JP2003119710A - 舗装道路補強シート - Google Patents

舗装道路補強シート

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JP2003119710A
JP2003119710A JP2001320673A JP2001320673A JP2003119710A JP 2003119710 A JP2003119710 A JP 2003119710A JP 2001320673 A JP2001320673 A JP 2001320673A JP 2001320673 A JP2001320673 A JP 2001320673A JP 2003119710 A JP2003119710 A JP 2003119710A
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paved road
reinforcing
reinforcing sheet
marker
asphalt
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JP2001320673A
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Atsushi Oka
敦 岡
Hiroaki Tomimoto
裕昭 冨本
Takashi Iiyama
高志 飯山
Masataka Takamura
正隆 高村
Akihiko Imagawa
秋彦 今川
Koji Miyasaka
好治 宮坂
Yoshitaka Hoya
良隆 保谷
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アスファルト舗装道路を効果的に補強すると
ともに、道路補修の時期を事前に正確に把握することの
できる技術を提供する。 【解決手段】 強化シート2Aの両面に不織布4を配し
た補強用基材を用い、この補強用基材の一方の面にマー
カー5を配設する。マーカー5は、例えば磁性体からな
るものとし、縦横に等間隔で設ける。以上の構成の舗装
道路補強シートを舗装道路に埋設し、初期マーカー位置
を所定の測定装置により測定しておく。一定時間経過
後、再度、マーカー位置を測定し、マーカー位置の変動
を算出する。これにより補強シートの破損の有無を判断
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルト舗装
道路を補強する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、道路交通量の増大や大型車交通量
の増大から道路舗装の損傷が顕在化し、走行の安全性お
よび快適性が損なわれている。特に重交通路線の道路舗
装はアスファルトの流動によるわだち掘れやひび割れな
どの損傷がひどく、交通安全性の確保より補修工事が頻
繁に行われている。一般にアスファルト舗装は、舗設
後、年月が経過して舗装の供用性が低下し、舗装の修繕
補修が必要となる。
【0003】アスファルト舗装道路の維持修繕の目的
は、道路利用者あるいは沿道住民の要求に沿った道路の
サービスを提供することである。具体的には、第一に道
路が構造されたときの機能を保持するための手入れや修
理をすることであり、第二に道路利用者の安全と便益を
図るための作業や施設の軽易な整備を行うことである。
【0004】アスファルト舗装の維持修繕は、舗装の支
持力と路面性状および要求される機能の程度を表す供用
性能を、従来から行っている路面性状の評価方法、例え
ばAASHO道路試験の自動車交通に対する快適性(乗り心
地)を重視したPSI(Present Serviceability Index :
供用性指数)、建設省で用いられている路面損傷を重視
したMCI (Maintenance Control Index: 舗装維持管理指
数)を用いて定量的に評価し、一定の値以下にならない
ように管理して行われている。しかしながら、この手法
では定期的に道路の状態を評価し、常にそれを把握して
おかねばならなず、道路の表面にひび割れや、わだち等
の欠陥・損傷が現れて初めて維持修繕等の対応を行うこ
とになる。このことは、道路の運用・管理面からみると
舗装道路の予防的対策がなされているとはいえず、場当
たり的な対応となっているのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こうした状況下、アス
ファルト舗装道路の耐久性を向上させ、補修の頻度を低
減する試みも行われてきた。しかしながら、補強をした
舗装道路であっても、一定期間を経ると修繕が必要にな
るところ、従来の技術では、その修繕の時期を事前に正
確に把握することは困難であった。
【0006】かかる事情に鑑み、本発明は、アスファル
ト舗装道路を効果的に補強するとともに、道路補修の時
期を事前に正確に把握することのできる技術を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、以下の事項により特定されるとおりのものであ
る。
【0008】[1]アスファルト舗装道路の補強に用い
られる舗装道路補強シートであって、補強用基材と、該
補強用基材の表面または該補強用基材中に平面方向に一
定の規則性をもって配設された複数のマーカーと、を有
することを特徴とする舗装道路補強シート。
【0009】[2]前記補強用基材の引っ張り破断伸び
が10%以下であることを特徴とする[1]に記載の舗
装道路補強シート。
【0010】[3]前記補強用基材の熱膨張係数が1×
10-6以上1×10-5-1以下であることを特徴とする
[1]または[2]に記載の舗装道路補強シート。
【0011】[4]前記補強用基材の引っ張り破断強度
が290MP以上であることを特徴とする[1]乃至
[3]いずれかに記載の舗装道路補強シート。
【0012】[5]前記補強用基材の表面にアスファル
ト層が形成されたことを特徴とする[1]乃至[4]い
ずれかに記載の舗装道路補強シート。
【0013】[6]前記補強用基材は、一方向に配列し
た強化繊維に対し該強化繊維の容積含有率が30%以上
85%以下となるように熱可塑性樹脂を含浸せしめた繊
維強化基材であることを特徴とする[1]乃至[5]い
ずれかに記載の舗装道路補強シート。
【0014】[7]前記強化繊維がガラス繊維であり、
前記熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂またはポリ塩化ビニル樹脂であることを特徴と
する[6]に記載の舗装道路補強シート。
【0015】[8]前記補強用基材は、前記繊維強化基
材が複数枚積層してなることを特徴とする[6]または
[7]に記載の舗装道路補強シート。
【0016】[9]前記マーカーが金属を含むことを特
徴とする[1]乃至[8]いずれかに記載の舗装道路補
強シート。
【0017】[10]前記マーカーが磁性体を含むこと
を特徴とする[1]乃至[8]いずれかに記載の舗装道
路補強シート。
【0018】[11][1]乃至[10]いずれかに記
載の舗装道路補強シートを用いたアスファルト道路の補
強方法であって、表層/基層間もしくは基層の下面に前
記舗装道路補強シートを敷設し、その上にアスファルト
層を加熱転圧することを特徴とするアスファルト道路の
補強方法。
【0019】[12][1]乃至[10]のいずれかに
記載の舗装道路補強シートを埋設してなるアスファルト
舗装道路。
【0020】[13][1]乃至[10]いずれかに記
載の舗装道路補強シートの使用方法であって、アスファ
ルト舗装道路中に前記舗装道路補強シートを埋設し、所
定時間経過後、前記舗装道路補強シートに配設された前
記マーカーの位置をアスファルト舗装道路の外部から探
知機により測定し、測定された前記マーカーの位置に基
づいて前記舗装道路補強シートの破損発生状況を判断す
ることを特徴とする舗装道路補強シートの使用方法。
【0021】[14][1]乃至[10]いずれかに記
載の舗装道路補強シートの使用方法であって、アスファ
ルト舗装道路中に前記舗装道路補強シートを埋設する第
1のステップと、前記舗装道路補強シートに配設された
マーカーの位置を初期位置として記憶する第2のステッ
プと、所定時間経過後、アスファルト舗装道路の外部か
ら探知機により前記マーカーの位置を測定する第3のス
テップと、第2のステップで記憶した初期位置と、第3
のステップにより測定されたマーカーの位置とを比較
し、前記舗装道路補強シートの破損発生状況を判断する
第4のステップと、を有することを特徴とする舗装道路
補強シートの使用方法。
【0022】[15]前記マーカーは磁性体を含み、前
記マーカーから発せられた磁気を測定することにより前
記マーカーの位置を測定することを特徴とする[13]
または[14]に記載の舗装道路補強シートの使用方
法。
【0023】[16]前記マーカーに向けて電磁波を発
信し、前記マーカーで反射した電磁波を受信することに
より前記マーカーの位置を測定することを特徴とする
[13]または[14]に記載の舗装道路補強シートの
使用方法。
【0024】本発明に係る舗装道路補強シートは補強用
基材を含んでいるため、舗装道路を補強してクラックや
わだちの発生を効果的に抑制することができる上、クラ
ックやわだちが僅かに発生してもその進行が有効に防止
される。
【0025】一方、本発明に係る舗装道路補強シートは
補強用基材の表面または補強用基材中に複数のマーカー
を有するため、補強シートの破損の有無が正確に検知さ
れる。すなわち、このシートを舗装道路中に埋設した
後、道路外部からマーカーの位置の変位を測定する等の
方法により、非破壊で補強シートの破損の有無を判断す
ることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明に係る舗装道路補強シート
は、補強用基材の表面または補強用基材中に複数のマー
カーを配設してなるものである。また、マーカーを配設
した補強用基材の表面にアスファルト層を備えた構成と
することもできる。以下、本発明における補強用基材、
マーカーおよびアスファルト層について説明する。
【0027】(補強用基材)本発明の舗装道路補強シー
トの補強用基材は、アスファルト舗装道路の破損を防止
する機能を有する基材である。
【0028】本発明の舗装道路診断用シートの補強用基
材としては、強化シートが好ましく用いられる。強化シ
ートとしては、例えば強化繊維に熱可塑性樹脂を含浸さ
せることにより得られるプリプレグ等が擧げられる。
【0029】強化シートに用いられる強化繊維として
は、特に限定されないが、例えばガラス繊維、カーボン
繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維等が擧げられる。
好ましい繊維としては、ガラス繊維が擧げられ、さらに
好ましくは連続したガラス繊維が擧げられる。
【0030】また、強化シートに用いられる熱可塑性樹
脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、エチレン―プロピレン共重合体、
α―オレフィンのホモポリマーやコポリマー等のポリオ
レフィン系樹脂、スチレン、メチルスチレン等のホモポ
リマーやこれらとα―オレフィンとのコポリマー等のポ
リスチレン系樹脂や、塩化ビニルのホモポリマーやこれ
とα―オレフィンのコポリマー等のポリ塩化ビニル系樹
脂を利用することができる。その他、AS樹脂、ABS樹
脂、ASA樹脂(ポリアクリロニトリル・ポリスチレン・
ポリアクリル酸エステル)、ポリメチルメタクリレー
ト、ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリフェニレンオキシド、
フッ素樹脂、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルフォ
ン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリアリレー
ト等の各種の樹脂も用いることができるが、強度、耐摩
耗性、価格や廃棄物となったときの再生の容易さなどの
観点から、最も望ましい樹脂として、ポリエチレンやポ
リプロピレンなどの汎用ポリオレフィン系樹脂およびポ
リスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂が例示され
る。
【0031】上記強化シートは、強化繊維の容積含有率
が30%以上85%以下の範囲になるように熱可塑性樹
脂を含浸させることが好ましく、その厚みは、シートの
強度と可撓性を良好にする観点から、好ましくは100
μm〜600μm、さらに好ましくは150μm〜55
0μmとする。プリプレグの具体例としては、例えば特
開平9―177014号公報に記載されているものを使
用できる。このプリプレグは、強化繊維は一方向に連続
な長繊維がほぼ均一に整列したものである。プリプレグ
に用いられる繊維としては、例えばガラス繊維、カーボ
ン繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維等が代表的なも
のであるが、これらに限られない。特に好ましい繊維と
しては、ガラス繊維が擧げられる。
【0032】繊維は通常太さ3〜25μmのモノフィラ
メントを200〜12000本集束したヤーンもしくは
ロービングを所定本数一方向に並べたものが用いられ
る。繊維がガラス繊維の場合は、通常各種の表面処理を
行い、樹脂との密着性を向上させることが行われる。表
面処理は、集束剤とカップリング剤を組み合わせて行
う。
【0033】プリプレグの製造方法の具体例としては、
例えば特公平4―042168号公報に開示されている
方法が擧げられる。この方法により、ガラス繊維の場合
は例えば13μmのモノフィラメントの表面をγ―メタ
クロリロキシ―プロピルトリメトキシシランで処理し、
それを1800本集束して撚りのないヤーンとし、その
ヤーンを80本均一な張力で引張ながら一方向に整列さ
せ、樹脂をヤーンに絡ませて、その樹脂を熱ロールでし
ごきながら、ヤーンに含浸させて製造することができ
る。さらに、より具体的には特開平9―177014号
公報の段落0032にプリプレグの製造方法が、段落0
034には強化シートの製造方法が記載されており、こ
の方法で製造されたものを用いることができる。好まし
くは、強化繊維がガラス繊維であり、樹脂がポリプロピ
レンである。例えば、長繊維強化ポリプロピレン複合シ
ート(LFP)、具体的には、三井化学社製「プレグロン」
等を使用することができる。
【0034】本発明に係る強化シートは、片面もしくは
両面の全面もしくはその一部に繊維質からなる織布また
は不織布を配してもよく、一般に天然繊維、例えば植物
繊維である木綿や麻、動物繊維である羊毛や絹、鉱物繊
維であるアスベスト等の繊維よりなるもの、並びに高分
子繊維、高分子長繊維を素材としたもの、例えば高分子
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルア
ルコール、ポリエステル、ナイロンおよびこれらの各種
共重合体などが使用できる。強化シートを作製するとき
の加工温度、その後のアスファルト層を設ける際の加工
温度等のことを考慮するとポリエステルおよびこれらの
各種共重合体などからなる織布または不織布が好ましい
が、これに限定されるものではない。ここで使用される
繊維質からなる織布または不織布の単位面積当たりの目
付量は、10g/m2〜500g/m2が使用できるが、好ま
しくは15g/m2〜60g/m2である。
【0035】本発明に係る補強用基材は、引っ張り破断
伸びを、好ましくは10%以下、より好ましくは7%以
下とする。このようにすれば舗装道路を有効に補強でき
る上、マーカー位置の変動によるシートの破損状況の把
握が容易になる。破断伸びが大きすぎると、マーカーの
変位によってシートの状態を判断することが困難になる
場合がある。
【0036】本発明に係る補強用基材は、引っ張り破断
強度を、好ましくは290MP以上である。このように
すれば舗装道路を有効に補強できる。
【0037】本発明に係る補強用基材は、熱膨張係数を
2×10-6以上8×10-6-1以下とすることが好まし
い。このようにすれば舗装道路を有効に補強できる上、
マーカー位置の変動によるシートの破損状況の把握が容
易になる。熱膨張係数が大きすぎると、マーカーの変位
によってシートの状態を判断することが困難になる場合
がある。
【0038】(マーカー)本発明におけるマーカーとし
ては、舗装道路の埋設した状態で外部からその位置を検
知できるものであれば種々のもを用いることができる。
例えば、金属や磁性体を含むものを用いることができ
る。
【0039】金属としては、例えば、アルミニウム、
鉄、ステンレス、銅、錫、鉛、およびこれらの合金を利
用することができる。金属材料をマーカーとして使用す
る際の形態については特に制限はないが、金属箔、金属
繊維、金属粉を有する塗料、金属粉を樹脂中に分散させ
たフィルム、シート、成型体等が擧げられる。
【0040】一方、磁性体としては、その材質の面から
酸化鉄を主成分とする酸化金属磁性材料(フェライト)
と金属合金系磁性材料に分けることができる。酸化金属
磁性材料(フェライト)は、その結晶構造により立方晶
系、スピネル型(Mn Znフェライト、Ni Znフェライト、
γ―Fe2O3など)、ガーネット型(イットリウム鉄ガー
ネット、ガドリニウム鉄ガーネットなど)、および六方
晶系のマグネットプランバイト型(Baフェライト、Srフ
ェライトなど)W型、Y型等がある。金属合金系磁性材料
としては、室温以上で強磁性を示す金属としては、Fe,
Co, Ni があり、室温以下では希土類(ランタノイド)
金属も強磁性を示す。実用上はこれら金属の単体あるい
は他の金属との合金あるいは金属間化合物として使用す
る。磁性体材料をマーカーとして使用する際の形態につ
いては特に制限はないが、今日多量に生産されている永
久磁石であるフェライト焼結磁石、アルニコ鋳造磁石
や、複合永久磁石である熱硬化性プラスチック磁石、ゴ
ム磁石(可撓性プラスチック磁石)、ESD磁石、繊維状
複合磁石材料等のシート状物、繊維状物、成型体等のい
ずれの形態でも利用が可能である。
【0041】上記したマーカーは、補強用基材上または
補強用基材中、平面方向に一定の規則性をもって配置さ
れる。配置する際の規則性はどのようなものであっても
よいが、道路使用前後のマーカー位置の変動を容易に把
握できるものが好ましい。例えば、縦横方向に、所定の
間隔をもって配置する方法が好ましい。
【0042】本発明において、補強用基材上または補強
用基材中にマーカーを配置した後、その位置を固定する
処理を行うことが好ましい。例えば、マーカーを配した
補強用基材をアスファルト材料に含浸する、あるいはア
スファルト材料で被覆もしくは熱溶着することが好まし
い。このようにすることによって、マーカーが補強用基
材に強固に固定され、シート破損の判断の際、マーカー
位置の変動をより高精度に測定することができる。
【0043】(アスファルト層)本発明において、マー
カーを配設した補強用基材の表面にアスファルト層を備
えた構成とすることもできる。アスファルト層を構成す
る材料としては、特に制限はないが、ストレートアスフ
ァルト、ブローンアスファルト、改質アスファルト等が
擧げられ、改質アスファルトが特に好ましく用いられ
る。
【0044】改質アスファルトとしては、ストレートア
スファルトに高温で空気を吹き込み酸化重合により粘度
を高くしたセミブローンアスファルトの他、ゴム、熱可
塑性エラストマーなどの改質材を加え60℃粘度を高く
した改質アスファルト等がある。
【0045】改質アスファルトの改質材としては、ゴ
ム、樹脂などが使用される。添加材として用いられるゴ
ムは、通常は合成ゴムであって、スチレン・ブタジエン
ゴム、スチレン・ブタジエンブロックポリマー、スチレ
ンブタジエン共重合体、クロロプレンブタジエンニトリ
ル共重合体、イソブチレンイソプレン共重合体などがあ
る。ゴムの添加量は一般的には2〜5重量%である。ま
た、その他にスチレン・イソブロックポリマー、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・エチルアク
リレート共重合体(EEA)等がある。
【0046】本発明のアスファルト層の厚さは、通常3
00μm〜5000μmとすることができるが、好まし
くは400μm〜2000μmである。アスファルト層
の厚みが300μm以上であるとアスファルト層のアス
ファルト量が適当で層の形成が可能であるとともに、施
工時に下地層との接着が良好である。また、アスファル
ト層の厚みが4000μm以下であると舗装道路補強シ
ートを製造する際のエアー抜き、厚みムラ、表面性等の
問題がなくアスファルト層の層形成が可能となるととも
に、舗装道路補強シートが柔軟で、重量が適当で施工時
の施工性が良好である。
【0047】アスファルトによって含浸被覆したシート
の一例としては、例えば、マーカーとして、幅2mm、厚
み500μmの帯状のゴム磁石(可撓性プラスチック磁
石)例えば幅2mm、厚み200μmの帯状の銅箔を用
い、一定間隔で格子状にマーカーが配置するように、ガ
ラス繊維を束ねたロービングと織り込んで平織クロスと
し、このクロスに改質アスファルトを含浸被覆し、厚み
2mmのシートに仕上げることにより舗装道路補強シート
を作成することができる。
【0048】(舗装道路補強シートの敷設方法)次に、
本発明に係る舗装道路補強シートを舗装道路に敷設する
方法について説明する。
【0049】本発明の舗装道路補強シートは、アスファ
ルト舗装道路の表層―基層間、表層―路盤間、基層―路
盤間などの舗装層の間に挿入された舗装体を形成する。
【0050】このアスファルト舗装体の表面から探知機
等を用いて検出用マーカーの位置を測定することによ
り、補強シートの破損状況ひいては舗装体の構造、破損
状況などを判断することができる。
【0051】通常のアスファルト舗装の構造は、路床上
に路盤、基層および表層の順に積層した構造を有する
が、基層がなく路盤上に直接表層を舗設する場合もあ
る。また、地盤が軟弱地盤などの場合、路床上に現地材
料またはこれに補足材料を加えたものにアスファルト
(ストレートアスファルト、アスファルト乳剤、カット
バックアスファルト等)を添加して処理するアスファル
ト安定処理工法を行う場合もある。路床は、舗装の下、
厚さ1mまでの深さの部分をいい、盛土部においては盛
土仕上がり面がより、切土部においては掘削した面より
下1mの部分がこれに当たる。路床は舗装の厚さを決定
する基礎となる。
【0052】路盤は、交通荷重を分散させて安全に路床
に伝える層である。したがって充分な支持力をもち、し
かも耐久性に富む材料を必要な厚さによく締め固めた物
でなければならない。路盤は経済的にしかも力学的に釣
り合いのとれた形にするために、通常、比較的支持力の
小さい安価な材料を用いた下層路盤と支持力の大きな良
質材量を用いた上層路盤とに分けて施工する。下層路盤
および上層路盤に用いる材料は、現地材料、粒度調整砕
石、クラッシャランスラグ、山砂利、切込砂利あるいは
砂などである。
【0053】表層および基層は、交通荷重や気象作用の
影響を最も多く受ける部分であり、これには加熱アスフ
ァルト混合物を用いる。加熱アスファルト混合物の種類
は、基層には粗粒度アスファルトコンクリート、表層に
は密粒度アスファルトコンクリート、細粒度アスファル
トコンクリート、密粒度ギャップアスファルトコンクリ
ートを標準としている。近年では、騒音の低減、路面上
の雨水排除のために排水性アスファルト混合物を用いる
こともある。本発明の表層および基層に用いるアスファ
ルト混合物の選定に当たっては、気象条件、交通条件、
施工条件等を考慮して決定し、特に限定されない。
【0054】本発明の舗装道路補強シートの敷設方法と
しては、切削路面に本発明の舗装道路補強シートを敷設
し、基層、表層を順に舗設する、もしくは表層だけを舗
設する場合と、基層上に舗装道路補強シートを敷設し表
層を舗設する場合とがある。本発明の舗装道路補強シー
トを敷設する方法としては、舗装道路補強シートを敷設
する被接着体に加熱溶融したアスファルトを流しながら
貼り付ける方法、トーチバーナーによって舗装道路補強
シート表面のアスファルトを溶融し被接着体に貼り付け
る方法、アスファルト舗装に用いられるアスファルト合
材の熱により被接着体に貼り付ける方法等があるが、被
接着体に対して充分な強度をもち張り付けすることがで
きるのであれば特に制限はない。
【0055】以下、本発明の舗装道路補強シートを用い
て舗装体を形成する方法の一例を示す。
【0056】本発明の舗装道路補強シートを基層上に敷
設する場合、基層を舗設後、基層上に加熱溶融したアス
ファルトを流しながら本発明の舗装道路補強シートを敷
設する。舗装道路補強シートを敷設完了後、表層を舗設
する際、アスファルト混合物の温度は110℃以上とす
ることが好ましい。表層を敷きならし後、締め固めに鉄
輪ローラー、タイヤローラーを使用することにより熱が
基層に伝わり、アスファルトが溶融してさらに基層、舗
装道路補強シートおよび表層が強固に一体化される。
【0057】本発明の舗装道路補強シートを、新設の道
路舗装の場合は、基層下にマーカーを設置する場合と、
基層上にマーカーを配置し、表層を敷設する場合があ
る。また、修繕舗装の場合は、切削路面上に敷設する場
合、既設路面を切削後、加熱溶融したアスファルトを流
しながら本発明の舗装道路補強シートを敷設する。舗装
道路補強シートを敷設完了後、基層、表層の2層、もし
くは表層の1層を舗設するが当該シート上にアスファル
ト混合物層を舗設する際は、アスファルト混合物の温度
は110℃以上とすることが好ましい。基層、もしくは
表層を敷きならし後、締め固めに鉄輪ローラー、タイヤ
ローラーを使用することにより熱が基層に伝わり、アス
ファルトが溶融してさらに切削路面、舗装道路補強シー
トおよびアスファルト混合物層が強固に一体化される。
【0058】上記の例では、溶融アスファルトを用いて
基層、もしくは切削路面上に本発明の舗装道路補強シー
トを敷設したが、本発明に係るシートは、トーチバーナ
ーによりアスファルト層表面を溶融させて被接着体に敷
設する方法や、舗設するアスファルト合材の熱を利用し
て被接着体に敷設する方法を用いることも可能である。
【0059】次に、本発明の舗装道路補強シートを舗装
道路に適用した例について図面を参照して説明する。図
8は、通常の舗装道路の構造を示したものであり、下層
路盤9および上層路盤からなる路盤の上に、基層7が積
層し、さらにその上に表層6が積層している。これに対
して本発明の舗装道路補強シートを適用した道路構造は
図9のようになっており、基層7と表層6の間に舗装道
路補強シート1が敷設されている。一方、図10は、切
削路面11の上に舗装道路補強シート1を敷設した例を
示すものである。舗装道路補強シート1の上に基層7お
よび表層6が積層した構造となっている。
【0060】(舗装道路補強シートの非破壊診断方法)
次に、舗装道路補強シートの非破壊診断方法について述
べる。
【0061】まず、舗装道路補強シートをアスファルト
舗装道路中に埋設した状態で、補強シートに配設された
マーカーの位置を初期位置として記憶する。例えば、道
路を舗設した直後にマーカーの位置を測定する。次いで
所定時間道路を使用した後、マーカー位置を再度、測定
する。この測定結果と前回測定した初期位置とを比較
し、マーカーの位置の変化を読み取る。これにより舗装
体の欠陥・破損状況、および舗装構造などを検知でき
る。
【0062】マーカー位置の測定方法については種々の
方法を採用することができ、例えば、以下の方法が例示
される。
【0063】超音波を利用する方法 舗装道路内部に向けて超音波を発信し、マーカーから反
射した超音波を受信することによりマーカー位置を検知
する。反射波が戻ってくるまでの時間、反射波の大きさ
および位相等の情報からマーカー位置を検知する。
【0064】電磁波を利用する方法 舗装道路内部に向けて電磁波を発信し、マーカーから反
射した電磁波を受信する。反射波が戻ってくるまでの時
間、反射波の大きさおよび位相等の情報からマーカー位
置を検知する。
【0065】磁気を利用する方法 マーカーを磁石により構成し、マーカーから発する磁気
を検知することによりマーカー位置を検知する。マーカ
ーの検出原理は、例えば若海、山内「障害者の移動・誘
導とセンサー技術 フェライト利用身障者誘導システ
ム」87〜88頁センサー技術 1919年8月号(vo
l. 11, No. 8)、特開平8―6489、特開2000―
45236と同様の原理を利用することができる。
【0066】マーカー位置の測定は、通常、三次元的に
行う。平面方向および垂直方向についてマーカー位置の
変動を把握することによって、より正確に道路の状態を
判断することができる。
【0067】
【実施例】実施例1 本実施例では、補強用基材に強化シートを用いた舗装道
路補強シートを使用した。このシートは、図1に示すよ
うに、強化シート2Aの両面に不織布4を配した補強用
基材を用い、この補強用基材の両面にアスファルト層3
が積層した構造となっている。補強用基材の一方の面に
マーカー5が縦横に等間隔で配設されている。
【0068】補強用基材としては、三井化学株式会社製
「プレグロン(登録商標)」を使用した。これは、ガラ
ス繊維とポリプロピレンよりなる強化シート2Aの両面
に15g/cm2のポリエステルからなる不織布4を配した
ものである。このシートを作製する方法の詳細は特開平
9―177014号公報の実施例1に記載されている。
この「プレグロン」は、ガラス繊維50%、厚み270
μm、引張り破断強度395MPa、引張り破断伸び2.2
%、熱膨張係数5×10-6/℃である。
【0069】上記強化シートの一方の面にはマーカー5
が配設されている。マーカー5は、直径2cm、厚み20
0μmの銅箔であり、これを縦横20cm各間隔で設け
た。
【0070】上記舗装道路補強シートを上面からみると
図3のようになっている。マーカー5は、縦および横方
向に等間隔で配置されている。
【0071】上記舗装道路補強シートは図6に示す装置
で製造した。補強用基材2は、5m/min の速度で送ら
れ、加熱ヒーター(赤外線ヒーター)12により180
℃以上に加熱される。つづいて、補強用基材2はアスフ
ァルト層材料の満たされたバット15に浸漬される。そ
の後、180℃以上に加熱した加熱ロール13間を通過
し、さらに、60℃に保温されている冷却ロール14間
を通過する。この冷却ロール14間で厚みが調整され
る。以上のようにして舗装道路補強シート1を得た。得
られた舗装道路補強シートの厚みは2.5mmであっ
た。
【0072】なお、本実施例ではアスファルト層を補強
用基材の両面に形成したが、片面のみに形成する場合は
図7に示す装置で製造することもできる。この装置で
は、補強用基材2は、加熱ヒーター12で加熱された
後、塗布ローラ15によりアスファルト層材料16が塗
布される。その後、加熱ロール13および冷却ロール1
4を通過する。以上により舗装道路補強シート1が得ら
れる。
【0073】上記舗装道路補強シートを舗装道路に埋設
し、初期マーカー位置を所定の測定装置により測定して
おく、一定時間経過後、再度、マーカー位置を測定し、
マーカー位置の変動を算出する。これにより道路内部の
変形・欠陥等を検知することができる。
【0074】実施例2 銅箔を、直径2cm、厚み500μmのゴム磁石(可撓性
プラスチック磁石)とした以外は実施例1と同様に行っ
た。
【0075】上記舗装道路補強シートを舗装道路に埋設
し、初期マーカー位置を所定の測定装置により測定して
おく。一定時間経過後、再度マーカー位置を測定し、マ
ーカー位置の変動を算出する、これにより道路内部の変
形や欠陥等を検知することができる。
【0076】実施例3 実施例1で製造した舗装道路補強シートをアスファルト
舗装道路の基層と表層間に敷設した。
【0077】舗装道路補強シートを敷設した後、マーカ
ーの位置を3次元的に測定した。測定は電磁波を利用す
る方法で検知することにより行った。得られた結果をマ
ーカー初期位置とした。
【0078】道路を所定時間使用後、再度、マーカーの
位置を3次元的に測定した。得られたマーカーの位置を
マーカー初期位置と比較した。これにより、道路を破壊
することなく舗装道路補強シートの破損の有無を容易に
判断することができた。シートの破損の判断は、マーカ
ーの変位が基準値を超えたときに破損が生じたものと判
断した。基準値は補強用基材の材質に応じて適宜設定さ
れる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、補
強用基材の表面または補強用基材中にマーカーを配設し
た構成の補強シートを用いているため、アスファルト舗
装道路を効果的に補強するとともに、補強シートの破損
の有無を非破壊で正確に判断でき、この結果、アスファ
ルト舗装のひび割れやわだち等の損傷・欠陥を高い確度
で予測検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舗装道路補強シートの構造を示す
図である。
【図2】本発明に係る舗装道路補強シートの構造を示す
図である。
【図3】図1の舗装道路補強シートの上面図である。
【図4】図2の舗装道路補強シートに用いた補強用基材
の構造を示す図である。
【図5】図2の舗装道路補強シートの上面図である。
【図6】本発明に係る舗装道路補強シートを製造する装
置の一例を示す図である。
【図7】本発明に係る舗装道路補強シートを製造する装
置の一例を示す図である。
【図8】従来の舗装道路の断面模式図である。
【図9】本発明に係る舗装道路補強シートを適用した舗
装道路の断面模式図である。
【図10】本発明に係る舗装道路補強シートを適用した
舗装道路の断面模式図である。
【符号の説明】
1 細道路補強シート 1A 舗装道路補強シート 1B 舗装道路補強シート 2 補強用基材 2A 強化シート 2B 平織クロス補強用基材 3 アスファルト層 4 不織布 5 マーカー 6 表層(アスファルトコンパウンド) 7 基層(アスファルトコンパウンド) 8 路盤 9 下層路盤(クラッシャーラン) 10 上層路盤(粒調砕石) 11 切削路面 12 加熱ヒーター 13 加熱ロール 14 冷却ロール 15 バット 16 塗布用ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯山 高志 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 高村 正隆 愛知県名古屋市南区丹後通2−1 三井化 学株式会社内 (72)発明者 今川 秋彦 愛知県名古屋市南区丹後通2−1 三井化 学株式会社内 (72)発明者 宮坂 好治 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井化学株式会社内 (72)発明者 保谷 良隆 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井化学株式会社内 Fターム(参考) 2D051 AD05 AE04 AF01 AF06 AF10 AF12 AF13 AG01 AG15 AG16 AG18 AG19 AG20 AH02 AH03 DA13 DB11 DC09 EA02 EA03 EA06 EB06

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルト舗装道路の補強に用いられ
    る舗装道路補強シートであって、補強用基材と、該補強
    用基材の表面または該補強用基材中に平面方向に一定の
    規則性をもって配設された複数のマーカーと、を有する
    ことを特徴とする舗装道路補強シート。
  2. 【請求項2】 前記補強用基材の引っ張り破断伸びが1
    0%以下であることを特徴とする請求項1に記載の舗装
    道路補強シート。
  3. 【請求項3】 前記補強用基材の熱膨張係数が1×10
    -6以上1×10-5 -1以下であることを特徴とする請求
    項1または2に記載の舗装道路補強シート。
  4. 【請求項4】 前記補強用基材の引っ張り破断強度が2
    90MP以上であることを特徴とする請求項1乃至3い
    ずれかに記載の舗装道路補強シート。
  5. 【請求項5】 前記補強用基材の表面にアスファルト層
    が形成されたことを特徴とする請求項1乃至4いずれか
    に記載の舗装道路補強シート。
  6. 【請求項6】 前記補強用基材は、一方向に配列した強
    化繊維に対し該強化繊維の容積含有率が30%以上85
    %以下となるように熱可塑性樹脂を含浸せしめた繊維強
    化基材であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか
    に記載の舗装道路補強シート。
  7. 【請求項7】 前記強化繊維がガラス繊維であり、前記
    熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系
    樹脂またはポリ塩化ビニル樹脂であることを特徴とする
    請求項6に記載の舗装道路補強シート。
  8. 【請求項8】 前記補強用基材は、前記繊維強化基材が
    複数枚積層してなることを特徴とする請求項6または7
    に記載の舗装道路補強シート。
  9. 【請求項9】 前記マーカーが金属を含むことを特徴と
    する請求項1乃至8いずれかに記載の舗装道路補強シー
    ト。
  10. 【請求項10】 前記マーカーが磁性体を含むことを特
    徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の舗装道路補強
    シート。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10いずれかに記載の舗
    装道路補強シートを用いたアスファルト道路の補強方法
    であって、表層/基層間もしくは基層の下面に前記舗装
    道路補強シートを敷設し、その上にアスファルト層を加
    熱転圧することを特徴とするアスファルト道路の補強方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    舗装道路補強シートを埋設してなるアスファルト舗装道
    路。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至10いずれかに記載の舗
    装道路補強シートの使用方法であって、アスファルト舗
    装道路中に前記舗装道路補強シートを埋設し、所定時間
    経過後、前記舗装道路補強シートに配設された前記マー
    カーの位置をアスファルト舗装道路の外部から探知機に
    より測定し、測定された前記マーカーの位置に基づいて
    前記舗装道路補強シートの破損発生状況を判断すること
    を特徴とする舗装道路補強シートの使用方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至10いずれかに記載の舗
    装道路補強シートの使用方法であって、 アスファルト舗装道路中に前記舗装道路補強シートを埋
    設する第1のステップと、 前記舗装道路補強シートに配設されたマーカーの位置を
    初期位置として記憶する第2のステップと、 所定時間経過後、アスファルト舗装道路の外部から探知
    機により前記マーカーの位置を測定する第3のステップ
    と、 第2のステップで記憶した初期位置と、第3のステップ
    により測定されたマーカーの位置とを比較し、前記舗装
    道路補強シートの破損発生状況を判断する第4のステッ
    プと、を有することを特徴とする舗装道路補強シートの
    使用方法。
  15. 【請求項15】 前記マーカーは磁性体を含み、前記マ
    ーカーから発せられた磁気を測定することにより前記マ
    ーカーの位置を測定することを特徴とする請求項13ま
    たは14に記載の舗装道路補強シートの使用方法。
  16. 【請求項16】 前記マーカーに向けて電磁波を発信
    し、前記マーカーで反射した電磁波を受信することによ
    り前記マーカーの位置を測定することを特徴とする請求
    項13または14に記載の舗装道路補強シートの使用方
    法。
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