JP2003132984A - 雌側端子金具 - Google Patents
雌側端子金具Info
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Abstract
弾性接触片に対して所定の弾性空間を確保できる雌側端
子金具を提供すること。 【解決手段】 雌側端子金具1の前部に設けられた接触
部5には、相手側の雄タブ4に対して弾性的に接触する
弾性接触片9が設けられている。弾性接触片9は、前端
側が自由端9Bとされている。また、接続部5の底壁部
23には、自由端9Bの進入を許容する弾性変形許容孔
24が開放されている。更に、弾性変形許容孔24の孔
縁の一部は、弾性接触片9の裏面29に当接すること
で、弾性接触片9の過度撓みを規制する過度撓み規制部
30とされている。
Description
するものである。
6420号公報に開示された雌側端子金具100を示し
た。この雌側端子金具100の前部には、雄側端子金具
の雄タブ101に接続可能な接続部102が設けられて
いる。接続部102の内部空間には、雄タブ101に対
して弾性的に接触する弾性接触片103が設けられてい
る。この弾性接触片103の下方には、雄タブ101の
挿入によって弾性接触片103が弾性変形したときに変
移可能な弾性空間104が設けられている。また、弾性
空間104の下方には、弾性接触片103の過度撓みを
規制する過度撓み規制部105が設けられている。
ネクタおよび端子金具の一層の小型化が進行している。
端子金具の小型化に伴い、従来には問題とされなかった
点が、新たな問題点として浮上してくることがある。例
えば、雌側端子金具の弾性接触片では、小型化によっ
て、十分な弾性空間が確保できない事態が想定される。
また、そのような小型化された雌側端子金具では、従来
のように弾性空間104の内部に過度撓み規制部105
を形成することも困難となってくる。本発明は、上記し
た事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、雌側
端子金具を小型化した場合であっても、弾性接触片に対
して所定の弾性空間を確保できる雌側端子金具を提供す
ることにある。
効果】上記の課題を解決するために第1の発明は、相手
側の雄側端子金具に設けられた雄タブに対して弾性的に
接触すると共に、一端側が自由端とされた弾性接触片を
設けた接続部を備えた雌側端子金具であって、前記接続
部を構成する壁部のうち、前記弾性接触片の弾性空間側
に設けられた底壁部には、前記自由端の進入を許容する
弾性変形許容孔が設けられていることを特徴とする。本
発明において、弾性接触片の自由端は、弾性接触片の基
端に対して、前側(雄タブの進入方向側)または後側の
いずれに設けられていてもよい。なお、接続部におい
て、弾性接触片の弾性空間側の壁部を二重以上にする場
合(すなわち底壁部が二枚以上設けられている場合)に
は、少なくとも最も内側に設けられた底壁部に、弾性変
形許容孔を設ける。更に、弾性変形許容孔は、接続部の
外方に開放するように構成することが好ましい。
続するときに、雄タブが接続部に進入してくる。このと
き、雄タブが接続部内の弾性接触片を弾性変形させる。
特に雌側端子金具の小型化を図った場合には、接続部内
に十分な弾性空間を確保することが困難となるが、本発
明では底壁部に弾性変形許容孔が設けられている。この
ため、弾性接触片の自由端が弾性変形許容孔に進入する
ことで、少なくとも、その底壁部の厚さ分の弾性空間を
余分に設定できる。
の一部は、前記弾性接触片の裏面に当接することで、前
記弾性接触片の過度撓みを規制する過度撓み規制部とさ
れていることを特徴とする。第2の発明によれば、弾性
接触片に対して過大な力が作用して、規定量以上に弾性
変形しようとすると、過度撓み規制部に当接して過度撓
みが規制される。この過度撓み規制部は、弾性変形許容
孔の孔縁を利用して構成されているので、従来のように
板材を折り曲げて過度撓み規制部105を形成していた
場合に比べると、工程を少なくできる。また、特に小型
化を図った雌側端子金具の場合には、極めて小さな部分
を折り曲げることが困難となってくる。このため、孔縁
を過度撓み規制部として利用できるので、そのような困
難が回避できる。
て、図面を参照しつつ説明するが、本発明の技術的範囲
は、これらの実施形態によって限定されるものではな
く、発明の要旨を変更することなく様々な形態で実施す
ることができる。また、本発明の技術的範囲は、均等の
範囲にまで及ぶものである。図1には、本実施形態の雌
側端子金具1を示した。雌側端子金具1は雌側のもので
あり、電線2の一端部に接続されてコネクタ3に組み付
けられた状態で、相手側の雄側端子金具に設けられた雄
タブ4と連結する(図10を参照)。この雌側端子金具
1は、特に小型化して製造されるものであり、例えば後
述する接続部5の正断面は、一辺が約0.6mm〜約2
mm程度のものである。
1において電線2を接続する側を後側とし、その逆側
(相手側の雄側端子金具に設けられた雄タブ4が組み付
けられる側)を前側とする。雌側端子金具1の前部に
は、略角筒状の接続部5が設けられている。また、接続
部5の後方には、断面が略C字状の連結部6が設けられ
ている。さらに、連結部6の後方には、電線2の末端部
分を圧着するバレル7,8が設けられている。このう
ち、後端側に位置するインシュレーションバレル8は、
電線2の被覆を圧着する一方、それよりも前方側に位置
するワイヤバレル7は、電線2内部の芯線を圧着する。
15,17,23が設けられた略角筒状に形成されてお
り、その前方は、雄タブ4が進入する雄タブ挿入孔5A
が設けられている。一方、接続部5の後方は、後方開口
5Bとして開放されている。四個の壁部15,15,1
7,23のうち、上面側の接触用壁部17は、最外壁の
上面壁部12の内側に設けられている。この接触用壁部
17には、雄タブ4に接触する接触部18が打ち出し形
成されている。また、下面側の底壁部23には、弾性接
触片9が設けられている。この弾性接触片9は、後端側
に基端9Aが設けられており、そこから前上方向に向か
って自由端9Bが延出されている。弾性接触片9は、雄
タブ4からの押圧力に対して下方に弾性変形可能とされ
ており、この雄タブ4に対して弾性的に接触することが
できる。また、自由端9Bは僅かに下方に向けて湾曲さ
れており、この自由端9Bから僅かに後方の位置には、
雄タブ4への接触を行う第2接触部9Cが設けられてい
る。弾性接触片9と底壁部23との間は、弾性接触片9
の弾性変形を許容する弾性空間19とされている。
の自由端9Bの下方に整合する位置には、弾性変形許容
孔24が開放されている。弾性接触片9が下方に弾性変
形したときに、自由端9Bがこの弾性変形許容孔24に
嵌まり込むことで、弾性接触片9の弾性変形の幅長を大
きくしている。本実施形態の雌側端子金具1は、特に小
型化を意図したものであるため、接続部5の内部におけ
る弾性接触片9の弾性変形幅が極めて限定されたものと
なっている。このため、弾性変形許容孔24を設けるこ
とは、その弾性変形幅を大きくするために、極めて有効
な手段となる。
性接触片9の裏面29に当接可能な過度撓み規制部30
とされている。弾性接触片9が所定の弾性空間19の高
さ分だけ弾性変形すると、裏面29が過度撓み規制部3
0に当接することで、弾性接触片9の過度撓みが規制さ
れるようになっている。また、裏面29と過度撓み規制
部30とが当接したときには、自由端9Bは底壁部23
の内側(或いは、底壁部23の外表面と同じ位置)に位
置するように設定されており、自由端9Bは接続部5の
外方に突出しないようになっている。ここで図2を参照
しつつ、雌側端子金具1を形成するための端子形成用板
材10について説明する。板材10は、一枚の伝導性板
材をプレスする事によって、帯状片27に対して所定の
間隔で連結された状態で形成される。次に、雌側端子金
具1の製造手順を簡単に説明する。
れている状態で、所定の折曲げ線28(図2中の下側の
板材10に点線で示す。なお、実際の板材10は、図2
中上側の板材10のようであり、折曲げ線28が設けら
れているわけではない。)に沿って、所定の手順で折曲
げ加工が行われる。そして、雌側端子金具1が形成され
たのちに、各雌側端子金具1が帯状片27から切り離さ
れる。板材10において、弾性接触片9は略I形状とさ
れている。弾性接触片9の基端9Aからは、側方(図2
においては、下方)に向かって係止縁25が突設されて
おり、雌側端子金具1を折曲げ加工する間に、係止孔2
6に嵌まり込むことで、弾性接触片9の基端9Aを位置
決めするようになっている。
側の側縁には、スタビライザ11が突設されている。こ
のスタビライザ11は、雌側端子金具1が端子収容室2
1に収容されるときに、端子収容室21の上壁部分に凹
設された溝部(図示せず)に嵌まり込むことで、雌側端
子金具1の上下方向を規定すると共に、雌側端子金具1
装着後の姿勢の安定に寄与する。また、上面壁部12の
中央には、窓部16が切り欠かれており、その前端縁に
は、コネクタ3に設けられた樹脂ランス13に係合する
係合部14が突設されている。
の作用および効果について説明する。端子形成用板材1
0が折曲げ加工用装置(図示せず)の内部を通過する間
に、所定の折曲げ線28に沿うようにして折曲げ加工が
行われて、雌側端子金具1が製造される。その折曲げ加
工の間に、略角筒状の接続部5が組み立てられるが、そ
の工程中には、係止縁25が係止孔26に嵌まり込むこ
とによって、弾性接触片9の基端9Aの位置決めがなさ
れている。また、接続部5の内側には、弾性接触片9の
自由端9Bが位置しており、その下方には底壁部23と
の間に所定の弾性空間19が設けられている。更に、自
由端9Bの下方には、弾性変形許容孔24が位置してい
る。こうして製造された雌側端子金具1は帯状片27か
ら切り離された後に、予め端部の被覆を剥ぎ取った電線
2が雌側端子金具1の後部上面側に載置され、両バレル
7、8をかしめ付けることによって、電線2と雌側端子
金具1とを接続しておく。
側端子金具1の先端側を端子収容室21に挿入し、正規
の組付位置まで押し込むことにより、ランス13が係合
部14に対して弾性的に係合することによって、雌側端
子金具1が端子収容室21の内部に抜止保持される。そ
の後、リテーナ22を本係止位置に押し込むと、リテー
ナ22が雌側端子金具1の連結部6に嵌まり込むことに
より、図9に示すように、雌側端子金具1が二重に抜け
止めされる。この状態で、雄タブ4が挿入されると、図
10に示すように、両接触部9C,18が雄タブ4を挟
持しつつ接触する。このとき、弾性接触片9は、雄タブ
4によって弾性空間19側に弾性変形しており、自由端
9Bは、弾性変形許容孔24の内部に進入している。
の押圧力が作用した場合であっても、弾性接触片9の裏
面29が過度撓み規制部30に当接することにより、そ
れ以上の弾性変形を規制するようになっている。このよ
うに本実施形態によれば、雌雄両端子金具が接続すると
きに、雄タブ4が接続部5に進入してくる。このとき、
雄タブ4が接続部5の内側に設けられた弾性接触片9を
弾性変形させる。特に雌側端子金具1の小型化を図った
場合には、接続部5内に十分な弾性空間19を確保する
ことが困難となるが、本実施形態では底壁部23に弾性
変形許容孔24が設けられている。このため、弾性接触
片9の自由端9Bが弾性変形許容孔24に進入すること
で、少なくとも、その底壁部23の厚さ分の弾性空間を
余分に設定できる。
用して、規定量以上に弾性変形しようとすると、裏面2
9が過度撓み規制部30に当接して過度撓みが規制され
る。この過度撓み規制部30は、弾性変形許容孔24の
孔縁を利用して構成されているので、従来のように板材
を折り曲げて過度撓み規制部105を形成していた場合
に比べると、工程を少なくできる。また、特に小型化を
図った雌側端子金具1の場合には、極めて小さな部分を
折り曲げることが困難となってくる。このため、孔縁を
過度撓み規制部30として利用できるので、そのような
困難が回避できる。
面図
雄タブが挿入されたときの一部断面図とした側面図
Claims (2)
- 【請求項1】 相手側の雄側端子金具に設けられた雄タ
ブに対して弾性的に接触すると共に、一端側が自由端と
された弾性接触片を設けた接続部を備えた雌側端子金具
であって、 前記接続部を構成する壁部のうち、前記弾性接触片の弾
性空間側に設けられた底壁部には、前記自由端の進入を
許容する弾性変形許容孔が設けられていることを特徴と
する雌側端子金具。 - 【請求項2】 前記弾性変形許容孔の孔縁の一部は、前
記弾性接触片の裏面に当接することで、前記弾性接触片
の過度撓みを規制する過度撓み規制部とされていること
を特徴とする請求項1に記載の雌側端子金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001330213A JP3846260B2 (ja) | 2001-10-29 | 2001-10-29 | 雌側端子金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001330213A JP3846260B2 (ja) | 2001-10-29 | 2001-10-29 | 雌側端子金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003132984A true JP2003132984A (ja) | 2003-05-09 |
JP3846260B2 JP3846260B2 (ja) | 2006-11-15 |
Family
ID=19145969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001330213A Expired - Lifetime JP3846260B2 (ja) | 2001-10-29 | 2001-10-29 | 雌側端子金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3846260B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012089318A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 端子金具 |
JP2019192370A (ja) * | 2018-04-19 | 2019-10-31 | 日本圧着端子製造株式会社 | メス端子 |
WO2022249691A1 (ja) * | 2021-05-28 | 2022-12-01 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 基板用コネクタ |
-
2001
- 2001-10-29 JP JP2001330213A patent/JP3846260B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019192370A (ja) * | 2018-04-19 | 2019-10-31 | 日本圧着端子製造株式会社 | メス端子 |
JP7114053B2 (ja) | 2018-04-19 | 2022-08-08 | 日本圧着端子製造株式会社 | メス端子 |
WO2022249691A1 (ja) * | 2021-05-28 | 2022-12-01 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 基板用コネクタ |
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JP3846260B2 (ja) | 2006-11-15 |
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