JP2003117795A - フィルム研磨材を用いた研磨装置 - Google Patents

フィルム研磨材を用いた研磨装置

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JP2003117795A
JP2003117795A JP2001309321A JP2001309321A JP2003117795A JP 2003117795 A JP2003117795 A JP 2003117795A JP 2001309321 A JP2001309321 A JP 2001309321A JP 2001309321 A JP2001309321 A JP 2001309321A JP 2003117795 A JP2003117795 A JP 2003117795A
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film
backup roller
polishing
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guide pin
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Masazumi Fujiwara
正澄 藤原
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MATSUDA SEIKI KK
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フィルム研磨材を巻回するバックアッ
プローラへのフィルム研磨材の巻掛け角度を少なくし、
走行させたフィルム研磨材の張力増加を抑えることで、
加工後の形状変化や面粗度に悪影響を及ぼすことがな
く、高精度の研磨が可能になる研磨装置を提供する。 【解決手段】 フィルム研磨材送り機構の途中でバッ
クアップローラ16の近傍に、入り側のフィルム研磨材
Aをバックアップローラ16に誘導案内し、バックアッ
プローラ16を通過したフィルム研磨材Aを再度出側に
誘導案内するガイドピン27を設け、このガイドピン2
7の両端に弛みによるフィルム研磨材Aの外れを防止す
る鍔28を設け、上記ガイドピン27でバックアップロ
ーラ16に対するフィルム研磨材Aの入り側と出側の走
行方向を変えるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円筒状の表面処
理されたワークの内面や外面、端面部を研磨するための
フィルム研磨材を用いた研磨装置、特に、小径で一端が
開口で奥まった部分であっても、鏡面仕上げすることが
できる研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークの内面や外面、端面部を鏡
面仕上げする手段としては、ホーニング盤、内面研削盤
があり、近年では、フィルム研磨材を用いた研磨装置が
提案されている。
【0003】ところで、ホーニング盤や内面研削盤は、
研削と共に刃物が摩耗するため、工具管理や加工後の形
状変化、仕上がり面粗度に影響を及ぼし、維持管理が大
変である。
【0004】また、従来のフィルム研磨材を用いた研磨
装置は、例えば、特開平9−277150号に示されて
いるように、フィルム送り出しと巻き取りを行うフィル
ム研磨材送り機構と、外周面の一部に上記フィルム研磨
材が巻回され、研磨部分でフィルム研磨材を押し付け振
動する受圧部材と、受圧部材に対するフィルム研磨材の
入り側と出側の走行方向を角度変換する手段を有し、常
に新しいフィルム研磨材の研磨面でワークを研磨するよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のフィルム研磨材を用いた研磨装置は、フィルム
研磨材を押し付ける受圧部材が回転せず、受圧部材に対
してフィルム研磨材が摺動すると共に、フィルム研磨材
は受圧部材の周面に対して略180°の範囲で摺動し、
かつ、角度変換する手段との摺動面積が多いため、走行
させたフィルム研磨材の張力が増加し、加工後の形状変
化や面粗度に悪影響を及ぼすことがあるという問題があ
る。
【0006】また、受圧部材でフィルム研磨材をワーク
に押し付けると、フィルム研磨材の入り側に弛みが生
じ、この弛みによってフィルム研磨材が受圧部材から外
れるような事態が発生するようなことがある。
【0007】そこで、この発明の課題は、フィルム研磨
材を巻回するバックアップローラを回転可能とすると共
に、フィルム研磨材の巻掛け角度を少なくし、走行させ
たフィルム研磨材の張力増加を抑えることで、加工後の
形状変化や面粗度に悪影響を及ぼすことがなく、高精度
の研磨が可能になり、しかも、フィルム研磨材の弛みに
よるバックアップロールからの離脱発生のないフィルム
研磨材を用いた研磨装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、フィルム送り出しと巻き取りを
行うフィルム研磨材送り機構と、外周面の一部に上記フ
ィルム研磨材が巻回され、研磨部分でフィルム研磨材を
押し付け振動するバックアップローラとを有するフィル
ム研磨材を用いた研磨装置において、フィルム研磨材送
り機構の途中でバックアップローラの近傍に、入り側の
フィルム研磨材をバックアップローラに誘導案内し、バ
ックアップローラを通過したフィルム研磨材を再度出側
に誘導案内するガイドピンを設け、このガイドピンでバ
ックアップローラに対するフィルム研磨材の入り側と出
側の走行方向を変えるようにした構成を採用したもので
ある。
【0009】ここで、上記ガイドピンは、両端部にフィ
ルム研磨材を案内するための鍔が設けられている構造と
したり、このガイドピンを、先端にバックアップローラ
を取り付けたオシレーションロッドの該バックアップロ
ーラの近傍に固定位置され、このオシレーションロッド
の先端部に、ガイドピンからフィルム研磨材が外れない
ようにする庇部分を設けるようにすることができる。
【0010】また、研磨装置の具体的な構造を、オシレ
ーションロッドの先端側に、外周面の一部に巻回された
フィルム研磨材を研磨部分に押し付けて振動する回転可
能なバックアップローラと、バックアップローラに対す
るフィルム研磨材の入り側と出側の走行方向を90度変
換する手段を設け、このオシレーションロッドを揺動自
在に配置し、オシレーションロッドの揺動支点を挟んで
バックアップローラと反対側に、オシレーションロッド
に揺動を与えるためのシリンダを設け、このオシレーシ
ョンロッドの上記支点の近傍に、オシレーションロッド
の揺動を制限して、バックアップローラの切り込み量と
逃げ量を設定する前部調整手段と後部調整手段を設けた
構成を採用することができる。
【0011】上記バックアップローラに対してフィルム
研磨材は、入り側において、ガイドピンに略90°の範
囲で接触してバックアップローラに進入する角度に変え
られ、バックアップローラに巻回したフィルム研磨材
は、出側において、再度ガイドピンに略90°の範囲で
接触し、入り側と反対方向に走行して巻き取られる。ま
た、前部調整手段と後部調整手段は、ねじ式の構造と
し、ねじを回転操作することにより、オシレーションロ
ッドの揺動幅を調整することができるようになってい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0013】図1は、この発明に係るフィルム研磨材を
用いた研磨装置の全体構造を示し、固定台1の上部に新
しいフィルム研磨材Aをロール巻きした供給スプール部
2と、その下部に使用済みフィルム研磨材Aをロール巻
きする巻き取りスプール部3と、モータによってフィル
ム研磨材Aを走行させるフィルム送り機構4と、供給ス
プール部2に対するフィルム研磨材Aの出側に位置する
上部固定ガイドローラ5と、供給スプール部2と上部固
定ガイドローラ5間に位置し、出側フィルム研磨材の張
力を一定にするための段差ローラ部6と、フィルム送り
機構4の上部に位置する下部固定ガイドローラ7とが設
けられている。
【0014】上記固定台1の側方に設けた振幅発生機構
8は、固定ベース9に取り付けたインダクションモータ
10の回転をカップリングや偏心機構を介して振幅部材
11に伝え、この振幅部材11の前面に支点軸12を中
心に揺動する揺動プレート13が取り付けられ、該揺動
プレート13にオシレーションロッド14が、揺動プレ
ート13に取り付けたホルダーサポート15で後端が支
持されて前方に突出するように取り付けられ、このオシ
レーションロッド14の先端下部の位置にバックアップ
ローラ16が回転可能に取り付けられている。
【0015】上記振幅部材11の前面で揺動プレート1
3の後端側の位置に、振幅移動側の上部ガイドローラ1
7と、その直下に下部ガイドローラ18が設けられ、揺
動プレート13には、中間上部と先端上部及び中間下部
とに、それぞれフィルム研磨材Aの入側と出側を誘導す
るための小径のガイドローラ19、20、21が取り付
けられている。
【0016】図1に示したように、上記供給スプール部
2から引き出したフィルム研磨材Aは、段差ローラ部6
と上部固定ガイドローラ5から振幅移動側の上部ガイド
ローラ17を通過し、ガイドローラ19、20、21か
らバックアップローラ16に進み、このバックアップロ
ーラ16で反転したのち、ガイドローラ19、20、2
1から振幅移動側の下部ガイドローラ18を通過し、下
部固定ガイドローラ7からフィルム送り機構4を通過
し、巻き取りスプール部3に巻き取られることになる。
【0017】なお、上記した振幅移動側の上部ガイドロ
ーラ17と下部ガイドローラ18の上下鉛直線に対し
て、上部固定ガイドローラ5と下部固定ガイドローラ7
の鉛直線を接近させることにより、振幅時のフィルム研
磨材Aの長さの変化量を有効に吸収することができると
いう利点がある。
【0018】上記オシレーションロッドは、図5のよう
に、上下面に溝22、23を有する断面H型の棒状に形
成され、全体の軽量化を図っていると共に、上面の溝2
2はクーラント液(研削液)の流入用となり、また、下
面の溝23はバックアップローラ16の軸24が納まる
部分になる。
【0019】上記バックアップローラ16は軸24の先
端に硬質ゴムを用いて小径に形成され、軸24の後端部
は、振動プレート13に取り付けた軸受25で回転可能
に支持され、バックアップローラ16に近い先端部は加
工時の反力を支持して撓みを防止するため、オシレーシ
ョンロッド14の下面に固定した半割軸受26で上半部
分が回転可能に支持されている。この半割軸受26は、
黒鉛等の固体潤滑剤を微細で均一に分散させた金属系無
給油受材や銅合金を用いて形成されている。
【0020】従って、オシレーションロッド14の先端
下半部は、バックアップローラ16と半割軸受26が納
まるように切り欠かれ、バックアップローラ16の外周
下部は、半割軸受26の下面よりも少し下方に位置する
配置になっている。
【0021】上記オシレーションロッド14の先端部
で、バックアップローラ16の後部上方の近傍位置に、
オシレーションロッド14を幅方向に貫通し、オシレー
ションロッド14の両面にそれぞれフィルム研磨材Aの
幅に見合う長さだけ突出し、図5(B)の左側の入り側
のフィルム研磨材をバックアップローラ16に誘導案内
し、バックアップローラ16を通過した図5(B)右側
のフィルム研磨材を再度出側に誘導案内する図5(A)
ガイドピン27を設け、このガイドピン27でバックア
ップローラ16に対するフィルム研磨材Aの入り側と出
側の走行方向を変えるようにしている。
【0022】図6(A)のように、フィルム研磨材A
は、入り側において、ガイドピン27に略90°の範囲
で接触してバックアップローラ16に進入する角度に変
えられ、バックアップローラ16に略半周の範囲で巻回
したフィルム研磨材Aは、出側において、再度ガイドピ
ン27に略90°の範囲で接触し、入り側と反対方向に
走行して巻き取られることになり、このガイドピン27
の両端部には、走行するフィルム研磨材Aを案内して横
方向に外れないようにするための鍔28が設けられてい
る。
【0023】また、オシレーションロッド14の先端部
でガイドピン27の上部の位置に、オシレーションロッ
ド14の両側面からそれぞれガイドピン27の上部の位
置に張り出し、ガイドピン27と僅かな間隔をおいて対
向する面が先端下がりの傾斜面になり、フィルム研磨材
Aの張力の変化で上方に弛んでも、ガイドピン27から
フィルム研磨材Aが外れないようにする庇部分29が設
けられている。
【0024】上記振幅部材11の前面に取り付けた揺動
プレート13と、この揺動プレート13に固定したオシ
レーションロッド14は、支点軸12を中心に揺動自在
となり、揺動プレート13の後端と振幅部材11の間に
は、揺動プレート13と共に、オシレーションロッド1
4を揺動させるためのシリンダ30が設けられ、振幅部
材11の前面には、揺動プレート13の下方で支点軸1
2を挟む前後の位置に、オシレーションロッド14の揺
動幅を制限して、バックアップローラ16の切り込み量
と逃げ量を設定する前部調整手段31と後部調整手段3
2が設けられている。
【0025】この前部調整手段31と後部調整手段32
は、共に等しい構造を有し、図3のように、振幅部材1
1にホルダー33を固定し、このホルダー33に調整ね
じ34を上下に貫通して回動で高さ位置が調整できるよ
うに取り付け、揺動プレート13の下面に調整ねじ34
の上端に当接する当たりブロック35を固定して形成さ
れ、調整ねじ34を回してこの調整ねじ34の上端とブ
ロック35の間隔を変化させることにより、オシレーシ
ョンロッド14の揺動角度を任意に設定することができ
る。
【0026】図示省略したが、上記調整ねじ34にサー
ボモータを接続し、このサーボモータを数値制御して調
整ねじ34の上端の上下位置を設定するようにし、前部
調整手段31と後部調整手段32によるバックアップロ
ーラ16のワークに対する切り込み量と逃げ量を自動的
に調整するようにしてもよい。
【0027】なお、図示例では、オシレーションロッド
14の先端部に設けたガイドピン27を水平に取り付
け、オシレーションロッド14の両側でフィルム研磨材
Aを水平走行させる例を示したが、更に小径の内面研磨
を行う場合は、ガイドピン27を内角が120°ぐらい
のV字状に形成し、フィルム研磨材AをV字状に走行さ
せることにより、オシレーションロッド14とフィルム
研磨材Aを含めた外径を小径化するようにしてもよい。
【0028】また、大径の内面研磨を行う場合は、オシ
レーションロッド14の先端部に設けたガイドピン27
の近接した後方位置に、フィルム研磨材Aの膨らみの発
生を防ぐためのピンを設けるようにしてもよく、この場
合、オシレーションロッド14の先端部に設けた庇部分
29を省略することができ、オシレーションロッド14
の複雑な加工が不要になる。
【0029】この発明の研磨装置は、上記のような構成
であり、図1に示したように、供給スプール部2から引
き出したフィルム研磨材Aは、段差ローラ部6と上部固
定ガイドローラ5から振幅移動側の上部ガイドローラ1
7を通過し、ガイドローラ19、20、21からバック
アップローラ16に進み、このバックアップローラ16
で反転したのち、ガイドローラ19、20、21から振
幅移動側の下部ガイドローラ18を通過し、下部固定ガ
イドローラ7からフィルム送り機構4を通過し、巻き取
りスプール部3に巻き取られ、フィルム送り機構4の回
転により、該フィルム研磨材Aは上記経路を走行する。
【0030】図5と図6は、オシレーションロッド14
の先端部において、ガイドピン27とバックアップロー
ラ16の部分でのフィルム研磨材Aの処理構造を示し、
入り側のフィルム研磨材は、ガイドピン27に略90°
の範囲で接触して下向きに角度が変えられ、90°捻ら
れた状態でバックアップローラ16に進入し、該バック
アップローラ16の外周面に略半周の範囲で巻回した
後、出側において上方に向かい、90°捻られた状態で
再度ガイドピン27に略90°の範囲で接触し、入り側
と反対方向に走行して巻き取られることになり、バック
アップローラ16はフィルム研磨材Aの走行に追従して
回転する。
【0031】上記オシレーションロッド14をワークの
内径孔に挿入し、フィルム研磨材Aは、バックアップロ
ーラ16の外周面に巻回した部分がワークの研磨面に臨
み、シリンダ30の作動により、バックアップローラ1
6を介してフィルム研磨材Aがワークに押し付けられ、
フィルム研磨材Aの走行と振幅発生機構8によるオシレ
ーションロッド14の振幅とでワークを研磨することに
なり、この研磨は前部調整手段31で設定された切り込
み量になり、フィルム研磨材Aの走行により、常に新し
い研磨面でワークを研磨することができる。
【0032】また、バックアップローラ16は小径であ
っても回転し、ガイドピン27に対するフィルム研磨材
Aの摺動面積を少なく設定しているので、フィルム研磨
材Aに対する抵抗の発生が少なくなり、フィルム研磨材
Aの円滑な走行により、加工後の面粗度は均一に仕上が
ることになる。
【0033】上記フィルム研磨材Aがワークに押し付け
られると、フィルム研磨材Aに作用する張力が変化し、
ガイドピン27とバックアップローラ16の部分におい
て、フィルム研磨材Aに弛みが発生しても、ガイドピン
27には両端に鍔28が設けてあり、また、ガイドピン
27の上部には、オシレーションロッド14の先端の庇
部分29が位置しているので、フィルム研磨材Aがガイ
ドピン27やバックアップローラ16から外れるような
ことがないと共に、フィルム研磨材Aの張力の変化や弛
みは段差ローラ部6や各ガイドローラの図示した配列に
よって吸収することができる。
【0034】また、研磨の完了後は、フィルム研磨材A
の走行と振幅発生機構8の振幅を止め、シリンダ30の
作動により、後部調整手段32で設定された逃げ量だけ
オシレーションロッド14が揺動し、バックアップロー
ラ16がワークから離反することで、ワークの内径孔か
ら抜き取ることができる。
【0035】なお、研磨装置は、内径研磨の使用例を説
明したが、外径研磨においても使用可能であり、また、
研磨装置の配置を図示に対して90°回転させると、端
面研磨も可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、上記
のような構成を採用したので、フィルム研磨材を巻回す
るバックアップローラが回転し、フィルム研磨材の巻掛
け角度を少なくして走行させたフィルム研磨材の張力増
加を抑えることができ、これにより、加工後の形状変化
や面粗度に悪影響を及ぼすことがなく、高精度の研磨が
可能になる。
【0037】また、バックアップローラの近傍に、入り
側のフィルム研磨材をバックアップローラに誘導案内す
るガイドピンを設け、このガイドピンの両端部にフィル
ム研磨材を案内するための鍔を設けたので、フィルム研
磨材の弛みによるガイドピン及びバックアップローラか
らの離脱発生を有効に防止することかでき、しかも、オ
シレーションロッドの先端部に庇部分を設ければ、フィ
ルム研磨材の離脱防止が一層確実になる。
【0038】更に、オシレーションロッドの揺動角度を
調整できるようにしたので、オシレーションロッドのワ
ーク内への抜き差しが的確になり、加工後の面粗度への
悪影響も軽減できる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の研磨装置を示す正面図
【図2】同上の研磨装置の平面図
【図3】研磨装置のオシレーションロッドの取り付け部
分を拡大した正面図
【図4】研磨装置のオシレーションロッドの取り付け部
分を拡大した平面図
【図5】(A)はオシレーションロッドの先端のバック
アップローラ取り付け部分を拡大した正面図、(B)は
同上を先端側から見た側面図
【図6】(A)はバックアップローラとガイドピンに対
するフィルム研磨材の巻回状態を示す平面図、(B)は
同上を先端側から見た側面図
【符号の説明】
1 固定台 2 供給スプール部 3 巻き取りスプール部 4 フィルム送り機構 5 上部固定ガイドローラ 6 段差ローラ部 7 下部固定ガイドローラ 8 振幅発生機構 9 固定ベース 10 インダクションモータ 11 振幅部材 12 支点軸 13 揺動プレート 14 オシレーションロッド 15 ホルダーサポート 16 バックアップローラ 17 上部ガイドローラ 18 下部ガイドローラ 19 ガイドローラ 20 ガイドローラ 21 ガイドローラ 22 溝 23 溝 24 軸 25 軸受 26 半割軸受 27 ガイドピン 28 鍔 29 庇部分 30 シリンダ 31 前部調整手段 32 後部調整手段 33 ホルダー 34 調整ねじ 35 当たりブロック A フィルム研磨材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム送り出しと巻き取りを行うフィ
    ルム研磨材送り機構と、外周面の一部に上記フィルム研
    磨材が巻回され、研磨部分でフィルム研磨材を押し付け
    振動するバックアップローラとを有するフィルム研磨材
    を用いた研磨装置において、フィルム研磨材送り機構の
    途中でバックアップローラの近傍に、入り側のフィルム
    研磨材をバックアップローラに誘導案内し、バックアッ
    プローラを通過したフィルム研磨材を再度出側に誘導案
    内するガイドピンを設け、このガイドピンでバックアッ
    プローラに対するフィルム研磨材の入り側と出側の走行
    方向を変えるようにしたことを特徴とするフィルム研磨
    材を用いた研磨装置。
  2. 【請求項2】 上記ガイドピンは、両端部にフィルム研
    磨材を案内するための鍔が設けられている請求項1に記
    載のフィルム研磨材を用いた研磨装置。
  3. 【請求項3】 上記ガイドピンは、先端にバックアップ
    ローラを取り付けたオシレーションロッドの該バックア
    ップローラの近傍に固定位置され、このオシレーション
    ロッドの先端部に、ガイドピンからフィルム研磨材が外
    れないようにする庇部分を設けたことを特徴とする請求
    項1又は2に記載のフィルム研磨材を用いた研磨装置。
  4. 【請求項4】 オシレーションロッドの先端側に、外周
    面の一部に巻回されたフィルム研磨材を研磨部分に押し
    付けて振動する回転可能なバックアップローラと、バッ
    クアップローラに対するフィルム研磨材の入り側と出側
    の走行方向を90度変換する手段を設け、このオシレー
    ションロッドを揺動自在に配置し、オシレーションロッ
    ドの揺動支点を挟んでバックアップローラと反対側に、
    オシレーションロッドに揺動を与えるためのシリンダを
    設け、このオシレーションロッドの上記支点の近傍に、
    オシレーションロッドの揺動を制限して、バックアップ
    ローラの切り込み量と逃げ量を設定する前部調整手段と
    後部調整手段を設けたフィルム研磨材を用いた研磨装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012040643A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Sanshin Co Ltd 基板研磨方法及びその装置
CN103158058A (zh) * 2011-12-08 2013-06-19 住友橡胶工业株式会社 研磨装置以及被该装置研磨的图像形成装置用的导电性辊
WO2019043796A1 (ja) * 2017-08-29 2019-03-07 株式会社 荏原製作所 研磨装置および研磨方法

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