JP2003108174A - 音声合成装置および情報端末装置 - Google Patents

音声合成装置および情報端末装置

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JP2003108174A
JP2003108174A JP2001301456A JP2001301456A JP2003108174A JP 2003108174 A JP2003108174 A JP 2003108174A JP 2001301456 A JP2001301456 A JP 2001301456A JP 2001301456 A JP2001301456 A JP 2001301456A JP 2003108174 A JP2003108174 A JP 2003108174A
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Yuji Sato
裕二 佐藤
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の文書データの内容を合成音声として出
力するにあたり、音声出力時間を短縮すると共に、煩雑
な操作を行うことなく文書データの詳細な内容を把握す
ることができる音声合成装置を提供する。 【解決手段】 電話機1の音声合成装置3においては、
文書蓄積部13に蓄積された文書データのうち、ユーザ
から要求のあった文書データについて、全文を表示装置
19に表示すると共に、要約文を合成音声として出力す
るよう動作している。よって、この音声合成装置によれ
ば、ユーザは、合成音声を通じて短時間で複数の文書デ
ータの概略内容を知ることができると共に、煩雑な選択
操作を行うことなく、文書データの詳細内容を把握する
ことができる。これにより、大量の文書データの内容を
確認する際のユーザの労力を軽減することができ、文書
データの確認作業の効率を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の文書データ
の内容をそれぞれ合成音声信号として生成し、生成した
合成音声信号に基づいて合成音声を出力する音声合成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信技術の発達に伴い、電子
メール等の文書データをやりとりする機会が増えてい
る。そして、文書データは、ディスプレイなどの表示装
置に表示される態様で、視覚を通じてユーザに伝達する
方法が一般的である。
【0003】しかし、視覚を通じた伝達方法において
は、文書データの内容を確認する際には、ユーザは視線
を必ず表示装置に合わせる必要があり、他の作業を行い
ながら文書データの内容を確認することができないとい
う不便さがあった。これに対して、ユーザが他の作業を
行いながら文書データの内容を確認可能とするために、
文書データを合成音声として出力する音声合成装置が提
案されている。つまり、合成音声という態様で文書デー
タを提供することで、ユーザは、視線を他の作業に必要
な方向に向けつつ、文書データの内容を聴覚を通じて認
識することが可能となる。
【0004】しかし、ユーザが内容確認しようとする文
書データの個数が大量である場合には、全ての文書デー
タの全文を合成音声として出力するのにかなり長い時間
を要することになり、内容確認に要する時間が長くなる
ため、ユーザにとって負担が大きくなるという問題が生
じる。
【0005】これに対して、各文書データのタイトル
(題目)のみを合成音声として出力することで、合成音
声の出力時間を短縮する音声合成装置が提案されてお
り、この音声合成装置によれば、合成音声の出力時間が
短縮できるため、ユーザの負担を軽減することができ
る。しかし、タイトルのみの出力では、ユーザが文書デ
ータの内容を十分に理解することができないという問題
がある。
【0006】このような問題に対しては、各文書データ
の要約文を作製して、要約文を合成音声として出力する
音声合成装置(文章読み上げ装置)が提案されている
(特開平10−105371号公報参照)。つまり、こ
の音声合成装置によれば、全文を合成音声として出力す
る場合に比べて、内容確認に要する時間を短縮できるた
めユーザの負担を軽減でき、また、要約文によって各文
書データの概略内容を提供できるためユーザは要約文の
内容に基づいて各文書データの概略内容を把握すること
が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、要約文のみを
合成音声として出力する音声合成装置においては、ユー
ザは、文書データの概略内容しか把握できず、文書デー
タの詳細な内容を把握することができないという問題が
ある。
【0008】なお、上記公報に記載の音声合成装置(文
章読み上げ装置)は、ユーザの選択により、文書データ
の要約文または文書データの全文を合成音声として出力
することができるよう構成されており、ユーザが文書デ
ータの詳細内容を把握することができる。つまり、上記
公報に記載の音声合成装置によれば、ユーザは、要約文
の合成音声により短時間で全ての文書データの概略内容
を把握した後、詳細内容の確認が必要と判断した文書デ
ータのみについて、選択操作により全文を合成音声とし
て出力することで、必要な文書データの詳細内容を把握
することができる。
【0009】しかしながら、このような音声合成装置に
おいては、時間短縮を図るためにユーザが選択操作を行
って要約文の合成音声を出力した後、詳細内容を把握す
るべく文書データの全文を合成音声として出力するため
に、ユーザが再度選択操作を行う必要があり、ユーザに
とっては操作が煩雑になるという問題がある。
【0010】そこで、本発明は、こうした問題に鑑みな
されたものであり、複数の文書データの内容を合成音声
として出力するにあたり、音声出力時間を短縮すると共
に、煩雑な操作を行うことなく文書データの詳細な内容
を把握することができる音声合成装置を提供し、また、
この音声合成装置を備える情報端末装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1に記載の発明は、複数の文書データ
の内容をそれぞれ合成音声として生成し、生成した合成
音声を出力する音声合成装置であって、文書データの要
約文を生成し、生成した要約文の内容を要約文合成音声
として出力するとともに、文書データの全文を表示部に
表示することを特徴とする。
【0012】なお、この音声合成装置は、要約文生成手
段と、表示部と、音声合成制御手段と、表示制御部とを
備えて構成されている。そして、要約文生成手段が文書
データの要約文を生成し、音声合成制御手段が、要約文
の内容を表す要約文合成音声信号を生成し、この要約文
合成音声信号に基づいて、要約文の内容を表す要約文合
成音声を出力し、表示制御部が、要約文合成音声の出力
時に、この要約文の原文である文書データの全文を、少
なくとも文字を表示可能な表示部に表示する。
【0013】つまり、本発明の音声合成装置によれば、
合成音声として出力する対象が要約文であるため、音声
出力時間を短くすることができ、また、要約文合成音声
の出力と同時に文書データの全文を表示部に表示するた
め、ユーザは選択操作を行うことなく、表示部の表示内
容を視認することで、文書データの詳細内容を把握する
ことができる。
【0014】よって、本発明(請求項1)の音声合成装
置によれば、ユーザは、合成音声を通じて短時間で複数
の文書データの概略内容を知ることができると共に、煩
雑な選択操作を行うことなく、文書データの詳細内容を
把握することができる。これにより、大量の文書データ
の内容を確認する際のユーザの労力を軽減することがで
き、文書データの確認作業の効率を向上させることがで
きる。
【0015】そして、上述(請求項1)の音声合成装置
においては、請求項2に記載のように、表示制御部が、
文書データに含まれる文章のうち、出力中の要約文合成
音声に対応する文章を、他の文章とは異なる表示形態で
表示するとよい。つまり、ユーザは、要約文の合成音声
に基づいて文書データの概略内容を把握して、詳細内容
の確認が必要と判断した文書データについては、表示部
に表示されている文書データの全文に基づいて詳細内容
の確認を行う。このとき、出力中の要約文合成音声に対
応する文章が、他の文章とは異なる表示形態で表示され
ていることで、ユーザは、表示部に表示されている文書
データの中から速やかに対応する文章を識別することが
できる。
【0016】よって、本発明(請求項2)の音声合成装
置によれば、ユーザは、表示部に表示されている文書デ
ータの全文の中から、出力中の要約文合成音声に対応す
る文章を速やかに識別することができ、文書データの詳
細内容の確認作業を効率よく行うことが可能となる。
【0017】ところで、文書データは、内容によって、
全文サイズ(全文長さ)が異なることになり、文書デー
タによっては、その全文サイズが、表示部の表示エリア
に表示可能なサイズを超える場合がある。このような場
合、文書データの全文を一度に表示部に表示することが
できないため、ユーザは、文書データのうち未表示の文
章に関する内容を確認することができず、文書データの
詳細な内容を把握することができない虞がある。
【0018】そこで、上述(請求項1または請求項2)
の音声合成装置においては、請求項3に記載のように、
文書データが、表示部の表示エリアに表示可能なサイズ
を超える場合に、表示制御部が、出力中の要約文合成音
声に対応する文章を表示エリア内に配置するように、文
書データを移動表示するとよい。
【0019】このように文書データを移動表示すること
で、要約文合成音声の出力が進行するのに伴い、表示エ
リアに表示される文章が更新されることになり、ユーザ
は、文書データの表示位置を移動させる操作をすること
なく、出力中の要約文合成音声に対応する文章を参照す
ることができる。
【0020】よって、本発明(請求項3)の音声合成装
置によれば、長い文書データを出力する場合に、煩わし
い操作を行うことなく、文書データの詳細内容を確認す
ることができ、ユーザの負担を軽減することが出来る。
そして、請求項3に記載の音声合成装置は、請求項4に
記載のように、表示制御部が、文書データを移動表示す
る際に、出力中の要約文合成音声に対応する文章を、表
示エリアの略中央部分に表示するとよい。
【0021】つまり、表示エリアのうち、視認作業が容
易であるのは略中央部分であることから、出力中の要約
文合成音声に対応する文章を、表示エリアの略中央部分
に表示することで、ユーザは、文書データの詳細内容を
より容易に確認することが出来る。
【0022】よって、本発明(請求項4)の音声合成装
置によれば、長い文書データを出力する場合におけるユ
ーザの負担を一層軽減することが出来る。次に、請求項
5に記載の発明は、情報通信網から複数の文書データを
受信する受信手段と、この受信手段が受信した文書デー
タを蓄積する蓄積手段と、この蓄積手段に蓄積された複
数の文書データの内容をそれぞれ合成音声として出力す
る音声合成手段と、を備える情報端末装置であって、音
声合成手段として、請求項1から請求項4のいずれかに
記載の音声合成装置を備えることを特徴とする。
【0023】ここで、情報通信網から受信した複数の文
書データを蓄積し、蓄積した複数の文書データをユーザ
に提供する情報端末装置においては、大量の文書データ
の内容を確認する際のユーザの負担を軽減するべく、文
書データの内容をそれぞれ合成音声として出力する音声
合成手段を備えるものがある。
【0024】そこで、このような情報端末装置に備えら
れる音声合成手段を、上記請求項1から請求項4に記載
の音声合成装置で構成することで、ユーザは、合成音声
を通じて短時間で複数の文書データの概略内容を知るこ
とができると共に、煩雑な選択操作を行うことなく、文
書データの詳細内容を把握することができる。これによ
り、情報端末装置を使用する際のユーザの労力を軽減す
ることができ、文書データの確認作業の効率を向上させ
ることができる。
【0025】また、ユーザは、表示部に表示されている
文書データの全文の中から、出力中の要約文合成音声に
対応する文章を速やかに識別することができ、文書デー
タの詳細内容の確認作業を効率よく行うことが可能とな
る。さらに、長い文書データを出力する場合に、煩わし
い操作を行うことなく、文書データの詳細内容を確認す
ることができ、ユーザの負担を軽減することが出来る。
【0026】そして、上記請求項5に記載の情報端末装
置においては、請求項6に記載のように、文書データ
が、電子メールであるとよい。つまり、電子メールを利
用したコミュニケーションや情報伝達は、様々な分野で
普及しつつあり、ユーザが情報端末を利用して、一度に
閲覧する電子メールの数は増加傾向にある。
【0027】そこで、大量のメールの内容を確認するに
あたり、上記請求項1から請求項4に記載の音声合成装
置を利用することで、ユーザは、短時間で複数の電子メ
ールの概略内容を知ることができると共に、煩雑な選択
操作を行うことなく、電子メールの詳細内容を把握する
ことができる。これにより、情報端末装置を使用する際
のユーザの労力を軽減することができ、文書データの確
認作業の効率を向上させることができる。
【0028】また、請求項5または請求項6に記載の情
報端末装置においては、請求項7に記載のように、電話
機と一体に構成されているとよい。つまり、情報通信網
から文書データを受信するにあたり、情報端末装置と情
報通信網とを接続する通信経路として、電話回線を利用
できることから、情報端末装置が電話機と一体に構成さ
れていることで、情報通信網から文書データを容易に受
信でき、受信する文書データ数が増加すると考えられ
る。
【0029】このように、情報端末装置にて受信する文
書データの数量が増加する場合であっても、上述(請求
項1から請求項4のいずれか)の音声合成装置を備える
ことにより、ユーザは、短時間で複数の文書データの概
略内容を知ることができると共に、煩雑な選択操作を行
うことなく、文書データの詳細内容を把握することがで
きる。これにより、情報端末装置を使用する際のユーザ
の労力を軽減することができ、文書データの確認作業の
効率を向上させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、本発明が適用された電話機1のう
ち、音声合成装置3としての機能を果たす部分を中心と
する概略構成を示すブロック図である。なお、電話機1
は、図1では図示を省略しているが、電話回線を通じて
通常の音声通話を行うための機能を果たす部分も備えら
れている。
【0031】そして、図1に示すように、電話機1は、
電話回線(アナログ電話回線やISDN回線など)を通
じて外部の情報通信網と接続することで各種文書データ
を送受信するデータ送受信機能部11と、データ送受信
機能部11が受信した文書データを蓄積するための記憶
領域(HDDやメモリなど)を有する文書蓄積部13を
備えて構成されている。なお、データ送受信機能部11
が接続される情報通信網としては、例えば、インターネ
ットや社内情報通信網などを挙げることができ、また、
各種文書データの中には、電子メールが含まれている。
【0032】また、電話機1においては、音声合成装置
3としての機能を実現するための文書選択部15、要約
文作成部17、表示装置19、音声合成部21およびス
ピーカ23が備えられている。このうち、文書選択部1
5は、ユーザが、文書蓄積部13に蓄積されている文書
データを要約文合成音声として出力する要求操作を行う
と、文書蓄積部13に対して、ユーザからの要求に応じ
た文書データを取り出すための文書選択指令信号を送信
するよう動作する。なお、ユーザは、図示しない操作ボ
タンなどを有する指令入力部を操作することで、文書デ
ータを要約文合成音声として出力する要求を行うが、指
令入力部は、出力対象の文書データとして、未読の文書
データ,全ての文書データ,任意の文書データなどを選
択できるように構成されている。
【0033】また、文書蓄積部13には文書取り出し部
25が備えられており、文書取り出し部25は、文書選
択部15からの文書選択指令信号に応じて、文書蓄積部
13に蓄積されている文書データの中から、ユーザの要
求に応じた文書データを取り出し、要約文作成部17に
対して出力する。
【0034】そして、要約文作成部17は、重要文章判
定部27と冗長語削除部29とを備えている。このう
ち、重要文章判定部27は、文書蓄積部13から受信し
た文書データについて、句点ごとに区切られる文章毎に
重要度を判定する処理を行う。このとき、重要文章判定
部27は、公知の重要度判定ルール(例えば、特開20
00−112967号公報参照)に従い各文章の重要度
を判定する処理を行っており、要約文の対象とするべき
所定の重要度以上の文章を文書データの中から抽出し、
抽出した文書を冗長語削除部29に対して出力する。
【0035】また、重要文章判定部27は、受信した文
書データの全文を表示装置19に表示する処理を行うと
共に、要約文の対象とするべき所定の重要度以上の文章
については、表示装置19の表示エリアの略中央部分
に、その他の文章とは異なる表示形態で表示(ハイライ
ト表示)する処理を行う。これにより、文書データが表
示装置19の表示エリアに表示可能なサイズを超える場
合であっても、重要文章判定部27は、出力中の要約文
合成音声に対応する文章を表示エリア内に配置するよう
に、文書データを移動表示することになる。なお、ハイ
ライト表示とは、例えば、文字色と背景色とを反転させ
る表示形態や、文字を太文字で表示する表示形態などの
ことであり、通常の表示形態と容易に識別が可能な表示
形態のことである。
【0036】次に、冗長語削除部29は、重要文章判定
部27から入力された文章の中から、冗長要素を判別す
ると共にその文章から冗長要素を削除し、冗長要素が削
除された文章をつなぎ合わせることで要約文を作成す
る。そして、冗長語削除部29は、作成した要約文を音
声合成部21に対して出力すると共に、表示装置19に
ハイライト表示されている文章のうち要約文として使用
される部分について、アンダーラインを表示する処理を
行う。
【0037】そして、音声合成部21は、要約文作成部
17の冗長語削除部29から入力された要約文につい
て、要約文の内容を表す要約文合成音声信号を生成し、
この要約文合成音声信号をスピーカ23に対して出力す
る。これにより、スピーカ23は、要約文の内容を表す
要約文合成音声を出力する。
【0038】つまり、この電話機1は、文書蓄積部13
に蓄積された文書データのうち、ユーザから要求のあっ
た文書データについて、全文を表示装置19に表示する
と共に、要約文を合成音声として出力するよう動作して
いる。次に、本実施例の電話機1において、音声合成装
置3としての機能を実現するための文書選択部15、要
約文作成部17および音声合成部21としての処理を実
行する要約文出力処理について説明する。そして、図2
に、要約文出力処理の処理内容を表すフローチャートを
示す。なお、要約文出力処理は、電話機1に内蔵される
マイクロコンピュータ(以下、マイコンともいう)の内
部処理プログラムとして実現することができ、ユーザが
図示しない指令入力部を操作して、文書データを要約文
合成音声として出力する要求操作を行うと起動される。
【0039】そして、要約文出力処理が起動されると、
まず、S110(Sはステップを表す。以下同様。)で
は、文書蓄積部13に対して文書選択指令信号を送信
し、文書蓄積部13に蓄積されている文書データの中か
ら、ユーザの要求に応じた文書データを取り出し、その
文書データをマイコンの内部記憶領域に取り込む処理を
行う。
【0040】次のS120では、S110で取り込んだ
複数の文書データについて、最後の文書データまで要約
文を出力する処理(後述するS140からS220まで
の処理)を完了したか否かを判断しており、肯定判定す
ると本要約文出力処理を終了し、否定判定するとS13
0に移行する。
【0041】そして、S120で否定判定されてS13
0に移行すると、S130では、110で取り込んだ複
数の文書データのうち、要約文を出力する処理を行って
いない1つの文書データを処理対象として設定すると共
に、その文書データの全文を通常の表示形態で表示装置
19に表示する処理を行う。
【0042】続くS140では、S130で処理対象に
設定された文書データにおいて、句点を区切りとする文
章に関し、後述するS160での重要度判定を行ってい
ない文章を、文書データの先頭から順番に、1文章ずつ
取り込む処理を行う。次の、S150では、S130で
処理対象に設定された文書データに含まれる全ての文章
について、後述するS160での重要度判定が行われた
か否かを判断しており、肯定判定するとS120に移行
し、否定判定するとS160に移行する。つまり、S1
50の処理実行時において、S130で処理対象に設定
された文書データについて、全ての文章の重要度判定が
完了している場合には、S120に移行して次の文書デ
ータについての要約文を出力する処理に移行し、また、
全ての文章の重要度判定が完了していない場合には、S
160に移行して残りの文章の重要度判定を行う処理に
移行する。
【0043】なお、S150で肯定判定されて再びS1
20に移行した際に、要約文を出力する処理を行ってい
ない文書データがある場合には、S120で否定判定さ
れてS130で処理対象の文書データを設定し、S14
0以降の要約文を作成するための処理を実行する。ま
た、S150で肯定判定されて再びS120に移行した
際に、全ての文書データについて要約文を出力する処理
が完了している場合には、S120で肯定判定されて、
要約文出力処理を終了する。
【0044】そして、S150で否定判定されるとS1
60に移行し、S160では、S140で取り込んだ文
章について、公知の判定ルール(例えば、特開2000
−112967号公報参照)に基づいて重要度の判定を
行う。次のS170では、S140で取り込んだ文章に
ついてS160で判定された重要度が、所定の閾値以上
であるか否かを判断しており、肯定判定するとS190
に移行し、否定判定するとS180に移行する。なお、
S170での処理に用いる所定の閾値は、要約文の対象
とするべき文章であるか否かを判断するための閾値であ
る。つまり、S170では、S160での判定の結果得
られる重要度に基づき、文書データを構成する全ての文
章から、要約文として出力するべき文書を選別する処理
を行っている。
【0045】そして、S170で否定判定されてS18
0に移行すると、S180では、該当する文章について
は、ハイライト表示、アンダーライン表示および合成音
声出力のいずれも実行することなくスキップする。この
S180での処理が終了すると、S140に移行する。
【0046】また、S170で肯定判定されてS190
に移行すると、S190では、該当する文章を、S13
0で実行される通常の表示形態とは異なるハイライト表
示で、表示装置19の表示エリアの略中央部分に表示す
る処理を行う。これにより、文書データが表示装置19
の表示エリアに表示可能なサイズを超える場合であって
も、重要文章判定部27は、出力中の要約文合成音声に
対応する文章を表示エリア内に配置するように、文書デ
ータを移動表示することになる。
【0047】続くS200では、該当する文章のうち、
冗長な要素を判断すると共に冗長要素を削除して、該当
する文章の長さを短縮することで、要約文を作成する処
理を行う。次のS210では、該当する文章における表
示装置19に表示された部分のうち、S200での処理
で削除されなかった部分について、つまり、要約文を構
成する部分について、アンダーラインを表示する処理を
行う。
【0048】続く、S220では、S200で作成され
た要約文について音声合成処理を行い、要約文の内容を
表す要約文合成音声信号を生成し、生成した要約文合成
音声信号をスピーカ23に対して出力する処理を行う。
これにより、スピーカ23は、S200で作成された要
約文の内容を表す要約文合成音声を出力する。
【0049】そして、S180またはS220の処理が
終了すると、再びS140に移行して、S140では、
文書データを構成する文章のうち、前回のS140での
処理で取り込まれた文書の次の文書を取り込む処理を行
う。このようにして、S140からS220までの処理
を繰り返すことで、1つの文書データにおける全ての文
章について重要度を判定する処理が完了すると、S15
0で肯定判定される。そして、S130で次の文書デー
タが処理対象として設定されて、上述したS140から
S220までの処理を繰り返すことで、新たに処理対象
として設定された1つの文書データにおける全ての文章
について重要度を判定する処理および要約文を作成する
処理が行われる。
【0050】そして、S120からS220までの処理
を繰り返すことで、全ての文書データについて、各文書
データにおける全ての文章について重要度を判定する処
理および要約文を作成する処理が完了すると、S120
で肯定判定されて、本要約文出力処理が終了する。
【0051】このような処理内容の要約文出力処理を実
行することで、文書蓄積部13に蓄積された文書データ
のうち、ユーザから要求のあった文書データについて、
全文を表示装置19に表示すると共に、要約文を合成音
声として出力することができる。また、表示装置19に
表示される文書データのうち、要約文の原文となる文章
はハイライト表示され、さらに、その文章のうち、要約
文として使用される部分にはアンダーラインが表示され
ることになる。
【0052】なお、上記実施例においては、要約文作成
部17が特許請求の範囲に記載の要約文生成手段に相当
し、表示装置19が表示部に相当し、音声合成部21お
よびスピーカ23が音声合成制御手段に相当し、重要文
章判定部27が表示制御部に相当する。また、要約文出
力処理におけるS160,S170およびS200が特
許請求の範囲に記載の要約文生成手段に相当し、要約文
出力処理におけるS220およびスピーカ23が音声合
成制御手段に相当し、要約文出力処理におけるS130
およびS190が表示制御部に相当する。さらに、デー
タ送受信機能部11が特許請求の範囲に記載の受信手段
に相当し、文書蓄積部13が蓄積手段に相当し、電話機
1が情報端末装置に相当する。
【0053】以上、説明したように、本実施例の電話機
1においては、文書蓄積部13に蓄積された文書データ
のうち、ユーザから要求のあった文書データについて、
全文を表示装置19に表示すると共に、要約文を合成音
声として出力するよう動作している。
【0054】つまり、本実施例の電話機1における音声
合成装置3によれば、合成音声として出力する対象が要
約文であるため、音声出力時間を短くすることができ、
また、要約文合成音声の出力と同時に文書データの全文
を表示装置19に表示するため、ユーザは選択操作を行
うことなく、表示装置19の表示内容を視認すること
で、文書データの詳細内容を把握することができる。
【0055】よって、本実施例の音声合成装置によれ
ば、ユーザは、合成音声を通じて短時間で複数の文書デ
ータの概略内容を知ることができると共に、煩雑な選択
操作を行うことなく、文書データの詳細内容を把握する
ことができる。これにより、大量の文書データの内容を
確認する際のユーザの労力を軽減することができ、文書
データの確認作業の効率を向上させることができる。
【0056】そして、本実施例の音声合成装置において
は、重要文章判定部27あるいは要約文出力処理のS1
90での処理により、文書データに含まれる文章のう
ち、出力中の要約文合成音声に対応する文章を、他の文
章とは異なる表示形態(ハイライト表示)で表示してい
る。
【0057】つまり、ユーザは、要約文の合成音声に基
づいて文書データの概略内容を把握して、詳細内容の確
認が必要と判断した文書データについては、表示装置1
9に表示されている文書データの全文に基づいて詳細内
容の確認を行う。このとき、出力中の要約文合成音声に
対応する文章が、他の文章とは異なる表示形態で表示さ
れていることで、ユーザは、表示装置19に表示されて
いる文書データの中から速やかに対応する文章を識別す
ることができる。
【0058】この結果、ユーザは、表示装置19に表示
されている文書データの全文の中から、出力中の要約文
合成音声に対応する文章を速やかに識別することがで
き、文書データの詳細内容の確認作業を効率よく行うこ
とが可能となる。また、本実施例においては、文書デー
タが表示部の表示エリアに表示可能なサイズを超える場
合に、重要文章判定部27あるいは要約文出力処理のS
190での処理が、出力中の要約文合成音声に対応する
文章を表示装置19の表示エリア内に配置するように、
文書データを移動表示する。
【0059】このように文書データを移動表示すること
で、要約文合成音声の出力が進行するのに伴い、表示装
置19の表示エリアに表示される文章が更新されること
になり、ユーザは、文書データの表示位置を移動させる
操作をすることなく、出力中の要約文合成音声に対応す
る文章を参照することができる。
【0060】これにより、長い文書データを出力する場
合であっても、ユーザは煩わしい操作を行うことなく文
書データの詳細内容を確認することができ、ユーザの負
担を軽減することが出来る。なお、文書データを移動表
示するにあたり、出力中の要約文合成音声に対応する文
章を、表示エリアの略中央部分に表示している。そし
て、表示エリアの略中央部分は、視認作業が容易である
ことから、ユーザは、文書データの詳細内容をより容易
に確認することができ、長い文書データを出力する場合
におけるユーザの負担を一層軽減することが出来る。
【0061】また、本実施例では、電話機1が受信する
文書データとして、電子メールが含まれている。そし
て、電子メールを利用したコミュニケーションや情報伝
達は、様々な分野で普及しつつあり、ユーザが情報端末
を利用して、一度に閲覧する電子メールの数は増加傾向
にある。
【0062】これに対して、電話機1に備えられる音声
合成装置3は、文書データの全文を表示装置19に表示
すると共に、要約文を合成音声として出力することか
ら、ユーザは、短時間で複数の電子メールの概略内容を
知ることができると共に、煩雑な選択操作を行うことな
く、電子メールの詳細内容を把握することができる。こ
れにより、電話機1を使用する際のユーザの労力を軽減
することができ、電子メールを含む文書データの確認作
業の効率を向上させることができる。
【0063】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されることはなく、種
々の態様をとることができる。例えば、文書データを表
示装置19の表示エリアに表示するにあたり、出力中の
要約文合成音声に対応する文章の表示位置は、略中央部
分に限ることはなく、ユーザが視認が容易となる位置で
あれば、その他の位置に設定するようにしても良い。
【0064】また、上記実施例では、情報端末装置とし
ての電話機について説明したが、この他の情報端末装置
としては、音声合成装置を備えるパソコンであってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された電話機のうち、音声合成
装置としての機能を果たす部分を中心とする概略構成を
示すブロック図である。
【図2】 要約文出力処理の処理内容を表すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…電話機、3…音声合成装置、11…データ送受信機
能部、13…文書蓄積部、15…文書選択部、17…要
約文作成部、19…表示装置、21…音声合成部、23
…スピーカ、25…文書取り出し部、27…重要文章判
定部、29…冗長語削除部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/00 G10L 3/00 S

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の文書データの内容をそれぞれ合成
    音声として生成し、該合成音声を出力する音声合成装置
    であって、 前記文書データの要約文を生成する要約文生成手段と、 少なくとも文字を表示可能な表示部と前記要約文の内容
    を表す要約文合成音声信号を生成し、該要約文合成音声
    信号に基づいて、前記要約文の内容を表す要約文合成音
    声を出力する音声合成制御手段と、 前記要約文合成音声の出力時に、該要約文の原文である
    文書データの全文を前記表示部に表示する表示制御部
    と、を備えたこと、 を特徴とする音声合成装置。
  2. 【請求項2】 前記表示制御部は、前記文書データに含
    まれる文章のうち、出力中の前記要約文合成音声に対応
    する文章を、他の文章とは異なる表示形態で表示するこ
    と、 を特徴とする請求項1に記載の音声合成装置。
  3. 【請求項3】 前記表示制御部は、 前記文書データが、前記表示部の表示エリアに表示可能
    なサイズを超える場合には、出力中の前記要約文合成音
    声に対応する文章を、前記表示エリアに配置するよう
    に、前記文書データを移動表示すること、 を特徴とする請求項1または請求項2に記載の音声合成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記表示制御部は、 前記文書データを移動表示する際に、出力中の前記要約
    文合成音声に対応する文章を、前記表示エリアの略中央
    部分に表示すること、 を特徴とする請求項3に記載の音声合成装置。
  5. 【請求項5】 情報通信網から複数の文書データを受信
    する受信手段と、 該受信手段が受信した前記文書データを蓄積する蓄積手
    段と、 該蓄積手段に蓄積された複数の前記文書データの内容を
    それぞれ合成音声として出力する音声合成手段と、を備
    える情報端末装置であって、 前記音声合成手段として、請求項1から請求項4のいず
    れかに記載の音声合成装置を備えること、 を特徴とする情報端末装置。
  6. 【請求項6】 前記文書データは、電子メールであるこ
    と、 を特徴とする請求項5に記載の情報端末装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の情報端
    末装置であって、 電話機と一体に構成されていること、 を特徴とする情報端末装置。
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