JP2003129906A - 排気還流装置の異常診断装置 - Google Patents

排気還流装置の異常診断装置

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JP2003129906A
JP2003129906A JP2001329793A JP2001329793A JP2003129906A JP 2003129906 A JP2003129906 A JP 2003129906A JP 2001329793 A JP2001329793 A JP 2001329793A JP 2001329793 A JP2001329793 A JP 2001329793A JP 2003129906 A JP2003129906 A JP 2003129906A
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exhaust gas
egr
gas recirculation
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JP2001329793A
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Takahiro Uchida
貴宏 内田
Akira Kotani
彰 小谷
Yoshiyasu Ito
嘉康 伊藤
Atsushi Morikawa
淳 森川
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Toyota Motor Corp
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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】より正確に異常診断を行うことのできる排気還
流装置の異常診断装置を提供する。 【解決手段】ディーゼルエンジン10には、EGR通路
20、EGR制御バルブ21等からなるEGR装置を備
えている。ECU30は、吸入空気量の変化量に基づく
EGR装置の異常診断の実施に先立ち、吸入空気量を測
定するエアフローメータ15の異常診断を実施し、エア
フローメータ15の異常が確認されたときには、EGR
装置の異常診断を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気還流装置の異
常診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、内燃機関に適用される装
置として、排気ガスの一部を吸気中に還流させる排気還
流(EGR)装置が知られている。EGR装置は、吸気
通路と排気通路とを連結するEGR通路と、そのEGR
通路に設けられたEGR制御バルブとを備えて構成され
ている。そしてEGR制御バルブの開度制御によって、
吸気通路に還流される排気ガスの量(EGR量)を調整
可能としている。
【0003】こうしたEGR装置において、EGR制御
バルブの作動不良やEGR通路の詰まり等の異常が生じ
ると、EGR量を適量に調整できなくなり、エミッショ
ンの悪化などの不具合が生じる。そこで従来、そうした
EGR装置の異常を診断する装置として、例えば特開平
4−140464号公報に記載の異常診断装置が知られ
ている。この異常診断装置では、EGR制御バルブの開
度を強制的に変更し、その変更に伴う吸気通路内の圧力
(吸気圧)の変化量を測定し、その測定結果に基づいて
EGR装置の異常の有無を判定している。
【0004】こうした態様での異常診断は、例えば吸入
空気量のように、EGR制御バルブの開度の変化(吸気
通路に還流されるEGR量の変化)に伴って値の変化す
るエンジン制御量の測定結果に基づいても、同様に行う
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうしたエ
ンジン制御量の測定結果に基づいてEGR装置の異常の
有無を判定する異常診断装置では、異常判定に用いるエ
ンジン制御量を測定するためのセンサ類(例えば吸気圧
を測定する吸気圧センサや吸入空気量を測定するエアフ
ローメータ)が故障していれば、当然、正確なEGR装
置の異常判定を行うことができなくなってしまう。
【0006】本発明は、そうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、より正確に異常診断を行うこ
とのできる排気還流装置の異常診断装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果を記載する。請求項1に
記載の発明は、吸気通路に排気ガスを還流する排気還流
装置と、前記還流される排気ガスの流量の変化に対応し
て値の変化する所定のエンジン制御量を測定する測定手
段とを備えるエンジンに適用されて、その測定手段の測
定結果に基づいて前記排気還流装置の異常診断を行う排
気還流装置の異常診断装置において、前記排気還流装置
の異常診断の実施に先だって、前記測定手段の異常の有
無を確認するものである。
【0008】例えばエンジンの吸入空気量や吸気圧など
のように、排気還流装置により還流される排気ガスの流
量の変化に対応して値の変化するエンジン制御量の測定
結果を参照すれば、実際に還流されている排気ガスの流
量を把握し、EGR装置の異常診断を行うことができ
る。ただし、そうしたエンジン制御量を測定する測定手
段に異常が有り、正しい測定結果が得られなければ、適
切にEGR装置の異常診断を行うことはできなくなって
しまう。
【0009】その点、上記実施形態では、排気還流装置
の異常診断に先立って、その診断に用いるエンジン制御
量を測定する測定手段の異常の有無を確認している。そ
のため、測定手段に異常が有るときには、それに応じた
対応を取ることができ、不適切な排気還流装置の異常検
出を回避可能となる。例えば、測定手段の異常時に、排
気還流装置の異常診断の実施を禁止したり、異常の確認
された測定手段の測定するエンジン制御量とは別のエン
ジン制御量を代替として用いて排気還流装置の異常診断
を行うようにすれば、不適切な排気還流装置の異常検出
を好適に回避できる。
【0010】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の排気還流装置の異常診断装置において、前記測定
手段に異常があることが確認されたときには、前記排気
還流装置の異常診断の実施を禁止するようにしたもので
ある。
【0011】上記構成によれば、測定手段に異常が確認
されたときには排気還流装置の異常診断の実施が禁止さ
れるため、誤った測定結果に基づく不適切な排気還流装
置の異常診断の実施が回避され、異常診断精度を向上で
きる。
【0012】また請求項3に記載の発明は、請求項1に
記載の排気還流装置の異常診断装置において、前記所定
のエンジン制御量とは別のエンジン制御量を測定する更
なる測定手段を備え、前記測定手段が異常であることが
確認されたときには、その更なる測定手段の測定結果に
基づいて前記排気還流装置の異常診断を実施するように
したものである。
【0013】上記構成では、測定手段に異常が確認され
たときには、その異常が確認されたエンジン制御量とは
別のエンジン制御量を代替として用いて、排気還流装置
の異常診断が実施される。そのため、排気還流装置の異
常診断の機会を保持しながらも、誤った測定結果に基づ
く不適切な排気還流装置の異常診断を回避できる。
【0014】また請求項4に記載の発明は、請求項1〜
3のいずれかに記載の排気還流装置の異常診断装置にお
いて、前記測定手段に異常があることが確認されたとき
には、その後に該測定手段が正常であることが確認され
たときにも、その測定手段の測定結果に基づいた前記排
気還流装置の異常診断の実施を禁止するようにしたもの
である。
【0015】上記構成では、一度でも異常の確認された
測定手段は、たとえその後に正常であることが確認され
ても、その測定結果の信頼性を十分に保証できないとし
て、その測定手段の検出結果に基づいた排気還流装置の
異常診断の実施を禁止するようにしている。そのため、
不適切な排気還流装置の異常検出を更に低減することが
できる。
【0016】また請求項5に記載の発明は、請求項1〜
4のいずれかに記載の排気還流装置の異常診断装置にお
いて、前記測定手段の異常の有無の確認を、前記排気還
流装置の異常診断を実施する直前に行うようにしたもの
である。
【0017】上記構成では、直前に測定手段の異常の有
無の確認を行っているため、排気還流装置の異常診断時
における測定手段の測定結果の信頼性を、より確実に保
証でき、EGRの異常診断の精度を更に高めることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる排気還流装
置の異常診断装置を、車載用ディーゼルエンジンに設け
られた排気還流装置に対して適用した一実施の形態につ
いて、図1〜図5を参照して詳細に説明する。
【0019】図1に示すディーゼルエンジン10の燃焼
室12には、吸気通路11及び排気通路13が接続され
ている。吸気通路11には、その上流側より、吸入空気
を濾過するエアクリーナ14、吸入空気量を測定するエ
アフローメータ15、吸気通路11の流路面積を変更し
て吸入空気量を調整するスロットルバルブ16が設けら
れている。
【0020】スロットルバルブ16は、ギア群を中心に
構成された動力伝達機構19を通じて接続されたステッ
プモータ18によって開閉駆動されている。ステップモ
ータ18は、ディーゼルエンジン10の各種制御を司る
電子制御装置(ECU)30によって駆動制御されてい
る。動力伝達機構19には、スロットルバルブ16が全
開位置に位置されていることを確認する全開スイッチ1
6aが設けられている。ECU30は、全開スイッチ1
6aにより確認された全開位置を基準とした相対的なス
テップモータ18のステップ位置に基づいて、スロット
ルバルブ16の開度(スロットル開度)を把握してい
る。
【0021】吸気通路11のスロットルバルブ16の下
流には、吸気通路11の内圧(吸気圧)を測定する吸気
圧センサ17が設けられるとともに、排気通路13より
分岐して同吸気通路11に合流するEGR通路20が接
続されている。EGR通路20には、上記ECU30に
より制御されたダイアフラム等のアクチュエータ22に
より開閉駆動されるEGR制御バルブ21が設けられて
いる。本実施形態では、これらEGR通路20及びEG
R制御バルブ21、アクチュエータ22等によりEGR
装置が構成されている。
【0022】ECU30は、スロットルバルブ16の開
度制御を通じて燃焼室12に導入されるガスの流量を調
整するとともに、EGR制御バルブ21の開度制御を通
じて吸気通路11に還流される排気ガスの流量(EGR
量)を調整している。ここで、スロットル開度等の他の
条件を一定に保持したまま、EGR制御バルブ21の開
度のみを変更すると、燃焼室12に導入されるガスの総
流量は一定のまま、EGR量が変化する。よって、スロ
ットルバルブ16及びEGR制御バルブ21の開度制御
により、燃焼室12内に導入されるガスの総流量と、そ
のガス中に占める排気ガスの割合(EGR率)を自在に
コントロールすることができる。こうしてディーゼルエ
ンジン10の幅広い運転領域に亘り、適切なEGR制御
を行うことができるようになる。
【0023】ちなみに、吸気通路11のEGR通路20
との合流部よりも上流側に設けられたエアフローメータ
15では、燃焼室12に導入されるガスからEGRを除
いた流量、すなわち外部から取り込まれた空気の流量の
みが検出されることとなる。
【0024】一方、ディーゼルエンジン10の燃焼室1
2には、インジェクタ23が設けられている。このディ
ーゼルエンジン10には、コモンレール方式の燃料供給
装置が採用されており、図示しない燃料タンクから燃料
供給ポンプ24によって汲み上げられた燃料を貯圧する
コモンレール25が設けられている。燃料供給ポンプ2
4は、ECU30に駆動制御されており、同ポンプ24
からの燃料の圧送量の調整により、コモンレール25内
の燃料の圧力を最適に保持されている。コモンレール2
5に貯圧された高圧燃料は、ディーゼルエンジン10の
各気筒のインジェクタ23に分配供給されている。上記
インジェクタ23は、ECU30によって駆動されてお
り、同ECU30の指令に基づいて最適な量の燃料を、
最適なタイミングで燃焼室12に噴射している。
【0025】更にECU30には、上記エアフローメー
タ15や吸気圧センサ17に加え、エンジン回転速度n
eを検出するNEセンサ27や、アクセルペダルの踏み
込み量accpを検出するアクセルセンサ28、車速s
pdを検出する車速センサ29を始めとする各種センサ
類の検出信号が入力されている。ECU30は、それら
のセンサ類から得られた情報をもとに、上記スロットル
制御やEGR制御、燃料噴射制御等のディーゼルエンジ
ン10の運転制御を実施している。
【0026】続いて、以上のように構成されたディーゼ
ルエンジン10におけるEGR装置の異常診断について
説明する。図2は、本実施形態での異常診断処理のメイ
ンルーチンを示している。本ルーチンの処理は、ECU
30によって周期的に実行される。
【0027】ECU30が本ルーチンの処理に移行する
と、まずステップ10において、異常診断実行条件が成
立しているか否かが判断される。具体的には、以下の条
件(a)〜(c)の全てが成立した状態が、現時点に至
るまで所定時間T1以上継続しているときに、異常診断
実行条件の成立となる。 条件(a)アクセルペダルの踏み込み量が0[%]であ
る。 条件(b)燃料噴射量が所定値QF0以下である。 条件(c)エンジン10の回転速度の偏差ΔNEが所定
値NE0未満である。
【0028】なお、ここでは所定値QF0は、アイドル
時の燃料噴射量未満の値に設定されており、そうした条
件では、燃焼室12内でほとんど燃料が燃焼されていな
い状態にある。よって、以上の条件(a)〜(c)の全
ての成立は、車両減速時の燃料カット中であることを意
味している。そうした状態が所定時間T1以上継続して
いれば、ディーゼルエンジン10の運転状態が安定して
いると判断できる。また車両減速時の燃料カット中に異
常診断を行うことで、異常診断のためのスロットルバル
ブ16やEGR制御バルブ21の制御が、ドライバビリ
ティやエンジン10の運転に大きな影響を与えないよう
にしている。
【0029】ここで、異常診断実行条件が成立していな
ければ、ECU30は、ステップ90において、各カウ
ンタC1〜C3の値、及び測定基準値GA0をそれぞれ
クリアし、AFM判定完了フラグをオフにセットした
後、本ルーチンの処理を一旦終了する。
【0030】一方、異常診断実行条件が成立していれば
(S10:YES)、続くステップ20において、診断
完了フラグがオン(ON)となっているか否かが判断さ
れる。そして診断完了フラグがオンであれば、ECU3
0は本ルーチンの処理を終了する。
【0031】診断完了フラグは、今回の異常診断が完了
し、何らかの診断結果(エアフローメータ15の異常判
定、EGRの正常判定、EGRの異常判定のいずれか)
が出されたときにオンとなる。したがって、上記診断結
果は、同一の車両減速中に1回しか出されないようにな
っている。なお、一度オンにセットされた診断完了フラ
グは、車両が停止状態(徐行走行状態も含む)となった
ときにオフにセットし直される。
【0032】続くステップ30では、AFM(エアフロ
ーメータ)判定完了フラグがオンであるか否かが判断さ
れる。AFM判定完了フラグは、エアフローメータ15
の異常の有無を判定する「AFM異常診断処理」におい
て、異常の有無の判定が完了したときにオンとされる。
ここでAFM判定完了フラグがオフ(OFF)であれ
ば、ECU30は処理をステップ40に移行し、図3に
示されるAFM異常診断処理を実行する。すなわち、A
FM異常診断処理でのエアフローメータ15の異常の有
無の判定が完了するまでは、ステップ50以降の処理は
実行されないこととなる。
【0033】<AFM異常診断処理>ここで図3を併せ
参照して、「AFM異常診断処理」の詳細について説明
する。本ルーチンを必要に応じて繰り返し実行すること
で、エアフローメータ15の異常診断が行われる。
【0034】本ルーチンの処理に移行すると、ECU3
0は、ステップ100において、EGRカットを実施、
すなわちEGR制御バルブ21を全閉として吸気通路1
1への排気ガスの還流を停止する。そしてステップ11
0においてECU30は、そのときのスロットル開度よ
り、吸入空気量の理論値gathを算出する。EGRカ
ット中には、燃焼室12に導入されるガスの全てが外部
から取り込まれた空気となり、吸気通路11のエアフロ
ーメータ15の配設部分を流れるガスの流量と、燃焼室
12に取り込まれるガスの流量とが一致する。そのた
め、吸入空気量をスロットル開度から一義的に求めるこ
とができる。
【0035】そしてステップ120において、エアフロ
ーメータ15によって実際に検出された吸入空気量、す
なわち吸入空気量の実測値gaを読み込み、次のステッ
プ130において、それら実測値gaと理論値gath
との差(|gath−ga|)が、判定値αよりも大き
いか否かを判断する。
【0036】このとき、本来であれば、上記実測値ga
と理論値gathとは、ほぼ同一の値となるはずであ
る。そこで、それらの差が判定値α以下であれば、エア
フローメータ15が正常であると判定し、ステップ14
0において、エアフローメータ15が正常であることを
示すAFM正常判定フラグをオンとする。また以前のA
FM異常診断処理において、エアフローメータ15の異
常判定がなされ、AFM異常判定フラグがオンとされて
いれば、同フラグをオフとする。そしてECU30は、
ステップ150において、AFM判定完了フラグをオン
として本ルーチンの処理を終了する。
【0037】一方、上記実測値gaと理論値gathと
の差が判定値αよりも大きいときには(S130:YE
S)、ステップ160において、AFM異常判定カウン
タC1をインクリメントする。そして、続くステップ1
70においてそのカウンタC1の値が所定値T1を超え
ているか否かを判断する。ここでカウンタC1の値が所
定値T1以下であれば、そのまま本ルーチンの処理を一
旦終了する。
【0038】またここでカウンタC1の値が所定値T1
を超えていれば(S170:YES)、すなわち上記実
測値gaと理論値gathとの差が判定値αを上回る状
態が一定の時間以上継続していれば、ステップ180に
おいて、AFM異常判定フラグをオンとする。また以前
のAFM異常診断処理において、AFM正常判定フラグ
がオンとされていれば、同フラグをオフとする。更にE
CU30は、AFM異常履歴フラグをオンとし、ステッ
プ150においてAFM判定完了フラグをオンとした
後、本ルーチンの処理を終了する。
【0039】AFM異常履歴フラグは、一旦オンにセッ
トされると、イグニッションスイッチがオフとなるまで
オンのまま保持される。よって、AFM異常診断処理で
異常判定がなされた後、その後の同処理において正常判
定がなされれば、AFM異常判定フラグはオンからオフ
に戻されるのに対し、このAFM異常履歴フラグはオン
のまま保持される。
【0040】なお、ここでのエアフローメータ15の異
常判定は仮のものであり、この時点では、確定されてい
ない。異常判定の確定は、後述の「異常確定処理」にお
いて行われる。
【0041】以上のAFM異常診断処理は、異常診断実
行条件の成立後、その実行条件が成立しなくなるか、正
常判定又は異常判定がなされてAFM判定完了フラグが
オンとなるかのいずれかとなるまで、繰り返し実行され
ることとなる。以上がAFM異常診断処理の詳細であ
る。
【0042】さて、図2のメインルーチンのステップ3
0において、以上説明したAFM異常診断処理による判
定が完了しており、AFM判定完了フラグがオンとされ
ていれば(YES)、続くステップ50において、AF
M正常判定フラグがオンであるか否かが判断される。
【0043】ここでAFM正常判定フラグがオンであれ
ば(YES)、続くステップ60において、AFM異常
履歴フラグがオンであるか否かが判断され、同フラグが
オフであれば(NO)、ステップ70においてECU3
0の処理は、図4に示す「EGR異常診断処理」に移行
する。
【0044】一方、AFM異常履歴フラグがオフであれ
ば(S60:YES)、ECU30は、そのまま本ルー
チンの処理を終了する。すなわち、本ルーチンでは、た
とえ今回の異常診断において、エアフローメータ15の
正常判定がなされていても、ディーゼルエンジン10の
始動後に一度でもエアフローメータ15の異常判定がな
されていれば、EGR異常診断処理を実行しないように
している。
【0045】<EGR異常診断処理>ここで上記「EG
R異常診断処理」の詳細を、図4を併せ参照して説明す
る。本ルーチンの処理を必要に応じて繰り返し実行する
ことで、EGR装置の異常診断が行われる。
【0046】本ルーチンの処理に移行すると、ECU3
0はまず、ステップ200において、スロットル開度を
現状の開度に固定する。続くステップ210では、今回
の異常診断において、測定基準値GA0が学習されてい
るか否かが判断される。測定基準値GA0が設定されて
いなければ(NO)、ステップ220において、現状の
吸入空気量の実測値gaを測定基準値GA0として設定
し、一旦処理を終了する。
【0047】測定基準値GA0が学習済みであれば(Y
ES)、続くステップ230において、EGR制御バル
ブ21の目標開度epegfinが設定される。目標開
度epegfinはEGR制御バルブ21の実開度ep
egactから徐変量a%を加算することにより設定さ
れる。除変量a%は、例えば10%程度に設定されてい
る。また目標開度epegfin及び実開度epega
ctは、EGR制御バルブ21の全閉時を0%、全開時
を100%として設定されている。よって、EGR制御
バルブ21はその開度が徐々に大きくなるように制御さ
れることとなる。
【0048】なお、図2に示すように、本実施形態で
は、EGR異常診断処理の実行に先立ち、必ずAFM異
常診断処理が実行されており、そのAFM異常診断処理
においてはEGRカットが実行されている(図3のステ
ップ100)。よって、EGR系の異常判定中に、EG
R制御バルブ21は、全閉から徐々に開弁側に制御され
るようになる。
【0049】こうしてEGR制御バルブ21の開度を制
御した後、続くステップ240において、EGR制御バ
ルブ21の実開度epegactより吸入空気量の変化
量の理論値Δgathを算出する。ここでの吸入空気量
の変化量は、上記測定基準値GA0の学習時と現時点と
の吸入空気量の変化量を指している。スロットル開度を
固定した状態では、燃焼室12に導入されるガスの総流
量は、ほぼ一定に保持されるため、ここでの吸入空気量
の変化量は、そのときのEGR量とほぼ同一の値となる
はずである。よって、ここでは、EGR制御バルブ21
の実開度epegactから推定されるEGR量を、吸
入空気量変化量の理論値Δgathとして求めている。
【0050】その後、ECU30は、ステップ250に
おいて、エアフローメータ15によって検出されたその
時点での吸入空気量の実測値gaを読み込み、続くステ
ップ260において、上記測定基準値GA0からその吸
入空気量の実測値gaを減算することで、上記吸入空気
量変化量の実測値Δgaを求めている。
【0051】そして、続くステップ270において、以
上により求められた吸入空気量変化量の実測値Δgaと
理論値Δgathとの差が、所定の判定値βを超えてい
るか否かを判断する。すなわち、ここでは、上記実測値
Δgaと理論値Δgathとの間に有意な差が認められ
るか否かを判断している。
【0052】EGR系に異常がなければ、それら実測値
Δgaと理論値Δgathとは、ほぼ同一の値を取るは
ずである。そこで、それらの差(|Δgath−Δga
|)が判定値βを超えていなければ(NO)、ECU3
0は、ステップ280において、EGR正常判定フラグ
をオン、診断完了フラグをオンにそれぞれセットした
後、処理を終了する。
【0053】一方、上記実測値Δgaと理論値Δgat
hとの差が判定値βを超えていれば(YES)、ステッ
プ290において、EGR異常判定カウンタC2の値を
インクリメントする。
【0054】そして、続くステップ300において、そ
のカウンタC2の値が所定値T2を上回るか否かを判断
する。ここでカウンタC2が所定値T2以下であれば
(NO)、そのまま本ルーチンの処理は一旦終了され
る。この場合、異常診断実行条件が成立している限り、
本ルーチンの処理が再び実行されることとなる。
【0055】また、カウンタC2の値が所定値T2を上
回っていれば(YES)、すなわち上記実測値Δgaと
理論値Δgathとの差が判定値βを上回る状態が一定
の時間以上継続していれば、ECU30はステップ31
0において、EGR異常判定フラグをオン、診断完了フ
ラグをオンにそれぞれセットして、処理を終了する。
【0056】こうしてEGR正常判定フラグ又はEGR
異常判定フラグのいずれかがオンにセットされた時点
で、診断完了フラグがオンにセットされ、今回の異常診
断を完了することとなる。以上が、EGR異常診断処理
の詳細である。
【0057】このように本実施形態では、エアフローメ
ータ15に異常の無いことが確認されているときに限
り、そのエアフローメータ15の検出した吸入空気量に
基づいたEGRの異常判定が行われるようになってい
る。
【0058】ところで、上述のAFM異常診断処理にお
いて、AFM異常判定フラグがオンとされても、直ちに
エアフローメータ15に異常があると確定することはで
きない。これは、EGR制御バルブ21に固着異常が生
じて同バルブ21を全閉とすることができず、EGRカ
ットを実施不能なときには、エアフローメータ15に何
らの異常がなくても、AFM異常判定フラグがオンにセ
ットされることがあるためである。
【0059】そこで図2のメインルーチンのステップ5
0において、AFM正常判定フラグがオフであれば(N
O)、すなわちAFM異常診断処理によりAFM異常判
定フラグがオンにセットされたときには、ステップ40
において、ECU30は、図5に示す「異常確定処理」
に移行し、そこで異常部位の特定を行う。以下、この異
常確定処理の詳細を説明する。
【0060】<異常確定処理>図5は、異常確定処理の
フローチャートを示している。ECU30は、本ルーチ
ンの処理を必要に応じて繰り返し実行することで、異常
部位の特定を行う。
【0061】さて、本ルーチンの処理に移行すると、E
CU30はまずステップ400において、EGRカット
を実行する。また続くステップ410では、スロットル
開度から吸気圧の理論値pmthが算出されている。E
GRカット中は、吸気圧についても吸入空気量と同様
に、スロットル開度の関数として一義的に求めることが
できる。
【0062】そしてステップ420において、吸気圧セ
ンサ17の検出した吸気圧の実測値pmを読み込み、次
のステップ430において、それら実測値pmと理論値
pmthとの差(|pmth−pm|)が、判定値γよ
りも大きいか否かを判断する。
【0063】ここで、上記実測値pmと理論値pmth
とがほぼ一致していれば、EGRカットが適正に行われ
ていると判断することができる。そこで上記差(|pm
th−pm|)が判定値γ以下のときには(NO)、ス
テップ440において診断完了フラグをオンとして今回
の異常診断を完了する。これにより、エアフローメータ
15の異常判定が確定する。
【0064】一方、上記差(|pmth−pm|)が判
定値γよりも大きいときには(S430:YES)、ス
テップ450において、異常判定カウンタC3をインク
リメントする。そして、続くステップ460においてそ
のカウンタC3の値が所定値T3を上回っているか否か
を判断する。ここでカウンタC3の値が所定値T3以下
であれば(S450:NO)、そのまま本ルーチンの処
理を一旦終了する。
【0065】ここでカウンタC3の値が所定値T3を上
回っていれば(S450:YES)、すなわち、上記理
論値pmthと実測値pmとの不一致が所定時間以上継
続していれば、明らかに吸気圧センサ17が、状況に即
さない不適切な検出結果を出力していると判断すること
ができる。それらエアフローメータ15及び吸気圧セン
サ17の同時故障が、確率的にほぼ有り得ないと考えれ
ば、この場合には、EGR制御バルブ21の固着異常が
発生しているものと判断することができる。
【0066】よってその場合には、ステップ470にお
いて、EGR異常判定フラグをオンにセットすると共
に、先のAFM異常診断処理においてオンにセットされ
ていたAFM異常判定フラグをオフにセットし直す。そ
して、ステップ440において診断完了フラグをオンに
セットし、EGR系に異常有りとの診断結果を確定し
て、今回の異常診断を完了する。
【0067】この異常確定処理は、異常診断実行条件が
成立している限り、診断完了フラグがオンにセットされ
るまで、繰り返し実行されることとなる。以上が異常確
定処理の詳細である。
【0068】以上説明したように行われる異常診断は、
車両減速時毎に繰り返し実施される。本実施形態では、
同じ診断結果(AFM異常判定、EGR正常判定、EG
R異常判定のいずれか)が所定回数連続して検出された
ときには、その診断結果は確定されたものとして、その
トリップ中は、異常診断を実施しないようにしている。
【0069】以上説明した本実施形態によれば、次のよ
うな効果を奏することができる。 (1)本実施形態では、エアフローメータ15の検出す
る吸入空気量に基づいてEGR装置の診断を行っている
が、その判定に先立ってエアフローメータ15の異常診
断を行い、エアフローメータ15に異常があることが確
認されたときには、EGR装置の異常診断を実施しない
ようにしている。これにより、故障したエアフローメー
タ15の測定値を用いた異常診断が防止され、より正確
にEGRの異常の検出を行うことができる。
【0070】(2)本実施形態では、EGR装置の異常
診断の直前に、エアフローメータ15の異常診断を行っ
ている。そのため、エアフローメータ15が正常である
ことがより保証された状態でEGR装置の異常診断を行
うことができ、EGR装置の異常の検出精度を更に向上
できる。
【0071】(3)本実施形態では、エアフローメータ
15の異常診断中にEGRカットを実施しており、また
EGR装置の異常診断中にはEGR制御バルブ21の開
度を強制的に変更する制御を行っており、それらの診断
中、通常のEGR制御は中断されるようになっている。
ただし本実施形態では、エアフローメータ15の異常診
断の直後に、連続してEGR装置の異常診断が行われる
ため、そうした通常のEGR制御が中断される回数を減
らすことができる。
【0072】(4)本実施形態では、一度エアフローメ
ータ15に異常が有ることが確認されたときには、たと
えその後にエアフローメータ15が正常であることが確
認されても、そのエアフローメータ15の測定値を用い
たEGR装置の異常診断は行わないようにしている。す
なわち、一度異常の認められた不安定なセンサ(エアフ
ローメータ15)の測定値を用いたEGR装置の異常診
断を禁止している。これにより、EGRの異常診断の精
度を更に高めることができる。
【0073】(5)本実施形態では、EGR制御バルブ
21の開度を徐々に変化させるように制御してEGR装
置の異常診断を行っている。そのため、判定時にEGR
量が急激に変化することはなく、EGR量の急変がエン
ジン10の運転に与える影響(例えば排気エミッション
の悪化や、エンジントルクの変動等)を抑えることがで
きる。
【0074】ところで、EGR量の変化に応じて吸入空
気量が変化すれば、吸気圧センサ17の検出する吸気圧
にも変化が生じる。そのため、エアフローメータ15の
検出する吸入空気量の変化量に代えて吸気圧センサ17
の検出する吸気圧の変化量を用いても、同様にEGR装
置の異常診断を行うことができる。その場合にも、前も
って吸気圧センサ17の異常診断を実施し、吸気圧セン
サ17の異常が確認されたときには、その吸気圧センサ
17の測定値を用いたEGR装置の異常診断を禁止する
ようにすれば、やはり異常診断の精度を高めることがで
きる。
【0075】更に、エアフローメータ15に異常があっ
ても、吸気圧の変化量を用いることで、EGR装置の異
常診断を行うことができる。そこで次のように異常診断
を行うようにすることもできる。
【0076】図6は、EGR装置の異常診断におけるE
CU30の処理手順の概略を示すフローチャートであ
る。同図6のルーチンによる異常診断においても、EG
R装置の異常診断の実施に先立って、まずはエアフロー
メータ15の異常診断が実施される(S500)。この
異常診断は、上述のAFM異常診断処理を通じて行われ
る。すなわち、図3のフローチャートの処理を、必要な
だけ繰り返し実行する。
【0077】そしてその判定の結果、エアフローメータ
15に異常が無いことが確認されたときには(S51
0:NO)、そのエアフローメータ15の検出する吸入
空気量の変化量を用いてEGR装置の異常診断が実施さ
れる(S520)。この異常診断は、上述のEGR異常
診断処理を必要なだけ繰り返し実行することで行われ
る。
【0078】一方、エアフローメータ15に異常が有る
ことが確認されたときには(S510:YES)、吸気
圧センサ17の検出する吸気圧の変化量を用いてEGR
装置の異常診断が実施される(S530)。
【0079】このときの異常診断は、上述のEGR異常
診断処理において吸入空気量の変化量の代わりに吸気圧
の変化量を用いたプロセスを通じて行われる。すなわ
ち、図4のステップ240ではEGR制御バルブ21の
実開度epegactより吸気圧変化量の理論値が求め
られ、ステップ250で読み込まれた吸気圧の実測値よ
りステップ260で吸気圧変化量の実測値を求める。そ
してステップ270において、上記の吸気圧変化量の理
論値と実測値との差が所定の判定値を上回るか否かを判
断する。勿論、ステップ220において学習される測定
基準値も、その時点での吸気圧の実測値に基づくものと
なる。
【0080】このように異常診断を行えば、エアフロー
メータ15に異常があっても、EGR装置の異常診断を
行うことが可能となる。勿論、EGR装置の異常診断に
先立ち、吸気圧センサの異常診断を行い、吸気圧センサ
の異常が確認されなかったときには吸気圧変化量を用い
て、異常が確認されたときには吸入空気量変化量を用い
て、EGR装置の異常診断をそれぞれ行うようにしても
良い。
【0081】以上説明した実施形態は次のように変更す
ることもできる。 ・ 図2のステップ10で成立の有無の判断される異常
診断の実行条件の内容は、適宜変更しても良い。勿論、
異常診断におけるスロットルバルブ16やEGR制御バ
ルブ21の制御がディーゼルエンジン10の運転に与え
る影響が小さく、エンジン運転状態が安定した状況で異
常診断が行われるように、上記実行条件を設定すること
が望ましい。
【0082】・ 上記実施形態では、エアフローメータ
15の異常診断とEGR装置の異常診断と連続して実施
するようにしているが、それらの異常診断をそれぞれ別
々の時期、或いは別々の状況で行うようにしても良い。
その場合であれ、EGR装置の異常診断の実施に先立っ
て、エアフローメータ15の異常診断を実施し、エアフ
ローメータ15の異常が確認されたときには、EGR装
置の異常診断を禁止するようにすれば、誤ったEGR装
置の異常診断を低減することができる。
【0083】・ 上記実施形態では、吸入空気量変化量
又は吸気圧変化量を用いてEGR装置の異常診断を行え
ることを示したが、それら以外のエンジン制御量であ
れ、EGR量に対応して値の変化するエンジン制御量で
あれば、その変化量を用いたEGR装置の異常診断を行
うことができる。例えば、EGR通路20の吸気圧力を
測定するセンサを備えるエンジンであれば、そのEGR
通路20の吸気圧力の変化量に基づいて異常診断を行う
ことができる。
【0084】・ 上記実施形態では、図2のステップ6
0の処理により、エアフローメータ15の異常が一度で
も確認されると、その後に同エアフローメータ15の正
常復帰が確認されたときにも、EGR装置の異常の有無
の判定は行わないようにしているが、そうした処理を省
略しても良い。すなわち、以前に異常が確認されたエア
フローメータ15が正常復帰したときには、EGR装置
の異常判定の実行を許可するようにしてもよい。
【0085】・ 図3のAFM異常診断処理によるもの
と異なる方法で、エアフローメータ15の異常の有無の
確認を行うようにしても良い。 ・ 上記実施形態では、AFM異常診断処理によりエア
フローメータ15の異常判定(AFM異常判定フラグが
オン)がなされたときに、同様の異常判定を吸気圧セン
サ17の測定値を用いて行って異常部位を特定する異常
確定処理を行うようにしている。そうした異常部位の特
定を他の方法で行うようにしても良い。またそうした異
常部位の特定は、エアフローメータ15の異常判定後、
直ちに行わなくても良い。更に、異常部位を特定しなく
ても、何らかの異常があることだけを確認すれば良いの
であれば、そうした異常部位の特定を省略してしまって
も良い。
【0086】・ 上記実施形態でのEGR装置の異常の
有無の判定は、必ずしもスロットル開度を固定した状態
で行わなくても良い。スロットル開度が変更されば、吸
入空気量が変化するが、そうした吸入空気量の変化量を
理論的に求めることはできる。そのため、スロットル開
度の変更、及びEGR制御バルブ21の開度変更を併せ
考慮して吸入空気量の変化量の理論値を求め、それをエ
アフローメータ15によって検出された吸入空気量の変
化量の実測値とを比較することで、EGR装置の異常の
有無を判定することができる。
【0087】・ 上記実施形態ではディーゼルエンジン
10のEGR装置の異常診断装置に具体化したが、ガソ
リンエンジンのEGR装置の異常診断装置に具体化して
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の適用されるディーゼルエ
ンジンの構成を示す模式図。
【図2】同実施形態の異常診断処理のメインルーチンの
フローチャート。
【図3】同実施形態のAFM異常診断処理のフローチャ
ート。
【図4】同実施形態のEGR異常診断処理のフローチャ
ート。
【図5】同実施形態の異常確定処理のフローチャート。
【図6】更なる実施形態の異常診断処理のフローチャー
ト。
【符号の説明】
10…ディーゼルエンジン、11…吸気通路11…燃焼
室、13…排気通路、15…エアフローメータ、16…
スロットルバルブ、17…吸気圧センサ、20…EGR
通路、21…EGR制御バルブ、22…アクチュエー
タ、30…電子制御装置(ECU)。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 嘉康 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 森川 淳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G062 AA01 BA02 CA05 FA20 FA21 GA01 GA02 GA04 GA06 GA08 GA25 3G301 HA02 HA13 JA13 JA16 JB01 JB09 KA16 LA03 LB11 NA06 NA07 NC01 PA01B PA01Z PA07Z PA10Z PA11Z PA13Z PD15B PE01Z PE08Z PF01Z PF03Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気通路に排気ガスを還流する排気還流装
    置と、前記還流される排気ガスの流量の変化に対応して
    値の変化する所定のエンジン制御量を測定する測定手段
    を備えるエンジンに適用されて、前記測定手段の測定結
    果に基づいて前記排気還流装置の異常診断を行う排気還
    流装置の異常診断装置において、 前記排気還流装置の異常診断の実施に先だって、前記測
    定手段の異常の有無を確認することを特徴とする排気還
    流装置の異常診断装置。
  2. 【請求項2】前記測定手段に異常があることが確認され
    たときには、前記排気還流装置の異常診断の実施を禁止
    する請求項1に記載の排気還流装置の異常診断装置。
  3. 【請求項3】前記所定のエンジン制御量とは別のエンジ
    ン制御量を測定する更なる測定手段を備え、前記測定手
    段が異常であることが確認されたときには、その更なる
    測定手段の測定結果に基づいて前記排気還流装置の異常
    診断を実施する請求項1に記載の排気還流装置の異常診
    断装置。
  4. 【請求項4】前記測定手段に異常があることが確認され
    たときには、その後に該測定手段が正常であることが確
    認されたときにも、その測定手段の測定結果に基づいた
    前記排気還流装置の異常診断の実施を禁止する請求項1
    〜3のいずれかに記載の排気還流装置の異常診断装置。
  5. 【請求項5】前記測定手段の異常の有無の確認は、前記
    排気還流装置の異常診断を実施する直前に行う請求項1
    〜4のいずれかに記載の排気還流装置の異常診断装置。
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