JP2003135609A - 避難降下用自在ポール装置 - Google Patents

避難降下用自在ポール装置

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JP2003135609A
JP2003135609A JP2002016672A JP2002016672A JP2003135609A JP 2003135609 A JP2003135609 A JP 2003135609A JP 2002016672 A JP2002016672 A JP 2002016672A JP 2002016672 A JP2002016672 A JP 2002016672A JP 2003135609 A JP2003135609 A JP 2003135609A
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bracket
axis
building
pole structure
inner cylinder
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JP2002016672A
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Ayamitsu Iima
彩充 飯間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2階以上の建物から緊急に脱出するに適した
緊急避難装置を提供しようとする。 【解決手段】 建物の外壁1等に、伸長状態で前記建物
の1階分以上の長さを有する複数の順次嵌合した同軸パ
イプ4、5a、5b及び5cからなる伸縮ポール構造3
の、常時又は収縮時における建物外空間に露出したパイ
プ部を、ポール軸と交差する少なくとも1軸6、7の回
りに回転自在となるように前記外壁に対して実質上直角
に突出したブラケット2で支持し、常時は前記伸縮ポー
ル構造を収縮状態に維持するとともに、必要に応じて収
縮状態を解除し伸長可能とするために前記収縮状態の伸
縮ポール構造中の全ての同軸パイプに着脱自在に係合す
る止め部材8を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物からの緊急避
難降下用自在ポール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火災、その他の災害時に2階以上の建物
から緊急に脱出する場合、建物内の階段や、エレベータ
は使用できなかったり、かえって危険な場合があるた
め、外壁に設置された非常階段が使用される。しかし、
非常階段を駆け降りるには時間がかかり、また幅も狭い
ため多数の人々が一時に殺到するとスムーズな避難が困
難となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、2階以上の
建物から緊急に脱出するに適した装置として、常時は目
立たない収納状態とし、緊急時のみ簡単に使用可能な状
態となる緊急避難装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は建物の外壁、又は外壁の附帯設備(以下
「外壁等」という)に、伸長状態で前記建物の1階分以
上の長さを有する複数の順次嵌合した同軸パイプからな
る伸縮ポール構造の、常時又は収縮時における建物外空
間に露出したパイプ部を、ポール軸と交差する少なくと
も1軸の回りに回転自在となるようにブラケットで支持
し、常時は前記伸縮ポール構造を収縮状態に維持すると
ともに、必要に応じて収縮状態を解除し伸長可能とする
ために前記収縮状態の伸縮ポール構造中の全ての同軸パ
イプに着脱自在に係合する止め部材を備えたことを特徴
とする避難降下用自在ポール装置を構成したものであ
る。
【0005】上記の構成を用いれば、緊急事態が生じた
ときは止め部材を同軸スライドパイプから抜出して、互
いの重複寸法を短くするようにポール構造を伸長させ、
この伸長したポール構造を、大地に向かって垂直に垂ら
す配置だけでなく、前記少なくとも1軸の回りにおいて
角度調整することにより僅かに斜めに下ろし、下端を都
合のよい接地点(又は中間足場の位置)に到達・安定化
させることができる。したがって、何階かの非常扉から
ベランダや踊り場に出た人や、窓から身を乗り出した人
が手を延ばして、この伸長したポールにつかまり、地上
又は中間足場まで迅速に滑り降りることができる。
【0006】逆に、本発明の自在ポール装置は常時は、
2階以上の部分に支持された先端の露出パイプに全体が
嵌合した収縮状態となり、伸長状態で下端部となってい
たパイプ部分は十分に引き上げられ、地上又は中間足場
部分に立った人物が、上位の自在ポール装置に手を届か
せることを不可能にし、この自在ポール装置が不審者の
建物への侵入等に、文字通り手を貸すことがないように
する。
【0007】本発明はまた、前記ブラケットが、前記露
出したパイプ部を前記ブラケットの軸線に直交した軸の
回りに回転できるように、前記外壁等に支持するもので
あって、前記止め部材が前記パイプから離脱したときに
同部材を吊持するための鎖又はストラップからなる吊持
部材を係留したものである。
【0008】本発明はまた、前記ブラケットを固定する
ために前記外壁等に固定される取り付けベースを備え、
前記ブラケットが、前記露出したパイプ部を前記部ラケ
ット軸に直交した軸の回りに回転できるように枢軸・支
持する先端と係止用フランジを形成した後端とを有して
なる円筒状の内筒、及び前記内筒をその先端以外を嵌入
・保持する外筒であって、自身の後端に前記取り付けベ
ースへの取り付け端面を形成し、その取り付け端面の直
前の内径を拡張して前記内筒の係止用フランジ部を収容
するようにした円筒状の外筒を含み、所定の位置関係に
ある前記内筒及び外筒の周壁の一部分に、回転止め棒を
貫通・受容する止め棒受け孔を設け、この回転止め棒が
外されたとき前記内筒が前記外筒に対して回転できるよ
うにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する形態につ
いて説明する。図1は、建物の外壁1に、ブラケット2
を介して短縮状態に維持された伸縮ポール構造3を支持
した側面構造を一部破断して示し、図2はその正面図を
示したものである。伸縮ポール構造3は伸長時におい
て、この建物の1階分以上の長さを有するように、順次
嵌合した複数の同軸パイプ(この場合、外殻となるメイ
ンパイプ4と他のスライドパイプ5を含めて4本のパイ
プ)4、5a、5b及び5cからなり、常時又は収縮時
における建物外空間に露出したパイプ部、すなわちメイ
ンパイプ4を、ポール軸と交差する1軸6と、別の1軸
7との回りに回転自在となるようにブラケット2に支持
したものである。
【0010】伸縮ポール構造3の同軸パイプは、好まし
くは4本ともステンレススチール製であり、図示の常時
収縮状態を維持するために、その状態の全てのパイプに
着脱自在に係合する栓状の止め部材8を備えている。
(4本のパイプは人手によるグリップに適した35〜5
0mmφ程度の外径を有し、スライドパイプ5a、5b
及び5cの長さを、例えば、2m程度とすれば、最長伸
び寸法を5m以上とし、2階分程度の滑り降り降下に役
立てることができる。)一方、ブラケット2は常時露出
したメインパイプ4を、そのブラケット2の軸線に直交
した軸の回りに回転自在となるように、外壁1に支持す
るものであって、止め部材8が複数の同軸パイプ4、5
a、5b及び5cから離脱したときに同部材を吊持する
ための鎖又はストラップからなる吊持部材9を、その先
端近傍に係留している。
【0011】ブラケット2は外壁の他、ベランダや窓枠
等の外壁附帯設備にも固定されるが、ここでは外壁1に
固定された取り付けベース10に固定支持される。ま
た、ブラケット2の構造は、常時露出したメインパイプ
4の周壁中間部から突出した支持片11を前記軸6の回
りに回転自在に枢軸・支持する先端12aと係止用フラ
ンジ12bを形成した後端とを有してなる円筒状の内筒
12と、その内筒12を先端以外は嵌入せしめる内径及
び長さを有する円筒状の外筒13との二重構造からなっ
ている。外筒13の後端には前記取り付けベース10へ
の取り付け端面13aを形成し、その取り付け端面の直
前の内径を拡張して内筒12の係止用フランジ12bを
収容することにより内筒12を安定的に保持する。
【0012】内筒12及び外筒13の材質もまた、好ま
しくはステンレススチールからなり、所定の位置関係に
あるこれらの筒12、13の周壁の一部分には、回転止
め棒14を貫通・受容する受け孔を設け、回転止め棒1
4がこの受け孔から外されたとき内筒12は外筒13
(すなわち、軸7)に対して回転することができる。こ
の場合、ブラケット2は外壁から直角に突出し、回転止
め棒14の抜出状態において、伸縮ポール構造3が外壁
に平行した垂直面内で回動することを許容し、更にブラ
ケット2に直角な軸6の回りでの回動を許容するため、
伸長した伸縮ポール構造3の下端をブラケット先端のポ
ール支持位置の直下でなく、避難活動に都合のよい位置
にずらせて固定することができる。
【0013】伸縮ポール構造3は図3に示すように、そ
の収縮状態において全パイプ4、5a、5b及び5cに
係合する止め部材8を有し、その止め部材8を係合位置
から抜去することにより、各スライドパイプ5a、5b
及び5cがそれぞれ外側のパイプとの係合状態を解放さ
れ、使用者が各下側の露出部を掴んで引き延ばし、又は
自重により摺動・降下してその外側パイプから突出す
る。この場合、スライドパイプ5aの上端フランジ15
aはメインパイプ4の上端に、他のパイプ5b及び5c
の上端フランジ15b及び15cも、それぞれ外側パイ
プの上端フランジ15a及び15bに係合し、伸縮ポー
ル構造3の伸長状態が維持される。
【0014】図4はメインパイプ上部をスライドパイプ
のカバーとして構成した実施形態を示す図1と同様な側
面図である。この実施形態ではメインパイプ4’の本体
上端から、最外側スライドパイプ5aの上端フランジ1
5aを嵌入しうる内径に拡張した袋部16を連続させた
ことにより、全パイプ4、5a、5b及び5cの摺合面
が風雨や塵埃による詰まりやガタつきを生じないように
保護するものであり、他の構造は、図1のものと同様で
あるため、説明を省略する。
【0015】
【実施例】図5は上述した実施形態における伸縮ポール
構造を、建物の何階目か(仮にFn階とする)と、その
階下から更に下方に避難するために設置した状態と、実
際の避難状況を示すものである。この実施例では、Fn
階の外壁に伸縮ポール構造3aを設置し、Fn−1階に
この構造3aと連接するように伸縮ポール構造3bを設
置し、伸長状態における前者(3a)の最下部パイプの
下端が、後者(3b)の上端に当接・連続し、やはり伸
長状態におけるその下端も(図示しないが)Fn−2階
の設置構造に当接・連続しているものとする。この図5
の実施例では、避難者は伸長状態の伸縮ポール構造3a
及び3bを順次伝って地面又は適当な中間足場まで滑り
下りることができる。
【0016】図6は、同様な伸縮ポール構造3a、3b
を、三階建ての最上階から二階にかけてと、二階から地
上にかけて設置した状態と、実際の避難状況を示すもの
である。この場合、ポール構造3aを伝って最上階から
二階のベランダに下りた人は、更にベランダ横のステッ
プ17に降り立ち、側壁面1’に設置されたポール構造
3bに移って地上まで滑り降りることができる。図5の
実施例と同様、この実施例の伸縮ポール構造3a、3b
は、火炎や有害ガス等の充満するであろう建物内を通ら
ないため安全であり、また非常階段を走り下りるよりも
早く滑り降りることができる。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の避難降下用
自在ポール装置は、ユニットとしての伸縮ポール構造を
必要数だけ用い、建物外空間中での伸長・連続状態(中
間足場の介在を含む)において、迅速且つ安全な滑り降
り避難に役立てることができる。勿論、滑り降りにはあ
る程度の身体能力を要するが、自身は利用できないよう
な幼児や身体的弱者の場合には、その救出活動に役立て
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物の外壁に、ブラケットを介して支持された
短縮状態の伸縮ポール構造を示す一部破断側面図であ
る。
【図2】図1に示した短縮状態の伸縮ポール構造の正面
図である。
【図3】収縮状態において伸縮ポール構造の全パイプに
係合した止め部材を示す部分断面図である。
【図4】メインパイプ上部をスライドパイプのカバーと
して構成した実施形態を示す図1と同様な側面図であ
る。
【図5】本発明の伸縮ポール構造を、建物の何階目か
と、その階下から更に下方に避難するために設置した状
態と、実際の避難状況を示す斜視図である。
【図6】本発明の伸縮ポール構造を、三階建ての最上階
から二階にかけてと、二階から地上にかけて設置した状
態と、実際の避難状況を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 外壁 2 ブラケット 3 伸縮ポール構造 4 メインパイプ 5a、5b及び5c スライドパイプ 6、7 軸 8 止め部材 9 吊持部材 10 取り付けベース 11 支持片 12 内筒 13 外筒 14 回転止め棒14 15a、15b、15c フランジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外壁等に、伸長状態で前記建物の
    1階分以上の長さを有する複数の順次嵌合した同軸パイ
    プからなる伸縮ポール構造の、常時又は収縮時における
    建物外空間に露出したパイプ部を、ポール軸と交差する
    少なくとも1軸の回りに回転自在となるように前記外壁
    に対して実質上直角に突出したブラケットで支持し、常
    時は前記伸縮ポール構造を収縮状態に維持するととも
    に、必要に応じて収縮状態を解除し伸長可能とするため
    に前記収縮状態の伸縮ポール構造中の全ての同軸パイプ
    に着脱自在に係合する止め部材を備えたことを特徴とす
    る避難降下用自在ポール装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットが、前記露出したパイプ
    部を前記ブラケットの軸線に直交した軸の回りに回転で
    きるように、前記外壁等に支持するものであって、前記
    止め部材が前記パイプから離脱したときに同部材を吊持
    するための鎖又はストラップからなる吊持部材を係留し
    たものであることを特徴とする請求項1記載のポール装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットを固定するために前記外
    壁等に固定される取り付けベースを備え、前記ブラケッ
    トが、前記露出したパイプ部を前記ブラケット軸に直交
    した軸の回りに回転できるように枢軸・支持する先端と
    係止用フランジを形成した後端とを有してなる円筒状の
    内筒、及び前記内筒をその先端以外を嵌入・保持する外
    筒であって、自身の後端に前記取り付けベースへの取り
    付け端面を形成し、その取り付け端面の直前の内径を拡
    張して前記内筒の係止用フランジ部を収容するようにし
    た円筒状の外筒を含み、所定の位置関係にある前記内筒
    及び外筒の周壁の一部分に、回転止め棒を貫通・受容す
    る止め棒受け孔を設け、この回転止め棒が外されたとき
    前記内筒が前記外筒に対して回転できるようにしたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のポール装置。
JP2002016672A 2002-01-25 2002-01-25 避難降下用自在ポール装置 Pending JP2003135609A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013192636A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Kiyotoshi Yamazaki 避難器具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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