始までの制
御を示すシーケンス図である。同図(a)に示すのは、
無線通信基地局2からパケット通信要求があった場合の
例であり、(b)に示すのは、移動機1からパケット通
信要求があった場合の例である。
【0108】同図(a)に示すように、無線通信基地局
2側よりパケット通信要求が移動機1に通知され、同時
にHS−DSCHの割り当てに関する情報(周波数、拡
散符号など)が移動機1に通知される(S701)。移
動機1は、パケット通信要求に対する応答を返し、同時
に、下りチャネルの受信品質を送信する際の上限値或い
は下限値を無線通信基地局2に通知する(S702)。
無線通信基地局2と、移動機1はこのあとパケット通信
を開始する(S703)。パケット通信開始後は、前記
上限値或いは下限値の示す範囲で、定期的に下りチャネ
ルの受信品質が移動機から無線通信基地局2に通知され
る(S704)。また、移動機1は定期的に上限値或い
は下限値指定を無線通信基地局2に対して行う(S70
5a及びS705b)。
【0109】また、移動機からパケット通信要求がある
場合には、同図(b)に示すように、移動機1側より、
パケット通信開始要求が無線通信基地局2に通知され
(S801)、無線通信基地局2はその要求に対して、
応答を返すと同時にHS−DSCHに関する割り当て情
報を通知する(S802)。その通知を受けて移動機1
では、下りチャネルの受信品質を送信する際の上限値或
いは下限値を無線通信基地局2に通知する(S80
3)。
【0110】無線通信基地局2と、移動機1はこのあと
パケット通信を開始する(S804)。パケット通信開
始後は、前記上限値或いは下限値の示す範囲で、定期的
に下りチャネル受信品質が移動機1から無線通信基地局
2に通知される(S805)。また、移動機1は定期的
に上限値或いは下限値指定を無線通信基地局2に対して
行う(S806a及びS806b)。
【0111】本変形例において、上限値或いは下限値の
指定を、値の変更の必要が生じた場合のみ無線通信基地
局2に通知する構成も考えられる。
【0112】本変形例のように、下り受信品質を通知す
る値の範囲を、定期的に、或いは必要に応じて通信中に
も指定することにより、移動機1において、下り品質に
変動が起こった場合においてもその変動に追従して適切
なダイナミックレンジを設定することが可能となる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
り回線及び下り回線を通じて通信基地局と移動機との間
で通信を行う際に、従来方法に比べ移動機の回路規模を
さほど増大させることなく、MCSレベル選択に関し
て、個々の移動機の受信性能を反映し、高精度なものと
することができる。
【0114】さらに、本発明によれば、上り無線容量を
増大させず、且つ下り品質情報のステップ幅を増大させ
ず、十分なダイナミックレンジを持つ下り品質通知方法
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る移動機1の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】実施形態1における対応情報である、MCSレ
ベルと下りチャネルの受信SIRとの対応表T1の一例
を示したものである。
【図3】実施形態1に係る無線通信基地局2の構成を示
したブロック図である。
【図4】実施形態1における、下り共有チャネル送信信
号処理部23の構成を示すブロック図である。
【図5】実施形態1における、無線通信基地局2の変調
符号化レベル選択部232の構成例を示すブロック図で
ある。
【図6】実施形態1における、パケット通信開始までの
制御を示すシーケンス図である。
【図7】実施形態2に係る移動機1の構成例を示したブ
ロック図である。
【図8】実施形態2における、パケット通信開始までの
制御を示すシーケンス図である。
【図9】実施形態1の変形例2における対応表の変更例
である。
【図10】実施形態3に係る移動機1の構成例を示した
ブロック図である。
【図11】実施形態3に係る無線通信基地局2中の下り
共有チャネル信号処理部23の構成例を示したブロック
図である。
【図12】実施形態3における変調符号化レベル選択部
232の構成を示したブロック図である。
【図13】実施形態4に係る移動機1の構成を示すブロ
ック図である。
【図14】実施形態4における、パケット通信開始まで
の制御を示すシーケンス図である。
【図15】実施形態4の変形例1における、パケット通
信開始までの制御を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1…移動機、2…無線通信基地局、11…アプリケーシ
ョン部、12…通信データ処理部、13…通信制御部、
14…MCS−下り品質対応表蓄積部、15…下り品質
測定部、16…HS−DSCH受信信号処理部、17…
A−DPCH送受信信号処理部、18…CPICH受信
信号処理部、19…送受信無線部、21…上位ノードイ
ンターフェース、22…無線回線制御部、23…下り共
有CH送信信号処理部、24…付随個別CH送受信信号
処理部、25…送信パイロットCH送信信号処理部、2
6…CH送受信信号処理部、27…送受信無線部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 健一 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 安部田 貞行 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 三木 信彦 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 森本 彰人 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Fターム(参考) 5K014 AA01 FA11 HA05 HA10 5K067 AA42 BB21 CC08 CC10 DD44 DD45 DD48 EE02 EE10 GG01 GG11 HH22

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上り回線及び下り回線を通じて通信基地局
    と移動機との間で通信を行う移動通信方法において、 前記移動機の受信能力に基づいて設定され、該移動機が
    受信可能な変調符号化レベルと前記受信品質情報とを対
    応付ける対応情報を符号化レベル情報として、該移動機
    から前記通信基地局へ、呼設定時に送信し、 前記移動機より前記上り回線を通じて、前記下り回線に
    おける受信品質に関する受信品質情報を前記通信基地局
    に定期的に通知し、 前記通信基地局は、移動機から通知される受信品質情報
    と前記対応情報とに基づいて、下り回線における変調符
    号化レベルを決定することを特徴とする移動通信方法。
  2. 【請求項2】受信品質の範囲に関する情報を符号化レベ
    ル情報として、該移動機から前記通信基地局へ、呼設定
    時に送信し、 前記通信基地局における変調符号化レベルの決定は、送
    信された受信品質の範囲に基づいて行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の移動通信方法。
  3. 【請求項3】前記符号化レベル情報は、呼設定時後、定
    期的に前記通信基地局へ送信されることを特徴とする請
    求項1または2に記載の移動通信方法。
  4. 【請求項4】前記符号化レベル情報は、呼設定時後、前
    記受信品質に変更があった場合に前記通信基地局へ送信
    されることを特徴とする請求項1または2に記載の移動
    通信方法。
  5. 【請求項5】上り回線及び下り回線を通じて通信基地局
    と移動機との間で通信を行う移動通信方法において、 前記移動機より前記上り回線を通じて、前記下り回線の
    誤り訂正復号前に移動機が、該移動機の受信能力に基づ
    いて推定した下り回線における受信品質に関する受信品
    質情報を前記通信基地局に定期的に通知し、 前記通信基地局は、通知された受信品質情報に基づい
    て、下り回線における変調符号化レベルを決定すること
    を特徴とする移動通信方法。
  6. 【請求項6】前記移動機の受信能力には、該移動機の干
    渉キャンセル能力が含まれることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載の移動通信方法。
  7. 【請求項7】前記移動機の受信能力には、該移動機のマ
    ルチパス等化能力が含まれることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載の移動通信方法。
  8. 【請求項8】前記受信品質は、下りチャネルの信号電力
    対干渉電力比であることを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれかに記載の移動通信方法。
  9. 【請求項9】前記受信品質は、下りチャネルの受信信号
    電力対帯域内信号電力比であることを特徴とする請求項
    1乃至7のいずれかに記載の移動通信方法。
  10. 【請求項10】前記受信品質は、下りチャネルの受信信
    号電力であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    かに記載の移動通信方法。
  11. 【請求項11】前記通信基地局による変調符号化レベル
    の決定は、予め通信基地局で設定された変調符号化レベ
    ルの中から選択することによって行うことを特徴とする
    請求項1乃至10のいずれかに記載の移動通信方法。
  12. 【請求項12】前記移動機は、自機の受信能力に応じて
    該複数の対応情報を前記通信基地局に送信し、 前記通信基地局は、受信した前記受信品質情報に基づい
    て、移動機から受信した複数の対応情報の中から1また
    は複数の対応情報を選択して、これに基づいて変調符号
    化レベルを決定することを特徴とする請求項1乃至11
    に記載の移動通信方法。
  13. 【請求項13】前記通信基地局は、移動機から受信した
    前記受信品質情報に基づいて、移動機から受信した対応
    情報に対して補正を行い、これに基づいて変調符号化レ
    ベルを決定することを特徴とする請求項1乃至11に記
    載の移動通信方法。
  14. 【請求項14】前記対応情報は、複数用意され、前記移
    動機は、自機の受信能力に応じて該複数の対応情報の中
    から1または複数の対応情報を選択し、前記通信基地局
    に送信することを特徴とする請求項1乃至11に記載の
    移動通信方法。
  15. 【請求項15】前記移動機は、自機の受信能力に応じて
    前記複数の対応情報の中から複数の対応情報を選択し、
    選択した対応情報に基づいて補正された対応情報を生成
    し、これを前記通信基地局に送信することを特徴とする
    請求項1乃至11に記載の移動通信方法。
  16. 【請求項16】上り回線及び下り回線を通じて通信基地
    局と移動機との間で通信を行う移動通信システムにおい
    て、 前記移動機の受信能力に基づいて設定され、該移動機が
    受信可能な変調符号化レベルと前記受信品質情報とを対
    応付ける対応情報を符号化レベル情報として、該移動機
    から前記通信基地局へ、呼設定時に送信する符号化レベ
    ル情報送信部と、 前記移動機より前記上り回線を通じて、前記下り回線に
    おける受信品質に関する受信品質情報を前記通信基地局
    に定期的に通知する受信品質通知部と、 前記通信基地局において、移動機から通知される受信品
    質情報と前記対応情報とに基づいて、下り回線における
    変調符号化レベルを決定するレベル変更部とを有するこ
    とを特徴とする移動通信システム。
  17. 【請求項17】前記符号化レベル情報送信部は、受信品
    質の範囲に関する情報を、符号化レベル情報として、該
    移動機から前記通信基地局へ、呼設定時に送信する機能
    を有し、 前記レベル変更部は、送信された受信品質の範囲に基づ
    いて変調符号化レベルの決定を行う機能を有することを
    特徴とする請求項16に記載の移動通信システム。
  18. 【請求項18】前記符号化レベル情報送信部は、呼設定
    時後、定期的に前記符号化レベル情報を通信基地局へ送
    信することを特徴とする請求項16または17に記載の
    移動通信システム。
  19. 【請求項19】前記符号化レベル情報送信部は、呼設定
    時後、前記受信品質に変更があった場合に、前記符号化
    レベル情報を前記通信基地局へ送信することを特徴とす
    る請求項16または17に記載の移動通信システム。
  20. 【請求項20】上り回線及び下り回線を通じて通信基地
    局と移動機との間で通信を行う移動通信システムにおい
    て、 前記上り回線を通じて、前記下り回線の誤り訂正復号前
    に移動機が該移動機の受信能力に基づいて推定した下り
    回線における受信品質に関する受信品質情報を前記移動
    機から前記通信基地局に定期的に通知する受信品質通知
    部と、 前記通信基地局において、通知された受信品質情報に基
    づいて、下り回線における変調符号化レベルを決定する
    レベル変更部とことを特徴とする移動通信システム。
  21. 【請求項21】前記移動機の受信能力には、該移動機の
    干渉キャンセル能力が含まれることを特徴とする請求項
    16乃至20のいずれかに記載の移動通信システム。
  22. 【請求項22】前記移動機の受信能力には、該移動機の
    マルチパス等化能力が含まれることを特徴とする請求項
    16乃至20のいずれかに記載の移動通信システム。
  23. 【請求項23】前記受信品質は、下りチャネルの信号電
    力対干渉電力比であることを特徴とする請求項16乃至
    22のいずれかに記載の移動通信システム。
  24. 【請求項24】前記受信品質は、下りチャネルの受信信
    号電力対帯域内信号電力比であることを特徴とする請求
    項16乃至22のいずれかに記載の移動通信システム。
  25. 【請求項25】前記受信品質は、下りチャネルの受信信
    号電力であることを特徴とする請求項16乃至22のい
    ずれかに記載の移動通信システム。
  26. 【請求項26】前記レベル変更部は、予め通信基地局で
    設定された変調符号化レベルの中から選択することによ
    って変調符号化レベルの決定を行うことを特徴とする請
    求項16乃至25のいずれかに記載の移動通信システ
    ム。
  27. 【請求項27】前記対応情報は、複数用意され、符号化
    レベル情報送信部は、自機の受信能力に応じて該複数の
    対応情報を選択して、前記通信基地局に送信し、 前記通信基地局は、レベル変更部において、受信した前
    記受信品質情報に基づいて、移動機から受信した複数の
    対応情報の中から1または複数の対応情報を選択して、
    これに基づいて変調符号化レベルを決定することを特徴
    とする請求項16乃至26に記載の移動通信システム。
  28. 【請求項28】前記レベル変更部において、移動機から
    受信した前記受信品質情報に基づいて、移動機から受信
    した対応情報に対して補正を行い、これに基づいて変調
    符号化レベルを決定することを特徴とする請求項16乃
    至26に記載の移動通信システム。
  29. 【請求項29】前記対応情報は、複数用意され、符号化
    レベル情報送信部は、自機の受信能力に応じて該複数の
    対応情報の中から1または複数の対応情報を選択し、前
    記通信基地局に送信することを特徴とする請求項16乃
    至26に記載の移動通信システム。
  30. 【請求項30】前記符号化レベル情報送信部は、自機の
    受信能力に応じて前記複数の対応情報の中から複数の対
    応情報を選択し、選択した対応情報に基づいて補正され
    た対応情報を生成し、これを前記通信基地局に送信する
    ことを特徴とする請求項16乃至26に記載の移動通信
    システム。
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