JP2003143143A - As番号生成回路及びas番号による統計処理方法 - Google Patents

As番号生成回路及びas番号による統計処理方法

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JP2003143143A
JP2003143143A JP2001333154A JP2001333154A JP2003143143A JP 2003143143 A JP2003143143 A JP 2003143143A JP 2001333154 A JP2001333154 A JP 2001333154A JP 2001333154 A JP2001333154 A JP 2001333154A JP 2003143143 A JP2003143143 A JP 2003143143A
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Hikari Seki
光 関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】IPネットワーク上で経路設定プロトコルの動
作検証や各プロバイダ別の集約経路のトラフィック動向
を解析するため、自律システム番号(AS番号)に対応
する集約経路の単位でトラフィック量のリアルタイム統
計動作を可能にする。 【解決手段】監視対象IPネットワークに接続されたI
Pプローブ装置に使用されるAS番号生成回路におい
て、前記IPプローブ装置で受信したIPデータグラム
からIPアドレスを抽出する手段と、前記IPアドレ
スによるアクセスにより、AS番号データをリアルタイ
ムで生成する変換用記憶手段とよりなるAS番号生成
回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】インターネットプロトコルI
P(Internet Protocol)による伝送を実施しているI
Pネットワークについての保守、管理を目的とした設備
としてのネットワークプローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】TCP/IPの相互接続により世界的規
模のネットワークに成長したインターネットは、経路制
御プロトコルの観点から言えば、地域やプロバイダ単位
あるいは運営組織単位で共通の自治権をもったセグメン
ト領域が相互に接続された構造をもっている。
【0003】インターネットに接続し共通の自治権をも
った管理領域の内部には少なくとも1つ以上のネットワ
ークが所属しており、経路制御のプロトコル上は同一の
管理方針が適用されている。この様な経路制御プロトコ
ルの立場から観た、管理上の共有領域としての経路設定
プロトコルによる管理単位を自律システムと称してい
る。自律システムはインターネットに接続している各組
織、具体的には各プロバイダが管轄し運営している。自
律システムの実態は、共通の自治権に属している1つ以
上のIPネットワーク集合体である。
【0004】各自律システムには、全世界で固有の16
ビット幅のAS(Autonomus System)番号が割り付け
られている。同一の自律システムに属しているIPルー
タ群は、すべて共通の独立組織により一貫した体系で管
理運用されているため、経路設定プロトコルから観た内
部接続系統や構成は、外部の他の自律システム群に対し
て明確な表示ができる。
【0005】インターネットは、この様な自律システム
群の相互接続により成り立っている。 すなわち、各自
律システムが自分の管理領域を、発信源を異にするIP
データグラムの転送用経路として互いに融通しあうこと
で通信全体が成立する、コネクションレスの通信形態を
とっている。このようなインターネットの特徴であるコ
ネクションレスな通信を成立させるため、すべての自律
システム領域で共通の経路制御プロトコルによる制御が
行われている。
【0006】代表的な経路制御プロトコルとしては、境
界ゲートウェイプロトコル(BGP−4:Border Gatr
way Protocol-4)などが広く使用されている。経路制
御プロトコルでは、インターネットで成立する通信経路
のうち、異なる自律システム間におよぶ通信経路を特に
外部リンクと称し、同一の自律システム内に属するホス
ト間での通信経路を内部リンクと称している。BGP−
4に代表される経路制御プロトコルでは、外部リンクを
担当する自律システム間の接続経路をもつIPルータに
於いては、IPデータグラムの転送先となる経路(次ホ
ップ)を決定し、次の隣接自律システム領域内に向けて
中継することで通信を成立させる作用を持っている。
【0007】BGP−4では自律システム同士で相互に
経路交換手順を実行することで、内部リンクに加えて自
律システムをまたがる外部リンク全般について開設、保
守、管理情報の更新やエラー制御などを実行している。
BGP−4が実装されたIPルータ同士であれば経路や
到達可能性の情報について、交換しあうことができる。
これらの経路情報にはAS番号を格納する領域が含ま
れ、通過してきた自律システム領域群について表示して
いる。
【0008】この様に、AS番号はインターネットに接
続している各組織、具体的には個々のプロバイダである
自律システムが、互いに隣接する他の自律システム同士
でBGP−4などの経路制御プロトコルを実行する際
に、相手を識別する識別子として使われる。以上に、説
明した自律システムの概念、および自律システム識別子
としてのAS番号は、BGP−4などの経路制御プロト
コルによるインターネットの経路設定を成立させる為の
管理単位として広く活用されている。
【0009】ところで、IP基幹ネットワーク用のプロ
ーブ装置においてはIPアドレス値によるトラフィック
統計に加え、監視点を通過するIPデータグラムについ
てそれらが持つ送信元アドレス値あるいは宛先アドレス
値が、何れの自律システムに属するのかを具体的にAS
番号に対応付けて表示や解析ができる統計監視の要求が
高まっている。
【0010】経路制御プロトコルの管理上、相互接続さ
れたネットワーク間で設定される集約経路ではIPアド
レス空間の一部の連続範囲を割り当てた分断空間として
のサブネットワークIPアドレスを複数個束ねた単位で
扱われる。これらのサブネットワークIPアドレス群
は、単一の自律システムの管理下にあり経路設定上、集
約された状態で扱われている。
【0011】このため、経路制御の観点から伝送路のト
ラフィック量を把握する方法として、束ねた状態のサブ
ネットワーク群毎に一括して小計をとり、自律システム
番号でそれらを識別できる必要がある。ところが、自律
システム番号に基づくリアルタイム統計を実行しようと
する場合、次の課題を克服しなければならない。すなわ
ち、取得したIPアドレスの統計結果に基づき送信元I
Pアドレスあるいは宛先IPアドレスが、実際に何れの
自律システムに所属しているのかを判別できなければな
らない。また、各IPアドレス値を対応するAS番号に
変換する作業が必要であった。
【0012】図1はIPアドレス統計の実行を終了した
IPプローブ装置が、統計されたIPアドレス値に基づ
き対応する各AS番号値を入手後、AS番号値毎に集約
させたトラフィック統計データとして変換する過程を示
した従来方式の一例である。
【0013】図1おいて、11はIPプローブ装置であ
り、SNMPによりNMS12に接続されている。ま
た、該NMSは、TPC/IPにより、監視対象インタ
ーネット13に接続されている。
【0014】IPプローブ装置の動作中では、クライア
ントであるNMS(ネットワーク管理ステーション)に
より管理用インタフェースを介してSNMP(簡易ネッ
トワーク管理プロトコル)(Simple Network Managem
ente Protocol)による通信リンクが確立されている。
ワークステーション等で実現されたNMSでは、IPプ
ローブ装置からIPアドレス値ごとの統計情報をSNM
Pリンクにより定期的に回収し、トラフィック統計デー
タとして編集、表示している。
【0015】インターネット上には、AS番号を登録し
検索サービスを提供している、whoisデータベースが世
界の各所に存在している。例えば、日本の団体ではIO
SC下部組織であるJPNIC(日本ネットワークイン
フォメーションセンタ)、アジア太平洋に対してはAP
NIC(Asia Pacificネットワークインフォメーショ
ンセンタ)がある。また、南北アメリカ等の地域はAR
IN(American Registry For Internet Numbers)
が管轄している。RIPENCC(Ripe Network Coo
rdinaion Center)は主に欧州地域に対応している。他
にRADBなどのwhoisデータベース検索サービスを行
っているサイトも存在する。
【0016】これらのデータベースの内、所望の地域を
所轄するサイトの検索サービスを提供しているホームペ
ージにアクセスすれば、IPアドレス値やプリフィック
スを検索キーにして登録AS番号を照会することができ
る。これらのサイトが持つwhoisサーバあるいはIRR
d(Internet Rooting Registory database)サーバ
がもつ各whoisデータベースの内、地域や組織毎に所望
のAS番号値が登録されているデータベースを選択す
る。
【0017】NMSの役割をもつワークステーション
は、IPプローブ装置によるIPアドレス値のトラフィ
ック統計が終了した後、統計結果であるトラフィックデ
ータの全てのIPアドレスについてAS番号の照会作業
を繰り返す。すなわち、インターネットを介しwhoisプ
ロトコル等を使用し前述したWeb上のデータベースに対
し全てのIPアドレス値のAS番号問い合わせ検索を実
施する。
【0018】続いて、NMSの役割をもつワークステー
ションは、各IPアドレス値ごとにデータベースからイ
ンターネットを介して個別に照会したAS番号値をすべ
て集計し、トラフィック量を集約してAS番号別の集約
統計データとして編集し直す必要があった。
【0019】また、図2の例に示す様にAS番号問い合
わせを高速に行うため、インターネット上のデータベー
スサーバ情報をミラーしたローカルサーバを特別に用意
することも可能である。
【0020】図2おいて、22は監視対象IPネットワ
ーク(図示せず)に接続されたIPプローブ装置であ
り、SNMPによりNMS22に接続されている。ま
た、該NMSは、ローカルインタフェースにより、イン
ターネット上のデータベースサーバ情報をミラーしたロ
ーカルサーバ23に接続されている。
【0021】図2におけるIPプローブ装置は、監視対
象のインターネット伝送路に接続し、トラフィック統計
動作を実行中である。NMSの役割をもつワークステー
ションでは、グローバルなインターネットで公開されて
いるWebサイトのデータベースに検索に行く代わりに、
ローカルインタフェースを介し特別に用意したIRRd
サーバに対してwhoisプロトコル等によりIPアドレス
値のAS番号問い合わせ検索を実施する。
【0022】NMSホスト22とIRRdローカルサー
バ23を接続する為のローカルインタフェースの物理媒
体は、ネットワーク回線の伝送路または通信ケーブルま
たは筐体内バスなどで構成する。これらの物理媒体で使
用するプロトコルはTCP(転送制御プロトコル)ある
いはE−mailあるいは筐体内バスのプロトコルなどで実
現する。
【0023】図2の構成でAS番号による集約統計デー
タを入手するには、先ず、NMSで収集されたIPアド
レス統計情報に基づき、NMSからローカルインタフェ
ースを介してローカルサーバに対して、各IPアドレス
値のAS番号を順番に問い合わせを行う。NMSでは、
さらに並行してローカルサーバから得られたAS番号を
元に、AS値別に集約した統計情報に再編集を行う。
【0024】このとき、ローカルインタフェースを筐体
内バスとして実現した場合、すなわちIPプローブ装置
に対するクライアントであるNMSとサーバ機能である
AS番号検索用のデータベースとを同一ワークステーシ
ョンに共存させた構成は、次の問題がある。
【0025】NMS機能では、本来のIPプローブ装置
の管理機能やIPアドレス統計の編集機能など基本性能
が制約を受ける。サーバ機能では、本来のIPアドレス
−AS番号データベース検索機能や性能に制約を受け
る。また、物理的に距離を置いた2台のワークステーシ
ョンで構成した場合は、AS番号を問い合わせるNMS
から観て、ローカルインタフェースでの伝送遅延発生や
ローカルサーバとの通信プロトコルの、ソフトウェア処
理による負荷が加算される。
【0026】すなわち、ローカルインタフェース上のT
CP/whoisプロトコルのハンドシェイク手順やソフト
ウェア処理の介在により、照会したIPアドレス値から
AS番号値入手までのレスポンス時間は無視できない長
さとなる。このように、AS番号の検索効率を上げる目
的で図2に示す様に、NMSのワークステーションの外
にミラーサーバ機能を立ち上げたとしても、ローカルイ
ンターフェースを介してNMSとIRRdミラーサーバ
ーリ間でAS番号の問い合わせを行うことになるので、ア
ルタイムにAS番号値に集約させる統計の実現は困難で
あった。
【0027】また、インターネット上に開設され公開さ
れている各サイトのwhoisデータベースであっても、プ
ライベートAS番号に対してはデータ登録がされていな
いためプライベートAS番号単位での集約統計を実現す
る手段は存在しなかった。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題(目的)
は、IPネットワーク上で経路設定プロトコルの動作検
証や各プロバイダ別の集約経路のトラフィック動向を解
析するため、自律システム番号(AS番号)に対応する
集約経路の単位でトラフィック量のリアルタイム統計動
作を可能にすることにある。また、任意のプライベート
AS番号やプライベートIPアドレス値によって定めら
れた集約経路に対する、トラフィック量のリアルタイム
集約統計の機能を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、監視対象IPネットワークに接続されたIPプロー
ブ装置に使用されるAS番号生成回路において、前記I
Pプローブ装置で受信したIPデータグラムからIPア
ドレスを抽出する手段と、前記IPアドレスによるアク
セスにより、AS番号データをリアルタイムで生成する
変換用記憶手段とによりAS番号生成回路を構成するこ
とにより、自律システム番号(AS番号)に対応する集
約経路の単位でトラフィック量のリアルタイム統計動作
が可能になる。(請求項1)
【0030】また、 前記変換用記憶手段には、連続し
たIPアドレス領域に対して、共通のAS番号データが
蓄積されている構成とする。(請求項2) また、 前記変換用記憶手段には、複数の不連続なIP
アドレス領域に対して、共通のAS番号データが蓄積す
る。(請求項3)
【0031】また、前記変換用記憶手段のアドレスとし
ては、IPアドレスの内の上位24バイトが使用するこ
とにより、アドレスマスク24ビット以内のサブネット
ワークで構成された自律システムならば世界中に現存す
る全ての登録済みグローバルAS番号を収容できる。
(請求項4)
【0032】また、IPネットワークから収集したAS
番号データファイルを使用して、前記変換用記憶手段に
ASデータを書き込むことによって、オンラインで容易
にAS番号データファイルの作成ができる。(請求項
5) また、前記AS番号データファイルは、IRRデータベ
ースのroute構文及びorigin構文を抽出して、IPアド
レスの上位24ビットと対応する16ビットのAS番号
がヘキサ表示で記録されている。(請求項6) また、前記変換用記憶手段のASデータとして、route
及びoriginのデータを直接指定して入力可能な入力手段
を有することによって、登録されていないプライベート
AS番号の登録も可能になる。(請求項7)
【0033】また、監視対象IPネットワークに接続さ
れたIPプローブ装置により得られるAS番号を使用し
て、監視対象IPネットワークのIPデータグラムの集
約統計処理をリアルタイムに行う集約統計処理方法にお
いて、連続したIPアドレス領域に対する共通のAS番
号毎、又は、複数の不連続なIPアドレス領域に対する
共通のAS番号毎に関するIPデータグラムの集約統計
をリアルタイムに実行することができる。(請求項8)
【0034】また、前記連続したIPアドレス領域に対
する共通のAS番号毎、又は、複数の不連続なIPアド
レス領域に対する共通のAS番号毎に関するIPデータ
グラムの集約統計が、更に、各AS番号に含まれるIP
アドレス毎に実行することができる。(請求項9)
【0035】
【発明の実施の形態】図3は、本発明におけるIPプロ
ーブ装置の構成例であり、従来のIPアドレス値による
トラフィック統計機能に加えて、新たにAS番号値によ
るトラフィック集約統計の実施例を付加したものであ
る。
【0036】図3において、はIPアドレス抽出部で
ある。監視対象のIPネットワーク伝送路から取得した
IPデータグラムから、IPアドレス値を抽出する機能
を有している。抽出したIPアドレス値は32ビット幅
のIPアドレス値バスへ同時出力される。
【0037】また、はアドレスセレクタであって、変
換用メモリの入力アドレスを切り換える作用を有して
いる。このアドレスセレクタは、24ビットの変換用メ
モリのアドレス入力源を、読み出し状態(0)又は書込
み状態(1)のいずれかに選択できる。
【0038】アドレスセレクタを読み出し状態(0)に
固定した場合、変換用メモリのアドレス入力としてIP
アドレスバスの上位側24ビットの範囲が選択され
て、前述したIPアドレス−AS番号変換作業を実行さ
せるため、変換用メモリのアドレスに供給する。
【0039】また、アドレスセレクタを書き込み状態
(1)に固定した場合は、変換用メモリの記録内容を更
新する手段として、NMSインタフェース部から出力さ
れる登録アドレスバスを選択し、変換用メモリのアドレ
スに供給する。
【0040】変換用メモリは、アドレス入力を24ビ
ットとした深さ16Mワード、データ幅が16ビットで
あり32Mバイトの容量を有している。変換用メモリは
IPネットワークアドレスをアドレス入力とする為、I
Pアドレスバスの上位側24ビットが供給される。
【0041】また、変換用メモリは、IPネットワー
クアドレス値からAS番号の変換機能を有している。こ
の変換用メモリを読み出し状態固定にして使用する場
合に、IPアドレス値バスを介して入力されるIPア
ドレス値を入力アドレスとして、予めビットパターンデ
ータとして書き込んである16ビット幅の自律システム
番号がAS値バス上に出力される。
【0042】図3においては、統計対象セレクタであ
り、トラフィック統計対象についてIPアドレス値に対
して実行するか、または、AS番号に基づいたAS番号
別のトラフィック集約統計を実行するかを選択する機能
を有している。
【0043】統計対象セレクタの設定をAS番号値側
に固定した場合は、統計対象セレクタの選択結果である
統計対象バス出力は、AS値バスが選択され、変換用メ
モリから読み出されたデータ値となる。このため統計
対象バスには、変換用メモリの出力結果である16ビッ
トのAS番号値が出力される。
【0044】また、統計対象セレクタの設定をIPア
ドレス側に固定した場合は、IPアドレス抽出部から
出力される32ビットのIPアドレス値がトラフィック
データバスに出力される。
【0045】図3においては、統計カウント処理部で
ある。この統計カウント処理部では、上述した統計対
象バスを介してAS番号値またはIPアドレス値を入力
することでAS番号別のトラフィック集約統計またはI
Pアドレス値の何れかを対象としたトラフィック統計を
実行する。そして、統計結果は、トラフィック結果バス
に出力している。
【0046】図3においては、NMSインタフェース
部はIPプローブ装置と、外部の管理ステーションであ
るNMSと呼ばれるワークステーションとの接続機能を
備えたものであって、Agent部-1と、変換用メモリ
に対する書き込みを実行する機能を備えた変換用メモリ
制御部-2とから構成される。
【0047】Agent部-1では、前述したトラフィック
結果バスを受信してSNMP(管理ネットワーク管理プ
ロトコル)に準拠したデータ変換を行い、管理インタフ
ェースを介してNMSと通信を行う。また、変換用メ
モリ制御部-2では、24ビット幅の登録アドレスバス
と16ビット幅の登録データバスとを介して変換用メモ
リの内容の書き込みを実行する。
【0048】次に、図3の実施例で統計対象セレクタ
(5)をAS番号側に設定した場合の変換用メモリの作
用と、変換用メモリに設定すべき内部ビットパターン例
について具体的に説明する。
【0049】AS同盟またはASコンフェデレーション
(confederation)とは、BGP−4が扱う外部リンク
所要量を減らし自律システム間の経路設定の負担を軽減
する方法である。複数のASを同盟(コンフェデレーシ
ョン)の外部から観て、別の単一のASとしてグループ
化することにより、相互接続する相手の経路管理の負担
を減らす効果がある。
【0050】コンフェデレーション内のAS群はメンバ
ーASという。メンバーASのAS番号はコンフェデレ
ーション内部のみ通用する。コンフェデレーションに参
画しているメンバーである、各ネットワーク群がインタ
ーネットと相互接続するときはメンバーAS番号以外
に、定めた単一のAS番号が代行している。
【0051】すなわち、インターネットの経路制御プロ
トコル上ではASコンフェデレーションにより、同一メ
ンバーとしてグループ化されたネットワーク群は、接続
を代行しているネットワーク運営組織のAS番号で集約
されている。インターネットの転送ではASコンフェデ
レーション内から発信された全てのトラフィックは単一
代表者のASとして管理される。
【0052】仮に、AS1のプリフィックス値を20
2.249.128.0/18および203.178.
128.0/17とし、AS2のプリフィックス値を2
02.249.192.0/19と202.249.2
24.0/19とし、AS3のプリフィックス値を6
1.114.96.0/21、61.114.104.
0/22、および61.114.108.0/22とす
る。
【0053】図4に示すように、これらAS1、AS
2、AS3の3つの自律システムによる、ASコンフェ
デレーションが形成されていると仮定した場合、上述し
た同一メンバーAS群の各プリフィックスは、外部リン
クを担う経路設定プロトコル上、すべて単一のAS10
のプリフィックスとして管理され広報される。
【0054】もしも、図3に示す様に、AS10とイン
ターネットで相互接続しているAS20との経路上にI
Pプローブ装置を接続して、IPアドレス値のトラフィ
ック統計を実行すれば、AS1〜AS3までの上述した
各所属プリフィックス値をもつIPアドレス値が、全て
混在して統計される可能性がある。
【0055】これに対して、図3の変換用メモリで
は、202.249.128.0/18に相当するCA
F980hからCAF9BFhまでの連続64ワードの
空間と、203.178.128.0/17に相当する
CBB280hからCBB2FFhまでの連続128ワ
ードの空間にわたり、それぞれデータ値0001hを書
き込む。
【0056】この様に、不連続なIPアドレス空間を、
飛び地で取得している自律システムであっても同一のA
S番号値1を生成できる。同様にして、変換用メモリ
では、AS2に所属するIPアドレス値を検出しAS番
号値を生成するため202.249.192.0/19
に相当するCAF9C0hからCAF9DFhまでの連
続32ワードの空間と、202.249.224.0/
19に相当するCAF9E0hからCAF9FFhまで
の連続32ワードの空間にわたりデータ値0002を書
き込む。
【0057】また、同様にして変換用メモリでは、A
S3に所属するIPアドレス値を検出しAS番号値を生
成するため61.114.96.0/21に相当する3
B7260hから3B7267hまでの連続8ワード
と、61.114.104.0/22に相当する3B7
268hから3B726Bhに相当する連続4ワード及
び、61.114.108.0/22に相当する3B7
26Chから3B726Fhまでの連続4ワードの各空
間にデータ値0003hを書き込む。
【0058】上述の図4に対応した、変換用メモリの
アドレスの設定状態を図5に示している。図5におい
て、データ値0001から0003が書き込まれた変換
用メモリのアドレス範囲に対応するIPネットワーク
アドレス値のときのみ、各AS番号が変換用メモリの
データバスに出力される。
【0059】また、変換用メモリの空き空間には、al
l‘0’をセットするため、それ以外のIPネットワー
クアドレス値のときは、‘0’を読み出し、AS番号と
して認知されないようにする。
【0060】このようにして、従来のIPアドレス値統
計のときでは、AS1〜3までの領域が取得しているす
べてのIPアドレス範囲に拡散して統計されるはずであ
ったトラフィック量が、本発明のAS番号統計機能を使
用した場合は、変換用メモリに予め書き込まれたデータ
値の読み出し作用により0001〜0003までの値の
何れかに集約して統計される。
【0061】これらの集約した値は、それぞれがAS番
号に相当し、AS10として扱われるASコンフェデレ
ーション領域の外側であっても、内部構成メンバーであ
る各サブAS単位に分解してトラフィック集約統計値を
得ることができる。
【0062】図6は、あるイントラネットなどのプライ
ベートインターネットワークの構成例である。例示した
ネットワークでは、プライベートIPアドレス空間を使
用して、ローカルに自律システムを形成するため複数の
サブネットワークを束ねて内部での経路を集約してい
る。
【0063】これらの各サブネットワークは、同一の自
律システムであっても、集約経路として互いに連続空間
とならない飛び番地区間を組み合わせている場合があ
る。自律システムとしてサブネットワーク構成が飛び番
地IPアドレス区間を組み合わせて束ねた、不連続アド
レス空間で経路が集約されている場合、サブネットワー
ク単位でIPアドレスを集約統計しても、飛び番地によ
る分断区間が障害となり、単一の自律システムのトラフ
ィック量として一箇所で集約させることは困難であっ
た。
【0064】ところが、変換用メモリを、図6に示す様
に設定することにより、飛び番地区間をもつ複数のサブ
ネットワークを二つ以上束ねた集約経路を扱う自律シス
テムのトラフィックについても集約統計を実施できる。
図6の例では、集約経路の統計単位としてプライベート
AS番号領域から一時的に採番したAS番号を使用して
いる。
【0065】プライベートAS番号は、16ビットで現
されるAS番号体系の内、AS64512〜AS655
35の連続した上位1024個に該当する部分であって
経路設定プロトコルの経路表からは除外されている。
【0066】これらの番号は、BGP−4などの経路制
御プロトコルによる経路制御情報として外部に広告する
ことができない番号であり、グローバルにインターネッ
トで通用する経路情報としては使用できない。
【0067】一方、プライベートIPアドレス空間とし
ては、Internet Assigned Numbers Authority(IAN
A)により次の3個のブロックが予約されている。すな
わち、10.0.0.0/8と172.16.0.0/
12および192.168.0.0/16の各空間であ
る。
【0068】図7に、図6で設定された閉域内でのロー
カルな自律システムにあわせた変換用メモリの設定を示
している。トラフィックを集約させる自律システム番号
として、プライベートAS番号から採番し、それぞれを
AS65412とAS65413とする。
【0069】仮AS番号のAS64512に対応する各
プリフィックス値10.10.0.0/16と172.
16.0.0/16および192.168.32.0/
20の3個のサブネットワークを束ねた領域について、
トラフィックを集約統計するため変換用メモリは次の様
にデータを設定する。
【0070】10.10.0.0/16に相当するアド
レス0A0A00hから0A0AFFhまでの連続25
6ワードに64512に相当するデータ値FC00hを
書き込む。同様に172.16.0.0/16に対応し
てアドレスAC1000hからAC10FFhの連続2
56ワードと、192.168.32.0/20に対応
してC0A820hからC0A82Fまでの連続16ワ
ードにFC00hを書き込む。
【0071】仮AS番号のAS64513に対応する各
プリフィックス値10.11.0.0/16と192.
168.48.0/20の2個のサブネットワークを束
ねた領域のトラフィックを集約統計するため変換用メモ
リは次の様にデータを設定する。
【0072】10.11.0/16に相当するアドレス
0A0B00hから0A0BFFhまでの連続256ワ
ードに64513に相当するデータ値FC01hを書き
込む。同様に192.168.48.0/20に対応し
てC0A830hからC0A83Fまでの連続16ワー
ドにFC01hを書き込む。さらに、残りのアドレス空
間にはすべてデータ値0を書き込む。
【0073】このため、上述した範囲のアドレス区間に
対応しないIPネットワークアドレス値を受信しても、
AS番号として統計カウントされない。ただし、AS番
号値が設定してある上述アドレス範囲であれば、対応I
Pネットワークアドレス値の受信の度に対応AS値を生
成し、統計カウント処理部に通知できる。
【0074】この結果、図5に示したプライベートネッ
トワーク内で、互いに隣り合っていない複数のサブネッ
トワークで構成された領域を、AS番号で集約した統計
を実行できる。このように、プライベートネットワーク
に代表される閉域内あっても、特定のドメイン、或いは
ローカルに制定された自律システム単位でIPアドレス
値を集約させるトラフィック統計を実行することによ
り、経路別の負荷状況や設備の稼働率データを得られプ
ライベートネットワーク管理運用に役立てることができ
る。また、ネットワーク内部の障害解析などにも活用で
きる。
【0075】図8では、変換用メモリに対するAS番号
生成用のAS番号データを書き込み手段の実施例につい
て説明している。AS番号の登録データベースを入手す
る手段の一例として、グローバルインターネットで地域
別にあるネットワーク情報サービスのWebサイトにアク
セスし、担当地域のインターネットルーティング登録
(IRR)データベースをダウンロードする。
【0076】IRRデータベースは、通常、図8(1)
に示す様に、RIPE−181あるいはRPSL(Rout
ing Registry Specificaion Language)構文で表記
されている。図8(2)ではNMS用のワークステーシ
ョンで、入手できたデータベースファイル(1)から、
routeオブジェクトとoriginオブジェクトとのペアを抽
出する。 このとき、routeオブジェクトは、集約経路
となっているネットワークのクラスレスIPアドレス値
を表し、originオブジェクトはrouteオブジェクトに対
応した集約経路がアナウンスするAS番号について“A
S”に続く直後のデシマル表示の番号で示されている。
【0077】次いで、IPプローブ内の変換用メモリに
書き込むためのAS番号データファイルを編集する。デ
シマル表現であるroute構文の集約経路のネットワーク
IPアドレス値を3バイトのヘキサ表示に変換する。こ
のとき、IPアドレス値のネットワークマスク値が/2
4のときはアドレス値を一行分変換する。もしも、rout
e構文のネットワークマスク値が/20のときは、アド
レス値として2の(24−20)乗個を生成し合わせて
アドレス値の最下位ビットを+1づつ増加させる。すな
わち、16行分を最下位4ビット部について0hからF
hまで変化させて生成する。
【0078】同様に、route構文のネットワークマスク
値が/16のときはアドレス値として2の(24−1
6)乗個を生成し合わせてアドレス値の最下位ビットを
+1づつ増加させる。すなわち、256行分を最下位8
ビット部について0hからFFhまで変化させて生成す
る。
【0079】同様に、route構文のネットワークマスク
値が/8のときはアドレス値として2の(24−8)乗
個を生成し合わせてアドレス値の最下位ビットを+1づ
つ増加させる。すなわち65536行分を最下位16ビ
ット部について0hからFFFFhまで変化させて生成
する。
【0080】一方、route構文に対応した、デシマル表
現であるorigin構文のAS番号部分についても同様に2
バイトのヘキサ表示に変換する。このとき、変換したA
S番号部分の2バイト部分は、同一のroute構文を基に
生成されたIPアドレス値の全てと連結させる。
【0081】すなわち、前述の手法で生成された最小1
個から最大65536個までの生成IPアドレス値の3
バイト部分それぞれにHEX変換を施した同一AS番号
を連結して各行5バイトの構成として編集する。取得し
たデータベース中にあるroute構文について、順番にマ
ージ編集を繰り返しすべてのrouteの処理を終えた時点
でAS番号データファイル編集を終了する。編集が終了
したAS番号データファイルは図8(3)に示す。管理
用インタフェースを介して編集が終了したAS番号デー
タファイルをIPプローブ装置のNMSインタフェース
部にある変換用メモリ制御部に転送する。
【0082】図8(4)に示す様にIPプローブ装置の
変換用メモリ制御部では、登録用アドレスバスと登録用
データバスとを介して変換用メモリに対し、AS番号デ
ータファイル内容を書き込む。このとき、AS番号デー
タファイルのIPアドレス部分の3バイトは、登録用ア
ドレスバス上に出力される。
【0083】一方、AS番号データファイルのAS番号
部分の2バイトは、登録用データバス上に出力される。
登録用アドレスバスと登録用データバスに同時に有効値
を出力することで、変換用メモリにAS番号データファ
イルの内容を書き込んでいる。変換用メモリに書き込ま
れるアドレス値は集約経路として表されたネットワーク
IPアドレス空間と一致しており、このとき変換用メモ
リに書き込まれるデータ値は当該ネットワークIPアド
レス値に対応するAS番号値となる。
【0084】ただし、図3では変換用メモリの書き込み
制御信号は省略してある。また、変換用メモリは、初期
状態として予め全空間をデータ0としてある。図3の例
では、AS番号データファイルによる変換用メモリへの
書き込み操作を、変換用メモリ制御部で行っているが、
別にIPプローブ装置内に備えるCPUに書き込み操作
を代行させても良い。また、図3の例の変換用メモリ制
御部では、変換用メモリに対する書き込み操作のみを説
明してあるがNMSからの読み出し機能を付加してもよ
い。
【0085】以上の様にして、IPプローブ装置の変換
用メモリに対してAS番号データを生成し登録する。ま
た、変換用メモリに登録されたIPアドレス領域−AS
番号値の変換用データは、追加登録で上書きすることに
よりリアルタイムに生成できるAS番号の守備範囲を広
げることができる。
【0086】図3で示した変換用メモリでは、24ビッ
トアドレス空間を持ち、クラスC以上の24ビットプリ
フィックスサイズまでのサブネットワーク領域を表現で
きる。このため、アドレスマスク24ビット以内のサブ
ネットワークで構成された自律システムならば世界中に
現存する全ての登録済みグローバルAS番号を収容でき
る容量がある。加えてインターネットをグローバルに流
通することが無く、プライベートネットワーク等の閉域
網内のみでローカルに用いられるプライベートIPアド
レス値やプライベートAS番号域に対しても変換用メモ
リに対し追加登録またはすでに登録済みの内容に上書き
して対処することができる。
【0087】AS番号の登録手段の一例としてデータベ
ースからの一括変換以外に、ヒューマンインタフェース
による直接入力の実現例として図9を示す。本発明を実
装したIPプローブ装置と接続しているNMSにおい
て、ダイアログBOXのウィンドウ画面を使用する場合
を示している。
【0088】図9(1)に示した入力画面例は、所望の
集約経路のネットワークIPアドレス空間と、対応AS
番号値とを関連付けて設定する機能を有している。もち
ろん、入力する集約経路のネットワークIPアドレス空
間は、単一AS番号値に対し複数箇所を一度に設定でき
る様にしても良い。
【0089】図9(2)は、AS番号64999に対し
てネットワークIPアドレス値が172.31.44.
0/22の一箇所のネットワークのみを集約経路してい
る場合の登録画面例である。
【0090】図9(3)は、NMSの入力画面から設定
された値の処理過程例を示している。入力されたIPネ
ットワークアドレスはマスク値が/22であるからIP
プローブ装置と接続しているNMSは、設定画面から入
力されたネットワークアドレス値をHEX表現に変換し
た値を基底値として含む2の(24−22)乗個を生成
する。
【0091】各生成アドレスは3バイトであり、基底ア
ドレス値を含む連続空間を表すため+1刻みで増加させ
る。すなわち、基底アドレス値の最下位2ビット部につ
いてChからFhまで変化させて4行分を生成する。さ
らに、AS番号は64999であるからHEX表示のF
DE7hに変換後、前述した全ての生成アドレス行と連
結する。
【0092】図9(4)は、(1)〜(3)までのAS
番号の追加登録処理により、NMSがもつAS番号デー
タファイルへ上書きする箇所を示している。このように
して、更新されたAS番号データファイルは、次回IP
プローブ装置の統計動作開始前に変換用メモリに書き込
む(ロードする)ことで追加設定したAS番号に対する
集約統計が可能となる。
【0093】この様に、本発明を適用したIPプローブ
装置は、IP基幹網などのグローバルインターネットの
みならず私設インターネットなどの閉域網においても、
任意のAS番号に任意の集約経路を指定したトラフィッ
クの集約統計が可能になる。さらに、プライベートAS
番号の登録以外に、既知のネットワークアドレス値によ
る集約経路のAS番号値や、インターネット上のwho
isデータベースに個別照会して知り得たAS番号値に
ついても追加登録できる。
【0094】図10(1)は、本発明を実施したIPプ
ローブ装置が、AS番号別のトラフィック集約統計を開
始する前にIPプローブ装置内の変換用メモリにNMS
からAS番号データファイルを書き込む状態を示してい
る。図10(2)は、図10の(1)の操作によって変
換用メモリに付加されたAS番号生成作用により、監視
点の伝送路から取得したIPアドレス値をリアルタイム
にAS番号値に変換する状態を示している。
【0095】以上説明した様に、本発明に拠ればAS番
号単位で集約するトラフィック統計機能を提供すること
により、IPパケット発信元や宛先に当たるプロバイダ
や、経路管理の組織体別にリアルタイムな負荷状況を把
握できる。
【0096】さらに、特定の集約経路についてトラフィ
ックを追跡できるため、自律システム間の相互接続を担
う経路制御プロトコルの障害解析や経路表との照合な
ど、経路制御プロトコル全般の診断を効率良く行える。
【0097】また、本発明の変換用メモリは、書き込み
手段としての登録用アドレスバスと登録用データバスと
を備えているため、登録されたAS番号ファイル内容は
随時更新することができる。このため、実際のAS番号
の新規登録やネットワーク運営組織の統廃合、独立、新
規取得などに伴うIPアドレス空間資源の消費動向や管
理対象領域の変更にも柔軟に対処できる。
【0098】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、監視対象I
Pネットワークに接続されたIPプローブ装置に使用さ
れるAS番号生成回路において、前記IPプローブ装置
で受信したIPデータグラムからIPアドレスを抽出す
る手段と、前記IPアドレスによるアクセスにより、A
S番号データをリアルタイムで生成する変換用記憶手段
とによりAS番号生成回路を構成することにより、自律
システム番号(AS番号)に対応する集約経路の単位で
トラフィック量のリアルタイム統計動作が可能になる。
【0099】また、 請求項2又は3に記載の発明で
は、前記変換用記憶手段には、連続したIPアドレス領
域に対して、共通のAS番号データを蓄積してり、複数
の不連続なIPアドレス領域に対して、共通のAS番号
データを蓄積しているので、連続したアドレス領域や不
連続なアドレス領域に共通のAS番号に対応した単位で
トラフィック量のリアルタイム統計動作が可能になる。
【0100】また、請求項4に記載の発明では、前記変
換用記憶手段のアドレスとしては、IPアドレスの内の
上位24バイトが使用することにより、アドレスマスク
24ビット以内のサブネットワークで構成された自律シ
ステムならば世界中に現存する全ての登録済みグローバ
ルAS番号を収容できる。
【0101】また、請求項5に記載の発明では、及びI
Pネットワークから収集したAS番号データファイルを
使用して、前記変換用記憶手段にASデータを書き込む
ことによって、オンラインで容易にAS番号データファ
イルの作成ができる。
【0102】また、請求項6に記載の発明では、前記A
S番号データファイルは、IRRデータベースのroute
構文及びorigin構文を抽出して、IPアドレスの上位2
4ビットと対応する16ビットのAS番号がヘキサ表示
で容易に記録できる。
【0103】また、請求項7に記載の発明では、前記変
換用記憶手段のASデータとして、route及びoriginの
データを直接指定して入力可能な入力手段を有すること
によって、登録されているAS番号のみでなく、登録さ
れていない任意のプライベートAS番号の登録も可能に
なる。
【0104】また、請求項8に記載の発明では、監視対
象IPネットワークに接続されたIPプローブ装置によ
り得られるAS番号を使用して、監視対象IPネットワ
ークのIPデータグラムの集約統計処理をリアルタイム
に行う集約統計処理方法において、連続したIPアドレ
ス領域に対する共通のAS番号毎、又は、複数の不連続
なIPアドレス領域に対する共通のAS番号毎に関する
IPデータグラムの集約統計をリアルタイムに実行する
ことができる。
【0105】また、請求項9に記載の発明では、前記連
続したIPアドレス領域に対する共通のAS番号毎、又
は、複数の不連続なIPアドレス領域に対する共通のA
S番号毎に関するIPデータグラムの集約統計が、更
に、各AS番号に含まれるIPアドレス毎に実行するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のIPプローブ装置が、統計されたIPア
ドレス値に基づき対応する各AS番号値を入手後、AS
番号値毎に集約させたトラフィック統計データとして変
換する過程を示す図である。
【図2】インターネット上のデータベースサーバ情報を
ミラーしたローカルサーバ設けた別の従来例を示す図で
ある。
【図3】本発明におけるIPプローブ装置の構成を示す
図である。
【図4】AS番号のコンフェデレーションを説明する図
である。
【図5】図4に対応した、変換用メモリのアドレスの
設定状態を示す図である。
【図6】イントラネット等のプライベートインターネッ
トワークの構成例を示す図である。
【図7】図6で設定された閉域内でのローカルな自律シ
ステムにあわせた変換用メモリの設定例を示す図であ
る。
【図8】変換用メモリに対するAS番号生成用のAS番
号データを書き込み手段の実施例を示す図である。
【図9】AS番号の登録手段の一例として、ヒューマン
インタフェースによる直接入力の実現例を示図である。
【図10】本発明のIPプローブ装置が、監視点の伝送
路から取得したIPアドレス値をリアルタイムにAS番
号値に変換する状態を示す図である。
【符号の説明】 IPアドレス抽出部 IPアドレス値バス アドレスセレクタ 変換用メモリ 統計対象セレクタ 統計カウント処理部 NMSインタフェース部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視対象IPネットワークに接続された
    IPプローブ装置に使用されるAS番号生成回路におい
    て、 前記IPプローブ装置で受信したIPデータグラムから
    IPアドレスを抽出する手段と、 前記IPアドレスによるアクセスにより、AS番号デー
    タをリアルタイムで生成する変換用記憶手段と、 を含むことを特徴とするAS番号生成回路。
  2. 【請求項2】 前記変換用記憶手段には、連続したIP
    アドレス領域に対して、共通のAS番号データが蓄積さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のAS番号生
    成回路。
  3. 【請求項3】 前記変換用記憶手段には、複数の不連続
    なIPアドレス領域に対して、共通のAS番号データが
    蓄積されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のAS番号生成回路。
  4. 【請求項4】 前記変換用記憶手段のアドレスとして
    は、IPアドレスの内の上位24バイトが使用されるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のA
    S番号生成回路。
  5. 【請求項5】 IPネットワークから収集したAS番号
    データファイルを使用して、前記変換用記憶手段にAS
    データを書き込むことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載のAS番号生成回路。
  6. 【請求項6】 前記AS番号データファイルは、IRR
    データベースのroute構文及びorigin構文を抽出して、
    IPアドレスの上位24ビットと対応する16ビットの
    AS番号がヘキサ表示で記録されていることを特徴とす
    る請求項5に記載のAS番号生成回路。
  7. 【請求項7】 前記変換用記憶手段のASデータとし
    て、route及びoriginのデータを直接指定して入力可能
    な入力手段を有することを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載のAS番号生成回路。
  8. 【請求項8】 監視対象IPネットワークに接続された
    IPプローブ装置により得られるAS番号を使用して、
    監視対象IPネットワークのIPデータグラムの集約統
    計処理をリアルタイムに行う集約統計処理方法におい
    て、 連続したIPアドレス領域に対する共通のAS番号毎、
    又は、複数の不連続なIPアドレス領域に対する共通の
    AS番号毎に関するIPデータグラムの集約統計をリア
    ルタイムに実行することを特徴とするリアルタイム集約
    統計処理方法。
  9. 【請求項9】 前記連続したIPアドレス領域に対する
    共通のAS番号毎、又は、複数の不連続なIPアドレス
    領域に対する共通のAS番号毎に関するIPデータグラ
    ムの集約統計が、更に、各AS番号に含まれるIPアド
    レス毎に実行されることを特徴とする請求項8に記載の
    リアルタイム集約統計処理方法。
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