JP2003114173A - 液体搬送装置およびその製造方法 - Google Patents

液体搬送装置およびその製造方法

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JP2003114173A
JP2003114173A JP2001307439A JP2001307439A JP2003114173A JP 2003114173 A JP2003114173 A JP 2003114173A JP 2001307439 A JP2001307439 A JP 2001307439A JP 2001307439 A JP2001307439 A JP 2001307439A JP 2003114173 A JP2003114173 A JP 2003114173A
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liquid
substrate
chamber
transfer device
pressurizing
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JP2001307439A
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Masatake Akaike
正剛 赤池
Tamayoshi Kurashima
玲伊 倉島
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細な流路に沿って微少量の液体を良好に搬
送する。 【解決手段】 液体室11、各加圧室12a〜12d、
液体溜室13および各連通部14a〜14eとを有する
第1の基板5と、この第1の基板5上に設けられた弾性
を有する第2の基板6とを備える。そして、第2の基板
6上の各加圧室12a〜12dに対応する位置および各
連通部14a〜14eに対応する位置にそれぞれ配設さ
れて、各加圧室内12a〜12dの液体を加圧して液体
を搬送するための各加圧室用の圧電素子21a〜21d
と、各連通部14a〜14eの流路の断面積を変化させ
て液体を搬送するための各連通部用の圧電素子22a〜
22eとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば被検体とし
て血液や排水等の微少量の液体を搬送するための液体搬
送装置およびこの液体搬送装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体プロセスを利用したマイク
ロマシ−ニングによりSi基板に立体的にかつ微細な加
工を施すことが容易とされて、微少量の液体が流される
微細な流路等が加工されている。一方で先端技術、健康
増進を目指した予防医学あるいは医療の高度化、環境問
題の高まり、健康管理の意識拡大に伴って、環境測定や
血液分析等の化学分析装置の需要が増加しており、微少
量の液体を簡便かつ定量的に取り扱うことが必要となっ
てきた。
【0003】しかしながら、微少量の流体を搬送する場
合、流路壁面の損失、すなわち管内損失が大きいため、
微少量の流体が流路を流れ難くなるという問題点があっ
た。
【0004】従来の液体搬送方法には、特開平7−33
2299号公報に開示されているように、搬送手段とし
て圧電素子が取り付けられた駆動板を流路の管壁に固定
して、圧電体が伸縮を繰り返すことによって、駆動板に
大きさの異なる速度ベクトルを与え、この振動によって
液体に流れを発生させているものがある。
【0005】他の従来の液体搬送方法には、特開平5−
187974号公報に開示されているように、搬送手段
として液体の表面張力によって球状態となった液体を移
送用部材に載せて移動させることによって、球状液体を
移送するものがある。
【0006】更に他の従来搬送方法には、特開昭60−
86439号公報に開示されているように、搬送手段と
して吸引を用いて液体を内径0.5mmから1.0mm
の耐薬品性を有する硬質ガラスによって形成された流路
内で搬送している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平7−332299号公報に開示されている従来
の液体搬送方法は、流路の管壁を圧電素子の伸縮モード
で駆動板を介して振動させて、駆動板に大きさの異なる
速度ベクトルを与え、この振動によって液体を搬送する
ため、複数の流路からなり、かつ微細な流路を形成する
ことが困難である。
【0008】また、上述した特開平5−187974号
公報に開示されている従来の液体搬送方法は、表面張力
によって球状化された液体を移送用部材に載せて移動す
るため、液体が移動する雰囲気の影響を受けやすく、例
えば搬送途中に液体が蒸発したりや落下したり、あるい
は搬送中に液体が汚損することを防止するために雰囲気
の清浄化を考慮する必要が生じるという不都合がある。
【0009】また、特開昭60−86439号公報に開
示されている従来の液体搬送方法は、硬質ガラスからな
る円筒状の流路内に吸引によって液体を搬送する場合、
複数の流路を微細かつ高密度に形成することが困難であ
った。
【0010】そこで、本発明は、微細な流路に沿って微
少量の液体を良好に搬送することができる液体搬送装置
およびこの液体搬送装置の製造方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る液体搬送装置は、搬送すべき液体が
収容される液体室と、この液体室から搬送された液体を
加圧して搬出する加圧室と、この加圧室から搬送された
液体が溜められる液体溜室と、これら液体室、加圧室お
よび液体溜室の各間に位置されて互いに連通させる連通
部とが、液体の流路に沿った溝状にそれぞれ設けられた
第1の基板を備える。また、この液体搬送装置は、液体
室、加圧室、液体溜室および前記連通部の各壁面をなす
ように第1の基板上に重ね合わされて設けられた弾性を
有する第2の基板を備える。また、この液体搬送装置
は、第2の基板上の加圧室に対応する位置に配設され
て、第2の基板の一部を押圧して弾性変位させることに
より加圧室内の液体を加圧して液体を搬送するための加
圧室用の押圧手段と、第2の基板上の加圧室に対応する
位置に配設されて、第2の基板の一部を押圧して弾性変
位させることにより連通部の流路の断面積を変化させて
液体を搬送するための連通部用のとを備える。
【0012】以上のように構成された液体搬送装置は、
連通部用の押圧手段を変形させることに伴って第2の基
板の一部を弾性変位させて、連通部の流路の断面積を変
化させることにより、液体室内の液体を連通部側に搬送
する。また、この液体搬送装置は、加圧室用の押圧手段
を変形させることに伴って第2の基板の一部を弾性変位
させて、加圧室の体積を収縮させて加圧することによ
り、加圧室内の液体を液体溜室側に搬送する。そして、
この液体搬送装置は、連通部用の押圧手段および加圧室
用の押圧手段を順次繰り返して変形させて、第2の基板
の一部を弾性変形させることにより、液体室から液体溜
室に液体を搬送する。
【0013】また、本発明に係る液体搬送装置は、第2
の基板上の液体室に対応する位置に更に他の押圧手段が
配設されることが好ましく、この押圧手段によって液体
室から液体が良好に搬出される。
【0014】また、本発明に係る液体搬送装置は、第2
の基板上の液体溜室に対応する位置に更に他の押圧手段
が配設されることが好ましく、この押圧手段によって液
体溜室に搬送される液体の搬送量が制御される。
【0015】また、本発明に係る液体搬送装置は、液体
溜室に、流路内の空気を外部に排出するための排気口が
設けられることが好ましく、液体が良好に搬送される。
また、本発明に係る液体搬送装置は、液体室に、外部か
ら空気を流入させるための通気口が設けられることが好
ましく、液体が良好に搬送される。
【0016】また、本発明に係る液体搬送装置は、連通
部の底面が、連通部用の押圧手段によって第2の基板の
一部が押圧されて弾性変位された形状とほぼ等しい形状
に形成されることが好ましく、連通部の流路の断面積が
確実に縮小される。
【0017】また、本発明に係る液体搬送装置は、第1
の基板がSiからなり、第2の基板がガラス材料からな
ることが好ましく、半導体プロセスによって液体の流路
が微細かつ高密度に形成することが可能とされる。
【0018】また、本発明に係る液体搬送装置は、液体
溜室に他の液体を搬送するための他の液体室、他の連通
部および他の加圧室を備えることにより、複数種の異な
る液体を搬送するとともに混合することが可能とされ
る。
【0019】また、本発明に係る液体搬送装置の製造方
法は、第1の基板の主面に、液体が供給される液体室
と、この液体室から搬送された液体を加圧して搬出させ
る加圧室と、この加圧室から搬送された液体が溜められ
る液体溜室と、これら液体室、加圧室および液体溜室の
各間に位置されて互いに連通させる連通部とを、液体の
流路に沿った溝状にそれぞれ形成する第1の工程を経て
製造する。また、この液体搬送装置の製造方法は、液体
室、加圧室、液体溜室および連通部の各壁面をなすよう
に第1の基板上に第2の基板を重ね合わせて接合する第
2の工程と、第1の基板上に接合された第2の基板が弾
性を有する厚みになるように加工する第3の工程と、第
2の基板上の加圧室および連通部に対応する位置に、加
圧室用の押圧手段および連通部用の押圧手段をそれぞれ
形成する第4の工程とを経て製造する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、液体搬送装置およびこの液体搬送装置の製造
方法を図面を参照して説明する。
【0021】なお、本実施形態の液体搬送装置は、例え
ば、微少量の液体を分析するための各種の分析装置に組
み込まれて微少量の液体を搬送するために使用される。
また、液体としては、例えば血液や、河川の水、工場廃
水等が適用される。
【0022】図1に示すように、液体搬送装置1は、液
体の流路が溝状に形成された第1の基板5と、この第1
の基板5の流路の壁面をなすように第1の基板5に接合
される第2の基板6と、この第2の基板6上に配設され
て液体を第1の基板5の流路に沿って搬送するための駆
動部7とを備えている。
【0023】第1の基板5は、例えばSiによって平板
状に形成されている。第1の基板5の主面には、図1お
よび図2に示すように、液体の流路順に、液体が収容さ
れる液体室11と、この液体室11から搬送された液体
を加圧して搬出する第1〜第4の加圧室12a〜12d
と、これら各加圧室12a〜12dから搬送された液体
が溜められる液体溜室13とがそれぞれ凹設されてい
る。
【0024】また、第1の基板5の主面には、液体室1
1、各加圧室12a〜12dおよび液体溜室13の各間
に位置されて互いに連通させる第1〜第5の連通部14
a〜14eがそれぞれ凹設されている。
【0025】したがって、第1の基板5には、液体室1
1、各加圧室12a〜12d、液体溜室13および各連
通部14a〜14eとによって、液体室11から液体溜
室13に亘る流路が形成されている。また、第1の基板
5には、液体室11から液体溜室13に液体を搬送する
ための複数の流路が並列してそれぞれ形成されている。
【0026】液体室11および液体溜室13は、ほぼ等
しい寸法に形成されている。液体溜室13には、内部の
空気を外部に排出するための排気孔16が設けられてお
り、液体を良好に搬送することが可能とされている。
【0027】また、液体室11には、図示しないが、外
部から内部に空気を流入させる通気孔が設けられてい
る。さらに、液体室11には、図示しないが、搬送する
液体を供給するための供給口が設けられている。液体溜
室13には、液体室11から搬送された液体を外部に排
出するための排出口が設けられている。
【0028】各第1〜第4の加圧室12a〜12dは、
それぞれ同一寸法に形成されており、体積が液体室11
の体積に比して例えば1/10以下に形成されている。
また、各加圧室12a〜12dは、第1の基板5の厚み
方向である第1の基板5の主面からの深さが、液体室1
1および液体溜室13より浅くされている。すなわち、
各加圧室12a〜12dは、第1の基板5の主面に対す
る底面の位置が、液体室11および液体溜室13の底面
の位置より、第1の基板5の主面側に位置されている。
【0029】各第1〜第5の連通部14a〜14eは、
それぞれ同一寸法に形成されており、第1の基板5の主
面にほぼ平行な平坦面とされる底面を有している。これ
ら各連通部14a〜14eは、第1の基板5の厚み方向
である第1の基板5の主面からの深さが、各加圧室12
a〜12dより浅くされている。すなわち、各連通部1
4a〜14eは、第1の基板5の主面に対する底面の位
置が、各加圧室12a〜12dの底面の位置より、第1
の基板5の主面側に位置されている。また、各連通部1
4a〜14eは、流路の開口寸法である断面積が、各加
圧室12a〜12dの流路の断面積より小とされてい
る。
【0030】第2の基板6は、例えば、透明なガラス材
料によって平板状に形成された、いわゆるガラス基板が
用いられている。このガラス基板としては、例えば、ア
ルミノシリケートガラスであるSD−2(登録商標:H
OYA(株))や、ボロンシリケートガラスであるパイ
レックスガラス(登録商標:コーニング社)が用いられ
ている。
【0031】第2の基板6は、第1の基板5上に載置さ
れて、例えば陽極接合によって接合されている。そし
て、第1の基板5上に接合された第2の基板6は、第1
の基板5に隣接する面が、第1の基板5側の液体室1
1、各加圧室12a〜12d、各連通部14a〜14e
および液体溜室13の各壁面をなしている。また、この
第2の基板6は、例えば研磨加工によって厚さが5μm
程度に形成されることにより振動板とされて、弾性変位
が可能とされている。
【0032】液体搬送装置1が備える駆動部7は、図3
および図4に示すように、各第1〜第4の加圧室12a
〜12d内の各液体を加圧して搬送する第1〜第4の加
圧室用の圧電素子21a〜21dと、第1〜第5の連通
部14a〜14eの流路の断面積を変化させるための第
1〜第5の連通部用の圧電素子22a〜22eとを備え
ている。
【0033】また、この駆動部7は、液体室11内の液
体を加圧して搬出するための液体室用の圧電素子23
と、液体溜室13内の液体を外部に排出するための液体
溜室用の圧電素子24とを備えている。
【0034】各加圧室用の圧電素子21a〜21d、各
連通部用の圧電素子22a〜22e、液体室用の圧電素
子23および液体溜室用の圧電素子24は、第2の基板
6上の各加圧室12a〜12d、各連通部14a〜14
e、液体室11および液体溜室13にそれぞれ対応する
位置に配設されており、また液体室11と液体溜室13
との間の各流路にそれぞれ配設されている。
【0035】これら各加圧室用の圧電素子21a〜21
d、各連通部用の圧電素子22a〜22e、液体室用の
圧電素子23および液体溜室用の圧電素子24は、弾性
変位する圧電体26と、この圧電体26に電圧を印加す
る上電極27および下電極28とを有している。各圧電
素子21a〜21d,22a〜22e,23,24は、
圧電体26として例えばPZT(ジルコン酸チタン酸
鉛)が用いられ、上下電極27,28として例えばPt
が用いられている。
【0036】また、各上下電極27,28は、図示しな
いが、電圧を印加するための印加部に電気的に接続され
ている。各圧電素子21a〜21d,22a〜22e,
23,24は、印加部による電圧の印加に伴って圧電体
26が変形されて、第2の基板6の一部を弾性変位させ
る。また、各圧電素子21a〜21d,22a〜22
e,23,24は、印加部による電圧の印加がなくなっ
たとき、弾性変位された第2の基板6の一部が弾性力に
より元に復帰する。
【0037】なお、本実施例において、圧電体26とし
てPZTが用いられたが、ペロブスカイト型の結晶構造
を有する材料であればよく、例えばチタン酸バリウム、
チタン酸鉛等の他の材料が用いられてもピエゾ効果を発
生させることが可能であり、PZTの代わりに用いるこ
とが可能である。
【0038】各加圧室用の圧電素子21a〜21d、各
連通部用の圧電素子22a〜22e、液体室用の圧電素
子23および液体溜室用の圧電素子24は、第2の基板
6上に、圧電体26、上下電極27,28となる各薄膜
が、第2の基板6上に下電極28、圧電体26、上電極
27の順に薄膜がそれぞれ被覆形成されて、所定の領域
以外の各薄膜を除去することによってそれぞれ形成され
ている。
【0039】また、図示しないが、第2の基板6に対向
する位置には、例えば、液体を分析するための光学的分
析手段が配設される。この光学的分析手段によって、液
体搬送装置1は、搬送過程における液体を分析をするこ
とが可能とされる。
【0040】以上のように構成された液体搬送装置1に
ついて、液体室11から液体溜室13に液体を搬送する
動作を図面を参照して説明する。
【0041】まず、液体搬送装置1は、液体室11に所
定の微少量の液体が供給されて収容されている。液体搬
送装置1は、液体室用の圧電素子23に電圧を印加する
ことにより、この液体室用の圧電素子23の変形に伴っ
て第2の基板6の一部が弾性変形されて、液体室11内
の液体が第1の連通部14aに搬入される。
【0042】つぎに、第1の連通部14aは、第1の連
通部用の圧電素子22aが変形することに伴って第2の
基板6の一部が弾性変形されて、流路の断面積が縮小さ
れる。第1の連通部14a内の液体は、第1の連通部用
の圧電素子22aによって第2の基板6の一部が弾性変
形されることにより、第1の連通部14a内から第1の
加圧室12aに搬送される。
【0043】そして、第1の加圧室12aは、第1の加
圧室用の圧電素子21aが変形することに伴って第2の
基板6の一部が弾性変形されて、第1の加圧室12a内
の液体を加圧する。第1の加圧室12a内の液体は、第
1の加圧室用の圧電素子21aによって第2の基板6の
一部が弾性変形されることにより、第1の加圧室12a
から第2の連通部14b内に搬送される。
【0044】また、液体搬送装置1は、第1の加圧室1
2a内の液体を第2の連通部14bに搬送する際に、第
1の連通部用の圧電素子22aによって第1の連通部1
4aの流路の断面積を縮小させることにより、流動抵抗
が大きくなるため、第1の連通部14aを介して液体室
11側に液体が逆流することが抑制される。さらに、液
体搬送装置1は、第1の加圧室12a内の液体を第2の
連通部14bに搬送する際に、第2の連通部用の圧電素
子22bによって第2の連通部14bの流路の断面積を
拡大させることにより、流動抵抗が小さくなるため、第
2の連通部14bに液体が良好に搬送される。
【0045】また、液体搬送装置1は、液体溜室用の圧
電素子24により第2の基板6の一部を弾性変位させ
て、液体溜室13を加圧することによって、液体溜室1
3に搬送される液体の搬送量が制御される。
【0046】以降、上述した各動作と同様に、液体搬送
装置1は、第2の連通部14bから第2の加圧室12b
に液体を搬送し、液体を矢印方向に順次搬送して、繰り
返すことにより液体室11から液体溜室13に搬送す
る。そして、液体搬送装置1は、搬送される液体に伴っ
て、流路内を流動する気体を液体溜室13の排気孔16
から排出する。
【0047】つぎに、上述した液体搬送装置の製造方法
について説明する。液体搬送装置の製造方法は、第1の
基板5に液体の流路を形成する第1の工程と、第1の基
板5上に第2の基板6を接合する第2の工程と、第2の
基板6が弾性を有する厚みになるように加工する第3の
工程と、第2の基板6上に各圧電素子21a〜21d,
22a〜22e,23,24を構成する各薄膜を被覆形
成する第4の工程と、第2の基板6上の所定の位置に各
圧電素子21a〜21d,22a〜22e,23,24
を形成する第5の工程とを経て製造する。
【0048】第1の工程は、第1の基板5の主面に、液
体が供給される液体室11と、この液体室11から搬送
された液体を加圧して搬出させる各加圧室12a〜12
dと、各加圧室12a〜12dを介して搬送された液体
が溜められる液体溜室13と、液体室11、各加圧室1
2a〜12dおよび液体溜室13の各間に位置されて互
いに連通させる各連通部14a〜14eとを、例えばフ
ォトリソグラフ加工によるエッチング処理によって液体
の流路に沿った溝状にそれぞれ形成する溝加工工程であ
る。なお、エッチング処理は、例えばICP(誘導結合
プラズマ)を用いて行われる。
【0049】第2の工程は、液体室11、各加圧室12
a〜12d、液体溜室13および各連通部14a〜14
eの各壁面をなすように第1の基板5上に第2の基板6
を重ね合わせて、例えば陽極接合によって接合する接合
工程である。
【0050】第3の工程は、第1の基板5上に接合され
た第2の基板6が弾性性を有するように、厚みが5μm
程度になるように研磨加工する研磨工程である。
【0051】第4の工程は、圧電体26、上下電極2
7,28となる各薄膜が、第2の基板6上に下電極2
8、圧電体26、上電極27の順に薄膜をそれぞれ被覆
形成する成膜工程である。
【0052】第5の工程は、第2の基板6上に成膜され
た各薄膜から、液体室11、各加圧室12a〜12d、
液体溜室13および各連通部に対応する位置を除く他の
領域の各薄膜を、例えばフォトリソグラフ加工によるエ
ッチング処理によって除去して、液体室用の圧電素子2
3、液体溜室用の圧電素子24、各加圧室用の圧電素子
21a〜21dおよび各連通部用の圧電素子22a〜2
2eをそれぞれ形成する薄膜除去工程である。
【0053】上述したように、液体搬送装置1によれ
ば、各加圧室12a〜12dおよび各連通部14a〜1
4eに対応する位置に、各加圧室用の圧電素子21a〜
21dおよび各連通部用の圧電素子22a〜22eがそ
れぞれ配設された駆動部7を備えることにより、微少量
の液体を確実かつ良好に搬送することができる。
【0054】また、この液体搬送装置1によれば、第1
および第2の基板5,6によって閉塞された流路に沿っ
て液体が搬送されるため、搬送される液体が搬送中に蒸
発したり汚損したりすることなく、良好に搬送すること
ができる。
【0055】また、液体搬送装置1およびこの製造方法
によれば、半導体プロセスを利用して微少量の液体を搬
送する複数の流路を微細かつ高密度に形成することが可
能とされるとともに装置全体の小型化を図ることができ
る。
【0056】また、液体搬送装置1およびこの製造方法
によれば、第2の基板として透明なガラス材料によって
形成されているため、第2の基板側から搬送状態の液体
を目視により観察することが可能とされる。
【0057】なお、上述した液体搬送装置1が備える第
1の基板5には、各連通部14a〜14eの底面が平坦
面に形成されたが、各連通部の底面が円弧状に形成され
た他の第1の基板について以下説明する。他の各連通部
が設けられた第1の基板5は、上述した第1の基板5と
他の構成が同一であるため、同一部材、同一箇所には同
一符号を付して説明を省略する。
【0058】図5に示すように、他の第1の基板35に
は、液体室11、各加圧室12a〜12d、液体溜室1
3を連通する他の各連通部44a〜44eがそれぞれ設
けられている。
【0059】これら連通部44a〜44eは、図5およ
び図6に示すように、底面45が、各連通部用の圧電素
子22a〜22eが流路側に弾性変位された形状である
略円弧状にほぼ等しい略円弧状に形成されている。した
がって、これら連通部44a〜44eによれば、各連通
部用の圧電素子22a〜22eによって第2の基板6の
一部が流路側に弾性変位したときに、この一部が底面4
5に倣うため、底面45に対して隙間なく流路を閉じる
ことが可能とされる。なお、これら連通部44a〜44
eの底面45は、例えばディレイ・プロセス・エッチン
グ処理によって形成されている。
【0060】上述した連通部44a〜44eによれば、
底面45が円弧状に形成されたことにより、流路の断面
積が確実に縮小されるため、搬送される液体の流動を更
に良好に制御することが可能とされて、液体を更に良好
に搬送することができる。
【0061】つぎに、上述した液体搬送装置1は、液体
室11を1つ備える構成とされたが、複数の液体室を備
えることにより、例えば異なる2種類の各液体を混合す
ることが可能な他の液体搬送装置について図面を参照し
て説明する。なお、他の液体搬送装置において、上述し
た液体搬送装置1と構成が同一とされる部材については
詳細な説明を省略する。
【0062】図7に示すように、他の液体搬送装置2
は、異なる液体の流路がそれぞれ溝状に形成された第1
の基板55と、この第1の基板55の各流路の壁面をな
すように第1の基板55に接合される第2の基板56
と、この第2の基板56上に配設されて液体を第1の基
板55の各流路に沿って搬送するための第1および第2
の駆動部57,58とを備えている。
【0063】第1の基板55は、例えばSiによって平
板状に形成されている。第1の基板55の主面には、液
体の流路順に、異なる液体がそれぞれ収容される第1お
よび第2の液体室61,62と、これら各液体室61,
62からそれぞれ搬送された各液体を加圧して搬出する
第1〜第4の加圧室63a〜63d,64a〜64d
と、これら各加圧室63a〜63d,64a〜64dか
ら搬送された各液体が溜められる液体溜室65とがそれ
ぞれ凹設されている。
【0064】また、第1の基板55の主面には、第1の
液体室61、各加圧室63a〜63dおよび液体溜室6
5の各間に位置されて互いに連通させる第1〜第5の連
通部66a〜66eがそれぞれ凹設されている。同様
に、第1の基板55の主面には、第2の液体室62、各
加圧室64a〜64dおよび液体溜室65の各間に位置
されて互いに連通させる第1〜第5の連通部67a〜6
7eがそれぞれ凹設されている。
【0065】したがって、第1の基板55には、第1の
液体室61、各加圧室63a〜63d、液体溜室65お
よび各連通部66a〜66eとによって、液体室61か
ら液体溜室65に亘る流路が形成されている。同様に、
第1の基板55には、第2の液体室62、各加圧室64
a〜64d、液体溜室65および各連通部67a〜67
eとによって、第2の液体室62から液体溜室65に亘
る流路が形成されている。また、図示しないが、第1の
基板55には、各液体室61,62から液体溜室65に
各液体を搬送するための複数の流路が並列してそれぞれ
形成されている。
【0066】各液体室61,62および液体溜室65
は、ほぼ等しい寸法に形成されている。液体溜室65に
は、内部の空気を外部に排出するための排気孔が設けら
れており、液体を良好に搬送することが可能とされてい
る。
【0067】また、各液体室61,62には、図示しな
いが、外部から内部に空気を流入させる通気孔76が設
けられている。さらに、各液体室61,62には、図示
しないが、搬送する液体を供給するための供給口が設け
られている。液体溜室65には、各液体室61,62か
ら搬送された液体を外部に排出するための排出口が設け
られている。
【0068】各第1〜第4の加圧室63a〜63d,6
4a〜64dは、それぞれ同一寸法に形成されており、
体積が各液体室61,62の体積に比して例えば1/1
0以下に形成されている。また、各加圧室63a〜63
d,64a〜64dは、第1の基板55の厚み方向であ
る第1の基板55の主面からの深さが、各液体室61,
62および液体溜室65より浅くされている。すなわ
ち、各加圧室63a〜63d,64a〜64dは、第1
の基板55の主面に対する底面の位置が、各液体室6
1,62および液体溜室65の底面の位置より、第1の
基板55の主面側に位置されている。
【0069】各第1〜第5の連通部66a〜66e,6
7a〜67eは、それぞれ同一寸法に形成されており、
後述する各連通部用の圧電素子によって弾性変位された
第2の基板56の一部の形状にほぼ等しい円弧状に形成
された底面を有している。これら各連通部66a〜66
e,67a〜67eは、第1の基板55の厚み方向であ
る第1の基板55の主面からの深さが、各加圧室63a
〜63d,64a〜64dより浅くされている。すなわ
ち、各連通部66a〜66e,67a〜67eは、第1
の基板55の主面に対する底面の位置が、各加圧室63
a〜63d,64a〜64dの底面の位置より、第1の
基板55の主面側に位置されている。また、各連通部6
6a〜66e,67a〜67eは、流路の開口寸法であ
る断面積が、各加圧室63a〜63d,64a〜64d
の流路の断面積より小とされている。
【0070】第2の基板56は、例えば、透明なガラス
材料によって平板状に形成された、いわゆるガラス基板
が用いられている。このガラス基板としては、例えば、
アルミノシリケートガラスであるSD−2(登録商標:
HOYA(株))や、ボロンシリケートガラスであるパ
イレックスガラス(登録商標:コーニング社)が用いら
れている。
【0071】第2の基板56は、第1の基板55上に載
置されて、例えば陽極接合によって接合されている。そ
して、第1の基板55上に接合された第2の基板56
は、第1の基板55に隣接する面が、第1の基板55側
の各液体室61,62、各加圧室63a〜63d,64
a〜64d、各連通部66a〜66e,67a〜67e
および液体溜室65の各壁面をなしている。また、この
第2の基板56は、研磨加工によって厚さが10μm程
度に形成されることにより振動板とされて、弾性変位が
可能とされている。
【0072】液体搬送装置2が備える各駆動部57,5
8は、各第1〜第4の加圧室63a〜63d,64a〜
64d内の各液体を加圧して搬送する第1〜第4の加圧
室用の圧電素子71a〜71d,72a〜72dと、第
1〜第5の連通部66a〜66e,67a〜67eの流
路の断面積を変化させるための第1〜第5の連通部用の
圧電素子73a〜73e,74a〜74eとを備えてい
る。
【0073】また、この駆動部57,58は、各液体室
61,62内の液体を加圧して搬出するための液体室用
の圧電素子75,76と、液体溜室65内の液体を外部
に排出するための液体溜室用の圧電素子77とを備えて
いる。
【0074】各加圧室用の圧電素子71a〜71d,7
2a〜72d、各連通部用の圧電素子73a〜73e,
74a〜74e、液体室用の圧電素子75,76および
液体溜室用の圧電素子77は、第2の基板56上の各加
圧室63a〜63d,64a〜64d、各連通部66a
〜66e,67a〜67e、各液体室61,62および
液体溜室65にそれぞれ対応する位置に配設されてお
り、また各液体室61,62と液体溜室65との間の各
流路にそれぞれ配設されている。
【0075】これら各加圧室用の圧電素子71a〜71
d,72a〜72d、各連通部用の圧電素子73a〜7
3e,74a〜74e、液体室用の圧電素子75,76
および液体溜室用の圧電素子77は、弾性変位する圧電
体26と、この圧電体26に電圧を印加する上電極27
および下電極28とを有している。
【0076】以上のように構成された液体搬送装置2に
ついて、各液体室61,62から液体溜室65に液体を
搬送する動作を図面を参照して説明する。
【0077】まず、液体搬送装置2は、各液体室61,
62に互いに異なる液体が所定の微少量それぞれ供給さ
れて収容されている。液体搬送装置2は、液体室用の圧
電素子75,76に電圧を印加することにより、これら
液体室用の圧電素子75,76の変形に伴って第2の基
板56の一部が弾性変形されて、液各体室61,62内
の各液体が第1の連通部66a、67aにそれぞれ搬入
される。
【0078】つぎに、各第1の連通部66a,67a
は、各第1の連通部用の圧電素子73a,74aが変形
することに伴って第2の基板56の一部が弾性変形され
て、流路の断面積が縮小される。第1の連通部66a,
67a内の各液体は、第1の連通部用の圧電素子73
a,74aによって第2の基板56の一部が弾性変形さ
れることにより、第1の連通部66a,67a内から各
第1の加圧室63a,64aにそれぞれ搬送される。
【0079】そして、各第1の加圧室63a,64a
は、第1の加圧室用の圧電素子71a,72aが変形す
ることに伴って第2の基板56の一部が弾性変形され
て、各第1の加圧室63a,64a内の各液体をそれぞ
れ加圧する。各第1の加圧室63a,64a内の液体
は、第1の加圧室用の圧電素子71a,72aによって
第2の基板56の一部が弾性変形されることにより、各
第1の加圧室63a,64aから各第2の連通部66
b,67b内にそれぞれ搬送される。
【0080】また、液体搬送装置2は、各第1の加圧室
63a,64a内の各液体を第2の連通部66b,67
bに搬送する際に、第1の連通部用の圧電素子73a,
74aによって第1の連通部66a,67aの流路の断
面積を縮小させることにより、流動抵抗が大きくなるた
め、第1の連通部66a,67aを介して各液体室6
1,62側に各液体が逆流することが抑制される。さら
に、液体搬送装置2は、第1の加圧室63a,64a内
の各液体を第2の連通部66b,67bに搬送する際
に、第2の連通部用の圧電素子73b,74bによって
第2の連通部66b,67bの流路の断面積を拡大させ
ることにより、流動抵抗が小さくなるため、第2の連通
部66b,67bに液体が良好に搬送される。
【0081】以降、上述した各動作と同様に、液体搬送
装置2は、第2の連通部66b,67bから第2の加圧
室63b,64bに各液体を搬送し、液体を矢印方向に
順次搬送して、繰り返すことにより各液体室61,62
から液体溜室65にそれぞれ搬送する。
【0082】そして、液体搬送装置2は、液体溜室用の
圧電素子77により第2の基板56の一部を弾性変位さ
せて、液体溜室65を加圧することによって、液体溜室
65にそれぞれ搬送された各液体が良好に混合される。
【0083】上述した液体搬送装置2を製造する液体搬
送装置の製造方法は、上述した液体搬送装置の製造方法
とほぼ同一であるため説明を省略する。
【0084】上述したように、液体搬送装置2によれ
ば、第1および第2の液体室61,62を備えることに
より、異なる液体を搬送して合流することが可能とされ
る。また、この液体搬送装置2は、液体溜室用の圧電素
子77を備えることにより、各液体室61,62から液
体溜室65にそれぞれ搬送された各液体を良好に混合す
ることができる。
【0085】なお、本実施形態では、圧電素子を流路の
外側に設けたが、この構成に限らず、流路内部に設けて
もよい。また、押圧手段として、圧電素子を用いている
が、本願発明はこれに限るものではない。例えば、機械
的に押圧する押圧手段を設けてもよいし、押圧するアク
チュエータを備え、このアクチュエータが磁場の変化に
より伸縮するものでもよい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加圧室用の押圧手段および連通部用の押圧手段によって
各圧力室内の体積および連通部の断面積を変化させるこ
とで液体を搬送するため、構造の簡素化が図られるとと
もに微少量の液体を良好に搬送することができる。ま
た、本発明によれば、微少量の液体を搬送する流路を微
細かつ高密度に形成することが可能とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体搬送装置の流路を説明するた
めに示す断面図である。
【図2】前記流路を説明するために示す図1におけるA
−A断面図である。
【図3】連通部を説明するために示す図2におけるB−
B断面図である。
【図4】加圧室を説明するために示す図2におけるC−
C断面図である。
【図5】他の連通部の一例を示す図2におけるB−B断
面図である。
【図6】前記他の連通部が圧電素子によって閉塞された
状態を示す図2におけるB−B断面図である。
【図7】他の液体搬送装置の流路の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 液体搬送装置 5 第1の基板 6 第2の基板 7 駆動部 11 液体室 12a〜12d 第1〜第4の加圧室 13 液体溜室 14a〜14e 第1〜第5の連通部 16 排気孔 21a〜21d 第1〜第4の加圧室用の圧電素子 22a〜22e 第1〜第5の連通部用の圧電素子 23 液体室用の圧電素子 24 液体溜室用の圧電素子 26 圧電体 27 上電極 28 下電極
フロントページの続き Fターム(参考) 2G052 AA06 AA30 AB27 AD06 AD26 AD46 CA02 CA04 CA11 CA38 DA15 DA22 HC25 JA01 3H022 AA07 BA03 CA50 DA20

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送すべき液体が収容される液体室と、
    前記液体室から搬送された液体を加圧して搬出する加圧
    室と、前記加圧室から搬送された液体が溜められる液体
    溜室と、前記液体室、前記加圧室および前記液体溜室の
    各間に位置されて互いに連通させる連通部とが、液体の
    流路に沿った溝状にそれぞれ設けられた第1の基板と、 前記液体室、前記加圧室、前記液体溜室および前記連通
    部の各壁面をなすように前記第1の基板上に重ね合わさ
    れて設けられた弾性を有する第2の基板と、 前記第2の基板上の前記加圧室に対応する位置に配設さ
    れて、前記第2の基板の一部を押圧して弾性変位させる
    ことにより前記加圧室内の液体を加圧して液体を搬送す
    るための加圧室用の押圧手段と、 前記第2の基板上の前記加圧室に対応する位置に配設さ
    れて、前記第2の基板の一部を押圧して弾性変位させる
    ことにより前記連通部の流路の断面積を変化させて液体
    を搬送するための連通部用の押圧手段とを備える液体搬
    送装置。
  2. 【請求項2】 前記連通部は、流路の断面積が、前記加
    圧室の流路の断面積より小さく形成されている請求項1
    に記載の液体搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の基板上には、前記液体室およ
    び前記液体溜室の少なくとも一方に対応する位置に、更
    に他の押圧手段が配設された請求項1または2に記載の
    液体搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記液体溜室には、流路内の空気を外部
    に排出するための排気口が設けられた請求項1ないし3
    に記載のいずれか1項に記載の液体搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記液体室には、外部から空気を流入さ
    せるための通気口が設けられた請求項1ないし4のいず
    れか1項に記載の液体搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記連通部は、前記第2の基板に対向す
    る底面が、前記連通部用の押圧手段によって前記第2の
    基板の一部が押圧されて弾性変位された形状にほぼ等し
    い形状に形成されている請求項1ないし5のいずれか1
    項に記載の液体搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の基板はSiからなり、第2の
    基板はガラス材料からなる請求項1ないし6のいずれか
    1項に記載の液体搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記ガラス材料は、ボロンシリケートガ
    ラスまたはアルミノシリケートガラスである請求項7に
    記載の液体搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の基板と前記第2の基板は、陽
    極接合により接合されている請求項1ないし8のいずれ
    か1項に記載の液体搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の基板には、前記液体室から
    流出される液体が並列して搬送される複数の流路が設け
    られている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の液
    体搬送装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の基板には、前記液体溜室に
    他の液体を搬送するための他の液体室、他の連通部およ
    び他の加圧室が更にそれぞれ設けられている請求項1な
    いし10のいずれか1項に記載の液体搬送装置。
  12. 【請求項12】 第1の基板の主面に、液体が供給され
    る液体室と、前記液体室から搬送された液体を加圧して
    搬出させる加圧室と、前記加圧室から搬送された液体が
    溜められる液体溜室と、前記液体室、前記加圧室および
    前記液体溜室の各間に位置されて互いに連通させる連通
    部とを、液体の流路に沿った溝状にそれぞれ形成する第
    1の工程と、 前記液体室、前記加圧室、前記液体溜室および前記連通
    部の各壁面をなすように前記第1の基板上に第2の基板
    を重ね合わせて接合する第2の工程と、 前記第1の基板上に接合された前記第2の基板が弾性を
    有する厚みになるように加工する第3の工程と、 前記第2の基板上の前記加圧室および前記連通部に対応
    する位置に、加圧室用の押圧手段および連通部用の押圧
    手段をそれぞれ形成する第4の工程とを経て製造する液
    体搬送装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第4の工程は、前記第2の基板上
    に、電極、圧電体、電極の順に各薄膜をそれぞれ被覆形
    成し、前記加圧室および前記連通部に対応する領域以外
    の前記各薄膜を除去することにより、前記加圧室用の押
    圧手段および前記連通部用の押圧手段をそれぞれ形成す
    る請求項12に記載の液体搬送装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の工程は、前記第1の基板
    に、前記連通部の流路の断面積を、前記加圧室の流路の
    断面積より小さく形成する請求項12または13に記載
    の液体搬送装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第4の工程は、前記第2の基板上
    に、前記液体室および前記液体溜室の少なくとも一方に
    対応する位置に、更に他の押圧手段を形成する請求項1
    2ないし14のいずれか1項に記載の液体搬送装置の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の工程は、前記液体溜室に、
    流路内の空気を外部に排出するための排気口を形成する
    請求項12ないし15のいずれか1項に記載の液体搬送
    装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の工程は、前記液体室に、外
    部から空気を流入させるための通気口を形成する請求項
    12ないし16のいずれか1項に記載の液体搬送装置の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第1の工程は、前記連通部の前記
    第2の基板に対向する底面を、前記連通部用の押圧手段
    によって前記第2の基板の一部が押圧されて弾性変位さ
    れた形状にほぼ等しい形状に形成する請求項12ないし
    17のいずれか1項に記載の液体搬送装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の基板はSiからなり、第2
    の基板はガラス材料からなる請求項12ないし18のい
    ずれか1項に記載の液体搬送装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記ガラス材料は、ボロンシリケート
    ガラスまたはアルミノシリケートガラスである請求項1
    9に記載の液体搬送装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記第3の工程は、前記第2の基板を
    研磨する請求項12ないしに20のいずれか1項に記載
    の液体搬送装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第2の工程は、陽極接合により前
    記第1の基板と前記第2の基板を接合する請求項12な
    いし21のいずれか1項に記載の液体搬送装置の製造方
    法。
  23. 【請求項23】 前記第1の工程は、前記第1の基板
    に、前記液体室から流出される液体が並列して搬送され
    る複数の流路を形成する請求項12ないし22のいずれ
    か1項に記載の液体搬送装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記第1の工程は、前記第1の基板
    に、前記液体溜室に他の液体を搬送するための他の液体
    室、他の連通部および他の加圧室が更にそれぞれ設けら
    れている請求項12ないし23のいずれか1項に記載の
    液体搬送装置の製造方法。
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