JP2003122124A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP2003122124A
JP2003122124A JP2002221336A JP2002221336A JP2003122124A JP 2003122124 A JP2003122124 A JP 2003122124A JP 2002221336 A JP2002221336 A JP 2002221336A JP 2002221336 A JP2002221336 A JP 2002221336A JP 2003122124 A JP2003122124 A JP 2003122124A
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JP
Japan
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developing device
screw
latent image
developing
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JP2002221336A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Sugihara
和之 杉原
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転体として構成された現像剤担持体の回転中
心軸と直交する方向上の片側に、当該回転中心軸と平行
に2本の現像剤搬送スクリューが配置され、これら2本
の現像剤搬送スクリューの回転により、これら現像剤搬
送スクリューを順に辿る細長いループ状の現像剤搬送経
路を形成するようにした2成分磁気ブラシ現像装置にお
いて、補給トナーの帯電不足に伴う濃淡ムラなどの画質
低下を解消すること。 【解決手段】間接対向スクリュー10による現像剤の搬
送時間T1と、直接対向スクリュー9による現像剤担持
体1上での現像剤の移動時間T2との関係がT2≧3T
1を満足するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、現像装置及び画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の2成分磁気ブラシ現像装置におい
ては、現像剤担持体所謂現像ローラと現像剤搬送スクリ
ュー2本による、非常に簡略されたコンパクトな構成の
ものが主流になってきている。
【0003】一例として特開平4−191876号公報
に開示された現像装置を挙げることができる。その概要
は、回転体として構成された現像剤担持体の回転中心軸
と直交する方向上の片側に、当該回転中心軸と平行に2
本の現像剤搬送スクリューが配置され、これら2本の現
像剤搬送スクリューの回転により、上から見たとき、こ
れら現像剤搬送スクリューを順に辿る細長いループ状の
現像剤搬送経路を形成するようにしたタイプのものであ
る。
【0004】このよう現像装置では現像剤の循環は現像
剤搬送スクリュー2本により行われているが、この現像
剤搬送スクリューはスクリューの長手方向に対応する横
搬送能力に優れてはいるものの、スクリューの長手方向
に対して垂直方向の剤攪拌性に劣るため現像ローラに近
接している側の直接対向スクリューではその構成上、大
量トナー消費時に伴う大量のトナー補給がなされた場
合、補給トナーの帯電不足に伴う地汚れ画像や現像幅長
手方向での現像剤濃度偏差により、前記長手方向上での
濃度ムラ或はスクリューピッチ状の濃淡ムラが生じ易
い。
【0005】また、特にかかる現像装置を用いたカラー
画像形成装置では、この濃淡ムラが色ムラになってあら
われるため、著しく画像品質を落としてしまうことにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
不具合を解消し、安定した良好な画像品質を得ることの
できる現像装置及び画像形成装置を提供することを目的
としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、以下の構成とした。
【0008】(1).回転体として構成された現像剤担
持体の回転中心軸と直交する方向上の片側に、当該回転
中心軸と平行に2本の現像剤搬送スクリューが配置さ
れ、これら2本の現像剤搬送スクリューの回転により、
これら現像剤搬送スクリューを順に辿る細長いループ状
の現像剤搬送経路を形成するようにした2成分磁気ブラ
シ現像装置において、前記2本の現像剤搬送スクリュー
の中、前記現像剤担持体に直接対向している側の現像剤
搬送スクリューを直接対向スクリューとし、前記直接対
向スクリューを介して前記現像剤担持体に対向している
側の現像剤搬送スクリューを間接対向スクリューと称す
るとき、前記間接対向スクリューによる現像剤の搬送時
間T1と、前記直接対向スクリューによる前記現像剤担
持体上での現像剤の移動時間T2との関係が、T2≧3
T1を満足することとした(請求項1)。
【0009】(2).(1)記載の現像装置において、
前記間接対向スクリューのスパイラル条数を1条とし、
直接対向スクリューのスパイラル条数を多条とし、これ
ら両スクリューは同径且つ、同回転速度で駆動されるこ
ととした(請求項2)。
【0010】(3).(1)又は(2)記載の現像装置
において、前記間接対向スクリューによる現像剤の搬送
方向の上流側に現像剤の補給位置を設けた(請求項
3)。
【0011】(4).(1)乃至(3)の何れか1つに
記載の現像装置において、前記現像剤担持体は5極の磁
石を具備し、現像剤規制部材で規制しつつ当該現像剤担
持体を介して前記直接対向スクリューと前記潜像担持体
間で現像剤の受け渡しを行なうこととした(請求項
4)。
【0012】(5).(4)記載の現像装置において、
現像剤担持体は前記5極の磁石からなるマグネットロー
ラのまわりに現像スリーブを回転させる構成であり、当
該現像スリーブを回転軸方向からみたとき、時計の文字
盤になぞらえて3時の位置又はその近傍に磁極P1が位
置しこの磁極P1に潜像担持体が対向し、4時〜5時又
はその近傍位置に磁極P2が位置しこの磁極P2に現像
装置のケースが対向し、7時〜8時又はその近傍位置に
磁極P3が位置しこの磁極P3と対向する部位に前記直
接対向スクリューが対向し、10時〜11時又はその近
傍位置に磁極P4が対向しこの磁極P4と対向する位置
に現像剤規制部材及びこれに付帯する部材による現像剤
の滞留部が形成され、12時の位置又はその近傍に磁極
P5が位置しこの磁極P5の上方部には現像装置のケー
ス部が対向した構成となっていて、前記現像スリーブは
前記磁極P1、P2、P3、P4、P5、P6の順に通
過するように回転することとした(請求項5)。
【0013】(6).現像剤を用いて潜像を可視像化す
ることのできる現像装置を潜像担持体のまわりに配置し
ていて、像担持体上に形成した潜像を現像装置で可視像
化して最終的にシート状媒体に画像を得る画像形成装置
において、前記現像装置を構成する現像装置として前記
(1)乃至(5)記載の現像装置を用いた(請求項
6)。
【0014】(7).異なる色の現像剤を用いて潜像を
可視像化することのできる複数の現像装置を潜像担持体
のまわりに配置していて、潜像担持体上に形成した潜像
を前記複数の現像装置で可視像化して最終的にシート状
媒体に色重ね画像を得るカラー画像形成装置において、
前記複数の現像装置をそれぞれ構成する現像装置として
前記(1)乃至(5)記載の現像装置を用いた(請求項
7)。
【0015】(8).現像剤を用いて潜像を可視像化す
ることのできる現像装置を潜像担持体のまわりに配置し
ていて、像担持体上に形成した潜像を前記現像装置で可
視像化して最終的にシート状媒体に画像を得る画像形成
装置であって、潜像担持体と、帯電装置、現像装置、ク
リーニング装置より選ばれる少なくとも一つの装置を一
体的に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在なプ
ロセスカートリッジを有する画像形成装置において、前
記現像装置は、前記(1)乃至(5)記載の現像装置を
用いた(請求項8)。
【0016】
【発明の実施の形態】[1]現像装置(請求項1乃至5
に対応) 本発明に係る現像装置の要部を示した図1、図2におい
て、現像装置23は、現像剤担持体、2本の現像剤搬送
用のスクリュー、現像剤規制部材およびその付帯部材、
現像ケーシング、現像カバーなどにより構成されてい
る。
【0017】現像剤担持体は、マグネットローラと現像
スリーブから構成されており、マグネットローラは不動
部材に固定配置され、現像スリーブが回転することで、
磁性体を含んだ現像剤が撹拌されつつ搬送される。
【0018】以下に詳細を説明する。符号1は回転体と
して構成された現像剤担持体を示している。この現像剤
担持体1は円柱状の固定磁石によるマグネットローラ
2、マグネットローラ2の外周部に回転可能に嵌合して
いる現像スリーブ3、現像スリーブ3の長手方向上の一
端側で現像スリーブ3と一体化されていて現像スリーブ
3と一体的に回転する回転軸4、現像スリーブの他端側
でマグネットローラ2と一体化されていて現像ケーシン
グ5に固定されている固定軸6などにより構成されてい
る。
【0019】回転軸5と固定軸6は同心上にあり、回転
軸5は下ケース2を貫通しこの貫通部で軸支され、さら
に下ケース2の外側に突出した部位にギヤG1、G2が
固定されている。ギヤG2にはギヤG3が噛み合わされ
ていて、このギヤG3は駆動系を構成するベルト7によ
りクラッチ17を介して伝えられる動力により回転駆動
され、これに伴い現像スリーブ3が回転される。
【0020】現像スリーブ3の回転中心軸をOとする
と、この回転中心軸Oは回転軸4の回転中心軸でもあ
り、この回転中心軸Oと直交する方向上の片側にドラム
状をした回転体からなる潜像担持体8が近接対向配置さ
れている。
【0021】回転中心軸Oと直交する方向上の他の片
側、つまり、潜像担持体8が設けられた側の反対側に相
当する片側に、当該回転中心軸Oと平行に2本の現像剤
搬送スクリューが配置されている。
【0022】これら2本の現像剤搬送スクリューの中、
現像剤担持体1に直接対向している側の現像剤搬送スク
リューを直接対向スクリュー9、この直接対向スクリュ
ー9を介して現像剤担持体1に対向している側の現像剤
搬送スクリューを間接対向スクリュー10と称する。
【0023】これら直接対向スクリュー9および間接対
向スクリュー10と一体の長手方向両端の軸部はそれぞ
れ現像ケーシング5に軸支されている。特に、ギヤG1
が設けられた側の軸部はそれぞれ現像ケーシング5の側
部を貫通していて、直接対向スクリュー9の軸部にはギ
ヤG4が固定され、間接対向スクリュー10の軸部には
ギヤG5がそれぞれ固定されている。
【0024】ギヤG3はギヤG1と対向した位置にあ
り、これらギヤG3、G1には中間ギヤG6が共通に噛
み合うことで、ギヤG2からの動力が伝達されるように
なっている。
【0025】直接対向スクリュー9および間接対向スク
リュー10は現像剤担持体1の斜め下方に横並びに配置
されていて、直接対向スクリュー9と間接対向スクリュ
ー10との間には、これら直接対向スクリュー9と間接
対向スクリュー10の両端部を除く部位に現像ケーシン
グ5と一体に仕切板5aが位置している。
【0026】潜像担持体8は本例では所謂感光体ドラム
で構成されていて、矢印の向き(図では反時計回りの向
き)に回転される。直接対向スクリュー9および間接対
向スクリュー10も矢印の向きに回転される。
【0027】これら2本の現像剤搬送スクリューの回転
により、図2、図3に矢印で示すようにトナーとキャリ
アとからなる現像剤はこれら現像剤搬送スクリューを順
に辿る細長いループ状の現像剤搬送経路を形成して循環
搬送される。図3では上からみたときの搬送経路を白抜
きの矢印で示し、符号A、B、C、Dを結ぶループを形
成する。
【0028】この循環搬送の間に、トナーとキャリアが
撹拌されて潜像を可視像化するに十分な電荷を帯び、現
像スリーブ3上に供給されて磁気ブラシを形成し、潜像
担持体8上の潜像を可視像化する。そして、残余のトナ
ーは現像ケーシング5に回収されて再循環される。現像
剤の循環経路内にはトナー濃度検知器が設けられてい
て、このトナー濃度検知器により検知されたトナー濃度
が所定値よりも低下していると判断されるとトナーが補
給される。
【0029】トナーの補給位置は間接対向スクリュー1
0上であって、現像剤搬送方向の上流側の位置であり、
図3における符号Aで示す位置に相当する。この符号A
で示される部分は図1に示すような断面形状をしてい
て、現像カバー11の該当部に開口14が形成され、こ
の開口14の上部にトナーを補給するトナー補給スクリ
ュー16が設けられていて、このトナー補給スクリュー
16の回転により補給トナーが開口14を経て間接対
向スクリュー10上に落下補給される。
【0030】発明の効果を奏し得る実際的な現像装置の
構成例を説明する。図1において、マグネットローラ2
における磁石の磁極は、回転中心軸Oを中心として放射
状にP1、P2、P3、P4、P5の5極が配置された
構成であり、マグネットローラ2を回転軸方向からみた
とき、時計の文字盤になぞらえて3時の位置又はその近
傍に磁極P1が位置しこの磁極P1に潜像担持体8が対
向し、4時〜5時又はその近傍位置に磁極P2が位置し
この磁極P2に現像装置の現像カバー11が対向し、7
時〜8時又はその近傍位置に磁極P3が位置しこの磁極
P3と対向する部位に直接対向スクリュー10が対向
し、10時〜11時又はその近傍位置に磁極P4が対向
しこの磁極P4と対向する位置に現像スリーブ3に近接
するようにして現像剤規制部材12及びこれに付帯する
付帯部材12aによる現像剤の滞留部13が形成され、
12時の位置又はその近傍に磁極P5が位置しこの磁極
P5の上方部には現像装置の現像カバー11が対向した
構成となっている。現像スリーブ3は矢印方向に回転す
ることにより、磁極P1、P2、P3、P4、P5、P
6の順に通過する。
【0031】潜像担持体8との対向位置である現像部に
配置された磁極P1はS極であり、トナーが潜像担持体
に転移する現像部において磁気ブラシを形成する現像極
として機能する。磁極P2、P3はN極であり、同極間
で現像剤を離し、S極からなる磁極P3で再び現像剤を
汲み上げる。S極からなる磁極P4上に現像剤規制部材
12を設置し付帯部材12aで現像スリーブの回転方向
上流側を覆うように構成することで現像剤規制部材12
の剤搬送方向上流側に現像剤の滞留部を設け、現像剤
のトナーとキャリアとの摩擦帯電を促進して現像剤の立
ち上げを行っている。
【0032】現像剤の循環は図3にも示したように、搬
送方向の異なる直接対向スクリュー9と間接対向スクリ
ュー10の2本のスクリューにより行なっている。この
ように搬送される現像剤は、回転軸Oの方向からみた図
1において先ず、現像ローラ3の磁力により磁極P1〜
P2間に相当する汲み上げ部の部位で汲み上げられ、
現像剤規制部材12により現像必要量に規制され余剰剤
が付帯部材12aに沿う還流方向の方向に環流させら
れる。
【0033】現像剤規制部材12を通過した現像剤は磁
極P1が配置された潜像担持体8との対向部である現像
部で現像され、トナーが消費された状態で現像剤が現
像ケーシング5と直接対向スクリューとが対向する斜め
下に向かう傾斜に沿う分離方向の方向へ進み現像スリ
ーブ3から離間する方向に進む。つまり、磁極P2と磁
極P3との間の領域で、これら両磁極P2、P3による
磁力の反発と重力により現像スリーブ3から分離し、現
像スリーブ3側の直接対向スクリュー9により再び現像
剤中に分散される。
【0034】ここで、現像剤規制部材12及び付帯部材
12a部に囲まれた現像剤の剤滞留部における現像剤の
滞留量が少ないと、現像スリーブ3による現像剤の横搬
送性(現像スリーブ3の長手方向での搬送性)は向上す
るものの、剤の摩擦によるトナー帯電効果が下がるた
め、地汚れ画像が発生し易くまた、新たなトナー補給時
などに現像幅での濃度偏差の拡大現象も生じてしまう。
【0035】また、現像部で全ベタ画像などのような
大量のトナー消費を受けた場合、キャリアのみに近い状
態の現像剤が現像剤中に戻るが、この時充分な現像剤中
での分散がなされずに現像スリーブ3側の直接対向スク
リュー9により搬送されながら再び現像スリーブ3によ
りの方向に汲み上げられてしまうと、この直接対向ス
クリュー9のスパイラルピッチ状の斜めムラが現像した
画像中に発生し易い状況に陥る。
【0036】これらの現象を防止するためには、現像剤
規制部12での十分な滞留量を確保することが必要であ
り、これを現像剤担持体現像幅方向(現像スリーブ3の
長手方向)での現像剤移動時間で捉えると、間接対向ス
クリュー10による搬送時間の3倍以上の時間をかけて
現像スリーブ3上で現像剤が移動するようにすることが
必要で、ゆっくりと移動するように時間を確保すること
で画質の向上が可能となる。
【0037】その方策としては、具体的には、現像剤規
制部材12のマグネットローラー2の磁極に対する対向
位置と、対向位置での磁束密度を管理することで制御す
ることができる。例えば、対向位置を法線方向磁束密度
の最大値近傍とし、磁束密度を400〜700G(ガウ
ス)程度に設定するとよい。
【0038】間接対向スクリュー10による現像剤の搬
送時間、つまり図3において現像剤を符号Aの部位から
符号Bの部位まで搬送するに要する時間T1とし、直接
対向スクリュー9による現像スリーブ3上での現像剤の
移動時間、つまり図3において現像剤を符号Eの部位か
ら符号Fの部位まで搬送するに要する時間をT2とする
とき、これら時間T1、T2の関係がT2≧3T1を満
足する関係を確保するようにした。
【0039】これにより、大量現像による大量トナーの
補給があっても現像剤規制部材12および付帯部材12
aと現像スリーブ3の外周面部により囲まれた現像剤の
滞留部における現像剤の滞留量を高品質な現像に適する
十分な量の現像剤で確保することが可能となり、大量の
トナー消費に伴う大量のトナー補給がなされても、現像
剤の縦、横の搬送性を向上しつつ分散性能を高め、現像
に必要な十分な量の現像剤と帯電量を得て、直接対向ス
クリュー9のスパイラルピッチ状の斜めムラや、現像幅
両端(回転中心軸Oの両端側)での画像濃淡ムラなどが
現像した画像中に発生するという現象を解消することが
できた。
【0040】また、現像ローラ側周辺の現像剤の分散攪
拌性を向上させることもポイントとなる。分散性を向上
させるためには搬送スクリューの搬送方向に対して垂直
方向の現像剤攪拌力、すなわち縦攪拌性(回転中心軸O
と直交する方向における撹拌性)を上げることが必要に
なる。
【0041】搬送スクリューは横搬送性(回転中心軸O
の方向での搬送性)に優れるのだが、縦攪拌性を上げる
ためには、搬送スクリューのスパイラルピッチを大きく
とり、スパイラルを軸方向に傾斜させ寝かせることで、
垂直方向の攪拌力を得るしかない。しかしながら、この
ようにスパイラルピッチを大きくとると、横搬送性が極
端に落ちるため、前後濃度ムラを生じさせてしまうこと
になる。
【0042】この相反する、条件を両立させるため図4
に示すように直接対向スクリュー9を多条スクリューに
する。この例では5条のスクリューを例示している。こ
のように直接対向スクリュー9を多条スクリューにする
ことで、スパイラルピッチの拡大により悪化した横搬送
性を改善し、且つ寝かせたスパイラルによりスクリュー
による現像剤の送り方向に対して垂直方向への、現像剤
攪拌分散効果を得ることが可能となる。これにより、直
接対向スクリュー9のスパイラルピッチ状の斜めムラが
現像した画像中に発生するという現象を解消することが
できる。
【0043】本例では、直接対向スクリュー9をスパイ
ラルピッチ40mmの2条スクリューとし、間接対向ス
クリュー10をスパイラルピッチ25mmの1条スクリ
ューとしている。
【0044】現像剤担持体側の搬送スクリュー、つま
り、直接対向スクリュー9を多条スクリューにすること
の改善効果は前に述べたとおりであるが、もう一方の搬
送スクリューである間接対向スクリュー10も同様に多
条スクリュー化してしまうと、現像剤量のスクリュー長
手方向(回転中心軸方向)でのバランスがとりづらく、
現像剤量の片寄りや現像剤の現像ケーシング5からの剤
あふれを生じさせてしまう。
【0045】このあふれ現象は、搬送スクリュー間の現
像剤の受け渡し部である各搬送スクリュー(直接対向ス
クリュー9及び間接対向スクリュー10)の回転軸O方
向での端部つまり図3に示す符号B、Cの部位及び符号
D、Aにおける剤の干渉によるものである。
【0046】図3に示す符号B、Cの部位及び符号D、
Aにおいて、現像剤の受け渡しが行なわれているが、直
接対向スクリュー9および間接対向スクリュー10の両
スクリューを多条スクリュー化してしまうと縦攪拌性が
強いため、これらの受け渡し部で現像剤が互いに反発し
て押し合い、現像剤の受け渡しがスムーズに行われな
い。
【0047】それに対して間接対向スクリュー10を図
5に示すように1条スクリューにすると、この1条スク
リューによる剤の送り方向末端側での直接対向スクリュ
ー9つまり、多条スクリューへの現像剤の押し込み力
と、1条スクリュー送り方向先端側での現像剤の取り込
み性能が前後の両受け渡し部で確保できるので、現像剤
の循環性を維持しつつ現像ローラ側の現像剤縦攪拌性を
得ることができる。
【0048】尤も、このようなことがいえるためには、
両搬送スクリューのスパイラル径と軸径を同等とし、同
回転速度で駆動することが必要である。バランスのとれ
た現像剤搬送のスクリュー条件を例示すると、直接対向
スクリュー9についてはピッチ40mmの2条スクリュ
ーとし、間接対向スクリュー10については、ピッチ2
5mmの1条スクリューとすることで、剤の搬送バラン
スをとることができる。
【0049】前にも述べたように、本例では新規トナー
の補給位置を、間接対向スクリュー10上であって、現
像剤搬送方向の上流側の位置とし、図3における符号A
で示す位置としている。
【0050】このように、搬送方向の上流側から新規ト
ナーを補給することにより、現像に寄与するまでの距離
と時間を稼ぎ新規トナーの分散を十分にして、現像ロー
ラ側周辺の現像剤の分散攪拌性を向上させ、画像ムラを
解消する。
【0051】前にも述べたが、現像剤担持体1を構成す
るマグネットローラー2は磁極P1〜磁極P5の5極の
磁石を具備した構成としている。かかる磁極のマグネッ
トローラー2と直接対向スクリュー3及び間接対向スク
リュー10の現像剤の受け渡しにより、現像剤を循環さ
せる構成としている。
【0052】現像剤担持体1の磁石を5極構成としたこ
とにより、現像剤の現像スリーブ3からの分離や汲み上
げおよび現像剤規制部材の配置位置、さらに現像部の位
置を合理的に配置可能となり、コンパクトな構成の現像
装置を構成することができる。因みにマグネットローラ
ー2の外径を18φ以下の小サイズ化にすることも可能
である。
【0053】[2]画像形成装置(請求項6、7に対
応) 以上述べた現像装置は単色およびカラーの画像形成装置
に適用することも可能である。以下にその例を述べる。
【0054】2−2.カラー画像形成装置 以上述べた現像装置は以下に述べるカラー画像形成装置
に適用することによりより顕著な効果がある。以下にそ
の例を述べる。
【0055】前記[1]で説明した現像装置はこれを単
体の現像装置として構成することもできるが、このよう
な現像装置を複数組み合わせて多色用の、所謂リボルバ
ー型の現像装置として構成することもできる。
【0056】本例のカラー画像形成装置は、現像装置と
して、上記リボルバー型の現像装置を使用している。図
7において符号20で示したのがカラー画像形成装置に
組み込まれた状態のリボルバー型現像装置であり、この
リボルバー型現像装置20を潜像担持体8その他の付帯
部材などと一体的なユニット21としてカラー画像形成
装置本体に対して着脱可能とし、カラー画像形成装置本
体から取り外して示したのが図6である。なお、図6で
は、図7に示された潜像担持体8まわりの部材のうち、
帯電チャージャ40、潜像担持体クリーニング手段44
などは示してないが、これらを適宜選択的にユニット2
1と一体化することは可能である。このユニット21は
プロセスカートリッジとも称される。
【0057】ユニット21の両側にはスライドレール2
2aが設けられ、一方、カラー画像形成装置本体側には
スライドレール22aと対をなして組み合わされるスラ
イドガイド22bが設けられていて、これらスライドレ
ールをガイドにしてユニット21はカラー画像形成装置
本体に対して着脱可能である。
【0058】図1、図6を参照しながら、リボルバー型
現像装置について説明する。図1に示したような現像装
置を符号23で示すとすれば、図6に示すリボルバー型
現像装置20では現像装置23が回転軸24のまわりに
放射状に5組、配置された構成である。
【0059】図6に示すリボルバー型現像装置20にお
いて、各現像装置23はユニット21から分離可能にな
っていて、ユニット21をカラー画像形成装置本体から
引出した状態のもとで、上方に取り出し、メンテナンス
を施すことができる。
【0060】5組の現像装置における1組はブラック、
他の1組はイエロー、他の1組はシアン、他の1組はマ
ゼンタというように、それぞれ異なる色のトナーを収納
している。回転軸24を反時計回りの向きに回転するこ
とにより各現像装置の位置がずれていき、ブラック、イ
エロー、シアン、マゼンタの順に、これらの色のトナー
を収納した現像装置の現像スリーブ3が現像部におい
て潜像担持体8に対向する。
【0061】ここで、図1で説明を省略した現像装置の
構成部分について補足して説明すると、符号33はトナ
ーボトルが空になったことを検知するトナーエンドセン
サ、符号39はトナー補給用のスクリュー16の上方に
装着され現像装置に直接トナーを補給するトナーボト
ル、符号36はトナーボトル39のセットを検知するト
ナーボトルセットセンサ、符号37はリボルバー型現像
装置20のホームポジションを検知するためのリボルバ
ーホームポジションセンサをそれぞれ示している。
【0062】このように図6に示したユニット6がカラ
ー画像形成装置本体に装着されている図7において、カ
ラー画像形成装置の最上部には、スキャナー54が設け
られている。このスキャナー54はよく知られるよう
に、圧板で覆うことのでる原稿載置ガラス54aと、こ
の原稿載置ガラス54aの下方に設けられた第1スキャ
ナ54b、第2スキャナ54c、結像レンズ54d、読
み取り画像を電気的に記録するCCD基板54eなどか
らなる。CCD基板54eに取り込まれた画像情報は、
後述する光書き込みユニット42のレーザー光源制御手
段に送ることができるようになっている。
【0063】潜像担持体8の周面部は被走査面を構成し
ている。この潜像担持体8は画像形成に際して矢印の向
きに回転される。この潜像担持体8のまわりには、よく
知られるカラー画像形成装置で採用されているものと同
じように、帯電チャージャ40、光書込みユニット4
2、リボルバー型現像装置20、中間転写ベルト43、
潜像担持体クリーニング手段44等が配置されている。
【0064】光書込みユニット42は、図示省略のレー
ザー光源およびレーザー光源を画像情報に応じて制御す
る制御手段、ポリゴンミラー42a、第1fθレンズ4
2b、第2fθレンズ42c、BTLレンズ42d、書
き込みミラー42e、防塵ガラス42fなどを具備して
いて、上記部材の順に書き込み用のレーザー光が潜像担
持体8に向けて出射され走査が行なわれる。
【0065】中間転写ベルト43は潜像担持体8に接離
自在に対向近接して同一速度で同一方向に移動するよう
にプーリに支持されていて、その1つはバイアスローラ
43からなり、潜像担持体8上のトナー像を中間転写ベ
ルト43に転写するバイアスを中間転写ベルトに印加す
る。また、中間転写ベルト43には、ベルトクリーニン
グユニット53が該ベルトに接離自在に設けられてい
て、シート状媒体に転写後の残留トナーなどをクリーニ
ングするようにしてある。
【0066】フルカラー画像の形成に際しては、一般的
なカラー電子写真プロセスに従う。つまり、帯電チャー
ジャ40により潜像担持体8が帯電され、潜像担持体8
上に例えばブラック用の潜像が形成されると、この潜像
はリボルバー型現像装置20を構成しているブラックト
ナー収納の現像装置で可視像化され、次いで中間転写ベ
ルト43に転写される。転写後の潜像担持体8上に残留
するブラックトナーは、潜像担持体クリーニング手段4
4でクリーニングされる。
【0067】次いで、潜像担持体8にはイエロー用の潜
像が同様に形成されてこの潜像がリボルバー型現像装置
20を構成しているイエロートナー収納の現像装置で可
視像化され、このイエローのトナー像が既に中間転写ベ
ルト43上に形成されているブラックのトナー像に重ね
転写される。
【0068】このように、ブラック、イエロー、シア
ン、マゼンタの各色のトナー像を順次潜像担持体8上に
形成するごとに中間転写ベルト43上に転写していくこ
とで、該中間転写ベルト43上にフルカラーによる重ね
トナー像をつくる。このフルカラートナー像は、記録媒
体に一括転写される。
【0069】中間転写ベルト43は、潜像担持体8上の
トナー像が転写される時には潜像担持体8に接触した状
態となり、転写バイアス印加用のバイアスローラ45か
ら転写バイアスが印加されて潜像担持体8上のトナー像
が中間転写ベルト43上に転写される。
【0070】中間転写ベルト43上に転写されたトナー
像は、中間転写ベルト43を支持しているプーリ46と
該中間転写ベルト43を介して対向圧接して回転する2
次転写ローラー47が設けられた2次転写部において、
レジストローラ対48を介して送られてくるシート状媒
体に転写される。
【0071】シート状媒体は、給紙トレイ49に予め収
納されていたものであり、画像形成シーケンスに基づい
た適宜にタイミングで中間ローラ52などを介してレジ
ストローラ対48に向けて送り出されたものである。該
転写後のシート状媒体は搬送ベルト50により搬送さ
れ、定着装置51に至り、定着ローラ51a、加圧ロー
ラ51b間を通過する間に定着され、図示省略の排紙ト
レイ上に排出される。
【0072】一方、現像工程後に潜像担持体8上に残留
しているトナーは、潜像担持体8の回動と共に潜像担持
体クリーニング手段44の部位に至ると機能して潜像担
持体8上から除去される。
【0073】このような色重ねによりカラー画像を形成
するカラー画像形成装置では、現像剤の分散が不十分で
あることに起因する濃淡ムラが色ムラとなって現れるた
め、著しく画像品質を落としてしまうが、本発明に係る
前記[1]で説明した現像装置を適用することにより、
上記の不具合を解消して」安定した良好な画像品質を得
ることができる。
【0074】2−1.単色の画像形成装置 前記[1]で説明した現像装置はこれを単体の現像装置
として構成し、単色の画像形成装置に用いることができ
る。図8は、デジタル式の単色の画像形成装置について
主要部の断面示す。図1に示したような現像装置を符号
23'で示すとすれば、かかる現像装置23'は図8に示
す画像形成装置における、ドラム状をした回転体からな
る潜像担持体150の周面部は被走査面105を構成し
ている。
【0075】この潜像担持体150のまわりには、矢印
で示す時計回りの向きの回転方向順に、帯電ローラから
なる帯電装置151、光書込み手段としての光走査装置
100、現像装置23'、シート状媒体154を保持し
て搬送する転写搬送ベルト155、潜像担持体150の
周面に摺接するブレード156を具備したクリーニング
装置157などが配置されている。
【0076】これら、潜像担持体150、帯電装置15
1、現像装置23'、クリーニング装置157などは、
当該画像形成装置の本体を構成する本体側板(図示され
ず)を利用して直接、取り付ける構成とすることもでき
るし、[3]で述べるように、これらの中から選ばれた
少なくとも一つの部材(装置)を、プロセスカートリッ
ジと称されるユニットに一体的に構成しておき、このプ
ロセスカートリッジを当該画像形成装置本体に対して着
脱自在の構成とすることができる。
【0077】潜像担持体150上であって帯電装置15
1と現像剤担持体1との間の位置には光走査装置100
から光ビームLbが潜像担持体150に向けて照射され
軸方向の主走査方向に走査されるようになっている。こ
の光ビームLbの照射位置を露光部158と称する。
【0078】転写搬送ベルト155は無端状のベルトで
あって、2つの支持ローラ159、160に支持されて
いる。これら支持ローラ159、160により支持され
た転写搬送ベルト155の中間の位置には潜像担持体1
50の下面が接している。この接している部位が転写部
161であり、この転写部161における転写搬送ベル
ト155の裏側には転写バイアスを印加する転写手段と
しての転写ローラ162が設けられている。
【0079】転写搬送ベルト155は矢印で示すように
反時計回りの向きに回転駆動されるようになっている。
該転写搬送ベルト155の上側ベルト部であってその上
流端のさらに上流側の位置には一対のレジストローラ1
72が設けられている。このレジストローラ172に向
けて、図示しない搬送ガイドに案内されて図示しない給
紙トレイに収納されたシート状媒体154が給紙コロ1
64から送り出されるようになっている。転写搬送ベル
ト155の上側ベルト部における下流端のさらに下流の
位置には、定着ローラ165aと加圧ローラ165bと
の組み合わせからなる定着装置165が配置されてい
る。
【0080】転写搬送ベルト155の上側ベルト部にお
ける上流端部において該転写搬送ベルト155を支持し
ている支持ローラ160の上方には、該転写搬送ベルト
155に当接するようにして吸着手段としてのブラシロ
ーラ166が矢印で示す時計回りの向きに回転駆動され
るようにして設けられている。
【0081】ブラシローラ166が回転すると、ブラシ
は転写搬送ベルト155に摺接する。このブラシローラ
166には図示しないバイアス印加手段により、シート
状媒体154を転写搬送ベルト155に吸着する極性の
バイアス電流を印加するための電位が与えられるように
なっている。
【0082】この画像形成装置において、画像形成は次
のようにして行われる。潜像担持体150が回転を始
め、所定の周速度で回転中に潜像担持体150が暗中に
おいて帯電装置151により均一に帯電され、光ビーム
Lbが露光部158に照射、走査されて作成すべき画像
に対応した潜像が形成される。この潜像は潜像担持体1
50の回転により現像装置23'に至り、ここでトナー
により可視像化されてトナー像が形成される。かかる現
像装置23'においてその構成は前記[1]で説明した
内容と同じであるので、構成部材についても同じ符号で
示している。補給トナーはトナーボトル8から現像ケー
シング5に補給される。
【0083】一方、給紙コロ164により給紙トレイ上
のシート状媒体154の送給が開始され、破線で示す搬
送経路を経て一対のレジストローラ172の位置で一旦
停止し、潜像担持体150上のトナー像と転写部161
で合致するように送り出しのタイミングを待つ。かかる
好適なタイミングが到来するとレジストローラ161に
停止していたシート状媒体154はレジストローラ17
2から送り出される。
【0084】レジストローラ172から送り出されたシ
ート状媒体154は転写搬送ベルト155とブラシロー
ラ166との間にくわえられ、バイアスによる静電気力
およびブラシの弾性力により押されて転写搬送ベルト1
55に吸着され、転写搬送ベルト155の移動と共に転
写部161に向けて搬送される。
【0085】潜像担持体150上のトナー像とシート状
媒体154とは、転写部161で合致し、転写ローラ1
62により転写搬送ベルト155に印加されたバイアス
と潜像担持体150との電位差から形成される電界によ
り、トナー像はシート状媒体154上に転写される。
【0086】こうして潜像担持体150まわりの画像形
成部でトナー像を担持したシート状媒体154は転写搬
送ベルト155と共に搬送され、やがて該転写搬送ベル
ト155の上側部の下流端部で転写搬送ベルト155か
ら分離されて定着装置165に向けて送り出される。シ
ート状媒体154上のトナー像は定着装置165を通過
する間に当該記録媒体154に定着されて図示省略の排
紙部に排紙される。
【0087】一方、転写部161で転写されずに潜像担
持体150上に残った残留トナーは潜像担持体150の
回転と共にクリーニング装置157に至り、該クリーニ
ング装置157を通過する間に清掃されて次の画像形成
に備えられる。
【0088】このような単色の画像を得る画像形成装置
において、現像剤の分散が不十分であることに起因して
画像に濃淡ムラが現れるため、著しく画像品質を落とし
てしまうが、本発明に係る前記[1]で説明した現像装
置を適用することにより、上記の不具合を解消して」安
定した良好な画像品質を得ることができる。
【0089】[3]プロセスカートリッジ具備の画像形
成装置(請求項8に対応) 図9に、本発明の現像装置が組込まれたプロセスカート
リッジを具備した画像形成装置の概略構成を示す。図9
において、潜像担持体150まわりに配置された帯電装
置151、現像装置23'、クリーニング装置157な
どの個々の構成、機能については、既に図8により説明
した内容と同じである。本例では、画像形成装置におい
て、これら潜像担持体150、帯電装置151、現像装
置23'、クリーニング装置157などの作像手段より
選ばれる少なくとも一つの部材(装置)を画像形成装置
本体に対して着脱自在であるプロセスカートリッジに一
体的に支持したのが特徴である(請求項8)。
【0090】プロセスカートリッジ180は、図9に示
した例では、潜像担持体150、帯電装置151、現像
装置23'、クリーニング装置157を囲む太い実線で
示すように、紙面を貫く方向に奥行きを有する箱状の枠
体60にこれらの装置を一体的(若しくは一体)に固定
して構成されており、画像形成装置本体に設けたレール
ガイドに沿って摺動可能であり、画像形成装置本体内の
所定の画像形成可能な位置に固定したり、固定を解除し
て紙面を貫く手前側に引き出して抜き出したりすること
ができる。
【0091】画像形成プロセスの概要については、既に
述べた通りであるが、概要を再度述べると、潜像担持体
150が所定の周速度で回転駆動され、この回転駆動過
程において、帯電装置151により該潜像担持体150
の周面に正または負の所定電位の均一帯電がなされる。
【0092】次いで、光走査装置100による光ビーム
Lbにより、或いはスリット露光などの画像露光手段に
より潜像担持体150の周面に静電潜像が形成される。
この静電潜像は現像装置23'を通過する間にトナー現
像される。
【0093】一方、給紙部より給紙コロ164により送
り出されたシート状媒体154は、レジストローラ17
2でタイミングを取って送り出されることにより、像担
持体157上の前記現像されたトナー像と、像担持体1
50と転写ローラ162との間の転写部で合致し、転写
ローラ162の転写電圧により順次転写されていく。
【0094】転写後のシート状媒体154は、像担持体
150から分離された後、定着装置165で定着され
て、排紙部に排紙される。像転写後の像担持体150の
表面は、クリーニング装置157により転写後の残りト
ナーが除去されて清浄化され、更に除電された後、繰返
しの画像形成に供される。
【0095】本例では、潜像担持体150と、帯電装置
151、現像装置23'、クリーニング装置157の全
部を枠体60に固定してプロセスカートリッジ180を
構成したが、これに限らず、潜像担持体150、帯電装
置151、現像装置23'、クリーニング装置157の
少なくとも一つを枠体60に準じた枠体と一体的(若し
くは一体)に構成することもできる。
【0096】従って、本例による画像形成装置は、剤攪
拌搬送の改善を図った現像装置23'を備えているの
で、画像ムラの改善を図ることができ、かつ、潜像担持
体150と、帯電装置151、現像装置23'、クリー
ニング装置157など作像手段の少なくとも一つをカー
トリッジとして一体化したので、保守点検、交換性が良
好となる。
【0097】ここでは、図9により、プロセスカートリ
ッジを具備した単色の画像形成装置について説明した
が、カラー画像形成装置についてもプロセスカートリッ
ジの概念を導入することもできる。
【0098】例えば、図7に示したようなカラー画像形
成装置において、潜像担持体8、帯電装置としての帯電
チャージャ40、現像装置としてのリボルバー型現像装
置20、クリーニング装置としての潜像担持体クリーニ
ング手段44などの作像手段より選ばれる少なくとも一
つの部材(装置)を画像形成装置本体に対して着脱自在
であるユニット21(プロセスカートリッジ)に一体的
に支持した構成とする。
【0099】図6に示したのはその一例であり、ユニッ
ト21(プロセスカートリッジ)には、潜像担持体8と
リボルバー型現像装置20とが一体的に構成されてい
る。
【0100】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、現像剤規制部
での現像剤の滞留量を適量に確保して画像ムラを解消で
きる。請求項2記載の発明では、現像剤の循環性を維持
しつつ現像ローラ側の現像剤縦攪拌性を得ることができ
る。請求項3記載の発明では、新規トナーの分散を十分
にして、現像ローラ側周辺の現像剤の分散攪拌性を向上
させ、画像ムラを解消する。請求項4記載の発明では、
現像剤の分散撹拌性良好な現像装置のコンパクト化を図
ることができる。請求項5記載の発明では、現像剤の分
散撹拌性良好な現像装置の具体的な構成を把握できる。
請求項6記載の画像形成装置では濃淡ムラのない高品質
の単色画像を得ることができる。請求項7記載のカラー
画像形成装置では色ムラのない高品質のカラー画像を得
ることができる。請求項8記載の発明では、画像ムラの
改善を図ることができ、かつ、作像手段の保守点検、交
換性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる現像装置の要部断面図である。
【図2】本発明にかかる現像装置の要部斜視図である。
【図3】本発明にかかる現像装置の要部平面図である。
【図4】多条の搬送スクリューの正面図である。
【図5】1条の搬送スクリューの正面図である。
【図6】リボルバー型現像装置を含むユニットの断面図
である。
【図7】カラー画像形成装置の概略断面図である。
【図8】単色の画像形成装置の要部概略構成図である。
【図9】プロセスカートリッジを備えた画像形成装置の
要部概略構成図である。
【符号の説明】
1 現像剤担持体 9 直接対向スクリュー 10 間接対向スクリュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H031 AB02 AB09 AC08 AC19 AC33 AD01 AD16 BA04 EA03 EA05 FA01 FA05 2H077 AB02 AB14 AB15 AB18 AC02 AD06 AD13 AD16 AD18 BA02 BA08 BA09 DA10 EA03 GA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体として構成された現像剤担持体の回
    転中心軸と直交する方向上の片側に、当該回転中心軸と
    平行に2本の現像剤搬送スクリューが配置され、これら
    2本の現像剤搬送スクリューの回転により、これら現像
    剤搬送スクリューを順に辿る細長いループ状の現像剤搬
    送経路を形成するようにした2成分磁気ブラシ現像装置
    において、 前記2本の現像剤搬送スクリューの中、前記現像剤担持
    体に直接対向している側の現像剤搬送スクリューを直接
    対向スクリューとし、前記直接対向スクリューを介して
    前記現像剤担持体に対向している側の現像剤搬送スクリ
    ューを間接対向スクリューと称するとき、 前記間接対向スクリューによる現像剤の搬送時間T1
    と、前記直接対向スクリューによる前記現像剤担持体上
    での現像剤の移動時間T2との関係がT2≧3T1を満
    足することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の現像装置において、 前記間接対向スクリューのスパイラル条数を1条とし、
    直接対向スクリューのスパイラル条数を多条とし、これ
    ら両スクリューは同径且つ、同回転速度で駆動されるこ
    とを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の現像装置において、 前記間接対向スクリューによる現像剤の搬送方向の上流
    側に現像剤の補給位置を設けたことを特徴とする現像装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れか1つに記載の現像
    装置において、 前記現像剤担持体は5極の磁石を具備し、現像剤規制部
    材で剤を規制しつつ当該現像剤担持体を介して前記直接
    対向スクリューと前記潜像担持体間で現像剤の受け渡し
    を行なうことを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の現像装置において、 現像剤担持体は前記5極の磁石からなる固定磁石のまわ
    りに現像スリーブを回転させる構成であり、当該固定磁
    石を回転軸方向からみたとき、時計の文字盤になぞらえ
    て3時の位置又はその近傍に磁極P1が位置しこの磁極
    P1に潜像担持体が対向し、4時〜5時又はその近傍位
    置に磁極P2が位置しこの磁極P2に現像装置のケース
    が対向し、7時〜8時又はその近傍位置に磁極P3が位
    置しこの磁極P3と対向する部位に前記直接対向スクリ
    ューが対向し、10時〜11時又はその近傍位置に磁極
    P4が対向しこの磁極P4と対向する位置に現像剤規制
    部材及びこれに付帯する部材による現像剤の滞留部が形
    成され、12時の位置又はその近傍に磁極P5が位置し
    この磁極P5の上方部には現像装置のケース部が対向し
    た構成となっていて、前記現像スリーブは前記磁極P
    1、P2、P3、P4、P5、P6の順に通過するよう
    に回転することを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】現像剤を用いて潜像を可視像化することの
    できる現像装置を潜像担持体のまわりに配置していて、
    像担持体上に形成した潜像を前記現像装置で可視像化し
    て最終的にシート状媒体に画像を得る画像形成装置にお
    いて、前記現像装置として前記請求項1乃至5記載の現
    像装置を用いていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】異なる色の現像剤を用いて潜像を可視像化
    することのできる複数の現像装置を潜像担持体のまわり
    に配置していて、潜像担持体上に形成した潜像を前記現
    像装置で可視像化して最終的にシート状媒体に色重ね画
    像を得るカラー画像形成装置において、 前記現像装置として前記請求項1乃至5記載の現像装置
    を用いていることを特徴とするカラー画像形成装置。
  8. 【請求項8】現像剤を用いて潜像を可視像化することの
    できる現像装置を潜像担持体のまわりに配置していて、
    像担持体上に形成した潜像を前記現像装置で可視像化し
    て最終的にシート状媒体に画像を得る画像形成装置であ
    って、潜像担持体と、帯電装置、現像装置、クリーニン
    グ装置より選ばれる少なくとも一つを一体的に支持し、
    画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリ
    ッジを有する画像形成装置において、 前記現像装置は、前記請求項1乃至5記載の現像装置を
    用いていることを特徴とする画像形成装置。
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