JP2003124845A - 受信装置および受信方法 - Google Patents

受信装置および受信方法

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JP2003124845A
JP2003124845A JP2001313123A JP2001313123A JP2003124845A JP 2003124845 A JP2003124845 A JP 2003124845A JP 2001313123 A JP2001313123 A JP 2001313123A JP 2001313123 A JP2001313123 A JP 2001313123A JP 2003124845 A JP2003124845 A JP 2003124845A
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time slots
midamble
receiving apparatus
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Hidenori Shikayama
英則 鹿山
秀行 ▲高▼橋
Hideyuki Takahashi
Keiichi Kitagawa
恵一 北川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の受信装置と比較して装置規模を小
さくして、受信装置を小型化すること。 【解決手段】 選択部101は、自己宛ての信号を含む
複数のタイムスロットの中から特定のタイムスロットを
選択し、遅延プロファイル生成部102は、選択部10
1によって選択された特定のタイムスロットに対して相
関演算を行ってタイムスロット個別の個別遅延プロファ
イルを生成し、遅延プロファイル更新部103は、遅延
プロファイル生成部102によって生成された個別遅延
プロファイルを使用して、遅延プロファイル記憶部10
4に記憶され、自己宛ての信号を含む複数のタイムスロ
ットをそれぞれ復調する際に共通に使用される共通遅延
プロファイルを更新し、パスタイミング検出部105
は、遅延プロファイル更新部103によって更新された
共通遅延プロファイルを使用してパスタイミングを検出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信装置および受
信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、TD−CDMA(Time Divis
ion-Code Division Multiple Access:時間分割符合分
割多元接続)方式を用いた移動体通信では、図8に示す
ように、1フレームが複数(ここでは15個)のタイム
スロットに分割されており、各移動局は、各フレームで
1つまたは複数のタイムスロット(図8の例ではタイム
スロット#12とタイムスロット#13の2つ)のDP
CH(Dedicated Physical Channel:個別物理チャネ
ル)を用いて信号を受信する。
【0003】DPCH信号は、図8に示すように、デー
タ部分(DATA)の間にミッドアンブル部分(MA)
が挿入されており、ミッドアンブル部分にはミッドアン
ブルコードと呼ばれる既知コードが格納されている。ミ
ッドアンブルコードは、各移動局宛ての信号に対するチ
ャネル推定のために用いられる。
【0004】ミッドアンブルコードは、基地局において
図9に示す方法で生成される。ベーシックコードの長さ
をLチップ、ミッドアンブルコードの長さをMチップ、
遅延窓幅(ミッドアンブルコード間のずれ幅)をWチッ
プとすると、M=L+W−1が成立する。各ミッドアン
ブルシフトは、2個分のベーシックコードから取り出し
たMチップ長のミッドアンブルコードを巡回させたもの
となっている。図9の例では、ミッドアンブルシフト1
はミッドアンブルコード#1に対応し、ミッドアンブル
シフト2はミッドアンブルコード#2に対応し、以下同
様に、ミッドアンブルシフト8はミッドアンブルコード
#8に対応している。
【0005】ここで、全拡散コード共通のミッドアンブ
ルコードを使用する場合は、多重する拡散コードの数に
対応したミッドアンブルコードを送信する。たとえば、
タイムスロットに4つの拡散コードが多重される場合
は、全移動局宛ての信号にミッドアンブルシフト4のミ
ッドアンブルコード#4を挿入して送信する。一方、各
拡散コード個別のミッドアンブルコードを使用する場合
は、各移動局が使用する拡散コードに対応したミッドア
ンブルコードを各移動局宛ての信号に挿入して送信す
る。これらは、3GPP TS25.221 V4.0.0
に記載された方法である。
【0006】次いで、従来の受信装置について、図面を
用いて説明する。図10は、従来の受信装置の構成を示
すブロック図である。なお、以下の説明では、この受信
装置が移動局に搭載されるものとして説明する。
【0007】遅延プロファイル生成部11は、タイムス
ロットのミッドアンブル部分に対して相関演算を行って
各タイムスロット個別の遅延プロファイル(個別遅延プ
ロファイル)を生成する(遅延プロファイル生成処
理)。この遅延プロファイル生成処理は、DPCHが割
り当てられているすべてのタイムスロットに対してそれ
ぞれ個別に行われる。具体的には、受信信号のミッドア
ンブル部分とミッドアンブルコードとの相関値を算出し
(ミッドアンブル相関処理)、遅延プロファイルを生成
する。たとえば、復調方法として後述のJD(Joint De
tection:ジョイントディテクション)を行う場合は、
自己だけでなく他の移動局も含めて、そのタイムスロッ
トに多重されている全移動局分の遅延プロファイルが必
要である。各移動局はそのタイムスロットに何移動局分
の信号が多重されているか(何コードが多重されている
か)知らないため、それを見極めるために全ミッドアン
ブルシフト分の遅延窓幅すべてについて相関値を算出す
る。各移動局のミッドアンブルコードは、上記のよう
に、ベーシックコードを巡回シフトさせたものになって
いる(図9参照)。よって、ミッドアンブルコードを巡
回させながらW×Kd 回の相関演算を行う。Wは上記の
ように遅延窓幅であり、Kd はミッドアンブルコードの
最大シフト数である。
【0008】遅延プロファイル更新部12は、遅延プロ
ファイル記憶部13−1〜13−Nに記憶された個別遅
延プロファイルを更新する(更新処理)。この更新処理
は、DPCHが割り当てられているすべてのタイムスロ
ットに関してそれぞれ個別に行われる。すなわち、遅延
プロファイル生成処理によって生成された個別遅延プロ
ファイルのそれぞれに対して個別に行われる。たとえ
ば、上記のように、タイムスロット#12とタイムスロ
ット#13の2つのタイムスロットにDPCHが割り当
てられている場合は、タイムスロット#12の個別遅延
プロファイル#12が遅延プロファイル記憶部13−1
に記憶され、タイムスロット#13の個別遅延プロファ
イル#13が遅延プロファイル記憶部13−2に記憶さ
れる。そして、遅延プロファイル記憶部13−1に記憶
された個別遅延プロファイル#12と、遅延プロファイ
ル記憶部13−2に記憶された個別遅延プロファイル#
13に対して、それぞれ個別に更新処理が行われる。更
新指示部14は、遅延プロファイル更新部12に対し
て、更新対象となる個別遅延プロファイルが記憶されて
いる遅延プロファイル記憶部を指示するためのものであ
る。なお、更新処理としては、ノイズの影響を除去する
ために、たとえば以下の式を用いて、遅延プロファイル
生成処理によって得られた個別遅延プロファイルを過去
のものと電力平均する。この場合、遅延プロファイル記
憶部13−1〜13−Nは、DPCHが割り当てられて
いるタイムスロット個別に平均化された個別遅延プロフ
ァイルを記憶する。 Pave(n)=αPave(n−1)+(1−α)Pnow(n) Pave(n):現フレームまでの平均化遅延プロファイ
ル Pave(n−1):前フレームまでの平均化遅延プロフ
ァイル Pnow(n):現フレームにおける個別遅延プロファイ
ル α:平均化時定数
【0009】パスタイミング検出部15は、遅延プロフ
ァイル記憶部13−1〜13−Nに記憶された個別遅延
プロファイルを使用してパスタイミングを検出する(パ
スタイミング検出処理)。具体的には、遅延プロファイ
ル記憶部13−1〜13−Nに記憶された電力次元の個
別遅延プロファイルに対して、閾値判定などにより有効
なパスを抽出する。そして、抽出したパスの遅延時間を
実在するパスのタイミング(パスタイミング)として検
出する。このとき、抽出したパス以外のパスの相関値を
ゼロ(0)とすることにより、後述するJDでの復調精
度を高めることができる。このパスタイミング検出処理
は、遅延プロファイル記憶部13−1〜13−Nに記憶
されたすべての個別遅延プロファイルに対して行われ
る。
【0010】パスタイミング記憶部16は、パスタイミ
ング検出処理によって検出されたパスタイミングを、復
調対象となるタイムスロット(復調対象スロット)に対
してそのパスタイミングに従ってMA相関部17で次フ
レームにおいて相関演算が行われるまで記憶する。これ
により、現フレームの復調対象スロット受信時に、前フ
レームまでに得られたパスタイミングを使用して復調す
ることが可能になる。パスタイミング記憶部16には、
DPCHが割り当てられている各タイムスロット個別の
パスタイミングが記憶される。
【0011】MA相関部17は、パスタイミング記憶部
16に記憶されたパスタイミングに従って、現フレーム
における復調対象スロットの受信信号のミッドアンブル
部分とミッドアンブルコードとの相関値を算出し(ミッ
ドアンブル相関処理)、現フレームにおける瞬時の遅延
プロファイルを生成する。この際、全ミッドアンブルシ
フト分の遅延窓幅すべてについて相関値を算出する。
【0012】シフト判定部18は、MA相関部17で得
られた全ミッドアンブルシフト分の遅延プロファイルを
用いて、復調対象スロットで使用されているミッドアン
ブルシフトを判定する(ミッドアンブルシフト判定処
理)。具体的な判定方法は、全拡散コード共通のミッド
アンブルコードが使用される場合と、各拡散コード個別
のミッドアンブルコードが使用される場合とで異なる。
【0013】まず、全拡散コード共通のミッドアンブル
コードが使用される場合は、上記のように、ミッドアン
ブルシフトが拡散コードの多重数に対応した1つのミッ
ドアンブルコードのみが基地局から送信される。そこ
で、各ミッドアンブルシフトにおける遅延プロファイル
に現れたピーク電力を比較して、最大のピーク電力が現
れたミッドアンブルシフトを、基地局から送信されたミ
ッドアンブルコードに対応するミッドアンブルシフトと
判定する。
【0014】一方、各拡散コード個別のミッドアンブル
コードが使用される場合は、上記のように、各拡散コー
ドに対応したミッドアンブルシフトのミッドアンブルコ
ードが基地局から送信される。そこで、全ミッドアンブ
ルシフトにおける遅延プロファイルの中からピーク電力
が最大のパスを選択し、その最大ピーク電力を基準にし
て下方へ閾値を設ける。そして、ピーク電力がこの閾値
以上となるパスを有するミッドアンブルシフトを、基地
局から送信されたミッドアンブルコードに対応するミッ
ドアンブルシフトと判定する。
【0015】拡散コード判定部19は、データ部分を拡
散している拡散コードを判定する(拡散コード判定処
理)。拡散コード判定処理も、ミッドアンブルシフト判
定処理と同様に、ミッドアンブルコードの使われ方によ
って具体的な判定方法が異なる。
【0016】まず、全拡散コード共通のミッドアンブル
コードが使用される場合は、データ部分に多重されてい
る拡散コード数とミッドアンブルシフトとが対応してい
るため、ミッドアンブルシフト判定処理が終了した時点
で、多重されている拡散コード数Kが分かる。拡散コー
ド判定処理では、その上でさらに、どの拡散コードが使
用されているか判定する。具体的には、使用される可能
性のある全種類の拡散コードを用いてデータ部分に対し
て逆拡散およびRAKE合成を行った後、RAKE合成
後の信号電力を拡散コード間で比較して、上位K個の拡
散コードを実際に多重されている拡散コードと判定す
る。この場合は、受信信号のデータ部分が必要になるた
め、拡散コード判定部19には、拡散コード判定処理が
行われるタイミングまで遅延部20で遅延された受信信
号が入力される。
【0017】一方、各拡散コード個別のミッドアンブル
コードが使用される場合は、各ミッドアンブルシフト
が、データ部分に多重されている各拡散コードに対応し
ているため、使用される可能性のある全種類の拡散コー
ドの中からミッドアンブルシフト判定処理によって判定
されたミッドアンブルシフトに対応する拡散コードを選
択して、その選択した拡散コードを実際に多重されてい
る拡散コードと判定する。
【0018】JD部21は、シフト判定部18で判定さ
れたミッドアンブルシフトに対応する遅延プロファイル
と、拡散コード判定部19で判定された拡散コードと、
JD部21での処理タイミングまで遅延部20で遅延さ
れた受信信号とを使用してJD演算を行い、復調シンボ
ルを取得する。JDは、シフト判定部18から入力され
たI、Q次元の遅延プロファイル(すなわち、チャネル
推定値)と、拡散コード判定部19から入力された拡散
コードとからシステムマトリックス(チャネル推定値と
拡散コードとを畳み込んだものを規則的に配置した行
列)を求め、これを受信信号のデータ部分と乗算するこ
とで送信信号を推定するものである。これにより、干渉
を低減することができる。JDのアルゴリズムには、Z
F(Zero Forcing)やMMSE(Minimum Mean Square
Error)などがある。JD復調の一方法の詳細は、たと
えば、"EFFICIENT MULTI-RATE MULTI-USER DETECTION F
OR THE ASYNCHRONOUS WCDMA UPLINK", H.R.Karimi, VT
C'99, pp.593-597. に記載されている。
【0019】次に、上記従来の受信装置で行われる個別
遅延プロファイルの更新方法について、図11に示す図
を用いてさらに詳しく説明する。なお、図11では、更
新処理として過去のものとの平均化を行うものとする。
【0020】上記のように、DPCHが複数のタイムス
ロットに割り当てられている場合は、従来の受信装置で
は、DPCHが割り当てられているすべてのタイムスロ
ットに関してそれぞれ個別に更新処理が行われる。すな
わち、遅延プロファイル生成処理によって生成された個
別遅延プロファイルのそれぞれに対して個別に行われ
る。たとえば、上記のように、タイムスロット#12と
タイムスロット#13の2つのタイムスロットにDPC
Hが割り当てられている場合は、図11に示すように、
タイムスロット#12の個別遅延プロファイル#12
と、タイムスロット#13の個別遅延プロファイル#1
3とが、それぞれ個別に更新(平均化)される。そし
て、たとえば、フレームnのタイムスロット#12を復
調する場合は、フレーム(n−1)までに更新(平均
化)された個別遅延プロファイル#12を用いて検出し
たパスタイミングを使用して復調する。同様に、フレー
ムnのタイムスロット#13を復調する場合は、フレー
ム(n−1)までに更新(平均化)された個別遅延プロ
ファイル#13を用いて検出したパスタイミングを使用
して復調する。このように、従来の受信装置では、DP
CHが割り当てられているタイムスロットそれぞれ個別
に(タイムスロット#12とタイムスロット#13とを
それぞれ個別に)個別遅延プロファイルを更新(平均
化)し、タイムスロット個別に更新(平均化)された個
別遅延プロファイルを用いてパスタイミングを検出して
いた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、復調方法と
してたとえばJDを行う場合は、上記のように、自己だ
けでなく他の移動局も含めて、そのタイムスロットに多
重されている全移動局分の遅延プロファイルが必要であ
る。さらに、1フレームの複数のタイムスロットを復調
する場合、すなわち1フレームの複数のタイムスロット
に自己宛ての信号が含まれる場合は、それぞれのタイム
スロットには他の移動局宛ての信号が多重される可能性
が高い。そこで、従来の受信装置は、個別遅延プロファ
イルを記憶するための遅延プロファイル記憶部13をD
PCHが割り当てられる可能性のある最大のタイムスロ
ット数N個だけ備え、タイムスロット個別に更新された
個別遅延プロファイルを用いてパスタイミングを検出し
ていた。このように、従来の受信装置は、遅延プロファ
イル記憶部13をDPCHが割り当てられる可能性のあ
る最大のタイムスロット数N個だけ備えておく必要があ
ったため、装置規模が比較的大きくなってしまう。移動
体通信システムで使用される移動局装置に受信装置を搭
載する場合は、移動局装置を携帯する際の利便性を向上
させるために、受信装置の装置規模を小さくすることに
よって移動局装置を小型化することが必要である。
【0022】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、従来の受信装置と比較して装置規模が小さい受
信装置および受信装置の装置規模を小さくすることがで
きる受信方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の受信装置は、各
フレームごとに、自己宛ての信号を含む複数のタイムス
ロットを受信する受信装置であって、前記複数のタイム
スロットをそれぞれ復調する際に共通に使用される共通
遅延プロファイルを記憶する記憶手段と、前記複数のタ
イムスロットの中から特定のタイムスロットを選択する
選択手段と、前記選択手段によって選択された特定のタ
イムスロットに対して相関演算を行ってタイムスロット
個別の個別遅延プロファイルを生成する生成手段と、前
記生成手段によって生成された個別遅延プロファイルを
使用して前記記憶手段に記憶された共通遅延プロファイ
ルを更新する更新手段と、前記更新手段によって更新さ
れた共通遅延プロファイルを使用してパスタイミングを
検出する検出手段と、を具備する構成を採る。
【0024】この構成によれば、自己宛ての信号を含む
複数のタイムスロットごとにタイムスロット個別の個別
遅延プロファイルを更新し、更新された個別遅延プロフ
ァイルごとにパスタイミングを検出していた従来の受信
装置と異なり、それらの複数のタイムスロットをそれぞ
れ復調する際に共通に使用される共通遅延プロファイル
を個別遅延プロファイルを使用して更新し、更新された
共通遅延プロファイル使用してパスタイミングを検出す
るため、遅延プロファイルを記憶する記憶手段が1つで
済む。すなわち、自己宛ての信号が含まれる可能性のあ
る最大のタイムスロット数N個分の記憶手段が必要だっ
た従来の受信装置と比較して、本発明では、必要となる
記憶手段の数をN分の1に削減することができる。換言
すれば、本発明では、遅延プロファイルを記憶するため
に必要な記憶容量を、従来の受信装置と比較してN分の
1に減らすことができる。よって、従来の受信装置と比
較して装置規模を小さくすることができ、受信装置を小
型化することができる。
【0025】本発明の受信装置は、上記の構成におい
て、前記更新手段が、前記生成手段によって生成された
個別遅延プロファイルと前記記憶手段に記憶された共通
遅延プロファイルとを平均化することによって前記記憶
手段に記憶された共通遅延プロファイルを更新する、構
成を採る。
【0026】この構成によれば、平均化によって共通遅
延プロファイルを更新するため、ノイズの影響等によっ
て生じる共通遅延プロファイルの誤差を小さくすること
ができ、共通遅延プロファイルの精度を高めることがで
きる。よって、受信性能を向上させることができる。
【0027】本発明の受信装置は、上記の構成におい
て、前記選択手段が、前記複数のタイムスロットの中か
らすべてのタイムスロットを選択する、構成を採る。
【0028】この構成によれば、上記の構成において、
共通遅延プロファイルの更新頻度を最も高くすることが
できるため、共通遅延プロファイルの精度を最も高める
ことができる。
【0029】本発明の受信装置は、上記の構成におい
て、前記選択手段が、前記複数のタイムスロットの少な
くともいずれか1つが順番に選択されるように各フレー
ムごとに選択されるタイムスロットを変えて前記複数の
タイムスロットの中から少なくともいずれか1つのタイ
ムスロットを選択する、構成を採る。
【0030】この構成によれば、選択されるタイムスロ
ットの数を自己宛ての信号を含む複数のタイムスロット
数L個より少ないM個とすることにより、遅延プロファ
イルの生成および更新にかかる演算量を、従来の受信装
置と比較してL分のMに減らすことができる。よって、
受信装置の消費電力を減らすことができるとともに、復
調処理の高速化を図ることができる。また、複数のタイ
ムスロットの少なくともいずれか1つが順番に選択され
るように各フレームごとに選択されるタイムスロットを
変えるため、他の構成と同様に、復調処理に必要なすべ
てのパスタイミングを検出することができる。
【0031】本発明の受信装置は、上記の構成におい
て、前記選択手段が、前記複数のタイムスロットの中か
ら他の受信装置宛ての信号を含むタイムスロットを選択
する、構成を採る。
【0032】この構成によれば、自己宛ての信号だけを
含むタイムスロットは選択されず、そのタイムスロット
に対する相関演算が行われないため、遅延プロファイル
の生成および更新にかかる演算量を、従来の受信装置と
比較して減らすことができる。よって、受信装置の消費
電力を減らすことができるとともに、復調処理の高速化
を図ることができる。また、自己宛ての信号以外に他の
受信装置宛ての信号を含むスロットを選択するため、他
の構成と同様に、復調処理に必要なすべてのパスタイミ
ングを検出することができる。
【0033】本発明の受信装置は、上記の構成におい
て、前記複数のタイムスロットごとに干渉電力を測定す
る測定手段、をさらに具備し、前記選択手段が、前記複
数のタイムスロットの中から前記測定手段によって測定
された干渉電力が所定値以上であるタイムスロットを他
の受信装置宛ての信号を含むタイムスロットとして選択
する、構成を採る。
【0034】この構成によれば、干渉電力の大きさによ
って他の受信装置宛ての信号を含むスロットであるか否
か判別するため、干渉電力の測定という比較的簡単な方
法を用いて他の受信装置宛ての信号を含むタイムスロッ
トを選択することができる。
【0035】本発明の受信装置は、上記の構成におい
て、前記複数のタイムスロットごとに、タイムスロット
に含まれる信号の数を判定する判定手段、をさらに具備
し、前記選択手段が、前記複数のタイムスロットの中か
ら前記判定手段によって判定された数が自己宛ての信号
の数より多いタイムスロットを他の受信装置宛ての信号
を含むタイムスロットとして選択する、構成を採る。
【0036】この構成によれば、タイムスロットに含ま
れる信号の数によって他の受信装置宛ての信号を含むス
ロットであるか否か判別するため、他の受信装置宛ての
信号を含むタイムスロットを確実に選択することができ
る。
【0037】本発明の移動局装置は、上記いずれかの受
信装置を具備する構成を採る。
【0038】この構成によれば、上記と同様の作用効果
を有する移動局装置を提供することができる。特に、移
動局装置の小型化により、移動局装置を携帯する際の利
便性を向上させることができる。
【0039】本発明の受信方法は、各フレームごとに、
自己宛ての信号を含む複数のタイムスロットを受信する
受信方法であって、前記複数のタイムスロットの中から
特定のタイムスロットを選択する選択ステップと、前記
選択ステップで選択した特定のタイムスロットに対して
相関演算を行ってタイムスロット個別の個別遅延プロフ
ァイルを生成する生成ステップと、前記生成ステップで
生成した個別遅延プロファイルを使用して、記憶手段に
記憶され、前記複数のタイムスロットをそれぞれ復調す
る際に共通に使用される共通遅延プロファイルを更新す
る更新ステップと、前記更新ステップで更新した共通遅
延プロファイルを使用してパスタイミングを検出する検
出ステップと、を具備するようにした。
【0040】この方法によれば、自己宛ての信号を含む
複数のタイムスロットごとにタイムスロット個別の個別
遅延プロファイルを更新し、更新された個別遅延プロフ
ァイルごとにパスタイミングを検出していた従来の受信
装置と異なり、それらの複数のタイムスロットをそれぞ
れ復調する際に共通に使用される共通遅延プロファイル
を個別遅延プロファイルを使用して更新し、更新された
共通遅延プロファイル使用してパスタイミングを検出す
るため、遅延プロファイルを記憶する記憶手段が1つで
済む。すなわち、自己宛ての信号が含まれる可能性のあ
る最大のタイムスロット数N個分の記憶手段が必要だっ
た従来の受信装置と比較して、本発明では、必要となる
記憶手段の数をN分の1に削減することができる。換言
すれば、本発明では、遅延プロファイルを記憶するため
に必要な記憶容量を、従来と比較してN分の1に減らす
ことができる。よって、従来の受信装置と比較して装置
規模を小さくすることができ、受信装置を小型化するこ
とができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、各フレームで複
数のタイムスロットを用いて信号を受信する場合に、信
号の復調に必要となるパスタイミングの検出に使用する
遅延プロファイルを各タイムスロット間で共通にするこ
とである。
【0042】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。なお、各実施の形態では、
上記のTD−CDMA方式を例にとって説明する。ま
た、移動局が各フレームで複数のタイムスロット(図8
の例ではタイムスロット#12とタイムスロット#13
の2つ)のDPCHを用いて信号を受信する場合につい
て説明する。
【0043】なお、DPCH信号は、図8に示すよう
に、データ部分(DATA)の間にミッドアンブル部分
(MA)が挿入されており、ミッドアンブル部分にはミ
ッドアンブルコードと呼ばれる既知コードが格納されて
いる。ミッドアンブルコードは、各移動局宛ての信号に
対するチャネル推定のために用いられる。
【0044】さらに、DPCH信号に含まれるミッドア
ンブルコードは、基地局において図9に示す方法で生成
される。各ミッドアンブルシフトは、2個分のベーシッ
クコードから取り出したMチップ長のミッドアンブルコ
ードを巡回させたものとなっている。ここで、全拡散コ
ード共通のミッドアンブルコードを使用する場合は、多
重する拡散コードの数に対応したミッドアンブルコード
を送信する。たとえば、タイムスロットに4つの拡散コ
ードが多重される場合は、全移動局宛ての信号にミッド
アンブルシフト4のミッドアンブルコード#4を挿入し
て送信する。一方、各拡散コード個別のミッドアンブル
コードを使用する場合は、各移動局が使用する拡散コー
ドに対応したミッドアンブルコードを各移動局宛ての信
号に挿入して送信する。これらは、3GPP TS25.
221 V4.0.0に記載された方法である。
【0045】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る受信装置の構成を示すブロック図である。
なお、以下の説明では、受信装置が移動局に搭載される
ものとして説明する。他の実施の形態においても同様で
ある。
【0046】移動局はどのタイムスロットに自己宛ての
信号が含まれているのかを基地局からの情報等により予
め把握しているため、選択部101は、その情報等に従
って、自己宛ての信号が含まれる複数のタイムスロット
の中から特定のタイムスロットを選択する。実施の形態
1では、選択部101は、自己宛ての信号が含まれるす
べてのタイムスロットを選択する。よって、図8の例で
は、各フレームにおいて、タイムスロット#12とタイ
ムスロット#13が選択される。選択されたタイムスロ
ットは、遅延プロファイル生成部102およびMA相関
部107に入力される。
【0047】遅延プロファイル生成部102は、選択部
101によって選択されたタイムスロット#12とタイ
ムスロット#13のそれぞれのミッドアンブル部分に対
して相関演算を行って各タイムスロット個別の遅延プロ
ファイル(個別遅延プロファイル)を生成する(遅延プ
ロファイル生成処理)。具体的には、受信信号のミッド
アンブル部分とミッドアンブルコードとの相関値を算出
し(ミッドアンブル相関処理)、遅延プロファイルを生
成する。たとえば、復調方法として、上記のJDを行う
場合は、自己だけでなく他の移動局も含めて、そのタイ
ムスロットに多重されている全移動局分の遅延プロファ
イルが必要である。各移動局はそのタイムスロットに何
移動局分の信号が多重されているか(何コードが多重さ
れているか)知らないため、それを見極めるために全ミ
ッドアンブルシフト分の遅延窓幅すべてについて相関値
を算出する。各移動局のミッドアンブルコードは、上記
のように、ベーシックコードを巡回シフトさせたものに
なっている(図9参照)。よって、ミッドアンブルコー
ドを巡回させながらW×Kd 回の相関演算を行う。Wは
上記のように遅延窓幅であり、Kd はミッドアンブルコ
ードの最大シフト数である。生成された、タイムスロッ
ト#12の個別遅延プロファイル#12とタイムスロッ
ト#13の個別遅延プロファイル#13はそれぞれ遅延
プロファイル更新部103に入力される。
【0048】遅延プロファイル更新部103は、遅延プ
ロファイル記憶部104に記憶された1つの遅延プロフ
ァイルを更新する(更新処理)。遅延プロファイル記憶
部104には、タイムスロット#12とタイムスロット
#13をそれぞれ復調する際に共通に使用される遅延プ
ロファイル(共通遅延プロファイル)が記憶されてい
る。すなわち、この共通遅延プロファイルを共通に用い
て、パスタイミング検出部105によって、タイムスロ
ット#12とタイムスロット#13のそれぞれの復調に
必要となるパスタイミングが検出される。そして、たと
えば上記のようにタイムスロット#12とタイムスロッ
ト#13の2つのタイムスロットにDPCHが割り当て
られている場合は、遅延プロファイル更新部103は、
個別遅延プロファイル#12と個別遅延プロファイル#
13の2つの個別遅延プロファイルを使用して、この1
つの共通遅延プロファイルを更新する。なお、遅延プロ
ファイル記憶部104は、具体的にはRAM(Random A
ccess Memory)等である。
【0049】更新処理としては、遅延プロファイル生成
部102によって生成された個別遅延プロファイルと遅
延プロファイル記憶部104に記憶されている共通遅延
プロファイルとを電力平均して新たな共通遅延プロファ
イルとして遅延プロファイル記憶部104に記憶する。
このように平均化によって共通遅延プロファイルを更新
することにより、ノイズの影響等によって生じる共通遅
延プロファイルの誤差を小さくすることができ、共通遅
延プロファイルの精度を高めることができる。よって、
受信性能を向上させることができる。
【0050】パスタイミング検出部105は、遅延プロ
ファイル記憶部104に記憶された共通遅延プロファイ
ルを使用してパスタイミングを検出する(パスタイミン
グ検出処理)。具体的には、遅延プロファイル記憶部1
04に記憶された電力次元の共通遅延プロファイルに対
して、閾値判定などにより有効なパスを抽出する。そし
て、抽出したパスの遅延時間を実在するパスのタイミン
グ(パスタイミング)として検出する。このとき、抽出
したパス以外のパスの相関値をゼロ(0)とすることに
より、後述するJDでの復調精度を高めることができ
る。検出されたパスタイミングは、パスタイミング記憶
部106に記憶される。
【0051】パスタイミング記憶部106は、パスタイ
ミング検出処理によって検出されたパスタイミングを、
復調対象となるタイムスロット(復調対象スロット)に
対してそのパスタイミングに従ってMA相関部107で
相関演算が行われるまで記憶する。すなわち、パスタイ
ミング記憶部106には、DPCHが割り当てられてい
る各タイムスロットの復調に共通に使用されるパスタイ
ミングが記憶される。なお、パスタイミング記憶部10
6は、具体的にはRAM(Random Access Memory)等で
ある。
【0052】MA相関部107は、パスタイミング記憶
部106に記憶されたパスタイミングに従って、復調対
象スロット(タイムスロット#12またはタイムスロッ
ト#13)のミッドアンブル部分とミッドアンブルコー
ドとの相関値を算出し(ミッドアンブル相関処理)、瞬
時の遅延プロファイルを生成する。この際、全ミッドア
ンブルシフト分の遅延窓幅すべてについて相関値を算出
する。生成された遅延プロファイルは、シフト判定部1
08に入力される。
【0053】シフト判定部108は、MA相関部107
で得られた全ミッドアンブルシフト分の遅延プロファイ
ルを用いて、復調対象スロットで使用されているミッド
アンブルシフトを判定する(ミッドアンブルシフト判定
処理)。判定されたミッドアンブルシフトは、拡散コー
ド判定部109に入力される。具体的な判定方法は、全
拡散コード共通のミッドアンブルコードが使用される場
合と、各拡散コード個別のミッドアンブルコードが使用
される場合とで異なる。
【0054】まず、全拡散コード共通のミッドアンブル
コードが使用される場合は、上記のように、ミッドアン
ブルシフトが拡散コードの多重数に対応した1つのミッ
ドアンブルコードのみが基地局から送信される。そこ
で、各ミッドアンブルシフトにおける遅延プロファイル
に現れたピーク電力を比較して、最大のピーク電力が現
れたミッドアンブルシフトを、基地局から送信されたミ
ッドアンブルコードに対応するミッドアンブルシフトと
判定する。
【0055】一方、各拡散コード個別のミッドアンブル
コードが使用される場合は、上記のように、各拡散コー
ドに対応したミッドアンブルシフトのミッドアンブルコ
ードが基地局から送信される。そこで、全ミッドアンブ
ルシフトにおける遅延プロファイルの中からピーク電力
が最大のパスを選択し、その最大ピーク電力を基準にし
て下方へ閾値を設ける。そして、ピーク電力がこの閾値
以上となるパスを有するミッドアンブルシフトを、基地
局から送信されたミッドアンブルコードに対応するミッ
ドアンブルシフトと判定する。
【0056】拡散コード判定部109は、データ部分を
拡散している拡散コードを判定する(拡散コード判定処
理)。判定された拡散コードは、JD部111に入力さ
れる。この拡散コード判定処理も、ミッドアンブルシフ
ト判定処理と同様に、ミッドアンブルコードの使われ方
によって具体的な判定方法が異なる。
【0057】まず、全拡散コード共通のミッドアンブル
コードが使用される場合は、データ部分に多重されてい
る拡散コード数とミッドアンブルシフトとが対応してい
るため、ミッドアンブルシフト判定処理が終了した時点
で、多重されている拡散コード数Kが分かる。拡散コー
ド判定処理では、その上でさらに、どの拡散コードが使
用されているか判定する。具体的には、使用される可能
性のある全種類の拡散コードを用いてデータ部分に対し
て逆拡散およびRAKE合成を行った後、RAKE合成
後の信号電力を拡散コード間で比較して、上位K個の拡
散コードを実際に多重されている拡散コードと判定す
る。この場合は、受信信号のデータ部分が必要になるた
め、拡散コード判定部109には、拡散コード判定処理
が行われるタイミングまで遅延部110で遅延された受
信信号が入力される。
【0058】一方、各拡散コード個別のミッドアンブル
コードが使用される場合は、各ミッドアンブルシフト
が、データ部分に多重されている各拡散コードに対応し
ているため、使用される可能性のある全種類の拡散コー
ドの中からミッドアンブルシフト判定処理によって判定
されたミッドアンブルシフトに対応する拡散コードを選
択して、その選択した拡散コードを実際に多重されてい
る拡散コードと判定する。
【0059】JD部111は、シフト判定部108で判
定されたミッドアンブルシフトに対応する遅延プロファ
イルと、拡散コード判定部109で判定された拡散コー
ドと、JD部111での処理タイミングまで遅延部11
0で遅延された受信信号とを使用してJD演算を行い、
復調シンボルを取得する。JDは、シフト判定部108
から入力されたI、Q次元の遅延プロファイル(すなわ
ち、チャネル推定値)と、拡散コード判定部109から
入力された拡散コードとからシステムマトリックス(チ
ャネル推定値と拡散コードとを畳み込んだものを規則的
に配置した行列)を求め、これを受信信号のデータ部分
と乗算することで送信信号を推定するものである。これ
により、干渉を低減することができる。JDのアルゴリ
ズムには、ZF(Zero Forcing)やMMSE(Minimum
Mean Square Error)などがある。JD復調の一方法の
詳細は、たとえば、"EFFICIENT MULTI-RATE MULTI-USER
DETECTION FOR THE ASYNCHRONOUS WCDMA UPLINK", H.
R.Karimi, VTC'99, pp.593-597. に記載されている。
【0060】次に、本発明の実施の形態1に係る受信装
置で行われる共通遅延プロファイルの更新方法につい
て、図2に示す図を用いてさらに詳しく説明する。な
お、更新処理として上記の平均化を行うものとする。以
下の実施の形態においても同様である。
【0061】上記のように、たとえばタイムスロット#
12とタイムスロット#13の2つのタイムスロットに
DPCHが割り当てられている場合は、本実施の形態に
係る受信装置では、図2に示すように、共通遅延プロフ
ァイルは個別遅延プロファイル#12と個別遅延プロフ
ァイル#13とを使用して随時更新される。また、各フ
レームで得られる個別遅延プロファイル#12および個
別遅延プロファイル#13のすべてを使用して更新され
る。そして、たとえば、フレームnのタイムスロット#
13を復調する場合は、フレームnで得られる個別遅延
プロファイル#12までを使用して更新(平均化)され
た共通遅延プロファイルを用いてパスタイミングを検出
し、その検出したしたパスタイミングを使用して復調す
る。
【0062】このように、本実施の形態に係る受信装置
によれば、自己宛ての信号を含む複数のタイムスロット
ごとに個別遅延プロファイルを更新し、更新された個別
遅延プロファイルごとにパスタイミングを検出していた
従来の受信装置と異なり、それらの複数のタイムスロッ
トをそれぞれ復調する際に共通に使用される共通遅延プ
ロファイルを個別遅延プロファイルを使用して更新し、
更新された共通遅延プロファイル使用してパスタイミン
グを検出するため、遅延プロファイルを記憶する遅延プ
ロファイル記憶部が1つで済む。すなわち、自己宛ての
信号が含まれる可能性のある最大のタイムスロット数N
個分の遅延プロファイル記憶部が必要だった従来の受信
装置と比較して、本実施の形態に係る受信装置では、必
要となる遅延プロファイル記憶部の数をN分の1に削減
することができる。換言すれば、遅延プロファイルを記
憶するために必要な記憶容量を、従来の受信装置と比較
してN分の1に減らすことができる。よって、従来の受
信装置と比較して装置規模を小さくすることができ、受
信装置を小型化することができる。
【0063】また、本実施の形態に係る受信装置では、
自己宛ての信号を含む複数のタイムスロットのすべてを
選択するため、本発明の実施の形態1〜4の中で、共通
遅延プロファイルの更新頻度を最も高くすることがで
き、共通遅延プロファイルの精度を最も高めることがで
きる。
【0064】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
係る受信装置は、自己宛ての信号を含む複数のタイムス
ロットの少なくともいずれか1つが順番に選択されるよ
うに各フレームごとに選択されるタイムスロットを変え
て選択する点において、実施の形態1と相違する。
【0065】なお、本実施の形態に係る受信装置は実施
の形態1に係る受信装置(図1)と同一の構成を有し、
選択部101の動作のみが異なるため、図1に示すブロ
ック図および図3に示す図を用いてタイムスロットの選
択方法および共通遅延プロファイルの更新方法について
説明し、実施の形態1と共通する部分の説明は省略す
る。
【0066】上記のように、たとえばタイムスロット#
12とタイムスロット#13の2つのタイムスロットに
DPCHが割り当てられている場合は、本実施の形態に
係る受信装置では、図3に示すように、選択部101
は、選択されるタイムスロットを各タイムスロット毎に
変えて、いずれか一方のタイムスロットを選択する。つ
まり、フレーム(n−3)ではタイムスロット#12が
選択され、フレーム(n−2)ではタイムスロット#1
3が選択され、フレーム(n−1)ではタイムスロット
#12が選択される。よって、遅延プロファイル記憶部
104に記憶された共通遅延プロファイルは、フレーム
(n−3)では個別遅延プロファイル#12を使用し
て、フレーム(n−2)では個別遅延プロファイル#1
3を使用して、フレーム(n−1)では個別遅延プロフ
ァイル#12を使用して、それぞれ更新(平均化)され
る。そして、フレームnのタイムスロット#13を復調
する場合は、フレーム(n−1)で得られる個別遅延プ
ロファイル#12までを使用して更新(平均化)された
共通遅延プロファイルを用いてパスタイミングを検出
し、その検出したしたパスタイミングを使用して復調す
る。
【0067】また、たとえば、1フレームで3つ以上の
タイムスロットにDPCHが割り当てられている場合
は、選択部101は、それらのタイムスロットの少なく
ともいずれか1つが順番に選択されるように各フレーム
ごとに選択されるタイムスロットを変える。さらに、選
択されるタイムスロットの数を自己宛ての信号を含む複
数のタイムスロット数L個より少ないM個とする。具体
的には、タイムスロット#12〜#14の3つのタイム
スロットにDPCHが割り当てられている場合は、選択
されるタイムスロットを、タイムスロット#12→タイ
ムスロット#13→タイムスロット#14→タイムスロ
ット#12→タイムスロット#13…、というように各
フレームごとに順番に変えて、各フレームで1つのタイ
ムスロットを選択する。また、タイムスロット#12お
よびタイムスロット#13→タイムスロット#14およ
びタイムスロット#12→タイムスロット#13および
タイムスロット#14→タイムスロット#12およびタ
イムスロット#13…、というように各フレームごとに
順番に2つのタイムスロットを選択するようにしてもよ
い。さらに、タイムスロット#12およびタイムスロッ
ト#13→タイムスロット#13およびタイムスロット
#14→タイムスロット#14およびタイムスロット#
12→タイムスロット#12およびタイムスロット#1
3…、というように、選択されるタイムスロットが前後
のフレームで重複するようにして選択してもよい。
【0068】このように、本実施の形態に係る受信装置
によれば、選択されるタイムスロットの数を自己宛ての
信号を含む複数のタイムスロット数L個より少ないM個
とするため、実施の形態1の効果が得られるとともに、
遅延プロファイルの生成および更新にかかる演算量を、
従来の受信装置と比較してL分のMに減らすことができ
る。よって、受信装置の消費電力を減らすことができる
とともに、復調処理の高速化を図ることができる。
【0069】また、自己宛ての信号を含む複数のタイム
スロットの少なくともいずれか1つが順番に選択される
ように各フレームごとに選択されるタイムスロットを変
えるため、他の実施の形態と同様に、復調処理に必要な
すべてのパスタイミングを検出することができる。
【0070】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
係る受信装置は、干渉電力に基づいて、自己宛ての信号
を含む複数のタイムスロットの中から他の移動局宛ての
信号を含むタイムスロットを選択する点において、実施
の形態1と相違する。
【0071】図4は、本発明の実施の形態3に係る受信
装置の構成を示すブロック図である。図4に示す受信装
置は、実施の形態1に係る受信装置(図1)に、さらに
干渉電力測定部201を備えて構成される。なお、実施
の形態1に係る受信装置(図1)と同一の構成には同一
番号を付し、詳しい説明は省略する。
【0072】干渉電力測定部201は、自己宛ての信号
を含む複数のタイムスロットごとに干渉電力ISCP
(Interference Signal Code Power)を測定する。具体
的には、JD部111によって復調されたシンボルの干
渉電力ISCPを測定する。測定された干渉電力値は、
選択部101に入力される。選択部101は、タイムス
ロットに含まれる(多重される)他の移動局宛ての信号
の数が多くなるほど干渉電力が大きくなるという性質を
利用して、自己宛ての信号を含む複数のタイムスロット
の中から干渉電力が所定の閾値以上であるタイムスロッ
トを、他の移動局宛ての信号を含むタイムスロットとし
て選択する。なお、いずれのタイムスロットも閾値以上
とならない場合は、干渉電力ISCPが最大であるタイ
ムスロットを選択するようにしてもよい。
【0073】次に、本実施の形態に係る受信装置で行わ
れるタイムスロットの選択方法および共通遅延プロファ
イルの更新方法について、図5に示す図を用いてさらに
詳しく説明する。
【0074】上記のように、たとえばタイムスロット#
12とタイムスロット#13の2つのタイムスロットに
DPCHが割り当てられている場合は、本実施の形態に
係る受信装置では、図5に示すように、選択部101
は、現フレームにおいて選択するタイムスロットを、前
フレームにおいて測定された干渉電力ISCPに基づい
て決定する。
【0075】具体的には、フレーム(n−3)で測定さ
れた干渉電力ISCPに基づいてフレーム(n−2)で
選択されるタイムスロットが決定され、フレーム(n−
2)で測定された干渉電力ISCPに基づいてフレーム
(n−1)で選択されるタイムスロットが決定される。
たとえば、フレーム(n−3)で測定されたタイムスロ
ット#12の干渉電力およびタイムスロット#13の干
渉電力の両方が閾値以上となる場合は、フレーム(n−
2)では、タイムスロット#12とタイムスロット#1
3の両方が選択される。よって、フレーム(n−2)で
は、遅延プロファイル記憶部104に記憶された共通遅
延プロファイルは、個別遅延プロファイル#12と個別
遅延プロファイル#13とを使用して2回更新される。
同様に、フレーム(n−2)で測定されたタイムスロッ
ト#12の干渉電力が閾値未満となり、タイムスロット
#13の干渉電力が閾値以上となる場合は、フレーム
(n−1)では、タイムスロット#13のみが選択され
る。よって、フレーム(n−1)では、遅延プロファイ
ル記憶部104に記憶された共通遅延プロファイルは、
個別遅延プロファイル#13を使用して1回更新され
る。そして、フレームnのタイムスロット#13を復調
する場合は、フレーム(n−1)で得られる個別遅延プ
ロファイル#13までを使用して更新(平均化)された
共通遅延プロファイルを用いてパスタイミングを検出
し、その検出したしたパスタイミングを使用して復調す
る。
【0076】なお、現フレームにおいて選択するタイム
スロットを、前フレームにおいて測定された干渉電力I
SCPに基づいて決定するのは、JD部111での復調
後でなければ干渉電力ISCPを測定することができな
いからである。よって、復調前に干渉電力を測定できる
何らかの方法があれば、現フレームで測定された干渉電
力に基づいて現フレームのタイムスロットを選択するよ
うしてもよい。このようにすることにより、タイムスロ
ットの選択の精度が高まり、復調精度を高めることがで
きる。
【0077】このように、本実施の形態に係る受信装置
によれば、自己宛ての信号だけを含むタイムスロットは
選択されず、そのタイムスロットに対する相関演算が行
われないため、実施の形態1の効果が得られるととも
に、遅延プロファイルの生成および更新にかかる演算量
を、従来の受信装置と比較して減らすことができる。よ
って、受信装置の消費電力を減らすことができるととも
に、復調処理の高速化を図ることができる。
【0078】また、自己宛ての信号以外に他の移動局宛
ての信号を含むスロットを選択するため、他の実施の形
態と同様に、復調処理に必要なすべてのパスタイミング
を検出することができる。
【0079】さらに、干渉電力の大きさによって他の移
動局宛ての信号を含むスロットであるか否か判別するた
め、干渉電力の測定という比較的簡単な方法を用いて他
の移動局宛ての信号を含むタイムスロットを選択するこ
とができる。
【0080】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
係る受信装置は、タイムスロットに含まれる信号の数
(拡散コード数)に基づいて、自己宛ての信号を含む複
数のタイムスロットの中から他の移動局宛ての信号を含
むタイムスロットを選択する点において、実施の形態1
と相違する。
【0081】図6は、本発明の実施の形態4に係る受信
装置の構成を示すブロック図である。図6に示す受信装
置は、実施の形態1に係る受信装置(図1)に、さらに
信号数判定部301を備えて構成される。なお、実施の
形態1に係る受信装置(図1)と同一の構成には同一番
号を付し、詳しい説明は省略する。
【0082】シフト判定部108によって判定されたミ
ッドアンブルシフトは、拡散コード判定部109および
信号数判定部301に入力される。信号数判定部301
は、シフト判定部108から入力されるミッドアンブル
シフトに基づいて、自己宛ての信号を含む複数のタイム
スロットごとに、タイムスロットに含まれる信号の数
(拡散コード数)を判定する。
【0083】具体的な判定方法は、全拡散コード共通の
ミッドアンブルコードが使用される場合と、各拡散コー
ド個別のミッドアンブルコードが使用される場合とで異
なる。
【0084】まず、全拡散コード共通のミッドアンブル
コードが使用される場合は、上記のように、シフト判定
部108によって判定されたミッドアンブルシフトが拡
散コードの多重数に対応している。すなわち、判定され
たミッドアンブルシフトがタイムスロットに含まれる信
号の数(拡散コード数)に対応している。そこで、信号
数判定部301は、シフト判定部108によって判定さ
れたミッドアンブルシフトからタイムスロットに含まれ
る信号の数(拡散コード数)を判定する。判定された信
号の数(拡散コード数)は、選択部101に入力され
る。
【0085】一方、各拡散コード個別のミッドアンブル
コードが使用される場合は、上記のように、シフト判定
部108によって判定されたミッドアンブルシフトが各
拡散コードに対応している。よって、シフト判定部10
8においてピーク電力が閾値以上となるパスを有するミ
ッドアンブルシフトから、拡散コードの多重数が分か
る。具体的には、たとえば、各ミッドアンブルシフトに
対して1つの拡散コードが対応している場合は、シフト
判定部108によって判定されたミッドアンブルシフト
の数がタイムスロットに含まれる信号の数(拡散コード
数)となる。そこで、信号数判定部301は、シフト判
定部108によって判定されたミッドアンブルシフトの
数からタイムスロットに含まれる信号の数(拡散コード
数)を判定する。つまり、シフト判定部108によって
判定されたミッドアンブルシフトの数をタイムスロット
に含まれる信号の数とする。なお、各ミッドアンブルシ
フトに対して複数候補の拡散コードが対応している場合
は、複数候補の拡散コードの中から実際に使用されてい
る拡散コードを特定し、特定した拡散コードの数をタイ
ムスロットに含まれる信号の数とする。判定された信号
の数(拡散コード数)は、選択部101に入力される。
【0086】移動局は各タイムスロットに含まれる自己
宛ての信号の数(拡散コード数)を基地局からの情報等
により予め把握している。また、1タイムスロットにお
いて自己宛ての信号が複数多重される場合もある。そこ
で、選択部101は、信号数判定部301によって判定
された信号の数(拡散コード数)が予め把握している自
己宛ての信号の数(拡散コード数)よりも多いタイムス
ロットを、他の移動局宛ての信号を含むタイムスロット
として選択する。具体的には、信号数判定部301によ
って判定された信号の数(拡散コード数)から予め把握
している自己宛ての信号の数(拡散コード数)を減算し
て求められた数が1以上になるタイムスロットを選択す
る。この求められた数が、他の移動局宛ての信号の数
(拡散コード数)となるからである。
【0087】次に、本実施の形態に係る受信装置で行わ
れるタイムスロットの選択方法および共通遅延プロファ
イルの更新方法について、図7に示す図を用いてさらに
詳しく説明する。
【0088】上記のように、たとえばタイムスロット#
12とタイムスロット#13の2つのタイムスロットに
DPCHが割り当てられている場合は、本実施の形態に
係る受信装置では、図7に示すように、選択部101
は、現フレームにおいて選択するタイムスロットを、前
フレームにおいて求められた他の移動局宛ての信号の数
(拡散コード数)に基づいて決定する。
【0089】具体的には、フレーム(n−3)で求めら
れた他の移動局宛ての信号の数(拡散コード数)に基づ
いてフレーム(n−2)で選択されるタイムスロットが
決定され、フレーム(n−2)で求められた他の移動局
宛ての信号の数(拡散コード数)に基づいてフレーム
(n−1)で選択されるタイムスロットが決定される。
たとえば、フレーム(n−3)で求められた他の移動局
宛ての信号の数(拡散コード数)が、タイムスロット#
12では1で、タイムスロット#13では0である場合
は、フレーム(n−2)では、タイムスロット#12の
みが選択される。よって、フレーム(n−2)では、遅
延プロファイル記憶部104に記憶された共通遅延プロ
ファイルは、個別遅延プロファイル#12を使用して1
回更新される。同様に、フレーム(n−2)で求められ
た他の移動局宛ての信号の数(拡散コード数)が、タイ
ムスロット#12では1で、タイムスロット#13では
1である場合は、フレーム(n−1)では、タイムスロ
ット#12とタイムスロット#13の両方が選択され
る。よって、フレーム(n−1)では、遅延プロファイ
ル記憶部104に記憶された共通遅延プロファイルは、
個別遅延プロファイル#12と個別遅延プロファイル#
13とを使用して2回更新される。そして、フレームn
のタイムスロット#13を復調する場合は、フレーム
(n−1)で得られる個別遅延プロファイル#13まで
を使用して更新(平均化)された共通遅延プロファイル
を用いてパスタイミングを検出し、その検出したしたパ
スタイミングを使用して復調する。
【0090】このように、本実施の形態に係る受信装置
によれば、実施の形態3同様、自己宛ての信号だけを含
むタイムスロットは選択されず、そのタイムスロットに
対する相関演算が行われないため、遅延プロファイルの
生成および更新にかかる演算量を、従来の受信装置と比
較して減らすことができる。よって、受信装置の消費電
力を減らすことができるとともに、復調処理の高速化を
図ることができる。
【0091】また、自己宛ての信号以外に他の移動局宛
ての信号を含むスロットを選択するため、他の実施の形
態と同様に、復調処理に必要なすべてのパスタイミング
を検出することができる。
【0092】さらに、タイムスロットに含まれる信号の
数(拡散コード数)によって他の移動局宛ての信号を含
むスロットであるか否か判別するため、他の移動局宛て
の信号を含むタイムスロットを確実に選択することがで
きる。
【0093】なお、上記実施の形態1〜4に係る受信装
置を、移動体通信システムにおいて使用される移動局装
置に適用することができる。移動局装置に適用した場
合、上記と同様の作用効果を有する移動局装置を提供す
ることができる。さらに、移動局装置に適用した場合、
移動局装置の小型化により、移動局装置を携帯する際の
利便性を向上させることができる。
【0094】また、上記説明ではJDを復調方法の一例
に挙げて説明したが、本発明を適用することができる復
調方法はJDに限られるものではない。本発明は、パス
タイミングを用いて信号を受信または復調する方法には
すべて適用可能である。たとえば、本発明は、RAKE
受信等にも適用可能である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の受信装置と比較して装置規模を小さくすることが
でき、受信装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る受信装置の構成を
示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る受信装置で行われ
る共通遅延プロファイルの更新方法を示す図
【図3】本発明の実施の形態2に係る受信装置で行われ
る共通遅延プロファイルの更新方法を示す図
【図4】本発明の実施の形態3に係る受信装置の構成を
示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態3に係る受信装置で行われ
る共通遅延プロファイルの更新方法を示す図
【図6】本発明の実施の形態4に係る受信装置の構成を
示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態4に係る受信装置で行われ
る共通遅延プロファイルの更新方法を示す図
【図8】TD−CDMA方式におけるタイムスロットの
一例を示す図
【図9】TD−CDMA方式におけるミッドアンブルコ
ードの生成方法を示す図
【図10】従来の受信装置の構成を示すブロック図
【図11】従来の受信装置で行われる個別遅延プロファ
イルの更新方法を示す図
【符号の説明】
101 選択部 102 遅延プロファイル生成部 103 遅延プロファイル更新部 104 遅延プロファイル記憶部 105 パスタイミング検出部 106 パスタイミング記憶部 107 MA(ミッドアンブル)相関部 108 シフト判定部 109 拡散コード判定部 110 遅延部 111 JD部 201 干渉電力測定部 301 信号数判定部
フロントページの続き (72)発明者 北川 恵一 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5K022 EE02 EE32 5K028 AA07 BB06 CC05 DD01 DD02 SS24 5K067 AA42 CC04 CC10 DD48 EE02 EE10 EE71 HH23 HH24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各フレームごとに、自己宛ての信号を含
    む複数のタイムスロットを受信する受信装置であって、 前記複数のタイムスロットをそれぞれ復調する際に共通
    に使用される共通遅延プロファイルを記憶する記憶手段
    と、 前記複数のタイムスロットの中から特定のタイムスロッ
    トを選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された特定のタイムスロット
    に対して相関演算を行ってタイムスロット個別の個別遅
    延プロファイルを生成する生成手段と、 前記生成手段によって生成された個別遅延プロファイル
    を使用して前記記憶手段に記憶された共通遅延プロファ
    イルを更新する更新手段と、 前記更新手段によって更新された共通遅延プロファイル
    を使用してパスタイミングを検出する検出手段と、 を具備することを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 前記更新手段は、 前記生成手段によって生成された個別遅延プロファイル
    と前記記憶手段に記憶された共通遅延プロファイルとを
    平均化することによって前記記憶手段に記憶された共通
    遅延プロファイルを更新する、 ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、 前記複数のタイムスロットの中からすべてのタイムスロ
    ットを選択する、 ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、 前記複数のタイムスロットの少なくともいずれか1つが
    順番に選択されるように各フレームごとに選択されるタ
    イムスロットを変えて前記複数のタイムスロットの中か
    ら少なくともいずれか1つのタイムスロットを選択す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  5. 【請求項5】 前記選択手段は、 前記複数のタイムスロットの中から他の受信装置宛ての
    信号を含むタイムスロットを選択する、 ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のタイムスロットごとに干渉電
    力を測定する測定手段、をさらに具備し、 前記選択手段は、 前記複数のタイムスロットの中から前記測定手段によっ
    て測定された干渉電力が所定値以上であるタイムスロッ
    トを他の受信装置宛ての信号を含むタイムスロットとし
    て選択する、 ことを特徴とする請求項5記載の受信装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のタイムスロットごとに、タイ
    ムスロットに含まれる信号の数を判定する判定手段、を
    さらに具備し、 前記選択手段は、 前記複数のタイムスロットの中から前記判定手段によっ
    て判定された数が自己宛ての信号の数より多いタイムス
    ロットを他の受信装置宛ての信号を含むタイムスロット
    として選択する、 ことを特徴とする請求項5記載の受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の受信装置を具備することを特徴とする移動局装置。
  9. 【請求項9】 各フレームごとに、自己宛ての信号を含
    む複数のタイムスロットを受信する受信方法であって、 前記複数のタイムスロットの中から特定のタイムスロッ
    トを選択する選択ステップと、 前記選択ステップで選択した特定のタイムスロットに対
    して相関演算を行ってタイムスロット個別の個別遅延プ
    ロファイルを生成する生成ステップと、 前記生成ステップで生成した個別遅延プロファイルを使
    用して、記憶手段に記憶され、前記複数のタイムスロッ
    トをそれぞれ復調する際に共通に使用される共通遅延プ
    ロファイルを更新する更新ステップと、 前記更新ステップで更新した共通遅延プロファイルを使
    用してパスタイミングを検出する検出ステップと、 を具備することを特徴とする受信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007512751A (ja) * 2003-11-27 2007-05-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Tddcdmaシステムにおけるダウンリンクジョイント検出を支援する方法及び装置
JP2008541580A (ja) * 2005-05-13 2008-11-20 上海原動力通信科技有限公司 基本ミッドアンブルコードの分配方法及びジョイントディテクション方法

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