JP2003111849A - 医療用ガイドワイヤとバルーンカテーテル、ならびに機器用ワイヤロープ - Google Patents
医療用ガイドワイヤとバルーンカテーテル、ならびに機器用ワイヤロープInfo
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Abstract
らの形状復元性・体外に出した後端部による好ましいス
テアリング性等の高度の機械的性質と、可及的細径が求
められる医療用ガイドワイヤの「さらなる性能向上」を
図る。 【解決手段】 可撓性線条体の主線材2を主要部に成す
医療用ガイドワイヤ1において、主線材2または主線材
2の先端部3に嵌装するコイルばね5のコイル線材17
が、Ni(ニッケル)−Ti(チタン)合金材の少くと
も1本の超弾性金属素線Nと、該超弾性金属素線と異質
の単数または複数のSUS材(ステンレス)素線Sの撚
合線の母線6を、ダイス引き抜き加工によって塑性変形
縮径した強制縮径撚合線Wによって形成した医療用ガイ
ドワイヤ1が特徴である。
Description
テーテルを導入する際に用いる医療用ガイドワイヤとバ
ルーンカテーテルならびに機器用ワイヤロープに関する
ものである。
カテーテルを血管内に挿入したり、または、冠状動脈の
閉塞部位の治療に、バルーンカテーテルを血管内に挿入
するのに際し、そのカテーテルの挿入を安全確実にする
ために用いる医療用ガイドワイヤ1A(以下、単にガイ
ドワイヤ1Aという)は下記の機械的性質が必要にな
る。
材2を主要部に成す形態を有して曲りくねった複雑な径
路の血管30・分岐血管31に先端部3から挿入して病
変部へ導くので、柔軟な可撓性と進行方向の荷重に対す
る垂直荷重性(耐座屈性)が要求され、さらに、体外に
位置する後端部4を必要に応じて左右いずれかの方向に
回転させながら血管内へ挿入進行させるので、その回転
に対する応分の捩り剛性と、後端部4の操作によって血
管内の先端部3の方向や位置が操作できるステアリング
性を併有する高度の機械的性質が必要にして、特にその
先端部3は、血管内挿入の先導部として機能するに足る
柔軟性と屈曲変形からの形状復元性が要求される。
る構造のものとして(図10(B)参照)形状記憶性に
優れて曲げ変形からの復元性が良好な超弾性合金材の
「Ni(ニッケル)−Ti(チタン)合金材」の1本の
素線Nと、「剛性に富むSUS(ステンレス)材」の2
本の素線Sを撚合した形態の特開平10−76014号
公報に示される構造のもの、或は特公平6−83726
号公報に示される「主線材2を単一材質のNi−Ti合
金材または複数のNi−Ti合金材素線のみの撚合線」
によって形成した公知例がある。
カテーテル40は(図11参照)樹脂製可撓性の細長管
体のアウターチューブ42に、同じく可撓性の細長管体
のインナーチューブ43をインサートセットした基本構
造にして、血管内へ挿入して先端のバルーン部41を病
変部に導入留置させるので、そのチューブ体の剛性を向
上して血管内挿入進行のステアリング性を向上する為
に、アウターチューブ42内にステンレス単線の補強用
芯線44がインサートセットされている。
イヤロープや危険場所用安全柵ロープ、或は自動車用コ
ントロールケーブル・建物の火災時の排煙用高窓の操作
用ロープ等の機器用ワイヤロープは、鋼素線撚合の通常
形態のワイヤロープが用いられている。
Aの公知例のうち、Ni−Ti合金材の1本の素線Nと
SUS材の2本の素線Sから成る前者のものは、機械的
性質が異なる異質素線の2本と1本の撚合構成のため、
その異質素線の組合せによる機械的性質の一応の補完作
用は存在するものの、3本の素線N・Sの接合密着性が
不充分にして、主線材2の太径化が避けられず、その
上、挿入抵抗に抗して回転させながら血管内挿入すると
き、素線N・Sの撚合が緩んでワイヤ径Dの膨径を生じ
たり、回転抵抗による素線間滑りによるトルクロスを生
じて挿入性を阻害する不具合がある。
記後者のものは、Ni−Ti合金材による形状回復性・
可撓性は確保できるものの剛性不足になるので、ガイド
ワイヤとしての耐座屈性・捻回性・ステアリング性等の
必要機械的特性に欠ける。
強用芯線44はステンレス単線構造のため、血管内を屈
曲して進行したときの形状復元性に欠け、血管内の挿入
進行の抵抗が大にして挿入・引き抜き操作がしづらいと
共に、血管壁の損傷や患者の苦痛をもたらす不具合があ
る。
性伸びによる衝撃吸収力」や「形状回復性」に劣るの
で、例えば安全柵ロープの場合には自動車等による衝撃
力の吸収緩和性に欠け、前記例示のコントロールケーブ
ルのインナーワイヤのワイヤロープを調車・ガイド部材
に巻き掛けて使用する場合は、その巻ぐせが残留してア
ウターケーシングとの摺動性を阻害して、ワイヤロープ
の操作性を損う不具合がある。
る「Ni−Ti合金材を構成要素に成す医療用ガイドワ
イヤ」と、この医療用ガイドワイヤと主要構成要件を共
通に成し、かつ、ワイヤロープ体として同一の技術分野
に属する「補強用芯線を用いたバルーンカテーテル」と
「機器用ワイヤロープ」を提供するものである。
る本発明は「可撓性線条体の主線材を主要部に成す医療
用ガイドワイヤにおいて、該主線材または該主線材の先
端部に嵌装するコイルばねのコイル線材が、少くとも1
本のNi(ニッケル)−Ti(チタン)合金材の超弾性
金属素線と、該超弾性金属素線と異質の単数または複数
の金属素線の撚合線にして、かつ、該撚合線の外径を塑
性変形縮径した強制縮径撚合線から成る構造を特徴とす
る医療用ガイドワイヤ」と、
をインサートしたバルーンカテーテルにおいて、該補強
用金属芯線が、Ni(ニッケル)−Ti(チタン)合金
材の少くとも1本の超弾性金属素線と、該超弾性金属素
線と異質の単数または複数の金属素線の撚合線から成る
構造を特徴とするバルーンカテーテル」と、
プにおいて、該金属素線群が、Ni(ニッケル)−Ti
(チタン)合金材の少くとも1本の超弾性金属素線と、
該超弾性金属素線と異質の単数または複数の金属素線か
ら成る構造を特徴とする機器用ワイヤロープ」に成って
いる。
主線材・コイル線材」は、Ni−Ti合金材の超弾性金
属素線と該Ni−Ti合金材以外のステンレス材金属素
線等の異質2種の素線を撚合して可撓性のワイヤロープ
形態の母線に成し、しかるのち該母線を「ダイス引き抜
き加工」または「スエージング加工」によって塑性変形
縮径して、該塑性変形縮径による圧縮残留応力を付与し
て線材の優れた剛的性質と、超弾性金属素線の存在によ
る「屈曲変形させた後の良好な形状回復性」を併有させ
る思想を特徴としている。
補強用芯線と機器用ワイヤロープは、同じくNi−Ti
合金材の超弾性金属素線と、該Ni−Ti合金材素線以
外の異質金属素線の混成撚合線にすることによって、応
分の剛性と形状回復性・衝撃吸収性等を併存付与させる
思想から成るものである。
記の強制縮径撚合線構成は、主線材の全部または一部、
および主線材を樹脂被覆で包み込んだ形態・コイルばね
線状体の主線材から成る等の公知のすべての形態の医療
用ガイドワイヤに適用する。
入する主線材の先端部の挿入進行性を特段に向上させる
技術意図によって、前記Ni−Ti合金素線を特公平6
−83726号公報等に示される公知の「伸びの増加に
よっても荷重が実質的に一定する荷重一定部」が不存在
の加工硬化型Ni−Ti合金線に材質限定する態様を採
択する。
コイル線材は形状回復性能を有するNi−Ti合金材の
素線と該Ni−Ti合金材以外の異質金属素線との撚合
から成るので、その異質金属素線の材質を任意に選択す
ることによって「形状回復性に優れ、かつ、抗張力・曲
げ剛性・耐座屈性・耐捻回性」等の必要な機械的性質を
高度に付与することができる。
形縮径加工して成るので、2本の素線のうちの伸延性に
優れる素線が、相対的に伸延性が劣る他の金属素線を凹
曲面で抱着する形態となって一体化係止するので、血管
内挿入時の回転操作による捻回外力では、その一体化形
態は容易に崩れるおそれはなく2本の素線間の接合圧接
面の相対滑りは「医療用ガイドワイヤの実用上」では発
生し難い。従って、血管内挿入時の回転操作のトルクロ
スがなく、その上、該相対滑りによる素線ほぐれの線径
膨大化も発生しないので、特段に良好な血管内操作性が
確保できる。
るので、その塑性変形に基づく残留応力が大にして線材
としての機械的剛性が向上するので、同一剛性を確保す
る為の線径の一段の細径化が可能にして、医療用ガイド
ワイヤの細径化が促進できる。
質限定した前記態様のものは、下記の特有作用がある。
即ち、高度の可撓性・屈曲性が不可欠にして可及的細径
サイズが必須要件の主線材の先端部は、大なる使用時応
力を生ずるので、撚合線を構成するNi−Ti合金線が
表1(B)に示す「荷重が一定のもとで歪が進行するプ
ラトー部Lが存在する応力歪特性」のものでは、破断防
止のために線径サイズの下限が限定される。しかし、表
1(A)に示す加工硬化型のNi−Ti合金線は「応力
と歪が概ね比例して、前記のプラトー部Lが不存在の応
力歪特性」を有するので、一定の伸びに対する破断強度
が「プラトー部L存在のもの」より増大する。従って、
同一の応力条件における前記先端部の線径は、プラトー
部L存在のNi−Ti合金線より一段の細径化が可能に
なる。
補強用芯線と機器用ワイヤロープはNi−Ti合金素線
とステンレス材素線等の複合材質の素線群からなるの
で、用途に適する剛性・形状回復性を併有させることが
できる。そして、前記構成の機器用ワイヤロープのNi
−Ti合金線を前記プラトー部Lが存在する「応力歪特
性」の態様にすると、ワイヤロープが受ける衝撃的抗張
力を「プラトー部Lの特性による伸び」によって吸収す
るので、優れた衝撃吸収能が付与できる。
ヤ1(以下、単にガイドワイヤ1という)の1実施例を
図1を参照して説明する。即ち、可撓性細長線の主線材
2を主要部に成すと共に、その主線材2の先端部3を細
径にしてコイルばね5を嵌装し、その先端部3以外の部
分を一様径の露出線にして後端部分を「血管挿入時に体
外に出して操作する後端部4」と成す通常形態のガイド
ワイヤにおいて、この主線材2は以下の構成を有してい
る。
円形断面線のNi−Ti合金線の1本の超弾性金属素線
N(以下、単に素線Nという)と、SUS材(ステンレ
ス材)の1本の金属素線S(以下、単に素線Sという)
を撚合した撚合線の母線6を、ダイス引き抜き加工また
はスエージング加工によって直径D2に塑性変形縮径し
た強制縮径撚合線Wから成る構造を有し、その塑性変形
縮径後に素線N・Sの接合谷部7が外周にスパイラル状
に現れた形状を有している。なお、この実施例のものは
D1=0.3粍、D2=約0.35粍、母線6の素線N
・Sのスパイラルピッチ=約2.0粍である。
500℃×30分間」加熱処理して、Ni−Ti合金材
の素線Nの「主線材2の直線形状に沿う直線形状記憶処
理」が施されている。
の作用を奏する。即ち、2本の素線N・Sが撚合した母
線6が塑性変形縮径されているので、引き抜き加工によ
る強制縮径のときに延伸性に富むSUS材素線Sが伸延
して、(図1(C)参照)相対的延伸性が劣るNi−T
i合金線の素線Nを凹曲面8によって抱着して一体化係
止した断面形態を呈する。従って、素線N・Sの相互係
止力が大にして、血管内挿入のとき素線N・Sの撚り方
向の逆方向に回転させても、素線N・Sの撚り戻し変形
がなく、主線材2の径膨大を防止すると共に、その回転
による凹曲面8の相対滑りによる回転トルクロスが無
く、血管内の挿入進行性が特段に向上する。
状記憶性による直線復元性に優れる素線Nとの複合から
成るので、前記の高度な必要機械的特性を満足すると共
に、その塑性変形縮径加工による残留応力に基づく機械
的性質の向上によって主線材2の一段の細径化が可能に
して血管への挿入性・引き抜き性が向上し、図2に例示
する「分岐血管31・蛇行血管30への挿入進行のとき
の図示点線例示の不良現象」がなく、極めて円滑かつ安
全にして迅速にできる特段に良好なステアリング性が確
保できる。
の実施例のガイドワイヤを説明する。即ち、2本の異種
金属の素線N・Sを撚合した母線6を塑性変形縮径し、
しかるのち直線性保持の形状記憶処理した線材から成る
ものにおいて、図3(A)のものは主線材2が「素線N
が1本、素線Sが2本」合計3本素線の母線6がダイス
引き抜き加工された強制縮径撚合線Wに成っている。そ
して、図3(B)のものは素線N・Sのいずれか一方
(図示のものは素線N)が中空線にして、かつ該中空部
に「タングステン・プラチナ・金・タンタル」等の放射
線不透過材10を充填した構造を有している。この図3
(B)実施例のものは放射線投射によって血管内の挿入
位置が視認把握できる。
材2の主要部分を図1実施例に示す構造にすると共に、
先端部3のみを「SUS材製の円錐部11つき先端ピー
ス12」に成し、この先端ピース12を強制縮径撚合線
Wから成る主線材2の先端に「ロー付け・接着剤」によ
って固着したものにして、血管への挿入時に先端部3を
曲げ変形するプリシエイプがし易くしてある。そして、
図4(C)のものは先端ピース12を「多段状の先薄偏
平形状」に成し、先端部3のプリシエイプ性を先端方向
へ多段的に大にして、曲率半径が前端方向へ徐変減少す
る形態を有し血管内への先導挿入性が向上させてある。
12のみを図1・図3実施例の強制縮径撚合線Wで形成
し、この先端ピース12を全体SUS材の主線材2の先
端に固着連結した構造を有している。この図5(A)の
ものは先端ピース12以外の部分の剛性が大になるので
血管治療する患者の固有事情に合せて有効に利用でき
る。
体が強制縮径撚合線Wから成るものにおいて、先端部3
以外の主線材2の主要部分がSUS材パイプ15にイン
サートセットされている。この図5(B)のものは血管
への挿入剛性が特に大に必要なケースに適する。
3実施例の強制縮径撚合線Wから成る主線材2が造影剤
入り樹脂被覆16に包み込まれている。この図6(A)
のものは主線材2の外周のスパイラル条の接合谷部7に
樹脂分が入り込んでアンカー効果を呈するので、血管壁
へのソフトタッチを図る被膜つきガイドワイヤの性能が
安定する。
にコイルばね5を嵌装する形態のものにおいて、コイル
ばね15のコイル線材17が図1実施例の主線材2と同
一の強制縮径撚合線Wにしてコイルばね5の円筒形コイ
ル状のストレート形状の形状記憶処理した構造に成って
いる。この図6(B)の実施例のものは、コイルばね5
の形状復元性と剛性を併存させることができるので、図
2例示の先端部3による血管挿入性が向上する。そし
て、図6(C)のものは先端部3を除く主線材2が、強
制縮径撚合線Wのコイル線材17から成るコイルばね形
態に成っている。
U字状を呈する公知のアンギオ形態のガイドワイヤ1が
示してあり、先端部3を含む主線材2の全体が図1実施
例の主線材2と同一の構成に成っている。この図7実施
例のものは先端部3の形状回復性に優れるので、先端部
3が「反復使用による変形」を生ずることなく所要のU
字形態が安定する。
表1(A)(B)に示す「プラトー部L存在」「プラト
ー部L不存在」のいずれでも良く、用途や必要性能に応
じて任意に使用される。しかし、先端部3の血管への屈
曲先導性の特段の向上を図る技術意図によって、加工硬
化型の「プラトー部L不存在」のものに特定限定する形
態にすることがある。この材質限定のものは段落002
2に示す特有作用がある。
の実施例に限定されず、素線Nを複数にしたり素線N・
Sの総数を4本以上にすることもあり、前記実施例の組
合せ形態も包含されると共に、公知のすべての形態の医
療用ガイドワイヤに適用する。そして、前記要件の塑性
変形縮径の縮径度は、特に制限するものではなく図1実
施例の重度縮径より緩和したものでも良い。そして、母
線6を構成する素線N・Sは母線6の「ダイス引き抜き
加工・スエージング加工」が可能な範囲の「例えば隋円
断面線」でも良い。そして、素線Nと異質の金属素線は
素線S以外の鋼線・銅線等であっても良く、図6実施例
の樹脂被覆16を設けるものでは、樹脂剤の流動性を良
くするために素線Sより熱伝導性に優れる材質にするこ
とがある。
カテーテル40の1実施例を説明する。即ち、図11に
示す「アウターチューブ42の中空部に補強用芯線44
をインナーチューブ43の長手方向に沿えてインサート
セット」したものにおいて、この実施例の補強用芯線4
4は前記実施例のガイドワイヤ1の主線材2と同一構造
を有し、Ni−Ti合金材の超弾性金属線の素線NとS
US材金属線の素線Sを撚合した母線がスエージング加
工されて塑性変形縮径した強制縮径撚合線Wの構造に成
っている。
は補強用芯線44が剛性と形状回復性を併有するので、
前記の医療用ガイドワイヤ1と同様な「良好な血管挿入
性と抜き出し性」を有すると共に、屈曲した血管への挿
入脱を反復しても、バルーンカテーテル40の正常な形
状を安定維持してカテーテル性能が安定する。
補強用芯線44は、本発明の医療用ガイドワイヤ1の撚
合線と同一形態を適用するものにして、素線Nと組合せ
る異質素線は前記実施例のSUS材の素線S以外の鋼線
・銅線等であっても良く、さらに、若干太径になるもの
の強制縮径加工しない母線6のままにすることもあり、
素線Nの性状は表1に示す「プラトー部Lの存在・不存
在」のいずれであっても良い。
イヤロープ20を説明する。即ち(図9(A)参照)自
動車用コントロールケーブル・建物火災時の排煙用高窓
開閉装置の操作用コントロールケーブル等の機器用ワイ
ヤロープ20において、このワイヤロープ20は図9
(C)例示のように4本の素線Sと3本の素線Nの合計
7本の素線から成る母線6を7本撚りした「7×7」
(図示しない)の公知の複撚り構造にして、前記実施例
のガイドワイヤ1の主線材2と同様な形状回復処理が施
されている。
在によって形状回復性を有するので、巻き掛け部材23
への巻ぐせが残留しない。従って、例えばその巻き掛け
姿勢を長期間保持して緊急時のみ作動させる場合、ワイ
ヤロープ20の巻ぐせ残留がないのでアウターケーシン
グ22とインナーワイヤのワイヤロープ20との良好な
摺動性が確保され、非常時の排煙用高窓開閉装置の操作
性能が安定する。
の他の実施例を説明する。即ち、(図9(B)参照)図
9(A)実施例のものと同一構造のワイヤロープにし
て、かつ、素線Nが「表1(B)に示すプラトー部L存
在」の性状のものに限定構成した構造を有し、図示例示
のように支柱24間に張設して高速道路の側縁に立設し
たガードレール用等に使用される。
4に示した「プラトー部Lの存在」による衝撃吸収能を
有するので、自動車の衝突事故等による大なる衝撃力を
吸収し、ワイヤの破断防止と破断防止による事故損傷の
拡大が防止できる。
素線Nを用いたワイヤロープ20は、図示例示以外の使
用中の衝撃力を受け易い「船舶の係留ロープ・自動車の
アクセルペダル操作用コントロールケーブル・危険場所
の安全柵ロープ・釣り糸用ワイヤロープ」等として広範
な用途が可能にして、前記の特有作用が享受できると共
に、前記コントロールケーブルでは衝撃吸収用のクッシ
ョン部材が不要になってケーブルシステムが簡素化でき
る。
の重量を担持するワイヤロープの急激荷重を緩和するた
めのワイヤロープ用ブレーキ装置を付設するものの、作
動が極めて稀なワイヤロープへの空中異物の付着堆積・
巻き掛けによる曲りぐせ・環境温度等によって正常なブ
レーキ機能・ワイヤロープ機能が低下して、火災時の排
煙性能を失うおそれがある。しかし、この排煙装置に
「プラトー部L存在」のN素線からなる機器用ワイヤロ
ープ20を用いると、前記の衝撃吸収能・形状回復性に
よって、その不具合が解消できると共に前記のブレーキ
装置を省略してワイヤロープシステムが簡素化できる特
有作用がある。
0は、前記例示の撚り構成以外の公知のワイヤロープの
素線構成のいずれにも応用すると共に、特に細径化と剛
性が必要な場合は「母線6または複撚り後のワイヤ径」
を塑性縮径加工して前記の強制縮径撚合線Wの形態にす
ると共に、その塑性縮径加工はスエージング加工とダイ
ス引き向き加工の2段加工にすることがある。
イドワイヤは、剛性・耐座屈性・耐撚り戻し性・可撓性
・細径化性等の高度な機械的性質と屈曲変形姿勢からの
形状復元性を備えた高品質にして、血管内への挿入・抜
き出し性能が特段に良好にして治療時の患者の苦痛を一
段と緩和し、当該治療性の一段の向上を図る。
ーンカテーテルは屈曲変形して血管内挿入を反復して
も、正常な形状を維持してカテーテルの性能安定を図
り、本発明の機器用ワイヤロープは、従来物に存在しな
い形状回復性・衝撃吸収能を備えた高性能ワイヤロープ
として多用途に有用に応用できる。以上の諸効果があ
る。
し、(A)はその全体正面図、(B)は主線材の母線の
部分正面図、(C)は主線材の部分正面図
説明図
線材を示し、(A)はその横断面図、(B)はその部分
正面図
線材を示し、(A)(B)(C)ともその部分正面図
線材を示し、(A)(B)ともその部分正面図
線材を示し、(A)(B)(C)はその正面図、(D)
は(B)(C)のコイル線材の断面図
線材を示し、(A)はその部分正面図、(B)は主線材
の断面図
図
し、(A)(B)はその使用状態の説明図、(C)はそ
の断面図
その使用状態の説明図、(B)はその断面図
(A)はその正面図、(B)はその断面図
Claims (10)
- 【請求項1】 可撓性線条体の主線材を主要部に成す医
療用ガイドワイヤにおいて、該主線材または該主線材の
先端部に嵌装するコイルばねのコイル線材が、少くとも
1本のNi(ニッケル)−Ti(チタン)合金材の超弾
性金属素線と、該超弾性金属素線と異質の単数または複
数の金属素線の撚合線にして、かつ、該撚合線の外径を
塑性変形縮径した強制縮径撚合線から成る構造を特徴と
する医療用ガイドワイヤ。 - 【請求項2】 1本の超弾性金属素線と該超弾性金属素
線と異質の1本の金属素線の強制縮径撚合線から成る請
求項1の医療用ガイドワイヤ。 - 【請求項3】 超弾性金属素線と異質の金属素線がステ
ンレス材である請求項1または請求項2の医療用ガイド
ワイヤ。 - 【請求項4】 スエージング加工またはダイス引き抜き
加工によって強制縮径された強制縮径撚合線から成る請
求項1・請求項2・請求項3のいずれかの医療用ガイド
ワイヤ。 - 【請求項5】 超弾性金属素線が、伸びの増加によって
も荷重が実質的に一定する荷重一定部が不存在の加工硬
化型Ni−Ti金属線である請求項1・請求項2・請求
項3・請求項4のいずれかの医療用ガイドワイヤ。 - 【請求項6】 主線材に樹脂被覆を設けた請求項1ない
し請求項5のいずれかの医療用ガイドワイヤ。 - 【請求項7】 コイルばね体の主線材が、請求項1ない
し請求項5のいずれかの強制縮径撚合線のコイル線材に
よって形成された医療用ガイドワイヤ。 - 【請求項8】 可撓性細長チューブ体に補強用金属芯線
をインサートしたバルーンカテーテルにおいて、該補強
用金属芯線が、Ni(ニッケル)−Ti(チタン)合金
材の少くとも1本の超弾性金属素線と、該超弾性金属素
線と異質の単数または複数の金属素線の撚合線から成る
構造を特徴とするバルーンカテーテル。 - 【請求項9】 金属素線群を撚合した機器用ワイヤロー
プにおいて、該金属素線群が、Ni(ニッケル)−Ti
(チタン)合金材の少くとも1本の超弾性金属素線と、
該超弾性金属素線と異質の単数または複数の金属素線か
ら成る構造を特徴とする機器用ワイヤロープ。 - 【請求項10】 Ni(ニッケル)−Ti(チタン)合
金材の少くも1本の超弾性金属線が、伸びの増加によっ
て荷重が実質的に一定する応力歪特性を有するものであ
る請求項9の機器用ワイヤロープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001308144A JP3764082B2 (ja) | 2001-10-04 | 2001-10-04 | 医療用ガイドワイヤとバルーンカテーテル、ならびに機器用ワイヤロープ |
Applications Claiming Priority (1)
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