JP2003118685A - 廃プラスチック処理専用船の運航方法 - Google Patents

廃プラスチック処理専用船の運航方法

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JP2003118685A
JP2003118685A JP2001313054A JP2001313054A JP2003118685A JP 2003118685 A JP2003118685 A JP 2003118685A JP 2001313054 A JP2001313054 A JP 2001313054A JP 2001313054 A JP2001313054 A JP 2001313054A JP 2003118685 A JP2003118685 A JP 2003118685A
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port
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waste
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Daijiro Masuda
大二郎 増田
Naotake Tomita
尚武 富田
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Logistics Co Ltd
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Logistics Co Ltd
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    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回の航海でより多くの廃プラを回収すると
共に、一定の周期、例えば、1週間で航海が可能となる
様な運航計画を決定し、その運航計画に従って、廃プラ
スチック処理専用船を運航する。 【解決手段】 廃プラ処理プラントを備えた廃プラ処理
専用船で、複数の港を巡って廃プラを積み込むための廃
プラスチック処理専用船の運航方法において、上記廃プ
ラ処理専用船の出船母港又は該出船母港に最も近い廃プ
ラ積込港で、廃プラを積み込み、該積み込んだ廃プラを
前記廃プラ処理プラントで処理して製品廃プラとしつ
つ、次の廃プラの積込港に向けて運航する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃プラスチック処
理プラント(以下、廃プラ処理プラントと称する)備
え、各港で積み込んだ廃プラスチック(以下、廃プラと
称する)を、海上で処理し、処理後の製品廃プラスチッ
ク(以下、製品廃プラと称する)を、需要地の港に積み
出す廃プラ処理専用船の運航方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、廃棄されるプラスチックの量は膨
大化する一方であり、その処理(焼却処理、リサイクル
処理等)のために、大規模な廃プラ処理プラントが建設
されるようになって来た。
【0003】この廃プラ処理プラントの構成として、例
えば、特開平11−156855号公報に、廃プラを破
砕機に投入して破砕し、この破砕した廃プラを移送コン
ベアに乗せて選別機に搬送し、この選別機、又は移送コ
ンベアで搬送途中に金属、ビン、紙等の不適物を分離す
る。この分離の終わった廃プラを圧縮成形機に搬送して
5mm程度の大きさの造粒物(製品廃プラ)にすること
が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような陸
上プラント方式の廃プラ処理設備においては、収集した
廃プラを、例えば、JRコンテナや特殊な車両(例えば、
ウイングトレーラー)で運搬(陸送)するか、もしく
は、フェリーで海上輸送により、処理プラントを設けて
いる工場の貯蔵ヤードまで運搬することが必要となり、
この運送・輸送の過程において、複数回の積み替えのハ
ンドリングが必要となる。
【0005】また、この廃プラは比重が0.2〜0.3
程度と軽く、非常に嵩張るために運搬が厄介なものであ
る。
【0006】更に、大消費地がない地方都市において
は、廃プラの収集、運搬は、小口ロットによる収集、運
搬にならざるを得ず、これを更に収集し、JRコンテナや
トラックで運搬すれば、輸送コストは膨大なものとな
る。また、運搬・ハンドリング中に廃プラがバラケて飛
散した場合には、その回収及び清掃が必要になり、更に
コストが高くなる等の問題を有する。
【0007】そこで、この様な問題を解決するため、本
発明者は、船倉内に、廃プラ処理プラントを設けた廃プ
ラ処理専用船で複数の港を巡りながら廃プラを積み込
み、この積み込んだ廃プラを運航中に処理する方法を提
案した。
【0008】しかし、廃プラ処理専用船が需要地にある
母港を出港してから各港を巡り母港に帰港する間におい
て、出来る限り多くの廃プラを処理し、しかも、帰港し
た母港で停泊したままで前記積み込んだ廃プラを処理す
る時間を出来る限り短くする様に運航する必要がある。
【0009】本発明は、1回の運航でより多くの廃プラ
を回収すると共に一定の周期、例えば1週間で運航が可
能となる様な運航計画を決定し、その運航計画に従っ
て、運航する方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するためになされたものであり、その特徴とするとこ
ろは、(1)廃プラ処理プラントを備えた廃プラ処理専
用船で、複数の港を巡って廃プラを積み込むための廃プ
ラ処理専用船の運航方法において、上記廃プラ処理専用
船の出船母港又は該出船母港に最も近い廃プラの積込港
で、廃プラを積み込み、該積み込んだ廃プラを上記廃プ
ラ処理プラントで製品廃プラに処理しつつ、次の廃プラ
の積込港に向けて運航する廃プラ処理専用船の運航方
法、(2)前記廃プラ処理プラントで処理した製品廃プ
ラを積み出す積出港に帰港後において、製品廃プラの積
み出しに併行して残りの廃プラを処理する前記(1)の
廃プラ処理専用船の運航方法、(3)前記複数の港を巡
って廃プラを積み込む運航航路の途中で、前記製品廃プ
ラを他の運搬手段に積み替える前記(1)又は(2)の
廃プラ処理専用船の運航方法、(4)前記運航航路の途
中で製品廃プラの積み替えをする場所が廃プラの積込港
である前記(3)の廃プラ処理専用船の運航方法、及
び、(5)前記運航航路の途中で製品廃プラの積み替え
をする場所が沖合である前記(3)の廃プラ処理専用船
の運航方法、である。
【0011】また、本発明の特徴とするところは、
(6)廃プラ処理プラントを備えた廃プラ処理専用船
で、複数の廃プラ積込港を巡って廃プラを積み込むため
の廃プラ処理専用船の運航方法において、 1)前記廃プラ積込港の廃プラ量と、積み込んだ廃プラ
を貯蔵する廃プラ貯蔵槽1の貯蔵能力、前記廃プラ処理
プラントで処理した製品廃プラを貯蔵する製品廃プラ貯
蔵槽8の貯蔵能力を基に、今回の運航で廃プラを積み込
む港を決定し、2)前記廃プラ処理専用船の運航速度、
該廃プラ貯蔵槽に廃プラを積み込む能力(T/h)及び
製品廃プラ貯蔵槽内の製品廃プラを積み出す能力(T/
h)、各廃プラ積み込みの港間の距離から、各港の廃プ
ラを全量積み込んだ場合に要する積込時間、各港間を運
航するに要する運航時間、需要地の港に帰港した後にお
ける製品廃プラの積み出しに要する時間をシミュレーシ
ョンし、 3)かつ、各港を運航する間における廃プラ貯蔵槽1の
廃プラの在庫量、製品廃プラス貯蔵槽8の製品廃プラの
在庫量をシミュレーションし、 4)前記シミュレーションで求めた廃プラ貯蔵槽1への
廃プラ積み込み時間、製品廃プラ貯蔵槽8からの製品廃
プラ積み出し時間、前記港間の廃プラ処理専用船の運航
時間の合計が予め設定した時間を越えるか否か、廃プラ
貯蔵槽1の廃プラ在庫量、製品廃プラ貯蔵槽8の製品廃
プラ在庫量が各貯蔵能力を越えるか否かを判断し、この
何れかが越える場合には、廃プラを積み込む港の変更、
各港での廃プラ積み込み量の変更、運航途中において製
品廃プラ貯蔵槽8内の製品廃プラを他の運搬手段への積
み替え等を行うか否を決定して運航計画を決定し、 5)この決定した運航計画に従って廃プラ処理専用船を
運航する廃プラ処理専用船の運航方法、及び、(7)前
記製品廃プラを積み替えするための時間を含めて運航日
程を決定することを特徴とする前記(6)の廃プラ処理
専用船の運航方法、である。
【0012】
【発明の実施の形態】図面に基づいて、本発明の実施の
形態について詳細に説明する。
【0013】先ず、図3に、本発明で用いる廃プラ処理
専用船の一例を示す。
【0014】廃プラ処理専用船は、船倉内に廃プラ処理
プラントPを搭載したものである。この廃プラ処理専用
船(例えば、船長:70〜80m、船幅:20〜30
m)は、プッシャーバージ型である。
【0015】そして、この廃プラ処理プラントPは、入
側(船首部分)に、処理前(回収した)の梱包廃プラ
(大きさ:1m×1m×1m )を貯蔵する廃プラ貯蔵
槽(原料槽)1が配置され、次いで、梱包廃プラを破袋
してバラバラの廃プラにする破袋機2、この破袋した廃
プラ中からオペレーターが廃プラに混入していた大き
な、硝子類、木ぎれ、金属類を取り除くための手選別ラ
イン3、この廃プラを50mm程度の大きさに破砕する
1次破砕機4、前記手選別ライン2で除去出来なかった
細かい鉄類、アルミ類、紙類を除去する選別機(磁力選
別機、アルミ選別機、風力選別機から成る)5、廃プラ
を10mm程度の大きさに破砕する2次破砕機6、直径
30mm程度、長さ30〜50mmの円柱状に圧縮成形
する圧縮成形機7を順次設け、更に、この圧縮成形機7
で圧縮成形された製品廃プラを貯蔵する製品廃プラ貯蔵
槽(製品槽)8を船尾側に配置している。
【0016】また、港に集積した廃プラを廃プラ貯蔵槽
1に積み込むためのクレーン等の積込装置9を船首側に
設け、船尾側に製品廃プラ貯蔵槽8内の製品廃プラを積
み出すためのバキューム装置等の積出装置10を設けて
いる。
【0017】次に、廃プラ処理専用船の運航方法につい
て説明する。本例は、複数の港に順次入港して、各港に
収集・集積した廃プラを積み込み、その積み込んだ廃プ
ラを前記廃プラ処理プラントPで処理し、この処理した
製品廃プラを製品廃プラ貯蔵槽8に貯蔵するものである
が、廃プラを廃プラ処理プラントPで処理するに際し
て、最初の港に入港して廃プラを積み込むまで、処理す
る原料である廃プラがなく、その間は無駄時間となるこ
とから、出来得る限り早く廃プラを廃プラ貯蔵槽1内に
積み込んで、次の港に入港する迄の時間を有効に利用し
て廃プラ処理プラントPでの処理量の向上を図るもので
ある。
【0018】そのために、出船母港に最も近い港に、最
初に入港して廃プラを積み込むものである。また、この
廃プラ積み込み予定の港で、最も近い港に入港する迄に
数時間かかる場合には運航を開始する港(出船母港)
で、廃プラを積み込む事が廃プラ処理プラントPの稼働
率を向上出来るので好ましい。
【0019】そして、出船母港で積み込む廃プラの量
は、次に入港する港、即ち、廃プラ積み込み予定の港
で、出船母港に最も近い港に入港する迄に処理出来る量
であることが好ましい。
【0020】また、製品廃プラの需要地の港に帰港後、
製品廃プラ貯蔵槽8内の製品廃プラを積み出すが、この
際、廃プラ貯蔵槽1に未処理の廃プラがある場合には、
製品廃プラを積み出しに併行して廃プラの処理を継続す
ることが、運航計画全体の日程を短くする事が出来るの
で好ましい。
【0021】需要地の港を出港し、廃プラを収集、集積
した各港を巡る途中に需要地がある場合においては、そ
の需要地に最も近い廃プラ積み込み港、又は、廃プラ積
み込み港とは関係ない港に入港して、所要量の製品廃プ
ラを積み出してもよい。
【0022】更に、製品廃プラ貯蔵槽8の製品廃プラが
満杯になることが予測される場合には、製品廃プラを運
航の途中の海洋上、又は、港において、製品廃プラ運搬
船に、積み替えても良く、また、廃プラを収集、集積し
た港である廃プラ積み込み港に入港した際に、製品廃プ
ラ運搬車に積み替える事も好ましい。
【0023】この廃プラ処理専用船の運航計画を立てる
手順について説明する。
【0024】先ず、廃プラを積み込む事が可能な各港に
収集、集積した廃プラ量と、廃プラ貯蔵槽1の貯蔵能
力、製品廃プラ貯蔵槽8の貯蔵能力を基に、今回の運航
で入港し廃プラを積み込む港を決定する。即ち、積み込
む廃プラ量が廃プラ貯蔵槽1と製品廃プラ貯蔵槽8の合
計貯蔵能力以下となる様に廃プラ積み込み港を決定す
る。
【0025】次に、この廃プラ処理専用船の運航速度、
該専用船が有する廃プラ積み込み設備の積み込み能力
(T/h)及び製品廃プラの積み出し設備の積み出し能
力(T/h)、各廃プラ積み込みの港間の距離等から、
各港の廃プラ全量を積み込んだ場合に要する積込時間、
各港間を運航するに要する運航時間、需要地の港に帰港
した後における製品廃プラの積み出しに要する時間をシ
ミュレーションすると共に、各港を運航する間における
廃プラ貯蔵槽1の廃プラ在庫量、製品廃プラ貯蔵槽8の
製品廃プラ在庫量をシミュレーションする。
【0026】そして、前記シミュレーションして求めた
各時間(廃プラ積込時間、製品廃プラ積出時間、港間の
運航時間)の合計が予め設定した時間、貯蔵槽1、及
び、貯蔵槽8の在庫量が貯蔵能力を越えるか否かを判断
し、この何れかが越える場合には、廃プラを積み込む港
の変更、各港での廃プラ積み込み量の変更、運航途中に
おいて製品廃プラ貯蔵槽8内の製品廃プラを他の運搬手
段への積み替え等を行うか否を決定する。
【0027】この様にして決定した条件を追加して再
度、前記シミュレーションを行い、前記予め設定した時
間、貯蔵槽1、8の貯蔵能力を満足する様にするもので
ある。
【0028】廃プラ処理専用船の運航日程を決定する場
合の具体例について図1、及び図2を参照して説明す
る。
【0029】本例は需要地であるO港を出船母港とし、
A港、B港、C港、D港に入港して廃プラを積み込んで
再びO港に帰り、製品廃プラ貯蔵槽8の製品廃プラを積
み出しするものである。さらに、このA港〜D港に集積
した廃プラ量は、A港:110t、B港:80t 、C
港:180t 、D港:70t である。
【0030】さらに、各港間の距離は、O港〜A港:1
10Km、 A港〜B港:140Km、 B港〜C港:1
20Km、C港〜D港:240Kmである。
【0031】さらに、廃プラ処理プラントPの処理能力
は4t/時、廃プラ貯蔵槽1の貯蔵能力は200t、製
品廃プラ貯蔵槽8の貯蔵能力は400tであり、積込装
置9の積み込み能力は10t/時、積出装置10の積み
出し能力は10t/時である。また、この廃プラ処理専
用船の運航速度は11ノット/時(約20 Km/時)
である。
【0032】この様な条件のもとで廃プラ処理専用船の
運航スケジュールの1例を図1に示す。この運航は、廃
プラ処理専用船が、需要地のO港から、1週間サイクル
で出港し、先ず、O港に最も近いA港に入港し、次に、
B港、C港、D港と近い順に入港する運航スケジュール
である。
【0033】即ち、 A港で110t、B港で80t、
C港で180t、D港で70tの廃ブラを積み込み、O
港に帰港して未処理の廃プラを処理するとともに、製品
廃プラを積み出す運航スケジュールとする。
【0034】需要地のO港を出港した廃プラ処理専用船
は、5.5時間後にO港から110km離れたA港に到
着し、110tの廃プラを積み込むと共に、廃プラの処
理を開始する。この際、クレーン9の積み込み能力が1
0t/時であるため、廃プラの積み込み時間は11時間
となる。そして、A港での積み込みが完了すると、B港
に向け出港する。
【0035】A港では、積み込み時間中に、44t(=
11時間×4t/時)の廃プラを処理するので、廃プラ
貯蔵槽1には、66tの廃プラを残して(図中の点線参
照)A港を出港し、140km離れたB港に7時間後に
人港するが、この間も廃プラ処理を続ける(この間の処
理量:4t/時×7時間=28t)ので、B港への入港
時には、廃プラ貯蔵槽1の未処理廃プラの在庫量は38
tとなる。そして、製品廃プラ貯蔵槽8には72tの製
品廃プラが貯蔵されていることになる。
【0036】B港で廃プラを8時間かけて80t積み込
んだ後、C港に向けて出港する。その際、廃プラ貯蔵槽
1の未処理廃プラの在庫量は86tで、製品廃プラ貯蔵
槽8の製品廃プラの貯蔵量は104tとなる。さらに、
120km離れたC港に6時間後に人港し、再び、18
0tの廃プラを18時間かけて積み込んだ後にC港を出
港する。この際の廃プラ貯蔵槽1の未処理廃プラの在庫
量は170t、製品プラ貯蔵槽8の製品廃プラの貯蔵量
は200tとなる。
【0037】C港を出港して12時間後に240km離
れたD港に人港し、70tの廃プラを7時間かけて積み
込んだ後、O港に向けて出港する。その際の廃プラ貯蔵
槽1の未処理廃プラの在庫量は164t、製品廃プラ貯
蔵槽8の製品廃プラの貯蔵量は276tとなる。
【0038】D港を出港して12.5時間後に250k
m離れたO港に帰港し、積出装置10により製品廃プラ
貯蔵槽8の製品廃プラの積み出しを開始する。この際、
廃プラ貯蔵槽1の未処理廃プラの在庫量は114tで、
製品廃プラ貯蔵槽8の製品廃プラの貯蔵量は326tで
ある。
【0039】このため、廃プラ貯蔵槽1の未処理廃プラ
は入港してから28.5時間後に完了し、製品廃プラ貯
蔵槽8の製品廃プラの積み出しは、廃プラの処理が完了
してから15.5時間後に終了する。
【0040】このようにして、合計440tの廃プラを
処理し、その440tの製品廃プラを需要地のO港に陸
揚げする廃プラ処理専用船の1運航(131時間の運
航)が完了する。そして、廃プラ処理専用船は37時間
後、再び、O港を出港する。
【0041】以上、図1に廃プラ処理専用船の運航計画
例について説明したが、本発明運航方法は、この運航計
画例に限定されるものではく、寄港する港の数、各港で
積み込む廃プラの量、需要地での製品廃プラの積み出し
量等、さらには各港での滞船予測時間や悪天候及び入港
時間規制などの運用制約条件の情報が有る場合にはそれ
を勘案して、適切な運航日程を決定することが好まし
い。
【0042】(1)図1の運航計画例においては、廃プ
ラ貯蔵槽1の未処理廃プラの在庫量は最大170tとな
り、該廃プラ貯蔵槽1の貯蔵能力(200t)の範囲内
になることからA港〜D港に集積した廃プラの全量を通
常の運航形態で積み込み出来るが、この廃プラ貯蔵槽1
の未処理廃プラの在庫量が廃プラ貯蔵槽1の貯蔵能力の
範囲外になる場合、例えば、 A港〜C港での廃プラの
積み込み量が多く、C港で廃プラ積み込み中において、
廃プラ貯蔵槽1の未処理廃プラの在庫量が廃プラ貯蔵槽
1の貯蔵能力である200tを越える場合には、下記
1)、2)の何れかを選択して、この運航計画に組み込
む。
【0043】1)A港〜C港への運航時間を延ばす。
【0044】2)A港〜C港の何れかの港において、積
み込み予定の廃プラの1部を残す。
【0045】(2)また、本例では製品廃プラ貯蔵槽8
の製品廃プラの貯蔵量は最大で326tとなり、製品廃
プラ貯蔵槽8の貯蔵能力(400t)の範囲内になるこ
とからA港〜D港に集積した廃プラの全量を問題なく積
み込み出来るが、範囲外となる場合には下記3)、4)
の何れかを選択し、これにかかる時間を含めて運航計画
を作成する。
【0046】3)A港〜D港へ入港して廃プラを積み込
んでいる間、または、海上で他の運搬手段(車、船舶)
に製品廃プラ貯蔵槽8内の製品廃プラを積み替える。
【0047】4)A港〜D港の何れかの港において、積
み込み予定の廃プラの1部を残す。
【0048】上記1)〜4)の選択は、A港〜D港の何
れの港においても集積した廃プラの1部又は全部を残す
ことが許可されている場合には2)4)を選択し、許可
されていない場合には1)、3)を選択する。
【0049】(3)また、本例の計画では、廃プラ貯蔵
槽1が空の状態でO港を出港し、A港に入港する迄の間
に5.5時間を要しているが、O港を出港する前に、 A
港に入港する迄の間(5.5時間)に処理出来る廃プラ
量である22t(廃プラ処理プラントPの処理能力4t
/時×5.5時間)を該O港で積み込み、 A港に入港す
る迄の間に処理する計画を組み込むことが好ましい。
【0050】更に、港間が遠く、次の港に向けて運航中
に廃プラ貯蔵槽1の未処理廃プラの在庫量がなくなる事
が予想される場合には、前記同様にO港を出港する前
に、予め廃プラを積み込む計画にすることが好ましい。
【0051】(4)本例ではO港に帰港しても廃プラ貯
蔵槽1の未処理廃プラの在庫量がなくなる迄廃プラの処
理を継続したが、帰港後、再度出港するまでに時間がな
い場合には、再度、O港を出港して次の港に入港するま
での時間内に廃プラ処理プラントPで処理出来る量の廃
プラを廃プラ貯蔵槽1内に残した状態で廃プラ処理を終
了する計画としても良い。
【0052】
【発明の効果】運航中、廃プラの処理が途切れないよう
に、即ち、廃プラ処理プラントが、継続して稼動できる
ような運航日程を決定することが可能となり、廃プラの
処理に係る輸送コストや処理コストを低減した上、製品
廃プラを、需要者の求めに応じ、低コストで迅速に供給
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の運航計画の1例を示す図である。
【図2】廃プラ処理専用船の運航路を示す図である。
【図3】本発明で用いた廃プラ処理専用船の側面構造を
示す図である。
【符号の説明】
P…廃プラ処理プラント 1…廃プラ貯蔵槽(原料槽) 2…破袋機 3…手選別ライン 4…1次破砕機 5…選別機 6…2次破砕機 7…圧縮成形機 8…製品廃プラ貯蔵槽(製品槽) 9…積込装置 10…積出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 尚武 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式会社大分製鐵所内 Fターム(参考) 4F301 BF08 BF12 BF40 BG01 BG14 BG57

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃プラスチック処理プラントを備えた廃
    プラスチック処理専用船で、複数の港を巡って廃プラス
    チックを積み込むための廃プラスチック処理専用船の運
    航方法において、上記廃プラスチック処理専用船の出船
    母港又は該出船母港に最も近い廃プラスチックの積込港
    で、廃プラスチックを積み込み、該積み込んだ廃プラス
    チックを上記廃プラスチック処理プラントで製品廃プラ
    スチックに処理しつつ、次の廃プラスチックの積込港に
    向けて運航することを特徴とする廃プラスチック処理専
    用船の運航方法。
  2. 【請求項2】 前記廃プラスチック処理プラントで処理
    した製品廃プラスチックを積み出す積出港に帰港後にお
    いて、製品廃プラスチックの積み出しに併行して残りの
    廃プラスチックを処理することを特徴とする請求項1に
    記載の廃プラスチック処理専用船の運航方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の港を巡って廃プラスチックを
    積み込む運航航路の途中で、前記製品廃プラスチックを
    他の運搬手段に積み替えることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の廃プラスチック処理専用船の運航方法。
  4. 【請求項4】 前記運航航路の途中で製品廃プラスチッ
    クの積み替えをする場所が廃プラスチックの積込港であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の廃プラスチック処
    理専用船の運航方法。
  5. 【請求項5】 前記運航航路の途中で製品廃プラスチッ
    クの積み替えをする場所が沖合であることを特徴とする
    請求項3に記載の廃プラスチック処理専用船の運航方
    法。
  6. 【請求項6】 廃プラスチック処理プラントを備えた廃
    プラスチック処理専用船で、複数の廃プラ積込港を巡っ
    て廃プラスチックを積み込むための廃プラスチック処理
    専用船の運航方法において、 (1)前記廃プラスチック積込港の廃プラスチック量
    と、積み込んだ廃プラスチックを貯蔵する廃プラスチッ
    ク貯蔵槽の貯蔵能力、前記廃プラスチック処理プラント
    で処理した製品廃プラスチックを貯蔵する製品廃プラス
    チック貯蔵槽8の貯蔵能力を基に、今回の運航で廃プラ
    スチックを積み込む港を決定し、 (2)前記廃プラスチック処理専用船の運航速度、該廃
    プラスチック貯蔵槽に廃プラスチックを積み込む能力
    (T/h)及び製品廃プラスチック貯蔵槽内の製品廃プ
    ラスチックを積み出す能力(T/h)、各廃プラスチッ
    ク積み込みの港間の距離から、各港の廃プラスチックを
    全量積み込んだ場合に要する積込時間、各港間を運航す
    るに要する運航時間、需要地の港に帰港した後における
    製品廃プラスチックの積み出しに要する時間をシミュレ
    ーションし、 (3)かつ、各港を運航する間における廃プラスチック
    貯蔵槽の廃プラスチックの在庫量、製品廃プラスチック
    貯蔵槽の製品廃プラスチックの在庫量をシミュレーショ
    ンし、 (4)前記シミュレーションで求めた廃プラスチック貯
    蔵槽への廃プラスチック積み込み時間、製品廃プラスチ
    ック貯蔵槽からの製品廃プラスチック積み出し時間、前
    記港間の廃プラスチック処理専用船の運航時間の合計が
    予め設定した時間を越えるか否か、廃プラスチック貯蔵
    槽の廃プラスチック在庫量、製品廃プラスチック貯蔵槽
    の製品廃プラスチック在庫量が各貯蔵能力を越えるか否
    かを判断し、この何れかが越える場合には、廃プラスチ
    ックを積み込む港の変更、各港での廃プラスチック積み
    込み量の変更、運航途中において製品廃プラスチック貯
    蔵槽8内の製品廃プラスチックを他の運搬手段への積み
    替え等を行うか否を決定して運航計画を決定し、 (5)この決定した運航計画に従って廃プラスチック処
    理専用船を運航することを特徴とする廃プラスチック処
    理専用船の運航方法。
  7. 【請求項7】 前記製品廃プラスチックを積み替えする
    ための時間を含めて運航日程を決定することを特徴とす
    る請求項6に記載の廃プラスチック処理専用船の運航方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109188464A (zh) * 2018-07-20 2019-01-11 中国水产科学研究院东海水产研究所 一种基于北斗船位数据的渔船在港和出海时间的分析方法

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