JP2003115172A - オーディオ用情報記録媒体とその再生装置及び方法 - Google Patents

オーディオ用情報記録媒体とその再生装置及び方法

Info

Publication number
JP2003115172A
JP2003115172A JP2002283530A JP2002283530A JP2003115172A JP 2003115172 A JP2003115172 A JP 2003115172A JP 2002283530 A JP2002283530 A JP 2002283530A JP 2002283530 A JP2002283530 A JP 2002283530A JP 2003115172 A JP2003115172 A JP 2003115172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
audio
ats
information
cell
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002283530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3383664B1 (ja
Inventor
Hitoshi Otomo
仁 大友
Hidenori Mimura
英紀 三村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002283530A priority Critical patent/JP3383664B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3383664B1 publication Critical patent/JP3383664B1/ja
Publication of JP2003115172A publication Critical patent/JP2003115172A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】再生装置が様々な種類の再生動作を行うのに十
分な時間情報及び管理情報を得られ、再生装置の使い勝
手を向上することができるようにする。 【解決手段】オーディオタイトルの再生単位を定義する
セルを有し, そのセルの再生順を定義することで再生順
が定義されるオーディオコンテンツにおいて、3種類の
オーディオセル、サイレントセル、スチルピクチャセ
ル、その配置順番の限定、およびオーディオギャップ時
間( トリーム転送が中断する時間) の定義を行い記録デ
ータを作成する。また再生装置が前記オーディオコンテ
ンツを再生するのに必要な時間情報及び使用者が前記再
生装置を操作するのに必要な時間情報(FAC_ST_PTM,ATS
_PG_PB_TM,ATS_PG_PA_TM等)を管理情報として記録す
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、高音質のオーデ
ィオデータを処理(記録、再生、伝送、構築)するのに
その取り扱いを容易にし、かつ高音質の状態を満足させ
られるようにしたオーディオ用データ構造その記録媒体
及びその信号を処理する装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ビデオ(動画)を高画質・高密度で記録
できるとともに、マルチアングル映像・副映像・マルチ
リンガル音声・多チャンネルオーディオなど種々な情報
の記録もできる光ディスクとして、DVDビデオディス
クが開発され、一般市場への普及・浸透が始まっている
(DVDはデジタル・バーサタイル・ディスクの略
称)。 【0003】このDVDビデオディスクは、圧縮多チャ
ネルオーディオ(ACー3、MPEG等)とともに非圧
縮リニアPCM(48kHzサンプリング・16ビット
量子化から96kHzサンプリング・24ビットまで)
もサポートできる仕様となっている。このDVDビデオ
のリニアPCMは従来の音楽CD(44.1kHzサン
プリング・16ビット量子化)を上回るハイサンプリン
グ・ハイビットの高音質仕様であり、とくに96kHz
サンプリング・20〜24ビットのリニアPCMは、次
世代デジタルオーディオディスク(俗にスーパーCDま
たはスーパーオーディオディスクといわれるもの)とし
ての資格を十分備えている。 【0004】しかしながら、DVDビデオの仕様はどち
らかといえばオーディオよりも映像優先で作成されてお
り、サンプリング周波数・量子化ビット数のみならず記
録可能なチャネル数や記録可能時間等に関して、DVD
ビデオの音声仕様をさらに上回るオーディオ優先の仕様
も期待されている。 【0005】上記期待に答える形で、DVDオーディオ
仕様が検討されるに至った(ただし、このDVDオーデ
ィオ仕様はまだ従来技術ではない)。このDVDオーデ
ィオ仕様では、DVDビデオで採用されている48K〜
96kHzサンプリング・16〜24ビットのリニアP
CMは当然として、192kHzサンプリング・24ビ
ットのリニアPCMまでサポート可能なことが考えられ
ている。また、DVDオーディオ仕様の将来のバージョ
ンアップにおいて、さらに高音質仕様が導入される可能
性も残している。 【0006】このようにDVDオーディオが将来的なス
ケールアップに対応できるのは、デジタルハイビジョン
映像までターゲットに入っている大容量記録が可能なD
VDビデオと共通利用できる部分が、DVDオーディオ
にあるからである。 【0007】また、DVDオーディオは、DVDビデオ
の進化に伴い利用可能になる将来の技術的・市場的・経
済的アドバンテージを享受できる特徴を持っている。 【0008】たとえば、DVDビデオで今後実用化され
る大容量DVDディスクをDVDオーディオに利用する
ことにより、記録時間を一定とすれば、記録に用いるサ
ンプリング周波数・量子化ビット数・記録チャネル数等
をどんどん増やして行ける可能性を持っている。近い将
来実用化されるDVD−RAM(または書換可能なDV
D−RWあるいはライトワンスのDVD−R)を用いた
DVDビデオレコーダの技術は、いずれ実用化されるで
あろうDVDオーディオレコーダにも利用可能となる。 【0009】さらに、DVDビデオの普及によりその市
場規模が広がれば、DVDビデオとDVDオーディオと
の間で、媒体(DVD−ROMディスク、DVD−RA
M/DVD−RWディスク、DVD−Rディスクな
ど)、装置部品(ディスクドライブ、光ピックアップ、
各種ICなど)、各種制御プログラムその他の共通化が
進み、高音質で多くの特徴を持つDVDオーディオの製
品コストダウンも加速される。そして、DVDオーディ
オが広く普及すれば、DVDビデオも、 DVDオーデ
ィオの進化に伴い利用可能になる将来の技術的・市場的
・経済的アドバンテージを享受できるようになる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】上記したように、DV
Dオーディオの開発が期待されているが、上記したDV
Dビデオに見られるように、高密度記録が可能なディス
クが開発された結果、高密度記録が可能な故に、各種の
機能や性能を任意に盛り込んだDVDオーディオが提案
開発されることが予想される。つまり、DVDオーディ
オに関してはサンプリング周波数・量子化ビット数・チ
ャンネル数などの性能面で、異なるデータ構造のものが
制作される可能性があり、また、メニュー映像を含むも
のや、含まないもの、背景映像を含むものや含まないも
のなど機能面で、異なるデータ構造のものが制作される
可能性がある。 【0011】上記のような各種のデータが記録された場
合、当然ユーザにとっては、目的のプログラムやトラッ
クを容易にサーチできること、また、現在の再生中のト
ラックの時間情報や、アドレス情報を認識しやすくする
ことが要求される。 【0012】そこでこの発明の目的とするところは、再
生装置およびその使用者が、様々な種類の再生動作を行
うのに十分な時間情報及び管理情報を得ることができ、
再生装置の使い勝手を向上したオーディオデータ構造と
その記録媒体及び再生装置を提供することにある。。 【0013】 【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、ビデオ記録領域とオーディオ記録領域
を有し、前記オーディオ記録領域内には、オーディオタ
イトルセット(ATS)を記録するオーディオタイトル
セット記録領域を有し、前記オーディオタイトルセット
(ATS)記録領域内には、オーディオオブジェクト
(AOB)の領域と、このオーディオタイトルセットの
識別子、終了アドレス、前記オブジェクトのスタートア
ドレスを記述した管理テーブル(ATSI_MAT)の
領域と、前記オブジェクト(AOB)の再生順序を指定
するオーディオタイトルセットプログラムチェーン情報
テーブル(ATS_PGCIT)の領域とを有し、この
オーディオタイトルセットプログラムチェーン情報に
は、前記ビデオ領域のビデオオブジェクトを再生するた
めのリンク情報を有し、前記オーディオオブジェクト
(AOB)は、プログラム(PG)を含み、このプログラ
ム(PG)は複数のセル(Cell)を含み、各セル(Cell)
は、データを格納した複数のパックを含み、このパック
の中には、オーディオパック及びオーディオとは異なる
付加的なデータを含むリアルタイムパック(RTI_PCK)
が定義されており、前記セルの種類として、データ内容
がオーディオ出力を得るタイプであるオーディオセル
(A_C)と無音出力時間を確保するタイプであるサイレ
ントセル(SI_C)とが定義されており、前記管理テーブ
ル(ATSI_MAT)内には、この管理系である前記
オブジェクト(AOB)が再生されたときの複数の再生
チャンネルに対して、再生チャンネル数を少ない出力チ
ャンネル数に変換するために、各再生チャンネルの信号
に与える混合係数(ATS_DM_COFF)のテーブ
ルを記録した領域を有し、前記オーディオタイトルセッ
トプログラムチェーン情報テーブル(ATS_PGCI
T)には、オーディオタイトルセットプログラム情報
(PGI)及び前記オーディオセルの再生順序を示したセ
ルプレイバック情報(C_PBI)が含まれており、また使
用すべき前記混合係数(ATS_DM_COFF)のテ
ーブル番号も含まれており、前記セルプレイバック情報
(C_PBI)には、前記オーディオセル、サイレントセル
のタイプを識別したセルタイプ情報(C_TY)と前記セル
のスタート(S_SA)及びエンドアドレス(C_EA)、セル
インデックス番号(C_IXN)が含まれ、前記オーディオ
タイトルセットプログラムチェーン情報には、前記サイ
レントセルを含めて再生装置がオーディオコンテンツを
再生するのに必要な時間情報を有することを特徴とす
る。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。 【0015】この発明は、高音質のオーディオデータを
処理(記録、再生、伝送、構築)するのにその取り扱い
を容易にし、かつ高音質の状態を満足させられるように
したオーディオ用データ構造その記録媒体及び処理装置
及び方法に関する。 【0016】実施の形態では、複数のコンテンツ(種々
のビデオコンテンツ、種々のオーディオコンテンツ等)
のオブジェクトを共有化するシステムに適用された場合
を説明する。また、複数コンテンツのオブジェクトを共
有化するための管理データを持つ情報媒体、この媒体か
ら記録情報を再生する装置、この媒体に前記管理データ
を含む情報を記録する方法、およびこの媒体から前記管
理データに基づき情報を再生する方法に適用された場合
を例として説明する。 【0017】図1は、DVDオーディオの記録媒体とし
て利用可能な光ディスクの構造を説明する斜視図であ
る。 【0018】図1に示すように、この光ディスク10
は、それぞれ記録層17が設けられた一対の透明基板1
4を接着層20で貼り合わせた構造を持つ。各基板14
は0.6mm厚のポリカーボネートで構成することがで
き、接着層20は極薄(たとえば40μm厚)の紫外線
硬化性樹脂で構成することができる。これら一対の0.
6mm基板14を、記録層17が接着層20の面上で接
触するようにして貼り合わすことにより、1. 2mm厚
の大容量光ディスク10が得られる。 【0019】光ディスク10には中心孔22が設けられ
ており、ディスク両面の中心孔22の周囲には、この光
ディスク10を回転駆動時にクランプするためのクラン
プエリア24が設けられている。中心孔22には、図示
しないディスクドライブ装置に光ディスク10が装填さ
れた際に、ディスクモータのスピンドルが挿入される。
そして、光ディスク10は、そのクランプエリア24に
おいて、図示しないディスククランパにより、ディスク
回転中クランプされる。 【0020】光ディスク10は、クランプエリア24の
周囲に、ビデオデータ、オーディオデータその他の情報
を記録することができる情報エリア25を有している。 【0021】情報エリア25のうち、その外周側にはリ
ードアウトエリア26が設けられている。また、クラン
プエリア24に接する内周側にはリードインエリア27
が設けられている。そして、リードアウトエリア26と
リードインエリア27との間にデータ記録エリア28が
定められている。 【0022】情報エリア25の記録層(光反射層)17
には、記録トラックがたとえばスパイラル状に連続して
形成されている。その連続トラックは複数の物理セクタ
に分割され、これらのセクタには連続番号が付されてい
る。このセクタを記録単位として、光ディスク10に種
々なデータが記録される。 【0023】データ記録エリア28は、実際のデータ記
録領域であって、DVDオーディオデータの記録領域お
よびDVDビデオデータの記録領域を含んでいる。(ピ
ュアオーディオディスクの場合はDVDビデオデータ記
録領域は使用されないことがある。)DVDオーディオ
データの記録領域には、記録・再生情報として、主にオ
ーディオデータが、ピット列(レーザ反射光に光学的な
変化をもたらす物理的な形状あるいは相状態)として記
録されている。場合によっては、このDVDオーディオ
データ記録領域に、スチル画データが記録されることも
ある。また、このDVDオーディオデータ記録領域に記
録されるオーディオデータは、通常の音楽データの他
に、全くの無音データ(音楽としての無音部分ではなく
意図的に音を出さないデータ)を含むことができる。 【0024】一方、DVDビデオデータの記録領域に
は、記録・再生情報として、映画等のビデオデータ(主
映像データ)、字幕・メニュー等の副映像データおよび
台詞・効果音等のオーディオデータが、同様なピット列
で記録されている。 【0025】なお、光ディスク10が片面1層で両面記
録のDVD−RAMディスク(またはリライタブルディ
スク;DVD−RWディスク)の場合は、各記録層17
は、2つの硫化亜鉛・酸化シリコン混合物(ZnS・S
iO2)で相変化記録材料層(たとえばGe2Sb2T
e5)を挟み込んだ3重層により構成できる。 【0026】光ディスク10が片面1層で片面記録のR
AMディスクの場合は、読み出し面19側の記録層17
は、上記相変化記録材料層を含む3重層により構成でき
る。この場合、読み出し面19から見て反対側に配置さ
れる層17は情報記録層である必要はなく、単なるダミ
ー層でよい。 【0027】光ディスク10が片面読み取り型の2層R
AM/ROMディスクの場合は、2つの記録層17は、
1つの相変化記録層(読み出し面19からみて奥側;読
み書き用)と1つの半透明金属反射層(読み出し面19
からみて手前側;再生専用)で構成できる。 【0028】光ディスク10がライトワンスのDVD−
Rである場合は、基板としてはポリカーボネートが用い
られ、、図示しない反射膜としては金、図示しない保護
膜としては紫外線硬化樹脂を用いることができる。この
場合、記録層17には有機色素が用いられる。この有機
色素としては、シアニン、スクアリリウム、クロコニッ
ク、トリフェニルメンタン系色素、キサンテン、キノン
系色素(ナフトキン、アントラキノン等)、金属錯体系
色素(フタロシアン、ボルフィリン、ジチオール錯体
等)その他が利用可能である。 【0029】このようなDVD−Rディスクへのデータ
書き込みは、たとえば波長650nmで出力6〜12m
W程度の半導体レーザを用いて行うことができる。 【0030】光ディスク10が片面読み取り型の2層R
OMディスクの場合は、2つの記録層17は、1つの金
属反射層(読み出し面19からみて奥側)と1つの半透
明金属反射層(読み出し面19からみて手前側)で構成
できる。 【0031】読み出し専用のDVD−ROMディスク
(DVDオーディオおよび/またはDVDビデオ用)1
0では、基板14にピット列が予めスタンパーで形成さ
れ、このピット列が形成された基板14の面に金属等の
反射層が形成され、この反射層が記録層17として使用
されることになる。このようなDVD−ROMディスク
10では、通常、記録トラックとしてのグルーブは特に
設けられず、基板14の面に形成されたピット列がトラ
ックとして機能するようになっている。 【0032】上記各種の光ディスク10において、再生
専用のROM情報はエンボス信号として記録層17に記
録される。これに対して、読み書き用(またはライトワ
ンス用)の記録層17を持つ基板14にはこのようなエ
ンボス信号は刻まれておらず、その代わりに連続のグル
ーブ溝が刻まれている。このグルーブ溝に、相変化記録
層等が設けられるようになっている。読み書き用DVD
−RAMディスクの場合は、さらに、グルーブの他にラ
ンド部分の相変化記録層も情報記録に利用される。 【0033】なお、光ディスク10が片面読み取りタイ
プ(記録層が1層でも2層でも)の場合は、読み出し面
19から見て裏側の基板14は読み書き用レーザに対し
て透明である必要はない。この場合は裏側基板14全面
にラベル印刷がされていてもよい。 【0034】図2は、図1の光ディスク10のデータ記
録エリア28とそこに記録されるデータの記録トラック
との対応関係を説明する図である。 【0035】ディスク10がDVD−RAM(またはD
VD−RW)の場合は、デリケートなディスク面を保護
するために、ディスク10の本体が図示しないカートリ
ッジに収納されるようになっている。DVD−RAMデ
ィスク10がカートリッジごと後述するDVDプレーヤ
(図29〜図30)のディスクドライブに挿入される
と、カートリッジからディスク10が引き出されて図示
しないスピンドルモータのターンテーブルにクランプさ
れ、図示しない光ヘッドに向き合うようにして回転駆動
される。 【0036】一方、ディスク10がDVD−RまたはD
VD−ROMの場合は、ディスク10の本体はカートリ
ッジに収納されておらず、裸のディスク10がディスク
ドライブのディスクトレイに直接セットされるようにな
る。 【0037】図1に示した情報エリア25の記録層17
には、データ記録トラックがスパイラル状に連続して形
成されている。その連続するトラックは、図2に示すよ
うに一定記憶容量の複数論理セクタ(最小記録単位)に
分割され、この論理セクタを基準にデータが記録されて
いる。1つの論理セクタの記録容量は、1パックのデー
タ長と同じ2048バイト(あるいは2kバイト)に決
められている。 【0038】データ記録エリア28には、実際のデータ
記録領域であって、DVDオーディオ用に管理データお
よび音声データが記録され、DVDビデオ用に管理デー
タ、主映像(ビデオ)データ、副映像データおよび音声
データが同様に記録されている。 【0039】なお、図示はしないが、図2のディスク1
0がDVD−RAMディスクの場合、そのデータ記録エ
リア28を、リング状(年輪状)に複数の記録エリア
(複数の記録ゾーン)に分割することができる。この場
合、各記録ゾーン毎にディスク回転の角速度は異なる
が、各ゾーン内では線速度または角速度を一定にするこ
とができる。図2のディスク10がDVD−ROMディ
スクの場合は、データ記録エリア28の全域に種々なデ
ータが線速度一定で記録される。 【0040】図3は、図2の光ディスクに記録される種
々な情報のうち、DVDオーディオゾーンに記録される
情報の階層構造を説明する図である。 【0041】図3において、先の光ディスク10に形成
されたデータ記録エリア28は、図に示すような構造を
有している。この構造の論理フォーマットは、たとえば
標準規格の1つであるISO9660およびユニバーサ
ルディスクフォーマット(UDF)ブリッジに準拠して
定められている。 【0042】リードインエリア27からリードアウトエ
リア26までの間のデータ記録エリア28は、ボリュー
ムスペース28として割り当てられる。このボリューム
スペース28は、ボリュームおよびファイル構造の情報
のための空間(ボリューム/ファイル構造70)と、D
VD規格のアプリケーションのための空間(DVDオー
ディオゾーン71およびDVDビデオゾーン72)と、
この規格のアプリケーション以外のための空間(他記録
エリア73)を含むことができる。 【0043】ボリュームスペース28は、多数のセクタ
に物理的に分割され、それらの物理的セクタには連続番
号が付されている。このボリュームスペース28に記録
されるデータの論理アドレスは、ISO9660および
UDFブリッジで定められるように、論理セクタ番号を
意味している。ここでの論理セクタサイズは、物理セク
タの有効データサイズと同様に、2048バイト(2k
バイト)としてある。論理セクタ番号は、物理セクタ番
号の昇順に対応して連続番号が付加されている。 【0044】なお、論理セクタと異なり、物理セクタに
はエラー訂正情報等の冗長な情報が付加されている。こ
のため、物理セクタサイズは、正確に言うと論理セクタ
サイズと一致しない。 【0045】図3に示すように、ボリュームスペース2
8は、ボリューム/ファイル構造領域70、DVDオー
ディオゾーン71、DVDビデオゾーン72および他の
記録領域73を含んでいる。これらの各領域(70〜7
3)は、図2の論理セクタの境界上で区分されている。
ここで、1論理セクタは2048バイトと定義され、1
論理ブロックも2048バイトと定義される。したがっ
て、1論理セクタは1論理ブロックと対等に定義され
る。 【0046】ボリューム/ファイル構造領域70は、I
SO9660およびUDFブリッジに定められる管理領
域に相当する。この領域70の記述に基づいて、オーデ
ィオマネージャ(AMG)711の内容が、後述するD
VDプレーヤ(図29)内部のシステムメモリに格納さ
れる。 【0047】DVDオーディオゾーン71は、オーディ
オマネージャ(AMG)711および1以上のオーディ
オタイトルセット(ATS#m)712から構成される
(オーディオタイトルセットの数mは最大99)。 【0048】AMG711は、オーディオマネージャ情
報(AMGI)ファイル7110と、オーディオマネー
ジャメニュー用ビデオオブジェクトセット(AMGM_
VOBS)ファイル7111とオーディオマネージャ情
報バックアップ(AMGI_BUP)ファイル7112
とで構成される。なお、AMGM_VOBS7111は
オプションのファイルであり、無い場合もある。 【0049】各ATS712は、オーディオタイトルセ
ット情報(ATSI)ファイル7120と、オーディオ
・オンリータイトルのオーディオオブジェクトセット
(AOTT_AOBS)ファイル7121と、オーディ
オタイトルセット情報バックアップ(ATSI_BU
P)ファイル7123とで構成される。なお、AOTT
_AOBS7121は1ないし9ファイルで構成される
が、これらはオプションのファイルであり、無い場合も
ある。 【0050】ここで図6を先に参照してAOTT_AO
BS7121を説明する。後でも説明するが、AOTT
_AOBS7121は、1以上のオーディオオブジェク
トAOBの集まりを定義している。各AOBは1以上の
オーディオタイトルセット・セル(ATS_C#)の集
まりを定義している。そして、1以上のセルの集まりに
よってオーディオタイトルセットのプログラムが構成さ
れ、1以上のプログラムの集まりによってオーディオタ
イトルセットのプログラムチェーンPGCが構成され
る。 【0051】図3に戻る。図3ではAOTT_AOBS
7121の構成を、直接ATS_C#の集まりのレベル
で示している。PGCは、ATS内のプログラムチェー
ン情報により表現されている。 【0052】1つのPGCを1本のオペラに例えれば、
このPGCを構成する複数のセルはそのオペラ中の種々
なシーンの音楽あるいは歌唱部分に対応すると解釈可能
である。このPGCの中身(あるいはセルの中身)は、
ディスク10に記録される内容を制作するソフトウエア
プロバイダにより決定される。すなわち、プロバイダ
は、ATS内のプログラムチェーン情報ATS_PGC
Iに書き込まれたセル再生情報ATS_C_PBIを用
いて、AOTT_AOBS7121を構成するセルを意
図通りに再生させることができる。(ATS_PGCI
およびATS_C_PBIについては、図24〜図28
を参照して後述する。)他の記録エリア73には、上述
したビデオタイトルセットVTS72で利用可能な情
報、あるいはビデオタイトルセットとは関係ない他の情
報を記録することができる。このエリア73は必須では
なく使用しないなら削除されてもよい。 【0053】図4は、図2の光ディスクに記録される種
々な情報のうち、DVDビデオゾーンに記録される情報
の階層構造を説明する図である。以下、図3で説明済み
の部分の説明は省略し、DVDビデオゾーン72に関す
る部分の説明を行なう。 【0054】ボリューム/ファイル構造領域70の記述
に基づいて、ビデオマネージャ721の内容が、後述す
るDVDプレーヤ(図29)内部のシステムメモリに格
納される。 【0055】DVDビデオゾーン72は、ビデオマネー
ジャ(VMG)721および1以上のビデオタイトルセ
ット(VTS#n)722から構成される(ビデオタイ
トルセットの数nは最大99)。 【0056】VMG721は、ビデオマネージャ情報
(VMGI)ファイル7210と、ビデオマネージャメ
ニュー用ビデオオブジェクトセット(VMGM_VOB
S)ファイル7211とビデオマネージャ情報バックア
ップ(VMGI_BUP)ファイル7212とで構成さ
れる。なお、VMGM_VOBS7211はオプション
のファイルであり、無い場合もある。 【0057】各VTS722は、ビデオタイトルセット
情報(VTSI)ファイル7220と、ビデオタイトル
セットメニュー用ビデオオブジェクトセット(VTSM
_VOBS)ファイル7221と、ビデオタイトルセッ
トタイトルのビデオオブジェクトセット(VTSTT_
VOBS)ファイル7222と、ビデオタイトルセット
情報バックアップ(VTSI_BUP)ファイル722
3とで構成される。なお、VTSM_VOBS7221
はオプションのファイルであり、無い場合もある。 【0058】各ビデオタイトルセットVTS72には、
MPEG規格により圧縮されたビデオデータ(後述する
ビデオパック)、所定規格により圧縮されあるいは非圧
縮のオーディオデータ(後述するオーディオパック)、
およびランレングス圧縮された副映像データ(後述する
副映像パック;1画素が複数ビットで定義されたビット
マップデータを含む)とともに、これらのデータを再生
するための情報(後述するナビゲーションパック;プレ
ゼンテーション制御情報およびデータサーチ情報を含
む)が格納されている。 【0059】ここで図8を参照して先にVTSTT_V
OBS7222を説明する。後でも説明するが、VTS
TT_VOBS7222は、1以上のビデオオブジェク
トVOBの集まりを定義している。各VOBは1以上の
ビデオタイトルセット・セル(VTS_C#n)の集ま
りを定義している。VTS_C#nは1以上のビデオオ
ブジェクトユニット(VOBU)で構成され、VOBU
にはナビゲーションパック、ビデオパック、オーディオ
パック、副映像パックを含ませることができる。そし
て、1以上のビデオタイトルセルの集まりによってビデ
オタイトルセットのプログラムが構成され、1以上のプ
ログラムの集まりによってビデオタイトルセットのプロ
グラムチェーンPGCが構成される。 【0060】図4に戻る。図4ではプログラムチェーン
とビデオタイトルセットセル(VTS_C#n)の関係
を示している。 【0061】1つのPGCを1本のドラマに例えれば、
このPGCを構成する複数のセルはそのドラマ中の種々
なシーンに対応すると解釈可能である。このPGCの中
身(あるいはセルの中身)は、ディスク10に記録され
る内容を制作するソフトウエアプロバイダにより決定さ
れる。すなわち、図3で説明したATS_PGCIの場
合と同様に、プロバイダは、VTS内のプログラムチェ
ーン情報VTS_PGCIに書き込まれたセル再生情報
(図示せず)を用いて、VTSTT_VOBS7222
を構成するセルを意図通りに再生させることができる。 【0062】図5は、図3のDVDオーディオゾーンの
プログラムチェーン情報ATS_PGCIおよび図4の
DVDビデオゾーンのプログラムチェーン情報VTS_
PGCIの双方から、特定のビデオ情報(VTS_C#
2、VTS_C#3、VTS_C#5)が、共通に(し
かし異なる方法で)アクセスされる場合を説明する図で
ある。換言すれば、図5は、同一のビデオオブジェクト
VOBがオーディオ側の再生ユニットおよびビデオ側の
再生ユニットから異なる方法で参照される場合を例示し
ている。 【0063】すなわち、ビデオタイトルセット側からビ
デオ再生を行なう場合、VTS_PGCI内のセル再生
情報(図示せず)により、VOBのセルVTS_C#1
〜VTS_C#6が順に再生される。 【0064】一方、オーディオタイトルセット側からビ
デオ再生(あるいはスチル再生)を行なう場合、ATS
_PGCI内のセル再生情報(図28)により、VOB
のセルVTS_C#2、VTS_C#3およびVTS_
C#5が選択的に再生される。 【0065】この場合、同じディスク10内でATSお
よびVTSが同じセルデータ(VTS_C#2、VTS
_C#3、VTS_C#5)を別々に持つ必要がないの
で、ディスク10の限られた容量を有効利用できるよう
になる。 【0066】図6は、図3のDVDオーディオゾーンの
記録内容(AOTT_AOBS)のデータ構造の一例を
示す。 【0067】図3を参照して説明したAOTT_AOB
S7121は、図6に示すように、1以上のオーディオ
オブジェクトAOTT_AOB#の集まりを定義してい
る。各AOTT_AOBは1以上のオーディオセルAT
S_C#の集まりを定義している。そして、1以上のセ
ルATS_C#の集まりによってプログラムが構成さ
れ、1以上のプログラムの集まりによってプログラムチ
ェーンPGCが構成される。このPGCは、オーディオ
タイトルの全体あるいは一部を差し示す論理的なユニッ
トを構成する。 【0068】図6の例では、各オーディオセルATS_
C#が2048バイトサイズのオーディオパックA_P
CKの集合で構成されている。これらのパックは、デー
タ転送処理を行う際の最小単位となる。また、論理上の
処理を行う最小単位はセル単位であり、論理上の処理は
このセル単位で行なわれる。 【0069】図7は、図3のDVDオーディオゾーンの
記録内容(AOTT_AOBS)のデータ構造の他例を
示す。図7の例は、セルおよびパックの構成が、図6の
場合と異なっている。 【0070】すなわち、図7のオーディオオブジェクト
AOTT_AOB#1は、ピクチャセルATS_C#
1、サイレントセルATS_C#2、オーディオセルA
TS_C#3等を含んでいる。次のAOTT_AOB#
2は、図示しないが、オーディオセルATS_Cだけで
構成されてもよい。メインとなるのはオーディオセルで
あるが、それに適宜ピクチャセルおよび/またはサイレ
ントセルが追加されるようになっている。 【0071】ピクチャセルATS_C#1は1以上のス
チル画パックSPCT_PCKにより構成され、サイレ
ントセルATS_C#2は1以上の無音オーディオパッ
クA_PCKにより構成される。このサイレントセルの
再生時間は、約0.5秒以上に設定される。オーディオ
セルATS_C#3は、リアルタイム情報を持つリアル
タイム情報パックRTL_PCKを適宜含んで、オーデ
ィオパックA_CKにより構成される。 【0072】DVDオーディオプレーヤの再生動作中に
上記スチル画パックSPCT_PCKのデータ転送が行
われると、その転送期間中、短時間(約0.5秒〜0.
6秒)の音切れが生じる。この音切れをオーディオギャ
ップという。オーディオギャップが音楽再生の途中で生
じるとまずいので、上記スチル画パックSPCT_PC
Kのデータ転送は、通常は、図9のアルバム再生の開始
前、特定グループ再生の開始前、あるいは特定トラック
の開始前に行われる。 【0073】なお、DVDオーディオプレーヤ内部でス
チル画パックSPCT_PCKの転送を一旦し終えてし
まえば、このSPCT_PCKの内容に相当するスチル
画はプレーヤ内の画像メモリに保持される。このメモリ
内のスチル画は、オーディオパックA_PCKの内容
(音楽等)の再生中、連続的に再生できる(ただしユー
ザが希望すればいつでもスチル画をモニタから消去する
ことは可能)。 【0074】図8は、図4のDVDビデオゾーンの記録
内容(VTSTT_VOBS)のデータ構造の一例示
す。 【0075】図4を参照して説明したVTSTT_VO
BS7222は、図8に示すように、1以上のビデオオ
ブジェクトVOB#の集まりを定義している。各VOB
は1以上のビデオセルVTS_C#の集まりを定義して
いる。各VTS_Cは1以上のビデオオブジェクトユニ
ットVOBUの集まりを定義している。そして、1以上
のセルVTS_C#の集まりによってプログラムが構成
され、1以上のプログラムの集まりによってプログラム
チェーンPGCが構成される。このPGCは、ビデオタ
イトルあるいはビジュアルメニューの全体あるいは一部
を差し示す論理的なユニットを構成する。 【0076】図8に示すように、各VOBUは、ナビゲ
ーションパックを先頭として、ビデオパック(MPEG
圧縮された動画データ)、副映像パック(ランレングス
圧縮されたビットマップデータ)、およびオーディオパ
ック(非圧縮リニアPCMオーディオデータまたは圧縮
された多チャネルオーディオデータ)の集合体(パック
列)として構成されている。すなわち、ビデオオブジェ
クトユニットVOBUは、あるナビゲーションパックか
ら次のナビゲーションパックの直前まで記録される全パ
ックの集まりとして定義される。このナビゲーションパ
ックは、アングル変更(シームレスアングル変更再生ま
たはノンシームレスアングル変更再生)を実現できるよ
うに、各VOBU中に組み込まれている。 【0077】これらのパックは、図6または図7の場合
と同様に、データ転送処理を行う際の最小単位となる。
また、論理上の処理を行う最小単位はセル単位であり、
論理上の処理はこのセル単位で行わる。 【0078】上記VOBUの再生時間は、そのVOBU
中に含まれる1以上の映像グループ(グループオブピク
チャー;略してGOP)で構成されるビデオデータの再
生時間に相当し、その再生時間は0.4秒〜1.2秒の
範囲内に定められる。1GOPは、MPEG規格では通
常約0.5秒であって、その間に15枚程度の画像を再
生するように圧縮された画面データである。 【0079】VOBUがビデオデータを含む場合には、
ビデオパック、副映像パックおよびオーディオパックか
ら構成されるGOP(MPEG規格準拠)が配列されて
ビデオデータストリームが構成される。しかし、このG
OPの数とは無関係に、GOPの再生時間を基準にして
VOBUが定められ、その先頭に、常にナビゲーション
パックが配置される。 【0080】なお、DVDビデオの再生にあたっては、
オーディオおよび/または副映像データのみの再生デー
タであってもVOBUを1単位として再生データが構成
される。たとえば、ナビゲーションパックを先頭として
オーディオパックのみでVOBUが構成されている場合
を想定してみる。この場合、ビデオデータのVOBUと
同様に、そのオーディオデータが属するVOBUの再生
時間内(0.4秒〜1.2秒)に再生されるべきオーデ
ィオパックが、そのVOBUに格納される。 【0081】図8に示すように、VTSTT_VOBS
は1以上のVOBの集合として定義され、このVOBS
中のVOBは同一用途に用いられる。 【0082】メニュー用のVOBSは、通常、1つのV
OBで構成され、そこには複数のメニュー画面表示用デ
ータが格納される。これに対して、ビデオタイトルセッ
ト用のVOBSは、通常、複数のVOBで構成される。 【0083】ここで、タイトルセット用ビデオオブジェ
クトセットVTSTT_VOBSを構成するVOBは、
あるロックバンドのコンサートビデオを例にとれば、そ
のバンドの演奏の映像データに相当すると考えることが
できる。この場合、あるVOBを指定することによっ
て、そのバンドのコンサート演奏曲目のたとえば3曲目
を再生することができる。 【0084】また、メニュー用ビデオオブジェクトセッ
トVTSM_VOBSを構成するVOBには、そのバン
ドのコンサート演奏曲目全曲のメニューデータが格納さ
れ、そのメニューの表示にしたがって、特定の曲、たと
えばアンコール演奏曲目を再生することができる。 【0085】なお、通常のビデオプログラムでは、1つ
のVOBで1つのVOBSを構成することができる。こ
の場合、1本のビデオストリームが1つのVOBで完結
することとなる。 【0086】一方、たとえば複数ストーリのアニメーシ
ョン集あるいはオムニバス形式の映画では、1つのVO
BS中に各ストーリに対応して複数のビデオストリーム
(複数のプログラムチェーンPGC)を設けることがで
きる。この場合は、各ビデオストリームが対応するVO
Bに格納されることになる。その際、各ビデオストリー
ムに関連したオーディオストリームおよび副映像ストリ
ームも各VOB中で完結する。 【0087】ビデオオブジェクトVOBには識別番号
(#i;i=0〜i)が付されており、この識別番号に
よってそのVOBを特定することができる。VOBは、
1または複数のセルで構成されている。通常のビデオス
トリームは複数のセルで構成されるが、メニュー用のビ
デオストリームは1つのセルで構成される場合もある。
各セルには、VOBの場合と同様に識別番号(#j;j
=0〜j)が付されている。 【0088】図9は、ユーザアクセス可能なDVDオー
ディオゾーン71の記録内容であって、図1の光ディス
クの片面(1層または2層)に記録されるデータ構造の
一例を示す。 【0089】DVDオーディオでは、ソフトウエア制作
サイドからみた記録内容の管理構造として、アルバム、
グループ、トラック、およびインデックスからなる階層
構造を用意している。 【0090】アルバムはDVDオーディオディスク10
の片面分に相当し、たとえば「ベートーベンの作品集の
第1巻」をこのアルバムに割り当てることができる。そ
の場合、このアルバムは、たとえば交響曲第1番のグル
ープ#1〜交響曲第9番のグループ#9などで構成でき
る。 【0091】各グループ(たとえばグループ#1)は、
対応交響曲(交響曲第1番)の第1楽章〜第4楽章それ
ぞれに対応したトラック#1〜#4で構成で構成され
る。さらに、各トラックは、その内容を適宜i分割した
インデックス#1〜#iで構成で構成される。 【0092】図9のような階層構造で制作されたDVD
オーディオディスク10をユーザが再生する場合、ユー
ザは、そのディスク10をDVDオーディオプレーヤ
(図29〜図30)にセットしてから、図示しないリモ
ートコントローラを操作して、グループ#1、およびト
ラック#1を選択できる。 【0093】この選択をしてからユーザがリモートコン
トローラの再生ボタンを押すと、DVDオーディオプレ
ーヤは、ベートーベンの交響曲第1番の第1楽章の頭か
ら再生を開始する。ユーザがさらに特定のインデックス
をリモートコントローラから指示すると、指示されたイ
ンデックス部分がサーチされ、その部分から再生され
る。(そのアルバムの最初のグループの最初のトラック
の最初のインデックス部分については、ユーザがなにも
指定しなくてもデフォルトで再生できる。)なお、DV
Dビデオディスクの再生の場合はユーザはタイトル(特
定の映画作品タイトルなど)を認識できるが、DVDオ
ーディオディスクの場合はユーザには「タイトル」が見
えない。ユーザに見えるのは、図9の「アルバム」と、
「グループ」と、「トラック」と、「インデックス」だ
けである。 【0094】図10は、図1の光ディスクに記録される
情報(DVDオーディオおよびDVDビデオのデータフ
ァイル)のディレクトリ構造を示す。この図は、DVD
ファイル規格で定義されるファイル・ディレクトリ構造
の例である。 【0095】コンピュータの汎用オペレーティングシス
テムが採用している階層ファイル構造と同様に、ルート
ディレクトリの下にビデオタイトルセットVTSのサブ
ディレクトリ、オーディオタイトルセットATSのサブ
ディレクトリ、ユーザ定義のディレクトリ等が繋がって
いる。 【0096】ビデオタイトルセットVTSのサブディレ
クトリ中には、種々なビデオファイル(VMGI、VM
GM、VTSI、VTSM、VTS等のファイル;図4
参照)が配置されて、各ファイルが整然と管理されるよ
うになっている。 【0097】また、オーディオタイトルセットATSの
サブディレクトリ中には、種々なオーディオファイル
(AMGI、ATSI、ATS等のファイル;図3参
照)が配置されて、各ファイルが整然と管理されるよう
になっている。 【0098】ユーザは、特定のファイル(特定のVTS
または特定のATS)に、ルートディレクトリからその
ファイルまでのパスを指定することで、アクセスでき
る。 【0099】DVDビデオ規格に準拠して作られたDV
Dビデオプレーヤは、DVDビデオ規格に準拠して作ら
れたDVDビデオディスクを再生する場合、まずルート
ディレクトリの下のビデオタイトルセットVTSディレ
クトリ内にある管理情報(VMG)を読み込み、その情
報によりビデオコンテンツを再生する。しかし、VMG
によって再生できるのはVTSディレクトリ内に記録さ
れたビデオコンテンツ(VTS)に限られる。 【0100】一方、DVDオーディオ規格に準拠して作
られたDVDオーディオプレーヤ(またはDVDビデオ
・DVDオーディオコンパチブルプレーヤ)は、DVD
オーディオ規格に準拠して作られたDVDオーディオデ
ィスクを再生する場合、まずルートディレクトリの下の
オーディオタイトルセットATSディレクトリ内にある
管理情報(AMG)を読み込み、その情報によりオーデ
ィオコンテンツを再生する。この場合、AMGによって
再生できるのは、ATSディレクトリ内に記録されたオ
ーディオコンテンツ(ATS)に限られず、VTSディ
レクトリ内のビデオコンテンツ(VTS)も再生可能と
なっている(その仕組みは図12以降を参照して後述す
る)。 【0101】図11は、図1の光ディスクに記録される
情報(DVDオーディオおよびDVDビデオのデータフ
ァイル)のディレクトリ構造の他例を示す。 【0102】図10の例ではVTSディレクトリもAT
Sディレクトリもルートディレクトリの下の同じ階層レ
ベルに配置されている。一方、図11の例では、ルート
ディレクトリ(親ディレクトリ)の下の階層にATSデ
ィレクトリ(子ディレクトリ)を配置し、ATSディレ
クトリの下の階層にVTSディレクトリ(孫ディレクト
リ)を配置している。 【0103】図12は、図10のディレクトリ構造にお
いて、オーディオコンテンツ側のディレクトリからビデ
オコンテンツ側のディレクトリ内のファイルにアクセス
する場合を説明する図である。 【0104】すなわち、AVディスク10に記録された
データファイルを管理する階層管理構造において、ルー
トディレクトリ(親ディレクトリ)の下にビデオタイト
ルセットディレクトリ(子ディレクトリ)およびオーデ
ィオタイトルセットディレクトリ(子ディレクトリ)が
配置されている。 【0105】ビデオタイトルセットディレクトリ(VT
Sディレクトリ)は、ディスク10に記録されたビデオ
コンテンツのファイルを扱うディレクトリであり、ビデ
オマネージャVMGのファイルおよび1以上のビデオタ
イトルセットVTSのファイル(ビデオコンテンツの論
理ユニット)を含んでいる(図4参照)。 【0106】オーディオタイトルセットディレクトリ
(ATSディレクトリ)は、ディスク10に記録された
オーディオコンテンツのファイルを扱うディレクトリで
あり、オーディオマネージャAMGのファイルおよび1
以上のオーディオタイトルセットATSのファイル(オ
ーディオコンテンツの論理ユニット)を含んでいる(図
3参照)。 【0107】VTSディレクトリのVMGは、VTSの
みを管理するもので、VTSディレクトリ内のVTSに
しかアクセスできないようになっている。 【0108】一方、ATSディレクトリのAMGは、主
にATSを管理するものであるが、ATSディレクトリ
内のATSのみならず、VTSディレクトリ内のVTS
にもアクセスできるようになっている。 【0109】その具体的内容は図17〜図20を参照し
て後述するが、AMGはオーディオマネージャ情報AM
GIを含み(図17)、AMGIはオーディオタイトル
のサーチポインタテーブルATT_SRPTを含み(図
17)、ATT_SRPTはオーディオ・オンリータイ
トル(AOTT)用のサーチポインタATT_SRPお
よびオーディオ・ビデオ(AVTT)用のサーチポイン
タATT_SRPを含んでいる(図20)。 【0110】つまり、ATSディレクトリのAMGは、
AOTT用サーチポインタATT_SRPTによりAT
Sディレクトリ内のオーディオタイトルセットATS#
1、ATS#2、…にアクセスでき、かつ、AVTT用
サーチポインタATT_SRPTによりVTSディレク
トリ内のビデオタイトルセットVTS#1、VTS#
2、…にアクセス可能となる。これにより、あるオブジ
ェクト(VTS#1など)をビデオコンテンツとオーデ
ィオコンテンツの双方で共用できるようになる。これ
が、この発明の「オブジェクト共有化システム」の重要
な特徴の1つである。 【0111】図13は、図10のディレクトリ構造にお
いて、オーディオコンテンツ側のディレクトリ内のファ
イルがビデオコンテンツ側のディレクトリ内のファイル
にリンクする場合を説明する図である。図13は、図1
2の変形例と捕らえることもできる。 【0112】すなわち、図12の例では、オーディオマ
ネージャAMGがオーディオタイトルセットATSおよ
びビデオタイトルセットVTSの双方にアクセスできる
ような構成を取ることにより、あるVTSがビデオコン
テンツとオーディオコンテンツとで共用されている。 【0113】一方、図13の例では、あるオーディオタ
イトルセット(ここではATS#1)に、あるビデオタ
イトルセット(ここではVTS#1)へリンクするため
の情報(VTS#1の所定部分のアドレスを指し示すポ
インタなど)を書き込んでいる。こうすることにより、
たとえばVTS#1内のオーディオデータがビデオコン
テンツとオーディオコンテンツとで共用できるようにな
る。 【0114】図14は、図12のファイルアクセスが図
3および図4のボリュームスペース内においてどのよう
に行われるかの一例を説明するデータ構造図である。図
14のデータ構造は、図12のディレクトリ構造に対応
している。 【0115】図14において、斜線で図示される部分
は、ビデオコンテンツ(またはビデオボリューム)とオ
ーディオコンテンツ(またはオーディオボリューム)と
で共用されるコンテンツを例示している。 【0116】図14のデータ構造の考え方の基本は、ビ
デオコンテンツのための記録領域(VMG+VTS)と
オーディオコンテンツのための記録領域(AMG+AT
S)とをそれぞれ独立にボリュームスペース28に記録
し、ビデオ用のみならずオーディオ用としても共通に利
用されるビデオコンテンツに関しては、AMGからも管
理可能とすることである。 【0117】具体例を言えば、図14において、VMG
で管理されるビデオタイトルセットVTS#1がビデオ
オブジェクトセットVOBS#1の一部(セル)にアク
セスできる一方で、AMGで管理されるオーディオタイ
トルセットATS#1がVOBS#1の他部(セル)に
アクセスできるようになっている。この例では、VTS
#1のビデオオブジェクトセットVOBS#1を構成す
るセルの一部(図8参照)が、ビデオコンテンツとオー
ディオコンテンツとで共用されることになる。 【0118】図14のデータ構造では、DVDオーディ
オゾーン71がアドレスの小さい方(図3のリードイン
エリア27に近い方)に配置され、DVDビデオゾーン
72がアドレスの大きい方(図3のリードアウトエリア
26に近い方)に配置される。この場合、AMGは、A
TSにアクセスするときもVTSにアクセスするとき
も、常に+方向に変化するアドレスを用いれば良く、ー
方向のアドレスを扱う必要がないので、再生システムの
構築が容易になる。 【0119】図15は、図12のファイルアクセスが図
3および図4のボリュームスペース内においてどのよう
に行われるかの他の例を説明するデータ構造図である。
図15は図14の変形例と捕らえることができる。 【0120】図14では、DVDオーディオゾーン71
がアドレスの小さい方に配置され、DVDビデオゾーン
72がアドレスの大きい方に配置されているので、前述
したように、ー方向のアドレスを扱う必要がなかった。 【0121】一方、図14では、DVDビデオゾーン7
2がアドレスの小さい方(図3のリードインエリア27
に近い方)に配置され、DVDオーディオゾーン71は
アドレスの大きい方(図3のリードアウトエリア26に
近い方)に配置されている。この場合、AMGは、AT
Sにアクセスするときは+方向のアドレスを扱い、VT
Sにアクセスするときはー方向のアドレスを扱うことに
なる。この場合、所望のオブジェクト(ATSあるいは
VTS中のセル)にアクセスする際のアドレッシングが
面倒であり、製品コストが問題になる民生用DVDオー
ディオプレーヤに採用するのは難しくなる。 【0122】しかし、DVDドライブを持つパーソナル
コンピュータをソフトウエアでDVDオーディオプレー
ヤ化する場合は、図15のデータ構造が採用されても、
コスト上の問題は回避できる。つまり、図15のデータ
構造を一旦解析したパーソナルコンピュータのオペレー
ティングシステム(または制御ソフトウエア)は、自分
のメモリ上でアドレスをリマッピングし、物理的には図
15の配置であったデータ構造を見かけ上図14の配置
に変換してしまうことができる。そうすれば、そのパー
ソナルコンピュータのMPUまたはCPUは、図14の
場合と同様に、+方向だけのアドレス指定でもって、A
MGから、ATSにもVTSにもアクセスできるように
なる。 【0123】図16は、図12のファイルアクセスが図
3および図4のボリュームスペース内においてどのよう
に行われるかのさらに他の例を説明するデータ構造図で
ある。図16も、図14の変形例と捕らえることができ
る。 【0124】図14では、DVDオーディオゾーン71
がアドレスの小さい方に配置され、DVDビデオゾーン
72がアドレスの大きい方に配置されているので、前述
したように、マイナス(−)方向のアドレスを扱う必要
がなかった。 【0125】これに対し、図16のデータ構造では、D
VDオーディオゾーン71のAMGがアドレスの小さい
方(図3のリードインエリア27に近い方)に配置さ
れ、DVDビデオゾーン72のVMGがAMGよりはア
ドレスの大きい方(図3のリードアウトエリア26に近
い方)に配置されている。この場合、AMGは、ATS
にアクセスするときもVTSにアクセスするときも、常
に+方向に変化するアドレスを用いれば良く、ー方向の
アドレスを扱う必要がない。このため、図14の場合と
同様に、再生システムの構築が容易になる。 【0126】ただし、図16のデータ構造ではATS#
1内にVTS#1等が配置される「入れ子」構造となる
ため、図4のVMGは、ATS内のVTSがDVDビデ
オゾーン72に存在しているとは認識できない。この場
合、VMGは、ATS内のVTSが他記録エリア73に
存在しているものとして取り扱うことができる。 【0127】図16のデータ構造は、AMGがATSの
みならずVTSもアクセスできるようにする場合におい
て、他記録エリア73を使用する場合に、利用できる。 【0128】以上、「AMGがATSおよびVTSにア
クセスできる」データ構造の例として図14〜図16の
3種を挙げたが、一番好ましいのは、図14のデータ構
造である。その理由は、アドレスのリマッピングをしな
くても所望の共用オブジェクトに+方向のアドレス指定
だけでアクセスできるからである。 【0129】図17は、図3のDVDオーディオゾーン
内のオーディオマネージャ情報AMGIの記録内容を説
明する図である。 【0130】DVDオーディオゾーン71で扱うコンテ
ンツには、オーディオ・オンリータイトルAOTTと、
ビデオ付オーディオタイトル(またはオーディオ・ビデ
オタイトル)AVTTの2種がある。 【0131】AOTTは、オーディオディスク(Aディ
スク)10内のタイトルであってビデオ部を持たず、オ
ーディオタイトルセットディレクトリ下に記録されたA
TS内で定義される。一方、AVTTは、オーディオデ
ィスク(AVディスク)10内のタイトルであってビデ
オ部を持ち、ビデオタイトルセットディレクトリ下に記
録されたVTS内で定義される。そして、AOTTとA
VTTの総称をATT(オーディオタイトル)と定義す
る。 【0132】上記ATTのデータが記録されるDVDオ
ーディオゾーン71は、AMG711および1以上(最
大99)のオーディオタイトルセット(ATS#1〜A
TS#m)712で構成されている。 【0133】AMG711は、オーディオマネージャ情
報AMGIファイル7110と、オーディオマネージャ
メニュー用ビデオオブジェクトセットAMGM_VOB
Sファイル(オプションファイル)7111とオーディ
オマネージャ情報バックアップAMGI_BUPファイ
ル7112とで構成されている。 【0134】AMGIファイル7110は、オーディオ
マネージャ情報管理テーブルAMGI_MATと、オー
ディオタイトルのサーチポインタテーブルATT_SR
PTと、オーディオ・オンリータイトルのサーチポイン
タテーブルAOTT_SRPTと、オーディオマネージ
ャメニューのプログラムチェーン情報ユニットテーブル
AMGM_PGCI_UTと、オーディオテキストデー
タマネージャATXTDT_MGを含んでいる。 【0135】すなわち、AMGは、2 つのサーチ情報A
TT_SRPTおよびAOTT_SRPTを持ってい
る。ここで、ATT_SRPTはAOTTおよびAVT
T両方のサーチ情報を記述したテーブルであり、AOT
T_SRPTはAOTTのみのサーチ情報を記述したテ
ーブルである。 【0136】このように、サーチ情報をAVTT用とA
OTT用の2 種に分けるのではなく、ATT(AOTT
とAVTTの総称)用(後述する図20のATT_SR
PT)とAOTT用(後述する図22のAOTT_SR
PT)の2 種に分けるようにしたのは、種々なDVDプ
レーヤに対して再生方法を簡単にするためである。 【0137】図18は、図17のオーディオマネージャ
情報AMGIに含まれるオーディオマネージャ情報管理
テーブルAMGI_MATの記録内容を示す。 【0138】すなわち、このオーディオマネージャ情報
管理テーブルAMGI_MATには、オーディオマネー
ジャー識別子(AMG_ID);オーディオマネージャ
のエンドアドレス(AMG_EA);オーディオマネー
ジャ情報のエンドアドレス(AMGI_EA);該当光
ディスク(DVDオーディオディスク)10が採用する
規格のバージョン番号(VERN);ボリューム設定識
別子(VLMS_ID);タイトルセット数(TS_N
s);プロバイダ(ソフトウエアの制作・販売元)の識
別子(PVR_ID);オーディオマネージャ情報管理
テーブルのエンドアドレス(AMGI_MAT_E
A);オーディオマネージャメニューのビデオオブジェ
クトセットのスタートアドレス(AMGM_VOBS_
SA);オーディオタイトルのサーチポインタテーブル
のスタートアドレス(ATT_SRPT_SA);オー
ディオ・オンリータイトルのサーチポインタテーブルの
スタートアドレス(AOTT_SRPT_SA);オー
ディオマネージャメニュー用プログラムチェーン情報の
ユニットテーブルのスタートアドレス(AMGM_PG
CI_UT_SA);オーディオテキストデータマネー
ジャのスタートアドレス(ATXTDT_MG_S
A);オーディオマネージャメニューのビデオオブジェ
クトセットに対するビデオ属性(AMGM_V_AT
R);オーディオマネージャメニューに対する副映像ス
トリーム数(AMGM_SPST_Ns);オーディオ
マネージャメニューのビデオオブジェクトセットに対す
る副映像の属性(AMGM_SPST_ATR);ディ
オマネージャメニューのオーディオストリーム数(AM
GM_AST_Ns);ディオマネージャメニューのビ
デオオブジェクトセットに対するオーディオ属性(AM
GM_AST_ATR);その他の予約エリアが設けら
れている。 【0139】上記オーディオマネージャメニューのビデ
オオブジェクトセットのスタートアドレスAMGM_V
OBS_SAには、AMGの最初の論理ブロックからの
相対ブロック数でもって、AMGM_VOBSのスター
トアドレスが書き込まれる。AMGM_VOBSがない
ときは「00000000h」がこのAMGM_VOB
S_SAに書き込まれる。 【0140】上記スタートアドレスATT_SRPT_
SAには、AMGIの最初の論理ブロックからの相対ブ
ロック数でもって、ATT_SRPTのスタートアドレ
スが書き込まれる。 【0141】上記スタートアドレスAOTT_SRPT
_SAには、AMGIの最初の論理ブロックからの相対
ブロック数でもって、AOTT_SRPTのスタートア
ドレスが書き込まれる。 【0142】図18のAMGI_MATに書き込まれた
ATT_SRPT_SAあるいはAOTT_SRPT_
SAから、オーディオタイトルのサーチポインタATT
_SRPTあるいはオーディオ・オンリータイトルのサ
ーチポインタAOTT_SRPTがディスク10の何処
に記録されているかが分かるようになる。 【0143】図19は、図17のオーディオマネージャ
情報AMGIに含まれるオーディオタイトルのサーチポ
インタテーブルATT_SRPTの内容を説明する図で
ある。AMGIは、2種のサーチポインタATT_SR
PTおよびAOTT_SRPTを持っているが、図19
はAOTTにもAVTTにもアクセスできるサーチポイ
ンタATT_SRPを示している。 【0144】すなわち、AMGIに含まれるATT_S
RPTは、オーディオタイトルのサーチポインタテーブ
ル情報ATT_SRPTIと1以上のオーディオタイト
ルサーチポインタATT_SRP(ATT_SRP#1
〜ATT_SRP#n)を含む。ATT_SRPTIは
オーディオタイトルサーチポインタの数とATT_SR
PTのエンドアドレスを含んでいる。 【0145】図20は、図19のオーディオタイトルの
サーチポインタテーブルATT_SRPTに含まれる各
オーディオタイトルサーチポインタ(ここではATT_
SRP#n)の内容を説明する図である。 【0146】DVDオーディオの規格は音だけでなく画
像も扱えるようになっており、AMGは2 つのサーチ情
報ATT_SRPTおよびAOTT_SRPTを持って
いる。図20のATT_SRPTは、AOTTおよびA
VTT両方のサーチ情報を記述したテーブルである。 【0147】図20において、オーディオ・オンリータ
イトル用のサーチポインタAOTT・ATT_SRP
は、オーディオタイトルATTのカテゴリと、オーディ
オタイトルATT内のプログラム数と、オーディオタイ
トルATTのトータル再生時間と、オーディオタイトル
セットATSの番号と、オーディオタイトルセットAT
Sのタイトル番号と、オーディオタイトルセットATS
の開始アドレスとを含んでいる。 【0148】また、ビデオ付オーディオタイトル用のサ
ーチポインタAVTT_SRPは、オーディオタイトル
ATTのカテゴリと、オーディオタイトルATTのトー
タル再生時間と、タイトル再生形式と、ビデオに含まれ
るアングル数と、ビデオに含まれるパートオブタイトル
数と、ビデオタイトルセットVTSの番号と、ビデオタ
イトルセットVTSのタイトル番号と、ビデオタイトル
セットVTSの開始アドレスとを含んでいる。 【0149】図21は、図17のオーディオマネージャ
情報AMGIに含まれるオーディオ・オンリータイトル
のサーチポインタテーブルAOTT_SRPTの内容を
説明する図である。AMGIは、2種のサーチポインタ
ATT_SRPTおよびAOTT_SRPTを持ってい
るが、図21はAOTTだけにアクセスできるサーチポ
インタAOTT_SRPを示している。 【0150】すなわち、AMGIに含まれるAOTT_
SRPTは、オーディオ・オンリータイトルのサーチポ
インタテーブル情報AOTT_SRPTIと1以上のオ
ーディオ・オンリータイトルサーチポインタAOTT_
SRP(AOTT_SRP#〜AOTT_SRP#m)
を含む。AOTT_SRPTIはオーディオ・オンリー
タイトルサーチポインタの数とAOTT_SRPTのエ
ンドアドレスを含んでいる。 【0151】図22は、図21のオーディオ・オンリー
タイトルのサーチポインタテーブルAOTT_SRPT
に含まれるオーディオ・オンリータイトルサーチポイン
タ(ここではAOTT_SRP#m)の内容を説明する
図である。 【0152】DVDオーディオの規格は音だけでなく画
像も扱えるようになっており、AMGは2 つのサーチ情
報ATT_SRPTおよびAOTT_SRPTを持って
いるが、図22のAOTT_SRPTは、AOTTだけ
のサーチ情報を記述したテーブルである。 【0153】すなわち、図22において、オーディオ・
オンリータイトル用のサーチポインタAOTT・ATT
_SRPは、オーディオタイトルATTのカテゴリと、
オーディオ・オンリータイトルAOTT内のプログラム
数と、オーディオ・オンリータイトルAOTTのトータ
ル再生時間と、オーディオタイトルセットATSの番号
と、オーディオタイトルセットATSのタイトル番号
と、オーディオタイトルセットATSの開始アドレスと
を含んでいる。 【0154】ところで、オーディオマネージャAMG内
で定義される再生タイトルの制御情報中では、タイトル
グループTT_GRを指定することができる。 【0155】このタイトルグループTT_GRは、1個
以上のオーディオタイトルATTの集合体であり、AT
T群の連続再生を保証する単位として定義される。ユー
ザから見れば、オーディオタイトルATTは「曲」に相
当し、タイトルグループTT_GRは曲の集合体として
の「アルバム」に相当する(図9参照)。レコードある
いはCDにおいて、アルバムの先頭または途中の曲から
再生を開始すると、そのままアルバムの最後まで連続し
て再生できるのと同じように、TT_GRの先頭または
途中のATTから再生を開始すると、そのままこのTT
_GRの最後まで連続して再生ができるようになってい
る。 【0156】タイトルグループTT_GRとしては、次
の2 種類を定義することができる。 【0157】<A1>オーディオタイトルグループ(A
TT_GR);このATT_GRは、オーディオタイト
ルサーチポインタテーブルATT_SRPT内に定義さ
れるオーディオタイトルATTからなるタイトルグルー
プTT_GRである。 【0158】<A2>オーディオ・オンリータイトルグ
ループ(AOTT_GR);このAOTT_GRは、オ
ーディオ・オンリータイトルサーチポインタテーブルA
OTT_SRPT内に定義されるオーディオ・オンリー
タイトルAOTTからなるタイトルグループTT_GR
である。 【0159】オーディオタイトルグループATT_GR
は、オーディオ規格の画像と音声を再生できるプレーヤ
(AOTTおよびAVTTの双方を扱うプレーヤ)のた
めのものであり、オーディオ・オンリータイトルグルー
プAOTT_GRは、オーディオ規格の音声だけを再生
できるプレーヤ(AOTTだけを扱うプレーヤ)のため
のものである。 【0160】また、オーディオタイトルATTの構成に
は次の3種類がある。 【0161】<B1>ATTがAOTTのみを持つもの <B2>ATTがAVTTのみを持つもの <B3>ATTがAOTTとAVTTの両方を持つもの
(ここでは、AOTTとAVTTは、曲としては同じも
のだが、画像なしバージョンであるAOTTと、画像付
バージョンであるAVTTの両方を持つという意味) 上記<B1>の場合は、AOTTのためのサーチ情報は
ATT_SRPTおよびAOTT_SRPTの両方に記
述される(図20および図22参照)。 【0162】上記<B2>の場合は、AVTTのための
サーチ情報はATT_SRPTだけに記述される(図2
0参照)。 【0163】上記<B3>の場合は、AOTTのための
サーチ情報はAOTT_SRPTのみに記述され、AV
TTのためのサーチ情報はATT_SRPTだけに記述
される(図20参照)。 【0164】上記<B1>〜<B3>の関係を例示した
ものが図23である。 【0165】図23は、図17のオーディオマネージャ
情報AMGI内のオーディオ・オンリータイトルサーチ
ポインタAOTT_SRPでアクセスされるオーディオ
・オンリータイトルのグループAOTT_GRと、この
オーディオマネージャ情報AMGI内のオーディオタイ
トルサーチポインタATT_SRPでアクセスされるオ
ーディオタイトルのグループATT_GRとの関係を例
示している。図23は、ATT_SRPTとAOTT_
SRPTとの関係を表す例であるともいえる。 【0166】図23において、オーディオタイトルAT
T#1および#9はそれぞれビデオ付オーディオタイト
ルAVTTだけで構成され、ATT#2および#3はそ
れぞれビデオ付オーディオタイトルAVTTとオーディ
オ・オンリータイトルAOTTで構成され、ATT#
4、#5、#7、#8はそれぞれオーディオ・オンリー
タイトルAOTTだけで構成されている。 【0167】図23の例では、9個のオーディオタイト
ルATTが用いられ、これらを4つにグループ分け(G
R#1〜GR#4)してオーディオタイトルグループA
TT_GRを構成し、2つにグループ分け(GR#1〜
GR#2)してオーディオ・オンリータイトルグループ
AOTT_GRを構成している。 【0168】この例では、オーディオタイトルATT#
1および#9はAVTTのみで構成されそこにはAOT
Tが存在しない。したがって、ATT#1および#9は
オーディオ・オンリータイトルグループAOTT_GR
としては存在しない。 【0169】このため、オーディオタイトルグループA
TT_GRの個数(この例では4個)とオーディオ・オ
ンリータイトルグループAOTT_GRの個数(この例
では2個)は一般的には一致しない。 【0170】ここで必要なことは、オーディオ規格の画
像と音声を再生できるプレーヤ(AOTTおよびAVT
Tの双方を扱うプレーヤ)でATT群を再生する場合
と、オーディオ規格の音声だけを再生できるプレーヤ
(AOTTだけを扱うプレーヤ)でATT群を再生する
場合において、タイトルグループTT_GRの同一性を
保つことである。 【0171】すなわち、対応するATT_GRとAOT
T_GRは、GR番号は異なったとしても、同一のAT
Tから構成され、なおかつTT_GR内でのATTの順
番も同じにする必要がある。そうでないと、ユーザは混
乱してしまう。もちろんこの事は、AVTTのみであっ
てAOTTが存在しないようなATT(図23のATT
#1および#9)は除外しての話である。 【0172】上記「必要」を満足するためには、「AO
TTとして定義されないATT」と「AOTTとして定
義されるATT」とが1つのATT_GR内に混在しな
いように制限を加えるとよい。これにより、ATT_G
RとAOTT_GRの両方が存在する部分においては、
TT_GRとしての同一性が保たれる。 【0173】図23の例でいうと、ATTのGR#2 と
AOTTのGR#1 、およびATT_GR#3とAOT
T_GR#2は、それぞれ同一のATTから構成され、
TT_GR内でのATTの順番も同一となっている。 【0174】図24は、図3のDVDオーディオゾーン
内のオーディオタイトルセット(ATS)の記録内容を
説明する図である。 【0175】オーディオタイトルセットATSは、オー
ディオタイトルセット情報ATSIと、オーディオ・オ
ンリータイトル用オーディオオブジェクトセットAOT
T_AOBSと、オーディオタイトルセット情報のバッ
クアップATSI_BUPとで構成されている。 【0176】オーディオタイトルセット情報ATSI
は、オーディオタイトルセット管理テーブルATSI_
MATおよびオーディオタイトルセットプログラムチェ
ーン情報テーブルATS_PGCITを含んでいる。 【0177】そして、オーディオタイトルセットプログ
ラムチェーン情報テーブルATS_PGCITは、オー
ディオタイトルセットプログラムチェーン情報テーブル
情報ATS_PGCITIと、オーディオタイトルセッ
トプログラムチェーン情報サーチポインタATS_PG
CI_SRPと、1以上のオーディオタイトルセットプ
ログラムチェーン情報ATS_PGCIとを含んでい
る。 【0178】図25は、図24のオーディオタイトルセ
ット情報管理テーブルATSI_MATの記録内容を示
す。 【0179】すなわち、このオーディオタイトルセット
情報管理テーブルATSI_MATには、オーディオタ
イトルセット識別子(ATSI_ID);オーディオタ
イトルセットのエンドアドレス(ATS_EA);オー
ディオタイトルセット情報のエンドアドレス(ATSI
_EA);採用されたオーディオ規格のバージョン番号
(VERN);オーディオタイトルセット情報管理テー
ブルのエンドアドレス(ATSI_MAT_EA);オ
ーディオ・オンリータイトルAOTT用ビデオタイトル
セットVTSのスタートアドレス(VTS_SA);オ
ーディオ・オンリータイトル用オーディオオブジェクト
セットのスタートアドレス(AOTT_AOBS_S
A)またはオーディオ・オンリータイトル用ビデオオブ
ジェクトセットのスタートアドレス(AOTT_VOB
S_SA);オーディオタイトルセット用プログラムチ
ェーン情報テーブルのスタートアドレス(ATS_PG
CIT_SA);オーディオ・オンリータイトル用オー
ディオオブジェクトセットの属性(AOTT_AOBS
_ATR)またはオーディオ・オンリータイトル用ビデ
オオブジェクトセットの属性(AOTT_VOBS_A
TR)#0〜#7;オーディオタイトルセットデータミ
ックス係数(ATS_DM_COEFT)#0〜#1
5;オーディオタイトルセットのスチル画属性(ATS
_SPCT_ATR);その他の予約エリアが設けられ
ている。 【0180】上記AOTT用VTSのスタートアドレス
VTS_SAには、ATSがAOTT_AOBSを持た
ないときは、AOTTのために用いられるVTSTT_
VOBS(図8)を含むVTSのスタートアドレスが書
き込まれる。ATSがAOTT_AOBSを持つときは
「00000000h」がこのVTS_SAに書き込ま
れる。 【0181】上記AOTT_AOBS_SAには、AT
SがAOTT_AOBSを持つときは、ATSの最初の
論理ブロックからの相対論理ブロック数でもって、AO
TT_AOBSのスタートアドレスが書き込まれる。一
方、ATSがAOTT_ABOSを持たないときは、A
OTT_VOBS_SAには、VTSTT_VOBSの
スタートアドレスが、ATSのために用いられるVTS
TT_VOBSを含むVTSの最初の論理ブロックから
の相対論理ブロック数でもって、書き込まれる。 【0182】上記ATS_PGCIT_SAには、AT
SIの最初の論理ブロックからの相対論理ブロック数で
もって、ATS_PGCITのスタートアドレスが書き
込まれる。 【0183】上記AOTT_AOBS_ATRまたはA
OTT_VOB_ARTは、#0から#7まで8つ用意
されている。ATSがAOTT_AOBSを持つとき
は、ATSに記録されたAOTT_AOBの属性がAO
TT_AOBS_ATRに書き込まれる。一方、ATS
がAOTT_AOBSを持たないときは、AOTT_V
OB_ARTには、ATS内のAOTT_VOBのため
に用いられるVOB内のオーディオストリームの属性が
書き込まれる。このAOTT_AOBS_ATRまたは
AOTT_VOB_ARTには、採用されたサンプリン
グ周波数(44〜192kHz)および量子化ビット数
(16〜24ビット)が書き込まれている。 【0184】上記ATS_DM_COEFTは、マルチ
チャネル出力(5.1チャネル出力)を持つオーディオ
データを2チャネル出力にミックスダウンする際の係数
を示すもので、ATS内に記録された1以上のAOTT
_AOBでのみ使用される。ATSがAOTT_AOB
Sを持たないときは、16個(#0〜#15)あるAT
S_DM_COEFTそれぞれの全ビットに、「0h」
が書き込まれる。この16個(#0〜#15)のATS
_DM_COEFTのためのエリアは定常的に設けられ
ている。 【0185】上記ATS_SPCT_ATRは、AOT
T_AOBS内の各スチル画のためのスチル画ストリー
ムの属性を示す。AOTT_AOBSにスチル画がない
ときは、ATS_SPCT_ATRには「0000h」
が書き込まれる。このスチル画の各フィールドは、AO
TT_AOBS内の各スチル画のビデオストリームに記
録された情報に合わせてある。 【0186】各ATS_SPCT_ATRは16ビット
で構成され、MSB側の2ビット(ビットb15〜b1
4)はビデオ圧縮モード(MPEG2等)を表し、次の
2ビット(ビットb13〜b12)はTVシステム(N
TSC、PAL、 SECAM等)を表し、次の2
ビット(ビットb11〜b10)は画像のアスペクト比
(4:3、16:9等)を表し、次の2ビット(ビット
b9〜b8)は表示モード(4:3サイズのTVモニタ
における4:3表示、16:9表示、レターボックス表
示等)を表している。次の2ビット(ビットb7〜b
6)は将来に備えての予約ビットである。次の3ビット
(ビットb5〜b3)は、スチル画の解像度(NTSC
システムにおける水平720本x垂直480本、PAL
システムにおける水平720本x垂直576本等)を表
している。LSB側の最後の 3ビット(ビットb2〜
b0)も、将来に備えての予約ビットである。 【0187】図26は、図24のオーディオタイトルセ
ット情報ATSIに含まれるオーディオタイトルセット
プログラムチェーン情報テーブルATS_PGCITの
内容を説明する図である(このATS_PGCITの記
録位置は図25のATSI_MATのATS_PGCI
T_SAに書き込まれている)。 【0188】このATS_PGCITは、前述したよう
に、オーディオタイトルセットプログラムチェーン情報
テーブル情報ATS_PGCITIと、オーディオタイ
トルセットプログラムチェーン情報サーチポインタAT
S_PGCI_SRPと、オーディオタイトルセットプ
ログラムチェーン情報ATS_PGCIとを含んでい
る。 【0189】上記ATS_PGCI_SRPは1以上の
オーディオタイトルセット用プログラムチェーン情報サ
ーチポインタ(ATS_PGCI_SRP#1〜ATS
_PGCI_SRP#j)を含み、上記ATS_PGC
IはATS_PGCI_SRPと同数のオーディオタイ
トルセット用プログラムチェーン情報(ATS_PGC
I#1〜ATS_PGCI#j)を含んでいる。 【0190】各ATS_PGCIは、オーディオタイト
ルセット用プログラムチェーンATS_PGCの再生を
制御するナビゲーションデータとして機能する。 【0191】ここで、ATS_PGCは、オーディオ・
オンリータイトルAOTTを定義する単位であり、AT
S_PGCIと1以上のセル(AOTT_AOBS内の
セルまたはAOTTのオブジェクトとして用いられるA
OTT_VOBS内のセル)とから構成される。 【0192】各ATS_PGCIは、オーディオタイト
ルセット用プログラムチェーンの一般情報(ATS_P
GC_GI)と、オーディオタイトルセット用プログラ
ム情報テーブル(ATS_PGCIT)と、オーディオ
タイトルセット用セル再生情報テーブル(ATS_C_
PBIT)を含んでいる。 【0193】上記ATS_PGCITは1以上のオーデ
ィオタイトルセット用プログラム情報(ATS_PGI
#1〜ATS_PGI#k)を含み、上記ATS_C_
PBITはATS_PGIと同数のオーディオタイトル
セット用セル再生情報 (ATS_C_PBI#1〜A
TS_C_PBI#k)を含んでいる。 【0194】図27は、図26のオーディオタイトルセ
ットプログラム情報ATS_PGIの内容を示す。 【0195】このATS_PGIは、オーディオタイト
ルセット用プログラムの内容(ATS_PG_CNT)
と、ATS_PGのエントリセル番号(ATS_PG_
EN_CN)と、スチル画のための内部標準記録コード
(ISRC_SPCT)と、ATS_PG内の最初のオ
ーディオセルの再生開始時間(FAC_ST_PTM)
と、ATS_PGの再生時間(ATS_PG_PB_T
M)と、ATS_PGのポーズ時間(ATS_PG_P
A_TM)を含んでいる。 【0196】上記ATS_PG_CNTは、先行プログ
ラムと現在プログラムとの間の物理配置の関係を示す記
述と;先行プログラムと現在プログラムとの間の再生タ
イムスタンプの関係を示す記述と;AOBの属性または
ATS_PGのVOB内のオーディオストリームの属性
を示す記述(ATRN)と;ATSI_MATで定義さ
れたAOTT_AOB_ARTまたはAOTT_VOB
_ARTの番号を持つATS_PG(AOB_PG)内
のAOBのダウンミックスを、ATSI_MATで定義
されたATS_DM_COEFTの番号を用いて行なう
ための係数テーブル番号を示す記述(DM_COEFT
N)とを含んでいる。 【0197】上記ATS_PG_EN_CNは、ATS
_PGを構成する最初のATSセルの番号(1から25
5まで)の記述を含んでいる。 【0198】上記ISRC_SPCTは、ATS_PG
内のスチル画のための内部標準記録コード(ISRC)
の記述を含んでいる。ATS_PG内にスチル画がない
ときは、このISRC_SPCTの全ビットには「0」
が書き込まれる。 【0199】上記FAC_ST_PTMは、ATS_P
G内の最初のオーディオセルの先頭オーディオパケット
に記述された再生タイムスタンプ(またはプレゼンテー
ションタイムスタンプPTS)の、下位32ビットの記
述を含んでいる。 【0200】上記ATS_PG_PB_TMは、ATS
_PG内の各セルのトータル再生時間を記述したもので
ある。このトータル再生時間(秒)は、ATS_PG_
PB_TM(32ビットデータ)を90000で割った
値として得られる。 【0201】上記ATS_PG_PA_TMは、ATS
_PGの最初に定義することができるポーズ時間を記述
したものである。このポーズ時間(秒)は、ATS_P
G_PA_TM(32ビットデータ)を90000で割
った値として得られる。 【0202】図28は、図26のオーディオタイトルセ
ットセル再生情報ATS_C_PBIの内容を示す。 【0203】このATS_C_PBIは、オーディオタ
イトルセットのセル(ATS_C)のインデックス番号
(ATS_C_IXN)と、ATS_Cのタイプ(AT
S_C_TY)と、ATS_Cのスタートアドレス(A
TS_C_SA)と、ATS_Cのエンドアドレス(A
TS_C_EA)とを含んでいる。 【0204】上記ATS_C_IXNには、ATTがA
OBSを持たないときは、「01h」が書き込まれる。 【0205】ATTがAOBSを持つときは、ATT_
Cの内容に応じて、ATS_C_IXNの内容は、次の
ようになる: *ATS_Cが前述したサイレントセルまたはピクチャ
セルである場合、このATS_Cのインデックス番号と
して、ATS_C_IXNには、「00h」が書き込ま
れ; *ATS_Cが前述したオーディオセルである場合、こ
のATS_Cのインデックス番号として、ATS_C_
IXNには、「1」〜「99」が書き込まれる。 【0206】ATS_PG内の最初のオーディオセル
(ピクチャセルおよびサイレントセルを除き番号の小さ
いATS_Cを持つもの)のインデックス番号は、
「1」に設定される。同様なインデックス番号を、AT
S_PG内の1以上のATS_Cに適宜割り当ててもよ
い。 【0207】上記ATS_C_TYの全ビットには、A
TTがAOBSを持たないときは、「0」が書き込まれ
る。 【0208】一方、ATTがAOBSを持つときは、A
TS_C_TYには、ATT_Cの構成(ATS_C_
COMP)およびその用途(ATS_C_Usage)
が書き込まれる。 【0209】すなわち、該当セルがオーディオデータの
みからなるオーディオセルである場合はATS_C_C
OMP(2ビット)に「00b」が書き込まれ;該当セ
ルがオーディオデータおよびリアルタイム情報からなる
オーディオセルである場合はATS_C_COMP(2
ビット)に「01b」が書き込まれ;該当セルが無音用
のオーディオデータのみからなるサイレントセルである
場合はATS_C_COMP(2ビット)に「10b」
が書き込まれ;該当セルがスチル画データのみからなる
ピクチャセルである場合はATS_C_COMP(2ビ
ット)に「11b」が書き込まれる。 【0210】また、ATS_C_Usageには、オー
ディオマネージャメニューAMGMの表示中の特定部分
を目立たせる(スポットライトをあてる)ための「スポ
ットライト部」である等の用途を示すデータ(0001
b)が書き込まれる。 【0211】ATSがAOTT_AOBSを持つ場合、
上記ATS_C_SAには、ATS_Cが記録されたA
OTT_AOBSの最初の論理ブロックからの相対論理
ブロック番号で表したATS_Cのスタートアドレス
が、記述される。 【0212】一方、ATSがAOTT_AOBSを持た
ない場合、上記ATS_C_SAには、ATS_Cが記
録されたAOTT_VOBSの最初の論理ブロックから
の相対論理ブロック番号で表したATS_Cのスタート
アドレスが、記述される。 【0213】ATSがAOTT_AOBSを持つ場合、
上記ATS_C_EAには、ATS_Cが記録されたA
OTT_AOBSの最初の論理ブロックからの相対論理
ブロック番号で表したATS_Cのエンドアドレスが、
記述される。 【0214】一方、ATSがAOTT_AOBSを持た
ない場合、上記ATS_C_EAには、ATS_Cが記
録されたVTSTT_VOBSの最初の論理ブロックか
らの相対論理ブロック番号で表したATS_Cのエンド
アドレスが、記述される。 【0215】図29は、図1の光ディスク(DVDオー
ディオディスク)から図3のオーディオゾーンの記録情
報あるいは図4のビデオゾーンの記録情報を再生する装
置の一例を示すブロック図である。この再生装置は、オ
ーディオだけでなくビデオ再生も可能なDVDビデオ・
DVDオーディオコンパチブルプレーヤの構成を取って
いる。(具体的な構成の説明は省略するが、このプレー
ヤは既存のCD再生とコンパチブルでもよい。) 図29の光ディスク再生装置は、ユーザ操作を受け付け
るリモートコントローラ5、リモートコントローラ5の
操作状況を受信するリモートコントローラ受信部4A、
再生装置本体側でユーザ操作を受け付けるキー入力部
4、およびユーザによる操作結果やDVDオーディオデ
ィスク10の再生状況等をユーザに通知するもので再生
装置本体(および/またはリモートコントローラ)に設
けられたパネル表示部4Bを備えている。それ以外の外
部装置としては、モニタ部6およびスピーカー部8L/
8Rが用意されている。(図示したスピーカ部は2チャ
ネルステレオの場合であるが、マルチチャネル再生を行
なう場合は必要数のスピーカシステムおよびその駆動ア
ンプを別途用意することになる。) キー入力部4、パネル表示部4B、リモートコントロー
ラ5およびモニタ部6は、視覚上のユーザーインターフ
ェイスを構成している。モニタ部6は、スチル画付DV
Dオーディオディスクの再生映像モニタとして使用され
るだけでなく、オンスクリーンディスプレイOSD等の
表示手段としても利用される。このモニタ部6は、直視
型のCRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマ
ディスプレイに限定されるものではなく、直視型ディス
プレイの他に、大スクリーンにOSD情報を含む種々な
映像(メニュー画面、録音現場の状況を撮影したスチル
画その他)を投射するビデオプロジェクタであってもよ
い。 【0216】リモートコントローラ5からのユーザ操作
情報は、リモートコントローラ受信部4Aを介して、再
生装置全体の動作を制御するシステム制御部50のマイ
クロコンピュータ(MPUまたはCPU)500に通知
される。この制御部50は、MPU500により実行さ
れる制御プログラム等を格納したROM502も含んで
いる。 【0217】キー入力部4からのユーザ操作情報は、M
PU500に直接通知される。このMPU500によっ
て、ユーザ操作情報に対応した再生装置の動作状況(各
種設定状態やDVDディスクの再生情報)が、適宜、パ
ネル表示部4Bに表示される。 【0218】MPU500には、RAM52およびメモ
リインターフェイス(メモリI/F)53が接続されて
いる。このRAM52の入出力制御は、メモリI/F5
3を介して行われる。MPU500は、RAM52をワ
ークエリアとして使用し、ROM502に格納された各
種処理プログラムに基づいて、ディスクドライブ部3
0、システムプロセサ部54、ビデオデコーダ部58、
オーディオデコーダ部60、副映像デコーダ部62、お
よびD/A変換・再生処理部64の動作を制御する。 【0219】ディスクドライブ部30は、再生装置本体
のトレイ(図30のDISK・TRAY・INLETの
内部)にセットされたディスク10を回転駆動するとと
もに、ディスク10から記録データ(音声/音楽情報を
含むオーディオデータの他、ディスク10に記録されて
おれば、動画情報/静止画情報を含む主映像データ/ビ
デオデータ、字幕情報/メニュー情報を含む副映像デー
タ等)を読み出す。読み出されたデータは、ディスクド
ライブ部30において、信号復調およびエラー訂正等の
信号処理を受け、パック形式のデータ列(図6〜図8参
照)となって、システムプロセサ部54に送られる。 【0220】システムプロセサ部54は、ディスク10
から再生されたデータに含まれる種々なパケットの種別
を判断して、そのパケット内のデータを対応する各デコ
ーダ(58〜62)へ配送するパケット転送処理部(図
示せず)を有している。 【0221】このパケット転送処理部は、ディスクドラ
イブ部30からのパック形式データ列を、パックの種類
(ナビゲーションパック、ビデオパック、副映像パッ
ク、オーディオパック、リアルタイム情報パック、およ
びスチル画パック)毎に切り分ける。切り分けられたパ
ックそれぞれには、転送時間データおよびデータの種類
を示すIDデータが記録されている。 【0222】システムプロセサ部54は、これらの転送
時間データおよびIDデータを参照して、ビデオパッ
ク、副映像パック、およびビデオパックを、それぞれ、
ビデオデコーダ部58、副映像デコーダ部62、および
オーディオデコーダ部60へ、転送する。なお、スチル
画パックはビデオデコーダ部58に送られる。サイレン
トセルに相当するオーディオパックあるいはリアルタイ
ム情報パックは、オーディオデコーダ部60に送られ
る。 【0223】また、システムプロセサ部54は、ナビゲ
ーションパック内の制御データを、メモリI/F53を
介してRAM52に転送する。MPU500は、転送さ
れたRAM内の制御データを参照して、再生装置本体の
各部の再生動作を制御する。 【0224】ビデオデコーダ部58は、システムプロセ
サ部54から転送されてきたビデオパック内のMPEG
エンコードされたビデオデータをデコードし、圧縮前の
映像データを生成する。 【0225】副映像デコーダ部62は、システムプロセ
サ部54から転送されてきた副映像パック内のランレン
グス圧縮された副映像データをデコードし、圧縮前のビ
ットマップ副映像データを生成する。 【0226】この副映像デコーダ部62には、システム
プロセサ部54からの副映像データをデコードする副映
像デコーダの他に、デコード後の副映像データに対して
ハイライト処理(DVDビデオの場合)部が設けられて
いる(図示せず)。 【0227】上記副映像デコーダは、所定の規則にした
がってランレングス圧縮された所定ビット(2ビット)
単位の画素データ(強調画素、パターン画素、背景画素
等を含む)を伸長し元のビットマップ画像を復元するも
のである。 【0228】上記図示しないハイライト処理部は、MP
U500から供給されるハイライト情報(たとえばメニ
ュー選択選択項目)が表示される矩形領域を示すX・Y
座標値、色コード、およびハイライト色/コントラスト
値に応じて、対応するハイライト処理を行うものであ
る。 【0229】このハイライト処理は、モニタ部6上での
視覚的なユーザーインターフェイスにおいて、ユーザが
表示された特定のアイテム(再生音声言語の種類や再生
字幕の使用言語の種類等の特定項目を選択するボタン;
あるいは再生音のサンプリング周波数や量子化ビット数
や再生チャネル数等の特定項目を選択するボタン)を容
易に認知できるようにする手段として利用できる。 【0230】デコード後の副映像データの画素毎の色と
コントラストが前記ハイライト情報に応じて変更される
と、この変更後の副映像データはビデオプロセサ部64
0内の画像合成部(図示せず)に供給される。この画像
合成部においてデコード後の画像データとハイライト処
理後の副映像データが合成され、その合成画像がモニタ
部6で表示されるようになる。 【0231】前述したRAM52は、副映像メニュー、
オーディオメニュー、アングルメニュー、チャプター
(プログラム)メニューなどのスタートアドレスを格納
するメニューテーブルを含んでいる。これらのメニュー
の特定部分を強調するのに、前記ハイライト処理が利用
される。 【0232】オーディオデコーダ部60は、システムプ
ロセサ部54から転送されてきたオーディオパック内の
オーディオデータをデコードし、モノラル、2チャネル
ステレオ、あるいは多チャネルステレオの音声データを
生成する。オーディオパック内のオーディオデータが圧
縮エンコードされたデータ(MPEG、AC−3等)の
場合はそのデコード処理もオーディオデコーダ部60内
部で実行される。 【0233】ビデオデコーダ部58でデコードされた映
像データ(通常は動画信号)および副映像デコーダ部6
2でデコードされた副映像データ(通常は字幕またはメ
ニューのビットマップデータ)は、ビデオプロセサ部6
40に転送される。このビデオプロセサ部640内にお
いて、映像データと副映像データは所定の割合で混合さ
れ、最終的なアナログ映像信号(コンポジットビデオ信
号、セパレートS信号、あるいはコンポーネント信号Y
/Cr/Cb)となって、モニタ部6に出力される。 【0234】ビデオデコーダ部58でデコードされた映
像データがDVDビデオディスク10の映画の本編部分
のときは、副映像データは通常はユーザが選択した言語
の字幕であり、字幕入りの映画本編がモニタ部6で上演
される。 【0235】ビデオデコーダ部58でデコードされた映
像データが映画のメニュー部分のときは、副映像データ
は通常はメニューを構成する文字およびユーザ選択ボタ
ン(適宜ハイライト処理される)となる。この場合は、
映像データによりメニューの背景(静止画または動画)
がモニタ部6に表示され、副映像データによりユーザ選
択操作に対応して表示が変化するボタンが背景画の上に
重なって表示される。 【0236】一方、ビデオデコーダ部58でデコードさ
れた映像データがDVDオーディオディスク10のスチ
ル画であるときは、副映像データは、たとえばユーザが
選択した言語の解説テキストであり、その場合はテキス
ト入りのスチル画がモニタ部6に表示される。 【0237】なお、ビデオプロセサ部640はオンスク
リーンディスプレイの表示データを発生するOSD部を
含んでいる。リモートコントローラ5等からのユーザ操
作はMPU500で処理され、その処理結果はMPU5
00からビデオプロセサ部640のOSD部に送られ
る。OSD部は、MPU500からの処理結果に対応し
た画像データを発生し、それをアナログ映像信号形式で
モニタ部6に送出する。 【0238】別の言い方をすれば、ビデオプロセサ部6
40は、ビデオデコーダ部58および副映像デコーダ部
62から出力されたディジタル信号をアナログ信号に変
換し多重化する部分といえる。 【0239】ビデオプロセサ部640には、フレームメ
モリ部642が接続されている。このフレームメモリ部
642は、上記映像データの画像および副映像データの
画像の多重化に使用されるほか、n分割(たとえば4分
割)マルチ画面表示にも利用される。 【0240】このフレームメモリ部642は、チャプタ
ーサーチ等が行われる場合において、ビデオデコーダ部
58からの映像の一部をスチル画として固定し、ターゲ
ットチャプターの再生が始まるまでこのスチル画をモニ
タ部6に送る場合に、使用することができる。 【0241】さらに、このフレームメモリ部642は、
ユーザ操作結果に対応した表示をOSDにより行なう場
合に、そのOSD表示の映像データへの多重化を行なう
ときにも、利用することができる。 【0242】オーディオデコーダ部60でデコードされ
たオーディオデータは、DAC・出力回路644に転送
される。DAC・出力回路644によりオーディオデコ
ーダ部60からのオーディオデータ(デジタル)は対応
するアナログ音声信号に変換され、適宜増幅されて、ス
ピーカ部8L/8Rに送られる。 【0243】図25で説明したオーディオタイトルセッ
ト情報管理テーブルATSI_MAT内のATS_DM
_COEFTの書き込みに基づき多チャネルオーディオ
を2チャネルにダウンミックスする場合、そのダウンミ
ックスの係数(パラメータ)はMPU500からDAC
・出力回路644に送られる。すると、DAC・出力回
路644は、送られてきた係数に基づきオーディオデコ
ーダ部60でデコードされた多チャネルオーディオデー
タを2チャネルにミックスダウンし、2チャネルのアナ
ログオーディオ信号を出力する。 【0244】前記ビデオプロセサ部640、フレームメ
モリ部642およびDAC・出力回路644は、D/A
変換および再生処理部64を構成している。 【0245】なお、システムプロセサ部54、ビデオデ
コータ部58、オーディオデコーダ部60および副映像
デコーダ部62は、それぞれ、動作タイミングを知るた
めのシステムタイムクロック(STC)およびシステム
MPU500からの指令・情報等を一時格納するレジス
タを含んでいる。 【0246】図30は、図29の再生装置のフロントパ
ネルの一例を示す。このフロントパネルには、図29の
パネル表示部4Bに対応する蛍光表示部(FLディスプ
レイ)4Bが設けられている。 【0247】図30のFLディスプレイ4Bには、AM
GIのオーディオテキストデータマネージャATXTD
T_MGにしたがって、アルバム名および/またはグル
ープ名が文字で表示される。図9の例でいえば、アルバ
ム名として「ベートーベン作品集第1巻」が表示され、
グループ名としてたとえば「交響曲第1番」が表示され
る。 【0248】また、FLディスプレイ4Bの左側数字表
示部には、タイトル番号(DVDビデオの場合)あるい
はグループ番号(DVDオーディオの場合)、トラック
番号、およびインデックス番号が表示される。 【0249】また、図30のディスクトレイにセットさ
れた光ディスク10がAVディスクである場合(図20
のATT_SRPを持つディスク)、FLディスプレイ
4Bの右側やや中央よりの文字表示部において、図示す
るように、「AVディスク」の部分が目立つように表示
される。セットされたディスクがAディスクである場合
(図22のAOTT_SRPを持つディスク)、FLデ
ィスプレイ4Bの右側文字表示部において、「Aディス
ク」の部分が目立つように表示される。セットされたデ
ィスクがATSを持たずVTSだけのビデオディスクで
ある場合 (図12のATSディレクトリがないディス
ク)、FLディスプレイ4Bの右側文字表示部におい
て、「ビデオディスク」の部分が目立つように表示され
る。 【0250】さらに、FLディスプレイ4Bの右側数字
表示部には、これから再生されるオーディオコンテンツ
のサンプリング周波数および量子化ビット数が表示され
る。この表示は、オーディオタイトルセット情報管理テ
ーブルATSI_MAT中のAOTT_AOB_ATR
またはAOTT_VOB_ARTの内容に基づいて、自
動的に実行できる。 【0251】ところで、DVDオーディオディスク(A
ディスクまたはAVディスク)10を再生するDVDオ
ーディオプレーヤには、次の2 種が考えられる。 【0252】<C1>オーディオ規格の画と音を再生で
きるするプレーヤ、すなわちAOTTとAVTTの両方
を扱うプレーヤ。 【0253】<C2>オーディオ規格の音だけを再生で
きるプレーヤ、すなわちAOTTだけを扱うプレーヤ。 【0254】上記<C1>タイプのプレーヤは、コンテ
ンツ再生のためにはATT_SRPTに記述されたサー
チ情報(図20)だけを読み込めばよい。 【0255】一方、上記<C2>タイプのプレーヤは、
コンテンツ再生のためにはAOTT_SRPTに記述さ
れたサーチ情報(図22)だけを読み込めばよい。 【0256】このようにすれば、各タイプのプレーヤで
の再生方法が簡単になる。当然ながら、<C2>タイプ
のプレーヤは図23におけるATT#1 、#9 の部分は
AOTTがないため再生できない。 【0257】前述した図29のDVDオーディオプレー
ヤは、上記<C1>タイプのプレーヤである。このプレ
ーヤの動作を、図14のデータ構造を持つディスク10
を再生する場合について説明する。 【0258】図14のデータ構造を持つディスク10を
通常のDVDビデオプレーヤで再生する場合、このビデ
オプレーヤは、図12のルートディレクトリ下のVTS
ディレクトリ内のVMGを読み込み、その情報によって
再生するタイトルを決定する。そして、決定したタイト
ルに対応するVTS中で定義された再生ユニットの指示
にしたがって、図14のオブジェクトセットVOBS #
1あるいはVOBS#2の全てあるいは一部が再生され
る。 【0259】図14のデータ構造において、ビデオプレ
ーヤにとっては、VMG、VTS#1、VTS#2以外
の部分は他記録エリア73(図3、図4)として認識さ
れる。このため、他記録エリア73と認識された部分に
どのようなデータが記述されていてもビデオプレーヤが
VOBS#1、VOBS#2を再生する時の動作には影
響しない。この場合、他記録エリア73に存在するオブ
ジェクトはビデオプレーヤでは再生できない。 【0260】一方、図14のデータ構造を持つディスク
10を図29のDVDオーディオプレーヤで再生する場
合では、このオーディオプレーヤは、図12のルートデ
ィレクトリ下のATSディレクトリ内のAMGを読み込
み、その情報に基づいてコンテンツを再生する。AMG
によるタイトル指定においては、DVDオーディオゾー
ン71(図3)に記録されているATS内で定義された
再生ユニットの指定はもちろんのこと、DVDビデオゾ
ーン72(図4)に記録されたVTS内で定義された再
生ユニットも指定可能である。 【0261】ATS内で定義される再生ユニットは、D
VDオーディオゾーン71に記録されているオブジェク
ト(AOBS#1またはAOBS#2)の再生経路を指
定するばかりでなく、DVDビデオゾーン72のオブジ
ェクト(たとえばVOBS#1)に記録されているオー
ディオデータの再生経路を指定することも可能である。 【0262】図14中の斜線でマークされたVOBS#
1は、DVDオーディオ側から共用化されたDVDビデ
オの一部分を例示している。ここで、矢印(ア)はビデ
オゾーン72の再生ユニットが参照された場合を示し、
矢印(イ)はオーディオゾーン71の再生ユニットから
ビデオゾーン72のオブジェクト(VOBS#1)のオ
ーディオ部分が参照された場合を示す。 【0263】ビデオゾーン72のオブジェクト(VOB
S#1)のオーディオ部分がオーディオゾーン71の再
生ユニットによって参照される場合、この共通参照部分
(DVDオーディオとDVDビデオとで共有化する部
分)は、再生ユニットの定義情報(ATSI)によっ
て、ビデオゾーン72内での再生ユニットの定義情報
(VTSI)によって定義された各単位(セル、プログ
ラム、プログラムチェーン)と異なった定義をすること
も可能である。これは、同じオブジェクトであってもビ
デオプレーヤとしての再生方法とオーディオプレーヤと
しての再生方法が異なる可能性があるからである(図5
参照)。 【0264】なお、上記共有化部分は、ビデオオブジェ
クトユニットVOBUを単位として使用される。その理
由は、図8に示されるように、オーディオデータストリ
ームおよびその他(ビデオ、副映像)のデータストリー
ムがそれぞれパック化されて時分割多重される単位が、
VOBUだからである。 【0265】図14に示すように、オーディオゾーン7
1をビデオゾーン72より物理的に先に配置することに
よって、それぞれの管理情報から指定される再生ユニッ
トのアドレスを全て正方向のアドレス指定だけに限定で
きる。こうすることにより、オーディオプレーヤの設計
開発を簡易化できる。 【0266】なお、図16のデータ構造におけるビデオ
プレーヤの動作は、上述した図14の場合と同じであ
る。 【0267】図16のデータ構造におけるオーディオプ
レーヤの動作も、図14の場合とほぼ同じである。オー
ディオプレーヤはAMGの先頭に飛んで管理情報を読み
込み、オブジェクトセットAOBS#1、AOBS#2
を再生する。AOBS#1はDVDビデオゾーン内のオ
ブジェクトであるが、ATSI#1によって、AOBS
#1のセル、プログラムおよびプログラムチェーンが再
定義される。なお、AOBS#1もVOBUを単位とし
て使用される。 【0268】以上述べた実施の形態では、ボリュームス
ペース28に含まれるDVDオーディオデータおよび/
またはDVDビデオデータが光ディスク10に記録され
る場合で説明を行った。しかしながら、この発明のデー
タ構造(図3〜図28)は光ディスク10に記録される
場合に限定されない。たとえば、図3および図12に示
すような構造のデータを含むビットストリームをデジタ
ル放送あるいはデジタル通信してもよい。(この場合
は、電波あるいは通信ラインが媒体として機能する。ま
たDVD放送受信器あるいはパーソナルコンピュータ等
の通信端末が、DVDオーディオプレーヤとして機能す
ることになる。) 以上、この発明を適用できるシステムを全般的に説明し
たが、次にこの発明において特に主張している点をまと
めて説明することとする。 【0269】ポイントとなる点は、DVDオーディオに
おけるセル構造に特徴を持たせた点である。まず、DV
Dオーディオには、取り扱うデータの種類によって次の
2種類がある。 【0270】[A-1] ビデオを伴うオーディオ(Audio wi
th Video): 音声データと画像データの両方を取り扱う
システム。 【0271】[A-2] ビデオ無しオーディオ(Audio with
out Video ): 音声データのみ取扱い, 画像データは取
り扱わないシステム。である。 【0272】上記の[A-1] タイプのデータ構造は基本的
には前述したDVD規格と同等である。本発明で対象と
しているのは上記の[A-2] タイプのオーディオのデータ
構造に関する。DVDオーディオシステムのためのディ
スクは先に説明したような構造である。ディスクの片面
全体はボリウムと定義されている。タイトルグループ
(TT_GR)は,ボリウムの構成要素であり、1 個以
上のオーディオタイトル(ATT)から構成される。T
T_GRはレコードやCDでいうところのアルバムであ
る。ひとつのTT_GR中のトラック(Track )群は再
生の連続性が保証される。 【0273】ATTには次の2 種類がある。即ち、 [B-1] Audio with Video Title(AVTT): 音声デ
ータと画像データから成るタイトル [B-2]Audio Only Title (AOTT) :音声データのみ
から成るタイトルである。AVTTとAOTTの総称が
ATTである。上記のように本発明は[A-2] タイプのデ
ータ構造を対象としているから, AOTTに関して以下
説明する。1 個のAOTTは1個のPGCによって形成
される。より詳しくいうと図3で示すように, 1個のA
OTTは,ATS中のプログラムチェーン情報(ATS
_PGCI)と, それに対応するATS中のオーディオ
オブジェクトセット(AOBS)の1個以上のセル(Ce
ll)により構成される。トラック(Track )はPGC内
で定義されるプログラム(PG)である。ひとつのトラ
ック(Track )はひとつのPGから構成される。そして
トラックは1個以上のセル(Cell)から構成される。 【0274】一般的に, オーディオコンテンツにおいて
は, トラックは曲, セルは曲中の番号を区切る一つの単
位として使われる。オーディオコンテンツの再生は, セ
ルの再生順を指定する事で定義される。 【0275】上記した[A-2] タイプのオーディオデータ
構造では以下の仕様が要求される。 [C-1] …1個のトラック(Track )再生ごとに1 個のス
チルピクチャ(Still picture )がオプション再生可能
であること、 [C-2] …音声データの属性をトラック(Track )ごとに
設定することが可能なこと。 【0276】[C-1] について: 上記[A-2] タイプの説明
においては「音声データのみ取扱い,画像データは取り
扱わない」と記したが、1個のトラック(Track )につ
いて1個の静止画( スチルピクチャ) がオプションで付
加できることが, 必要な仕様である。スチルピクチャデ
ータ付きのトラック(Track )を映像出力機能を持った
オーディオプレーヤで再生すると、音声出力と共に静止
画像が出力される。スチルピクチャデータなしのトラッ
ク(Track )をオーディオプレーヤで再生させた時は静
止画像は出力しないし, また映像出力機能を持たないオ
ーディオプレーヤでスチルピクチャデータ付きのトラッ
ク(Track )を再生した時は, 静止画像のデータをスキ
ップあるいは無視する事で静止画像は出力しない。 【0277】[C-2] について: 音楽CDでは1枚のアル
バム中の各曲の属性( サンプリング周波数:fs,量子化ビ
ット数:Qb など) はすべて同一である。しかし, DVD
オーディオでは音源の自由度を高めるために各曲ごとに
属性を設定できるようにした。すなわち, コンテンツプ
ロバイダは各トラック(Track )ごとに属性を設定でき
る。DVDオーディオにおけるトラック(Track )ごと
の属性としては, たとえばサンプリング周波数, 量子化
ビット数, チャネルのアサインメント, ダウンミクス係
数などがある。 【0278】上記したように項目[C-1],[C-2] の仕様を
満たすオーディオデータをプレーヤで再生させる時に
は、トラック(Track )の再生開始時に音切れの問題が
発生する。しかしながらコンテンツとして見た場合, 音
切れの時間も製作者の意図によって管理されるべきであ
り, 更に前述したように, ビデオの再生機能を持つプレ
ーヤにおいても持たないプレーヤにおいても, 音切れ時
間長は同一であるべきである。従ってこの発明では、製
作者が音切れの発生時間長を自分で設定できるようなデ
ータ構造を提供すると共に, 製作者によって定義された
再生手順の中で,音切れの有無を予めプレーヤが認識し,
なおかつ製作者が定めた音切れ時間長の設定を実現す
るためのデータ構造を提供している。 【0279】まず, 静止画は一つの曲の開始から終了の
間までずっと再生し続けなければならない。従ってプレ
ーヤは、 一つのトラック(Track) のオーディオデータの
読み込みに先立って静止画データを読み込む必要があ
る。よって、 プログラムチェーン上で一つのプログラム
を構成するセル(Cell)群の先頭がスチルピクチャデータ
のセルでなければならない。 【0280】ここで, オーディオデータと静止画データ
をMPEGプログラムストリームの規格に則ってマルチ
プレクスしてデータを記録すれば先立った読み込みは必
要ないが, 高品質オーディオを実現する為にはオーディ
オデータのビットレートを最大限に上げる必要がある
為, もし静止画区間に低いビットレートのオーディオデ
ータをマルチプレクスしたとしても, 静止画区間の属性
と静止画区間に続くオーディオデータの属性( ビットレ
ート等) が異なるため, その変わり目で音切れが発生す
る事になる。更に, 実際にはマルチプレクスは, 固定長
の静止画データパックがオーディオデータパック列の中
に混在するという形をとるため, 静止画データが大きい
ということはこの混在期間が長いということと同じにな
る。従ってこの音切れが発生する時間は, 静止画データ
の大きさに依存し, 発生時間を制御する事が困難とな
る。このような不具合の発生を防ぐために静止画データ
を独立して記録する構造としている。 【0281】例えば連続再生で, あるトラック(Track
)からスチルピクチャデータ付きの新しいトラック(T
rack )に再生が遷移する時, まず最初にスチルピクチ
ャデータの読み込みが行われるため, その間、オーディ
オデータの読み込みが停止して再生の音切れが生ずる。
さらに, 一つのタイトルグループ(TT_GR)中に静
止画ありのトラック(Track )と静止画なしのトラック
(Track )が混在するような場合, 再生動作中にこの音
切れが生じたり生じなかったりする。 【0282】上記で述べた音切れは再生遷移する2 つの
トラック(Track )の属性が異なる場合にも発生する。
即ち、ある属性を持ったトラック(Track )をプレーヤ
が再生していて, 次に再生するトラック(Track )の属
性が前のトラック(Track )と異なる場合、プレーヤ
は、そのハードウェア的に各種再設定(量子化ビット数
の相違から影響を受けるバッファの設定、クロック(サ
ンプリング)周波数の設定、チャンネル数の設定など)
を行わなければならず, この間データ転送は停止するの
でやはり音切れが生ずる。当然この音切れは再生遷移す
る2つのトラック(Track )の属性が同じ場合には生じ
ない。従って上記の場合と同じように, 一つのタイトル
グループ(TT_GR)中で音切れが生じたり生じなか
ったりする場合があり得る。 【0283】この音切れは物理的原因によるものなので
アプリケーションレベルのデータ構造では解消すること
はできない。従って本システムでは, 上記述べてきた音
切れの存在を積極的に認め, コンテンツプロバイダが,
音切れ時間長を管理することができるようなデータ構造
を構築している。そしてその結果, ユーザーが再生時に
不自然さを感じないような形にしている。 【0284】この解決のために、まずセルのタイプを以
下のように定義している。 【0285】[D-1] オーディオセル:Audio Cell(A_
C): 一般のオーディオデータから成るセル。 【0286】[D-2] サイレントセル:Silent Cell (S
I_C): 無音のみのオーディオデータから成るセル。 【0287】[D-3] スチルピクチャセル:Still pictur
e Cell(SPCT_C): 静止画データから成るセル。 【0288】そして、セルの構成内容を識別するための
データ識別情報を, セル情報に加え、この3種類のセル
を識別する事を可能とした。ここで無音とはオーディオ
データが存在しないのではなく, 振幅レベル零のオーデ
ィオデータを意味する。 【0289】図31は、上記3つのセルのタイプの分類
構造を示している。 【0290】オーディオデータセルのオーディオ(A_
C)には、静止画データは含まれない。サイレントセル
(SI_C)は,オーディオデータセルの中の特殊な場
合に相当しで、オーディオデータがすべて無音である。
サイレントセルはは無音の時間長を設定管理するために
使用される。スチルピクチャセル(SPCT_C)は,
静止画データ転送のために使用され,オーディオデータ
は含まない。 【0291】一つのATS_PGは,1個以上のATS
_Cから構成される。ここで,ATS_PGがトラック
(Track)に相当し、ATS_Cがセルに相当する。 【0292】図32には、ATS_PG中のATS_C
の3種類の並び方を示している。即ち [E-1] …ATS_PGは,A_Cのみの並びで構成され
る。 【0293】[E-2] …ATS_PGの1番目のセルは、
SI_Cであり,2番目以降のセルはすべてA_Cが並
んで構成される。 【0294】[E-3] …ATS_PGの1番目のセルは、
SPCT_Cであり,2番目のセルはSI_Cであり,
3番目以降のセルはすべてA_Cの並びで構成される。 【0295】さらに, 一つのATS_PGを構成するす
べてのATS_Cは以下の条件を満足して構築される。 【0296】[F-1] …一つのATS_PGを構成するす
べてのATS_Cは物理的に連続して配置される。 【0297】[F-2] …一つのATS_PGを構成するす
べてのATS_Cのプレゼンテーションタイムスタン
プ:presentation time stamp (PTS)は連続であ
る。 【0298】[F-3] …一つのATS_PGには少なくと
も1個のA_Cが存在する。 【0299】[F-4] …一つのA_Cのプレゼンテーショ
ンタイムは、1秒以上である。 【0300】[F-5] …一つのATS_PGを構成するす
べてのSI_CとA_C群のオーディオ属性は同一であ
る。 【0301】[F-6] …一つのSI_Cのプレゼンテーシ
ョンタイムは、0.5 秒以上である。 【0302】[F-7] …一つのトラック(Track )が静止
画データを持つ場合、SPCT_Cに記録された静止画
は, オーディオギャップ( Audio Gap)期間中に出画す
るようにする。 【0303】[F-8] …静止画データを転送するために発
生するオーディオギャップの長さは0.5 ないし0.6 秒で
ある。このDVDオーディオでは、上記のオーディオギ
ャップを定義している。これは、オーディオギャップ期
間の長さは、1オーディオフレーム時間長の整数倍に設
定することにもなる。 【0304】図33、図34、図35、図36は、オー
ディオギャップの定義のために、前もって、AOTT_
AOBとAOTT_AOBSについて説明する図であ
る。図において、A_PAKはオーディオパック、RT
I_PACは、リアルタイム情報パックを意味する。 【0305】前述のように, ターゲットとするタイトル
は、項目[B-2] で述べたタイプのAOTTであり, 従っ
てデータの実体であるオーディオオブジェクトは、オー
ディオのみのタイトルのためのオーディオオブジェクト
(Audio Object for Audio Only Title(AOTT_A
OB))である。AOTT_AOBは1 個以上のATS
_Cから構成され, それぞれのATS_Cは,パック群
から構成される。 【0306】AOTT_AOBに含まれるデータは,オ
ーディオデータと静止画データである。オーディオデー
タは無音( 前述のように振幅レベル零ということ) の音
声データを含むし, また特殊な例としてテキストデータ
のような若干の非画像の付加的データ( これをリアルタ
イム情報(Real Time Information )データと呼ぶこと
にする) をもRTIパックの形で含む。 【0307】AOTT_AOBは、オーディオデータを
含まねばならず、そして1つのAOTT_AOBの中の
オーディオデータの属性はすべて同一でなければならな
い。静止画データは、AOTT_AOB中にオプション
で含まれ, 一つのプログラム(PG)中に含まれる静止
画は, そのプログラム中のオーディオデータが再生され
る前に出画しなければならない。 【0308】一つのAOTT_AOBは「The system p
art of the MPEG-2 standard(ISO/IEC 13818-1) 」で記
述される一つのプログラムストリームまたはその一部分
である。AOTT_AOBSはAOTT_AOBの集合
体である。先に[D-1] 〜[D-3] で定義したのと同様に,
一つのAOTT_AOB中のセルとして次の3種類が定
義されている。 【0309】[G-1] オーディオセル(Audio Cell( A
_C) )はオーディオデータのパック(pack)群のみ
(図33参照), あるいはオーディオデータのパック群
と、付加的非映像データ( RTIデータ) のパック群か
ら構成され(図34参照), そのプレゼンテーションタ
イム(presentation time)は1 秒以上である。 【0310】[G-2] サイレントセル(Silent Cell(S
I_C) )は無音のみのオーディオデータパック群から
構成され(図35参照), 無音期間の設定のために使用
される。一つのSI_Cのプレゼンテーションタイムは
0.5秒以上である。 【0311】[G-3] スチルピクチャセル(Still pict
ure Cell( SPCT_C) は静止画データのパック群の
みから構成され(図36参照), SPCT_Cに記録さ
れた静止画はオーディオギャップ(Audio Gap )期間中
に出画しなければならない。 【0312】ここで上記した条件[G-3] と[F-1] によ
り, SPCT_Cは一つのPG中の第1 番目のセルとし
てしか存在しないことになる(図36参照) 。 【0313】ところで、オーディオギャップ(Audio Ga
p )は、一つのAOB中でオーディオストリーム転送が
不連続となる期間で, その長さは0.5 秒から0.6 秒の間
である。このオーディオギャップは、以下のように定義
される。 【0314】[H-1] SPCT_Cを持つようなあるプ
ログラム(PG)と, その一つ前のプログラム(PG)
の関係が, ・2 つのPGは同一のAOTT_AOBに属する。 【0315】・2 つのPGは物理的に連続に配置され
る。 【0316】・2 つのPGの属性は同一である。 【0317】という3 つの条件をすべて満たす場合は, オーディオギャップ期間 = 「SPCT_Cに続くSI
_Cの1 番目のオーディオフレームのPTS値」−「一
つ前のPGの最後のオーディオフレームのPTS値」−
「オーディオフレーム 1個の時間」 [H-2] SPCT_Cを持つようなあるPGと, その一
つ前のPGの関係が, 上記の[H-1] の3つの条件をひと
つでも満たさない場合は, オーディオギャップ期間 = 「SPCT_Cに続くSI
_Cの1 番目のオーディオフレームのPTS値」−「S
PCT_Cの1 番目のパックのSCR値」 なおPTSは、各オーディオパックのパックヘッダに含
まれている。そして、このPTSは、オーディオパック
内のオーディオデータの復号が行われた場合、装置内部
のシステムクロックと当該PTSの一致が得られた時点
で、データ出力のタイミングを得るために利用される。
またシステムクロックリファレンス(SCR)は、PG
の先頭のパックヘッダに含まれており、このSCRが到
来すると装置内部の基準クロックがセットされることに
なる。 【0318】オーディオストリーム転送が不連続となる
期間は, 再生時間を定義するためのリファレンスとなる
データが存在しない。そこでその期間の時間長を, オー
ディオギャップ時間によって代替的に定義する。これに
より再生時間の連続性を擬似的に保たせるためのもので
ある。 【0319】次に具体的にオーディオギャップの挿入方
法を述べる。まず、PGC上で隣り合う2つのPGの関
係には次の4つの場合が考えられる。 【0320】[I-1] そのPGがSPCT_Cを持た
ず, なおかつそのPGと一つ前のPGが同じ属性を持つ
場合。 【0321】[I-2] そのPGがSPCT_Cを持た
ず, なおかつそのPGと一つ前のPGの属性が異なる場
合。 【0322】[I-3] そのPGはSPCT_Cを持ち,
なおかつ先の項目 [H-1] の3つの条件をすべて満足す
る場合。 【0323】[I-4] そのPGはSPCT_Cを持ち,
なおかつ先の項目 [H-1] の3つの条件をひとつでも満
さない場合。 【0324】である。 【0325】PGにはPG内部のセルがもつオーディオ
データの属性, 前のPGとの時間的関係等を定義するた
めのPG情報が記述される。その内容とPGのセル構成
( 再生順) 情報を認識する事で, 上記の項目[I-1] 〜[I
-4] の4つの状態は簡単にプレーヤによって認識可能で
ある。 【0326】図37乃至図40には、上記の4つの場合
での隣接する2つのPGにおけるPTSと再生時間およ
びオーディオギャップ(Audio Gap )の関係を示す。 【0327】図37は、先の項目 [I-1] の場合を示し
ている。同図(a)、(b)、(c)は、トラック上の
オーディオパックの並び(PG)と、プレゼンテーショ
ンタイムスタンプの値と、再生時間の経過を示してい
る。この場合は、オーディオデータストリームの連続転
送は保たれ, オーディオ再生もその連続性が保たれる。
オーディオギャップは生じない。PTSはPGの先頭で
リセットされる。 【0328】この場合, PGの1番目のセルがSI_C
である場合も考えられるが, この場合も状況には変わり
はない。なぜならばSI_Cはオーディオセルの1種で
あって, 全オーディオデータが振幅レベル零であるとい
う特殊な場合に過ぎないからである。 【0329】図38は、先の項目[I-2] の場合を示して
いる。同図(a)、(b)、(c)は、トラック上のオ
ーディオパックの並び(PG)と、プレゼンテーション
タイムスタンプの値と、再生時間の経過を示している。
この場合は、オーディオデータストリームの連続転送は
保たれ, オーディオギャップは生じない。しかし属性切
換時のハードウェア再設定が必要なので, その間、オー
ディオ再生は不連続になる。 【0330】この場合コンテンツ制作者は, PGの1番
目のセルをSI_Cにすることにより, 「音の出ない時
間」という時間間隔を管理することができる。すなわち
コンテンツ制作者は, SI_Cの長さ(0.5秒以上) の設
定により, 「音の出ない時間」という時間間隔を自分の
思うままに設定することができる。 【0331】図37、図38において隣接するPG間で
のPTSを不連続に描いているが,この両者の場合はオ
ーディオデータストリーム自体は連続であるから, PT
Sは連続であっても良い。 【0332】図39は、先の項目[I-3] の場合を示して
いる。同図(a)、(b)、(c)は、トラック上のオ
ーディオパックの並び(PG)と、プレゼンテーション
タイムスタンプの値と、再生時間の経過を示している。
この場合は、SPCT_Cがあるためオーディオデータ
ストリームの転送連続性は保たれず, オーディオギャッ
プが生じる。このオーディオギャップ長は、先の項目
[H-1] で述べたように定義される。 【0333】この場合、当然、オーディオ再生は不連続
になるが、SPCT_Cの次に置かれるSI_Cによっ
て, 先の項目[I-2] と同じように音切れの時間(無音時
間)を管理することができる。 【0334】図40は、先の項目[I-4] の場合を示して
いる。同図(a)、(b)、(c)は、トラック上のオ
ーディオパックの並び(PG)と、プレゼンテーション
タイムスタンプの値と、再生時間の経過を示している。
この場合も、SPCT_Cがあるためオーディオデータ
ストリームの転送連続性は保たれず, オーディオギャッ
プが生じる。オーディオギャップ長は、先の[H-2] で述
べたように定義される。音切れ時間の管理については、
先の項目[I-3] の場合と同様である。 【0335】上述した方式のデータ構造のディスクを再
生するプレーヤ(再生装置)とオーディオギャップ、及
び特殊セルとの関係について説明する。 【0336】本方式では, SPCT_Cがある場合に,
映像再生機能を持つプレーヤと持たない再生装置での動
作は同一である。すなわちどちらの再生装置においても
データ読み込みのシーケンスは, SPCT_Cの静止画
データ, SI_Cのオーディオデータ, A_Cのオーデ
ィオデータの順番である。映像再生機能を持つ再生装置
は静止画データを復号して静止画を出力するし, 映像再
生機能を持たない再生装置は静止画データを無視するだ
けである。従って両者の再生装置における音切れ時間長
も同一であり, オーディオギャップ長とSI_Cのプレ
ゼンテーション時間長によって決まる。 【0337】上記した3種類のセルを系統立てて示すと
以下のようになる。 【0338】図41において、オーディオゾーンは、オ
ーディオマネージャファイル(AMG)、オーディオタ
イトルセット(ATS)のファイルで構成される。オー
ディオタイトルセット(ATS)は、オーディオタイト
ルセット情報(ATSI)、オーディオオンリータイト
ル・オーディオオブジェクトセット(AOTT_AOB
S)、オーディオタイトルセット情報のバックアップ
(ATS_BUP)の各ファイルで構成される。 【0339】オーディオタイトルセット情報(ATS
I)は、オーディオタイトルセット情報管理テーブル
(ATS_MAT)と、オーディオタイトルセットプロ
グラムチェーン情報テーブル(ATS_PGCIT)の
ファイルで構成される。 【0340】このATS_PGCITは、オーディオタ
イトルセットプログラムチェーン情報テーブル情報(A
TS_PGCITI)、オーディオタイトルセットプロ
グラムチェーン情報サーチポインタ(ATS_PGCI
_SRP)、オーディオタイトルセットプログラムチェ
ーン情報(ATS_PGCI)のファイルで構成され
る。 【0341】ATS_PGCIは、オーディオタイトル
セットプログラムチェーン一般情報(ATS_PGCI
_GI),オーディオタイトルセットプログラム情報テ
ーブル(ATS_PGIT),オーディオタイトルセッ
トセルプレイバック情報テーブル(ATS_C_PBI
T)の各ファイルで構成される。 【0342】各オーディオタイトルセットプログラムチ
ェーン(ATS_PGC)の中に記述されるそれぞれの
オーディオタイトルセットセル再生情報(ATS_C_
PBI)中において, 変数として設定されている項目が
ある。この変数がオーディオタイトルセットセルタイ
プ、つまり、ATC_C_TY( =ATS Cell Type) で
ある。そして、そのセルが [J-1] オーディオデータのみから構成されるオーディ
オセル(A_C) [J-2] オーディオデータとリアルタイム情報空なるオ
ーディオセルA_C) [J-3] 振幅レベル零の無音オーディオデータのみから
なるサイレントセル(SI_C) [J-4] 静止画データのみから構成されるスチルピクチ
ャセル(SPCT_C) のどれに該当するかを指定している。 【0343】また, 変数ATC_C_IXN(Index num
ber of ATS Cell)は, そのセルがSI_CかまたはSP
CT_Cである時は'00h' に指定する。そのセルがA_
Cである場合はそのセルのインデクス番号('1'から'9
9') を指定する。 【0344】再生装置は, これらの情報から各々のセル
の種類が判るので, 予め音切れの有無を認識することが
できる。 【0345】上記したようにこの発明によると以下のよ
うな効果を有する。 【0346】まず,DVD−Audoiの仕様として,
1トラック( Track)に1 個の静止画をオプションで付
加できること, およびオーディオ属性を各トラックごと
に指定できることである。その結果生じる不具合として
音切れがあり, これは静止画データ転送時にオーディオ
データ転送が中断すること, およびオーディオ属性変更
に伴う再生装置のハードウェアの環境再設定に必要な時
間、音声出力が途切れることが原因である。 【0347】これを解決するために3種類のセル(A_C、
SI_C、SPCT_C) を定義し、その配置順番の限定、および
オーディオギャップ時間( オーディオストリーム転送が
中断する時間) の定義を行った。 【0348】このような概念の導入により, コンテンツ
制作者は音切れ時間を、積極的に管理設定することがで
き, 例えば音切れありのトラックと音切れなしのトラッ
クがが混在する場合に, 音切れなしのトラックの冒頭に
サイレントセルを配置することによって, 音無しの時間
をいずれのトラックにおいても画一化することができ、
音切れあり/ なしの混在によりユーザーが不自然さを感
じないようにすることができる。 【0349】さらにこの発明では、再生装置に対して種
々の再生動作を行わせるのに、その動作を円滑かつ自然
にするために、次に述べるような時間情報とその管理情
報の概念が取り込まれている。 【0350】今、再生装置の再生動作と時間情報の関係
について考えると、としては以下のような種類が挙げら
れる。 【0351】ユーザが再生装置に再生動作を実行させる
時に必要な時間情報として、 [K-1] ひとつのトラック(Track )全体の再生時間 [K-2] ひとつのタイトルグループ(TT_GR )全体の再生
時間 [K-3] 今聞いているポイント(point )の, トラック
(Track )先頭からの再生経過時間 [K-4] 今聞いているポイント(point )の, タイトルグ
ループ(TT_GR )先頭からの再生経過時間 [K-5] 今聞いているポイント(point )の, 属するトラ
ック(Track )としての再生残量時間 [K-6] 今聞いているポイント(point )の, タイトルグ
ループ(TT_GR )全体の再生残量時間 [K-7] あるトラック(Track )の先頭のポイント(poin
t )の, タイトルグループ(TT_GR )先頭からの再生時
間 次に、再生装置がユーザから指定されたジャンプ先ポイ
ントを探すために必要な時間と、アドレス(address )
とのの対応情報として、 [K-8] トラック(Track )の先頭からの再生経過時間
を指定された時, そのポイント(point )のアドレス [K-9] タイトルグループ(TT_GR )の先頭からの再生
経過時間を指定された時, そのポイント(point )のア
ドレス 等がある。 【0352】「解決策」上記の時間情報やアドレスを認
識させるために利用する管理情報として、DVDオーデ
ィオにおいては以下のような, 再生時間およびアドレス
の管理データを付加する。 【0353】即ち、図41及び図42に示すように、先
に説明した管理データに加えて、以下の項目[L-1]乃
至[L-9]に述べるような管理データを備えている。 【0354】即ち、 [L-1] ATS_PGC_PB_TM in ATS_PGC_GI :オーディオタ
イトルセットプログラムチェーン一般情報の中に記述さ
れているオーディオタイトルセットプログラムチェーン
再生時間という情報である。 【0355】この情報、即ち、ATS_PGC Playback time
(ATS_PGC_PB_TM)の内容は、そのATS_PGC に属する全て
のPGの再生時間の総和(sec) に90k を掛けた値である。
90k は、90kHz の意味でシステムクロック周波数であ
る。 【0356】[L-2] FAC_ST_PTM in ATS_PGI :オーデ
ィオタイトルセットプログラム情報の中に記述されてい
るオーディオタイトルセットプログラムの最初のオーデ
ィオセルの再生開始時間という情報である。 【0357】この情報、即ち、Start Presentation tim
e of the first Audio-Cell inATS_PG(FAC_ST_PTM)の内
容は、そのATS_PGに属する最初のAudio Cellの最初のau
dio packetのPTS 値の例えば下位32bit の値である。 【0358】[L-3] ATS_PG_PB_TM in ATS_PGI :オー
ディオタイトルセットプログラム情報の中に記述されて
いるオーディオタイトルセットプログラム再生時間とい
う情報である。 【0359】この情報、即ち、ATS_PG Playback time(A
TS_PG_PB_TM)の内容は、そのATS_ PGに属する全てのCel
lの再生時間の総和(sec) に90k を掛けた値である。 【0360】[L-4] ATS_PG_PA_TM in ATS_PGI :オー
ディオタイトルセットプログラム情報の中に記述されて
いるオーディオタイトルセットポーズ時間という情報で
ある。 【0361】この情報、即ち、ATS_PG Pause time(ATS_
PG_PA_TM) は、そのATS_PGの冒頭に存在する再生ポーズ
時間, すなわちAudio Gap 長とSilent Cell の再生時間
の和(sec) に90k を掛けた値である。 【0362】[L-5] ATS_PG_EN_CN in ATS_PGI :オー
ディオタイトルセットプログラム情報の中に記述されて
いるオーディオタイトルセットプログラムのエントリー
セル番号という情報である。 【0363】この情報、即ち、 Entry Cell number of
ATS_PG(ATS_PG_EN_CN)の内容は、そのATS_PGを構成する
セル(Cell)のうち,1番目のセルのオーディオタイトル
セットセル(ATS_C )番号である。 【0364】[L-6] ATS_C_IXN in ATS_C_PBI:オーデ
ィオタイトルセットセル再生情報の中に記述されるオー
ディオタイトルセットセルインデックス番号という情報
である。 【0365】この情報、即ち、Index number of ATS_C
(ATS_C_IXN)の内容は、そのオーディオタイトルセット
セル(ATS_C )がサイレントセル(Silent Cell )また
はスチルピクチャセル(Still picture Cell)ならば'0
0h' 、オーディオ(Audio Cell)ならばそのATS_C
のインデックス(Index )番号の値を表す情報である。
そして、1つののオーディオタイトルセットプログラム
(ATS_PG)中の1番目のオーディオセル(Audio Cell)
のIndex 番号は'1' である。 【0366】[L-7] ATS_C_TY in ATS_C_PBI :オーデ
ィオタイトルセットセル再生情報の中に記述されるオー
ディオタイトルセットセルタイプという情報である。 【0367】この情報、即ち、ATS_C type(ATS_C_TY)の
内容は、そのATS_C がAudio Cellなのか,Silent Cellな
のか,Still picture Cell なのかの区別を示す情報であ
る。 [L-8] ATS_C_SA in ATS_C_PBI :オーディオタイトル
セットセル再生情報の中に記述されるオーディオタイト
ルセットセルスタートアドレスという情報である。 【0368】この情報、即ちStart address of ATS_C(A
TS_C_SA)の内容は、そのATS_C が属するAOTT_AOBS の1
番目の論理ブロックから, そのATS_C の先頭のaddress
までの相対論理ブロック番号の値である。 【0369】[L-9] ATS_C_EA in ATS_C_PBI :オーデ
ィオタイトルセットセル再生情報の中に記述されるオー
ディオタイトルセットセルエンドアドレスという情報で
ある。 【0370】この情報、即ち、End address of ATS_C(A
TS_C_EA)の内容は、そのATS_C が属するAOTT_AOBS の1
番目の論理ブロックから, そのATS_C の末尾のアドレス
(address )までの相対論理ブロック番号の値である。 【0371】[具体的な利用方法]上記の項目[L-1] 〜
[L-9] で定義した情報を基に, 項目[K-1] 〜[K-7] には
必要な時間情報を計算する手順を下記に示す。 【0372】この項目[K-1] 〜[K-7] は、図42にその
区間を示している。 【0373】1つのトラック全体の再生経過時間(例:
図42のトラック#2)は、[K-1] = ([L-3]-[L-
4])/90k で認識できる。 【0374】1つのタイトルグループ全体の再生時間
(例:図42のトラック#1、#2、#3)は、[K-2]
= [L-1]/90k で認識できる。 【0375】今聞いている、つまり現在デコードされて
出力されているポイントのトラックの先頭からの再生時
間は、[K-3]=((lower 32bits of PTS of the indicated
packet)-[L-2])/90k で認識できる。 【0376】今聞いているポイントのタイトルグループ
の先頭からの再生時間は、[K-4]={((Sum of ATS_PG_PB
_TMs of all previous ATS_PGs in the ATS_PGC)+[L-
4]) /90k} +[K-3] で認識できる。 【0377】Sum of ATS_PG_PB_TMs of all previous A
TS_PGs in the ATS_PGCは、オーディオタイトルセット
プログラムチェーン内におけるすべての先行するオーデ
ィオタイトルセットプルグラムのオーディオタイトルセ
ットプログラム再生時間の合計値である。 【0378】今聞いているポイントの属するトラックと
しての再生残量時間は、[K-5]=[K-1]-[K-3] で認識でき
る。 【0379】今聞いてきるポイントのタイトルグループ
全体の再生残量時間は、[K-6]=[K-2]-[K-4] で認識でき
る。 【0380】あるトラックの先頭のポイントのタイトル
グループ先頭からの再生時間は、[K-7]=((Sum of ATS_P
G_PB_TMs of all previous ATS_PGs in the ATS_PGC)+
[L-4]) /90kで認識できる。 【0381】Sum of ATS_PG_PB_TMs of all previous A
TS_PGs in the ATS_PGC は、オーディオタイトルセット
プログラムチェーンにおけるすべての先行するオーディ
オタイトルセットプログラムのオーディオタイトルセッ
ト再生時間の合計値を意味する。 【0382】次に, 上記[L-1] 〜[L-9] で定義した情報
を基に,[K-8]〜[K-9] のアドレス情報を計算する方法を
下記に示す。 【0383】トラック(Track )の先頭から再生経過時
間を指定されたときそのポイントのアドレス[K-8] は次
のようになる。 【0384】まず、DVDオーディオのオーディオスト
リーム(Audio stream)は固定レートであるから,[K-8]
の時間に相当する相対アドレス値が求められる。 【0385】次に、[L-5],[L-6],[L-7],[L-8] から, そ
のATS_PGの先頭のAudio Cellの開始アドレス(ATS_C_SA)
を求める。 【0386】これにより、[K-8]=([K-8]の時間に相当す
る相対アドレス値)+( 先頭のCellのATS_C_SA) を求めれ
ば目的のアドレス情報を得られる。 【0387】タイトルグループ(TT_GR) の先頭から再生
経過時間を指定されたとき、そのポイントのアドレス[K
-9] は、次のようになる。 【0388】まず、[L-3] からそのTT_GR に属する各AT
S_PGの再生時間がわかる。 【0389】[ L-9]*90k の関係を用いると, 指定され
た時間ポイントがどのATS_PG中のポイントであるかがわ
かる。 【0390】次に[ L-9]-[ L-7] で, 指定された時間
ポイントの, 属するATS_PGの先頭からの時間がわかる。
後の手順は[K-8} と同じである。 【0391】即ち、DVDオーディオのオーディオスト
リーム(Audio stream)は固定レートであるから, 指定
されたポイントの時間に相当する相対アドレス値が求め
られる。 【0392】次に、[L-5],[L-6],[L-7],[L-8] から, そ
のATS_PGの先頭のAudio Cellの開始アドレス(ATS_C_SA)
を求める。 【0393】これにより、[K-9]=( 指定ポイントの時間
に相当する相対アドレス値)+( 先頭のCellのATS_C_SA)
を求めることができる。 【0394】再生装置は、ユーザに対し, 上記方法を用
いて[K-1] 〜[K-7] の再生時間情報を提示することがで
きる。また, ユーザが再生装置に対して[K-8] 〜[K-9]
のjジャンプ時間の指示を出すと, 再生装置は上記方法
を用いてジャンプ先のアドレスを計算し, ジャンプ動作
を実行することができる。 【0395】上記のようにこの方式では、上記の情報を
DVDオーディオに付加することにより、再生装置およ
びその使用者は, 様々な種類の再生動作を行うのに十分
な時間情報を得ることができる。 【0396】図43には、上記したDVDオーディオデ
ィスクを再生する再生装置を示している。この再生装置
は、オーディオデータのみを再生する装置であるため
に、図29に示した装置に比べてビデオデータ及び副映
像データを処理する系統が存在しない。この装置では、
先に説明したスチルピクチャセルが記録されているディ
スクを再生した場合、そのセルタイプを判定した後は、
そのスチルピクチャセルのデータ期間を無視するだけで
ある。つまりシステムプロセサ部54は、スチルピクチ
ャセルのデータが到来してもそのデータのパックをオー
ディオデコーダ部60ヘ転送することはない。サイレン
トセルのデータが到来したときは、オーディオデータと
してオーディオデコーダ部60へ転送する。他の部分
は、図29に示した装置と略同様である。 【0397】上記の実施の形態では、スチルピクチャセ
ルを完全に無視するとしたが、スチルピクチャセルを構
成するパックのみを分離導出する端子54−1をシステ
ムプロセッサ部54に設けてもよい。このように構成し
た場合、例えば自宅においてオーディオディスクを再生
し、スチルピクチャを、DVD再生装置のデコーダ入力
端子に供給するようにすることで、スチルピクチャを有
するディスクを購入しても無だなく活用することができ
る。またオーディオ出力端子を増設してもよいことは勿
論である。 【0398】この再生装置の場合、リアルタイム情報が
ディスクに記録されていた場合は、そのデータをシステ
ム制御部50、あるは別途設けられる復調部で復調し、
パネル表示部4Bに表示することができる。この場合パ
ネル表示部4Bはたとえば液晶などの画面を有するもの
が好ましい。キー入力部4としては、テンキーなどの各
種のキーが設けられている。 【0399】いずれのタイプのディスク再生装置もセル
タイプを識別できる機能を備えなければならない。 【0400】図44には、スチルピクチャがディスクに
記録された場合にこれを再生することができる再生装置
を示している。この再生装置は、スチルピクチャのデー
タがディスクに記録されているときは、そのデータを再
生してモニタ6に表示することができる。他のタイプの
ディスクを再生するときは、図43の装置と同様な動作
を得る。 【0401】なお上記の説明では、記録媒体とディスク
再生装置の関係で説明したが、上述したような定義の成
されているオーディオ用のデータを伝送装置で伝送し、
受信装置で受信して再生するようにすることも本発明の
範疇であることは当然のことである。また上記のような
オーディオ用のデータを受信処理できる機能を実現する
ための制御データを予め前記受信装置に伝送し、その
後、上述した定義のオーディオ情報を伝送又は記録媒体
から読み取り再生することも本発明の範疇である。ま
た、上記のようなオーディオ用のデータを受信あるいは
処理できる機能を実現するための制御データを記録した
光ディスク、或いは磁気ディスク等で予め融通性のある
パーソナルコンピュータにインストールし、その後、上
述した定義のオーディオ用のデータを受信して処理又は
記録媒体から読み取り再生処理することも本発明の範疇
である。 【0402】 【発明の効果】上記のようにこの発明は、再生装置およ
びその使用者は, 様々な種類の再生動作を行うのに十分
な時間情報及び管理情報を得ることができ、再生装置の
使い勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】DVDオーディオの記録媒体として利用可能な
光ディスクの構造を説明する斜視図。 【図2】図1の光ディスクのデータ記録エリアとそこに
記録されるデータの記録トラックとの対応関係を説明す
る図。 【図3】図2の光ディスクに記録される種々な情報のう
ち、DVDオーディオゾーンに記録される情報の階層構
造を説明する図。 【図4】図2の光ディスクに記録される種々な情報のう
ち、DVDビデオゾーンに記録される情報の階層構造を
説明する図。 【図5】図3のDVDオーディオゾーンのプログラムチ
ェーン情報(ATS_PGCI)および図4のDVDビ
デオゾーンのプログラムチェーン情報(VTS_PGC
I)の双方から共通にアクセスされるビデオ情報(VT
S_C#2など)の一例を説明する図。 【図6】図3のDVDオーディオゾーンの記録内容(A
OTT_AOBS)のデータ構造の一例を説明する図。 【図7】図3のDVDオーディオゾーンの記録内容(A
OTT_AOBS)のデータ構造の他の例を説明する
図。 【図8】図4のDVDビデオゾーンの記録内容(VTS
TT_VOBS)のデータ構造の一例を説明する図。 【図9】ユーザアクセス可能なDVDオーディオの記録
内容であって、図1の光ディスクの片面に記録されるデ
ータ構造の一例を説明する図。 【図10】図1の光ディスクに記録される情報(DVD
オーディオおよびDVDビデオのデータファイル)のデ
ィレクトリ構造の一例を説明する図。 【図11】図1の光ディスクに記録される情報(DVD
オーディオおよびDVDビデオのデータファイル)のデ
ィレクトリ構造の他の例を説明する図。 【図12】図10のディレクトリ構造において、オーデ
ィオコンテンツ側のディレクトリからビデオコンテンツ
側のディレクトリ内のファイルにアクセスする場合を説
明する図。 【図13】図10のディレクトリ構造において、オーデ
ィオコンテンツ側のディレクトリ内のファイルがビデオ
コンテンツ側のディレクトリ内のファイルにリンクする
場合を説明する図。 【図14】図12のファイルアクセスが図3および図4
のボリュームスペース内においてどのように行われるか
の一例を説明する図。 【図15】図12のファイルアクセスが図3および図4
のボリュームスペース内においてどのように行われるか
の他の例を説明する図。 【図16】図12のファイルアクセスが図3および図4
のボリュームスペース内においてどのように行われるか
の、さらに他の例を説明する図。 【図17】図3のDVDオーディオゾーン内のオーディ
オマネージャ情報(AMGI)の記録内容を説明する
図。 【図18】図17のオーディオマネージャ情報(AMG
I)に含まれるオーディオマネージャ情報管理テーブル
(AMGI_MAT)の記録内容を説明する図。 【図19】図17のオーディオマネージャ情報(AMG
I)に含まれるオーディオタイトルのサーチポインタテ
ーブル(ATT_SRPT)の内容を説明する図。 【図20】図19のオーディオタイトルのサーチポイン
タテーブル(ATT_SRPT)に含まれるオーディオ
タイトルサーチポインタ(ATT_SRP)の内容を説
明する図。 【図21】図17のオーディオマネージャ情報(AMG
I)に含まれるオーディオ・オンリータイトルのサーチ
ポインタテーブル(AOTT_SRPT)の内容を説明
する図。 【図22】図21のオーディオ・オンリータイトルのサ
ーチポインタテーブル(AOTT_SRPT)に含まれ
るオーディオ・オンリータイトルサーチポインタ(AO
TT_SRP)の内容を説明する図。 【図23】図17のオーディオマネージャ情報(AMG
I)内のオーディオ・オンリータイトルサーチポインタ
(AOTT_SRP)でアクセスされるオーディオ・オ
ンリータイトルのグループ(AOTT_GR)と、この
オーディオマネージャ情報(AMGI)内のオーディオ
タイトルサーチポインタ(ATT_SRP)でアクセス
されるオーディオタイトルのグループ(ATT_GR)
との関係を説明する図。 【図24】図3のDVDオーディオゾーン内のオーディ
オタイトルセット(ATS)の記録内容を説明する図。 【図25】図24のオーディオタイトルセット情報(A
TSI)に含まれるオーディオタイトルセット情報管理
テーブル(ATSI_MAT)の記録内容を説明する
図。 【図26】図24のオーディオタイトルセット情報(A
TSI)に含まれるオーディオタイトルセットプログラ
ムチェーン情報テーブル(ATS_PGCIT)の内容
を説明する図。 【図27】図26のオーディオタイトルセットプログラ
ム情報(ATS_PGI)の内容を説明する図。 【図28】図26のオーディオタイトルセットセル再生
情報(ATS_C_PBI)の内容を説明する図。 【図29】図1の光ディスクから図3のオーディオゾー
ンの記録情報あるいは図4のビデオゾーンの記録情報を
再生する装置の一例を示すブロック図。 【図30】図29の再生装置のフロントパネルの一例を
示す図。 【図31】この発明の要部となるオーディオデータのセ
ルの種類を示す説明図。 【図32】オーディオタイトルセットプログラムの種類
とそのデータ配置構造を示す説明図。 【図33】オーディオ オンリータイトルのオーディオ
のみのデータのパック列の例を示す説明図。 【図34】オーディオ オンリータイトルのオーディオ
とリアルタイムデータが存在するときのパック列の列を
示す図。 【図35】オーディオ オンリータイトルのオーディオ
セルとサイレントセルが存在するときのパック列の例を
示す図。 【図36】オーディオ オンリータイトルのオーディオ
セル、スチルピクチャセル及びサイレントセルが存在す
るときのパック列の例を示す図。 【図37】前後のプログラムが同じ属性でオーディオセ
ルのみからなるパック列と、その再生順序に伴うプレゼ
ンテーションタイムスタンプの変化及び再生時間の変化
を示す図。 【図38】前後のプログラムが異なる属性でオーディオ
セルのみからなるパック列と、その再生順序に伴うプレ
ゼンテーションタイムスタンプの変化及び再生時間の変
化を示す図。 【図39】スチルピクチャセルを有し前後のプログラム
が同じ属性のオーディオセルからなるパック列と、その
再生順序に伴うプレゼンテーションタイムスタンプの変
化及び再生時間の変化を示す図。 【図40】スチルピクチャセルを有し、例えば前後のプ
ログラムが異なる属性のオーディオセルからなるパック
列と、その再生順序に伴うプレゼンテーションタイムス
タンプの変化及び再生時間の変化を示す図。 【図41】本発明に係るディスクのオーディオゾーンに
おいてセルのタイプ、各種時間情報等が記述されている
階層までを示す説明図。 【図42】本発明に係るデータ構造における管理情報を
用いる方法のいくつかの例を説明するために示したデー
タ配列説明図。 【図43】本発明に係るディスク再生装置の他の例を示
す図。 【図44】本発明に係るディスク再生装置のさらに他の
例を示す図。 【符号の説明】 4…キー入力部、4A…リモートコントローラ受信部、
4B…パネル表示部(蛍光管表示器など)、5…リモー
トコントローラ、6…モニタ部、8L,8R…スピー
カ、30…ディスクドライブ部、50…制御部、500
…マイクロプロセシングユニットMPU(またはセント
ラルプロセシングユニットCPU)、502…リードオ
ンリーメモリROM(制御プログラム等の格納)、52
…ランダムアクセスメモリRAM(制御部50のワーク
メモリ)、53…メモリインターフェイス、54…シス
テムプロセサ部、58…ビデオデコーダ部、60…オー
ディオデコーダ部、62…副映像デコーダ部、64…デ
ジタル/アナログ変換および再生処理部、640…ビデ
オプロセサ部(オンスクリーン表示OSD部を含む)、
642…フレームメモリ部、644…デジタル/アナロ
グ変換器および出力回路、70…ボリュームおよびファ
イル構造エリア 71…DVDオーディオゾーン、711…オーディオマ
ネージャAMG、712…オーディオタイトルセットA
TS、7110…オーディオマネージャ情報ファイルA
MGI、7111…オーディオマネージャメニュー用ビ
デオオブジェクトセットファイルAMGM_VOBS、
7112…AMGIのバックアップファイルAMGI_
BUP、7120…オーディオタイトルセット情報ファ
イルATSI、7121…オーディオ・オンリータイト
ルのオーディオオブジェクトセットAOTT_AOB
S、7123…ATSIのバックアップファイルATS
I_BUP、72…DVDビデオゾーン、73…他の記
録エリア。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成14年10月24日(2002.10.
24) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】発明の名称 【補正方法】変更 【補正内容】 【発明の名称】 オーディオ用情報記録媒体とその
再生装置及び方法 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】特許請求の範囲 【補正方法】変更 【補正内容】 【特許請求の範囲】 【請求項1】コンピュータ制御装置を用いて読取られて
処理されるデータが少なくともオーディオオブジェクト
と管理情報を有し、 前記オーディオオブジェクト(AOB)は複数のパック
からなり、前記パックの集合がセルとして管理され、前
記セルの集合がプログラムとして管理されるように定義
されており、前記セルには、少なくともオーディオの無
音出力を得るサイレントセルが定義されており、また前
記セルには、映像ではない付加的なデータであるリアル
タイム情報を含むパック(RTIパック)が含まれてお
り、 前記管理情報は、前記オーディオオブジェクトを再生す
るためのもので、プログラムチェーン情報(PGCI)
を有し、 このプログラムチェーン情報には、 プログラムチェーン一般情報(ATS_PGC_GI)
と、 複数のプログラムの各エントリーセルの番号を含むプロ
グラム情報テーブル(ATS_PGIT)と、各プログ
ラムのセルの再生位置を示したセル再生情報テーブル
(ATS_C_PBIT)とが含まれており、 前記プログラムチェーン一般情報には、前記プログラム
を再生する再生装置が、前記複数のプログラムの再生時
間の総和を認識するために、所定数を掛けた値の時間情
報が格納されており、 また前記プログラム情報テーブル(ATS_PGIT)
には、前記プログラムを再生する再生装置が、前記複数
のプログラムの各プログラム再生時間を認識するため
に、所定数を掛けた値のプログラム時間情報(ATS_
PG_PB_TM)と、各プログラムのスタート時のポ
ーズ時間を得るために所定数を掛けた値のポーズ時間情
報(ATS_PG_PA_TM)とが格納されているこ
とを特徴とする コンピュータ制御装置で読み取り可能な
オーディオ用情報記録媒体。 【請求項2】コンピュータ制御装置を用いて読取られて
処理されるデータが少なくともオーディオオブジェクト
と管理情報を有し、 前記オーディオオブジェクト(AOB)は複数のパック
からなり、前記パックの集合がセルとして管理され、前
記セルの集合がプログラムとして管理されるように定義
されており、前記セルには、少なくともオーディオの無
音出力を得るサイレントセルが定義されており、また前
記セルには、映像ではない付加的なデータであるリアル
タイム情報を含むパック(RTIパック)が含まれてお
り、 前記管理情報は、オーディオマネージャー情報管理テー
ブル(AMGI_MAT)を有し、このオーディオマネ
ージャー情報管理テーブルには、プロバイダーID(P
VR_ID)が含まれ、 前記管理情報は、また前記オーディオオブジェクトを再
生するためのもので、プログラムチェーン情報(PGC
I)を有し、 このプログラムチェーン情報には、 プログラムチェーン一般情報(ATS_PGC_GI)
と、 複数のプログラムの各エントリーセルの番号を含むプロ
グラム情報テーブル(ATS_PGIT)と、各プログ
ラムのセルの再生位置を示したセル再生情報テーブル
(ATS_C_PBIT)とが含まれており、 前記プログラムチェーン一般情報には、前記プログラム
を再生する再生装置が、前記複数のプログラムの再生時
間の総和を認識するために、所定数を掛けた値の時間情
報が格納されており、 また前記プログラム情報テーブル(ATS_PGIT)
には、前記プログラムを再生する再生装置が、前記複数
のプログラムの各プログラム再生時間を認識するため
に、所定数を掛けた値のプログラム時間情報(ATS_
PG_PB_TM)と、各プログラムのスタート時のポ
ーズ時間を得るために所定数を掛けた値のポーズ時間情
報(ATS_PG_PA_TM)とが格納されているこ
とを特徴とする コンピュータ制御装置で読み取り可能な
オーディオ用情報記録媒体。 【請求項3】コンピュータ制御装置を用いて読取られて
処理されるデータが少なくともオーディオオブジェクト
と管理情報を有し、 前記オーディオオブジェクト(AOB)は複数のパック
からなり、前記パックの集合がセルとして管理され、前
記セルの集合がプログラムとして管理されるように定義
されており、前記セルには、少なくともオーディオの無
音出力を得るサイレントセルが定義されており、また前
記セルには、映像ではない付加的なデータであるリアル
タイム情報を含むパック(RTIパック)が含まれてお
り、 前記管理情報は、オーディオマネージャー情報管理テー
ブル(AMGI_MAT)を有し、このオーディオマネ
ージャー情報管理テーブルには、プロバイダーID(P
VR_ID)、オーディオタイトル(ATT)サーチポ
インタテーブルのスタートアドレス及びオーディオオン
リータイトル(AOTT)サーチポインタテーブルのス
タートアドレスが含まれており、 前記オーディオタイトルサーチポインタテーブルのサー
チポインタ(ATT_SRP)、前記オーディオオンリ
ータイトルサーチポインタテーブルのサーチポインタ
(ATT_SRP)には、それぞれ当該ポインタでサー
チされるオーディオタイトルのトータル再生時間情報が
記述されており、 前記管理情報は、また前記オーディオオブジェクトを再
生するためのもので、プログラムチェーン情報(PGC
I)を有し、 このプログラムチェーン情報には、 プログラムチェーン一般情報(ATS_PGC_GI)
と、 複数のプログラムの各エントリーセルの番号を含むプロ
グラム情報テーブル(ATS_PGIT)と、各プログ
ラムのセルの再生位置を示したセル再生情報テーブル
(ATS_C_PBIT)とが含まれており、 前記プログラムチェーン一般情報には、前記プログラム
を再生する再生装置が、前記複数のプログラムの再生時
間の総和を認識するために、所定数を掛けた値の時間情
報が格納されており、 また前記プログラム情報テーブル(ATS_PGIT)
には、前記プログラムを再生する再生装置が、前記複数
のプログラムの各プログラム再生時間を認識するため
に、所定数を掛けた値のプログラム時間情報(ATS_
PG_PB_TM)と、各プログラムのスタート時のポ
ーズ時間を得るために所定数を掛けた値のポーズ時間情
報(ATS_PG_PA_TM)とが格納されているこ
とを特徴とする コンピュータ制御装置で読み取り可能な
オーディオ用情報記録媒体。 【請求項4】オーディオ情報再生装置において、情報記
録媒体は、コンピュータ制御装置を用いて読取られて処
理されるデータが少なくともオーディオオブジェクトと
管理情報を有し、 前記オーディオオブジェクト(AOB)は複数のパック
からなり、前記パックの集合がセルとして管理され、前
記セルの集合がプログラムとして管理されるように定義
されており、前記セルには、少なくともオーディオの無
音出力を得るサイレントセルが定義されており、また前
記セルには、映像ではない付加的なデータであるリアル
タイム情報を含むパック(RTIパック)が含まれてお
り、 前記管理情報は、前記オーディオオブジェクトを再生す
るためのもので、プログラムチェーン情報(PGCI)
を有し、 このプログラムチェーン情報には、 プログラムチェーン一般情報(ATS_PGC_GI)
と、 複数のプログラムの各エントリーセルの番号を含むプロ
グラム情報テーブル(ATS_PGIT)と、各プログ
ラムのセルの再生位置を示したセル再生情報テーブル
(ATS_C_PBIT)とが含まれており、 前記プログラムチェーン一般情報には、前記プログラム
を再生する再生装置が、前記複数のプログラムの再生時
間の総和を認識するために、所定数を掛けた値の時間情
報が格納されており、 また前記プログラム情報テーブル(ATS_PGIT)
には、前記プログラムを再生する再生装置が、前記複数
のプログラムの各プログラム再生時間を認識するため
に、所定数を掛けた値のプログラム時間情報(ATS_
PG_PB_TM)と、各プログラムのスタート時のポ
ーズ時間を得るために所定数を掛けた値のポーズ時間情
報(ATS_PG_PA_TM)とが格納されているオ
ーディオ用情報記録媒体であり、前記オーディオ情報再
生装置は、 前記プログラム情報テーブルの前記各プログラムの再生
時間の情報(ATS_PG_PB_TM)を読み取り格
納する手段と、 前記各プログラムの再生時間の情報を90000で割る
ことで前記再生時間を得る手段と、 前記プログラム情報テーブルの前記ポーズ時間情報(A
TS_PG_PA_TM)を読み取り格納する手段と、 前記ポーズ時間情報(ATS_PG_PA_TM)を9
0000で割ることでポーズ時間を得る手段とを具備し
たことを特徴とする オーディオ用情報再生装置。 【請求項5】オーディオ情報再生装置において、情報記
録媒体は、コンピュータ制御装置を用いて読取られて処
理されるデータが少なくともオーディオオブジェクトと
管理情報を有し、 前記オーディオオブジェクト(AOB)は複数のパック
からなり、前記パックの集合がセルとして管理され、前
記セルの集合がプログラムとして管理されるように定義
されており、前記セルには、少なくともオーディオの無
音出力を得るサイレントセルが定義されており、また前
記セルには、映像ではない付加的なデータであるリアル
タイム情報を含むパック(RTIパック)が含まれてお
り、 前記管理情報は、オーディオマネージャー情報管理テー
ブル(AMGI_MAT)を有し、このオーディオマネ
ージャー情報管理テーブルには、プロバイダーID(P
VR_ID)が含まれ、 前記管理情報は、また前記オーディオオブジェクトを再
生するためのもので、プログラムチェーン情報(PGC
I)を有し、 このプログラムチェーン情報には、 プログラムチェーン一般情報(ATS_PGC_GI)
と、 複数のプログラムの各エントリーセルの番号を含むプロ
グラム情報テーブル(ATS_PGIT)と、各プログ
ラムのセルの再生位置を示したセル再生情報テーブル
(ATS_C_PBIT)とが含まれており、 前記プログラムチェーン一般情報には、前記プログラム
を再生する再生装置が、前記複数のプログラムの再生時
間の総和を認識するために、所定数を掛けた値の時間情
報が格納されており、 また前記プログラム情報テーブル(ATS_PGIT)
には、前記プログラムを再生する再生装置が、前記複数
のプログラムの各プログラム再生時間を認識するため
に、所定数を掛けた値のプログラム時間情報(ATS_
PG_PB_TM)と、各プログラムのスタート時のポ
ーズ時間を得るために所定数を掛けた値のポーズ時間情
報(ATS_PG_PA_TM)とが格納されているオ
ーディオ用情報記録媒体であり、前記オーディオ情報再
生装置は、 前記プログラム情報テーブルの前記各プログラムの再生
時間の情報(ATS_PG_PB_TM)を読み取り格
納する手段と、 前記各プログラムの再生時間の情報を90000で割る
ことで前記再生時間を得る手段と、 前記プログラム情報テーブルの前記ポーズ時間情報(A
TS_PG_PA_TM)を読み取り格納する手段と、 前記ポーズ時間情報(ATS_PG_PA_TM)を9
0000で割ることでポーズ時間を得る手段とを具備し
たことを特徴とする オーディオ用情報再生装置。 【請求項6】オーディオ情報再生装置において、情報記
録媒体は、コンピュータ制御装置を用いて読取られて処
理されるデータが少なくともオーディオオブジェクトと
管理情報を有し、 前記オーディオオブジェクト(AOB)は複数のパック
からなり、前記パックの集合がセルとして管理され、前
記セルの集合がプログラムとして管理されるように定義
されており、前記セルには、少なくともオーディオの無
音出力を得るサイレントセルが定義されており、また前
記セルには、映像ではない付加的なデータであるリアル
タイム情報を含むパック(RTIパック)が含まれてお
り、 前記管理情報は、オーディオマネージャー情報管理テー
ブル(AMGI_MAT)を有し、このオーディオマネ
ージャー情報管理テーブルには、プロバイダーID(P
VR_ID)、オーディオタイトル(ATT)サーチポ
インタテーブルのスタートアドレス及びオーディオオン
リータイトル(AOTT)サーチポインタテーブルのス
タートアドレスが含まれており、 前記オーディオタイトルサーチポインタテーブルのサー
チポインタ(ATT_SRP)、前記オーディオオンリ
ータイトルサーチポインタテーブルのサーチポインタ
(ATT_SRP)には、それぞれ当該ポインタでサー
チされるオーディオタイトルのトータル再生時間情報が
記述されており、 前記管理情報は、また前記オーディオオブジェクトを再
生するためのもので、プログラムチェーン情報(PGC
I)を有し、 このプログラムチェーン情報には、 プログラムチェーン一般情報(ATS_PGC_GI)
と、 複数のプログラムの各エントリーセルの番号を含むプロ
グラム情報テーブル(ATS_PGIT)と、各プログ
ラムのセルの再生位置を示したセル再生情報テーブル
(ATS_C_PBIT)とが含まれており、 前記プログラムチェーン一般情報には、前記プログラム
を再生する再生装置が、前記複数のプログラムの再生時
間の総和を認識するために、所定数を掛けた値の時間情
報が格納されており、 また前記プログラム情報テーブル(ATS_PGIT)
には、前記プログラムを再生する再生装置が、前記複数
のプログラムの各プログラム再生時間を認識するため
に、所定数を掛けた値のプログラム時間情報(ATS_
PG_PB_TM)と、各プログラムのスタート時のポ
ーズ時間を得るために所定数を掛けた値のポーズ時間情
報(ATS_PG_PA_TM)とが格納されているオ
ーディオ用情報記録媒体であり、前記オーディオ情報再
生装置は、 前記プログラム情報テーブルの前記各プログラムの再生
時間の情報(ATS_PG_PB_TM)を読み取り格
納する手段と、 前記各プログラムの再生時間の情報を90000で割る
ことで前記再生時間を得る手段と、 前記プログラム情報テーブルの前記ポーズ時間情報(A
TS_PG_PA_TM)を読み取り格納する手段と、 前記ポーズ時間情報(ATS_PG_PA_TM)を9
0000で割ることでポーズ時間を得る手段とを具備し
たことを特徴とする オーディオ用情報再生装置。 【請求項7】オーディオ情報再生方法において、情報記
録媒体は、コンピュータ制御装置を用いて読取られて処
理されるデータが少なくともオーディオオブジェクトと
管理情報を有し、 前記オーディオオブジェクト(AOB)は複数のパック
からなり、前記パックの集合がセルとして管理され、前
記セルの集合がプログラムとして管理されるように定義
されており、前記セルには、少なくともオーディオの無
音出力を得るサイレントセルが定義されており、また前
記セルには、映像ではない付加的なデータであるリアル
タイム情報を含むパック(RTIパック)が含まれてお
り、 前記管理情報は、前記オーディオオブジェクトを再生す
るためのもので、プログラムチェーン情報(PGCI)
を有し、 このプログラムチェーン情報には、 プログラムチェーン一般情報(ATS_PGC_GI)
と、 複数のプログラムの各エントリーセルの番号を含むプロ
グラム情報テーブル(ATS_PGIT)と、各プログ
ラムのセルの再生位置を示したセル再生情報テーブル
(ATS_C_PBIT)とが含まれており、 前記プログラムチェーン一般情報には、前記プログラム
を再生する再生装置が、前記複数のプログラムの再生時
間の総和を認識するために、所定数を掛けた値の時間情
報が格納されており、 また前記プログラム情報テーブル(ATS_PGIT)
には、前記プログラムを再生する再生装置が、前記複数
のプログラムの各プログラム再生時間を認識するため
に、所定数を掛けた値のプログラム時間情報(ATS_
PG_PB_TM)と、各プログラムのスタート時のポ
ーズ時間を得るために所定数を掛けた値のポーズ時間情
報(ATS_PG_PA_TM)とが格納されているオ
ーディオ用情報記録媒体であり、前記オーディオ情報再
生方法は、 前記プログラム情報テーブルの前記各プログラムの再生
時間の情報(ATS_PG_PB_TM)を読み取り格
納し、 前記各プログラムの再生時間の情報を90000で割る
ことで前記再生時間を得、 前記プログラム情報テーブルの前記ポーズ時間情報(A
TS_PG_PA_TM)を読み取り格納し、 前記ポーズ時間情報(ATS_PG_PA_TM)を9
0000で割ることでポーズ時間を得ることを特徴とす
オーディオ用情報再生方法。 【請求項8】オーディオ情報再生方法において、情報記
録媒体は、コンピュータ制御装置を用いて読取られて処
理されるデータが少なくともオーディオオブジェクトと
管理情報を有し、 前記オーディオオブジェクト(AOB)は複数のパック
からなり、前記パックの集合がセルとして管理され、前
記セルの集合がプログラムとして管理されるように定義
されており、前記セルには、少なくともオーディオの無
音出力を得るサイレントセルが定義されており、また前
記セルには、映像ではない付加的なデータであるリアル
タイム情報を含むパック(RTIパック)が含まれてお
り、 前記管理情報は、オーディオマネージャー情報管理テー
ブル(AMGI_MAT)を有し、このオーディオマネ
ージャー情報管理テーブルには、プロバイダーID(P
VR_ID)が含まれ、 前記管理情報は、また前記オーディオオブジェクトを再
生するためのもので、プログラムチェーン情報(PGC
I)を有し、 このプログラムチェーン情報には、 プログラムチェーン一般情報(ATS_PGC_GI)
と、 複数のプログラムの各エントリーセルの番号を含むプロ
グラム情報テーブル(ATS_PGIT)と、各プログ
ラムのセルの再生位置を示したセル再生情報テーブル
(ATS_C_PBIT)とが含まれており、 前記プログラムチェーン一般情報には、前記プログラム
を再生する再生装置が、前記複数のプログラムの再生時
間の総和を認識するために、所定数を掛けた値の時間情
報が格納されており、 また前記プログラム情報テーブル(ATS_PGIT)
には、前記プログラムを再生する再生装置が、前記複数
のプログラムの各プログラム再生時間を認識するため
に、所定数を掛けた値のプログラム時間情報(ATS_
PG_PB_TM)と、各プログラムのスタート時のポ
ーズ時間を得るために所定数を掛けた値のポーズ時間情
報(ATS_PG_PA_TM)とが格納されているオ
ーディオ用情報記録媒体であり、前記オーディオ情報再
生方法は、 前記プログラム情報テーブルの前記各プログラムの再生
時間の情報(ATS_PG_PB_TM)を読み取り格
納し、 前記各プログラムの再生時間の情報を90000で割る
ことで前記再生時間を得、 前記プログラム情報テーブルの前記ポーズ時間情報(A
TS_PG_PA_TM)を読み取り格納し、 前記ポーズ時間情報(ATS_PG_PA_TM)を9
0000で割ることでポーズ時間を得ることを特徴とす
るオーディオ用情報再生方法。 【請求項9】オーディオ情報再生方法において、情報記
録媒体は、コンピュータ制御装置を用いて読取られて処
理されるデータが少なくともオーディオオブジェクトと
管理情報を有し、 前記オーディオオブジェクト(AOB)は複数のパック
からなり、前記パックの集合がセルとして管理され、前
記セルの集合がプログラムとして管理されるように定義
されており、前記セルには、少なくともオーディオの無
音出力を得るサイレントセルが定義されており、また前
記セルには、映像ではない付加的なデータであるリアル
タイム情報を含むパック(RTIパック)が含まれてお
り、 前記管理情報は、オーディオマネージャー情報管理テー
ブル(AMGI_MAT)を有し、このオーディオマネ
ージャー情報管理テーブルには、プロバイダーID(P
VR_ID)、オーディオタイトル(ATT)サーチポ
インタテーブルのスタートアドレス及びオーディオオン
リータイトル(AOTT)サーチポインタテーブルのス
タートアドレスが含まれており、 前記オーディオタイトルサーチポインタテーブルのサー
チポインタ(ATT_SRP)、前記オーディオオンリ
ータイトルサーチポインタテーブルのサーチポインタ
(ATT_SRP)には、それぞれ当該ポインタでサー
チされるオーディオタイトルのトータル再生時間情報が
記述されており、 前記管理情報は、また前記オーディオオブジェクトを再
生するためのもので、プログラムチェーン情報(PGC
I)を有し、 このプログラムチェーン情報には、 プログラムチェーン一般情報(ATS_PGC_GI)
と、 複数のプログラムの各エントリーセルの番号を含むプロ
グラム情報テーブル(ATS_PGIT)と、各プログ
ラムのセルの再生位置を示したセル再生情報テーブル
(ATS_C_PBIT)とが含まれており、 前記プログラムチェーン一般情報には、前記プログラム
を再生する再生装置が、前記複数のプログラムの再生時
間の総和を認識するために、所定数を掛けた値の時間情
報が格納されており、 また前記プログラム情報テーブル(ATS_PGIT)
には、前記プログラムを再生する再生装置が、前記複数
のプログラムの各プログラム再生時間を認識するため
に、所定数を掛けた値のプログラム時間情報(ATS_
PG_PB_TM)と、各プログラムのスタート時のポ
ーズ時間を得るために所定数を掛けた値のポーズ時間情
報(ATS_PG_PA_TM)とが格納されているオ
ーディオ用情報記録媒体であり、前記オーディオ情報再
生方法は、 前記プログラム情報テーブルの前記各プログラムの再生
時間の情報(ATS_PG_PB_TM)を読み取り格
納し、 前記各プログラムの再生時間の情報を90000で割る
ことで前記再生時間を得、 前記プログラム情報テーブルの前記ポーズ時間情報(A
TS_PG_PA_TM)を読み取り格納し、 前記ポーズ時間情報(ATS_PG_PA_TM)を9
0000で割ることでポーズ時間を得ることを特徴とす
オーディオ用情報再生方法。 【手続補正3】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0013 【補正方法】変更 【補正内容】 【0013】 【課題を解決するための手段】この発明は、コンピュー
タ制御装置を用いて読取られて処理されるデータが少な
くともオーディオオブジェクトと管理情報を有し、前記
オーディオオブジェクト(AOB)は複数のパックから
なり、前記パックの集合がセルとして管理され、前記セ
ルの集合がプログラムとして管理されるように定義され
ており、前記セルには、少なくともオーディオの無音出
力を得るサイレントセルが定義されており、また前記セ
ルには、映像ではない付加的なデータであるリアルタイ
ム情報を含むパック(RTIパック)が含まれており、
前記管理情報は、前記オーディオオブジェクトを再生す
るためのもので、プログラムチェーン情報(PGCI)
を有し、このプログラムチェーン情報には、プログラム
チェーン一般情報(ATS_PGC_GI)と、複数の
プログラムの各エントリーセルの番号を含むプログラム
情報テーブル(ATS_PGIT)と、各プログラムの
セルの再生位置を示したセル再生情報テーブル(ATS
_C_PBIT)とが含まれており、前記プログラムチ
ェーン一般情報には、前記プログラムを再生する再生装
置が、前記複数のプログラムの再生時間の総和を認識す
るために、所定数を掛けた値の時間情報が格納されてお
り、また前記プログラム情報テーブル(ATS_PGI
T)には、前記プログラムを再生する再生装置が、前記
複数のプログラムの各プログラム再生時間を認識するた
めに、所定数を掛けた値のプログラム時間情報(ATS
_PG_PB_TM)と、各プログラムのスタート時の
ポーズ時間を得るために所定数を掛けた値のポーズ時間
情報(ATS_PG_PA_TM)とが格納されている
情報記録媒体を基本とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 BC04 CC06 DE11 DE17 DE24 DE48 5D090 BB10 CC01 CC14 GG16 GG36

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ビデオ記録領域とオーディオ記録領域を有
    し、前記オーディオ記録領域内には、オーディオタイト
    ルセット(ATS)を記録するオーディオタイトルセッ
    ト記録領域を有し、 前記オーディオタイトルセット(ATS)記録領域内に
    は、オーディオオブジェクト(AOB)の領域と、この
    オーディオタイトルセットの識別子、終了アドレス、前
    記オブジェクトのスタートアドレスを記述した管理テー
    ブル(ATSI_MAT)の領域と、前記オブジェクト
    (AOB)の再生順序を指定するオーディオタイトルセ
    ットプログラムチェーン情報テーブル(ATS_PGC
    IT)の領域とを有し、このオーディオタイトルセット
    プログラムチェーン情報には、前記ビデオ領域のビデオ
    オブジェクトを再生するためのリンク情報を有し 前記オーディオオブジェクト(AOB)は、プログラム
    (PG)を含み、このプログラム(PG)は複数のセル(Ce
    ll)を含み、各セル(Cell)は、データを格納した複数
    のパックを含み、このパックの中には、オーディオパッ
    ク及びオーディオとは異なる付加的なデータを含むリア
    ルタイムパック(RTI_PCK)が定義されており、 前記セルの種類として、データ内容がオーディオ出力を
    得るタイプであるオーディオセル(A_C)と無音出力時
    間を確保するタイプであるサイレントセル(SI_C)とが
    定義されており、 前記管理テーブル(ATSI_MAT)内には、この管
    理系である前記オブジェクト(AOB)が再生されたと
    きの複数の再生チャンネルに対して、再生チャンネル数
    を少ない出力チャンネル数に変換するために、各再生チ
    ャンネルの信号に与える混合係数(ATS_DM_CO
    FF)のテーブルを記録した領域を有し、 前記オーディオタイトルセットプログラムチェーン情報
    テーブル(ATS_PGCIT)には、オーディオタイ
    トルセットプログラム情報(PGI)及び前記オーディオ
    セルの再生順序を示したセルプレイバック情報(C_PB
    I)が含まれており、また使用すべき前記混合係数(A
    TS_DM_COFF)のテーブル番号も含まれてお
    り、 前記セルプレイバック情報(C_PBI)には、前記オーデ
    ィオセル、サイレントセルのタイプを識別したセルタイ
    プ情報(C_TY)と前記セルのスタート(S_SA)及びエン
    ドアドレス(C_EA)、セルインデックス番号(C_IXN)
    が含まれ、 前記オーディオタイトルセットプログラムチェーン情報
    には、前記サイレントセルを含めて再生装置がオーディ
    オコンテンツを再生するのに必要な時間情報を有するこ
    とを特徴とするオーディオ用記録媒体。
JP2002283530A 2002-09-27 2002-09-27 オーディオ用情報記録媒体とその再生装置及び方法 Expired - Lifetime JP3383664B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002283530A JP3383664B1 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 オーディオ用情報記録媒体とその再生装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002283530A JP3383664B1 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 オーディオ用情報記録媒体とその再生装置及び方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04950098A Division JP3376270B2 (ja) 1998-03-02 1998-03-02 オーディオ用情報記録媒体と再生装置

Related Child Applications (5)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002309770A Division JP3389245B1 (ja) 2002-10-24 2002-10-24 オーディオ用記録媒体とその再生装置及び方法
JP2002309772A Division JP3389247B1 (ja) 2002-10-24 2002-10-24 オーディオ用記録媒体とその再生装置及び方法
JP2002309769A Division JP3389244B1 (ja) 2002-10-24 2002-10-24 オーディオ用記録媒体とその再生装置及び方法
JP2002309771A Division JP3389246B1 (ja) 2002-10-24 2002-10-24 オーディオ用記録媒体とその再生装置及び方法
JP2002309773A Division JP3947083B2 (ja) 2002-10-24 2002-10-24 オーディオ用記録媒体とその再生装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3383664B1 JP3383664B1 (ja) 2003-03-04
JP2003115172A true JP2003115172A (ja) 2003-04-18

Family

ID=19197082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002283530A Expired - Lifetime JP3383664B1 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 オーディオ用情報記録媒体とその再生装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3383664B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3383664B1 (ja) 2003-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3394899B2 (ja) オーディオ用データ記録媒体とデータ処理装置及び方法
JP3376265B2 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3354566B1 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3376270B2 (ja) オーディオ用情報記録媒体と再生装置
JP3389245B1 (ja) オーディオ用記録媒体とその再生装置及び方法
JP3383664B1 (ja) オーディオ用情報記録媒体とその再生装置及び方法
JP3389244B1 (ja) オーディオ用記録媒体とその再生装置及び方法
JP3389246B1 (ja) オーディオ用記録媒体とその再生装置及び方法
JP3389247B1 (ja) オーディオ用記録媒体とその再生装置及び方法
JP3394953B2 (ja) オーディオ用データ記録媒体及び処理装置
JP3376371B1 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3392858B1 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3947083B2 (ja) オーディオ用記録媒体とその再生装置及び方法
JP3441453B2 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3392852B1 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3392855B1 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3392854B1 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3441454B2 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3842712B2 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3392853B1 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3392857B1 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP3376372B2 (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP2003178560A (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP2003036657A (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム
JP2003178557A (ja) 複数コンテンツのオブジェクト共有化システム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121220

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121220

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131220

Year of fee payment: 11

S131 Request for trust registration of transfer of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313133

SZ02 Written request for trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z02

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term