JP2003130753A - ワーク気密検査装置及び気密検査方法 - Google Patents
ワーク気密検査装置及び気密検査方法Info
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Abstract
検査することができ、且つワークから洩れとして発生す
るエアーを効率良く短時間に検査することを可能とし、
ワークの気密性を正確に検査することを可能としたワー
ク気密検査装置及び方法を提供する。 【解決手段】 中空体容器よりなるワークWを収納する
カプセル本体1及び該カプセル本体の開口部を密封閉塞
するカプセル蓋2とよりなるカプセルと、並びに該ワー
クの内側空間にエアーを供給する給気路3、該カプセル
本体の空間を加圧するエアー流入路7及びエアーを外方
へ流出させるエアー流出路8とを各々形成してなるワー
ク配設装置と、エアー流出路より外方へ延出した導管1
3先端部のノズル14を液体が貯留された液体貯留槽1
5内へ突出形成し、該液体貯留槽と連結したことを特徴
とする。
Description
ークの気密検査装置及び該ワークの気密検査方法に関
し、特に、洗浄液を貯留するウォッシャタンクや燃料タ
ンク或いは各種器機類等の気密性が要求される中空体容
器よりなるワーク(以下ワークという)において、当該
ワークの気密性が確保できているかの確認をするための
気密検査装置及び該ワークの気密検査方法で、カプセル
空間を加圧した状態でエアーをワーク内側空間に導入
し、カプセルから発生する気泡量を計測、照合すること
によりワークの気密性を確認するワークの気密検査装置
及び気密検査方法に関する。
タンク或いは各種器機類等のような中空体容器で気密性
が要求されるワークは、その気密性を確認するために水
没試験が行われている。この水没試験は次のようにして
実施されている。
ブを連結し、当該ワーク全体を水槽等の水中に水没させ
る。その後、チューブより圧縮空気をワークの内側空間
に圧送する。当該ワークから気泡が水中にて発生するか
否かを目視することによってワークの気密性を確認する
方法を採用している。
ワークを配設し、当該ワークの内側空間にエアーを導入
して加圧する。該ワークの内側空間より空気が漏れれば
カプセル内のエアー圧力は上昇することになる。該カプ
セルは、別途気密検査装置と連結され、カプセル内のエ
アーを該気密検査装置へと流出させる。チューブ先端の
ノズルより流出したエアーは、水槽等の液体内に導入さ
れ、気泡となって排出される。その気泡量を計測するこ
とによりワークの気密性の有無を検査している。
よるワークの気密検査方法は、ワーク全体を水没させる
必要があり、当該ワークが湿潤する。また、気泡を目視
によって確認するので、気泡を見逃すことがある。しか
も、その気泡量を定量的に測定することはできなかっ
た。
ワークよりエアーが洩れるとカプセル空間のエアー圧力
が上昇することになるが、その上昇を確認する気密検査
方法は、カプセル空間の容積及びエアー検査路の配管容
積等が大きく、計測を必要とする全体のエアー量が多
く、圧力上昇分は上記容積全体の圧力を漸次上昇させる
ことになり、当該圧力上昇を確認するのに必要とする時
間が増大するという問題点があった。更に、ワーク内側
空間を加圧し、その洩れたエアーの圧力によってのみそ
のエアーがノズルへと流出されてくるので、エアー圧力
が弱く、気泡Eの発生に勢いがなかった。また、チュー
ブ先端のノズルからエアーが気泡確認装置の液体内に気
泡として排出するが、使用する液体の性質の相違や、液
面位置とノズル位置とのずれ等により液圧が相違し、気
泡発生態様が異なり、気密検査の精度に影響を与えると
いう問題点もあった。
認を水没させることなく検査することができ、且つワー
クから洩れとして発生するエアーを効率良く短時間に検
査することを可能とし、更に、発生するエアーを気泡と
して明確に確認できる状態とし、予め設定された気泡量
との比較を容易とすることによりワークの気密性を正確
に検査することを可能としたワーク気密検査装置及び該
ワークの気密検査方法を提供するものである。
る中空体容器よりなるワークを収納するカプセル本体及
び該カプセル本体の開口部を密封閉塞するカプセル蓋と
よりなるカプセルと、並びに該ワークの内側空間にエア
ーを供給する加圧装置と連結した給気路、該カプセル本
体の空間を加圧する予備加圧装置と連結したエアー流入
路及び該カプセル本体内のエアーを外方へ流出させるエ
アー流出路とを各々形成してなるワーク配設装置と、エ
アー流出路より外方へ延出した導管先端部のノズルを液
体が貯留された液体貯留槽内へ突出形成し、該液体貯留
槽と連結した検査液管体及び気泡計測装置よりなる気泡
確認装置とより構成したワーク気密検査装置を特徴とす
る。
生器を連結したワーク気密検査装置を特徴とする。
と受光素子とよりなり、受光量の変化を計測、照合する
光学測定器を検査液管体の側面に形成したワーク気密検
査装置を特徴とする。更に、上記気泡計測装置として、
照明装置とビデオカメラとの組み合わせよりなり、撮影
された画像を解析することによって気泡量を計測、照合
する装置を検査液管体の側面に形成したワーク気密検査
装置を特徴とする。また、上記気泡計測装置として、超
音波発信器とその受信器との組み合わせよりなり、信号
の受信量の変化から気泡量を計測、照合する装置を検査
液管体の側面に形成したワーク気密検査装置を特徴とす
る。
よりなるワークを収納し、該カプセルと連結したエアー
流入路よりカプセル空間内を予備加圧装置により加圧
し、カプセル空間内及び各種管路内の圧力を上昇させた
段階で、該ワークの内側空間を給気路を介して加圧装置
により加圧し、上記カプセル空間内のエアーをエアー流
出路を通じてその外方先端部のノズルより液体貯留槽内
の液体中へ気泡として発生させ、該気泡量を検査液管体
の側面に形成した気泡計測装置において計測、照合して
なるワーク気密検査方法を特徴とする。
体に負圧を導入してなるワーク気密検査方法を特徴とす
る。
置を利用するワーク気密検査方法によれば、カプセルの
空間内は予め予備加圧されているので、エアーはその圧
力によりノズルから検査液体中へ多くの気泡を排出する
ことになる。そして、ワークの内側空間が加圧され、該
ワークの気密性が確保されていない場合はカプセルの空
間内にエアーが洩れることになり、その洩れたエアー分
はカプセル空間内の圧力を上昇させ、気泡の発生量を増
加させる。その量を洩れの生じていない予め設定されて
いる気泡量と比較検査することによりワークの気密性の
有無を瞬時に判断するものである。
施例を示す概略図である。ワーク気密検査装置Aは、ワ
ークWを配置するワーク配設装置Bと、気泡判別装置C
とより構成される。ワークWを収納するカプセルは、ワ
ークWを支持固定配設する上方に開口部を有する箱状の
内側空間を有するカプセル本体1と、該開口部を閉塞す
るカプセル蓋2とより構成されている。該カプセル本体
1の内側空間にワークWを固定配設後、カプセル蓋2に
よりカプセル本体1を密閉状態とする。カプセルには、
給気路3が形成され、該給気路3はカプセルとの気密性
を保持した状態で導管4の一端部5がカプセル本体1内
の空間に突出形成され、該導管4の他端部6は加圧装置
に連結されている。カプセル本体1の空間に突出した一
端部5の先端側はワークWの開口部に気密性を有して一
体的に連結される。
ー流入路7及びエアー流出路8が各々形成される。該エ
アー流入路7は導管9により外部の予備加圧装置と連結
され、該予備加圧装置とエアー流入路7との間には圧力
調整弁10、予備加圧バルブ11及び流量調整バルブ1
2等が装着され、圧力の負荷及びその調整等が行われ
る。上記カプセル本体1及びカプセル蓋2よりなるカプ
セル、並びにワーク内側空間を加圧する加圧装置と連結
した給気路3、カプセルの空間内にエアーを導入するエ
アー流入路7及びカプセル空間内のエアーを外方へ排出
させるエアー流出路8とによりワーク配設装置Bが形成
されている。
延出され、その先端部には、ノズル14が形成され、該
ノズル14は、液体貯留槽15内に突出形成される。該
液体貯留槽15からは検査液管体16が立設形成され、
該液体貯留槽15及び検査液管体16内には検査液体1
7が貯留される。検査液管体16の先端部側には負圧発
生器18が構成される。
壁を有する管体とされ、該側壁には発光素子19と受光
素子20とを対向する位置に気泡計測装置として配設
し、その各々は光学測定器21に連結されている。上記
導管13の先端部のノズル14、流体貯留槽15、検査
液管体16、検査液体17及び負圧発生器18とによっ
て気泡判別装置Cが形成されている。
圧装置から導管4を経由して給気路3よりワーク内側空
間にエアーが供給されワークWが加圧される。上記導管
4からワークWへの加圧に先行して、予備加圧装置より
一定時間カプセル内の空間とエアー流入路7、エアー流
出路8、導管9及び導管13等の管路内を加圧し、それ
らの空間内の圧力を上昇させ、定常化させる。
カプセルの空間よりエアー流出路8及び導管13を通
じ、該導管13の先端部に形成されたノズル14より流
体貯留槽内へ排出され、検査液体17内で気泡Eを発生
する。上記気泡Eは、検査液管体16の側部に配設した
気泡計測装置によりその数量が計測される。
確認することにより、当該センサの感度をチェックし、
且つそれらの検査路内の目詰まり等の不備を確認するこ
とが可能となる。上記予備加圧装置により加圧されたエ
アーは、カプセルの空間からノズル14より排出され、
検査液体17内で気泡Eとして発生するが、その気泡量
を設定数値とし、安定したことを確認した後に、ワーク
Wの洩れ検査を開始することになる。この予備加圧装置
による加圧により、気泡Eの発生を容易とし、且つその
発生する気泡量の増加により気泡計測装置での気泡Eの
確認を確実とすることが可能となった。
装置により加圧されることになるが、該ワークWよりエ
アーが洩れると、カプセル空間内、エアー流入路7、エ
アー流出器8及び導管13内等の管路内圧力が上昇し、
ノズル14より流出するエアーが増加し、検査液体17
内の気泡量が増加する。上記増加した気泡Eは、気泡計
測装置により計測され、予め設定されている設定数値と
比較照合されることになる。
子19及び受光素子20とは光学測定器21に連結さ
れ、該光学測定器21は、発光素子19からの光の照射
を受光素子20の受光した信号として確認することによ
り受光量を計測することになる。上記のようにワークW
よりエアーが洩れると、検査液体17内に発生する気泡
E量が増加し、その受光量が予め設定されている設定数
値と比較照合することにより、洩れ量を定量的に計測す
ることが可能となり、ワーク内側空間からの洩れの有無
が判定されることになる。
立設形成された検査液管体16内には検査液体17が貯
留され、前述の通り、ノズル14から排出されるエアー
を気泡Eとし、気泡計測装置により気泡量を確認するこ
とになるが、ノズル14は気泡Eの表面張力の影響を少
なくし、気泡Eの発生を分散することなく連続的に集中
発生させるためにその径を細く形成しているので、液圧
の影響を受け易い。そこで、上記したように、予備加圧
装置によりカプセル空間の圧力を増加させ、エアーの排
出を容易とさせているが、更に、上記液体貯留槽15及
び検査液管体16内の検査液体17に、負圧発生器18
を作動させることにより負圧を与え、ノズル14から発
生する気泡Eを検査液管体16の上方へ吸引する作用を
誘導させ、気泡Eの発生をより明確に確認することがで
きるようにしている。
て光学測定器を採用したが、その他照明装置とビデオカ
メラとの組み合わせにより、撮影された画像を自動的に
解析することによって気泡発生量を検出する装置とする
ことも可能である。気泡発生が予め記憶されている設定
数値と比較して変化が生じることにより信号や警報を発
生するようにする。
合わせにより、信号の受信量の変化から気泡量を定量的
に計測することにより、設定数値と比較照合を行い、ワ
ークからの洩れの有無を判定することもできる。
検査装置及びその装置による気密検査方法で、カプセル
内に配設したワーク内側空間へエアーを導入して洩れの
有無を検査する前に、予め予備加圧装置によりカプセル
空間やその管路等を加圧し、気泡確認装置の検査路等の
目詰まりの不備の確認や作動状態の確認をすることがで
きるので、検査の正確さを得ることが可能となった。ま
た、上記のように予め予備加圧装置によりカプセル空間
やその管路等を加圧するので、ノズルから発生するエア
ーの吐出力の増加及びそのエアー量の増加をなすことが
できる。また、ワーク内側空間に加えた圧力によりワー
クよりエアーに洩れが生じた場合、カプセル空間の圧力
が増加することになり、その増加した圧力は、直にノズ
ルから排出されるエアー量の増加となり、その増加分を
気泡計測装置により確認することができ、検査時間を大
幅に短縮することが可能となった。
液体を負圧にすることにより、検査液体による圧力を低
減させ、気泡を上方へ吸引することができるので、ノズ
ルから発生する気泡の発生を容易且つ明確化し、連続発
生をより一層確実とするので、検査の精度を大幅に高め
ることが可能となった。
Claims (7)
- 【請求項1】測定対象となる中空体容器よりなるワーク
を収納するカプセル本体及び該カプセル本体の開口部を
密封閉塞するカプセル蓋とよりなるカプセルと、並びに
該ワークの内側空間にエアーを供給する加圧装置と連結
した給気路、該カプセル本体の空間を加圧する予備加圧
装置と連結したエアー流入路及び該カプセル本体内のエ
アーを外方へ流出させるエアー流出路とを各々形成して
なるワーク配設装置と、エアー流出路より外方へ延出し
た導管先端部のノズルを液体が貯留された液体貯留槽内
へ突出形成し、該液体貯留槽と連結した検査液管体及び
気泡計測装置よりなる気泡確認装置とより構成したこと
を特徴とするワーク気密検査装置。 - 【請求項2】液体貯留槽及び検査液管体に負圧発生器を
連結したことを特徴とする請求項1に記載のワーク気密
検査装置。 - 【請求項3】気泡計測装置として、発光素子と受光素子
とよりなり、受光量の変化を計測、照合する光学測定器
を検査液管体の側面に形成したことを特徴とする請求項
1又は2に記載のワーク気密検査装置。 - 【請求項4】気泡計測装置として、照明装置とビデオカ
メラとの組み合わせよりなり、撮影された画像を解析す
ることによって気泡量を計測、照合する装置を検査液管
体の側面に形成したことを特徴とする請求項1又は2に
記載のワーク気密検査装置。 - 【請求項5】気泡計測装置として、超音波発信器とその
受信器との組み合わせよりなり、信号の受信量の変化か
ら気泡量を計測、照合する装置を検査液管体の側面に形
成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク
気密検査装置。 - 【請求項6】密封カプセルの空間内に中空体容器よりな
るワークを収納し、該カプセルと連結したエアー流入路
よりカプセル空間内を予備加圧装置により加圧し、カプ
セル空間内及び各種管路内の圧力を上昇させた段階で、
該ワークの内側空間を給気路を介して加圧装置により加
圧し、上記カプセル空間内のエアーをエアー流出路を通
じてその外方先端部のノズルより液体貯留槽内の液体中
へ気泡として発生させ、該気泡量を検査液管体の側面に
形成した気泡計測装置において計測、照合してなること
を特徴とするワーク気密検査方法。 - 【請求項7】液体貯留槽及び検査液管体の液体に負圧を
導入してなることを特徴とする請求項6に記載のワーク
気密検査方法。
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- 2001-10-23 JP JP2001360094A patent/JP3850273B2/ja not_active Expired - Fee Related
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