JP2003137438A - 輸送計画作成方法およびシステム - Google Patents

輸送計画作成方法およびシステム

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JP2003137438A
JP2003137438A JP2001338871A JP2001338871A JP2003137438A JP 2003137438 A JP2003137438 A JP 2003137438A JP 2001338871 A JP2001338871 A JP 2001338871A JP 2001338871 A JP2001338871 A JP 2001338871A JP 2003137438 A JP2003137438 A JP 2003137438A
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transportation
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route
package
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Takashi Onoyama
隆 小野山
Sen Kubota
仙 久保田
Setsuo Tsuruta
節夫 鶴田
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術による輸送・配送計画の作成方法で
は、配達先の時間による都合を配慮する必要のある輸送
問題に対しては、有効な計画を作ることが出来なかっ
た。 【解決手段】複数の拠点間で荷物を輸送する際の輸送計
画を作成する際に、複数の拠点の位置情報を入力し、輸
送すべき荷物の荷物量、配送先、配送先での、その荷物
の受取が可能な時間帯である配送時間制約を含む荷物情
報を入力し、輸送便となる車両の積載量限界を含む輸送
便情報を入力し、輸送計画の評価を行う基準となる目的
情報を入力し、入力された配送時間制約を守った条件下
で、前記各情報を用いて輸送便が回るべきルートを作成
する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、物流システムにお
いて、トラック等の輸送手段を用いるような輸送(配
送)計画の作成方法およびシステムに関する。 【0002】 【従来の技術】物流システムでの輸送計画作成技術とし
て、いわゆる巡回セールス問題に相当する一定地域内に
存在する顧客先や部品調達先を効率的に巡回する計画を
作成する技術が、例えば特開平5−135070号「配送スケ
ジューリングシステム」などですでに開発されている。
さらに、高速に小規模な巡回路を決定する方法として
は、2opt法(茨木 俊秀著、離散最適化法とアルゴリズ
ム、1993年岩波書店出版)を用いた計画方法がすでに開
発されている。 【0003】また、より大規模な巡回路を決定する方法
としては、遺伝的アルゴリズム(北野宏明著、遺伝的ア
ルゴリズム、1993年産業図書出版)等を用いた計画方法
が開発されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来技法による
輸送・配送計画の作成は、一日単位の輸送・配送計画を
作成するもので、特に各拠点での荷物受取が可能な配送
時間帯の制約条件は考慮していないものを対象としてい
た。また、従来技法による輸送・配送計画の作成方法で
は、配達先の時間による都合を配慮する必要のある輸送
問題に対しては、有効な計画を作ることが出来なかっ
た。 【0005】本発明は、このような問題を解決するため
に、計画作成方法中に配送時間のチェックをする手順を
組み込み、各荷物の配送時間に制約が課されている輸送
問題であっても、自動的かつ効率的に輸送計画を作成す
ることが出来る方法およびシステムを提供することを目
的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、少なくとも入出力装置と処理装置と記憶
装置を有した輸送計画作成を行うシステムにおける輸送
計画作成方法であって、物流拠点、配送先などの拠点の
位置情報を入力する拠点情報登録ステップと、各荷物の
荷物量、配送先、配送する時間の制限等を含む荷物情報
を入力する荷物情報登録ステップと、輸送便の積載量限
界や物流センターからの出発時間を含む輸送便情報を入
力する輸送便情報登録ステップと、輸送計画の評価にお
ける余剰時間、走行距離などの優先順位を含む目的情報
を入力する目的情報登録ステップと、これらの情報から
輸送便が回るべきルートを作成するルート作成ステップ
と、作成結果を出力する出力ステップとを備え、荷物情
報登録ステップにおいて入力された各荷物の配送時間制
限を守った条件下で、最適な輸送計画の作成を行うこと
を特徴とする。 【0007】また、本発明は、複数の拠点間で荷物を輸
送する際の輸送計画を作成する輸送計画作成方法であっ
て、前記複数の拠点の位置情報を入力する拠点情報登録
ステップと、輸送すべき荷物の荷物量、配送先、配送先
でその荷物の受取が可能な時間帯である配送時間制約を
含む荷物情報を入力する荷物情報登録ステップと、輸送
便となる車両の積載量限界および物流センターからの出
発時間を含む輸送便情報を入力する輸送便情報登録ステ
ップと、輸送計画の評価を行う基準となる目的情報を入
力する目的情報登録ステップと、前記荷物情報登録ステ
ップで入力された配送時間制約を守った条件下で、前記
各情報を用いて輸送便が回るべきルートを作成するルー
ト作成ステップと、作成結果を出力する出力ステップと
を備えたことも特徴とする。 【0008】また、本発明には、複数の拠点間で荷物を
輸送する際の輸送計画を作成する輸送計画作成方法であ
って、前記複数の拠点の位置情報を入力する拠点情報登
録ステップと、輸送すべき荷物の荷物量、その荷物の配
送先拠点を示す配送先拠点情報、配送先での、その荷物
の受取可能時間帯時間である配送時間制約を含む荷物情
報を入力する荷物情報登録ステップと、輸送便となる車
両の積載量限界および物流センターからの出発時間を含
む輸送便情報を入力する輸送便情報登録ステップと、前
記荷物情報登録ステップで入力された配送時間制約を守
った条件下で、前記各情報を用いて輸送便が回るべきル
ートを作成するルート作成ステップと、作成結果を出力
する出力ステップとを備えたことも含まれる。 【0009】また、本発明には、前記ルート作成ステッ
プは、初期ルートを作成する初期解生成ステップと、前
記初期ルートから開始して遺伝的操作を行いルートを改
良していくルート改良ステップとを含む遺伝的アルゴリ
ズムを用いて輸送ルートを算出するものであることも含
まれる。 【0010】また、本発明には、前記初期解生成ステッ
プと、ルート改良ステップでは、Nearest Insertion法
を用いて処理を行うことも含まれる。 【0011】また、本発明には、Nearest Insertion法
の処理で、輸送ルートへの配送先追加による総輸送ルー
ト長に、各配送先の配送時間制約違反をした時間に比例
する値を加え、この値が最小となる位置に配送先を追加
することも含まれる。 【0012】また、本発明は、少なくとも入出力装置と
処理装置と記憶装置を有した輸送計画作成システムにお
いて、物流センターや配送先などの拠点の位置情報を入
力する拠点情報登録手段と、各荷物の荷物量、配送先、
配送先での荷物受取が可能な時間帯を表す配送時間制約
を含む荷物情報を入力する荷物情報登録手段と、輸送便
の積載量限界や物流センターからの出発時間を輸送便情
報を入力する輸送便情報登録手段と、輸送計画の評価に
おける余剰時間、走行距離などの優先順位を含む目的情
報を入力する目的情報登録手段と、これらの情報から輸
送便が回るべきルートを作成するルート作成手段と、作
成結果を出力する出力手段とを備え、荷物情報登録手段
において入力された各荷物の配送時間制約を守った条件
下で、最適な輸送計画の作成を行うことを特徴とするも
のである。 【0013】また、本発明には、複数の拠点間で荷物を
輸送する際の輸送計画を作成する輸送計画作成システム
であって、前記複数の拠点の位置情報を入力する拠点情
報登録手段と、輸送すべき荷物の荷物量、その荷物の配
送先、その配送先での荷物の受け取りが可能な時間帯で
ある配送時間制約を含む荷物情報を入力する荷物情報登
録手段と、輸送便となる車両の積載量限界および物流セ
ンターからの出発時間を含む輸送便情報を入力する輸送
便情報登録手段と、輸送計画の評価を行う基準となる目
的情報を入力する目的情報登録手段と、前記荷物情報登
録手段で入力された配送時間制約を守った条件下で、前
記各情報を用いて輸送便が回るべきルートを作成するル
ート作成手段と、作成結果を出力する出力手段とを備え
たことも含まれる。 【0014】また、本発明には、複数の拠点間で荷物を
輸送する際の輸送計画を作成する輸送計画作成システム
であって、前記複数の拠点の位置情報を入力する拠点情
報登録手段と、輸送すべき荷物の荷物量、その荷物の配
送先を示す配送先拠点情報、および配送先拠点での荷物
受取が可能な時間帯を表す配送時間制約を含む荷物情報
を入力する荷物情報登録手段と、輸送便となる各車両の
積載量限界および利用可能な台数を含む輸送便情報を入
力する輸送便情報登録手段と、前記荷物情報登録手段で
入力された配送時間制約を守った条件下で、前記各情報
を用いて輸送便が回るべきルートを作成するルート作成
手段と、作成結果を出力する出力手段とを備えたことも
含まれる。 【0015】また、本発明には、上記の輸送計画作成シ
ステムにおいて、前記ルート作成手段は、初期ルートを
作成する初期解生成手段と、前記初期ルートから開始し
て遺伝的操作を行いルートを改良していくルート改良手
段とを用いて遺伝的アルゴリズムにより輸送ルートを算
出するものであることも含まれる。 【0016】また、本発明には、上記の輸送計画作成シ
ステムにおいて、前記初期解生成手段と、ルート改良手
段では、Nearest Insertion法を用いて処理を行うこと
も含まれる。 【0017】また、本発明には、上記の輸送計画作成シ
ステムにおてい用いるNearest Insertion法の処理で、
輸送ルートへの配送先追加による総輸送ルート長に、各
配送先の配送時間制約違反をした時間に比例する値を加
え、この値が最小となる位置に配送先を追加することも
含まれる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。 【0019】本実施形態では、輸送トラックが物流セン
ターを出発して、荷物を複数の配送先拠点へ輸送するた
めの計画を作成するものとする。 【0020】図1は、本実施形態のシステムを示す全体
構成図である。本システムは、入力装置(101)、プリン
タなどの出力装置(102)、ディスプレイなどの表示装置
(103)、処理装置(104)、および記憶装置(109)を備え
る。処理装置(104)は、入力処理部(106)、ルート生成部
(107)、および結果出力部(108)を含む一連のプログラム
(105)を実行する。 【0021】また、記憶装置(109)には、拠点情報(11
0)、荷物情報(111)、輸送便情報(112)、距離情報(11
3)、道路地図(114)、および、これらから作成される輸
送ルート情報(115)が格納される。また、輸送ルート作
成に用いる目的情報(116)も格納される。さらに、拠点
情報(110)は、主に物流センターや荷物の配送先拠点の
位置を示すデータが格納されている。 【0022】図2は、図1中の拠点情報(110)の一例を
示している。拠点情報には、物流センターや荷物の配送
先拠点の位置情報を格納する。具体的には、物流センタ
ーや配送先拠点を一意に識別する拠点ID(201)、拠点の
名称(202)、拠点の位置を示す緯度(203)と経度(204)等
が格納される。 【0023】図3は、図1中の荷物情報テーブル(111)
の一例を示している。荷物情報には、輸送の対象となる
各荷物に関する情報を格納する。具体的には、個々の荷
物に1から順次付与した荷物インデックス(301)、荷物を
一意に識別する荷物ID(302)、荷物の配送先を示す配送
先拠点ID(303)、荷量(304)、その配送先での荷物受取が
可能な配送時間制約を満足する時間帯を示す最早配送時
間(303)、最遅配送時間(305)からなる。 【0024】図4は、図1中の輸送便情報(112)の一例
を示している。輸送便情報には、利用可能なトラックの
積載重量に関する能力や限界についての情報を格納す
る。具体的には、輸送便情報には、トラックの種類を一
意に識別するトラック種別ID(401)、その種類のトラッ
クの積載重量限界値(402)、積載容量限界値(403)、およ
び、そのトラックの物流センターからの出発時間(403)
と配送業務を終える終了時間(404)からなる。 【0025】図5は、図1中の距離テーブル(113)の一例
を示している。距離テーブル(113)は、ルート生成で必
要になる、拠点間のトラックなどの輸送便での走行時間
に関する情報を格納する。具体的には、出発拠点のID(5
01)と到着拠点のID(502)、その拠点間の距離(503)と拠
点間の所要時間(504)からなる。 【0026】道路地図(114)は、上記距離テーブルの作
成に必要な拠点間距離の計算や結果の出力に用いるため
の輸送区域の道路情報を示す。 【0027】図6は、図1中のルート生成部(107)で用い
る遺伝的アルゴリズムによる輸送ルート算出で用いる遺
伝子表現の一例を示している。遺伝子には、トラックな
どの輸送便で配送する荷物の荷物インデックス(301)が
それぞれ格納される。 【0028】図7は、図1中の輸送ルート情報(115)の一
例を示している。輸送ルート情報は、本発明に係る方法
によって作成される輸送計画中でトラックが巡回する拠
点や、その順序を示す情報を格納する。具体的には、ト
ラックの物流センターの出発時刻(701)や配送先拠点の
拠点ID(702)と、その拠点への到着時間(703)を格納す
る。また、合計荷物量(707)や総走行距離(708)を格納す
る。 【0029】図8は、図1中の目的情報(116)の構成例を
示している。目的情報は、輸送ルート生成部(107)にお
いて輸送ルートの最適性の評価を行う際に、輸送ルート
の輸送時間、余裕時間、積載率などの各要素をどのよう
に扱うかを決定する情報を示す。目的情報は、輸送ルー
ト情報(118)から計算することが出来る要素名と、その
優先順位または重みからなっている。輸送ルート生成処
理における評価値計算処理(後述する図11のステップ1
103)では、この情報に従って各輸送ルートの評価を行
い、最適な輸送ルートを作成する指針にする。 【0030】例えば、図8の目的情報2において、「時
間余裕度」は各荷物に対して到着時刻から納入期限まで
の時間の差を計算してそれを合計したものを示し、「ト
ラック容量余裕度」は各輸送トラックに対して最大荷物
容量と積載荷物量の差を計算してそれを合計したものを
示し、「トラック総走行距離」は各輸送トラックに対し
て走行距離を計算しそれを合計したものを示す。また、
時間余裕度をa、トラック容量余裕度をb、トラック総走
行距離をcと表すとすると、評価値の計算は評価値=0.5
f(a) + 0.3f(b) + 0.2f(c)で算出される。ただし、f
(x)はxの関数を示す。 【0031】図9は、図1中の処理装置(104)が実行する
プログラム(105)の概要を示すフローチャートである。
まず入力処理ステップ(901)で、拠点情報(110)、荷物情
報(111)、トラック情報(112)、および目的情報(116)等
の輸送計画を作成するために必要な情報をユーザが入力
する。この処理の詳細は図10で後述する。次のルート
生成ステップ(902)では、入力処理ステップ(901)によっ
て得られた情報や目的から、最適と考えられる輸送計画
を決定する。ここで輸送計画の決定とは、入力された全
ての荷物を配送先に届けることが可能なトラックが従う
べきスケジュール(輸送ルート情報)を決定することを指
す。この処理の詳細は図11で後述する。次に、結果出力
処理ステップ(903)では、作成したルートを、その評価
とともに出力する。この処理の詳細は図18で後述す
る。 【0032】図10は、図9中の入力処理ステップ(901)の
詳細を示すフローチャートである。まず、拠点情報登録
ステップ(1001)で、拠点情報(110)の登録を行う。次
に、荷物情報登録ステップ(1002)で、荷物情報(111)の
登録を行う。次にトラック情報登録ステップ(1003)で、
輸送便情報登録(115)の登録を行う。次に距離テーブル
生成処理(1004)で拠点間の距離とトラックによる走行所
要時間を道路地図(114)を参照して生成する。次に目的
情報登録ステップ(1005)で、目的情報(116)の登録を行
う。なお、道路地図(114)は始めから用意されているも
のとする。 【0033】図11は、図9中のルート生成処理(902)の詳
細を示すフローチャートである。ルートの生成処理は、
GA(遺伝的アルゴリズム)に従っている。まず、ランダム
性を含んだ方法によって、それぞれが異なる初期解集団
を作成する(1101)。この処理の詳細は図14で後述する。
次に、遺伝的処理による解集団の改良を行う(1102)。こ
の処理の詳細は図15で後述する。(1102)の処理によっ
て、解集団の少なくとも一部分は変化し、(1102)〜(110
5)の処理の繰り返しによって解集団は徐々に最適な解へ
近づいて行く。(1102)の処理の後、目的情報(116)に従
って解集団の評価を行う(1103)。評価はルート情報から
算出されるさまざまな要素に対し、1次元的または数次
元的に行われ、その結果によって解集団中の個々の解に
対して順位がつけられる。 【0034】次に、ルート生成処理の終了条件を満たし
ているかのチェックを行う(1104)。この終了条件は、計
算時間の制限や、(1102)〜(1105)の処理回数の制限、あ
る程度の評価値の達成などの条件である。(1104)で終了
条件が満たされていない場合、解集団の中から、(1103)
で行った評価や順位付けの結果によって、次の遺伝的処
理を行う解集団を決定し(1105)、(1102)に戻る。(1102)
の処理によって解集団が増加した場合、(1105)の処理で
限定することによって解集団の大きさは一定に保たれ
る。(1104)で終了条件が満たされている場合、その時点
で解集団中でもっとも評価が高い解を最良の解として出
力し(1106)、ルート生成処理を終了する。 【0035】図12は、図11中の初期解集団精製処理(110
1)や遺伝的処理による解集団の改良(1102)に用いる時間
制約付きのNI法(近隣挿入法)の処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。 【0036】この処理は、配列Rの各要素に各荷物の荷
物情報テーブル中のインデックスを格納する。また、配
列Rに格納されている荷物インデックス数を変数LENに事
前に設定する。新たに追加する荷物の荷物インデックス
を変数Dに事前に設定する。 【0037】まず、変数Lminに荷物インデックスがDの
荷物の配送先をR[0]からR[LEN]で表されるルートの最後
に追加した場合の総距離を代入する (1201) 。 次に、L
minにR[0]からR[LEN+1]に格納されている各配送先の配
送時間の制約などの制約違反のペナルティを算出して加
算する(1202)。この制約違反ペナルティの算出方式の詳
細は図13で後述する。 【0038】次に、変数PにLEN+1を代入する(1203)。次
に変数Iに1を代入する(1204)。 【0039】次に、(1206)から(1211)の処理をIが(LEN+
1)を越えるまで繰り返す(1205)。この(1206)から(1211)
の繰り返し処理では、変数Dで指定された荷物を配列Rで
表されるルートのI番目の拠点の直後に挿入した場合の
走行距離と制約違反ペナルティを求め、その中で走行距
離と制約違反ペナルティの和が最小となるIを求め、そ
の位置に荷物の配送先を挿入する。 【0040】具体的には、まず、変数Dで指定される荷
物を配列Rで表されるルートのI番目挿入した場合のルー
トの総距離を変数Lに代入する(1206)。次に、その位置
に荷物を追加した場合の配送時間制約違反のペナルティ
を算出して変数Lに加算する(1207)。次に変数Lminの値
と変数Lの値を比較する(1208)。LがLminよりも小さい
場合には変数PにIの値を代入する(1209)。次にLminに
変数Lの値を代入する(1210)。 【0041】次に、変数Iに1を加えて(1211)次の挿入位
置について(1205)から(1211)の処理を繰り返す。 【0042】次に、変数Pで示される挿入位置に変数Dで
示される荷物の配送先を追加する。具体的に、次の処理
を行う。まず、変数Iに変数LENの値を代入する(1212)。
次に変数Iの値と荷物の挿入位置を表す変数Pの値を比較
する(1213)。もし、IがP以上であればR[I+1]にR[I]の値
を代入する(1214)。次にIの値から1を減算して(1215)、
ステップ(1213)から(1215)の処理を繰り返す。次に、R
[P]にDの値を代入する(1215)。 【0043】図13は、図12の処理フロー中に現れた配送
制約違反ペナルティの算出の詳細フロー図である。 【0044】まず、ペナルティ違反値を表す変数PENに0
を代入する(1301)。次に変数Iに0を代入する(1302)。次
に変数Tに図1の記憶装置(109)の輸送便情報(112)に格
納されている出発時刻を代入する(1303)。次に(1304)か
ら(1310)の処理を変数Iの値を0からはじめIが変数LENの
値を超えるまで繰り返す。変数LENには事前にルートに
登録されている配送先拠点数を設定する。 【0045】まず、変数Tに荷物インデックスがIの荷物
の配送先と荷物インデックスがI+1の荷物の配送先間の
トラックの所要時間を距離テーブルを参照して求めて加
える(1305)。次に求めた時間Tと荷物インデックスがI
の荷物の最早配送時間を比較する(1306)。もし、時間T
が小さければ、変数PENに最早制約違反時間に該当する
最早配送時間とTの差に正の定数αを乗じて加える(130
7)。 【0046】次に、Tと荷物インデックスがIの荷物の最
遅配送時間を比較する(1308)。もし、時間Tが大きけれ
ば、変数PENに最遅制約違反時間に該当するTと最遅配送
時間の差に正の整数αを乗じて加える(1309)。次に、変
数Iに1を加えて(1304)から(1310)の処理を繰り返す。 【0047】図14は、図11中の初期解集団生成処理(110
1)の詳細を示すフローチャートである。なお、一つの解
には一つのトラックの巡回スケジュール(これをルート
と呼ぶ)が登録されている。また、解集団は複数の解を
含んでいる。 【0048】変数SIZEには、予め初期集団に登録する遺
伝子の個体数を設定しておく。また、変数LENにはルー
トに登録される配送先拠点の数を設定しておく。 【0049】まず、変数Iに0を代入する(1401)。次にI
がSIZEよりも小さい間、(1403)から(1409)の処理を繰り
返してSIZEで指定された個数の遺伝子を生成する。 【0050】まず、各要素に値が設定されていない空の
遺伝子を記憶するエリアを生成する(1403)。ルートの出
発地点が物流センターであることを示すために、この遺
伝子の0番目の要素には値0を設定する。次に、変数Jに1
を代入する(1404)。次に、JとLENの値を比較する(140
5)。もし、JがLEN以下の場合には、(1406)から(1408)の
処理を繰り返す。つまり、荷物情報()からI番目の遺伝
子に登録されていない、荷物インデックスをランダムに
一つ選択して、その荷物インデックスの値を変数dに代
入する(1406)。次に荷物インデックスがdの荷物をNI法
でI番目の遺伝子で表現されるトラックルートに追加す
る(1407)。 【0051】次に、変数Jに1を加え(1405)から(1408)の
処理を繰り返す。一つの遺伝子の生成が終われば、変数
Iに1を加えて(1409)、(1402)から(1409)の処理を繰り返
して順次遺伝子の生成を行う。 【0052】図15は、図11中の遺伝的処理(1102)の詳細
を示すフローチャートである。遺伝的処理は、解集団の
変化、改良を行うGAの中心的な処理である。まず、解集
団の中から1つの解を選び(1501)、交差処理を行うかど
うかのチェックを行う(1502)。交差処理とは、二つの異
なる解から、両者の性質を継承した新しい解を作成する
処理である。交差処理を行うか否かは、所定の確率でラ
ンダムに決定すればよい。交差処理を行う場合、解集団
から異なるもう一つの解を選び(1505)、選んだ二つの解
を元にして作った、新たな解を解集団に加える(1506)。
この処理の詳細は、図16で後述する。 【0053】次に、突然変異処理を行うかどうかのチェ
ックを行う(1503)。突然変異処理とは、一つの解を部分
的に変化させて、新しい解を作成する処理である。突然
変異処理を行うか否かは、所定の確率でランダムに決定
すればよい。突然変異処理を行う場合は、その解の一部
を変化させて作った新たな解を解集団に加える(1107)。
この処理の詳細は図17で後述する。 【0054】次に、例えば全ての(所定の条件を満たす
ものとしてもよい)解に対して(1502)と(1503)のチェッ
クを行ったかどうかを調べ(1504)、まだチェックしてい
ない解がある場合は(1501)の処理に戻る。全ての解に対
してチェックを終えている場合には遺伝的処理を終了す
る。この処理の中で、交差処理を行う確率や突然変異を
行う確率、またその手順についてはこの例以外にもさま
ざまな実装方法が考えられる。また、この処理は解集団
中の各解についてほぼ独立した処理のため、並列処理す
ることが出来れば、処理時間を短縮することが出来る。 【0055】図16は、図15中の交叉処理の詳細を示すフ
ローチャートである。変数Nには遺伝子のサイズ、つま
り荷物情報テーブルに登録されている荷物数である。ま
ず、解集団から選択された二つの遺伝子を配列G1,G2に
コピーする(1601)。次に、交叉位置を示す変数Pに1以上
N以下の整数をランダムに選択して代入する(1602)。次
に配列G1のP番目以降の要素に-1を代入する(1603)。 【0056】次に、変数Iに1を代入する(1604)。次にI
がN以下の間、(1606)から(1608)の処理を繰り返す。具
体的には、G2[I]の値が配列G1中の要素に含まれている
か否かを判定する(1606)。もし含まれていない場合に
は、G2[I]の値の荷物インデックスの荷物の配送先をG1
の配列で表される配送ルートに図12に示した時間制約付
きNI法により追加する(1607)。次に変数Iに1を加えて(1
608)、処理を繰り返す。 【0057】図17は、図15中の突然変異処理の詳細を示
すフローチャートである。変数Nには遺伝子のサイズを
設定しておく。 【0058】まず、突然変異対象に選択された遺伝子を
配列Gにコピーする(1701)。次に、変数Lに物流センター
と、その物流センターから最も遠い配送先拠点との距離
を代入する(1702)。次に、変数Rに0以上0.3以下の実数
をランダムに選択して設定する(1703)。次に、変数L1に
LとRの積を代入する(1704)。次に、変数Pに1以上N以
下の正の整数をランダムに選択して代入する(1705)。次
に、変数Iに1を代入する(1706)。変数Jに0を代入する(1
707)。Iの値がN以下の場合に(1709)から(1712)の処理を
繰り返す。具体的には、G[P]に対応する配送先拠点とG
[I]に対応する配送先拠点間の距離を距離テーブルを参
照して求め、その値がL以下か判定する(1709)。もし配
送先拠点間の距離が、L以下の場合には、H[J]にG[I]の
値を代入し、G[I]には-1を代入する(1710)。次にJに1
を加える(1711)。次に、Iに1を加える(1712)。 【0059】次に、配列Gの中で、値が-1の要素を配列
中から削除する(1713)。次に、配列Hに格納されている
荷物インデックスの荷物を図12に示したNI法を用いて配
列Gで表される配送ルートに追加する(1714)。 【0060】図18は、図9中の結果出力処理(903)の
詳細を示すフローチャートである。まず各輸送便の通過
拠点を地図上に表示する(1801)。次に、ルート生成処理
(902)によって得られたルートとその評価値を、目的デ
ータに対応させて表やグラフを作成し、表示する(180
2)。次に印刷指示があればグラフや表を印刷する(180
3)。 【0061】なお、上記実施の形態では、輸送トラック
では、トラックが物流センターで荷物を積み込み、配送
先拠点を巡回して荷物を届ける配送ルートを作成する場
合を例に説明したが、本発明は、荷物を各拠点から物流
センターに届ける場合にも同様に適用できる。 【0062】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各荷物に積み込みや積み下ろしの時間の制限が存在する
配送問題の輸送計画も、それら時間の制限の条件を考慮
して、輸送ルートを自動的/効率的に作成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本実施形態のシステムを示す全体構成図であ
る。 【図2】本実施形態中でユーザによって入力され、配送
ルート作成に用いられる拠点情報の構成の一例を示す図
である。 【図3】本実施形態中でユーザによって入力され、配送
ルート作成に用いられる荷物情報の構成の一例を示す図
である。 【図4】本実施形態中でユーザによって入力され,配送
ルート作成に用いられるトラック情報の構成の一例を示
す図である。 【図5】本実施形態で配送ルート作成に用いられる拠点
間の距離テーブルの一例を示す図である。 【図6】本実施形態中で配送ルート作成に用いられる遺
伝的処理に用いられる遺伝子データの一例を示す図であ
る。 【図7】本実施形態中で作成される輸送トラック情報の
例を示す図である。 【図8】本実施形態中でユーザによって入力され、計画
作成に用いられる目的情報の例を示す図である。 【図9】本実施形態の全体的な処理を示すフローチャー
ト図である。 【図10】本実施形態の入力処理の詳細を示すフローチ
ャート図である。 【図11】本実施形態のルート生成処理の詳細を示すフ
ローチャート図である。 【図12】本実施形態のルート生成処理中に用いる、NI
法による処理の詳細を示すフローチャート図である。 【図13】本実施形態のNI法による処理中に用いる、配
送時間制約違反ペナルティ加算処理の詳細を示すフロー
チャート図である。 【図14】本実施形態のルート生成処理中に用いる、遺
伝子の初期集団の生成処理の詳細を示すフローチャート
図である。 【図15】本実施形態のルート生成処理中に用いる、遺
伝的処理の詳細を示すフローチャート図である。 【図16】本実施形態の遺伝的処理中に用いる、交叉処
理の詳細を示すフローチャート図である。 【図17】本実施形態の遺伝的処理中に用いる、突然変
異処理の詳細を示すフローチャート図である。 【図18】本実施形態のルート出力処理の詳細を示すフ
ローチャート図である。 【符号の説明】 101…入力装置、102…出力装置、103…表示装
置、104…処理装置、109…記憶装置、106…入
力処理部、107…ルート生成部、108…結果出力
部、105…プログラム、110…拠点情報、111…
荷物情報、112…トラック情報、116…目的情報、
114…道路地図、115…輸送ルート情報
フロントページの続き (72)発明者 小野山 隆 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 久保田 仙 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 鶴田 節夫 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】少なくとも入出力装置と処理装置と記憶装
    置を有した輸送計画作成を行うシステムにおける輸送計
    画作成方法であって、 物流センターや、配送先などの拠点の位置情報を入力す
    る拠点情報登録ステップと、 各荷物の荷物量、配送先拠点、配送先拠点での荷物受け
    取りが可能な時間帯の制限である配送時間制約等を含む
    荷物情報を入力する荷物情報登録ステップと、 トラックの積載量限界などの情報を入力する輸送便情報
    登録ステップと、 輸送計画の評価における余剰時間、走行距離などの優先
    順位を含む目的情報を入力する目的情報登録ステップ
    と、 これらの情報から輸送便が回るべきルートを作成するル
    ート作成ステップと、 作成結果を出力する出力ステップとを備え、 荷物情報登録ステップにおいて入力された各荷物の配送
    時間制約を守った条件下で、最適な輸送計画の作成を行
    うことを特徴とする輸送計画作成方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007187584A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Navitime Japan Co Ltd 巡回経路探索機能を有するナビゲーションシステムおよび経路探索サーバならびに巡回経路探索方法
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