JP2003131145A - 可変光減衰器及び装置 - Google Patents

可変光減衰器及び装置

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JP2003131145A
JP2003131145A JP2001326566A JP2001326566A JP2003131145A JP 2003131145 A JP2003131145 A JP 2003131145A JP 2001326566 A JP2001326566 A JP 2001326566A JP 2001326566 A JP2001326566 A JP 2001326566A JP 2003131145 A JP2003131145 A JP 2003131145A
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optical attenuator
variable optical
parallel beam
shielding
shielding member
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JP2001326566A
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English (en)
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Takafumi Suzuki
隆文 鈴木
Takeshi Hirabayashi
健 平林
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て精度を向上すると共に組み立て時間
を短縮し、高分解能で多種類の減衰レンジを実現できる
可変光減衰器及び装置を提供する。 【解決手段】 相対向する一対の光学系13の間に形成
される平行ビーム14領域に設けられて、当該平行ビー
ム14を連続的に減衰させる可変光減衰器10におい
て、回転中心を中心として回転する遮蔽部材30と、該
遮蔽部材30を回転させる駆動手段40とを具備し、前
記遮蔽部材30は回転方向の違いによって前記平行ビー
ム14の最大減衰量の異なる二つの減衰部31、32を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の光学系の間
に形成される平行ビームを連続的に減衰する可変光減衰
器及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信においては、伝送品質を確保する
ために、光強度を適宜調整する可変光減衰器が必要であ
る。
【0003】また、近年の通信容量の急激な増加に対応
すべく、光通信分野においては1本の光ファイバに複数
の異なる波長を多重化して伝送を行う波長多重通信や並
列多チャンネル通信が普及しており、この波長多重通信
及び並列多チャンネル通信においては、複数のチャンネ
ル信号の光強度を同じにするために、減衰量の微少な調
整や、広い範囲の減衰量の可変光減衰器が望まれてい
る。
【0004】このような可変光減衰器では、フィルター
を用いて光を減衰させるものと、シャッターの絞りを調
整して光を減衰させるものとが提案されている。
【0005】前者は、光吸収率の異なる板状のフィルタ
ーを用いて、光の吸収量を変化させることにより透過光
を減衰させている。
【0006】しかしながら、このようなフィルターを用
いた可変光減衰器では、光の減衰量を連続的に変化させ
ることが難しく、大型で挿入損失が多いという問題があ
る。
【0007】一方、後者は、特開昭54−54651号
公報に見られるように、シャッターを絞ることにより光
の遮断量を連続的に変化させ、光の強度を適宜調整して
いる。
【0008】ここで、シャッターの絞りによる可変光減
衰器について説明する。
【0009】図14は、従来技術に係る可変光減衰器の
平面図である。
【0010】図示するように、可変光減衰器100は、
一対の光ファイバ11の先端にフェルール12がそれぞ
れ設けられ、このフェルール12の先端側に対向してそ
れぞれ設けられる光学系13の間に形成される平行ビー
ム14領域に、一対の板状の遮蔽部材131、132
と、この遮蔽部材131、132を面方向に移動して平
行ビーム14の遮蔽量を調整する調整手段140とが設
けられている。この調整手段140として、一方の遮蔽
部材131の幅方向両側に設けられたフランジ部131
bと装置本体110とに連結して一方の遮蔽部材131
を保持するねじ部141が設けられている。
【0011】一対の遮蔽部材131、132は、その先
端が互いに重なり合うようにけられており、この重なり
合う先端にV字状の切り欠き部131a、132aが互
いに対向するように設けられている。この一対の遮蔽部
材131、132の切り欠き部131a、132aを重
ね合わせることによって菱形の開口部133を形成す
る。そして、調整手段140に設けられたねじ部141
を回転させることによって遮蔽部材131が面方向に移
動することで開口部133の大きさを変化させて平行ビ
ーム14の減衰量を調整している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな遮蔽部材の絞りを用いた可変光減衰器では、平行光
学系に使用される光ファイバがシングルモードファイバ
の場合、レンズ径によっても多少異なるが、平行ビーム
の平行光は、0.6〜1.0mmφである。したがっ
て、遮蔽部材の開口部が1mm前後の大きさであるため
に、遮蔽部材の開口部を平行ビームの平行光に位置合わ
せするのが大変困難であり、位置決め作業に時間がかか
ってしまうという問題がある。
【0013】また、遮蔽部材の絞りを用いた可変光減衰
器では、開口部の大きさが1.0mm前後しかなく、し
かも絞りを変化させるねじ部にバックラッシュ等のガタ
があるため減衰量のバラツキが大きくなってしまう。ま
た、ねじ部は、ピッチが0.3〜1.0mmで形成され
ているため、減衰量の微調整が難しいという問題があ
る。
【0014】さらに、近年の可変光減衰器には、高分解
能で多種類の減衰レンジが求められているが、一つの可
変光減衰器で高分解能にすると一つの減衰レンジしか実
現できないという問題がある。
【0015】本発明はこのような事情に鑑み、組み立て
精度を向上すると共に組み立て時間を短縮し、高分解能
で多種類の減衰レンジを実現できる可変光減衰器及び装
置を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、相対向する一対の光学系の間に形成
される平行ビーム領域に設けられて、当該平行ビームを
連続的に減衰させる可変光減衰器において、回転中心を
中心として回転する遮蔽部材と、該遮蔽部材を回転させ
る駆動手段とを具備し、前記遮蔽部材は回転方向の違い
によって前記平行ビームの最大減衰量の異なる二つの減
衰部を有することを特徴とする可変光減衰器にある。
【0017】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記遮蔽部材が直方体であると共に前記回転中心が
長手方向の中心から所定量偏心した位置であることを特
徴とする可変光減衰器にある。
【0018】本発明の第3の態様は、第1の態様におい
て、前記遮蔽部材が楕円盤形状を有すると共に前記回転
中心が長手方向の中心から所定量偏心した位置であるこ
とを特徴とする可変光減衰器にある。
【0019】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記偏心カムの回転角が時計回りに0
〜90°と0〜−90°とで前記平行ビームの最大減衰
量の異なる二つの減衰レンジとすることを特徴とする可
変光減衰器にある。
【0020】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、前記駆動手段が、回転型アクチュエー
タであり、該回転型アクチュエータが回転角を把握する
ことのできるパルスモータであることを特徴とする可変
光減衰器にある。
【0021】本発明の第6の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、前記駆動手段が、回転型アクチュエー
タと回転角把握手段とを有することを特徴とする可変光
減衰器にある。
【0022】本発明の第7の態様は、第6の態様におい
て、前記回転角把握手段が、前記遮蔽部材と同軸上に設
けられたエンコーダ板及び該エンコーダ板の回転角を把
握する測定手段とからなるエンコーダであることを特徴
とする可変光減衰器にある。
【0023】本発明の第8の態様は、第1〜7の何れか
の態様において、前記遮蔽部材の少なくとも光を遮蔽す
る領域には、熱膨張率の小さな低熱膨張層を有すること
を特徴とする可変光減衰器にある。
【0024】本発明の第9の態様は、第1〜8の何れか
の態様において、前記遮蔽部材の少なくとも光を遮蔽す
る領域には、低偏波依存性処理が施されていることを特
徴とする可変光減衰器にある。
【0025】本発明の第10の態様は、第1〜9の何れ
かの態様の可変光減衰器を具備することを特徴とする可
変光減衰装置にある。
【0026】かかる本発明の可変光減衰器及び装置で
は、回転方向の違いによって平行ビームの最大減衰量の
異なる二つの遮蔽部を有する遮蔽部材を用いるようにし
たため、一つの可変光減衰器で比較的高分解能な異なる
二つの減衰レンジとすることができる。また、遮蔽部材
を回転移動させることにより平行ビームを減衰させるた
め、バックラッシュ等のガタの発生を防止することがで
きると共に位置決めを容易に且つ確実に行うことができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施形態に基づ
いて詳細に説明する。
【0028】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係る可変光減衰器を具備する可変光減衰装置の断面
図であり、図2は、平行ビームの強度分布を示すグラフ
であり、図3は、可変光減衰装置の要部平面図であり、
図4は、遮蔽部材の斜視図である。
【0029】図1に示すように、本実施形態の可変光減
衰装置10は、一対の光ファイバ11と、光ファイバ1
1の先端から照射した光を平行ビーム14とする一対の
光学系13と、一対の光学系の間に形成された平行ビー
ム14を連続的に減衰させる可変減衰器20とを有す
る。
【0030】一対の光学系13は、本実施形態では、一
対の光ファイバ11の先端側に設けられて、一方の光フ
ァイバ11の先端から照射した光を平行ビーム14と
し、この平行ビーム14を他方の光ファイバ11に収束
させるものであり、例えば、非球面レンズ、セルフォッ
クレンズ等によって構成されている。本実施形態では、
図中左側の光ファイバ11から射出された光が、この一
対の光学系13を介して図中右側の光ファイバ11で受
光されるようになっている。
【0031】このように形成される平行ビーム14は、
本実施形態では、0.6〜1.0mmφの真円となるよ
うにした。
【0032】ここで、平行ビーム14の強度分布を図2
に示す。
【0033】図2に示すように、平行ビーム14の強度
分布は、模式的にガウス分布で表すことができる。
【0034】このような平行ビーム14を遮蔽する本実
施形態の可変光減衰器20としては、遮蔽部材30と、
遮蔽部材30を回転させる駆動手段40とを具備する。
【0035】遮蔽部材30は、図3及び図4に示すよう
に、回転中心を中心として回転し、回転方向の違いによ
って平行ビーム14の最大減衰量の異なる二つの遮蔽部
31、32を有する。
【0036】本実施形態では、遮蔽部材30を直方体で
形成して、回転中心を長手方向の中心から所定量偏心さ
せた位置とし、長手方向の両端が最大減衰量の異なる二
つの遮蔽部31、32となるようにした。具体的には、
回転中心を長手方向の図中左側に偏心させた位置とし
て、回転中心からの距離が短い図中左側の一端部を遮蔽
部31とし、長手方向からの距離が長い図中右側の他端
部を遮蔽部32とした。
【0037】このような遮蔽部材30は、長手方向が平
行ビーム14の軸方向と略同一となるように配置し、時
計回り又は反時計回りに回転することで遮蔽部31又は
32による最大減衰量が異なるようにした。
【0038】すなわち、遮蔽部材30の長手方向が平行
ビーム14の軸方向と略同一となるように配置した位置
を0°とすると、図中時計回りに90°回転させること
で遮蔽部31が平行ビーム14の領域内に突出して平行
ビーム14を減衰することができる。これに対して、遮
蔽部材30を図中反時計回りに回転させると、遮蔽部3
2が平行ビーム14の領域内に突出して平行ビーム14
を減衰させることができるが、遮蔽部材30の回転中心
からの距離が遮蔽部31に比べて遮蔽部32の方が長い
ため、遮蔽部材30が図中反時計回りに90°回転した
場合の方が、最大減衰量が大きくなる。
【0039】本実施形態では、遮蔽部32によって最大
減衰した場合に、遮蔽部32が平行ビーム14を完全に
遮蔽できるように遮蔽部材30の回転中心を所定量偏心
させた。例えば、平行ビーム14のビーム径が1.0m
mφだとすると、遮蔽部材30の回転中心から遮蔽部3
1の端部までの距離が0.5mm、回転中心から遮蔽部
32の端部までの距離が1.0mm、すなわち、遮蔽部
材30の長手方向の中心から回転中心が遮蔽部31側に
0.25mm偏心させると、遮蔽部材30を0〜90°
回転させた場合、平行ビーム14を遮蔽しない状態から
ほぼ半分遮蔽する状態の減衰レンジとなり、遮蔽部材3
0を逆に0〜−90°回転させた場合、平行ビーム14
を遮蔽しない状態から完全に遮蔽する状態の減衰レンジ
となる。
【0040】このように遮蔽部材30に最大減衰量の異
なる二つの減衰部31、32を設けることで、遮蔽部3
1による減衰では、減衰レンジが狭いが高分解能とする
ことができ、遮蔽部32による減衰では、分解能はそれ
ほど高くないが広範囲の減衰レンジとすることができ
る。すなわち、一つの可変光減衰器で高分解能で多種類
の減衰レンジを実現することができる。
【0041】このような遮蔽部材30を回転させる駆動
手段40としては、例えば、超音波モータなどの駆動モ
ータ等の回転型アクチュエータを挙げることができ、遮
蔽部材30の回転中心が回転型アクチュエータの回転軸
41に固定されている。
【0042】また、このような可変光減衰装置10に
は、遮蔽部材30の回転角を把握する回転角把握手段5
0が設けられている。
【0043】この回転角把握手段50は、本実施形態で
は、駆動手段40の回転軸41に遮蔽部材30と共に固
定されたエンコーダ板51とエンコーダ板51の位置を
測定する測定手段52とからなるエンコーダを設けるよ
うにした。
【0044】このような回転角把握手段50を構成する
エンコーダは、特に限定されず、例えば、刷子式、光電
式及び磁気式等を挙げることができる。本実施形態で
は、例えば、エンコーダ板51に設けられたマークをス
リットとして、測定手段52をフォトインタラプタとす
ることで、光電式のエンコーダとした。
【0045】また、測定手段52によるエンコーダ板5
1のマーク位置検出方法としては、任意のマーク又は別
途設けたマークを原点として検出パルスをカウントする
ことにより位置の読みとりを行うインクリメンタル型
や、エンコーダ板51のどの位置のマークであってもマ
ークを読みとるだけで位置検出を行うことができるアブ
ソリュート型などを挙げることができる。何れの方法に
よりマークの位置を検出してエンコーダ板51の回転量
を把握しても遮蔽部材30の回転角を確実に把握するこ
とができる。
【0046】なお、可変光減衰装置10にエンコーダか
らなる回転角把握手段50を設けずに、駆動手段40自
体が回転角の把握できるパルスモータ等を用いるように
してもよい。何れにしても、遮蔽部材30の回転角を把
握することができれば、特に限定されない。
【0047】また、遮蔽部材30は、平行ビーム14を
遮蔽する際、平行ビーム14が照射されることによって
熱膨張し、この熱膨張による変形で平行ビーム14の遮
蔽量に誤差が発生する虞があるため、遮蔽部材30の少
なくとも平行ビーム14を遮蔽する領域、本実施形態で
は、遮蔽部31、32に熱膨張率の低い低熱膨張層を設
けるか、遮蔽部材30自体を熱膨張率の低い材料、例え
ばセラミック等で形成するのが好ましい。
【0048】さらに、遮蔽部材30には、遮蔽した平行
ビーム14が反射しないように、遮蔽部材30の少なく
とも平行ビーム14を遮蔽する領域、すなわち、遮蔽部
31、32の表面に光を吸収する加工を施すか、若しく
は遮蔽部材30自体を低反射材料で形成するなどの低偏
波依存性処理を施すようにしてもよい。このように遮蔽
部材30が平行ビーム14を反射しないようにすること
で、偏光依存損失を低減することができる。
【0049】このように、駆動手段40によって遮蔽部
材30を回転させて平行ビーム14の減衰量を調整する
ため、バックラッシュ等のガタの発生を防止して減衰量
のバラツキを小さくすることができる。これにより、減
衰量の微調整及び制御を容易に且つ確実に行うことがで
きる。
【0050】なお、本実施形態の可変光減衰器20の平
行ビーム14に対する位置決めは、遮蔽部材30を駆動
手段40により回転させながら平行ビーム14を遮蔽し
て、平行ビーム14の減衰量を測定し、最も減衰量が多
いとき所定の減衰量となる位置で固定して位置決めを行
う。このように可変光減衰器20の位置決めを行うこと
で、遮蔽部材30の平行ビーム14に対する位置決めを
容易に且つ確実に行うことができる。
【0051】ここで、このような可変光減衰装置10に
よる減衰状態について詳細に説明する。なお、図5及び
図6は、遮蔽部材による平行ビームの遮蔽状態を示す平
行ビームの軸方向の平面図である。
【0052】まず、遮蔽部材30の遮蔽部31による遮
蔽では、図5(a)に示すように、遮蔽部材30が回転
しない状態では、遮蔽部材30の長手方向が平行ビーム
14の軸方向と同方向に向かって配置されているため、
遮蔽部31は平行ビーム14内に突出せず、平行ビーム
14を減衰しない状態となる。すなわち、一方の光ファ
イバ11に入射された光は減衰されずに他方の光ファイ
バ11から出力される。
【0053】次に、図5(b)に示すように、駆動手段
40によって遮蔽部材30を図中時計方向に所定量回転
すると、遮蔽部31が平行ビーム14領域内に突出して
平行ビーム14の一部を所定量遮蔽する。これにより、
一方の光ファイバ11に入射された光は、所定量減衰さ
れて他方の光ファイバ11から出力される。
【0054】そして、図5(c)に示すように、駆動手
段40によってさらに遮蔽部材30を回転、本実施形態
では、図中時計回りに90°回転することによって、遮
蔽部31は、平行ビーム14領域内に最大突出して平行
ビーム14を遮蔽して遮蔽部31による最大減衰を行う
ことができる。
【0055】一方、遮蔽部材30の遮蔽部32による遮
蔽では、図6(a)に示すように、遮蔽部材30が回転
しない状態では、遮蔽部材30の長手方向が平行ビーム
の軸方向と同方向に向かって配置されているため、遮蔽
部32は平行ビーム14内に突出せず、平行ビーム14
を遮蔽しない状態となる。
【0056】次に、図6(b)に示すように、駆動手段
40によって遮蔽部材30を図中反時計方向に所定量回
転すると、遮蔽部32が平行ビーム14領域内に突出し
て平行ビーム14の一部を所定量遮蔽する。
【0057】そして、図6(c)に示すように、駆動手
段40によってさらに遮蔽部材30を回転、本実施形態
では、図中反時計回りに90°回転することによって、
遮蔽部32は、平行ビーム14領域に最大突出して遮蔽
部32による最大減衰を行うことができる。本実施形態
では、遮蔽部32による最大減衰は、遮蔽部材30が図
中反時計回りに90°回転することによって遮蔽部32
の先端部で平行ビーム14を完全に遮蔽することができ
る。
【0058】このように、遮蔽部材30に異なる最大減
衰量の遮蔽部31及び32を設け、回転方向を変えるこ
とにより、同一の可変光減衰器で最大減衰量の異なる二
つの減衰レンジを実現することができる。
【0059】(実施形態2)図7は、実施形態2に係る
可変光減衰装置の要部平面図であり、図8は、遮蔽部材
の斜視図である。なお、上述した実施形態1で説明した
部材には、同一の符号を付して重複する説明は省略す
る。
【0060】図7及び図8に示すように、可変光減衰器
20Aの遮蔽部材30Aは、楕円盤形状を有し、回転中
心が長軸方向の中心から所定量偏心した位置となってお
り、長軸方向の回転中心からの距離が短い一端が遮蔽部
31A、これに比べて長い方が遮蔽部32Aとなってい
る。
【0061】このような遮蔽部材30Aの回転中心の偏
心量は、上述した実施形態1と同様となっている。すな
わち、遮蔽部材30Aを回転させることで、遮蔽部31
Aは平行ビーム14を遮蔽しない状態から平行ビーム1
4の略中心まで突出し、遮蔽部32Aは平行ビーム14
を遮蔽しない状態から平行ビーム14を挟んで逆側まで
突出するようになっている。
【0062】また、遮蔽部材30Aを駆動する駆動手段
40及び遮蔽部材30Aの回転角を把握する回転角把握
手段50等の他の構成は、上述した実施形態1と同様な
ので、重複する説明は省略する。
【0063】さらに、楕円盤形状の遮蔽部材30Aを用
いた可変光減衰器20Aの平行ビーム14の遮蔽状態も
上述した実施形態1と同様なので重複する説明は省略す
る。
【0064】このように、楕円盤形状の遮蔽部材30A
を用いた可変光減衰器20Aとしても、最大減衰量の異
なる二つの減衰レンジとすることができると共に遮蔽部
材30Aの回転角に対する平行ビーム14の減衰量の関
係を比較的略線形に変化させることができるため、減衰
量の制御を容易に且つ確実に行うことができる。
【0065】(実施形態3)図9は、実施形態3に係る
可変光減衰装置の要部平面図であり、図10は、遮蔽部
材の斜視図である。なお、上述した実施形態1で説明し
た部材には、同一の符号を付して重複する説明は省略す
る。
【0066】図9及び図10に示すように、可変光減衰
器20Bの遮蔽部材30Bは、薄板状を有し、端面が平
行ビーム14の照射方向に相対向するように回転自在に
設けられている。
【0067】また、遮蔽部材30Bの回転中心は、長手
方向の略中心、すなわち、長手方向両端部に設けられた
遮蔽部31B、32Bのそれぞれの端部までの距離が略
同一となるように設けられている。
【0068】このような遮蔽部31B及び32Bは、そ
れぞれの幅が異なるように設けられており、遮蔽部32
Bの幅は、平行ビーム14のビーム径以上であり、遮蔽
部31Bの幅は、平行ビーム14のビーム径以下に形成
されている。
【0069】このような遮蔽部材30Bを回転させる駆
動手段40及び遮蔽部材30Bの回転角を把握する回転
角把握手段50などの他の構成は、上述した実施形態1
及び2と同様なので重複する説明は省略する。
【0070】ここで、このような可変光減衰器20Bに
よる減衰状態について詳細に説明する。なお、図11及
び図12は、実施形態3に係る遮蔽部材による平行ビー
ムの遮蔽状態を示す平行ビームの軸方向及び端面方向の
平面図である。
【0071】まず、遮蔽部材30Bの遮蔽部31Bによ
る遮蔽では、図11(a)に示すように、遮蔽部材30
Bが回転しない状態では、遮蔽部材30Bの長手方向が
平行ビーム14の軸方向と同方向に向かって配置されて
いるため、遮蔽部31Bは平行ビーム14内に突出せ
ず、平行ビーム14を減衰しない状態となる。
【0072】次に、図11(b)に示すように、駆動手
段40によって遮蔽部材30Bを図中時計方向に所定量
回転すると、遮蔽部31Bが平行ビーム14の領域内に
突出して平行ビーム14の一部を所定量遮蔽する。この
とき、遮蔽部31Bは平行ビーム14のビーム径よりも
幅狭で形成されているため、平行ビーム14の軸周りの
みを遮蔽する。
【0073】そして、図11(c)に示すように、駆動
手段40によってさらに遮蔽部材30Bを回転、本実施
形態では、図中時計回りに90°回転することによっ
て、遮蔽部31Bは平行ビーム14を挟んで反対側まで
最大突出するが、遮蔽部31Bは平行ビーム14のビー
ム径よりも幅狭で形成されているため、平行ビーム14
を完全に遮蔽しない状態で最大減衰となる。
【0074】一方、遮蔽部材30Bの遮蔽部32Bによ
る遮蔽では、図12(a)に示すように、遮蔽部材30
Bが回転しない状態では、遮蔽部材30Bの長手方向が
平行ビームの軸方向と同方向に向かって配置されている
ため、遮蔽部32Bは平行ビーム14内に突出せず、平
行ビーム14を遮蔽しない状態となる。
【0075】次に、図12(b)に示すように、駆動手
段40によって遮蔽部材30Bを図中反時計方向に所定
量回転すると、遮蔽部32Bが平行ビーム14の領域内
に突出して平行ビーム14の一部を所定量遮蔽する。こ
のとき、遮蔽部材30Bは遮蔽部31Bによる遮蔽と同
じ回転角であっても、遮蔽部32Bの幅が遮蔽部31B
よりも幅広で形成されているため遮蔽部31Bに比べて
減衰量が大きくなる。
【0076】そして、図12(c)に示すように、駆動
手段40によってさらに遮蔽部材30Bを回転、本実施
形態では、図中反時計回りに90°回転することによっ
て、遮蔽部32Bは、平行ビーム14領域に最大突出し
て遮蔽部32Bによる最大減衰を行うことができる。本
実施形態では、遮蔽部32Bによる最大減衰は、遮蔽部
材30Bが図中反時計回りに90°回転することによっ
て遮蔽部32Bの先端部が平行ビーム14を挟んで反対
側まで突出し、幅が平行ビーム14のビーム径以上で形
成されているため遮蔽部32Bによって平行ビーム14
を完全に遮蔽することができる。
【0077】このように回転中心からの距離が同一の遮
蔽部31B、32Bを有する遮蔽部材30Bを用いて
も、最大減衰量の異なる二つの減衰レンジを実現するこ
とができる。
【0078】なお、平行ビーム14は、図2に示すよう
に、軸側の中心ほど強度の強いガウス分布で表されるた
め、遮蔽部材30Bの遮蔽部31B及び32Bを図13
(a)に示すように、移動量に対して比例するより大き
く遮蔽面積が漸大するようにして、遮蔽部31B、32
Bが遮蔽する面積の変化量を、平行ビーム14の光の強
度が強い領域では微量とし、光の強度が弱い領域では大
きくするようにしてもよい。なお、遮蔽部31B、32
Bの先端形状は、これに限定されず、例えば、図13
(b)に示すように、遮蔽部31B、32Bの幅方向一
方面が突出し且つ傾斜する縁部が幅方向内側に湾曲して
いる形状であってもよい。
【0079】このように、遮蔽部材30Bの回転角に対
して遮蔽部31B、32Bが平行ビーム14を遮蔽する
面積の変化量を比例するより大きく漸大するようにすれ
ば、回転角に対する減衰量を略線形に変化させることが
できる。これにより遮蔽部材30Bの制御及び減衰量の
制御を容易に行うことができる。
【0080】(他の実施形態)以上、本発明の実施形態
1〜3を説明したが、可変光減衰器及び装置の基本的構
造はこれに限定されるものではない。
【0081】例えば、上述した実施形態1〜3では、遮
蔽部材30〜30Bの遮蔽部32〜32Bが平行ビーム
を完全に遮蔽するようにしたが、これに限定されず、遮
蔽部31〜31B及び遮蔽部32〜32Bを所望の最大
減衰量とすることで、比較的高分解能で且つ多種類の減
衰レンジを一つの可変光減衰器で実現することができ
る。
【0082】また、上述した実施形態1〜3では、遮蔽
部材30〜30Bを0〜90°又は0〜−90°の範囲
で回転させることで最大減衰量の異なる二つの減衰レン
ジとしたが、遮蔽部材30〜30Bの回転角はこれに限
定されず、遮蔽部材の形状及び所望の減衰レンジに応じ
て適宜決定すればよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可変光減
衰器及び装置によれば、回転方向の違いによって平行ビ
ームの最大減衰量の異なる二つの遮蔽部を有する遮蔽部
材を用いるようにしたため、一つの可変光減衰器で比較
的高分解能な異なる二つの減衰レンジとすることができ
る。また、遮蔽部材を回転移動させることにより平行ビ
ームを減衰させるため、バックラッシュ等のガタの発生
を防止して減衰量のバラツキを小さくし、減衰量の微調
整及び制御を容易に且つ確実に行うことができる。さら
に、遮蔽部材を回転移動させながら位置決めを行うこと
で、可変光減衰器の平行ビームに対する位置決めを容易
に且つ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る可変光減衰器を具備
する可変光減衰装置の一部断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る平行ビームの強度分
布を示す図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る可変光減衰器の要部
平面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る遮蔽部材の斜視図で
ある。
【図5】本発明の実施形態1に係る遮蔽部材による平行
ビームの遮蔽状態を示す平行ビームの軸方向の平面図で
ある。
【図6】本発明の実施形態1に係る遮蔽部材による平行
ビームの遮蔽状態を示す平行ビームの軸方向の平面図で
ある。
【図7】本発明の実施形態2に係る可変光減衰装置の要
部平面図である。
【図8】本発明の実施形態2に係る遮蔽部材の斜視図で
ある。
【図9】本発明の実施形態3に係る可変光減衰装置の要
部平面図である。
【図10】本発明の実施形態3に係る遮蔽部材の斜視図
である。
【図11】本発明の実施形態3に係る遮蔽部材による平
行ビームの遮蔽状態を示す平行ビームの軸方向の平面図
である。
【図12】本発明の実施形態3に係る遮蔽部材による平
行ビームの遮蔽状態を示す平行ビームの軸方向の平面図
である。
【図13】本発明の実施形態3に係る遮蔽部材の他の例
を示す平面図である。
【図14】従来技術に係る可変光減衰器の平面図であ
る。
【符号の説明】
10 可変光減衰装置 11 光ファイバ 13 光学系 14 平行ビーム 20、20A、20B 可変光減衰器 30、30A、30B 遮蔽部材 31、31A、31B 遮蔽部 32、32A、32B 遮蔽部 40 駆動手段 50 回転角把握手段 51 エンコーダ板 52 測定手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する一対の光学系の間に形成され
    る平行ビーム領域に設けられて、当該平行ビームを連続
    的に減衰させる可変光減衰器において、 回転中心を中心として回転する遮蔽部材と、該遮蔽部材
    を回転させる駆動手段とを具備し、前記遮蔽部材は回転
    方向の違いによって前記平行ビームの最大減衰量の異な
    る二つの減衰部を有することを特徴とする可変光減衰
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変光減衰器において、
    前記遮蔽部材が直方体であると共に前記回転中心が長手
    方向の中心から所定量偏心した位置であることを特徴と
    する可変光減衰器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の可変光減衰器において、
    前記遮蔽部材が楕円盤形状を有すると共に前記回転中心
    が長手方向の中心から所定量偏心した位置であることを
    特徴とする可変光減衰器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか記載の可変光減衰
    器において、前記偏心カムの回転角が時計回りに0〜9
    0°と0〜−90°とで前記平行ビームの最大減衰量の
    異なる二つの減衰レンジとすることを特徴とする可変光
    減衰器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか記載の可変光減衰
    器において、前記駆動手段が、回転型アクチュエータで
    あり、該回転型アクチュエータが回転角を把握すること
    のできるパルスモータであることを特徴とする可変光減
    衰器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4の何れか記載の可変光減衰
    器において、前記駆動手段が、回転型アクチュエータと
    回転角把握手段とを有することを特徴とする可変光減衰
    器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の可変光減衰器において、
    前記回転角把握手段が、前記遮蔽部材と同軸上に設けら
    れたエンコーダ板及び該エンコーダ板の回転角を把握す
    る測定手段とからなるエンコーダであることを特徴とす
    る可変光減衰器。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか記載の可変光減衰
    器において、前記遮蔽部材の少なくとも光を遮蔽する領
    域には、熱膨張率の小さな低熱膨張層を有することを特
    徴とする可変光減衰器。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか記載の可変光減衰
    器において、前記遮蔽部材の少なくとも光を遮蔽する領
    域には、低偏波依存性処理が施されていることを特徴と
    する可変光減衰器。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れか記載の可変光減
    衰器を具備することを特徴とする可変光減衰装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2402751A (en) * 2003-06-10 2004-12-15 Xaar Technology Ltd Rotating attenuating structure for laser beam
JP2011179093A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Saunders & Associates Llc エッチング装置おけるシャッタ機構
FR3049723A1 (fr) * 2016-04-05 2017-10-06 Valeo Comfort & Driving Assistance Afficheur tete haute

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