JP2003137715A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2003137715A
JP2003137715A JP2001330103A JP2001330103A JP2003137715A JP 2003137715 A JP2003137715 A JP 2003137715A JP 2001330103 A JP2001330103 A JP 2001330103A JP 2001330103 A JP2001330103 A JP 2001330103A JP 2003137715 A JP2003137715 A JP 2003137715A
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triol
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ester
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JP2001330103A
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Masato Yoshioka
正人 吉岡
Keiichi Uehara
計一 植原
Takashi Adachi
敬 安達
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Seiwa Kasei Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性、安定性、使用感触、艶の付与作用、
顔料分散性等に優れた化粧料を提供する。 【解決手段】 下記の一般式(I)及び/又は一般式
(II) 【化1】 【化2】 〔式中、R1 〜R3 およびR5 〜R7 は水素原子又はR
4 CO−基(R4 CO−は炭素数6〜36のモノカルボ
ン酸残基)であり、式(I)中R1 、R2 、R3のうち
少なくとも1個、式(II)中R5 、R6 、R7 のうち少
なくとも1個はR 4 CO−である〕で表される多価アル
コールのエステルを含有させて化粧料を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の多価アルコ
ールと炭素数6〜36のモノカルボン酸とのエステルを
含有する化粧料に関し、より具体的には、安全性、安定
性、使用感触、艶の付与、顔料分散性に優れたエステル
を含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から種々のエステル類が油性原料と
して化粧料に用いられてきた。例えば、2−エチルヘキ
サン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリ
ル、イソステアリン酸イソステアリル、トリイソステア
リン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリルなどが用
いられている。
【0003】しかしながら、これらのエステル類は化粧
料の原料として、安全性、安定性、使用感触、艶の付与
作用、顔料分散性等で必ずしも満足できるものではなか
った。例えば、これらのエステル類は、口紅に配合した
場合、艶の付与作用、顔料分散性が低いという問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、安
全性、安定性、使用感触、艶の付与作用、顔料分散性な
どに優れた化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を達成すべく鋭意検討を行った結果、特定の多価ア
ルコールと炭素数6〜36のモノカルボン酸とのエステ
ルが安全性、安定性、顔料分散性に優れ、これを含有し
た化粧料は、使用感触、艶の付与作用に優れ、しかも顔
料を配合した化粧料では顔料分散性が良好で、化粧料の
保存安定性に優れていることを見出し本発明を完成する
に至った。
【0006】すなわち、本発明は、一般式(I)
【0007】
【化3】 〔式中、R1 、R2 、R3 は水素原子又はR4 CO−基
(R4 CO−は炭素数6〜36のモノカルボン酸残基)
であり、R1 、R2、R3のうち少なくとも1個はR4
O−である〕で表される多価アルコールエステル及び/
又は下記の一般式(II)
【化4】 〔式中、R5 、R6 、R7 は水素原子又はR4 CO−基
(R4 CO−は前記に同じ)であり、R5 、R6 、R7
のうち少なくとも1個はR4 CO−である〕で表される
多価アルコールのエステルを含有することを特徴とする
化粧料に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の化粧料に用いられる多価
アルコールのエステルの多価アルコール部分は、一般式
(III )
【0009】
【化5】
【0010】で表される4−オキサ−1,2,6−オク
タントリオール〔以下、トリオール(1)と略称する〕
及び/又は一般式(IV)
【0011】
【化6】
【0012】で表される5,9−ジオキサ−3,7,1
1−トリデカントリオール〔以下、トリオール(2)と
略称する〕で、これらは、グリセリンに、例えば、水酸
化ナトリウムなどのアルカリ触媒下で、1,2−ブチレ
ンオキシドを付加させて得られる。
【0013】本発明の化粧料に用いられる多価アルコー
ルのエステルを構成するモノカルボン酸は、炭素数6〜
36のものであれば特に限定されないが、好ましくは炭
素数8〜32である。そして、モノカルボン酸の具体例
としては、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナ
ン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカ
ン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン
酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、イコサン酸、ドコ
サン酸、テトラコサン酸などの直鎖飽和脂肪酸、イソヘ
キサン酸、イソオクタン酸、イソノナン酸、イソデカン
酸、イソウンデカン酸、イソドデカン酸、イソトリデカ
ン酸、イソテトラデカン酸、イソオクタデカン酸、2−
エチルブタン酸、2−エチルヘキサン酸、2−ブチルオ
クタン酸、2−ヘキシルデカン酸、2−オクチルドデカ
ン酸、2−デシルテトラデカン酸、2−ドデシルヘキサ
デカン酸、ラノリンから得られる分岐脂肪酸、ミリスト
レイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン
酸、エルカ酸などのモノエン脂肪酸、2−ヒドロキシヘ
キサン酸、2−ヒドロキシオクタン酸、12−ヒドロキ
システアリン酸などのヒドロキシ酸、水素添加ロジン、
テトラヒドロアビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、不
均化ロジンなどの環状酸などが挙げられる。
【0014】本発明の化粧料に含有される多価アルコー
ルのエステルは、例えば、上記のようにして得られたト
リオール(1)及び/又はトリオール(2)と炭素数6
〜36のモノカルボン酸をエステル化又はエステル交換
反応により得られる。エステル化反応の条件は、特に限
定されないが、一般的には、通常用いられる方法で行わ
れる。例えば、触媒としてはパラトルエンスルホン酸、
硫酸、塩酸、三フッ化ホウ素、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどを用いることができる。溶媒として例え
ば、トルエン、キシレンなどを用いたり、無溶媒でも6
0〜260℃でで反応を行うこともできる。又、モノカ
ルボン酸の低級アルコールエステルを用いてのエステル
交換反応や、カルボン酸の塩化物などを用いて反応して
もよい。
【0015】本発明の化粧料に含有される多価アルコー
ルのエステルは、トリオール(1)、トリオール(2)
のような多価アルコールを出発原料として用いてもよい
が、トリオール(1)のような場合には、グリシドール
を用いても合成できる。例えば、グリシドールと水素添
加ロジン(RCOOHと示す)とを反応させ、グリセリ
ンモノカルボン酸を得る、ついで1,2−ブチレンオキ
シドを水酸化ナトリウムなどのアルカリ触媒で反応させ
ると以下の一般式(V)で表される構造式のものが優先
的に生成する。
【0016】
【化7】 (式中RCOは水素添加ロジン残基を表す)
【0017】本発明の化粧料には、一般式(V)で表さ
れる多価アルコールのエステルをそのまま用いることも
できるが、更に本物質とモノカルボン酸を反応させて得
たジエステル、トリエステルも本発明の化粧料に用いる
ことができる。
【0018】トリオール(1)またはトリオール(2)
とモノカルボン酸とのエステル化反応では、仕込み比を
変えることにより、得られるエステルの平均エステル化
度をモノエステルからトリエステルの間で任意に調整す
ることができる。また、得られるエステルは、その目的
により、モノエステル、ジエステル、あるいはトリエス
テルの単独で用いてもよいし、それらを混合して用いて
もよい。また、2種類以上のモノカルボン酸の混合エス
テルであってもよい。
【0019】このようにして得られたエステル類は、従
来より用いられているエステル類に比べて、使用感触に
優れ、例えば、口紅に配合した場合には艶の付与作用
や、顔料の分散性に優れているといった特徴を有し、さ
らに、安全性、安定性などにも優れている。
【0020】本発明の化粧料において、一般式(I)及
び/又は一般式(II)で表される多価アルコールのエス
テルの化粧料中での含有量(化粧料への配合量)は、
0.1〜60%が好ましく、より好ましくは1〜50%
である。すなわち、一般式(I)及び/又は一般式(I
I)で表される多価アルコールのエステルの化粧料中で
の含有量が0.1%以下では、使用感触、艶の付与、顔
料分散性などの効果が発現しない恐れがあり、一般式
(I)及び/又は一般式(II)で表される多価アルコー
ルのエステルの化粧料中での含有量が60%以上になる
と油性感が強くなりすぎ、油っぽい感触を与える恐れが
あるからである。
【0021】本発明の化粧料には必要に応じて、通常化
粧料に用いられる他の成分を適宜配合することができ
る。そのような成分としては、例えば、流動パラフィ
ン、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワッ
クス、セレシン、セチルアルコール、イソステアリルア
ルコール、オレイルアルコール、2−オクチルドデシル
アルコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ト
リイソステアリン酸グリセリル、オリーブ油、マカデミ
アナッツ油、ヒマワリ油、ラノリン、ホホバ油、ミツロ
ウ、カルナウバワックス、キャンデリラロウ、ジメチル
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリ
コーン樹脂、シリコーンガム等の油性原料、グリセリ
ン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ソルビトール、マルチト
ール、エリスリトール、トレハロース、加水分解シル
ク、加水分解コラーゲン等のポリペプチド、アミノ酸
類、等の保湿剤、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテル硫酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸
ナトリウム、ラウロイルN−メチルタウリンナトリウ
ム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、アルキル
ジメチルアミノ酢酸ベタインなどの界面活性剤、カルボ
キシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、クインス
シードガム等の増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、薬剤、香
料、色素、粉末類、キレート剤等を挙げることができ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明の化粧料は、安全性、安定性、使
用感触、艶の付与、顔料分散性に優れている多価アルコ
ールのエステル、すなわちトリオール(1)及び/又は
トリオール(2)と炭素数6〜36のモノカルボン酸と
のエステルを含有し、使用感触、艶の付与作用に優れ、
しかも顔料を配合した化粧料においては顔料分散性が良
好で、化粧料の保存安定性に優れている。
【0023】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はそれら実施例によって何ら制限され
るものではない。なお、実施例に先立ち、本発明の実施
例で用いる多価アルコールのエステルの合成例を示す。
また、以下の合成例、実施例、比較例等において、濃度
を示す%は重量%である。
【0024】合成例1;モノデヒドロアビエチン酸ジイ
ソステアリン酸・トリオール(1)の合成 攪拌機、温度計、ガス導入管、水分離器等を備えた1リ
ットルのフラスコに、デヒドロアビエチン酸〔荒川化学
工業(株)製KR−610〕152.3g(0.5モ
ル)、水酸化ナトリウム1.3gを加え、窒素気流下で
130〜180℃に加温し、グリシドール38.9g
(0.52モル)を約1時間かけて滴下し、滴下終了後
さらに約3時間反応を続けた。つぎに液温を130〜1
60℃にした後、1,2−ブチレンオキシド39.6g
(0.55モル)を約2時間かけて滴下し、滴下終了後
さらに約2時間撹拌を続けた。
【0025】つぎに、イソステアリン酸〔高級アルコー
ル工業(株)製〕298.8g(1.05モル)及び水
酸化ナトリウム1g(0.025モル)を加え、160
〜260℃にて計算量の水が水分離器にたまるまで反応
した。反応時間は約8時間であった。反応終了後、アル
カリ洗浄(常法)により脱酸を行い、ついで、脱色剤を
用いて脱色後、水蒸気を吹き込み減圧下に脱臭を行って
液状の目的物〔モノデヒドロアビエチン酸ジイソステア
リン酸・トリオール(1)〕を得た。本品の酸価を測定
したところ、酸価は2.0であった。
【0026】合成例2;モノ水素添加ロジンモノイソス
テアリン酸モノ2−エチルヘキサン酸・トリオール
(2)の合成 攪拌機、温度計、ガス導入管を備えた1リットルのフラ
スコに、グリセリン138.2g(1.5モル)、水酸
化ナトリウム0.3gを加え、窒素気流下で130〜1
50℃に加温し、1,2−ブチレンオキシド226.8
g(3.15モル)を約2時間かけて滴下し、その後約
3時間撹拌を続けた。反応終了後、塩酸で中和し、減圧
濃縮により水分や未反応1,2−ブチレンオキシドを留
去した。得られた液体をガスクロマトグラフィーにより
分析したところ、一つのピークを与え、不純物がほとん
どないトリオール(2)〔5,9−ジオキサ−3,7,
11−トリデカントリオール〕が得られた。
【0027】上記のようにして得られたトリオール
(2)118g(0.5モル)とイソステアリン酸14
9.4g(0.525モル)、2−エチルヘキサン酸7
5.7g(0.525モル)、水素添加ロジン153.
3g(0.5モル)を攪拌機、温度計、ガス導入管、水
分離器等を備えた1リットルのフラスコに入れ、水酸化
カリウム2gを加えて、窒素気流下で160〜260℃
にて計算量の水が水分離器にたまるまで反応した。反応
時間は約10時間であった。反応終了後、アルカリ洗浄
(常法)により脱酸を行い、ついで、脱色剤を用いて脱
色後、水蒸気を吹き込み減圧下に脱臭を行って液状の目
的物〔モノ水素添加ロジンモノイソステアリン酸モノ2
−エチルヘキサン酸・トリオール(2)〕を得た。本品
の酸価を測定したところ、酸価は1.5であった。
【0028】実施例1および比較例1 表1に示す組成の2種類の口紅を調製し、それぞれの口
紅の使用性を評価した。なお、実施例や比較例中におけ
る各成分の配合量はいずれも重量部によるものであり、
配合量が固形分量でないものについては成分名のあとに
固形分濃度を示す。また、溶液または分散液の濃度を示
す%は重量%であり、これらは以下の表3、表5および
表7でも同じである。
【0029】実施例1では、合成例1で製造したモノデ
ヒドロアビエチン酸ジイソステアリン酸・トリオール
(1)を用い、比較例1では、モノデヒドロアビエチン
酸ジイソステアリン酸・トリオール(1)に代えて、口
紅で一般に使用されているトリ−2−エチルヘキサン酸
グリセリルを用いている。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1および比較例1の口紅の使用性は
次のように評価した。すなわち、10名の女性パネルに
口紅を皮膚に塗布させ、のびと艶と色の鮮やかさについ
て下記の評価基準で評価させた。評価結果は10名の平
均値で求め、その結果を表2に示す。
【0032】のびの評価基準 のびがよい ;3点を与える のびがややよい ;2点を与える のびがやや悪い ;1点を与える のびが悪い ;0点を与える
【0033】艶の評価基準 艶がある ;3点を与える 艶がややある ;2点を与える 艶がややない ;1点を与える 艶がない ;0点を与える
【0034】色の鮮やかさ 鮮やかである ;3点を与える やや鮮やかである ;2点を与える ややくすんでいる ;1点を与える くすんでいる ;0点を与える
【0035】評価点の表示 ◎;3.0 ≧ 評価点 ≧ 2.3 ○;2.3 > 評価点 ≧ 1.5 △;1.5 > 評価点 ≧ 0.7 ×;0.7 > 評価点
【0036】
【表2】
【0037】表2に示すように、実施例1の口紅は比較
例1の口紅に比較して、のびもよく、艶もあり、色も鮮
やかであり、実施例1の口紅に含有させたモノデヒドロ
アビエチン酸ジイソステアリン酸・トリオール(1)
は、口紅に一般的に用いられる油性原料のトリ−2−エ
チルヘキサン酸グリセリルに比べて、口紅ののびを改善
し、艶を有し、顔料の色を鮮やかにする作用が優れてい
ることが明らかであった。
【0038】実施例2および比較例2 表3に示す組成の2種類のクリームを調製し、それぞれ
のクリームの使用性を評価した。実施例2のクリームに
は、合成例2で製造したモノ水素添加ロジンモノイソス
テアリン酸モノ2−エチルヘキサン酸・トリオール
(2)を用い、比較例2では、モノ水素添加ロジンモノ
イソステアリン酸モノ2−エチルヘキサン酸・トリオー
ル(2)に代えて、クリーム類に一般に使用されている
2−エチルヘキサン酸セチルを用いている。
【0039】
【表3】
【0040】実施例2および比較例2のクリームの使用
性は次のように評価した。すなわち、10名の女性パネ
ルに各試料を皮膚に塗布させ、さっぱりさについて下記
の評価基準で評価させた。評価結果は10名の平均値で
求め、その結果を表4に示す。
【0041】さっぱりさの評価基準 さっぱりしている ;3点を与える ややさっぱりしている ;2点を与える ふつう ;1点を与える ややべたつく ;0点を与える
【0042】評価点の表示 ◎;3.0 ≧ 評価点 ≧ 2.3 ○;2.3 > 評価点 ≧ 1.5 △;1.5 > 評価点 ≧ 0.7 ×;0.7 > 評価点
【0043】
【表4】
【0044】表4に示すように、実施例2のクリームは
比較例2のクリームに比べて、さっぱりしているとの評
価で、実施例2のクリームに含有させたモノ水素添加ロ
ジンモノイソステアリン酸モノ2−エチルヘキサン酸・
トリオール(2)は、クリームに一般的に用いられる油
性原料の2−エチルヘキサン酸セチルに比べて、クリー
ムにさっぱりした使用感触を与える作用が優れているこ
とが明らかであった。
【0045】実施例3および比較例3 表5に示す組成の2種類の乳液を調製し、それぞれの乳
液の使用性を評価した。実施例3の乳液は、合成例1で
製造したモノデヒドロアビエチン酸ジイソステアリン酸
・トリオール(1)を含有し、比較例3では、モノデヒ
ドロアビエチン酸ジイソステアリン酸・トリオール
(1)に代えて、乳液類に一般に使用されているイソス
テアリン酸イソステアリルを用いている。
【0046】
【表5】
【0047】実施例3および比較例3の乳液の使用性は
次のように評価した。すなわち、10名の女性パネルに
各試料を皮膚に塗布させ、さっぱりさについて下記の評
価基準で評価させた。評価結果は10名の平均値で求
め、その結果を表6に示す。
【0048】さっぱりさの評価基準 さっぱりしている ;3点を与える ややさっぱりしている ;2点を与える ふつう ;1点を与える ややべたつく ;0点を与える
【0049】評価点の表示 ◎;3.0 ≧ 評価点 ≧ 2.3 ○;2.3 > 評価点 ≧ 1.5 △;1.5 > 評価点 ≧ 0.7 ×;0.7 > 評価点
【0050】
【表6】
【0051】表6に示すように、実施例3の乳液は比較
例3の乳液に比べて、さっぱりしているとの評価で、実
施例3の乳液に含有させたモノデヒドロアビエチン酸ジ
イソステアリン酸・トリオール(1)は、乳液に一般的
に用いられる油性原料のイソステアリン酸イソステアリ
ルに比べて、乳液にさっぱりした使用感触を与える作用
が優れていることが明らかであった。
【0052】実施例4および比較例4 表7に示す組成の2種類のヘアクリームを調製し、それ
ぞれのヘアクリームの使用感触を評価した。実施例4の
ヘアクリームは、合成例2で製造したモノ水素添加ロジ
ンモノイソステアリン酸モノ2−エチルヘキサン酸・ト
リオール(2)を含有し、比較例3では、モノ水素添加
ロジンモノイソステアリン酸モノ2−エチルヘキサン酸
・トリオール(2)に代えて、ヘアクリームで一般的に
用いられているリンゴ酸ジイソステアリルを用いてい
る。
【0053】
【表7】
【0054】実施例4および比較例4のヘアクリームの
使用感触を次のように評価した。すなわち、10名のパ
ネルにヘアクリームを毛髪に塗布させ、まとまりやす
さ、艶、潤い、及び櫛通り性を下記の評価基準で評価さ
せた。評価結果は10名の平均値で求め、その結果を表
8に示す。
【0055】まとまりやすさの評価基準 まとまりやすい ;3点を与える ややまとまりやすい ;2点 ややまとまりにくい ;1点 まとまりにくい ;0点
【0056】艶の評価基準 艶がある ;3点を与える 艶がややある ;2点を与える やや艶がない ;1点を与える 艶がない ;0点を与える
【0057】潤いの評価基準 潤いがある ;3点を与える やや潤いがある ;2点を与える やや潤いがない ;1点を与える 潤いがない ;0点を与える
【0058】櫛通り性の評価 櫛通り性がよい ;3点を与える やや櫛通り性がよい ;2点を与える やや櫛通り性が悪い ;1点を与える 櫛通り性が悪い ;0点を与える
【0059】評価点の表示 ◎;3.0 ≧ 評価点 ≧ 2.3 ○;2.3 > 評価点 ≧ 1.5 △;1.5 > 評価点 ≧ 0.7 ×;0.7 > 評価点
【0060】
【表8】
【0061】表8に示すように、実施例4のヘアクリー
ムは比較例4のヘアクリームに比べて、毛髪のまとまり
やすさ、艶、潤い、櫛通り性のいずれの評価項目におい
ても評価が優れ、実施例4に含有させたモノ水素添加ロ
ジンモノイソステアリン酸モノ2−エチルヘキサン酸・
トリオール(2)は、ヘアクリームに一般的に用いられ
る油性原料のリンゴ酸ジイソステアリルに比べて、毛髪
をまとまりやすくし、毛髪に艶、潤い、櫛通り性を付与
する効果に優れていることが明らかであった。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AB032 AB232 AB432 AC012 AC022 AC072 AC122 AC182 AC242 AC352 AC391 AC392 AC402 AC432 AC542 AC792 AD042 AD092 AD352 CC05 CC13 CC32 DD21 DD31 EE01 EE06 EE10 EE11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 、R2 、R3 は水素原子又はR4 CO−基
    (R4 CO−は炭素数6〜36のモノカルボン酸残基)
    であり、R1 、R2、R3のうち少なくとも1個はR4
    O−である〕で表される多価アルコールエステル及び/
    又は下記の一般式(II) 【化2】 〔式中、R5 、R6 、R7 は水素原子又はR4 CO−基
    (R4 CO−は前記に同じ)であり、R5 、R6 、R7
    のうち少なくとも1個はR4 CO−である〕で表される
    多価アルコールのエステルを含有することを特徴とする
    化粧料。
  2. 【請求項2】 一般式(I)及び/又は一般式(II)で
    表される多価アルコールのエステルの含有量が0.1〜
    60%である請求項1に記載の化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1768642A4 (en) * 2004-07-12 2007-12-19 E L Management Corp STRONG SHINY NON-OUTLOOKING LIP PRODUCT
JP2011168508A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Mandom Corp 整髪用乳化組成物

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