JP2003113009A - 鳥獣害防除用フロアブル製剤及びその製造方法 - Google Patents

鳥獣害防除用フロアブル製剤及びその製造方法

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JP2003113009A
JP2003113009A JP2001311224A JP2001311224A JP2003113009A JP 2003113009 A JP2003113009 A JP 2003113009A JP 2001311224 A JP2001311224 A JP 2001311224A JP 2001311224 A JP2001311224 A JP 2001311224A JP 2003113009 A JP2003113009 A JP 2003113009A
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Yutaka Abe
豊 阿部
Hidenobu Yanase
秀展 柳瀬
Kazumi Nakamura
一美 中村
Yoshio Hisada
芳夫 久田
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Yashima Sangyo Co Ltd
Nihon Nohyaku Co Ltd
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Yashima Sangyo Co Ltd
Nihon Nohyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 懸濁性及び経時安定性が良好で原液のまま使
用できる鳥獣害防除用の水性フロアブル製剤を提供す
る。 【解決手段】 製剤100質量部に対してイソプロチオ
ラン1〜20質量部、油脂0.1〜20質量部、界面活
性剤0.1〜20質量部を含有することを特徴とする鳥獣
害防除用水性フロアブル製剤及びその製造方法。油脂と
しては植物性乾性油、半乾性油、不乾性油、動物性油及
び融点50℃以下の動植物ロウ質からなる群から選択さ
れる1種以上が用いられるが、これらの中でもペースト
状ラノリンが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有効成分としてジ
イソプロピル−1,3−ジチオラン−2−イリデン−マ
ロネート(一般名:イソプロチオラン)を含有する鳥獣
害防除用の水性フロアブル製剤に関する。さらに詳しく
言えば、イソプロチオランと油脂を含む懸濁性及び経時
安定性が良好で原液のまま使用できる鳥獣害防除のため
の、サスペンジョンタイプの水性フロアブル製剤に関す
る。
【0002】
【従来技術】野生鳥獣による農林業被害は全国的に古く
から大きな問題とされている。加害鳥獣の種類は、カラ
ス、ムクドリ、ウソ、ヒヨドリ、ノネズミ、イノシシ、
ノウサギ、ツキノワグマ、ニホンザル、ニホンカモシカ
及びニホンジカ(以下、シカと略す。)などである。
【0003】分布及び被害の特徴は鳥獣の種類によって
異なるが、1980年代以降は特にシカによる農作物の被害
が全国各地で激化している。最も被害量が多い林木にお
ける被害は、まず経年に渡り枝先を摂食することで苗木
を盆栽化させる。被害は累積されるため上方成長が著し
く阻害され、成木しないことも多い。さらに最近では、
30年生以上のスギ、ヒノキの中・大径木における剥皮
摂食被害が目立っている。剥皮の目的は角研ぎ及び形成
層の摂食とである。また、農作物における食害と踏みつ
けは、山間部に広がる小規模の田畑できわめて深刻であ
る。
【0004】被害回避の方法としては、狩猟により個体
数を調節し被害を軽減する駆除の方法と、防護柵を設置
してシカの侵入を防いだり作物等に個別にネットを施工
する物理的方法、食害を忌避する化学物質を処理する化
学的方法等がある。これら個々の対策には一長一短あ
り、個別に改良の余地が残されている。
【0005】化学的方法は対策費用が比較的安価にすむ
ため、しばしば利用されている。シカ、カモシカ、ノウ
サギ及びノネズミを対象に、植栽林に使用されている忌
避剤としてはチウラム(ビス(ジメチルチオカルバモイ
ル)ジスルフィド)水和剤、石油アスファルト水和剤、
ジラム(ジンクジメチルジチオカーバメイト)水和剤及
びチウラム塗布剤などがある。前3者は、水で希釈して
噴霧器で散布するものである。しかし、林地では水の確
保が困難な場合が多く、また現地での希釈の作業が繁雑
とされている。さらに、散布剤形態の忌避剤は残効性に
乏しく、晩秋から春まで長期の忌避効果が要求される現
場のニーズに十分応えていない。
【0006】後者は、塗布剤なので希釈の必要はなく、
水の便の悪い急峻な山岳地帯でも使いやすいし効果の長
期持続性も有している。しかし、苗木一本当たり1グラ
ムと使用量も少なくてすむ反面、一本一本ゴム手袋をし
て塗布するので作業効率が悪い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記作
業効率及び残効性の問題点を解決するために、現在主と
して水稲用殺菌剤(粉剤、乳剤、粒剤形態)として用い
られているが、水中懸濁性の安定性を確保することが難
しく、沈降や成分粒子の成長が著しいため現在まで水性
フロアブル化されていないイソプロチオランの水性フロ
アブル製剤化について検討した。フロアブル製剤は不均
一系であるため、一般的には経時的に層分離やハードケ
ーキングを生じることが多い。この原因として、分散媒
中に溶解した原体の析出による再結晶粒子の成長や懸濁
粒子の成長が考えられる。本発明者らは、原液散布に際
して適当な粘度をもち、かつ付着性及び固着性の良好
な、しかも長期にわたる保存で沈降や層分離及びハード
ケーキングを生じないイソプロチオランのフロアブル製
剤の開発を鋭意検討した。
【0008】その結果、イソプロチオランをペースト状
ラノリン等の油脂やロウ質中に懸濁した後、これに水系
媒体に添加していくことにより安定で、付着性及び固着
性に優れるフロアブル製剤が得られることを見い出し、
本発明を完成した。すなわち、イソプロチオランに油脂
を含有させた本発明のフロアブル製剤により、付着性及
び固着性を改良し効果の持続性を飛躍的に高めるととも
に効果の増強が可能となった。また、原液散布を可能に
したため現場での作業効率が高まった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の鳥獣害防
除用水性フロアブル製剤及びその製造方法に関する。 1.イソプロチオラン及び油脂を含有することを特徴と
する鳥獣害防除用水性フロアブル製剤。 2.油脂が、植物性乾性油、半乾性油、不乾性油、動物
性油及び融点50℃以下の動植物ロウ質からなる群から
選択される1種以上である前項1に記載の鳥獣害防除用
水性フロアブル製剤。 3.植物性乾性油が、アマニ油、大豆、キリ油であり、
半乾性油がゴマ油、綿実油、アオキリ油であり、不乾性
油がナタネ油、ヒマシ油であり、動物性油が牛脂、豚
脂、羊脂(ラノリン)、ナガス鯨油である前項2に記載
の鳥獣害防除用水性フロアブル製剤。 4.羊脂がペースト状ラノリンである前項3記載の鳥獣
害防除用水性フロアブル製剤。 5.製剤100質量部に対してイソプロチオラン1〜2
0質量部、油脂0.1〜20質量部、界面活性剤0.1〜20
質量部を含有する前項1乃至4のいずれかに記載の鳥獣
害防除用水性フロアブル製剤。 6.イソプロチオラン1〜20質量部を油脂0.1〜20
質量部に懸濁したのち、この懸濁液を水系媒体中に撹拌
しながら添加して総量100質量部の製剤とすることを
特徴とする鳥獣害防除用水性フロアブル製剤の製造方
法。
【0010】本発明でいうフロアブル製剤とは、ペース
ト状ラノリン等の油脂またはロウ質をエマルジョン型の
フロアブルとし、これに固状の有効成分を分散させたも
のをいう。有効成分の添加量は製剤100質量部に対し
て1〜20質量部が好ましい。1質量部未満では有害鳥
獣への忌避効果が期待できず、20質量部を超えると直
接散布には不適当な物理性の製剤となる。フロアブル製
剤の調製に際しては、適当な界面活性剤を湿潤分散剤ま
たは乳化剤として使用する。界面活性剤の配合量は、有
効成分を乳化あるいは分散させるに必要な量があれば十
分である。有効成分の含量によって異なるが、一般的に
は製剤100質量部中に0.1〜20質量部程度である。
【0011】代表的な界面活性剤は、ポリオキシアルキ
レンアルキルアリールエーテル、ポリオキシアルキレン
アリールアリールエーテル、ポリオキシアルキレンアル
キルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエステ
ル、ソルビタンアルキルエステル、ポリオキシアルキレ
ンソルビタンアルキルエステル、エチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドとのコポリマー、ポリオキシエチ
レンひまし油エーテル等のノニオン界面活性剤、ポリオ
キシアルキレン系ノニオン界面活性剤の硫酸エステル塩
やリン酸エステル及びその塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、高級アルコールの硫酸エステル塩、リグニンス
ルホン酸塩、(アルキル)ナフタリンスルホン酸及びそ
の縮合物の塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、石鹸、硫
酸化オレフィンの塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ア
ルキルタウライド、カルボン酸型ポリソープ、スルホン
酸型ポリソープ等のアニオン界面活性剤、アミノ酸型及
びベタイン型両性界面活性剤、高級アルキルアミン塩、
ポリオキシアルキレン高級アルキルアミン、イミダゾリ
ン型、第4級アンモニウム塩型等のカチオン界面活性剤
を挙げることができる。これらの中でもポリオキシエチ
レンひまし油エーテル、ポリオキシエチレンスチリルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルス
ルホネート等が好ましい。これらの界面活性剤は単独で
も、あるいは2種以上を同時に使用することもできる。
【0012】フロアブル製剤中には、この他に凍結防止
剤、防腐剤、各種安定剤、色素、増粘剤等一般的に助剤
として使用されるものを配合することができる。凍結防
止剤としては、通常エチレングリコール、プロピレング
リコール及びそれらの誘導体が用いられる。
【0013】防腐剤としては、アルキルパラベン、ソル
ビン酸及びその塩、安息香酸及びその塩、デヒドロ酢酸
及びその塩等一般的に使用される防腐剤を使用する。
【0014】安定剤には、必要に応じ一般に使用される
酸化防止剤、光安定剤、pH調製剤等の中から適宜選択
して使用する。色素は、識別や有効成分の安定化あるい
は粒子成長を防ぐ目的で添加する。各種色素から適宜選
択して用いればよい。
【0015】増粘剤は、必要であればポリアクリル酸
塩、ポリビニールアルコール、カルボキシメチルセルロ
ースのナトリウム塩等の合成高分子、アラビアガム、グ
アーガム、キサンタンガム等の天然ガム類、マグネシウ
ムアルミノシリケート、酸性白土、ベントナイト、スメ
クタイト、ホワイトカーボン等の無機鉱物質微粉末等の
中から適宜選択して使用すればよい。
【0016】本発明のフロアブル製剤は、必須成分とし
ての油脂として例えば植物油の乾性油として、アマニ
油、大豆油、キリ油等、半乾性油としてゴマ油、綿実
油、アオキリ油等、不乾性油としてはナタネ油、ヒマシ
油等、また動物性油として牛脂、豚脂、羊脂(ラノリ
ン)、ナガス鯨油、及び低融点(50℃以下)の動植物
ロウ質を含有する。これらの中でも、それ自体も鳥獣害
防除効果を有することから羊脂(ラノリン)が好まし
く、対象植物に付着した際にダレが無く、風雨に対して
耐候が良好である点からとりわけペースト状のラノリン
が好ましい。
【0017】本発明では、上記の油脂を加温して界両活
性剤と混和し、水中に微粒子として乳化して使用すると
よい結果が得られた。フロアブル製剤処方中に用いる油
脂の配合量は製剤100質量部当たり0.1〜20質量
部、好ましくは0.5〜10質量部の量で配合すればよい
結果が得られる。0.1質量部未満では可溶化溶液とな
り、系の物理的安定が保てず、20質量部を超えるとそ
れに伴い界面活性剤の添加量も増加し、最終製剤の粘度
が上昇し原液散布には不適切な物理性となる。本発明の
フロアブル製剤を調製するための機械は、通常の乳化機
または湿式粉砕器である。また、必要なら有効成分を粉
砕助剤(ホワイトカーボン等)と共に水中の懸濁させる
ことも可能である。
【0018】乳化機は、エマルジョンタイプのフロアブ
ル製剤を調製する場合に用いるプロペラ撹拌機、タービ
ン型撹拌機、高速剪断撹拌機、真空乳化機、パイプライ
ンミキサー、スパイラルピンミキサー、高圧乳化機等を
使用することができる。サスペンジョンタイプのフロア
ブル製剤を調製するのに用いる湿式粉砕機は、通常湿式
ハンマーミルのような高速回転衝撃剪断粉砕機、サンド
ミルやアトライター等の媒体撹拌型粉砕機、コロイドミ
ルのような湿式高速回転式粉砕機等である。
【0019】これらの機械を用いて乳化、粉砕する際、
その程度は撹拌羽根、ディスク、ハンマー、砥石等の種
類、回転数やクリアランス、粉砕時間、圧力及び回数、
供給速度、媒体の量と種類等によって調節できるので、
所望の粒度に調節する。このような工程で得られたフロ
アブル製剤は、鳥獣忌避剤としてそのまま塗布したり、
噴霧あるいは浸漬処理によって使用してもよい。場合に
よっては、2倍程度に水で希釈して散布することも可能
である。
【0020】
【実施例】以下に実施例ならびに試験例をあげて本発明
を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定され
るものではない。下記の例中、部を質量部を表わす。ま
た、粘度は、ブルックスフィールド型粘度計を用い、2
0℃、5℃においてNo.2ローター、30rpmで測
定した。粒子の増大や結晶の析出は金属スクリーン(目
開き19〜20目/cm)を通して網目上に残るものの
有り無しで判断した。
【0021】実施例1:ヒマシ油10部を、ポリエチレ
ンスチルフェニルフェノール、ポリオキシエチレンひま
し油、アルキルアリルスルフォネート(以上、界面活性
剤)及び溶剤(芳香族系石油溶剤)の混合液10部(各
成分割合は2:1:1:0.5)に加温溶解し、水56.9部
を加えて乳化液を作る。この際混合機としてはタービン
型撹拌機を用いた。これにイソプロチオラン原未(有効
成分に少量の粉砕助剤(ホワイトカーボン)を加えて平
均粒径を3〜7μmに乾式粉砕を行ったもの。イソプロ
チオラン含有量80%。以下同様)10部、チタン白
(顔料)3部、エチレングリコール(凍結防止剤)5
部、キサンタンガム(増粘剤)0.1部及び酢酸ビニルエ
マルジョン(スティッカー)5部を加え均一に混合し
て、5℃及び20℃の粘度がそれぞれ800〜1000cp
s、300〜500cpsの製剤1を得た。
【0022】実施例2:大豆油8部をポリエチレンスチ
ルフェニルフェノール、ポリオキシエチレンキャスター
オイル、アルキルアリルスルフォネート(以上、界面活
性剤)及び溶剤(芳香族系石油溶剤)の混合液(各成分
割合は2:1:1:0.5)10部に加温溶解し、水60.9
部を加えて乳化液を調製する。この際混合機として湿式
粉砕機撹拌機を用いた。これにイソプロチオラン原末
(イソプロチオラン含量80%)8部、チタン白(顔
料)3部、エチレングリコール(凍結防止剤)5部、キ
サンタンガム(増粘剤)0.1部及び酢酸ビニルエマルジ
ョン(スティッカー)5部を加え均一に混合して、5℃
及び20℃の粘度がそれぞれ800〜1000cps、30
0〜500cpsの製剤2を得た。
【0023】実施例3:ペースト状ラノリン5部をポリ
エチレンスチルフェニルフェノール、ポリオキシエチレ
ンひまし油、アルキルアリルスルフォネート及び溶剤
(芳香族系石油溶剤)の混合液(各成分の割合は2:
1:1:0.5)7部に加温溶解し、水62.9部を加えて乳
化液を調製する。この時混合機としてプロペラ撹拌機を
用いた。これにイソプロチオラン原末(イソプロチオラ
ン含量80%)10部、チタン白5部、プロピレングリ
コール5部、キサンタンガム0.1部及び酢酸ビニルエマ
ルジョン(スティッカー)5部を加え均一に混合して5
℃及び20℃の粘度がそれぞれ800〜1000cps、3
00〜500cpsの製剤3を得た。
【0024】実施例4:ナタネ油10部をポリエチレン
スチルフェニルフェノール、ポリオキシエチレンキャス
ターオイル、アルキルアリルスルフォネート及び溶剤
(芳香族系石油溶剤)の混合液(各成分の割合は2:
1:1:0.5)10部に加温溶解し、水49.9部を加えて
乳化液を調製する。この時混合機として高速せん断撹拌
機を用いた。この乳化液にイソプロチオラン原末(イリ
プロチオラン含量80%)15部、チタン白5部、エチ
レングリコール5部、キサンタンガム0.1部及び酢酸ビ
ニルエマルジョン(スティッカー)5部を加え均一に混
合して5℃及び20℃の粘度がそれぞれ800〜1000c
ps、300〜500cpsの製剤4を得た。
【0025】試験例1:上記実施例で得られた製剤1〜
製剤4を、40℃の3ヶ月加速経時試験、40℃7日間
→室温一日→−10℃3日間→室温一日の3サイクル経
時試験を行った。いずれも有効成分のイソプロチオラン
の再結晶析出や層分離も見られず、また粘度変化も見ら
れず安定した懸濁状態を維持していた。
【0026】試験例2:製剤1及び製剤3の原液を、ニ
ホンジカによる食害の被害の大きいヒノキ造林地の3年
生苗に噴霧器で散布処理した。散布は一本当たり約15
ml量の割合で梢端部を中心に行った。一区30本の3
反復で行った。薬剤散布2ヶ月後及び6ヶ月後に、食害
の被害調査を行った。被害程度により以下の被害指数を
与え、被害度(%)を求めた後、防除価を算出した。結
果を表1に示す。
【0027】 被害指数:0 食痕数0 3 食痕数10〜30 1 食痕数1〜3 4 食痕数31以上 2 食痕数4〜10 被害度(%)={(0×苗木数+1×苗木数……+4×
苗木数)/(最大指数4×苗木総数(90))}×10
0 防除価(%)=(1−処理区被害度/無処理区被害度)
×100 対照薬剤には市販のジラム水和剤を3倍に希釈して散布
した。
【0028】
【表1】 供試薬剤 防除値(%) 撒布2ヶ月後 撒布6ヶ月後 製剤1(原液) 95 83 製剤2(原液) 98 86 ジラム水和剤 (3倍希釈剤) 68 43 対照(無散布) 50 56
【0029】無散布区での被害度が50%近い激発生条
件下での試験であったが、本発明製剤はいずれも市販剤
のジラム水和剤に比べ高い忌避効果の持続性が認められ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳瀬 秀展 茨城県下館市岡芹937−15 (72)発明者 中村 一美 東京都目黒区平町2−22−8 (72)発明者 久田 芳夫 東京都杉並区善福寺3−24−15 Fターム(参考) 4H011 AE02 BA05 BB12 BC20 DE15 DG15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソプロチオラン及び油脂を含有するこ
    とを特徴とする鳥獣害防除用水性フロアブル製剤。
  2. 【請求項2】 油脂が、植物性乾性油、半乾性油、不乾
    性油、動物性油及び融点50℃以下の動植物ロウ質から
    なる群から選択される1種以上である請求項1に記載の
    鳥獣害防除用水性フロアブル製剤。
  3. 【請求項3】 植物性乾性油が、アマニ油、大豆、キリ
    油であり、半乾性油がゴマ油、綿実油、アオキリ油であ
    り、不乾性油がナタネ油、ヒマシ油であり、動物性油が
    牛脂、豚脂、羊脂(ラノリン)、ナガス鯨油である請求
    項2に記載の鳥獣害防除用水性フロアブル製剤。
  4. 【請求項4】 羊脂がペースト状ラノリンである請求項
    3記載の鳥獣害防除用水性フロアブル製剤。
  5. 【請求項5】 製剤100質量部に対してイソプロチオ
    ラン1〜20質量部、油脂0.1〜20質量部、界面活性
    剤0.1〜20質量部を含有する請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の鳥獣害防除用水性フロアブル製剤。
  6. 【請求項6】 イソプロチオラン1〜20質量部を油脂
    0.1〜20質量部に懸濁したのち、この懸濁液を水系媒
    体中に撹拌しながら添加して総量100質量部の製剤と
    することを特徴とする鳥獣害防除用水性フロアブル製剤
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045728A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Nippon Nohyaku Co Ltd 水性園芸用農薬組成物
JP2018177645A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 サンケイ化学株式会社 野生獣忌避剤

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