JP2003116246A - 開放モータ - Google Patents

開放モータ

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JP2003116246A
JP2003116246A JP2001311252A JP2001311252A JP2003116246A JP 2003116246 A JP2003116246 A JP 2003116246A JP 2001311252 A JP2001311252 A JP 2001311252A JP 2001311252 A JP2001311252 A JP 2001311252A JP 2003116246 A JP2003116246 A JP 2003116246A
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motor
casing
water
bearing
outside air
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JP2001311252A
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English (en)
Inventor
Masaki Taguchi
昌基 田口
Tamotsu Miyamoto
保 宮本
Kenji Ichiki
健司 一木
Kazuhiro Kawada
和博 川田
Hiroyuki Shiina
博之 椎名
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開放モータにおける浸水対策を低コストで実
現する。 【解決手段】 モータケーシング2の取り付け状態にお
いて最下部となる位置に外気導入孔11を設け、モータ
ケーシング2の端板部13に、モータ軸受4aを横切る
線Lで上下に分けた場合の下側に偏らせて複数の排気孔
14を配設する。 【効果】 水が排気孔を通ってモータケーシング内に入
り込んだとしても、その位置がモータ軸受に対して下方
または側方になるため、水はそこから落下し、モータ軸
受やDCモータにおけるブラシの摺動部が被水すること
がない。したがって、モータ軸受などの重要部品に錆が
発生することを防止することができ、それを排気孔の配
置のみで達成でき、浸水対策を施した開放モータの製造
コストを低廉化し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外気をモータケー
シング内に導入して冷却するようにした開放モータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のラジエータ冷却ファンモ
ータに、外気をモータケーシング内に導入して冷却する
開放モータを用いたものがある。このような開放モータ
にあっては、外気を導入し冷却することによって出力を
高めることができるため、レイアウト上コンパクトであ
ってかつ高出力が要求される上記ファンモータなどに好
適である。
【0003】図3に、従来のファンモータに用いられた
開放モータの一例を示す。図示例の開放モータ21は、
太鼓形状のモータケーシング22に一体的に形成された
ブラケット部を図示されない車体前部のフレームまたは
ラジエータにボルト止めして取り付けられる。そのモー
タケーシング22の一方の軸線方向端面を形成する端板
部22aに、その一部を切り起こして形成した複数の排
気孔23が周方向に間隔をあけて全周に渡って配設され
ている。なお、モータケーシング22には外気を内部に
取り入れるための図示されない外気導入孔が設けられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た開放モータ21にあっては、走行中に跳ね上げられた
水により被水する場合がある。モータケーシング22の
上部が被水した場合には、その上部に配設された排気孔
23からモータケーシング22内に水が入り込む虞があ
る。
【0005】モータケーシング22の上部から内部に入
った水は、モータケーシング22内を下方に向けてケー
シング内面を伝わるなどして落下するが、その過程にお
いてモータ軸24の軸受(出力側及びエンド側)やDC
モータにおけるブラシ回りに浸水する虞がある。それに
より軸受やブラシに錆が発生すると、モータ特性が低下
してしまう。その対策として耐水性の部品や防錆対策品
を使用することが考えられるが、コスト高になるという
問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決し
て、開放モータにおける浸水対策を低コストで実現する
ために、本発明に於いては、モータケーシングが、外気
を前記モータケーシング内に導入するための外気導入孔
と、前記モータケーシング内に導入された外気を排気す
るための排気孔とを有する開放モータであって、前記モ
ータケーシングの中央部にモータ軸受が設けられている
と共に、前記排気孔が、前記モータ軸受の外周側にて複
数配置され、かつモータ取り付け状態において前記モー
タケーシングの前記モータ軸受を横切る線で上下に分け
た場合の下側に偏って設けられているものとした。
【0007】これによれば、水が排気孔を通ってモータ
ケーシング内に入り込んだとしても、その位置がモータ
軸受に対して下方または側方になるため、水はそこから
落下し、モータ軸受やDCモータにおけるブラシの摺動
部が被水することがない。したがって、モータ軸受など
の重要部品に錆が発生することを防止することができ、
それを排気孔の配置のみで達成でき、浸水対策を施した
開放モータの製造コストを低廉化し得る。
【0008】特に、前記外気導入孔が、前記モータケー
シングの最下部に設けられた水抜き孔であると良い。こ
れにより、水抜き孔と外気導入孔とを別個に設ける必要
がないことから、製造コストを低廉化し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
【0010】図1は、本発明が適用された自動車のラジ
エータ冷却ファン用モータに用いられる開放モータ1を
示す側断面図であり、図2は図1の矢印II線から見た正
面図である。図1及び図2に示されるように、モータケ
ーシング2は、有底円筒状のケーシング本体2aと、そ
のケーシング本体2aの図1における左側になる開放端
面を閉塞するエンドカバー2bとからなる。なお、図1
及び図2における上下の関係は、車体フレームまたはラ
ジエータに取り付けた状態における上下関係と同一であ
る。
【0011】この開放モータ1の出力を取り出すモータ
軸3は、ケーシング本体2aの底面中央部に装着された
モータ軸受4aと、エンドカバー2bの中央部に装着さ
れたモータ軸受4bとにより支持されている。モータ軸
3の一方の軸線方向端部がケーシング本体2aの外方に
突出しており、その突出端部に図示されないファンが固
設される。
【0012】モータ軸3の両モータ軸受4a・4b間に
は、ロータ5が固着されていると共に、そのエンドカバ
ー2b側にコンミテータ6が固着されている。ロータ5
には複数のティースが設けられ、各ティースにコイル7
が巻かれている。そのロータ5の外周面に対向するケー
シング本体2aの内周面には、複数のマグネット8が配
設されている。また、コンミテータ6の外周には複数の
ブラシ9が配設されている。なお、ブラシ9と電気的に
接続された端子を有する外部接続コネクタ10がモータ
ケーシング2の適所に取り付けられている。
【0013】エンドカバー2bには、図2に示されるよ
うに、周方向に略3等分された位置から半径方向外向き
に延出するように形成された3つのブラケット部2cが
設けられている。これらブラケット部2cのそれぞれに
設けられた孔を用いて車体フレームまたはラジエータに
ボルト止めされて、開放モータ1が取り付け状態にな
る。
【0014】また、モータケーシング2には、その取り
付け状態において最下部となる位置に、ケーシング本体
2aの周壁の一部を切り欠いて形成した外気導入孔11
が設けられている。なお、走行中に跳ね上げられるなど
車体下方から飛び込んでくる水滴が外気導入孔11から
モータケーシング2内に入り込む虞がある。その浸水を
防止するために、モータケーシング2内の外気導入孔1
1に隙間をあけて対向する位置に浸水防止板12が設け
られている。
【0015】そして、ケーシング本体2aのエンドカバ
ー2bとは相反する側の端板部13には、図2に良く示
されるように、モータ軸受4a(4b)を横切る線Lで
上下に分けた場合の下側に偏って複数の排気孔14が配
設されている。
【0016】開放モータ1が通電されてロータ5が回転
すると、ロータ5の回転に伴ってモータケーシング2内
に生じる気流により、外気が図1の矢印Aに示されるよ
うに外気導入孔11からモータケーシング2内に導入さ
れ、モータケーシング2内の空気が排気孔14から図1
の矢印Bに示されるように排出される。モータが作動す
ることで、モータ内部の温度上昇と、モータ軸3に取り
付けられたファンFの回転によるモータ外周部において
風が発生して排気孔14のあるモータケーシング2とフ
ァンFとの隙間に生ずる負圧とにより、矢印Aからモー
タケーシング2内を通って矢印Bに示されるようにモー
タケーシング2内を通り抜ける空気の流れ(波線の矢
印)が発生する。これにより、通電中はモータケーシン
グ2内に常に外気が導入されるため、モータケーシング
2内が積極的に冷却され、モータ出力が向上する。
【0017】本発明による開放モータ1にあっては、上
記複数の排気孔14が線Lの下側に偏って配設されてい
る。したがって、走行中に跳ね上げられるなどして開放
モータ1の上部に図1の矢印Cに示されるように向かっ
てきた水は、端板部13の閉塞部に衝当して図1の矢印
Dに示されるように跳ね返されるため、モータケーシン
グ2内に浸水することはない。
【0018】図1の矢印Eに示されるように排気孔14
に向かってきた水は、排気孔14からモータケーシング
2内に入り込む場合があるが、入り込んだとしても、そ
の位置がモータ軸受4a(4b)に対して下方になる。
したがって、水はそこから落下するため、モータ軸受4
a(4b)が被水することがない。これは、図示例のよ
うにDCモータの場合には、そのブラシ9の摺動部に対
しても同様である。
【0019】また、図示例の場合には、複数の排気孔1
4の最上部に位置するものであっても、図2に良く示さ
れるようにモータ軸受4a(4b)の側方である。した
がって、開放モータ1に向かってきた水滴が、複数の排
気孔14における最上部のものを通ってモータケーシン
グ2内に入ったとしても、そこから落下していくためモ
ータ軸受4a(4b)やブラシ9の摺動部が被水するこ
とはない。
【0020】なお、モータケーシング2内に入った水
は、上記したように開放モータ1の取り付け状態で最下
部に位置する外気導入孔11から外部に排出される。被
水しモータケーシング内に浸水する虞のある部位に用い
られるモータにあっては、通常その取り付け状態で最下
部に位置する所に水抜き孔を配設することから、水抜き
孔として設けられたものを外気導入孔11として用いて
良い。その場合には、それぞれを別個に設ける必要がな
いことから、製造コストを低廉化し得る。
【0021】このように、排気孔14の配置のみで、排
気孔14からの浸水によりモータ軸受4a(4b)及び
ブラシ9が被水して錆が生じてしまうことを防止するこ
とができ、高価な耐水部品や防錆対策品を使用する必要
が無い。したがって、浸水対策が施された開放モータ1
を低コストで提供し得る。
【0022】なお、線Lの下側に全ての排気孔14が位
置している必要はなく、図示例のように線L上に位置す
る排気孔14があっても良い。すなわち、モータ軸受4
a(4b)が被水することを防止するためには、モータ
軸受4aの真上及びその近傍に排気孔が配置されていな
ければ良い。また、排気孔14の数や間隔(図示例では
等角度ピッチ)は任意である。
【0023】
【発明の効果】このように本発明によれば、水が排気孔
を通ってモータケーシング内に入り込んだとしても、そ
の位置がモータ軸受に対して下方または側方になるた
め、水はそこから落下し、モータ軸受やDCモータにお
けるブラシの摺動部が被水することがない。したがっ
て、モータ軸受などの重要部品に錆が発生することを防
止することができ、それを排気孔の配置のみで達成で
き、浸水対策を施した開放モータの製造コストを低廉化
し得る。特に、外気導入孔を水抜き孔と兼用すると良
く、この場合には、水抜き孔と外気導入孔とを別個に設
ける必要がないことから、製造コストを低廉化し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動車のラジエータ冷却フ
ァン用モータに用いられる開放モータを示す側断面図。
【図2】図1の矢印II線から見た正面図。
【図3】従来の開放モータの外観を示す斜視図。
【符号の説明】
1 開放モータ 2 モータケーシング 2a ケーシング本体、2b エンドカバー、2c ブ
ラケット部 3 モータ軸 4a・4b 軸受 5 ロータ 6 コンミテータ 7 コイル 8 マグネット 9 ブラシ 10 コネクタ 11 外気導入孔 12 浸水防止板 13 端板部 14 排気孔
フロントページの続き (72)発明者 一木 健司 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 川田 和博 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 椎名 博之 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 Fターム(参考) 5H605 AA02 BB05 CC01 DD07 DD09 DD33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータケーシングが、外気を前記モータ
    ケーシング内に導入するための外気導入孔と、前記モー
    タケーシング内に導入された外気を排気するための排気
    孔とを有する開放モータであって、 前記モータケーシングの中央部にモータ軸受が設けられ
    ていると共に、 前記排気孔が、前記モータ軸受の外周側にて複数配置さ
    れ、かつモータ取り付け状態において前記モータケーシ
    ングの前記モータ軸受を横切る線で上下に分けた場合の
    下側に偏って設けられていることを特徴とする開放モー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記外気導入孔が、前記モータケーシン
    グの最下部に設けられた水抜き孔であることを特徴とす
    る請求項1に記載の開放モータ。
JP2001311252A 2001-10-09 2001-10-09 開放モータ Pending JP2003116246A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008217186A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯型情報処理装置
WO2010046129A2 (de) * 2008-10-24 2010-04-29 Chr. Mayr Gmbh + Co. Kg Abgedichtete hysteresekupplung oder -bremse
KR20170027455A (ko) 2015-09-02 2017-03-10 한온시스템 주식회사 차량용 냉각팬 모터
CN109921539A (zh) * 2019-03-26 2019-06-21 滁州市润德电子科技有限公司 一种便于拆装的直流永磁无刷电机的散热端盖

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