JP2003108657A - 環境性能情報取得システムおよび環境性能情報取得方法 - Google Patents

環境性能情報取得システムおよび環境性能情報取得方法

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JP2003108657A
JP2003108657A JP2001303417A JP2001303417A JP2003108657A JP 2003108657 A JP2003108657 A JP 2003108657A JP 2001303417 A JP2001303417 A JP 2001303417A JP 2001303417 A JP2001303417 A JP 2001303417A JP 2003108657 A JP2003108657 A JP 2003108657A
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Kentaro Yoshida
健太郎 吉田
Akinori Motomiya
明典 本宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、構造化文書によるデータ処理方法を
用いた環境性能情報取得システムを提供する。 【解決手段】情報を提供する情報提供業者の固定調査形
式を格納した調査形式データベース113と、環境性能
情報調査を依頼する調査依頼形式を前記データベースを
参照して前記固定調査形式に変換し、調査文書の枠組み
を作成する調査文書作成部103と、前記調査文書作成
部により作成された調査文書を調査依頼業者の要求形式
に変換して出力する環境性能情報出力部108とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境問題を配慮し
た資材調達に関する情報調査・処理システムであるグリ
ーン調達システム等に用いる、構造化文書によるデータ
処理方法を用いた環境性能情報取得システムおよび環境
性能情報取得方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製品または部品を業者から調達するとき
に製品または部品に関する環境情報をも入手するグリー
ン調達活動における従来の環境性能情報取得方法では、
グリーン調達を行う企業(以下、製造業者)が、例えば
Excelベースで独自に作成したような単一のフォー
マットを用いて、情報提供者(例えば部品業者または製
造業者の製造部門)に対して調査を依頼する。このた
め、調査対象となる情報提供業者の業種により、調査し
ない項目の表示が不必要であったり、情報提供業者側も
様々に異なる製造業者の調査フォーマットに対応するた
めに苦慮するなどの現象が生じる。
【0003】さらに、現在は製造業者のグリーン調達担
当部門と部品業者とで情報交換が行われているだけで、
製造業者の製造部門および設計部門との情報共有方法
や、製造業者のエンドユーザへの情報提供方法や、情報
提供者の取引先などとの情報共有方法は確立されていな
いのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】今後、ますます環境情
報流通の活発化が予想され、複数の企業との情報交換が
なされるため、データ構造を柔軟にして、様々な要求に
対応できるような情報発信が必要とされる。よって従来
の環境情報取得における企業間の隙間を埋めることが必
要となってくる。
【0005】本発明は、構造化文書によるデータ処理形
式を導入して、グリーン調達担当部門の環境情報収集お
よびエンドユーザへの回答の合理化を狙い、情報提供者
に対する回答入力支援およびデータ管理支援を行う、構
造化文書によるデータ処理方法を用いた環境性能情報取
得システムおよび環境性能情報取得方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1局面は、情
報を提供する情報提供業者の固定調査形式を格納した調
査形式データベースと、環境性能情報調査を依頼する調
査依頼形式を、前記データベースを参照して前記固定調
査形式に変換し、文書の枠組みを作成し、この枠組みに
環境情報を入力させるための調査文書を作成する調査文
書作成手段と、前記調査文書作成手段により作成された
調査文書を調査依頼業者が要求する形式に変換して出力
する環境性能情報出力手段とを具備する環境性能情報取
得システムを提供する。
【0007】本発明の第2局面は、1つの調査対象に関
する複数の調査項目に割り付けられ、構造化文書を構成
するタグを必要に応じて分類するステップと、分類した
タグに前記調査項目に関する文書を適宜配置して目的文
書を作成するステップとを含む環境性能情報取得方法を
提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面を参照
して詳細に説明する。
【0009】顧客業者が製造業者から製品を購入すると
き顧客業者が製造業者から環境情報を調達するグリーン
調達において、顧客業者が製造業者に情報を要求したと
き、製造業者は部品業者に対して事前調査して得た情報
を提供できるが、要求された情報を持っていない場合は
追加調査により部品業者から情報を調達しなければなら
ない。また、部品業者が製造業者から要求された情報を
持っていない場合は原料業者に対して追加調査により情
報を調達しなければならない。このような調査システム
が図1に示されている。
【0010】図1に示すグリーン調達における環境性能
情報の調査においては、顧客業者11が製造業者12に
対して情報を要求すると、製造業者12は環境性能情報
データベース13に蓄積されている事前調査の情報を用
いて調査文書14に書き込み、顧客への回答を作成す
る。環境性能情報データベース13に要求された情報が
含まれていない場合は、部品業者15に対して追加調査
が行われる。
【0011】部品業者15は製造業者12から情報を要
求されると、要求された情報が環境性能情報データベー
ス16にあれば、環境性能情報データベース16から読
み出した情報に基づいて調査文書17を作成し、それを
製造業者12に提供するが、なければ、原料業者18に
対して追加調査を行う。
【0012】上記のシステムにおいては、顧客業者(エ
ンドユーザ)11からの調査が来る前に、製造業者12
の環境性能情報データベース13にはある程度の環境性
能情報が蓄積されている場合が多い。これらの情報は、
従来の調査による情報取得や、新製品企画段階での事前
調査などによって収集された情報である。しかし、この
事前調査では、部品業者15が様々な製造業者12の異
なった調査形式(調査項目や回答基準)に対応する必要
がある。そこでこのような異なった調査形式に対応する
手間を考慮して、調査項目や回答基準(単位、有効数字
など)は製造業者独自の基準に統一した方がよい。この
場合は、調査形式データベースから、製造業者独自の固
定調査形式を読み込んで、調査対象の製品および部品を
選択し、部品業者15に入力を依頼する。
【0013】一方で、エンドユーザ、即ち顧客業者11
から製造業者12の固定調査形式には含まれない項目の
調査が要求され、追加調査を行う必要があったりする場
合は、調査項目の内容が変わる。このため、固定調査形
式の文書ではなく、調査文書14の形式を適宜変えるこ
とが必要となる。この場合は、調査依頼から調査文書を
作成し、情報提供者の混乱を避けるため、回答基準は製
造業者独自の基準を用いて情報提供者(部品業者15)
に調査を依頼する。入力完了後にエンドユーザ仕様の回
答基準に戻してエンドユーザ、即ち顧客業者11へ回答
する。
【0014】このように調査の内容は必ずしも一様でな
いために、構造化文書の導入により、調査によって文書
の形式を適宜変える必要がある。状況に応じて必要な文
書を自動的に用意することにより情報取得の時間短縮が
計れる。このシステムが確立すれば、種々の階層構造の
業者、例えば製造業者および部品業者に上記システムを
導入することにより、種々の階層での様々な業者から新
たな調査があったときも、調査を円滑に行うことができ
る。
【0015】図2は、本発明を実現するために必要な環
境性能情報取得システムの構成を示し、図3および図4
は図2のシステムの処理を説明するフローチャートを示
す。
【0016】図2において、調査項目データベース11
0は、調査する環境性能の項目が、コード番号(調査項
目コード)で管理され、調査する企業群が製造業者の製
造部門なのか部品業者なのかが関連づけられて登録され
ているデータベースである。また、調査依頼に記載され
ている新規に依頼された調査項目を登録して蓄積するこ
ともできる。
【0017】製品情報データベース111は、製造業者
で製作している製品が、製品のコード番号(製品コー
ド)と製品を製作する製造部門のコード番号(製造部門
コード)で管理され登録されているデータベースであ
る。これは、調査依頼に記載されている製品が、製造業
者で製作されていない製品である場合については、調査
文書を作成せず、エンドユーザに確認するという意味で
も必要となるデータベースである。
【0018】構成部品情報データベース112は、製品
とそれを構成する部品の関係が、製品コードと製造業者
で扱っている部品のコード番号(部品コード)で関連づ
けて登録されているデータベースである。
【0019】調査形式データベース113は、製造業者
独自の調査形式とエンドユーザの調査形式が登録されて
いるデータベースである。このデータベース113は、
エンドユーザのコード番号(エンドユーザコード)と扱
う調査項目や項目の示す範囲を一つのテーブルとして、
エンドユーザコードと単位や有効数字などの回答基準を
もう一つのテーブルとして持っている。以前のExce
lのツールでは、単一の固定フォーマットであったた
め、エンドユーザへデータを返す時には、改めてエンド
ユーザの形式に合わせたデータの編集をする作業が必要
であった。ところが予めエンドユーザの回答基準が分か
っていれば、それを登録しておくことで、製造業者が情
報提供業者に対して事前調査で調査した部分でも、追加
調査した部分でも、エンドユーザに回答する文書に環境
性能情報をすべて書き込んだ後で変換すれば、エンドユ
ーザの要求に合った回答を作成することが容易になる。
【0020】製造業者環境性能情報データベース114
は、製造業者製造部門および部品業者などの情報提供業
者からの事前調査で得ている製品および部品の環境性能
情報が登録されているデータベースである。具体的に
は、部品の化学物質含有率や、リサイクル性などが環境
性能情報に相当する。
【0021】部品情報データベース115は、製造業者
で扱っている部品が、部品のコード番号(部品コード)
と部品を製作する部品業者のコード番号(部品業者コー
ド)で管理され、登録されているデータベースである。
【0022】情報提供者環境性能情報データベース11
6は、各情報提供者が扱う製品および部品の環境性能情
報が登録され、依頼された入力依頼文書に環境情報を書
き込むために必要なデータベースである。
【0023】調査依頼作成部101は、製造業者の製品
について調査依頼をエンドユーザによって作成する手段
である。調査依頼は、構造化文書であることを想定する
がテキスト文書などであってもよい。調査依頼はEメー
ルによって送信され、調査依頼取込部102へ移され
る。
【0024】調査依頼取込部102は、構造化文書を受
信した場合、そのまま調査文書作成部103へ移し、テ
キスト文書などであった場合、製造業者グリーン調達担
当部門がテキスト文書を参照して、手入力で構造化文書
を作成し、調査文書作成部103へ移す。
【0025】調査文書作成部103は、調査形式データ
ベース113内の固定調査形式を取り出し、回答基準だ
けを固定調査形式に統一する。即ち、製品情報データベ
ース111を検索して、調査依頼に記載されている製品
がその製造業者の製品であることを確認して調査文書に
取り込む。構成部品情報データベース112を検索し
て、製品を構成する部品要素まで調査依頼を展開して調
査対象を明確にし、調査項目データベース110を検索
する。調査項目の属性を見極め、製品および部品を調査
する項目を決める。調査文書の作成が完了したら、調査
開始の命令を出す。
【0026】環境性能情報書込部104は、調査開始の
命令を受けて、製造業者環境性能情報データベース11
4を検索して、調査文書の調査形式に合わせて、調査項
目コードおよび部品コードおよび製品コードなどにより
関連づけられた環境性能情報を、調査文書に書き込む。
調査文書にすべて環境性能情報が書き込まれた場合は、
製品環境性能情報表示/保存部108を実行し、調査形
式データベースから回答を出すエンドユーザの調査形式
を取り出し、調査文書の回答基準をエンドユーザ仕様に
合うように変換する。
【0027】製品環境性能情報表示/保存部108は、
調査対象の製品および部品すべての環境性能情報を表示
し、情報の書き込まれた調査文書をXML形式またはC
SV形式などにより保存する。保存された調査文書はE
メールによりエンドユーザへ送信され、調査結果表示/
保存部109が、エンドユーザ先のパソコンに調査文書
を読み込んで結果を表示または保存などする。
【0028】一方、環境性能情報書込部104におい
て、製造業者環境性能情報データベース114に存在し
ない情報がある場合は、入力依頼作成部105へ実行を
移す。入力依頼作成部105は、調査文書の内容につい
て不足している部分の製品および部品の情報を調査する
ために、製品情報データベース111および構成部品情
報データベース112および部品情報データベース11
5を参照して、製品および部品を扱う情報提供者に対し
て入力依頼文書を作成し、Eメールなどにより入力を依
頼する。
【0029】環境性能情報入力部106は、情報提供者
のWebなどを用いて環境性能情報の入力を行う手段で
ある。情報提供者は入力依頼文書に基づいて起動させた
入力画面に、製造業者グリーン調達担当部門が発行した
ログイン名、パスワード、依頼番号などを使ってログイ
ンし、情報提供業者環境性能情報データベース116か
ら環境性能情報を読み込ませ、入力依頼文書を完成さ
せ、実行を移す。環境性能情報の読み込みについては、
Web画面上からの直接入力でもよい。
【0030】環境性能情報取込部107は、完成した入
力依頼文書を調査文書の不足情報部分に取り込むもので
あり、調査文書への環境性能情報の書き込みがすべて終
了した段階で実行を移す。製品環境性能情報表示/保存
部108以降は、既述の形式と同様である。
【0031】図3および図4のフローチャートを参照し
て図2のシステムの処理を説明する。
【0032】まず、調査依頼書を作成し(S1)、作成
した調査依頼書を送信する(S2)。送信された調査依
頼書が取り込まれる(S3)。調査依頼書に記載された
製品が製品情報データベースにあるかが判定される(S
4)。この判定がNOであると、ステップS1に戻り、
YESであると、調査文書を作成する(S5)。
【0033】次に、製造業者環境性能情報データベース
114が検索され(S6)、このデータベース114に
調査文書に書き込める情報があるかが判定される(S
7)。この判定がYESであると、環境性能情報を調査
文書へ書き込む(S8)。この後、入力依頼を読み込
み、調査文書へ書き込む(S9)。それからは、製品環
境性能情報を算出し(S10)、調査文書へ製品環境情
報を書き込む(S11)。更に、調査文書を表示/保存
し(S12)、調査文書を送信し(S13)、調査結果
を表示/保存する(S14)。
【0034】ステップS7の判定がNOであると、部品
業者の取引先(原料業者など)に対しても入力依頼を作
成し(S15)、入力依頼を送信する(S16)。この
後、情報提供者環境性能情報データベース116を検索
し(S17)、このデータベース116に入力依頼に書
き込める情報があるかが判定される(S18)。この判
定がYESであると、環境性能情報を入力依頼書へ書き
込み(S19)、NOであると、入力依頼を作成する
(S20)。
【0035】上記のフローでは、情報のある部分まで無
限のフローとなり得るが、これにより、時間を要する可
能性はあるが、従来のように情報が錯綜することなく、
必要な情報は、ルートを辿り確実に受けることができ、
部品業者群から製造業者までが一体となった部品環境性
能情報の共有が可能になる。
【0036】次に、エンドユーザ、即ち顧客業者からの
調査依頼をシステムに取り込み、調査文書として調査の
枠組みを作る部分を説明する。まず、図5を用いて、調
査文書を作成する際の形式および調査範囲を決定する方
法を説明する。
【0037】調査依頼があり、調査文書作成部103に
より調査文書を作成する場合、顧客業者によって異なる
文書形式があるのでその形式を製造業者の形式に統一す
る。このとき、調査形式データベース113に格納され
た調査形式の企業別調査項目と回答基準を参照して形式
を製造業者の形式に統一する。即ち、調査形式データベ
ース113には、製造業者の固定調査形式と、例えば顧
客業者であるA社調査形式およびB社調査形式とが対応
した変換テーブルが格納されており、顧客業者の調査内
容は調査形式データベース113を参照して固定調査形
式に変換される。これによって文書の枠組みが作成され
る。この枠組みに製造業者環境性能情報データベース1
14から製品や部品に関する環境情報を入力して調査文
書を完成させる。
【0038】調査依頼内容に相当するデータが製造業者
のデータベース114になければ、追加調査のための入
力依頼を行う。即ち、上層業者、例えば製造業者が下層
業者、例えば部品業者に対して追加調査の入力依頼をす
る。下層業者から得られた情報が調査文書作成部103
に取り込まれることにより、追加調査情報が調査文書に
書き込まれる。
【0039】調査文書に入力が全て終わると回答を顧客
業者(A社)に送るが、このとき情報提供業者の基準で
調査して得た情報を顧客業者の形式に変換して顧客業者
に回答を送る。この場合、調査形式データベース113
の変換テーブルを参照して文書形式を顧客業者の形式に
戻す。
【0040】上記調査文書作成において、調査依頼によ
り調査文書を作成する際、調査形式を格納した調査形式
データベース113から、製造業者独自の固定調査形式
を参照して、製造業者独自の基準にあわせて文書の枠組
みを作っておき、そこに環境性能情報を書き込めるよう
にする。そうすることによって、様々な形式の調査を統
一した形式にさせて、データベースからの情報書き込み
や、入力依頼に対する情報提供業者の対応を容易にす
る。調査文書に必要なデータがすべて揃った後、調査形
式データベース113を参照して、文書を提出するエン
ドユーザの回答形式にあわせて変換を施し、回答を送信
する。
【0041】調査依頼の形式は、調査項目および回答基
準共にエンドユーザによって様々である。このような事
象に対し、従来Excelツールでは、エンドユーザへ
の回答を作成するために、収集した情報を改編しなおす
ルーチンワークが必要であった。しかし、過去に調査を
受けた経験がある、またはエンドユーザから調査形式の
通達を受けるなどにより、調査形式が分かっていれば、
調査形式データベースを構築して、そこからの回答基準
の取り込みによって、ルーチンワークの削減が可能にな
る。
【0042】また、情報提供業者にとっても、環境性能
情報を様々な形式で取得することは対応が面倒であるの
で、このシステムを採用すれば製品業者の異なる形式に
容易な対応ができるし、たとえシステムがなくても構造
化文書の導入により、柔軟な画面変化が可能となり、E
xcelベースと違い部品毎、製品毎に必要な項目だけ
を表示させることはできるし、情報提供者環境性能情報
データベース116があれば、入力依頼の調査文書に情
報を流し込むことはできる。
【0043】製造業者にとっても、様々な形式で取得し
たデータをそのまま保有することもあまりに機能的でな
い。よって、決まった基準でデータを取得して保有し、
出力先に応じてデータを加工するこのような技術が必要
である。
【0044】次に、図6および図7を用いて、調査項目
の示す範囲をどのように決めるかということに関して、
化学物質を例にとり、製品分野による違いと顧客フォー
マットの違いから説明する。
【0045】製品分野による違いという観点からは、例
えば「鉛およびその化合物」と定義されている環境関連
物質があるとすると、この中には、鉛、酢酸鉛、燐酸鉛
等様々な物質を含むが、医用機器分野などについては、
放射線遮蔽用の医用系鉛などとは区別して考慮しなけれ
ばならないといったことがある。事務用品および製品の
基板に使われている鉛は一般の鉛として、製品の放射線
遮蔽部に使われている鉛は医用系鉛として、図7(a)
に示すように製品情報データベース111に関連づけて
おき、調査文書作成の際に、製品情報データベース11
1および調査項目データベース110から項目を取り出
す形にする。例えば、鉛を調査してほしいとの調査依頼
が来たときにその対象がパソコンであれば、一般鉛の調
査しかしないが、CTスキャナの場合には一般鉛と医療
鉛の2つの調査を行う。即ち、調査対象が同じであって
も製品が異なれば調査項目を変える。
【0046】顧客フォーマットの違いという観点から
は、第6図(a)のようなデータ構造例を採用し、段階
を分けたコードの構成にして、形式によってまとめたり
分類したりすることにより、様々な調査形式に対応した
調査および回答をすることが可能となる。例えば、「フ
ロン」の場合、「HCFC」、「CFC」、「HFC」
等で扱ったり、物質名で扱ったりするので、図6(b)
に示すように表記が異なっても対応する物質は同じであ
ったりする。図6(c)で示す調査項目データベースの
場合、調査項目を「フロン」としたい時は、“M00
3”=“M00311”+“M00321”+“M00
322”のように「フロン」カテゴリに含まれるすべて
の物質名を含む定義づけを行って“M003”を取り出
す、あるいは「CFC」としたい時は、“M0032”
=“M00321”+“M00322”のように「CF
C」カテゴリに含まれる物質を表し“M0032”を取
り出す、といった具合にして調査の範囲を決定する。
【0047】従って、図7(b)に示すように調査形式
データベースの各社の調査形式と、用いる化学物質(調
査項目)のコードとを関連づけておくことによって、エ
ンドユーザの指定に応じて調査項目の範囲を決定するこ
とができる。また、調査形式がない場合でも、化学物質
(調査項目)コードをその都度選択することによって対
応できる。
【0048】従来のExcelで作成したようなフォー
マットでは、各々のエンドユーザに合った回答をするこ
とが面倒である、あるいは調査を出す側も情報提供者に
対する配慮を怠るなどの問題があった。企業により調査
項目または化学物質の意味する範囲が異なるので、上記
のような手法を用いることにより、様々な調査形式に対
応した調査および回答をすることを可能にし、企業間の
情報流通をより円滑に進めることができる。
【0049】次に、調査文書に環境性能情報を書き込む
部分と、不足情報に対して入力依頼を作成する部分とに
関して説明する。なお、環境性能情報データベースから
の情報取り込み方法や、タグの変化およびソートなどの
構造化文書の処理に関しては、一般的な構造化文書によ
るデータ処理方法を用いている。
【0050】図8を参照して、環境性能情報書込部10
4において、環境性能情報データベース114に存在す
る環境性能情報を調査文書に書き込むと同時に、不足情
報に対して入力依頼を出す判断を行う例を説明する。
【0051】例えば、調査文書作成部103において調
査文書に記載されている「部品コード‘X001’」の
部品に関して、4つの調査項目「調査項目コード‘M0
01〜M004’」があるとする。環境性能情報の書込
前では、文書のタグは、<M001/>のように表され
るが、調査開始後、全社で一元管理する環境性能情報デ
ータベース114から情報が取り出され、環境性能情報
書込部104において書き込まれた後のタグは、例えば
<M001>5</M001>のようにタグの表示が変
わる。タグ表示が検索前と変わっていない<M002/
>のような項目について取り出し、入力依頼作成部10
5において入力依頼文書を作成する。
【0052】入力依頼文書をもとに入力画面を生成し、
Webから入力された情報を取り込み、調査文書に反映
させる。その後、文書はエンドユーザへの回答文書とし
て、入力された情報は製造業者グリーン調達担当部門が
環境性能情報データベース114に登録し、二重調査の
ないように社内で一元管理して活用する。これにより、
環境性能情報データの書き込み後、変化しないタグを判
断して自動的に入力依頼文書を作成し、情報提供業者に
環境性能情報入力を要請できるので、工数削減につなが
る。また、変化したタグ部については、入力依頼を作成
しないので、従来のようなデータベース内の手動検索を
しなくても、無駄な調査を省くことができる。
【0053】次に、図9を参照して、入力依頼を製造部
門に出すのか、部品業者に出すのかを判断する方法を示
した例を説明する。
【0054】製品の環境情報としてエンドユーザへ情報
を返すためには、部品自体の調査と製品自体の調査が必
要である。よってどこに聞くべき調査項目なのかを調査
項目データベースに登録しておけば、入力依頼の振り分
けを簡単に行える。
【0055】例えば、いま環境性能情報がデータベース
上になく、調査依頼の項目についてすべて入力依頼を出
すと仮定して、<製品コード=‘P001’>という製
品について、「解体性」および「省エネ性」および「H
CFC21」の含有率および「CFC11」の含有率を
調査する依頼があり、これらの入力依頼を情報提供者に
対して作成する場合を考える。調査項目データベースの
例として、図10のように定義し、その中にcateg
ory列(B:製造部門、S:部品業者、BS:製造部
門と部品業者の両方)を作っておけば、これらの調査項
目に対応したタグをキーにして、調査依頼に記載された
調査項目を、製品および部品について振り分けられる。
つまり、「解体性」については、製品およびユニットに
ついて調査しなければならないので、製造部門と、部品
業者に分割する。同様に、省エネ性については、部品の
データから積み上げず、製品単体として計上するので、
事業部の調査依頼だけに組み込むなど、<製品コード=
‘P001’>の製品およびそれを構成する部品につい
て調査項目を展開することができる。
【0056】従来のシステムは、部品業者に対する調査
のみを考慮したものであるため、調査項目の属性を決め
ておく必要はなかったが、製品の環境性能情報も収集す
ることは製造業者のグリーン調達担当部門にとっては必
要なことなので、上記のようにあらかじめ依頼する部門
および企業の業種などとともに、書式および単位など調
査項目の性質も加味した、調査項目の属性を定義し、自
動的に部門別の入力依頼に調査項目を振り分けられるよ
うにすることは重要である。
【0057】次に、図11を参照して、複数の会社から
入力依頼を出すことを想定し、それらをまとめて情報提
供業者へ入力依頼として渡す方法を説明する。
【0058】例えば3社から似たような調査依頼があっ
た。即ち、A社からは<製品コード=‘P001’>の
<解体性/>と<省エネ/>について、B社からは<製
品コード=‘P002’>および<製品コード=‘P0
03’>の<解体性/>と<環境物質A/>について、
C社からは<製品コード=‘P004’>の<環境物質
A/><環境物質B/><環境物質C/>について調査
依頼があった。これら調査対象がデータベースに無いと
して入力依頼を作成する場合に<製品コード=‘P00
1’>と<製品コード=‘P002’>については製造
部門Aで扱う。<製品コード=‘P003’>と<製品
コード=‘P004’>については製造部門Bで扱う。
【0059】即ち、製品情報データベース111に製品
コードと製造部門コードとを関連づけておくことによ
り、製造部門毎に、製品と調査項目を振り分ける。つま
り、いま環境性能情報がデータベース上になく、調査依
頼の項目についてすべて入力依頼を出すと仮定した場
合、製品1・2は製造部門A、製品3・4は製造部門B
の製品なので、取り込んだ調査依頼を、製品コードタグ
をキーにして判断することによって振り分ける。このと
き同時に、調査依頼上の調査項目についても製品コード
に付随させて振り分ける。部品の依頼に関しても同様
に、部品情報データベース115を参照し、上記の方法
を用いて振り分けることができる。
【0060】従来のExcelを用いるようなシステム
では、情報提供者に調査を依頼する際、そこで扱う製品
または部品を選択して、環境性能情報入力依頼を作成し
ていた。本発明では、製造業者のグリーン調達担当部門
に対し、様々な製品について、様々な調査形式で、様々
なエンドユーザから調査依頼が来ることを想定し、製品
情報データベースには製品コードと製造部門コードを、
部品情報データベースには部品コードと部品業者コード
をそれぞれ関連づけておくことで、複数の調査依頼を回
答するのに不足している情報を、入力を依頼する情報提
供者別にまとめて一括した入力依頼として洗い出すこと
ができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、エン
ドユーザの調査形式をデータベースとして蓄積し照会す
る、あるいは調査項目に対応したタグを製品情報データ
ベースおよび調査形式データベースなどと関連づけるこ
とにより、様々な調査形式に対応した情報提供者への調
査、またエンドユーザへの回答などすることができる。
さらに、構造化文書に用いるタグのソートにより、ルー
チンワークを削減し、情報提供者への調査、またエンド
ユーザへの回答などを円滑に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる環境性能情報取得シ
ステムの調査形態を示す図。
【図2】本発明の実施形態に係わる環境性能情報取得シ
ステムの構成図。
【図3】本発明の実施形態に係わる環境性能情報取得シ
ステムの処理を示すフローチャート。
【図4】図3に関連するフローチャート。
【図5】本発明の実施形態に係わる調査文書作成部の構
成例を示す図。
【図6】本発明の実施形態に係わる調査項目データベー
スのデータ形式例および製品情報データベースなどとの
相関の例を示す図。
【図7】製品情報データベース例および調査形式データ
ベース例の一部を示す図
【図8】本発明の実施形態に係わる入力依頼作成例を示
す図。
【図9】本発明の実施形態に係わる入力依頼作成におけ
る調査項目の振り分けの例を示す図。
【図10】本発明の実施形態に係わる調査項目データベ
ースの構成例を示す図。
【図11】本発明の実施形態に係わる複数の調査を処理
する例を示す図。
【符号の説明】
11…顧客業者 12…製造業者 13…環境性能情報データベース 14…調査文書 15…部品業者 16…環境性能情報データベース 17…調査文書 18…原料業者 101…調査依頼作成部 102…調査依頼取込部 103…調査文書作成部 104…環境性能情報書込部 105…入力依頼作成部 106…環境性能情報入力部 107…環境性能情報取込部 108…製品環境性能情報表示/保存部 109…調査結果表示/保存部 110…調査項目データベース 111…製品情報データベース 112…構成部品情報データベース 113…調査形式データベース 114…製造業者環境性能情報データベース 115…部品情報データベース 116…情報提供業者環境性能情報データベース

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を提供する情報提供業者の固定調査
    形式を格納した調査形式データベースと、環境性能情報
    調査を依頼する調査依頼形式を前記データベースを参照
    して前記固定調査形式に変換し、文書の枠組みを作成
    し、この枠組みに環境情報を入力させるための調査文書
    を作成する調査文書作成手段と、前記調査文書作成手段
    により作成された調査文書を調査依頼業者が要求する形
    式に変換して出力する環境性能情報出力手段とを具備す
    る環境性能情報取得システム。
  2. 【請求項2】 前記調査形式データベースは、前記情報
    提供業者としての製造業者および前記調査依頼業者の調
    査形式を有する請求項1に記載の環境性能情報取得シス
    テム。
  3. 【請求項3】 環境性能を調査する項目を蓄積する調査
    項目データベースおよび製品情報を蓄積する製品情報デ
    ータベースを含み、前記調査文書作成手段は、前記調査
    項目データベースに存在する項目に対して、構造化文書
    に使用するタグを定義し、前記製品情報データベースお
    よび前記調査形式データベースに存在するデータと関連
    付けを行い、前記製品情報データベースおよび前記調査
    形式データベースからデータを抽出する際に、調査項目
    のタグを分類して取り出し、調査文書を作成する請求項
    1記載の環境性能情報取得システム。
  4. 【請求項4】 環境情報の調査対象に関する複数の調査
    項目に割り付けられ、構造化文書を構成するタグを必要
    に応じて分類するステップと、分類したタグに前記調査
    項目に関する文書を適宜配置して調査文書を作成するス
    テップとを含む環境性能情報取得方法。
  5. 【請求項5】 環境性能情報データベースから環境性能
    情報を書き込んだとき、前記タグが変化していない項目
    を抽出するステップと、抽出した項目を調査対象のコー
    ド別に分類して追加調査のための入力依頼を作成するス
    テップとを含む請求項4記載の環境性能情報取得方法。
  6. 【請求項6】 前記入力依頼作成ステップは、前記調査
    対象である製品の製品コードと製造部門コードとの対応
    関係を用いて、調査文書に記載してある製品のタグをソ
    ートして製造部門に対して入力依頼を作成する請求項4
    記載の環境性能情報取得方法。
  7. 【請求項7】 前記入力依頼作成ステップは、調査項目
    データベースに存在する項目に対応したタグに属性を持
    たせ、入力依頼を発行する情報提供業者に応じてタグの
    ソートを行う請求項4記載の環境性能情報取得方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005234922A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Fujitsu Ltd 依頼方法、依頼システム、および記録媒体

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