JP2003114948A - 画像データ提供サービスシステム及び判別システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ホストサーバーと画像処理装置間で伝達される
データの容量を減少させることができる画像データ提供
サービスシステム及び画像データの管理者の保護を図る
ことができる判別システムを提供する。 【解決手段】ユーザー端末１によりネットワークを介し
て画像データの特定がなされたとき、特定された画像デ
ータに対応した画像データの管理者の識別情報（企業識
別情報）と、画像データの識別情報（画像コード）と
が、ホストサーバー２からラボサーバー３に伝達される
ことで、ラボサーバー３は、特定された画像データを認
識できるようになっているので、ホストサーバー２から
ラボサーバー３に対して、画像データそのものを伝達す
る必要がなくなり、ネットワークを介して伝達を行う場
合には、画像データに比べて極端に容量の小さなテキス
トデータに前記識別情報を収めて送信するだけで足りる
ので、通信時間の短縮を図ると共にネットワークの渋滞
を回避することができ、あるいは記憶媒体を介して伝達
を行う場合には、ＦＤなど低容量だが安価な記憶媒体を
用いることができるため、コスト低減に寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばネットワー
ク経由で画像データを提供可能な画像データ提供サービ
スシステム及びホストサーバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、デジタルカメラやスキャナーなど
の画像データ生成機器は、画像処理技術の向上により、
めざましい勢いで普及している。それに伴い、使用して
いるユーザーのデジタル画像に対する意識も高まり、イ
ンターネットのホームページ作成やデジタルプリントな
ど様々な用途で使われてきている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、アイドルや
キャラクターなどの画像にかかる画像データをホストサ
ーバーに記憶しておき、ユーザーの求めに応じて、これ
をネットワークを介してプリントサーバーに送信するこ
とで、所望のプリントを得るサービスも考えられる。か
かる場合、ユーザーはショップに出向く必要はなく、端
末から好きなアイドルやキャラクターを指定すること
で、所望のプリントを得ることができる。

【０００４】しかるに、かかるサービスシステムの問題
点の一つは、ホストサーバーからプリントサーバーに大
容量の画像データを送信するのに時間がかかるというこ
とである。すなわち、たとえばポスターなど大判の用紙
に高画質な画像をプリントするためには、相当大容量の
画像データが必要となるが、ネットワークを介してこれ
を転送するとなると、相当な時間がかかり、場合によっ
てはホストサーバーやプリントサーバーのハングアップ
を招くおそれがある。

【０００５】一方、人気のあるアイドルやキャラクター
などの画像にかかる画像データは、不正な複製が行われ
やすいという実状がある。そのような不正な行為を看過
すると、画像データの持ち主の利益が図れない。かかる
場合、画像データを利用する際に、その画像データの供
給元が判明すれば、そこに対して利用料を払うことで、
画像データの持ち主の利益を保護することができる。

【０００６】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、ホストサーバーと画像処理装置
間で伝達されるデータの容量を減少させることができる
画像データ提供サービスシステム及び画像データの管理
者の保護を図ることができる判別システムを提供するこ
とを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の画像データ提供
システムは、ホストサーバーと、前記ホストサーバーに
ネットワークを介して接続されたユーザー端末と、画像
処理装置とを有する画像データ提供サービスシステムに
おいて、前記ホストサーバーと前記画像処理装置には、
画像データの管理者が管理する画像データと、画像デー
タの管理者の識別情報と、画像データの識別情報とが対
応づけられて記憶されており、前記ユーザー端末により
前記ネットワークを介して画像データの特定がなされた
とき、特定された画像データに対応した画像データの管
理者の識別情報と、画像データの識別情報とが、前記ホ
ストサーバーから前記画像処理装置に伝達されること
で、前記画像処理装置は、特定された画像データを認識
できるようになっているので、前記ホストサーバーから
前記画像処理装置に対して、画像データそのものを伝達
する必要がなくなり、ネットワークを介して伝達を行う
場合には、画像データに比べて極端に容量の小さなテキ
ストデータに前記識別情報を収めて送信するだけで足り
るので、通信時間の短縮を図ると共にネットワークの渋
滞を回避することができ、あるいは記憶媒体を介して伝
達を行う場合には、ＦＤなど低容量だが安価な記憶媒体
を用いることができるため、コスト低減に寄与する。
尚、「画像データ」には静止画像データ及び動画データ
を含む。又、「画像処理装置」とは、プリンタやモニタ
を含むが、これに限られない。さらに、「画像データの
管理者」とは、画像データを提供する権利を有する者で
あれば足り、法人、個人を問わない。

【０００８】本明細書中、データの「送信」とは、デー
タをアップロードすること及びデータをダウンロードさ
れることを含み、データの「受信」とは、データをダウ
ンロードすること及びデータをアップロードされること
を含む。

【０００９】更に、前記ホストサーバーは、前記ユーザ
ー端末に対してサムネール画像データを送信し、送信さ
れたサムネール画像データに基づいて表示された画像を
特定することにより、前記ホストサーバーに記憶された
画像データが特定されると、前記ユーザー端末を操作す
るユーザーは、前記識別情報を知らなくても、例えば表
示されたサムネール画像をクリックするなどして所望の
画像データの特定ができるので、特定にかかる操作を簡
略化させることができると共に、前記識別情報が流出し
て悪用されることを抑制できる。

【００１０】又、前記ホストサーバーは、前記画像デー
タの特定に関し、前記ユーザー端末を操作したユーザー
の口座から、所定額を引き落とす処理を行うと、ユーザ
ーの手間をかけることなく自動課金を行えるので好まし
い。

【００１１】さらに、前記ホストサーバーから提供され
る画像データについては、複写回数が制限されると、無
制限な利用が抑制されるので好ましい。

【００１２】本発明の判別システムは、画像データに、
その画像データを管理する管理者の識別情報を対応づけ
て記憶することにより、前記画像データが利用されると
きは、前記対応づけて記憶された識別情報に基づいて、
その画像データを管理する管理者を判別するので、ある
画像データを利用しようとしたときに、前記識別情報に
基づいて、その画像データの管理者が判別されれば、そ
の管理者に利用料を払うことで、画像データの利用に応
じた対価を前記管理者が受け取ることができ、画像デー
タの不正利用に効果がある。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態を参照して本発
明を説明する。図１は、本実施の形態にかかる画像デー
タ提供サービスシステム及び判別システムの概略構成を
示す図である。図１において、ユーザーの使用するユー
ザー端末１は、ターミナルアダプタ１ａを介して、ネッ
トワーク（ＷＡＮ）に接続されている。ホストサーバー
２は、ルータ２ａを介して、ネットワーク（ＷＡＮ）に
接続されている。プリントショップ内に設置されたラボ
サーバー３は、ＬＡＮを介して画像形成装置（プリン
タ）４と、画像処理端末５とに接続され、且つルータ３
ａを介して、ネットワーク（ＷＡＮ）に接続されてい
る。ラボサーバー３，画像形成装置４，画像処理端末５
で画像処理装置を形成する。尚、ユーザー端末として機
能する携帯電話６から、ネットワーク（ＷＡＮ）に接続
することも可能である。

【００１４】ホストサーバー２及びラボサーバー３は、
それぞれハードディスク２ｂ、３ｂに、同一の画像デー
タと、その画像データの管理者である会社の識別情報
（企業識別情報）と、画像データの識別情報（画像コー
ド）とを対応づけて記憶している。図２は、ホストサー
バー２及びラボサーバー３のハードディスク２ｂ、３ｂ
に記憶されたデータ等を表にしたものである。従って、
企業識別情報と画像コードが分かれば、画像データの特
定が可能となる。

【００１５】次に、本実施の形態にかかるシステムの動
作について説明する。図３、４は、本システムの動作に
かかるフローチャートを示す図である。サービスを受け
ようとするユーザーは、ユーザー端末１からホストサー
バー２にアクセスし、ホストサーバー２のハードディス
ク２ａに記憶されている画像データを分野（アイドル、
キャラクターなど）別に選んで、それに対応するサムネ
ール画像データをダウンロードする。すると、ユーザー
端末１のディスプレイには、サムネール画像が表示され
るので、ユーザーは任意のサムネール画像をクリックす
るなどして、好みの画像を特定することができる。これ
により、注文動作がなされる（図３のステップＳ１０
１）。尚、ユーザーがプリントを所望するプリントショ
ップは、あらかじめ決められているものとする。

【００１６】ホストサーバー２は、ユーザーのクリック
操作に応じて、図２の表を参照し、その画像データに対
応する企業識別情報と、画像コードとを取得して（ステ
ップＳ１０２）、これらを、ユーザー名と共にメモリカ
ードＭＣに記憶する（ステップＳ１０３）。メモリカー
ドＭＣは、小容量のテキストデータを保存できるもので
足りる。以上で、画像の注文動作が完了する。尚、この
とき、ホストサーバー２は、銀行などにおけるユーザー
の口座にアクセスして、ユーザーの所望するサービスに
対応する料金を自動的に引き落とすようにすると好まし
い。

【００１７】ホストサーバー２がプリントショップに配
置されていない場合、メモリカードＭＣは、プリントシ
ョップに搬送され、画像処理端末４の読取部に挿入され
る（図４のステップＳ２０１）。かかる読取部は、記憶
されている企業識別情報と画像コードとを読み取る（ス
テップＳ２０２）。読み取られた企業識別情報と画像コ
ードとを用いて、ラボサーバー３のハードディスク３ｂ
内を検索すれば、対応する画像データを特定することが
できる。そこで、ステップＳ２０３で、画像形成装置５
は、ラボサーバー３から、対応する画像データを受信し
て、ステップＳ２０４でプリントを出力するようになっ
ている。ＬＡＮ内では大容量のデータ転送が可能であ
る。このようにして形成されたプリントは、郵送もしく
は店頭でユーザーに引き渡されることとなる。

【００１８】本実施の変形例としては、ユーザーが、注
文時に、プリントの引き渡しを希望するプリントショッ
プにあるラボサーバー３のＵＲＬ情報などを、ホストサ
ーバー２に送信することも考えられる。かかる場合、送
信されたＵＲＬ情報に基づき、ホストサーバー２からラ
ボサーバー３に対して、ユーザーが指定した画像データ
に対応する企業識別情報と画像コードとを、テキストデ
ータとして含めたメールが送信されることとなる。かか
る場合、メールのデータ容量は小さいので、通信時間は
きわめて短時間で足りる。上述と同様にして、企業識別
情報と画像コードとに基づいて、ラボサーバー３のハー
ドディスク３ｂ内が検索され、対応する画像データが画
像形成装置４に送信されることとなる。

【００１９】さらに、別な変形例としては、プリントシ
ョップで、画像データに基づきプリントを形成するので
はなく、たとえばＣＤなどの記憶媒体に画像データを記
憶して、ユーザーに提供するサービスも考えられる。か
かる場合、同様な手順で、プリントショップにて画像デ
ータを記憶したＣＤ等を提供したときに、ユーザーが、
その画像データを無制限に複製できるとすると、画像デ
ータの管理者の利益が図れない。そこで、このような場
合、ユーザーが画像データを複写できる回数は、たとえ
ば３回までと制限することで、管理者の利益を図ること
ができる。複写を制限する方法は、たとえば画像データ
に対応づけて複写回数を記録し、制限回数以上では複写
を禁止するプログラムが考えられる。

【００２０】又、別な実施の形態においては、画像デー
タに対応づけて企業識別情報を記録することがある。一
般的に、画像データは不正に複写されることが多いとい
え、それにより画像データの管理者の利益が損なわれ
る。そこで、本実施の形態においては、画像データに対
応づけて企業識別情報を記憶するようにする。こうする
ことにより、市場で画像データを利用する場合、企業識
別情報を読み出すことで、その管理者に利用料を支払う
ようにすれば、管理者の利益が保護される。

【００２１】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば、ラボサーバー３のハードディ
スク３ｂに、ユーザーの所有する画像データを、ユーザ
ーの識別情報及び画像データの識別情報と対応づけて記
憶しておけば、ユーザーが、改めて画像データを送信す
ることなく、ユーザー端末１からユーザーの識別情報及
び画像データの識別情報をラボサーバー３に送信するだ
けで、画像形成装置４によりプリントを行わせることも
できる。この場合、ラボサーバー３がホストサーバーの
機能を果たし、画像形成装置４が画像処理装置の機能を
果たす。ユーザーからの注文は、ユーザー端末１からだ
けでなく、携帯電話６からも行える。

【００２２】

【発明の効果】本発明によれば、ホストサーバーと画像
処理装置間で伝達されるデータの容量を減少させること
ができる画像データ提供サービスシステム及び画像デー
タの管理者の保護を図ることができる判別システムを提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態にかかる画像データ提供サービス
システム及び判別システムの概略構成を示す図である。

【図２】ホストサーバー２及びラボサーバー３のハード
ディスク２ｂ、３ｂに記憶されたデータ等を表にした図
である。

【図３】本システムの動作にかかるフローチャートを示
す図である。

【図４】本システムの動作にかかるフローチャートを示
す図である。

【符号の説明】

１ ユーザー端末 ２ ホストサーバー ３ ラボサーバー ４ 画像形成装置 ５ 画像処理端末 ６ 携帯電話

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ４１Ｊ 29/38 Ｂ４１Ｊ 29/38 Ｚ Ｇ０６Ｆ 3/12 Ｇ０６Ｆ 3/12 Ａ 13/00 ５４７ 13/00 ５４７Ｖ (72)発明者 片桐 禎人 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 Ｆターム(参考） 2C061 AP01 HJ06 HK23 HQ17 HX10 5B021 AA01 BB02 NN00 NN18

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホストサーバーと、前記ホストサーバー
   にネットワークを介して接続されたユーザー端末と、画
   像処理装置とを有する画像データ提供サービスシステム
   において、 前記ホストサーバーと前記画像処理装置には、画像デー
   タの管理者が管理する画像データと、画像データの管理
   者の識別情報と、画像データの識別情報とが対応づけら
   れて記憶されており、 前記ユーザー端末により前記ネットワークを介して画像
   データの特定がなされたとき、特定された画像データに
   対応した画像データの管理者の識別情報と、画像データ
   の識別情報とが、前記ホストサーバーから前記画像処理
   装置に伝達されることで、前記画像処理装置は、特定さ
   れた画像データを認識できるようになっていることを特
   徴とする画像データ提供サービスシステム。
2. 【請求項２】 前記ホストサーバーは、前記ユーザー端
   末に対してサムネール画像データを送信し、送信された
   サムネール画像データに基づいて表示された画像を特定
   することにより、前記ホストサーバーに記憶された画像
   データが特定されることを特徴とする請求項１に記載の
   画像データ提供サービスシステム。
3. 【請求項３】 前記ホストサーバーは、前記画像データ
   の特定に関し、前記ユーザー端末を操作したユーザーの
   口座から、所定額を引き落とす処理を行うことを特徴と
   する請求項１または２に記載の画像データ提供サービス
   システム。
4. 【請求項４】 前記ホストサーバーから提供される画像
   データについては、複写回数が制限されることを特徴と
   する請求項１乃至３のいずれかに記載の画像データ提供
   サービスシステム。
5. 【請求項５】 画像データに、その画像データを管理す
   る管理者の識別情報を対応づけて記憶することにより、
   前記画像データが利用されるときは、前記対応づけて記
   憶された識別情報に基づいて、その画像データを管理す
   る管理者を判別することを特徴とする判別システム。