JP2003143238A - バッファ回路及びその制御方法 - Google Patents

バッファ回路及びその制御方法

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JP2003143238A
JP2003143238A JP2001341902A JP2001341902A JP2003143238A JP 2003143238 A JP2003143238 A JP 2003143238A JP 2001341902 A JP2001341902 A JP 2001341902A JP 2001341902 A JP2001341902 A JP 2001341902A JP 2003143238 A JP2003143238 A JP 2003143238A
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water mark
buffer circuit
counter
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Katsuyuki Orimo
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NEC Miyagi Ltd
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NEC Miyagi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォーターマークを容易に最適値に設定する
ことが可能なバッファ回路及びその制御方法を提供す
る。 【解決手段】 High Water Markの値とカウント値が一
致する第1のカウンタと、Low Water Markの値とカウン
ト値が一致する第2のカウンタとを備え、第1のカウン
タ及び第2のカウンタにそれぞれ所定の初期値を設定
し、FIFOメモリのデータ蓄積量がHigh Water Mark
の値よりも多くなったときにバッファ回路へデータを送
信する回路に該データの送信を停止させ、オーバーフロ
ーの発生を検出する度に第1のカウンタのカウント値を
1デクリメントし、FIFOメモリのデータ蓄積量がLo
w Water Markの値よりも少なくなったときにバッファ回
路の出力データを受信する回路に該データの読み出しを
停止させ、アンダーフローの発生を検出する度に第2の
カウンタのカウント値を1インクリメントする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、HDLC(High-l
evel-Data Link Control)フレームやIP(Internet P
rotocol)パケット等を中継するルータ等が備えるバッ
ファ回路に関し、特にオーバーフローやアンダーフロー
を防止するためにウォーターマークが使用されるバッフ
ァ回路及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】HDLCフレームやIPパケット等を中
継するルータ等(以下、中継装置と称す)は、通信装置
間のデータ転送速度の差を吸収するためのバッファリン
グ処理を行なうバッファ回路を有している。
【0003】ウォーターマークは、バッファ回路が備え
た、フレームやパケットに内包される可変長データが一
時的に格納される記憶装置であるFIFOメモリ(Firs
t InFirst Out)に対して設定される所定のしきい値で
あり、オーバーフローを防止するためのウォーターマー
ク(以降、“High Water Mark"と称す)とアンダーフロ
ーを防止するためのウォーターマーク(以降、“Low Wa
ter Mark"と称す)の2種類が用いられる。なお、オー
バーフローはデータの受信途中でFIFOメモリの空き
容量が無くなってデータが格納できない状態を示し、ア
ンダーフローはデータの送信途中でFIFOメモリから
読み出すデータが無くなる状態を示す。
【0004】High Water Markは、バッファ回路の前段
に配置される、バッファ回路にデータを送信する回路
(以降、“前段回路”と称す)に対して、データの送信
停止を要求するバックプレッシャ信号をassert/de-ass
ertするときのFIFOメモリのデータ蓄積量が設定さ
れる。
【0005】また、Low Water Markは、バッファ回路の
後段に配置される、バッファ回路から読み出したデータ
を受信する回路(以降、“後段回路”と称す)に対し
て、データの読み出しが可能であることを示すアベイラ
ブル信号をassert/de-assertするときのFIFOメモ
リのデータ蓄積量が設定される。
【0006】これらHigh Water Mark及びLow Water Mar
kを最適な値にそれぞれ設定することで、バッファ回路
に流入するデータのオーバーフローやバッファ回路から
流出するデータのアンダーフローを防止することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ような従来のバッファ回路では、High Water Mark及びL
ow Water Markの値が、ソフトウェアまたはハードウェ
アによる評価試験手段を用いて予め固定値に設定される
構成であった。
【0008】したがって、High Water Mark及びLow Wat
er Markの値を設定する際には、実際のフィールドで想
定されるトラフィック量のデータをバッファ回路に入力
し、オーバーフローやアンダーフローが発生する度にHi
gh Water MarkまたはLow Water Markの値を少しずつ変
更して性能評価を繰り返す作業を実施していた。そのた
め、ウォーターマークの最適値が得られるまでの工数が
増大するという問題があった。
【0009】特に、1フレームや1パケット単位のデー
タを処理するのに一定の時間を要する回路(例えば、フ
レームやパケットの転送先を決定する宛先解決回路等)
が中継装置内に存在する場合、ATMセル等の固定長デ
ータに対する処理とは異なって、可変長データに対する
処理はバーストトラフィックの存在により装置内のトラ
フィック変動が激しいため、ウォーターマークの設定が
難しいという問題がある。
【0010】また、バッファ回路が中継装置内の種々の
場所で使用され、それら複数のバッファ回路の容量や前
段回路・後段回路の処理内容がそれぞれ異なる場合に
は、個々の処理条件の違いから各々のバッファ回路に最
適なウォーターマークの値を探すのに多大な時間を要す
る問題があった。
【0011】本発明は上記したような従来の技術が有す
る問題点を解決するためになされたものであり、ウォー
ターマークを容易に最適値に設定することが可能なバッ
ファ回路及びその制御方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のバッファ回路は、流出入する可変長データが一
時的に格納されるFIFOメモリを備え、通信装置間の
データ転送速度の差を吸収するためのバッファリング処
理を行なうバッファ回路であって、オーバーフローを防
止するために前記FIFOメモリのデータ蓄積量に応じ
て設定されるHigh Water Markの値とカウント値が一致
する第1のカウンタを備え、該カウント値が所定の初期
値に設定されるHigh Water Mark制御部と、アンダーフ
ローを防止するために前記FIFOメモリのデータ蓄積
量に応じて設定されるLow Water Markの値とカウント値
が一致する第2のカウンタを備え、該カウント値が前記
第1のカウンタの初期値よりも小さい所定の初期値に設
定されるLow Water Mark制御部と、前記FIFOメモリ
のデータ蓄積量が前記High Water Markの値よりも多く
なったときに、バッファ回路へデータを送信する回路に
該データの送信を停止させ、前記オーバーフローの発生
を検出する度に前記第1のカウンタのカウント値を1デ
クリメントし、前記FIFOメモリのデータ蓄積量が前
記Low Water Markの値よりも少なくなったときに、バッ
ファ回路から出力されるデータを受信する回路に該デー
タの読み出しを停止させ、前記アンダーフローの発生を
検出する度に前記第2のカウンタのカウント値を1イン
クリメントするバッファ制御部と、を有する構成であ
る。
【0013】このとき、前記High Water Markと前記Low
Water Markの値が等しくなったときに、前記バッファ
リング処理の制御不能を表示するための発光素子をさら
に有する構成であってもよく、前記バッファ制御部は、
前記High Water Markと前記Low Water Markの値が等し
くなったときに、前記第1のカウンタ及び前記第2のカ
ウンタのカウント値を各々の初期値に再設定し、前記バ
ッファリング処理を再開してもよい。
【0014】さらに、前記バッファ制御部は、前記High
Water Mark及び前記Low Water Markの値を、外部から
の指示によりそれぞれ固定してもよい。
【0015】一方、本発明のバッファ回路の制御方法
は、流出入する可変長データが一時的に格納されるFI
FOメモリを備え、通信装置間のデータ転送速度の差を
吸収するためのバッファリング処理を行なうバッファ回
路で用いられる、オーバーフローを防止するために前記
FIFOメモリのデータ蓄積量に応じて設定されるHigh
Water Mark、及びアンダーフローを防止するために前記
FIFOメモリのデータ蓄積量に応じて設定されるLow
Water Markの値を最適に設定するためのバッファ回路の
制御方法であって、予め前記High Water Markの値とカ
ウント値が一致する第1のカウンタと、前記Low Water
Markの値とカウント値が一致する第2のカウンタとを備
えておき、前記第1のカウンタのカウント値として所定
の初期値を設定し、前記第2のカウンタのカウント値と
して前記第1のカウンタの初期値よりも小さい所定の初
期値を設定し、前記FIFOメモリのデータ蓄積量が前
記High Water Markの値よりも多くなったときに、バッ
ファ回路へデータを送信する回路に該データの送信を停
止させ、前記オーバーフローの発生を検出する度に前記
第1のカウンタのカウント値を1デクリメントし、前記
FIFOメモリのデータ蓄積量が前記Low Water Markの
値よりも少なくなったときに、バッファ回路から出力さ
れるデータを受信する回路に該データの読み出しを停止
させ、前記アンダーフローの発生を検出する度に前記第
2のカウンタのカウント値を1インクリメントする方法
である。
【0016】このとき、前記High Water Markと前記Low
Water Markの値が等しくなったときに、前記バッファ
リング処理の制御不能を発光素子を点灯させて外部に通
知してもよく、前記High Water Markと前記Low Water M
arkの値が等しくなったときに、前記第1のカウンタ及
び前記第2のカウンタのカウント値を各々の初期値に再
設定し、前記バッファリング処理を再開してもよい。
【0017】さらに、前記High Water Mark及び前記Low
Water Markの値を、外部からの指示によりそれぞれ固
定してもよい。
【0018】上記のようなバッファ回路及びその制御方
法では、第1のカウンタ及び第2のカウンタにそれぞれ
所定の初期値を設定し、FIFOメモリのデータ蓄積量
がHigh Water Markの値よりも多くなったときに、バッ
ファ回路へデータを送信する回路に該データの送信を停
止させ、オーバーフローの発生を検出する度に第1のカ
ウンタのカウント値を1デクリメントし、FIFOメモ
リのデータ蓄積量がLow Water Markの値よりも少なくな
ったときに、バッファ回路から出力されるデータを受信
する回路に該データの読み出しを停止させ、アンダーフ
ローの発生を検出する度に第2のカウンタのカウント値
を1インクリメントすることで、フィールドで想定され
るトラフィック量のデータをバッファ回路に入力するだ
けで、High Water Mark及びLow Water Markの値がそれ
ぞれ最適な値に自動的に更新される。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
【0020】図1は本発明のバッファ回路の一構成例を
示すブロック図であり、図2は図1に示したFIFOメ
モリのデータ蓄積量に対するバッファ回路のステータス
を示すテーブル図である。
【0021】図1に示すように、本発明のバッファ回路
は、受信ポートを介して受信したデータが一時的に格納
されるFIFOメモリ1と、FIFOメモリ1のデータ
蓄積量を監視してバッファ回路全体の動作をコントロー
ルするバッファ制御部2と、High Water Markの値とカ
ウント値が一致する、デクリメントカウンタから成るHi
gh Water Mark制御部3と、Low Water Markの値とカウ
ント値が一致する、インクリメントカウンタから成るLo
w Water Mark制御部4と、バッファリング処理の異常発
生を外部に通知するための発光素子5とを有する構成で
ある。
【0022】図2に示すように、High Water Markの値
はFIFOメモリ1のデータ蓄積量HWM(図2の領域
(a)と(b)の境界)に設定され、Low Water Markの
値はFIFOメモリ1のデータ蓄積量LWM(図2の領
域(b)と(c)の境界)に設定される。
【0023】ここで、FIFOメモリ1のデータ蓄積量
が(a)の範囲にある場合、バッファ制御部2は、受信
したデータを格納するのに必要なFIFOメモリ1の空
き容量が少ないため、データ受信ステータスを「受信不
可」に設定し前段回路へのバックプレッシャ信号をasse
rtする。一方、送信に必要なデータがFIFOメモリ1
に十分に蓄積されているため、データ送信ステータスを
「送信可」に設定し後段回路へのアベイラブル信号をas
sertする。
【0024】また、FIFOメモリ1のデータ蓄積量が
(b)の範囲にある場合、バッファ制御部2は、受信し
たデータを格納するのに必要なFIFOメモリ1の空き
容量が十分に有るため、データ受信ステータスを「受信
可」に設定し前段回路へのバックプレッシャ信号をde-a
ssertする。一方、送信に必要なデータがFIFOメモ
リ1に十分に蓄積されているため、データ送信ステータ
スを「送信可」に設定し後段回路へのアベイラブル信号
をassertする。
【0025】さらに、FIFOメモリ1のデータ蓄積量
が(c)の範囲にある場合、バッファ制御部2は、受信
したデータを格納するのに必要なFIFOメモリ1の空
き容量が十分に有るため、データ受信ステータスを「受
信可」に設定し前段回路へのバックプレッシャ信号をde
-assertする。一方、FIFOメモリ1に送信に必要な
データが十分蓄積されていないため、データ送信ステー
タスを「送信不可」に設定し後段回路へのアベイラブル
信号をde-assertする。
【0026】次に、本発明のバッファ回路によるHigh W
ater Mark及びLow Water Markの設定動作について図3
を用いて説明する。
【0027】図3は図1に示したバッファ回路のウォー
ターマークの設定動作を示すフローチャートである。
【0028】図3に示すように、本発明のバッファ回路
には、上記ソフトウェアまたはハードウェアによる評価
試験手段を用いて、予めHigh Water Markとして大きめ
の初期値が設定され、Low Water Markとして小さめの初
期値が設定され、それぞれの初期値がバッファ制御部2
に格納される。バッファ制御部2は、High Water Mark
制御部3のデクリメントカウンタ及びLow Water Mark制
御部4のインクリメントカウンタのカウント値を外部か
ら設定された上記初期値にそれぞれセットする(ステッ
プS1)。
【0029】このような状態でバッファ回路がデータの
送受信動作を開始すると、当初はFIFOメモリ1のデ
ータ蓄積量がゼロであるため、バッファ制御部2は、前
段回路へのバックプレッシャ信号をde-assertし、後段
回路へのアベイラブル信号をde-assertする。このと
き、バッファ回路のステータスは、データの「受信可」
で、かつ「送信不可」である。
【0030】続いて、受信したデータがFIFOメモリ
1に蓄積され、データ蓄積量がLowWater Markの値を超
えると、バッファ制御部2は後段回路へのアベイラブル
信号をassertする(データ受信処理)。後段回路は、ア
ベイラブル信号のassertを検出するとデータの読み出し
を開始し、バッファ回路から送信ポートを介してデータ
を送信させる(データ送信処理)。このとき、バッファ
回路のステータスは、データの「受信可」で、かつ「送
信可」である。
【0031】以降、バッファ回路はデータ受信処理とデ
ータ送信処理とを引き続き実行する(ステップS2、S
6)。
【0032】例えば、一時的なバーストデータ処理等に
より、バッファ回路のデータ送信帯域よりもバッファ回
路に対するデータ入力帯域が大きくなると、FIFOメ
モリ1のデータ蓄積量は、やがてHigh Water Markの値
よりも多くなる。
【0033】このとき、バッファ制御部2は前段回路へ
のバックプレッシャ信号をassertする。バックプレッシ
ャ信号のassertを検出した前段回路はデータの送信途中
であっても一時的にデータの送信を停止する。なお、こ
のときのバッファ回路のステータスは、データの「受信
不可」で、かつ「送信可」である。
【0034】ここで、バックプレッシャ信号のassert後
から前段回路がデータの送信を停止するまでの間、すな
わちネゴシエーション中に前段回路から送信されてバッ
ファ回路で受信したデータ量が(FIFOメモリ1の総
記憶容量 − High Water Mark)の値以下であればオー
バーフローは発生しない。
【0035】バッファ制御部2は、FIFOメモリ1の
空き容量が無くなったことを示すFullステータス信号に
よりオーバーフローの発生有無を常に監視し(ステップ
S3)、オーバーフローの発生を検出した場合は、High
Water Mark制御部3のデクリメントカウンタの値を1
減らして(1デクリメントして)High Water Markの値
を更新する(ステップS4)。さらに、更新した値で再
度オーバーフローの発生を検出した場合は、同様にHigh
Water Markの値を1デクリメントして更新処理を繰り
返す。したがって、High Water Markの値はオーバーフ
ローが発生しない最適な値に自動的に更新される。
【0036】一方、一時的なバーストデータ処理等によ
り、バッファ回路のデータ送信帯域よりもバッファ回路
へのデータ入力帯域が低くなると、FIFOメモリ1の
データ蓄積量はやがてLow Water Markよりも少なくな
る。
【0037】このとき、バッファ制御部2は後段回路へ
のアベイラブル信号をde-assertにする。アベイラブル
信号のde-assertを検出した後段回路はデータの受信途
中であっても一時的にデータの読み出しを停止する。な
お、このときのバッファ回路のステータスは、データの
「受信可」で、かつ「送信不可」である。
【0038】ここで、アベイラブル信号のde-assert後
から後段回路がデータの読み出しを停止するまでの間、
すなわちネゴシエーション中にバッファ回路から送信さ
れ後段回路で受信するデータ量がLow Water Markの値以
下であればアンダーフローは発生しない。
【0039】バッファ制御部2は、FIFOメモリ1に
蓄積されたデータが無くなったことを示すEmptyステー
タス信号によりアンダーフローの発生有無を常に監視し
(ステップS7)、アンダーフローの発生を検出した場
合は、Low Water Mark制御部4のインクリメントカウン
タの値を1増やして(1インクリメントして)Low Wate
r Markの値を更新する(ステップS8)。さらに、更新
した値で再度アンダーフローの発生を検出した場合は、
同様にLow Water Markの値を1インクリメントして更新
処理を繰り返す。したがって、Low Water Markの値はア
ンダーフローが発生しない最適な値に自動的に更新され
る。
【0040】バッファ制御部2は、High Water Markま
たはLow Water Markの値が更新されると、それらの更新
値を比較し、High Water Markの値とLow Water Markの
値が等しいか否かを判定する(ステップS5、S9)。
【0041】High Water Markの値とLow Water Markの
値が等しい場合、バッファ回路のステータスは「受信不
可」で、かつ「送信不可」となる。このような状態は、
中継装置の故障あるいは中継装置で処理能力以上のデー
タを受信した場合に起こり得る。この場合、バッファ制
御部2は、LED等から成る発光素子5を点灯させてバ
ッファリング処理の制御不能(異常発生)を外部に通知
する(ステップS10)。さらに、バッファリング処理
を一旦停止して、High Water Mark及びLow Water Mark
の値をそれぞれ上記初期値に戻し、High Water Mark制
御部3のデクリメントカウンタ及びLow Water Mark制御
部4のインクリメントカウンタの値を上記初期値に再設
定した後、バッファリング処理を再開する。このような
処理を行なうことで、異常発生を外部に通知しつつ、バ
ッファリング処理が引き続き実行されるため、バッファ
回路を有する中継装置の動作を停止させることがない。
【0042】したがって、本発明のバッファ回路によれ
ば、予めバッファ制御部2に大きめのHigh Water Mark
の初期値と小さめのLow Water Markの初期値とを設定
し、フィールドで想定されるトラフィック量のデータを
バッファ回路に入力するだけで、最適なウォーターマー
クに自動的に更新されるため、ウォーターマークを設定
するための性能試験の工程や時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0043】なお、バッファ制御部2には、外部からの
指示にしたがって更新後のウォーターマークの値を固定
できる機能を持たせてもよい。その場合、十分な性能評
価によって得られた最適なウォーターマークの設定値を
実際のフィールドにおける予期しないトラフィックに反
応させないようにすることができるため、バッファリン
グ処理における異常発生通知が不必要に発せられること
を防止できる。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0045】第1のカウンタ及び第2のカウンタにそれ
ぞれ所定の初期値を設定し、FIFOメモリのデータ蓄
積量がHigh Water Markの値よりも多くなったときに、
バッファ回路へデータを送信する回路に該データの送信
を停止させ、オーバーフローの発生を検出する度に第1
のカウンタのカウント値を1デクリメントし、FIFO
メモリのデータ蓄積量がLow Water Markの値よりも少な
くなったときに、バッファ回路から出力されるデータを
受信する回路に該データの読み出しを停止させ、アンダ
ーフローの発生を検出する度に第2のカウンタのカウン
ト値を1インクリメントすることで、フィールドで想定
されるトラフィック量のデータをバッファ回路に入力す
るだけで、High Water Mark及びLow Water Markの値が
それぞれ最適な値に自動的に更新されるため、ウォータ
ーマークを設定するための性能試験の工程や時間が大幅
に短縮される。
【0046】また、High Water Mark及びLow Water Mar
kの値を外部からの指示によりそれぞれ固定すること
で、十分な性能評価によって得られた最適なウォーター
マークの設定値を、実際のフィールドで発生する予期し
ないトラフィックに反応させないようにすることができ
る。この場合、バッファリング処理の異常発生通知が不
必要に発せられることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバッファ回路の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1に示したFIFOメモリのデータ蓄積量に
対するバッファ回路のステータスを示すテーブル図であ
る。
【図3】図1に示したバッファ回路のウォーターマーク
の設定動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 FIFOメモリ 2 バッファ制御部 3 High Water Mark制御部 4 Low Water Mark制御部 5 発光素子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流出入する可変長データが一時的に格納
    されるFIFOメモリを備え、通信装置間のデータ転送
    速度の差を吸収するためのバッファリング処理を行なう
    バッファ回路であって、 オーバーフローを防止するために前記FIFOメモリの
    データ蓄積量に応じて設定されるHigh Water Markの値
    とカウント値が一致する第1のカウンタを備え、該カウ
    ント値が所定の初期値に設定されるHigh Water Mark制
    御部と、 アンダーフローを防止するために前記FIFOメモリの
    データ蓄積量に応じて設定されるLow Water Markの値と
    カウント値が一致する第2のカウンタを備え、該カウン
    ト値が前記第1のカウンタの初期値よりも小さい所定の
    初期値に設定されるLow Water Mark制御部と、 前記FIFOメモリのデータ蓄積量が前記High Water M
    arkの値よりも多くなったときに、バッファ回路へデー
    タを送信する回路に該データの送信を停止させ、前記オ
    ーバーフローの発生を検出する度に前記第1のカウンタ
    のカウント値を1デクリメントし、前記FIFOメモリ
    のデータ蓄積量が前記Low Water Markの値よりも少なく
    なったときに、バッファ回路から出力されるデータを受
    信する回路に該データの読み出しを停止させ、前記アン
    ダーフローの発生を検出する度に前記第2のカウンタの
    カウント値を1インクリメントするバッファ制御部と、
    を有するバッファ回路。
  2. 【請求項2】 前記High Water Markと前記Low Water M
    arkの値が等しくなったときに、前記バッファリング処
    理の制御不能を表示するための発光素子をさらに有する
    請求項1記載のバッファ回路。
  3. 【請求項3】 前記バッファ制御部は、 前記High Water Markと前記Low Water Markの値が等し
    くなったときに、前記第1のカウンタ及び前記第2のカ
    ウンタのカウント値を各々の初期値に再設定し、前記バ
    ッファリング処理を再開する請求項2記載のバッファ回
    路。
  4. 【請求項4】 前記バッファ制御部は、 前記High Water Mark及び前記Low Water Markの値を、
    外部からの指示によりそれぞれ固定する請求項1乃至3
    のいずれか1項記載のバッファ回路。
  5. 【請求項5】 流出入する可変長データが一時的に格納
    されるFIFOメモリを備え、通信装置間のデータ転送
    速度の差を吸収するためのバッファリング処理を行なう
    バッファ回路で用いられる、 オーバーフローを防止するために前記FIFOメモリの
    データ蓄積量に応じて設定されるHigh Water Mark、及
    びアンダーフローを防止するために前記FIFOメモリ
    のデータ蓄積量に応じて設定されるLow Water Markの値
    を最適に設定するためのバッファ回路の制御方法であっ
    て、 予め前記High Water Markの値とカウント値が一致する
    第1のカウンタと、前記Low Water Markの値とカウント
    値が一致する第2のカウンタとを備えておき、 前記第1のカウンタのカウント値として所定の初期値を
    設定し、前記第2のカウンタのカウント値として前記第
    1のカウンタの初期値よりも小さい所定の初期値を設定
    し、 前記FIFOメモリのデータ蓄積量が前記High Water M
    arkの値よりも多くなったときに、バッファ回路へデー
    タを送信する回路に該データの送信を停止させ、 前記オーバーフローの発生を検出する度に前記第1のカ
    ウンタのカウント値を1デクリメントし、 前記FIFOメモリのデータ蓄積量が前記Low Water Ma
    rkの値よりも少なくなったときに、バッファ回路から出
    力されるデータを受信する回路に該データの読み出しを
    停止させ、 前記アンダーフローの発生を検出する度に前記第2のカ
    ウンタのカウント値を1インクリメントするバッファ回
    路の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記High Water Markと前記Low Water M
    arkの値が等しくなったときに、前記バッファリング処
    理の制御不能を発光素子を点灯させて外部に通知する請
    求項5記載のバッファ回路の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記High Water Markと前記Low Water M
    arkの値が等しくなったときに、前記第1のカウンタ及
    び前記第2のカウンタのカウント値を各々の初期値に再
    設定し、前記バッファリング処理を再開する請求項6記
    載のバッファ回路の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記High Water Mark及び前記Low Water
    Markの値を、外部からの指示によりそれぞれ固定する
    請求項5乃至7のいずれか1項記載のバッファ回路の制
    御方法。
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