JP2003116830A - X線ct装置の基準検査体および測定方法 - Google Patents

X線ct装置の基準検査体および測定方法

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JP2003116830A
JP2003116830A JP2001319406A JP2001319406A JP2003116830A JP 2003116830 A JP2003116830 A JP 2003116830A JP 2001319406 A JP2001319406 A JP 2001319406A JP 2001319406 A JP2001319406 A JP 2001319406A JP 2003116830 A JP2003116830 A JP 2003116830A
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Shunichiro Tanigawa
俊一郎 谷川
Akihiko Nishide
明彦 西出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーシャルボリュームアーチファクトを定量
的に評価するための専用のファントムを提供することを
目的とする。 【解決手段】 X線CT装置により再構成される断層像
のパーシャルボリュームアーチファクトを評価するため
の基準検査体であって、互いにX線吸収係数がほぼ等し
い物質で形成される複数の部材それぞれの一端面が、所
定の平面上で所定の間隔で位置するように、水で満たさ
れた容器内に設けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線照射によって被
検体の断層像を得るX線CT装置に関するものであり、
特にX線CT装置におけるパーシャルボリュームアーチ
ファクトを評価するための基準検査体ならびに基準検査
体を用いた評価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置は、被検体(患者)にX線
を照射し、臓器、血液、灰白質等の人体組織のX線吸収
率の差を検出器により検出し、これをコンピュータ処理
する(再構成する)ことによって検査部位の断層面(ス
ライス面)の画像(断層像)を得るものである。
【0003】医師はX線CT装置によって再構成された
所定の検査部位の患者の断層像に基づいて、患者の病状
等を診断する。このため、再構成された断層像は、人体
組織のX線吸収率の差を精度よく識別できる良質な画質
を有することが必要となる。
【0004】一方、X線CT装置は、被検体を透過した
X線の量を表すデータに異常が発生した場合または再構
成計算の途中で誤差が生じた場合には、特有の疑似画像
(以下、アーチファクトという)が生じ、患者の診断に
支障をきたす。アーチファクトの発生には様々な要因が
あるが、このうち、パーシャルボリューム効果によるア
ーチファクト(以下、パーシャルボリュームアーチファ
クトという)は、被検体の体軸方向の人体組織が急峻に
変化(すなわち体軸方向のX線吸収率が急峻に変化)す
ることで原理的に生じるものである。
【0005】パーシャルボリュームアーチファクトが発
生する原理について図10を用いて簡単に説明する。図
10(A)および(B)はX線吸収率がスライス厚方向
に変化している場合の代表例として、スライス厚を等分
するように2種類の異なったX線吸収係数を持つ物質
(1001、1002)がある場合の投影を示すもので
ある。同図において、Iは物質1001または100
2に照射したX線量を、Ia、Ibはそれぞれ物質10
01または1002を透過したX線量を示す。ここで、
一方の物質1001のX線吸収率をμa、他方の物質1
002のX線吸収率をμbとし、物質のX線透過方向の
厚みをxとすると、パーシャルボリューム効果のないそ
れぞれの透過X線量(図10(A)の場合)は式1およ
び式2に示すようになる。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】式1および式2を用いてX線CT装置内部
で投影データを求めるにあたり、式1および式2は以下
のように変形する。
【0009】
【数3】
【0010】
【数4】
【0011】上記変形後の式3および式4の和を求める
ことにより理想的な投影データPをもとめることがで
き、式5のようになる。
【0012】
【数5】
【0013】一方、パーシャルボリュームを含む場合
(図10(B)の場合)は、投影データP’は式6のよ
うになる。
【0014】
【数6】
【0015】このように、PとP’とは等しくならず、
かかる違いが非線形のエラーとなって画像上にパーシャ
ルボリュームアーチファクトとなってあらわれることと
なる。PとP’との差が大きいほどパーシャルボリュー
ムアーチファクトが多く発生し、差が小さいほど減少す
る。
【0016】図1は実際の人間の頭部の断層像の一例で
あり、矢印101で示した領域にパーシャルボリューム
アーチファクトが発生している様子がわかる(矢印10
1で示した領域の白い直線状のものは、人体組織の一部
ではなく、実際にはかかる直線状の人体組織は存在しな
い)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように、パーシャ
ルボリュームアーチファクトは、X線CT装置において
再構成された断層像に発生するにも関わらず、これまで
パーシャルボリュームアーチファクトの程度を評価する
ための指標は様々で統一されていなかった。また、評価
自体も断層像を読影した際に診断上支障があるレベルで
あるかまたはないレベルであるかなど人間の主観に委ね
られた評価となっており、定量的でなかった。
【0018】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、パーシャルボリュームアーチファクトを定
量的に評価するための専用の基準検査体(以下、ファン
トムと称す)を提供し、当該専用のファントムを用いて
パーシャルボリュームアーチファクトの定量的な評価が
可能なX線CT装置ならびにその評価方法をあわせて提
供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、例えば本発明のファントムは以下の構成を備える。
すなわち、X線CT装置により再構成される断層像のパ
ーシャルボリュームアーチファクトを評価するための基
準検査体であって、互いにX線吸収係数がほぼ等しい物
質で形成される複数の部材それぞれの一端面が、所定の
平面上で所定の間隔で位置するように、水で満たされた
容器内に設けられていることを特徴とする。
【0020】また、本発明のファントムを用いたパーシ
ャルボリュームアーチファクトの評価方法は、以下の通
りである。
【0021】すなわち、基準検査体を用いてX線CT装
置により再構成される断層像のパーシャルボリュームア
ーチファクトを評価するための方法であって、前記基準
検査体の所定の平面をスライス面として投影データを収
集するスキャンを行う工程と、収集された前記投影デー
タに基づき断層像を再構成する工程と、前記再構成され
た断層像において、パーシャルボリュームアーチファク
トが発生した第1の領域およびパーシャルボリュームア
ーチファクトが発生していない第2の領域を指定する工
程と、前記指定された第1の領域のCT値と、前記指定
された第2の領域のCT値とに基づいて、評価値を算出
する工程とを備える。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
かかる実施形態を詳細に説明する。
【0023】(第1の実施形態)X線CT装置 図2は、本発明の第1の実施形態にかかるX線CT装置
のシステム構成図である。
【0024】図2に図示の如く、システムは、被検体
(患者)へのX線照射と載せられた被検体を透過したX
線を検出するためのガントリ220と、ガントリ220
に対して各種設定を行うとともに、ガントリ220から
出力されてきたデータに基づいてX線断層像を再構成
し、表示する操作コンソール200、および被検体を載
せ、ガントリ内部へ搬送する搬送装置240とにより構
成されている。
【0025】220に示すガントリは、その全体の制御
を司るメインコントローラ222を始め以下の構成を備
える。
【0026】221は操作コンソール200との通信を
行うためのインターフェース、232はガントリ回転部
であり、内部には、X線管224(X線管コントローラ
223により駆動制御される)、X線の照射範囲を規定
するコリメータ227、コリメータ227のX線照射範
囲を規定するスリット幅の調整、及びコリメータ227
のZ軸(図面に垂直な方向)の位置を調整するコリメー
タモータ226が設けられている。かかるコリメータモ
ータ226の駆動はコリメータコントローラ225によ
り制御される。
【0027】また、232に示すガントリ回転部には、
被検体を透過したX線を検出する検出部231、及び検
出部231より得られたデータを収集するデータ収集部
230も備える。X線管224及びコリメータ227
と、検出部231とは互いに空洞部分233をはさんで
対向する位置に設けられ、その関係が維持された状態で
ガントリ回転部232が回転するようになっている。こ
の回転は、回転モータコントローラ228からの駆動信
号により所定の制御周期で回転速度制御される回転モー
タ229によって行われる。
【0028】また、搬送装置240は、被検体を実際に
載せる天板242と天板242を保持するテーブル24
3とを有し、天板242は天板モータ244によって駆
動され(空洞部分233に対して搬入、搬出動作し)、
天板モータ244の駆動は天板モータコントローラ23
5からの駆動信号に基づいて所定の制御周期で搬送速度
制御される。また、天板242を保持するテーブル24
3は、上下に昇降可能な構造となっており、テーブルモ
ータ241によって昇降駆動され、テーブルモータ24
1の駆動は、テーブルモータコントローラ234からの
駆動信号に基づいて制御される。なお、本発明にかかる
ファントムは天板242に取り付けられ、天板モータ2
42及びテーブルモータ241により所定の位置に位置
決めされるが、詳細は後述する。
【0029】メインコントローラ222は、I/F22
1を介して受信した各種コマンドの解析を行い、それに
基づいて上記のX線管コントローラ223、コリメータ
コントローラ225、回転モータコントローラ228、
天板モータコントローラ235、テーブルモータコント
ローラ234、そして、データ収集部230に対し、各
種制御信号を出力することになる。また、メインコント
ローラ222は、データ収集部230で収集されたデー
タを、I/F221を介して操作コンソール200に送
出する処理も行う。
【0030】操作コンソール200は、所謂ワークステ
ーションであり、図示に示す如く、装置全体の制御を司
るCPU205、ブートプログラム等を記憶しているR
OM206、主記憶装置として機能するRAM207を
はじめ、以下の構成を備える。
【0031】HDD208は、ハードディスク装置であ
って、ここにOS、ガントリ220に各種指示を与えた
り、ガントリ220より受信したデータに基づいてX線
断層像を再構成するための再構成プログラムが格納され
ている。なお、本発明にかかるファントムを撮像し、再
構成されたX線断層像に基づいてパーシャルボリューム
アーチファクトを評価するための評価プログラムもあわ
せて格納されている。また、VRAM201は表示しよ
うとするイメージデータを展開するメモリであり、ここ
にイメージデータ等を展開することでCRT202に表
示させることができる。203および204は各種設定
を行うためのキーボードとマウスである。また、209
はガントリ220と通信を行うためのインターフェース
である。
【0032】ファントム 図3は、本発明の第1の実施形態にかかるファントムを
示す図であり、図3の(A)は立体図、(B)は平面
図、(C)は側面透視図を示す。図3(A)に示すよう
にファントム300は、容器301と部材302−1及
び302−2とを有し、再構成されたX線断層像におい
て部材302−1と302−2の間でパーシャルボリュ
ームアーチファクトが発生する。
【0033】図3の(B)に示すように、容器301の
外径Dは210mmで、形状は円柱状を有している。な
お、寸法は、特にこれに限るものではない。人間の頭部
の断面を模しているものであり、また持ち運びや取り付
け易さ等を考慮したものである。また、形状も特にこれ
に限るものではない。ただし、内面形状については、内
部に配された部材302−1または302−2に対し
て、凸状の部位を有していないことが望ましい。凸状の
部位を有していた場合、再構成されたX線断層像におい
て部材302−1または302−2と容器301の内面
との間でパーシャルボリュームアーチファクトが生じて
しまうからである。
【0034】容器301はアクリルの材質で構成されて
いる。ただし、特にこれに限るものではない。X線吸収
率の極めて高いものでなければよく、後述するように、
ファントム300は部材302−1または302−2が
所定の位置にくるように位置合わせする必要があるた
め、内部の見える透明な材質を用いることが望ましい。
【0035】部材302−1、302−2はともに外径
dが40mmで、形状は円柱状を有している(以下30
2−1、302−2を円柱状の部材と称す)。円柱状の
部材302−1および302−2は互いの中心距離rが
100mmとなるよう配されている。なお、大きさ(外
形寸法等)は特にこれに限るものではない。大きすぎる
と、再構成されたX線断層像において容器301内面と
の間で、パーシャルボリュームアーチファクトが生じる
ことから、これを回避することが望ましい。一方、小さ
すぎると、両円柱状の部材間においてパーシャルボリュ
ームアーチファクトが発生しないため、中心距離rが5
0mm乃至150mm程度で、距離Lが60mm程度と
なることが望ましい。
【0036】また、形状は円柱状に限るものではない。
ただし、凸状の部位を有していないことが望ましい。さ
らに円柱状の部材302−1および302−2の材質は
テフロン材質で構成されているが、特にこれに限るもの
ではない。人間の頭蓋骨のX線吸収率とほぼ同等のもの
で、円柱状の部材302−1と302−2が同一の物質
からなっていればよい。
【0037】さらに、容器301内部は水で充填されて
いる(303)。ただし、充填される物質は水に限らな
い。人体の組成のうち、骨部以外はほぼ水でできている
ことから、本実施形態においては水を用いることとした
もので、水以外の物質でもよい。ただし、均質な物質で
充填されていることが望ましい。
【0038】ファントム300内の円柱状の部材302
−1および302−2の側面配置は、図3(C)に示す
通りである。円柱状の容器301の一方の端面305
(内側)に円柱状の部材302−1および302−2の
一方の端面が固着されている。
【0039】端面306−1、306−2は同一平面3
09を形成し、円柱状の部材302−1をその中心軸3
10がZ軸に平行となるように配置した場合、平面30
9と中心軸310とは互いに直交する(307−1)。
また、円柱状の部材302−2はその中心軸311が円
柱状の部材302−1の中心軸310と平行になるよう
に容器301の内側端面305に固着されている。
【0040】このため、円柱状の部材302−1と同
様、円柱状の部材302−1をその中心軸310がZ軸
に平行となるように配した場合、円柱部材302−2の
中心軸311もまたZ軸に平行となり、それゆえ、平面
309と中心軸311とは互いに直交する(307−
2)。
【0041】ファントム300内の円柱状の部材302
−1および302−2の断面配置は、図3(B)に示す
とおりで、容器中心304に対して点対称な関係を有し
ている。
【0042】ファントムの位置合わせ及び取り付け方法 図4は、本発明の第1の実施形態にかかるファントム3
00をX線CT装置に取り付けた状態を示す図であり、
図4の(A)はガントリ220の正面図、(B)はガン
トリ220および搬送装置240の側面図を示す。
【0043】401はガントリ220の回転中心であ
り、回転中心401を通り、Z軸に平行な直線402
は、ファントム300の中心(容器中心304)を通
る。
【0044】ファントム300の円柱状の部材302−
1の中心軸310と円柱状の部材302−2の中心軸3
11は、ともにZ軸に平行である。
【0045】403はX線管224のZ軸方向中心位置
を通る平面で、いわゆるスライス面である。円柱状の部
材302−1および302−2の端面306−1および
306−2は、スライス面403と一致する。
【0046】500はファントム300を搬送装置24
0上の天板242に取り付け、上述の位置に位置決めす
るための位置決め部材であり、図5を用いて詳説する。
【0047】図5に示すように、位置決め部材500
は、天板242に取り付けるための部材501と、ファ
ントム300を固定するための部材503と、ファント
ム300をX軸方向(不図示、図5の紙面に垂直な方
向)、Y軸方向、Z軸方向に微調整するための機構50
2とを備える。
【0048】天板242に取り付けるための部材501
は天板242に対して凸状の形状を有しており、天板の
先端部に設けられた凹部504に挿入することで、天板
242に対して固定される。
【0049】機構502は、Z軸方向に微調整するため
の送りネジ機構502−1と、Y軸方向に微調整するた
めの送りネジ機構502−2、X軸方向に微調整するた
めの送りネジ機構502−3とを備える。上述の天板モ
ータ244によりZ軸方向の、テーブルモータ241に
より高さ方向の位置合わせを行った上で、係る微調整機
構を用いることにより、ファントム300を上述した位
置に精度よく位置合わせすることができる。
【0050】図6は、ファントム300を図4に示した
位置に位置合わせした後に、断層像を採取し、パーシャ
ルボリュームアーチファクトを評価するための処理を示
すフローチャートである。
【0051】ガントリ220において、ファントム30
0の位置決めが完了したら、操作コンソール200から
の指示により評価用スキャンが行うことが可能な状態と
なる(ステップS701)。係る状態において、操作者
は操作コンソール200上の画面において評価用スキャ
ン計画を設定入力する。評価用スキャン計画において設
定入力される項目は、例えば、スライス厚、管電流、管
電圧、回転速度等通常のスキャンを行うにあたり、設定
すべき項目である。なお、設定入力はオペレータが評価
用スキャンを行う毎に、毎回所定の値を入力してもよい
し、所定の値が書き込まれたファイルを読み込むように
してもよい。
【0052】設定入力された評価用スキャン計画は、操
作コンソール200からの指示により、ガントリ220
に送信され(ステップS601)、ガントリ220は送
信された評価用スキャン計画に従って、評価用スキャン
を行う(ステップS702)。
【0053】ステップS702における評価用スキャン
により、収集された投影データは操作コンソール200
に送信され、ステップS602において画像再構成さ
れ、ステップS603において再構成された画像が表示
される。
【0054】表示された画像に基づいて、操作者は円柱
状の部材の領域(本実施形態にかかるファントム300
の場合、2本の円柱状の部材を有しているため2領域)
を指定し、指定された領域のCT値が読み込まれる(ス
テップS604)。円柱状の部材302−1および30
2−2が上記の配置を実現している場合には、検出され
た2領域のCT値は互いに等しくなるが、正しく配置さ
れていない場合には、CT値が等しくならない。そこ
で、操作者は読み込まれた2領域のCT値が同一である
か否かを判断し、その旨を操作コンソール200に入力
する。
【0055】読み込まれた2領域のCT値が同一でない
旨の入力があった場合には、位置決めが未完了である旨
の指令をガントリ220に送信し、ステップS605か
らステップS701に戻る(ガントリ装置220は位置
決めが未完了であることを認識する)。
【0056】読み込まれた2領域のCT値が同一である
旨の入力があった場合には、ステップS605からステ
ップS606に進む。
【0057】操作者は表示されている画像に基づいて、
パーシャルボリュームアーチファクトの評価対象とする
領域を指定する。評価対象とする領域は、パーシャルボ
リュームアーチファクトが生じている領域と、生じてい
ない領域の2領域で、詳細は後述する。
【0058】操作者により指定された評価領域を認識し
(ステップS606)、該領域のCT値を検出し、該C
T値に基づいて評価値を算出する(ステップS60
7)。評価値の算出についても後述する。
【0059】図7は、図6に示したフローチャートのう
ち、ステップS606およびステップS607について
の機能ブロックを示した図である。
【0060】703は、図8に示す再構成画像のうち、
パーシャルボリュームアーチファクトが生じている領域
801(2本の円柱状の部材302−1と302−2の
中央領域)を指定する位置指定部1で、キーボード20
3またはマウス204を用いて再構成画像上で操作者が
指定した該領域を認識する。
【0061】705は位置指定部1(703)において
指定された領域(1箇所でも複数箇所でもよい)のCT
値の平均値(以下、かかるCT値をRoi−CT値と称
す)を読み込むCT値読み込み部1である。
【0062】一方、704は、図8に示す再構成画像の
うち、パーシャルボリュームアーチファクトが生じてい
ない領域802(2本の円柱部材302−1と302−
2以外であって、両者の間でもない領域)を指定する位
置指定部2で、キーボード203またはマウス204を
用いて再構成画像上で操作者が指定した領域を認識す
る。
【0063】706は、位置指定部2(704)におい
て指定された領域(1箇所でも複数箇所でもよい)のC
T値の平均値(以下、かかるCT値をBackgrou
nd−CT値と称す)を読み込むCT値読み込み部2で
ある。
【0064】707は、CT値読み込み部1(705)
およびCT値読み込み部2(706)において読み込ま
れた所定の領域のCT値(Roi−CT値、Backg
round−CT値)に基づいて、評価値を算出する評
価値算出部である。評価値算出部707では、Roi−
CT値とBackground−CT値との差を評価値
として算出する。なお、上記説明では、Roi−CT値
は指定された領域の平均値としたが、指定された領域の
最大値であってもよい。
【0065】以上説明したように、所定の大きさ、材
質、形状を有したファントム300を、X線CT装置に
対して所定の位置に配置し、所定のスキャンを行うこと
で、パーシャルボリュームアーチファクトを定量的に評
価するための評価値を算出すことが可能となった。
【0066】そして、かかるファントムを用いること
で、例えば、同じ機種のX線CT装置間で、パーシャル
ボリュームアーチファクトの発生具合を定量的に比較評
価することが可能となり、機種間の品質管理に役立てる
こともできる。また、同じX線CT装置においても、各
種設定値(管電流、管電圧、スライス厚等)を変更した
ことによるパーシャルボリュームアーチファクトの変化
を定量的に掌握でき、パーシャルボリュームアーチファ
クトに対する最適な設定値を解析・抽出することが可能
となる。
【0067】図11は、本発明の第1の実施形態にかか
るファントムを用いて、パーシャルボリュームアーチフ
ァクトを測定したもので、スライス厚を変えた場合の変
化を解析するための図である。横軸はZ軸方向の位置、
縦軸は評価値であり、1101はスライス厚が1mmの
場合を、1102はスライス厚が10mmの場合を、1
103はスライス厚が7mmの場合をそれぞれ表す。
【0068】かかる測定結果より、パーシャルボリュー
ムアーチファクトはスライス厚が小さいほどピーク値が
大きくなる一方、スライス厚が大きいほど、パーシャル
ボリュームアーチファクトが発生するZ軸方向の範囲が
広がり、その結果、パーシャルボリュームアーチファク
トの総和(面積)はスライス厚が10mmの場合の方が
大きくなるという特性を有することがわかる。
【0069】また、別の解析例として、図12について
説明する。図12は、本発明の第1の実施形態にかかる
ファントムを用いて、パーシャルボリュームアーチファ
クトを測定したもので、同一のX線CT装置に対して、
パーシャルボリュームアーチファクトが最も生じやすい
断面において、2種類の異なる測定方式(アキシャルス
キャン方式、ヘリカルスキャン方式)を用いて、スライ
ス厚を変えて測定した結果を示す。横軸はスライス厚、
縦軸は評価値であり、1201はアキシャルスキャン方
式の場合を、1202はヘリカルスキャン方式の場合を
それぞれ表す。
【0070】かかる測定結果より、測定方式に関わらず
スライス厚が1mmから5mmの間はパーシャルボリュ
ームアーチファクトが大きく変化するのに対して、スラ
イス厚がある程度(5mm程度)以上になると、変化が
小さくなることがわかる。また、ヘリカルスキャンの方
が変化の幅が大きく、スライス厚とパーシャルボリュー
ムアーチファクトとの相関がより強いことがわかる。
【0071】このように、本実施形態にかかるファント
ムを用いることで、様々な定量的な解析が可能となる。
なお、上記評価例は、あくまで一例であり、他にも様々
な定量的な解析ができることはいうまでもない。
【0072】(第2の実施形態)上記第1の実施形態に
おいては、2本の円柱状の部材を有するファントムにつ
いて説明したが、円柱状の部材は3本であってもよく、
また、3本以上の場合には、そのうちの1本を他の円柱
状の部材に対して端面を対向して配してもよい。
【0073】図9は、本発明の第2の実施形態にかかる
ファントムを示す図であり、図9の(A)は立体図、
(B)は平面図、(C)は矢印1の方向からファントム
を見た場合の側面透視図、(D)は矢印2の方向からフ
ァントムを見た場合の側面透視図を示す。図9の(A)
に示すようにファントム900は容器901と部材90
2−1、902−2、902−3とを有し、再構成され
たX線断層像において、部材902−1と902−2の
間で発生するパーシャルボリュームアーチファクトを評
価値として用いる。
【0074】図9の(B)に示すように、容器901の
外径Dは210mmで、形状は円柱状を有している。な
お、寸法は、特にこれに限るものではない。人間の頭部
の断面を模しているものであり、かつ持ち運びや取り付
け易さ等を考慮したものである。また、形状も特にこれ
に限るものではない。ただし、内面形状については、内
部に配された部材902−1または902−2、902
−3に対して、凸状の部位を有していないことが望まし
い。凸状の部位を有していた場合、再構成されたX線断
層像において部材902−1、902−2または902
−3と容器901の内面との間でパーシャルボリューム
アーチファクトが生じてしまうからである。
【0075】容器901はアクリルの材質で構成されて
いる。ただし、特にこれに限るものではない。X線吸収
率の極めて高いものでなければよく、上記第1の実施形
態と同様に、ファントム900は部材902−1、90
2−2、902−3が所定の位置にくるように位置合わ
せする必要があるため、内部の見える透明な材質を用い
ることが望ましい。
【0076】部材902−1、902−2、902−3
はともに外径dが40mmで、形状は円柱状を有してい
る(以下902−1乃至902−3を円柱状の部材と称
す)。円柱状の部材902−1乃至902−3は互いの
中心距離rが100mmとなるよう配されている。な
お、大きさ(外径寸法等)は特にこれに限るものではな
い。大きすぎると、再構成されたX線断層像において容
器901内面との間で、パーシャルボリュームアーチフ
ァクトが生じることから、これを回避することが望まし
い。一方、小さすぎると、両円柱状の部材(902−2
と902−3)間においてパーシャルボリュームアーチ
ファクトが発生しないため、中心距離rが50mm乃至
150mm程度で、距離Lが60mm程度となることが
望ましい。
【0077】また、形状は円柱状に限るものではない。
ただし、凸状の部位を有していないことが望ましい。さ
らに円柱状の部材902−1乃至902−3の材質はテ
フロン材質で構成されているが、特にこれに限るもので
はない。人間の頭蓋骨のX線吸収率とほぼ同等のもので
あればよい。
【0078】さらに、容器901内部は水で充填されて
いる(903)。ただし、充填される物質は水に限らな
い。人体の組成のうち、骨部以外はほぼ水でできている
ことから、本実施形態においては水を用いることとした
もので、水以外の物質でもよい。ただし、均質な材料で
充填されていることが望ましい。
【0079】次にファントム900内の円柱状の部材9
02−1乃至902−3の側面配置を図9(C)または
(D)を用いて説明する。円柱状の容器901の一方の
端面905−1(内側)に円柱状の部材902−2およ
び902−3の一方の端面が固着されており、円柱状の
容器901の他方の端面905−2に円柱状の部材90
2−1の一方の端面が固着されている。
【0080】端面906−2、906−3は同一平面9
09を形成し、円柱状の部材902−2をその中心軸9
10がZ軸に平行となるように配置した場合、平面90
9−1と中心軸910とは互いに直交する(907−
2)。また、円柱状の部材902−3はその中心軸91
1が円柱状の部材902−2の中心軸910と平行にな
るように容器901の内側端面905−1に固着されて
いる。このため、円柱状の部材902−2と同様、円柱
状の部材902−2をその中心軸910がZ軸に平行と
なるように配した場合、円柱状の部材902−3の中心
軸911もまたZ軸に平行となり、それゆえ、平面90
9−1と中心軸911とは互いに直交する(907−
3)。
【0081】端面906−1は平面909を挟んで円柱
状の部材902−2および902−3に対向する側に設
けられている。円柱状の部材902−1をその中心軸9
12がZ軸に平行となるように配置した場合、平面90
9とその中心軸912とは互いに直交する(907−
1)。
【0082】ファントム900内の円柱状の部材902
−1乃至902−3の断面配置は、図9(B)に示す通
りで、端面906−1乃至906−3に外接する三角形
912が正三角形になるように配されている。さらに、
容器中心904が円柱状の部材902−1の中心と円柱
状の部材902−2の中心と、円柱状の部材902−3
の中心とからそれぞれ等距離にある関係を有している
(すなわち、容器中心904は外接する正三角形912
の重心位置と一致する)。
【0083】ファントム900のX線CT装置への取り
付けは上記第1の実施形態にかかるファントム300と
同様であるため説明は省略する。
【0084】かかる特徴的な円柱状の部材の側面配置に
より、上記第1の実施形態に比べ、位置決め精度の再現
性が向上する。すなわち、上記第1の実施形態において
は、図6のステップS603において2本の円柱状の部
材のCT値が同一であることで、正しい位置決めができ
ていると認識したが、これだけでは必ずしも位置決めに
おいて高い再現性が得られるとは限らない。例えば、2
本の円柱状の部材302−1および302−2がスライ
ス面403に対してZ軸方向に平行にオフセットして配
された場合、再構成された画像における円柱状の部材3
02−1および302−2の領域にて検出されるCT値
は同一となるが、発生するパーシャルボリュームアーチ
ファクトは異なってくる。
【0085】一方、本実施形態におけるファントム90
0を用いた場合、少なくとも1つの円柱状の部材は、他
の円柱状の部材とZ軸方向において異なる方向を向いて
配されているため、Z軸方向に平行にオフセットしてい
た場合、CT値が同一とはならない。このため、Z軸方
向のオフセットを回避することができ、より再現性の高
い位置決めが可能となる。位置決め精度の再現性が高け
れば、評価値の信頼性も向上する。
【0086】なお、参考までにファントム900を用い
て撮像された再構成画像の一例を図8に示す。評価値の
算出にあたっては、801に示す領域と802に示す領
域を指定し、当該領域におけるCT値の平均値に基づい
て評価値が算出されうる。
【0087】なお、本実施形態においては円柱状の部材
を3本有するファントムについて述べたが、4本以上で
あってもよいことはいうまでもない。
【0088】また、上記第1の実施形態において述べた
場合と同様、かかるファントムを用いることで、機種間
の性能評価や、最適な設定値の抽出が可能となることは
いうまでもない。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
X線CT装置におけるパーシャルボリュームアーチファ
クトの定量的な評価が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のX線CT装置で撮像した人間の頭部のX
線断層像の一例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態にかかるX線CT装置
のシステム構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態にかかるファントムを
示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態にかかるファントムを
X線CT装置に取り付けた状態を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態にかかるファントムを
天板に取り付けるための部材を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態にかかるファントムに
ついて断層像を採取し、パーシャルボリュームアーチフ
ァクトを評価するための処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第1の実施形態にかかるX線CT装置
の機能ブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施形態にかかるX線CT装置
により再構成されたファントムの再構成画像の一例を示
す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態にかかるファントムを
示す図である。
【図10】パーシャルボリュームアーチファクトの発生
原理を端的に示した図である。
【図11】本発明の第1の実施形態にかかるファントム
を用いて、パーシャルボリュームアーチファクトを測定
したもので、スライス厚を変えた場合の変化を表す図で
ある。
【図12】本発明の第1の実施形態にかかるファントム
を用いて、パーシャルボリュームアーチファクトを測定
したもので、同一のX線CT装置に対して、パーシャル
ボリュームアーチファクトが最も生じやすい断面におい
て、2種類の異なる測定方式(アキシャルスキャン方
式、ヘリカルスキャン方式)を用いて、スライス厚を変
えて測定した結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 俊一郎 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 西出 明彦 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 CA13 CA36 FC12 GA01 GA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線CT装置により再構成される断層像
    のパーシャルボリュームアーチファクトを評価するため
    の基準検査体であって、 互いにX線吸収係数がほぼ等しい物質で形成される複数
    の部材それぞれの一端面が、所定の平面上で所定の間隔
    で位置するように、水で満たされた容器内に設けられて
    いることを特徴とする基準検査体。
  2. 【請求項2】 前記複数の部材が3つ以上ある場合に、
    少なくとも1の部材は、 前記所定の平面を挟んで対向する側に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の基準検査体。
  3. 【請求項3】 前記所定の平面上に位置する複数の前記
    一端面のうち、隣り合う一端面の前記所定の間隔は、5
    0mm乃至150mmであることを特徴とする請求項1
    または2に記載の基準検査体。
  4. 【請求項4】 前記複数の部材は略同一の外径を備える
    円柱状の形状を有していることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の基準検査体。
  5. 【請求項5】 前記複数の部材が3つ以上ある場合に、
    該複数の部材それぞれの一端面の前記所定の平面上にお
    ける位置は、複数の当該一端面に外接する多角形が正多
    角形になるように配されていることを特徴とする請求項
    4に記載の基準検査体。
  6. 【請求項6】 前記複数の部材はテフロン(登録商標)
    材質で構成されることを特徴とする請求項1または2に
    記載の基準検査体。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1つに
    記載の基準検査体を用いて、X線CT装置により再構成
    される断層像のパーシャルボリュームアーチファクトを
    評価するための方法であって、 前記所定の平面をスライス面として投影データを収集す
    るスキャンを行う工程と、 収集された前記投影データに基づき断層像を再構成する
    工程と、 前記再構成された断層像において、パーシャルボリュー
    ムアーチファクトが発生した第1の領域およびパーシャ
    ルボリュームアーチファクトが発生していない第2の領
    域を指定する工程と、 前記指定された第1の領域のCT値と、前記指定された
    第2の領域のCT値とに基づいて、評価値を算出する工
    程とを備えることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の基準検査体を用いてX
    線CT装置により再構成される断層像のパーシャルボリ
    ュームアーチファクトを評価するための方法であって、 前記所定の平面をスライス面とし、かつ前記複数の端面
    に外接する正多角形の重心位置が、前記X線CT装置の
    回転中心と一致するように配した状態で、投影データを
    収集するスキャンを行う工程と、 収集された前記投影データに基づき断層像を再構成する
    工程と、 前記再構成された断層像において、パーシャルボリュー
    ムアーチファクトが発生した第1の領域およびパーシャ
    ルボリュームアーチファクトが発生していない第2の領
    域を指定する工程と、 前記指定された第1の領域のCT値と、前記指定された
    第2の領域のCT値とに基づいて、評価値を算出する工
    程とを備えることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項6のいずれか1つに
    記載の基準検査体を用いて、断層像を再構成し、パーシ
    ャルボリュームアーチファクトを評価するX線CT装置
    であって、 前記所定の平面をスライス面として投影データを収集す
    るスキャンを行う手段と、 収集された前記投影データに基づき断層像を再構成する
    手段と、 前記再構成された断層像において、パーシャルボリュー
    ムアーチファクトが発生した第1の領域およびパーシャ
    ルボリュームアーチファクトが発生していない第2の領
    域を指定する手段と、 前記第1の領域のCT値と、前記第2の領域のCT値と
    に基づいて、評価値を算出する手段とを備えることを特
    徴とするX線CT装置。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の基準検査体を用いて
    断層像を再構成し、パーシャルボリュームアーチファク
    トを評価するX線CT装置であって、 前記所定の平面をスライス面とし、かつ前記複数の端面
    に外接する正多角形の重心位置が、前記X線CT装置の
    回転中心と一致するように配した状態で、投影データを
    収集するスキャンを行う手段と、 収集された前記投影データに基づき断層像を再構成する
    手段と、 前記再構成された断層像において、パーシャルボリュー
    ムアーチファクトが発生した第1の領域およびパーシャ
    ルボリュームアーチファクトが発生していない第2の領
    域を指定する手段と、 前記指定された第1の領域のCT値と、前記指定された
    第2の領域のCT値とに基づいて、評価値を算出する手
    段とを備えることを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項6のいずれか1つ
    に記載の基準検査体にX線を照射し、検出された透過X
    線に基づいて断層像を再構成するX線CT装置における
    操作コンソールであって、 前記再構成されたX線断層像において、パーシャルボリ
    ュームアーチファクトが発生した位置を指定する第1の
    指定手段と、 前記再構成されたX線断層像において、パーシャルボリ
    ュームアーチファクトが発生していない位置を指定する
    第2の指定手段と、 前記第1の指定手段により指定された領域のCT値を読
    み込む第1の読み込み手段と、 前記第2の指定手段により指定された領域のCT値を読
    み込む第2の読み込み手段と、 前記第1の読み込み手段により読み込まれたCT値と前
    記第2の読み込み手段により読み込まれたCT値との差
    を算出する算出手段とを備えることを特徴とする操作コ
    ンソール。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項6のいずれか1つ
    に記載の基準検査体にX線を照射し、検出された透過X
    線に基づいて断層像を再構成するX線CT装置における
    操作コンソールの処理方法であって、 前記再構成されたX線断層像において、パーシャルボリ
    ュームアーチファクトが発生した位置を指定する第1の
    指定工程と、 前記再構成されたX線断層像において、パーシャルボリ
    ュームアーチファクトが発生していない位置を指定する
    第2の指定工程と、 前記第1の指定工程において指定された領域のCT値を
    読み込む第1の読み込み工程と、 前記第2の指定工程において指定された領域のCT値を
    読み込む第2の読み込み工程と、 前記第1の読み込み工程において読み込まれたCT値と
    前記第2の読み込み工程において読み込まれたCT値と
    の差を算出する算出工程と、 を備えることを特徴とする操作コンソールの処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の処理方法をコンピ
    ュータによって実現させるための制御プログラムを格納
    した記憶媒体。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の処理方法をコンピ
    ュータによって実現させるための制御プログラム。
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EP2982970A1 (en) 2014-08-04 2016-02-10 Uniwersystet Slaski w Katowicach Computer tomography for determining physical parameters of an object

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