JP2003111732A - 接触式圧平眼圧測定方法及び眼圧計 - Google Patents
接触式圧平眼圧測定方法及び眼圧計Info
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- JP2003111732A JP2003111732A JP2001345394A JP2001345394A JP2003111732A JP 2003111732 A JP2003111732 A JP 2003111732A JP 2001345394 A JP2001345394 A JP 2001345394A JP 2001345394 A JP2001345394 A JP 2001345394A JP 2003111732 A JP2003111732 A JP 2003111732A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】角膜厚、角膜曲率、角膜乱視、角膜硬度、眼球
内容積などに影響されずに、真の眼内圧に近い眼圧を測
定できる高精度な眼圧測定方法およびその機能を備えた
眼圧計を提供すること。 【解決手段】多素子型圧力センサー１を角膜頂点から圧
入させ、角膜によって圧平された面積を多素子型圧力セ
ンサー１で、その押圧力を圧力センサー２で検出する。
得られた圧平面積と押圧力の関数すなわち経時的変化
と、眼圧に対する角膜厚、角膜曲率、角膜乱視、角膜硬
度、眼球内容積、眼球伸展度などの影響を補正演算手段
により補正し真の眼内圧に近い眼圧をコンピュータ３で
算出する。
内容積などに影響されずに、真の眼内圧に近い眼圧を測
定できる高精度な眼圧測定方法およびその機能を備えた
眼圧計を提供すること。 【解決手段】多素子型圧力センサー１を角膜頂点から圧
入させ、角膜によって圧平された面積を多素子型圧力セ
ンサー１で、その押圧力を圧力センサー２で検出する。
得られた圧平面積と押圧力の関数すなわち経時的変化
と、眼圧に対する角膜厚、角膜曲率、角膜乱視、角膜硬
度、眼球内容積、眼球伸展度などの影響を補正演算手段
により補正し真の眼内圧に近い眼圧をコンピュータ３で
算出する。
Description
【０００１】表面が平面な多素子型圧力センサー１を角
膜頂点から眼球後極方向に圧入させる。角膜上皮を障害
しないために多素子型圧力センサー１の表面は平滑あ
る。圧入している間の押圧力を圧力センサー２によっ
て、角膜により圧平された面積を多素子型圧力センサー
１によってそれぞれ経時的に計測し、コンピュータ３に
記憶する。壁硬度を有さずかつ制限無く変形しうる球体
であればＩｍｂｅｒｔ−Ｆｉｃｋの法則が成り立つこと
から、押圧力と圧平面積とは正比例するが、実際に得ら
れる計測値では角膜厚、角膜曲率、角膜乱視、角膜硬
度、眼球内容積、眼球伸展度などの影響によって圧入時
の押圧力を強めれば圧平面積は増加するが正比例せずに
非直線性を示す。この非直線性は角膜厚、角膜曲率、角
膜組織硬度、眼球内容積、眼球伸展度などによって変化
する。たとえば図２の如く、ある眼ａにおいて押圧力を
強めれば圧平面積は増加するが、いずれ圧平面積の増加
率は小さくなる。同じ眼圧を有する角膜の厚い眼ｂでは
圧平面積の増加率は小さく、同じ眼圧を有する角膜曲率
の大きな眼ｃでは圧平面積の増加率は大きくなる。この
ような非直線性を利用して、コンピュータ３に記憶され
た押圧力と圧平面積のデータおよび非直線性に関する理
論的、実験的解析に基づく補正演算手段から、より真の
眼圧に近い眼圧をコンピュータ３で算出する。またコン
ピュータ３に記憶された押圧力と圧平面積のデータか
ら、一定の圧平面積時における押圧力を取り出し演算す
ることによって、Ｇｏｌｄｍａｎｎ型圧平眼圧計と同じ
眼圧計測値をコンピュータ３で表示することができ、前
述の眼圧と比較することができる。加えて押圧力と圧平
面積のデータから圧平面積または押圧力を一定となるよ
うにアクチュエーター４をコンピュータ３で制御し、圧
平面積または押圧力の経時的変化から脈圧（脈拍による
眼圧の微動）をコンピュータ３で算出することができ
る。一方、多素子型圧力センサー１を用いることによ
り、圧平された領域の圧力およびその分布や面積をコン
ピュータ３で表示でき、その圧力測定値やその分布から
理論的、実験的解析に基づく補正手段によって、角膜厚
や角膜硬度などもコンピュータ３で推定できる。
膜頂点から眼球後極方向に圧入させる。角膜上皮を障害
しないために多素子型圧力センサー１の表面は平滑あ
る。圧入している間の押圧力を圧力センサー２によっ
て、角膜により圧平された面積を多素子型圧力センサー
１によってそれぞれ経時的に計測し、コンピュータ３に
記憶する。壁硬度を有さずかつ制限無く変形しうる球体
であればＩｍｂｅｒｔ−Ｆｉｃｋの法則が成り立つこと
から、押圧力と圧平面積とは正比例するが、実際に得ら
れる計測値では角膜厚、角膜曲率、角膜乱視、角膜硬
度、眼球内容積、眼球伸展度などの影響によって圧入時
の押圧力を強めれば圧平面積は増加するが正比例せずに
非直線性を示す。この非直線性は角膜厚、角膜曲率、角
膜組織硬度、眼球内容積、眼球伸展度などによって変化
する。たとえば図２の如く、ある眼ａにおいて押圧力を
強めれば圧平面積は増加するが、いずれ圧平面積の増加
率は小さくなる。同じ眼圧を有する角膜の厚い眼ｂでは
圧平面積の増加率は小さく、同じ眼圧を有する角膜曲率
の大きな眼ｃでは圧平面積の増加率は大きくなる。この
ような非直線性を利用して、コンピュータ３に記憶され
た押圧力と圧平面積のデータおよび非直線性に関する理
論的、実験的解析に基づく補正演算手段から、より真の
眼圧に近い眼圧をコンピュータ３で算出する。またコン
ピュータ３に記憶された押圧力と圧平面積のデータか
ら、一定の圧平面積時における押圧力を取り出し演算す
ることによって、Ｇｏｌｄｍａｎｎ型圧平眼圧計と同じ
眼圧計測値をコンピュータ３で表示することができ、前
述の眼圧と比較することができる。加えて押圧力と圧平
面積のデータから圧平面積または押圧力を一定となるよ
うにアクチュエーター４をコンピュータ３で制御し、圧
平面積または押圧力の経時的変化から脈圧（脈拍による
眼圧の微動）をコンピュータ３で算出することができ
る。一方、多素子型圧力センサー１を用いることによ
り、圧平された領域の圧力およびその分布や面積をコン
ピュータ３で表示でき、その圧力測定値やその分布から
理論的、実験的解析に基づく補正手段によって、角膜厚
や角膜硬度などもコンピュータ３で推定できる。
【０００２】本発明は、より正確な眼圧を測定するため
の眼圧測定方法および眼圧計に関する。
の眼圧測定方法および眼圧計に関する。
【０００３】眼圧を測定する従来の眼圧計の中で、最も
信頼され、かつ標準とされているのは、Ｇｏｌｄｍａｎ
ｎ型圧平眼圧計である。この眼圧計では、眼球は壁硬度
を有さずに制限無く変形しうる球体であると仮定しＩｍ
ｂｅｒｔ−Ｆｉｃｋの法則が成り立つことから、一定の
圧平面積を得るために要する押圧力から眼圧を求めると
している。しかし、実際には角膜厚、角膜曲率、角膜乱
視、角膜硬度、眼球内容積などの影響により、圧入力と
圧平面積の間に比例関係は成立せず、Ｇｏｌｄｍａｎｎ
型圧平眼圧計では真の眼圧を計測することはできない。
信頼され、かつ標準とされているのは、Ｇｏｌｄｍａｎ
ｎ型圧平眼圧計である。この眼圧計では、眼球は壁硬度
を有さずに制限無く変形しうる球体であると仮定しＩｍ
ｂｅｒｔ−Ｆｉｃｋの法則が成り立つことから、一定の
圧平面積を得るために要する押圧力から眼圧を求めると
している。しかし、実際には角膜厚、角膜曲率、角膜乱
視、角膜硬度、眼球内容積などの影響により、圧入力と
圧平面積の間に比例関係は成立せず、Ｇｏｌｄｍａｎｎ
型圧平眼圧計では真の眼圧を計測することはできない。
【０００４】角膜厚、角膜曲率、角膜乱視、角膜硬度、
眼球内容積などに影響されずに、真の眼内圧に近い眼圧
を測定できる高精度な眼圧測定方法およびその機能を備
えた眼圧計を提供すること。
眼球内容積などに影響されずに、真の眼内圧に近い眼圧
を測定できる高精度な眼圧測定方法およびその機能を備
えた眼圧計を提供すること。
【０００５】表面が平面かつ平滑な多素子型圧力センサ
ー１を角膜頂点から圧入させ、角膜によって圧平された
面積を多素子型圧力センサー１で、その押圧力を圧力セ
ンサー２で検出する。得られた圧平面積と押圧力の関数
すなわち経時的変化と、眼圧に対する角膜厚、角膜曲
率、角膜乱視、角膜硬度、眼球内容積、眼球伸展度など
の影響を補正演算手段により補正し真の眼内圧に近い眼
圧をコンピュータ３で算出する。
ー１を角膜頂点から圧入させ、角膜によって圧平された
面積を多素子型圧力センサー１で、その押圧力を圧力セ
ンサー２で検出する。得られた圧平面積と押圧力の関数
すなわち経時的変化と、眼圧に対する角膜厚、角膜曲
率、角膜乱視、角膜硬度、眼球内容積、眼球伸展度など
の影響を補正演算手段により補正し真の眼内圧に近い眼
圧をコンピュータ３で算出する。
【０００６】被験眼に表面麻酔を施し、表面が平面かつ
平滑な多素子型圧力センサー１を眼球に圧入させる。圧
平された面積と押圧力の経時的変化と補正手段から、真
の眼内圧に近い眼圧、Ｇｏｌｄｍａｎｎ型接触式圧平眼
圧計で測定したと同等の眼圧、脈圧、圧平領域の分布や
面積、角膜厚、角膜硬度などが算出、表示される。
平滑な多素子型圧力センサー１を眼球に圧入させる。圧
平された面積と押圧力の経時的変化と補正手段から、真
の眼内圧に近い眼圧、Ｇｏｌｄｍａｎｎ型接触式圧平眼
圧計で測定したと同等の眼圧、脈圧、圧平領域の分布や
面積、角膜厚、角膜硬度などが算出、表示される。
【０００７】この発明による眼圧計を使用すれば、より
真の眼圧に近い正確な眼圧を算出でき、現在行われてい
る過剰治療や疾患の見落としを解決できる。多素子型圧
力センサー１を用いるため不正乱視の影響もなく、脈圧
の測定や角膜厚、角膜硬度などの推定も可能である。ま
た短時間で眼圧を測定でき、被検者、検者とも負担が少
ない。加えて従来のＧｏｌｄｍａｎｎ型圧平眼圧計によ
る眼圧計測値も同時に計測することができ、両者を比較
することもできる。
真の眼圧に近い正確な眼圧を算出でき、現在行われてい
る過剰治療や疾患の見落としを解決できる。多素子型圧
力センサー１を用いるため不正乱視の影響もなく、脈圧
の測定や角膜厚、角膜硬度などの推定も可能である。ま
た短時間で眼圧を測定でき、被検者、検者とも負担が少
ない。加えて従来のＧｏｌｄｍａｎｎ型圧平眼圧計によ
る眼圧計測値も同時に計測することができ、両者を比較
することもできる。
【図１】眼圧計主要部品の構成図である。
【図２】押圧力と圧平面積の相関図である。
１多素子型圧力センサー
２圧力センサー
３コンピュータ
４アクチュエーター
Claims (6)
- 【請求項１】平面を眼球へ圧入させ、圧平された面積と
押圧力を測定し、一定の圧平面積における押圧力からで
はなく、圧平面積および押圧力の経時的変化すなわち関
数から眼圧を算出し、角膜厚、角膜曲率、角膜乱視、角
膜硬度、眼球内容積、眼球伸展度などの影響を補正する
演算手段に基づき補正することによって、より真の眼圧
に近い眼圧を算出することを特徴とする眼圧測定方法。 - 【請求項２】圧平された面積を経時的に計測するために
表面が平面かつ平滑な多素子型圧力センサー１を、押圧
力を経時的に計測するために圧力センサー２を用いるこ
とを特徴とする眼圧測定方法。 - 【請求項３】多素子型圧力センサー１を用いることによ
り、圧平された領域の圧力およびその分布を表示でき、
かつその解析演算手段に基づいて眼圧および角膜厚、角
膜硬度などを推定することもできることを特徴とする眼
圧測定方法。 - 【請求項４】平面を眼球へ圧入させ、圧平された面積と
押圧力を測定し、Ｇｏｌｄｍａｎｎ型圧平眼圧計と同様
に一定の圧平面積時における押圧力から眼圧を算出する
ことによって、Ｇｏｌｄｍａｎｎ型圧平眼圧計で計測し
た眼圧を算出することができることを特徴とする眼圧測
定方法。 - 【請求項５】圧平面積または押圧力をアクチュエーター
４により一定とする構造を有し、圧平面積または押圧力
の経時的変化から脈圧を算出することができることを特
徴とする眼圧測定方法。 - 【請求項６】請求項１から５までの機能を備え、眼圧や
圧平された領域の圧力およびその分布を表示することが
できることを特徴とする眼圧計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001345394A JP2003111732A (ja) | 2001-10-08 | 2001-10-08 | 接触式圧平眼圧測定方法及び眼圧計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001345394A JP2003111732A (ja) | 2001-10-08 | 2001-10-08 | 接触式圧平眼圧測定方法及び眼圧計 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003111732A true JP2003111732A (ja) | 2003-04-15 |
Family
ID=19158733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001345394A Pending JP2003111732A (ja) | 2001-10-08 | 2001-10-08 | 接触式圧平眼圧測定方法及び眼圧計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003111732A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6981946B2 (en) * | 2003-04-17 | 2006-01-03 | J.D. Mueller Company, Llc | Load sensing applanation tonometer |
| US7204806B2 (en) * | 2003-06-17 | 2007-04-17 | Mitsugu Shimmyo | Method and apparatus for obtaining corrected intraocular pressure values |
| KR101153348B1 (ko) * | 2011-01-05 | 2012-06-07 | (재)예수병원유지재단 | 압평방식 자동 안압 측정장치 |
| RU2467679C1 (ru) * | 2011-04-06 | 2012-11-27 | Альберт Сергеевич Типясев | Способ измерения давления жидкости или газа внутри тонкостенной герметичной мягкой оболочки |
| CN103284685A (zh) * | 2013-05-04 | 2013-09-11 | 太原理工大学 | 用于测量活体动物眼球整体力学特性的装置及其方法 |
| WO2016167827A1 (en) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | Mccafferty Sean J | Optical instrument |
| US11026576B2 (en) | 2015-04-15 | 2021-06-08 | Cats Tonometer, Llc | Reducing errors of tonometric measurements by using a tonometer tip with a curved cornea-contacting surface |
| CN116687341A (zh) * | 2023-04-23 | 2023-09-05 | 中国科学院力学研究所 | 一种基于压平眼压计的眼内压精准测量方法 |
-
2001
- 2001-10-08 JP JP2001345394A patent/JP2003111732A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6981946B2 (en) * | 2003-04-17 | 2006-01-03 | J.D. Mueller Company, Llc | Load sensing applanation tonometer |
| US7204806B2 (en) * | 2003-06-17 | 2007-04-17 | Mitsugu Shimmyo | Method and apparatus for obtaining corrected intraocular pressure values |
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| RU2467679C1 (ru) * | 2011-04-06 | 2012-11-27 | Альберт Сергеевич Типясев | Способ измерения давления жидкости или газа внутри тонкостенной герметичной мягкой оболочки |
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| WO2016167827A1 (en) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | Mccafferty Sean J | Optical instrument |
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| CN116687341A (zh) * | 2023-04-23 | 2023-09-05 | 中国科学院力学研究所 | 一种基于压平眼压计的眼内压精准测量方法 |
| CN116687341B (zh) * | 2023-04-23 | 2024-01-30 | 中国科学院力学研究所 | 一种基于压平眼压计的眼内压精准测量方法 |
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