JP2003111444A - 圧電素子を利用した発電装置 - Google Patents
圧電素子を利用した発電装置Info
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- JP2003111444A JP2003111444A JP2001294983A JP2001294983A JP2003111444A JP 2003111444 A JP2003111444 A JP 2003111444A JP 2001294983 A JP2001294983 A JP 2001294983A JP 2001294983 A JP2001294983 A JP 2001294983A JP 2003111444 A JP2003111444 A JP 2003111444A
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- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電素子1を利用した発電を、実用に十分供
せられる程度に実現する。 【解決手段】 圧電素子1に周期的な応力を付与する応
力付与手段2と、応力付与手段2によって圧電素子1か
ら発生する電力を蓄える電源部3と、を備える。圧電素
子1は、互いに間隔をあけた状態で一対設ける。応力付
与手段2は、一対の圧電素子1に、交互に周期的な応力
を付与自在である。応力付与手段2は、ゼンマイ4と、
該ゼンマイ4を巻き取る巻取り手段5と、ゼンマイ4を
巻き取った状態に保持及び保持解除自在なストッパ6
と、該ゼンマイ4の弾性力を伝達する伝達手段7と、該
伝達手段7によって伝達される上記弾性力を、互いに対
向する一方向と他方向とに交互に付与自在とする周期的
応力付与手段8と、を備える。
せられる程度に実現する。 【解決手段】 圧電素子1に周期的な応力を付与する応
力付与手段2と、応力付与手段2によって圧電素子1か
ら発生する電力を蓄える電源部3と、を備える。圧電素
子1は、互いに間隔をあけた状態で一対設ける。応力付
与手段2は、一対の圧電素子1に、交互に周期的な応力
を付与自在である。応力付与手段2は、ゼンマイ4と、
該ゼンマイ4を巻き取る巻取り手段5と、ゼンマイ4を
巻き取った状態に保持及び保持解除自在なストッパ6
と、該ゼンマイ4の弾性力を伝達する伝達手段7と、該
伝達手段7によって伝達される上記弾性力を、互いに対
向する一方向と他方向とに交互に付与自在とする周期的
応力付与手段8と、を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧電素子(ピエ
ゾ素子)を利用して発電を行なう、圧電素子を利用した
発電装置に関する。
ゾ素子)を利用して発電を行なう、圧電素子を利用した
発電装置に関する。
【0002】
【発明の背景】従来から、外力を加えて歪ませることに
より電場を発生し、逆に電場を加えることにより自身が
歪む、圧電素子(ピエゾ素子)が知られている。この圧
電素子は、上述のような性質を有するために、圧力セン
サ等をはじめとする種々の分野で利用されている。
より電場を発生し、逆に電場を加えることにより自身が
歪む、圧電素子(ピエゾ素子)が知られている。この圧
電素子は、上述のような性質を有するために、圧力セン
サ等をはじめとする種々の分野で利用されている。
【0003】ところで、近年のパーソナルコンピュータ
や電気機器の小型化は著しく、我々の生活の利便性を高
める要因ともなっている。このような多種多様な小型化
された機器においては、小型化された機器の寸法に見合
った電源装置が必要である。このため、例えば電池の小
型化・長寿命化の開発が進められているが、化学変化に
よって電力を得る構造における小型化・長寿命化には限
界がある。
や電気機器の小型化は著しく、我々の生活の利便性を高
める要因ともなっている。このような多種多様な小型化
された機器においては、小型化された機器の寸法に見合
った電源装置が必要である。このため、例えば電池の小
型化・長寿命化の開発が進められているが、化学変化に
よって電力を得る構造における小型化・長寿命化には限
界がある。
【0004】このような事情に鑑みて、本発明者は、上
記圧電素子を利用した継続的な発電の実現を思い立っ
た。従来から圧電素子を用いて発電することは考えられ
てはいたが、従来の圧電素子を利用した発電装置は飽く
まで人力を利用しており、単発的な発電しかできないも
のであった。本発明者は、鋭意研究の末、人力を利用す
ることなく、圧電素子を用いた実用的な発電装置を発明
するに至った。
記圧電素子を利用した継続的な発電の実現を思い立っ
た。従来から圧電素子を用いて発電することは考えられ
てはいたが、従来の圧電素子を利用した発電装置は飽く
まで人力を利用しており、単発的な発電しかできないも
のであった。本発明者は、鋭意研究の末、人力を利用す
ることなく、圧電素子を用いた実用的な発電装置を発明
するに至った。
【0005】この発明に係る圧電素子を利用した発電装
置は、このような背景に基づいて創案されたもので、安
価且つ簡易な構成にも拘わらず長時間に亙って発電で
き、もって小型電気機器の駆動源として実用に供するこ
とのできる圧電素子を利用した発電装置を提供するもの
である。
置は、このような背景に基づいて創案されたもので、安
価且つ簡易な構成にも拘わらず長時間に亙って発電で
き、もって小型電気機器の駆動源として実用に供するこ
とのできる圧電素子を利用した発電装置を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る圧電素子
を利用した発電装置は、請求項1に記載したように、圧
電素子を利用して発電を行なう、圧電素子を利用した発
電装置であって、圧電素子に周期的な応力を付与する応
力付与手段と、この応力付与手段によって圧電素子から
発生する電力を蓄える電源部と、を備えたことを特徴と
するものである。。
を利用した発電装置は、請求項1に記載したように、圧
電素子を利用して発電を行なう、圧電素子を利用した発
電装置であって、圧電素子に周期的な応力を付与する応
力付与手段と、この応力付与手段によって圧電素子から
発生する電力を蓄える電源部と、を備えたことを特徴と
するものである。。
【0007】また、請求項2に記載した発明は、上記圧
電素子が、互いに間隔をあけた状態で一対設けられてお
り、上記応力付与手段は、これら一対の圧電素子に、交
互に周期的な応力を付与自在としたものである。
電素子が、互いに間隔をあけた状態で一対設けられてお
り、上記応力付与手段は、これら一対の圧電素子に、交
互に周期的な応力を付与自在としたものである。
【0008】上記応力付与手段としては、請求項3に記
載したように、ゼンマイと、このゼンマイを巻き取る巻
取り手段と、ゼンマイを巻き取った状態に保持及び保持
解除自在なストッパと、このゼンマイの弾性力を伝達す
る伝達手段と、この伝達手段によって伝達される上記弾
性力を、互いに対向する一方向と他方向とに周期的に付
与自在とする周期的応力付与手段と、を備えた構成を採
用できる。
載したように、ゼンマイと、このゼンマイを巻き取る巻
取り手段と、ゼンマイを巻き取った状態に保持及び保持
解除自在なストッパと、このゼンマイの弾性力を伝達す
る伝達手段と、この伝達手段によって伝達される上記弾
性力を、互いに対向する一方向と他方向とに周期的に付
与自在とする周期的応力付与手段と、を備えた構成を採
用できる。
【0009】また、請求項4に記載したように、上記ゼ
ンマイは複数設けられ、一のゼンマイを巻き取ることに
より、この一のゼンマイの回転軸に固定された一の歯車
に噛合する他のゼンマイの回転軸に固定された他の歯車
が回転して該他のゼンマイが巻き取られるものであり、
上記ストッパを解除することによって一のゼンマイが弾
性力を開放する向きに回転し、この一のゼンマイの回転
終了に伴って順次次段のゼンマイが弾性力を開放する向
きに回転するようにした構成を採用できる。
ンマイは複数設けられ、一のゼンマイを巻き取ることに
より、この一のゼンマイの回転軸に固定された一の歯車
に噛合する他のゼンマイの回転軸に固定された他の歯車
が回転して該他のゼンマイが巻き取られるものであり、
上記ストッパを解除することによって一のゼンマイが弾
性力を開放する向きに回転し、この一のゼンマイの回転
終了に伴って順次次段のゼンマイが弾性力を開放する向
きに回転するようにした構成を採用できる。
【0010】更には、請求項5に記載したように、上記
ゼンマイは複数設けられ、巻き取られた一のゼンマイが
弾性力を開放する向きに回転するのに伴って他のゼンマ
イが巻き取られるものであり、一のゼンマイの回転終了
に伴って他のゼンマイが弾性力を開放する向きに回転す
るようにした構成を採用することもできる。
ゼンマイは複数設けられ、巻き取られた一のゼンマイが
弾性力を開放する向きに回転するのに伴って他のゼンマ
イが巻き取られるものであり、一のゼンマイの回転終了
に伴って他のゼンマイが弾性力を開放する向きに回転す
るようにした構成を採用することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態例に
ついて図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、この
発明の実施の第一形態例を示している。本形態例に係る
圧電素子を利用した発電装置は、互いに間隔をあけた状
態で設けられた一対の圧電素子1と、これら圧電素子1
に交互に周期的な応力を付与する応力付与手段2と、こ
の応力付与手段2によって圧電素子1から発生する電力
を蓄える電源部3と、を備えている。
ついて図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、この
発明の実施の第一形態例を示している。本形態例に係る
圧電素子を利用した発電装置は、互いに間隔をあけた状
態で設けられた一対の圧電素子1と、これら圧電素子1
に交互に周期的な応力を付与する応力付与手段2と、こ
の応力付与手段2によって圧電素子1から発生する電力
を蓄える電源部3と、を備えている。
【0012】上記応力付与手段2は、ゼンマイ4と、こ
のゼンマイ4を巻き取る巻取り手段5と、ゼンマイ4を
巻き取った状態に保持及び保持解除自在なストッパ6
と、このゼンマイ4の弾性力を伝達する伝達手段7と、
この伝達手段7によって伝達される上記弾性力を、互い
に対向する一方向と他方向とに交互に付与自在とする周
期的応力与手段8と、を備えている。
のゼンマイ4を巻き取る巻取り手段5と、ゼンマイ4を
巻き取った状態に保持及び保持解除自在なストッパ6
と、このゼンマイ4の弾性力を伝達する伝達手段7と、
この伝達手段7によって伝達される上記弾性力を、互い
に対向する一方向と他方向とに交互に付与自在とする周
期的応力与手段8と、を備えている。
【0013】上記ゼンマイ4は、その一端を回転軸9に
固定され、この回転軸9に巻き付ける状態で巻取り自在
としている。上記回転軸9の一端部には回転円板10を
固定しており、この回転円板10の外側面に略十字形の
つまみ11を設けている。このつまみ11を摘んで上記
回転円板10を回転させることにより、回転軸9を介し
て上記ゼンマイ4を巻き取れる。また、上記回転円板1
0の周面には線状部材12が巻き掛けられており、この
線状部材12の一端部に設けた取っ手13を持って該線
状部材12を引くことによっても、このゼンマイ4を巻
き取れるようにしている。上記摘み11を設けた回転円
板10及び取っ手13を設けた線状部材12が、上記巻
取り手段5をなす。
固定され、この回転軸9に巻き付ける状態で巻取り自在
としている。上記回転軸9の一端部には回転円板10を
固定しており、この回転円板10の外側面に略十字形の
つまみ11を設けている。このつまみ11を摘んで上記
回転円板10を回転させることにより、回転軸9を介し
て上記ゼンマイ4を巻き取れる。また、上記回転円板1
0の周面には線状部材12が巻き掛けられており、この
線状部材12の一端部に設けた取っ手13を持って該線
状部材12を引くことによっても、このゼンマイ4を巻
き取れるようにしている。上記摘み11を設けた回転円
板10及び取っ手13を設けた線状部材12が、上記巻
取り手段5をなす。
【0014】尚、上記ストッパ6は、従来から知られた
ものを採用できる。
ものを採用できる。
【0015】上記回転軸9の他端部には、第一の歯車1
4を固定している。この第一の歯車14には、小径の歯
車の表面に大径の歯車を合体させてなる第二の歯車15
の上記小径の歯車を噛合させている。更に、第二の歯車
15の大径の歯車には、この第二の歯車15と同様構成
の第三の歯車16の小径の歯車を噛合させている。更
に、この第三の歯車16の大径の歯車は、後述する第四
の歯車17に噛合させている。上記第三の歯車16と対
向する位置には、上下方向に間隔をあけて設けられた一
対の圧電素子1を配置している。これら一対の圧電素子
1の間部分には、後述する楕円ディスク18を配置して
いる。この楕円ディスク18は、回転軸19の一端に固
定されており、この回転軸19の他端に上記第四の歯車
17が固定されている。上記第一の歯車14、第二の歯
車15の大径の歯車、第三の歯車16の大径の歯車、第
四の歯車17のそれぞれの径の大きさは、第一の歯車1
4、第二の歯車15の大径の歯車、第三の歯車16の大
径の歯車、第四の歯車17の順に小さくしている。これ
ら第一の歯車14、第二の歯車15、第三の歯車16、
第四の歯車17が、上記ゼンマイ4の弾性力を伝達する
伝達手段7を構成している。
4を固定している。この第一の歯車14には、小径の歯
車の表面に大径の歯車を合体させてなる第二の歯車15
の上記小径の歯車を噛合させている。更に、第二の歯車
15の大径の歯車には、この第二の歯車15と同様構成
の第三の歯車16の小径の歯車を噛合させている。更
に、この第三の歯車16の大径の歯車は、後述する第四
の歯車17に噛合させている。上記第三の歯車16と対
向する位置には、上下方向に間隔をあけて設けられた一
対の圧電素子1を配置している。これら一対の圧電素子
1の間部分には、後述する楕円ディスク18を配置して
いる。この楕円ディスク18は、回転軸19の一端に固
定されており、この回転軸19の他端に上記第四の歯車
17が固定されている。上記第一の歯車14、第二の歯
車15の大径の歯車、第三の歯車16の大径の歯車、第
四の歯車17のそれぞれの径の大きさは、第一の歯車1
4、第二の歯車15の大径の歯車、第三の歯車16の大
径の歯車、第四の歯車17の順に小さくしている。これ
ら第一の歯車14、第二の歯車15、第三の歯車16、
第四の歯車17が、上記ゼンマイ4の弾性力を伝達する
伝達手段7を構成している。
【0016】上記楕円ディスク18は、その中心位置に
上記回転軸19の一端が固定されている。従って、回転
軸19の回転に伴って楕円ディスク18は、長径側が上
下方向に位置する状態と、長径側が水平方向に位置する
状態とを交互に取る。楕円ディスク18が、その長径側
が上下方向に位置する状態においては、上記一対の圧電
素子1を押圧し、長径側が水平方向に位置する状態にお
いては、上記押圧を停止する。この結果、上記一対の圧
電素子1は、周期的に応力が付与される。この楕円ディ
スク18が、周期的応力付与手段8をなす。
上記回転軸19の一端が固定されている。従って、回転
軸19の回転に伴って楕円ディスク18は、長径側が上
下方向に位置する状態と、長径側が水平方向に位置する
状態とを交互に取る。楕円ディスク18が、その長径側
が上下方向に位置する状態においては、上記一対の圧電
素子1を押圧し、長径側が水平方向に位置する状態にお
いては、上記押圧を停止する。この結果、上記一対の圧
電素子1は、周期的に応力が付与される。この楕円ディ
スク18が、周期的応力付与手段8をなす。
【0017】また、本形態例においては上記電源部3と
して、基板20上にコンデンサ等の充電器21を備えた
構成を採用している。従って、上記充電器21には、圧
電素子1に対する周期的な応力の付与に伴って電力が蓄
積される。この蓄積された電力は、他の機器の電源とし
て使用される。
して、基板20上にコンデンサ等の充電器21を備えた
構成を採用している。従って、上記充電器21には、圧
電素子1に対する周期的な応力の付与に伴って電力が蓄
積される。この蓄積された電力は、他の機器の電源とし
て使用される。
【0018】上述のように構成される本形態例に係る圧
電素子を利用した発電装置を用いて発電する際の作用
は、次のとおりである。すなわち、上記回転円板10に
設けたつまみ11を回すか或いは上記取っ手13を持っ
て線状部材12を引くかすることにより、ゼンマイ4を
巻き取る。巻き取られたゼンマイ4に対しては上記スト
ッパ6が自動的に作動してゼンマイ4が開放されるのを
阻止する。
電素子を利用した発電装置を用いて発電する際の作用
は、次のとおりである。すなわち、上記回転円板10に
設けたつまみ11を回すか或いは上記取っ手13を持っ
て線状部材12を引くかすることにより、ゼンマイ4を
巻き取る。巻き取られたゼンマイ4に対しては上記スト
ッパ6が自動的に作動してゼンマイ4が開放されるのを
阻止する。
【0019】次いで、上記ストッパ6を解除する。これ
により、ゼンマイ4は巻取り方向とは逆向きに回転す
る。上記回転力は、伝達手段7を構成する上記第一乃至
第四の各歯車14、15、16、17を介して減速しつ
つ伝達される。上記第四の歯車17の回転に伴い、回転
軸19を介して楕円ディスク18が回転する。この楕円
ディスク18の回転に伴い、上記一対の圧電素子1に周
期的に応力が加えられる。
により、ゼンマイ4は巻取り方向とは逆向きに回転す
る。上記回転力は、伝達手段7を構成する上記第一乃至
第四の各歯車14、15、16、17を介して減速しつ
つ伝達される。上記第四の歯車17の回転に伴い、回転
軸19を介して楕円ディスク18が回転する。この楕円
ディスク18の回転に伴い、上記一対の圧電素子1に周
期的に応力が加えられる。
【0020】上記一対の圧電素子1に周期的に応力が加
えられる結果、圧電素子1から電力を得ることができ
る。このようにして得られた電力は、圧電素子1から延
出したリード線22から上記電源部3を構成する基板2
0に設けられた充電器21に送られ、ここで蓄えられ
る。蓄えられた電力は外部の機器等の電源として利用で
きる。
えられる結果、圧電素子1から電力を得ることができ
る。このようにして得られた電力は、圧電素子1から延
出したリード線22から上記電源部3を構成する基板2
0に設けられた充電器21に送られ、ここで蓄えられ
る。蓄えられた電力は外部の機器等の電源として利用で
きる。
【0021】本形態例に係る圧電素子を利用した発電装
置においては、ゼンマイ4の回転力を伝達手段7を介し
て減速して周期的応力付与手段8に伝達するようにして
いるため、従来では達成できなかった長時間に亙る周期
的な応力付与を可能にできる。このため、長時間に亙る
発電が可能になり、実用面での大きな効果を得られる。
置においては、ゼンマイ4の回転力を伝達手段7を介し
て減速して周期的応力付与手段8に伝達するようにして
いるため、従来では達成できなかった長時間に亙る周期
的な応力付与を可能にできる。このため、長時間に亙る
発電が可能になり、実用面での大きな効果を得られる。
【0022】尚、上述の例においては、図2(A)に示
すように、上記楕円ディスク18の中心部を回転軸19
に固定した構造を採用しているが、これに代えて、図2
(B)に示すように、偏心させて固定しても良い。この
場合においては、一対の圧電素子1に、交互に周期的な
応力を付与できる。
すように、上記楕円ディスク18の中心部を回転軸19
に固定した構造を採用しているが、これに代えて、図2
(B)に示すように、偏心させて固定しても良い。この
場合においては、一対の圧電素子1に、交互に周期的な
応力を付与できる。
【0023】また、周期的応力付与手段8としては、上
述の例の構造の他、図3に示すように回転リンク23を
利用して応力付与板24をピストン運動させることによ
り、互いに間隔をあけて水平に設けられた一対の圧電素
子1に、交互に周期的な応力を付与するように構成でき
る。また、図4に示すように、従来知られた機構によ
り、応力付与球25を振り子のごとく周期運動させて、
互いに間隔をあけて水平に設けられた一対の圧電素子1
に、交互に周期的な応力を付与するように構成すること
もできる。
述の例の構造の他、図3に示すように回転リンク23を
利用して応力付与板24をピストン運動させることによ
り、互いに間隔をあけて水平に設けられた一対の圧電素
子1に、交互に周期的な応力を付与するように構成でき
る。また、図4に示すように、従来知られた機構によ
り、応力付与球25を振り子のごとく周期運動させて、
互いに間隔をあけて水平に設けられた一対の圧電素子1
に、交互に周期的な応力を付与するように構成すること
もできる。
【0024】次に、図5は、この発明の実施の第二形態
例を示している。本形態例に係る圧電素子を利用した発
電装置は、上述した第一形態例と同様、互いに間隔をあ
けた状態で設けられた一対の圧電素子1と、これら圧電
素子1に交互に周期的な応力を付与する応力付与手段2
と、この応力付与手段2によって圧電素子1から発生す
る電力を蓄える電源部3と、を備えている。これら構成
各手段1、2、3のうち、圧電素子1、電源部3につい
ては上記第一形態例と全く同様である。
例を示している。本形態例に係る圧電素子を利用した発
電装置は、上述した第一形態例と同様、互いに間隔をあ
けた状態で設けられた一対の圧電素子1と、これら圧電
素子1に交互に周期的な応力を付与する応力付与手段2
と、この応力付与手段2によって圧電素子1から発生す
る電力を蓄える電源部3と、を備えている。これら構成
各手段1、2、3のうち、圧電素子1、電源部3につい
ては上記第一形態例と全く同様である。
【0025】本形態例に係る応力付与手段2は、2個の
ゼンマイ4が設けられ、巻き取られた一のゼンマイ4が
弾性力を開放する向きに回転するのに伴って他のゼンマ
イ4が巻き取られるものである。更に、一のゼンマイ4
の回転終了に伴って他のゼンマイ4が弾性力を開放する
向きに回転するようにした構成を有する。すなわち、上
記各ゼンマイ4の回転軸9の他端部には、第五の歯車2
6を固定している。この第五の歯車26には、小径の歯
車の表面に大径の歯車を合体させてなる第六の歯車27
の上記小径の歯車を噛合させている。更に、第六の歯車
27の大径の歯車には、この第六の歯車27と同様構成
の第七の歯車28の小径の歯車を噛合させている。更
に、この第七の歯車28の大径の歯車は、後述する第八
の歯車29に噛合させている。上記第七の歯車28と対
向する位置には、上下方向に間隔をあけて設けられた一
対の圧電素子1を配置している。これら一対の圧電素子
1の間部分には、第一形態例と同様の楕円ディスク18
を配置している。この楕円ディスク18は、回転軸19
の一端に固定されており、この回転軸19の他端に上記
第八の歯車29が固定されている。上記第五の歯車2
6、第六の歯車27の大径の歯車、第七の歯車28の大
径の歯車、第八の歯車29のそれぞれの径の大きさは、
第五の歯車26、第六の歯車27の大径の歯車、第七の
歯車28の大径の歯車、第八の歯車29の順に小さくし
ている。これら第五の歯車26、第六の歯車27、第七
の歯車28、第八の歯車29が、上記ゼンマイ4の弾性
力を伝達する伝達手段を構成している。
ゼンマイ4が設けられ、巻き取られた一のゼンマイ4が
弾性力を開放する向きに回転するのに伴って他のゼンマ
イ4が巻き取られるものである。更に、一のゼンマイ4
の回転終了に伴って他のゼンマイ4が弾性力を開放する
向きに回転するようにした構成を有する。すなわち、上
記各ゼンマイ4の回転軸9の他端部には、第五の歯車2
6を固定している。この第五の歯車26には、小径の歯
車の表面に大径の歯車を合体させてなる第六の歯車27
の上記小径の歯車を噛合させている。更に、第六の歯車
27の大径の歯車には、この第六の歯車27と同様構成
の第七の歯車28の小径の歯車を噛合させている。更
に、この第七の歯車28の大径の歯車は、後述する第八
の歯車29に噛合させている。上記第七の歯車28と対
向する位置には、上下方向に間隔をあけて設けられた一
対の圧電素子1を配置している。これら一対の圧電素子
1の間部分には、第一形態例と同様の楕円ディスク18
を配置している。この楕円ディスク18は、回転軸19
の一端に固定されており、この回転軸19の他端に上記
第八の歯車29が固定されている。上記第五の歯車2
6、第六の歯車27の大径の歯車、第七の歯車28の大
径の歯車、第八の歯車29のそれぞれの径の大きさは、
第五の歯車26、第六の歯車27の大径の歯車、第七の
歯車28の大径の歯車、第八の歯車29の順に小さくし
ている。これら第五の歯車26、第六の歯車27、第七
の歯車28、第八の歯車29が、上記ゼンマイ4の弾性
力を伝達する伝達手段を構成している。
【0026】上述のように構成される本形態例の場合、
一のゼンマイ4を固定した回転軸9が弾性力を開放する
向きに回転すると、図示から明らかなように、他のゼン
マイ4の回転軸9は、上記一のゼンマイ4の回転軸9と
は逆方向に回転する。言い換えれば、一のゼンマイ4の
巻き取り時には他のゼンマイ4は、巻き取られた状態を
開放し、この他のゼンマイ4が開放し終えた後には、直
ちに一のゼンマイ4が開放する向きに回転しつつ他のゼ
ンマイ4が巻き取られる。この結果、長期間に亙る作動
が可能になり、きわめて長期間に亙って圧電素子に周期
的な応力を付与できる。すなわち、きわめて長期間に亙
る発電が可能になる。
一のゼンマイ4を固定した回転軸9が弾性力を開放する
向きに回転すると、図示から明らかなように、他のゼン
マイ4の回転軸9は、上記一のゼンマイ4の回転軸9と
は逆方向に回転する。言い換えれば、一のゼンマイ4の
巻き取り時には他のゼンマイ4は、巻き取られた状態を
開放し、この他のゼンマイ4が開放し終えた後には、直
ちに一のゼンマイ4が開放する向きに回転しつつ他のゼ
ンマイ4が巻き取られる。この結果、長期間に亙る作動
が可能になり、きわめて長期間に亙って圧電素子に周期
的な応力を付与できる。すなわち、きわめて長期間に亙
る発電が可能になる。
【0027】その他の構成並びに作用は、上述した第一
形態例と同様である。
形態例と同様である。
【0028】尚、図示は省略したが、上記第二形態例と
同様、上記ゼンマイを複数設け、一のゼンマイを巻き取
ることにより、この一のゼンマイの固定軸に固定された
一の歯車に噛合する他のゼンマイの固定軸に固定された
他の歯車が回転して該他のゼンマイが巻き取られ、上記
ストッパを解除することによって一のゼンマイが回転
し、この一のゼンマイの回転終了に伴って順次次段のゼ
ンマイが回転するようにした構成を採用することもでき
る。
同様、上記ゼンマイを複数設け、一のゼンマイを巻き取
ることにより、この一のゼンマイの固定軸に固定された
一の歯車に噛合する他のゼンマイの固定軸に固定された
他の歯車が回転して該他のゼンマイが巻き取られ、上記
ストッパを解除することによって一のゼンマイが回転
し、この一のゼンマイの回転終了に伴って順次次段のゼ
ンマイが回転するようにした構成を採用することもでき
る。
【0029】それぞれ上述したように構成される各形態
例の構造の場合、従来なし得なかった圧電素子1を利用
した発電を、実用に十分供せられる程度に実現できる。
また、これら各形態例の構造の場合、バッテリが不要で
あるために、電源のない場所で各種機器を使用可能であ
る。また、この発明を他の機器に組み込む場合でも、取
り付け位置の制約が小さく、しかも小型であるために取
り付けの自由度が大きい。例えば、この発明に係る圧電
素子を利用した発電装置を、ライフジャケット、無線器
等に組み込むことで、遭難等の事態に遭遇しても、長時
間に亙ってランプを点し続けたり、緊急連絡を行なえる
等、安全確保の観点からも効果が大きい。
例の構造の場合、従来なし得なかった圧電素子1を利用
した発電を、実用に十分供せられる程度に実現できる。
また、これら各形態例の構造の場合、バッテリが不要で
あるために、電源のない場所で各種機器を使用可能であ
る。また、この発明を他の機器に組み込む場合でも、取
り付け位置の制約が小さく、しかも小型であるために取
り付けの自由度が大きい。例えば、この発明に係る圧電
素子を利用した発電装置を、ライフジャケット、無線器
等に組み込むことで、遭難等の事態に遭遇しても、長時
間に亙ってランプを点し続けたり、緊急連絡を行なえる
等、安全確保の観点からも効果が大きい。
【0030】或いは、この発明に係る圧電素子を利用し
た発電装置を、玄関や窓の開閉センサの電源として採用
すれば、商用電源の使用量を低減してコスト低減を図れ
る。また、急病人の発生警報用の電源として使用するこ
ともできる。懐中電灯や表示灯に組み込んで使用するこ
とも可能である。
た発電装置を、玄関や窓の開閉センサの電源として採用
すれば、商用電源の使用量を低減してコスト低減を図れ
る。また、急病人の発生警報用の電源として使用するこ
ともできる。懐中電灯や表示灯に組み込んで使用するこ
とも可能である。
【0031】
【発明の効果】この発明に係る圧電素子を利用した発電
装置は、上述のように構成され作用するため、従来なし
得なかった圧電素子を利用した発電を、実用に十分供せ
られる程度に実現できる。また、バッテリが不要である
ために、電源のない場所で各種機器を使用可能となる。
また、この発明を他の機器に組み込む場合でも、取り付
け位置の制約が小さく、しかも小型であるために取り付
けの自由度が大きい。
装置は、上述のように構成され作用するため、従来なし
得なかった圧電素子を利用した発電を、実用に十分供せ
られる程度に実現できる。また、バッテリが不要である
ために、電源のない場所で各種機器を使用可能となる。
また、この発明を他の機器に組み込む場合でも、取り付
け位置の制約が小さく、しかも小型であるために取り付
けの自由度が大きい。
【図1】この発明の実施の第一形態例の構成を示す略斜
視図である。
視図である。
【図2】同じく楕円ディスクの各例を示す、それぞれ正
面図である。
面図である。
【図3】周期的応力付与手段の別例を示す側面図。
【図4】同じく周期的応力付与手段の他の別例を示す側
面図。
面図。
【図5】この発明の実施の第二形態例の構成を示す略斜
視図である。
視図である。
1 圧電素子
2 応力付与手段
3 電源部
4 ゼンマイ
5 巻き取り手段
6 ストッパ
7 伝達手段
8 周期的応力付与手段
9 回転軸
10 回転円板
12 線状部材
14 第一の歯車
15 第二の歯車
16 第三の歯車
17 第四の歯車
18 楕円ディスク
19 回転軸
20 基板
21 充電器
22 リード線
23 回転リンク
24 応力付与板
25 応力付与球
Claims (5)
- 【請求項1】 圧電素子を利用して発電を行なう、圧電
素子を利用した発電装置であって、圧電素子に周期的な
応力を付与する応力付与手段と、この応力付与手段によ
って圧電素子から発生する電力を蓄える電源部と、を備
えたことを特徴とする圧電素子を利用した発電装置。 - 【請求項2】 前記圧電素子は、互いに間隔をあけた状
態で一対設けられており、前記応力付与手段は、これら
一対の圧電素子に、交互に周期的な応力を付与自在とし
たことを特徴とする請求項1に記載の圧電素子を利用し
た発電装置。 - 【請求項3】 前記応力付与手段は、ゼンマイと、この
ゼンマイを巻き取る巻取り手段と、ゼンマイを巻き取っ
た状態に保持及び保持解除自在なストッパと、このゼン
マイの弾性力を伝達する伝達手段と、この伝達手段によ
って伝達される上記弾性力を、互いに対向する一方向と
他方向とに周期的に付与自在とする周期的応力付与手段
と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の圧電素
子を利用した発電装置。 - 【請求項4】 前記ゼンマイは複数設けられ、一のゼン
マイを巻き取ることにより、この一のゼンマイの回転軸
に固定された一の歯車に噛合する他のゼンマイの回転軸
に固定された他の歯車が回転して該他のゼンマイが巻き
取られるものであり、前記ストッパを解除することによ
って一のゼンマイが弾性力を開放する向きに回転し、こ
の一のゼンマイの回転終了に伴って順次次段のゼンマイ
が弾性力を開放する向きに回転するようにしたことを特
徴とする請求項2または請求項3に記載の圧電素子を利
用した発電装置。 - 【請求項5】 前記ゼンマイは複数設けられ、巻き取ら
れた一のゼンマイが弾性力を開放する向きに回転するの
に伴って他のゼンマイが巻き取られるものであり、一の
ゼンマイの回転終了に伴って他のゼンマイが弾性力を開
放する向きに回転するようにしたことを特徴とする請求
項2または請求項3に記載の圧電素子を利用した発電装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001294983A JP2003111444A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 圧電素子を利用した発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001294983A JP2003111444A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 圧電素子を利用した発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003111444A true JP2003111444A (ja) | 2003-04-11 |
Family
ID=19116489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001294983A Pending JP2003111444A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 圧電素子を利用した発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003111444A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101121013B1 (ko) * | 2010-05-14 | 2012-03-16 | 김신호 | 동력전달용 기어 치면 접촉을 이용한 발전장치 |
JP2013132192A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Sound Power Corp | 発電装置 |
-
2001
- 2001-09-26 JP JP2001294983A patent/JP2003111444A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101121013B1 (ko) * | 2010-05-14 | 2012-03-16 | 김신호 | 동력전달용 기어 치면 접촉을 이용한 발전장치 |
JP2013132192A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Sound Power Corp | 発電装置 |
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