JP2003137203A - 物品自動仕分け設備 - Google Patents

物品自動仕分け設備

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JP2003137203A
JP2003137203A JP2001333624A JP2001333624A JP2003137203A JP 2003137203 A JP2003137203 A JP 2003137203A JP 2001333624 A JP2001333624 A JP 2001333624A JP 2001333624 A JP2001333624 A JP 2001333624A JP 2003137203 A JP2003137203 A JP 2003137203A
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carton
cartons
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衛 奥原
Koji Fujita
幸二 藤田
Hirokazu Oyama
宏和 大山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物品を傷めることなく、処理能力の向上を図り
得る物品自動仕分け設備を提供する。 【解決手段】多数の銘柄のタバコのカートンCTを段状
に収納する収納ケースの下部取出口からカートンを第1
ベルトコンベヤ11上に1個づつ切り出すための切出し
装置1と、第1ベルトコンベヤ11にて搬送されるカー
トンを、受け板上に5個づつ受け取り段積みを行うとと
もに第2ベルトコンベヤ12に送り出すための段積み装
置2と、第2ベルトコンベヤ12にて搬送される段積カ
ートンを、第3ベルトコンベヤ13にて移送される空箱
KB内に押し込む箱詰め装置4とから構成し、且つ上記
切出し装置1において、当該カートンの長手方向が、第
1ベルトコンベヤ11の搬送方向と直交するように、切
り出すようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばタバコのカ
ートンなどの多種類の長尺状物品の自動仕分け設備に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば10個のタバコを1まとめ
にしたカートンを各販売店の要求に応じて、銘柄ごとに
且つ所定個数でもって仕分けを行う設備には、少なくと
も、銘柄ごとに多数のカートンを収納するとともに所定
銘柄のカートンを1個づつ所定個数だけ切り出す物品切
出し装置と、この物品切出し装置から切り出されるとと
もにベルトコンベヤにて導かれたカートンをガイド板に
当接させて受け台上に落下させ、所定個数づつ受け台上
に段積みする物品段積み装置と、この物品段積み装置に
て段積みされたカートンを、手作業にて、空箱に詰める
ための箱詰めラインとが具備されていた。
【0003】そして、上記物品切出し装置においては、
カートンの長手方向がベルトコンベヤの搬送方向と一致
するように、カートンが切り出されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の仕分け設備
によると、物品切出し装置にて切り出されるカートン
は、すなわちベルトコンベヤにて搬送されるカートン
は、その長手方向が搬送方向と一致されているため、そ
の処理能力を上げようとすると、カートンの搬送速度を
上げる必要がある。
【0005】しかし、搬送速度を上げると、カートンが
かなりの速度でもって、物品段積み装置側に設けられた
ガイド板に衝突することになり、カートンが変形し、商
品価値が損われるという問題があった。
【0006】また、段積みされたカートンを、手作業に
て箱詰めしているため、やはり、処理能力に限界がある
という問題があった。そこで、本発明は、物品の商品価
値を損なうこなく、すなわち物品を傷めることなく、処
理能力の向上を図り得る物品自動仕分け設備を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の物品自動仕分け設備は、複数個の長尺状物
品を段状に収納する収納部材の取出口から長尺状物品を
第1搬送手段側に1個づつ切り出す切出し手段と、上記
第1搬送手段にて搬送される長尺状物品を、所定個数受
け取ることにより段積みを行うとともに、第2搬送手段
側に送り出す段積み手段と、上記第2搬送手段にて搬送
される段積みされた長尺状物品を空箱内に押し込む箱詰
め手段とから構成し、且つ上記切出し手段において、長
尺状物品の長手方向が第1搬送手段の搬送方向と直交す
るように、当該長尺状物品を切り出すことを特徴とする
ものであり、また、上記物品自動仕分け設備における段
積み手段において、長尺状物品の長手方向が第1搬送手
段の搬送方向と直交するように、当該長尺状物品を受け
取ることを特徴とするものであり、さらに、上記各物品
自動仕分け設備における長尺状物品が複数個のタバコを
収納した箱状体であることを特徴とするものである。
【0008】上記の構成によれば、複数個のタバコを収
納した箱状体などの長尺状物品を切出し手段から第1搬
送手段に、その長手方向が搬送方向と直交するように切
り出すようにしているので、また同じく段積み手段にお
いても、その長手方向が搬送方向と直交するように受け
取っているので、長手方向で搬送する場合に比べて、例
えば搬送個数を同一にすると、搬送速度を遅くすること
ができ、すなわち長尺状物品の仕分け処理個数を多くし
た場合でも、長尺状物品の搬送速度をそれ程上げる必要
がなく、しかも箱詰め手段にて長尺状物品を箱詰めする
ようにしたので、物品を傷めることなく、仕分け能力の
向上を図ることができる。また、箱詰め装置により、長
尺状物品を自動的に箱詰めすることができるので、省力
化を図り得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る物品自動仕分け設備を、図1〜図13に基づき説明す
る。
【0010】この物品自動仕分け設備は、長尺状物品を
対象とするもので、具体的には、タバコが10個収納さ
れカートン(箱状体)を、タバコの販売店からの注文に
応じて注文個数分を自動的に箱詰めし、各販売店ごとに
仕分けするためのものである。
【0011】本実施の形態では、図1(a)に示すよう
に、取り扱うカートンの大きさとして、大きく分類する
と、注文個数が少ない100Sタイプで外形が大きいも
のと、注文個数が多いBOXタイプで外形が小さいもの
との2種類が存在し、より詳しくは、BOXタイプにつ
いては、国産品と輸入品とがあり、国産品の方が少し大
きい形状を有している。また、箱詰めの対象となる箱に
ついては、カートンが50個(許容収納個数)づつ箱詰
めされて当該設備まで運送されてきた運送用の空箱が使
用され、したがって空箱としては、100S用空箱、B
OX国産用空箱(以下、BOX大用空箱という)、BO
X外国用空箱(以下、BOX小用空箱という)とがあ
り、さらにこの設備では、100S用空箱を半分に切断
することにより形成されて少なくとも100Sカートン
を25個(許容収納個数の半分)収納し得る半空箱とが
ある。なお、それぞれ50個を収納し得る100S用空
箱、BOX大用空箱およびBOX小用空箱への箱詰め状
態は、図1(b)に示すように、箱を寝かせた状態で、
奥側と手前側にそれぞれ25個[横5列×縦5列(5
段)]づつで合計50個収納することができ、また半空
箱への箱詰め状態は、図1(c)に示すように、箱を寝
かせた状態で、25個[横5列×縦5列(5段)]収納
することができる。
【0012】また、本設備の運用では、BOX国産品と
BOX輸入品とを同じBOXタイプとして取り扱い、し
たがって取り扱うカートンの種類としてはBOXタイプ
と100Sタイプとの2種類とし、また空箱の種類とし
ては、上述したように、100S用空箱、BOX大用空
箱、BOX小用空箱および半空箱の4種類とし、また半
空箱への箱詰めは、すなわちカートンの個数が25個以
下である場合は手作業によるものとする。
【0013】まず、物品自動仕分け設備の概略全体構成
を、図2に基づき説明する。この物品自動仕分け設備に
は、段状に積まれたカートンCTを第1ベルトコンベヤ
(第1搬送手段)11上に1個づつ切り出す切出し装置
(切出し手段)1と、この第1ベルトコンベヤ11にて
搬送されるカートンを所定個数受け取ることにより段積
みを行うとともに第2ベルトコンベヤ(第2搬送手段)
12側に送り出す段積み装置(段積み手段)2と、上記
第2ベルトコンベヤ12にて搬送される段積みされたカ
ートンを空箱KB内に押し込む箱詰め装置(箱詰め手
段)4と、この箱詰め装置4にて箱詰めが完了した箱
(以下、実箱ともいう)の封緘作業を行うとともに配送
先を印字したラベルを貼り付けるための手作業ライン5
と、箱詰め個数が所定個数以下、すなわち25個以下で
ある場合に箱詰め装置4による箱詰めを行わずに人手に
より箱詰めを行うために上記手作業ライン5に段積みさ
れたカートンを供給するバイパスライン6とが具備さ
れ、且つ上記切出し装置1においては、カートンの長手
方向が第1ベルトコンベヤ11の搬送方向と直交するよ
うに、カートンが切り出されるようにしており、さらに
当該仕分け設備には、タバコの販売店からの注文に基づ
き、カートンの切出し手順(切出し処理)およびカート
ンの空箱への割り当て(割当方法)を決定する仕分け制
御装置(後述する)とが具備されている。なお、切出し
装置1の側方部には、カートンが取り出された後の空箱
KBを箱詰め装置4側に移送するための空箱用ベルトコ
ンベヤ(破材コンベヤともいう)7が配置されている。
【0014】上記切出し装置1は、第1ベルトコンベヤ
11の上方で且つその搬送方向の所定範囲に亘って一列
でもって多数配置され、且つそれぞれカートンCTを上
下方向で段積み状態で多数収納し得る収納空間を有する
とともに下端にカートンの取出口が形成された収納ケー
ス(収納部材)21と、この収納ケース21内に収納さ
れたカートンを取出口から1個づつ切り出すための物品
切出し機とから構成されており、この物品切出し機によ
り、カートンが1個づつ第1ベルトコンベア11上に、
しかもその長手方向が搬送方向と直交する方向で切り出
される。
【0015】また、上記収納ケース21内に収納される
カートンCTの銘柄については、上流側から下流側に向
って、取り扱う個数が多い順番に配置されて、自動箱詰
め作業の簡略化が図られている。すなわち、BOXタイ
プ群が上流側に、100Sタイプ群が下流側に配置され
る。
【0016】上記段積み装置2には、第1ベルトコンベ
ヤ11にて搬送されるカートンを、上方から下方に移動
する際に段積み状に受け取った後、支持台上に載置する
受け板(受け部材)と、支持台上に所定個数例えば最大
5個段積みされたカートン(以下、段積カートンとい
う)CT1を第2ベルトコンベヤ12上に押し出すため
の押出し機とが具備されている。
【0017】また、上記箱詰め装置4は、上記第2ベル
トコンベヤ12にて搬送されてきた段積カートンCT1
を、後述する仕分け制御装置にて決定された処理手順
(以下、仕分けスケジュールともいう)に応じて、所定
個数分すなわち5列分合体させた状態の箱詰カートン群
CT2を得るための個数調整機31と、蓋が開放された
状態の空箱KBを自動箱詰め位置(イ)に供給する空箱
供給機32と、この空箱供給機32にて供給された空箱
内に、上記個数調整機31にて得られた箱詰カートン群
を押し込むための押込み機33とから構成されている。
【0018】なお、上述したように、この押込み機33
で自動的に箱詰めが行われる空箱は50個用であり、最
大25個づつ2回の押込み動作でもって箱詰めが行わ
れ、25個用の空箱については、後述するが、手作業ラ
イン5にて箱詰めが行われる。
【0019】上記個数調整機31は、図示しないが、第
2ベルトコンベヤ12にて搬送されてきた段積カートン
CT1を停止させるとともに、仕分けスケジュールによ
る1回の押込分の個数が貯まるまでその停止を続行させ
ることにより、箱詰カートン群C2を得るものである。
【0020】上記空箱供給機32は、図3および図4に
示すように、空箱KBを横向き(開口部がベルトコンベ
ヤの側方を向いている状態)で供給し得る第3ベルトコ
ンベヤ13と、この第3ベルトコンベヤ13の左右側部
および上部に配置されて、供給される空箱KBの表面に
摺接するとともにその開口部KBaを且つその周囲に設
けられた蓋KBbが開口された状態で箱詰め位置(イ)
に案内する案内部材41とから構成されており、またこ
の案内部材41は、蓋KBbを案内する蓋案内部42
と、空箱KBの上面を案内する上面案内部43と、蓋K
Bbとは反対側の側面を案内する側面案内部44とから
構成されている。
【0021】そして、上記蓋案内部42は、上下に開放
された蓋KBbに摺接する帯状の上下ガイド板45,4
6と、左右に開放された蓋Kbに摺接する帯状の中央ガ
イド板47とからなり、また上面案内部43および側面
案内部44は、それぞれ複数本(例えば、2本)の帯状
のガイド板48,49とからなっている。
【0022】また、上記空箱供給機32には、図5に示
すように、仕分け制御装置にて決定された箱の割当てス
ケジュールに基づき、空箱用ベルトコンベヤ7にて搬送
されるとともに第3ベルトコンベヤ13上に載せる空箱
の種類を指示する空箱指示器51が具備されている。
【0023】この空箱指示器51には、第2ベルトコン
ベヤ12にて搬送されてくる段積カートン群CT2を箱
詰めすべき空箱の種類、すなわちBOX大、BOX小,
100S、半空箱のいずれかを示す表示部52が設けら
れるとともに、作業員がこの表示部52の指示通りに空
箱を載置した場合に次の作業に移行するための「完了」
ボタン53が設けられている。なお、箱が異なっている
場合に、その旨を知らせる「箱違い」ボタン54および
その解除を行う「解除」ボタン55が設けられている。
【0024】したがって、この空箱供給機32におい
て、作業員が空箱指示器51の表示部52通りの空箱K
Bを空箱用ベルトコンベヤ7にて搬送され貯留された空
箱群から取り出し、そして蓋KBbを開いて各案内部4
2〜44に案内させた状態で、第3ベルトコンベヤ13
上に載置して「完了」ボタン53を押せば、蓋が開放さ
れた状態で空箱KBは自動箱詰め位置(イ)に供給され
る。
【0025】なお、箱詰め位置(イ)にて箱詰めが完了
した実箱JBは、その下流側に配置された第4ベルトコ
ンベヤ14(図2に示す)にて、手作業ライン5側に搬
送され、またこの第4ベルトコンベヤ14の途中に設け
られた箱倒立機(例えば、コンベヤ途中に櫛歯状の起立
部材が起立横倒自在に設けられたものである)61によ
り、実箱JBが、その蓋が側方から上方に向くように起
立、すなわち倒立される。
【0026】また、上記押込み機33には、第2ベルト
コンベヤ12における箱詰め位置(イ)に搬送された段
積みカートン郡CT2を、第3ベルトコンベヤ13上の
空箱K内に押し込むための押出用シリンダ装置が具備さ
れている。
【0027】すなわち、第2ベルトコンベヤ12にて、
段積カートン群CT2が箱詰め位置(イ)まで搬送され
ると、同じく、第3ベルトコンベヤ13上の箱詰め位置
(イ)には、同ベルトコンベヤ13にて蓋KBbが開放
された状態の空箱KBが供給されており、この状態で、
押出用シリンダ装置にて、第2ベルトコンベヤ12上の
段積カートン群CT2が第3ベルトコンベヤ13上の空
箱KB内に押し込まれ、したがって段積カートン群CT
2の箱詰め作業が自動にて行われる。
【0028】さらに、図2に示すように、手作業ライン
5は、上記箱詰め装置4にて箱詰めされた実箱JBを第
4ベルトコンベヤ14を介して導く第5ベルトコンベヤ
15にて構成され、この第5ベルトコンベヤ15上に
て、作業員により蓋が閉じられて封緘が行われた後、例
えば配送先、収納個数などが印字されたラベルが貼り付
けられる。
【0029】また、バイパスライン6(図2に示す)
は、上述したように、仕分け個数が少ない場合、すなわ
ち箱詰めすべきカートンが25個以下である場合に、押
込み機33による自動での箱詰めは行わずに、手作業で
行うようにしているため、自動箱詰め位置(イ)をその
まま通過した段積カートン群CT2を上記手作業ライン
5である第5ベルトコンベヤ15の手動箱詰め位置
(ロ)に導くための第6ベルトコンベヤ16にて構成さ
れている。
【0030】そして、この仕分け設備においては、上述
したように、その注文内容に応じて、詰めるべき空箱内
に無駄な空間部ができるだけ発生しないように、効率よ
く箱詰めを行うための仕分け制御装置が具備されてい
る。
【0031】図6に示すように、この仕分け制御装置1
01は、切出し装置1にてカートンの切出し手順(順
序)を決定する切出し処理部102と、段積み装置2に
て段積みされた段積カートンをできるだけ隙間が生じな
いように詰めるべき空箱を割り当てる割当て処理部10
3とから構成されており、例えば前日までの注文(以
下、オーダともいう)に応じて、切出しスケジュールお
よび割当てスケジュールが作成される。
【0032】以下、上記各処理部での手順を、図7〜図
13を参照して設備全体における具体的な仕分け作業と
ともに説明する。まず、切出し処理部102では、各販
売店から注文されたタバコの銘柄およびカートンの個数
に基づき、切出し装置1における収納ケースのどこから
何個づつ切り出せばよいかが決定される。
【0033】すなわち、図7に示すように、a販売店か
ら複数の銘柄についてそれぞれ所定個数の注文があった
場合、まず切出し装置1にて配置されている収納ケース
の銘柄の順番にて並べ替えが行われる。
【0034】なお、各収納ケース21における銘柄の配
置順序は、上述したように、注文個数が多いBOXカー
トンが上流側に配置され、注文個数が少ない100Sカ
ートンが下流側に配置されている。
【0035】したがって、収納ケース21の配置順序に
て上流側から所定個数づつ切り出されることになる。と
ころで、同一銘柄を収納している収納ケース21が複数
個存在する場合、上流側から下流側に向って、その個数
分だけ繰り返し選択される。
【0036】例えば、図8に示すように、a販売店の注
文(aオーダ)が、ある銘柄について7カートンの要求
があった場合で且つその銘柄について3個の収納ケース
(C1〜C3)がある場合には、上流側から下流側に配
置された収納ケース(C1〜C3)には、順番に、3
個、2個、2個の切出し個数が割り当てられるととも
に、切出し装置1全体での切出し方としては、上流側の
収納ケース21毎に連続して行われる。すなわち、aオ
ーダについては、1,4,7(C1)→2,5(C2)
→3,6(C3)のような順番にて切り出される。
【0037】したがって、切出し装置1においては、物
品切出し機にて上述した切出し手順にて該当収納ケース
21(C1〜C3)から、1個づつ第1ベルトコンベヤ
11上に切り出される。
【0038】そして、カートンの切り出し時において
は、図9(a)に示すように、段積み個数である5個づ
つを区切りとして隙間Sが挿入される。この隙間Sの挿
入により、段積み装置2における自動段積み作業の容易
化が図られる。
【0039】また、各販売店ごとの注文の切れ目につい
ては5個単位となるようにされており、同じく図9
(a)に示すように、カートンの切出し端数が5個未満
である場合には、その不足部分が空きスペースASとさ
れる。但し、同じ注文内で銘柄が替わった場合でも、図
9(b)に示すように、カートンが続けて5個切り出さ
れる。したがって、5個の中には、複数の銘柄が混じる
場合がある。
【0040】このように、各販売店の注文に応じて、各
収納ケース21から、カートンが1個づつ切り出される
とともに5個づつの単位で切り分けられる。そして、切
出し装置1にて5個づつ切り分けされたカートンCT
は、第1ベルトコンベヤ11により、比較的高速でもっ
て段積み装置2に搬送され、ここで、上方から下方に移
動する受け板上に5個づつ段状に積み重ねられるととも
に、支持台上に受け渡される。
【0041】この支持台上に載置された段積カートンC
T1は、押出し機により、第2ベルトコンベヤ12上に
押し出された後、その途中に設けられた個数調整機31
により、所定個数、例えば段積カートンCT1が5個分
すなわち5列でもって集めらて、段積カートン群CT2
とされる。
【0042】そして、この段積カートン群CT2は、箱
詰め位置(イ)まで搬送されて箱詰めされるが、この搬
送と同時に、空箱供給機32にて、注文銘柄および注文
個数に応じた空箱KBが箱詰め位置(イ)に、蓋KBb
が開放された状態で供給される。
【0043】そして、段積カートン群CT2が自動箱詰
め位置(イ)にて停止されると、押込み機33により、
第2ベルトコンベヤ12上の段積カートン群CT2が、
第3ベルトコンベヤ13上の空箱KB内に押し込まれる
が、上述したように、本実施の形態における箱詰め作業
では、1個の空箱内に2個の段積カートン群C2が押し
込まれるようにされている。すなわち、最大25個の段
積カートン群CT2を2回に亘って、50個用の空箱K
B内に押し込むようにしている。
【0044】次に、割当て処理部103における空箱の
割当方法について説明する。上述したように、箱詰めす
るための空箱としては、50個詰め用の100S用空
箱、BOX大用空箱、BOX小用空箱と、25個詰め用
の半空箱とがあり、また本割当方法における、各空箱へ
の詰込み許容個数は下記の条件に基づくものとする。
【0045】すなわち、100S用空箱には、当然、ど
のような種類のカートンであっても50個(許容収納個
数)詰めることができ、またBOX大用空箱には、BO
Xタイプのカートンであれば50個(許容収納個数)詰
めることができるが、BOXタイプで且つ国産品と輸入
品とが混在している場合では、最大40個(相当許容収
納個数)詰めることができるものとし、さらにBOX小
用空箱においては、BOXタイプまたは100Sタイプ
のいずれのカートンであっても、最大40個(幅方向で
最大4列とする)(相当許容収納個数)詰めることがで
きるものとする。
【0046】また、上述したように、箱詰め装置4にて
箱詰めの対象となる空箱は50個用とされているため、
注文個数が25個または箱詰めの端数が25個以下とな
った場合には半空箱が使用され、この場合には、25個
以下の段積カートン群CT2は、バイパスライン6を介
して箱詰め装置4の下流側に配置された手作業ライン5
の第5ベルトコンベヤ16上に搬送されて、作業員によ
り箱詰めが行われる。
【0047】先に、概略割当て処理について説明する。
図10に示すように、まず、カートン残個数判断部20
1において、BOXカートンおよび100Sカートンの
個数が共にゼロであるか否かを判断し、共にゼロである
場合には次のオーダの処理に移行し、共にゼロでない場
合には、BOXカートン残個数判断部202に移行す
る。
【0048】次に、BOXカートン残個数判断部202
では、BOXカートンの残個数がゼロであるか否かを判
断し、BOXカートンの残個数がゼロであり且つ100
Sカートンの残個数が存在する場合には100Sオーダ
処理部203に移行し、それ以外の場合には、BOX等
オーダ処理部204に移行する。
【0049】次に、上記各処理部での処理内容を詳しく
説明する。100Sオーダ処理部203では、図11に
示すように、まず100S残カートン数が50個以上で
あるか否かを判断し、50個以上である場合には、10
0S用空箱を割り当てた後、すなわち引き当てた後(勿
論、1個引き当てることになるが、以下の説明および図
面上では、1個という文言は省略する)、カートン数か
ら50個減算し、再度、この手順を繰り返す。勿論、引
き当てられた100S用空箱内では、段積カートンが奥
側に5列、手前側に5列でもって配置される。なお、こ
の箱詰め内容の配列については、図面上に記載するもの
とし、以下の手順では、説明を省略する。
【0050】100S残カートン数が50個より少なく
なった場合には、40個より多いか否かを判断し、40
個より多い場合には、100S用空箱を引き当てる。上
記100S残カートン数の40個に対する判断処理に
て、40個以下である場合には、残カートン数が25個
より多いか否かを判断し、25個より多い場合には、B
OX小用空箱を引き当てる。なお、BOX小用空箱を引
き当てる場合には、それよりも大きい、BOX大用空箱
を引き当ててもよい(以下、同じ)。
【0051】上記100S残カートン数の25個に対す
る判断処理にて、25個以下である場合には、残カート
ン数がゼロであるか否かが判断され、1個以上残ってい
る場合には、半空箱を引き当て、残っていない場合、す
なわち引き当てが完了している場合には、カートン残個
数判断部201に移行した後、次のオーダの処理に移行
する。
【0052】次に、BOX等オーダ処理では、図12に
示すように、まずBOX残カートン数が50個以上であ
るか否かを判断し、50個以上である場合には、BOX
大用空箱を引き当てた後、カートン数から50個減算
し、再度、この手順を繰り返す。
【0053】BOX残カートン数が50個より少なくな
った場合には、100S残カートン数がゼロであるか否
かを判断し、100Sカートンが存在すれば、MIXオ
ーダ処理部(混在オーダ処理部)105に移行する。
【0054】上記100S残カートン数のゼロに対する
判断処理にて、ゼロであり、すなわち100Sカートン
が存在しない場合には、BOX残カートン数が40個よ
り多いか否かを判断し、40個より多い場合には、BO
X大用空箱を引き当てる。
【0055】上記BOX残カートン数の40個の判断処
理にて、40個以下である場合には、25個より多いか
否かを判断し、25個より多い場合には、BOX小空箱
を引き当てる。
【0056】上記BOX残カートンの25個に対する判
断処理にて、25個以下である場合には、BOX残カー
トンがゼロであるか否かを判断し、ゼロでない場合、す
なわち存在している場合には、半空箱を引き当てる。
【0057】上記BOX残カートンのゼロに対する判断
処理にて、ゼロである場合、すなわち引き当てが完了し
ている場合には、カートン残個数判断部201に移行し
た後、次のオーダの処理に移行する。
【0058】次に、MIXオーダ処理部205では、図
13に示すように、まず合計残カートン数が25個(1
00S用空箱における許容収納個数の半分、すなわち半
空箱における許容収納個数である)以下であるか否かを
判断し、25個以下である場合には、半空箱を引き当て
た後、カートン残個数判断部201に移行し、そして次
のオーダの処理に移行する。
【0059】上記合計残カートン数の25個に対する判
断処理にて、25個より多い場合には、合計残カートン
数が40個(相当許容収納個数である)以下であるか否
かを判断し、40個以下である場合には、BOX小用空
箱を引き当てた後、カートン残個数判断部201に移行
し、そして次のオーダの処理に移行する。
【0060】上記合計残カートン数の40個に対する判
断処理にて、40個より多い場合には、100S残カー
トン数がn個(任意に設定し得る個数で、本実施の形態
では、相当許容収納個数である40個とするが、勿論、
40個に限定されるものではなく、任意に設定し得るも
のである)以上であるか否かが判断され、n個すなわち
40個以上である場合にはBOX残カートン数の個数が
(50−n)個すなわち10個以下であるか否かを判断
し、それ以下であれば100S用空箱を引き当てる。
【0061】そして、上記100S残カートン数のn個
(40個)に対する判断処理にて、n個(40個)より
少ない場合、または上記BOX残カートン数の(50−
n)個(10個)に対する判断処理にて、(50−n)
個(10個)より多い場合には、それぞれBOX残カー
トン数が25個以上であるか否かを判断する。
【0062】この判断処理にて、BOX残カートン数が
25個以上である場合には、BOX大用空箱を引き当
て、またBOX残カートン数が25個より少ない場合に
は、BOX小用空箱を引き当てた後、最初のカートン残
個数判断部201に移行し、カートンの残個数が無くな
るまで、上記と同様の処理が繰り返される。
【0063】このような引当方法すなわち割当方法に基
づき、注文によるカートンの箱詰めが行われ、そして箱
詰めが完了すると、次の手作業ライン5に搬送され、蓋
を閉鎖する封緘作業および注文先の販売店名、箱詰め内
容などが印字されたラベルの貼付作業が行われる。
【0064】ところで、カートン数が25個以下の場合
には、半空箱に箱詰めされることになり、すなわち第2
ベルトコンベヤ12にて搬送されてきた段積カートン群
CT2は、箱詰め位置(イ)を通過して、当該第2ベル
トコンベヤ12と第5ベルトコンベヤ15との間をバイ
パスする第6ベルトコンベヤ16を介して、そのまま手
動箱詰め位置(ロ)に搬送され、ここで、作業員によ
る、箱詰め作業が行われる。勿論、この後、封緘作業お
よびラベルの貼付作業が行われる。
【0065】なお、箱詰めが完了した実箱は、例えば保
管場所に集められて、各販売店に向けて出荷される。こ
こで、上述した空箱への割当方法の原則を簡単に示す
と、注文個数が多いBOX用の空箱をできるだけ使用す
るとともに、BOXタイプのカートンと100Sタイプ
のカートンとが混在している場合には、BOX大用空箱
に収納する最大個数を40個とし、またBOX小用空箱
には、どのようなタイプのカートンであっても、収納す
る際の最大列数(横列)を4列(40個でもある)とし
たものである。
【0066】このように、カートンを搬送するための第
1ベルトコンベヤ11上に、その長手方向が搬送方向と
直交するように切り出しているので、また同じく段積み
装置2においても、その長手方向が搬送方向と直交する
ように受け取っているので、長手方向で搬送する場合に
比べて、例えば搬送個数を同一にすると、搬送速度を遅
くすることができ、すなわちカートンの仕分け処理個数
を多くした場合でも、カートンの搬送速度をそれ程上げ
る必要がなく、したがって段積み装置2にて主案内板5
0にてカートンを受け止めた際に、変形を防止すること
ができ、しかも箱詰め装置4にてカートンを箱詰めする
ようにしたので、物品を傷めることなく、仕分け能力の
向上を図ることができる。
【0067】また、箱詰め装置4は、カートンを所定個
数を合体させた箱詰カートン群を得るための個数調整機
31と、蓋を開放した状態で空箱を自動箱詰め位置に供
給する空箱供給機32と、この空箱供給機32にて供給
された空箱内に複数の箱詰カートン群を自動的に押し込
むため押込み機33とから構成されているので、多種類
のカートンを、自動的に所定の空箱に箱詰めすることが
でき、したがって省力化を図ることができる。しかも、
空箱供給機32にて供給される空箱は、すなわち空箱供
給機32における空箱の選定については、詰めるべき空
箱の種類を、カートンの銘柄に応じて選定するととも
に、販売店からの注文個数の多少に応じて空箱の種類を
選定して供給するようにしているので、多種類のカート
ン群を、無駄なく空箱に箱詰めすることができる。
【0068】なお、上記実施の形態に係る仕分け制御装
置101には、切出し処理部102および割当て処理部
103が具備されているとともに、各処理部において
は、所定の判断および処理が行われるものとして説明し
たが、具体的な構成としては、演算処理部が具備された
コンピュータ装置が用いられるとともに、上記各判断お
よび各処理を行うための判断部および処理部としてのプ
ログラムが具備されたものである。
【0069】ところで、上記実施の形態の切出し装置に
おいては、収納ケース内に段状に積まれたカートンを下
方から取り出すようにしたが、例えば下方から収納ケー
ス内に供給して、上方に設けられた取出口から、その上
方に配置されたベルトコンベヤ上に切り出すものであっ
てもよい。
【0070】また、上記実施の形態においては、長尺状
物品として、タバコを1まとめにしたカートンについて
説明したが、このカートンに限定されるものではなく、
例えば細長い箱に入れられた菓子類などの食品入り包装
容器の仕分け設備などにも適用することができる。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明の物品自動仕分け設
備によれば、タバコを一まとめに収納したカートンなど
の長尺状物品を切出し手段から第1搬送手段上に、その
長手方向が搬送方向と直交するように切り出すようにし
ているので、また同じく段積み手段においても、その長
手方向が搬送方向と直交するように受け取っているの
で、長手方向で搬送する場合に比べて、例えば搬送個数
を同一にすると、搬送速度を遅くすることができ、すな
わち長尺状物品の仕分け処理個数を多くした場合でも、
長尺状物品の搬送速度をそれ程上げる必要がなく、しか
も箱詰め装置にて長尺状物品を箱詰めするようにしたの
で、物品を傷めることなく、仕分け能力の向上を図るこ
とができる。また、箱詰め装置が設けられているため、
長尺状物品を自動的に箱詰めすることができ、したがっ
て省力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る物品自動仕分け設備
にて取り扱う物品および空箱を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る物品自動仕分け設備
の概略全体構成を示す平面図である。
【図3】同物品自動仕分け設備における空箱供給機の斜
視図である。
【図4】同空箱供給機の側面図である。
【図5】同空箱供給機における空箱指示器の正面図であ
る。
【図6】同物品自動仕分け設備の仕分け制御装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図7】同物品自動仕分け設備の仕分け制御装置におけ
る切出し処理手順を説明する図である。
【図8】同切出し処理手順を説明する図である。
【図9】同切出し処理手順を説明する図である。
【図10】同物品自動仕分け設備の仕分け制御装置にお
ける空箱の割当方法を説明する図である。
【図11】同割当方法を説明する図である。
【図12】同割当方法を説明する図である。
【図13】同割当方法を説明する図である。
【符号の説明】
CT カートン CT1 段積カートン CT2 段積カートン群 KB 空箱 1 切出し装置 2 段積み装置 4 箱詰め装置 5 手作業ライン 6 バイパスライン 11 第1ベルトコンベヤ 12 第2ベルトコンベヤ 13 第3ベルトコンベヤ 15 第5ベルトコンベヤ 16 第6ベルトコンベヤ 21 収納ケース 31 個数調整機 32 空箱供給機 33 押込み機 41 案内部材 42 蓋案内部 43 上面案内部 44 側面案内部 51 空箱指示器 61 箱倒立機 101 仕分け制御装置 102 切出し処理部 103 割当て処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 幸二 東京都港区芝2丁目14番5号 株式会社ダ イフク東京本社内 (72)発明者 大山 宏和 東京都港区芝2丁目14番5号 株式会社ダ イフク東京本社内 Fターム(参考) 3E003 AA01 AB01 BA03 BA06 BB02 BB04 BC05 BD05 CA01 CA02 CA04 CA05 CB02 DA03 DA05 3E043 AA01 BA12 CA04 DA04 DB03 DB05 EA04 FA01 3F029 BA01 CA22 CA92 DA00 EA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の長尺状物品を段状に収納する収納
    部材の取出口から長尺状物品を第1搬送手段側に1個づ
    つ切り出す切出し手段と、 上記第1搬送手段にて搬送される長尺状物品を、所定個
    数受け取ることにより段積みを行うとともに、第2搬送
    手段側に送り出す段積み手段と、 上記第2搬送手段にて搬送される段積みされた長尺状物
    品を空箱内に押し込む箱詰め手段とから構成し、 且つ上記切出し手段において、長尺状物品の長手方向が
    第1搬送手段の搬送方向と直交するように、当該長尺状
    物品を切り出すことを特徴とする物品自動仕分け設備。
  2. 【請求項2】段積み手段において、長尺状物品の長手方
    向が第1搬送手段の搬送方向と直交するように、当該長
    尺状物品を受け取ることを特徴とする請求項1に記載の
    物品自動仕分け設備。
  3. 【請求項3】長尺状物品が複数個のタバコを収納した箱
    状体であることを特徴とする請求項1および2に記載の
    物品自動仕分け設備。
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