JP2003111094A - 合成撮影システム、合成画像生成法および画像合成装置 - Google Patents

合成撮影システム、合成画像生成法および画像合成装置

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JP2003111094A
JP2003111094A JP2001305056A JP2001305056A JP2003111094A JP 2003111094 A JP2003111094 A JP 2003111094A JP 2001305056 A JP2001305056 A JP 2001305056A JP 2001305056 A JP2001305056 A JP 2001305056A JP 2003111094 A JP2003111094 A JP 2003111094A
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Akiko Tsuji
明子 辻
Toshikazu Kaneko
俊和 金子
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Megafusion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラ、被写体、背景を直線的に配置しなく
ても背景の合成を可能とし、被写体活動を大きく制限し
ないシステムを提供することを課題とする。 【解決手段】 輝度差検出法は、光源7から被写体に向
けて白色光を照射するとともに撮影を行い、撮影データ
を得る。撮影データに対してコントラストを拡張した
後、低輝度部分をカットすることにより画像から背景を
カットする。色成分検出法は、光源7から被写体に向け
て黄色光を照射するとともに撮影を行い、撮影データを
得る。撮影データに対しては、黄色成分の除去フィルタ
ーを通過させることにより、黄色成分の強部である被写
体領域を得る。これらの方法を単独で、もしくは、複合
的に利用することにより、精度の高い合成画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロマキー合成の
撮影技術に関する。
【0002】
【従来の技術および解決しようとする課題】観光地や、
遊園地などにある記念写真撮影装置において、利用者の
静止画または動画と好みの背景画像とを合成することに
より記念撮影を行なうサービスが存在する。背景画像の
合成は、ある程度の画質を要求される場合には、クロマ
キー合成装置が用いられる。
【0003】一般的なクロマキー合成の撮影システムの
構成を図17に示す。被写体100の背景にはブルーバ
ック(青色シート)101が吊り下げられるとともに、
被写体100を照らす照明102が設けられ、撮影カメ
ラ103は、被写体とその背景のブルーバックからなる
画像を取得する。
【0004】撮影カメラ103が取得したブルーバック
画像は、クロマキー合成装置104に転送され、任意の
背景画像105と合成される。これにより、撮影画像の
青色成分の領域が背景画像105に置き換えられ合成画
像が生成される。
【0005】簡易的には、このシステムからブルーバッ
クのセットや、照明などを簡略化することができるが、
その分、被写体切抜きの精度が落ち画質が低下するとい
う問題がある。
【0006】クロマキー合成の原理は、被写体となる人
物と関係無い色調(普通青を用いる)を背景にした映像
から、その色調を光学的にあるいは電子的に抜き出し、
排除して、そこに他の映像を代替して合成することであ
る。
【0007】図17で示したクロマキー合成のシステム
では、大掛かりで非常に目立つ背景セット(ブルーバッ
ク・スタジオホリゾント)が必要なこと、照明の調整が
シビアであること、また、重要なことであるが、カメ
ラ、被写体と背景が直線上に並ぶことがほぼ必須の条件
となっている。
【0008】これら条件が必要とされるため、前述した
観光地や遊園地などのサービスでは、専用スタジオなど
の施設を設けて、その中に利用者が入ってサービスを受
けなければならない。これは、たとえば、何かの行動を
しながら、歩きながら、遊びながら、という本来観光地
や遊園地で自然に行なうべき活動スタイルとはかけ離れ
ているため、利用者に不便を強いていることになる。
【0009】また、類似の技術としてHOLOSET法
と呼ばれる合成方法が存在する。図18はHOLOSE
T法による合成システムの概略図である。
【0010】被写体100の背景には、色成分補助光を
乱反射させる乱反射素材111(布に硝材をつけたもの
等)が吊り下げられている。また、撮影カメラ103の
近傍位置に配置された光源112からは補助光が照射さ
れる。そして、光源112から、たとえば青色光を発生
させる。青色光は背景の乱反射素材111で反射し、撮
影カメラ103で捉えられる。これにより撮影カメラ1
03が取得する画像114は、背景が青色の画像とな
り、ブルーバックと同様の効果が得られるのである。
【0011】このHOLOSET法を用いる場合であっ
ても、乱反射素材111で背景を隠す必要があるため、
撮影システムが大掛かりとなる。このため、遊園地など
での利用には、やはり、制約が多くなる。また、撮影カ
メラ、被写体、乱反射素材が直線状に並ばなければなら
ないという制約も残っている。
【0012】また、クロマキー合成を行うために多点測
距を利用する方法が同一出願人により、提案済みである
(特開2001−167276公報)。
【0013】多点測距法について図19を参照しながら
説明する。多点測距法は、スチル(orビデオ)カメラな
どに内蔵されているAF機構を用い、画面内の複数地点
を同時あるいは連続的に測距する。
【0014】図に示すように、まず、任意の背景で被写
体115を撮影するとともに、多点測距素子により撮影
領域内における被写体および背景の距離情報を取得す
る。この距離情報をもとに等距離を結べば、等距離画像
116が得られる。さらに、距離がある閾値以下の領域
を抽出することにより、特定被写体画像117を得るこ
とができる。そして、被写体115を撮影した画像デー
タから、特定被写体画像117の領域のデータを抽出す
ることにより、被写体撮影画像118が得られるのであ
る。このようにして得られた被写体撮影画像118の抜
き取られた背景部分を別の背景画像で置き換えることに
より合成画像が生成されるのである。
【0015】このように、多点測距法を利用することに
より、ブルーバックシステムやHOLOSET法のよう
に、被写体の背景にシートを配置することなく、クロマ
キー合成を行うことが可能である。しかし、多点測距法
は、背景が暗所である場合には、距離を正確に測ること
ができないという問題がある。
【0016】本発明においては、カメラ、被写体、背景
を直線的に配置しなくても背景の合成を可能とし、被写
体活動を大きく制限しないシステムを構築、また、様々
な背景条件に対しても精度の高い合成画像を生成する技
術、また、それを用いたサービスを実現することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、被写体画像と背景画像とを
組み合わせて合成画像を生成する合成撮影システムであ
って、a-1)被写体に対して白色光を照射する照射手段
と、a-2)前記照射手段により白色光を受けている被写体
を撮影する撮影装置と、a-3)前記撮影装置の撮影した被
写体画像のコントラストを拡張し、拡張輝度画像を生成
する手段と、a-4)前記拡張輝度画像の低輝度成分をカッ
トし、拡張高輝度画像を生成する手段と、a-5)コントラ
ストが拡張されている前記拡張高輝度画像を元のコント
ラストとなるよう逆補正し、高輝度画像を生成する手段
と、a-6)前記高輝度画像における高輝度成分以外の領域
を背景画像に置き換えることにより合成画像を生成する
合成手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
合成撮影システムにおいて、前記合成手段は、a-7)前記
高輝度画像における高輝度成分以外の領域を青色成分に
変換し、ブルーバック画像を生成する手段と、a-8)前記
ブルーバック画像と、背景画像とをクロマキー合成する
手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】請求項3記載の発明は、被写体画像と背景
画像とを組み合わせて合成画像を生成する合成撮影シス
テムであって、b-1)被写体に対して特定色の補助光を照
射する照射手段と、b-2)前記照射手段により補助光を受
けている被写体を撮影する撮影装置と、b-3)前記撮影装
置の撮影した被写体画像から、前記特定色の強度を低下
させることにより、特定色低減画像を生成する手段と、
b-4)前記特定色低減画像から前記特定色の強度が所定の
閾値以上である成分を抽出した特定色画像を生成する手
段と、b-5)前記特定色画像における特定色成分以外の領
域を背景画像に置き換えることにより合成画像を生成す
る合成手段と、を備えることを特徴とする。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項3に記載の
合成撮影システムにおいて、前記合成手段は、b-6)前記
特定色画像における特定色成分以外の領域を青色成分に
変換し、ブルーバック画像を生成する手段と、b-7)前記
ブルーバック画像と、背景画像とをクロマキー合成する
手段と、を備えることを特徴とする。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項3または請
求項4に記載の合成撮影システムにおいて、前記照射手
段は、黄色の補助光を照射する手段であることを特徴と
する。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項1に記載の
合成撮影システムであって、さらに、b-1)被写体に対し
て特定色の補助光を照射する照射手段と、b-2)前記照射
手段により補助光を受けている被写体を撮影する撮影装
置と、b-3)前記撮影装置の撮影した被写体画像から、前
記特定色の強度を低下させることにより、特定色低減画
像を生成する手段と、b-4)前記特定色低減画像から前記
特定色の強度が所定の閾値以上である成分を抽出した特
定色画像を生成する手段と、b-5)前記特定色画像におけ
る特定色成分以外の領域を背景画像に置き換えることに
より合成画像を生成する合成手段と、前記a-1)〜a-6)手
段を備えて実現されるa)輝度差検出手段と、前記b-1)〜
b-5)手段を備えて実現されるb)色成分検出手段と、を相
互に切り換えて合成画像を生成するよう制御する手段
と、を備えることを特徴とする。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項6に記載の
合成撮影システムにおいて、さらに、c-1)被写体の撮影
画像を取得するとともに、撮影領域内の複数点の距離情
報を取得する手段と、c-2)前記撮影画像中において、距
離がある閾値以下の領域を抽出して被写体領域を抽出す
る手段と、c-3)前記被写体領域以外の領域を背景画像に
置き換えることにより合成画像を生成する合成手段と、
前記a)輝度差検出手段と、前記b)色成分検出手段と、前
記c-1)〜c-2)手段を備えて実現されるc)多点測距手段
と、を相互に切り換えて合成画像を生成するよう制御す
る手段と、を備えることを特徴とする。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項7に記載の
合成撮影システムを利用して合成画像を生成する方法で
あって、連続的に移動する被写体を撮影しつつ、前記a)
輝度差検出手段と、前記b)色成分検出手段と、前記c)多
点測距手段と、を切り換え制御しながら合成画像を生成
することを特徴とする。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項7に記載の
合成撮影システムを利用して合成画像を生成する方法で
あって、1つの被写体に対して、複数の前記合成撮影シ
ステムを配置し、各合成撮影システムが、前記a)輝度差
検出手段、前記b)色成分検出手段、前記c)多点測距手
段、のいずれかの手段を用いて、同時に、異なる角度か
ら合成画像を生成することを特徴とする。
【0026】請求項10記載の発明は、被写体画像と背
景画像とを組み合わせて合成画像を生成する画像合成装
置であって、a-1)白色光を受けている被写体を撮影した
被写体画像を入力する手段と、a-2)前記被写体画像のコ
ントラストを拡張し、拡張輝度画像を生成する手段と、
a-3)前記拡張輝度画像の低輝度成分をカットし、拡張高
輝度画像を生成する手段と、a-4)コントラストが拡張さ
れている前記拡張高輝度画像を元のコントラストとなる
よう逆補正し、高輝度画像を生成する手段と、a-5)前記
高輝度画像における高輝度成分以外の領域を背景画像に
置き換えることにより合成画像を生成する合成手段と、
を備えることを特徴とする。
【0027】請求項11記載の発明は、請求項10に記
載の画像合成装置において、前記合成手段は、a-6)前記
高輝度画像における高輝度成分以外の領域を青色成分に
変換し、ブルーバック画像を生成する手段と、a-7)前記
ブルーバック画像と、背景画像とをクロマキー合成する
手段と、を備えることを特徴とする。
【0028】請求項12記載の発明は、被写体画像と背
景画像とを組み合わせて合成画像を生成する画像合成装
置であって、b-1)特定色の補助光を受けている被写体画
像を入力する手段と、b-2)前記被写体画像から、前記特
定色の強度を低下させることにより、特定色低減画像を
生成する手段と、b-3)前記特定色低減画像から前記特定
色の強度が所定の閾値以上である成分を抽出した特定色
画像を生成する手段と、b-4)前記特定色画像における特
定色成分以外の領域を背景画像に置き換えることにより
合成画像を生成する合成手段と、を備えることを特徴と
する。
【0029】請求項13記載の発明は、請求項12に記
載の画像合成装置において、前記合成手段は、b-5)前記
特定色画像における特定色成分以外の領域を青色成分に
変換し、ブルーバック画像を生成する手段と、b-6)前記
ブルーバック画像と、背景画像とをクロマキー合成する
手段と、を備えることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0031】{第1の実施の形態―輝度差検出法}図1
は、第1の実施の形態にかかる合成撮影システムのブロ
ック構成図である。また、図2は、この合成撮影システ
ムを利用して合成画像を生成する処理の流れを示す図で
ある。当該システムは、光源5、撮影カメラ10、クロ
マキー合成装置20などを備えている。
【0032】撮影カメラ10では、レンズユニット11
を介して取得した被写体像が撮像素子12に結像され
る。撮像素子12から出力された信号は、A/D変換器
13においてデジタル化されフレームメモリ14に蓄積
され、フレームデータA1が通信IF15を介してクロ
マキー合成装置20に転送される。
【0033】また、撮影カメラ10の近傍位置(たとえ
ば、撮影カメラ10の上部や側部に取り付けておけばよ
い)には、光源5が配置されており、光源5が発する白
色光が被写体を照射している。したがって、撮影カメラ
10が撮影する画像は、白色光を受けた画像である。
【0034】クロマキー合成装置20は、通信IF20
1を介してフレームデータA1を受信する。次に、クロ
マキー合成装置20において画像処理が行われる。ま
ず、フレームデータA1は、コントラスト拡張部211
においてコントラストの強調処理が行われる。つまり、
フレームデータA1の高輝度領域については、より輝度
を上昇させるように、低輝度領域については、より輝度
を低下させることにより、輝度差を拡張する。このよう
にして得られる画像を拡張輝度画像A2とする。
【0035】フレームデータA1は、前述したように、
白色光を受けた被写体を含む画像データである。したが
って、被写体1と背景2との関係が、被写体部分の輝度
が大きくなるように撮影される環境である場合(たとえ
ば、被写体に比べて背景がずっと遠い場合、背景が暗い
場合など)には、拡張輝度画像A2は、被写体部分の輝
度が強調され、背景部分との差が大きくなっている。
【0036】拡張輝度画像A2は、次に、低輝度域カッ
ト部212において処理され、設定された閾値以下の輝
度の情報を切り捨てる。この処理により、背景部分の情
報が切り取られ、被写体部分の輝度が拡張された拡張高
輝度画像A3が生成される。
【0037】拡張高輝度画像A3は、次に、逆補正部2
13によってコントラストの補正が行われる。逆補正部
213では、コントラスト拡張部211において拡張さ
れたコントラストが、元のコントラストに戻され、高輝
度画像A4が生成される。したがって、被写体1が背景
2よりも輝度が大きく撮影される環境下では、高輝度画
像A4は、背景が取り除かれた被写体を含む画像であ
る。
【0038】以上の処理により生成された高輝度画像A
4は、輝度補正部214において輝度補正が施された
後、ブルーバック処理部202においてブルーバック処
理がされる。つまり、被写体以外の領域がブルーバック
に置き換えられる。
【0039】次に、ブルーバック画像は、D/A変換器
203においてアナログ化され、クロマキー合成部20
4において、背景画像データ209とクロマキー合成さ
れ、出力部205に出力される。このようにして、被写
体1に任意の背景を重ねた合成画像が生成されるのであ
る。
【0040】このように、第1の実施の形態(輝度差検
出法)による合成撮影システムは、被写体1と背景2と
の明暗差がある場合、つまり、背景2が暗環境である場
合などに有効である。また、被写体1に比べて背景2が
遠方にある場合などにも有効である。このような環境下
であれば、ブルーバックシステムや、HOLOSET法
などのように、被写体の背後にブルーシートや乱反射素
材のシートを吊り下げるなどの必要がないので、自由な
環境下で合成撮影を実行することが可能である。
【0041】なお、上記処理では、高輝度画像A4をブ
ルーバック処理したうえでアナログ化し、その後、アナ
ログ処理でクロマキー合成を行うようにしているが、も
ちろん、高輝度画像A4と背景画像とをデジタル処理
し、そのまま合成画像を生成するようにしてもよい。た
だし、上記処理の如く、アナログ処理でクロマキー合成
を行うようにすれば、既知のブルーバックシステムにお
けるクロマキー合成と処理を共通化させることができる
といったメリットがある。
【0042】{第2の実施の形態―色成分検出法}図3
は、第2の実施の形態に係る合成撮影システムのブロッ
ク構成部である。ここで、図1を用いて説明した第1の
実施の形態と同様の構成については、説明を簡単にする
ため同一の番号を付している。また、図4は、この合成
撮影システムを利用して合成画像を生成する処理の流れ
を示す図である。当該システムは、光源6、撮影カメラ
10、クロマキー合成装置20などを備えている。
【0043】レンズユニット11を介して撮像素子12
に結像された被写体象は、A/D変換された後、フレー
ムメモリ14に蓄積され、フレームデータB1が順次、
通信IF15を介してクロマキー合成装置20に転送さ
れる。
【0044】光源6は、本実施の形態においては、黄色
光を発する光源である。ただし、光源6は、何色の光源
でもより。ただし、本実施の形態のように、肌色の類似
色として黄色を用いることがより好適である。
【0045】黄色光を照射することにより、近距離にい
る被写体1からは、背景よりも多くの黄色成分を含んだ
反射光が帰ってくる。したがって、フレームデータB1
は、被写体部分が他の領域に比べて黄色味を帯びた画像
である。
【0046】クロマキー合成装置20では、通信IF2
01を介してフレームデータB1を受信すると、次に、
画像処理を行う。まず、フレームデータB1を光源帯域
遮断フィルター221に通過させる。ここでは、光源帯
域遮断フィルター221は、フレームデータB1の画像
から黄色成分の強度を低下させる処理を行う。光源帯域
遮断フィルター221から出力される画像を特定色低減
画像B2とする。ここで、被写体1は、背景よりも多く
の黄色成分を含む画像として撮影されているので、特定
色低減画像B2は、被写体部分にのみ黄色成分が残り、
他の領域は、黄色成分が殆どない状態となる。
【0047】次に、特定色低減画像B2を、特定色BP
F(バンドパスフィルター)222に通過させる。この
処理により、黄色成分の強度が設定された閾値以下の領
域については、情報が切り取られ、特定色画像B3が出
力される。このようにして、背景が取り除かれた被写体
部分のみの画像が生成される。
【0048】この特定色画像B3に対して、黄色補正部
214において黄色成分の補正処理が行われ、さらに、
ブルーバック処理部202において被写体部以外の領域
がブルーバック化される。ブルーバック画像は、D/A
変換されたのち、背景画像データ209とクロマキー合
成され出力される。
【0049】このように、第2の実施の形態(色成分検
出法)による合成撮影システムは、被写体1と背景2と
の明暗差がある場合、つまり、背景2が暗環境である場
合などに有効である。また、被写体1に比べて背景2が
遠方にある場合などにも有効である。このような環境下
であれば、ブルーバックシステムや、HOLOSET法
などのように、被写体の背後にブルーシートや乱反射素
材のシートを吊り下げるなどの必要がないので、自由な
環境下で合成撮影を実行することが可能である。
【0050】なお、上記処理では、特定色画像B3をブ
ルーバック処理したうえでアナログ化し、その後、アナ
ログ処理でクロマキー合成を行うようにしているが、も
ちろん、特定色画像B3と背景画像とをデジタル処理
し、そのまま合成画像を生成するようにしてもよい。た
だし、上記処理の如く、アナログ処理でクロマキー合成
を行うようにすれば、既知のブルーバックシステムにお
けるクロマキー合成と処理を共通化させることができる
といったメリットがある。
【0051】{第3の実施の形態―複合型} <システム構成および処理内容>図5は、第3の実施の
形態に係る合成撮影システムのブロック構成図である。
本実施の形態の合成撮影システムは、第1の実施の形態
における輝度差検出法と第2の実施の形態における輝度
差検出法と、上述した多点測距法およびHOLOSET
法の全ての画像合成方法を処理可能としている。
【0052】図中、第1の実施の形態または第2の実施
の形態と同様の構成については、説明を簡単にするため
同一の番号を付している。
【0053】撮影カメラ10は、レンズユニット11、
撮像素子12、A/D変換器13、フレームメモリ1
4、通信IF15を備え、撮影画像のフレームデータを
マクロキー合成装置20に転送する。
【0054】光源7は、白色光、青色光、黄色光を切り
換えて発する光源である。ただし、光源7は、白色光、
青色光に加えて、黄色以外の他の色成分の補助光を発す
るものであってもよい。
【0055】撮影カメラ10から転送されたフレームデ
ータは、クロマキー合成装置20の通信IF201を介
して取り込まれ、画像処理部200において、対応する
画像処理が行われる。
【0056】図中、輝度差検出処理部210は、図1で
示したコントラスト拡張部211、低輝度域カット部2
12、逆補正部213、輝度補正部214を含む処理部
全体を示している。また、色成分検出処理部220は、
図3で示した光源帯域遮断フィルター221、特定色B
PF222、黄色補正処理部223を含む処理部全体を
示している。また、画像処理部200は、多点測距処理
部230を備えている。
【0057】多点測距法について説明する。被写体1お
よび背景2を含む撮影領域の画像は、フレームデータと
してマクロキー合成装置20に転送されるが、この際、
多点測距部16は、撮影領域内の複数の点の距離データ
を取得する。そして、この距離データも通信IF15,
201を介してマクロキー合成装置20に転送される。
【0058】転送されたフレームデータおよび距離デー
タは、多点測距処理部230において画像処理される。
つまり、図19で示した処理と同様の処理が行われ、背
景画像が取り除かれた被写体部の画像が生成される。こ
の後の処理は、第1の実施の形態等と同様に、ブルーバ
ック処理、D/A変換を経て、背景画像データ209と
の間でクロマキー合成されて出力される。
【0059】このように、画像処理部200には、輝度
差検出処理部210と色成分検出処理部220と、多点
測距処理部230とを備えており、これら各処理部の実
行は、合成方法切替部206によって切り替えられる。
【0060】また、本実施の形態の合成撮影システム
は、HOLOSET法によるマクロキー合成を実行する
ことも可能である。撮像素子12から出力された画像情
報は、アナログデータのまま通信IF15,201を介
してマクロキー合成装置20に転送される。ここで、通
信IF15,201は、アナログポートも含んでいる。
【0061】ここで、HOLOSET法による撮影時に
は、光源7から青色光が照射されており、また、被写体
1の後ろには、背景を隠すようにして乱反射素材のシー
ト3が吊り下げられる。したがって、撮影カメラ10が
撮影する画像は、ブルーバック画像となっている。
【0062】マクロキー合成装置20は、ブルーバック
画像(アナログ)を受信すると、クロマキー合成部20
4において、任意の背景画像とブルーバック画像とをク
ロマキー合成する。このようにして合成画像が生成され
出力部205に出力されるのである。
【0063】このように第3の実施の形態においては、
輝度差検出法、色成分検出法、多点測距処理法、およ
び、HOLOSET法のそれぞれの画像合成を切り換え
て実行可能であるので、撮影環境、背景の状況、などに
応じて最適な方法を選択しながら、合成画像を生成する
ことが可能である。図6は、以上説明した処理の流れを
示す図である。
【0064】ここで、輝度差検出法、色成分検出法、多
点測距処理法、および、HOLOSET法を切り換えて
利用する際に、参考となる基準をまとめておく。
【0065】まず、輝度差検出法であるが、背景が暗所
である場合、背景と被写体の距離の差が大きい場合に有
効である。これに対して、背景が明るい場合、背景と被
写体の距離の差が小さい場合には効果が減少する。
【0066】次に、色成分検出法であるが、背景が暗
所、背景が遠い場合に有効である。また、輝度差検出法
では、背景に様々な人工光源、自然光源などが含まれて
いる場合に効果が得難いのに対し、色成分検出法は、特
種な(限定された帯域の)光源を発し、その特種な光の
反射を測定するので、少なくとも、他の人工光(青色
光、赤色光)や自然光の影響は低減させることが可能で
ある。
【0067】次に,多点測距法であるが、光源が不要で
あるという利点と、背景が明るくても効果が得られると
いう利点がある。また、AFはある特定のピンポイント
を測定するので、距離測定精度は非常に高いという利点
がある。したがって、背景と被写体が1mも開いていれ
ば、背景がどんなに複雑な場合でも問題なく識別可能で
ある。一方、背景が暗所であると測距できないという問
題がある。アクティブ方AFを利用することにより、こ
の問題を解決できるが、遠距離の測距ができないという
問題が残る。
【0068】<実施例>このような合成撮影システムの
利用した実施例を図7に示す。図の矢印の方向に向かっ
て被写体1が移動する環境において、撮影カメラ10と
光源7とからなる撮影システムを移動させながら、被写
体1を撮影する。撮影カメラ10が撮影した画像は、無
線(or有線)によりマクロキー合成装置に転送される。
【0069】そして、背景に応じて、図のように合成撮
影方法を切り替えるのである。たとえば、暗く、距離が
ある背景の場所においては、輝度差検出法による撮影を
行い。そして、被写体1が乱反射素材のシート3の前部
に移動した際には、HOLOSET法による合成撮影を
行い、次に、被写体1が暗所で平面でない背景の前に移
動した際には、色成分検出法による合成撮影を行い、さ
らに、被写体1が明所で、背景が複雑な場所に移動した
際には、多点測距法による合成撮影を行うのである。
【0070】このように、背景の環境に応じて合成方法
を切り替えることにより、移動する被写体1に対して精
度の高い合成画像を生成することが可能である。
【0071】上記実施例は、各合成方法を切替ながら使
用するものであるが、これら合成方法を同時に処理する
ようにしてもよい。図8に示すように、背景に明暗差が
あり、かつ、背景が遠く、複雑な形状である場合などに
おいては、いずれの合成方法を利用しても精度の高い合
成画像が得られない。このような場合には、複数の合成
方法を同時に処理する。そして、デジタル域で、被写体
データと背景データの低域成分の差異量や、コントラス
トの多寡を判定することにより、最適の1つの方法を自
動的に選択するようにする方法が考えられる。また、生
成された各合成画像を加算(平均化)する処理などが有
効である。もしくは、最適の方法を手動で選択するよう
にしてもよい。
【0072】図9は、複数の合成撮影システムを用い
て、1つの被写体1を複数の角度から撮影する実施例を
示している。このように、複数の角度から合成撮影を行
う意義としては、精度向上とバリエーション化がある。
【0073】第1に、複数の角度から合成撮影し、精度
の高いものを選択するものである。各合成撮影システム
では、背景に応じた合成処理が行われる。この際、それ
ぞれ背景2は異なるので、その合成画像の精度も異なっ
たものとなる。そこで、被写体1の撮影角度は異なるも
のの、各合成画像から合成の精度の高いものを選択する
ことにより、精度向上が図れるのである。
【0074】第2に、複数の角度から撮影した合成画像
をそれぞれ利用するものである。たとえば、各角度から
撮影された画像には、異なる背景画像を合成するように
すれば、同一の動きをする被写体1に対して異なったス
トーリを表現することも可能である。
【0075】図10、図11、図12は、上述した実施
例を遊戯施設のアトラクションに応用した例である。投
影機(アトラクション制御機構)54から投影された映
像がスクリーン51に映し出される。利用者は、ライド
52に乗って、あたかもスクリーン51に映し出された
映像の中にいるような体験をすることができる。
【0076】そして、別の角度に合成撮影システムをセ
ットし、バーチャルスクリーン55を背景として合成撮
影を行う。つまり、上述した4つの合成方法を利用する
ことにより、ライド2に乗っている利用者には、実際に
スクリーン51に映し出される背景以外に、合成処理に
よって生まれるバーチャルスクリーンが存在しているこ
とになるのである。4つの方法のいずれを採用するかは
自由であるが、スクリーン51の映像に影響を与えない
ようにするためには、多点測距法、もしくは、輝度差検
出法が好ましい。HOLOSET法を用いてもよいが、
乱反射素材のシートが必要である。
【0077】利用者は、スクリーン51に映し出された
映像を見ながら実際に、映像の中の世界を体験した後、
さらに、別の背景が合成された映像を見ることができ
る。たとえば、この映像をビデオで提供するようにして
もよい。
【0078】図11で示した例は、2つのバーチャルス
クリーン55A,55Bを利用するものである。この場
合、ライド52に乗った利用者は、同じ動き(あるいは
演技)をしながら異なる複数のシーンに登場することに
なる。また、同時ではなく、順次並べられた撮影システ
ムで、撮影角度が異なる場面を自動的に順次撮影するこ
とも可能である。
【0079】図12で示した例は、移動するライドに乗
った利用者に対して、撮影システムを移動させながら追
尾し、合成撮影を行うものである。これにより、利用者
は、スピード感を実体験できるとともに、異なる背景を
合成した映像を楽しむことが可能である。
【0080】{第4の実施の形態―全周カメラの利用}
図13、図14は、全周カメラを利用した合成撮影シス
テムの実施例である。図13に示した撮影カメラ70の
上部には、魚眼レンズ71(もしくは、魚眼レンズアダ
プタ超広角レンズなど)が装着され、全周の画像を取得
可能としている。ただし、取得された画像は歪んでいる
ので、デジタル域で補正計算を行い、正方画像を得る。
図14に示した撮影カメラ72の上部には、全周ミラー
(放物線や双曲線からなる)アダプタ73が装着され、
全周の画像を取得可能としている。この場合、カメラの
真上の映像は得られないので、円筒状の領域を撮影可能
である。また、周辺画像は歪んでいるので、デジタル域
で補正計算を行い、正方画像を得る。
【0081】そして、図15に示すように全周カメラ7
5および全方向に青色光を発する投射装置76を配置
し、その周囲に円筒状に乱反射素材のシート77を吊り
下げる。(図は、上方から見た図である。)なお、全周
カメラ75は、図13に示した撮影カメラ70と魚眼レ
ンズ71との組み合わせ、または、図14に示したい撮
影カメラ72と全周ミラー73との組み合わせである。
また、全周カメラ75は、撮影した映像をクロマキー合
成装置(図示省略)に転送し、クロマキー合成装置にお
いてクロマキー合成処理が行われる。
【0082】このような撮影システムを構成することに
より、被写体1がシート77の内部を360度自由に動
き回っても、全周カメラ75は被写体1を捉えることが
可能である。そして、投射装置76から照射された青色
光により、ブルーバック画像が得られるので、シート7
7内を自由に動き回る被写体1に任意の背景を合成する
ことが可能である。
【0083】図16は、この撮影システムを遊戯施設の
アトラクションに応用させた実施例である。全周カメラ
75、青色光を投射する投射装置76を中心として円筒
状のシート(乱反射素材)77が配置され、このシート
77内の空間をライド52が自由に動きまわるのであ
る。利用者は、ライド52に乗ってアトラクションを体
感した後、別の背景を合成した映像を楽しむことが可能
である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、撮影領域に白色光を照射し、輝度差を利用して
被写体を検出するので、ブルーバック用のシートを用い
ることなくクロマキー合成を行うことができる。これに
より、背景の雰囲気をこわすことなく、合成撮影が可能
である。
【0085】請求項2記載の発明では、ブルーバック処
理をすることにより、既知のクロマキー合成処理と処理
の共通化を図ることが可能である。
【0086】請求項3記載の発明では、撮影領域に特定
色の光を照射し、色成分の強度差を利用して被写体を検
出するので、ブルーバック用のシートを用いることなく
クロマキー合成を行うことができる。これにより、背景
の雰囲気をこわすことなく、合成撮影が可能である。
【0087】請求項4記載の発明では、ブルーバック処
理をすることにより、既知のクロマキー合成処理と処理
の共通化を図ることが可能である。
【0088】請求項5記載の発明では、黄色光を特定色
として使用することにより、被写体(人間)の検出精度
を上げることが可能である。
【0089】請求項6記載の発明では、輝度差検出法と
色成分検出法とを切り換えて使用するので、背景の環境
に応じて、より精度の高い合成画像を得ることが可能で
ある。
【0090】請求項7記載の発明では、輝度差検出法と
色成分検出法に加え、さらに、多点測距法を使用するの
で、より適応度の高いシステム構成となる。
【0091】請求項8記載の発明では、連続移動する被
写体の合成画像を取得可能となるので、被写体は動きの
制限を受けることはなく、自由な環境で合成画像が得ら
れる。
【0092】請求項9記載の発明では、異なる角度から
複数の合成処理法を用いて撮影するので、多様なサービ
スを提供可能となる。
【0093】請求項10および請求項11記載の発明
は、合成装置の発明であり、画像中の輝度差を利用して
被写体画像と任意の背景画像とを合成可能である。
【0094】請求項12および請求項13記載の発明
は、合成装置の発明であり、画像中の特定色の強度差を
利用して被写体画像と任意の背景画像とを合成可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る合成撮影システムのブ
ロック構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る合成撮影の処理の流れ
を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係る合成撮影システムのブ
ロック構成図である。
【図4】第2の実施の形態に係る合成撮影の処理の流れ
を示す図である。
【図5】第3の実施の形態に係る合成撮影システムのブ
ロック構成図である。
【図6】第3の実施の形態に係る合成撮影の処理の流れ
を示す図である。
【図7】合成撮影方法を背景に応じて切り換えた状態を
示す図である。
【図8】合成撮影方法を複合して利用する方法を示す図
である。
【図9】複数の撮影場所から合成撮影を行う状態を示す
図である。
【図10】アトラクションに応用した実施例を示す図で
ある。
【図11】アトラクションに応用した別に実施例を示す
図である。
【図12】アトラクションに応用した別の実施例を示す
図である。
【図13】全周撮影装置を示す図である。
【図14】別の全周撮影装置を示す図である。
【図15】全周撮影装置とHOLOSET法を利用した
合成撮影システムを示す図である。
【図16】アトラクションに応用した実施例を示す図で
ある。
【図17】一般的なクロマキー合成の撮影システムを示
す図である。
【図18】HOLOSET法を用いた合成撮影システム
を示す図である。
【図19】多点測距法により被写体を抽出する処理の流
れを示す図である。
【符号の説明】
1 被写体 2 背景 5,6,7 補助光光源 10 撮影カメラ 11 レンズユニット 12 撮像素子 20 クロマキー合成装置 200 画像処理部 202 ブルーバック処理部 210 輝度差検出処理部 211 コントラスト拡張部 212 低輝度域カット部 213 逆補正部 220 色成分検出処理部 221 特定色除去フィルター 222 特定色BPF 230 多点測距処理部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C023 AA17 AA38 BA11 CA01 CA08 DA04 5C066 AA01 AA12 EA07 ED02 KE07 KM01 KM11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体画像と背景画像とを組み合わせて
    合成画像を生成する合成撮影システムであって、 a-1)被写体に対して白色光を照射する照射手段と、 a-2)前記照射手段により白色光を受けている被写体を撮
    影する撮影装置と、 a-3)前記撮影装置の撮影した被写体画像のコントラスト
    を拡張し、拡張輝度画像を生成する手段と、 a-4)前記拡張輝度画像の低輝度成分をカットし、拡張高
    輝度画像を生成する手段と、 a-5)コントラストが拡張されている前記拡張高輝度画像
    を元のコントラストとなるよう逆補正し、高輝度画像を
    生成する手段と、 a-6)前記高輝度画像における高輝度成分以外の領域を背
    景画像に置き換えることにより合成画像を生成する合成
    手段と、を備えることを特徴とする合成撮影システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の合成撮影システムにお
    いて、 前記合成手段は、 a-7)前記高輝度画像における高輝度成分以外の領域を青
    色成分に変換し、ブルーバック画像を生成する手段と、 a-8)前記ブルーバック画像と、背景画像とをクロマキー
    合成する手段と、を備えることを特徴とする合成撮影シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 被写体画像と背景画像とを組み合わせて
    合成画像を生成する合成撮影システムであって、 b-1)被写体に対して特定色の補助光を照射する照射手段
    と、 b-2)前記照射手段により補助光を受けている被写体を撮
    影する撮影装置と、 b-3)前記撮影装置の撮影した被写体画像から、前記特定
    色の強度を低下させることにより、特定色低減画像を生
    成する手段と、 b-4)前記特定色低減画像から前記特定色の強度が所定の
    閾値以上である成分を抽出した特定色画像を生成する手
    段と、 b-5)前記特定色画像における特定色成分以外の領域を背
    景画像に置き換えることにより合成画像を生成する合成
    手段と、を備えることを特徴とする合成撮影システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の合成撮影システムにお
    いて、 前記合成手段は、 b-6)前記特定色画像における特定色成分以外の領域を青
    色成分に変換し、ブルーバック画像を生成する手段と、 b-7)前記ブルーバック画像と、背景画像とをクロマキー
    合成する手段と、を備えることを特徴とする合成撮影シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の合成撮
    影システムにおいて、 前記照射手段は、黄色の補助光を照射する手段であるこ
    とを特徴とする合成撮影システム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の合成撮影システムであ
    って、さらに、 b-1)被写体に対して特定色の補助光を照射する照射手段
    と、 b-2)前記照射手段により補助光を受けている被写体を撮
    影する撮影装置と、 b-3)前記撮影装置の撮影した被写体画像から、前記特定
    色の強度を低下させることにより、特定色低減画像を生
    成する手段と、 b-4)前記特定色低減画像から前記特定色の強度が所定の
    閾値以上である成分を抽出した特定色画像を生成する手
    段と、 b-5)前記特定色画像における特定色成分以外の領域を背
    景画像に置き換えることにより合成画像を生成する合成
    手段と、 前記a-1)〜a-6)手段を備えて実現されるa)輝度差検出手
    段と、前記b-1)〜b-5)手段を備えて実現されるb)色成分
    検出手段と、を相互に切り換えて合成画像を生成するよ
    う制御する手段と、を備えることを特徴とする合成撮影
    システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の合成撮影システムにお
    いて、さらに、 c-1)被写体の撮影画像を取得するとともに、撮影領域内
    の複数点の距離情報を取得する手段と、 c-2)前記撮影画像中において、距離がある閾値以下の領
    域を抽出して被写体領域を抽出する手段と、 c-3)前記被写体領域以外の領域を背景画像に置き換える
    ことにより合成画像を生成する合成手段と、 前記a)輝度差検出手段と、前記b)色成分検出手段と、前
    記c-1)〜c-2)手段を備えて実現されるc)多点測距手段
    と、を相互に切り換えて合成画像を生成するよう制御す
    る手段と、を備えることを特徴とする合成撮影システ
    ム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の合成撮影システムを利
    用して合成画像を生成する方法であって、 連続的に移動する被写体を撮影しつつ、前記a)輝度差検
    出手段と、前記b)色成分検出手段と、前記c)多点測距手
    段と、を切り換え制御しながら合成画像を生成すること
    を特徴とする合成画像生成法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の合成撮影システムを利
    用して合成画像を生成する方法であって、 1つの被写体に対して、複数の前記合成撮影システムを
    配置し、各合成撮影システムが、前記a)輝度差検出手
    段、前記b)色成分検出手段、前記c)多点測距手段、のい
    ずれかの手段を用いて、同時に、異なる角度から合成画
    像を生成することを特徴とする合成画像生成法。
  10. 【請求項10】 被写体画像と背景画像とを組み合わせ
    て合成画像を生成する画像合成装置であって、 a-1)白色光を受けている被写体を撮影した被写体画像を
    入力する手段と、 a-2)前記被写体画像のコントラストを拡張し、拡張輝度
    画像を生成する手段と、 a-3)前記拡張輝度画像の低輝度成分をカットし、拡張高
    輝度画像を生成する手段と、 a-4)コントラストが拡張されている前記拡張高輝度画像
    を元のコントラストとなるよう逆補正し、高輝度画像を
    生成する手段と、 a-5)前記高輝度画像における高輝度成分以外の領域を背
    景画像に置き換えることにより合成画像を生成する合成
    手段と、を備えることを特徴とする画像合成装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の画像合成装置にお
    いて、 前記合成手段は、 a-6)前記高輝度画像における高輝度成分以外の領域を青
    色成分に変換し、ブルーバック画像を生成する手段と、 a-7)前記ブルーバック画像と、背景画像とをクロマキー
    合成する手段と、を備えることを特徴とする画像合成装
    置。
  12. 【請求項12】 被写体画像と背景画像とを組み合わせ
    て合成画像を生成する画像合成装置であって、 b-1)特定色の補助光を受けている被写体画像を入力する
    手段と、 b-2)前記被写体画像から、前記特定色の強度を低下させ
    ることにより、特定色低減画像を生成する手段と、 b-3)前記特定色低減画像から前記特定色の強度が所定の
    閾値以上である成分を抽出した特定色画像を生成する手
    段と、 b-4)前記特定色画像における特定色成分以外の領域を背
    景画像に置き換えることにより合成画像を生成する合成
    手段と、を備えることを特徴とする画像合成装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の画像合成装置にお
    いて、 前記合成手段は、 b-5)前記特定色画像における特定色成分以外の領域を青
    色成分に変換し、ブルーバック画像を生成する手段と、 b-6)前記ブルーバック画像と、背景画像とをクロマキー
    合成する手段と、を備えることを特徴とする画像合成装
    置。
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