JP2003114250A - 回転電機の部分放電検出装置 - Google Patents

回転電機の部分放電検出装置

Info

Publication number
JP2003114250A
JP2003114250A JP2001310070A JP2001310070A JP2003114250A JP 2003114250 A JP2003114250 A JP 2003114250A JP 2001310070 A JP2001310070 A JP 2001310070A JP 2001310070 A JP2001310070 A JP 2001310070A JP 2003114250 A JP2003114250 A JP 2003114250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partial discharge
signal
circuit
detection
electric machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001310070A
Other languages
English (en)
Inventor
Kichiji Kaneda
吉治 兼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001310070A priority Critical patent/JP2003114250A/ja
Publication of JP2003114250A publication Critical patent/JP2003114250A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Relating To Insulation (AREA)
  • Tests Of Circuit Breakers, Generators, And Electric Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分放電の信号レベルの変化に応じて、部分
放電の検出レベルを自動制御することのできる回転電機
の部分放電検出装置を得る。 【解決手段】 部分放電検出装置に、部分放電の信号を
出力する部分放電センサと、信号を減衰させる減衰器
と、信号からノイズを除去する狭帯域バンドパスフィル
タと、信号を増幅して第1の信号として出力する増幅器
と、第1の信号に基づいて部分放電の発生頻度に対応し
た第2の信号を生成する検出レベル制御回路と、第2の
信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換
器と、第2の信号を格納するコンピュータとを備え、狭
帯域バンドパスフィルタは中心周波数が5MHz〜40
MHz、帯域幅が1MHz〜3MHzの範囲で、検出レ
ベル制御回路は予め設定された発生頻度基準値と第2の
信号の発生頻度値とが同値となるように第2の信号の検
出レベルを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動機や発電機
などの部分放電検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般産業のプラントの規模は大型
化の一途をたどっており、これに伴って回転電機も大型
化するとともにその設置数も増大している。従って、こ
のような電気機器においては高い信頼性が要求されるの
で、保守点検を確実に行い、絶縁破壊などの突発事故を
未然に防止する必要がある。
【0003】このような突発事故の未然防止を目的とし
て、運転中に回転電機を連続監視する要求が非常に強く
なってきている。
【0004】特に、運転中の回転電機の絶縁状態を監視
することが重要になってきており、その中でも絶縁性状
を表す部分放電の連続監視技術が重要視されつつある。
一般に回転電機においては、固定子巻線の絶縁層に運転
ストレスによって亀裂や剥離などの劣化が生じると、運
転中の電圧により部分放電が発生する。したがって、こ
のような部分放電を計測することにより、絶縁の劣化状
態を把握している。
【0005】すなわち、回転電機に発生する部分放電を
検出するためには、固定子巻線に隣接して設置された部
分放電センサが用いられており、感知信号に基づいて部
分放電検出装置において計測が行なわれている。
【0006】しかし、部分放電センサが感知した部分放
電の信号には、一般にノイズが存在するので、部分放電
とノイズとを識別して部分放電のみを計測する必要があ
る。このように、回転電機の運転中に計測されるノイズ
は、部分放電計測を困難にする最大の要因となってい
る。
【0007】そこで、従来より、ノイズ除去機能を備え
た部分放電検出装置が提案されている。例えば、特開2
000−329833公報に記載された従来装置では、
1つの部分放電計測手段を用いて、複数台の回転電機の
各々に設けられた複数の部分放電検出手段の信号を任意
に選択し、選択された信号から各々のノイズ除去条件に
応じたノイズ除去をソフトウェアを用いて行うことによ
り、複数台の回転電機の部分放電を検出している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の部分放電検出装
置は以上のように、部分放電検出レベルをあらかじめコ
ンピュータに設定しておくことでノイズを除去している
ので、最大放電電荷(1秒あたりの部分放電の発生頻
度)を任意に設定して、それに応じた部分放電の検出レ
ベルを自動制御することができないという問題点があっ
た。
【0009】また、部分放電の信号レベルが大きく変化
した場合に、それに応じて部分放電の検出範囲(検出レ
ンジ)を自動制御することができないという問題点があ
った。
【0010】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、部分放電の信号レベルの変化に
応じて、部分放電の検出レベルを自動制御することので
きる部分放電検出装置を得ることを目的とする。
【0011】また、部分放電の信号レベルが大きく変化
した場合に、それに対応して減衰器の減衰範囲を自動制
御することのできる部分放電検出装置を得ることを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回転電機
の部分放電検出装置は、回転電機の部分放電を検出し
て、部分放電信号を出力する部分放電センサと、部分放
電信号を減衰させる減衰器と、減衰器を介した部分放電
信号からノイズを除去する狭帯域バンドパスフィルタ
と、狭帯域バンドパスフィルタを介した部分放電信号を
増幅して、第1の部分放電信号として出力する増幅器
と、第1の部分放電信号に基づいて、部分放電の発生頻
度に対応した第2の部分放電信号を生成する検出レベル
制御回路と、第2の部分放電信号をデジタル信号に変換
するアナログ/デジタル変換器と、アナログ/デジタル
変換器を介した第2の部分放電信号を格納するコンピュ
ータとを備え、狭帯域バンドパスフィルタは、中心周波
数が5MHz〜40MHz、帯域幅が1MHz〜3MH
zの範囲に設定され、検出レベル制御回路は、あらかじ
め設定された発生頻度基準値と第2の部分放電信号の発
生頻度値とが同値となるように、第2の部分放電信号の
検出レベルを制御するものである。
【0013】また、この発明に係る回転電機の部分放電
検出装置の検出レベル制御回路は、第2の部分放電信号
の帰還信号を検出しきい値として、検出しきい値以上の
信号レベルの第1の部分放電信号の成分を通過させる比
較回路と、比較回路を通過した第1の部分放電信号の成
分の中から部分放電パルスを検出して、部分放電パルス
信号を出力するパルス検出回路と、発生頻度基準値を設
定する発生頻度基準電圧回路と、部分放電パルス信号と
発生頻度基準値とを差動比較して、第2の部分放電信号
を出力する差動増幅回路とを備えたものである。
【0014】また、この発明に係る回転電機の部分放電
検出装置の検出レベル制御回路は、部分放電パルス信号
の発生頻度を検出するパルス発生頻度検出回路と、部分
放電パルス信号の発生頻度に基づいて、発生頻度基準値
を調整する発生頻度調整回路とを備えたものである。
【0015】また、この発明に係る回転電機の部分放電
検出装置の発生頻度基準値は、回転電機の固定子巻線に
印加される交流電圧の周波数の値と同値に設定されたも
のである。
【0016】また、この発明に係る回転電機の部分放電
検出装置は、第2の部分放電信号の信号レベルに基づい
て、減衰器の減衰範囲を判定する検出レベル判定回路と
を備え、検出レベル判定回路は、減衰範囲の判定結果か
ら減衰器の減衰範囲を調整するための減衰器制御信号を
出力し、減衰器を自動制御するものである。
【0017】また、この発明に係る回転電機の部分放電
検出装置の検出レベル判定回路は、デジタル回路からな
り、コンピュータからの部分放電データに基づいて、減
衰範囲を判定するものである。
【0018】さらに、この発明に係る回転電機の部分放
電検出装置の検出レベル判定回路は、アナログ回路から
なり、第2の部分放電信号と増幅器の増幅範囲の上限値
とを比較する上限比較回路と、第2の部分放電信号と増
幅器の増幅範囲の下限値とを比較する下限比較回路とを
備え、上限比較回路および下限比較回路の出力信号を減
衰器制御信号として出力するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック構
成図である。
【0020】図1において、部分放電検出装置(PDモ
ニタ)は、信号入力部(PD入力)1と、減衰器2と、
狭帯域バンドパスフィルタ3と、増幅器4と、検出レベ
ル制御回路5と、アナログ/デジタル変換器6と、CP
Uを備えたコンピュータ7と、表示器8と、PHSモジ
ュールなどの通信手段9とから構成されている。
【0021】また、検出レベル制御回路5は、比較回路
51と、パルス検出回路52と、積分回路53と、差動
増幅回路54と、発生頻度基準電圧回路55とから構成
されている。差動増幅回路54からの出力信号は、帰還
信号56として比較回路51に入力される。
【0022】つぎに、図1を参照しながら、この発明の
実施の形態1による動作について説明する。
【0023】部分放電センサ(図示せず)は、測温素子
(RTD:ResistanceTemperatur
e Detector)を使用しており、回転電機の固
定子巻線に隣接して設置されている。部分放電センサ
は、固定子巻線の部分放電を感知して、部分放電検出装
置の信号入力部1に部分放電信号を出力する。
【0024】部分放電信号は、減衰器2に入力されて、
あらかじめ設定されている減衰範囲の信号レベル(信号
強度)に調整される。続いて、部分放電信号は、狭帯域
バンドパスフィルタに入力され、ノイズに埋もれている
部分放電を検出できるように、ノイズが抑制される。狭
帯域バンドパスフィルタ3は、通過中心周波数が10M
Hz、検出帯域幅が1から5MHzの範囲に設定されて
いる。
【0025】続いて、部分放電信号は、増幅器4に入力
され、あらかじめ設定されている増幅範囲の信号レベル
に調整された後、検出レベル制御回路5に入力される。
【0026】検出レベル制御回路5内において、後述す
るように、部分放電信号とあらかじめ設定された部分放
電検出レベル(帰還信号56)とを比較され、部分放電
検出レベル以上の信号レベル成分のみが通過(検出)し
て出力されることになる。
【0027】検出レベル制御回路5を通過した部分放電
信号は、アナログ/デジタル変換器6を介して8bit
でデジタル変換された後、コンピュータ7中に格納とと
もに、部分放電の検出結果を表示するために表示器8に
伝送される。回転電機の部分放電の検出結果は、PHS
モジュール9を介して遠隔地から監視することができ
る。
【0028】次に、検出レベル制御回路5における部分
放電検出レベルの制御動作について、詳細に説明する。
【0029】部分放電信号は、まず、検出レベル制御回
路5内の比較回路51に入力される。比較回路51に
は、部分放電検出レベルの下限値を示す検出しきい値
(帰還信号56)があらかじめ設定されており、比較回
路51は、検出しきい値と部分放電信号との信号レベル
を比較して、検出しきい値以上の部分放電信号の成分の
みを通過させて、パルス検出回路52に入力する。
【0030】続いて、パルス検出回路52において、部
分放電信号のパルスが検出され、部分放電パルス信号と
して積分回路53に入力される。積分回路53は、部分
放電信号のパルスを積分し、この積分信号を差動増幅回
路54に入力する。
【0031】差動増幅回路54の他方の入力端子には、
発生頻度基準電圧回路55からの基準電圧が入力されて
いる。発生頻度基準電圧回路55では、部分放電の発生
頻度基準値(最大放電電荷量)を任意に設定することが
でき、それに対応する発生頻度基準信号を出力する(例
えば、60pps(60個/秒))。
【0032】なお、発生頻度基準値は、一定時間内に発
生する部分放電電荷量(パルス数)の基準値を示す。検
出レベル制御回路5で検出する放電電荷量が許容放電電
荷量以下であれば、回転電機にとっては無害であるの
で、このようにある一定の基準値を定めて検出を行う。
【0033】したがって、差動増幅回路54は、積分回
路53でパルス積分された部分放電パルス信号を、発生
頻度基準信号と差動比較して増幅し、検出しきい値基準
信号を出力する。
【0034】検出しきい値基準信号は、帰還信号56と
して、比較回路51の基準入力端子に入力される。
【0035】これにより、比較回路51の検出しきい値
は、検出対象となる部分放電の発生頻度値と、発生頻度
基準電圧回路55で設定した発生頻度基準値とが同値に
なるように、検出しきい値基準信号に基づいて調整され
る。すなわち、検出レベル制御回路5で検出される部分
放電の発生頻度値は、発生頻度基準電圧回路55で設定
した値となる。
【0036】また、部分放電検出装置で検出する発生頻
度値は、回転電機の固定子巻線に印加された交流電圧の
周波数と同値を指標としている。したがって、発生頻度
基準電圧回路55で交流電圧の周波数と同値の発生頻度
値を設定すれば、検出する発生頻度値は、交流電圧の周
波数と同値となるように調整される。
【0037】以上のように、発生頻度基準値を設定する
ことにより、部分放電検出レベルの自動制御を行うこと
ができる。
【0038】また、図1においては、積分回路53が設
けられているが、差動増幅回路54が高速処理可能であ
れば、積分回路53を省略することもできる。
【0039】さらに、遠隔監視用の通信手段として、P
HSモジュール9を用いたが、他の通信手段を用いても
よい。
【0040】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、発生頻度値を調整することについて言及しなかった
が、発生頻度値が発生頻度基準値になるように部分放電
パルス信号の信号レベルを調整してもよい。
【0041】以下、図面を参照しながら、発生頻度値を
調整可能としたこの発明の実施の形態2について説明す
る。図2は、この発明の実施の形態2を示すブロック構
成図である。
【0042】図2において、前述(図1参照)と同様の
ものについては、同一符号を付して、または符号の後に
「A」を付して詳述を省略する。
【0043】検出レベル制御回路5Aは、前述の構成に
加えて、パルス発生頻度検出回路57を備えている。ま
た、発生頻度基準電圧回路55に代えて、発生頻度調整
回路58を備えている。
【0044】パルス発生頻度検出回路57は、パルス検
出回路52と発生頻度調整回路58との間に挿入されて
いる。
【0045】つぎに、図2を参照しながら、この発明の
実施の形態2による動作について説明する。なお、検出
レベル制御回路5A以外の動作については、上記実施の
形態1と同様であるので、説明は検出レベル制御回路5
Aのみとし、それ以外については省略する。
【0046】部分放電信号は、検出レベル制御回路5A
に入力されると、まず、前述と同様に、比較回路51を
通過してパルス検出回路52に入力される。
【0047】この場合、パルス検出回路52は、部分放
電パルス信号を2分岐して出力し、一方の部分放電パル
ス信号は、積分回路53によりパルス積分され、他方の
部分放電パルス信号は、パルス発生頻度検出回路57に
より一定時間における発生頻度値が計数される。
【0048】発生頻度調整回路58には、あらかじめ発
生頻度基準値が任意に設定されており、発生頻度調整回
路58は、パルス発生頻度検出回路57で計測された発
生頻度の計数値が、設定された発生頻度基準値となるよ
うに、部分放電パルス信号の信号レベルを調整する。
【0049】続いて、差動増幅回路54では、積分回路
53でパルス積分された部分放電パルス信号と、発生頻
度調整回路58で信号レベルを調整した部分放電パルス
信号とを差動比較して、増幅し、検出しきい値基準信号
を出力する。
【0050】検出しきい値基準信号は、帰還信号56と
し、比較回路51に入力される。
【0051】これにより、前述と同様に、比較回路51
の検出しきい値が調整され、検出レベル制御回路5Aで
検出する部分放電の発生頻度値は、発生頻度調整回路5
8で設定した発生頻度基準値となる。
【0052】以上のように、部分放電の発生頻度値を調
整することにより、常に一定の発生頻度の部分放電のみ
を検出することができる。
【0053】また、部分放電検出装置で検出する発生頻
度値は、回転電機の固定子巻線に印加された交流電圧の
周波数と同値を指標としている。したがって、発生頻度
調整回路58で交流電圧の周波数と同値の発生頻度値を
設定すれば、パルス発生頻度検出回路57で検出する発
生頻度値は、交流電圧の周波数と同値となるように調整
される。
【0054】実施の形態3.なお、上記実施の形態1、
2では、減衰器2の減衰範囲の制御について言及しなか
ったが、部分放電信号が増幅器4の増幅範囲内となるよ
うに減衰器2を制御してもよい。
【0055】以下、図面を参照しながら、減衰器2を制
御するように構成したこの発明の実施の形態3について
説明する。図3は、この発明の実施の形態3を示すブロ
ック構成図である。
【0056】図3において、前述(図1、2参照)と同
様のものについては、同一符号を付して、または符号の
後に「B」を付して詳述を省略する。
【0057】この場合、部分放電検出装置は、前述(図
2参照)の構成に加えて、デジタル回路からなる検出レ
ベル判定回路10を備えている。検出レベル判定回路1
0は、減衰器制御信号11を生成し、減衰器2に入力す
る。
【0058】つぎに、図3を参照しながら、この発明の
実施の形態3による動作について説明する。
【0059】まず、部分放電センサからの部分放電信号
は、信号入力部1を介して減衰器2に入力され、続い
て、狭帯域バンドパスフィルタ3および増幅器4を介し
て、検出レベル制御回路5Aに入力される。
【0060】検出レベル制御回路5Aを通過した部分放
電検出レベル以上の部分放電信号は、アナログ/デジタ
ル変換器6を介して、コンピュータ7B中に格納され
る。
【0061】コンピュータ7Bは、部分放電データを表
示器8およびPHSモジュール9に伝送するとともに、
部分放電データに基づいて、検出レベル判定回路10を
動作させる。
【0062】検出レベル判定回路10は、部分放電の信
号レベルを判定し、信号レベルが50/256bit以
下になると、減衰器2の減衰範囲(減衰レンジ)を1レ
ンジ上げ、250/256bitを超えると、減衰範囲
を1レンジ下げるように減衰器制御信号11を生成す
る。
【0063】減衰器2は、検出レベル判定回路10から
の減衰器制御信号11に応答して、入力信号の減衰範囲
を可変設定する。
【0064】以上のように、部分放電信号が増幅器4の
増幅範囲を超える信号レベルである場合や、信号レベル
が小さくて増幅後でも感度が低い場合であっても、減衰
器2の減衰範囲を制御して、信号レベルが増幅器4の最
適範囲となるように自動調整することができる。
【0065】なお、一例として、具体的に判定レベルを
挙げて説明したが、この判定レベルに限定されるもので
はなく、増幅器4の動作範囲および精度範囲などを考慮
して任意に決定することができる。
【0066】実施の形態4.なお、上記実施の形態3で
は、減衰器2の減衰範囲制御回路としてデジタル回路を
用いたが、アナログ回路を用いてもよい。
【0067】以下、図面を参照しながら、減衰範囲制御
回路としてアナログ回路を用いたこの発明の実施の形態
4について説明する。図4は、この発明の実施の形態4
を示すブロック構成図である。
【0068】図4において、前述(図1〜3参照)と同
様のものについては、同一符号を付して、または符号の
後に「C」を付して、詳述を省略する。
【0069】図4において、検出レベル判定回路10C
は、検出レベル制御回路5Aの出力信号を入力データと
した上限比較回路101および下限比較回路102によ
り構成されている。各比較回路101、102の出力信
号は、減衰器制御信号11として減衰器2に入力され
る。
【0070】つぎに、図4を参照しながら、この発明の
実施の形態4による動作について説明する。なお、検出
レベル判定回路10C以外については、前述(実施の形
態3参照)と同様なので、説明を省略する。
【0071】検出レベル判定回路10C内の各比較回路
101、102は、検出レベル制御回路5Aからの出力
電圧と、増幅器4の増幅範囲の上限値、下限値とを比較
して、検出レベル制御回路5Aからの出力電圧が増幅範
囲内に収まるように、減衰器制御信号11を生成し、減
衰器2の減衰範囲を決定する。
【0072】まず、上限比較回路101は、検出レベル
制御回路5Aからの出力電圧が増幅範囲の上限値(例え
ば95%)を上回ると、減衰器2の減衰範囲の下限値を
下げるように減衰器制御信号11を出力する。
【0073】また、下限比較回路102は、検出レベル
制御回路5Aからの出力電圧が増幅範囲の下限値(例え
ば40%)を下回ると、減衰器2の減衰範囲の上限値を
上げるように減衰器制御信号11を出力する。
【0074】このようにして、検出レベル制御回路5A
からの出力電圧が常に増幅器4における増幅範囲の40
%〜95%に収まるように、減衰器2の減衰範囲が制御
される。
【0075】以上のように、アナログ回路からなる検出
レベル判定回路10Cを用いても、部分放電信号が増幅
器4の増幅範囲を超える信号である場合や、信号が小さ
くて増幅後でも感度が低い場合に、減衰器2を制御し
て、部分放電信号が増幅器4の最適範囲となるようにす
ることができる。
【0076】この実施の形態4では、一例として、増幅
範囲が40%〜95%となるような減衰範囲として具体
的に数値を挙げたが、この範囲に限定されるものではな
く、減衰器2の動作特性などを考慮して減衰範囲は任意
に決定することができる。
【0077】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、回転
電機の部分放電を検出して、部分放電信号を出力する部
分放電センサと、部分放電信号を減衰させる減衰器と、
減衰器を介した部分放電信号からノイズを除去する狭帯
域バンドパスフィルタと、狭帯域バンドパスフィルタを
介した部分放電信号を増幅して、第1の部分放電信号と
して出力する増幅器と、第1の部分放電信号に基づい
て、部分放電の発生頻度に対応した第2の部分放電信号
を生成する検出レベル制御回路と、第2の部分放電信号
をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器
と、アナログ/デジタル変換器を介した第2の部分放電
信号を格納するコンピュータとを備え、狭帯域バンドパ
スフィルタは、中心周波数が5MHz〜40MHz、帯
域幅が1MHz〜3MHzの範囲に設定され、検出レベ
ル制御回路は、あらかじめ設定された発生頻度基準値と
第2の部分放電信号の発生頻度値とが同値となるよう
に、第2の部分放電信号の検出レベルを制御するので、
部分放電レベルの変動に応じて部分放電パルス検出数を
調整し、精度よく最大放電電荷量のみを検出することが
でき、小型化、軽量化、低コスト化することのできる回
転電機の部分放電検出装置が得られる効果がある。
【0078】また、この発明によれば、検出レベル制御
回路は、第2の部分放電信号の帰還信号を検出しきい値
として、検出しきい値以上の信号レベルの第1の部分放
電信号の成分を通過させる比較回路と、比較回路を通過
した第1の部分放電信号の成分の中から部分放電パルス
を検出して、部分放電パルス信号を出力するパルス検出
回路と、発生頻度基準値を設定する発生頻度基準電圧回
路と、部分放電パルス信号と発生頻度基準値とを差動比
較して、第2の部分放電信号を出力する差動増幅回路と
を備えたので、規定の発生頻度の部分放電のみを検出す
ることができ、精度よく最大放電電荷量のみを検出する
ことのできる回転電機の部分放電検出装置が得られる効
果がある。
【0079】また、この発明によれば、検出レベル制御
回路は、部分放電パルス信号の発生頻度を検出するパル
ス発生頻度検出回路と、部分放電パルス信号の発生頻度
に基づいて、発生頻度基準値を調整する発生頻度調整回
路とを備えたので、信号レベルが変動しても規定の発生
頻度の部分放電のみを検出することができ、精度よく最
大放電電荷量のみを検出することのできる回転電機の部
分放電検出装置が得られる効果がある。
【0080】また、この発明によれば、発生頻度基準値
は、回転電機の固定子巻線に印加される交流電圧の周波
数の値と同値に設定されたので、指標となる最大放電電
荷量のみを精度よく検出することのできる回転電機の部
分放電検出装置が得られる効果がある。
【0081】また、この発明によれば、第2の部分放電
信号の信号レベルに基づいて、減衰器の減衰範囲を判定
する検出レベル判定回路とを備え、検出レベル判定回路
は、減衰範囲の判定結果から減衰器の減衰範囲を調整す
るための減衰器制御信号を出力し、減衰器を自動制御す
るので、部分放電の信号レベルに応じて減衰器の減衰範
囲を調整することのできる回転電機の部分放電検出装置
が得られる効果がある。
【0082】また、この発明によれば、検出レベル判定
回路は、デジタル回路からなり、コンピュータからの部
分放電データに基づいて、減衰範囲を判定するので、部
分放電の信号レベルに応じて減衰器の減衰範囲を自動調
整することができ、無人の場合でも連続監視することの
できる回転電機の部分放電検出装置が得られる効果があ
る。
【0083】さらに、この発明によれば、検出レベル判
定回路は、アナログ回路からなり、第2の部分放電信号
と増幅器の増幅範囲の上限値とを比較する上限比較回路
と、第2の部分放電信号と増幅器の増幅範囲の下限値と
を比較する下限比較回路とを備え、上限比較回路および
下限比較回路の出力信号を減衰器制御信号として出力す
るので、アナログ回路での制御でも、部分放電の信号レ
ベルに応じて減衰器の減衰範囲を自動調整することがで
き、回転電機の部分放電を連続監視することのできる回
転電機の部分放電検出装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック構成
図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示すブロック構成
図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示すブロック構成
図である。
【図4】 この発明の実施の形態4を示すブロック構成
図である。
【符号の説明】
1 信号入力部、2 減衰器、3 狭帯域バンドパスフ
ィルタ、4 増幅器、5、5A 検出レベル制御回路、
6 アナログ/デジタル変換器、7、7B CPUを備
えたコンピュータ、8 表示器、9 PHSモジュール
などの通信手段、10、10C 検出レベル判定回路、
11 減衰器制御信号、51 比較回路、52 パルス
検出回路、53 積分回路、54 差動増幅回路、56
帰還信号、57 発生頻度調整回路、58 パルス発
生頻度検出回路、101 上限比較回路、102 下限
比較回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機の部分放電を検出して、部分放
    電信号を出力する部分放電センサと、 前記部分放電信号を減衰させる減衰器と、 前記減衰器を介した部分放電信号からノイズを除去する
    狭帯域バンドパスフィルタと、 前記狭帯域バンドパスフィルタを介した部分放電信号を
    増幅して、第1の部分放電信号として出力する増幅器
    と、 前記第1の部分放電信号に基づいて、前記部分放電の発
    生頻度に対応した第2の部分放電信号を生成する検出レ
    ベル制御回路と、 前記第2の部分放電信号をデジタル信号に変換するアナ
    ログ/デジタル変換器と、 前記アナログ/デジタル変換器を介した第2の部分放電
    信号を格納するコンピュータとを備え、 前記狭帯域バンドパスフィルタは、中心周波数が5MH
    z〜40MHz、帯域幅が1MHz〜3MHzの範囲に
    設定され、 前記検出レベル制御回路は、あらかじめ設定された発生
    頻度基準値と前記第2の部分放電信号の発生頻度値とが
    同値となるように、前記第2の部分放電信号の検出レベ
    ルを制御することを特徴とする回転電機の部分放電検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記検出レベル制御回路は、 前記第2の部分放電信号の帰還信号を検出しきい値とし
    て、前記検出しきい値以上の信号レベルの前記第1の部
    分放電信号の成分を通過させる比較回路と、 前記比較回路を通過した第1の部分放電信号の成分の中
    から部分放電パルスを検出して、部分放電パルス信号を
    出力するパルス検出回路と、 前記発生頻度基準値を設定する発生頻度基準電圧回路
    と、 前記部分放電パルス信号と前記発生頻度基準値とを差動
    比較して、前記第2の部分放電信号を出力する差動増幅
    回路とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の回転
    電機の部分放電検出装置。
  3. 【請求項3】 前記検出レベル制御回路は、 前記部分放電パルス信号の発生頻度を検出するパルス発
    生頻度検出回路と、 前記部分放電パルス信号の発生頻度に基づいて、前記発
    生頻度基準値を調整する発生頻度調整回路とを備えたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の回転電機の部分放電検
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記発生頻度基準値は、 前記回転電機の固定子巻線に印加される交流電圧の周波
    数の値と同値に設定されたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項3までのいずれかに記載の回転電機の部分放電
    検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の部分放電信号の信号レベルに
    基づいて、前記減衰器の減衰範囲を判定する検出レベル
    判定回路とを備え、 前記検出レベル判定回路は、 前記減衰範囲の判定結果から前記減衰器の減衰範囲を調
    整するための減衰器制御信号を出力し、前記減衰器を自
    動制御することを特徴とする請求項1から4に記載の回
    転電機の部分放電検出装置。
  6. 【請求項6】 前記検出レベル判定回路は、デジタル回
    路からなり、 前記コンピュータからの部分放電データに基づいて、前
    記減衰範囲を判定することを特徴とする請求項5に記載
    の回転電機の部分放電検出装置。
  7. 【請求項7】 前記検出レベル判定回路は、アナログ回
    路からなり、 前記第2の部分放電信号と前記増幅器の増幅範囲の上限
    値とを比較する上限比較回路と、 前記第2の部分放電信号と前記増幅器の増幅範囲の下限
    値とを比較する下限比較回路とを備え、 前記上限比較回路および前記下限比較回路の出力信号を
    前記減衰器制御信号として出力することを特徴とする請
    求項5に記載の回転電機の部分放電検出装置。
JP2001310070A 2001-10-05 2001-10-05 回転電機の部分放電検出装置 Pending JP2003114250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001310070A JP2003114250A (ja) 2001-10-05 2001-10-05 回転電機の部分放電検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001310070A JP2003114250A (ja) 2001-10-05 2001-10-05 回転電機の部分放電検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003114250A true JP2003114250A (ja) 2003-04-18

Family

ID=19129115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001310070A Pending JP2003114250A (ja) 2001-10-05 2001-10-05 回転電機の部分放電検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003114250A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7750646B2 (en) 2008-01-10 2010-07-06 General Electric Company Detector for precursive detection of electrical arc
CN103197209A (zh) * 2013-03-27 2013-07-10 西安电子科技大学 局部放电工频同步信号传感装置
CN109212413A (zh) * 2018-08-14 2019-01-15 瑞声科技(新加坡)有限公司 线性马达带宽测量方法
CN110031229A (zh) * 2018-12-30 2019-07-19 瑞声科技(新加坡)有限公司 一种马达带宽的测量方法及装置
CN110865283A (zh) * 2019-11-12 2020-03-06 云南电网有限责任公司临沧供电局 一种可调带宽的局部放电地电波信号处理方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7750646B2 (en) 2008-01-10 2010-07-06 General Electric Company Detector for precursive detection of electrical arc
CN103197209A (zh) * 2013-03-27 2013-07-10 西安电子科技大学 局部放电工频同步信号传感装置
CN109212413A (zh) * 2018-08-14 2019-01-15 瑞声科技(新加坡)有限公司 线性马达带宽测量方法
WO2020034690A1 (zh) * 2018-08-14 2020-02-20 瑞声声学科技(深圳)有限公司 线性马达带宽测量方法
CN109212413B (zh) * 2018-08-14 2021-02-26 瑞声科技(新加坡)有限公司 线性马达带宽测量方法
CN110031229A (zh) * 2018-12-30 2019-07-19 瑞声科技(新加坡)有限公司 一种马达带宽的测量方法及装置
CN110031229B (zh) * 2018-12-30 2021-03-26 瑞声科技(新加坡)有限公司 一种马达带宽的测量方法及装置
CN110865283A (zh) * 2019-11-12 2020-03-06 云南电网有限责任公司临沧供电局 一种可调带宽的局部放电地电波信号处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09101237A (ja) レーザトランスミッタの性能をモニターする方法およびその装置
US5005415A (en) Method and apparatus for detecting variations in a process by processing emitted acoustic signals
US5176032A (en) Method and apparatus for processing electrical signals and a stress wave sensor
KR20180113366A (ko) 전력설비의 절연열화상태 측정장치 및 이를 위한 시험장치
JP2003114250A (ja) 回転電機の部分放電検出装置
KR100360018B1 (ko) 전력기기의 부분방전 검출장치
JPH05122170A (ja) 屋外受信装置の異常監視装置
EP1645887B1 (en) Instrument for detecting and analysing partial discharges in electrical machines
JP2002214185A (ja) センサ異常の検出方法及び検出装置
JPH0945537A (ja) 高電圧機器の絶縁状態監視装置
KR100795917B1 (ko) 절연감시시스템
KR100482305B1 (ko) 변압기내 부분방전 측정용 초음파 상시 감시장치
JP4353840B2 (ja) 電路の部分放電検出方法
JP3172626B2 (ja) 高圧機器の部分放電検出方法
JPH09264913A (ja) 直流安定化電源の連続診断装置
JPH028250B2 (ja)
EP0443714B1 (en) A method and apparatus for processing electrical signals and a stress wave sensor
JP2000209767A (ja) デジタル形保護制御装置のアナログ入力部監視装置
JPH09304452A (ja) 高調波監視装置
JPH0627182A (ja) 部分放電監視装置
JP2924987B2 (ja) ガス絶縁開閉装置のガス漏れ検出方法
JP2000275097A (ja) 振動モニタ装置
JPH05215860A (ja) 中性子検出器出力の監視装置
JP4334207B2 (ja) 電源混入検知方法および装置
JP4479234B2 (ja) 正特性サーミスタの選別方法および選別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002