JP2003111393A - 昇圧装置、電力変換装置及び家電機器 - Google Patents

昇圧装置、電力変換装置及び家電機器

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JP2003111393A
JP2003111393A JP2001303765A JP2001303765A JP2003111393A JP 2003111393 A JP2003111393 A JP 2003111393A JP 2001303765 A JP2001303765 A JP 2001303765A JP 2001303765 A JP2001303765 A JP 2001303765A JP 2003111393 A JP2003111393 A JP 2003111393A
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booster
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power converter
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Shigetoshi Higaki
成敏 桧垣
Teruya Tanaka
照也 田中
Yoshiyuki Noguchi
義之 野口
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Toshiba Corp
Toshiba Energy Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba International Fuel Cells Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 損失を減らした昇圧装置、この昇圧装置を用
いることにより直流から交流への変換効率を高めた電力
変換装置、及び、前記昇圧装置を動力源に用いた家電機
器を提供する。 【解決手段】 昇圧装置1は、約60Vの直流電圧を出
力する直流電源3と、前記直流電圧をリアクトル5に印
加する場合の導通制御をIGBT4にて行うことにより
約300Vに昇圧させた昇圧直流電圧を出力する昇圧チ
ョッパ回路10と、約60Vの直流電圧及び約300V
の昇圧直流電圧を加算して約360Vの加算直流電圧を
出力する加算回路11とで構成されている。この場合、
IGBT4のコレクタ、エミッタ間に印加される直流電
圧は約300Vの昇圧直流電圧となり、約60Vの直流
電圧分だけ小さくすることができるので、IGBT4の
スイッチング損失(即ち、昇圧装置の損失)を減らすこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の直流電圧を
昇圧する昇圧装置、昇圧された直流電圧を交流電圧に変
換する電力変換装置、及び、これら昇圧装置又は電力変
換装置を動力源に用いた家電機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、燃料電池技術がめざましく発達す
る中で、燃料電池を用いてAC100Vを発生させる電
力変換装置が実用化されている。図6は、昇圧装置10
0を備えた電力変換装置101の従来回路構成を示す図
である。この図6に示すように、直流電源102は燃料
電池で構成されており、その出力はコスト面及び発電効
率面からみて最適だとされる約60Vに設定されてい
る。尚、直流電源102は、燃料電池に限定されるもの
ではなく、例えばバッテリーや太陽電池などを適用して
もよい。
【0003】直流電源102は、リアクトル103、I
GBT104、フライホイールダイオード105及びダ
イオード106からなる昇圧チョッパ回路107に接続
されている。昇圧チョッパ回路107は、同容量のコン
デンサ108及び109が直列に接続された分圧回路1
10に接続されている。分圧回路110は、IGBT1
11及び112、及び、フライホイールダイオード11
3及び114からなるハーフブリッジ型のインバータ回
路115に接続されている。分圧回路110及びインバ
ータ回路115から引き出された2本の母線116及び
117は、リアクトル118及びコンデンサ119から
なるローパスフィルター120を介して図示しない交流
出力端子に接続されている。そして、これら直流電源1
02、昇圧チョッパ回路107で昇圧装置100が構成
され、これら昇圧装置100、分圧回路110、インバ
ータ回路115及びローパスフィルター120で電力変
換装置101が構成されている。
【0004】次に、昇圧装置100及び電力変換装置1
01の作用について説明する。まず、昇圧チョッパ回路
107では、図示しない制御回路にてIGBT104の
スイッチング制御が行われ、約360Vにまで昇圧した
直流電圧(昇圧率:6倍)が出力される。分圧回路11
0では、約360Vの直流電圧が1:1:に分圧され
る。インバータ回路115では、制御回路にて各IGB
T111及び112のスイッチング制御が行われ、夫々
約180Vに分圧された直流電圧から半波分の正弦波を
交互に生成するようにしてAC100Vの交流が生成さ
れ(即ち、直流から交流への変換が行われ)、交流出力
端子から出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、従来より、斯様
な電力変換装置101は、昇圧装置100内のIGBT
104のスイッチング損失が大きく、直流から交流への
変換効率を下げる要因となっていた。そもそも、このI
GBT104のスイッチング損失は、コレクタ、エミッ
タ間に印加される直流電圧の大きさに比例するため、昇
圧チョッパ回路107の昇圧率を下げればそのスイッチ
ング損失を減らすことができるのだが、昇圧率を下げ過
ぎると昇圧された直流電圧の振幅比に余裕がなくなり正
常な正弦波振幅のAC100Vが出力できなくなるとい
う問題があった。このため、電力変換装置101の変換
効率を上げるための改善策が望まれていた。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、損失を減らした昇圧装置、
この昇圧装置を用いることにより直流から交流への変換
効率を高めた電力変換装置、及び、これら昇圧装置又は
電力変換装置を動力源に用いた家電機器を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の昇圧装置
は、所定の直流電圧を出力する直流電源と、前記直流電
圧をリアクトルに印加する場合の導通制御をスイッチン
グ素子にて行うことにより前記直流電圧以上に昇圧させ
た昇圧直流電圧を出力する昇圧チョッパ回路と、前記直
流電圧及び前記昇圧直流電圧を加算して加算直流電圧を
出力する加算回路とを備えていることを特徴とする。こ
のような構成によれば、直流電圧が加算される分だけ昇
圧直流電圧を小さくすることができるので、昇圧チョッ
パ回路の昇圧率を従来のものよりも下げることができ、
スイッチング素子のスイッチング損失(即ち、昇圧装置
の損失)を減らすことができる。これにより、スイッチ
ング素子の許容定格電力を下げたりその放熱板を小さく
することができ、それ故、昇圧装置を小型化することが
できる。しかも、これによって昇圧装置の製造コストの
低減を図ることができる。
【0008】請求項2記載の昇圧装置では、加算回路
は、直流電圧をチャージするコンデンサと、昇圧直流電
圧をチャージするコンデンサとの直列回路で構成されて
いることを特徴とする。このような構成によれば、コン
デンサを使った簡単な回路で加算回路を構成することが
できる。
【0009】請求項3記載の電力変換装置は、請求項1
又は2記載の昇圧装置と、この昇圧装置から出力される
加算直流電圧を交流に変換するインバータ回路とを備え
ていることを特徴とする。このような構成によれば、請
求項1又は2記載の昇圧装置によって損失の低減を図る
ことにより、電力変換装置における直流から交流への変
換効率を高めることができる。しかも、昇圧装置の小型
化により、電力変換装置内における昇圧装置の設置スペ
ースの縮小化や、電力変換装置の製造コストの低減を図
ることができる。
【0010】請求項4記載の電力変換装置は、加算直流
電圧を1:1に分圧する分圧回路を備え、インバータ回
路は、この分圧回路にて分圧された加算直流電圧を交流
に変換することを特徴とする。このような構成によれ
ば、交流の中心電位を加算直流電圧の中心電位に一致さ
せることができるので、交流の中心電位の設定を容易に
行うことができる。
【0011】これにより、例えば交流の中心電位を調節
するためのトランスを設けずに済み、その分だけ電力変
換装置の製造コストの上昇を抑制することができる。ま
た、インバータ回路では、夫々に分圧された加算直流電
圧から半波分の正弦波を交互に生成するだけで交流を生
成することができるので、インバータ回路のスイッチン
グ制御を簡単化することができる。
【0012】請求項5記載の電力変換装置は、請求項2
記載の昇圧装置と、この昇圧装置から出力される加算直
流電圧を交流に変換するインバータ回路とを備え、昇圧
チョッパ回路は、直流電圧と同等の昇圧直流電圧を出力
し、加算回路は、1:1に分圧された加算直流電圧を出
力し、インバータ回路は、前記加算回路にて分圧された
加算直流電圧を交流に変換することを特徴とする。この
ような構成によれば、加算回路で分圧回路を兼用するこ
とができるので、新たに分圧回路を設けずに済み、その
分だけ電力変換装置の小型化や製造コストの低減を図る
ことができる。
【0013】請求項6記載の家電機器は、請求項1又は
2記載の昇圧装置を動力源として備えていることを特徴
とする。このような構成によれば、請求項1又は2記載
の昇圧装置によって損失の低減を図ることにより、家電
機器の消費電力を低減することができる。また、前記昇
圧装置の小型化により家電機器の小型化を図ることもで
きる。
【0014】請求項7記載の家電機器は、請求項3乃至
5の何れかに記載の電力変換装置を動力源として備えて
いることを特徴とする。このような構成によれば、請求
項3乃至5の何れかに記載の電力変換装置によって直流
から交流への変換効率を高めることにより、家電機器の
消費電力を低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1の実施例]以下、本発明の
昇圧装置及び電力変換装置の第1の実施例について、図
1を参照しながら説明する。
【0016】まず、図1は、昇圧装置1及び電力変換装
置2の回路構成を示す図である。
【0017】この図1に示すように、直流電源3は燃料
電池で構成されており、その出力はコスト面及び発電効
率面からみて最適だとされる約60Vに設定されてい
る。
【0018】尚、直流電源3は、燃料電池に限定される
ものではなく、例えばバッテリーや太陽電池などを適用
してもよい。
【0019】直流電源3には、スイッチング素子たるI
GBT4及びリアクトル5からなる直列回路が接続され
ている。IGBT4のコレクタ、エミッタ間には、アノ
ードがエミッタ側になるようにしてフライホイールダイ
オード6が並列に接続されると共に、コンデンサ7及び
8、ダイオード9からなる直列回路が並列に接続されて
いる。尚、ダイオード9は、アノードがコンデンサ8側
になるように接続されている。直流電源3の負極とコン
デンサ8及び9の共通接続点とは信号線で結ばれてい
る。
【0020】そして、これらIGBT4、リアクトル
5、フライホイールダイオード6及びダイオード9で昇
圧チョッパ回路10が構成され、これらコンデンサ7及
び8で加算回路11が構成され、これら直流電源3、昇
圧チョッパ回路10及び加算回路11で昇圧装置1が構
成されている。尚、加算回路11のコンデンサ7及び8
の容量は同等に設定されている。また、IGBT4に
は、図示しない放熱板が取り付けられている。
【0021】加算回路11には、同等の容量に設定され
たコンデンサ12及び13からなる直列回路が並列に接
続されており、これらコンデンサ12及び13で分圧回
路14が構成されている。分圧回路14には、IGBT
15及び16からなる直列回路が並列に接続されてお
り、これらIGBT15及び16には、アノードがエミ
ッタ側になるようにしてフライホイールダイオード17
及び18が並列に接続されている。そして、これらIG
BT15及び16、及び、フライホイールダイオード1
7及び18でハーフブリッジ型のインバータ回路19が
構成されている。
【0022】IGBT15及び16の共通接続点、及
び、コンデンサ12及び13の共通接続点からは2本の
母線20及び21が引き出され、これら母線20及び2
1は、リアクトル22及びコンデンサ23の直列回路か
らなるローパスフィルター24を介して図示しない交流
出力端子に接続されている。そして、これら昇圧装置
1、分圧回路14、インバータ回路19及びローパスフ
ィルター24で電力変換装置2が構成されている。尚、
各IGBT4、15及び16のゲートには、図示しない
制御回路から駆動信号が出力されるようになっており、
この制御回路にて各IGBT4、15及び16のスイッ
チング制御が行われるようになっている。
【0023】<昇圧装置1及び電力変換装置2の作用説
明>次に、昇圧装置1及び電力変換装置2の作用につい
て説明する。まず、直流電源3に並列接続されたコンデ
ンサ7には、直流電源3と等しい約60Vの直流電圧が
チャージされる。また、制御回路では、昇圧チョッパ回
路10内のIGBT4のスイッチング制御が行われる。
まず、IGBT4のオン時には、直流電源3からリアク
トル5に電気エネルギーが供給され、直流電源3、IG
BT4及びリアクトル5からなる閉回路内で電流が環流
する。次に、IGBT4がオフすると、リアクトル5内
に蓄積された電気エネルギーは、リアクトル5、コンデ
ンサ8及びダイオード9からなる閉回路内に放出され
る。そして、この電気エネルギーの放出時に約300V
にまで昇圧した直流電圧(以下、昇圧直流電圧と称す)
が出力され、この昇圧直流電圧がコンデンサ8にチャー
ジされる。尚、昇圧チョッパ回路10の昇圧率は、IG
BT4のオンオフタイミングで調節されるものであり、
この場合の昇圧率は5倍に設定されている。
【0024】加算回路11では、約60Vの直流電圧と
約300Vの昇圧直流電圧とを加算した約360Vの直
流電圧(以下、加算直流電圧と称す)が出力される。分
圧回路14では、この加算直流電圧が1:1に分圧され
る。インバータ回路19では、制御回路にて各IGBT
15及び16のスイッチング制御が行われ、夫々約18
0Vに分圧された直流電圧から半波分の正弦波を交互に
生成するようにしてAC100Vの交流が生成され(即
ち、直流から交流への変換が行われ)、交流出力端子か
ら出力される。尚、分圧回路14にて加算直流電圧が
1:1に分圧されているので、交流の中心電位は加算直
流電圧の中心電位に一致したものとなる。
【0025】<電力変換装置における直流から交流への
変換効率>次に、直流から交流への変換効率について、
本実施例の電力変換装置2と従来の電力変換装置101
(図6参照)とを比較する。尚、ここでは、各電力変換
装置2及び101において、直流電源3及び102から
昇圧チョッパ回路10及び107へ供給される電力は1
kWであり、各昇圧チョッパ回路10及び107内のI
GBT4及び104は同等の性能を有するものと仮定す
る。
【0026】まず、従来の電力変換装置101では、昇
圧チョッパ回路107の昇圧率が6倍に設定されてお
り、この場合の昇圧チョッパ回路107内のIGBT1
04のスイッチング損失が例えば100Wであるとす
る。この場合、他の損失が無いものとして、電力変換装
置101における直流から交流への変換効率は90%と
なる。
【0027】次に、本実施例の電力変換装置2では、昇
圧チョッパ回路10の昇圧率が5倍に設定されている。
ここで、IGBTのスイッチング損失は、コレクタ、エ
ミッタ間に印加される直流電圧の大きさに比例するた
め、この場合の昇圧チョッパ回路10内のIGBT4の
スイッチング損失は、約83Wとなる。この場合、他の
損失が無いものとして、電力変換装置2における直流か
ら交流への変換効率は約91.7%となる。従って、本
実施例の電力変換装置2は、従来の電力変換装置101
に比べて、昇圧チョッパ回路の損失(即ち、昇圧装置の
損失)を約17%低減することができ、電力変換装置に
おける直流から交流への変換効率を約1.7%高めるこ
とができる。
【0028】前記直流電圧をリアクトルに印加する場合
の導通制御をスイッチング素子にて行うことにより前記
直流電圧以上に昇圧させた昇圧直流電圧を出力する昇圧
チョッパ回路と、このように本第1の実施例では、約6
0Vの直流電圧を出力する直流電源3と、前記直流電圧
をリアクトル5に印加する場合の導通制御をIGBT4
にて行うことにより約300Vに昇圧させた昇圧直流電
圧を出力する昇圧チョッパ回路10と、約60Vの直流
電圧及び約300Vの昇圧直流電圧を加算して約360
Vの加算直流電圧を出力する加算回路11とを備えて昇
圧装置1を構成した。
【0029】このような構成によれば、直流電圧が加算
される分だけ昇圧直流電圧を小さくすることができるの
で、昇圧チョッパ回路10の昇圧率を従来のものよりも
下げることができ、IGBT4のスイッチング損失(即
ち、昇圧装置1の損失)を減らすことができる。これに
より、IGBT4の許容定格電力を下げたり、IGBT
4用の放熱板を小さくすることができ、それ故、昇圧装
置1を小型化することができる。しかも、これによって
昇圧装置1の製造コストの低減を図ることができる。
【0030】また、直流電圧をチャージするコンデンサ
7と昇圧直流電圧をチャージするコンデンサ8との直列
回路で加算回路11を構成したので、コンデンサを使っ
た簡単な回路で加算回路11を構成することができる。
【0031】また、昇圧装置1と、この昇圧装置1から
出力される加算直流電圧を交流に変換するインバータ回
路19とで電力変換装置2を構成したので、昇圧装置1
によって損失の低減を図ることにより、電力変換装置2
における直流から交流への変換効率を高めることができ
る。しかも、昇圧装置1の小型化により、電力変換装置
2内における昇圧装置1の設置スペースの縮小化や、電
力変換装置2の製造コストの低減を図ることができる。
【0032】また、加算直流電圧を1:1に分圧する分
圧回路14を設け、分圧された加算直流電圧をインバー
タ回路19にて交流に変換するようにして電力変換装置
2を構成したので、交流の中心電位を加算直流電圧の中
心電位に一致させることができ、交流の中心電位の設定
を容易に行うことができる。これにより、例えば交流の
中心電位を調節するためのトランスを設けずに済み、そ
の分だけ電力変換装置2の製造コストの上昇を抑制する
ことができる。また、インバータ回路19では、夫々に
分圧された加算直流電圧から半波分の正弦波を交互に生
成するだけで交流を生成することができるので、インバ
ータ回路19のスイッチング制御を簡単化することがで
きる。
【0033】[第2の実施例]次に、本発明の昇圧装置
及び電力変換装置の第2の実施例について、図2を参照
しながら説明する。尚、第1の実施例と同一部分につい
ては同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0034】図2は、昇圧装置30及び電力変換装置3
1の回路構成を示す図である。この図2に示すように、
本第2の実施例の昇圧装置30は、第1の実施例の昇圧
装置1(図1参照)に対して、直流電源3、リアクトル
5及びダイオード9の接続位置のみ異なるものである。
具体的には、直流電源3はコンデンサ7と並列に接続さ
れ、リアクトル5及びダイオード9は直流電源3及びコ
ンデンサ7間に直列に接続されている。尚、ダイオード
9は、カソードがコンデンサ9側になるように接続され
ている。そして、このような構成によっても、第1の実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0035】[第3の実施例]次に、本発明の昇圧装置
及び電力変換装置の第3の実施例について、図3を参照
しながら説明する。尚、第1の実施例と同一部分につい
ては同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0036】図3は、昇圧装置40及び電力変換装置4
1の回路構成を示す図である。この図3において、直流
電源42は燃料電池で構成されており、その出力は18
0Vに設定されている。そして、本第3の実施例の電力
変換装置41は、第1の実施例の電力変換装置2(図1
参照)に対して、分圧回路14が除かれ、加算回路11
内のコンデンサ7及び8の共通接続点に母線21が接続
された構成となっている。
【0037】次に、昇圧装置40及び電力変換装置41
の作用について説明する。まず、直流電源42に並列接
続されたコンデンサ7には、直流電源42と等しい約1
80Vの直流電圧がチャージされる。また、昇圧チョッ
パ回路10の昇圧率は1倍に設定され、昇圧チョッパ回
路10からは約180Vの昇圧直流電圧が出力され、こ
の昇圧直流電圧がコンデンサ8にチャージされる。従っ
て、加算回路11には、約180Vの直流電圧と約18
0Vの昇圧直流電圧とが加算される。尚、加算回路11
のコンデンサ7及び8は同容量に設定されているので、
加算回路11からは約360Vの加算直流電圧が1:1
に分圧されて出力される。そして、以下、第1の実施例
と同様にして、交流出力端子からAC100Vの交流が
出力される。
【0038】このように本第3の実施例では、昇圧チョ
ッパ回路10の昇圧率を1倍にして、昇圧チョッパ回路
10から直流電圧と同等の昇圧直流電圧を出力し、加算
回路11にて加算直流電圧を1:1に分圧し、分圧され
た加算直流電圧をインバータ回路19にて交流に変換す
るようにして電力変換装置41を構成したので、加算回
路11で分圧回路を兼用することができ、これにより、
新たに分圧回路を設けずに済み、その分だけ電力変換装
置41の小型化や製造コストの低減を図ることができ
る。
【0039】[第4の実施例]次に、本発明の昇圧装置
及び電力変換装置の第4の実施例について、図4を参照
しながら説明する。尚、第3の実施例と同一部分につい
ては同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0040】図4は、昇圧装置50及び電力変換装置5
1の回路構成を示す図である。この図4に示すように、
本第4の実施例の昇圧装置50は、第3の実施例の昇圧
装置40(図3参照)に対して、直流電源42、リアク
トル5及びダイオード9の接続位置のみ異なるものであ
る。具体的には、直流電源42はコンデンサ7と並列に
接続され、リアクトル5及びダイオード9は直流電源4
1及びコンデンサ7間に直列に接続されている。尚、ダ
イオード9は、カソードがコンデンサ7側になるように
接続されている。そして、このような構成によっても、
第3の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0041】[第5の実施例]次に、本発明の家電機器
を誘導加熱調理器に適用した場合の第5の実施例につい
て、図5を参照しながら説明する。尚、第2の実施例と
同一部分については同一符号を付して説明を省略し、以
下異なる部分についてのみ説明する。まず、図5は、第
2の実施例で示した昇圧装置30(図2参照)を備えた
誘導加熱調理器60の回路構成を示す図である。この図
5に示すように、昇圧装置30は、誘導加熱調理器60
の動力源として備えられている。
【0042】加算回路11には、平滑化コンデンサ61
が並列に接続されており、また、共振コンデンサ62及
び加熱コイル63からなる共振回路64とIGBT65
との直列回路が並列に接続されている。尚、平滑化コン
デンサ61は必要に応じて設ければよい。また、IGB
T65のゲートには制御回路から駆動信号が出力される
ようになっており、制御回路にて共振回路64の共振周
波数(例えば20kHz)に応じてIGBT65のスイ
ッチング制御が行われるようになっている。これによ
り、加熱コイル63に流す電流量が制御され、例えば鍋
等の被加熱媒体66への加熱制御が行われる。
【0043】このように本第5の実施例では、動力源と
して昇圧装置30を備えて誘導加熱調理器60を構成し
たので、昇圧装置30によって損失の低減を図ることに
より、誘導加熱調理器60の消費電力を低減することが
できる。また、この昇圧装置30の小型化により誘導加
熱調理器60の小型化を図ることもできる。
【0044】尚、本発明は、上記し、且つ図面に示す実
施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形、
拡張が可能である。本発明の実施例では、2つのコンデ
ンサの直列回路で加算回路を構成したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば複数の昇圧チョッパ回路をカ
スケード接続して昇圧装置を構成するような場合には、
直流電源及び各昇圧チョッパ回路に対応させた3つ以上
のコンデンサの直列回路で加算回路を構成してもよい。
本発明の実施例では、スイッチング素子をIGBTに適
用したが、これに限定されるものではなく、例えばバイ
ポーラトランジスタや電界効果型トランジスタなどに適
用してもよい。
【0045】本発明の第3の実施例及び第4の実施例で
は、昇圧チョッパ回路の昇圧率を1倍に設定することに
より、加算回路で分圧回路を兼用したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、昇圧チョッパ回路の昇圧率
を1倍よりも大きな値に設定し、分圧回路の分圧比を
1:n(nは1以外の正の実数)としてもよい。そし
て、この場合には、インバータ回路の各IBGTに異な
る振幅の直流電圧が印加されるので、制御回路にてイン
バータ回路の各IGBTを異なるオンオフタイミングで
スイッチング制御し、直流を交流に変換するようにす
る。但し、この場合の交流の中心電位は加算直流電圧の
中心電位と異なることになるので、用途に応じて、例え
ば交流の中心電位を調節するためのトランスを交流出力
端子に設ける必要がある。
【0046】本発明の第5の実施例では、家電機器を誘
導加熱調理器に適用したが、これに限定されるものでは
なく、例えば洗濯機、冷蔵庫、エアコン、電子レンジな
ど要は本発明の昇圧装置を動力源として利用可能なもの
に適用することができる。本発明の第5の実施例では、
家電機器の動力源として昇圧装置を設けたが、これに限
定されるものではなく、用途に応じて電力変換装置を設
けてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明の
昇圧装置は、所定の直流電圧を出力する直流電源と、前
記直流電圧をリアクトルに印加する場合の導通制御をス
イッチング素子にて行うことにより前記直流電圧以上に
昇圧させた昇圧直流電圧を出力する昇圧チョッパ回路
と、前記直流電圧及び前記昇圧直流電圧を加算して加算
直流電圧を出力する加算回路とを備えて構成したので、
直流電圧が加算される分だけ昇圧直流電圧を小さくする
ことができ、スイッチング素子のスイッチング損失(即
ち、昇圧装置の損失)を減らすことができる。これによ
り、昇圧装置を小型化することができ、昇圧装置の製造
コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す昇圧装置及び電力
変換装置の電気回路図
【図2】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図3】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図6】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、1,30,40,50は昇圧装置、2,31,
41,51は電力変換装置、3,42は直流電源、4は
IGBT(スイッチング素子)、5はリアクトル、10
は昇圧チョッパ回路、11は加算回路、14は分圧回
路、19はインバータ回路、24はローパスフィルタ
ー、60は誘導加熱調理器(家電機器)を示す。
フロントページの続き (72)発明者 桧垣 成敏 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 田中 照也 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 野口 義之 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社オーイーシー内 Fターム(参考) 5H007 BB04 BB11 CA01 CB07 CB12 CC03 CC12 5H730 AA14 AS04 AS12 BB14 CC00 DD02 EE65 EE79 EE80 FG01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の直流電圧を出力する直流電源と、 前記直流電圧をリアクトルに印加する場合の導通制御を
    スイッチング素子にて行うことにより前記直流電圧以上
    に昇圧させた昇圧直流電圧を出力する昇圧チョッパ回路
    と、 前記直流電圧及び前記昇圧直流電圧を加算して加算直流
    電圧を出力する加算回路とを備えていることを特徴とす
    る昇圧装置。
  2. 【請求項2】 加算回路は、直流電圧をチャージするコ
    ンデンサと、昇圧直流電圧をチャージするコンデンサと
    の直列回路で構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の昇圧装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の昇圧装置と、 この昇圧装置から出力される加算直流電圧を交流に変換
    するインバータ回路とを備えていることを特徴とする電
    力変換装置。
  4. 【請求項4】 加算直流電圧を1:1に分圧する分圧回
    路を備え、 インバータ回路は、この分圧回路にて分圧された加算直
    流電圧を交流に変換することを特徴とする請求項3記載
    の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の昇圧装置と、 この昇圧装置から出力される加算直流電圧を交流に変換
    するインバータ回路とを備え、 昇圧チョッパ回路は、直流電圧と同等の昇圧直流電圧を
    出力し、 加算回路は、1:1に分圧された加算直流電圧を出力
    し、 インバータ回路は、前記加算回路にて分圧された加算直
    流電圧を交流に変換することを特徴とする電力変換装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の昇圧装置を動力源
    として備えていることを特徴とする家電機器。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至5の何れかに記載の電力変
    換装置を動力源として備えていることを特徴とする家電
    機器。
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