JP2003107328A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2003107328A
JP2003107328A JP2001302387A JP2001302387A JP2003107328A JP 2003107328 A JP2003107328 A JP 2003107328A JP 2001302387 A JP2001302387 A JP 2001302387A JP 2001302387 A JP2001302387 A JP 2001302387A JP 2003107328 A JP2003107328 A JP 2003107328A
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JP
Japan
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focus
focus detection
evaluation value
detection area
lens
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Application number
JP2001302387A
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English (en)
Inventor
Toshimi Watanabe
利巳 渡邉
Hideomi Hibino
秀臣 日比野
Toshiaki Maeda
利彰 前田
Masa Ota
雅 太田
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Nikon Corp
Nikon Gijutsu Kobo KK
Original Assignee
Nikon Corp
Nikon Gijutsu Kobo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮像素子の撮像信号を用いてコントラスト法に
より合焦動作を行うカメラにおいて、焦点検出領域が複
数ある場合でも主要被写体を捕捉するように合焦動作を
再起動するようにしたカメラを提供する。 【解決手段】撮像素子103は撮影レンズ101を通し
て被写体像を撮像する。撮影画面内の複数の焦点検出領
域から出力される各々の撮像信号に基づいて、焦点評価
値を焦点検出領域毎に算出する。選択された焦点検出領
域の焦点評価値がピーク値を示すレンズ位置で撮影レン
ズ101の合焦動作を停止させる。その後、選択されな
かった焦点検出領域の焦点評価値が所定量以上変動する
と、選択された焦点検出領域の焦点評価値が変化してい
なくても、合焦動作が再起動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子の撮像信
号を用いてコントラスト法により合焦動作を行うカメラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラのAF方式の一つとしてコ
ントラスト方式と呼ばれるものがある。この方式では、
被写体をCCD等の撮像素子で撮像し、フォーカスエリ
ア内の撮像信号を用いて合焦位置を決定する。エリア内
の撮像信号をバンドパスフィルタ(BPF)を通して、
所定空間周波数帯域の成分を取り出す。そして、それら
の絶対値をエリア内で積分することにより、合焦動作を
行わせる際の焦点評価値を求める。この焦点評価値はコ
ントラストの大小を表しており、焦点評価値がピークと
なったところが最もコントラストが高い。
【0003】すなわち、ピーク位置が合焦位置になって
いる。このピークを探す際には、従来から知られている
山登り合焦動作という動作を行ってピークを見つける。
ところで、レリーズボタンの半押しに関係なく常にAF
動作が行われるコンティニュアスAFモードでは、たと
えば、ピークが検出されて合焦動作がいったん終了した
後は、予め定めた合焦動作再起動条件が成立すると山登
り合焦動作を繰り返し行う。
【0004】また、このような山登り合焦動作を行うカ
メラでは、光軸上に焦点検出領域を設定するとともに、
軸外の周辺領域にも焦点検出領域を設定する場合がある
(たとえば特開平8−152552号公報)。この公報
では、撮影者の視線上の焦点検出領域と、複数の焦点検
出領域で検出される被写体までの距離情報とに基づい
て、いずれかの焦点検出領域を選択している。なお、本
明細書では、軸上および軸外に焦点検出領域を設定した
カメラを多点測距カメラ、焦点検出領域を多点測距領域
と呼ぶ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】山登りAFを採用した
多点測距カメラをコンティニュアスAFモードで使用す
る場合、次のような問題がある。すなわち、電源スイッ
チ投入時は、予め定めた条件により一つの焦点検出領域
が選択されて合焦動作が行われ、焦点評価値がピークの
レンズ位置でフォーカシングレンズは停止する。その
後、選択された焦点検出領域の焦点評価値が再起動条件
に合致すると、合焦動作が再起動される。しかし、選択
された焦点検出領域の焦点評価値が再起動条件に合致し
ない場合には、選択されなかった焦点検出領域の焦点評
価値が大きく変動しても合焦動作が再起動されない。そ
のため、選択されなかった焦点検出領域に新たな主要被
写体が撮像されても合焦動作が再起動されず、最初に選
択した焦点検出領域の被写体に常に合焦させる。
【0006】本発明の目的は、撮像素子の撮像信号を用
いてコントラスト法により合焦動作を行うカメラにおい
て、焦点検出領域が複数ある場合でも主要被写体を捕捉
するように合焦動作を再起動するようにしたカメラを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1の発明に
よるカメラは、撮影レンズを通して被写体像を撮像する
撮像素子と、撮影画面内に設けられた複数の焦点検出領
域に対応して撮像素子から出力される各々の撮像信号に
基づいて、焦点評価値を焦点検出領域毎に算出する評価
値演算手段と、評価値演算手段により算出される各焦点
検出領域の焦点評価値のいずれか一つに基づいて撮影レ
ンズの合焦動作を行う合焦動作手段と、合焦動作の終了
後、選択された焦点検出領域以外の各焦点検出領域に対
して算出された焦点評価値のいずれか一つが所定量変化
した場合、合焦動作手段による合焦動作を行わせる再起
動手段とを備えたことを特徴とする。 (2)請求項2の発明のカメラは、請求項1に記載のカ
メラにおいて、再起動手段は、選択された焦点検出領域
以外の各焦点検出領域の焦点評価値のいずれか一つが、
合焦終了後、選択された焦点検出領域に対して算出され
た焦点評価値に対して所定の割合以上変化したときに、
合焦動作手段による合焦動作を行わせることを特徴とす
る。 (3)請求項3の発明のカメラは、請求項1に記載のカ
メラにおいて、再起動手段は、合焦終了後、選択された
焦点検出領域以外の各焦点検出領域の焦点評価値のいず
れか一つが所定の割合以上変化したときに、合焦動作手
段による合焦動作を行わせることを特徴とする。 (4)請求項4の発明のカメラは、請求項1に記載のカ
メラにおいて、再起動手段は、合焦終了後、選択された
焦点検出領域以外の各焦点検出領域の焦点評価値の絶対
値のいずれか一つが所定量変化したときに、合焦動作手
段による合焦動作を行わせることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態によ
るAF(オートフォーカス)デジタルカメラの機能ブロッ
ク図である。101は交換式の撮影レンズであり、撮影
レンズ101は開放F値等に関するレンズ情報が記憶さ
れたROM(不図示)を備えている。撮影レンズ101
をカメラ本体のレンズマウント(不図示)に装着する
と、本体側の検出器121によりレンズ情報が読み出さ
れ、記憶部1123に記憶される。なお、撮影レンズ1
01はズームレンズであり、焦点位置調節を行うための
フォーカシングレンズと焦点距離を変えるための変倍レ
ンズとを有している。撮影レンズ101はドライバ11
3により駆動される。すなわち、ドライバ113は、ズ
ームレンズのズーム駆動機構およびその駆動回路と、フ
ォーカシングレンズのフォーカス駆動機構およびその駆
動回路とを備えており、それぞれCPU112により制
御される。
【0009】撮影レンズ101は撮像素子103の撮像
面上に被写体像を結像する。撮像素子103は撮像面上
に結像された被写体像の光強度に応じた電気信号を出力
する光電変換撮像素子であり、CCD型やMOS型の固
体撮像素子が用いられる。撮像素子103は信号取り出
しのタイミングをコントロールするドライバ115によ
り駆動される。撮影レンズ101と撮像素子103との
間には絞り102が設けられている。絞り102は、絞
り駆動機構とその駆動回路を備えたドライバ114によ
り駆動される。固体撮像素子103からの撮像信号はア
ナログ信号処理回路104に入力され、アナログ信号処
理回路104において相関二重サンプリング処理(CD
S処理)等の処理が行われる。アナログ信号処理回路1
04で処理された撮像信号は、A/D変換器135によ
りアナログ信号からデジタル信号に変換される。
【0010】A/D変換された信号はデジタル信号処理
回路106において輪郭補償やガンマ補正などの種々の
画像処理が施される。デジタル信号処理回路106に
は、ゲイン制御回路、AE用積算回路、輝度信号生成回
路、および色差信号生成回路などの信号処理回路が含ま
れている。バッファメモリ105は撮像素子103で撮
像された複数フレーム分のデータを記憶することができ
るフレームメモリであり、A/D変換された信号は一旦
このバッファメモリ105に記憶される。デジタル信号
処理回路106ではバッファメモリ105に記憶された
データを読み込んで上述した各処理を行い、処理後のデ
ータは再びバッファメモリ106に記憶される。
【0011】CPU112はデジタル信号処理回路10
6およびドライバ113〜115等と接続され、カメラ
動作のシーケンス制御を行う。CPU112のAE演算
部1121では撮像素子103からの画像信号に基づい
て自動露出演算を行い、AWB演算部1122ではホワ
イトバランス調整係数の演算が行われる。2種類のバン
ドパスフィルタ(BPF)1124A,1124Bは、
撮像領域に設けられた焦点検出領域内の撮像信号に基づ
いて、各々の特性に応じた帯域の高周波成分を抽出す
る。なお、複数の焦点検出領域が設定されている場合に
は、各焦点検出領域内の信号が順に読み出され、各焦点
検出領域毎の抽出処理がバンドパスフィルタ(BPF)
1124A,1124Bによって行われる。
【0012】BPF1124A,1124Bの出力はそ
れぞれ評価値演算部1125A,1125Bに入力さ
れ、各評価値演算部1125A,1125Bにおいて高
周波成分の絶対値を積分することにより焦点評価値が各
々算出される。AF演算部1126はこれらの焦点評価
値に基づいてコントラスト法によりAF演算を行う。C
PU112はAF演算部1126の演算結果を用いて撮
影レンズ101のフォーカシングレンズ位置を調整し、
合焦動作を行わせる。
【0013】本発明にかかる山登りAFカメラでは、撮
影画面の中央に一つの焦点検出領域を設定したり、軸上
と軸外に複数の焦点検出領域を設定することができる。
焦点検出領域が光軸上に一つ設けられている場合、焦点
評価値は二つ算出され、それぞれAF演算部1126に
記憶される。図21は多点焦点検出領域を説明する図で
ある。撮影画面300には、光軸上の領域C、光軸から
水平方向に所定距離離れた軸外の領域R,L、光軸から
垂直方向に所定距離離れた軸外の領域U,Dの5つの焦
点検出領域が設定されている。これら5つの焦点距離領
域ごとに、各評価値演算部1125A,1125Bは、
上述した2種類のバンドパスフィルタを通過した焦点検
出用画像信号の高周波成分の絶対値を積分する。焦点検
出領域内での積分をエリア内積分と呼び、この積分値が
焦点評価値である。したがって、多点測距カメラでは、
10個のエリア内積分値に基づいてAF演算部1126
で山登AFを行って、撮影レンズ101のフォーカシン
グを行う。
【0014】CPU112に接続された操作部116に
は、カメラの電源をオン・オフするための電源スイッチ
1161、レリーズボタンに連動してオンオフする全押
しスイッチ1162および半押しスイッチ1163、撮
影モード等を選択するための設定ボタン1164が設け
られている。設定ボタン1164で設定される撮影モー
ドには、後述する通常撮影モード,遠景撮影モード,人
物撮影モード,スポーツ撮影,モード接写モードおよび
夜景撮影モードなどがある。これらのスイッチやボタン
を操作すると、その操作に応じた信号がCPU112に
入力される。
【0015】119はバッテリであり、その電圧は電圧
検出部120により検出される。118はシャッタ11
7を駆動するドライバである。また、AF用補助光12
2は低輝度時に被写体を照明する。CPU112は各種
データが記憶される記憶部1123とタイマ1127と
を有している。タイマ1127は一般的に半押しタイマ
と呼ばれるものであり、レリーズボタンの半押し操作が
解除されたとき、および、後述するように電源オン後の
最初の合焦の後にカウントを開始する。カウント終了後
に、電力を消費する負荷を停止したり、省電力モードで
駆動する。
【0016】デジタル信号処理回路106で各種処理が
施された画像データは、一旦バッファメモリ105に記
憶された後に、記録・再生信号処理回路110を介して
メモリカード等の外部記憶媒体111に記録される。画
像データを記憶媒体111に記録する際には、一般的に
所定の圧縮形式、例えば、JPEG方式でデータ圧縮が
行われる。記録・再生信号処理回路110では、画像デ
ータを外部記録媒体111に記録する際のデータ圧縮お
よび記憶媒体111から圧縮された画像データを読み込
む際のデータ伸長処理を行う。記録・再生信号処理回路
110には記憶媒体111とデータ通信を行うためのイ
ンタフェースも含まれている。
【0017】モニタ109は撮像された被写体画像を表
示するための液晶表示装置であり、記憶媒体111に記
録されている画像データを再生表示にも用いられる。モ
ニタ109に画像を表示する場合には、バッファメモリ
105に記憶された画像データを読み出し、D/A変換
器108によりデジタル画像データをアナログ映像信号
に変換する。そして、そのアナログ映像信号を用いてモ
ニタ109に画像を表示する。
【0018】撮像素子103で撮像された被写体画像の
モニタ109への表示形態には2つの形態がある。一つ
は、レリーズ操作が行われないときの表示形態であり、
撮像素子103で繰り返し撮像される被写体画像を逐次
更新表示するスルー画と呼ばれる表示形態である。もう
一つは、カメラのレリーズ操作後に、撮像素子103で
撮像された被写体画像を所定時間表示するフリーズ画と
呼ばれる表示形態である。
【0019】コントラスト法では、像のボケの程度とコ
ントラストとの間には相関があり、焦点が合ったときに
像のコントラストは最大になることを利用して焦点合わ
せを行う。コントラストの大小は撮像信号の高周波成分
の大小により評価することができる。すなわち、BPF
1124A,1124Bにより撮像信号の高周波成分を
抽出し、評価値演算部1125A,1125Bで高周波
成分の絶対値を積分したものを焦点評価値とする。この
焦点評価値は、合焦してコントラストが最大となったと
きに最大値となる。前述したように、AF演算部112
6はこの焦点評価値に基づいてAF演算を行う。CPU
112はAF演算部1126の演算結果を用いて撮影レ
ンズ101のフォーカシングレンズ位置を調整し、合焦
動作を行わせる。
【0020】《動作説明》次いで、図2〜10のフロー
チャートに基づいてカメラの動作を説明する。図1の電
源スイッチ1161がオンされると、図2に示すフロー
の処理が開始される。ステップS100では、CCD1
03の撮像信号に含まれるノイズの測定が行われる。図
9および図10は、ステップS100で行われる処理の
具体例を示したものである。図9は第1の例であり、ス
テップS1001で図1のシャッタ117を閉じた後
に、S1002において撮像を行う。このとき、被写体
光はシャッタ117に遮られてCCD103上に入射し
ないが、CCD103からは暗電流等による微小なノイ
ズ信号が出力される。そして、CCD103から出力さ
れた信号に基づく焦点評価値が算出され、その算出結果
は記憶部1123に記憶される。これをノイズレベルΔ
Sと呼ぶ。その後、ステップS1003においてシャッ
タ117を開く。
【0021】図10に示す第2の例は、カメラの調整時
にノイズレベルを測定する場合を示している。ステップ
S1101においてシャッタ117を開く。ステップS
1102で撮影し、焦点評価値(ノイズレベル)を算出
する。算出されたノイズレベルは記憶部1123に記憶
される。その後、ステップS1103においてシャッタ
117を閉じる。
【0022】上述したステップS1103で算出された
焦点評価値は、焦点評価値に対するノイズレベルといえ
る。図11の曲線L0はフォーカシングレンズの各レン
ズ位置に対する焦点評価値を示しており、算出された焦
点評価値にはノイズレベルΔSが含まれている。以下で
は、算出された焦点評価値からノイズレベルΔSを差し
引いたものが実際の焦点評価値として採用される。この
ように、焦点評価値からノイズレベルを除去することに
より、より正確な合焦動作を行うことができる。焦点検
出領域が複数ある場合は、各焦点検出領域で得られる焦
点評価値からノイズレベルΔSを差し引く。
【0023】図2に戻って、ステップS101では、C
CD103からの撮像信号の読み出し、およびA/D変
換器135による撮像信号のA/D変換が行われる。さ
らに、デジタル信号処理回路106からバッファメモリ
105へ画像信号が取り込まれ、その画像信号によりA
E演算を行って被写体輝度が算出される。ステップS1
02では、AE演算部1121により算出された被写体
輝度が所定レベル以下か否かを判定する。つまり、低輝
度か否かを判定する。ステップS102において被写体
輝度が所定レベル以下と判定されるとステップS103
へ進み、被写体輝度が所定レベルより高いと判定される
とステップS108へ進む。
【0024】ステップS102からステップS103進
んだ場合には、ステップS103においてゲイン設定が
上限値か否かを判定する。このゲインにより、デジタル
信号処理回路106内でA/D変換器135から出力さ
れる画像信号が増幅される。ステップS103において
ゲイン設定が上限値でないと判定されるとステップS1
04へ進み、ゲイン設定を1段階上げる。例えば、IS
O感度が100に設定されていた場合には、1段階上げ
て感度を200に設定する。その後、ステップS104
からステップ102に戻って、ゲイン設定変更後の被写
体輝度が所定レベル以下か否かを判定する。一方、ステ
ップS103においてゲイン設定が上限値であると判定
されると、すなわちISO感度の最終段(例えば、80
0)であると判定されると、ステップS106において
AF用補助光122を点灯する。なお、補助光点灯は合
焦動作が終了するまで継続される。
【0025】続くステップS106では、CCD103
から出力される撮像信号のフレームレート設定が下限値
であるか否かを判定する。ステップS106で下限値で
あると判定されるとステップS108へ進み、下限値で
ないと判定されるとステップS107へ進む。ステップ
S107に進んだ場合には、ステップS107でフレー
ムレートを1段階下げた後に、ステップS102へ戻
る。すなわち、被写体輝度が低いので、ステップS10
7においてフレームレートを下げてCCD103の蓄積
時間を長くする。ゲイン設定と同様に、フレームレート
設定に関しても複数の設定が予め用意されている。ステ
ップS108では、撮影レンズ103の絶対位置をフォ
トカプラ等で検出してレンズの基準位置を決定する。
【0026】本実施の形態のカメラでは、半押しスイッ
チ1163が半押しされた場合にのみAF動作が行わ
れ、いったん合焦すると半押しが解除されるまでその合
焦状態を保持するシングルAFモード(S−AF)と、
半押しに関係なく常にAF動作が行われるコンティニュ
アスAFモード(C−AF)とを備えている。これらの
モードの切換は図1の設定ボタン1164を操作するこ
とにより行われる。ステップS109では、カメラ設定
がC−AFかS−AFかを判定し、S−AFと判定され
るとステップS110へ進む。ステップS110では半
押しか否かが判定され、半押しと判定されないとステッ
プS109へ戻り、半押しと判定されるとステップS1
11へ進む。一方、ステップS109でC−AFと判定
されるとステップS111へ進む。続くステップS11
1でフォーカシングレンズを初期位置に移動したなら
ば、図3のステップS112へと進む。初期位置として
は、無限側最端位置や至近側最端位置が選ばれる。
【0027】図3のステップS112からステップS1
15までの処理では、レンズ位置全域における焦点評価
値のサンプリングを行う。まず、ステップS112で
は、撮影レンズ101のフォーカシングレンズの移動を
開始する。例えばレンズ位置を無限遠側最端位置から至
近側最端位置へと移動させる。ステップS113では、
焦点検出エリア内の撮像信号に関してBPF1124A
で処理した信号によるエリア内積分を評価値演算部11
25Aで行い、BPF1124Bで処理した信号による
エリア内積分を評価値演算部1125Bで行う。それら
の結果は、レンズサンプル位置にそれぞれ対応付けて記
憶部1123にそれぞれ記憶される。焦点検出領域が複
数ある場合には、焦点検出領域の2倍の数の焦点評価値
が記憶される。ステップS114では、レンズ位置が至
近側最端位置となったか否かを判定する。ステップS1
14で至近側最端位置と判定されると、ステップS11
5進みレンズ駆動を停止する。一方、ステップS114
で至近側最端位置でないと判定されるとステップS11
3へ戻り、再び焦点評価値の演算と記憶を行う。したが
って、ステップS112〜S115の処理により、フォ
ーカシングレンズの至近側最端位置←→無限遠側最端位
置間のサンプル位置毎に焦点評価値が記憶部1123に
記憶される。
【0028】なお、撮影レンズ101のフォーカシング
レンズを至近側最端位置から無限遠側最端位置へ移動し
ながら、所定サンプル時間ごとに焦点検出領域の画像を
取り込み、焦点評価値を算出した。しかし、各レンズ位
置でいったんレンズの移動を停止させて、その都度、焦
点検出用画像信号を取り込んで焦点評価値を算出しても
よい。
【0029】ステップS116では、算出された各焦点
評価値に対して、所定の重み付け処理を行う。図12,
13は重み付けの一例を示す図である。図12は重み付
けの曲線を示す図であり、横軸はレンズ位置を示し、縦
軸は重みを示している。横軸の原点側が無限遠最端位置
であり、横軸正方向が至近側最端位置である。図12の
重み付け曲線は至近側最端位置の被写体を優先するよう
なAFモードに関するものであり、至近側最端位置の重
みを1とし、無限遠側になるほど重みが小さくなるよう
な直線になっている。
【0030】図12に示す重み付けを図13の曲線L1
で示すような焦点評価値に対して行うと、曲線L2のよ
うな焦点評価値に補正される。なお、焦点評価値はとび
とびのデータなので、補間により曲線L1,L2を推定
する。曲線L1,L2はともに2つのピークを有してお
り、曲線L1の無限遠側ピークP2の焦点評価値は至近
側のピークP1よりも大きくなっている。一方、重み付
け後の焦点評価値曲線L2では、至近側のピークP11
の焦点評価値の方が無限遠側ピークP12よりも大きく
なっている。そのため、焦点評価値が最大となるレンズ
位置を合焦位置に選ぶと、至近側のピークP11が選択
されることになる。このように、図12の重み付け曲線
は、接写撮影やポートレート撮影などの至近撮影に適し
た重み付けになっている。
【0031】図21のように焦点検出領域が複数設定さ
れている場合、次のように重み付けをすることができ
る。 人物撮影モード時には中央部焦点検出領域Cの焦点評
価値に最も大きな重み付けを行う。 カメラ姿勢を検出する姿勢検出センサをさらに設ける
場合、検出されるカメラ姿勢に応じて複数の焦点検出領
域に対して重み付けを行う。たとえば、人物撮影モード
時には、姿勢検出センサにより検出されたカメラ姿勢に
基づいて、中央部焦点検出領域Cおよびその領域の鉛直
上方側に位置する周辺焦点検出領域Uの焦点評価値に対
する重み付けを大きくする。
【0032】図14の重み付け曲線は他の例を示したも
のであり、遠景撮影モードのときの重み付け曲線であ
る。重み付け曲線はレンズ位置x1を境にして階段状に
変化しており、レンズ位置x1よりも無限遠側の重みに
対して至近側の重みが小さくなっている。さらに、図1
5は閃光装置を使用する閃光撮影モードの場合の重み付
け曲線を示しており、遠景撮影モードとは逆にレンズ位
置x2を境にして至近側の重みを大きくしたものであ
る。レンズ位置x2は閃光装置のガイドナンバに依存
し、照明光の到達距離に応じて設定される。
【0033】図3に戻り、ステップS117では、BP
F1124Aを用いた場合の焦点評価値Aが合焦動作可
能な下限値よりも大きいか否かを判定する。ステップS
117で下限値より大きいと判定されるとステップS1
18へ進み、下限値以下であると判定されるとステップ
S121へ進む。ステップS117からステップS12
1へ進んだ場合には、ステップS121において、BP
F1124Aとは中心周波数あるいは帯域幅等が異なっ
て設定されているBPF1124Bを用いた場合の焦点
評価値Bが合焦動作可能な下限値よりも大きいか否かを
判定する。ステップS121で下限値よりも大きいと判
定されるとステップS118へ進み、下限値以下である
と判定されるとステップS122へ進む。ステップS1
22では、焦点評価値A,Bのいずれの場合も下限値以
下であるので、被写体が低コントラストであると判断し
てフォーカシングレンズを予め定められたレンズ位置に
移動する。
【0034】ステップS117またはステップS121
からステップS118へ進んだ場合には、下限値を越え
る焦点評価値AまたはBに基づいて最至近ピークを選択
する。例えば、評価値が図13の曲線L2のような場合
には、ピークP11のレンズ位置が最至近ピークとして
選択される。ステップS119では、ステップS118
で選択された最至近ピークのレンズ位置にフォーカシン
グレンズを移動する。レンズ移動後、ステップS120
ではレンズ移動後の焦点評価値を求め、合焦状態にある
ことを再確認する。
【0035】図21のように焦点検出領域が複数設定さ
れている場合には、ステップS117において所定値よ
りも大きいと判定されている評価値Aのすべてを記憶す
る。ステップS121においても同様に、所定値よりも
大きいと判定されている評価値Bのすべてを記憶する。
そして、評価値AまたはBが複数存在するときは、それ
らの焦点評価値のなかでもっとも至近側のレンズ位置に
ピークを有する焦点検出領域を選択する。
【0036】次いで、図4のステップS123では、カ
メラのAFモード設定がC−AFかS−AFかを判定す
る。ステップS123においてC−AFと判定されると
図5のステップS130へ進み、S−AFと判定される
とステップS124へ進む。まず、S−AFの場合、す
なわちステップS123からステップS124へ進んだ
場合について説明する。ステップS124では、ステッ
プS120で確認された合焦位置にAFロックする。
【0037】ステップS124でAFロックしたなら
ば、続くステップS125でレリーズ許可状態を表すフ
ラグをセットする。全押しスイッチ1162がオンされ
たとき、レリーズ許可フラグがセットされていれば撮影
動作が開始される。ステップS126では、半押しスイ
ッチ1163がオンか否かを判定し、半押し状態が継続
されていてYESと判定されるとステップS127へ進
み、半押し状態が解除されてNOと判定されるとステッ
プS129へ進む。ステップS126からステップS1
27へ進んだ場合には、ステップS127において全押
しスイッチ1162がオンか否かを判定する。ステップ
S127でYESと判定されると、ステップS128へ
進んで撮影動作を行った後にステップS123へ戻る。
一方、ステップS126からステップS129へ進んだ
場合には、ステップS129においてAFモード設定が
C−AFかS−AFかを判定する。ステップS129で
C−AFと判定されるとステップS123へ戻り、S−
AFと判定されると図2のステップS109へ戻る。
【0038】次に、カメラがC−AFに設定されていて
ステップS123から図5のステップS130に進んだ
場合について説明する。ステップS130では、図1の
タイマ1127のカウントを開始する。次いで、ステッ
プS131ではフォーカシングレンズの駆動を停止す
る。ステップS132では、半押しスイッチ1163が
オンされたか否かを判定する。ステップS132におい
て判押しスイッチ1163がオンされたと判定されると
ステップS133へ進み、半押しされていないと判定さ
れるとステップS138へ進む。
【0039】半押しスイッチ1163がオフのままでス
テップS132からステップS138へ進んだ場合に
は、ステップS138において再起動の時間間隔と再起
動が行われる際の焦点評評価値の基準変化量とを撮影条
件等に応じて設定する。条件としては以下の(a)〜(h)に
示すようなものがあるが、基本的な考え方としては、再
起動を行ってAF動作を頻繁に行う必要の無い条件にお
いては、時間間隔および基準変化量を大きく設定する。
その結果、再起動を頻繁に行うことによるバッテリの消
耗を低減することができる。(a)〜(h)の設定は、これら
を全て採用してもよいし、任意に選んで設定しても良
い。
【0040】(a)撮影モード 例えば、被写体の動きがほとんど無いか少ない遠景撮影
モードや人物撮影モードでは、焦点評価値のピーク位置
の変化は非常に少ないので時間間隔や基準変化量を通常
撮影モードよりも大きく設定する。逆に、被写体の動き
の速いスポーツ撮影モードの場合には、焦点評価値のピ
ーク位置が大きく変化しやすいので時間間隔および基準
変化量を通常撮影モードよりも小さく設定して再起動が
頻繁に行われるようにする。また、接写モードや夜景撮
影モードでは時間間隔や基準変化量を通常撮影モードよ
りも大きく設定する。
【0041】(b)絞り102の絞り値 絞り値を大きくするほどつまり絞りを小さくするほど被
写界深度が深くなるので、絞り値が大きいほど時間間隔
や基準変化量を大きく設定する。 (c)被写体輝度 被写体輝度が小さくなるほど時間間隔および基準変化量
を大きく設定する。例えば、被写体輝度が所定値より小
さくなった場合に、時間間隔や基準変化量を大きく設定
する。
【0042】(d)記録画素数 CCD103から撮像信号を取り出す際には、全ての画
素の信号を取り出して画像処理する場合と、画素を間引
いて取り出す場合とがある。画素を間引いた場合の記録
画素数は、CCD103のフルサイズの画素数よりも少
なくなる。例えば、フルサイズの画素数が2048×1
536であった場合、間引くことにより記録画素数を1
024×768(XGAサイズ)としたり640×48
0(VGAサイズ)としたりすることができる。そこ
で、精細度の落ちる記録画素数が少ない場合は、時間間
隔や基準変化量を大きく設定する。また、記録画素数と
は別に圧縮率に応じて時間間隔や基準変化量を設定して
も良い。例えば、圧縮率が高い場合は低い場合に比べて
時間間隔や基準変化量を大きく設定する。
【0043】(e)バッテリ電圧 バッテリ電圧が低くなるほど時間間隔および基準変化量
を大きく設定する。例えば、バッテリ電圧が所定値より
小さくなった場合に、時間間隔や基準変化量を大きく設
定して、バッテリの消耗を抑制する。
【0044】(f)撮影レンズ101の開放F値 撮影レンズ101のズーム動作を行うとそれにつれて開
放F値も変化するので、開放F値が大きい程時間間隔や
基準変化量を大きく設定する。単焦点レンズの場合も、
レンズ毎に開放F値が異なるので、装着されたレンズの
F値に応じて時間間隔や基準変化量を変える。なお、レ
ンズ一体型のカメラの場合も同様である。
【0045】(g)撮影レンズの焦点距離 撮影レンズの焦点距離が長ければ長いほど時間間隔を短
くする。焦点距離が長い場合に、レンズを極力ピントが
合った状態にしておくことができる。 (h)タイマ1127により計時される経過時間 経過時間が長くなるほど時間間隔や基準変化量を大きく
設定する。
【0046】以下では、タイマ1127の経過時間に応
じて時間間隔と再起動レベルとを設定する場合を例に説
明する。その他の条件の場合の設定方法については後述
する。図16は、経過時間と再起動時間間隔との関係を
示す図である。例えば、経過時間が30秒未満の場合に
は時間間隔は1秒に設定され、経過時間が30秒以上6
0秒未満の場合には時間間隔は2秒に設定される。同様
にして経過時間が30秒長くなる毎に時間間隔が1秒長
くなる。すなわち、経過時間が長くなるにつれて再起動
の頻度が少なくなる。また、図17は経過時間と評価値
変化量との関係を示す図である。経過時間t1以後の基
準変化量Δa2は、経過時間t1未満の場合の基準変化
量Δa1よりも大きく設定される。そのため、経過時間
t1以後の方が再起動され難くなる。なお、図18に示
すように、基準変化量Δa(=Δa1,Δa2)は合焦
時ピーク値yに対して、Δa=K1・yのように設定さ
れる。K1は、K1<1なる定数である。
【0047】次いで、ステップS139では再起動が必
要か否かを判定する。この判定方法の例を図6〜図8に
示す。図6に示す例では、図16に示した再起動時間間
隔Δtが経過したか否かにより、再起動が必要か否かを
判定する。ステップS139においてΔtが経過してい
ないと判定されるとステップS131へ戻り、Δtが経
過したと判定されるとステップS140へ進む。図7に
示す例では、図5のステップS139はステップS13
91およびステップS1392という2つの処理から成
る。焦点評価値の算出はCCD103から出力される信
号に基づいて常時行われており、ステップS1391で
は、常時算出される焦点評価値が記憶部1123に記憶
された焦点評価値ピークに対して基準変化量Δa以上変
化したか否かを判定する。
【0048】図19は焦点評価値の時間変化を示す図で
あり、縦軸は焦点評価値で、横軸は時間である。焦点評
価値のピーク位置にレンズが移動され、時間t2でレン
ズ駆動が停止される。時間t2以後に被写体が移動した
りすると焦点評価値がL21やL22のように変化す
る。そして、図7のステップS1391で焦点評価値が
基準変化量Δa以上変化したと判定されると図5のステ
ップS140へ進み、変化が基準変化量Δaよりも小さ
いと判定されるとステップS1392へと進む。ステッ
プS1392では、再起動時間間隔Δtが経過したか否
かを判定し、経過したと判定されるとステップS140
へ進み、経過していないと判定されるとステップS13
1へ戻る。
【0049】図8は判定方法の第3の例を示す図であ
り、ステップS139はステップS1393およびステ
ップS1394という2つの処理から成る。ステップS
1393では、再起動時間間隔Δtが経過したか否かを
判定し、経過したと判定されるとステップS1394へ
進み、経過していないと判定されるとステップS131
へ戻る。ステップS1394では、現在の焦点評価値が
記憶部1123に記憶された焦点評価値ピークに対して
基準変化量Δa以上変化したか否かを判定する。ステッ
プS1394において基準変化量Δa以上変化したと判
定されるとステップS140へ進み、変化していないと
判定されるとステップS131へ戻る。なお、ステップ
S1391およびステップS139で用いられる基準変
化量Δaは、図17に示したようにタイマ1127の経
過時間がt1となるまではΔa1であって、経過時間が
t1となるとΔa2に変化する。
【0050】ステップS139において再起動が必要と
判定されてステップS140へ進むと、ステップS14
0において周知の山登り合焦動作が実行される。図20
は山登り合焦動作の概念を説明する図であり、L3は被
写体に対して得られるであろう焦点評価値曲線を示して
いる。x3は山登り開始時のレンズ位置であり、そのと
きの焦点評価値はy3である。合焦動作を開始すると、
例えばレンズを至近側に移動し焦点評価値を算出する。
図20の場合、得られた焦点評価値はレンズ位置x3の
ときの焦点評価値よりも大きいので、合焦位置Pは至近
側にあること判定する。このように、焦点評価値が大き
くなる方向にレンズを移動した場合、合焦位置Pを通り
越すと焦点評価値が減少する。この時点で、算出された
焦点評価値の内で最大のものは値がy4であるので、そ
の時のレンズ位置Pを合焦位置と推定して、焦点評価値
がy4の位置にレンズを移動する。なお、ステップS1
40の山登り合焦動作処理においては、ステップS11
6のようにフォーカシングレンズ位置に応じた重み付け
を行ってもよいし、行わなくてもよい。
【0051】続くステップS141では、合焦位置が見
つけられて合焦ができたか否かを判定する。ステップS
140の山登り動作によって必ずしも合焦位置が見つか
るわけではないので、合焦できなかったと判定されると
ステップS142へ進んでフォーカシングレンズを所定
位置に移動し、その後、ステップS131へ戻る。一
方、ステップS141で合焦と判定されるとステップS
131へ戻る。なお、記憶部1123に記憶されている
焦点評価値データは、山登り合焦動作の際に得られた焦
点評価値データに置き換えられる。なお、ステップS1
13で記憶される全域スキャン時の焦点評価値は山登り
AFとは別の領域に記憶される。
【0052】一方、ステップS132からステップS1
33へ進んだ場合には、ステップS133において焦点
評価値がレリーズ許可範囲内か否かを判定する。図18
に示すように、レリーズ許可範囲は、ピーク値yに対し
てy−Δbからy+Δbまでの範囲を指す。ΔbはΔb
=K2・yと設定される。K2はK2<K1なる定数で
ある。なお、ピーク値yに対してy−Δa以下およびy
+Δa以上は、後述する再起動が行われる焦点評価位置
の範囲である。
【0053】ステップS133で焦点評価値がレリーズ
許可範囲内と判定されると図4のステップS124へ戻
り、レリーズ許可範囲外と判定されるとステップS13
4へ進んで、上述したステップS140と同様の山登り
動作を行う。ステップS135では、ステップS141
と同様に山登り動作により合焦できたか否かを判定す
る。ステップS135で合焦と判定されると図4のステ
ップS124へ進み、合焦できなかったと判定されると
ステップS136へ進んでレンズを所定位置に移動す
る。その後、図4のステップS124へ進む。
【0054】なお、上述した実施の形態では、図18に
示したように焦点評価値が評価値ピークyを中心とした
所定幅2Δaの範囲を外れた場合に再起動をするように
した。これは、カメラをパンして構図を変更して焦点評
価値が増加した場合にAF演算部1126による合焦動
作を再起動させるためである。しかし、焦点評価値が大
きくなる方向は再起動せずに、評価値がy−Δaのレベ
ルよりも小さくなった時にだけ再起動するようにしても
良い。レリーズ許可範囲に関しても同様で、y−Δbの
レベルをレリーズ許可レベルとし、焦点評価値がそのレ
ベル以上のときにレリーズを許可するようにしても良
い。
【0055】上述したように、本実施の形態では、合焦
位置の変化が比較的小さな撮影条件や、合焦精度が比較
的厳しくない撮影条件の場合には、再起動時間間隔や幅
2Δaを変えて再起動間隔が長くなるようにしているの
で、再起動によるバッテリ消耗を低減することができ
る。また、バッテリ容量が低下して電圧が低下した場合
にも再起動間隔が長くなるようにしているので、同様の
効果を得ることができる。
【0056】上述したレリーズ許可範囲も、再起動許可
条件である時間間隔や基準変化量と同様に、各種の撮影
条件に応じて変更することができる。たとえば、次の通
りである。
【0057】(a)撮影モード 例えば、被写体の動きがほとんど無いか少ない遠景撮影
モードや人物撮影モード、あるいは接写モードではピン
トが優先されるので、レリーズ許可範囲を通常撮影モー
ドよりも狭く設定する。逆に、被写体の動きの速いスポ
ーツ撮影モードの場合には、レリーズを優先したいので
レリーズ許可範囲を通常撮影モードよりも広く設定して
レリーズ許可が出やすくする。
【0058】(b)絞り102の絞り値 絞り値を大きくするほど被写界深度が深くなるので、絞
り値が大きいほど、つまり絞り径が小さいほどレリーズ
許可範囲を広く設定する。 (c)被写体輝度 被写体輝度が小さくなるほどレリーズ許可範囲を広く設
定する。例えば、被写体輝度が所定値より小さくなった
場合には、被写体が暗くなっている。この場合、CCD
の蓄積時間を長くする必要があり、信号の読み出しレー
トが下がるので、再起動すると合焦までに時間がかか
る。そこで、このような条件では、再起動しがたくして
レリーズ許可しやすくするために、レリーズ許可範囲を
広く設定する。
【0059】(d)記録画素数 CCD103から撮像信号を取り出される記録画素数に
応じて、精細度の落ちる記録画素数が少ない場合は、レ
リーズ許可範囲を広く設定する。また、記録画素数とは
別に圧縮率に応じてレリーズ許可範囲を設定しても良
い。例えば、圧縮率が高い場合は低い場合に比べてレリ
ーズ許可範囲を広く設定する。
【0060】(e)撮影レンズ101の開放F値 撮影レンズ101のズーム動作を行うとそれにつれて開
放F値も変化するので、開放F値が大きい程レリーズ許
可範囲を広く設定する。単焦点レンズの場合も、レンズ
毎に開放F値が異なるので、装着されたレンズの開放F
値に応じてレリーズ許可範囲を変える。なお、レンズ一
体型のカメラの場合も同様である。 (f)タイマ1127により計時される経過時間 経過時間が長いほどレリーズ許可範囲を狭くする設定す
る。
【0061】以上の実施の形態では、半押しスイッチ1
163のオン後に合焦した後で、図4のステップS12
4に示すようにAFをロックしてレンズを固定している
場合について説明した。しかし、場合によっては、レン
ズを固定する必要はない。図22にその場合の手順を第
2の実施の形態として示す。なお、図22の手順は図5
の手順に置き換えられる。したがって、図22の手順で
は、図5のからステップS124に戻る処理は省略さ
れる。
【0062】図22において、図5と同様なステップに
は同一の符号を付して相違点を主に説明する。ステップ
S132で半押しスイッチ1163がオフと判定される
とステップS501において、全押しスイッチ1162
がオンか判定する。全押しスイッチ1162がオンであ
れば、ステップS502で撮影動作処理を行い、図4の
ステップS123へ戻る。全押しスイッチ1162がオ
フのときはステップS503に進み、基準変化量Δaを
Δa11に設定してステップS139へ進む。
【0063】一方、ステップS132で半押しスイッチ
1163がオンと判定されるとステップS504におい
て、半押しタイマを起動する。次いでステップS505
で全押しスイッチ1162がオンと判定されると、ステ
ップS502で撮影動作処理を行い、図4のステップS
123へ戻る。全押しスイッチ1162がオフのときは
ステップS506に進み、基準変化量ΔaをΔa12
(<Δa11)に設定してステップS139へ進む。半
押しスイッチ1163がオンされているときは撮影する
意志があるから、基準変化量Δaを小さくして合焦動作
を再起動しやすくする。これにより、被写体によりピン
トが合った状態で撮影できる。反対に、半押しスイッチ
1163がオフのときは撮影する意志がないから、合焦
動作を再起動しにくくしてバッテリの消耗を抑制する。
【0064】ステップS141で山登り合焦動作にも関
わらず合焦できなかったときは、ステップS142でフ
ォーカシングレンズを所定位置へ移動する。そして、ス
テップS507で半押しタイマがタイムアップしている
と判定されない場合、ステップS507で全押しスイッ
チ1162のオンオフを判定する。全押しスイッチ11
62がオンならステップS502で撮影動作処理を実行
して図4のステップS123へ戻る。ステップS507
でタイムアップされていると判定されると、半押しタイ
マオフに伴う処理へ移行する。
【0065】本発明による山登りAFカメラでは、図2
1で説明したように、5つの焦点検出領域を設定するこ
とができる。5つの焦点検出領域に入射する光束は、そ
れぞれ撮影レンズ101の異なる領域を通過する光束で
あり、撮影レンズ101固有のMTF(modulation tra
nsfer function)特性が反映された光束である。交換レ
ンズのMTF特性は図23に示すように、像高が高くな
るにつれて小さくなるとともに、空間周波数(図23の
10本/mm、40本/mmなど)や方向により異なった
傾向を示す。すなわち、軸上焦点検出領域Cと、左右軸
外焦点検出領域RおよびLと、上下軸外焦点検出領域U
およびDに対応する撮影レンズ101のMTFはそれぞ
れ異なる。ある一つの空間周波数におけるMTF特性を
示す図24を参照して説明する。軸上の焦点検出領域C
のMTFはMc、左右軸外焦点検出領域RおよびLのM
TFはMrl、上下軸外焦点検出領域UおよびDのMT
FはMudである。
【0066】従来技術の欄で説明したように、一様な基
準パターンに対して焦点検出を行うとき、焦点検出領域
の透過率はMTF特性に依存して異なる特性となる。図
25は、各焦点検出領域をパラメータとして、空間周波
数と透過率との関係を示す。このように、焦点距離領域
ごとの空間周波数特性が異なることから、演算される焦
点評価値が各焦点検出領域で異なる。そこで、バンドパ
スフィルタのデジタルフィルタ係数を各領域ごとに切換
える。正確には、領域Cと、領域R,Lと、領域U,D
ごとに、3種類のデジタルフィルタ係数を切換えて使用
することにより、MTF特性に起因した焦点評価値によ
るAF精度を向上させる。
【0067】3種類のデジタルフィルタ係数は次のよう
にして切換えられる。撮影レンズ101のROMには、
図24に示すような撮影レンズ101固有のMTF特性
を記憶しておく。カメラ側は、撮影レンズを装着するレ
ンズ装着部に電気的接点を設け、この接点を介してRO
MのMTF特性データを検出するようにする。カメラ本
体の記憶部1123には、MTFに対するデジタルフィ
ルタ係数のテーブルを記憶しておく。カメラ本体側では
図26のフローチャートにしたがってBPF1124
A,1124Bにデジタルフィルタ係数を設定する。
【0068】ステップS201において、撮影レンズ1
01のROMから図24のMTF特性を読み込む。ステ
ップS202において、軸外の周辺焦点検出領域の像高
からMTFを算出する。ステップS203において、算
出したこのMTFに対するデジタルフィルタ係数をCP
U112の記憶部1123のテーブルから読み出す。ス
テップS204において、読み出したデジタルフィルタ
係数をBPF1124A,1124Bに設定する。
【0069】仮に同一の被写体に対して同一のフィルタ
を用いて焦点評価値を演算したとする。この場合、図2
7に示すように、中央焦点検出領域の出力L101に比
べて、周辺焦点検出領域の出力L102は低下する。
【0070】そこで、軸上の焦点検出領域Cの焦点評価
値が図27の実線L102で示す特性となるように、軸
上の焦点検出領域Cについて焦点評価値を演算する際、
BPF1124A,1124Bのデジタルフィルタ係数
を設定する。このようにBPF特性を変更することによ
り、複数の焦点検出領域の焦点評価値を比較するときに
MTF特性の影響を除去することができる。なお、デジ
タルフィルタ係数によるBPF特性の変更は、そのバン
ドパス帯域を狭くすることと等価である。
【0071】撮影レンズ101が交換できないカメラで
は、図28にフローチャートにしたがって、使用するB
PF1〜3を選択する、ステップS301で焦点評価値
を算出する焦点距離領域を判定する。中央焦点検出領域
Cと判定されると、ステップS302に進みBPF1を
選択する。上下焦点検出領域D,Uと判定されると、ス
テップS302に進み、BPF2を選択する。左右焦点
検出領域R,Lと判定されると、ステップS303でB
PF3が選択される。これらのBPF1〜3には、それ
ぞれ異なった所定の空間周波数帯域の画像信号をフィル
タリングするようなデジタルフィルタ係数が予め設定さ
れている。なお、撮影レンズ101の焦点距離によって
もレンズのMTF特性が変わるので、焦点距離を考慮し
てデジタルフィルタ係数を設定するのが好ましい。
【0072】デジタルフィルタ係数を変更する代わり
に、図29に示すように、MTF特性に応じて周辺焦点
距離領域の面積を大きくしてもよい。この場合も、交換
式レンズのROMからMTF特性を読み込み、焦点検出
領域の像高に応じたMTF、たとえばMrlやMudを
読み込む。そして、MTFの大きさに応じて焦点検出領
域の大きさを設定する。非交換式レンズの場合には、周
辺焦点検出領域の大きさは予め決定されている。なお、
焦点検出領域R,LおよびU,Dの中心は図21の焦点
検出領域R,LおよびU,Dの中心と同一である。
【0073】あるいは、BPFのデジタルフィルタ係数
も焦点検出領域の大きさも同一にして焦点評価値を算出
し、その算出結果にMTF特性の逆数に応じた補正係数
(重み付け係数)を掛け合わせてもよい。換言すると、
MTFが低い焦点検出領域の重み付けをMTFが高い焦
点検出領域の重み付けよりも大きく設定する。
【0074】図21に示した多点測距エリアを有するカ
メラにおけるフォーカシングレンズの再起動動作につい
て説明する。図5のステップS138では、各種撮影条
件によって再起動レベル範囲である基準変動量Δaを設
定し、ステップS139で、焦点評価値が基準変動量Δ
aから外れると再起動する一例を図7および図8で説明
した。これは、予め選択された焦点検出領域内での焦点
評価値を始終モニタして行ことができる。しかし、多点
測距エリアを有する場合は、次のようなアルゴリズムで
再起動させることができる。
【0075】合焦動作の終了後、選択された焦点検出
領域以外の各焦点検出領域に対して算出された焦点評価
値のいずれか一つが所定量変化したとき。 合焦動作の終了後、選択された焦点検出領域以外の各
焦点検出領域の焦点評価値のいずれか一つが、選択され
た焦点検出領域に対して算出された焦点評価値に対して
所定の割合以上変化したとき。 合焦動作の終了後、選択された焦点検出領域以外の各
焦点検出領域の焦点評価値のいずれか一つが所定の割合
以上変化したとき。 合焦動作の終了後、選択された焦点検出領域以外の各
焦点検出領域の焦点評価値の絶対値のいずれか一つが所
定量変化したとき。
【0076】このように、焦点検出領域が複数ある場
合、選択されている焦点検出領域以外の焦点検出領域内
の焦点評価値が変動したときは、合焦動作を再起動する
ようにしたので、主要被写体に焦点調節を行いやすくで
きる。
【0077】以上説明した実施の形態では交換レンズ式
のデジタルカメラを例に説明したがレンズ一体型のデジ
タルカメラでも良い。さらに、撮像素子により被写体を
撮像してコントラスト法でAFを行うものであれば、銀
塩フィルムカメラにも本発明は適用できる。なお、単焦
点レンズにも本発明を適用できる。
【0078】以上説明した実施の形態では、合焦動作手
段と再起動手段をAF演算部1126および撮影レンズ
101を駆動するドライバ113で構成し、評価値演算
手段をBPF1124A,B、積分回路1125A,B
で構成したが、これら各手段は、本発明の特徴的な機能
を満足する限り、種々の態様のものを採用できる。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、焦点検出領域が複数あ
る場合でも、選択されている焦点検出領域以外の焦点検
出領域内の焦点評価値が変動したときは、合焦動作を再
起動するようにしたので、主要被写体に焦点調節を行い
やすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるAFデジタルカメラの機能ブロッ
ク図である。
【図2】カメラの動作を示すフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートに続く処理を示すフロー
チャートである。
【図4】図3のフローチャートに続く処理を示すフロー
チャートである。
【図5】図4のステップS123でC−AFと判定され
たときの一連の処理を示すフローチャートである。
【図6】ステップS139の具体的処理の第1の例を示
す図である。
【図7】ステップS139の具体的処理の第2の例を示
す図である。
【図8】ステップS139の具体的処理の第3の例を示
す図である。
【図9】図2に示すステップS100におけるノイズ測
定の第1の例を示すフローチャートである。
【図10】図2に示すステップS100におけるノイズ
測定の第2の例を示すフローチャートである。
【図11】焦点評価値曲線L0とおよびノイズレベルΔ
Sを示す図である。
【図12】重み付け曲線の第1の例を示す図である。
【図13】重み付け処理前後の焦点評価値曲線を示す図
である。
【図14】遠景撮影モードの場合の重み付け曲線を示す
図である。
【図15】閃光撮影モードの場合の重み付け曲線を示す
図である。
【図16】経過時間と再起動時間間隔との関係を示す図
である。
【図17】経過時間と評価値変化量との関係を示す図で
ある。
【図18】レリーズ許可範囲を説明する図である。
【図19】焦点評価値の時間変化を示す図である。
【図20】山登り合焦動作の概念を説明する図である。
【図21】撮影画面に設定された複数の焦点検出領域を
示す図である。
【図22】第2の実施例の図5の手順に対応する手順を
示すフローチャートである。
【図23】空間周波数をパラメータとしたときの撮影レ
ンズの像高−MTF特性を説明する図である。
【図24】特定の空間周波数に対する撮影レンズの像高
−MTF特性を説明する図である。
【図25】焦点検出領域をパラメータにしたときの空間
周波数−透過率特性を示す図である。
【図26】撮影画面に設定された複数の焦点検出領域ご
とにデジタルフィルタ係数を設定する手順を説明する図
である。
【図27】撮影レンズのMTF特性に応じたフィルタリ
ングを行って得られる焦点評価値を説明する図である。
【図28】撮影画面に設定された複数の焦点検出領域ご
とにBPFを選択する手順を説明する図である。
【図29】撮影レンズのMTF特性に応じた焦点検出領
域の面積を説明する図である。
【符号の説明】
101 撮影レンズ 102 絞り 103 CCD 104 アナログ信号処理回路 106 デジタル信号処理回路 112 CPU 113〜115,118 ドライバ 116 操作部 119 バッテリ 120 電圧検出部 135 A/D変換器 1161 電源スイッチ 1162 全押しスイッチ 1163 半押しスイッチ 1164 設定ボタン 1123 記憶部 1124A,1124B バンドパスフィルタ 1125A,1125B 評価値演算部 1126 AF演算部 1127 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日比野 秀臣 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 前田 利彰 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 太田 雅 東京都品川区二葉1丁目3番25号 株式会 社ニコン技術工房内 Fターム(参考) 2H011 AA03 BA31 BB04 CA21 CA22 2H051 AA00 BA47 CE14 DA07 DA19 DB01 EA03 EA05 EA07 FA08 5C022 AA13 AB03 AB12 AB15 AB20 AB29 AB40 AC03 AC32 AC42 AC73

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮
    像素子と、 撮影画面内に設けられた複数の焦点検出領域に対応して
    撮像素子から出力される各々の撮像信号に基づいて、焦
    点評価値を焦点検出領域毎に算出する評価値演算手段
    と、 前記評価値演算手段により算出される各焦点検出領域の
    焦点評価値のいずれか一つに基づいて前記撮影レンズの
    合焦動作を行う合焦動作手段と、 前記合焦動作の終了後、前記選択された焦点検出領域以
    外の各焦点検出領域に対して算出された焦点評価値のい
    ずれか一つが所定量変化した場合、前記合焦動作手段に
    よる合焦動作を行わせる再起動手段とを備えたことを特
    徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のカメラにおいて、 前記再起動手段は、前記選択された焦点検出領域以外の
    各焦点検出領域の焦点評価値のいずれか一つが、合焦終
    了後、前記選択された焦点検出領域に対して算出された
    焦点評価値に対して所定の割合以上変化したときに、前
    記合焦動作手段による合焦動作を行わせることを特徴と
    するカメラ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のカメラにおいて、 前記再起動手段は、合焦終了後、前記選択された焦点検
    出領域以外の各焦点検出領域の焦点評価値のいずれか一
    つが所定の割合以上変化したときに、前記合焦動作手段
    による合焦動作を行わせることを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のカメラにおいて、 前記再起動手段は、合焦終了後、前記選択された焦点検
    出領域以外の各焦点検出領域の焦点評価値の絶対値のい
    ずれか一つが所定量変化したときに、前記合焦動作手段
    による合焦動作を行わせることを特徴とするカメラ。
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