JP2003115996A - ネットワーク接続端末、ネットワークシステム及びその方法並びに記憶媒体、プログラム - Google Patents

ネットワーク接続端末、ネットワークシステム及びその方法並びに記憶媒体、プログラム

Info

Publication number
JP2003115996A
JP2003115996A JP2002186759A JP2002186759A JP2003115996A JP 2003115996 A JP2003115996 A JP 2003115996A JP 2002186759 A JP2002186759 A JP 2002186759A JP 2002186759 A JP2002186759 A JP 2002186759A JP 2003115996 A JP2003115996 A JP 2003115996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
image
digital watermark
additional information
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002186759A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Hayashi
淳一 林
Keiichi Iwamura
恵市 岩村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002186759A priority Critical patent/JP2003115996A/ja
Publication of JP2003115996A publication Critical patent/JP2003115996A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子透かしが埋め込まれた画像データをサー
バ、特にWebサーバへネットワークアクセスする際
に、サーバへアクセスするクライアントの環境に応じて
適応的なサーバを選択して、ネットワークアクセスする
こと。 【解決手段】 電子透かし抽出部502は画像データ
I”から付加情報IDを抽出し、クライアント情報発生
部506は時間の情報や、場所の情報や、端末の種類の
情報などのクライアント情報Infを発生する。アドレ
ス情報要求部503は付加情報ID、クライアント情報
Infに対応するアドレス情報Addrを求め、出力す
る。そしてアドレス情報Addrを用いて、ネットワー
クアクセス部505はコンテンツサーバへのアクセスを
開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接
続するネットワーク接続端末、ネットワークシステム及
びその方法並びに記憶媒体、プログラムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータとそのネットワーク
の急速な発達及び普及により、文字データ、画像デー
タ、音声データなど、多種の情報がディジタル化されて
いる。ディジタル情報は、経年変化などによる劣化がな
く、いつまでも完全な状態で保存できる一方、容易に複
製が可能であり、著作権の保護が大きな問題となってい
る。そのため著作権保護のためのセキュリティ技術は急
速に重要性を増している。
【0003】著作権を保護する技術の一つに”電子透か
し”がある。電子透かしとは、ディジタルの画像データ
や音声データ、文字データなどに、著作権保有者の名前
や購入者のIDなどを人に知覚出来ないように埋めこ
み、違法コピーによる無断の使用を追跡する技術であ
る。
【0004】更に、本来は前述した著作権保護の目的で
利用されてきた電子透かし技術が他の目的で利用される
ことも多い。例えば、USP5841978において
は、画像データをWebサイトへアクセスするためのホ
ットリンクとして利用するために電子透かしを利用する
技術が提案されている。この技術によれば、まず、UR
L情報などを画像データの中に電子透かしとして埋め込
み、URL情報が埋め込まれた画像データを配布する。
そして、利用者は電子透かしが埋め込まれた画像データ
から電子透かしとして埋め込まれているURL情報を抽
出し、前記抽出されたURL情報に基づいてネットワー
クを用いてアクセスする。これによって、画像データ自
体をWebサイトへアクセスするためのホットリンクと
して利用することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、電
子透かし技術を用いて画像データにURL情報を埋め込
むことにより、画像データをWebサーバへのホットリ
ンクとして利用することが可能となり有益である。しか
しながら従来技術によれば、URLが電子透かしとして
埋め込まれた画像データは、特定のWebサーバへのホ
ットリンクとしてしか機能できなかった。よって、We
bサーバへアクセスする接続端末の種類、アクセスする
場所、アクセスする時間などに応じて異なるWebサー
バへアクセスすることは困難となる。
【0006】例えば、PCは比較的大きな画面でWeb
サイトのコンテンツを閲覧可能であるのに対して、携帯
電話やPDAは比較的小さな画面でしかWebサイトの
コンテンツを閲覧できない。また、PCはWebサイト
へ比較的高速にアクセス可能であるのに対して、携帯電
話やPDAは比較的低速にしかアクセスできない。更
に、PCは比較的処理能力や記憶容量が大きく、多くの
処理を必要とするコンテンツや容量の大きなコンテンツ
を閲覧することが可能であるが、携帯電話やPDAは比
較的処理能力や記憶容量は小さく、多くの処理を必要と
するコンテンツや容量の大きなコンテンツを閲覧するの
は困難である。このため、一般的にはPCからアクセス
した場合の第1のコンテンツと、携帯電話やPDAから
アクセスした場合の第2のコンテンツを別々にWebサ
ーバに用意しておき、PCからは第1のコンテンツを閲
覧し、携帯電話やPDAからは第2のコンテンツを閲覧
する場合が多い。しかしながら、従来技術によれば、一
般的に普及しているPCを用いてネットワークアクセス
した場合と、携帯電話やPDAを用いてネットワークア
クセスした場合は、同一のWebサーバへのアクセスを
強いられる。
【0007】また、例えば、第1の国から閲覧しやすく
するために第1の言語で記載されたコンテンツと、第2
の国から閲覧しやすくするために第2の言語で記載され
たコンテンツを別々に用意し、複数の国から閲覧しやす
くする場合が多い。しかしながら、従来技術によれば、
第1の国からも第2の国からも同一のWebサーバへの
アクセスを強いられる。
【0008】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
であり、電子透かしが埋め込まれた画像データをサー
バ、特にWebサーバへネットワークアクセスする際
に、サーバへアクセスするクライアントの環境に応じて
適応的なサーバを選択して、ネットワークアクセスする
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、例えば本発明の、ネットワーク接続端末は以下
の構成を備える。
【0010】すなわち、第1の情報が多重化された画像
から当該第1の情報を抽出する抽出手段と、所定の記憶
装置に格納された複数のアドレス情報のうち、前記抽出
手段により抽出された前記第1の情報と、前記第1の情
報とは異なる第2の情報とで特定されるアドレス情報
を、前記所定の記憶装置から獲得する獲得手段と、前記
獲得手段により獲得したアドレス情報に基づいたアドレ
スにアクセスするアクセス手段とを備える。
【0011】また、本発明の目的を達成するために、例
えば本発明のネットワークシステムは、上述のネットワ
ーク接続端末を含む構成を備える。
【0012】
【本発明の実施の形態】以下添付図面を参照し、本発明
を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
【0013】図1は本実施形態に適用するネットワーク
にアクセスする装置の全体構成を示したものである。同
図において、ホストコンピュータ101は例えば一般に
普及しているパソコンであり、スキャナ119から読み
取られた画像を入力し、編集・保管することが可能であ
る。同様に、デジタルカメラ121を用いて撮影された
画像を入力し、同様に編集・保管することも可能であ
る。更に、ここで得られた画像をプリンタ117から印
刷させることが可能である。また、ユーザからの各種マ
ニュアル指示等は、マウス111、キーボード112か
らの入力により行われる。更に、モデム113やNIC
115を用いて他のコンピュータと種々のデータを送受
信することが可能である。
【0014】ホストコンピュータ101の内部では、バ
ス123により後述する各ブロックが接続され、種々の
データの受け渡しを可能とする。
【0015】図中、102は、ホストコンピュータ10
1からの種々の情報を表示することの出来るモニタであ
る。
【0016】103はCPUで、ROM104,RAM
105などのメモリに記憶されているプログラムやデー
タなどを用いてホストコンピュータ101全体の制御を
行うと共に、画像処理やネットワークへの接続処理など
も行う。
【0017】104はROMで、予め必要な画像処理プ
ログラムや本装置全体の制御を行う制御プログラム等を
記憶する。
【0018】105はRAMで、本装置に入力された
(画像処理や制御)プログラムや(画像)データ(例え
ばCDドライブ108やFDドライブ109やDVDド
ライブ110からロードされた、もしくはネットワーク
を介してダウンロードされたプログラムやデータ)を一
時的に記憶するエリアを備えると共に、CPU103が
各種の処理を行う際に用いるワークエリアも備える。
【0019】106はHD(ハードディスク)ドライブ
で、CDドライブ108やFDドライブ109やDVD
ドライブ110等のドライブから読み出され、もしくは
ネットワークからダウンロードされたプログラムやデー
タなどをファイルとして保存することができる。また処
理後のデータを保存することもできる。
【0020】108はCDドライブで、外部記憶媒体の
一つであるCD(CD−R)に記憶されたデータを読み
込み或いは書き出すことができる。
【0021】109はFDドライブで、FDからの読み
込み、FDへの書き出しができるFDドライブである。
【0022】110はDVDドライブで、DVDからの
読み込み、DVDへの書き出しができるDVDドライブ
である。尚、CD,FD,DVD等に画像編集用のプロ
グラムが記憶されている場合には、これらプログラムを
各記憶媒体用のドライブを介してHDドライブ106上
にインストールし、必要に応じてRAM105に転送さ
れるようになっている。
【0023】114は、マウス111或いはキーボード
112からの入力指示を受け付けたり、モデム113を
用いて他のコンピュータとデータを送受信するために、
これらと接続されるインターフェイス(I/F)であ
る。
【0024】116は、NIC115を用いて、HDド
ライブ106、CD、FD、DVDなどに記憶されてい
る種々のデータを他のコンピュータと送受信するために
これらと接続されるインターフェイス(I/F)であ
る。
【0025】118は、HDドライブ106、CD、F
D、DVDなどに記憶されている画像データや文字デー
タをプリンタ117を用いて紙の媒体に出力するために
これらと接続されるプリンタインターフェイス(I/
F)である。
【0026】120は、スキャナ119から入力された
画像データを受け付け、HDドライブ106やRAM1
05に記憶するためにこれらと接続されるインターフェ
イス(I/F)である。
【0027】122は、デジタルカメラ121を用いて
撮影された画像データを受け付け、HDドライブ106
やRAM105に記憶するためにこれらと接続されるイ
ンターフェイス(I/F)である。
【0028】次に、本実施形態に適用するサーバ及びク
ライアントの接続端末(以下、単にクライアントと呼称
することがある)を含めたシステムの全体構成について
説明する。図2は本実施形態に適用するサーバ及びクラ
イアントを含めたシステムの全体構成を示したものであ
る。図2に示すように、本実施形態におけるネットワー
クシステムは、画像出力クライアント201、付加情報
情報管理サーバ202、ネットワークアクセスクライア
ント203、及びコンテンツサーバ204から構成され
る。サーバ、及びクライアントは一般的に普及している
パソコンである。或いは、利用者が常備可能な大きさ及
び質量のPDAや携帯電話であっても良い。
【0029】サーバ及びクライアントは、通信路205
によって接続されている。通信路205はインターネッ
トなどに代表される双方向通信路であり、物理的に銅線
や光ファイバー等で接続されている場合や、電波を利用
して接続されている場合や、これらの組み合わせを含
む。サーバ及びクライアントは、通信路205を用いて
所定の符号列を送信、及び受信することにより、互いに
情報をやり取りすることが可能である。更に、通信路2
05の途中で符号列が悪用されることを防止するために
符号列は暗号化処理が施されていても良い。以下では、
夫々のサーバ及びクライアントの動作について説明す
る。
【0030】<1 コンテンツサーバ>まず、コンテン
ツサーバ204の機能について説明する。コンテンツサ
ーバ204は、様々なコンテンツを保持しており、クラ
イアントからのコンテンツ要求に応じてコンテンツを提
供することができる。ここで、コンテンツとは文書情
報、画像情報(静止画像/動画像)、音声情報、プログ
ラム情報などや、これらの複数が組み合わされた情報を
含む。また、コンテンツサーバ204、及びコンテンツ
サーバ204が保持するコンテンツはネットワーク上で
の位置を特定するアドレス情報を有し、クライアントは
アドレス情報を用いてコンテンツサーバ204やコンテ
ンツサーバ204が保持するコンテンツにアクセスする
ことが可能である。例えば、コンテンツサーバ204の
例としてWebサーバを用いることが可能である。コン
テンツサーバ204としてWebサーバを用いた場合、
コンテンツはhtmlで記述されており、コンテンツサ
ーバ204のアドレス情報はURLである。
【0031】<2 画像出力クライアント>次に、画像
出力クライアント201の機能について説明する。図3
は本実施形態における画像出力クライアント201の機
能構成を説明するブロック図である。図3に示すよう
に、画像出力クライアント201は、画像入力部30
1、付加情報入力部302、電子透かし埋め込み部30
3、画像出力部304、通信部305、及びアドレス情
報・クライアント情報入力部306から構成される。
又、画像出力クライアント201は図1に示した装置の
構成を備える。
【0032】画像出力クライアント201にオリジナル
画像Iと付加情報IDを入力すると、オリジナル画像I
に付加情報IDが電子透かしとして埋め込まれ、付加情
報IDが埋め込まれた画像データI’が出力される。ま
た、付加情報IDに対応する第1のアドレス情報Add
r1と第1のクライアント情報Inf1、及び第2のア
ドレス情報Addr2と第2のクライアント情報Inf
2が画像出力クライアント201に入力され、入力され
た付加情報ID、第1のアドレス情報Addr1、第1
のクライアント情報Inf1、第2のアドレス情報Ad
dr2,及び第2のクライアント情報Inf2は付加情
報管理サーバ202に送信される。付加情報、アドレス
情報、及びクライアント情報についての詳細は後述す
る。
【0033】画像入力部301の機能について説明す
る。画像入力部301は画像データIを入力する。ここ
では、スキャナ119からの原稿の読み込み、デジタル
カメラ121によって撮影された画像データの入力、H
Dドライブ106,CDドライブ108,FDドライブ
109,DVDドライブ110からの画像データの読み
込み、或いはモデム113、NIC115からの画像デ
ータの受信により画像データIを入力するものとする。
よって、画像入力部301はこれらの機器として機能す
る。
【0034】画像入力部301に入力された画像データ
Iは次の処理のために一時的にRAM105に格納され
る、但し、RAM105の容量が画像データIの容量よ
りも小さい場合にはHDドライブ106も利用される。
入力された画像データIは出力され、電子透かし埋め込
み部303に入力される。
【0035】次に、付加情報入力部302の機能につい
て説明する。付加情報入力部302は付加情報IDを入
力する。付加情報IDは、画像データIを識別するため
の識別子である。付加情報IDは、マウス111及びキ
ーボード112などにより利用者が入力した情報や、後
述する付加情報管理サーバ202により発行された情報
を含む。
【0036】次に、電子透かし埋め込み部303の機能
について説明する。電子透かし埋め込み部303は、画
像入力部301により入力された画像データIに付加情
報入力部302により入力された付加情報IDを、不可
視の電子透かしとして埋め込む。不可視の電子透かしの
具体的な埋め込み方法については後述する。電子透かし
が埋め込まれた画像データI’は出力され、画像出力部
304に入力される。
【0037】次に、画像出力部304の機能について説
明する。画像出力部304は、付加情報IDが埋め込ま
れた画像データI’を出力する。画像出力部304は、
プリンタ117を用いて紙の媒体にプリントアウトする
ことや、HDドライブ106、CDドライブ108,F
Dドライブ109,DVDドライブ110を用いて外部
記憶媒体に記録すること、更に、モデム113、NIC
115を用いて外部機器や他のコンピュータに送信する
ことなどが可能である。
【0038】次に、アドレス情報・クライアント情報入
力部306の機能について説明する。アドレス情報・ク
ライアント情報入力部306は、第1のアドレス情報A
ddr1、第1のクライアント情報Inf1、第2のア
ドレス情報Addr2、及び第2のクライアント情報I
nf2を入力する。
【0039】ここでアドレス情報とは、図2における通
信路205を用いて通信する際に、通信路205上に存
在するコンテンツサーバ204の場所(或いは、コンテ
ンツサーバ204の有するコンテンツの場所)を特定す
る情報である。例えば、WWWにおけるURLなどもア
ドレス情報に含まれる。画像データI’の利用者に閲
覧、及び利用させたいコンテンツサーバ204のアドレ
ス情報をアドレス情報・クライアント情報入力部306
を用いて入力する。
【0040】また、クライアント情報とは、後で説明す
るネットワークアクセスクライアントの種々の状態を示
す情報である。例えば、クライアント情報として、ネッ
トワークアクセスクライアントを用いてコンテンツサー
バにアクセスする際の時間の情報や、場所の情報や、端
末の種類の情報などを設定可能である。更に、第1のク
ライアント情報Inf1は第1のアドレス情報Addr
1と関連付けられ、同様に第2のクライアント情報In
f2は第2のアドレス情報Addr2と関連付けられ
る。
【0041】例えば、第1のクライアント情報Inf1
として”0:00から12:00まで”と設定し、第2
のクライアント情報Inf2として”12:00から2
4:00まで”と設定した場合、0:00から12:0
0までの時刻にネットワークアクセスをした場合には、
第1のアドレス情報Addr1を有するコンテンツサー
バにアクセスし、一方で12:00から24:00まで
の時刻にネットワークアクセスをした場合には、第2の
アドレス情報Addr2を有するコンテンツサーバにア
クセスをすることが可能である。
【0042】また、例えば、第1のクライアント情報I
nf1として”日本”と設定し、第2のクライアント情
報Inf2として”合衆国”と設定した場合、日本から
ネットワークアクセスをした場合には、第1のアドレス
情報Addr1を有するコンテンツサーバにアクセス
し、一方で携帯電話を用いてネットワークアクセスをし
た場合には、第2のアドレス情報Addr2を有するコ
ンテンツサーバにアクセスをすることが可能である。
【0043】更に、例えば、第1のクライアント情報I
nf1として”PC”と設定し、第2のクライアント情
報Inf2として”携帯電話”と設定した場合、PCを
用いてネットワークアクセスをした場合には、第1のア
ドレス情報Addr1を有するコンテンツサーバにアク
セスし、一方で合衆国からネットワークアクセスをした
場合には、第2のアドレス情報Addr2を有するコン
テンツサーバにアクセスをすることが可能である。
【0044】以上説明した、アドレス情報及びクライア
ント情報は、マウス111及びキーボード112などに
より利用者が所望の情報を入力することが可能である。
また、ROM104やHDドライブ106などに予め保
管されている情報を設定しても良い。
【0045】付加情報入力部302によって入力された
付加情報ID、アドレス情報・クライアント情報入力部
306によって入力されたアドレス情報、及びクライア
ント情報は、通信部305を用いて、付加情報管理サー
バ202に送信される。
【0046】<3 付加情報管理サーバ>次に、付加情
報管理サーバ202の機能について説明する。図4は本
実施形態における付加情報管理サーバ202の機能構成
を説明するブロック図である。図4に示すように、付加
情報管理サーバ202は、通信部401、登録部40
2、データベース403、変換部404から構成され
る。
【0047】付加情報管理サーバ202は、前述した画
像出力クライアント201によって送信された付加情報
ID及び第1のアドレス情報Addr1、第1のクライ
アント情報Inf1,第2のアドレス情報Addr2,
及び第2のクライアント情報Inf2を通信部401に
よって受信する。受信した付加情報ID、アドレス情
報、及びクライアント情報は登録部402に出力され
る。
【0048】登録部402の機能について説明する。登
録部402には、付加情報ID、アドレス情報、及びク
ライアント情報が入力され、夫々をデータベース403
に登録する。この際、後に付加情報ID、及びクライア
ント情報を元にして、これらに関連付けられたアドレス
情報が参照可能なように、データベース403に登録す
る。
【0049】データベース403に登録される登録例を
図6に示す。図6に示すように、データベース403に
は付加情報”ID_A”、クライアント情報”Inf_
A1”、及びアドレス情報”URL_A1”が関連付け
られ、また、付加情報”ID_A”、クライアント情
報”Inf_A2”、アドレス情報”URL_A2”が
関連付けられて登録されている。後述する変換部404
を用いて、付加情報”ID_A”、及びクライアント情
報”Inf_A1”からアドレス情報”URL_A1”
に変換することが可能である。同様に、付加情報”ID
_A”、及びクライアント情報”Inf_A2”からア
ドレス情報"URL_A2"に変換することが可能であ
る。
【0050】尚、以上説明した画像出力クライアント2
01、及び付加情報管理サーバ202における処理は、
図3における画像入力部301において画像データI、
付加情報入力部302において付加情報ID,及びアド
レス情報・クライアント情報入力部306によってアド
レス情報とクライアント情報を入力した後に、操作者の
手を介さずに実行されるものである。
【0051】尚、本実施形態では付加情報管理サーバ2
02の機能を有する装置を(サーバ202として)独立
して設けたが、これに限定されるものではない。例え
ば、ネットワークアクセスクライアント203が一般の
PCやワークステーションなど、PDAに比べて大型の
装置である場合には、HDドライブ106内にデータベ
ース403を設け、ネットワークアクセスクライアント
203に新たに変換部404,登録部402を設けても
よい。その結果、通信路205を介さずに付加情報、ク
ライアント情報からアドレス情報を特定することができ
る。
【0052】<4 ネットワークアクセスクライアント
>次に、ネットワークアクセスクライアント(ネットワ
ーク接続端末)203の機能について説明する。図5は
本実施形態におけるネットワークアクセスクライアント
203の機能構成を説明するブロック図である。図5に
示すように、ネットワークアクセスクライアント203
は、画像入力部501、電子透かし抽出部502、アド
レス情報要求部503、通信部504、ネットワークア
クセス部505、及びクライアント情報発生部506か
ら構成される。また、ネットワークアクセスクライアン
ト203の構成は、図1に示すホストコンピュータ10
1の構成を備えると共に、NIC115,モデム113
も備える。
【0053】ネットワークアクセスクライアント203
は、画像出力クライアント201から出力された画像デ
ータI’(付加情報IDが電子透かしとして埋め込まれ
ている画像データ)が入力され、入力された画像データ
I’を用いてコンテンツサーバ204にネットワークア
クセスを実行することが可能である。
【0054】まず、画像入力部501の機能について説
明する。画像入力部501は画像データI”を入力す
る。画像入力部501の機能は図3に示した画像入力部
301と同様であるので詳細な説明は省略する。画像入
力部501によって入力される画像データI”は、付加
情報IDが電子透かしとして埋め込まれた画像データ
I’であっても良いし、オリジナル画像データIであっ
てもよい。更に付加情報IDが電子透かしとして埋め込
まれた画像データI’に種々の画像処理が施された画像
データであってもよい。
【0055】次に、電子透かし抽出部502の機能につ
いて説明する。電子透かし抽出部502には、画像デー
タI”が入力され、画像データI”に付加情報IDが埋
め込まれているか否かが判定され、埋め込まれている場
合には付加情報IDを抽出し、抽出された付加情報ID
を出力する。一方で、画像データI”に付加情報IDが
埋め込まれていない場合には処理を中止し、付加情報I
Dが埋め込まれていない旨をモニタ102に表示する。
電子透かし抽出部502で実行される電子透かし抽出処
理の詳細については後述する。出力された付加情報ID
はアドレス情報要求部503に入力される。
【0056】次に、クライアント情報発生部506の機
能について説明する。クライアント情報発生部506
は、クライアント情報Infを発生する。クライアント
情報Infとしては、図3において説明したように、時
間の情報や、場所の情報や、端末の種類の情報などが発
生される。具体的にはクライアントがキーボード112
やマウス111を用いて入力したクライアント情報In
fを受け付ける。或いは、RAM105、ROM10
4、HDドライブ106などに予め記憶されている時間
の情報や、場所の情報や、端末の種類の情報などを読み
出すことによって、クライアント情報Infを発生して
も良い。発生されたクライアント情報Infは、アドレ
ス情報要求部503に入力される。
【0057】次に、アドレス情報要求部503の機能に
ついて説明する。アドレス情報要求部503には、抽出
された付加情報ID、及び発生されたクライアント情報
Infが入力される。そしてアドレス情報要求部503
は、入力された付加情報ID、及びクライアント情報I
nfに対応するアドレス情報Addrを求め、出力す
る。
【0058】アドレス情報要求部503がアドレス情報
を求め、出力する処理について説明する。まず、入力さ
れた付加情報ID及びクライアント情報Infは、通信
部504を用いて、図2における付加情報管理サーバ2
02に送信される。なお、通信路205における付加情
報管理サーバ202のアドレスはRAM105に記憶さ
れているものとし、このアドレスを参照することで付加
情報管理サーバ202にアクセスすることができる。例
えば、アドレス情報を求めるための処理プログラム及び
データがRAM105に格納されており、又このデータ
に付加情報管理サーバ202のアドレスが含まれてお
り、処理プログラムによりこのアドレス先に接続する。
【0059】そして、付加情報管理サーバ202は、図
4における通信部401を用いて送信された付加情報I
D及びクライアント情報Infを受信する。そして受信
した付加情報ID及びクライアント情報Infを変換部
404に出力する。変換部404では、入力された付加
情報ID及びクライアント情報Infを用いて、データ
ベース403を参照し、付加情報ID及びクライアント
情報Infに対応するアドレス情報Addrを獲得す
る。そして、獲得したアドレス情報Addrは、通信部
401を用いて、図2におけるネットワークアクセスク
ライアント203に送信される。ネットワークアクセス
クライアント203では、通信部504を用いてアドレ
ス情報Addrを受信し、受信したアドレス情報Add
rをアドレス情報要求部503に出力する。また、変換
されたアドレス情報Addrはネットワークアクセス部
505にも出力される。
【0060】次に、ネットワークアクセス部505の機
能について説明する。ネットワークアクセス部505で
は、入力されたアドレス情報Addrを用いて、コンテ
ンツサーバ204へのアクセスを開始する。ネットワー
クアクセス部505において、アドレス情報Addrを
用いてコンテンツサーバ204にアクセスする処理の詳
細については当該分野の技術者によって公知の技術であ
るので説明を省略する。
【0061】以上、画像入力部501によって画像デー
タI”が入力してからネットワークアクセス部505に
よってコンテンツサーバ204にアクセスするまでの処
理の流れについて説明した。
【0062】次に、画像出力クライアント201によっ
て付加情報ID_A(アドレス情報URL_A1、及び
アドレス情報URL_A2に対応している)が電子透か
しとして埋め込まれた画像データI’が出力された後
に、アドレス情報URL_A1,及びアドレス情報UR
L_A2に対応するコンテンツサーバ204のアドレス
情報が、アドレス情報URL_A1,及びURL_A2
とは異なるアドレス情報URL_C1,及びURL_C
2に変更された場合について説明する。
【0063】コンテンツサーバ204は、本実施形態と
は独立に運営/利用されている場合が多い。よって、コ
ンテンツサーバ204のアドレス情報は管理などのため
に変更される可能性がある。コンテンツサーバ204の
アドレス情報が変更された場合には、ネットワークアク
セスクライアント203によって画像データI’(付加
情報IDが電子透かしとして埋め込まれている)を用い
てコンテンツサーバ204にアクセスしようとした場合
にも、付加情報IDに対応するアドレス情報Addrが
示すネットワーク上の位置にはコンテンツサーバ204
は存在しないためにアクセスすることはできない。
【0064】この問題を解決するために、コンテンツサ
ーバ204のアドレス情報URL_A1及びアドレス情
報URL_A2(付加情報IDに対応している)が、ア
ドレス情報URL_A1、及びURL_A2とは異なる
アドレス情報URL_C1,及びURL_C2に変更さ
れた場合には、図4におけるデータベース403の内容
を更新する必要がある。即ち、データベース403にお
いて、付加情報IDに関連付けられているアドレス情報
をアドレス情報URL_A1,及びURL_A2からア
ドレス情報URL_C1,及びアドレス情報URL_C
2に変更する。こうすることによって、画像データI’
から抽出された付加情報IDをアドレス情報URL_C
1,或いはURL_C2に変換して、所望のコンテンツ
サーバにアクセスすることが可能となる。
【0065】更に、図6及び図7に示す例を用いて具体
的に説明する。図6に示すように、画像出力クライアン
ト201によってアドレス情報”URL_A1”は付加
情報”ID_A”として画像データI’に埋め込まれて
いる。画像データI’が生成された後、アドレス情報”
URL_A1”であるコンテンツサーバのアドレス情報
が”URL_C1”に変更された場合には、図7に示す
ように、付加情報”ID_A”に対応するアドレス情報
を”URL_A1”からアドレス情報”URL_C1”
に変更する。こうすることによって、コンテンツサーバ
のアドレスが変更された場合にも、本実施形態における
システムを用いて所望のコンテンツサーバにアクセスす
ることができる。
【0066】<5 電子透かし埋め込み>以下、図8を
用いて本実施形態における電子透かし埋め込み部303
について説明する。同図は電子透かし埋め込み部303
の機能構成を示す図である。
【0067】まず、以下で説明する電子透かし(デジタ
ルウォーターマーク)とは、”不可視の”電子透かしと
も呼ばれ、人間の視覚では殆ど認識できないレベルのオ
リジナル画像データIからの変化そのもののことであ
る。そして、この各変化量の1つ或いはその組み合わせ
が何かの付加情報を表している。
【0068】図8に示すように電子透かし埋め込み部3
03は、画像入力部801、埋め込み情報入力部80
2、鍵情報入力部803、電子透かし生成部804、電
子透かし埋め込み部805、画像出力部806から構成
される。なお、ここで説明する埋め込み処理はソフトウ
ェア処理により実現されても良い。その場合には、上記
各部は上記処理に必要な機能を概念的なものとして捉え
たものと考慮されるべきものである。
【0069】まず、画像入力部801の機能について説
明する。画像入力部801には電子透かしの埋め込み対
象となる画像データIが入力される。その画像データI
は画像入力部801から出力され、電子透かし埋め込み
部805に入力される。
【0070】以降の説明では、説明を簡単にするため
に、画像データIはモノクロの多値画像を表現している
ものとするが、このような場合には限定されない。例え
ばカラー画像データ等の複数の色成分からなる画像デー
タに対して電子透かしを埋め込む場合、その複数の色成
分である例えばRGB成分、或いは輝度、色差成分の夫
々を上記モノクロの多値画像として扱う様にし、各成分
に対して電子透かしを埋め込めばよい。この場合には、
モノクロ多値画像へ電子透かしを埋め込む場合と比較し
て、約3倍のデータ量を埋め込むことが可能となる。
【0071】次に、埋め込み情報入力部802の機能に
ついて説明する。埋め込み情報入力部802には、上記
画像データIに電子透かしとして埋め込むべきバイナリ
データ列が入力される。そのバイナリデータ列は埋め込
み情報入力部802から出力され、電子透かし生成部8
04に入力される。
【0072】以下、上記バイナリデータ列を付加情報I
Dとして説明する。付加情報IDは、”0”または”
1”の何れかを表すビットの数個の組み合わせによって
構成される。この数ビットが画像データIの著作者を特
定する著作権情報を表していたり、画像データIの利用
者を特定する利用者情報を表していたりする。又、この
数ビットは画像データIを識別するコードも表している
(付加情報IDが画像データIを識別する識別子である
ことに起因している)。
【0073】なお、上記付加情報IDは、その付加情報
IDが容易に悪用されない様に暗号化されていても良
い。かつ/または、上記付加情報IDは、この付加情報
IDが電子透かしとして埋め込まれた画像データIに対
して、悪意を持った人間により、付加情報IDが画像デ
ータIから抽出できない様に内容変更(以下攻撃と呼
ぶ)が施された場合にも、正しくその付加情報IDを抽
出できる様に、誤り訂正符号化が施されても良い。
【0074】なお上記攻撃には故意によらない攻撃も有
る。例えば、一般的な画像処理(非可逆圧縮、輝度補
正、幾何変換、フィルタリングなど)が、結果として電
子透かしを除去してしまうことも有り、この場合も攻撃
であると言える。
【0075】なお上記暗号化、及び誤り訂正符号化など
の処理の詳細は公知であるので詳しい説明は省略する。
以降では、nビットで表現される付加情報IDを埋め込
む例について詳しく説明する。
【0076】次に、鍵情報入力部803の機能について
説明する。鍵情報入力部803には付加情報IDの埋め
込み、及び抽出に必要な鍵情報kが入力される。その鍵
情報kは鍵情報入力部803から出力され、電子透かし
生成部804に入力される。
【0077】ここで鍵情報kとはL(正数)ビットで表
される実数である。L=8の場合には、”010101
01”が鍵情報kの一例であり、例えば、正の整数とし
て表現する場合には”85”として与えられる。鍵情報
kは、後述する擬似乱数発生部902で実行される擬似
乱数発生処理に初期値として与えられる。電子透かし埋
め込み処理部、及び後述する電子透かし抽出処理部にお
いて共通の鍵情報kを使用した場合に限り、電子透かし
として埋め込まれている付加情報IDを正しく抽出する
ことが可能である。即ち、鍵情報kを所有している利用
者だけが付加情報IDを正しく抽出することができる。
【0078】次に、電子透かし生成部804の機能につ
いて説明する。電子透かし生成部804には埋め込み情
報入力部802から付加情報ID、及び鍵情報入力部8
03から鍵情報kが入力される。そして入力された付加
情報IDと鍵情報kに基づいて電子透かしwを生成し、
出力する。
【0079】電子透かし生成部804の機能について図
9を用いて説明する。同図は電子透かし生成部804の
機能構成を示す図である。同図に示すように、電子透か
し生成部804は基本行列生成部901、擬似乱数発生
部902、及び擬似乱数割り当て部903から構成され
る。
【0080】まずはじめに基本行列生成部901の機能
について説明する。基本行列生成部901では、基本行
列mが生成される。生成された基本行列mは出力され、
擬似乱数割り当て部903に入力される。ここで基本行
列mとは付加情報IDを構成する各ビットの位置と、各
ビットが埋め込まれる画像データI上の画素位置を対応
付けるために用いられる行列である。
【0081】ここでは、基本行列生成部901は複数の
基本行列を選択的に利用することが可能である。そして
どの基本行列を用いるかは、その時の目的/状況に応じ
て変化させる必要が有り、これら基本行列の切り替えに
より最適な電子透かし(付加情報ID)の埋めこみが可
能である。
【0082】基本行列mの具体例を図10に示す。10
01は16ビットから構成される付加情報IDを埋め込
む場合に用いられる基本行列mの一例を示したものであ
る。1001に示す様に16ビットの付加情報IDを埋
め込むために、例えば4x4の基本行列mが用いられ、
更に1から16の数字が基本行列内の各要素に割り当て
られている。
【0083】図から分かる様に、基本行列m内の要素の
値と付加情報IDのビット位置が対応付けられるものと
する。具体的には、基本行列内の要素の値が”1”の位
置に付加情報IDのビット位置”1”のビット情報(最
上位ビット)を埋め込み、同様に、基本行列内の要素の
値が”2”の位置に付加情報IDのビット位置”2”の
ビット情報(最上位ビットの次のビット)を埋め込む。
【0084】図10の1002は8ビットから構成され
る付加情報IDを埋め込む場合に用いられる基本行列の
一例を示したものである。1002に示す基本行列は1
001に示す基本行列の全要素のうち1から8までの値
を持つ要素だけを用いたものである。値を持たない要素
の部分には付加情報IDを埋め込まない。上記1002
の様に付加情報IDを表す各ビットの埋めこみ位置を散
らすことにより、1001よりも、電子透かし(付加情
報ID)の埋めこみによる画像の変化(画質劣化)を認
識しずらくできる。
【0085】図10の1003は1002と同様に8ビ
ットから構成される付加情報IDを埋め込む場合に用い
られる基本行列mの一例を示したものである。上記10
02と1003は夫々8ビットの付加情報IDを埋め込
むことが可能な基本行列mであるが、1002は全画素
の50%にあたる画素を付加情報IDの埋め込みに用い
ているのに対して、1003は全画素(100%)を付
加情報IDの埋め込みに用いている。即ち、1ビットを
埋め込むために1002は基本行列中の1画素を用いて
いるのに対して、1003では基本行列中の2画素を用
いて付加情報IDの1ビットを埋め込んでいる。上記1
003の様に、付加情報IDを表す各ビットを埋めこむ
回数を増やすことにより、電子透かしが埋め込まれた画
像に攻撃が加えられた場合には、1001や1002よ
りも、その電子透かし(付加情報ID)を確実に抽出で
きる(攻撃耐性が有る)ことになる。
【0086】ここで、全画素中で電子透かしの埋め込み
のために使用する画素の割合を、以降では充填率と呼ぶ
ことにする。1001を用いた場合充填率は100%、
1002を用いた場合は充填率50%、1003を用い
た場合は充填率100%である。
【0087】図10の1004は、1003と同様に全
画素を付加情報IDの埋め込みに用いている。即ち、充
填率は100%である。しかしながら、1003は8ビ
ットの付加情報IDを埋め込むのに対して、1004は
4ビットの付加情報IDしか埋め込まない。よって、1
ビット埋め込むために1003では基本行列中の2画素
を用いているのに対して、1004では基本行列中の4
画素を用いて付加情報IDの1ビットを埋め込んでい
る。上記1004の様に、付加情報IDを表す各ビット
を埋めこむ回数を増やすことにより、電子透かしが埋め
込まれた画像に攻撃が加えられた場合には、1001や
1002や1003よりも、その電子透かし(付加情報
ID)を確実に抽出できる(攻撃耐性が有る)ことにな
る。ただし、攻撃耐性が非常に有る代わりに、埋め込む
付加情報IDの情報量は4ビットとなり、1001や1
002や1003を用いた場合よりも少ない。
【0088】次に、上述した4つの例を以下に示す。 (表1) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 基本行列 充填率 使用画素数/1ビット 埋め込み可能な情報量 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1001 100% 1画素 16ビット 1002 50% 1画素 8ビット 1003 100% 2画素 8ビット 1004 100% 4画素 4ビット −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− このように、基本行列mをどのような構成にするかによ
って、充填率と1ビットを埋め込むのに使用する画素数
と埋め込み可能な情報量を選択的に設定することができ
る。上記表1では、充填率は主に電子透かしを埋め込ん
だ画像の画質に影響するパラメータであり、1ビットを
埋め込むために使用する画素数は主に攻撃に対する耐性
に影響するパラメータである。充填率を大きくすると電
子透かしを埋め込んだ画像の質の劣化は大きくなり、1
ビット埋め込むために使用する画素数を多くすると攻撃
に対する耐性は強くなる。
【0089】以上から分かる様に、電子透かしを実現す
る際には、埋めこみ対象の画質と電子透かしの攻撃に対
する耐性と埋め込める付加情報IDの情報量がトレード
オフの関係にある。
【0090】上述した複数種類の基本行列mを適応的に
選択することによって、電子透かしの耐性と画質と情報
量を制御、及び設定することが可能である。以上説明し
たように生成された基本行列mは擬似乱数割り当て部9
03に出力される。
【0091】次に、擬似乱数発生部902の機能につい
て説明する。擬似乱数発生部902では、鍵情報kが入
力され、鍵情報kを元に擬似乱数列rが生成される。生
成された擬似乱数列rは擬似乱数割り当て部903に入
力される。ここで擬似乱数列rとは、{−1,1}の範
囲に含まれる一様分布に従う実数列である。更に、鍵情
報kは擬似乱数を発生させる場合の初期値として用い
る。即ち、第1の鍵情報を用いて生成した第1の擬似乱
数列と、第1の鍵情報とは異なる第2の鍵情報を用いて
生成した第2の擬似乱数列は異なる。擬似乱数列rを生
成する方法は公知の技術であるので詳細な説明は省略す
る。生成された擬似乱数列rは擬似乱数割り当て部90
3に出力される。
【0092】次に、擬似乱数割り当て部903の機能に
ついて説明する。擬似乱数割り当て部903には基本行
列mと擬似乱数列rが入力され、擬似乱数列rの各要素
が基本行列mの所定の要素に割り当てられる。以降で
は、基本行列mの所定の要素に乱数列が割り当てられた
行列を電子透かしwと呼ぶ。擬似乱数割り当て部090
3からは生成された電子透かしwが出力される。
【0093】ここで、擬似乱数列rの各要素を基本行列
mの所定の要素に割り当てる処理の詳細について例を用
いて説明する。
【0094】まず、例として図10に示した基本行列1
004を用いる。前述したように基本行列1004を用
いることにより4ビットの情報を埋め込み可能である。
【0095】まずはじめに、1004に示す基本行列内
の各要素のうち、値として”1”を持つ要素をラスター
スキャン順にスキャンして、順に擬似乱数列rの各要素
を割り当てる。割り当てる際には、付加情報IDに応じ
て付加情報IDのビットが”1”の時は擬似乱数列rの
要素をそのまま割り当て、一方で付加情報IDのビット
が”0”の時は擬似乱数列rの要素に”−1”をかけた
値を割り当てる。
【0096】次に、値として”2”をもつ要素において
同様の処理を実行する。以上の処理を、値としてn(埋
め込みビット数)を持つ要素までに対して実行する。以
上の示した例によって生成された電子透かしwの一例を
図11に示す。電子透かしw1101は擬似乱数列rと
してr={0.7,−0.6、−0.9,0.8}とい
う実数列、付加情報IDとして”1001”という4ビ
ットの情報を用いた場合の例である。
【0097】こうして生成された電子透かしwは電子透
かし生成部804の出力として出力され、電子透かし埋
め込み部805に入力される。
【0098】尚、以上では説明のために16ビット、8
ビット及び4ビットの付加情報を埋め込むために4x4
の基本行列を用いたが、これに限らず、1ビット埋め込
むために更に多くの画素を利用し、より大きなサイズの
基本行列を用いてもよい。より大きなサイズの基本行列
を用いた場合には、擬似乱数列もより長い実数列を用い
ることになる。実際には、説明に用いたような4要素か
ら構成される乱数列では、後述する電子透かし抽出処理
が正しく動作しない可能性がある。よって、例えば64
ビットの付加情報を埋め込むために充填率50%におい
て256x256の基本行列を用いるような構成とす
る。(この場合、1ビット埋め込むために512画素使
用することになる。) 次に、電子透かし埋め込み部805の機能について説明
する。電子透かし埋め込み部805は入力された画像デ
ータI及び電子透かしwを用いて、画像データIに電子
透かしwを埋め込み、電子透かしwが埋め込まれた画像
データI’を出力する。
【0099】電子透かし埋め込み部805の機能につい
て説明する。電子透かし埋め込み部805では、 I’ij=Iij+awij (式1) という式に従って、電子透かしの埋め込み処理が実行さ
れる。ここで、I'ijは電子透かしが埋め込まれた画像
データ、Iijは電子透かしが埋め込まれる前の画像デー
タ、wijは電子透かし、i及びjは夫々I、I'及びw
のx座標及びy座標を表すパラメータ、aは電子透かし
の強度を設定するパラメータである。
【0100】例えば、aは"10"程度の値が設定され
る。aの値を大きく設定することによって耐性の強い電
子透かしを埋め込むことが可能であるが、画質劣化が大
きくなる。一方で、aの値を小さく設定することによっ
て電子透かしの耐性は弱くなるが、画質劣化は小さくす
ることが可能である。前述した基本行列mの構成と同様
に、aの値を適当に設定することにより、電子透かしへ
の攻撃に対する耐性と電子透かしを埋め込んだ後の画像
の画質のバランスを設定することが可能である。(式
1)に示した電子透かしの埋め込み処理の具体例とし
て、4x4の基本行列mを用いた場合の例を図12に示
す。図12において1201は(式1)におけるI’、
1202はI、1203はwを表す。図12に示すよう
に、(式1)の演算は行列内の各要素に対して実行され
る。
【0101】以上、(式1)(図12)に示した演算処
理は実際には入力された画像データIの全体に対して繰
り返し実行される。例えば、入力された画像データIが
24x24画素から構成されている場合の例を図13に
示す。
【0102】図13に示すように、入力された画像デー
タIは4x4画素から構成される互いに重ならないブロ
ックに分割され、分割された夫々のブロックに対して式
1(図12)に示した演算処理が繰り返し実行される。
このように(式1)(図12)に示した処理が実行され
るブロックを、以下マクロブロックと呼ぶ。
【0103】全てのマクロブロックに対して繰り返し電
子透かしの埋め込み処理を実行することにより、結果的
に画像全体に電子透かしを埋め込むことが可能である。
更に、1つのマクロブロックにはnビットから構成され
る付加情報IDの全体が埋め込まれている。このことか
ら、少なくともマクロブロックが1つあれば埋め込んだ
付加情報IDを抽出することができる。即ち、埋め込ん
だ付加情報IDを抽出するために画像データIの全体を
必要とはせず、画像データIの一部(少なくとも1つの
マクロブロック)があれば十分である。
【0104】このように画像データIの一部から電子透
かしを完全に抽出可能であることを「切り取り耐性があ
る」と呼ぶ。マクロブロック単位の電子透かし埋め込み
処理を画像全体に繰り返し実行することにより、電子透
かしに切り取り耐性を持たせることが可能である。こう
して生成された電子透かし埋め込み済み画像I’は、画
像出力部806を通じて、電子透かし埋め込み部303
の最終的な出力として出力される。
【0105】<6 電子透かし抽出>次に、以上で述べ
た電子透かしの埋め込みによる電子透かしを抽出する方
法について説明する。以下、図14を用いて本実施形態
における電子透かし抽出部502について説明する。同
図は電子透かし抽出部502の機能構成を示す図であ
る。
【0106】図14に示すように、本実施形態における
電子透かし抽出部502は、画像入力部1401、鍵情
報入力部1402、抽出パターン生成部1403、電子
透かし抽出部1404、電子透かし出力部1405から
構成される。
【0107】なお、ここで説明する抽出処理はソフトウ
ェア処理により実現されても良い。その場合には、上記
各部は上記処理に必要な機能を概念的なものとして捉え
たものと考慮されるべきものである。
【0108】まず、画像入力部1401の機能について
説明する。画像入力部1401には電子透かしが埋め込
まれている可能性がある画像データI”が入力され、そ
の出力は電子透かし抽出部1404に入力される。ここ
で、画像入力部1401の動作は前述した画像入力部8
01と同様であるので詳細な動作の説明は省略する。
尚、画像入力部1401によって入力される画像データ
I”は、前述した電子透かしの埋め込み処理によって電
子透かしが埋め込まれた画像データ(I’)に限定され
ることはない。もちろん、電子透かしが埋め込まれた画
像データI’であってもよいし、画像データI’が攻撃
された画像であっても良い。更に、電子透かしが埋め込
まれていない画像データIであっても良い。
【0109】次に、鍵情報入力部1402の機能につい
て説明する。鍵情報入力部1402において電子透かし
を抽出するための鍵情報kが入力され、その出力は抽出
パターン生成部1403に入力される。ここで、入力さ
れる鍵情報kは、前述した電子透かしの埋め込み処理部
における鍵情報入力部803によって入力されたものと
同一のものでなければならない。異なる鍵情報が入力さ
れた場合には正しく付加情報を抽出することは出来な
い。即ち、正しい鍵情報kを有する利用者だけが正しい
付加情報IDを抽出することが可能である。
【0110】次に、抽出パターン生成部1403の機能
について説明する。抽出パターン生成部1403には鍵
情報生成部1402から鍵情報kが入力され、入力され
た鍵情報kに基づいて抽出パターンが生成され、生成さ
れた抽出パターンが出力される。
【0111】抽出パターン生成部1403の処理の機能
の詳細について図15を用いて説明する。同図は抽出パ
ターン生成部1403の基本構成を示す図である。図1
5に示すように、抽出パターン生成部1403は基本行
列生成部1501、擬似乱数発生部1502、及び擬似
乱数割り当て部1503から構成される。
【0112】ここで、基本行列生成部1501は前述し
た基本行列生成部901と、更に擬似乱数発生部150
2は擬似乱数発生部0902と同じ動作であるので詳細
な説明は省略する。但し、基本行列生成部1501にお
いて生成される基本行列と基本行列生成部901におい
て生成される基本行列は同一のものでなければ正しく付
加情報を抽出することはできない。
【0113】次に、擬似乱数割り当て部1503の機能
の詳細について説明する。擬似乱数割り当て部1503
には基本行列mと擬似乱数列rが入力され、擬似乱数列
rの各要素が基本行列mの所定の要素に割り当てられ
る。ここで、前述した埋め込み処理部で用いられた擬似
乱数割り当て部903との違いは、擬似乱数割り当て部
0903においては出力される抽出パターンwは一つで
あったのに対して、擬似乱数割り当て部1503からは
埋め込み情報量の数(本実施形態では付加情報IDのビ
ット数n個)だけ出力されることである。
【0114】ここで、擬似乱数列rの各要素を基本行列
mの所定の要素に割り当てる機能の詳細について例を用
いて説明する。例として図10に示した基本行列100
4を用いる。基本行列1004を用いた場合、4ビット
の付加情報を埋め込み可能であり、即ち4個の抽出パタ
ーンw1、w2、w3、w4が出力される。
【0115】まずはじめに、基本行列1004の各要素
のうち、値として”1”を持つ要素をラスタースキャン
順にスキャンして、順に擬似乱数列rの各要素を割り当
てる。基本行列1004の各要素のうち、値として”
1”を持つ要素全てに擬似乱数列rの各要素の割り当て
が終了したら、擬似乱数列rを割り当てた行列を抽出パ
ターンw1として生成する。図16に抽出パターンの例
を示す。抽出パターンw1(1601)は擬似乱数列r
としてr={0.7,−0.6、−0.9,0.8}と
いう実数列を用いた場合の例である。以上の処理を、基
本行列1004の各要素のうち、値として”2”、”
3”、”4”を持つ要素全てに対して実行し、夫々抽出
パターンw2(1602)、抽出パターンw3(160
3)、抽出パターンw4(1604)を生成する。こう
して生成された抽出パターンw1、w2、w3、w4は
全てあわせると、電子透かしの埋め込み処理部で用いら
れた電子透かしwに等しくなる。生成された抽出パター
ンw1、w2、w3、w4が抽出パターン生成部140
3から出力され、電子透かし抽出部1404に入力され
る。
【0116】次に、電子透かし抽出部1404の機能に
ついて説明する。電子透かし抽出部1404では、画像
データI’及び抽出パターンw1、w2、…、wnが入
力され、抽出パターンw1、w2、…、wnを用いて画
像データI”から付加情報IDが抽出され、抽出された
付加情報IDが出力される。ここで、望ましくは抽出さ
れた付加情報IDは埋め込んだ付加情報IDに等しい。
しかしながら、電子透かしを埋め込んだ画像データI’
が種々の攻撃を受けている場合には必ずしも付加情報I
Dと付加情報IDは一致しない。
【0117】更に電子透かし抽出部1404の機能の詳
細について説明する。電子透かし抽出部1404では、
入力された画像データI”から生成された集積画像cと
抽出パターンw1、w2、…、wnとの相互相関が夫々
計算される。ここで、集積画像cとは、入力された画像
データI”をマクロブロックの大きさ(基本行列の大き
さ)の互いに重ならないブロックに分割し、分割された
夫々のブロックの要素の値(画素値)の平均値を算出し
た画像である。
【0118】集積画像cについて図17に示した具体例
を用いて説明する。図17は4x4画素の抽出パターン
と24x24画素の画像I”が入力された場合の集積画
像cの例である。図17において、1701は24x2
4画素の画像データI’が4x4画素の互いに重ならな
いブロックに分割された例を示す。図17に示す例の場
合、36個のブロックに分割されている。この36個の
ブロックの各要素の値の平均値を求めたものが集積画像
c(1702)である。
【0119】こうして生成された集積画像cと抽出パタ
ーンw1、w2、…、wnとの相互相関が各々計算され
る。相関係数を計算する具体的な方法について、集積画
像cと抽出パターンwnの相関係数を計算する場合の例
を用いて説明する。
【0120】相関係数は、集積画像cと抽出パターンw
nの類似度を測定する統計量であり、 ρ=c’・w’/|c’||w’| (式2) と表される。ここで、c’及びw’は夫々各要素か
ら、夫々の行列の要素の平均値を引いた値を要素とする
行列であり、c’はc’の転置行列である。ρは−1
から+1の値の範囲の値をとる。集積画像cと抽出パタ
ーンw’が正の相関が強い時にρは+1に近づき、一
方で集積画像cと抽出パターンw’が負の相関が強い
時にρは−1に近づく。ここで「正の相関が強い」と
は、「集積画像cが大きいほど抽出パターンwnが大き
くなる」という関係のことであり、「負の相関が強い」
とは「集積画像cが大きいほど抽出パターンw’が小
さくなる」という関係のことである。また、集積画像c
と抽出パターンw’が無相関の時には、ρは0とな
る。
【0121】こうして算出した相互相関の結果によっ
て、入力された画像データI”に付加情報IDが電子透
かしとして埋め込まれているか否か、更に、埋め込まれ
ている場合には付加情報IDを構成する各ビットが”
1”であるが”0”であるかを判定する。
【0122】集積画像cと抽出パターンw、w
…、wとの相関係数を夫々算出し、算出された相互相
関の結果が0に近い場合には「付加情報が埋め込まれて
いない」、相互相関の結果が0から離れた正数の場合に
は「ビット1」、相互相関の結果が0から離れた負数の
場合には「ビット0」であると夫々判断する。
【0123】以上説明した相互相関を求めることは、集
積画像cと抽出パターンw、w、…、wの夫々
が、どれくらい類似しているかを評価することに等し
い。即ち、前述した電子透かしの埋め込み処理部によっ
て、画像データI”(集積画像c)の中に抽出パターン
、w、…、wが埋め込まれている場合には、こ
れらは比較的類似しており、この類似の度合いが相互相
関値として算出される。更に、ビット”1”が埋め込ま
れている場合(抽出パターンw、w、…、wが加
えられている場合)には相互相関値は正となり、一方
で、ビット”0”が埋め込まれている場合(抽出パター
ンw、w、…、wが減じられている場合)には相
互相関値は負になる。
【0124】具体例として、図18に前述した4ビット
の付加情報”1001”が埋め込まれた画像データI”
(集積画像c)からw、w、w、wを用いて電
子透かし(付加情報)を抽出する例を示す。
【0125】まず、集積画像cと4つの抽出パターンw
、w、w、w(4ビットの付加情報IDに対
応)との相互相関値が夫々算出される。入力された画像
データI’(集積画像c)に付加情報IDが埋め込まれ
ている場合には、相関係数は夫々”1、−1、−1,
1”と算出され、このことから付加情報IDは”100
1”と判定でき、最終的に4ビットの付加情報IDを抽
出することが可能である。
【0126】こうして抽出されたnビットから構成され
る付加情報IDは電子透かし出力部1405を通じて出
力される。なお、前述した電子透かし埋め込み部303
において、付加情報IDが埋め込まれる時に、誤り訂正
符号化処理や暗号化処理が施されている場合には、夫々
誤り訂正復号処理や暗号復号処理が実行される。以上の
電子透かしの抽出処理の結果、得られた情報が最終的に
抽出されたバイナリデータ列(付加情報ID)として出
力される。
【0127】(変形例)なお、以上の実施の形態ではデ
ィジタル情報として、静止画像データを例にしたが、本
発明はこれに限定されることなく、動画像データ、音声
データ、文書データなど種々のディジタルデータに適用
しても良い。
【0128】更に、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インターフェイス機器、リーダ、プリ
ンタ等)から構成されるシステムの一部として適用して
も、ひとつの機器(たとえば複写機、ファクシミリ装
置)からなるものの一部に適用してもよい。
【0129】また、本発明は上記実施の形態を実現する
為の装置及び方法のみに限定されるものではなく、上記
システム又は装置内のコンピュータ(CPUあるいはM
PU)に、上記実施の形態を実現する為のソフトウェア
のプログラムコードを供給し、このプログラムコードに
従って上記システムあるいは装置のコンピュータが上記
各種デバイスを動作させることにより上記実施の形態を
実現する場合も本発明の範疇に含まれる。
【0130】またこの場合、ソフトウェアのプログラム
コード自体が上記実施の形態の機能を実現することにな
り、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコ
ードをコンピュータに供給する為の手段、具体的には上
記プログラムコードを格納した記憶媒体は本発明の範疇
に含まれる。
【0131】この様なプログラムコードを格納する記憶
媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、R
OM等を用いることができる。
【0132】また、上記コンピュータが、供給されたプ
ログラムコードのみに従って各種デバイスを制御するこ
とにより、上記実施の形態の機能が実現される場合だけ
ではなく、上記プログラムコードがコンピュータ上で稼
働しているOS(オペレーティングシステム)、あるい
は他のアプリケーションソフト等と共同して上記実施の
形態が実現される場合にもかかるプログラムコードは本
発明の範疇に含まれる。
【0133】更に、この供給されたプログラムコード
が、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接
続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された
後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡
張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の
処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記実施
の形態が実現される場合も本発明の範疇に含まれる。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子透かしが埋め込まれた画像データをサーバ、特にWe
bサーバへネットワークアクセスする際に、サーバへア
クセスするクライアントの環境に応じて適応的なサーバ
を選択して、ネットワークアクセスすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に適用するネットワークにア
クセスする装置全体の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に適用するサーバ及びクライ
アントを含めたシステム全体の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における画像出力クライアン
ト201の機能構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における付加情報管理サーバ
202の機能構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態におけるネットワークアクセ
スクライアント203の機能構成を示す図である。
【図6】データベース403に登録される登録例を示す
図である。
【図7】データベース403に登録される登録例を示す
図である。
【図8】本発明の実施形態における電子透かし埋め込み
部303の機能構成を示す図である。
【図9】電子透かし生成部804の機能構成を示す図で
ある。
【図10】基本行列mの具体例を説明する図である。
【図11】電子透かしwの一例を示す図である。
【図12】(式1)に示した電子透かしの埋め込み処理
の具体例として、4x4の基本行列mを用いた場合の例
を示す図である。
【図13】24x24の画像データIを示す図である。
【図14】本発明の実施形態における電子透かし抽出部
502の機能構成を示す図である。
【図15】本発明の実施形態における抽出パターン生成
部1403の基本構成を示す図である。
【図16】抽出パターンの例を示す図である。
【図17】集積画像cを説明する図である。
【図18】4ビットの付加情報”1001”が埋め込ま
れた画像データI”(集積画像c)からw、w、w
、wを用いて電子透かしを抽出する例を示す図であ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA20 CB19 CE08 CG07 5C063 AB03 AB05 AC01 AC10 CA23 DA07 DA13 5C076 AA14 BA06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の情報が多重化された画像から当該
    第1の情報を抽出する抽出手段と、 所定の記憶装置に格納された複数のアドレス情報のう
    ち、前記抽出手段により抽出された前記第1の情報と、
    前記第1の情報とは異なる第2の情報とで特定されるア
    ドレス情報を、前記所定の記憶装置から獲得する獲得手
    段と、 前記獲得手段により獲得したアドレス情報に基づいたア
    ドレスにアクセスするアクセス手段とを備えることを特
    徴とするネットワーク接続端末。
  2. 【請求項2】 前記画像は、前記第1の情報が電子透か
    しの埋め込みにより埋め込まれた画像であることを特徴
    とする請求項1に記載のネットワーク接続端末。
  3. 【請求項3】 前記所定の記憶装置は、前記第1の情報
    と前記第2の情報とで特定されるアドレス情報及び前記
    第2の情報を、前記第1の情報と関連づけて記憶してお
    り、 前記獲得手段は前記第1の情報と前記第2の情報とで特
    定されるアドレス情報を前記所定の記憶装置から獲得す
    ることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク接続
    端末。
  4. 【請求項4】 前記第1の情報は前記画像を識別する識
    別子であって、前記画像の利用者情報や著作権情報を含
    むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載のネットワーク接続端末。
  5. 【請求項5】 前記第2の情報は前記アクセス手段がア
    クセスを行う時間情報、アクセス先の場所情報、前記ネ
    ットワーク接続端末の種類の情報のうち、少なくとも一
    つを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
    項に記載のネットワーク接続端末。
  6. 【請求項6】 前記アクセス手段は、コンテンツを格納
    したコンテンツサーバにアクセスすることを特徴とする
    請求項1に記載のネットワーク接続端末。
  7. 【請求項7】 前記コンテンツは、文章情報、画像情
    報、音声情報、プログラム情報のうち少なくとも一つを
    含むことを特徴とする請求項6に記載のネットワーク接
    続端末。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    ネットワーク接続端末を含むネットワークシステム。
  9. 【請求項9】 第1の情報が多重化された画像から当該
    第1の情報を抽出する抽出工程と、 所定の記憶装置に格納された複数のアドレス情報のう
    ち、前記抽出工程で抽出された前記第1の情報と、前記
    第1の情報とは異なる第2の情報とで特定されるアドレ
    ス情報を、前記所定の記憶装置から獲得する獲得工程
    と、 前記獲得工程で獲得したアドレス情報に基づいたアドレ
    スにアクセスするアクセス工程とを備えることを特徴と
    するネットワーク接続方法。
  10. 【請求項10】 コンピュータに請求項9に記載のネッ
    トワーク接続方法を実行させるためのプログラム。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のプログラムを格納
    する記憶媒体。
JP2002186759A 2001-06-26 2002-06-26 ネットワーク接続端末、ネットワークシステム及びその方法並びに記憶媒体、プログラム Pending JP2003115996A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002186759A JP2003115996A (ja) 2001-06-26 2002-06-26 ネットワーク接続端末、ネットワークシステム及びその方法並びに記憶媒体、プログラム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001193560 2001-06-26
JP2001-193560 2001-06-26
JP2002186759A JP2003115996A (ja) 2001-06-26 2002-06-26 ネットワーク接続端末、ネットワークシステム及びその方法並びに記憶媒体、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003115996A true JP2003115996A (ja) 2003-04-18

Family

ID=26617595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002186759A Pending JP2003115996A (ja) 2001-06-26 2002-06-26 ネットワーク接続端末、ネットワークシステム及びその方法並びに記憶媒体、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003115996A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006071716A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Daiichikosho Co Ltd カラオケ曲間映像関連情報提供システム
KR101047238B1 (ko) 2005-05-30 2011-07-06 박정규 이동통신망을 이용한 녹음/녹화 데이터의 워터마킹 방법
JP7385533B2 (ja) 2020-06-17 2023-11-22 Toa株式会社 音響受信装置、プログラムおよび音響受信装置における音響信号受信方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006071716A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Daiichikosho Co Ltd カラオケ曲間映像関連情報提供システム
KR101047238B1 (ko) 2005-05-30 2011-07-06 박정규 이동통신망을 이용한 녹음/녹화 데이터의 워터마킹 방법
JP7385533B2 (ja) 2020-06-17 2023-11-22 Toa株式会社 音響受信装置、プログラムおよび音響受信装置における音響信号受信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8355525B2 (en) Parallel processing of digital watermarking operations
US7200231B2 (en) Information processing system, information processing apparatus, and computer-readable recording medium
US7187781B2 (en) Information processing device and method for processing picture data and digital watermark information
US7281272B1 (en) Method and system for copyright protection of digital images
US7058820B2 (en) Information processing system, medium, information processing apparatus, information processing method, storage medium storing computer readable program for realizing such method
US20070051798A1 (en) Content management server, storage medium having content management program stored therein, and content management method
JP2002232685A (ja) 電子透かし処理装置、情報処理装置、ディジタルコンテンツ配布システム、電子透かし挿入方法、及び記憶媒体
US20080250240A1 (en) Remote Informed Watermark Detection System
WO2000044163A1 (en) Method for embedding electronic watermark, decoding method, and devices for the same
US20220156873A1 (en) Image synthesis device and method for embedding watermark
US7546464B2 (en) Network access terminal, network system, method of network system, storage medium, and program code
EP3016013A1 (en) Information processing device, terminal device, information processing program, and information processing method
WO2021120781A1 (zh) 图片版权认证方法、装置及存储介质
US20230044309A1 (en) Method, computer, and program for artwork management
JP2003115996A (ja) ネットワーク接続端末、ネットワークシステム及びその方法並びに記憶媒体、プログラム
JP3770732B2 (ja) 画像への情報添付方法および画像からの情報抽出方法
KR100371895B1 (ko) 코드 이미지를 이용한 멀티미디어 정보 서비스 방법 및 그장치
JP2002016891A (ja) コンテンツ利用条件検査方法、その装置及びそのプログラムを格納した記録媒体
KR100545451B1 (ko) 이동 통신 단말기를 이용한 멀티미디어 데이터의 워터마킹방법
JP2009211601A (ja) ネットワーク配信型文書閲覧システム、文書配信サーバ、文書配信方法および文書配信プログラム
Ghani et al. Watermarking Techniques for Mobile Application: A Review
JP2023140132A (ja) 画像処理装置、画像処理システム、及び画像処理プログラム
KR100541500B1 (ko) 이동 통신망에서의 워터마킹 시스템
CN114971993A (zh) 一种基于云处理的扩频技术数字水印方法及系统
WO2002039235A2 (en) Batch identifier registration and embedding in media signals

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070820