JP2003116861A - 針付き縫合糸収納容器 - Google Patents

針付き縫合糸収納容器

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JP2003116861A
JP2003116861A JP2002057576A JP2002057576A JP2003116861A JP 2003116861 A JP2003116861 A JP 2003116861A JP 2002057576 A JP2002057576 A JP 2002057576A JP 2002057576 A JP2002057576 A JP 2002057576A JP 2003116861 A JP2003116861 A JP 2003116861A
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suture
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JP2002057576A
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Masahiro Nakaizumi
政博 中泉
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用前における針による手指の刺傷が生じ難
く、安全に針付き縫合糸を取り出し縫合操作を行うこと
ができ、使用後に使用済の針付き縫合糸を容易に収納し
かつ廃棄することを可能とする針付き縫合糸収納容器を
得る。 【解決手段】収納容器本体2の上面に針固定部22と周
囲に縫合糸が巻き付けられる環状の縫合糸固定部23と
が設けられており、針固定部22を露出させ得るよう
に、容器本体2に対して移動自在もしくは脱着可能に固
定された針固定部カバー部材3と、縫合糸固定部23の
一部を覆いかつ容器本体2に固定された固定カバー部材
5と、縫合糸固定部23内の空間を露出させ得るように
容器本体2に対して移動自在に連結もしくは脱着可能に
固定された縫合糸固定部カバー部材4とを備える、針付
き縫合糸収納容器1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術用の針及び縫
合糸を収納するための容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外科手術に際し縫合糸を収納する
容器として種々の構造のものが提案されている(例え
ば、特開平10−216137号公報、特開平10−2
4042号公報など)。
【0003】しかしながら、従来の縫合糸収納容器は、
単に縫合糸を収納容器内に収納しておき、使用に際して
該収納容器から縫合糸を容易に取り出し得るように構成
されているものにすぎなかった。
【0004】また、使用後には、針と残りの縫合糸と
が、廃棄される。外科手術においては、血清肝炎などの
感染を避けるために、手術者や補助者が針により受傷し
ない必要がある。
【0005】しかしながら、従来の縫合糸収納容器は開
封後は針部がむき出しになるものが多い。従って、使用
前に誤って針で指などを刺す恐れがあった。また、使用
後には、針と縫合糸とを廃棄するために、それぞれ個別
の廃棄容器を用意しなければならなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の現状に鑑み、使用前及び使用時に誤って
針で指などを刺す事故をなくすことができ、使用に際し
て容易にかつ安全に縫合糸が結びつけられた針を取り出
すことができ、使用後には針及び縫合糸を個別の容器を
用意することなく安全に廃棄することができる、針付き
縫合糸収納容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る針付き縫合
糸収納容器は、手術用の針及び該針に一端が固定された
縫合糸を収納するための容器であって、針を脱着自在に
固定するための針固定部と、縫合糸が外周面に巻き付け
られる環状の縫合糸固定部とを上面に有し、使用済の針
付き縫合糸が環状の縫合糸固定部に収納される収納容器
本体と、前記収納容器本体の針固定部を覆う第1の状態
と、針固定部を露出させる第2の状態とを取り得るよう
に収納容器本体に対して連結もしくは脱着可能に固定さ
れた針固定部カバー部材と、前記収納容器本体の縫合糸
固定部の少なくとも一部を覆う第1の状態と、該縫合糸
固定部の少なくとも一部を露出させる第2の状態とを取
り得るように、前記収納容器本体に対して連結または脱
着可能に固定された縫合糸固定部カバー部材と、前記収
納容器本体の上面の前記縫合糸固定部カバー部材により
覆われている部分以外の縫合糸固定部上を覆うように、
かつ前記収納容器本体に固定されている固定カバー部材
とを備える。
【0008】本発明のある特定の局面では、上記針固定
部カバー部材は、収納容器本体にスライド可能に取り付
けられている。従って、片手操作で針固定部カバー部材
を収納容器本体に対してスライドさせて、針固定部を容
易に露出させることができ、針付き縫合糸を容易に取り
出すことができる。
【0009】本発明の別の特定の局面では、上記縫合糸
固定部カバー部材が、収納容器本体に対して脱着可能に
固定されている。従って、使用後に縫合糸固定部カバー
部材を取り外すことにより、使用済の針付き縫合糸を容
易に環状の縫合糸固定部内に収納することができる。ま
た、使用済の針付き縫合糸を収納した後には、縫合糸固
定部カバー部材を取り付けることにより、容易に使用済
の針付き縫合糸を収納容器内に封止することができる。
【0010】本発明の別の特定の局面では、縫合糸固定
部カバー部材の下面に、縫合糸固定部の一部に当接され
る第1の突条が設けられており、他方、固定カバー部材
の下面には、縫合糸固定部の残りの部分上に当接される
第2の突条が設けられている。第1,第2の突条が組合
わさって縫合糸固定部に圧入される環状部を構成してい
る。従って、第1,第2の突条で、収納閉空間の側面を
構成することができる。
【0011】本発明のさらに他の特定の局面では、上記
収納容器本体の上面に設けられた針固定部が、突出部を
有し、該突出部の上面に溝が形成されている。従って、
該溝の幅に応じた外寸を有する針を突起の上面から溝内
に圧入することにより、針を容易に固定することができ
る。
【0012】本発明のさらに他の特定の局面では、上記
突出部に設けられた溝が、上面に開いた第1の溝部分
と、第1の溝部分の下方に連ねられており、かつ第1の
溝の幅よりも狭く、下方に行くに連れて幅の狭い少なく
とも1つの第2の溝部分を有するので、各溝部分の幅に
応じた外寸の針を、容易に固定することができる。
【0013】本発明のさらに別の特定の局面では、上記
収納容器本体の上面に設けられた針固定部が、下面に縮
径された支持脚が垂設された円板となされており、前記
収納容器本体に穿設された透孔に挿嵌されている。従っ
て、該針固定部と収納容器本体上面との間隙に応じた外
寸を有する針を側方から間隙内に圧入することにより、
針を容易に固定することができる。
【0014】本発明のさらに別の特定の局面では、針固
定部が、略偏平コ字状となされており、前記収納容器本
体の端縁に刻設された切欠部に嵌着されている。従っ
て、該針固定部と収納容器本体上面との間隙に応じた外
寸を有する針を針固定部の開口部から間隙内に圧入する
ことにより、針を容易に固定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明ら
かにする。
【0016】図1は、本発明の針付き縫合糸収納容器の
第1の実施形態を示す斜視図である。針付き縫合糸収納
容器1は、収納容器本体2と、針固定部カバー部材3
と、縫合糸固定部カバー部材4と、固定カバー部材5と
を備える。
【0017】図2〜図4に示すように、収納容器本体2
は、略矩形板状のベースプレート21を有する。ベース
プレート21の上面には、針固定部22と縫合糸固定部
23とが一体に形成されている。本実施形態では、この
収納容器本体2は、合成樹脂、例えばポリプロピレン、
ポリエチレン、ABSなどにより構成されている。
【0018】針固定部22は、ベースプレート21の上
面から上方に突出されている突出部22aを有する。突
出部22aの上面には、複数本の溝22bが形成されて
いる。溝22bは、針71を固定するために設けられて
いる。すなわち、溝22b内に針が圧入され、図1及び
図11に示されているように、該針71が針固定部22
に固定される。
【0019】本実施形態では、溝22bは、突出部22
aの上面に開いた第1の溝部分22b1と、第1の溝部
分22b1の下方に連ねられた第2の溝部分22b2とを
有する。第1の溝部分22b1の幅に比べて、第2の溝
部分22b2の幅が小さくされている。従って、各溝部
分22b1,22b2の幅に応じた針を圧入し、固定する
ことができる。
【0020】本実施形態では、1つの第2の溝部分22
b2が設けられているが、複数の第2の溝部分22b2が
第1の溝部分22b1の下方に形成されてもよく、その
場合、上方から下方に行くに連れて、溝部分の幅が狭く
なるように構成される。
【0021】上記のように、第2の溝部分22b2を設
けることにより、様々な外寸、すなわち外形の針を固定
することができる。なお、針固定部22においては、溝
22bは複数設けられている必要は必ずしもない。ま
た、針固定部22は溝以外の構造を利用して構成するこ
とも可能である。例えば、突出部22aの上面に、針が
圧入される間隔を有する一対の突起を形成することによ
り、針固定部を構成してもよい。
【0022】他方、縫合糸固定部23は、ベースプレー
ト21の上面において上方に突出した環状突出部により
構成されている。縫合糸固定部23は、その周囲に縫合
糸を沿わせて巻き付けるために設けられている。すなわ
ち、図1及び図11に示されているように、針71に結
びつけられた縫合糸72が縫合糸固定部23の周囲に巻
き付けられて収納される。
【0023】また、縫合糸固定部23内の空間23a
は、使用済の針付き縫合糸を収納する空間を構成してい
る。針固定部カバー部材3は、ポリプロピレンなどの合
成樹脂により構成されている。図5及び図6に示すよう
に、針固定部カバー部材3は、天板31と、天板31の
両側縁から下方に延びる側壁32,33と、側壁32,
33の下端から内側に折り曲げられた係止部34,35
とを有する。
【0024】針固定部カバー部材3は、収納容器本体2
の前端側、すなわち針固定部22が設けられている側か
ら収納容器本体2に対して該収納容器本体21の長さ方
向にスライド可能に取り付けられている。この場合、係
止部34,35の上面が、ベースプレート21の下面に
接触した状態で、針固定部カバー部材3が、図1の矢印
A方向または−A方向、すなわち前後方向にスライドさ
れ得る。
【0025】すなわち、針固定部カバー部材3は、針固
定部22を覆い、針固定部カバー部材3の後端3aが固
定カバー部材5の前端5aに接触している第1の状態
と、図1に示されているように、針固定部22を露出さ
せる第2の状態とをとり得るようにスライドされる。使
用前の状態では、針固定部カバー部材3は、上記第1の
状態とされている。
【0026】図7及び図8に示すように、固定カバー部
材5は、天板51と、天板51の側縁から下方に延びる
側壁52,53とを有する。固定カバー部材5は、縫合
糸固定部23の一部を覆うように構成されいる。
【0027】また、天板51の中央下面においては、下
方に突出する第2の突条54が形成されている。突条5
4は、ベースプレート21に設けられた環状の縫合糸固
定部23の内面に当接されるように形成されている。
【0028】すなわち、突条54は、環状の縫合糸固定
部23内にはまり込み、突条54の外周面が縫合糸固定
部23の内周面に当接されて、固定カバー部材5が容器
本体2に固定されるように構成されている。
【0029】また、上記固定を確実なものとするため
に、固定カバー部材5の突条54の外周面の一部におい
て、側方に突出した係止突起54aが形成されている。
係止突起54aにより係止されるリブ23bが縫合糸固
定部23の内周面に設けられている。すなわち、固定カ
バー部材5を容器本体2に形成するに際しては、上記係
止突起54aがリブ23bを超えて圧入される。従っ
て、固定カバー部材5の容器本体2からの脱落が防止さ
れる。また、固定カバー部材5の前後方向への移動を規
制するために、固定カバー部材5の第2の突条54の内
周面に側方に延びる係止片54bが設けられており、他
方、容器本体2の縫合糸固定部23の内周面にも、内側
側方に延びる係止リブ23cが形成されている。係止片
54bと係止リブ23cとが係合されることにより、固
定カバー部材5の前後方向への移動が規制されている。
【0030】もっとも、固定カバー部材5は、接着等に
より容器本体2に固定されていてもよい。
【0031】図9及び図10に示すように、縫合糸固定
部カバー部材4は、天板41と、天板41の両側縁から
下方に延びる側壁42,43とを有する。側壁42,4
3間の外側寸法が、ベースプレート21の幅方向寸法と
略一致されている。
【0032】また、上記縫合糸固定部カバー部材4は、
使用前の状態においては、縫合糸固定部カバー部材4の
前端4aが固定部カバー部材5の後端5bに接触され
て、縫合糸固定部23を覆う第1の状態とされており、
縫合糸固定部23を露出させる第2の状態となるよう
に、容器本体2から取り外される。
【0033】縫合糸固定部カバー部材4の天板41の下
面には、第1の突条44が形成されている。突条44
は、収納容器本体2に縫合糸固定部カバー部材4が取り
付けられた際に、環状の縫合糸固定部23の一部の内周
面に当接されるように構成されている。そして、第1の
突条44と、固定カバー部材5に設けられた前述の第2
の突条54とが組合わさって、環状の縫合糸固定部23
に圧入される環状部を構成している。すなわち、第1,
第2の突条45,54が組合わさって、環状の収納空間
の側面が構成される。
【0034】本実施形態では、第1,第2の突条45,
54で囲まれた空間により使用済の針付き縫合糸が収納
される収納空間の側面が構成される。言い換えれば、使
用済の針付き縫合糸を収納する空間が、第1,第2の突
条45,54と、ベースプレート21の上面と、固定カ
バー部材5の下面及び縫合糸固定部カバー部材4の下面
とにより構成され、この閉空間に使用済の針付き縫合糸
が収納され得るように構成されている。
【0035】また、上記縫合糸固定部カバー部材4の第
1の突条44は、前述したように、縫合糸固定部23に
圧入されるように構成されている。すなわち、縫合糸固
定部カバー部材4は、容器本体2の上方から容器本体2
に取り付けられるが、この場合、側壁42,43がベー
スプレート21の両側面に接触し、かつ第1の突条44
が縫合糸固定部23に圧入されることにより固定され、
縫合糸固定部23が覆われる第1の状態とされる。ま
た、固定カバー部材5では、容器本体2から取り外され
得ないように係止突起54aなどが形成されていたのに
対し、縫合糸固定部カバー部材4にはこのような係止構
造は設けられていない。従って、縫合糸固定部カバー部
材4は容器本体2から容易に取り外すことができ、縫合
糸固定部23の一部が露出されている第2の状態とする
ことができる。
【0036】上記縫合糸固定部カバー部材4及び固定カ
バー部材5は、ポリプロピレンなどの適宜の合成樹脂に
より構成され得る。
【0037】次に、本実施形態の針付き縫合糸収納容器
の使用方法を説明する。
【0038】使用前の状態においては、針固定部22の
複数の溝22bに、それぞれ、針71が固定されてい
る。各針71には、縫合糸72が結びつけられており、
縫合糸72は縫合糸固定部23の周囲に巻き付けられて
いる。この場合、縫合糸72は、縫合糸固定部23の全
周を巻回し得る長さを有する必要は必ずしもなく、ま
た、縫合糸固定部23の周囲を複数回巻回されている長
さのものであってもよい。
【0039】また、使用前においては、上記針固定部カ
バー部材3の後端3aが固定カバー部材5の前端5aに
接触されており、固定カバー部材5の後端5bに縫合糸
固定部カバー部材4の前端4aが接触された状態とされ
ている。すなわち、針71が露出していないので、針に
より誤って手指を刺傷する恐れがない。
【0040】使用に際しては、まず、第1の状態にある
針固定部カバー部材3を図1の矢印A方向にスライドさ
せ、第2の状態として針固定部22を露出させる。針固
定部カバー部材3をスライドさせる上記操作は、本実施
形態の針付き縫合糸収納容器1を片手で保持したまま親
指等により針固定部カバー部材3をスライドさせること
により容易に行われる。従って、針71を安全に露出さ
せることができる。
【0041】次に、露出した針をピンセットや鉗子等に
より挟み、針固定部22から針71を容易に取り外すこ
とができる。針71に予め縫合糸72が結ばれているの
で、そのまま針71を取り出すことにより、針付き縫合
糸を直ちに得ることができる。従って、容易に手術部位
の縫合を行うことができる。
【0042】なお、針付き縫合糸を取り出す操作が終了
した後には、針固定部カバー部材3は、第1の状態の位
置まで戻される。縫合が終了後には、鉗子等により針7
1を保持し、他方、縫合糸固定部カバー部材4を容器本
体2から取り外し、第2の状態とする。
【0043】上記のようにして、ベースプレート2上の
環状の縫合糸固定部23の一部が露出される。従って、
露出されている部分から、前述した収納空間内に使用済
の針付き縫合糸を収納することができる。しかる後、上
記縫合糸固定部カバー部材4を再度容器本体2に取り付
け、第1の状態として、使用済の針付き縫合糸が収納さ
れている空間を封止する。
【0044】上記のように、本実施形態の針付き縫合糸
収納容器を用いれば、針付き縫合糸を安全に取り出すこ
とができ、かつ縫合が終了した後には、容易にかつ安全
に使用済の針付き縫合糸を収納することができる。従っ
て、上述した動作を繰り返し、最後の針付き縫合糸を使
用した後には、収納容器1ごと廃棄することができる。
すなわち、針と縫合糸とを別途独立に廃棄する必要はな
い。よって、使用済の針や縫合糸を廃棄するための複数
の廃棄容器を必要とせず、容易にかつ安全に使用済の針
付き縫合糸を廃棄することができる。
【0045】なお、上述した実施形態では、針固定部カ
バー部材3は、容器本体2に対してスライドされるよう
に構成されていたが、針固定部カバー部材3は、容器本
体2に対しヒンジにより連結されていたり、はめ合い等
により脱着可能に固定されていてもよい。もっとも、操
作性に優れているため、上記実施形態のように針固定部
カバー部材3はスライドされるように構成されているこ
とが望ましい。
【0046】また、縫合糸固定部カバー部材4は、容器
本体2に対して脱着可能に取り付けられていたが、縫合
糸固定部カバー部材4についても、容器本体2に対して
スライド可能に取り付けられていてもよく、あるいはヒ
ンジ等により開閉可能に連結されていてもよい。
【0047】また、上記実施形態では、環状の縫合糸固
定部3に対し、固定カバー部材5の下面の第2の突条5
4と、縫合糸固定部カバー部材4の下面の第1の突条4
4とが圧入され、これらによって使用済の針付き縫合糸
を収納する空間の側壁が構成されていたが、第1,第2
の突条は必ずしも設けられずともよい。すなわち、ベー
スプレート2上の環状の縫合糸固定部の高さを、固定カ
バー部材5の下面及び縫合糸固定部カバー部材4の下面
に当接する高さとしておけば、第1,第2の突条は必ず
しも設けられずともよい。
【0048】なお、好ましくは、針固定部カバー部材1
を透明な樹脂により構成した場合には、残りの未使用の
針の数量を容易に確認することができる。また、より好
ましくは、固定カバー部材5及び縫合糸固定部カバー部
材4も透明な樹脂で構成される。すなわち、針固定部カ
バー部材3、縫合糸固定部カバー部材4及び固定カバー
部材5のいずれもが透明な樹脂で構成されている場合に
は、未使用の針付き縫合糸と、すでに使用した針付き縫
合糸のすべてを容易に確認することができる。従って、
手術前に用意された針の数量と、使用後に収納した針の
数量を容易に把握することができるので、体内における
針の残留事故の有無を容易に確認することができる。
【0049】なお、上記針固定部カバー部材3が、容器
本体2から脱落することがないように、上記スライド操
作を規制するためのストッパーが容器本体2及び/また
は針固定部カバー部材3に設けられてもよい。また、上
記実施形態では、固定カバー部材5の前端5aから前方
に針固定部カバー部材3がスライドされるように構成さ
れていたが、針固定部カバー部材3は、針固定部22を
露出させ得る限り、他の方向に、例えば側方にスライド
されるように構成されていてもよい。
【0050】図12は、本発明の針付き縫合糸収納容器
の第2の実施形態を示す斜視図である。本実施形態で
は、針固定部24は、略逆偏平円錐状となされており、
中央に円柱状の固定突起が垂設されている。固定突起
は、図13に示されているように、ベースプレート21
に穿設された固定孔25に挿着されており、針固定部2
4とベースプレート21との間隙に針71が圧入され、
挟着される。
【0051】本実施形態では、周縁部から中心に行くに
連れて、針固定部24とベースプレート21との間隔が
連続的に狭くなるように構成されている。従って、様々
な外寸、すなわち外形の針を固定することができる。
【0052】本実施形態では、針固定部24の傾斜面が
断面略円弧状に膨出されており、断面直線状となされて
いる場合に比してより弾力的に挟着可能である。また、
傾斜面には段部が設けられていてもよい。
【0053】本実施形態では、固定突起は固定孔25に
挿通され、下端が圧潰されているが、固定孔25は盲孔
であってもよく、固定突起はベースプレート21に溶
着、接着または螺着されていてもよい。
【0054】図14は、本発明の針付き縫合糸収納容器
の第3の実施形態を示す斜視図である。本実施形態で
は、針固定部27は、略偏平コ字状となされており、図
15に示されているように、ベースプレート21の端縁
に刻設された切欠部26に嵌着されており、下部横杆よ
り丈長となされた上部横杆とベースプレート21との間
隙に針71が圧入され、挟着される。
【0055】本実施形態では、針固定部27の上部横杆
の下面先端は、断面略円弧状に膨出され、膨出部の端部
から中央方向に行くに連れて、ベースプレート21との
間隔が連続的に狭くなるように構成されている。従っ
て、様々な外寸、すなわち外形の針を固定することがで
きる。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る針付き縫合糸収納容器で
は、使用前においては、針固定部カバー部材により収納
容器本体の針固定部が覆われているため、誤って針によ
り手指等が刺傷する恐れが生じ難い。使用に際しては、
針固定部カバー部材を操作し、針固定部を露出させるこ
とにより、針付き縫合糸を容易に取り出すことができ
る。
【0057】また、使用後には、上記縫合糸固定部カバ
ー部材を操作し、縫合糸固定部の少なくとも一部を露出
させることにより、環状の縫合糸固定部内に使用済の針
付き縫合糸を容易に収納することができる。
【0058】従って、本発明に係る針付き縫合糸収納容
器を用いれば、使用前における手指の刺傷が生じ難く、
安全に針付き縫合糸を取り出すことができ、使用後に
は、個別の容器を用意することなく、針及び縫合糸を安
全に収納することができ、かつ廃棄することができる。
従って、外科手術における感染症の恐れを軽減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る針付き縫合糸収
納容器を説明するための略図的斜視図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る針付き縫合糸収
納容器の容器本体の断面図であり、針固定部を説明する
ための断面図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る針付き縫合糸収
納容器の容器本体を示す平面図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る針付き縫合糸収
納容器の容器本体を示す正面図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る針付き縫合糸収
納容器の針固定部カバー部材を示す底面図。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る針付き縫合糸収
納容器の針固定部カバー部材を示す正面図。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る針付き縫合糸収
納容器の固定カバー部材を示す底面図。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る針付き縫合糸収
納容器の固定カバー部材を示す正面図。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る針付き縫合糸収
納容器の縫合糸固定部カバー部材を示す底面図。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る針付き縫合糸
収納容器の縫合糸固定部カバー部材を示す正面図。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る針付き縫合糸
収納容器の針固定部に針が固定されている状態を説明す
るための部分切欠断面図。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る針付き縫合糸
収納容器を説明するための略図的斜視図。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る針付き縫合糸
収納容器の針固定部に針が固定されている状態を説明す
るための部分切欠断面図。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る針付き縫合糸
収納容器を説明するための略図的斜視図。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る針付き縫合糸
収納容器の針固定部に針が固定されている状態を説明す
るための部分切欠断面図。
【符号の説明】
1…針付き縫合糸収納容器 2…容器本体 3…針固定部カバー部材 4…縫合糸固定部カバー部材 5…固定カバー部材 21…ベースプレート 22…針固定部 22a…突出部 22b…溝 22b1…第1の溝部分 22b2…第2の溝部分 23…縫合糸固定部 23a…空間 24…針固定部 25…固定孔 26…切欠部 27…針固定部 31…天板 32,33…側壁 34,35…係止部 41…天板 42,43…側壁 44…第1の突条 51…天板 52,53…側壁 54…第2の突条 71…針 72…縫合糸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手術用の針及び該針に一端が固定された
    縫合糸を収納するための容器であって、 針を脱着自在に固定するための針固定部と、縫合糸が外
    周面に巻き付けられる環状の縫合糸固定部とを上面に有
    し、使用済の針付き縫合糸が環状の縫合糸固定部内に収
    納される収納容器本体と、 前記収納容器本体の針固定部を覆う第1の状態と、針固
    定部を露出させる第2の状態とを取り得るように収納容
    器本体に対して連結もしくは脱着可能に固定された針固
    定部カバー部材と、 前記収納容器本体の縫合糸固定部の少なくとも一部を覆
    う第1の状態と、該縫合糸固定部の少なくとも一部を露
    出させる第2の状態とを取り得るように、前記収納容器
    本体に対して連結または脱着可能に固定された縫合糸固
    定部カバー部材と、 前記収納容器本体の上面の前記縫合糸固定部カバー部材
    により覆われている部分以外の縫合糸固定部上を覆うよ
    うに、かつ前記収納容器本体に固定されている固定カバ
    ー部材とを備える、針付き縫合糸収納容器。
  2. 【請求項2】 前記針固定部カバー部材が、前記収納容
    器本体に対してスライド可能に取り付けられている、請
    求項1に記載の針付き縫合糸収納容器。
  3. 【請求項3】 前記縫合糸固定部カバー部材が、前記収
    納容器本体に対して脱着可能に取り付けられている、請
    求項1または2に記載の針付き縫合糸収納容器。
  4. 【請求項4】 前記縫合糸固定部カバー部材の下面に、
    前記収納容器本体側の縫合糸固定部の一部に重ね合わさ
    れる第1の突条が形成されており、 前記固定カバー部材の下面に、前記縫合糸固定部の残り
    の部分に重ね合わされる第2の突条が形成されており、 前記第1,第2の突条が組合わさって、前記環状の縫合
    糸固定部に圧入される環状部を構成しており、 前記第1,第2の突条と、前記環状の縫合糸固定部とに
    圧入される環状部により、使用済の針付き縫合糸が収納
    される空間の側壁が構成されている、請求項1〜3のい
    ずれかに記載の針付き縫合糸収納容器。
  5. 【請求項5】 前記針固定部が、前記収納容器本体の上
    面に固定された突出部を有し、該突出部の上面に、針を
    固定するための溝が形成されている、請求項1〜4のい
    ずれかに記載の針付き縫合糸収納容器。
  6. 【請求項6】 前記溝が、突出部の上面に開いた第1の
    溝部分と、第1の溝部分の下方に連ねられた複数の第2
    の溝部分とを有し、突出部の上面から下方に至るに連れ
    て、複数の溝部分の幅が段階的に狭くされている、請求
    項1〜5のいずれかに記載の針付き縫合糸収納容器。
  7. 【請求項7】 前記針固定部が、下面に縮径された支持
    脚が垂設された円板となされており、前記収納容器本体
    に穿設された透孔に挿嵌されている、請求項1〜4のい
    ずれかに記載の針付き縫合糸収納容器。
  8. 【請求項8】 前記針固定部が、略偏平コ字状となされ
    ており、前記収納容器本体の端縁に刻設された切欠部に
    嵌着されている、請求項1〜4のいずれかに記載の針付
    き縫合糸収納容器。
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