JP2003128150A - 鮮度保持箱ならびに鮮度保持方法 - Google Patents

鮮度保持箱ならびに鮮度保持方法

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JP2003128150A
JP2003128150A JP2001358497A JP2001358497A JP2003128150A JP 2003128150 A JP2003128150 A JP 2003128150A JP 2001358497 A JP2001358497 A JP 2001358497A JP 2001358497 A JP2001358497 A JP 2001358497A JP 2003128150 A JP2003128150 A JP 2003128150A
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Eikichi Tamayori
英吉 玉寄
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Abstract

(57)【要約】 【課題】野菜類や果実、肉類その他の鮮度保持を要する
品物の鮮度を保持するのに用いる鮮度保持箱に関し、箱
本体の内部の全体を均一に冷却でき、しかも板材でも製
造可能な鮮度保持箱を実現する。 【解決手段】上方が開放した四角い箱本体Bと該箱本体
Bの側壁に被さる側壁を有する蓋箱Lとからなり、該箱
本体Bおよび該蓋箱Lの側壁には、左右非対称で、互い
に重なり合う通気孔5〜8、5〜8を有しており、
該蓋箱を180度反転して被せると、前記のそれぞれの
通気孔5〜8と5〜8とが重ならず、閉鎖される構
造となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜類や果実、肉類そ
の他の鮮度保持を要する品物の鮮度を保持するのに用い
る鮮度保持箱に関する。薬品や化学品などの変質防止に
も適用できる。
【0002】
【従来の技術】本発明の発明者が実公昭59−4326
2号公報において提案したように、発泡スチロールなど
の発泡樹脂製の箱本体と蓋体との重合部に、蓋体のある
嵌合状態においては箱本体の内部に通ずる開口が形成さ
れ、逆向きの嵌合状態においては、前記の開口が閉鎖さ
れる位置に、それぞれ所要個数の切り欠きを設けた保冷
容器が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この保冷容
器は、箱本体の上端と蓋体の下端との合わせ部に切り欠
きを形成する構造であるため、箱本体の上方にしか切り
欠きを配置できない。その結果、箱本体の上側部分だけ
しか冷気を供給できない。したがって、箱本体の上側の
内容物は十分に冷却されても、下側部分の内容物は冷却
不足となるといった問題が生じる。
【0004】また、別の問題として、箱本体の上端と蓋
体の下端との合わせ部に段差を形成する必要が生じる
が、このような段差は、発泡スチロール製などのような
成型品にしか適用できない。すなわち、段ボール箱など
のような厚みの小さな板材で製造した箱には適用不可能
である。
【0005】しかも、このように成型品にしか適用でき
ないので、内容物を入れない、容器のみの状態におい
て、折り畳んだり、組み立てたりできない。そのため、
保冷容器のみの状態で運搬したりする場合も、内容物が
入っている場合と同じサイズとなり、嵩張ることにな
る。その結果、保冷容器のみを大量に運搬したり、保管
したりするのには適しない。
【0006】また、最終の消費者は、内容物を取り出し
た後に、発泡スチロール製の嵩張る箱が残るので、廃棄
処分に困り、公害問題などの環境破壊を来す恐れもあ
る。
【0007】さらに、このように蓋体を上下させて開閉
する構造では、家庭用の冷蔵庫において、野菜などの保
冷中の乾燥を防止する場合には適用できない。
【0008】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、箱本体の内部の全体を均一に冷却でき、しかも
板材でも製造可能な鮮度保持箱ならびに鮮度保持方法、
あるいは家庭用の冷蔵庫でも乾燥を防止可能な鮮度保持
箱を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、上方が
開口した四角い箱本体と該箱本体の側壁に被さる側壁を
有する蓋箱とからなり、該箱本体および該蓋箱の側壁に
は、左右非対称で、互いに重なる通気孔を有しており、
該蓋箱を180度反転して被せると、前記のそれぞれの
通気孔が重ならず、閉鎖される構造となっている鮮度保
持箱である。
【0010】このように、上方が開口した箱本体および
蓋箱の側壁に、左右非対称で、互いに重なり合う通気孔
を有しており、該蓋箱を180度反転して被せると、前
記のそれぞれの通気孔が重ならず、閉鎖される構造とな
っている鮮度保持箱を用いると、蓋箱を被せる方向によ
って、通気孔を開いて冷気を供給したり、閉じて通気を
遮断して乾燥を防止できる。
【0011】しかも、このように側壁に通気孔を形成で
き、側壁の任意の位置にかつ任意数の通気孔を開けられ
るので、箱本体の内部全体を均一に冷却でき、内蔵物の
全体を確実に冷却でき、鮮度保持がより確実に行われ
る。
【0012】このように側壁に通気孔を形成できるの
で、厚肉の成型品でなく、段ボールなどの板材で鮮度保
持箱を製造できる。その結果、内容物を入れない状態で
は折り畳んで運搬したり保管でき、使用後の保管や廃棄
にも便利である。
【0013】請求項2は、上方が開口した四角い箱本体
と該箱本体の側壁に被さる側壁を有する蓋箱とからな
り、該箱本体および該蓋箱の側壁には、左右非対称で、
互いに重なる通気孔を有している鮮度保持箱を用い、内
部に冷気を供給する場合は、該箱本体と該蓋箱との通気
孔が重なり合うように蓋箱を被せ、冷気の供給を要しな
い場合は、蓋箱を180度反転して被せることによっ
て、それぞれの通気孔が重なり合わないようにする鮮度
保持方法である。
【0014】このように、上方が開口した箱本体および
蓋箱の側壁に、左右非対称で、互いに重なり合う通気孔
を有しており、該蓋箱を180度反転して被せると、前
記のそれぞれの通気孔が重ならず閉鎖される構造となっ
ている鮮度保持箱を用いて、内部に冷気を供給する場合
は、箱本体と蓋箱との通気孔が重なり合う方向に蓋箱を
被せ、冷気の供給を要しない場合は、蓋箱を180度反
転して被せることによって、それぞれの通気孔が重なり
合わないようにする鮮度保持方法によると、素人でも容
易に、蓋箱を被せる方向によって、冷気を供給したり遮
断したりできる。
【0015】特に、箱本体および蓋箱を透明の合成樹脂
板でも製造できるので、スーパーや寿司屋などの店頭な
どでも、内容物が見える状態で冷気を供給したり、遮断
したりでき、展示販売しながらでも、乾燥による品質低
下を来さないように冷却して鮮度保持できる。
【0016】請求項3は、冷蔵庫内で使用される鮮度保
持箱であって、外箱内において内箱が水平方向にスライ
ドして出し入れされる構造になっており、該内箱は少な
くとも上側が開放しており、その側壁と該外箱の側壁と
に、互いに重なり合う通気孔を有しており、該内箱を1
80度反転して逆向きに挿入すると、前記のそれぞれの
通気孔が重ならず、閉鎖される構造となっている鮮度保
持箱である。
【0017】このように、少なくとも上側が開放してい
る内箱が外箱内で水平方向にスライドして出し入れされ
る構造になっていて、該内箱と該外箱の側壁に、互いに
重なり合う通気孔を有しており、該内箱を180度反転
して逆向きに挿入すると、前記のそれぞれの通気孔が重
ならず、閉鎖される構造となっているため、生鮮物を入
れる内箱内部を冷却したい場合は、それぞれの通気孔が
重なって通気できる方向に内箱を挿入すればよく、内容
物が十分に冷却した後は、内箱を180度反転して逆向
きに挿入することによって通気孔を閉じれば、冷気で内
容物が乾燥するのを防止できる。しかも、前後にスライ
ドして出し入れできるため、家庭用の冷蔵庫にも適用で
きる。
【発明の実施の形態】次に本発明による鮮度保持箱なら
びに鮮度保方法が実際上どのように具体化されるか実施
形態を説明する。図1は本発明による鮮度保持箱の実施
形態を示す斜視図である。
【0018】(1)は箱本体Bであり、例えば段ボール
などによって、四角形に形成されている。なお、最も典
型的な箱であり、上部が開放している。
【0019】そして、この箱本体Bにおいて、前後およ
び左右の側壁1、2、3、4に通気孔5、6、7、8を
開けてある。前後の通気孔5、6は、中心線a1に対
し、片側だけに開けてある。すなわち、左右非対称の位
置に開けてある。しかも、前後の通気孔5と6とは互い
に対向する位置に開けてある。
【0020】左右の側壁3、4における通気孔7と8
も、同様に、中心線a2に対し片側だけ、すなわち左右
非対称の位置に開けてある。しかも、左右の通気孔7と
8は互いに対向する位置に開けてある。
【0021】(2)は、この箱本体Bに被せる蓋箱Lで
あり、箱本体Bの側壁1〜4に被さるような前後の側壁
9、10と左右の側壁11、12を有している。すなわ
ち、側壁の深い箱状の蓋である。
【0022】この蓋箱Lにも、この蓋箱Lを箱本体Bに
被せた状態において、前記の箱本体Bの前記通気孔5〜
8と丁度重なる位置に、通気孔5、6、7、8
を開けてある。すなわち、前後の通気孔5、6は、
中心線a1に対し片側だけ、すなわち左右非対称の位置
に開けてある。しかも、前後の通気孔5と6とは互
いに対向する位置に開けてある。また、左右の通気孔7
と8も、中心線a2に対し片側だけ、すなわち左右
非対称の位置に開けてある。しかも、左右の通気孔7
と8は互いに対向する位置に開けてある。
【0023】したがって、このような構造の蓋箱Lを箱
本体Bに被せると、図2(1)のように、蓋箱Lを被せ
てあるにもかかわらず、通気孔によって箱本体Bの内外
が連通し、箱内に通気できる。すなわち、箱本体Bと蓋
箱Lの手前の側壁1、9の通気孔5と5とが重なり、
箱本体Bの内外が連通する。また、後方の側壁2、10
の通気孔6と6とが重なり、箱本体Bの内外が連通す
る。
【0024】同様に、箱本体と蓋箱の左側の側壁3、1
1の通気孔7と7とが重なり、右側の側壁4、12の
通気孔8と8とが重なって、箱本体Bの内外が連通す
る。
【0025】このように、箱本体Bと蓋箱Lとの通気孔
同士が重なり合うように蓋箱Lを被せた状態で、内部に
果実や野菜、肉などの生鮮品を入れた状態で冷蔵庫に入
れておくと、冷蔵庫の冷気が前記の重なり合った各通気
孔を通過して、箱本体Bの内部に流入する。その結果、
箱本体Bの内部の内容物を冷却できる。しかしながら、
内容物が十分に冷却された後も、通気孔を開けたままに
しておくと、湿度の低い冷気のために表面が次第に乾燥
してくるので、品質が低下する。特に、イチゴなどの場
合に顕著である。
【0026】これを防ぐため、蓋箱Lを一旦取り外して
から、図1(3)のように180度反転した状態で、箱
本体Bに被せる。すると、箱本体Bの前記の通気孔5〜
8が全部、蓋箱Lによって閉じられる。
【0027】すなわち、図2(1)の状態の蓋箱Lを取
り外して、180度反転させると、図2(1)の各矢印
で示すように、蓋箱Lの各通気孔5、6、7、8
も180度反転して、図2(2)のように、箱本体B
の各側壁の通気孔の開いていない位置に移動し、蓋箱L
の通気孔の開いてない閉鎖位置が箱本体Bの各通気孔5
〜8の位置に移動する。つまり、箱本体Bの各通気孔5
〜8と蓋箱Lの各通気孔5、6、7、8とが重
なり合わないため、箱本体Bの各通気孔5〜8が閉じら
れた状態となる。
【0028】その結果、箱本体Bの内外が遮断されるの
で、冷蔵庫の冷気が箱本体Bの内部に入ることはでき
ず、内容物が冷気の流れで乾燥し、品質低下を来すとい
った問題が解消される。
【0029】また、箱本体Bの通気孔5〜8および蓋箱
Lの通気孔5、6、7、8は、従来例と違っ
て、側壁における上下方向の位置は特に制限されないの
で、従来構造のように箱本体Bの上側だけが冷却される
といった問題も解消される。
【0030】説明の都合上、図1、図2には、最もシン
プルな構成を例示してある。この図を見ると、中心線a
1、a2に対し、片側だけが冷却されるように思われる
かもしれないが、図3のように、箱本体Bの各側壁1〜
4を4等分して、それぞれの側壁1〜4に、中心線a
1、a2に対し左右非対称となるように通気孔5〜8を
開け、各側壁の通気孔を2個ずつにすると、箱本体B内
の全体により均一に冷気を供給できる。
【0031】なお、蓋箱Lの各側壁9〜12にも、箱本
体Bの各通気孔5〜8と同様に2個ずつ開けることは言
うまでもない。
【0032】図4のように、上下方向にも2個ずつ開け
ると、より大型で底の深い箱の場合でも、全体に均一に
冷気を供給して、箱内部の全体を満遍なく、確実に冷却
できる。なお、以上の実施形態において、箱本体Bのみ
断熱に適した段ボール製とし、蓋箱Lは厚紙製を例示し
たが、蓋箱Lも段ボール製できる。
【0033】図5は、側壁にテーパを付けた実施形態の
縦断面図である。この実施形態では、箱本体Bおよび蓋
箱Lを構成する板材は、合成樹脂製や木製が適してい
る。13は箱本体Bの底板であり、14は蓋箱Lの天板
である。箱本体Bや蓋箱Lの各側壁が合成樹脂製や木製
の場合は、各部の板厚を容易に変えることができる。そ
のため、箱本体Bの各側壁1〜4は、内面iはストレー
トの鉛直方向とするのに対し、外面Oのみ、上側を次
第に内側に向けて傾斜させてある。すなわち、全体とし
て上細のテーパ状にしてある。
【0034】一方、蓋箱Lの内面にも、箱本体Bの前記
テーパ部と同じ傾きのテーパ状にする。すなわち、各側
壁9〜12の外面Oはストレートの鉛直方向とするのに
対し、内面iのみ、下側を次第に外側に向けて傾斜さ
せてある。
【0035】その結果、箱本体Bの側壁1〜4の外面の
テーパ面Oの上に、蓋箱Lの側壁9〜12の内面のテ
ーパ面iを被せて蓋箱Lを閉じた際に、テーパ面同士
が厚接することによって、互いに密着度が増し、箱本体
Bをより確実に密閉できる。したがって、各通気孔を開
けて、内容物が十分に冷却した後に、外気が入らないよ
うに蓋箱Lを逆にして閉じる際の密閉度が増し、確実に
閉鎖できる。なお、箱本体Bの上端と蓋箱Lの天板14
との間に多少の隙間Gができる程度の寸法にしておく
と、テーパ面同士の密着度がより増す。
【0036】なお、本発明の場合は、箱本体Bや蓋箱L
を構成する材質は特に限定されないが、板材で構成する
のが適している。すなわち、合成樹脂製や木製の板材で
もよいが、段ボールなどのような紙製も適している。用
途によっては、アクリル板などの透明板も適している。
【0037】本発明の鮮度保持箱は、板材で構成できる
ので、容易に折り畳み構造にできる。その結果、内容物
を入れない場合は、折り畳み状態で搬送し、使用に際し
て組み立てて使用できる。したがって、搬送や保管に便
利である。
【0038】また、消費者は、使用後は折り畳んだ状態
で保管して、再使用に備えることができる。あるいは、
発泡樹脂などと違って、紙製の箱の場合は、廃棄も容易
であり、環境問題を招く恐れが少ない。
【0039】本発明の鮮度保持箱の用途は、搬送時や保
管時における乾燥を防止して鮮度保持に有効なだけでな
く、販売のための展示時や使用中の鮮度低下による品質
劣化の防止にも適している。
【0040】例えば、鮮魚の切り身などをショーケース
に入れて展示販売するような場合に、製品の表面が乾燥
すると品質低下を来たし、購買意欲を低下させてしま
う。このような場合に、本発明による透明樹脂製の鮮度
保持箱を使用すると乾燥を防止しながら、展示できる。
【0041】あるいは、ウニやイクラなどの出荷時に本
発明による透明で弁当箱サイズの鮮度保持箱を使用して
ウニなどを入れて出荷すれば、寿司屋などではその透明
の鮮度保持箱をそのまま店頭の保冷ショーケース内に入
れておけば、表面を乾燥させない状態で保存できる。冷
却が足りないと思われるときだけ、箱本体と蓋箱との通
気孔が重なる方向に蓋をし、通常は通気孔が閉じる方向
に蓋をしておけば、より長時間、乾燥を防止でき、見た
目にも新鮮に見え、来客の食欲をそそることができる。
【0042】図6は、特に家庭用の狭い冷蔵庫用として
適する鮮度保持箱の斜視図である。図1から図5は蓋箱
Lを上下して開閉する構造であるのに対し、図6、図7
は内箱を外箱に対し水平方向にスライドして開閉する構
造である。したがって、家庭用の狭い冷蔵庫内でも使用
できる。
【0043】外箱fは、冷蔵庫などの内部に設置されて
おり、前記蓋箱Lの前後の通気孔5、6に相当する
通気孔5、6を、中心線a1に対し左右非対称の位
置に有している。そして、天板14と底板15を有して
いる。また、一端は、内箱Sを出し入れする開口16が
開いており、反対側の端部は、内箱Sの挿入位置を規制
するストッパーを設けてある。
【0044】内箱Sは、前記の箱本体Bの前後の通気孔
5、6に相当する通気孔5、6を、中心線a1に対し左
右非対称の位置に有している。前記の箱本体Bの左右の
通気孔7、8に相当する通気孔は設けずに、閉鎖側壁に
なっている。内箱S中に貯蔵品を出し入れできるよう
に、上方は開放しており、底壁13を有している。
【0045】使用に際しては、冷蔵庫の内部に外箱fを
設置した状態で、内箱Sを矢印a3方向に挿入する。そ
して、内箱S中に上部から野菜や果物、肉類などを入れ
た状態で、内箱Sを外箱f後方のストッパーに当たるま
で押し込むと、外箱fおよび内箱Sの手前の側壁の通気
孔5と5とが重なり、後方の側壁の通気孔6と6と
が重なるため、通気孔が開放して、冷蔵庫内の冷気が内
箱S内に入って、内部の野菜や果物、肉類などを冷却す
る。
【0046】十分冷却されると、冷気の流れによって保
存物の表面が乾燥しないように、前記の内箱Sを引き出
して、逆向きにしてから、外箱f中に挿入する。内箱S
を逆向きにすると、図3(3)の蓋箱Lと同様に、通気
孔5、6の位置がずれることになる。
【0047】したがって、図6(2)のように逆向きに
した内箱Sを外箱f中に入れて、奥部のストッパーに当
たるまで挿入すると、外箱fの手前の通気孔5と内箱
Sの手前の通気孔6とがずれるため、内箱Sの通気孔6
は閉鎖される。同様に、外箱fの後方の通気孔6と内
箱Sの後方の通気孔5とがずれるため、内箱Sの通気孔
5は閉鎖される。その結果、内箱S中に冷蔵庫中の冷気
が流入できず、冷気の流れによる乾燥を防止できる。側
壁3、4に取っ手をつけることは言うまでもない。
【0048】なお、外箱fの底板15を、鎖線のように
開口16から突出させ、その上に内箱Sを一旦載せてか
ら、矢印a3方向に挿入するような構造にすると、内箱
Sを外箱f中に容易に位置合わせし挿入できる。
【0049】図6の外箱fは、別体の外箱fを冷蔵庫の
内部に設置して用いてもよい。その場合は、任意の位置
に設置できるし、冷蔵庫内で自由に移動することもでき
る。なお、冷蔵庫の内部の所定の位置に、最初から固定
して用いることもできる。
【0050】図7は、図6の外箱fを冷蔵庫と一体構造
にした実施形態の縦断面図である。冷蔵庫と一体構造に
する場合は、冷蔵庫の1室の床部15を図6の外箱fの
底板15として用いる。そして、この床部15の上に、
外箱fに相当する側壁9、10を立て、上端に天板14
を水平に設けた構造にする。なお、17は冷蔵庫本体の
内壁、18はドアである。
【0051】内箱Sは図6の場合と同様で足りる。な
お、図6、図7の場合は、強度上、段ボールなどの紙製
は適用できず、合成樹脂製が適している。
【0052】
【発明の効果】請求項1のように、上方が開口した箱本
体および蓋箱の側壁に、左右非対称で、互いに重なり合
う通気孔を有しており、該蓋箱を180度反転して被せ
ると、前記のそれぞれの通気孔が重ならず、閉鎖される
構造となっている鮮度保持箱を用いると、蓋箱を被せる
方向によって、通気孔を開いて冷気を供給したり、閉じ
て通気を遮断して、乾燥を防止できる。
【0053】しかも、このように側壁に通気孔を形成で
き、側壁の任意の位置にかつ任意数の通気孔を開けられ
るので、箱本体の内部全体を均一に冷却でき、内蔵物の
全体を確実に冷却でき、鮮度保持がより確実に行われ
る。
【0054】このように側壁に通気孔を形成できるの
で、厚肉の成型品でなく、段ボールなどの板材で鮮度保
持箱を製造できる。その結果、内容物を入れない状態で
は折り畳んで運搬したり保管でき、使用後の保管や廃棄
にも便利である。
【0055】請求項2のように、上方が開口した箱本体
および蓋箱の側壁に、左右非対称で、互いに重なり合う
通気孔を有しており、該蓋箱を180度反転して被せる
と、前記のそれぞれの通気孔が重ならず閉鎖される構造
となっている鮮度保持箱を用いて、内部に冷気を供給す
る場合は、箱本体と蓋箱との通気孔が重なり合う方向に
蓋箱を被せ、冷気の供給を要しない場合は、蓋箱を18
0度反転して被せることによって、それぞれの通気孔が
重なり合わないようにする鮮度保持方法によると、素人
でも容易に、蓋箱を被せる方向によって、冷気を供給し
たり遮断したりできる。
【0056】特に、箱本体および蓋箱を透明の合成樹脂
板でも製造できるので、スーパーや寿司屋などの店頭な
どでも、内容物が見える状態で冷気を供給したり、遮断
したりでき、展示販売しながらでも、乾燥による品質低
下を来さないように冷却して鮮度保持できる。
【0057】請求項3のように、少なくとも上側が開放
している内箱が外箱内で水平方向にスライドして出し入
れされる構造になっていて、該内箱と該外箱の側壁に、
互いに重なり合う通気孔を有しており、該内箱を180
度反転して逆向きに挿入すると、前記のそれぞれの通気
孔が重ならず、閉鎖される構造となっているため、生鮮
物を入れる内箱内部を冷却したい場合は、それぞれの通
気孔が重なって通気できる方向に内箱を挿入すればよ
く、内容物が十分に冷却した後は、内箱を180度反転
して逆向きに挿入することによって通気孔を閉じれば、
冷気で内容物が乾燥するのを防止できる。したがって、
営業用あるいは一般家庭用の冷蔵庫にこの鮮度保持箱を
装備しておくと、冷蔵庫内において保存中の生鮮物の乾
燥を防止できる。しかも、前後にスライドして出し入れ
できるため、家庭用の冷蔵庫にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による鮮度保持箱の実施形態を示す斜
視図であり、(1)は箱本体、(2)は蓋箱、(3)は
180度反転した状態の蓋箱である。
【図2】 蓋箱を被せた状態の水平断面図であり、
(1)は通気孔が重なり合っている状態、(2)は通気
孔が閉鎖されている状態である。
【図3】 側壁に通気孔を2個段に設けた実施形態の斜
視図である。
【図4】 側壁に通気孔を上下2個ずつ設けた実施形態
の斜視図である。
【図5】 側壁にテーパを付けた実施形態の縦断面図で
ある。
【図6】 特に家庭用の狭い冷蔵庫用に適する鮮度保持
箱の斜視図である。
【図7】 図6の中心(a1)位置における縦断面図で
ある。
【符号の説明】
B 箱本体 1〜4 側壁 5〜8 通気孔 L 蓋箱 9〜12 蓋箱の側壁 5〜8 蓋箱の通気孔 O 箱本体側壁のテーパ状外面 i 蓋箱側壁のテーパ状内面 13 底板 14 天板 S 内箱 f 外箱 15 底板(床部) 16 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 5/64 B65D 85/50 C 85/50 A23B 7/00 B65D 6/10 // A23B 4/00 5/42 Z 7/00 A61J 1/00 390S B65D 6/10 A23B 4/00 A Fターム(参考) 3E035 AA04 AA11 BA01 BB02 BC02 CA02 3E060 AA03 AB02 AC07 BA24 BC02 BC04 DA17 DA19 DA22 DA23 DA30 EA12 3E061 AA01 AB11 CA11 DA02 DA04 DB11 3E067 AA11 AB04 AB08 AB09 BA05A BB02A BB13A BB14A EA17 EA32 EE19 FA01 FC01 GB02 GD01 4B069 AA03 HA01 HA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方が開放した四角い箱本体と該箱本体
    の側壁に被さる側壁を有する蓋箱とからなり、該箱本体
    および該蓋箱の側壁には、左右非対称で、互いに重なり
    合う通気孔を有しており、該蓋箱を180度反転して被
    せると、前記のそれぞれの通気孔が重ならず、閉鎖され
    る構造となっていることを特徴とする鮮度保持箱。
  2. 【請求項2】 上方が開放した四角い箱本体と該箱本体
    の側壁に被さる側壁を有する蓋箱とからなり、該箱本体
    および該蓋箱の側壁には、左右非対称で、互いに重なり
    合う通気孔を有している鮮度保持箱を用い、 箱本体の内部に冷気を供給する場合は、該箱本体と該蓋
    箱との通気孔が重なり合うように蓋箱を被せ、 冷気の供給を要しない場合は、蓋箱を180度反転して
    被せることによって、それぞれの通気孔が重なり合わな
    いようにすることを特徴とする鮮度保持方法。
  3. 【請求項3】 冷蔵庫内で使用される鮮度保持箱であっ
    て、外箱内において内箱が水平方向にスライドして出し
    入れされる構造になっており、 該内箱は少なくとも上側が開放しており、その側壁と該
    外箱の側壁とに、互いに重なり合う通気孔を有してお
    り、該内箱を180度反転して逆向きに挿入すると、前
    記のそれぞれの通気孔が重ならず、閉鎖される構造とな
    っていることを特徴とする鮮度保持箱。
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