JP2003121323A - 高速引張試験機 - Google Patents

高速引張試験機

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JP2003121323A
JP2003121323A JP2001317924A JP2001317924A JP2003121323A JP 2003121323 A JP2003121323 A JP 2003121323A JP 2001317924 A JP2001317924 A JP 2001317924A JP 2001317924 A JP2001317924 A JP 2001317924A JP 2003121323 A JP2003121323 A JP 2003121323A
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JP
Japan
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load
load cell
tensile
gripper
test piece
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JP2001317924A
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English (en)
Inventor
Terutsugu Matsubara
輝次 松原
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験片に高速度の引張荷重を加えても、荷重
検出出力にノイズが重畳することを防止することのでき
る高速引張試験機を提供する。 【解決手段】 試験片Wの両端を把持する一対の掴み具
4,7のうち、固定側の掴み具4と固定台2の間に、ロ
ードセル本体3aに歪みゲージ3bを装着してなるロー
ドセル3を介在配置するとともに、このロードセル本体
3aを、引張荷重方向(z方向)に直交し、かつ、互い
に直交する方向(x方向およひy方向)に伸びるピン8
xおよび10yを介して掴み具4と固定台2に接合する
ことにより、ロードセル本体3aを引張方向に直交する
x,y方向に拘束しないように構成し、x,y方向への
共振を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、両端部を把持した
試験片に対して高速度の引張荷重を加え、そのときの試
験片の挙動を調査するための高速引張試験機に関する。 【0002】 【従来の技術】試験片に対して高速度の引張荷重を加
え、試験片に作用する荷重と伸び(変位)との関係を計
測するとともに、破断点などを調査する高速引張試験機
が知られている。この種の引張試験機においては、試験
片の両端部を掴み具によって把持するとともに、直動型
のアクチュエータ、通常は油圧シリンダを用いて、その
ピストンに助走区間を設けることにより、一方の掴み具
を他方の掴み具に対して急激に離隔する向きに変位させ
る。 【0003】この構成において、試験片に作用する荷重
は、他方の掴み具、つまり固定側の掴み具と試験機テー
ブルなどの固定部材との間に設けたロードセルによって
測定される。このロードセルは、一般に、試験片に作用
する引張荷重がそのまま作用するように、他方の掴み具
と固定部材の双方に連結されたロードセル本体に歪みゲ
ージを貼着したものが用いられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な高速引張試験機においては、試験片に加える引張負荷
の速度を大きくしていくと、ロードセルが共振してその
荷重検出出力に多大なノイズが重畳し、良好な荷重デー
タが得られないという問題があった。 【0005】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、試験片に高速度の引張荷重を加えても、荷重検
出出力にノイズが重畳されることを防止することのでき
る高速引張試験機の提供を目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の高速引張試験機は、試験片の両端部を把持
する一対の掴み具のうちの一方を、助走機構を備えたア
クチュエータにより他方に対して離隔する向きに急激に
移動させることによって、試験片に高速度の引張負荷を
作用させる高速引張試験機において、上記他方の掴み具
と固定部材の間に、ロードセル本体に歪みゲージを装着
してなるロードセルが介在配置され、かつ、そのロード
セル本体の両端部が、それぞれ引張方向に直交し、か
つ、互いに直交するピンを介して上記他方の掴み具と固
定部材にそれぞれ接合されていることによって特徴づけ
られる。 【0007】本発明は、ロードセル本体の共振を縦共振
のみとすることにより、その共振周波数を上げ、所期の
目的を達成しようとするものである。 【0008】すなわち、歪みゲージが貼付けられて固定
部材と掴み具との間に介在するロードセル本体の両端部
を、引張方向に直交し、かつ、互いに直交するピンを介
して接合すると、ロードセル本体は引張方向に直交する
2方向には拘束されないが故に、ロードセル本体の単体
には引張方向の力のみが加わる。このロードセル本体の
単体は、例えば鉄系の材料として60mm程度×20m
m程度の棒状として引張方向に沿った配置とすることに
より、引張方向への力に対する共振周波数(縦共振周波
数)は20〜40kHz程度と極めて容易に高くするこ
とができ、従って例えば20m/秒といった高速度の引
張荷重を加えても共振することはなく、荷重検出出力に
ロードセルの共振に起因するノイズが重畳することを有
効に防止することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形
態の部分断面正面図で、図2はその要部左側面図であ
る。また、図3は下部掴み具4の近傍の拡大断面図であ
り、図4はそのA−A断面図である。 【0010】ベッド1上に固定台2が取り付けられてお
り、その固定台2に、後述する構造を有するロードセル
3を介して下部掴み具4が装着されている。固定台2の
鉛直上方には、油圧アクチュエータのピストン5が配置
されており、このピストン5は油圧アクチュエータの駆
動により引張負荷方向である鉛直方向(z方向)に移動
する。そして、このピストン5と同軸上に設けられ、当
該ピストン5の移動時に、後述するように所定の助走区
間を経た後に鉛直上方に急激に移動する移動体6の下端
部に上部掴み具7が取り付けられている。 【0011】各掴み具4および7は、それぞれ一対の掴
み治具41,42および71,72の間に試験片Wを挟
み込んだ状態で4本のねじSで締結することによって、
試験片Wの両端部を把持するようになっており、各掴み
治具41,42,71および72は、貫通孔4x,7x
に挿入された水平のx方向に伸びるピン8x,9xによ
ってロードセル3ないしは移動体6に接合されている。 【0012】移動体6は、ピストン5の軸心に沿って穿
たれた空洞5a内に摺動自在に収容されており、その上
端部には上向きに広がりを持つテーパ部6aが形成され
てなる軸部6bと、その軸部6bの下端部に設けられた
ねじ部6cに取り付けられ、上掴み具7を接合するため
のピン9xを支持する支持部6dを備えている。また、
ピストン5の空洞5aの下端部近傍には、上向きに広が
りを持つ内テーパ面5bが形成されており、ピストン5
の上昇時にはこの内テーパ面5bが移動体6のテーパ部
6aに当接することによって、移動体6が上昇する。す
なわち、ピストン5は、図1においてLで示される区間
を助走区間として、駆動開始後に所定の速度に達した自
転で移動体6に当接してこれを上昇させる。従って移動
体6は、高速度の初速のもとに上昇する。 【0013】また、ピストン5の下端部には凹部5cが
形成されており、この凹部5cには、ゴムなどの弾性体
5dが貼り付けれている。 【0014】さて、固定台2は、その上端部に円柱部2
aが形成され、この円柱部2aには、その中央部分にx
方向に伸びる溝2bが形成されているとともに、この溝
2bを横切るようにy方向に伸びる貫通孔2yが形成さ
れている。 【0015】ロードセル3は、ロードセル本体3aに歪
みゲージ3bを貼着したものであり、ロードセル本体3
aは全体としてz方向に伸びる略棒状の部材であって、
その上下両端部には、z方向に直交し、かつ、互いに直
交するx方向およびy方向に伸びる貫通孔3x,3yが
形成されている。そして、このロードセル本体3aは、
その下半部が固定台2の円柱部2aに形成されている溝
2b内に挿入された状態で、当該ロードセル3および円
柱部2aの各貫通孔3yおよび2yに共通のピン10y
が挿入されることによって、固定台2に対して接合され
ている。 【0016】また、ロードセル本体3aの貫通孔3xに
は、前記した下掴み具4の貫通孔4xに挿入されている
ピン8xが共通に挿入され、これによって下掴み具4と
ロードセル3とが相互に接合された状態となる。ロード
セル本体3aは、従って、その上下両端部が、引張負荷
方向(z方向)に直交し、かつ、互いに直交するx,y
方向に伸びるピン8x,10yによって下掴み具4およ
び固定台2にそれぞれ接合された状態となる。 【0017】以上の実施の形態により試験片Wの高速引
張試験を行うには、試験片Wの両端部を上下の掴み具7
および4に装着した図1に示す状態から、ピストン5を
高速度で上昇させる。これにより、ピストン5が助走区
間Lだけ上昇した時点で、そのテーパ内面5bが移動体
6のテーパ面6aに当接し、移動体6が高速度の初速の
もとに上昇し、試験片Wに高速引張荷重が作用する。こ
の引張荷重はロードセル本体3aにも等しく作用し、歪
みゲージ3bによって検出される。 【0018】この動作において、ロードセル本体3aは
その両端部が引張荷重方向に直交するピン3xと10y
によって下掴み具4と固定台2に接合されて、実質的に
引張荷重方向に直交し、かつ、互いに直交する2方向
(x,y方向)には拘束されていないため、例えば10
〜20m/秒にも及ぶ急激な引張荷重を負荷しても、ロ
ードセル本体3aにはz方向への引張荷重が作用するだ
けであるため、全体として棒状のロードセル本体3a
は、x,y方向には共振しない。そして、棒状体の長手
方向への共振(縦共振)周波数は極めて高く、従って、
上記のような高速度の引張荷重(z方向荷重)が作用し
ても、ロードセル本体3aが共振することはない。 【0019】図4は、以上の本発明の実施の形態を用い
て、試験片Wに13m/秒の引張荷重を加えたときの試
験力−変位曲線の例を表すグラフである。このグラフか
ら明らかなように、このような高速度の引張荷重を加え
てもロードセル本体3aが共振しないため、試験力の検
出結果に従来のようにノイズが重畳することがなく、正
確なデータを得ることができる。 【0020】また、以上の実施の形態において注目すべ
き点は、ピストン5の下端部に凹部5cを設け、その内
部に弾性体5dを配置している点であり、これにより、
試験片Wが破断したとき、移動体6は試験片Wによる拘
束が解かれて高速度で上昇し、その下端部に取り付けら
れている支持部6dピストン5の下端部の弾性体5dに
衝突することになるが、この弾性体5dは凹部5c内に
位置しているため、移動体6の衝突による衝撃荷重によ
る水平方向への弾性変形が凹部5cの周壁によって抑制
される結果、移動体6の衝突による衝撃荷重を極めて効
率的に吸収し、ピストン5および支持部6dが破損する
ことがない。 【0021】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、試験片
の両端部を把持する一対の掴み具のうちの一方を、助走
区間を設けたピストンにより高速度の初速のもとに固定
側の他方の掴み具に対して離隔することによって、試験
片に高速引張荷重を加える試験機において、他方の掴み
具と固定部材との間に介在させるロードセルを、引張方
向に直交し、かつ、互いに直交する方向に伸びるピンを
介して固定部材と他方の掴み具の間に接合しているた
め、ロードセルは引張方向に直交する方向には実質的に
拘束されず、よって高速度の引張荷重を加えても、引張
方向に直交する2方向には共振せず、しかも、ロードセ
ルの引張方向への共振(縦共振)は容易に高いものとす
ることができ、従って、高速度の引張荷重の作用によっ
ても従来のようにロードセルが共振して荷重検出信号に
ノイズが重畳することがなく、正確な荷重検出データが
得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態の部分断面正面図である。 【図2】図1の要部左側面図である。 【図3】本発明の実施の形態の下掴み具4の近傍の拡大
断面図である。 【図4】図3のA−A断面図である。 【図5】本発明の実施の形態により高速引張試験を行っ
たときの試験力−変位曲線の例を示すグラフである。 【符号の説明】 1 ベッド 2 固定台 2b 溝 3 ロードセル 3a ロードセル本体 3b 歪みゲージ 3x,3y 貫通孔 4 下掴み具 4x 貫通孔 5 ピストン 5a 空洞 5b 内テーパ面 5c 凹部 5d 弾性体 6 移動体 6a テーパ面 6b 軸部 6c ねじ部 6d 支持部 7 上掴み具 7x 貫通孔 8x,9x,10y ピン S ねじ W 試験片

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 試験片の両端部を把持する一対の掴み具
    のうちの一方を、助走機構を備えたアクチュエータによ
    り他方に対して離隔する向きに急速に移動させることに
    よって、試験片に高速度の引張負荷を作用させる高速引
    張試験機において、 上記他方の掴み具と固定部材の間に、ロードセル本体に
    歪みゲージを装着してなるロードセルが介在配置され、
    かつ、そのロードセル本体の両端部が、それぞれ引張方
    向に直交し、かつ、互いに直交するピンを介して上記他
    方の掴み具と固定部材にそれぞれ接合されていることを
    特徴とする高速引張試験機。
JP2001317924A 2001-10-16 2001-10-16 高速引張試験機 Pending JP2003121323A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005249401A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Nippon Steel Corp 高速変形を含む広範囲のひずみ速度での高精度引張又は圧縮荷重計測装置
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CN109357931A (zh) * 2017-11-20 2019-02-19 北京航空航天大学 一种多试验件耐高温疲劳试验夹持装置
JP2019095296A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 株式会社島津製作所 材料試験機および把持力検出方法

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