JP2003132413A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水による自動販売機本体の側面の汚れを安
価な構成により確実に防止することのできる自動販売機
を提供する。 【解決手段】 降雨による雨水は自動販売機本体１の上
面から側面に流れ落ちようとするが、自動販売機本体１
の上面の幅方向両端部にはそれぞれ前後方向に延びる突
条部１ｂが設けられているため、上面の雨水Ａは各突条
部１ｂによって阻止されて自動販売機本体１の側面に流
れ落ちることがなく、雨水の流れた跡に沿って水垢や塵
埃等が自動販売機本体の側面に付着するといった汚れを
確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば街路や店舗
の店先または自動販売機コーナー等、主に屋外に設置さ
れる自動販売機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の自動販売機としては、自
動販売機本体の前面に商品サンプル、商品選択スイッ
チ、金銭投入口、商品取出口等を有し、缶、ビンまたは
ペットボトル入りの飲料等の商品を販売するようにした
ものが知られている。この自動販売機の本体は金属製の
外装板によって覆われ、外装板は任意の彩色によって塗
装されるとともに、宣伝広告用の図柄等が描かれている
場合もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記自動販
売機を屋外に設置した場合、降雨による雨水が自動販売
機本体の上面から側面に流れ落ち、雨水の流れた跡に沿
って水垢や塵埃等が自動販売機本体の側面に付着するこ
とが多い。このような汚れは外装板の塗装や図柄等の美
粧効果を低下させて自動販売機本体の見栄えを著しく損
なうため、利用者に不快感を与え、購買意欲を減退させ
るという問題点があった。

【０００４】そこで、例えば特開２００１−１０１５０
５号公報に記載されているように、自動販売機本体の外
表面に低汚染性の塗料を塗布することにより、汚れの付
着を防止するようにしたものもあるが、この場合はフッ
素樹脂等を用いた高価な塗料を自動販売機本体の外表面
に塗布しなければならず、コストが高くつくという問題
点があった。

【０００５】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、雨水による自動販売
機本体の側面の汚れを安価な構成により確実に防止する
ことのできる自動販売機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項１では、自動販売機本体の上面の幅
方向両端部に、幅方向中央部側よりも高く形成され、自
動販売機本体の前後方向に延びる突条部をそれぞれ設け
ている。

【０００７】これにより、屋外に設置した場合、降雨に
よる雨水が自動販売機本体の上面から側面に流れ落ちよ
うとするが、自動販売機本体の上面の幅方向両端部には
それぞれ前後方向に延びる突条部が設けられているた
め、上面の雨水は各突条部によって阻止されて自動販売
機本体の側面に流れ落ちることはない。

【０００８】また、請求項２では、請求項１記載の自動
販売機において、前記突条部を自動販売機本体の上面部
材の一部を変形させることによって形成している。

【０００９】これにより、請求項１の作用に加え、前記
突条部が自動販売機本体の上面部材の一部を変形させる
ことによって形成されることから、突条部としての別部
品を必要としない。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１乃至図３は本発明の一実施形
態を示すもので、図１は自動販売機の全体斜視図、図２
は突条部の正面断面図、図３は雨水の流れを示す自動販
売機の上部斜視図である。

【００１１】この自動販売機は、前面を開口した自動販
売機本体１と、自動販売機本体１の前面を開閉する外扉
２とを備え、図示していないが自動販売機本体１内には
サーペンタイン式の商品収納コラムが設けられている。

【００１２】自動販売機本体１の上面及び両側面は金属
製の外装板１ａによって覆われており、その上面の幅方
向両端部には前後方向に延びる突条部１ｂがそれぞれ設
けられている。各突条部１ｂは、図２に示すように外装
板１ａの上面側（自動販売機本体１の上面部材）の一部
をプレス加工等により上方に変形させることによって一
体に形成され、外装板１ａの前端側から後端側に亘って
延設されている。

【００１３】外扉２は幅方向一端側を取付板２ａを介し
て自動販売機本体１に回動自在に支持され、その前面に
は商品サンプル３、商品選択スイッチ４、硬貨投入口
５、紙幣投入口６、硬貨返却口７及び商品取出口８が設
けられている。

【００１４】以上のように構成された自動販売機を街
路、店先または自動販売機コーナー等の屋外に設置した
場合、降雨による雨水が自動販売機本体１の上面から側
面に流れ落ちようとするが、図３に示すように自動販売
機本体１の上面の幅方向両端部にはそれぞれ前後方向に
延びる突条部１ｂが設けられているため、上面の雨水Ａ
は各突条部１ｂによって阻止されて自動販売機本体１の
側面に流れ落ちることはなく、例えば自動販売機本体１
の背面側に流れ落ちる。

【００１５】このように、本実施形態の自動販売機によ
れば、自動販売機本体１の上面の幅方向両端部にそれぞ
れ設けた突条部１ｂにより、自動販売機本体１の上面か
ら側面への雨水の流れ落ちを阻止するようにしたので、
雨水の流れた跡に沿って水垢や塵埃等が自動販売機本体
１の側面に付着するといった汚れを確実に防止すること
ができ、屋外に設置する場合でも自動販売機本体の見栄
えを常に良好に保つことができる。また、本実施形態で
は、自動販売機本体１の上面に突条部１ｂを設けるだけ
の安価な構成により、自動販売機本体１の側面の汚れを
防止することができるので、従来のような高価な塗料を
塗布する場合に比べてコスト的に有利である。

【００１６】更に、各突条部１ｂを自動販売機本体１の
外装板１ａの一部を変形させることによって形成するよ
うにしたので、各突条部１ｂとしての別部品を必要とせ
ず、部品点数の増加を来すことがないという利点があ
る。

【００１７】尚、前記実施形態では突条部１ｂを自動販
売機本体１の幅方向両端部のみに設けたものを示した
が、自動販売機本体１の上面の前端部にも同様の突条部
を幅方向に延びるように設ければ、外扉２の前面への雨
水の流れ落ちも防止することができる。

【００１８】また、前記実施形態では突条部１ｂを外装
板１ａの一部を変形させることによって形成するように
したものを示したが、図４に示すように合成樹脂等の別
部品を外装板１ａの上面に固着することによって突条部
１ｃを形成したり、或いは図５に示すように外装板１ａ
の一部を上方に突出するように折り曲げて突条部１ｄを
形成するようにしてもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の自動販
売機によれば、雨水による自動販売機本体の側面の汚れ
を確実に防止することができるので、屋外に設置する場
合でも自動販売機本体の見栄えを常に良好に保つことが
でき、しかも安価な構成により自動販売機本体の側面の
汚れを防止することができるので、コスト的にも有利で
ある。

【００２０】また、請求項２の自動販売機によれば、請
求項１の効果に加え、突条部としての別部品を必要とし
ないので、部品点数の増加を来すことがないという利点
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す自動販売機の全体斜
視図

【図２】突条部の正面断面図

【図３】雨水の流れを示す自動販売機の上部斜視図

【図４】本発明の他の実施形態を示す突条部の正面断面
図

【図５】本発明の他の実施形態を示す突条部の正面断面
図

【符号の説明】

１…自動販売機本体、１ｂ，１ｃ，１ｄ…突条部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動販売機本体の上面の幅方向両端部
   に、幅方向中央部側よりも高く形成され、自動販売機本
   体の前後方向に延びる突条部をそれぞれ設けたことを特
   徴とする自動販売機。
2. 【請求項２】 前記突条部を自動販売機本体の上面部材
   の一部を変形させることによって形成したことを特徴と
   する請求項１記載の自動販売機。