JP2003117456A - 霧発生装置 - Google Patents

霧発生装置

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JP2003117456A
JP2003117456A JP2001313822A JP2001313822A JP2003117456A JP 2003117456 A JP2003117456 A JP 2003117456A JP 2001313822 A JP2001313822 A JP 2001313822A JP 2001313822 A JP2001313822 A JP 2001313822A JP 2003117456 A JP2003117456 A JP 2003117456A
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Japan
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immersion tank
water
electrode plate
liquid
mist
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Application number
JP2001313822A
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English (en)
Inventor
Shigeru Oyokota
茂 大横田
Yasunori Tada
泰教 多田
Kiyoyuki Takesako
清之 竹迫
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Futami Shokai Kk
Tominaga Manufacturing Co
Original Assignee
Futami Shokai Kk
Tominaga Manufacturing Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付着による電気機器等への悪影響を防止でき
るとともに、細菌等の微生物による汚染も防止して衛生
的な霧を発生する、霧発生装置を提供する。 【解決手段】 霧発生装置1Aは、振動子を備え、振動
子により精製水等の液体を微粒子化して霧を発生させる
霧化器2と、霧化器2を液体に浸すための浸漬槽1と、
対向する電極板6,7が配設された電解槽4と、浸漬槽
1と電解槽4との間で、液体を循環させるポンプ8,電
磁弁9,配管等を備えた循環手段とを含み、電極板6,
7には、電位差を設けた電圧が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、霧発生装置に関
し、特に、たとえば超音波発振器の振動子により、水,
薬液等の液体から微細な霧を発生させる霧発生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】本願発明の背景となる従来の霧発生装置
の一例として、たとえば公開特許公報(特開2001−
232256)に示されたものがある。この従来例で
は、単に、液体に浸漬させた超音波発振器等の振動子で
水を振動させて、小粒子の霧を発生させ、送風ファン等
で微細な霧のみを遠心分離して放出させる霧発生装置が
開示されている。
【0003】微細な霧のみを気相に放出することによ
り、室内を加湿することができるとともに、悪臭に代表
される汚染ガス、ハウスダスト、花粉、カビの胞子、細
菌、有害化学物質、煙草などが微細な霧に付着して、浮
遊物質を除去することもできる。 また、気相に放出
された微細な霧が気化する際に周りの空気の熱量を奪う
ことで、室温を低下させて清涼感を与えることもでき
る。
【0004】さらに、超音波発振器等の振動子で水を強
く振動させた際に、水分子は正電荷を帯びると同時に、
その周辺の空気は負電荷を帯びるという現象(レナード
効果)が起きる。そのため、霧発生装置の出口から約1
m離れた所では、滝壷周辺と同程度のマイナスイオンの
空気となり、疲労、倦怠感、頭痛、肩こり等の症状を緩
和すると言われている。さらに、特に冬場において、室
内を加湿することにより、静電気の発生を防止すること
ができ、ドアノブや各種機器等の導電体に触れた時に発
生する放電現象を防止することも可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の超音
波発振器等の振動子を用いた霧発生装置には、主に一般
の水道水が使用されている。水道水には、カルシウムイ
オンやマグネシウムイオン等が含まれている。そのた
め、従来の霧発生装置では、これらのイオンを含んだ霧
が気相中に放出される。
【0006】一方、霧は、特に静電気を帯びたテレビ画
面の表面等には付着しやすい。すなわち、カルシウムイ
オンやマグネシウムイオンを含んだ霧が、静電気を帯び
たテレビ画面の表面に付着すると、その霧が気化する際
に水酸化カルシウムや水酸化マグネシウムとなって析出
し、テレビ画面の表面には白い膜ができてしまう。所謂
スケールが付着した状態になってしまう。さらに、この
霧は、テレビ画面の基板等にも付着し、電気機器の故障
の原因にもなっている。
【0007】このようなスケールを発生させないために
は、一般の水道水を使用せず、イオン交換器、軟水器、
逆浸透膜等により水道水に含まれている不純物を除去し
た精製水を使用すれば解決する。
【0008】しかしながら、このような精製水は、残留
塩素等を含んでいる水道水のような殺菌機能は全くな
く、細菌等の微生物が増殖しやすい。従来の霧発生装置
で使用する精製水の交換作業や装置内の清掃作業等を行
う際に、細菌等の微生物が少しでも混入してしまうと、
短い時間で増殖して汚染された精製水になってしまう。
もしも、このように汚染された精製水をそのまま使用し
てしまうと、室内に浮遊細菌を放出することになってし
まう。このような従来の霧発生装置が病院などに設置さ
れた場合、院内感染という大きな問題に発展することに
なる。
【0009】そのため、本願発明の背景となる従来例に
は、たとえば公開特許公報(特開平5−180471)
に示すように、霧発生装置の流路中に抗菌剤を含有させ
た樹脂材料を配設した超音波加湿器が提案されている。
さらに、銅、銀、チタン等の金属材料を配設することも
考えられるが、その抗菌効果は低く、また、従来技術で
は、水道水に含まれている不純物を除去した精製水を効
果的に殺菌することは困難と考えられていた。
【0010】その結果、超音波発振器等を用いた霧発生
装置は、上述のようにさまざまな利点があるにもかかわ
らず、現在、残念ながら市場から姿を消し、その代わり
に、単に室内の湿度を上げるだけの機能しかない「加熱
方式による蒸気発生装置」が加湿器の主流になってい
る。
【0011】それゆえに、本願発明の主たる目的は、ス
ケールの付着による電気機器等への悪影響を防止できる
とともに、細菌等の微生物による汚染も防止して衛生的
な霧を発生する、霧発生装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる本願発
明は、振動子を有し、振動子により液体を微粒子化して
霧を発生させる霧化器と、振動子を液体に浸すための浸
漬槽と、対向する電極板が配設された電解槽と、浸漬槽
と電解槽との間で、液体を循環させる循環手段とを含
み、電極板には、電位差を設けた電圧が印加される、霧
発生装置である。請求項2にかかる本願発明は、請求項
1にかかる発明に従属する霧発生装置であって、電極板
に直流電圧を印加し、直流電圧の極性を所定の時間間隔
で交互に切り替えるための制御回路を含む、霧発生装置
である。請求項3にかかる本願発明は、請求項2にかか
る発明に従属する霧発生装置であって、制御回路は、浸
漬槽と電解槽との間で液体を循環する総循環流量に対応
して、電極板への印加を断続する機能を含む、霧発生装
置である。この場合、浸漬槽と電解槽との間で液体を循
環する総循環流量に対して、霧化により液体が消費され
て、所定時間当たりの補充される液体の流量が無視でき
るほど小さな流量の時は、制御回路は、電極板への印加
を所定の時間継続した後に、霧化器を作動させると同時
に、電極板への印加を総循環流量に対応して断続させれ
ばよい。そして、霧化により液体が消費されて、所定時
間当たりの補充される液体の流量が総循環流量に対して
無視できないほど大きな流量の時は、総循環流量に対し
て補充される液体の流量を加味して、電極板への印加時
間を長めに設定して断続させることが好ましい。請求項
4にかかる本願発明は、請求項1〜請求項3のいずれか
にかかる霧発生装置であって、電極板は、貫通孔を含
み、電解槽内を流れる液体が貫通孔を通過して電極板を
横断するように、電解槽には、流路規制手段が配設され
る、霧発生装置である。請求項5にかかる本願発明は、
請求項1〜請求項4のいずれかにかかる霧発生装置であ
って、浸漬槽は、浸漬槽内に外気を導入するための外気
導入口と、外気導入口に配設され、浸漬槽で発生した霧
が浸漬槽内で渦流状態になって上昇するように、外気を
浸漬槽内に送り込むための外気送気手段と、浸漬槽の上
部に配設され、霧が大気中に排出される排出口とを含
む、霧発生装置である。請求項6にかかる本願発明は、
請求項1〜請求項5のいずれかにかかる霧発生装置であ
って、浸漬槽は、バッフルを含み、霧化器で発生した霧
は、バッフルによって、蛇行しながら浸漬槽内を上昇し
て大気中に排出される、霧発生装置である。
【0013】請求項1にかかる本願発明の霧発生装置で
は、循環手段によって、浸漬槽および電解槽間におい
て、液体が循環される。また、浸漬槽内に浸漬された振
動子で流体を振動させることにより液体が微粒子化され
るため、霧が発生される。電解槽に配設された対向する
電極板に電圧が印加される。この場合、たとえば水道水
中に含まれている不純物を除去した精製水が液体として
用いられると、陽極板上で水酸イオンから電子が奪わ
れ、殺菌力が非常に強いヒドロキシラジカルが発生し、
さらに、ヒドロキシラジカルからこれも殺菌力が非常に
強い単原子酸素が発生するといわれている。このように
して発生した単原子酸素は、電圧印加時に既に発生して
いる酸素分子と結合することにより、オゾン分子が生成
され、殺菌効果を有するオゾン水が生成される。そのた
め、液体に細菌等の微生物が外部から混入した場合で
も、電極板上で発生しているヒドロキシラジカル、単原
子酸素および水中のオゾン分子により、それらの微生物
は殺菌され得る。但し、気中のオゾンガスは有害物質で
あるが、水中で発生したオゾンは、霧化の過程で消耗さ
れるため、ほとんど使用室内でオゾンガスを感知できる
濃度とはならない。また、対向する電極板間に流れる電
流によって、それらの微生物が感電死され得るとも考え
られる。請求項2にかかる本願発明の霧発生装置では、
特に、対向する電極板に直流電圧を印加し、さらに、制
御回路により、直流電圧の極性が所定の時間間隔で交互
に切り替えられるため、極性を切り替えた瞬間に大きな
突入電流が発生する。液体が上記精製水の場合、水中の
オゾン分子濃度をさらに高めることができる。請求項3
にかかる本願発明の霧発生装置では、制御回路が、浸漬
槽と電解槽との間で液体を循環する総循環流量に対応し
て、電極板への印加を断続する機能を有する。請求項4
にかかる本願発明の霧発生装置では、流路規制手段によ
って、対向する電極板に設けられた複数の貫通孔を通過
して、液体が電極板を横断するように電解槽内を流れ
る。請求項5にかかる本願発明の霧発生装置では、外気
導入口に配設された外気送気手段により、外気が浸漬槽
内に送気され、外気と浸漬槽で発生した霧とが浸漬槽内
で渦流状態になって旋回しながら上昇するため、旋回時
に霧の粒子に遠心力が発生する。この場合、粒子の大き
い霧は遠心力が大きいので、浸漬槽の内壁面に付着して
水滴状に凝集し、内壁面に沿って落下する。一方、粒子
の小さい霧は、遠心力が小さいので、浸漬槽の内壁面に
付着することなく排出口から排出される。請求項6にか
かる本願発明の霧発生装置では、浸漬槽がバッフルを有
するため、霧化器で発生した霧は、バッフルにより向き
を変えて蛇行しながら浸漬槽内を上昇する。この場合、
霧の流路は、霧がバッフルにより急激に方向変換するの
で、より一層効果的に霧に遠心力を作用させることが可
能となる。
【0014】本願発明の上述の目的、その他の目的、特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0015】
【発明の実施の形態】
【実施例】図1は、本願発明の一実施例を示す図解図で
ある。本実施例の霧発生装置1Aでは、イオン交換器、
軟水器、逆浸透膜等により、水道水に含まれている不純
物を除去した精製水などが「液体」として使用され得る
が、本実施例では、たとえばイオン交換器により得られ
たイオン交換水が精製水として用いられるので、以下、
単に、「水」と記載する。
【0016】霧化発生装置1Aは、たとえば筒状の浸漬
槽1を含む。浸漬槽1には、供給タンク10から「水」
が供給され、所定の水位になるように適宜貯水される。
浸漬槽1内の下面には、超音波発振器等の振動子を含む
霧化器2が、「水」に浸るように配設される。浸漬槽1
の側面には、外部から浸漬槽1内に外気を送り込むため
の外気送気手段として、浸漬槽1の高さ方向の中間部に
送気ファン3が配設される。この場合、浸漬槽1の高さ
方向の中間部の内壁面、好ましくは、より下側の内壁面
には、外部から外気を導入するための外気導入口3aが
形成される。外気導入口3aには、送気ファン3が配設
される。また、浸漬槽1の上面には、霧化器2より発生
した霧が浸漬槽1の外に排出できるように、排出口1a
が配設される。
【0017】本実施例の浸漬槽1は、霧化器2を浸漬さ
せる機能と、霧化器2により発生した霧を浸漬槽1内上
方に送る霧送り室としての機能とを有する。
【0018】送気ファン3は、浸漬槽1の内壁に沿って
斜め上方に風圧がかかるように配設される。そのため、
霧は、霧化器2で霧が発生した瞬間には、略5ミクロン
前後の大きな粒子の霧を含んでいるが、送気ファン3に
より浸漬槽1内を旋回しながら上昇する。つまり、発生
した霧が渦流状態になって、浸漬槽1内を上昇する。こ
の旋回上昇するときに、霧の粒子には遠心力が発生す
る。
【0019】この場合、粒子の大きいものから順次遠心
分離される。そして、浸漬槽1の内壁面に当接付着した
粒子の大きい霧は、水滴状に凝集し、内壁に沿って落下
する。また、小さな粒子の霧は、遠心力が小さいため、
内壁面に当接付着することなく、排出口1aから大気中
に放出される。上記した構成により、本実施例では、霧
を旋回させることで微小な霧を発生させている。
【0020】浸漬槽1の側面下方には、たとえば筒状の
電解槽4が連接・配設される。本実施例では、浸漬槽1
と電解槽4とが一体的に形成される。浸漬槽1の下面に
は、電解槽4から「水」が浸漬槽1に流入できるよう
に、接続口1bが配設される。電解槽4内の上方には、
「水」の液面高さを検出するフロートスイッチ等の水位
センサ5が配設される。水位センサ5は、「水」の中に
霧化器2が浸漬しているか否かを検出するためのもので
ある。
【0021】電解槽4内には、その鉛直方向に延びるた
とえば縦長矩形の2枚の電極板6,7が所定の間隔を隔
てて、対向するように配設される。2枚の電極板6,7
は、それぞれ、その一方主面から他方主面に貫通するた
とえば円形の複数の貫通孔6aおよび7aを有する。電
極板6の複数の貫通孔6aと電極板7の複数の貫通孔7
aとは、互いに対向せず、ずれた位置関係になるよう
に、位相差を設けて配設される。
【0022】電解槽4の下方には、電解槽4の外部から
「水」を流入するための流入口4aが配設される。電解
槽4の中には、電解槽4内を下方から上方に流れる
「水」が2枚の電極板6,7の複数の貫通孔6a,7a
を通過して2枚の対向する電極板6,7を横断通過する
ように、流路規制手段としてのたとえば複数の流路規制
部材4b,4c,4dが配設される。
【0023】本実施例では、たとえば複数の流路規制部
材4b,4c,4dがプレート状にそれぞれ形成され、
電解槽4の高さ方向に所定の間隔を隔てて配設される。
この場合、複数の流路規制部材4b,4c,4dは、そ
れぞれ、たとえば電解槽4の内側面の一方端から他方端
にかけて架設される。
【0024】複数の流路規制部材4b,4c,4dは、
それぞれ、その一方主面から他方主面に貫通する貫通部
4b´,4c´,4d´を有し、貫通部4b´,4c
´,4d´は、互いに対向せずにずれた位置関係になる
ように、位相差を設けて配設される。この場合、対向す
る2枚の電極板6,7は、流路規制部材4b,4c,4
dの貫通部4b´,4c´,4d´に挿通されるように
して、電解槽4内に配設される。
【0025】さらに、最下段の流路規制部材4dは、電
解槽4の流入口4aから流入された「水」が2枚の電極
板6,7を横断できるように配設される。つまり、最下
段の流路規制部材4dは、その貫通部4d´が図1で見
て、2枚の電極板6,7の右側方に配置されるように配
設される。そして、中間段の流路規制部材4cの貫通部
4c´は2枚の電極板6,7の左側方に、さらに、最上
段の流路規制部材4bの貫通部4b´は、2枚の電極板
6,7の右側方にそれぞれ配設される。
【0026】したがって、電解槽4の流入口4aから流
入された「水」は、2枚の電極板6,7の複数の貫通孔
6a,7aおよび複数の流路規制部材4b,4c,4d
の貫通部4b´,4c´,4d´を通過しながら、電解
槽4の上方へと蛇行して流れていき、浸漬槽1に貯留さ
れる。すなわち、本実施例では、複数の流路規制部材4
b,4c,4dの作用により、流入口4aから流入され
た「水」が、2枚の電極板6,7を横断しながら上方へ
と流動することができる。
【0027】浸漬層1の下面には、浸漬槽1の下部に溜
まっている「水」を抜き取るための流出口1cが配設さ
れる。浸漬槽1に溜まっている「水」は、流出口1cか
らポンプ8により、たとえば電磁弁9を介して電解槽4
の流入口4aに送られる。すなわち、浸漬槽内1及び電
解槽4の「水」は循環できるように構成される。
【0028】電磁弁9は、たとえば3方向弁であり、循
環する「水」を補給するときには、流出口1cからの
「水」を抜き取るのをやめ、水補給用の供給タンク10
から逆止弁11およびポンプ8を介して、浸漬槽1の流
出口1cと電解槽4の流入口4aとが接続できるように
流路を切り替えることができる。
【0029】一方、浸漬槽1および電解槽4に貯留され
た「水」を霧化装置の外に排出する場合には、ポンプ8
を逆回転させ、電解槽4の流入口4aから浸漬槽1と電
解槽4内の水を向き取り、ポンプ8と逆止弁12を介し
て、ドレイン(図示せず)から霧発生装置1Aの外に排
出することができる。
【0030】次に、このように構成した霧発生装置1A
の制御動作を説明する。操作回路25に設けた電源スイ
ッチ(図示せず)を入れると、センサー5で霧化器2が
「水」に浸漬しているか否かが検出される。もしも、セ
ンサー5により、「水」の量が少ないと検出したときに
は、制御回路23により、供給タンク10から電解槽4
に「水」が補給されるように、電磁弁9が切り替えられ
る。さらに、ポンプ8が作動され、「水」が電解槽4お
よび浸漬槽1へと補給される。
【0031】霧化器2が十分に浸漬したことをセンサー
5が検出すると、制御回路23から電磁弁9に切り替え
信号を出すことにより、浸漬槽1の流出口1cと電解槽
4の流入口4aとが接続される。そして、制御回路23
でポンプ8を引き続き作動させることにより、浸漬槽1
内の「水」と電解槽4内の「水」は循環動作状態とな
る。
【0032】このように、浸漬槽1の「水」と電解槽4
の「水」とが循環している状態下において、電極板6と
電極板7とには、制御回路により適宜制御される切り替
え回路21を介して、直流電源22の電圧が印加され
る。この制御回路23は、所定の時間間隔で対向する2
枚の電極板6および電極板7への印加電圧の極性を切り
替えるように動作している。このように、「水」を循環
供給しながら所定の時間を経過した後に、制御回路23
からの信号で、霧化器2と送気ファン3とを作動させて
霧が発生させられる。
【0033】一方、霧化器2による霧発生によって
「水」が消費されて、循環水が所定量以下に減少する
と、センサー5の検知信号により制御回路23で電磁弁
9が作動される。そのため、循環流路から水補給流路に
切り替えられ、循環流量が補給される。また、霧化器2
が十分に浸漬し、所定の循環流量に達した場合、そのこ
とを知らせるセンサー5の検知信号により、制御回路2
3で電磁弁9を作動させて、循環流路になるように切り
替えられる。
【0034】もしも、センサー5から所定の循環流量に
達したことを知らせるための検知信号が、所定時間経過
しても出なかったときには、供給タンク10の「水」が
空になっていると判断し、制御回路23によって、霧化
装置の全作動が停止するように制御される。同時に、表
示回路24によって、供給タンク10に「水」を補充す
るように警告ランプが点灯される。
【0035】制御回路23は、浸漬槽1と電解槽4との
間で「水」を循環する総循環流量に対応して、電極板
6,7への印加を所定の時間継続することにより、先
ず、循環している「水」を殺菌し、その上で、霧化器2
を作動させる。それと同時に、制御回路23は、「水」
の霧化によって補充が必要な「水」の流量に対応して、
電極板6,7への印加を所定の時間比率で断続すること
により、補充された「水」を含めて循環している「水」
を殺菌する機能を有するものである。
【0036】また、操作回路25に設けた水抜きスイッ
チ(図示せず)を入れると、制御回路23により、表示
回路24で水抜き中の表示ランプが点灯され、電極板6
および電極板7への電圧印加が遮断される。それととも
に、電磁弁9が水補給流路側に切り替えられ、ポンプ8
が逆回転される。これにより、電解槽4の流入口4aか
ら「水」が抜かれ、ポンプ8および逆止弁12を介し
て、ドレイン(図示せず)により霧発生装置の外に
「水」を排出することができる。そして、水抜きスイッ
チ(図示せず)を解除すると、表示回路24により水抜
き中の表示ランプを消灯され、前述の制御動作に戻る。
【0037】本願発明者達の実験によると、例えば、循
環する「水」の水量が500mlで、霧の発生にともな
う循環水量の減少が1時間当たり200mlのとき、操
作回路25に設けた電源スイッチ(図示せず)を入れる
と、先ず、10分間連続で電極板6,7に48Vの電圧
を10秒間隔で極性を切り替えながら印加することによ
り、循環する「水」500mlを殺菌する。その後、制
御回路23からの信号で霧化器2と送気ファン3を作動
させて霧を発生させる。この霧発生状態の間は、この極
性切り替えを1分行った後、15分間電圧印加を遮断す
ることで、水温を上げることもなく、霧化にともなって
消費された分の追加補充された「水」も含めて、十分に
循環水を殺菌することができた。
【0038】電極板6,7へ電圧を印加すると「水」の
電気分解が起こり、陰極側の電極面からは水素ガスが発
生し、陽電極側からは酸素ガスが発生する。電極板6,
7への印加電圧の極性を切り替えた瞬間には、大きな突
入電流が発生する。この瞬間に、陽極板上で水酸イオン
から電子が奪われ、ヒドロキシラジカルが発生し、さら
に、ヒドロキシラジカルから単原子酸素が発生するとい
われている。
【0039】このようにして発生した単原子酸素は、安
定した電圧印加のときに既に発生していた酸素分子と結
合することにより、低濃度ではあるがオゾン分子が生成
される。すなわち、殺菌効果を有したオゾン水を生成す
ることができる。この場合、特に、電気伝導率が低い
「水」を使用した場合には、電極板6,7面で放電現象
が発生しやすく、オゾンが発生しやすいとも言われてい
る。
【0040】なお、本実施例では、電気伝導率が低い水
として、たとえばイオン交換水が用いられ、その電気伝
導率は3μS/cm以下となっている。また、本実施例
では、イオン交換器で精製された精製水が「水」として
用いられたが、「水」としては、それに限定されるもの
ではなく、マグネシウムイオンおよびカルシウムイオン
等の不純物が除去されている精製水であれば、たとえば
活性炭、イオン交換樹脂、中空糸膜、その他の精製水製
造手段により製造された精製水であってもよい。
【0041】さらに、本実施例では、対向する2枚の電
極板6,7を横切るように「水」が循環されるため、
「水」に外部から混入した細菌等の微生物は、非常に短
い寿命ではあるが殺菌力が非常に高いとされているヒド
ロキシラジカルや単原子酸素と電極面上で接触する確率
が高い。
【0042】さらに、本実施例では、「水」が電極板6
および電極板7間を通過する際に、電極6および電極板
7間に流れている電流で細菌等の微生物が感電死する可
能性も高いと推測される。
【0043】図2は、本願発明の他の実施例を示す要部
図解図である。図2に示す実施例では、特に、図1に示
す実施例と比べて、特に、浸漬槽1内に複数のバッフル
1dを形成した点、および、送気ファン3の浸漬槽1へ
の取り付け位置を左右入れ替えた点で相違する。本実施
例では、複数のバッフル1dが、浸漬槽1の高さ方向に
所定の間隔を隔てて配設される。複数のバッフル1d
は、浸漬槽1の対向する内壁面に配設され、内壁端面か
ら斜め上方に向いて延び設けられる。
【0044】この場合、一方の内壁面に配設されたバッ
フル1dと、他方の内壁面に配設されたバッフル1dと
は、たとえば図2で見て、互いに、ずれた位置関係にな
るように、位相差を設けて配設される。なお、これ以外
は、全て図1と同じ構成であるので、同じ箇所の説明は
省略する。
【0045】図2に示す実施例では、送気ファン3が浸
漬槽1の内側に向けて風圧がかかるように配設されてい
る。そして、浸漬槽1の内側に配設された複数のバッフ
ル1dの作用によって、霧化器2により発生した霧は、
図2の二点鎖線の矢印で示すように、浸漬槽1内を蛇行
しながら上昇する。この蛇行により霧の流路が急激に方
向変換することになり、霧の粒子には遠心力が発生す
る。
【0046】そのため、粒子の大きい霧は遠心力が大き
く、バッフル1dや浸漬槽1の内壁面に当接付着して水
滴状に凝集し、内壁面に沿って落下する。極小さな粒子
の霧は遠心力が小さく、内壁に当接付着することなく、
排出口1aから大気中に放出される。本実施例では、霧
をバッフル1dにより蛇行させることで微小な霧を発生
させている。
【0047】上述の各実施例では、浸漬槽1と電解槽4
とが連接され、一体的に構成されているが、センサー5
を浸漬槽1側に配設し、浸漬槽1と電解槽4とを別体構
成とし、配管により接続する構成にしてもよい。また、
電磁弁9で循環流路と補給流路とを切り替える構成にし
ているが、循環流路用と補給流路用とのそれぞれにポン
プを配設するようにしてもよい。
【0048】さらに、上述の各実施例では、対向する電
極板の構成が、電極板6と電極板7とを対面させた2枚
1対の電極構成にしているが、たとえば3枚以上の電極
板を対向配置する構成であってもよい。
【0049】また、上述の各実施例では、対向する2枚
の電極板6および電極板7に切り替え回路21により直
流電圧を電極板6,7に印加したが、交流電源を直接印
加するようにしてもよい。この場合、殺菌効果は、上述
の各実施例に比べて低くなる。
【0050】さらに、上述の各実施例では、水道水に含
まれている不純物を除去した精製水が「水」として用い
られたが、たとえば一般の水道水を直接使用できるよう
に、イオン交換器、軟水器、逆浸透水等を霧発生装置1
A内に内蔵した構成であってもよい。また、消臭効果を
増すために、消臭剤をさらに添加した「水」を用いるよ
うにしてもよい。
【0051】ところで、水を加熱することにより蒸気を
発生する方式の加湿器においても、一般の水道水を使用
した場合、蒸気発生部にスケールが付着するという問題
がある。この場合も、活性炭、イオン交換樹脂、中空糸
膜などによりスケール発生の元になるカルシウムイオン
やマグネシウムイオン等を取り除いた精製水を使用する
ことが望ましい。加熱方式の蒸気発生器は、使用した精
製水が細菌等の微生物に汚染されていても、高温に加熱
されている蒸気発生部で殺菌されるため、衛生的な蒸気
を発生するという特徴を有している。ところが、タンク
内の精製水は、細菌等の微生物で汚染される可能性が高
い。そのため、本実施例で用いたような対向配置された
電極板をタンク内の精製水の中に配設することで、さら
に一層衛生的な加湿器とすることも可能である。
【0052】
【発明の効果】本願発明にかかる霧発生装置によれば、
付着による電気機器等への悪影響を防止できるととも
に、細菌等の微生物による汚染も防止して衛生的な霧を
発生させることができる。
【0053】すなわち、本願発明にかかる霧発生装置で
は、超音波発振器等の振動子により霧を発生させる霧化
器において、一般の水道水をそのまま使用するのではな
く、イオン交換器、軟水器、逆浸透膜等により水道水に
含まれている不純物を除去した精製水を使用することに
より、スケール成分を気中に飛散させることがない。
【0054】さらに、霧発生装置の浸漬槽および電解槽
内に貯水される精製水の中に電極板を対向配置すること
で、殺菌効果を有したオゾン水を生成するとともに、そ
の対向する電極板を横切るように精製水を循環させるこ
とにより、電極板上に発生しているヒドロキシラジカル
や単原子酸素でも殺菌されるため、非常に衛生的な霧を
発生することができる。
【0055】また、本願発明にかかる霧発生装置は、加
湿機能はもちろんのこと、精製水に消臭剤を加えること
により、消臭機能も有し、また、室温低下機能、マイナ
スイオンによる爽やか機能、静電気防止機能も有するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】本願発明の他の実施例を示す要部図解図であ
る。
【符号の説明】
1A 霧発生装置 1 浸漬槽 1a 排出口 1b 接続口 1c 流出口 1d バッフル 2 霧化器 3 送気ファン 3a 外気導入口 4 電解槽 4a 流入口 4b,4c,4d 流路規制部材 4b´,4c´,4d´ 流路規制部材の貫通部 5 センサー 6,7 電極板 6a,7a 電極板の貫通孔 8 ポンプ 9 電磁弁 10 供給タンク 11,12 逆止弁 21 切り替え回路 22 直流電源 23 制御回路 24 表示回路 25 操作回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 泰教 和歌山県田辺市学園16−26 株式会社双美 商会内 (72)発明者 竹迫 清之 神奈川県横浜市瀬谷区瀬谷1−20−13 シ ーエル研究所内 Fターム(参考) 4D074 AA02 BB03 DD02 DD70

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子を有し、前記振動子により液体を
    微粒子化して霧を発生させる霧化器、 前記振動子を前記液体に浸すための浸漬槽、 対向する電極板が配設された電解槽、および前記浸漬槽
    と前記電解槽との間で、前記液体を循環させる循環手段
    を含み、 前記電極板には、電位差を設けた電圧が印加される、霧
    発生装置。
  2. 【請求項2】 前記電極板に直流電圧を印加し、前記直
    流電圧の極性を所定の時間間隔で交互に切り替えるため
    の制御回路を含む、請求項1に記載の霧発生装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、前記浸漬槽と前記電解
    槽との間で前記液体を循環する総循環流量に対応して、
    前記電極板への印加を断続する機能を含む、請求項2に
    記載の霧発生装置。
  4. 【請求項4】 前記電極板は、貫通孔を含み、 前記電解槽内を流れる前記液体が前記貫通孔を通過して
    前記電極板を横断するように、前記電解槽には、流路規
    制手段が配設される、請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載の霧発生装置。
  5. 【請求項5】 前記浸漬槽は、 前記浸漬槽内に外気を導入するための外気導入口、 前記外気導入口に配設され、前記浸漬槽で発生した霧が
    前記浸漬槽内で渦流状態になって上昇するように、前記
    外気を前記浸漬槽内に送り込むための外気送気手段、お
    よび前記浸漬槽の上部に配設され、前記霧が大気中に排
    出される排出口を含む、請求項1〜請求項4のいずれか
    に記載の霧発生装置。
  6. 【請求項6】 前記浸漬槽は、バッフルを含み、前記霧
    化器で発生した前記霧は、前記バッフルによって、蛇行
    しながら浸漬槽内を上昇して大気中に排出される、請求
    項1〜請求項5のいずれかに記載の霧発生装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008503334A (ja) * 2004-06-17 2008-02-07 エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド 噴霧された液滴の沈降を軽減させた液体噴霧装置
GB2492424A (en) * 2011-06-27 2013-01-02 Amazon Bioguard Ltd An electric nebuliser having a separate product container and automatic fluid level control
JP2014057952A (ja) * 2012-08-20 2014-04-03 Seiko Giken:Kk 霧発生装置
CN111825170A (zh) * 2020-07-02 2020-10-27 佛山市南海科日超声电子有限公司 集成式电解雾化模块及雾化装置

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